JP2001328678A - 梱包用スペーサおよびこのスペーサを用いた梱包構造 - Google Patents

梱包用スペーサおよびこのスペーサを用いた梱包構造

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JP2001328678A
JP2001328678A JP2000149407A JP2000149407A JP2001328678A JP 2001328678 A JP2001328678 A JP 2001328678A JP 2000149407 A JP2000149407 A JP 2000149407A JP 2000149407 A JP2000149407 A JP 2000149407A JP 2001328678 A JP2001328678 A JP 2001328678A
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Kazuo Edo
一雄 江戸
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】収納する梱包品の数が増減したり厚みが変化し
ても、1枚の段ボール紙で対応でき、その組立、保管が
容易な梱包用スペーサを提供する。 【解決手段】梱包箱1に収納される梱包品2の空き空間
を埋め、上面に梱包品2を保持する梱包用スペーサ3で
あって、このスペーサ3は1枚の略方形段ボール紙4か
ら形成される。段ボール紙4の対向する両側部に、両側
縁に対して平行な2本の折り目5,6がそれぞれ形成さ
れ、段ボール紙4の対向する両側縁には係合溝10,1
1が形成される。内側の折り目5より内側の天板部9に
は、内側の折り目5から異なる距離の位置に、係合溝1
0,11と係合可能な切り込み片12〜14が複数個形
成されている。段ボール紙4の両側部を折り目5,6に
沿って内向きに折り曲げ、かつ係合溝10,11を何れ
かの切り込み片12〜14に係合させることにより、断
面V字形の脚部7,8を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は緩衝用エアクッショ
ン材や発泡スチロールなどを使用せずに、梱包品を安定
に収納保持できる梱包用スペーサおよびこのスペーサを
用いた梱包構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品などを梱包した梱包品を
段ボール箱などに収納する場合、梱包品の端数がある
と、空き空間が発生し、梱包品を安定に保持できない。
そのため、従来では、図1に示すように発泡スチロール
やエアクッション材などからなるスペーサ50を梱包品
51と梱包箱52との隙間に配置し、空き空間を埋める
とともに、緩衝を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなクッション材50は環境上問題であるばかりか、再
利用しにくい。また、梱包品51の数が少ないほど空き
空間が大きくなり、これを埋めるために多量のクッショ
ン材50を必要とするので、コスト高になるという問題
があった。さらに、クッション材50の保管時に輸送時
と同等の保管スペースを必要とするという問題もあっ
た。
【0004】そこで、本発明の目的は、収納する梱包品
の数が増減したり厚みが変化しても、1枚の厚紙で対応
でき、その組立、保管が容易な梱包用スペーサおよびこ
のスペーサを用いた梱包構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、梱包品の空き空間を埋
め、上面に梱包品を保持する梱包用スペーサにおいて、
1枚の略方形厚紙よりなり、この厚紙の対向する両側部
に、両側縁に対して平行な2本の折り目が形成され、こ
れら折り目によって外側脚部と内側脚部とが形成される
とともに、内側の折り目より内側に天板部が形成され、
外側脚部の外側縁には係合溝が形成され、天板部には、
内側の折り目から異なる距離の位置に、上記折り目と平
行に下方へ折り曲げ可能な複数対の切り込み片が形成さ
れ、上記厚紙の外側脚部と内側脚部とを上記折り目に沿
って内向きに折り曲げるとともに、何れかの切り込み片
を天板部の下方へ折り曲げ、この折り曲げた切り込み片
に対して上記係合溝を係合させることにより、外側脚部
と内側脚部とで断面V字形脚部を形成してなることを特
徴とする梱包用スペーサを提供する。
【0006】略方形の厚紙の両側部を折り目に沿って内
向きに2回折り曲げ、かつ係合溝を切り込み片に係合さ
せることにより、断面V字形の脚部を形成する。切り込
み片は内側の折り目から異なる距離に複数対形成されて
いるので、係合溝をいずれかの切り込み片と係合させる
ことで、断面V字形の脚部の高さを段階的に可変とする
ことができる。そのため、梱包箱内に収容される梱包品
が増減したり梱包品の厚みが変化して、空き空間の高さ
が変化しても、係合溝を係合させる切り込み片を変更す
ればよく、1種類のスペーサで空き空間の変化に対応で
きる。また、断面V字形の脚部は、上下方向の衝撃荷重
に対してはある程度のクッション性を有するので、梱包
品にかかるショックを軽減でき、緩衝材としての機能を
有する。使用後は、係合溝を切り込み片から外し、脚部
の折り畳みを戻すことにより、1枚の厚紙に戻すことが
でき、保管スペースを小さくできる。
【0007】請求項2のように、切り込み片を、先端部
が係合溝より幅広で、基部が係合溝より幅狭とするのが
よい。すなわち、切り込み片が一定幅の帯状である場合
には、スペーサに上下方向の荷重が作用すると、係合溝
が切り込み片から外れ、断面V字形の脚部が潰れてしま
う恐れがあるのに対し、先端部を幅広とすることによ
り、係合溝が切り込み片から外れるのを防止し、断面V
字形の脚部が潰れるのを防止できる。
【0008】請求項3のように、係合溝を開口部が狭く
奥部が広いアリ溝状に形成し、切り込み片を、先端部が
係合溝の奥部より幅広で、基部が係合溝の奥部より幅狭
でかつ係合溝の開口部より幅広とするのがよい。この場
合には、係合溝と切り込み片との係合力が請求項2より
一層向上し、係合溝が切り込み片から外れるのを確実に
防止でき、断面V字形の脚部が潰れるのを防止できる。
【0009】請求項4のように、内側の折り目から近い
距離にある切り込み片を、遠い距離にある切り込み片に
比べて、折り曲げ高さを高くするのがよい。すなわち、
係合溝を内側の折り目から近い切り込み片に係合させる
場合には、外側脚部と天板部とのなす角が大きいので、
切り込み片を長くすることで、係合溝と切り込み片との
係合深さを確保し、係合溝が切り込み片から外れるのを
防止できる。逆に、係合溝を内側の折り目から遠い切り
込み片に係合させる場合には、外側脚部と天板部とのな
す角が小さくなるので、切り込み片が短くても係合溝と
切り込み片との係合深さを確保できる。
【0010】請求項5のように、係合溝を外側脚部の外
側縁の複数箇所に形成し、天板部には、内側の折り目か
ら異なる距離であって、かつ幅方向に異なる位置に複数
対の切り込み片を形成するのがよい。例えば、切り込み
片を長手方向に直列に複数個形成すれば、1個の係合溝
で複数の切り込み片に係合させることが可能であるが、
複数の切り込み片を近接して形成する必要があるため、
厚紙の強度が低下しやすい。そこで、請求項5のように
係合溝を外側脚部の幅方向に異なる箇所に形成し、これ
らと対応する位置に複数の切り込み片を形成すれば、切
り込み片を離れた位置に形成でき、厚紙の強度を損なう
ことがない。
【0011】請求項6では、請求項1ないし5のいずれ
かに記載の梱包用スペーサが梱包箱に収納され、このス
ペーサの天板部の上面に1個ないし複数個の梱包品が配
置されて梱包箱に収納されている梱包構造を提供する。
このように構成することで、安価で輸送に適した梱包構
造を提供できる。
【0012】請求項7では、厚紙の外側脚部と内側脚部
とを折り目に沿って内向きに折り曲げるとともに、外側
固定片を天板部の下方へ折り曲げ、この外側固定片の突
起部をスリット穴に係合させることにより、断面略L字
形の脚部を形成したので、脚部の高さを高くでき、スペ
ーサの厚みを最も厚くすることができる。
【0013】請求項8では、厚紙の外側脚部と内側脚部
とを折り目に沿って内向きに折り曲げるとともに、係止
爪を天板部の下方へ折り曲げ、この係止爪の突起部をス
リット穴に係合させることにより、断面V字形の脚部を
形成したので、請求項7に比べてやや薄いが、V字形の
頂角を小さくすることで、厚みの厚いスペーサを構成す
ることができる。
【0014】請求項9では、厚紙の両側部を内側の折り
目に沿って内向きに鋭角的に折り曲げ、中央固定片と止
め片のスリット溝を係合させることにより、中央固定片
の下縁を外側脚部の上面で支持したので、スペーサを最
も薄く構成できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図2〜図6は本発明にかかる梱包
構造の一例を示す。梱包箱1は段ボール箱よりなり、こ
の梱包箱1内には、例えば電子部品などを包装した梱包
品2が収納され、梱包品2の底部に空き空間を埋めるた
めのスペーサ3が収納されている。この実施例の梱包品
2は、例えばテーピング部品を巻いたリールを収容した
箱であり、その外形寸法は梱包箱1の内寸とほぼ同等で
厚みの薄い直方体形状を有する。梱包品2は、梱包箱1
内に1個または複数個収納される。
【0016】スペーサ3は、図3に示すような1枚の長
方形の段ボール紙などの厚紙4で構成されている。この
段ボール紙4は長手方向に方向性4aを有する。段ボー
ル紙4の長辺方向に対向する両側部には、それぞれ両側
縁に対して2本の平行な折り目5,6が段ボール紙4の
方向性4aに対して直交方向に形成されている。折り目
5,6によって所定幅、好ましくは同一幅の脚部7,8
が形成され、脚部7,8を除く中央部が天板部9を構成
している。上記脚部7,8は、天板部9の下側に回り込
むように、折り目5,6に沿って内向きに折り曲げられ
る。段ボール紙4の対向する両側縁、特に外側の脚部8
の外側縁には第1,第2の係合溝10,11が形成され
ている。これら係合溝10,11は、図4の(A)に示
すように、開口部10aが狭く、奥部10bが広いアリ
溝状に形成されている。
【0017】天板部9には、上記係合溝10,11と係
合可能な複数(ここでは3個)の切り込み片12,1
3,14が左右対称位置に一対ずつ形成されている。第
1〜第3の切り込み片12〜14は、図4の(B)に示
すように、先端部12aの幅W1が係合溝の奥部10b
の幅S1 より幅広で、基部12bの幅W2 が係合溝の奥
部10bの幅S1 より幅狭で、かつ係合溝の開口部10
aの幅S2 より幅広である。係合溝10,11の開口部
10aはテーパ状に開いている。そのため、係合溝1
0,11をいずれかの切り込み片12〜14の基部12
bに係合させると、テーパ状の開口部10aが更に開
き、基部12bが円滑に奥部10bに係合する(図5参
照)。これによって、切り込み片12〜14が係合溝1
0,11から簡単に外れるのが防止される。
【0018】第1〜第3の切り込み片12〜14の根元
部には、図4(B)に破線で示すように折り目12cが
形成され、この折り目12cに沿って切り込み片12〜
14を天板部9に対して下向きに折り曲げ可能となって
いる。第1の切り込み片12の根元部は折り目5から距
離L1、第2の切り込み片13の根元部は折り目5から
距離L2、第3切り込み片14の根元部は折り目5から
距離L3だけ離れている。また、第1〜第3の切り込み
片12〜14の折り曲げ時の高さH1 〜H3 、つまり折
り目12cから先端部12aの端面までの距離はそれぞ
れ異なる。係合溝10が最外側の第1の切り込み片12
と係合する場合には、脚部8と天板部9との角度が大き
いので、切り込み片12を最も長くすることで、係合溝
10と切り込み片12との係合深さを確保できるように
している。一方、係合溝10が最内側の第3の切り込み
片14と係合する場合には、脚部8と天板部9との角度
が小さいので、切り込み片14を短くしても、係合溝1
0と切り込み片14との係合深さを確保できる。第2の
切り込み片13は、第1の切り込み片12と第3の切り
込み片14との中間的な高さを有する。
【0019】なお、上記実施例では、第1,第3の切り
込み片12,14が第1の係合溝10と係合し得るよう
に長さ方向に並んで形成され、第2の切り込み片13が
第2の係合溝11と係合し得るように、第1,第3の切
り込み片12,14から幅方向に離れた位置に形成され
ている例を示したが、すべての切り込み片12〜14を
幅方向および長さ方向に異なる位置に形成してもよい。
上記のように脚部7,8を折り目5,6に沿って内向き
に折り曲げ、いずれか一方の係合溝10,11を何れか
の切り込み片12〜14に係合させることにより、高さ
の異なる断面V字形の脚部7,8が形成される。
【0020】図6は、係合溝10,11と切り込み片1
2〜14の係合位置を変化させた時の厚みの変化を示
す。(A)は第1の係合溝10を第1の切り込み片12
に係合させた場合を示し、V字形の脚部7,8の高さが
最も高い。スペーサ3の天板部9の上に1個の梱包品2
を載置した時の全体の厚みDは、梱包箱1の内部の深さ
にほぼ等しく、1個の梱包品2とスペーサ3とを梱包箱
1内に安定して収納できる。(B)は第2の係合溝11
を第2の切り込み片13に係合させた場合を示し、V字
形の脚部7,8の高さが中間程度である。スペーサ3の
上に2個の梱包品2を載置した時の全体の厚みDは、梱
包箱1の深さにほぼ等しい。(C)は第1の係合溝10
を第3の切り込み片14に係合させた場合を示し、V字
形の脚部7,8の高さが最も低い。スペーサ3の上に3
個の梱包品2を載置した時の全体の厚みDは梱包箱1の
深さにほぼ等しい。このように係合溝10,11を切り
込み片12〜14に選択的に係合させることにより、ス
ペーサ3の高さを3段階に可変でき、梱包品2が1個〜
3個に増減して空き空間の高さが変化しても、1種類の
スペーサ3で対応できる。また、天板部9に上下方向の
衝撃荷重が作用した時、断面V字形の脚部7,8あるい
は切り込み片12〜14が若干変形し、ある程度のクッ
ション性を有する。そのため、梱包品2にかかるショッ
クを軽減でき、緩衝材としての機能を有する。使用後
は、係合溝10,11を切り込み片12〜14から外
し、脚部7,8の折り畳みを戻すことにより、図3に示
すように1枚の段ボール紙4に戻すことができる。その
ため、保管スペースを輸送時に比べて小さくできる。
【0021】図7は本発明の第2実施例を示す。この実
施例のスペーサ3は、図3に示す段ボール紙4に追加加
工した段ボール紙4’を使用し、より多様な厚みに対応
できるようにしたものである。したがって、図3と同一
部分には同一符号を付して重複説明を省略する。この段
ボール紙4’の第1の切り込み片12の側部には、切り
込み片12と直角方向に折り曲げ可能な係止爪20が切
り起こして形成され、この係止爪20の外側部には突起
部20aが形成されている。外側の脚部8には、突起部
20aと係合するスリット穴21が形成されている。天
板部9の対角位置には外側固定片22が長手方向に平行
に折り曲げ可能に形成され、この外側固定片22の突起
部22aと対応するスリット穴23が外側の脚部8に形
成されている。さらに、天板部9の長辺側の両側部に
は、長手方向に平行に折り曲げ可能な中央固定片24が
形成され、外側の脚部8の角部には、長手方向と直角方
向に折り曲げ可能で、中央固定片24のスリット溝24
aと係合可能なスリット溝25aを有する止め片25が
形成されている。なお、図7において、破線は折り目を
示す。
【0022】ここで、上記段ボール紙4’を用いたスペ
ーサの種々の態様を図8を参照して説明する。図8の
(A)はスペーサ3を最も厚く構成した例であり、脚部
7,8をほぼL字形に折り曲げ、天板部9からほぼ直角
に折り曲げられた外側固定片22の突起部22aを外側
脚部8のスリット穴23に係合させたものである。この
場合には、内側脚部7は天板部に対してほぼ垂直になる
ので、スペーサ3の厚みを最も厚くすることができる。
この場合のスペーサ3にかかる上下方向の荷重は、上下
方向に延びる外側固定片22と内側脚部7とで支えられ
る。図8の(B)はスペーサ3を2番目に厚く構成した
例であり、V字形に折り曲げられた脚部7,8の外側脚
部8のスリット穴21に、天板部9からほぼ直角に折り
曲げた係止爪20の突起部20aを係合させたものであ
る。V字形の脚部7,8の頂角は、図6におけるV字形
の脚部7,8の頂角より小さい。図8の(C)はスペー
サ3を3番目に厚く構成した例であり、図6に示した通
り、第1,第2の係合溝10,11を第1〜第3の切り
込み片12〜14に選択的に係合させることにより、ス
ペーサ3の厚みを3段階に変更することができる。図8
の(D)はスペーサ3を最も薄く構成した例であり、内
側脚部7を斜め方向に折り曲げるとともに、外側脚部8
をほぼ水平にする。そして、中央固定片24を下方へ折
り曲げるとともに、止め片25を上方へ折り曲げ、両者
のスリット溝24a,25aを係合させたものである。
この場合には、上下方向の荷重に対して最も脆弱である
が、外側脚部8の上面に中央固定片24の下面が当接す
るので、上下荷重を中央固定片24によって支えること
ができる。また、止め片25の折り曲げ部が天板部9の
下面に当接するので、上下荷重を支えることができる。
さらにまた、段ボール紙4’の両側縁同士が当接するの
で、上下荷重を支えることができる。上記のように、こ
の実施例のスペーサ3の場合には、厚みを6段階に可変
することができる。
【0023】本発明は上記実施例に限定されるものでは
ない。第1実施例では、2個の係合溝10,11に対し
て3個の切り込み片12〜14を形成したが、切り込み
片をさらに多数個形成してもよい。また、1個の係合溝
10に複数の切り込み片12,14が係合する例を示し
たが、1個の係合溝10に対して1個の切り込み片12
または14のみが係合するようにしてもよい。また、本
発明の厚紙としては、段ボール紙に限らず、所定の曲げ
剛性を有するものであれば、一般の厚紙などを用いても
よい。第2実施例では、外側固定片22を対角位置に2
個だけ形成したが、4隅部に4個形成してもよい。同様
に、係止爪20も2個だけ形成したが、4個あるいはそ
れ以上形成してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明によれば、厚紙の両側部を折り目に沿って
内向きに2回折り曲げて脚部を構成し、両側縁の係合溝
をいずれかの切り込み片に係合させることで脚部の倒れ
を防止したので、断面V字形の脚部の高さを段階的に可
変することができ、スペーサの厚みを可変できる。その
ため、梱包箱内に収容される梱包品が増減したり、梱包
品の高さが変化して空き空間の高さが変化しても、係合
溝を係合させる切り込み片を変更すればよく、1種類の
スペーサで空き空間の高さ変化に対応できる。また、断
面V字形の脚部は、上下方向の衝撃荷重に対してはある
程度のクッション性を有するので、梱包品にかかるショ
ックを軽減でき、緩衝材としての機能を有する。さら
に、使用後は、係合溝を切り込み片から外し、脚部の折
り畳みを戻すことにより、1枚の厚紙に戻すことがで
き、保管スペースを小さくできる。また、スペーサの材
質が厚紙であるから、再使用、リサイクル可能であると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の梱包箱の一例の断面図である。
【図2】本発明にかかる梱包構造の第1実施例の斜視図
である。
【図3】スペーサを形成するための段ボール紙の平面図
である。
【図4】図3の一部拡大図である。
【図5】図2のV−V線拡大断面図である。
【図6】スペーサの各態様を示す平面図および側面図で
ある。
【図7】本発明にかかるスペーサを形成するための段ボ
ール紙の第2実施例の平面図である。
【図8】図7の段ボール紙を使用したスペーサの各態様
を示す斜視図および側面図である。
【符号の説明】
1 梱包箱 2 梱包品 3 スペーサ 4 段ボール紙 5,6 折り目 7,8 脚部 9 天板部 10,11 係合溝 12〜14 切り込み片

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】梱包品の空き空間を埋め、梱包品を保持す
    る梱包用スペーサにおいて、1枚の略方形厚紙よりな
    り、この厚紙の対向する両側部に、両側縁に対して平行
    な2本の折り目が形成され、これら折り目によって外側
    脚部と内側脚部とが形成されるとともに、内側の折り目
    より内側に天板部が形成され、外側脚部の外側縁には係
    合溝が形成され、天板部には、内側の折り目から異なる
    距離の位置に、上記折り目と平行に下方へ折り曲げ可能
    な複数対の切り込み片が形成され、上記厚紙の外側脚部
    と内側脚部とを上記折り目に沿って内向きに折り曲げる
    とともに、何れかの切り込み片を天板部の下方へ折り曲
    げ、この折り曲げた切り込み片に対して上記係合溝を係
    合させることにより、外側脚部と内側脚部とで断面V字
    形脚部を形成してなることを特徴とする梱包用スペー
    サ。
  2. 【請求項2】上記切り込み片は、先端部が係合溝より幅
    広で、基部が係合溝より幅狭であることを特徴とする請
    求項1に記載の梱包用スペーサ。
  3. 【請求項3】上記係合溝は開口部が狭く奥部が広いアリ
    溝状に形成され、上記切り込み片は、先端部が係合溝の
    奥部より幅広で、基部が係合溝の奥部より幅狭でかつ係
    合溝の開口部より幅広であることを特徴とする請求項1
    に記載の梱包用スペーサ。
  4. 【請求項4】上記内側の折り目から近い距離にある切り
    込み片は、遠い距離にある切り込み片に比べて、折り曲
    げ高さが高いことを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかに記載の梱包用スペーサ。
  5. 【請求項5】上記係合溝は外側脚部の外側縁の複数箇所
    に形成され、上記天板部には、内側の折り目から異なる
    距離であって、かつ幅方向に異なる位置に複数対の切り
    込み片が形成されていることを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれかに記載の梱包用スペーサ。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれかに記載の梱包
    用スペーサが梱包箱に収納され、このスペーサの天板部
    の上面に1個ないし複数個の梱包品が配置されて梱包箱
    に収納されていることを特徴とする梱包構造。
  7. 【請求項7】梱包品の空き空間を埋め、梱包品を保持す
    る梱包用スペーサにおいて、1枚の略方形厚紙よりな
    り、この厚紙の対向する両側部に、両側縁に対して平行
    な2本の折り目が形成され、これら折り目によって外側
    脚部と内側脚部とが形成されるとともに、内側の折り目
    より内側に天板部が形成され、天板部には上記折り目と
    直交方向に下方へ折り曲げ可能な外側固定片が形成さ
    れ、外側固定片の内側縁部には突起部が形成され、外側
    脚部には外側固定片の突起部と係合可能なスリット穴が
    形成され、上記厚紙の外側脚部と内側脚部とを上記折り
    目に沿って内向きに折り曲げるとともに、上記外側固定
    片を天板部の下方へ折り曲げ、この外側固定片の突起部
    をスリット穴に係合させることにより、断面略L字形の
    脚部を形成してなることを特徴とする梱包用スペーサ。
  8. 【請求項8】梱包品の空き空間を埋め、梱包品を保持す
    る梱包用スペーサにおいて、1枚の略方形厚紙よりな
    り、この厚紙の対向する両側部に、両側縁に対して平行
    な2本の折り目が形成され、これら折り目によって外側
    脚部と内側脚部とが形成されるとともに、内側の折り目
    より内側に天板部が形成され、天板部には上記折り目と
    直交方向に下方へ折り曲げ可能な係止爪が形成され、係
    止爪の外側縁部には突起部が形成され、外側脚部には係
    止爪の突起部と係合可能なスリット穴が形成され、上記
    厚紙の外側脚部と内側脚部とを上記折り目に沿って内向
    きに折り曲げるとともに、上記係止爪を天板部の下方へ
    折り曲げ、この係止爪の突起部をスリット穴に係合させ
    ることにより、断面V字形の脚部を形成してなることを
    特徴とする梱包用スペーサ。
  9. 【請求項9】梱包品の空き空間を埋め、梱包品を保持す
    る梱包用スペーサにおいて、1枚の略方形厚紙よりな
    り、この厚紙の対向する両側部に、両側縁に対して平行
    な2本の折り目が形成され、これら折り目によって外側
    脚部と内側脚部とが形成されるとともに、内側の折り目
    より内側に天板部が形成され、天板部の中央部両側に
    は、折り目と直交方向に下方へ折り曲げ可能な中央固定
    片が形成され、外側脚部の隅部には上記折り目と平行に
    折り曲げ可能な止め片が形成され、中央固定片と止め片
    には、直角に折り曲げた状態で互いに係合加工なスリッ
    ト溝が形成され、上記厚紙の両側部を内側の折り目に沿
    って内向きに鋭角的に折り曲げ、かつ中央固定片と止め
    片のスリット溝を係合させることにより、中央固定片の
    下縁を外側脚部の上面で支持したことを特徴とする梱包
    構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016016714A (ja) * 2014-07-07 2016-02-01 田村プラスチック製品株式会社 自動車用バイザー及び自動車用バイザーの取付構造
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JP7447635B2 (ja) 2020-03-31 2024-03-12 Toto株式会社 包装仕切構造

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