JP2001325304A - データ変換方法およびデータ変換プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

データ変換方法およびデータ変換プログラムを記録した記録媒体

Info

Publication number
JP2001325304A
JP2001325304A JP2000153078A JP2000153078A JP2001325304A JP 2001325304 A JP2001325304 A JP 2001325304A JP 2000153078 A JP2000153078 A JP 2000153078A JP 2000153078 A JP2000153078 A JP 2000153078A JP 2001325304 A JP2001325304 A JP 2001325304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
shape
solid
pds
conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000153078A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3626896B2 (ja
Inventor
Yuugo Yamamoto
有吾 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000153078A priority Critical patent/JP3626896B2/ja
Publication of JP2001325304A publication Critical patent/JP2001325304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3626896B2 publication Critical patent/JP3626896B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設計システム全体で、図形の作成に関する処
理量(労力)の削減を実現し、かつ、互換性のない異種
CAD間で、干渉チェック処理,レンダリング処理,陰
線処理を実現するデータ変換方法を得ること。 【解決手段】 AutoCAD(登録商標)で作成され
た3Dソリッド図形データ1を、その特性を維持した状
態で、Intergraph(登録商標)_PDS上で
表現可能な厚さ属性つきポリゴン形式のデータに変換す
るタイプAのデータ変換処理ステップと、3Dソリッド
図形データ1を、Intergraph_PDS上で表
現可能な「ポリライン+ポリフェイスメッシュ」の形式
のデータに変換するタイプBのデータ変換処理ステップ
と、を含むデータ変換方法とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互換性のない異種
CAD間のデータ変換を実現するためのデータ変換方法
に関するものであり、特に、AutoCAD(米AutoDe
sk社の汎用CAD)上で生成された3Dソリッド図形デ
ータをIntergraph_PDS(米Intergraph社
のプラント向けCAD)にて干渉チェック機能およびレ
ンダリング機能を実現可能な形式に自動変換するデータ
変換方法、およびそのデータ変換プログラムを記録した
記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のデータ変換方法について説
明する。従来の設計システム内においては、その目的や
用途に応じて、各サブシステム単位に、それぞれ最適な
CADツールを選択していた。その結果、たとえば、プ
ラント向け設計システムについては、プラント向けCA
DであるIntergraph_PDSが基幹CADと
して採用され、ボイラ設計システム等については、汎用
CADであるAutoCADが基幹CADとして採用さ
れていた。そのため、両方のCADで同一の図形を表現
する場合には、同一の図形を個別に作成する必要があっ
た。
【0003】なお、これらのCAD間においては、それ
ぞれ扱えるデータ形式が異なり、たとえば、AutoC
ADでは、多くのソリッド・モデラで採用されたACI
S(米Spatical Technologyのソリッド・モデリング・
カーネル)に基づくデータ形式の「3Dソリッド・モデ
ル」が使用され、Intergraph_PDSでは、
独自のフォーマットに基づくデータ形式である「サーフ
ェイス・モデル」が使用されている。したがって、Au
toCADで出力した3Dソリッド図形データを、本来
の特性を維持した状態でIntergraph_PDS
に取り込むことは不可能であった。
【0004】具体的にいうと、AutoCADで生成し
た3Dソリッド図形データを、たとえば、AutoCA
DおよびIntergraph_PDSの両方で使用可
能な中間フォーマットである、DWG,DXF,IGE
S等の形式に変換/出力し、この状態のデータをInt
ergraph_PDSで取り込んだ場合、Inter
graph_PDS側では、受け取ったデータを、3D
ソリッドの図形としてではなく、ワイヤフレームの図形
として表現する(図18参照)。
【0005】このように、従来技術においては、両方の
CADで個別に図形を作成するか、または、両方のCA
Dで使用可能な(本来の特性を維持できない)中間フォ
ーマットを用いて相互のデータを利用するか、いずれか
を選択して各サブシステムに関する作業を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記、
従来技術において、両方のCAD(AutoCAD,I
ntergraph_PDS)で個別に図形を作成する
場合には、同一な設計対象に対し、両方のCADシステ
ム上でそれぞれ、個別に3次元的なモデルを作成するこ
ととなり、二重作業であるため作業効率が悪い、という
問題があった。
【0007】また、従来技術において、両方のCADで
使用可能な中間フォーマットを用いて相互のデータを利
用する場合には、AutoCAD上で生成された3Dソ
リッド図形データにおける本来の特性を維持できないた
め、Intergraph_PDS側で干渉チェック機
能およびレンダリング機能を実現できない、という問題
があった。
【0008】具体的にいうと、たとえば、「Inter
graph_PDS上で作成した3Dデータ(配管,鉄
骨,ケーブルトレイ,その他の機器等)、およびAut
oCAD上で作成した3Dソリッド図形データを用い
て、Intergraph_PDS上で、干渉チェック
処理、レンダリング処理、および陰線処理を行いたい」
というニーズに対して、AutoCADと、Inter
graph_PDSの基幹CADであるMicroSt
ation(米Bentley社の汎用CAD)との間には、
処理に不可欠な位相(Topology)情報に関する互換性が
なく、上記各処理を実現できない、という問題があっ
た。
【0009】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、AutoCADとIntergraph_PDS
を含む設計システム全体で、図形の作成に関する処理量
(労力)の削減を実現し、かつ、各CADで作成した本
来の特性を維持した状態で、干渉チェック処理,レンダ
リング処理,陰線処理を実現可能なデータ変換方法、お
よびデータ変換プログラムを記録した記録媒体、を得る
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明にかかるデータ変換方法
にあっては、AutoCADで作成された3Dソリッド
図形データを、その特性を維持した状態で、Inter
graph_PDS上で表現可能な厚さ属性つきポリゴ
ン形式のデータに変換するタイプAのデータ変換処理ス
テップと、前記3Dソリッド図形データを、前記Int
ergraph_PDS上で表現可能な(ポリライン+
ポリフェイスメッシュ)の形式のデータに変換するタイ
プBのデータ変換処理ステップと、を含むことを特徴と
する。
【0011】この発明によれば、AutoCAD上で作
成された3Dソリッド図形データを、本来の特性を維持
した状態で、Intergraph_PDS上で使用可
能なデータ形式に変換することにより、個別に図形を作
成することなく、たとえば、Intergraph_P
DSによる干渉チェック機能、レンダリング機能、およ
び陰線処理機能を実現する。
【0012】つぎの発明にかかるデータ変換方法におい
て、前記タイプAのデータ変換処理ステップにあって
は、前記3Dソリッド図形データが単一の「平行掃引」
形状である場合に、前記厚さ属性となる上底および下底
間の距離を算出し、その後、前記厚さ属性つきポリゴン
形式のデータを生成する第1の生成ステップと、前記3
Dソリッド図形データが複数の「平行掃引」形状の組み
合わせである場合に、該3Dソリッド図形データを、
「平行掃引」形状、かつその体積が最大、となるように
切断し、切断後の形状単位に、前記厚さ属性となる上底
および下底間の距離を算出し、その後、前記厚さ属性つ
きポリゴン形式のデータを生成する第2の生成ステップ
と、前記3Dソリッド図形データが、単一の「平行掃
引」形状および複数の「平行掃引」形状の組み合わせ以
外である場合に、近似的なデータ変換方法を用いて、前
記厚さ属性つきポリゴン形式のデータを生成する第3の
生成ステップと、を含むことを特徴とする。
【0013】この発明によれば、AutoCADにより
作成された3Dソリッド図形データを「厚さ属性つきポ
リゴン」に変換するような場合に、まず、その3Dソリ
ッド図形データが、第1の生成ステップで変換可能なデ
ータかどうかを判断し、単一の「平行掃引」形状である
場合に、第1の生成ステップを実行し、その生成結果を
出力する。一方、単一の「平行掃引」形状でない場合に
は、つぎに、第2の生成ステップで変換可能なデータか
どうかを判断し、たとえば、複数の「平行掃引」形状の
組み合わせである場合に、第2の生成ステップを実行
し、その生成結果を出力する。最後に、3Dソリッド図
形データが、単一の「平行掃引」形状および複数の「平
行掃引」形状の組み合わせ以外の形状であるような場合
には、無条件に第3の生成ステップを実行し、その生成
結果を出力する。
【0014】つぎの発明にかかるデータ変換方法におい
て、前記タイプBのデータ変換処理ステップにあって
は、前記3Dソリッド図形データにおけるすべての平面
に対してポリゴン化処理を実施するポリゴン化処理ステ
ップと、前記3Dソリッド図形データにおけるすべての
曲面に対してポリフェイスメッシュ化処理を実施するポ
リフェイスメッシュ化処理ステップと、を含むことを特
徴とする。
【0015】この発明によれば、AutoCADにより
作成された3Dソリッド図形データを、「(POLYLINE +
PolyFaceMesh)」に変換するような場合、受け取った
3Dソリッド図形データを擬似的に分解することで、元
の立体を構成するすべての平面および曲面を取得し、こ
の状態で、すべての平面に対して「ポリゴン化処理」を
実施し、さらに、すべての曲面に対して「ポリフェース
・メッシュ化処理」を実施し、これらの処理結果をデー
タ変換結果として出力する。
【0016】つぎの発明にかかるデータ変換プログラム
を記録した記録媒体にあっては、AutoCADで作成
された3Dソリッド図形データを、その特性を維持した
状態で、Intergraph_PDS上で表現可能な
厚さ属性つきポリゴン形式のデータに変換するタイプA
のデータ変換処理ステップと、前記3Dソリッド図形デ
ータを、前記Intergraph_PDS上で表現可
能な(ポリライン+ポリフェイスメッシュ)の形式のデ
ータに変換するタイプBのデータ変換処理ステップと、
を含むことを特徴とする
【0017】この発明によれば、AutoCAD上で作
成された3Dソリッド図形データを、本来の特性を維持
した状態で、Intergraph_PDS上で使用可
能なデータ形式に変換することにより、個別に図形を作
成することなく、たとえば、Intergraph_P
DSによる干渉チェック機能、レンダリング機能、およ
び陰線処理機能を実現する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかるデータ変
換方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるもの
ではない。
【0019】図1は、本発明にかかるデータ変換方法の
全体の流れを示すフローチャートであり、図2は、本発
明にかかるデータ変換方法を用いて変換/出力されたデ
ータの流れを示す図である。本実施の形態においては、
たとえば、AutoCAD上で作成された3Dソリッド
図形データ1が、AutoCADに常駐するデータ変換
プログラム2にて所望のデータ形式に変換され、そし
て、変換後のデータ(干渉チェック用データ3,形状表
示用データ4)が、外部に出力される。また、Inte
rgraph_PDS側では、受け取った干渉チェック
用データ3をIntergraph_PDS用の「干渉
チェック用モデル5」として扱い、干渉チェック機能を
実現し、もう一方の形状表示用データ4をInterg
raph_PDS用の「形状表示用モデル6」として扱
い、レンダリング機能や陰線処理機能を実現する。
【0020】このとき、データ変換プログラム2におい
ては、AutoCADの起動と同時に、環境初期化変数
(図3参照)を取得してその内部に常駐し(図1、ステ
ップS1)、ユーザからの制御コマンド(開始)の入力
にあわせて(ステップS2)、後述する干渉チェック用
のデータ変換処理(ステップS3)や形状表示用のデー
タ変換処理(ステップS4)を行う。また、上記各処理
の終了およびシステム自体の終了にあわせて(ステップ
S2)、データ変換プログラム2を終了する。
【0021】なお、本実施の形態において、上記干渉チ
ェック用モデル5は、AutoCAD上の3Dソリッド
図形データ1の位相(「立体の中身が詰まっている」と
いう情報)を伝えることを目的としたモデルであり、曲
面等の複雑な形状については微小な段差が発生する。ま
た、形状表示用モデル6は、モデル外観のパースや、平
面図および側面図を作成することを目的としたモデルで
あり、AutoCAD上の3Dソリッド図形データ1の
外観形状をより正確に表現する。また、図3に示す環境
初期化変数については、これに限らず、上記処理に関す
るすべての動作環境を設定可能とする。
【0022】このように、本実施の形態においては、A
utoCAD上で作成された3Dソリッド図形データ
を、本来の特性を維持した状態で、Intergrap
h_PDS上で使用可能なデータ形式に変換し、以下の
機能を実現する。 (1)干渉チェック機能の実現により、3次元的な設計
作業を支援する。 (2)レンダリング機能および陰線処理機能の実現によ
り、客先説明用の鳥瞰図(パース)および正確な外観図
を作成する。
【0023】図4は、上記干渉チェック機能を実現する
ための具体的なシステム構成を示す図である。図4にお
いて、11はAutoCADがインストールされた計算
機であり、12はIntergraph_PDSがイン
ストールされた計算機であり、13はIntergra
ph_PDSの基幹CADとして動作するMicroS
tationであり、14は干渉チェック用情報を記憶
する記憶部である。
【0024】たとえば、計算機11で作成された3Dソ
リッド図形データ1(図示の3DSOLIDに対応)
は、システムの起動と同時に常駐するデータ変換プログ
ラム2の処理により干渉チェック用データ3(POLYLINE
+ thickness:厚属性つきポリゴン「閉じた2Dポリラ
インに厚さ属性を付加したもの」)に変換され、出力さ
れる。そして、干渉チェック用データ3を受け取った計
算機12上のMicroStation13では、その
データに基づいて、干渉チェック対象として登録可能な
干渉チェック用モデル5(SOLID:ソリッド)を作成す
る。この状態で、計算機12では、受け取った干渉チェ
ック用モデル5および記憶部14に記憶された干渉チェ
ック用情報を用いて干渉チェック機能を実現する。
【0025】また、図5は、上記レンダリング機能およ
び陰線処理機能を実現するための具体的なシステム構成
を示す図である。なお、前述の図5と同一の構成につい
ては、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0026】たとえば、計算機11で作成された3Dソ
リッド図形データ1(図示の3DSOLIDに対応)
は、システムの起動と同時に常駐するデータ変換プログ
ラム2の処理により形状表示用データ4(POLYLINE + P
olyFaceMesh:平面+曲面)に変換され、出力される。
そして、形状表示用データ4を受け取った計算機12上
のMicroStation13では、そのデータに基
づいて、レンダリング対象として処理可能な形状表示用
モデル6(SHAPE:形状)を作成する。この状態で、計
算機12では、受け取った形状表示用モデル6を用いて
レンダリング機能を実現し、さらに、形状表示用モデル
6を用いて陰線処理機能(エッジ処理)を実現する。
【0027】以下、前述したデータ変換プログラム2に
よる干渉チェック用のデータ変換処理(ステップS
3)、および形状表示用のデータ変換処理(ステップS
4)、の内容を詳細に説明する。まず、干渉チェック用
のデータ変換処理について説明する。
【0028】図6は、3Dソリッド図形データ1を干渉
チェック用データ3に変換するデータ変換プログラム2
のフローチャートである。まず、データ変換プログラム
2では、AutoCADにより作成されたすべての3D
ソリッド図形データ(3Dソリッド)を探索し(ステッ
プS11)、繰り返し処理で、探索されたすべての3D
ソリッド図形データを、干渉チェック用データ3、すな
わち、「厚属性つきポリゴン」に変換する(ステップS
12,ステップS13)。
【0029】本実施の形態においては、ステップS12
に対応するデータ変換処理として、まず、ステップS1
1にて探索された3Dソリッド図形データ1が、後述す
るレベル_1変換可能なデータかどうかを判断し(ステ
ップS14)、レベル_1変換を実行するために規定さ
れた特定の基準を満たしていれば、レベル_1変換を実
行し(ステップS15,Yes)、その結果を出力す
る。一方、前記特定の基準を満たしていなければ、レベ
ル_1変換を実行せずに(ステップS15,No)、ス
テップS16の処理に移行する。
【0030】つぎに、データ変換プログラム2において
は、レベル_1変換を実行しなかった3Dソリッド図形
データ1が、レベル_2変換可能なデータかどうかを判
断し(ステップS16)、レベル_2変換を実行するた
めに規定された特定の基準を満たしていれば、レベル_
2変換を実行し(ステップS17,Yes)、その結果
を出力する。一方、前記所定の基準を満たしていなけれ
ば、レベル_2変換を実行せずに(ステップS17,N
o)、ステップS18の処理に移行する。
【0031】最後に、データ変換プログラム2において
は、レベル_2変換を実行しなかった3Dソリッド図形
データ1に対して、無条件にレベル_3変換を実行する
(ステップS18)。なお、レベル_3変換は、近似的
なデータ変換方法であり、原理上、どのような形状の3
Dソリッド図形データであっても、干渉チェック用デー
タ3に変換可能である。
【0032】ここで、各レベルにて変換可能な形状を、
具体例を用いて説明する。たとえば、図7は、レベル_
1変換が可能な3Dソリッド図形データ1の形状と、レ
ベル_1変換後の干渉チェック用データ3の形状と、を
示す図である。また、図8は、レベル_1変換が不可か
つレベル_2変換が可能な3Dソリッド図形データ1の
形状と、レベル_2変換後の干渉チェック用データ3の
形状と、を示す図である。また、図9は、レベル_1変
換およびレベル_2変換が不可である3Dソリッド図形
データ1の形状と、レベル_3変換後の干渉チェック用
データ3の形状と、を示す図である。
【0033】本実施の形態においては、図7に示すとお
り、3Dソリッド図形データ1の形状が、PDSプリミ
ティブ形状である場合に、前述した「レベル_1変換を
実行するために規定された特定の基準」を満たすことに
なる。すなわち、PDSプリミティブ形状をもつ3Dソ
リッド図形データ1だけが、レベル_1変換を実施でき
る。たとえば、直方体、角柱、型鋼のような形状がこの
処理に適用される。なお、ここでいうPDSプリミティ
ブとは、ある2次元平面状の多角形(ポリゴン)に対し
て垂直に押し出してできる立体図形、すなわち、「平行
掃引」形状の図形のことをいう。
【0034】また、図8に示すとおり、3Dソリッド図
形データ1の形状が、PDSプリミティブ形状が立体的
に組み合わされた形状(単一を含む)である場合に、前
述した「レベル_2変換を実行するために規定された特
定の基準」を満たすことになる。すなわち、PDSプリ
ミティブ形状が立体的に組み合わされた形状、または単
一のPDSプリミティブ形状をもつ3Dソリッド図形デ
ータ1が、レベル_2変換を実施できる。たとえば、プ
ラント設計の分野では、通常(異形なものを除く)のダ
クト等の形状がこの処理に適用される。
【0035】また、本実施の形態においては、図9に示
すとおり、3Dソリッド図形データ1の形状が、PDS
プリミティブ形状が立体的に組み合わされた形状(単一
を含む)以外である場合に、レベル_3変換を実行す
る。たとえば、プラント設計の分野では、ダクトトラン
ジッション部等の形状がこの処理に適用される。ただ
し、レベル_3変換については、3Dソリッド図形デー
タ1の形状が、単一のPDSプリミティブ形状、または
PDSプリミティブ形状が立体的に組み合わされた形状
であっても、実施可能である。また、図9(a)は、変
更前および変更後の図形の斜視図を表し、(b)は、側
面図を表し、(c)は、側面図の一部の拡大図を表す。
【0036】図10および図11は、図6に示すフロー
チャートにおける「レベル_1変換処理(ステップS1
4)」の詳細を示すフローチャートである。たとえば、
図10(a)に示すように、データ変換プログラム2の
ステップS14においては、前述のステップS6にて探
索された3Dソリッド図形データ1が、レベル_1変換
可能なデータであるかどうか、すなわち、PDSプリミ
ティブ形状かどうか、を判断する(ステップS21)。
そして、PDSプリミティブ形状であった場合にのみ
(ステップS22,Yes)、レベル_1変換を実施
し、その3Dソリッド図形データ1を干渉チェック用デ
ータ3に変換する(ステップS23)。一方、PDSプ
リミティブ形状でなかった場合には(ステップS22,
No)、レベル_1変換を実施しない。
【0037】図10(b)は、上記「PDSプリミティ
ブ形状かどうかの判定処理(ステップS21)」の詳細
を示すフローチャートである。たとえば、対象となる3
Dソリッド図形データ1が、PDSプリミティブ形状か
どうかの判定を行う場合、図10(a)のステップS2
1では、まず、3Dソリッド図形データ1を擬似的に分
解し(ステップS24)、その後、分解した面(リージ
ョン)構成が「平行掃引」形状の条件を満たしているか
どうかを判断する(ステップS25)。
【0038】具体的にいうと、ある特定の面の法線ベク
トルと、その他の面の法線ベクトルと、を順に比較し
(図11、ステップS41)、最後の面との比較が終了
した段階で、たとえば、平行でなく(ステップS45,
No)、かつ垂直でない(ステップS46,No)法線
ベクトルが1つでも存在するような場合(ステップS4
2,Yes)には、つぎの特定の面に対して、同様の比
較処理を行う(ステップS41)。一方、たとえば、あ
る特定の面の法線ベクトルと、最後の面の法線ベクトル
との比較が終了した段階で、平行な法線ベクトル(ステ
ップS45,Yes)か、または垂直な法線ベクトル
(ステップS46,Yes)だけしか存在しないような
場合(ステップS42,No)には、その3Dソリッド
図形データ1が、「平行掃引」形状の条件を満たしてい
る可能性がある判断し、つぎに、面の比較を行う(ステ
ップS43)。
【0039】ステップS43では、ある特定の面とその
他の面とを順に比較し、最後の面との比較が終了した段
階で、たとえば、平行(ステップS47,Yes)かつ
同一面でない(ステップS48,Yes)面が2つであ
るような場合(ステップS44,Yes)に、その3D
ソリッド図形データ1が、「平行掃引」形状の条件を満
たしていると判断する。そして、その2つの面の一方を
上底、他方を下底、と規定し、上底および下底間の距離
を算出する(ステップS49)。
【0040】図10(c)は、上記「3Dソリッド図形
データ1を干渉チェック用データ3に変換する処理(ス
テップS23)」の詳細を示すフローチャートである。
ステップS23では、PDSプリミティブ形状であると
判断された(ステップS22,Yes)3Dソリッド図
形データ1を、擬似的に分解し(ステップS27)、押
し出し方向を法線とする面を探索し(ステップS28,
Yes)、その面(基底面)から厚属性つきポリゴンを
作成する(ステップS29)。
【0041】具体的にいうと、基底面は、複数のループ
で構成されている場合があるため、基底面を構成するル
ープ数を取得し(ステップS31)、その後、そのルー
プ数分のポリゴンを作成し(ステップS32)、新規に
作成されたポリゴンには、もとの「平行掃引」形状と同
じ押し出し距離を、厚属性として付加する(ステップS
33)。そして、厚属性つきポリゴンの作成後、変換の
対象となる元の3Dソリッド図形データ1を消去する
(ステップS30)。
【0042】図12および図13は、図6に示すフロー
チャートにおける「レベル_2変換処理(ステップS1
6)」の詳細を示すフローチャートである。たとえば、
図12に示すように、データ変換プログラム2のステッ
プS16においては、まず、受け取った3Dソリッド図
形データ1における切断可能なすべての平面を算出する
(ステップS51)。
【0043】具体的にいうと、ステップ51において
は、まず、受け取った3Dソリッド図形データ1におけ
るすべての頂点を取得し(ステップS62)、さらに、
3Dソリッド図形データ1を構成するすべての面の法線
ベクトルを取得する(ステップS63)。そして、取得
した頂点と法線ベクトルの組合わせで定義される平面
で、受け取った3Dソリッド図形データ1を切断できる
かどうか判断し(ステップS64)、切断不可であれば
(ステップS65,No)、つぎの面についての判断処
理に移行し、一方、切断可能であれば(ステップS6
5,Yes)、その面を配列に追加し(ステップS6
6)、つぎの面についての判断処理に移行し、すべての
平面の組合わせについて、この処理を繰り返す。
【0044】ステップS51により切断平面を算出後、
データ変換プログラム2では、1回の切断による結果が
「平行掃引」形状であるかどうか、すなわち、PDSプ
リミティブ形状であるかどうかを判断する(ステップS
52)。
【0045】具体的にいうと、ステップS52において
は、仮想的な3Dソリッド図形データを、先に追加して
おいた平面で擬似的に切断し、切断後の形状がPDSプ
リミティブ形状かどうかを判断する(図13(a)ステ
ップS71)。そこで、ステップS71では、まず、受
け取った3Dソリッドに対する切断などのシュミレーシ
ョンを行うための仮想的な3Dソリッド図形データ(ク
ローン)を作成し(ステップS72)、ステップS66
にて先に追加しておいた平面を用いて、その仮想的な3
Dソリッド図形データを切断する(ステップS73)。
そして、図10におけるステップS21およびS22と
同様の処理で、切断後の形状がPDSプリミティブ形状
かどうかを判断し(ステップS74)、PDSプリミテ
ィブ形状でなければ(ステップS75,No)、作成し
た仮想的な3Dソリッド図形データを消去し(ステップ
S77)、先に追加されたつぎの平面について、同様の
処理を行う。一方、切断後の形状がPDSプリミティブ
形状であれば(ステップS75,Yes)、データ変換
プログラム2では、切断後の形状の体積を算出し(ステ
ップS76)、その後、作成した仮想的な3Dソリッド
図形データを消去し(ステップS77)、追加されたす
べての平面について同様の処理を行う。
【0046】ステップS52による判断処理後、データ
変換プログラム2では、さらに、2回の切断による結果
が「平行掃引」形状であるかどうか、すなわち、PDS
プリミティブ形状であるかどうかを判断する(ステップ
S53)。
【0047】具体的にいうと、ステップS53において
は、仮想的な3Dソリッド図形データを、先に追加して
おいた2つの平面で擬似的に切断し、切断後の形状がP
DSプリミティブ形状かどうかを判断する(図13
(b)ステップS81)。そこで、ステップS81で
は、まず、先に取得しておいた頂点や法線ベクトルに関
する情報から、仮想的な3Dソリッド図形データを作成
し(ステップS82)、ステップS66にて先に追加し
ておいた2つの平面の組み合わせを用いて、その仮想的
な3Dソリッド図形データを切断する(ステップS8
3,S84)。そして、図10におけるステップS21
およびS22と同様の処理で、切断後の形状がPDSプ
リミティブ形状かどうかを判断し(ステップS85)、
PDSプリミティブ形状でなければ(ステップS86,
No)、作成した仮想的な3Dソリッド図形データを消
去し(ステップS88)、いずれか一方の平面を変更し
て、同様の処理を行う。一方、切断後の形状がPDSプ
リミティブ形状であれば(ステップS86,Yes)、
データ変換プログラム2では、切断後の形状の体積を算
出し(ステップS87)、その後、作成した仮想的な3
Dソリッド図形データを消去し(ステップS88)、す
べての組み合わせについて同様の処理を繰り返し行う。
【0048】その後、データ変換プログラム2では、ス
テップS52およびS53のいずれの判断処理において
も、PDSプリミティブ形状でないと判断された場合に
(ステップS54,Yes)、受け取った3Dソリッド
図形データ1に対して「レベル_2変換処理」を実行で
きないと判断し(すなわち、前記特定の基準を満たして
いないと判断し)、その3Dソリッド図形データ1を、
つぎの「レベル_3変換処理」に渡す。
【0049】一方、ステップS52およびS53の少な
くともいずれか一方の判断処理において、PDSプリミ
ティブ形状であると判断された場合には(ステップS5
4,No)、受け取った3Dソリッド図形データ1に対
して「レベル_2変換処理」を実行できると判断し、そ
のPDSプリミティブ形状の体積が最大となる最適断面
(ステップS53)で、3Dソリッド図形データ1を切
断する(ステップS56、またはステップS57,S5
8)。
【0050】そして、受け取った3Dソリッド図形デー
タ1に対して「レベル_2変換処理」を実行できると判
断した場合には、最適断面による切断後の形状単位に、
図10(a)と同様の処理を実施し、最終的に、厚属性
つきポリゴンを作成する(ステップS59,S60,S
61)。
【0051】図14は、図6に示すフローチャートにお
ける「レベル_3変換処理(ステップS18)」の詳細
を示すフローチャートである。データ変換プログラム2
のステップS18においては、まず、受け取った3Dソ
リッド図形データ1を、微小な「平行掃引」形状の積み
重ねに分解することで、近似的なデータ変換を行う。
【0052】具体的にいうと、まず、データ変換プログ
ラム2においては、受け取った3Dソリッド図形データ
1のすべてのエッジを探索し(ステップS91)、さら
に、その3Dソリッド図形データ1が存在するおおまか
な座標範囲(以降、境界ボックスと呼ぶ)を算出する
(ステップS92)。
【0053】境界ボックスの算出後、データ変換プログ
ラム2では、その境界ボックス内を走査することによっ
て、3Dソリッド図形データ1の断面が作成できるかど
うかを判断する(ステップS93)。すなわち、その境
界ボックスの始端から終端までの間を、指定された微小
増分単位に進みながら走査平面を決定し、この走査平面
が、3Dソリッド図形データ1のエッジを横切るかどう
か探索する(ステップS100,S101)。
【0054】走査平面により、3Dソリッド図形データ
1の断面が作成できると判断した場合には(ステップS
94,Yes)、仮想的な断面、すなわち、その切断面
の形状を作成する(ステップS95)。そして、隣り合
う前断面の形状と比較して(ステップS96)、その形
状が同一であれば(ステップS97,Yes)、前回の
形状と今回の形状の組み合わせが「平行掃引」形状であ
ると判断し、微小増分単位に走査平面をずらし、同様の
処理で再度つぎの切断面の形状を作成する。
【0055】一方、隣り合う前断面の形状との比較結果
が異なれば(ステップS97,No)、前記微小増分単
位の立体、すなわち、微小増分単位の厚属性つきポリゴ
ンを作成する(ステップS98)。具体的にいうと、図
10(c)ステップS29と同様の処理で、厚属性つき
ポリゴンを作成する(ステップS102,S103,S
104)。これらステップS91からS98の処理を、
微小増分単位に繰り返し実行することで、受け取った3
Dソリッド図形データ1に対応する厚属性つきポリゴン
を作成し、最後に、もとの3Dソリッド図形データ1を
消去する(ステップS99)。
【0056】このように、本実施の形態においては、A
utoCADにより作成された3Dソリッド図形データ
を、干渉チェック用データ3、すなわち、「厚属性つき
ポリゴン」に変換するような場合に、まず、その3Dソ
リッド図形データ1が、レベル_1変換可能なデータか
どうかを判断し、レベル_1変換を実行するために規定
された特定の基準を満たしていれば、レベル_1変換を
実行し、その変換結果を出力する。一方、前記特定の基
準を満たしていなければ、つぎに、レベル_2変換可能
なデータかどうかを判断し、レベル_2変換を実行する
ために規定された特定の基準を満たしていれば、レベル
_2変換を実行し、前記所定の基準を満たしていなけれ
ば、無条件にレベル_3変換を実行し、いずれか一方の
変換結果を出力する。
【0057】これにより、本実施の形態においては、A
utoCADおよびIntergraph_PDSで個
別に図形を作成する必要がなくなるため、AutoCA
DとIntergraph_PDSを含む設計システム
全体で、図形の作成に関する処理量(労力)の削減を実
現することが可能となり、さらに、AutoCAD上で
生成された3Dソリッド図形データの特性を維持するこ
とができるため、Intergraph_PDS側で干
渉チェック機能を実現することが可能となる。また、レ
ベル1→2→3と段階的にデータ変換処理を実施できる
ため、演算処理量を削減することができる。
【0058】つぎに、形状表示用のデータ変換処理につ
いて説明する。図15は、3Dソリッド図形データ1を
形状表示用データ4に変換するデータ変換プログラム2
のフローチャートである。まず、データ変換プログラム
2では、AutoCADにより作成されたすべての3D
ソリッド図形データを探索し(ステップS111)、繰
り返し処理で、探索されたすべての3Dソリッド図形デ
ータを、形状表示用データ4、すなわち、「(POLYLINE
+ PolyFaceMesh:平面+曲面)」に変換する(ステッ
プS112,ステップS113)。
【0059】本実施の形態においては、ステップ112
に対応するデータ変換処理として、まず、受け取った3
Dソリッド図形データを擬似的に分解することで、元の
立体を構成する形状のすべての面(平面および曲面)を
取得する(ステップS114)。なお、ここでは、平面
が「リージョン」と呼ばれ、曲面が「ボディ」と呼ばれ
る。
【0060】その後、データ変換プログラム2において
は、すべてのリージョン(多角形平面)に対して後述す
るポリゴン化処理を実施し(ステップS115)、さら
に、すべてのボディに対して後述するポリフェース・メ
ッシュ化処理を実施することで(ステップS116)、
受け取った3Dソリッド図形データを形状表示用データ
4に変換し、最後に、元の3Dソリッド図形データをプ
ログラム上から消去する(ステップS117)。
【0061】図16(a)および(b)は、それぞれ図
15に示す「ポリゴン化処理(ステップS115)」お
よび「ポリフェース・メッシュ化処理(ステップS11
6)」の詳細を示すフローチャートである。図16
(a)において、ステップS115では、まず、先にス
テップS114にて取得しておいたリージョンから、ク
ローンを作成し(ステップS121)、その面から厚属
性つきポリゴンを作成する(ステップS122)。
【0062】具体的にいうと、リージョンは、複数のル
ープで構成されている場合があるため、リージョンを構
成するループ数を取得し(ステップS124)、その
後、そのループ数分の厚属性つきポリゴンを作成する
(ステップS125)。そして、厚属性つきポリゴンの
作成後、変換の対象となる元の3Dソリッド図形データ
1をプログラム上から消去する(ステップS123)。
【0063】また、図16(b)において、ステップS
116では、まず、先にステップS114にて取得して
おいたボディからクローンを作成し(ステップS13
1)、そのボディが完全な円柱形状であるかどうかを判
断する(ステップS132)。ステップS132におい
て、たとえば、サーフェイス・タイプを取得し(ステッ
プS137)、そのサーフェイス・タイプが円柱形状で
あれば(S138,円柱)、その円柱ボディから表面の
円エッジを取得し(ステップS139)、つぎに完全な
円柱かどうかを判断する(ステップS140)。そし
て、そのボディが完全な円柱であれば(ステップS14
0,Yes)、「厚属性つき円」を作成し(ステップS
133,S134)、その後、プログラム上からクロー
ンを消去する(ステップS136)。
【0064】一方、サーフェイス・タイプを取得し(ス
テップS137)、そのサーフェイス・タイプが円柱形
状でない場合(S138,円柱以外)、または、ボディ
が完全な円柱でない場合(ステップS140,No)に
は、ボディオブジェクトを探索し、「ポリフェイス・メ
ッシュ」を作成する(ステップS135)。すなわち、
ボディ上の通過点列を取得することで(ステップS14
1)、「ポリフェイス・メッシュ」を作成し(ステップ
S142)、その後、プログラム上からクローンを消去
する(ステップS136)。
【0065】このように、本実施の形態においては、A
utoCADにより作成された3Dソリッド図形データ
を、形状表示用データ4、すなわち、「(POLYLINE + P
olyFaceMesh:平面+曲面)」に変換するような場合、
受け取った3Dソリッド図形データを擬似的に分解する
ことで、元の立体を構成するすべてのリージョンおよび
ボディを取得し、すべてのリージョンに対して「ポリゴ
ン化処理」を実施し、さらに、すべてのボディに対して
「ポリフェース・メッシュ化処理」を実施し、これらの
処理結果をデータ変換結果として出力する。
【0066】これにより、本実施の形態においては、A
utoCADおよびIntergraph_PDSで個
別に図形を作成する必要がなくなるため、原動機統合シ
ステム全体で、図形の作成に関する処理量(労力)の削
減を実現することが可能となり、さらに、AutoCA
D上で生成された3Dソリッド図形データの特性を維持
することができるため、Intergraph_PDS
側でレンダリング機能および陰線処理機能を実現するこ
とが可能となる。
【0067】なお、図17は、上記実施の形態1に示す
AutoCADとして動作し、前述したデータ変換プロ
グラム2を実行可能な一般的な計算機システムの構成を
示す図である。この計算機システムでは、たとえば、図
6および図10〜図16に示すデータ変換方法を実現す
る「データ変換プログラム2」を実行する。
【0068】この計算機システムは、CPUを含む制御
ユニット301と、メモリユニット302と、表示ユニ
ット303と、入力ユニット304と、CD−ROMド
ライブユニット305と、ディスクユニット306と、
を備え、これらの各ユニットは、それぞれシステムバス
Aを介して接続されている。また、図17において、制
御ユニット301は、前記データ変換プログラムを実行
する。メモリユニット302は、RAM、ROM等のメ
モリを含み、制御ユニット301が実行すべきプログラ
ム、処理の過程で得られた必要なデータ等を記憶する。
表示ユニット303は、CRTやLCD(液晶表示パネ
ル)等で構成され、計算機システムの使用者に対して、
各種画面を表示する。入力ユニット304は、キーボー
ド、マウス等で構成され、計算機システムの使用者が、
各種情報の入力を行うために使用される。また、図示の
CD−ROM200には、図6および図10〜図16に
示すデータ変換プログラム2が格納されている。
【0069】上記のように構成される計算機システムで
は、まず、CD−ROMドライブユニット305にセッ
トされたCD−ROM200からデータ変換プログラム
2がディスクユニット306にインストールされる。そ
して、計算機システムを立ち上げるときにディスクユニ
ット306から読み出されたデータ変換プログラム2
が、メモリユニット302に格納される。この状態で、
制御ユニット301(CPU)は、メモリユニット30
2に格納されたデータ変換プログラムにしたがって、上
記図6および図10〜図16に示す処理を実行する。
【0070】なお、本発明においては、CD−ROM2
00にて上記処理を記述したプログラムを提供している
が、このプログラムの記憶媒体は、これに限定されるこ
となく、システムを構成するコンピュータに応じて、た
とえば、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気ディ
スク、光磁気ディスク、磁気テープ等の他の記憶媒体を
用いることも可能である。
【0071】
【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明によれ
ば、データ互換のないCAD上で、個別に図形を作成す
る必要がなくなるため、AutoCADとInterg
raph_PDSを含む設計システム全体において、図
形の作成に関する処理量(労力)を大幅に削減すること
ができる、という効果を奏する。また、AutoCAD
で作成した3Dソリッド図形データ本来の特性を維持し
た状態で、データ変換が可能となるため、Interg
raph_PDS上で、干渉チェック処理,レンダリン
グ処理,陰線処理を実現することができる、という効果
を奏する。
【0072】つぎの発明によれば、AutoCADおよ
びIntergraph_PDSで個別に図形を作成す
る必要がなくなるため、AutoCADとInterg
raph_PDSを含む設計システム全体で、図形の作
成に関する処理量(労力)の削減を実現することが可能
となり、さらに、段階的にデータ変換処理を実施できる
ため、演算処理量を削減することができる、という効果
を奏する。
【0073】つぎの発明によれば、AutoCADおよ
びIntergraph_PDSで個別に図形を作成す
る必要がなくなるため、AutoCADとInterg
raph_PDSを含む設計システム全体で、図形の作
成に関する処理量(労力)の削減を実現することが可能
となり、さらに、平面と曲面に分けてデータを作成する
ため、Intergraph_PDS側でレンダリング
機能および陰線処理機能を実現できる、という効果を奏
する。
【0074】つぎの発明によれば、請求項1の発明(本
発明)によれば、データ互換のないCAD上で、個別に
図形を作成する必要がなくなるため、AutoCADと
Intergraph_PDSを含む設計システム全体
において、図形の作成に関する処理量(労力)を大幅に
削減することが可能なプログラムを得ることができる、
という効果を奏する。また、AutoCADで作成した
3Dソリッド図形データ本来の特性を維持した状態で、
データ変換が可能となるため、Intergraph_
PDS上で、干渉チェック処理,レンダリング処理,陰
線処理を実現することが可能なプログラムを得ることが
できる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるデータ変換方法の全体の流れを
示すフローチャートである。
【図2】本発明にかかるデータ変換方法を用いて変換/
出力されたデータの流れを示す図である。
【図3】環境初期化変数の一例を示す図である。
【図4】干渉チェック機能を実現するための具体的なシ
ステム構成を示す図である。
【図5】レンダリング機能および陰線処理機能を実現す
るための具体的なシステム構成を示す図である。
【図6】3Dソリッド図形データ1を干渉チェック用デ
ータ3に変換するデータ変換プログラム2のフローチャ
ートである。
【図7】レベル_1変換が可能な3Dソリッド図形デー
タ1の形状とレベル_1変換後の干渉チェック用データ
3の形状とを示す図である。
【図8】レベル_1変換が不可かつレベル_2変換が可
能な3Dソリッド図形データ1の形状とレベル_2変換
後の干渉チェック用データ3の形状とを示す図である。
【図9】レベル_1変換およびレベル_2変換が不可で
ある3Dソリッド図形データ1の形状とレベル_3変換
後の干渉チェック用データ3の形状とを示す図である。
【図10】図6に示す「レベル_1変換処理(ステップ
S14)」の詳細を示すフローチャートである。
【図11】図6に示す「レベル_1変換処理(ステップ
S14)」の詳細を示すフローチャートである。
【図12】図6に示す「レベル_2変換処理(ステップ
S16)」の詳細を示すフローチャートである。
【図13】図6に示す「レベル_2変換処理(ステップ
S16)」の詳細を示すフローチャートである。
【図14】図6に示す「レベル_3変換処理(ステップ
S18)」の詳細を示すフローチャートである。
【図15】3Dソリッド図形データ1を形状表示用デー
タ4に変換するデータ変換プログラム2のフローチャー
トである。
【図16】図15に示す「ポリゴン化処理(ステップS
115)」および「ポリフェース・メッシュ化処理(ス
テップS116)」の詳細を示すフローチャートであ
る。
【図17】データ変換プログラム2を実行可能な一般的
な計算機システムの構成を示す図である。
【図18】従来のデータ変換方法を示す図である。
【符号の説明】
1 3Dソリッド図形データ 2 データ変換プログラム 3 干渉チェック用データ 4 形状表示用データ 5 干渉チェック用モデル 6,6a 形状表示用モデル 11,12 計算機 13 MicroStation 14 記憶部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 AutoCADで作成された3Dソリッ
    ド図形データを、その特性を維持した状態で、Inte
    rgraph_PDS上で表現可能な厚さ属性つきポリ
    ゴン形式のデータに変換するタイプAのデータ変換処理
    ステップと、 前記3Dソリッド図形データを、前記Intergra
    ph_PDS上で表現可能な「ポリライン+ポリフェイ
    スメッシュ」の形式のデータに変換するタイプBのデー
    タ変換処理ステップと、 を含むことを特徴とするデータ変換方法。
  2. 【請求項2】 前記タイプAのデータ変換処理ステップ
    にあっては、 前記3Dソリッド図形データが単一の「平行掃引」形状
    である場合に、前記厚さ属性となる上底および下底間の
    距離を算出し、その後、前記厚さ属性つきポリゴン形式
    のデータを生成する第1の生成ステップと、 前記3Dソリッド図形データが複数の「平行掃引」形状
    の組み合わせである場合に、該3Dソリッド図形データ
    を、「平行掃引」形状、かつその体積が最大、となるよ
    うに切断し、切断後の形状単位に、前記厚さ属性となる
    上底および下底間の距離を算出し、その後、前記厚さ属
    性つきポリゴン形式のデータを生成する第2の生成ステ
    ップと、 前記3Dソリッド図形データが、単一の「平行掃引」形
    状および複数の「平行掃引」形状の組み合わせ以外であ
    る場合に、近似的なデータ変換方法を用いて、前記厚さ
    属性つきポリゴン形式のデータを生成する第3の生成ス
    テップと、 を含むことを特徴とする請求項1に記載のデータ変換方
    法。
  3. 【請求項3】 前記タイプBのデータ変換処理ステップ
    にあっては、 前記3Dソリッド図形データにおけるすべての平面に対
    してポリゴン化処理を実施するポリゴン化処理ステップ
    と、 前記3Dソリッド図形データにおけるすべての曲面に対
    してポリフェースメッシュ化処理を実施するポリフェー
    スメッシュ化処理ステップと、 を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のデー
    タ変換方法。
  4. 【請求項4】 AutoCADで作成された3Dソリッ
    ド図形データを、その特性を維持した状態で、Inte
    rgraph_PDS上で表現可能な厚さ属性つきポリ
    ゴン形式のデータに変換するタイプAのデータ変換処理
    ステップと、 前記3Dソリッド図形データを、前記Intergra
    ph_PDS上で表現可能な「ポリライン+ポリフェイ
    スメッシュ」の形式のデータに変換するタイプBのデー
    タ変換処理ステップと、 を含むことを特徴とするデータ変換プログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2000153078A 2000-03-08 2000-05-24 データ変換方法およびデータ変換プログラムを記録した記録媒体 Expired - Fee Related JP3626896B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000153078A JP3626896B2 (ja) 2000-03-08 2000-05-24 データ変換方法およびデータ変換プログラムを記録した記録媒体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-64147 2000-03-08
JP2000064147 2000-03-08
JP2000153078A JP3626896B2 (ja) 2000-03-08 2000-05-24 データ変換方法およびデータ変換プログラムを記録した記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001325304A true JP2001325304A (ja) 2001-11-22
JP3626896B2 JP3626896B2 (ja) 2005-03-09

Family

ID=26587056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000153078A Expired - Fee Related JP3626896B2 (ja) 2000-03-08 2000-05-24 データ変換方法およびデータ変換プログラムを記録した記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3626896B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004025571A1 (ja) * 2002-09-11 2004-03-25 Re-Raum. Co., Ltd. 3dデータ生成システム
JP2007241996A (ja) * 2006-02-13 2007-09-20 Hokkaido Univ 解析曲面セグメンテーション装置、方法、プログラム及び記録媒体
US7809530B2 (en) 2005-06-10 2010-10-05 Kabushiki Kaisha Toshiba CAD data generating device and generating method

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004025571A1 (ja) * 2002-09-11 2004-03-25 Re-Raum. Co., Ltd. 3dデータ生成システム
US7809530B2 (en) 2005-06-10 2010-10-05 Kabushiki Kaisha Toshiba CAD data generating device and generating method
JP2007241996A (ja) * 2006-02-13 2007-09-20 Hokkaido Univ 解析曲面セグメンテーション装置、方法、プログラム及び記録媒体
JP4568843B2 (ja) * 2006-02-13 2010-10-27 国立大学法人北海道大学 解析曲面セグメンテーション装置、方法、プログラム及び記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP3626896B2 (ja) 2005-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8175734B2 (en) Methods and system for enabling printing three-dimensional object models
US6108006A (en) Method and system for view-dependent refinement of progressive meshes
JP5625554B2 (ja) 三次元モデル分割方法、三次元モデル分割装置及び三次元モデル分割装置を含む画像処理システム
CN101901503B (zh) 使用光谱分析的伸展驱动的网格参数化
EP0976056A2 (en) Method and system for adaptive refinement of progressive meshes
JP2003085584A (ja) 3dコンピュータモデリング装置
KR102620835B1 (ko) 3D 기하 객체 정보를 이용한 CityGML 기반의 빌딩 객체 정보 생성 방법, 빌딩 객체 정보 생성 시스템, 이를 위한 컴퓨터 프로그램
JP2008305372A (ja) 3次元スキャンデータを用いてロフトサーフィスを計算するためのシステム及び方法
Lin et al. Metamorphosis of 3d polyhedral models using progressive connectivity transformations
Kim et al. An integrated approach to realize multi-resolution of B-rep model
JPH08194840A (ja) 図形入出力装置
JP3265879B2 (ja) 3次元直交格子データの生成装置
JP2004127099A (ja) Cadシステム及びcadプログラム
US6693631B2 (en) System and method for multi-resolution fairing of non-manifold models
JP2001325304A (ja) データ変換方法およびデータ変換プログラムを記録した記録媒体
JP2000194881A (ja) 解析モデルを作成する方法および装置並びに解析モデルデータ作成用プログラム若しくは解析モデルデータを記憶した記憶媒体
JP2660490B2 (ja) 図面候補線分抽出装置、図面候補線分抽出方法、ソリッド・モデル合成装置及びソリッド・モデル合成方法
JP3143464B2 (ja) 3次元モデル作成装置及び方法
CN113674294A (zh) 一种3d模型切片处理方法及装置
JP2003114614A (ja) 三次元地図データ処理方法及び装置
JPH1185833A (ja) 3次元板金cad/cam変換装置及び該装置のプログラムを記録した記録媒体
JPH07220118A (ja) 地形表示装置
JP4630485B2 (ja) 隠線処理方法
Gonsor et al. Subdivision surfaces–can they be useful for geometric modeling applications
JP2003067746A (ja) 形状特徴マイニング方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041206

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees