JP2001323971A - 内歯歯車の保持構造 - Google Patents

内歯歯車の保持構造

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JP2001323971A
JP2001323971A JP2000142987A JP2000142987A JP2001323971A JP 2001323971 A JP2001323971 A JP 2001323971A JP 2000142987 A JP2000142987 A JP 2000142987A JP 2000142987 A JP2000142987 A JP 2000142987A JP 2001323971 A JP2001323971 A JP 2001323971A
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JP2000142987A
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Kenji Matsumoto
健司 松本
Tetsuzo Ishikawa
哲三 石川
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内歯歯車を合理的な構造で保持することで、
騒音の抑制、製造コストの低減等を図る。 【解決手段】 内歯歯車110の軸方向両側に、第1及
び第2ケーシング118、120が非回転状態で配置さ
れ、この第1及び第2ケーシング118、120の少な
くとも一方によって内歯歯車110が回転不能な状態で
保持される内歯歯車110の保持構造において、第1及
び第2ケーシング118、120の少なくとも一方に、
相手側ケーシング方向に突設され、且つ内歯歯車110
と同軸となる円筒状の収容部130を形成し、この収容
部130の内周面側に内歯歯車110を固定配置した状
態で、第1及び第2ケーシング118、120を直接連
結するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊星歯車構造にお
ける内歯歯車が、その軸方向両側に配置される第1及び
第2ケーシングによって保持されるように構成される内
歯歯車の保持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような内歯歯車の保持構造
は、遊星歯車構造による増・減速機等において広く採用
されている。この遊星歯車構造には、例えば、単純遊星
歯車構造や、内歯歯車の中心が遊星歯車の周囲の内側に
位置する特徴(国際特許分類F16H1/32に属する
特徴)を有する揺動内接噛合遊星歯車構造等が存在す
る。
【0003】図6に、揺動内接噛合遊星歯車構造に対し
て従来の内歯歯車の保持構造が適用されているギヤドモ
ータ1を示す。このギヤドモータ1は、モータ2と、こ
のモータ2に連結される揺動内接噛合遊星歯車構造の減
速機4と、を備える。
【0004】減速機4における揺動内接噛合遊星歯車構
造は、モータ2のモータ軸2Aに連結される偏心体6
と、この偏心体6にローラ7を介して回転自在に取り付
けられる外歯歯車(遊星歯車)8と、この外歯歯車8に
対して内接噛合する内歯歯車10と、上記外歯歯車8の
自転成分のみを取り出すキャリア12と、を備える。
【0005】内歯歯車10は、円筒状の内歯ケーシング
10Aと、この内歯ケーシング10Aの内周面に形成さ
れる溝によって保持され、自身によって内歯の歯面を構
成する複数の外ピン10Bと、を備えており、この外ピ
ン10Bに外歯歯車8が噛合するようになっている。自
由に偏心回転しようとする外歯歯車8は、この噛合状態
によって、自身の自由な回転(自転)が規制されるの
で、主にモータ軸2Aを中心として揺動運動する。この
外歯歯車8には、図7に示されるように複数のキャリア
孔14が周方向に一定の間隔で形成されており、このキ
ャリア孔14内に、キャリア12のキャリアピン12A
がピンローラ12Bを介して遊嵌している。キャリアピ
ン12A及びピンローラ12Bと、キャリア孔14との
「遊嵌状態」は、外歯歯車8の上記揺動成分を吸収可能
な程度に設定されているので、その結果、キャリア12
が外歯歯車8の自転成分だけを取り出す。
【0006】今、仮に内歯歯車10の歯数をN+1、外
歯歯車8の歯数をNとするとその歯数差は1である。モ
ータ軸2A(偏心体6)が1回転して外歯歯車8が1偏
心(揺動)回転すると、外歯歯車8は内歯歯車10に対
して歯数差「1」分だけずれることになる。この「歯数
差分のずれ」が外歯歯車8の自転成分に相当するもので
あり、すなわち、モータ軸2Aの1回転に対してキャリ
ア12の回転は−1/Nに減速される(−は逆回転であ
ることを示す)。このキャリア12には出力軸16が同
軸状に設けられているので、この出力軸16を相手機械
(図示省略)に連結することによって、モータ2の回転
が減速比「−1/N」で減速されて出力軸16を介して
相手機械側に出力される。
【0007】なお、減速機4においては、回転動力を減
速させる目的で揺動内接噛合遊星歯車構造を用いたが、
入・出力関係を反対にすれば、つまりキャリア12側か
ら回転動力を入力して偏心体6側から出力すれば、増速
機として用いることも可能である。
【0008】次に、揺動内接噛合遊星歯車構造における
内歯歯車10の保持構造について説明する。
【0009】図6に戻って、減速機4は、内歯歯車10
の軸方向L両側に配置される第1ケーシング18及び第
2ケーシング20を備える。この第1及び第2ケーシン
グ18、20の各対向面(内歯歯車10側の面)には、
ドーナツ状の取付面18A、20Aが形成されており、
これらの取付面18A、20Aに挟持されるようにして
内歯歯車10が保持されている。
【0010】詳細に説明すると、図7に示されるように
内歯歯車10(の内歯ケーシング10A)には、軸方向
Lの貫通孔10Cが、周方向に所定の間隔で複数形成さ
れており、これに対応するように、取付面18Aには雌
ねじ孔18Bが、取付面20Aにはボルト孔20Bが形
成されている。従って、連結ボルト22を第2ケーシン
グ20側から第1ケーシング18側に向かって、ボルト
孔20B→貫通孔10C→雌ねじ孔18Bの順に挿入す
れば、第1及び第2ケーシング18、20の間に内歯歯
車10が挟持された状態で相互に連結される。
【0011】又、内歯歯車10を境にして、第2ケーシ
ング20側には、キャリア12及び出力軸16等が配置
されており、第1ケーシング18側にはモータ2が配置
されている。つまり、第2ケーシング20側が低速回転
側(例えば相手機械側)、第1ケーシング18側が高速
回転機械側(例えばモータ)となっている。なお、モー
タ2は第1ケーシング18に連結されており、又、第2
ケーシング20には取付脚24が一体的に形成されてい
る。ギヤドモータ1全体は、取付脚24によって基台2
6に設置されており、言い換えると、取付脚24によっ
て、第1、第2ケーシング18、20及び内歯歯車10
が非回転状態で固定されることになる。
【0012】なお、第1及び第2ケーシング18、20
を固定する方法は、上記の「脚取付」以外にも、第2ケ
ーシング20等に相手機械側の取付面を形成して、直接
的に相手機械に固定する方法や、第1又は第2ケーシン
グ18、20等にトルクアームを連結して回転を抑制す
る方法等がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】内歯歯車10が固定要
素となっている揺動内接噛合遊星歯車構造の場合、出力
軸16に連結される相手側機械を駆動する事によって、
相手側機械から出力軸16→キャリア12→外歯歯車8
→内歯歯車10の順に反力トルクが伝達される。最終的
にこの反力トルクは、内歯歯車10を実質的に固定・保
持している(脚24によって基台26に固定されてい
る)第2ケーシング20に伝達される。
【0014】従って動力を相手機械に確実に伝達するた
めには、反力トルクを受けるの十分な程度に、第2ケー
シング20と内歯歯車10との連結面(取付面20A)
に「押し付け力(締結力)」を作用させなければならな
い。即ち、反力トルクに打ち勝つ程度の摩擦力を連結面
に作用させる必要がある。
【0015】押し付け力の増大を図るためには、大きい
サイズの連結ボルト22を採用しなければならず、更
に、その押し付け力に対して十分な耐久性を持たせるた
めにも、取付面20Aの面積及び内歯歯車10の肉厚T
(図7参照)を大きく確保しなければならない。という
のも、内歯歯車10の肉厚Tが薄いと、その押し付け力
によって弾性変形が生じ、内歯を構成する内周面側の寸
法に誤差が発生するからである。
【0016】その結果、第1及び第2ケーシング18、
20、内歯歯車10等の総てが大型化し、製造コストの
増大を招いていた。なお、これは、内歯歯車10自身に
よって回転動力を取り出すような揺動内接噛合遊星歯車
構造においては問題とならず、内歯歯車10が固定され
るが故に生じる特有の問題であるといえる。
【0017】ところで、連結ボルト22を確実に締めな
くても、この連結ボルト22の剪断抵抗によって、第2
ケーシング20側に反力トルクが伝達されるようにする
ことも可能と考えられるが、正転・逆転を繰り返すよう
な場合、取付面20Aに摺動(ずれ)が生じると、その
摺動分だけ内歯歯車10が回転して回転位相誤差が生じ
てしまい、又、連結ボルト22における軸直角方向の面
(取付面20Aと同一平面)に繰り返し荷重(剪断荷
重)が作用すると疲労が生じて寿命が低下するので、事
実上このような構造は採用されていない。つまり、上記
の「押し付け力の増大」は、本構造上、避けて通ること
の出来ない要求であったと考えられる。
【0018】又、この内歯歯車10の保持構造では、内
歯歯車10の外周面28が外部に露出する構成となって
いる。外歯歯車8との噛合により微小に振動する内歯歯
車10が、自身が固定された状態で露出すると、振動が
減衰される以前に外部雰囲気を振動させるので騒音が増
大するという問題があった。
【0019】更に、第1、第2ケーシング18、20及
び内歯歯車10が「2つの連結面(取付面18A、20
A)」を介して互いに連結される構造であるので、この
2つの連結面から潤滑油が漏れやすいという問題があっ
た。これを防ぐためには、各取付面18A、20Aの双
方を紙パッキン、液状パッキン等でシールする必要があ
った。
【0020】更に、「2つ連結面」を介して全体的なケ
ーシングを構成する上記保持構造は、モータ軸2Aと出
力軸16との同軸度を高精度に確保するのが困難であっ
た。この同軸度を高精度に確保するためには、軸線方向
Lに対する直角度を高精度に維持した状態で各取付面1
8A、20Aを形成する必要があり、製造コストが増大
する要因となっていた。又、第1、第2ケーシング1
8、20及び内歯歯車10を組み立てる際にも、各取付
面18A、20Aにおいて同軸状態を確認しながら精密
に組み上げる必要があり、大変な労力を要していた。つ
まり本保持構造によって、製造コスト、組立コストの双
方が増大していた。
【0021】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、内歯歯車を合理的な構造によって保持すること
により、製造・組立コストの低減、騒音の減少等を図る
ことを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、遊星歯車構造
における内歯歯車の軸方向両側に、第1及び第2ケーシ
ングが非回転状態で配置され、この第1及び第2ケーシ
ングの少なくとも一方によって内歯歯車が回転不能な状
態で保持される内歯歯車の保持構造において、第1及び
第2ケーシングの少なくとも一方に、相手側ケーシング
方向に突設され、且つ内歯歯車と同軸となる円筒状の収
容部を形成し、この収容部の内周面側に内歯歯車を固定
配置した状態で、第1及び第2ケーシングを直接連結す
るようにしたことにより、上記目的を達成するものであ
る。
【0023】本発明の保持構造によれば、非回転状態の
(つまり固定側の)第1及び第2ケーシングが互いに直
接的に連結される。従来のように、2つの連結面によっ
て(間接的に)第1及び第2ケーシングが連結される場
合と比較して、その分だけ内部の潤滑油の漏出が防止さ
れる。更に、1つの連結面によって第1及び第2ケーシ
ングの相互の同軸度、中心線に対する直角度等を決定す
ることが出来るので、その組立精度を大幅に高めること
が出来る。逆に言えば、所定の同軸度等が要求される場
合に、従来よりも取付面の加工精度を低く設定すること
が出来る。
【0024】内歯歯車の取付位置精度は、収容部の内周
面の加工精度等で決定することも可能となる。例えば第
1ケーシングに入力軸用の開口が形成される場合に、こ
の開口を形成するのと同時に収容部の内周面を同心状態
で加工しておけば、入力軸と内歯歯車との高精度な同軸
度を容易に得ることが出来る。つまり、従来のように内
歯歯車を組み付ける際にケーシングとの相互位置関係を
精密に側定して同軸度を得ていた手間が省略でき、結果
として、第1、第2ケーシング及び内歯歯車の製造・組
立が大変容易になり、コストを大幅に削減することが出
来るようになる。
【0025】又、収容部内に内歯歯車が固定・保持され
ることから、その内歯歯車の外周面が外部に露出しな
い。従って、内歯歯車の(噛み合い時の)振動等が外部
雰囲気を直接振動させないので、これによって誘発され
る騒音が大幅に低減される。つまり、内歯歯車の振動が
収容部を介して外側に伝達される分、その振動が低減さ
れるので、装置全体の振動・騒音等を減少させることが
できる。
【0026】なお、本発明に係る保持構造によれば、内
歯歯車自体がケーシングを兼ねていないので、例えばプ
ラスティック等の剛性の低い比較的安価な材料を内歯歯
車に利用することもできるようになる。又、このように
すると、遊星歯車と噛合する際に内歯が弾性変形し(或
いは弾性変位し)、噛合時の誤差を吸収することが出来
るので更なる騒音の低減も図れる。
【0027】なお、第1ケーシングと第2ケーシングの取
付面は、この収容部の端面に形成することが好ましく、
この取付面を介して第1及び第2ケーシングを直接連結
するようにすればよい。
【0028】収容部内に内歯歯車を固定・設置するには
種々の手段が存在するが、収容部の内周面と内歯歯車の
外周面とを周方向に係止させることにより、内歯歯車を
収容部に固定配置することが好ましい。このようにする
と、従来のように内歯歯車における軸方向端面によって
自身の回転を係止する必要が無くなるので、その分だけ
内歯歯車の肉厚を薄くすることが出来る。これは、内歯
の歯面を構成するためにも軸方向の所定の長さが必要と
される内歯歯車の形状特性に鑑みて、その外周面を有効
活用したものである。又、内歯歯車が両側から挟持力を
受けることによって変形する事を防止することも出来
る。
【0029】なお、収容部の内周面と内歯歯車の外周面
とを周方向に係止させるより具体的な手法としては、例
えば、収容部内に内歯歯車を「圧入」する等の数多くの
手法が考えられるが、特に、収容部の内周面及び前記内
歯歯車の外周面に、軸方向のピン溝を互いに対向状態で
形成し、このピン溝に係合ピンを挿入することで、収容
部と内歯歯車とが周方向に係止されるようにすることが
好ましい。
【0030】このようにすれば、係合ピンの長手方向全
域で(長手方向の剪断面で)上記周方向力を受けること
が出来るので、例えばノックピンのような比較的細い部
材であっても十分な機能と耐久性を発揮できる。なお、
このピン溝及び係合ピンは、周方向に所定間隔で複数設
けることが好ましい。
【0031】ところで、上記収容部は、第1及び第2ケ
ーシングの一方に形成される場合だけではなく、その双
方に形成されて、この内部に上記内歯歯車が収容される
場合も含むものである。その場合には、互いの収容部の
端面が当接された状態で一体となり、内部に1つの収容
空間が形成され、そこに1つの内歯歯車を収容するよう
にしても良い。又、各収容部のそれぞれに別個の内歯歯
車を収容して、遊星歯車構造を2段に構成することも可
能である。この場合には、各内歯歯車の位相を別々に調
整して固定することも出来るようになる。
【0032】その一方で、第1ケーシングにのみ収容部
を突設した方が、製造コストが低減されるので好まし
い。具体的には、収容部が第1ケーシング側に突設され
ると共に、収容部の内周面側に内歯歯車が固定配置さ
れ、更に収容部の端面に第2ケーシングに対する取付面
が形成され、取付面を介して、前記第1及び第2ケーシ
ングを連結されるようにすれば良い。
【0033】なお、この遊星歯車構造が減速機又は増速
機として用いられる際には、高速(回転)側の回転機械
と低速側の回転機械とに連結される必要がある。例え
ば、減速機として利用される場合には、高速回転機械と
してモータ等の動力発生装置が入力側に連結され、低速
回転機械として相手側機械(被駆動機械)が出力側に連
結される。(例えばモータのような)高速側の回転機械
はコンパクトに構成される場合が多く、遊星歯車構造の
ケーシングに直接固定される場合が多いが、その様な場
合には、上記の収容部が形成される側である第1ケーシ
ング側にこれを配置し、更にこの収容部の取付面に、第
2ケーシングと連結するためのボルト孔(雌ねじ孔の概
念を含む)を形成しておくことが好ましい。
【0034】このようにすれば、第2ケーシング側から
第1ケーシング側に向けて連結用のボルトを挿入して連
結することが出来るので、第1ケーシング側に配置され
る高速側の回転機械と干渉することが防止される。
【0035】内歯歯車は、内部に配置される遊星歯車と
内接噛合するが、この遊星歯車は、低速側の回転機械に
連結されるキャリアによって保持されることが多い。換
言すると、低速側の回転機械に動力を伝達する場合(或
いはこの回転機械から回転動力を受ける場合)には、低
速側の回転機械からの反力(入力)トルクが遊星歯車を
介して内歯歯車に伝達される。従って、内歯歯車を保持
する第1・第2ケーシング側で、この反力(入力)トル
クを最終的に受けとめる(抵抗する)必要があるが、こ
の場合には、「収容部が形成される」第1ケーシング
に、外部固定部材に対して連結可能な外部取付部を一体
的に形成することが好ましい。
【0036】このようにすれば、外部取付部を介して外
部固定部材に第1ケーシングを連結することが出来るの
で、内歯歯車からのトルクを、一体的な収容部を介して
効率よく受けることが出来る。
【0037】従来は、内歯歯車もケーシングの一部と考
えており、自身がケーシングとして介在した状態で、第
1及び第2ケーシングとが間接的に連結されていた。更
にこの連結面によって、内歯歯車が遊星歯車と噛合する
際に受けるトルクを「直接的に」受けていた。しかし、
本保持構造によれば、第1及び第2ケーシングを連結す
る取付面と、内歯歯車を固定する部位とが独立してお
り、更にこの内歯歯車を保持している収容部を一体的に
備えた第1ケーシングが直接的に外部固定部材に連結さ
れているので、第1及び第2ケーシングを連結する上記
取付面は、その反力トルクを受ける必要が無くなる。こ
れは、取付面をよりコンパクトに、或いは第1及び第2
ケーシングを連結する連結ボルトをより小さく出来るこ
とを意味する。
【0038】なお、具体的に「外部固定部材」には、例
えば、低速側の回転機械や、遊星歯車構造を固定するた
めに設けられた専用の基台等が考えられ、又、第1ケー
シングに形成される「外部取付部」には、例えば、低速
側の回転機械に直接連結可能な取付面や、専用基台に固
定可能な取付脚や、トルクアーム等を連結する為のアー
ム連結部等が考えられる。
【0039】ところで、上記に示した内歯歯車の保持構
造においては、円筒部の内周面と前記内歯歯車の外周面
との間に、隙間が形成されるようにすることも好まし
い。このようにすると、内歯歯車の径方向の振動が上記
隙間によって殆ど吸収されるので、その振動が第1及び
第2ケーシングに直接伝達することが防止されて騒音が
大幅に低減する。
【0040】このことは、内歯歯車を「積極的に」径方
向外側に撓ませる(弾性変形させる)ことが出来ること
にもつながり、歯車の噛合誤差を吸収して滑らか且つ静
粛な動力伝達が可能となる。又、用途によってはこの変
形を利用して逆転防止機能(出力側から力がかかって
も、入力側が廻らないという機能)を持たせることもで
きる。具体的には、ピッチ円半径Aの前記内歯歯車が前
記遊星歯車構造における遊星歯車と内接噛合する際に、
該内歯歯車が径方向外側にA×0.001以上撓むよう
に設定することが好ましい。
【0041】なお、本発明における遊星歯車構造には、
内歯歯車の中心が遊星歯車の周囲の内側に位置する特徴
(国際特許分類F16H1/32に属する特徴)を有す
る揺動内接噛合遊星歯車構造以外にも、例えば、太陽歯
車、遊星歯車、内歯歯車を備える単純遊星歯車構造等も
含むものである。
【0042】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら本発明の
実施の形態の例について詳細に説明する。
【0043】図1に、本発明の第1実施形態に係る内歯
歯車の保持構造が適用されるギヤドモータ101を示
す。なお、以下に具体的に説明する部分を除いては、図
6で示した従来のギヤドモータ1とほぼ同様の構成であ
るので、同一又は類似する部分・部材については下二桁
を同ギヤドモータ1と同一符号を付することにより構成
・作用等の説明は省略する。
【0044】このギヤドモータ101は、モータ102
と減速機104とを一体的に組み合わせたものであり、
減速機104における減速構造として、(遊星歯車構造
の一種である)揺動内接噛合遊星歯車構造が採用されて
いる。
【0045】揺動内接噛合遊星歯車構造のおける内歯歯
車110の軸方向両側には、第1及び第2ケーシング1
18、120が非回転状態で配置される。この第1ケー
シング118における対向面(内歯歯車110側の面)
には、内歯歯車110と同軸となる円筒状の収容部13
0が一体的に突設されており、この収容部130の内側
に上記内歯歯車110が配置されている(図2参照)。
なお、この第1ケーシング118にはモータ102が直
接連結されており、モータ軸102Aを介して回転動力
が揺動内接噛合遊星歯車構造の偏心体106に入力され
るようになっている。つまり、この第1実施形態では、
第1ケーシング118が高速回転機械であるモータ2側
に配置され、第2ケーシング120が低速回転機械であ
る相手側機械(図示省略)側に配置されている。
【0046】更に、第1ケーシング118には、モータ
軸102A挿入用の第1開口150が形成され、第2ケ
ーシング120には出力軸116が貫通する第2開口1
52が形成される。従って、これらのモータ軸102A
及び出力軸116を除いては、この第1及び第2ケーシ
ング118、120によって、揺動内接噛合遊星歯車構
造全体が収容されるようになっている。
【0047】収容部130の端面(軸方向端面)には、
第2ケーシング120に対するフランジ状の取付面13
0Bが形成されており、この取付面130Bに、第2ケ
ーシング120と連結するためのボルト孔(雌ねじ孔)
132が形成される。従って、第2ケーシング120の
ボルト孔120Bを貫通する連結ボルト122によっ
て、この取付面130Bを介して第1及び第2ケーシン
グ118、120が直接連結されるようになっている。
【0048】収容部130内に内歯歯車110を固定・
設置する為に、図3に拡大して示されるように、収容部
130の内周面130A及び内歯歯車110の外周面1
28には、ほぼ半円筒形となる軸方向のピン溝136が
互いに対向状態で形成される。その結果、対向したピン
溝136によって略円筒状の空間が形成されることにな
り、そこに係合ピン138を挿入することで、収容部1
30と内歯歯車110とが周方向に係止されるようにな
っている。なお、ピン溝136及び係合ピン138は、
周方向に所定の間隔で複数配置されている(本実施例で
は60度間隔で計6カ所の配設されている:図2参
照)。又、収容部130の内周面130Aと内歯歯車1
10の外周面128とを周方向に係止させ手法として
は、これ以外にも、収容部130に対して内歯歯車11
0を「圧入」し、その圧力によって生じる摩擦力によっ
て係止しても構わない。
【0049】更に、収容部130の内周面130Aと内
歯歯車110の外周面128との間には、隙間140が
形成されている。この隙間140は、複数の上記係合ピ
ン138によって全周に亘って一定の間隔Sが確保され
ており、内歯歯車110の径方向の振動を吸収出来るよ
うになっている。従って、振動が第1及び第2ケーシン
グに伝達することが防止されて騒音が大幅に低減する。
【0050】次に、この内歯歯車110の保持構造の作
用について説明する。
【0051】この内歯歯車110の保持構造によれば、
非回転状態の(つまり固定側の)第1及び第2ケーシン
グ118、120が互いに直接的に連結される。即ち、
1つの連結面(取付面130B)によって第1及び第2
ケーシング118、120が連結されるので、その分だ
け内部の潤滑油の漏出が防止される。更に、1つの取付
面130Bによって第1及び第2ケーシング118、1
20の相互の同軸度、中心線に対する直角度等を決定す
ることが出来るので、その組立精度を大幅に高めること
が出来る。逆に言えば、所定の同軸度等が要求される場
合に、従来よりも取付面130Bの加工精度を低く設定
することが出来る。
【0052】又、内歯歯車110の取付位置精度は、収
容部130の内周面130Bの加工精度で決定すること
も可能となる。例えば、本実施形態では第1ケーシング
118の内側に、モータ軸102Aを支持する軸受14
2を収容するリング状の段部144が形成されることか
ら、この段部144を形成するのと同時に収容部130
の内周面130Bを同心状態で加工すればよい。このよ
うにすれば、モータ軸102Aと内歯歯車110の高精
度な同軸度を容易に得ることが出来る。その結果、従来
のように、中心軸線Lに対して垂直となる取付面内で、
内歯歯車とケーシングとの相互位置関係を精密に調整し
ながら同軸度等を得ていた場合と比較して、第1、第2
ケーシング118、120及び内歯歯車110の製造・
組立が大変容易になり、コストを大幅に削減することが
出来るようになる。
【0053】又、収容部130内に内歯歯車110が固
定・保持されることから、その内歯歯車110の外周面
128が外部に露出しない。従って、内歯歯車110の
噛み合い時の振動等が外部雰囲気を直接振動させないの
で、これによって誘発される騒音が大幅に低減される。
つまり、内歯歯車110の振動が収容部130を介して
外側に伝達される分、その振動が低減されるので、減速
機104の振動・騒音等を減少させることができる。
【0054】特に、収容部130の内周面130Aと内
歯歯車110の外周面128との間に、隙間140が形
成されているので、内歯歯車130の径方向の振動が隙
間140によって殆ど吸収され、その振動が第1ケーシ
ング118に伝達することが防止されて騒音が大幅に低
減する。このことは、内歯歯車118を「積極的に」径
方向外側に撓ませる(弾性変形させる)ことが出来るこ
とを意味する。具体的にこの実施形態では、ピッチ円半
径A(各外ピン110Bの中心を連ねて構成される円の
半径A)の内歯歯車110が、外歯歯車108と内接噛
合する際に、この内歯歯車110が径方向外側にA×
0.001以上撓むように設定されている。このように
すると、加工誤差や組立誤差等から生じる歯車の噛合誤
差を吸収して、滑らか且つ静粛な動力伝達が可能とな
る。又、この内接噛合遊星歯車構造の減速機は、歯形に
わずかな撓みがあっても「出力側からの駆動力によって
入力側が回転しない状態」が形成される特性があるた
め、用途によっては、この撓みを「逆転防止機能」とし
て積極的に利用することもできる。
【0055】又、内歯歯車110自体がケーシングを兼
ねていないため、内歯歯車自体に例えば鋳鉄、軟鉄等の
剛性の高い「高価な」材料を用いる必要がなく、本実施
形態に係る保持構造によれば、例えば内歯本体110A
(ここでの「本体」は外ピン110Bを保持するベース
という意味での本体である)をプラスティック等の剛性
の低い比較的安価な材料で構成できる。又、このように
すると、外歯歯車108と噛合する際に内歯(外ピン1
10B)が弾性変形し(或いは弾性変位し)、噛合時の
誤差を吸収することが出来るので更なる騒音の低減を図
ることが出来る。
【0056】更に内歯歯車110がケーシングを兼ねて
いない分、その軸方向端面の面積を広く確保する必要が
無くなるので、内歯ケーシング110Aの肉厚を薄くす
ることが出来る。つまり、内歯歯車110幅寸法Wを有
効活用して、自身を収容部130に係止させることがで
き、これは、内歯歯車110が両側から挟持力を受けて
変形する事を防止することにもつながる。
【0057】具体的には、係合ピン138の長手方向
(上記幅寸法Wとほぼ一致する)の全体で、つまり長手
方向の剪断面によって上記周方向力(例えば反力トル
ク)を受けることが出来るので、例えばノックピンのよ
うな比較的細い部材であっても十分な機能と耐久性を発
揮できる。
【0058】なお、本第1実施形態では揺動内接噛合遊
星歯車構造は減速機として用いられおり、高速回転機械
としてモータ102(減速機104からみれば動力発生
装置)が第1ケーシング118に連結される。これは、
モータ102等の高速側の回転機械はコンパクトに構成
される場合が多く、第1ケーシング118に直接固定す
るのが構造上合理的だからである。このような場合に、
第1ケーシング118の収容部130の端面に第2ケー
シング120に対するボルト孔132が準備されている
ので、第2ケーシング120側から第1ケーシング11
8側に向けて連結ボルト122を挿入して連結すること
が出来、この連結ボルト122とモータ102とが干渉
しないようになっている。
【0059】なお、本第1実施形態では、内歯歯車11
0の中心が遊星歯車(外歯歯車108)の周囲の内側に
位置する特徴(国際特許分類F16H1/32に属する
特徴)を有する揺動内接噛合遊星歯車構造に限って示し
たが、本発明における遊星歯車構造はそれに限定され
ず、例えば、太陽歯車、遊星歯車、内歯歯車を備える単
純遊星歯車構造等でも構わない。又、減速機として利用
される場合に限定されず、増速機に利用される場合も本
発明は含んでいる。なお、増幅機として利用する場合は
内歯本体110Aはできるだけ撓まない素材とした方が
よい。
【0060】次に、本発明の第2実施形態に係る内歯歯
車の保持構造について詳細に説明する。
【0061】図4には、この保持構造が採用されている
ギヤドモータ201が示されている。なお、以下に具体
的に説明する部分を除いては、図1、2等で示した第1
実施形態に係るギヤドモータ101とほぼ同様の構成で
あるので、同一又は類似する部分・部材については下二
桁を同ギヤドモータ101と同一符号を付することによ
り構成・作用等の説明は省略する。
【0062】このギヤドモータ201における内歯歯車
210の保持構造が、第1実施形態における保持構造と
異なる点は、収容部230が形成される第1ケーシング
218に、外部取付部となる取付脚224が設けられて
いることである。この取付脚224によって、ギヤドモ
ータ201が取付基台226に固定されるので、出力軸
216が相手側機械(低速回転側機械)に連結されてこ
の相手側機械を駆動する場合でも、自身(ギヤドモータ
201)がその反力トルクによって回転しないようにな
っている。
【0063】具体的に説明すると、内歯歯車210と内
接噛合している外歯歯車208の回転は、キャリア21
2によってその自転成分が取り出されて相手側機械に伝
達される。逆に考えると、相手側機械に動力を伝達する
場合には、この相手側機械からの反力トルクがキャリア
212及び外歯歯車208を介して内歯歯車210に伝
達される。従って、内歯歯車210を保持する第1ケー
シング218で、この反力トルクを受けとめる(反力ト
ルクに抵抗する)必要があるが、本第2実施形態では、
「収容部230が形成される」第1ケーシング218が
取付基台226(外部固定部材)に直接連結されるの
で、内歯歯車210からの反力トルクを(一体的な収容
部230を介して)第1ケーシング218で効率よく受
け止めることが出来る。
【0064】従来は、内歯歯車もケーシングの一部と考
え、自身と第1及び第2ケーシングとの連結面によって
上記反力トルクを受けていた。しかし、本保持構造によ
れば、第1及び第2ケーシング218、220を連結す
る取付面230Bと、内歯歯車を固定する収容部230
とが独立しており、この収容部230を一体的に備えた
第1ケーシング218を直接的に基台226に連結すれ
ば、上記取付面230Bは、その反力トルクを受ける必
要が無くなる。つまり、上記取付面230Bはケーシン
グを構成できる程度の連結力で十分となり、取付面23
0Bをよりコンパクトに、或いは連結ボルト222をよ
り小さくサイズにすることが出来る。
【0065】なお、第1ケーシング218を連結する
「外部固定部材」は上記取付基台226に限定されず、
例えば、低速側の回転機械(相手側機械)に直接連結す
ることもできる。又第1ケーシング218に形成される
「外部取付部」は上記取付脚224に限定されず、例え
ば、低速側の回転機械に直接連結可能な取付面や、トル
クアーム等を連結する為のアーム連結部等でも良い。
【0066】以上に示した第1、第2実施形態において
は、収容部が形成される第1ケーシングがモータ側(高
速回転側機械)に配置される場合に限って示したが、本
発明はそれに限定されない。つまり、収容部を備える第
1ケーシングを低速側の回転機械(上記実施形態では相
手側機械)側に配置するようにしても良い。特に、この
ようにすれば、第1ケーシングを容易に相手側機械に直
接連結することが出来るので、反力トルクを合理的に受
けとめることが出来るようになる。
【0067】ところで、上記第1及び第2実施形態で
は、収容部が第1ケーシング側に形成される場合に限っ
て示した、本発明はそれに限定されず、その双方に形成
されて、この内部に内歯歯車が収容する場合も含むもの
である。
【0068】そのような例として、図5を参照して第3
実施形態に係るギヤドモータ301を示す。なお、以下
に具体的に説明する部分を除いては、図1、2等で示し
た第1実施形態に係るギヤドモータ101とほぼ同様の
構成であるので、同一又は類似する部分・部材について
は下二桁を同ギヤドモータ101と同一符号を付するこ
とにより構成・作用等の説明は省略する。
【0069】第1及び第2ケーシング318、320の
対向側の面の双方には、第1、第2収容部330、33
1がそれぞれ突設されており、この各収容部の軸方向端
面には第1、第2取付面330B、331Bが形成され
ている。従って、互いの第1及び第2取付面330B、
331Bが当接した状態で、第1及び第2収容部33
0、331の内部に空間が形成され、そこに内歯歯車3
10が収容されている。
【0070】このようにしても、上記第1、第2実施形
態とほぼ同様の作用・効果を得ることが出来る。なお特
に図示しないが、各収容部330、331のそれぞれに
別個の(2つの)内歯歯車を収容して、遊星歯車構造を
2段(2組)に構成することも可能となり、この場合に
は、各内歯歯車の位相を別々に調整することも出来るよ
うになる。
【0071】なお、上記の総ての実施形態では、収容部
の端面に取付面が形成される場合を示したが、本発明は
それに限定されない。要は第1及び第2ケーシングが直
接連結されれば十分であり、収容部とは独立した部位に
取付面を形成するようにしても良い。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、内歯歯車を合理的な構
造によって保持することにより、騒音の抑制、製造・組
立コストの低減、内部の密閉性の向上等を図ることが出
来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る内歯歯車の保持構
造が適用されたギヤドモータを示す断面図
【図2】図1におけるII−II面に沿う断面図
【図3】図2におけるIII部を拡大して示す部分拡大断
面図
【図4】本発明の第2実施形態に係る内歯歯車の保持構
造が適用されたギヤドモータを示す断面図
【図5】本発明の第3実施形態に係る内歯歯車の保持構
造が適用されたギヤドモータを示す断面図
【図6】従来の内歯歯車の保持構造が適用されたギヤド
モータを示す断面図
【図7】図6のVII−VII断面図
【符号の説明】
101、202、301…ギヤドモータ 104、204、304…減速機 110、210、310…内歯歯車 118、218、318…第1ケーシング 120、220、320…第2ケーシング 128、228…外周面 130、230、330、331…収容部 130A、230A…内周面 130B、230B、330B、331B…取付面 136…ピン溝 138…係合ピン 140…隙間 124、224、324…取付脚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J027 FA15 FA18 FB34 FC04 GB02 GC03 GC22 GD04 GD08 GD12 GE27 5H607 AA04 AA12 BB01 BB14 BB26 CC03 DD19 EE33 EE36

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊星歯車構造における内歯歯車の軸方向両
    側に、第1及び第2ケーシングが非回転状態で配置さ
    れ、該第1及び第2ケーシングの少なくとも一方によっ
    て前記内歯歯車が回転不能な状態で保持される前記内歯
    歯車の保持構造において、 前記第1及び第2ケーシングの少なくとも一方に、相手
    側ケーシング方向に突設され、且つ前記内歯歯車と同軸
    となる円筒状の収容部を形成し、 該収容部の内周面側に該内歯歯車を固定配置した状態
    で、該第1及び第2ケーシングを直接連結するようにし
    たことを特徴とする内歯歯車の保持構造。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記収容部の端面に相手側ケーシングに対する取付面を
    形成し、該取付面を介して前記第1及び第2ケーシング
    を直接連結するようにしたことを特徴とする内歯歯車の
    保持構造
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、 前記収容部の内周面と前記内歯歯車の外周面とを周方向
    に係止させることにより、該内歯歯車を該収容部に固定
    配置したことを特徴とする内歯歯車の保持構造
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記収容部の内周面及び前記内歯歯車の外周面に、軸方
    向のピン溝を互いに対向状態で形成し、 該ピン溝に係合ピンを挿入することで、前記収容部と前
    記内歯歯車とが周方向に係止されるようにしたことを特
    徴とする内歯歯車の保持構造。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4において、 前記収容部が前記第1ケーシング側に突設されると共
    に、該収容部の内周面側に前記内歯歯車が固定配置さ
    れ、更に該収容部の端面に前記第2ケーシングに対する
    前記取付面が形成され、該取付面を介して、前記第1及
    び第2ケーシングが連結されるようにしたことを特徴と
    する内歯歯車の保持構造
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかにおいて、 前記収容部の内周面と前記内歯歯車の外周面との間に、
    隙間が形成されるようにしたことを特徴とする内歯歯車
    の保持構造
  7. 【請求項7】請求項6において、 ピッチ円半径Aの前記内歯歯車が前記遊星歯車構造にお
    ける遊星歯車と内接噛合する際に、該内歯歯車が径方向
    外側にA×0.001以上撓むように設定したことを特
    徴とする内歯歯車の保持構造
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