JP2001321930A - 金属板部材の結合方法 - Google Patents

金属板部材の結合方法

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JP2001321930A
JP2001321930A JP2000136632A JP2000136632A JP2001321930A JP 2001321930 A JP2001321930 A JP 2001321930A JP 2000136632 A JP2000136632 A JP 2000136632A JP 2000136632 A JP2000136632 A JP 2000136632A JP 2001321930 A JP2001321930 A JP 2001321930A
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JP
Japan
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brazing material
plate members
welding
metallic plate
flange
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Pending
Application number
JP2000136632A
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English (en)
Inventor
Yoichi Muraoka
洋一 村岡
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Yachiyo Industry Co Ltd
Original Assignee
Yachiyo Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに接合するフランジ部を有する2つの金
属板部材同士の結合に関わる工程を簡略化し、製造コス
トのより一層の低減を企図し得る金属板部材の結合方法
を提供する。 【解決手段】 互いに接合するフランジ部(2a・3
a)を有する2つの金属板部材(2・3)に於ける前記
フランジ部の付け根側の接合部にろう材(8)を添付す
ると共に、フランジ部の端縁部を溶接加熱してその伝導
熱によってろう材を溶融させる。これにより、溶接とろ
う付けとを同時に実施することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに接合するフ
ランジ部を有する2つの金属板部材同士の結合方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体外板を結合するために、断
面形状がL字形をなすフランジ部を2つの金属板部材の
各々に形成し、このフランジ部同士をシーム溶接やスポ
ット溶接などで結合した後、フランジ部の付け根側の接
合部にろう材を流し込んだり、ダストシーラーを塗布し
たりすることにより、隙間埋め及び防水処理を施すよう
にした方法が採られることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の手法による
と、フランジ部同士の溶接と、ろう付けあるいはシーラ
ント剤塗布といった全く異なる2つの工程を必要とする
ため、それぞれの工程について個々に加工設備や専用の
治具などが必要である上、工数低減も困難であった。
【0004】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消するべく案出された技術であり、その主な目的は、
互いに接合するフランジ部を有する2つの金属板部材同
士の結合に関わる工程を簡略化し、製造コストのより一
層の低減を企図し得る金属板部材の結合方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明の請求項1においては、互いに接合する
フランジ部(2a・3a)を有する2つの金属板部材
(2・3)に於ける前記フランジ部の付け根側の接合部
にろう材(8)を添付すると共に、フランジ部の端縁部
を溶接加熱してその伝導熱によってろう材を溶融させる
こととした。これによれば、溶接とろう付けとを同時に
実施することができる。
【0006】また、請求項2の発明においては、前記ろ
う材をペースト状をなすものとした。これにより、その
粘着力によりろう材が接合部に付着するので、格別なろ
う材保持手段を必要とせずに済む。
【0007】更に請求項3の発明においては、2つの金
属板部材のフランジ部の付け根を互いにオフセットさせ
ることによって生じる隅部に細長い個体ろう材を置くと
共に、水平に対してその端縁部側を下げる向きにフラン
ジの接合面を傾けた状態で溶接加熱を行うこととした。
これにより、所期の位置に固体ろう材を容易に保持する
ことができ、隅部への肉盛り形状を均一化し得る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明を詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明が適用される溶接装置の概
念図である。この溶接装置1は、2つの被溶接部材(金
属板部材)2・3を個々に支持するための上治具4及び
下治具5と、レーザー照射機6とからなっている。各治
具4・5は、開閉自在に構成された2つの部分4a・4
b・5a・5bからなり、ベークライト板などの断熱材
7を介して2つの部分4a・4b・5a・5b間に対応
する被溶接部材2・3を挟み込むようになっている。な
お、断熱材7は、各治具4・5の比熱やろう材の融点に
よってはこれを省略することもでき、特にはんだなどの
低温ろう材を用いる場合は必須ではない。
【0010】2つの被溶接部材2・3の各々には、断面
形状がL字形をなすフランジ部2a・3aが形成されて
おり、これらフランジ部2a・3aの付け根を揃え、そ
の接合部にペースト状のろう材8(例えば微細な粉末化
したはんだろうを液体フラックスと混練したもの)を塗
布した状態で、フランジ部2a・3aに治具4・5が接
触しない位置で支持されている。ここでろう材8はその
粘着力によって接合部に付着するので、格別なろう材保
持手段は不要である。
【0011】2つの被溶接部材2・3のフランジ部2a
・3aの端縁は互いに揃えられており、この端面にレー
ザービームを照射することにより、端縁部がシーム溶接
される(図2−a参照)。この時の溶接熱が両フランジ
部2a・3aの付け根に塗布したろう材8に伝わり、ろ
う材8が溶融する。これにより、ろう材8が流れて突き
合わせ部に肉盛りされた形となる(図2−b参照)。な
お、フランジ部2a・3aに接触しない位置に治具4・
5が配されているので、ろう材8への溶接熱の伝導効率
が低下せずに済む。
【0012】図3に本発明の別の実施形態を示す。な
お、上記の実施形態と共通する部位には共通の符号を付
してその説明を省略する。本実施の形態においては、2
つの被溶接部材2・3の各々に形成された断面形状がL
字形をなすフランジ部2a・3aの付け根を互いにオフ
セットさせることによって生じる隅部に細長い固体ろう
材81(例えば糸はんだなど)を配置した状態で、フラ
ンジ部2a・3aに治具4・5が接触しない位置で支持
されている。ここで水平に対して端縁部側を下げる向き
に両フランジ部2a・3aの接合面を傾けた状態で支持
すると、ろう材81が脱落しないので好ましい。
【0013】2つの被溶接部材2・3のフランジ部2a
・3aの端縁は互いに揃えられており、この端面にレー
ザービームを照射することにより、上記と同様に端縁部
がシーム溶接される(図4−a参照)。この時の溶接熱
がフランジ部2a・3aの付け根に生じた隅部に配置さ
れたろう材81に伝わり、ろう材81が溶融する。これ
により、ろう材81が流れて隅部に肉盛りされた形とな
る(図4−b参照)。
【0014】
【発明の効果】このように本発明によれば、溶接とろう
付けとの異種加工を1工程で行えるので、作業スペー
ス、加工時間を共に低減できる上に、設備費用も低廉で
済む。しかも電極挿入のためのスペースが必要なスポッ
ト溶接に比してフランジ部の幅寸法を低減できるので、
材料の節約にもなる。従って本発明により、製造コスト
を低減する上に極めて大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される溶接装置の概念図
【図2】本発明による溶接工程の説明図
【図3】別の実施形態を示す図1と同様な溶接装置の概
念図
【図4】別の実施形態を示す図2と同様な溶接工程の説
明図
【符号の説明】
1 溶接装置 2・3 被溶接部材(金属板部材) 4・5 治具 8、81 ろう材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに接合するフランジ部を有する2つ
    の金属板部材同士の結合方法であって、 前記2つの金属板部材に於ける前記フランジ部の付け根
    側の接合部にろう材を添付すると共に、 前記フランジ部の端縁部を溶接してその伝導熱によって
    前記ろう材を溶融させることを特徴とする金属板部材の
    結合方法。
  2. 【請求項2】 前記ろう材が、ペースト状をなすことを
    特徴とする請求項1に記載の金属板部材の結合方法。
  3. 【請求項3】 前記ろう材が、細長い個体ろう材からな
    り、前記2つの金属板部材の前記フランジ部の付け根を
    互いにオフセットさせることによって生じる隅部に前記
    ろう材を置くと共に、水平に対して前記端縁部側を下げ
    る向きに前記フランジの接合面を傾けた状態で前記溶接
    を行うことを特徴とする請求項1に記載の金属板部材の
    結合方法。
JP2000136632A 2000-05-10 2000-05-10 金属板部材の結合方法 Pending JP2001321930A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011245947A (ja) * 2010-05-25 2011-12-08 Suzuki Motor Corp 板金部品製造装置

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