JP2001320764A - クローン端末検知システムおよびクローン端末検知方法 - Google Patents

クローン端末検知システムおよびクローン端末検知方法

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JP2001320764A
JP2001320764A JP2000135213A JP2000135213A JP2001320764A JP 2001320764 A JP2001320764 A JP 2001320764A JP 2000135213 A JP2000135213 A JP 2000135213A JP 2000135213 A JP2000135213 A JP 2000135213A JP 2001320764 A JP2001320764 A JP 2001320764A
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Kenichi Mataga
健一 亦賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クローン端末の存在を早期に検知し、正規ユ
ーザの被害を最小限に抑え、携帯通信システムの安全性
の向上を図る。 【解決手段】 状態情報が携帯通信端末20および交換
機50によりそれぞれ保有され、携帯通信端末に保有さ
れている状態情報を通信時間にもとづいて更新する端末
状態情報更新手段と、交換機に保有されている状態情報
を通信時間にもとづいて更新する交換機状態情報更新手
段と、携帯通信端末に保有されている状態情報と、交換
機に保有されている状態情報とにもとづいて、通信を許
可するかどうかが判断される認証手段とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば携帯電話端
末などの携帯通信端末の内部情報を不正にコピーした偽
造端末(クローン端末)の検知が行われるクローン端末
検知システムおよびクローン端末検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばPHS(Personal Ha
ndyphone System)などの携帯電話シス
テムにおいては、従来から、他人の携帯電話端末の内部
情報を不正にコピーした偽造端末(クローン端末)を用
いて、正規のユーザを装った通話や通信がされることに
より、コピー元の正規ユーザが多額の通話料金の請求を
受けるという被害が生じている。
【0003】クローン端末の不正使用による被害を回避
するための対策として、クローン端末の存在を検知する
手段が既に提案されている。このクローン端末の存在を
検知する手段としては、例えば特公平8−28908号
公報に記載された識別情報不認可使用検出方法や、例え
ば特開平9−84124号公報に記載されたパーソナル
通信端末の不正使用防止方法などがある。
【0004】この識別情報不認可使用検出方法や、パー
ソナル通信端末の不正使用防止方法によると、先ず、交
換局が、発呼に際して端末から送信される成功したアク
セスの回数(過去の発呼回数)と、交換局が保持するア
クセス回数(発呼要求した端末の過去の発呼回数)とを
比較する。そして、アクセス回数が一致しなければ偽造
端末として検知する。
【0005】一方、発呼回数が一致していれば、交換局
は、正規の端末であるとして発呼要求を受け付けるとと
もに、保持しているアクセスの回数をカウントアップし
て、アクセス回数の記憶領域に記憶しておく。また、端
末は、発呼が受け付けられると、成功したアクセスの回
数をカウントアップして、アクセス回数の記憶領域に記
憶しておく。
【0006】このように構成されることにより、端末装
置と交換局とで、発呼要求が受け付けられる度にカウン
トアップされた同じアクセス回数情報を保持することが
できるため、アクセス回数のカウント値にもとづいてク
ローン端末を検知することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように識別情
報不認可使用検出方法やパーソナル通信端末の不正使用
防止方法では、通話の回数毎にカウントアップされるア
クセス回数情報を用いて正規の端末が識別されていた。
このため、アクセス回数情報の送信途中で通信内容を不
正に取り込むことによりアクセス回数が認識されてしま
うと、次のアクセス時の認証の際に用いられるアクセス
回数が容易に予測できてしまう。
【0008】よって、不正使用者により、不正に取得さ
れたアクセス回数情報にもとづいて導出されたアクセス
回数が、アクセス時の認証に用いられるアクセス回数情
報としてクローン端末に取り込まれると、クローン端末
に正規端末と同じアクセス回数情報が保持されることと
なる。
【0009】このように、不正使用者は、正規端末の通
信内容から得たアクセス回数から容易に予想することの
できるアクセス回数情報をクローン端末に取り込むこと
で、クローン端末の検知を逃れることができてしまう。
従って、クローン端末の存在を早期に知ることができ
ず、正規端末のユーザの被害が大きくなってしまうおそ
れがあるという問題があった。
【0010】なお、アクセス回数情報が不正に取得され
た場合であっても、解読されないようにアクセス回数情
報を暗号化することも考えられる。しかし、暗号化する
ためには、高度の暗号化技術を用いなければならないた
め、端末装置の構成が複雑になるばかりでなく、多くの
コストを要してしまう。従って、暗号化技術を用いるこ
とが必ずしも的策であるとは言えない。
【0011】本発明は上述した問題を解消し、簡単な構
成で、内容情報が不正にコピーされたクローン端末の存
在を早期に検知し、正規ユーザの被害を最小限に抑える
ようにして、携帯通信システムの安全性の向上を図るこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明のクローン端末検知システムは、携帯通信
端末(例えば、PHS端末装置20)と、携帯通信端末
と無線通信を行う基地局(例えば、基地局40)と、基
地局に接続された交換機(例えば、交換機50)とを含
むクローン端末検知システムにおいて、携帯通信端末の
状態を示す状態情報(例えば、状態番号)が、携帯通信
端末および交換機によりそれぞれ保有され、携帯通信端
末に保有されている状態情報を通信時間にもとづいて更
新する端末状態情報更新手段(例えば、PHS端末装置
20)と、交換機に保有されている状態情報を通信時間
にもとづいて更新する交換機状態情報更新手段(例え
ば、基地局40)と、携帯通信端末に保有されている状
態情報と、交換機に保有されている状態情報とにもとづ
いて、通信を許可するかどうかが判断される認証手段
(例えば、交換機50)とを含むものである。
【0013】上記の構成としたことで、通信時間に応じ
て変更される状態情報を用いて正規端末であるかどうか
の認証を行うことができるため、次回の通信の際に用い
られる状態情報を容易に予測することができないように
することができ、クローン端末の存在を早期に検知する
ことができる。従って、簡単な構成で、内容情報が不正
にコピーされたクローン端末の存在を早期に検知し、正
規ユーザの被害を最小限に抑えることができ、携帯通信
システムの安全性の向上を図ることができる。
【0014】また、携帯通信端末と基地局とが、それぞ
れ、所定時間を計時するタイマを含み、端末状態情報更
新手段は、携帯通信端末に保有されている状態情報を、
携帯通信端末が有するタイマ(例えば、タイマ33)に
より所定時間(例えば、30秒)が計時された回数に応
じて変更された状態情報に更新し、交換機状態情報更新
手段は、交換機に保有されている状態情報を、基地局が
有するタイマにより所定時間が計時された回数に応じて
変更された状態情報に更新することを特徴とするように
してもよい。
【0015】上記の構成としたことで、通信時間中に計
時されるタイマを用いて変更される状態情報を用いて正
規端末であるかどうかの認証を行うことができるため、
次回の通信の際に用いられる状態情報を容易に予測する
ことができないようにすることができ、クローン端末の
存在を早期に検知することができる。
【0016】また、状態情報は、所定範囲内における数
値(例えば、状態番号)であり、端末状態情報更新手段
および交換機状態情報更新手段は、それぞれ、タイマに
よって所定時間が計時された回数を状態情報に加算また
は減算して更新するようにしてもよい。
【0017】上記の構成としたことで、通信時間中に応
じて変更される数値を用いて正規端末であるかどうかの
認証を行うことができるため、数値を変更するという簡
単な構成で、次回の通信の際に用いられる状態情報を容
易に予測することができないようにすることができ、ク
ローン端末の存在を早期に検知することができる。
【0018】また、端末状態情報更新手段は、携帯通信
端末が計時の開始を示す開始信号を受信したときから計
時の終了を示す終了信号を送信したときまでの通信時間
にもとづいて状態情報を更新し、交換機状態情報更新手
段は、基地局が開始信号を送信したときから終了信号を
受信したときまでの通信時間にもとづいて状態情報を更
新するようにしてもよい。
【0019】上記の構成としたことで、端末状態情報更
新手段と、交換機状態情報更新手段とが、それぞれ、ほ
ぼ同一の時間に応じて状態情報を変更させることがで
き、端末と交換機とでそれぞれ保有される状態情報を同
一の状態情報に変更させることができる。
【0020】さらに、交換機状態情報更新手段は、基地
局が終了信号を受信したときの基地局が有するタイマの
タイマ値と、携帯通信端末が終了信号を送信したときの
携帯通信端末が有するタイマのタイマ値とを比較して、
更新される状態情報が調整される調整手段を含むように
してもよい。
【0021】上記の構成としたことで、端末状態情報更
新手段と交換機状態情報更新手段とでタイマを駆動させ
る時間にずれがあっても、変更させる状態情報を調整し
て一致させることができるため、端末と交換機とでそれ
ぞれ保有される状態情報が同一の状態情報となるように
変更させることができる。
【0022】また、本発明のクローン端末検知方法は、
携帯通信端末を用いて通信を行う際に、正規の端末によ
る通信であるかどうかを確認してクローン端末の存在を
検知するクローン端末検知方法において、携帯通信端末
に保有されている状態情報と、交換機が保有する状態情
報とにもとづいて、通信を許可するかどうかを判断する
ステップを含み、携帯通信端末に保有されている状態情
報を通信時間にもとづいて更新するステップと、交換機
に保有されている状態情報を通信時間にもとづいて更新
するステップとを含むことを特徴とするものである。
【0023】上記の構成としたことで、通信時間に応じ
て変更される状態情報を用いて正規端末であるかどうか
の認証を行うことができるため、次回の通信の際に用い
られる状態情報を容易に予測することができないように
することができ、クローン端末の存在を早期に検知する
ことができる。従って、簡単な構成で、内容情報が不正
にコピーされたクローン端末の存在を早期に検知し、正
規ユーザの被害を最小限に抑えることができ、携帯通信
システムの安全性の向上を図ることができる。
【0024】また、携帯通信端末が保有する状態情報
を、携帯通信端末が有するタイマが所定時間を計時した
回数に応じて変更した状態情報に更新するステップと、
交換機が保有する状態情報を、基地局が有するタイマが
所定時間を計時した回数に応じて変更した状態情報に更
新するステップとを含むようにしてもよい。
【0025】上記の構成としたことで、通信時間中に計
時されるタイマを用いて変更される状態情報を用いて正
規端末であるかどうかの認証を行うことができるため、
次回の通信の際に用いられる状態情報を容易に予測する
ことができないようにすることができ、クローン端末の
存在を早期に検知することができる。
【0026】また、携帯通信端末が計時の開始を示す開
始信号を受信したときから計時の終了を示す終了信号を
送信したときまでの通信時間にもとづいて、携帯通信端
末が保有する状態情報を更新するステップと、基地局が
開始信号を送信したときから終了信号を受信したときま
での通信時間にもとづいて、交換機が保有する状態情報
を更新するステップとを含むようにしてもよい。
【0027】上記の構成としたことで、ほぼ同一の時間
に応じて、携帯通信端末が保有する状態情報と交換機が
保有する状態情報とを変更させることができ、端末と交
換機とでそれぞれ保有される状態情報を同一の状態情報
に変更させることができる。
【0028】さらに、基地局が終了信号を受信したとき
の基地局が有するタイマのタイマ値と、携帯通信端末が
終了信号を送信したときの携帯通信端末が有するタイマ
のタイマ値とを比較して、更新する状態情報を調整する
ステップを含むようにしてもよい。
【0029】上記の構成としたことで、携帯通信端末と
基地局とでタイマを駆動させる時間にずれがあっても、
変更させる状態情報を調整して一致させることができる
ため、端末と交換機とでそれぞれ保有される状態情報が
同一の状態情報となるように変更させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図1〜図4を参照して説明する。なお、本例では、
携帯通信端末であるPHS端末装置の内部情報(例えば
ROM)が不正にコピーされたクローン端末を検出する
場合における、クローン端末検知システムの構成および
処理について説明する。
【0031】図1は、本例のクローン端末検知システム
10の構成を示すものである。クローン端末検知システ
ム10は、PHS端末装置20と、基地局40と、交換
機50と、加入者情報データベース51とを含む。
【0032】PHS端末装置20は、例えば基地局40
などを介して、例えば電話機(例えば他の携帯電話端
末)などの通信装置と接続され、PHSシステムを利用
して通話や情報通信などが行われる無線通信端末装置で
ある。
【0033】PHS端末装置20は、例えば図2に示す
ように、アンテナ部21と、送受信部22と、ベースバ
ンド処理部23と、CPU24と、レシーバ25と、マ
イクロフォン26と、表示部27と、入力部28と、バ
イブレータ29と、サウンダ30と、ドライバ部31
と、端末情報記憶部32と、タイマ33とを含む。
【0034】アンテナ部21は、無線信号の送受信を行
う。送受信部22では、信号増幅や周波数変換などが行
われる。ベースバンド処理部23では、信号の変復調が
行われる。CPU24は、装置20全体の各種制御を行
う制御装置である。表示部27は、例えばLCDなどに
より構成され、電話番号や時刻などの各種情報が表示さ
れる。
【0035】入力部28では、例えば番号ボタンやオフ
フックボタンなどにより構成され、各種情報の入力が行
われる。バイブレータ29は、使用者に対する着呼報知
を振動により行う振動モータである。サウンダ30は、
例えばスピーカなどで構成され、着信音などを出力す
る。
【0036】端末情報記憶部32には、本例では、端末
IDや状態番号などの各種端末情報が記憶されている。
なお、状態番号は、端末装置20の状態を示す状態情報
であり、例えばRAMにより構成される書き換え可能な
記憶領域に記憶されている。タイマ33は、CPU24
の制御にもとづいて所定時間の計測を行う。
【0037】基地局40は、例えばPHS端末装置20
などの加入者端末との間で無線信号を用いた情報の送受
を行う。また、基地局40は、発呼したPHS端末装置
20と交換機50とを通話チャネルを指定して接続する
機能や、基地局50からの着信通知に応じて着信先の携
帯電話端末装置を呼び出し、通話チャネルを指定して交
換機50と着信先の携帯電話端末とを無線接続する機能
などの各種機能を有する。
【0038】基地局40とPHS端末装置20との間に
おける無線信号を用いた情報の送受は、本例では、TD
MA(時分割多元接続)方式により実現される。従っ
て、基地局40とPHS端末装置20との無線通信で
は、データ(制御データやPCM音声データ)を受信す
る際には、制御チャネルや通話チャネルに応じた所定の
タイムスロットからデータが抽出されて受信される。ま
た、データを送信する際には、所定のタイムスロットに
データが挿入されて送信される。
【0039】本例では、基地局40は、自己が有する複
数の通話チャネルに対応して、その通話チャネルを使用
している端末の状態番号を一時的に保持するための図示
しない記憶領域を有している。また、基地局40は、本
例では各通話チャネルにそれぞれ対応して、時間が計測
される図示しないタイマを有している。すなわち、基地
局40は、例えば端末側に付与し得る各通話チャネルご
とに、状態番号を保持するための記憶領域およびタイマ
を有している。
【0040】交換機50は、基地局40などの複数の基
地局が接続される。また、交換機50には、例えばIS
DN回線やPSTN回線などの回線網が接続される。交
換機50は、基地局40を介して発呼したPHS端末装
置20との間で呼設定の手順を実行して、PHS端末装
置20と相手側の通信機器との接続を行う機能などの各
種機能を有している。
【0041】また、交換機50は、発呼した端末が加入
者端末であるかどうかを端末IDにより確認する機能の
他、本例では正規の加入者端末であるかどうかを状態番
号にもとづいて確認する機能をも有する。
【0042】交換機50は、加入者情報データベース5
1に接続されており、加入者情報データベース51の格
納情報を用いて発呼した端末の認証を行う。従って、加
入者情報データベース51には、各加入端末のID、お
よび各加入端末に対応した状態番号を含む各種情報が格
納されている。なお、加入者情報データベース51にお
いては、例えば電話番号をキーとして、各端末のIDお
よび状態番号が関連付けされて登録されている。
【0043】次に、本例のクローン端末検知システム1
0におけるクローン端末検知処理について図3および図
4を参照して説明する。
【0044】図3は、本例のクローン端末検知システム
10におけるクローン端末検知処理および処理タイミン
グを示すタイミング図である。
【0045】先ず、入力部28が操作されて、PHS端
末装置20が通信先である例えば相手端末の番号を指定
して発呼すると(ステップS301)、相手端末の番号
や、端末情報記憶部32に格納されている自己の端末I
Dおよび状態番号を基地局40に向けて送信する。
【0046】PHS端末装置20からの発呼要求を受け
ると、基地局40は、受信データに含まれている状態番
号を内部に有する記憶領域(本例では、PHS端末装置
20に付与される通話チャネルに対応した記憶領域)に
保持しておくとともに(ステップS302)、交換局5
0に発呼要求に関わる受信データを転送する(ステップ
S303)。
【0047】基地局40を介してPHS端末装置20か
らの発呼に関わるデータを受信すると、交換機50は、
PHS端末装置20から入力した端末IDと加入者情報
データベース51に格納されている端末ID(本例で
は、PHS端末装置20の電話番号に関連付けされてい
る端末ID)とを比較して、発呼したPHS端末装置2
0が加入者端末であるかどうか確認する(ステップS3
04)。
【0048】PHS端末装置20から入力した端末ID
と加入者情報データベース51に格納されている端末I
Dとが一致しなければ、交換機50は、非加入者端末か
らの発呼であると判断して通信の受け付けを拒否する
(ステップS305)。
【0049】端末IDが一致して加入者端末であること
が確認された場合には、交換機50は、PHS端末装置
20から基地局40を介して入力した状態番号と加入者
情報データベース51に格納されている状態番号(本例
では、PHS端末装置20の電話番号に関連付けされて
いる状態番号)とを比較して、発呼したPHS端末装置
20が正規の加入者端末であるかどうか確認する(ステ
ップS306)。
【0050】PHS端末装置20から入力した状態番号
と加入者情報データベース51に格納されている状態番
号とが一致しなければ、交換機50は、クローン端末が
存在していると判断し、クローン端末を用いた発呼であ
る可能性があるため、通信の受け付けを拒否する(ステ
ップS305)。
【0051】そして、基地局50は、例えばシステム管
理者に対して、例えば図示しない表示部に警告表示をす
るなどして、クローン端末の存在を検知したことを報知
する。クローン端末の存在の検知が報知されると、シス
テム管理者により、例えば、発呼した端末の端末IDに
もとづく通信が受け付られないように設定されるととも
に、クローン端末が存在している正規の端末ユーザに対
してクローン端末の存在が知らされるなど、その後の対
応が取られる。
【0052】状態番号が一致して正規の加入者端末であ
ることが確認された場合には、交換機50は、基地局4
0に対して、PHS端末装置20からの発呼を受け付け
る旨の通知を行う(ステップS307)。
【0053】発呼したPHS端末装置20が認証され
て、発呼を受け付ける旨の通知を受けると、基地局40
は、空きチャネルの中から通話チャネルを選択してPH
S端末装置20に対して指定する。通話チャネルが指定
されると、PHS端末装置20は、基地局40からの指
示に応じて通話チャネルを設定する。
【0054】PHS端末装置20にて通話チャネルが設
定されると、本例のクローン端末検知システム10で
は、PHS端末装置20と基地局40との間でその通話
チャネルを用いた無線通信が開始され、相手端末が着呼
に応じればPHS端末装置20と相手端末との通信が開
始される。
【0055】この場合、本例では、基地局40は、PH
S端末装置20に対して、通話チャネルを用いて最初の
タイムスロットを送信したときに(ステップS30
8)、通話チャネルに対応して設けられているタイマに
より計時を開始する(ステップS309)。
【0056】また、本例では、PHS端末装置20は、
通話チャネルを用いて基地局40から最初に送信された
タイムスロットを受信したときに(ステップS31
0)、タイマ33による計時を開始する(ステップS3
11)。
【0057】従って、基地局40およびPHS端末装置
20では、ほぼ同時にタイマによる計時が開始される。
なお、基地局40およびPHS端末装置でのタイマによ
る計時の開始時は、ほぼ同時に開始(本例では、基地局
40のタイマの方が先に計時を開始する構成とされてい
る)されるものであれば、他のタイミングであってもよ
い。
【0058】タイマ33による計時を開始すると、PH
S端末装置20は、例えば図4に示すように、タイマ3
3が所定の時間(例えば、30秒)を計時する毎に、状
態番号をカウントアップし、タイマ33を初期値に戻
す。
【0059】また、同様に、基地局40は、例えば図4
に示すように、タイマによる計時を開始すると、通話チ
ャネルに対応したタイマが所定の時間(例えば、タイマ
33が計時する所定の時間と同じ時間)を計時する毎
に、通話チャネルに対応した記憶領域に保持されている
状態番号をカウントアップし、タイマを初期値に戻す。
【0060】本例では、状態番号は、ある数までカウン
トアップされると、一巡して初期値に戻るようにされて
いる。この場合、状態番号の最大値を大きくとればとる
ほど、クローン端末の状態番号と重なってしまう可能性
を低くすることができるが、PHS端末装置20や基地
局40の記憶媒体容量を多く用意しなければならなくな
る。従って、状態番号の最大値は、上記の利益と不利益
を考量した適当な値に定められる。
【0061】そして、通信を終了させるために入力部2
8が操作されると、PHS端末装置20は、基地局40
に対して、開放要求を送信するとともに(ステップS3
12)、タイマ33を停止させて停止時のタイマの値を
送信する(ステップS313)。すなわち、本例では、
PHS端末装置20は、開放要求を送信したときにタイ
マ33を停止させる。
【0062】また、PHS端末装置20は、カウントア
ップされた状態番号(通信中に、タイマ33が所定時間
(ここでは30秒)を一度も計時していない場合には、
通信開始時と同じ状態番号)を端末情報記憶部32に記
憶して更新する(ステップS314)。
【0063】PHS端末装置からの開放要求を受信する
と(ステップS315)、基地局40は、開放要求を交
換機50に転送するとともに、PHS端末装置20に対
応したタイマの計時を停止させる(ステップS31
6)。この開放要求を受けた交換機50は、PHS端末
装置20と相手端末との通信を切断する。このように、
基地局40は、本例では、開放要求を受信したときにタ
イマを停止させる。
【0064】タイマの計時を停止させると、基地局40
は、PHS端末装置20の処理により得られた新たな状
態番号と、自己が得た新たな状態番号とを一致させるた
めの調整処理を行う。
【0065】本例では、PHS端末装置20のタイマ3
3よりも基地局40の内部タイマの方が先に計時が開始
され、PHS端末装置20のタイマ33よりも基地局4
0の内部タイマの方が後に停止される構成とされてい
る。従って、PHS端末装置20の処理により得られた
新たな状態番号よりも、基地局40の処理により得られ
た新たな状態番号の方が、大きい値となっているおそれ
がある。
【0066】すなわち、例えば30秒毎に状態番号がカ
ウントアップされる場合に、PHS端末装置20のタイ
マ33が例えば29.99秒で停止され、基地局40の
タイマが0.01秒で停止されていた場合には、基地局
40の方が状態番号をカウントアップした回数が1回多
いことを意味する。従って、基地局40により得られた
状態番号がPHS端末装置20により得られた状態番号
よりも1大きい状態となってしまう。このような場合の
対策として、基地局40により調整処理が行われる。
【0067】なお、PHSシステムにおいては、端末と
基地局との距離が比較的近いためタイマ値のずれはミリ
セカンド単位であり、状態番号が2以上ずれことはな
い。また、PHSシステムを含む携帯電話システムにお
いて、例えば、状態番号をカウントアップするタイマの
設定時間を調整することで、状態番号が2以上ずれるこ
とがないように構成すればよい。
【0068】調整処理において、基地局40は、PHS
端末装置20から入力したタイマ値と、停止した内部タ
イマのタイマ値とを比較する(ステップS317)。
【0069】PHS端末装置20から入力したタイマ値
の値の方が大きければ(ステップS317のY)、基地
局40は、PHS端末装置20に使用されていた通話チ
ャネルに対応した記憶領域に保持されている状態番号を
1減じて交換機に送信する(ステップS319)。
【0070】一方、PHS端末装置20から入力したタ
イマ値の値の方が小さければ(ステップS317の
N)、基地局40は、PHS端末装置20に使用されて
いた通話チャネルに対応した記憶領域に保持されている
状態番号をそのまま交換機に送信する(ステップS31
9)。
【0071】基地局40からの状態番号が入力すると、
交換機50は、加入者情報データベース51に格納され
ているPHS端末装置20に対応した状態番号を、受信
した状態番号に更新する(ステップS320)。
【0072】そして、次回にPHS端末装置20を用い
て通信が行われる際には、クローン端末を検知するため
に、新たな状態番号(所定時間以上タイマ33が計時し
なかった場合は、通信開始時と同じ状態番号)により正
規の加入者端末であるかどうかが確認される。
【0073】なお、何らかの原因で通信が正常に終了し
なかった場合には、PHS端末装置20と基地局40
は、状態番号を初期値(通信開始時の値)に戻すように
する。
【0074】このようにして、本例のクローン端末検知
システム10において、次回の通信の際にクローン端末
を検知するために用いられる状態番号が、PHS端末装
置20および加入者情報データベースにおいて更新され
ると、クローン端末検知処理が終了する。
【0075】以上説明したように端末および加入者情報
データベースに保持される状態番号を通信時間に応じて
変更させて更新する構成としたことで、次回の通信の際
に用いられる状態番号を容易に予測することができない
ようにすることができ、クローン端末の存在を早期に検
知することができる。従って、簡単な構成で、内容情報
が不正にコピーされたクローン端末の存在を早期に検知
し、正規ユーザの被害を最小限に抑えることができ、携
帯通信システムの安全性の向上を図ることができる。
【0076】また、上述したように相手側との通信が開
始される前に端末と基地局との間で1回だけ状態番号を
送信するとともに、通信時間に応じて状態番号を変更さ
せて更新する構成としたことで、状態番号が取得されて
しまう危険性を最小限に抑えることができ、また、たと
え状態番号が取得されてしまったとしても、その後の時
間経過に応じて変化された状態番号を容易に予測するこ
とをできなくすることができるため、次回の通信の際に
用いられる状態番号を予測されてクローン端末の検知か
ら容易に逃れられてしまうことを回避することができ、
クローン端末の存在を早期に検知することができる。
【0077】また、上述したように、タイマの値にもと
づいて基地局40における調整処理を行う構成としたこ
とで、たとえタイマの値を第三者に取得されたとして
も、状態番号が知られることがないため、次回の通信の
際に用いられる状態番号が予測されることを回避するこ
とができ、クローン端末の存在を早期に検知することが
できる。
【0078】なお、上述した一実施の形態では、着呼す
るときに状態番号を送信して正規端末であるかどうか認
証される構成としていたが、着呼時に着呼した端末が状
態番号を該当基地局に送信するようにして、着呼した端
末が正規の端末であるかどうか認証する構成としてもよ
い。また、例えば端末の位置登録時などの他の時に、状
態番号を該当基地局に送信して正規端末であるかどうか
の認証を行う構成としてもよい。
【0079】また、上述した一実施の形態では、タイマ
が所定時間を計時する毎に状態番号をカウントアップす
るとともに、タイマを初期値に戻すようにしていたが、
タイマが所定時間を計時する毎に状態番号をカウントダ
ウンするとともに、タイマを初期値に戻すようにしても
よい。この場合、基地局40における調整処理において
は、PHS端末装置20から入力したタイマ値の値の方
が大きければ通話チャネルに対応して設けられている記
憶領域に保持されている状態番号を1加算して交換機に
送信するようにすればよい。
【0080】また、上述した一実施の形態では、時間を
カウントアップして計時するタイマを想定し、タイマが
所定時間を計時する毎に状態番号をカウントアップする
とともに、タイマを初期値に戻すようにしていたが、所
定時間を計時する際に、時間をカウントダウンして計時
するタイマを用いるようにしてもよい。この場合、基地
局40における調整処理においては、基地局40の該当
する通話チャネルに応じて設けられているタイマの値の
方が大きければ通話チャネルに対応して設けられている
記憶領域に保持されている状態番号を1減算して交換機
に送信するようにすればよい。
【0081】また、上述した一実施の形態では、ハンド
オーバ(通信中にPHS端末装置20が移動した場合
に、無線通信を行う基地局を切り換えて相手側との通信
を維持する機能)時の処理について特に説明しなかった
が、ハンドオーバ時においては、例えば以下のように処
理すればよい。
【0082】例えば、PHS端末装置20は、先ず、切
替元の基地局との無線通信が切断されたときにタイマ3
3を初期化する。一方、切替元の基地局は、PHS端末
装置20との無線通信が切断されたときに、現在保持し
ている状態番号(変更があった場合には変更された状態
番号)を切替先の基地局に転送する。また、切替先の基
地局は、上述した一実施の形態と同様に、PHS端末装
置20との無線通信を開始したときに通話チャネルに応
じて設けられているタイマを起動する。そして、PHS
端末装置20は、上述した一実施の形態と同様に、切替
先の基地局との無線通信を開始したときに再びタイマ3
3を起動する。
【0083】なお、切替元の基地局が、PHS端末装置
20との無線通信が切断されたときに、状態番号の初期
値(通信が開始されたときの状態番号)を切替先の基地
局に転送するようにしてもよい。この場合、PHS端末
装置20は、切替元の基地局との無線通信が切断された
ときに、タイマ33を初期化するとともに、状態番号も
初期化(通信が開始されたときの状態番号に戻す)す
る。
【0084】このように、ハンドオーバ時の処理を行う
構成とすれば、通信中に端末が移動してハンドオーバさ
れた場合であっても、端末と交換機とが同じ状態番号を
保持するように状態番号を変更するようにすることがで
きる。また、ハンドオーバ時に、端末から状態番号を無
線送信する必要がないため、状態番号を第三者に取得さ
れることがない。
【0085】また、上述した一実施の形態では、端末の
状態を示す状態情報として状態番号を用いていたが、例
えば文字情報などの番号以外の情報を予め定められた規
則に従って順序付けしたもの(例えば、アルファベッ
ト)などどのような情報であってもよい。
【0086】また、上述した一実施の形態では、PHS
端末装置20のタイマ33の駆動時間よりも、基地局4
0のタイマの駆動時間の方が長くなるように構成されて
いるが、逆であってもよい。この場合、PHS端末装置
20のタイマ33の駆動時間の方が長くなるように構成
された場合には、これに応じて基地局40における調整
処理を行うようにすればよい。
【0087】また、上述した一実施の形態では、携帯通
信端末としてPHS端末装置20を例にしたが、PHS
端末装置以外の携帯電話端末装置や携帯通信端末装置な
どに本発明を適用することができることは言うまでもな
い。
【0088】さらに、上述した一実施の形態では、通話
チャネルを用いて最初のタイムスロットを送信したとき
に基地局40がタイマによる計時を開始するとともに、
通話チャネルを用いて基地局40から最初に送信された
タイムスロットを受信したときにPHS端末装置20が
タイマ33による計時を開始するようにし、開放要求を
送信したときにPHS端末装置20がタイマ33による
計時を終了するとともに、開放要求を受信したときに基
地局40がタイマによる計時を終了するようにしていた
が、通信が開始または終了されるときであれば、他のタ
イミングであってもよいことは勿論である。
【0089】
【発明の効果】以上のように、本発明のクローン端末検
知システムによれば、携帯通信端末と、携帯通信端末と
無線通信を行う基地局と、基地局に接続された交換機と
を含むクローン端末検知システムにおいて、携帯通信端
末の状態を示す状態情報が、携帯通信端末および交換機
によりそれぞれ保有され、携帯通信端末に保有されてい
る状態情報を通信時間にもとづいて更新する端末状態情
報更新手段と、交換機に保有されている状態情報を通信
時間にもとづいて更新する交換機状態情報更新手段と、
携帯通信端末に保有されている状態情報と、交換機に保
有されている状態情報とにもとづいて、通信を許可する
かどうかが判断される認証手段とを含むものであるた
め、通信時間に応じて変更される状態情報を用いて正規
端末であるかどうかの認証を行うことができるため、次
回の通信の際に用いられる状態情報を容易に予測するこ
とができないようにすることができ、クローン端末の存
在を早期に検知することができる。従って、簡単な構成
で、内容情報が不正にコピーされたクローン端末の存在
を早期に検知し、正規ユーザの被害を最小限に抑えるこ
とができ、携帯通信システムの安全性の向上を図ること
ができる。
【0090】また、携帯通信端末と基地局とが、それぞ
れ、所定時間を計時するタイマを含み、端末状態情報更
新手段は、携帯通信端末に保有されている状態情報を、
携帯通信端末が有するタイマにより所定時間が計時され
た回数に応じて変更された状態情報に更新し、交換機状
態情報更新手段は、交換機に保有されている状態情報
を、基地局が有するタイマにより所定時間が計時された
回数に応じて変更された状態情報に更新することを特徴
とする場合には、通信時間中に計時されるタイマを用い
て変更される状態情報を用いて正規端末であるかどうか
の認証を行うことができるため、次回の通信の際に用い
られる状態情報を容易に予測することができないように
することができ、クローン端末の存在を早期に検知する
ことができる。
【0091】また、状態情報は、所定範囲内における数
値であり、端末状態情報更新手段および交換機状態情報
更新手段は、それぞれ、タイマによって所定時間が計時
された回数を状態情報に加算または減算して更新するよ
うにした場合には、通信時間中に応じて変更される数値
を用いて正規端末であるかどうかの認証を行うことがで
きるため、数値を変更するという簡単な構成で、次回の
通信の際に用いられる状態情報を容易に予測することが
できないようにすることができ、クローン端末の存在を
早期に検知することができる。
【0092】また、端末状態情報更新手段は、携帯通信
端末が計時の開始を示す開始信号を受信したときから計
時の終了を示す終了信号を送信したときまでの通信時間
にもとづいて状態情報を更新し、交換機状態情報更新手
段は、基地局が開始信号を送信したときから終了信号を
受信したときまでの通信時間にもとづいて状態情報を更
新するようにした場合には、端末状態情報更新手段と、
交換機状態情報更新手段とが、それぞれ、ほぼ同一の時
間に応じて状態情報を変更させることができ、端末と交
換機とでそれぞれ保有される状態情報を同一の状態情報
に変更させることができる。
【0093】さらに、交換機状態情報更新手段は、基地
局が終了信号を受信したときの基地局が有するタイマの
タイマ値と、携帯通信端末が終了信号を送信したときの
携帯通信端末が有するタイマのタイマ値とを比較して、
更新される状態情報が調整される調整手段を含むように
した場合には、端末状態情報更新手段と交換機状態情報
更新手段とでタイマを駆動させる時間にずれがあって
も、変更させる状態情報を調整して一致させることがで
きるため、端末と交換機とでそれぞれ保有される状態情
報が同一の状態情報となるように変更させることができ
る。
【0094】また、本発明のクローン端末検知方法によ
れば、携帯通信端末を用いて通信を行う際に、正規の端
末による通信であるかどうかを確認してクローン端末の
存在を検知するクローン端末検知方法において、携帯通
信端末に保有されている状態情報と、交換機が保有する
状態情報とにもとづいて、通信を許可するかどうかを判
断するステップを含み、携帯通信端末に保有されている
状態情報を通信時間にもとづいて更新するステップと、
交換機に保有されている状態情報を通信時間にもとづい
て更新するステップとを含むことを特徴とするものであ
るため、通信時間に応じて変更される状態情報を用いて
正規端末であるかどうかの認証を行うことができる。こ
のため、次回の通信の際に用いられる状態情報を容易に
予測することができないようにすることができ、クロー
ン端末の存在を早期に検知することができる。従って、
簡単な構成で、内容情報が不正にコピーされたクローン
端末の存在を早期に検知し、正規ユーザの被害を最小限
に抑えることができ、携帯通信システムの安全性の向上
を図ることができる。
【0095】また、携帯通信端末が保有する状態情報
を、携帯通信端末が有するタイマが所定時間を計時した
回数に応じて変更した状態情報に更新するステップと、
交換機が保有する状態情報を、基地局が有するタイマが
所定時間を計時した回数に応じて変更した状態情報に更
新するステップとを含むようにした場合には、通信時間
中に計時されるタイマを用いて変更される状態情報を用
いて正規端末であるかどうかの認証を行うことができる
ため、次回の通信の際に用いられる状態情報を容易に予
測することができないようにすることができ、クローン
端末の存在を早期に検知することができる。
【0096】また、携帯通信端末が計時の開始を示す開
始信号を受信したときから計時の終了を示す終了信号を
送信したときまでの通信時間にもとづいて、携帯通信端
末が保有する状態情報を更新するステップと、基地局が
開始信号を送信したときから終了信号を受信したときま
での通信時間にもとづいて、交換機が保有する状態情報
を更新するステップとを含むようにした場合には、ほぼ
同一の時間に応じて、携帯通信端末が保有する状態情報
と交換機が保有する状態情報とを変更させることがで
き、端末と交換機とでそれぞれ保有される状態情報を同
一の状態情報に変更させることができる。
【0097】さらに、基地局が終了信号を受信したとき
の基地局が有するタイマのタイマ値と、携帯通信端末が
終了信号を送信したときの携帯通信端末が有するタイマ
のタイマ値とを比較して、更新する状態情報を調整する
ステップを含むようにした場合には、携帯通信端末と基
地局とでタイマを駆動させる時間にずれがあっても、変
更させる状態情報を調整して一致させることができるた
め、端末と交換機とでそれぞれ保有される状態情報が同
一の状態情報となるように変更させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態におけるクローン端末
検知システムの構成の例を示すブロック図である。
【図2】 本発明の一実施の形態におけるPHS端末装
置の構成の例を示すブロック図である。
【図3】 本発明の一実施の形態におけるクローン端末
検知システムのクローン端末検知処理および処理タイミ
ングの例を示す説明図である。
【図4】 本発明の一実施の形態における状態番号の変
更の過程の例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 クローン端末検知システム 20 PHS端末装置 21 アンテナ部 22 送受信部 23 ベースバンド処理部 24 CPU 32 端末情報記憶部 33 タイマ 40 基地局 50 交換機 51 加入者情報データベース
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 11/00 310B Fターム(参考) 5J104 AA07 KA02 PA02 5K027 AA11 BB09 EE01 GG08 HH11 5K033 AA08 CB06 DA01 DA19 DB20 EA03 5K051 CC07 DD01 DD15 EE06 FF02 FF21 HH02 HH12 KK00 5K067 AA32 BB04 DD30 EE02 EE10 EE16 FF05 HH23

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯通信端末と、該携帯通信端末と無線
    通信を行う基地局と、該基地局に接続された交換機とを
    含むクローン端末検知システムにおいて、 上記携帯通信端末の状態を示す状態情報が、上記携帯通
    信端末および上記交換機によりそれぞれ保有され、 上記携帯通信端末に保有されている状態情報を通信時間
    にもとづいて更新する端末状態情報更新手段と、 上記交換機に保有されている状態情報を通信時間にもと
    づいて更新する交換機状態情報更新手段と、 上記携帯通信端末に保有されている状態情報と、上記交
    換機に保有されている状態情報とにもとづいて、通信を
    許可するかどうかが判断される認証手段とを含むことを
    特徴とするクローン端末検知システム。
  2. 【請求項2】 携帯通信端末と基地局とが、それぞれ、
    所定時間を計時するタイマを含み、 端末状態情報更新手段は、上記携帯通信端末に保有され
    ている状態情報を、上記携帯通信端末が有するタイマに
    より所定時間が計時された回数に応じて変更された状態
    情報に更新し、 交換機状態情報更新手段は、上記交換機に保有されてい
    る状態情報を、上記基地局が有するタイマにより所定時
    間が計時された回数に応じて変更された状態情報に更新
    することを特徴とする請求項1記載のクローン端末検知
    システム。
  3. 【請求項3】 状態情報は、所定範囲内における数値で
    あり、 端末状態情報更新手段および交換機状態情報更新手段
    は、それぞれ、タイマによって所定時間が計時された回
    数を状態情報に加算または減算して更新する請求項2記
    載のクローン端末検知システム。
  4. 【請求項4】 端末状態情報更新手段は、携帯通信端末
    が計時の開始を示す開始信号を受信したときから計時の
    終了を示す終了信号を送信したときまでの通信時間にも
    とづいて状態情報を更新し、 交換機状態情報更新手段は、基地局が上記開始信号を送
    信したときから上記終了信号を受信したときまでの通信
    時間にもとづいて状態情報を更新することを特徴とする
    請求項1ないし請求項3記載のクローン端末検知システ
    ム。
  5. 【請求項5】 交換機状態情報更新手段は、基地局が終
    了信号を受信したときの上記基地局が有するタイマのタ
    イマ値と、携帯通信端末が終了信号を送信したときの上
    記携帯通信端末が有するタイマのタイマ値とを比較し
    て、更新される状態情報が調整される調整手段を含む請
    求項4記載のクローン端末検知システム。
  6. 【請求項6】 携帯通信端末を用いて通信を行う際に、
    正規の端末による通信であるかどうかを確認してクロー
    ン端末の存在を検知するクローン端末検知方法におい
    て、 上記携帯通信端末に保有されている状態情報と、交換機
    が保有する状態情報とにもとづいて、通信を許可するか
    どうかを判断するステップを含み、 上記携帯通信端末に保有されている状態情報を通信時間
    にもとづいて更新するステップと、 上記交換機に保有されている状態情報を通信時間にもと
    づいて更新するステップとを含むことを特徴とするクロ
    ーン端末検知方法。
  7. 【請求項7】 携帯通信端末が保有する状態情報を、上
    記携帯通信端末が有するタイマが所定時間を計時した回
    数に応じて変更した状態情報に更新するステップと、 交換機が保有する状態情報を、基地局が有するタイマが
    所定時間を計時した回数に応じて変更した状態情報に更
    新するステップとを含むことを特徴とする請求項6記載
    のクローン端末検知方法。
  8. 【請求項8】 携帯通信端末が計時の開始を示す開始信
    号を受信したときから計時の終了を示す終了信号を送信
    したときまでの通信時間にもとづいて、上記携帯通信端
    末が保有する状態情報を更新するステップと、 基地局が上記開始信号を送信したときから上記終了信号
    を受信したときまでの通信時間にもとづいて、交換機が
    保有する状態情報を更新するステップとを含むことを特
    徴とする請求項6または請求項7記載のクローン端末検
    知方法。
  9. 【請求項9】 基地局が終了信号を受信したときの上記
    基地局が有するタイマのタイマ値と、携帯通信端末が終
    了信号を送信したときの上記携帯通信端末が有するタイ
    マのタイマ値とを比較して、更新する状態情報を調整す
    るステップを含む請求項8記載のクローン端末検知方
    法。
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