JP2001318501A - 画像形成装置および画像形成装置の色ずれ検知処理方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成装置の色ずれ検知処理方法

Info

Publication number
JP2001318501A
JP2001318501A JP2000139611A JP2000139611A JP2001318501A JP 2001318501 A JP2001318501 A JP 2001318501A JP 2000139611 A JP2000139611 A JP 2000139611A JP 2000139611 A JP2000139611 A JP 2000139611A JP 2001318501 A JP2001318501 A JP 2001318501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
color
pattern
image
color misregistration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000139611A
Other languages
English (en)
Inventor
Juntaro Oku
淳太郎 奥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000139611A priority Critical patent/JP2001318501A/ja
Publication of JP2001318501A publication Critical patent/JP2001318501A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送体の表面状態に左右されることなく、か
つ、搬送体の転写面色に左右されることなく、僅かな光
量で搬送体に転写される各色ずれパターンと搬送体自体
との反射率の差異を検知して色ずれを補正することであ
る。 【解決手段】 正反射光学系となる光センサ6a,6b
により検知される搬送ベルト3の下地反射状態に基づき
一連の色ずれ検知パターン像を正反射光学系を介して読
み取るための基準電圧を可変設定し、該基準電圧と光セ
ンサ6a,6bから出力される出力信号とを比較してコ
ントロールユニットCONTがパルス信号を生成し、該
生成されるパルス信号に基づき各色画像間の色ずれ量を
演算し、該演算された色ずれ量に基づいて、基準色以外
の各画像形成ステーションによる画像の位置を補正制御
する構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の画像形成ス
テーションを並置して、各画像形成ステーションで形成
された画像を搬送体により搬送される記録用紙に順次重
ね転写してカラー画像を形成可能な画像形成装置および
画像形成装置の色ずれ検知処理方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式のカラー画像形成装置にお
いては、高速化のために複数の画像形成部を有し、搬送
ベルト上に保持された記録材上に順次異なる色の像を転
写する方式が各種提案されている。
【0003】ところで、複数の画像形成部を有する装置
の問題点としては、機械精度等の原因により、複数の感
光ドラムや搬送ベルトの移動むらや、各画像形成部の転
写位置での感光ドラム外周面と搬送ベルトの移動量の関
係等が各色毎にバラバラに発生し、画像を重ね合わせた
ときに一致せず、色ずれを生じることが挙げられる。
【0004】特に、レーザスキャナと感光ドラムを有す
る複数の画像形成部(画像形成ステーション)を有する
カラー画像形成装置では、各画像形成部でレーザスキャ
ナと感光ドラム間の距離に誤差があり、この誤差が各画
像形成部でそれぞれ異なると、感光ドラム上でのレーザ
の走査幅に違いが発生し色ずれが発生する。
【0005】図16は、この種のカラー画像形成装置に
おける色ずれ状態を説明する図である。
【0006】図16において、7は本来の画像位置を、
8aは色ずれが発生している場合の画像位置を示す。な
お、図16中において、(a)、(b)、(c)は主走
査方向に色ずれがある場合であるが、説明の為、2つの
線を搬送方向に離して描いてある。
【0007】特に、(a)は主走査線の傾きずれを示
し、光学部と感光ドラム間に傾きがある場合等に発生す
る。例えば、光学部や感光ドラムの位置や、レンズの位
置を調整することによって矢印方向に修正する。
【0008】また、(b)は主走査線幅のバラツキによ
る色ずれを示し、光学部と感光ドラム間の距離の違い等
によって発生する。光学部がレーザスキャナの場合に発
生し易い。例えば、画像周波数を微調整(走査幅が長い
場合は、周波数を速くする。)して、走査線の長さを変
えることよって矢印方向に修正する。
【0009】(c)は主走査方向の書出し位置誤差を示
す。例えば、光学部がレーザススキャナであれば、ビー
ム検出位置からの書出しタイミングを調整することによ
って矢印方向に修正する。
【0010】(d)は用紙搬送方向の書出し位置誤差を
示す。例えば、用紙先端検出からの各色の書出しタイミ
ングを調整することによって矢印方向に修正する。
【0011】これら色ずれを修正する為に、搬送ベルト
上に、各色毎に色ずれ検出用のパターンを形成し、搬送
ベルト下流部の両サイドに設けられた1対の光センサで
検出し、検出したずれ量に応じて、図示しないコントロ
ーラが前記の様な各種調整を電気的あるいは機械的に色
ずれ補正制御を実施している。
【0012】図17は、この種のカラー画像形成装置の
搬送ベルトに形成される色ずれパターンの検出機構を説
明する図である。なお、図17は、発光素子51と受光
素子52が搬送ベルト3を反射面として、乱反射光学系
で構成されている場合を示す。
【0013】図において、51は発光素子で、例えばL
EDで構成される。52は受光素子で、例えばフォトセ
ンサである。3は搬送ベルトで、9a〜9d,10a〜
10d、11a〜11d,12a〜12dは色ずれ検出
パターンである。なお、パターン9、l0、11、12
を1つのものとして図示してあるが、受光素子52の直
下を通過する状態に対応するもので、本来は、所定の間
隔を以て転写ベルトに形成されているものとする。
【0014】53は前記発光素子51からの発光光で、
54aは搬送ベルト又は、色ずれ検出パターン9、1
0、11、12からの反射光の内、受光素子52にて受
光される受光光である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来のカラー画像形成
装置における色ずれ検出機構は上記のように構成されて
いるので、乱反射光学系を用いる構成の場合、発光部の
照射光量と比較して、受光部で受光する光量は僅かであ
る為、検出するのに十分な光量が得にくいことが挙げら
れる。この対策としては、例えば、発光素子51を受光
素子52の周りに複数個配置する、若しくは、発光光量
の大きな光源を使用する必要が生じる。しかし、どちら
の対策もコストアップの要因となってしまう問題点があ
った。
【0016】また、搬送ベルト3及び色ずれ検出パター
ン9、10、11、12の分光感度の影響を受ける為、
発光素子51の波長や、搬送ベルト3の色、色ずれ検出
パターンの形成方法に種々の制約が生じる。例えば、発
光素子51の波長にはYMC3色共に反射特性を示す赤
外領域を用いるのが一般的である。この場合に、Bkは
吸収特性となる。
【0017】従って、Bk測定時の受光素子52の検出
波形は、他の色検出時と極性が逆になり、検出レベル
も、他の色と異なる値とする必要がある。なお、搬送ベ
ルト3は一般に黒色(Bk)が多いが、それでは搬送ベ
ルト3上に形成されるBkの色ずれ検出パターンが検出
不可能となる。
【0018】この対策として、搬送ベルト3の表面をグ
レーに着色する、若しくは、Bkの色ずれ検出パターン
の下にYMCいずれかのベタパターン(パッチ画像パタ
ーン)を形成して下地の反射率を向上させる必要が生じ
るが、前者の対策ではコストアップ要因となり、後者の
対策では廃トナー量の増加を招いてしまう等の問題点が
あった。
【0019】また、乱反射光学系を介してレジマークを
検出する場合に、定められた基準電圧値とパターンに対
する測定波形を比較してパルス波形を生成し、レジマー
ク位置情報とする方式には、以下に述べるような問題点
が存在する。
【0020】例えばレジストマーク検出用のセンサの光
源にLEDが用いられることが多いが、該LEDは発光
量の個体ばらつきが大きいので、発光量を調節する機構
か、I/V変換回路の感度を調整する機構、若しくは発
光量にあわせて基準電圧値を調節する機構が必要とな
る。
【0021】そして、回路上にボリューム等を設けて生
産時に調節を行う方式が一般的ではあるが、調節作業に
は人手がかかるためどうしてもコストが高くなるという
問題点が生じる。
【0022】また、光源が経時劣化等の要因により光量
を低下させた場合や測定対象物のグロス値が経時劣化に
より減少した場合には、測定波形と基準電圧値のバラン
スが崩れるという問題も生じる。
【0023】上記問題点の解決策としては、センサ検出
波形をA/D入カポートを解してCPUに読み込み、そ
の出力に対応してLEDの発光量若しくは基準電圧値を
調節する方法が存在する。
【0024】しかし、不足になりがちなCPUのA/D
ポートを使用する点と、また応答スピードの点で細かな
出力波形の変動には対応できない点からあまり実用的で
はない。
【0025】さらに上記従来例でも説明している様に、
この様な反射型光学系においては受光部の検知光量を大
きくできる正反射光学系が使われることが多いが、反
面、正反射光学系はグロス値の大小に反応するため、像
担持体上に出来たキズによって生じるグロス値の減少に
対しても敏感に検知してしまう。このため、使用を重ね
てキズが多くなった像担持体では、キズをレジマークと
誤検知するケースが生じてくる。
【0026】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、本発明の目的は、搬送体上に形成され
た一連の色ずれ検知パターン像を正反射光学系を介して
読み取る際に、検知される前記搬送体の下地反射状態に
基づき前記一連の色ずれ検知パターン像を正反射光学系
を介して読み取るための基準電圧を可変設定し、該基準
電圧と受光素子から出力される出力信号とを比較してパ
ルス信号を生成し、該生成されるパルス信号に基づき各
色画像間の色ずれ量を演算し、該演算された色ずれ量に
基づいて、基準色以外の各画像形成ステーションによる
画像の位置を補正制御することにより、搬送体の表面状
態に左右されることなく、かつ、搬送体の転写面色に左
右されることなく、僅かな光量で搬送体に転写される各
色ずれパターンと搬送体自体との反射率の差異を検知し
て、簡単、かつ安価な構成で色ずれ量を精度よく算定し
て各画像形成ステーションで形成される色画像を精度良
く重ねて色ずれのないカラー画像を形成させることがで
きる画像形成装置および画像形成装置の色ずれ検知処理
方法を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の発明
は、複数の画像形成ステーションを並置して、各画像形
成ステーションで形成された画像を搬送体により搬送さ
れる記録用紙に順次重ね転写してカラー画像を形成可能
な画像形成装置であって、前記複数の画像形成ステーシ
ョンのうち、所定の画像形成ステーションによる基準色
線パターン像と他の画像形成ステーションによる色ずれ
検知パターン像を前記搬送体上に形成するように各画像
形成ステーションの画像形成を制御するパターン形成手
段(図3に示すCPU31に相当)と、前記パターン形
成手段により形成された前記一連の色ずれ検知パターン
像または前記搬送体の下地反射状態を正反射光学系を介
して読み取るパターン検知手段(図3に示すCPU31
に相当)と、前記パターン検知手段により検知される前
記搬送体の下地反射状態に基づき前記一連の色ずれ検知
パターン像を正反射光学系を介して読み取るための基準
電圧を可変設定する設定手段(図3に示すCPU31に
相当)と、前記パターン検知手段により検知される反射
光量と前記設定手段により設定される基準電圧とを比較
して色ずれ検知パルス信号を生成する信号生成手段(図
3に示すCPU31に相当)と、前記信号生成手段によ
り生成される色ずれ検知パルス信号に基づき、各色画像
間の色ずれ量を演算する演算手段(図3に示す演算部3
4に相当)と、前記演算手段により演算された色ずれ量
に基づいて、基準色以外の各画像形成ステーションによ
る画像の位置を補正制御する制御手段(図3に示すCP
U31に相当)とを有するものである。
【0028】本発明に係る第2の発明は、前記信号生成
手段は、前記パターン検知手段からの出力信号を前記基
準電圧に基づき波形整形したパルス信号を生成するもの
である。
【0029】本発明に係る第3の発明は、前記演算手段
は、前記搬送体の搬送方向に隣接した2つの受光素子が
配設される前記正反射光学系から得られる前記パターン
検知手段からの2つの出力信号の交点を検出して色ずれ
量を算出するものである。
【0030】本発明に係る第4の発明は、前記設定手段
は、前記パターン検知手段により検知される前記搬送体
の下地反射時の出力信号振幅値よりも低く、かつ、前記
一連の色ずれ検知パターン像を正反射光学系を介して読
み取り可能となる基準電圧を可変設定するものである。
【0031】本発明に係る第5の発明は、前記設定手段
は、前記パターン検知手段により検知される前記搬送体
の下地反射時の出力信号振幅状態に基づき前記一連の色
ずれ検知パターン像を正反射光学系を介して読み取るた
めの基準電圧を可変設定するものである。
【0032】本発明に係る第6の発明は、前記設定手段
は、前記パターン検知手段により検知される前記搬送体
の下地反射時の出力信号のパルス幅を検出し、該検出さ
れるパルス幅に基づき前記一連の色ずれ検知パターン像
を正反射光学系を介して読み取るための基準電圧を可変
設定するものである。
【0033】本発明に係る第7の発明は、前記設定手段
は、前記パターン検知手段により検知される前記搬送体
の下地反射時の出力信号のパルス数を検出し、該検出さ
れるパルス数に基づき前記一連の色ずれ検知パターン像
を正反射光学系を介して読み取るための基準電圧を可変
設定するものである。
【0034】本発明に係る第8の発明は、複数の画像形
成ステーションを並置して、各画像形成ステーションで
形成された画像を搬送体により搬送される記録用紙に順
次重ね転写してカラー画像を形成可能な画像形成装置の
色ずれ検知処理方法であって、前記複数の画像形成ステ
ーションのうち、所定の画像形成ステーションによる基
準色線パターン像と他の画像形成ステーションによる色
ずれ検知パターン像を前記搬送体上に形成するように各
画像形成ステーションの画像形成を制御するパターン形
成工程(図7に示すステップ(5),図8に示すステッ
プ(16)等)と、前記パターン形成工程により形成さ
れた前記一連の色ずれ検知パターン像または前記搬送体
の下地状態を正反射光学系を介して読み取るパターン検
知工程(図7に示すステップ(2),図8に示すステッ
プ(12)等)と、前記パターン検知工程により検知さ
れる前記搬送体の下地反射状態に基づき前記一連の色ず
れ検知パターン像を正反射光学系を介して読み取るため
の基準電圧を可変設定する設定工程(図8に示すステッ
プ(15),図12に示すステップ(25))と、前記
パターン検知工程により検知される反射光量と前記設定
工程により設定される基準電圧とを比較して色ずれ検知
パルス信号を生成する信号生成工程と、前記信号生成工
程により生成される色ずれ検知パルス信号に基づき、各
色画像間の色ずれ量を演算する演算工程(図7に示すス
テップ(7),図8に示すステップ(18),図12に
示すステップ(28))と、前記演算工程により演算さ
れた色ずれ量に基づいて、基準色以外の各画像形成ステ
ーションによる画像の位置を補正制御する制御工程(図
13に示すステップ(41))とを有するものである。
【0035】本発明に係る第9の発明は、前記信号生成
工程は、前記パターン検知工程からの出力信号を前記基
準電圧に基づき波形整形したパルス信号を生成するもの
である。
【0036】本発明に係る第10の発明は、前記演算工
程は、前記搬送体の搬送方向に隣接した2つの受光素子
が配設される前記正反射光学系から得られる前記パター
ン検知手段からの2つの出力信号の交点(図11に示
す)を検出して色ずれ量を算出するものである。
【0037】本発明に係る第11の発明は、前記設定工
程は、前記パターン検知工程により検知される前記搬送
体の下地反射時の出力信号振幅値よりも低く、かつ、前
記一連の色ずれ検知パターン像を正反射光学系を介して
読み取り可能となる基準電圧を可変設定するものであ
る。
【0038】本発明に係る第12の発明は、前記設定工
程は、前記パターン検知工程により検知される前記搬送
体の下地反射時の出力信号振幅状態に基づき前記一連の
色ずれ検知パターン像を正反射光学系を介して読み取る
ための基準電圧を可変設定するものである。
【0039】本発明に係る第13の発明は、前記設定工
程(図8に示すステップ(14),ステップ(15))
は、前記パターン検知工程により検知される前記搬送体
の下地反射時の出力信号のパルス幅を検出し、該検出さ
れるパルス幅に基づき前記一連の色ずれ検知パターン像
を正反射光学系を介して読み取るための基準電圧を可変
設定するものである。
【0040】本発明に係る第14の発明は、前記設定工
程(図12に示すステップ(24),ステップ(2
5))は、前記パターン検知工程により検知される前記
搬送体の下地反射時の出力信号のパルス数を検出し、該
検出されるパルス数に基づき前記一連の色ずれ検知パタ
ーン像を正反射光学系を介して読み取るための基準電圧
を可変設定するものである。
【0041】本発明に係る第15の発明は、複数の画像
形成ステーションを並置して、各画像形成ステーション
で形成された画像を搬送体により搬送される記録体上に
順次転写して画像を得る画像形成装置であって、前記搬
送体上にそれぞれ位置合わせのためのパターン画像を形
成するように前記複数の画像形成ステーションの画像形
成処理を制御するパターン形成手段と、前記搬送体上に
光りを照射する発光部と、前記発光部による前記搬送体
または前記搬送体上に形成されたパターン画像の反射光
を読み取る読取り手段と、前記読取り手段による前記搬
送体の反射光の読み取り出力に応じて閾値を設定し、こ
の閾値と前記読取り手段による前記パターン画像の読み
取り出力とに基づいて前記複数の画像形成ステーション
により形成される各画像間の色ずれ量を検出する色ずれ
検出手段と、前記色ずれ検出手段により検出された色ず
れ量に基づいて前記複数の画像形成ステーションにより
形成される各画像間の色ずれを補正する補正手段とを備
えるものである。
【0042】本発明に係る第16の発明は、前記色ずれ
検出手段は前記閾値と前記パターン画像の読み取り出力
信号とを比較し、この比較結果に基づいて前記色ずれ量
を検出するものである。
【0043】本発明に係る第17の発明は、前記色ずれ
検出手段は前記閾値と前記搬送体の反射光の読み取り出
力信号とを比較し、この比較結果に基づくパルスを発生
する比較手段を有し、前記比較手段により出力されるパ
ルスに基づいて前記閾値を設定するものである。
【0044】本発明に係る第18の発明は、前記色ずれ
検出手段は前記パルスの数に応じて前記閾値を設定する
ものである。
【0045】本発明に係る第19の発明は、前記色ずれ
検出手段は前記パルスの幅に応じて前記閾値を設定する
ものである。
【0046】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1は、本発明
の第1実施形態を示すカラー画像形成装置の一例を説明
する概略斜視図であり、例えば4色すなわち、イエロー
Y、マゼンタM、シアンC、ブラックKの画像形成手段
(画像形成ステーション)を並置したカラー画像形成装
置に対応する。
【0047】図において、1a、1b、1c、1dは静
電潜像を形成する感光ドラム(a、b、c、dは各々
K、C、M、Y用を示す)、2a、2b、2c、2dは
画像信号に応じて露光を行い感光ドラム1上に静電潜像
を形成するレーザスキャナ、3は用紙を各色の画像形成
部に順次搬送する転写ベルトを兼ねた無端状の搬送ベル
トで、図示しないベルトモータにより駆動される駆動ロ
ーラ4により回転駆動する。
【0048】なお、駆動ローラ4は、図示しないモータ
とギア等でなる駆動手段と接続され、搬送ベルト3を所
定速度で駆動する。5は従動ローラで、搬送ベルト3の
移動に従って回転し、かつ搬送ベルト3に―定の張力を
付与する。6a,6bは1対の光センサで、搬送ベルト
3上に形成された色ずれ検知用パターンを検出する、搬
送ベルト3の搬送方向に対して直交するようにベルト端
側に設けられている。CONTはコントロールユニット
で、図示しないCPU,RAM,ROMを備え、該RO
Mに記憶される制御プログラムを実行することにより、
図示しない入力ポートを介して入力されるセンサ信号,
画像データ等を処理して、エンジン部駆動制御,レーザ
スキャナ2の駆動制御等を行う。
【0049】図示しないホストコンピュータで構成され
るパーソナルコンピュータ(PC)からプリントすべき
データがプリンタに送られ、プリンタエンジンの方式に
応じた画像形成が終了しプリンタ可能状態となると、図
示しない用紙カセットから用紙が供給され搬送ベルト3
に到達し、搬送ベルト3により用紙が各色の画像形成部
に順次搬送される。
【0050】そして、搬送ベルト3による用紙搬送とタ
イミングを合せて、各色の画像信号が各レーザスキャナ
2に送られ、感光ドラム1上に静電潜像が形成され、図
示しない現像器でトナーが現像され、図示しない転写部
で用紙上に転写される。
【0051】図1では、Y、M、C、Kの順に順次画像
形成される。その後用紙は搬送ベルト3から分離され、
図示しない定着器で熱によってトナー像が用紙上に定着
され、外部へ排出される。以下、本実施形態の動作につ
いて説明する。
【0052】なお、色ずれを低減させる為、上述したよ
うに搬送ベルト3上には、図4に示す様な色ずれ検出用
パターンを各画像形成ステーションにて形成し、搬送ベ
ルト3の両サイド側に設けられた1対のセンサ6a,6
bで読み取り、各色間の色ずれ量を検出する。
【0053】図2は、図1に示したセンサ6a,6bの
詳細構成を説明する概略説明図であり、パターン読み取
り系が正反射光学系で構成されている場合に対応する。
【0054】図において、51は発光素子で、例えばL
EDで構成されている。52は受光素子で、例えばフォ
トセンサである。3は搬送ベルトで、9、10、11、
12は色ずれ検出用のパターンである。
【0055】53は前記発光素子51からの発光光で、
54bは受光光で、搬送ベルト3又は、色ずれ検出パタ
ーン像(色ずれ検出パターン)9、10、11、12か
らの反射光のうち、受光素子52にて受光される。
【0056】なお、本実施形態では、発光部と受光部は
搬送ベルト3を反射面として、正反射光学系で構成され
ていて、搬送ベルト3と色ずれ検出パターンの正反射光
の反射率の差、即ち、グロスの差によって、色ずれ検出
パターンの位置を精度よく検出する。従って、搬送ベル
ト3上に黒色のトナーがのっていても、そのパターンを
グロスの差から検出することができ、従来のような黒色
用に、他の現像色トナーで下地画像(パッチ画像)を形
成する必要がなくなり、色ずれ補正時に回収すべきトナ
ー量を格段に減らすことが可能となる。
【0057】また、グロス値の高い物体に対して光を照
射すると、非常に大きな正反射光を得ることが出来、例
えば搬送ベルト3の表面に鏡面加工を施すことで、グロ
ス値を高めることも出来る。そして、搬送ベルト3上に
トナー像を作成すると、その部分の鏡面性が失われてグ
ロス値が減少する。このグロス値の変動を正反射光学系
を用いたセンサ6a,6bで検知することで色ずれ検出
パターンの検出を行うように構成してもよい。
【0058】図3は、本発明に係るカラー画像形成装置
における色ずれ処理機構を説明するためのブロック図で
ある。
【0059】図3に示すようにLED発光部とフォトセ
ンサ受光部等からなるパターン検出部32により検出さ
れる検出データを演算処理し、色ずれ量及び補正値を算
出する演算部34と、演算結果に従って画像形成を行う
画像出力部35、及び、各部のタイミング調整や各種設
定を行うタイマ33とCPU31,図示しないRAM,
図示しないROMを備えている。上記タイマ33とCP
U31,演算部34,画像出力部35,パターン検出部
32は、図1に示したコントロールユニットCONTに
設けられているものとする。
【0060】図4は、図1に示した搬送ベルトに形成さ
れる色ずれ検出パターン例を示す図である。以下、図3
に示した演算部34による色ずれ補正処理等いついて詳
述する。
【0061】図4において、9a〜9d,10a〜10
dは用紙搬送方向の色ずれ量を検出する為のパターンで
あり、11a〜11d,12a〜12dは用紙搬送方向
と直交する主走査方向の色ずれ量を検出する為のパター
ンで、この例では45度の傾きである。なお、a〜dは
各々ブラック(以下Bk)、イエロー(以下Y)、マゼ
ンタ(以下M)、シアン(以下C)を示す。
【0062】tsfl〜tsf4、tmfl〜tmf
4、tsrl〜tsr4、tmrl〜tmr4、は各パ
ターンの検出タイミングを、矢印は搬送ベルト3の移動
方向を示す。搬送ベルト3の移動速度をVmm/s、B
kを基準色とし、用紙搬送方向用パターンの各色とBk
パターン間の理論距離をdsYmm、dsMmm、ds
Cmm、各色の用紙搬送方向用パターンと主走査方向用
パターン間の実測距離を、左右各々、dmfBkmm、
dmfYmm、dmfMmm、dmfCmm、dmrB
kmm、dmrYmm、dmrMmm、dmrCmmと
し、さらに、Bkを基準色とし、搬送方向に関して、各
色の色ずれ量δesは下記第(1)〜(17)式の通
り、 δesY=v*{(tsf2−tsfl)+(tsr2−tsrl)}/2− dsY……(1) δesM=v*t(tsf3−tsfl)+(tsr3−tsrl)}/2− dsM……(2) δesC=v*{(tsf4−tsfl)+(tsr4−tsrl)}/2− dsC……(3)となる。
【0063】一方、主走査方向に関して、左右各々の各
色の色ずれ量δemf、δemrは、 dmfBk=v*(tmfl−tsfl)……(4) dmfY =v*(tmf2−tsf2)……(5) dmfM =v*(tmf3−tsf3)……(6) dmfC =v*(tmf4−tsf4)……(7) dmrBk=v*(tmrl−tsrl)……(8) dmrY =v*(tmr2−tsr2)……(9) dmrM =v*(tmr3−tsr3)……(10) dmrC =v*(tmr4−tsr4)……(11)
から、 δemfY=dmfY−dmfBk ……(12) δemfM=dmfM−dmfBk ……(13) δemfC=dmfC−dmfBk ……(14)
と、 δemrY=dmrY−dmrBk ……(15) δemrM=dmrM−dmrBk ……(16) δemrC=dmrC−dmrBk ……(17)
となり、計算結果の正負からずれ方向が判断出来、上記
δemfから書出し位置を、δemr−δemfから主
走査幅を補正する。
【0064】なお、主走査幅に誤差がある場合は、書出
し位置はδemfのみでなく、主走査幅補正に伴い変化
した画像周波数の変化量を加味して算出する。
【0065】図5は、図2に示した受光素子52を含む
第1の受光処理回路の一例を示すブロック図である。
【0066】図5において、100はフォトディテクタ
で、搬送ベルト又は、色ずれ検出パターン9、10、1
1、12からの反射光の内、受光素子52にて受光され
る受光光を検出する。101はI/V変換回路で、受光
光に比例する電流値を電圧信号に変換する。102は比
較部で、I/V変換回路101から出力される電圧信号
と基準電圧103とを比較して、その結果信号をCPU
104に出力する。
【0067】このように構成された画像形成装置におい
て、図2に示した受光素子52で検出した色ずれ検出パ
ターンは、図3に示すように、I/V変換回路101に
より電流から電圧に変換(I/V変換)され、比較部1
02で基準電圧103と比較され、信号レベルが基準電
圧より低い期間、正のパルス信号が図7に示すように出
力される。
【0068】図6は、図2に示した受光素子52を含む
第2の受光処理回路の一例を示すブロック図であり、図
5と同一のものには同一の符号を付してある。
【0069】図6において、受光素子52で検出した色
ずれ検出パターンはI/V変換回路101により電流か
ら電圧に変換(I/V変換)され、クランプ回路110
にて、色ずれ検出パターンが無い場合の搬送ベルト3の
検出レベル(下地レベル)が一定値になる様に変換さ
れ、比較部102で基準電圧103と比較され、信号レ
ベルが基準電圧より低い期間(後述するように例えば色
ずれパターン検知中あるいは搬送ベルト3上のキズを検
知中)、正のパルスが出力される。
【0070】図7は、図5,図6に示した比較部102
から出力されるパルス信号の特性を説明する図であり、
図1に示した搬送ベルト3上に形成された色ずれ検知用
のパターンの検出パターン読み取り時に出力されるパル
ス信号(搬送ベルト3上のキズ検知状態を含む)に対応
する。なお、図7において、横軸は時間を示す。
【0071】図7において、(a)は受光素子52の搬
送ベルト3の搬送方向のパターン幅を時間tで示した状
態である。(b)は受光素子52の出力をI/V変換回
路101によりI/V変換後、クランプ回路110にて
下地レベルが一定値に変換された後の出力波形である。
なお、搬送ベルト3はグロスが高く、図2に示した発光
光53の大部分が正反射光54bとなり、受光素子52
にて受光される。
【0072】また、トナー像である色ずれ検出パターン
はグロスが低く、発光光53の大部分が散乱され、受光
素子52にて受光される正反射光54bは僅かであるた
め、出力波形(b)の特性としては、搬送ベルト3その
ものを検出している時高く、色ずれ検出パターンを検出
している時低くなるという顕著な波形特性を示す。
【0073】また、図7に示す出力波形(b)には4つ
の谷が存在する。この内、図中の左側から数えて第1番
目と第3番目は正規の色ずれ検出パターン(図1に示し
た各画像形成ステーションにて搬送ベルト3上に形成さ
れる)が受光素子52を通過した場合の波形で、第2番
目と第4番目は搬送ベルト3のキズの部分が受光素子5
2を通過した場合の波形である。
【0074】(c),(d)は基準電圧103を特定す
るための閾値であり、閾値(c)は初期設定される閾値
に対応し、この場合は、比較部102からエラーを含む
パルス信号(e)が生成される。また、閾値(d)はキ
ズ等による誤検知を回避するために可変設定される閾値
に対応し、この場合は、比較部102からエラーを含ま
ない正常なパターン検知に基づくパルス信号(f)が生
成される。
【0075】このように搬送ベルト3にキズがあると、
発光部53は散乱され、受光素子52にて受光される正
反射光54bが低下し、出力波形bは低くなるという特
性を示すこととなる。但し、搬送ベルト3のキズ等によ
るグロスムラの部分は、色ずれ検出パターンの部分に比
べると、発光部53が散乱される量は少なく、又、狭い
(細い)範囲となるので、受光素子52にて受光される
正反射光54bは多くなる。
【0076】しかしながら、発光部51の光量のバラツ
キは大きく、LEDの個体差や、環境や経時変化等で光
量が低下した場合も、色ずれ検出パターンが検出可能な
様に、閾値は、最初は閾値(c)のレベルに設定(例え
ば図3に示したCPU31等により設定されるものとす
る)されている。以下、図8に示すフローチャートを参
照して、本発明に係る画像形成装置における色ずれ検知
処理について説明する。
【0077】図8は、本発明に係る画像形成装置におけ
る第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートで
あり、色ずれ検知処理手順に対応する。なお、(1)〜
(7)は各ステップを示す。
【0078】初めに、閾値を図7に示す閾値(c)に相
当する高レベルに設定する(1)。次に、色ずれ検出パ
ターンを形成していない搬送ベルト3を色ずれ検出用の
光センサ6にて検出する(2)。この時、搬送ベルト3
にキズがあると、図7に示すように、第2番目と第4番
目に相当する出力波形(b)が受光素子52から出力さ
れ、図7に示すように第2番目と第4番目に相当するパ
ルス信号(e)が比較部102から出力されることとな
る。
【0079】そこで、ステップ(3)で、パルス信号
(e)が出力されているかどうかを判断し、出力されて
いると判断した場合には、図7に示すように閾値(c)
を閾値(d)に相当するまで段階的に低レベルとするよ
うに可変設定して(4)、ステップ(2)へ戻って、再
度、色ずれ検出パターンを形成していない搬送ベルト3
を色ずれ検出用の光センサ6にて検出する。
【0080】一方、ステップ(3)で、パルス信号
(e)が出力されていないと判断された場合(ステップ
(4)からステップ(2)へ戻った場合、今度は、図7
に示す出力波形(b)の第2番目と第4番目に相当する
受光素子52からの出カレベルは、閾値(d)より高い
ので、パルスは出力されない)、搬送ベルト3に色ずれ
検出パターン9、10、11、12を形成し(5)、図
1に示した色ずれ検出用の光センサ6にて検出する
(6)。そして、検出された色ずれ検出パターンに従う
パルス信号(f)に基づいて、演算部34が上述した計
算式(上記第(1)式〜第(17)式に基づき演算処理
を施して、色ずれ量を演算して(7)、処理を終了す
る。なお、ステップ(7)以降では、演算された色ずれ
量に従い、黒色の画像形成ステーションを基準として、
他の色の色ずれを相殺するように画像形成タイミングを
コントロールユニットCONT内のCPU31が補正制
御して、色ずれのないカラー画像形成シーケンスを制御
する。
【0081】これにより、受光素子52からは、図7に
示した出力波形(b)に相当する、4つの波形が出力さ
れる。この内、第1番目と第3番目は正規の色ずれ検出
パターンが受光素子52を通過した場合の波形で、第2
番目と第4番目は搬送ベルト3のキズの部分が受光素子
52を通過した場合の波形である。
【0082】上記第1番目が基準色の色ずれ検出パター
ンで、第3番目が検出色の色ずれ検出パターンに相当す
る。第1番目と第3番目の谷は、閾値(d)より低くな
り、第2番目と第4番目の谷は、閾値(d)より高くな
り、結果として、図7に示すパルス信号(f)が比較部
102から出力される。
【0083】これを受けて、図3に示した演算部34
で、図7のパルス信号(f)の第1番目と第2番目の各
々のパルスの中心位置を求め、さらに、各中心位置の時
間差を求め、該求めた時間差と予め設定してある時間差
の値の差から、色ずれ量を算出する。
【0084】第1実施形態によれば、搬送ベルト3の表
面に発生した、キズ等によるグロスムラが発生する状況
の下でも、該グロスムラの影響による受光素子52から
の出力については図7に示したパルス信号(e)が出力
されず、本来の色ずれ検出パターンに基づく出力波形に
対してのみ、パルス信号(f)が出力され、色ずれ量が
算出されることとなり、正反射系の光センサ6で、搬送
ベルト3の色やキズに左右されない精度の高い色ずれ検
知が可能となる。
【0085】〔第2実施形態〕なお、上記第1実施形態
では、図8に示したステップ(3)により、図7に示し
た出力波形(b)中に含まれるキズに起因する出力波形
を検出して、閾値(c)を順次閾値(d)まで段階的に
下げるように可変設定する場合について説明したが、検
出された第2番目,第4番目のパルスの幅を測定する
と、閾値(c)に比べて、キズのレベルが十分に低い
と、パルス幅は長くなり、僅かに低いとパルス幅は短く
なる。そこで、第2番目,第4番目のパルスの幅を測定
結果に基づき、該パルス幅に応じて、閾値(c)をどの
程度下げれば良いか判断して、色ずれ検出パルスを正常
に検出可能とする可変レベルを1回のエラーパルス検知
により調整できるように構成してもよい。以下、その実
施形態について説明する。
【0086】なお、構成等は第1実施形態と同様である
ので、第1実施形態との差異を中心に説明する。
【0087】図9は、本発明に係る画像形成装置におけ
る第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートで
あり、第2の色ずれ検知処理手順に対応する。なお、
(11)〜(18)は各ステップを示す。
【0088】初めに、閾値を図7に示す閾値(c)に相
当する高レベルに設定する(11)。次に、色ずれ検出
パターンを形成していない搬送ベルト3を色ずれ検出用
の光センサ6にて検出する(12)。この時、搬送ベル
ト3にキズがあると、図7に示すように、第2番目と第
4番目に相当する出力波形(b)が受光素子52から出
力され、図7に示すように第2番目と第4番目に相当す
るパルス信号(e)が比較部102から出力されること
となる。
【0089】そこで、ステップ(13)で、該比較部1
02から出力されるパルス出力の有無の判断で、比較部
102から出力されるパルス出力があると判断された場
合は、ステップ(14)で、エラーパルス信号(e)の
第2番目と第4番目のパルスの幅を、例えば図示しない
基準クロックに基づくカウント処理等で測定する。
【0090】この際、閾値(c)に比べ、搬送ベルト3
上のキズのレベルが十分に低いと、当該エラー時のパル
ス幅は長くなり、僅かに低いとパルス幅は短くなるとい
う特性を示すこととなり、該エラー時のパルス幅に応じ
て、閾値(c)をどの程度下げれば良いか判断が可能と
なる。そこで、ステップ(15)で、パルス幅に応じ
て、閾値を可変レベルの閾値(d1(図示しない))に
設定して、ステップ(16)へ進む。
【0091】一方、ステップ(13)で、比較部102
から出力されるパルス出力がないと判断した場合は、ス
テップ(16)で、引続き搬送ベルト3に色ずれ検出パ
ターン9、10、11、12を形成し、ステップ(1
7)で、色ずれ検出用の光センサ6にて検出すると、今
回受光素子52からは、図7に示す出力波形(b)に相
当する4つの波形が出力される。この内、第1番目(第
1番目が基準色の色ずれ検出パターン)と第3番目(検
出色の色ずれ検出パターン)は正規の色ずれ検出パター
ンが受光素子52を通過した場合の波形で、第2番目と
第4番目は搬送ベルト3のキズの部分が受光素子52を
通過した場合の波形であるが、第1番目と第3番目の谷
は、閾値(d1)より低くなり、第2番目と第4番目の
谷は、閾値(d1)より高くなり、図7に示すパルス信
号(f)が図5に示した比較部102から出力される。
【0092】そして、ステップ(18)で、図3に示し
た演算部34で、図7に示すパルス信号(f)の第1番
目と第2番目の各々のパルスの中心位置を求め、さら
に、各中心位置の時間差を求め、該求めた時間差と予め
設定してある時間差の値の差から、色ずれ量を算出す
る。以後のデータ処理および色ずれ補正処理は、第1実
施形態と同様である。
【0093】これにより、第2実施形態によれば、第1
実施形態と異なり、搬送ベルト3のキズ等を含む出力波
形の検出処理を繰り返して閾値を段階的に下げる処理、
すなわち、図8に示すステップ(2)〜(4)を繰り返
す必要が無くなり、短時間に色ずれ検知可能な状態に移
行することができる。
【0094】〔第3実施形態〕上記第1,第2実施形態
では、搬送ベルト3上に形成される色ずれ検知パターン
を1つの受光素子52で検出する場合について説明した
が、色ずれ検知パターンの検出正反射光学系を、2つの
受光素子により構成してもよい。以下、その実施形態に
ついて説明する。
【0095】図10は、本発明の第3実施形態を示すカ
ラー画像形成装置における色ずれパターン検知機構の一
例を説明する図であり、図2と同一のものには同一の符
号を付してある。なお、パターン読み取り系が正反射光
学系で構成されている場合に対応する。
【0096】図において、51は発光素子で、例えばL
EDで構成されている。52a,52bは受光素子で、
例えばフォトセンサである。3は搬送ベルトで、9、1
0、11、12は色ずれ検出パターンである。
【0097】53は前記発光素子51からの発光光で、
54bは受光光で、搬送ベルト3又は、色ずれ検出パタ
ーン9、10、11、12からの反射光の内、受光素子
52にて受光される。
【0098】図11は、本発明の第3実施形態を示すカ
ラー画像形成装置における色ずれ検出処理回路の一例を
示すブロック図であり、図5と同一のものには同一の符
号を付してある。
【0099】図11において、受光素子52a、52b
に対応する受光素子120,130で検出した色ずれ検
出パターンは、対応するI/V変換回路121,131
により各々電流から電圧信号に変換される。なお、2つ
の受光素子52a,52bの受光感度の差はI/V変換
回路121,131の変換率を調整することにより、I
/V変換後は同じになる。
【0100】次に、クランプ回路122,132にて、
色ずれ検出パターンが無い場合の搬送ベルト3の検出レ
ベル(下地レベル)が一定値になる様に変換される。な
お、クランプ回路122,132のレベルは、同じ値に
設定するものとする。
【0101】そして、クランプ後に、受光素子120に
対応した信号のみクリップ回路123にて、高レベルが
クリップされる。
【0102】そして、比較部124では、受光素子12
0と受光素子130に対応した信号レベルが互いに比較
され、受光素子130に対応する信号レベルの方が受光
素子120に対応する信号レベルより低い期間、正パル
スが出力される。
【0103】一方、比較部134では、受光素子130
に対応した信号と基準電圧が比較され、受光素子130
に対応する信号レベルが基準電圧より低い期間、正パル
スが出力される。
【0104】パルス生成部125では、比較部134か
ら正パルスが出力されている時、比較部124から正パ
ルス立上がりが出力された場合に限り、一定幅の正パル
スが出力される。
【0105】図12は、図10に示した色ずれ検出処理
回路の動作を説明する特性図であり、図7と同一のもの
には同一の符号を付してある。
【0106】図12において、(c)は受光素子52a
の出力をI/V変換回路121によりI/V変換後、ク
ランプ回路122にて下地レベルが一定値に変換され、
さらにクリップ回路123にて高レベルがクリップされ
た後の出力波形である。
【0107】(b)は受光素子52bの出力をI/V変
換回路131によりI/V変換後、クランプ回路132
にて下地レベルが一定値に変換された後の出力波形であ
る。
【0108】また、図12に示す閾値(d)は、図11
に示した比較部134の基準電圧を設定しており、
(e)は比較部134から出力されるパルス信号を示
し、(g)は、図11に示したパルス生成部125から
出力されるパルス信号を示す。
【0109】図12に示す出力波形(b),(c)には
各々4つの谷が存在する。この内、図中左側より第1番
目と第3番目は正規の色ずれ検出パターンが受光素子5
2a,52bを通過した場合の波形で、第2番目と第4
番目は搬送ベルト3のキズの部分が受光素子52a,5
2bを通過した場合の波形である。
【0110】図10に示す例では、受光素子52a,5
2bは搬送ベルト3の搬送方向に沿って隣接して配置さ
れているので、色ずれ検出パターン9、l0、11、1
2が、搬送ベルト3の搬送により、受光素子52a,5
2bを通過すると、受光素子52aの出力波形の信号レ
ベルが立上がる時、同時に、受光素子52bでの出力波
形の信号レベルが立下がる。
【0111】このため、図11に示すI/V変換回路1
21,131で、2つの受光素子52a,52bの受光
感度の差が調整され、クランプ回路122、132のレ
ベルが、同じ値に設定されているので、受光素子52
a,52bに対応する信号の振幅の中間レベルで立上が
りと立下がりが交差する特性を示すこととなる。
【0112】このため、図12に示すパルス信号(f)
は、図11に示した比較部124の出力を示すが、クラ
ンプ回路122,132通過後の各信号レベルは、下地
レベルが同じなので、このままでは、コンパレータ等の
比較部124に入力すると、出力にチャタリングが発生
してしまう。
【0113】そこで、受光素子52aに対応した信号の
高レベル(下地レベル)を図中の直線特性(図12に示
す出力波形(c))となるようにクリップ回路123に
より所定レベルクリップし、各信号の下地レベルを異な
る値とする。
【0114】これにより、図12のパルス信号(f)の
正パルスの立上がりは、色ずれ検出パターン9、10、
11、12の中心が受光素子52a,52bの中心部を
通過したタイミングを示し、該タイミングは、色ずれ検
出パターン9、10、11、12の線幅の変動や、発光
素子51の光量変動の影響を受けない。
【0115】従って、パルス信号(g)は、受光素子5
2bに対応する信号レベルが閾値(d)より低い時に、
受光素子52bに対応する信号レベルが、受光素子52
aに対応する信号レベルと比較して、高いレベルから低
いレベルに遷移した場合に限り出力される。すなわち、
正規の色ずれ検出パターンが受光素子52a,52bを
通過した場合のみ出力されることとなる。
【0116】なお、色ずれ検出シーケンスは、第1実施
形態に示した図8とほぼ同様であって、初めに、ステッ
プ(1)で、閾値を図7に示した閾値(c)(図12に
示した閾値(d)よりも高め)に設定し、搬送ベルト3
の検出から色ずれ検出パターンを検出するまでは、第1
実施形態と同様である。
【0117】本実施形態によれば、色ずれ量を演算する
処理において、図12のパルス信号(g)の立上がりが
色ずれ検出パターンの検出位置を示しているので、図3
に示した演算部34の処理量は、第1実施形態に比べて
少なくなり、色ずれ演算処理を大幅に短縮することがで
きる。
【0118】〔第4実施形態〕図13は、本発明に係る
画像形成装置における第3のデータ処理手順の一例を示
すフローチャートであり、第3の色ずれ検知処理手順に
対応する。なお、(21)〜(28)は各ステップを示
す。
【0119】初めに、閾値を図7に示す閾値(c)に相
当する高レベルに設定する(21)。次に、色ずれ検出
パターンを形成していない搬送ベルト3を光センサ6に
て検出する(22)。
【0120】この時、搬送ベルト3にキズがあると、図
12の出力波形(c),(b)の第2番目と第4番目に
相当する波形が受光素子52a,52bから出力され、
図7に示すパルス信号(e)の第2番目と第4番目に相
当する、パルス信号が図11に示す比較部124から出
力される。
【0121】そこで、これらのパルスを検出したかどう
かをCPU31等で判定し(23)、パルス出力が有る
と判定した場合には、検出されたパルスの数をカウント
する(24)。なお、設定した閾値に比べ、キズのレベ
ルが十分に低いと、パルス数は多くなり、僅かに低いと
パルス数は少なくなる。パルス数に応じて、閾値をどの
程度下げれば良いか判断が可能である。
【0122】そこで、ステップ(24)でカウントした
パルス数に応じて、閾値を(d)に設定する(25)。
【0123】次に、引続き、搬送ベルト3に色ずれ検出
パターン9、10、11、12を形成し(26)、光セ
ンサ6にて検出する(27)。
【0124】これにより、受光素子52a,52bから
は、図12の出力波形(c),(b)に相当する、4つ
の波形が出力される。この内、第1番自と第3番目は正
規の色ずれ検出パターンが受光素子52a,52bを通
過した場合の波形で、第2番目と第4番目は搬送ベルト
3のキズの部分が受光素子52a,52bを通過した場
合の波形である。
【0125】特に、第1番目が基準色の色ずれ検出パタ
ーンで、第3番目が検出色の色ずれ検出パターンに相当
する。第1番目と第3番目の受光素子52bに対応する
谷は、閾値(d)より低くなり、図11に示す比較部1
34から、図12に示すタイミングで正パルス(e)が
出力されるが、第2番目と第4番目の受光素子52bに
対応する谷は、閾値(d)より高くなり、図11に示す
比較部134からは、正パルスは出力されなくなり、こ
の結果、図11に示すパルス生成部125から、図12
に示すタイミングでパルス信号(g)が計2つの正パル
スとして出力される。
【0126】そこで、図3に示した演算部34で、図1
2に示したパルス信号(g)である2つの正パルスの立
上がりの時間差と、予め設定してある時間差の値の差と
に基づき、基準色の画像形成ステーションで形成される
画像と他の画像形成ステーションで形成される画像との
色ずれ量を算出して(28)、処理を終了する。以後の
データ処理および色ずれ補正処理は、第1実施形態と同
様である。
【0127】これにより、第3実施形態とは異なり、本
実施形態では、搬送ベルトの下地検出を繰り返す必要が
無くなる。
【0128】なお、本実施形態では、色ずれパターン検
出部からは、パルスが出力されているが、アナログ信号
を出力し、A/D変換し、出力レベルに応じて同様の処
理を行っても良い。
【0129】図14は、本発明に係る画像形成装置にお
ける画像処理手順の一例を示すフローチャートである。
なお、(31)〜(44)は各ステップを示す。
【0130】先ず、コントロールユニットCONTは、
各画像形成ステーションのレジスト補正タイミングかど
うかを判定し(31)、レジスト補正タイミングでない
と判定した場合には、ステップ(42)へ進み、出力す
べき画像データを受信するのを待機し、画像データを受
信したら、コントロールユニットCONT内の不揮発性
メモリに記憶されている現在の補正タイミングで、各画
像形成ステーションでの画像書き出しを制御しながら、
画像を形成する(43)。そして、画像形成終了と判定
されるまで画像形成を繰り返し(44)、画像形成が終
了したら、処理を終了する。なお、画像形成により形成
された画像形成数は、上記不揮発性メモリに記憶され、
次のレジスト補正タイミング時に参照される。
【0131】なお、ステップ(31)におけるレジスト
補正タイミングの判定は、一定の画像形成枚数毎、ある
いは、図示しない操作パネルや外部ホストからのレジス
ト補正指示や、前回のレジスト補正実行時からの経過時
間,プリント枚数等を基準としてレジスト補正タイミン
グを判定するものとする。
【0132】一方、ステップ(31)で、レジスト補正
タイミングであると判定された場合には、コントロール
ユニットCONTは、色ずれ補正モードを設定して、色
ずれ検知パターンデータをROM等から読み出して(3
2)、各画像形成ステーションで各色に対応する色ずれ
検知パターン(図3参照)を形成する(33)。
【0133】次に、各画像形成ステーションで形成され
た色ずれ検知パターンを搬送ベルト3に転写したら(3
4)、色ずれパターン画像を正反射光学系、例えば図2
に示した読み取りトナー像検出センサを構成する受光素
子52により色ずれ検知パターンを検出し(35)、検
出したパターン画像に基づく電流値をI/V変換回路1
01によりI/V変換する(36)。
【0134】次に、I/V変換回路101によりI/V
変換された出力波形と基準電圧値(上述した手順により
そのレベルが可変設定される)とを比較して基準電圧値
が出力波形した値を越えるかどうかを判定して(3
7)、越えると判定した場合には、各色毎のパターン検
出パルス信号を生成し(38)、搬送ベルト3上に転写
された色ずれ検知パターンの読み取りがN回終了するの
を待機し(39)、読み取りが終了したら、該各色毎の
パターン検出パルス信号に演算処理を加えて、CPU3
1が基準色である黒色線パターンと他の色の線パターン
との色ずれ量を算定する(40)。
【0135】次に、算定された色ずれ量に基づき、各画
像形成ステーションの画像書き出しタイミングを決定し
て、例えば不揮発性メモリに記憶される前回の補正タイ
ミングデータを今回算定された補正タイミングデータに
書き換えて(41)、処理を終了する。
【0136】上記実施形態によれば、正反射光学系を用
いた色ずれ検出手段で反射光量を大きく確保できるた
め、光源の発光量を押さえることが出来る。さらに、Y
MCK4色のトナーを同様に検知できるので、光源の発
光周波数を自由に選択することが可能となる。さらに、
色ずれ検出手段からの出力信号の1点が色ずれ検出パタ
ーンの位置情報を示すので、少ない演算量で色ずれ量を
算出可能である。
【0137】また、基準電圧値の補正機構を設けること
で、像担持体上のキズによるレジマーク誤検知を防止で
きる。
【0138】さらに、本実施形態によれば、正反射光学
系を用いた色ずれ検出処理時に、色ずれ検出パターンの
検出に先立った下地レベルの検出結果に応じて、閾値を
調整するので、発光部の光量変動の影響や、色ずれ検出
パターン形成媒体のキズ等によるグロスムラの影響によ
る検出誤差を、簡単な構成で低減出来る。
【0139】さらに、色ずれ検出手段からの出力信号の
1点が色ずれ検出パターンの位置情報を示すので、少な
い演算量で、色ずれ量を算出出来る。
【0140】さらに、下地検知等により閾値の調整を繰
返さないので、短時間で適正な閾値を設定出来る。
【0141】以下、図15に示すメモリマップを参照し
て本発明に係る画像形成装置を適用可能な画像処理シス
テムで読み出し可能なデータ処理プログラムの構成につ
いて説明する。
【0142】図15は、本発明に係る画像形成装置を適
用可能な画像処理システムで読み出し可能な各種データ
処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説
明する図である。
【0143】なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶
されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン
情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し
側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表
示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0144】さらに、各種プログラムに従属するデータ
も上記ディレクトリに管理されている。また、各種プロ
グラムをコンピュータにインストールするためのプログ
ラムや、インストールするプログラムが圧縮されている
場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もあ
る。
【0145】本実施形態における図8,図9,図13,
図14に示す機能が外部からインストールされるプログ
ラムによって、ホストコンピュータにより遂行されてい
てもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシ
ュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワ
ークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情
報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用され
るものである。
【0146】以上のように、前述した実施形態の機能を
実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記
憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、本発明の目的が達成されるこ
とは言うまでもない。
【0147】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。
【0148】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディス
ク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,C
D−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリ
カード,ROM,EEPROM等を用いることができ
る。
【0149】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペ
レーティングシステム)等が実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0150】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0151】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
〜第19の発明によれば、搬送体上に形成された一連の
色ずれ検知パターン像を正反射光学系を介して読み取る
際に、検知される前記搬送体の下地反射状態に基づき前
記一連の色ずれ検知パターン像を正反射光学系を介して
読み取るための基準電圧を可変設定し、該基準電圧と受
光素子から出力される出力信号とを比較してパルス信号
を生成し、該生成されるパルス信号に基づき各色画像間
の色ずれ量を演算し、該演算された色ずれ量に基づい
て、基準色以外の各画像形成ステーションによる画像の
位置を補正制御することにより、搬送体の表面状態に左
右されることなく、かつ、搬送体の転写面色に左右され
ることなく、僅かな光量で搬送体に転写される各色ずれ
パターンと搬送体自体との反射率の差異を検知して、簡
単、かつ安価な構成で色ずれ量を精度よく算定して各画
像形成ステーションで形成される色画像を精度良く重ね
て色ずれのないカラー画像を形成させることができる等
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すカラー画像形成装
置の一例を説明する概略斜視図である。
【図2】図1に示した光センサの詳細構成を説明する概
略説明図である。
【図3】本発明に係るカラー画像形成装置における色ず
れ処理機構を説明するためのブロック図である。
【図4】図1に示した搬送ベルトに形成される色ずれ検
出パターン例を示す図である。
【図5】図2に示した受光素子を含む第1の受光処理回
路の一例を示すブロック図である。
【図6】図2に示した受光素子を含む第2の受光処理回
路の一例を示すブロック図である。
【図7】図6に示した比較部から出力されるパルス信号
の特性を説明する図である。
【図8】本発明に係る画像形成装置における第1のデー
タ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明に係る画像形成装置における第2のデー
タ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3実施形態を示すカラー画像形成
装置における色ずれパターン検知機構の一例を説明する
図である。
【図11】本発明の第3実施形態を示すカラー画像形成
装置における色ずれ検出処理回路の一例を示すブロック
図である。
【図12】図11に示した色ずれ検出処理回路の動作を
説明する特性図である。
【図13】本発明に係る画像形成装置における第3のデ
ータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明に係る画像形成装置における画像処理
手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明に係る画像形成装置を適用可能な画像
処理システムで読み出し可能な各種データ処理プログラ
ムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図であ
る。
【図16】この種のカラー画像形成装置における色ずれ
状態を説明する図である。
【図17】この種のカラー画像形成装置の搬送ベルトに
形成される色ずれパターンの検出機構を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 レーザスキャナ 3 搬送ベルト 6 光センサ 9〜12 色ずれ検出パターン 51 発光素子 52 受光素子 CONT コントロールユニット

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像形成ステーションを並置し
    て、各画像形成ステーションで形成された画像を搬送体
    により搬送される記録用紙に順次重ね転写してカラー画
    像を形成可能な画像形成装置であって、 前記複数の画像形成ステーションのうち、所定の画像形
    成ステーションによる基準色線パターン像と他の画像形
    成ステーションによる色ずれ検知パターン像を前記搬送
    体上に形成するように各画像形成ステーションの画像形
    成を制御するパターン形成手段と、 前記パターン形成手段により形成された前記一連の色ず
    れ検知パターン像または前記搬送体の下地反射状態を正
    反射光学系を介して読み取るパターン検知手段と、 前記パターン検知手段により検知される前記搬送体の下
    地反射状態に基づき前記一連の色ずれ検知パターン像を
    正反射光学系を介して読み取るための基準電圧を可変設
    定する設定手段と、 前記パターン検知手段により検知される反射光量と前記
    設定手段により設定される基準電圧とを比較して色ずれ
    検知パルス信号を生成する信号生成手段と、 前記信号生成手段により生成される色ずれ検知パルス信
    号に基づき、各色画像間の色ずれ量を演算する演算手段
    と、 前記演算手段により演算された色ずれ量に基づいて、基
    準色以外の各画像形成ステーションによる画像の位置を
    補正制御する制御手段と、を有することを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記信号生成手段は、前記パターン検知
    手段からの出力信号を前記基準電圧に基づき波形整形し
    たパルス信号を生成することを特徴とする請求項1記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段は、前記搬送体の搬送方向
    に隣接した2つの受光素子が配設される前記正反射光学
    系から得られる前記パターン検知手段からの2つの出力
    信号の交点を検出して色ずれ量を算出することを特徴と
    する請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記設定手段は、前記パターン検知手段
    により検知される前記搬送体の下地反射時の出力信号振
    幅値よりも低く、かつ、前記一連の色ずれ検知パターン
    像を正反射光学系を介して読み取り可能となる基準電圧
    を可変設定することを特徴とする請求項1記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記設定手段は、前記パターン検知手段
    により検知される前記搬送体の下地反射時の出力信号振
    幅状態に基づき前記一連の色ずれ検知パターン像を正反
    射光学系を介して読み取るための基準電圧を可変設定す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記設定手段は、前記パターン検知手段
    により検知される前記搬送体の下地反射時の出力信号の
    パルス幅を検出し、該検出されるパルス幅に基づき前記
    一連の色ずれ検知パターン像を正反射光学系を介して読
    み取るための基準電圧を可変設定することを特徴とする
    請求項1記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記設定手段は、前記パターン検知手段
    により検知される前記搬送体の下地反射時の出力信号の
    パルス数を検出し、該検出されるパルス数に基づき前記
    一連の色ずれ検知パターン像を正反射光学系を介して読
    み取るための基準電圧を可変設定することを特徴とする
    請求項1記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 複数の画像形成ステーションを並置し
    て、各画像形成ステーションで形成された画像を搬送体
    により搬送される記録用紙に順次重ね転写してカラー画
    像を形成可能な画像形成装置の色ずれ検知処理方法であ
    って、 前記複数の画像形成ステーションのうち、所定の画像形
    成ステーションによる基準色線パターン像と他の画像形
    成ステーションによる色ずれ検知パターン像を前記搬送
    体上に形成するように各画像形成ステーションの画像形
    成を制御するパターン形成工程と、 前記パターン形成工程により形成された前記一連の色ず
    れ検知パターン像または前記搬送体の下地状態を正反射
    光学系を介して読み取るパターン検知工程と、 前記パターン検知工程により検知される前記搬送体の下
    地反射状態に基づき前記一連の色ずれ検知パターン像を
    正反射光学系を介して読み取るための基準電圧を可変設
    定する設定工程と、 前記パターン検知工程により検知される反射光量と前記
    設定工程により設定される基準電圧とを比較して色ずれ
    検知パルス信号を生成する信号生成工程と、 前記信号生成工程により生成される色ずれ検知パルス信
    号に基づき、各色画像間の色ずれ量を演算する演算工程
    と、 前記演算工程により演算された色ずれ量に基づいて、基
    準色以外の各画像形成ステーションによる画像の位置を
    補正制御する制御工程と、を有することを特徴とする画
    像形成装置の色ずれ検知処理方法。
  9. 【請求項9】 前記信号生成工程は、前記パターン検知
    工程からの出力信号を前記基準電圧に基づき波形整形し
    たパルス信号を生成することを特徴とする請求項8記載
    の画像形成装置の色ずれ検知処理方法。
  10. 【請求項10】 前記演算工程は、前記搬送体の搬送方
    向に隣接した2つの受光素子が配設される前記正反射光
    学系から得られる前記パターン検知手段からの2つの出
    力信号の交点を検出して色ずれ量を算出することを特徴
    とする請求項8記載の画像形成装置の色ずれ検知処理方
    法。
  11. 【請求項11】 前記設定工程は、前記パターン検知工
    程により検知される前記搬送体の下地反射時の出力信号
    振幅値よりも低く、かつ、前記一連の色ずれ検知パター
    ン像を正反射光学系を介して読み取り可能となる基準電
    圧を可変設定することを特徴とする請求項8記載の画像
    形成装置の色ずれ検知処理方法。
  12. 【請求項12】 前記設定工程は、前記パターン検知工
    程により検知される前記搬送体の下地反射時の出力信号
    振幅状態に基づき前記一連の色ずれ検知パターン像を正
    反射光学系を介して読み取るための基準電圧を可変設定
    することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置の色
    ずれ検知処理方法。
  13. 【請求項13】 前記設定工程は、前記パターン検知工
    程により検知される前記搬送体の下地反射時の出力信号
    のパルス幅を検出し、該検出されるパルス幅に基づき前
    記一連の色ずれ検知パターン像を正反射光学系を介して
    読み取るための基準電圧を可変設定することを特徴とす
    る請求項8記載の画像形成装置の色ずれ検知処理方法。
  14. 【請求項14】 前記設定工程は、前記パターン検知工
    程により検知される前記搬送体の下地反射時の出力信号
    のパルス数を検出し、該検出されるパルス数に基づき前
    記一連の色ずれ検知パターン像を正反射光学系を介して
    読み取るための基準電圧を可変設定することを特徴とす
    る請求項8記載の画像形成装置の色ずれ検知処理方法。
  15. 【請求項15】 複数の画像形成ステーションを並置し
    て、各画像形成ステーションで形成された画像を搬送体
    により搬送される記録体上に順次転写して画像を得る画
    像形成装置であって、 前記搬送体上にそれぞれ位置合わせのためのパターン画
    像を形成するように前記複数の画像形成ステーションの
    画像形成処理を制御するパターン形成手段と、前記搬送
    体上に光りを照射する発光部と、 前記発光部による前記搬送体または前記搬送体上に形成
    されたパターン画像の反射光を読み取る読取り手段と、 前記読取り手段による前記搬送体の反射光の読み取り出
    力に応じて閾値を設定し、この閾値と前記読取り手段に
    よる前記パターン画像の読み取り出力とに基づいて前記
    複数の画像形成ステーションにより形成される各画像間
    の色ずれ量を検出する色ずれ検出手段と、 前記色ずれ検出手段により検出された色ずれ量に基づい
    て前記複数の画像形成ステーションにより形成される各
    画像間の色ずれを補正する補正手段と、を備えることを
    特徴とする画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記色ずれ検出手段は前記閾値と前記
    パターン画像の読み取り出力信号とを比較し、この比較
    結果に基づいて前記色ずれ量を検出することを特徴とす
    る請求項15記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記色ずれ検出手段は前記閾値と前記
    搬送体の反射光の読み取り出力信号とを比較し、この比
    較結果に基づくパルスを発生する比較手段を有し、前記
    比較手段により出力されるパルスに基づいて前記閾値を
    設定することを特徴とする請求項15記載の画像形成装
    置。
  18. 【請求項18】 前記色ずれ検出手段は前記パルスの数
    に応じて前記閾値を設定することを特徴とする請求項1
    7記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記色ずれ検出手段は前記パルスの幅
    に応じて前記閾値を設定することを特徴とする請求項1
    7記載の画像形成装置。
JP2000139611A 2000-05-12 2000-05-12 画像形成装置および画像形成装置の色ずれ検知処理方法 Pending JP2001318501A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000139611A JP2001318501A (ja) 2000-05-12 2000-05-12 画像形成装置および画像形成装置の色ずれ検知処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000139611A JP2001318501A (ja) 2000-05-12 2000-05-12 画像形成装置および画像形成装置の色ずれ検知処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001318501A true JP2001318501A (ja) 2001-11-16

Family

ID=18647029

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000139611A Pending JP2001318501A (ja) 2000-05-12 2000-05-12 画像形成装置および画像形成装置の色ずれ検知処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001318501A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006187993A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Ricoh Co Ltd 光量調整装置、色ずれ量検出装置及び画像形成装置
JP2007225969A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Oki Data Corp ベルトユニット及びこれを有する画像形成装置
US9274448B2 (en) 2013-09-11 2016-03-01 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus, positional deviation detection apparatus, and positional deviation detection method

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006187993A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Ricoh Co Ltd 光量調整装置、色ずれ量検出装置及び画像形成装置
US7623143B2 (en) 2005-01-07 2009-11-24 Ricoh Company, Ltd. Light quantity adjusting apparatus, color-registration-deviation amount detecting apparatus light quantity adjusting method, and color-registration-deviation amount detecting method
JP2007225969A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Oki Data Corp ベルトユニット及びこれを有する画像形成装置
US9274448B2 (en) 2013-09-11 2016-03-01 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus, positional deviation detection apparatus, and positional deviation detection method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8036552B2 (en) Method for correcting registration errors by superimposing a black developer on a background of a color
US9389564B2 (en) Image forming apparatus for performing registration and density correction control
JP2000158717A (ja) プリンタ及びそのカラ―レジストレ―ションエラ―補正方法
JP3564042B2 (ja) 画像形成装置および画像形成装置の色ずれ検知処理方法
JP3387902B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP4721401B2 (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP2002215001A (ja) 画像形成装置
JP4835706B2 (ja) 画像形成装置
JP4471354B2 (ja) 画像形成装置
JP2003066677A (ja) カラー画像形成装置及び画像補正制御方法並びに記憶媒体
JP2001318501A (ja) 画像形成装置および画像形成装置の色ずれ検知処理方法
JP4944981B2 (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP2004213032A (ja) 画像形成装置および画像形成装置の色ずれ検知処理方法
JP5157875B2 (ja) 画像形成装置、色ずれ補正方法、プログラムおよび記録媒体
JP2001318502A (ja) 画像形成装置および画像形成装置の色ずれ処理方法
JP4649013B2 (ja) カラー画像形成装置
JP2000214664A (ja) 画像形成装置
US8150302B2 (en) Image forming apparatus and image forming method that detects an amount of color misalignment using reflected light
JPH10161388A (ja) 画像形成装置
JP2006039389A (ja) カラー画像形成装置
JP2001324847A (ja) 画像形成装置および画像形成装置の色ずれ検知処理方法
US9946209B2 (en) Image forming apparatus
JP2001281956A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2018066812A (ja) 画像形成装置
JP2000259043A (ja) 画像形成装置