JP2001314875A - 分離膜の薬品洗浄廃液の処理方法 - Google Patents

分離膜の薬品洗浄廃液の処理方法

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Meikin Kamishiro
明欣 神代
Shinichi Ito
進一 伊藤
Hironobu Murakami
浩伸 村上
Tsutomu Miura
勤 三浦
Yuko Hayashi
祐子 林
Naoyuki Kato
直之 加藤
Shinji Komori
愼次 小森
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機酸を使用した分離膜の薬品洗浄廃液を容
易に下水道などへ放流可能な清澄な処理水と少量の残さ
とに分離する薬品洗浄廃液の処理方法を提供すること。 【解決手段】 有機酸を使用した薬品洗浄廃液に、実質
的に不溶性または難溶性の有機酸塩を生成する金属成分
を含み、有機酸水溶液に可溶な化合物を添加して有機酸
成分を析出させ、その後清澄な処理水と残さとに分離す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分離膜の薬品洗浄廃
液の新規な処理方法に関する。本発明に係る分離膜の薬
品洗浄廃液の処理方法は、分離膜を有機酸で薬品洗浄し
た際に生成する薬品洗浄廃液を顕著に減容化することが
可能である。
【0002】
【従来の技術】近年、濾過膜を用いた分離技術の開発が
進み、水の濾過をはじめ様々な用途に広く用いられてい
る。しかし、膜濾過の過程では、SSと呼ばれる原液中
の懸濁物質等の固形物が膜表面に付着し、および/また
は微多孔に侵入し、経時的に透過流束の低下が生じる。
そこで、安定して長期的に濾過運転を継続するために
は、濾過条件の設定と同時に有効な分離膜の洗浄方法の
開発が不可欠とされている。
【0003】従来、分離膜の洗浄方法として、種々の方
法が検討されてきたが、これらは物理的洗浄方法と、化
学的洗浄方法とに大別できる。物理的洗浄方法として
は、スポンジボール、高圧水流などにより強制的に付着
物質をかき取る方法、水、透過液などの液体を濾液側か
ら原液側へ通過させる液体逆洗法、加圧気体を濾液側か
ら原液側へ通過させる気体逆洗法、中空糸膜の原液側か
ら気体が放出される圧力よりも小さい圧力の気体を濾液
側から導入する加圧操作、原液側に気泡を噴出させるバ
ブリング法、超音波法、電気泳動法などをはじめ、多種
多様の方法が提案されている。また、化学的洗浄(以下
これを薬品洗浄と呼ぶ)方法としては、酸水溶液、アル
カリ水溶液、次亜塩素酸ナトリウム水溶液などの酸化
剤、洗浄剤などの薬液により、付着物を溶解除去する方
法が知られている。
【0004】一般に、濾過膜に付着して透過流束の低下
を生じさせる物質(以下これをファウリング物質と呼
ぶ)が鉄やマンガンなどの酸化物、水酸化物などの無機
物が主体の場合、薬品洗浄薬液としては、塩酸、シュウ
酸およびクエン酸などの酸類が有効であることが知られ
ており、特にシュウ酸やクエン酸などの有機酸の洗浄効
果が高いことが知られている。したがって、洗浄効果の
点からは、塩酸よりも有機酸が薬品洗浄薬液として好ま
しい場合が多いが、以下のような薬品洗浄廃液の処理の
問題がある。
【0005】分離膜を酸類で薬品洗浄する場合、使用後
の薬液(以下薬品洗浄廃液と呼ぶ)は、一般にpHが酸
性側であり、さらにファウリング物質が溶解または固体
の状態で懸濁しているため、そのまま下水道や河川に放
流することはできない場合がある。たとえば平成10年
7月1日現在の東京都の下水排除基準では、特定施設を
設置していない製造業者またはガス供給業者で排出量が
50m3/日を越える場合、下水への放流が認められて
いる廃液の水質は、pHは5.7を越え8.7未満、溶
解鉄は10mg/L(リットル)未満、浮遊物質(以下
SSと呼ぶ)は300mg/L未満および生物化学的酸
素要求量(以下BODと呼ぶ)は300mg/L未満と
定められている。したがって薬品洗浄廃液を処分する場
合には、上記のような規制値を考慮に入れながら、中和
などの必要な措置を行った後放流するか、または産業廃
棄物として処分する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、鉄を主
成分とするファウリングに対する酸類による薬品洗浄廃
液の処理性の観点から試験を行った。その結果、塩酸に
よる薬品洗浄廃液は、中和処理により溶解していた多量
の鉄分が析出し、これを濾過などの手法により除去する
ことで下水放流可能なレベルにまで浄化されるが、シュ
ウ酸やクエン酸などの有機酸による薬品洗浄廃液は、B
ODが非常に高い上に中和処理を行っても溶解している
鉄分が析出しにくいため、容易に下水放流可能なレベル
にまで浄化することはできないことが判明した。
【0007】したがって、有機酸による洗浄廃液は、生
物処理、焼却処理、希釈放流または産業廃棄物処理など
の最終処理が必要となるが、生物処理では比較的大きな
設置スペースが必要であり、また希釈放流では、排水の
負荷総量は何ら低減されない上に希釈水が必要となり、
一方産業廃棄物処理では、廃棄コストが必要となる。さ
らに希釈放流や産業廃棄物処理は、いずれも近年の環境
保護、廃棄物低減の流れに逆行するものであり、非常に
大きな問題を含んだ状態で推移している。
【0008】本発明の目的は、有機酸による薬品洗浄廃
液を容易に放流可能な清澄水と少量の残さとに分離可能
な、分離膜の薬品洗浄廃液の新規な処理方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明の分離膜の薬品洗浄廃液の処理方法は、有機酸水溶
液を用いた薬品洗浄廃液に、実質的に不溶性または難溶
性の有機酸塩を生成する金属成分を含み、有機酸水溶液
に可溶な化合物を添加して有機酸成分を析出させ、その
後清澄な処理水と少量の残さとに分離することを特徴と
する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で対象となる分離膜として
は、精密濾過膜、限外濾過膜、逆浸透膜などが挙げられ
る。分離膜の素材としては、特に限定されることはな
く、ポリビニルアルコール系樹脂により親水化処理され
たポリスルホン系樹脂、親水性高分子が添加されたポリ
スルホン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリア
クリロニトリル系樹脂、酢酸セルロース系樹脂、親水化
処理されたポリエチレン系樹脂、ポリオレフィン系、ポ
リスルホン系、ポリエーテルスルホン系、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体系、ポリフッ化ビニリデン系、
ポリパーフルオロエチレン系、ポリメタクリル酸エステ
ル系、ポリエステル系、ポリアミド系などの有機高分子
系の素材で構成された分離膜、セラミック系などの無機
系の素材で構成された分離膜などを使用条件、所望する
濾過性能などに応じて選択することができる。
【0011】ここで、ポリビニルアルコール系樹脂によ
り親水化処理されたポリスルホン系樹脂、親水性高分子
が添加されたポリスルホン系樹脂またはポリビニルアル
コール系樹脂からなる分離膜は、親水性に優れるのみな
らず、耐熱性・耐薬品性にも優れることから、特に好ま
しい。有機高分子系の素材を使用する場合、30モル%
以内の量で他成分を共重合したもの、または30重量%
以内の量で他の素材をブレンドしたものであってもよ
い。また分離膜の構造としては、平膜、中空糸膜、管状
膜およびスパイラル膜などが挙げられるが、特に限定さ
れるものではない。なお上述した分離膜は、機械的強度
を補ったり、使い勝手をよくする目的で、集束して筐体
に接着したり、支持体と共に巻き取りながら円筒状の容
器内に固定したりした「膜モジュール」として使用され
る場合がある。なお、分離膜および分離膜モジュールの
耐熱性や耐薬品性が優れている場合には、薬品洗浄時に
高濃度の有機酸水溶液を加温して使用することが可能で
あり、洗浄効果が増大したり、洗浄時間の短縮が可能と
なる場合があり、好ましい。
【0012】本発明において、上述した分離膜モジュー
ルを有機酸水溶液で薬品洗浄する。有機酸水溶液の濃度
は、分離膜の耐薬品性やファウリング物質の量などによ
り設定されるが、一般に0.1〜5重量%の範囲内の濃
度で使用される。また有機酸水溶液による薬品洗浄は、
一般には室温下で十分な洗浄効果が得られるが、上述し
たように分離膜モジュールの耐熱性や耐薬品性が優れて
いる場合は、例えば60℃程度に加温して薬品洗浄すれ
ば、洗浄効果が増大したり、洗浄時間の短縮が可能とな
る場合がある。
【0013】薬品洗浄の方法としては、分離膜モジュー
ルの原液側に有機酸水溶液を導入して所定時間静置(浸
漬)後水洗する方法、有機酸水溶液を原液側に循環さ
せ、必要により同時に濾過を行い、その後水洗する方
法、およびこれらと物理洗浄操作とを組み合わせて実施
する方法などがあり、分離膜モジュールの構造、特性、
および薬品洗浄装置の特性に合わせて選択することがで
きるが、洗浄効果の点では、循環と物理洗浄操作とを組
み合わせて実施することが好ましい。
【0014】本発明においては、上述した薬品洗浄後の
廃液に実質的に不溶性または難溶性の有機酸塩を生成す
る金属成分を含み、有機酸水溶液に可溶な化合物を添加
して有機酸成分を析出させ、その後清澄な処理水と残さ
とに分離する。この際薬品洗浄廃液に、水洗に使用した
水を加えて一括処理してもよい。ここで実質的に不溶性
または難溶性とは、以下に詳述する析出処理後に、溶解
している有機酸成分に由来するBODが十分低く、かつ
必要により中和処理した後に、溶解しているファウリン
グ成分のほぼ全量が析出する程度まで有機酸成分の量が
十分低下している状態を言う。したがって生成する有機
酸塩の溶解度としては、常温の水100gに対し1g以
下であることが好ましく、0.1g以下であることがよ
り好ましい。
【0015】かかる観点から、本発明で使用する化合物
としては、有機酸イオンと反応して実質的に不溶性およ
び難溶性の有機酸塩を生成する金属成分を含む水溶性化
合物であることが必要であり、例えばシュウ酸洗浄廃液
を処理する場合には、マグネシウム、カルシウム、スト
ロンチウムおよびバリウムなどのアルカリ土類金属成分
を含む化合物、スカンジウム、イットリウム、セリウ
ム、コバルト、銅、亜鉛、カドミウム、水銀、タリウ
ム、鉛およびビスマスなどを含む化合物が挙げられる。
添加する化合物としては、廃液のBODの観点から無機
塩が好ましく、さらに入手が容易かつ安価であり、毒
性、危険性のないことが好ましい。かかる観点から、例
えばシュウ酸洗浄廃液を処理する場合に好ましい化合物
としては、塩化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸
化マグネシウム、塩化カルシウム、炭酸カルシウム、水
酸化カルシウムなどが挙げられる。さらにカルシウム化
合物を使用する場合には、下記に詳述する工程で得られ
る少量の残さを酸化処理することによりセメント固形化
が可能となる場合があり、特に好ましい。
【0016】金属成分を含む水溶性化合物の添加量は、
金属成分の価数、有機酸成分との反応性などにより適宜
設定されるが、例えばシュウ酸洗浄廃液を処理する場
合、マグネシウムやカルシウムなどの2価の成分として
作用する金属成分を用いる場合は、薬品洗浄に使用した
シュウ酸の1.0〜1.5モル倍の範囲内であることが
好ましい。一方スカンジウムなどの3価の成分として作
用する金属成分を用いる場合は、薬品洗浄に使用したシ
ュウ酸の0.67〜1.0モル倍の範囲内であることが
好ましい。添加量が少ない場合は、最終的な処理水のB
OD値が十分低下しないおそれがある。
【0017】上述した金属成分を含む水溶性化合物を添
加した後、有機酸成分の析出反応を十分進めるために、
撹拌することが好ましい。必要な撹拌時間は、有機酸の
濃度、添加する金属化合物、処理スケール、撹拌手法お
よび撹拌効率により異なるが、例えば金属化合物として
塩化カルシウムを使用してシュウ酸洗浄廃液を処理する
場合には、反応はおよそ15分以内にほぼ完結する。
【0018】上記反応が終了した時点の廃液のpHは、
薬品洗浄に使用した有機酸水溶液の濃度、ファウリング
の種類、量および添加する金属化合物の種類、量により
異なるが、pHが下水道などへの放流基準から逸脱して
いる場合には、続いて中和処理を行う。使用する薬品と
しては特に限定されることはないが、無機成分であるこ
とが好ましく、例えばアルカリ成分としては水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムなどが挙げられ、一方酸成分と
しては、塩酸、硫酸などが挙げられる。
【0019】これまで述べてきた各操作により、BOD
負荷となる有機酸成分はほぼ完全に析出しており、引き
続き、下水道などへ放流可能な清澄水成分と少量の残さ
への分離を行う。
【0020】分離の手法としては、中空糸膜カートリッ
ジフィルター、ペーパーフィルターや珪藻土などを用い
た各種濾過、凝集沈殿、フィルタープレス、加圧浮上な
どが挙げられ、廃液の量、性状、設置スペースなどの諸
条件に応じて、適宜選択することができる。
【0021】本発明の薬品洗浄廃液の処理方法は、有機
酸を用いた薬品洗浄廃液を容易に下水などへ放流可能な
清澄な処理水と少量の残さとに分離することが可能であ
り、鉄をはじめとする無機ファウリングの薬品洗浄廃液
の処理が容易になることから、河川水、井水、湖沼水な
どの浄化用途、蒸気ドレンの回収および地域冷暖房やビ
ル空調などに熱冷媒として使用される使用される冷熱水
の浄化をはじめ、分離膜が使用されている極めて広範な
用途へ適用することが可能である。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
する。以下の実施例の結果から、本発明によれば、容易
に下水道などへ放流可能な清澄な水と少量の残さとに分
離することが可能であることがわかる。
【0023】実施例1 洗浄対象の分離膜として、図1に示す中空糸膜モジュー
ル2に組み込まれた中空糸膜エレメント1を使用した。
この中空糸膜モジュール2は、容器3に中空糸膜エレメ
ント1が収納され、中空糸膜集束部4により原液側Aと
濾液側Bに分割されている。中空糸膜エレメント1は、
ポリビニルアルコールにより親水化処理されたポリスル
ホン系樹脂からなり、公称孔径が0.1ミクロンであっ
て、膜面積が7m2 である。なお中空糸膜モジュール2
には、原液供給口5、濾液出口6、気体排出口7および
原液排出口8が設けられ、外圧全濾過方式で使用する場
合には、気体排出口7および原液排出口8を閉じた状態
で原液供給口5より濾過対象となる原液を供給し、中空
糸膜エレメント1で濾過された濾液を濾液出口6より抜
き出す。
【0024】鉄分を約1mg/L含有し、温度が約50
℃である空調用温水の濾過に約6ヶ月間使用され、透水
性が初期の約20%にまで低下した中空糸膜エレメント
1を、2重量%濃度のシュウ酸水溶液12Lに常温で4
時間浸漬し、その後水洗したところ、透水性は初期の9
2%にまで回復していた。上記薬品洗浄後のシュウ酸水
溶液(以下薬品洗浄廃液と呼ぶ)のpHは1.9であっ
た。薬品洗浄廃液に、使用したシュウ酸の1.2モル倍
量の塩化カルシウムを添加して15分間撹拌し、その後
水酸化ナトリウムを添加して中和し、pH7とした。次
いで、アクリルアミド系高分子凝集剤を100mg/L
添加し、5分間撹拌してフロックを形成させた後、公称
孔径30μのペーパーフィルターに通じて固液分離を行
った。処理水の水質分析結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】実施例2 実施例1において、水酸化ナトリウムで中和した後の廃
液を公称孔径3ミクロンのプリーツ型カートリッジフィ
ルターで濾過した以外は同様にして処理水を得た。処理
水の水質分析結果を表1に示す。
【0027】実施例3 実施例1と同じ薬品洗浄廃液に、使用したシュウ酸の
1.2モル倍量の塩化カルシウムのかわりに1.5モル
倍量の水酸化カルシウムを添加して15分間撹拌し、そ
の後塩酸を添加して中和し、pH7とした。次いで、珪
藻土をプレコートしたフィルターに通じて固液分離を行
った。処理水の水質分析結果を表1に示す。
【0028】比較例 実施例1において、薬品洗浄廃液を水酸化ナトリウムで
中和してpHを7とした。得られた廃液の水質分析結果
を表1に示す。
【0029】
【発明の効果】本発明の分離膜の薬品洗浄廃液の処理方
法によって、有機酸を使用した薬品洗浄廃液を容易に処
理することが可能となり、薬品洗浄廃水処理の手間およ
びコストを大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る分離膜の薬品洗浄廃
液の処理方法が適用される中空糸膜エレメントが、中空
糸膜モジュールに組み込まれた状態を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1…分離膜(中空糸膜エレメント)、2…中空糸膜モジ
ュール、3…容器、4…中空糸膜集束部、5…原液供給
口、6…濾液出口、7…気体排出口、8…原液排出口、
A…原液、B…濾液側。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 進一 東京都足立区一ツ家1丁目1番15号 株式 会社東京電気工務所内 (72)発明者 村上 浩伸 東京都足立区一ツ家1丁目1番15号 株式 会社東京電気工務所内 (72)発明者 三浦 勤 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 (72)発明者 林 祐子 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 (72)発明者 加藤 直之 東京都中央区日本橋3丁目8番2号 株式 会社クラレ内 (72)発明者 小森 愼次 東京都中央区日本橋3丁目8番2号 株式 会社クラレ内 Fターム(参考) 4D006 GA03 GA06 GA07 HA03 HA19 KC02 KC16 KD14 KD15 KD16 KE11Q KE16Q MA01 MA02 MA03 MA22 MB09 MB11 MB15 MC03 MC18 MC22 MC28 MC29 MC33 MC34 MC37 MC39 MC48 MC54 MC62 MC63 PA01 PB04 PB22 PB27 4D038 AA08 AB10 AB66 AB90 BA04 BA06 BB13 BB17 BB18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離膜を有機酸水溶液で薬品洗浄した際
    に生成する薬品洗浄廃液の処理方法であって、薬品洗浄
    廃液に、実質的に不溶性または難溶性の有機酸塩を生成
    する金属成分を含み、有機酸水溶液に可溶な化合物を添
    加して有機酸成分を析出させ、その後清澄な処理水と残
    さとに分離する分離膜の薬品洗浄廃液の処理方法。
  2. 【請求項2】 有機酸水溶液がシュウ酸水溶液である請
    求項1記載の分離膜の薬品洗浄廃液の処理方法。
  3. 【請求項3】 実質的に不溶性または難溶性のシュウ酸
    塩を生成する金属成分を含み、シュウ酸水溶液に可溶な
    化合物が主としてマグネシウム化合物およびカルシウム
    化合物の少なくとも一方からなる請求項2記載の分離膜
    の薬品洗浄廃液の処理方法。
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