JP2001307677A - Hidランプ - Google Patents
HidランプInfo
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Abstract
って、黄色光などの特定の色の光をクラックの発生のな
い状態で発光させる。 【解決手段】 インナバルブ又は/及びアウタバルブの
表面に、高屈折率金属酸化物膜及び低屈折率酸化物膜が
交互に積層された発光波長の制御膜を形成して黄色光を
発光させる。
Description
となるHIDランプ(High Intensity
Discharge Lamp)に関し、特に黄色光等
の特定の色光を発行する際に使用されるHIDランプに
関する。
ランプなどには、従来より図6に示すようなハロゲンラ
ンプが使用されている。この場合、フォグランプは黄色
光を発光するなどの機能に応じた特定の色光を発する必
要があり、このため、ハロゲンランプはフィラメント6
1を内蔵した電球62の表面に対して、図7又は図8に
示す処理がなされている。
等からなる透明な基材である。図7においては、基材6
3の表面に顔料の単層膜64をディップ法によってコー
ティングする処理を行っている。一方、図8において
は、基板63上に多層膜65を積層する処理を行ってい
る。この多層膜65は、真空蒸着法、スパッタリング
法、イオンプレーティング法、ディップ法等によって形
成されるものであり、TiO2 、Ta2 O5 、ZrO2
などの高屈折率酸化物膜(H)66及びSiO2 、Mg
F2 などの低屈折率酸化物膜(L)67が交互に20層
以上の多層で積層されることにより構成されている。
交互に25層積層することにより、黄色光を発光させる
ようにした膜構成であり、この多層膜の構成では、図9
に示すように、約350〜420nmの波長域の光をカ
ットするため、黄色光を発光することが可能となってい
る。
てHIDランプを車両のヘッドランプ、フォグランプな
どに使用する場合、HIDランプはバルブ表面の温度が
600〜700と高温となる。このような高温に対し、
顔料からなる図7の単層膜64では耐熱性が小さいた
め、膜の透過率特性が低下するばかりでなく、膜剥がれ
が発生し、短期間で使用することができなくなる問題を
有している。
な問題が発生しにくくなっている。しかしながら、HI
Dランプでは、例えば黄色光を発光させるための多層膜
を形成した場合、色度が良好であっても、出射する光量
が減少している。図10の特性曲線Bは、黄色光を発光
させるための多層膜を形成した後の分光スペクトル、特
性曲線Aは多層膜を形成する前の分光スペクトルを示
し、600nm以下の短波長側にも発光スペクトルが現
れている。この短波長側の発光スペクトルのために、光
量が減少するものである。
長の光をカットすれば、黄色光を発光させることができ
るが、この場合には、積層する膜数を25層程度或いは
それ以上の多層とする必要がある。このような膜数の多
い多層膜では、熱ストレスによってクラックや膜剥がれ
が発生する問題が発生する。又、積層数が多いため、積
層に長時間を要すると共に、材料費も多く必要となる問
題を有している。
してなされたものであり、高温となる場合であっても、
黄色光などの特定の色光を良好な色度及び光量で発光さ
せることが可能なHIDランプを提供することを目的と
する。
め、請求項1の発明は、インナバルブ又は/及びアウタ
バルブの表面に、高屈折率金属酸化物膜及び低屈折率酸
化物膜が交互に積層された発光波長の制御膜が形成され
ていることを特徴とする。
るため、例えば、黄色光を発光させる必要がある場合、
紫色、青色等の短波長側の波長光をカットするように制
御膜を形成する。これにより、特定の色光を確実に発光
させることができる。
あって、前記制御膜は、500nm以下の可視波長域の
透過率が低くなるように形成されていることを特徴とす
る。
の波長域の光の透過率を低くするため、発光する色度を
黄色等の長波長とすることができ、特定の色光を確実に
発光させることができる。
あって、前記制御膜は、95〜130nmの光学的膜厚
となっていることを特徴とする。
トレスが発生することがなく、クラックや膜剥がれが発
生することがなくなる。
あって、前記高屈折率金属酸化膜及び低屈折率酸化物膜
は、それぞれTiO2 、Ta2 O5 、ZrO2 及びSi
O2、MgF2 を適宜選択使用されることを特徴とす
る。
態により、具体的に説明する。図1は、HIDランプ1
の構造を示し、放電室2を形成するインナバルブ3を備
えている。必要に応じ、インナバルブ3の外側を覆うア
ウタバルブ4を備える。放電室2内は所定の高圧状態に
維持されており、その内部には、金属ハロゲン化物、水
銀、キセノン等からなるイオンが封入されている。放電
室2には、電極5,6が対向するように挿入されてお
り、電極5,6間に交流電圧を印加することによりHI
Dランプ1が発光する。
的やインナバルブ3を破損から保護する目的で組み付け
られる。従って、必要がない場合には、アウタバルブ4
を省略することも可能である。
ルブ3又は/及びアウタバルブ4の表面に、制御膜(図
示省略)が形成される。制御膜はインナバルブ3又アウ
タバルブ4のいずれの表面であっても良く、双方の表面
であっても良い。アウタバルブ4を有していない場合に
は、インナバルブ3に対して制御膜が形成される。
態1を示し、インナバルブ3又は/及びアウタバルブ4
の透明な基材11上に、多層膜からなる制御膜12が形
成されている。制御膜12は、高屈折率酸化物膜(H)
13及び低屈折率酸化物膜(L)14を交互に積層する
ことにより形成されるものであり、この実施の形態で
は、基材11上に高屈折率酸化物膜13が積層され、そ
の上に低屈折率酸化物膜14が積層され、以下、順次、
これらが交互に積層され、大気側が高屈折率酸化物膜1
3となっている。
真空蒸着法により高屈折率酸化物膜13としてTa2 O
5 を、低屈折率酸化物膜14としてSiO2 を、基材1
1上に交互に積層して形成した膜構成を示す。表2で
は、黄色光を発光するように制御膜12を成膜してい
る。HIDランプでは図10に示すように、380〜5
00nmの短波長側の光をカットすることにより、黄色
光を発光することができることから、この実施の形態の
制御膜12の全体としての光学的膜厚は、95〜130
nmとなり、膜数が13層と少なくなっている。
し、波長490nm以下の紫色光〜青色光が80%以
上、カットされている。発光する光の色度は、(0.4
02,0.426)の黄色光となっており、光量も成膜
前が3706Lmであるのに対し、成膜後は3520L
mとなっており、5%程度の低減量となっている。従っ
て、このHIDランプでは、車両のフォグランプとして
使用しても良好に発光することができる。
で、特定の色光を発光することができ、このため、成膜
を短時間で行うことができる。又、制御膜12は耐熱性
の酸化物膜からなるため、HIDランプが高温となって
も、クラックが発生したり、膜剥がれが発生することが
ない。なお、この実施の形態では、黄色光を発光するよ
うに制御しているが、薄いアンバー光に対しても制御膜
12を同様に形成することが可能である。
し、実施の形態1と同様に、インナバルブ3又は/及び
アウタバルブ4の透明な基材11上に、多層膜からなる
制御膜12が形成される。制御膜12は、低屈折率酸化
物膜(L)14及び高屈折率酸化物膜(H)13を交互
に積層することにより形成されるものであり、この実施
の形態では、基材11上に低屈折率酸化物膜14が積層
され、その上に高屈折率酸化物膜13が積層され、以
下、順次、これらが交互に積層され、大気側が低屈折率
酸化物膜14となっている。
真空蒸着法により低屈折率酸化物膜14としてSiO2
を、高屈折率酸化物膜13としてTa2 O5 を、基材1
1上に交互に積層して形成した膜構成を示す。表3で
は、黄色光を発光するように制御膜12を成膜してい
る。又、成膜された膜数は、13層となっている。
し、波長490nm以下の紫色光〜青色光が80%以
上、カットされており、発光する光の色度は、(0.4
02,0.426)の黄色光となっている。光量も成膜
前が3700Lmであるのに対し、成膜後は3513L
mとなっており、5%程度の低減量となっている。従っ
て、このHIDランプでは、車両のフォグランプとして
使用しても良好に発光することができる。
λ/2としているが、λ/8〜λ/2の範囲内であれ
ば、黄色光(波長500nm)の透過率を70%以上確
保することが可能であり、良好に黄色光を発光制御を行
うことができる。
13としてTa2 O5 を用い、低屈折率酸化物膜14と
してSiO2 を用いているが、高屈折率酸化物膜13と
してTiO2 ,ZrO2 等を、低屈折率酸化物膜14と
してMgF2 等を用いることが可能である。特に、Ti
O2 を用いる場合、Ta2 O5 の屈折率が2.1である
のに対し、TiO2 の屈折率が2.3と高いため、さら
に少ない膜数とすることが可能となり、成膜を短時間で
行うことができる。
波長を制御するため、特定の色光を確実に発光させるこ
とができる。
の効果に加えて、発光する色度を黄色の長波長とするこ
とができ、黄色光を確実に発光させることができる。
に加えて、熱ストレスが発生することがなく、クラック
や膜剥がれが発生することがなくなる。特定の色光をよ
り確実に発光させることができる。
に加えて、特定の色光をより確実に発光させることがで
きる。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 インナバルブ又は/及びアウタバルブの
表面に、高屈折率金属酸化物膜及び低屈折率酸化物膜が
交互に積層された発光波長の制御膜が形成されているこ
とを特徴とするHIDランプ。 - 【請求項2】 前記制御膜は、500nm以下の可視波
長域の透過率が低くなるように形成されていることを特
徴とする請求項1記載のHIDランプ。 - 【請求項3】 前記制御膜は、95〜130nmの光学
的膜厚となっていることを特徴とする請求項1記載のH
IDランプ。 - 【請求項4】 前記高屈折率金属酸化膜及び低屈折率酸
化物膜は、それぞれTiO2 、Ta2 O5 、ZrO2 及
びSiO2 、MgF2 を適宜選択使用されることを特徴
とする請求項1記載のHIDランプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000117940A JP2001307677A (ja) | 2000-04-19 | 2000-04-19 | Hidランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000117940A JP2001307677A (ja) | 2000-04-19 | 2000-04-19 | Hidランプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001307677A true JP2001307677A (ja) | 2001-11-02 |
Family
ID=18629176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000117940A Pending JP2001307677A (ja) | 2000-04-19 | 2000-04-19 | Hidランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001307677A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004055861A2 (en) * | 2002-12-17 | 2004-07-01 | Philips Intellectual Property & Standards Gmbh | High-pressure discharge lamp |
WO2004055859A2 (en) * | 2002-12-17 | 2004-07-01 | Philips Intellectual Property & Standards Gmbh | High-pressure discharge lamp |
JP2004303602A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Mamiya Op Co Ltd | 誘導灯 |
-
2000
- 2000-04-19 JP JP2000117940A patent/JP2001307677A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004055861A2 (en) * | 2002-12-17 | 2004-07-01 | Philips Intellectual Property & Standards Gmbh | High-pressure discharge lamp |
WO2004055859A2 (en) * | 2002-12-17 | 2004-07-01 | Philips Intellectual Property & Standards Gmbh | High-pressure discharge lamp |
WO2004055861A3 (en) * | 2002-12-17 | 2004-08-19 | Philips Intellectual Property | High-pressure discharge lamp |
WO2004055859A3 (en) * | 2002-12-17 | 2006-03-02 | Philips Intellectual Property | High-pressure discharge lamp |
JP2004303602A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Mamiya Op Co Ltd | 誘導灯 |
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