JP2001307611A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JP2001307611A JP2000119967A JP2000119967A JP2001307611A JP 2001307611 A JP2001307611 A JP 2001307611A JP 2000119967 A JP2000119967 A JP 2000119967A JP 2000119967 A JP2000119967 A JP 2000119967A JP 2001307611 A JP2001307611 A JP 2001307611A
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Toshihiro Oido
敏宏 大井戸
Yoshiya Nakamichi
義也 中道
Tomoyuki Sawada
知行 澤田
Takashi Ineji
崇 稲次
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Abstract

(57)【要約】 【課題】組立作業が容易となる多極型回路遮断器を提供
することにある。 【解決手段】器体1は第2側ケース1Bを第1側ケース
1A側に重ね合わせて連結することで構成される。この
連結は第1側ケース1Aから第2側ケース1B側へ一体
突出させた両端上下の4カ所の弾性係止片100…の先
端の爪状の引掛部101が第2側ケース1B側に対応し
て設けた突起状の被引掛部102に係止されることで行
われ、この連結を外す場合には、第2側ケース1Bに各
被引掛部102…に対応させて開口した各解除孔150
よりドライバ151を挿入して対応する各弾性係止片1
00…の引掛部101を上方へ押圧(抑圧)して、被引
掛部102との引掛状態を外すことにより行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケースを分割して
部品を横嵌め式に挿入する回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の回路遮断器としては、特開平1
1−67046号公報に示されるようなものがあった。
この従来の回路遮断器は部品を横嵌式に挿入するケース
を複数に分割し、各側ケース間に部品を挿入した状態で
リベットやねじにより連結していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記の従来の
回路遮断器にあっては、各側ケースをリベットやねじに
より連結しているので、リベットやねじ締め作業の専用
の治具が必要であり、各側ケース間の連結作業が煩わし
いという問題があった。
【0004】本発明は、かかる事由に鑑みて為されたた
のであり、その目的とするところは、各側ケース間の連
結作業が容易となる回路遮断器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明において、側面の開口から部品を横
嵌めにより配設する第1側ケースと、この第1側ケース
に各部品を嵌め込んだ状態で第1側ケースの開口を閉塞
するように取着される第2側ケースと、を備えた回路遮
断器において、前記第1側ケース及び第2側ケースの一
方に、第1側ケース及び第2側ケースの他方側に突出す
る複数の引掛部を設け、第1側ケース及び第2側ケース
の他方に、各引掛部が引掛けられる被引掛部を各々設け
るとともに外側から被引掛部方向に連通し、治具を挿入
したときに引掛部を抑圧して被引掛部との引掛け状態を
解除する解除孔を形成したことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記引掛部及び被引掛部を、各側ケースの高さ方
向上下、かつ、両端方向の少なくとも4ヶ所に形成した
ことを特徴とする。
【0007】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、前記4ヶ所に形成された引掛部及び被引掛部の各
引掛方向を上下で互いに異なる方向としたことを特徴と
する。
【0008】請求項4の発明では、請求項1乃至3の何
れかの発明において、前記各側ケースの上面に、複数の
引掛部及び被引掛部のうちの少なくとも一組方向に連通
する通孔を設けるとともに、この通孔に少なくとも一組
の引掛部及び被引掛部のうちの引掛部側を臨ませ、該引
掛部を被引掛部に引掛けた状態で引掛部に当接して通孔
を塞ぐカバーを取着したことを特徴とする。
【0009】請求項5の発明では、請求項4の発明にお
いて、前記各側ケースの上面にハンドルを配設するハン
ドル突部を設け、該ハンドル突部の一端側から前記通孔
を連接して形成するとともに前記カバーの差込孔を形成
したことを特徴とする。
【0010】請求項6の発明では、請求項1乃至5の何
れかの発明において、前記各側ケースに、解除孔の少な
くとも1つを塞ぐシール材を貼着したことを特徴とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明を一実施形態を図1乃
至図14により説明する。
【0012】本実施形態の回路遮断器は、両側の合成樹
脂製の第1側ケース1Aと第2側ケース1Bとを連結し
て構成される器体1内に、器体1の幅方向に並設された
2つの固定接点2A,2Bと、これら各固定接点2A,
2Bに接離自在に対向する可動接点3A,3Bを固着し
た2つの可動接触子4A,4Bと、これらの2つの可動
接触子4A,4Bを駆動する開閉機構5とを備え、ハン
ドル6のオンオフ操作により開閉機構5を介して各可動
接点3A,3Bを各固定接点2A,2Bに接離(接触・
開離)させる構成となっており、各固定接点2A,2B
及び各可動接触子4A,4Bを、器体1の高さ方向に上
下に配設するとともに両可動接触子4A,4Bの内、高
さ方向で2つの固定接点2A,2B間に介在する一方の
可動接触子4Bと、他方の可動接触子4Aの可動接点3
Aが接離する固定接点2Aとを、各固定接点2A,2B
から各可動接点3A,3Bが開離した状態で器体1の幅
方向から見て交差しない高さ位置に配設してある。
【0013】器体1の一端部内には両側ケース1A,1
B間に挟み込むようにして、アルカリ土類金属の水酸化
物(例えば水酸化Mg)を含む合成樹脂材料から成形さ
れた中間ケース7を固定しており、第1側ケース1Aの
側壁(外壁)内側の凹部8と中間ケース7の縦壁部35
とで構成される区間内に固定接点2Aを一端に設けた第
1の固定側電路を構成する端子ブロック10Aを収納
し、中間ケース7の第2側ケース1B側に設けた凹部9
と第2側ケース1Bの側壁(外壁)とで構成される区画
内に下側の固定接点2Bを一端に設けた第2の固定側電
路を構成する端子ブロック10Bを収納してある。
【0014】端子ブロック10Aは、コ状に折り曲げら
れた端子板11と、該端子板11の下片の一端より上方
に一体延長され、該延長片11aの上端から延長片11
aに対し直角に折り曲げて端子板11に対して外向きに
一体延長された固定接触子12Aと、該固定接触子12
Aの一端上面にかしめ固定された固定接点2Aと、端子
板11の下片上に載置されて端子板11内に収納される
略ム字状の鎖錠ばね13Aとで構成され、上記第1側ケ
ース1Aの凹部8の下向き傾斜した底面上に端子板11
の下片を乗せ、凹部8の一端の立ち上がり壁8aに沿う
ように延長片11aを配置し、立ち上がり壁8aの上端
を越えて固定接触子12Aを凹部8の外へ導出して立ち
上がり壁8aと、第1側ケース1Aの底部より立ち上が
った隔壁14との間に凹部8の底部と同様に傾斜させて
一体形成した固定接点配置部15上に固定接触子12A
の先部を配置することにより、端子ブロック10Aは凹
部8内に配設される。固定接点配置部15には固定接触
子12Aの下面側に突出した固定接点2Aの下端を逃が
す凹部15aが形成されている。端子板11は上片の他
端から上向きにT字片11bを一体に延長形成してお
り、このT字片11bの上端の側方突出部の片側先端を
第1側ケース1Aの内側面に形成してある凸平部22の
上端面に載置する。また端子板11の側片の側面には鎖
錠ばね13Aの押さえ片13b内に挿入され、鎖錠ばね
13Aのがたつきを防止する突起23を一体に形成して
ある。
【0015】鎖錠ばね13Aと端子板11は導体接続部
たる速結端子を構成するもので、第1側ケース1Aに中
間ケース7を重ね合わせた時に、第1側ケース1Aの他
端部の縦壁部に形成した断面が半円状の斜め下向き溝1
60と中間ケース7の対向壁面に形成した壁に同様な形
状の斜め下向き溝160とで形成される斜め下向き電線
挿入孔16Aを介して外部より挿入された電線(図示せ
ず)の芯線が端子板11の上片と鎖錠ばね13Aの鎖錠
片13aの上端と押さえ片13bの上端との間に圧入さ
れ、鎖錠片13a先端により電線の引き抜き方向に対し
て芯線を鎖錠し且つ、押さえ片13bの上端面で芯線を
端子板11の上片に押し付けることにより、電気的に芯
線を接続すると共に、機械的に保持するようになってい
る。この電線鎖錠を解除するのが解除ハンドル17でこ
の解除ハンドル17は下部側面に設けた回動軸18が第
1側ケース1Aの内側面の凸平部22に設けた軸孔20
に回動自在に軸支され且つ中間ケース7の縦壁部35の
壁面に突出させている軸36を下部他側面に設けた凹部
37に回動自在に軸支してあり、器体1の外側に露出す
る操作部17aを手動操作して回動させることで、下端
に設けた駆動突起19が鎖錠ばね13Aの鎖錠片13a
の一側端の先部を押して鎖錠片13aを撓ませ、芯線に
対する鎖錠を解除することができるようになっている。
図中21は解除ハンドル17を常時反手動操作方向に回
動付勢する復帰ばねである。
【0016】一方端子ブロック10Bは、基本的に端子
ブロック10Aと同様に端子板11と、鎖錠ばね13B
と、固定接触子12Bとで構成されているが、端子ブロ
ック10Aの端子板11とは異なり、端子ブロック10
Bの端子板11はその下片の一端より下向きに延長片1
1cを延長形成し、その延長片11cの先端より器体1
の底部と平行するようにして固定接触子12Bを延長形
成し、また端子板11の側片の一端部から直角に延長し
た奥片11dを形成してある。
【0017】鎖錠ばね13Bは、鎖錠ばね13Aと同じ
構造のものであって、端子板11の下片上に載置され、
端子板11の側片より突出させた突起23が押さえ片1
3b内に挿入されようになっている。
【0018】この端子ブロック10Bは中間ケース7の
凹部9の底部を構成し器体1の底部に略平行に延出形成
された横壁部24上に端子板11の下片を載置するとも
に、凹部9の一端部の縦壁25に奥片11dを沿わせる
とともに縦壁25の下端と、横壁部24の一端部との間
に形成された切欠27に端子板11の一端を嵌めて延長
片11cを凹部9外に出すようになっており、中間ケー
ス7を第1側ケース1A側に重ね合わせときに、固定接
触子12Bの先部、つまり固定接点2Bを設けた下面を
第1側ケース1Aの底部のリブ26,26上に載置され
るようになっている。つまり固定接点2Bは中間ケース
7の横壁部24及び後述する膨出部30及び両側ケース
1A,1Bの側壁間で構成される空間で両側ケース1
A,1B間に跨って配置される。尚リブ26,26間の
凹所は固定接触子12Bの先部にかしめ固定された固定
接点2Bの固定接触子12Bの下面側に突出した下端部
の逃げとなる。
【0019】また端子板11の上片の他端部より情報に
延長形成されたT字片11bの上端の側方突出部の先端
は中間ケース7の壁面に形成してある凸平部22’の上
端面に載置される。
【0020】端子ブロック10Bの鎖錠ばね13Bと端
子板11は端子ブロック10Aの場合と同様に導体接続
部たる速結端子を構成し、第2側ケース1Bに中間ケー
ス7を重ね合わせたときに、中間ケース7の凹部9の他
端部の縦壁部に設けられた断面半円状の斜め下向き溝1
60とこの斜め下向き溝160と同様に第2側ケース1
Bの他端部の縦壁に設けられた斜め下向き溝160とで
形成される電線挿入孔16Bから電線が挿入されるとそ
の芯線を鎖錠ばね13Bの鎖錠片13aで鎖錠し、押さ
え片13bで芯線を端子板11の上片に押しつけて電線
を電気的に接続するともに機械的に鎖錠するようになっ
ている。
【0021】この電線鎖錠を解除するのが解除ハンドル
17’で、この解除ハンドル17’は上記の解除ハンド
ル17と同様に下部側面に設けた回動軸18が中間ケー
ス7の凸平部22’に設けた軸孔20に回動自在に軸支
され且つ第2側ケース1Bの内側壁面に突出させている
軸38を側面に形成してある凹部37に回動自在に軸支
し、器体1の外側に露出する操作部17aを手動操作し
て回動させたときに下端に設けた駆動突起19が鎖錠ば
ね13Bの鎖錠片13aの一側端の先部を押して鎖錠片
13aを撓ませて鎖錠状態を解除することができるよう
になっている。図中21’は解除ハンドル17’を常時
反手動操作方向に回動付勢する復帰ばねである。
【0022】中間ケース7は図8に示すように両側ケー
ス1A,1Bの側壁に略平行する縦壁部35に対して第
2側ケース1B側へ突出して第2側ケース1Bの側壁内
面に当接する膨出部30を形成し、この膨出部30下面
より垂下させた壁が上記縦壁25であり、第2側ケース
1B側に面する側壁、底壁31、一端部の縦壁32及び
天井壁33とで囲まれた凹所34を第1側ケース1A側
に設けてある。そして第1側ケース1A側に中間ケース
7を突き合わせときに第1側ケース1A側に組み付けて
ある端子ブロック10Aの固定接触子12Aの先端側部
が凹所34の底壁31の段面31a上に載置され、また
天井壁33が第1側ケース1Aの内側面より突出してい
る横壁29の下面に沿うよう配置される。段面31aに
は固定接触子12Aにかしめ固定されている固定接点2
Aの下端部を逃がす溝31bを形成してある。また縦壁
32には固定接点2Aに対応する可動接触子4Aの自由
端を凹所34内に挿入するための開口部39を形成して
ある。
【0023】さて可動接触子4A,4Bを開閉駆動する
開閉機構5は、ラッチ部材たる作動板43と、クロスバ
ー40と、作動板43の一端を係止する段状の係止部5
7を備えた第1引き外し板41と、第2引き外し板42
と、ハンドル6と、コ字状リンク44等から成り、これ
らに過電流検出時に開閉機構5を駆動する2つのバイメ
タル45,46、更に短絡電流が流れたときに開閉機構
5を駆動する電磁駆動部47,48が付加される。
【0024】ハンドル6は、操作部6aと回動部6bと
ハンドル軸6cとで構成され、回動部6bの両側面の中
央に突出したハンドル軸6cを第1側ケース1Aの内側
面に形成された軸孔49と、第2側ケース1Bの内側面
に形成された軸孔49とにそれぞれ回動自在に挿入して
両側ケース1A,1B間に保持され、操作部6aは、両
側ケース1A,1Bの連結した状態で構成される器体1
の上面に開口する窓孔50に臨むようになっている。ま
たハンドル軸6cにはねじりばね51が装着され、該ね
じりばね51により、ハンドル6はオン操作位置(図1
4参照)において、オフ操作方向に付勢されている。
【0025】回動部6bの下端に設けた軸孔52にはリ
ンク44の上側軸44aを回動自在に挿入して、リンク
44を介して作動板43と連結されている。
【0026】作動板43は中央両側に設けた軸受け孔4
3aにリンク44の下側軸44bを貫挿させることによ
りリンク44を介してハンドル6と連結され、器体1内
に上下移動自在に配置される。
【0027】クロスバー40は上部の両側面に突出させ
た軸40aを両側ケース1A,1Bの内側面に形成した
軸孔52、52に挿入して両側ケース1A,1B間に枢
支されるもので、図9に示すように軸40aよりやや下
方の第1側ケース1A側の側部には可動接触子4Aの側
部を横方向から嵌める切溝54を、また下部の第2側ケ
ース1B側の側部には可動接触子4Bを横方向から嵌め
る切溝55を夫々設けてある。そして可動接点側端面に
は、中間ケース7及び両側ケース1A,1Bの側壁の内
面に突設してある止片130…を、各可動接点3A,3
Bが各固定接点2A,2Bから開離した状態で係入して
その底部に当接する凹溝131を幅方向に形成してあ
る。
【0028】ここで可動接触子4Aは剛体の導電金属板
から構成され、クロスバー40の切溝54に側方から挿
入されるとともに、切溝54の後ろに設けた凹み部54
aにおいて、後部下面と凹み部54aの底部との間に圧
縮配置される接圧用のコイルばね53により後部が上方
に付勢されるようになっており、クロスバー40が軸4
0aを中心として回動したときに可動接触子4Aは切溝
54の開口縁を中心として回動し、自由端にかしめ固定
した可動接点3Aを対応する固定接点2Aに対して開離
・接触させるようになっている。
【0029】また可動接触子4Bは導電性ばね薄板材か
らなり、クロスバー40がオン動作方向に回動したとき
には下方に押されて撓み、この撓んだ状態からクロスバ
ー40がオフ動作方向に回動したときには復帰し、その
撓みと、復帰とで、先端にかしめ固定した可動接点3B
を固定接点2Bに対して接触・開離させるようになって
いる。
【0030】クロスバー40の下端部は、該下端部と、
第1側ケース1Aの底部より垂立させた壁63との間で
圧縮配置されたコイルばね62により押されて回転力が
付与される。
【0031】第1引き外し板41は軸部41aと、この
軸部41aの上部に突出する突出部41bと、軸部41
aの第2側ケース1B側寄りに軸部41aと直交する面
を有する側片部41cとこの側片部41cの上端より一
端に一体延出された腕片41dとからなり、軸部41a
の両端を両側ケース1A,1Bの内側面に設けられた軸
孔56、56に挿入して両側ケース1A,1B間で回動
自在に支持されるもので、突出部41bの上端部には作
動板43の一端が係脱する係止部57を、また腕片41
dの先端上部には電磁駆動部47の可動鉄心58の駆動
部58aに押し駆動される受け部88を夫々形成してい
る。また側片部41cの下部の第2側ケース1B側面に
は、第2の引き外し板42の下端部端面に設けた対向部
42aにより押し動かされる受け部59を形成し、この
受け部59の側面には、軸部41aに環部を嵌めるねじ
りばね60の両端を係止する係止部61を設けてある。
また側片部41cの下部の第1側ケース1A側面には、
電磁駆動部47を固定保持する導電板71から垂下され
たバイメタル45の下端に対向し、バイメタル45の湾
曲変位時に押される第1駆動部69を設けてある。
【0032】第2引き外し板42は中央部の軸孔42b
に第1側ケース1Aに内側面に第1側ケース1Aの上側
近傍から底部近傍にかけて一体形成された隔壁たる分離
壁65の端面の中央部に設けられた軸体66を挿入して
両側ケース1A,1B間で回動自在に枢支されるので、
上述の対向部42aの反対側の下部端面には電磁駆動部
48の可動鉄心67の駆動部67aに押し駆動される受
け部68を設けてある。また第2引き外し板42の上端
の第1側ケース1A側の側面には電磁駆動部48を固持
する可動接触子供4Bの後端部から垂立させたバイメタ
ル46の上端に対向し、バイメタル46の湾曲時に押さ
れる第2駆動部70を設けてある。
【0033】薄板金属材からなる導電板71は電磁駆動
部47を固持するとともにバイメタル45を溶着固定し
て垂下させてある。
【0034】電磁駆動部47は、磁性鉄板を逆Lに折り
曲げてその垂直片の両端を直角に折り曲げて水平断面が
コ字状となった固定鉄心74と、可動鉄心58と、可動
鉄心58を固定鉄心の両端磁極面に揺動自在に対向支持
させるための板ばね(図示せず)とで構成されており、
固定鉄心が導電板71に固持される。而して短絡電流の
ような過大な電流が導電板71に流れたときに固定鉄心
74の両側片先端の磁極面に発生する磁力により可動鉄
心58を吸引揺動させて、可動鉄心58の一側端面に突
設してある駆動部58aを移動させるのである。
【0035】尚電磁駆動部47の詳細な構成の説明は本
発明の要旨でないので省略する。
【0036】バイメタル45は調整螺子77を螺進させ
ることでバイメタル45の下端位置を調整することがで
きるようになっている。この調整機構も本発明の要旨で
はないので詳細な説明は省略する。
【0037】導電板71の垂直片71cの下端には分電
盤内に配設される導電バー(図示せず)を挟む刃受ばね
部78を溶着固定し、またバイメタル45の下端よりや
や上方の板面には可動接触子4Aに一端が溶着された編
組線79の他端が溶着され、刃受ばね部78、導電板7
1,バイメタル47,編組線79,可動接触子4Aとが
電気的に接続されている。
【0038】一方電磁駆動部48を固持する可動接触子
4Bは後端部にバイメタル46の下端L字状折部の横片
を載置して溶着固定しバイメタル46を垂立させてい
る。
【0039】電磁駆動部48は、上記の電磁駆動部47
と同形状に形成された、固定鉄心74’、板ばね(図示
せず)、可動鉄心67から構成され、固定鉄心74’が
可動接触子4Bの後端部に固持される。可動鉄心67は
固定鉄心74’側の面に突出させ突起(図示せず)を、
板ばね73に揺動自在に支持され、板ばね7は固定鉄心
74’に固持される。固定鉄心74’の両側片の先端で
ある磁極面は可動鉄心67に対向し、短絡電流のような
過大な電流が可動接触子7Bに流れたときに固定鉄心7
4’の両側片の磁極面に発生する磁力で可動鉄心67を
吸引揺動させ、可動鉄心67の一側端面に突設してある
駆動部67aを移動させるのである。
【0040】尚電磁駆動部47の詳細な構成の説明は本
発明の要旨でないので省略する。
【0041】またバイメタル46は調整螺子77’を螺
進させることで上端位置を調整することができるように
なっている。この調整機構も本発明の要旨ではないので
詳細な説明は省略する。
【0042】バイメタル46の上端よりやや下方の板面
には上述の刃受ばね部78と同様に分電盤内に配設され
る導電バー(図示せず)を挟む刃受ばね部81に一端を
溶着した編組線82の他端を溶着してあり、刃受ばね部
81、バイメタル46、可動接触子4Bを電気的に接続
している。尚刃受ばね部81は合成樹脂成形品からなる
枠部83内に収納されている。
【0043】而して本実施形態の回路遮断器を組み立て
るに当たっては、まず第1側ケース1Aの凹部8に端子
ブロック10Aを収納するとともに解除ハンドル17を
復帰ばね21とともに定位置に組み込む。またハンドル
6を所定位置にねじりばね51とともに組み込み、更に
一端部の底部近辺に設けられた刃受ばね部収納部90に
刃受ばね部78を収納し、導電板71の縦片71cを第
1側ケース1Aの隔壁91、92間のL状の隙間に沿わ
せるように配置するともに隔壁92の上横壁部92aの
上面に並行するように外片71aを配置し、第1側ケー
ス1Aの側平内面に形成した分離壁65の左側壁面(図
2において)に電磁駆動部47及びバイメタル45を配
置する。このとき導電板71の外片71aと、内片71
bのU字状屈曲部内に第1側ケース1Aの内側面より突
出してある半円状のリブ103が嵌まって位置決めす
る。
【0044】そしてクロスバー40をその切溝54に可
動接触子4Aを嵌め込みとともにコイルばね53を凹部
54a内に収納して第1側ケース1Aの所定位置に回動
自在に配置する。また作動板43をリンク44でハンド
ル6と連結させて配設する。更に分離壁65と隔壁92
との間の空間に電磁駆動部48及びバイメタル46を収
納するとともに、枠部83とともに刃受ばね部81を第
1側ケース1Aの上記刃受ばね部81の刃受ばね部収納
部90より上方に位置する上刃受ばね収納部93に配置
する。このとき枠部83の下部より一体延設した支持片
83aの下端の係止爪83bを第1側ケース1Aに形成
した係止孔(図示せず)に係止させて枠部83を支持す
るとともに第1側ケース1Aの前壁の内側面に突出させ
ている断面が半円状の突起97で枠部83の下部を支え
るようになっている。
【0045】また可動接触子4Bの中央部の斜め上向き
の傾斜部位を、第1側ケース1Aの底部よりやや上方に
位置する分離壁65の下端より第1側ケース1Aの他端
部方向へ底部に平行し、さらにこの平行部より上向きに
傾斜して延長された隔壁95と第1側ケース1Aの底部
との間に配置して、可動接触子4Bの自由端側を隔壁1
4の切欠部14aを介して固定接触子12Bが配置され
る空間に配設する。このとき隔壁95の平行部の下面と
第1側ケース1Aの底部とに夫々突設したリブ96…で
可動接触子4Bの後端部を挟んで固定する。またこのと
き後端部と内片80とのU字状屈曲部内に第1側ケース
1Aの内側面より突出した半円状のリブ103’が嵌ま
り、位置決めされる。
【0046】更に第1引き外し板41をねじりばね60
とともに定位置に回動自在に配置し、また更に第2引き
外し板41を定位置に回動自在に配置する。
【0047】このようにして中間ケース7及びこの中間
ケース7の凹部9内に収納する端子ブロック10B、解
除ハンドル17’及びその復帰ばね21’以外を第1側
ケース1A側に横方向からの嵌め込みにより組み付けた
後に、端子ブロック10B、解除ハンドル17’及び復
帰ばね21’を凹部9に組み付けた中間ケース7を第1
側ケース1A側に重ねるように配設する。
【0048】ここで中間ケース7を第1側ケース1A側
の定位置に配設すると、可動接触子4Aの自由端側が縦
壁32の開口部39を介して凹所34内に配置されると
ともに、端子ブロック10Aに設けられた固定接触子1
2Aの先端側部が底壁31の段面31a上に載置される
ことになり、また軸36が解除ハンドル17の凹部37
に嵌まることになる。
【0049】一方端子ブロック10Bに設けられた固定
接触子12Bが第1側ケース1Aの底部上のリブ26上
に載置される。また中間ケース7の端部に形成せる下向
き段部の下面が第1側ケース1Aの端部壁に形成した平
坦面上に載置される。
【0050】この状態で第2側ケース1Bを第1側ケー
ス1A側に重ね合わせて連結するのである。このとき第
1側ケース1Aから第2側ケース1B側へ一体突出させ
た高さ方向上下及び両端方向に夫々設けた4カ所の弾性
係止片100…の先端の爪状の引掛部101が第2側ケ
ース1B側に対応して設けた突起状の被引掛部102に
係止されて第1側ケース1Aと第2側ケース1Bとが連
結固定されて器体1を構成することになる。この第1側
ケース1Aと1Bの連結固定を外す場合には、第2側ケ
ース1Bに各被引掛部102…に対応させて開口した各
解除孔150よりドライバ151を挿入して対応する各
弾性係止片100…の引掛部101を上方へ押圧(抑
圧)して、被引掛部102との引掛状態を外すことによ
り、第1側ケース1Aから第2側ケース1Bを外すこと
ができる。尚引掛部101と対応する被引掛部102の
向き、つまり引掛方向を、器体1の上側に位置する2組
と、下側に位置する2組 とで異なる方向としており、
各側ケース1A,1B間が上又は下方向に位置ずれしに
くくしてある。
【0051】第2側ケース1Bを被着することにより第
2側ケース1Bの内側面に設けてある軸孔52,56に
クロスバー40の軸40a、第1引き外し板41の軸部
41aが回動自在に挿入される。
【0052】また各バイメタル45,46に対応する調
整螺子77,77’の頭部は器体1の上面に開口する開
口部104,底部に開口する開口部105に夫々臨むこ
とになり、組立後の動作試験時に最適な動作点が得られ
るように開口部104,105を介して動作調整螺子7
7,77’を螺進させてバイメタル45,46の初期位
置を調整し、その調整後に、上カバー106,下カバー
106’をその器体1の夫々の部位に弾性を利用して嵌
め込んで開口部104,105を被蔽する。ここで開口
部104は、ハンドル6を倒したときに操作部6aが図
14に配置されるように窓孔50に隣接しており、窓孔
50とともに第1,第2側ケース1A,1Bの上面に形
成された周壁112により囲まれハンドル突部を構成し
ている。そしてハンドル突部の外側の開口部104に隣
接した器体1の上面位置には、器体1を構成する第1側
ケース1A側の上側に設けられた弾性係止片100の上
面が臨む通孔111を開口している。この通孔111側
の上記周壁112の基部にはハンドル突部内外に連通す
る差込孔113を設けており、上カバー106で上記の
ように開口部104を被蔽させる場合、この差込孔11
3に通孔111側から上カバー106の前端を挿入して
上カバー106を開口部104と、通孔111との間の
上向き壁面115上をスライドさせながら、開口部10
4側の窓孔50の開口縁に突出させた立て壁114に突
き当たる位置まで移動させると、図13に示すように丁
度上カバー106の後端が通孔111の開口縁内に嵌ま
り込み、弾性係止片100上面に当接する形で上カバー
106の前後端方向の動きが規制されて、器体1上に保
持されることになる。従って上カバ−106により上述
のように開口部104に対する被蔽と同時に通孔111
を被蔽し、通孔111に臨む弾性係止片100を不用意
に治具等で押圧(抑圧)操作され、引掛部101が被引
掛部102から外されるのを防止できるようなってい
る。
【0053】さて上記のようにして第1、第2側ケース
1A,1Bを連結して構成された器体1の一端内部には
上下方向に導電バーを挟み込むための刃受ばね部78,
81が収納配設され、これら刃受ばね部78,81対応
するように器体1の一端部には器体1の端面と両側面と
にコ字型に開口した導電バー挿入溝107,108が形
成されることになる。
【0054】また器体1の他端部には斜め上向きに開口
した一対の電線挿入孔16A、16Bが並行形成され
る。
【0055】更にこの電線挿入孔16A、16Bの下方
の端面には両側ケース1A,1Bの側壁と中間ケース7
とで分割された2つの区画の内下側の区画に配置される
固定接点2Bと可動接点3Aとの開閉により発生するガ
スを排気する排気孔109及び器体取付用係止孔116
が開口し、更に器体1の他端部上面には、図18に示す
ように上側の区画に配置される配置される固定接点2A
と可動接点3Aとの開閉により発生するガスを斜め上方
に排気する排気孔110が開口する。
【0056】これら両排気孔109,110は上下に分
離し、且つ器体1外部に臨む方向が互いに離れる角度と
なるため、強制開極時に発生するアークの排出方向が互
いに異なり、両極のアークが混じり合うことによる極間
短絡を防止することができる。
【0057】而して電線挿入孔16A,16Bに夫々負
荷側の電線を挿入して各端子ブロック10A,10Bに
接続し、導電バーを各刃受ばね部78に接続すれば電路
に本実施形態回路遮断器を挿入することができることに
なる。
【0058】さて上述のように上カバー106,下カバ
ー106’を取り付けて組立が完成した図11に示す状
態では、引掛部101と被引掛部102の引掛状態を解
除するための解除孔150が第1側,第2側ケース1
A,1Bの側面に露出しているため、不用意に外される
恐れがある。
【0059】そこで本実施形態では、図12に示すよう
に少なくともこれら解除孔15を隠すためのシール材1
17を第1側,第2側ケース1A,1Bの外側面に貼着
することで最終的に回路遮断器を完成する。このシール
材117は中央片117aと、中央片117aの両側縁
から折り曲げて垂下させた垂下片117bとからなり、
中央片117aを器体1の上面部に貼着するとともに、
両側の垂下片117b,117bを夫々第1側,第2側
ケース1A,1Bの外側面に貼着するようになってお
り、中央片117aはハンドル突部を露出させる窓孔1
17cを設けてある。尚中央片117aの通孔111の
上部に位置する部位は上カバー106上面に貼着されて
上カバー106が不用意に外されるのを防いでいる。
【0060】次に本実施形態の動作を図13、図14に
より説明する。
【0061】図13はオフ状態を示しており、このオフ
状態ではハンドル6の操作部6aが窓孔50より倒立露
出した状態にあり、作動板43の一端と第1引き外し板
41との係合状態は外れた状態にある。そしてコイルば
ね62によりクロスバー40は図において時計方向に回
動するように付勢されており、クロスバー40の切溝5
4に貫挿されている可動接触子4Aが自由端を上方に移
動させた状態にあり、また切溝55に貫挿させた可動接
触子4Bはそのばね弾性力により自由端を上方に移動さ
せた状態にあり、夫々の自由端に設けてある可動接点3
A,3Bが対応する固定接点2A,2Bから開離した状
態にある。
【0062】この状態でハンドル6の操作部6aを時計
方向に回動操作すると、リンク44の上側軸44aが下
方向に押し動かされてリンク44は下側軸44bにより
作動板43を押し下げる。この作動板43の押し下げに
より作動板43の一端(図において右端)が第1引き外
し板41の係止部57に当たり、その位置を回動中心と
して作動板43は反時計方向に回動し、作動板43の他
端(左端)が図21に示すようにクロスバー40の上端
に設けてある突起部84に当たり、クロスバー40を反
時計方向にばね付勢に抗して回動させる。
【0063】この回動によりクロスバー40の切溝55
に貫挿された可動接触子4Bが自由端を下向きに移動さ
せる方向に撓むことになり、自由端の可動接点3Bを固
定接点2Bに接触させる。また切溝54に貫挿された可
動接触子4Aが反時計方向に回動してその自由端の可動
接点3Aを固定接点3Bに接触させる。この接触は可動
接点3Bが固定接点2Bに接触するよりも遅れるような
っている。
【0064】そしてハンドル6を更に時計方向に回動さ
せると、リンク44の下側軸44bの位置とハンドル6
の回転中心を結ぶ線より上側軸44bが図14に示すよ
うに左方向に移動し、この状態でハンドル6のねじりば
ね51、クロスバー44を付勢するコイルスばね62、
更に可動接触子4Bのばね力等が均衡して作動板43の
一端と第1引き外し板41の係止部57とのラッチ状態
が保持され、図14のオン状態が維持される。
【0065】さてオン状態でハンドル6の操作部6aを
反時計方向に回動させると、リンク44の上側軸44a
の位置が、ハンドル6の回転中心と、下側軸44bを結
ぶ線を右方向に越えて上方へ移動するため作動板43の
左端と第1引き外し板41の係止部57とのラッチ状態
が解かれ、クロスバー40はコイルばね62の付勢力で
時計方向に回動するとともに、ハンドル6がねじりばね
51の付勢力でオフ側に急速に回動復帰する。クロスバ
ー40の時計方向への回動により可動接触子4Aが時計
方向に回動して自由端を上方へ移動させ可動接点3Aを
固定接点2Aより開離させる。また可動接触子4Bが下
向きの押し下げが無くなって、そのばね力で元の状態に
復帰することになり、自由端の可動接点3Bを固定接点
2Bより開離する。この開離は上記可動接点3Aが固定
接点2Aから開離するよりも遅れる。この遅れは後述す
る強制開極時も同様である。
【0066】さて図14に示す上記オン状態において、
負荷に過電流が流れると、バイメタル45,46は過電
流により発熱して湾曲変位することになる。ここで上方
から垂下したバイメタル45は下端が図において左方向
に移動するように変位し、また垂立したバイメタル46
は上端が右方向に移動するように変位し、バイメタル4
5の下端は第1引き外し板41の第1駆動部69を左方
向に押し、バイメタル46の上端は第2引き外し板42
の第2駆動部70を右方向に押す。つまり両バイメタル
45,46の自由端は互いに離れる方向に変位する。こ
の変位により第1、2引き外し板41、42は時計方向
に回動するが、このとき第2引き外し板42の対向部4
2aが第1引き外し板41の受け部59を押して第1引
き外し板41に時計方向の回動力を与える。
【0067】ここでバイメタル45,46の通電方向が
互いに逆方向となっているため、大電流が流れたとき
に、両バイメタル45,46には互いに離れる方向の磁
力が発生する。そのためバイメタル45,46の湾曲変
位を素早くすることができ、その結果強制開極をより速
くすることができる。この動作は後述する短絡電流によ
る強制開極時にも有効となる。
【0068】次に第1引き外し板41が時計方向に回動
すると、係止部57と作動板43の一端(右端)とのラ
ッチ状態が解除され、作動板43はリンク44の下側軸
44bを中心として時計方向に回動することになる。そ
のため作動板43の他端(左端)によるクロスバー40
の規制が無くなり、クロスバー40はコイルばねのばね
力により時計方向に回動し、可動接触子4A,4Bをオ
フ状態に復帰させ、可動接点3A,3Bを固定接点2
A,2Bから夫々開離させる。
【0069】その後電路遮断によりバイメタル45,4
6は元の状態に戻り、第1引き外し板41はねじりばね
60の付勢により元の位置へ回動復帰し、同時に第2引
き外し板42の対向部42aを受け部59が押し動かし
て第2引き外し板42を元へ戻す。またハンドル6はね
じりばね51の付勢によりオフ方向(反時計方向)に回
動することになる。
【0070】また上記オン状態において、短絡電流のよ
うな過大電流が流れると、電磁駆動部47,48の固定
鉄心74、74’に磁力が発生して対応する可動鉄心5
8,67を吸引して揺動させる。これにより可動鉄心5
8の駆動部58aが第1引き外し板41の受け部89を
押し、また可動鉄心67の駆動部67aが引き外し板4
2の受け部68を押して夫々を時計方向に回動させる。
【0071】過電流が流れたときと同様に第1引き外し
板41が時計方向に回動すると、係止部57と作動板4
3の一端(右端)とのラッチ状態が解除され、作動板4
3はリンク44の下側軸44bを中心として時計方向に
回動することになる。そのため作動板43の他端(左
端)によるクロスバー40の規制が無くなり、クロスバ
ー40はコイルばね62のばね力により時計方向に回動
し、可動接触子4A,4Bをオフ状態に復帰させ、可動
接点3A,3Bを固定接点2A,2Bから夫々開離させ
る。
【0072】その後電路遮断により電磁駆動部47,4
8の固定鉄心74,74’に磁力が発生しなくなると、
可動鉄心58,67は板ばねのばね力により元の状態に
戻り、第1引き外し板41はねじりばね60の付勢によ
り元の位置へ回動復帰し、同時に第2引き外し板44を
押し動かして元へ戻す。またハンドル6はねじりばね5
1の付勢によりオフ方向(反時計方向)に回動すること
になる。
【0073】尚本実施形態に用いる中間ケース7は両側
ケース1A,1Bに挟み込まれるように器体1内固定さ
れているが、かしめピンを用いて固定するようにしても
良い。
【0074】
【発明の効果】請求項1の発明は、側面の開口から部品
を横嵌めにより配設する第1側ケースと、この第1側ケ
ースに各部品を嵌め込んだ状態で第1側ケースの開口を
閉塞するように取着される第2側ケースと、を備えた回
路遮断器において、前記第1側ケース及び第2側ケース
の一方に、第1側ケース及び第2側ケースの他方側に突
出する複数の引掛部を設け、第1側ケース及び第2側ケ
ースの他方に、各引掛部が引掛けられる被引掛部を各々
設けるとともに外側から被引掛部方向に連通し、治具を
挿入したときに引掛部を抑圧して被引掛部との引掛け状
態を解除する解除孔を形成したので、第1側ケース及び
第2側ケースを引掛けて取着するだけで、各側ケース間
の連結作業が容易に行え、また、解除孔から治具を挿通
させて引掛部を抑圧操作して引掛け状態を解除するた
め、容易に外すことができなくなるという効果がある。
【0075】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記引掛部及び被引掛部を、各側ケースの高さ方向
上下、かつ、両端方向の少なくとも4ヶ所に形成したの
で、各側ケース間のがたつきが少なくなり、各側ケース
間を強固に取着できるという効果がある。
【0076】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記4ヶ所に形成された引掛部及び被引掛部の各引
掛方向を上下で互いに異なる方向としたので、各側ケー
ス間が上又は下方向に位置ずれしにくくなり、各側ケー
ス間のずれが防止し易くなるという効果がある。
【0077】請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れ
かの発明において、前記各側ケースの上面に、複数の引
掛部及び被引掛部のうちの少なくとも一組方向に連通す
る通孔を設けるとともに、この通孔に少なくとも一組の
引掛部及び被引掛部のうちの引掛部側を臨ませ、該引掛
部を被引掛部に引掛けた状態で引掛部に当接して通孔を
塞ぐカバーを取着したので、各側ケース間を組立てた後
に、カバーを取着する形となり、そのため解除孔から治
具を挿入しても引掛部を抑圧操作することが不可能とな
り、不用意に外すのを防止できるという効果がある。
【0078】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記各側ケースの上面にハンドルを配設するハンド
ル突部を設け、該ハンドル突部の一端側から前記通孔を
連接して形成するとともに前記カバーの差込孔を形成し
たので、ハンドル突部の一端側からカバーを差込んで取
着することができ、カバーの取着作業をワンタッチ化し
て組立性を向上させることができるという効果がある。
【0079】請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れ
かの発明において、前記各側ケースに、解除孔の少なく
とも1つを塞ぐシール材を貼着したので、各側ケースの
連結後にシールを貼着することにより不用意に外すのを
防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の器体の背面図である。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】同上の側面図である。
【図4】同上の図3のA−A断面図である。
【図5】同上の図3のB−B断面図である。
【図6】同上の上面図である。
【図7】同上の下面図である。
【図8】同上の中間ケースの拡大斜視図である。
【図9】同上のクロスバー部位の一部省略せる拡大分解
斜視図である。
【図10】同上の上カバー取り付け説明用の斜視図であ
る。
【図11】同上の上カバー取り付け後の斜視図である。
【図12】同上のシール貼着後の斜視図である。
【図13】同上のオフ状態の状態説明図である。
【図14】同上のオン状態の状態説明図である。
【符号の説明】
1 器体 1A 第1側ケース 1B 第2側ケース 100 弾性係止片 101 引掛部 102 被引掛部 150 解除孔 151 ドライバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中道 義也 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 澤田 知行 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 稲次 崇 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5G030 BA02 BA06 XX12 5G052 AA11 BB07 HA01 HB05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】側面の開口から部品を横嵌めにより配設す
    る第1側ケースと、この第1側ケースに各部品を嵌め込
    んだ状態で第1側ケースの開口を閉塞するように取着さ
    れる第2側ケースと、を備えた回路遮断器において、 前記第1側ケース及び第2側ケースの一方に、第1側ケ
    ース及び第2側ケースの他方側に突出する複数の引掛部
    を設け、第1側ケース及び第2側ケースの他方に、各引
    掛部が引掛けられる被引掛部を各々設けるとともに外側
    から被引掛部方向に連通し、治具を挿入したときに引掛
    部を抑圧して被引掛部との引掛け状態を解除する解除孔
    を形成したことを特徴とする回路遮断器。
  2. 【請求項2】前記引掛部及び被引掛部を、各側ケースの
    高さ方向上下、かつ、両端方向の少なくとも4ヶ所に形
    成したことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  3. 【請求項3】前記4ヶ所に形成された引掛部及び被引掛
    部の各引掛方向を上下で互いに異なる方向としたことを
    特徴とする請求項2記載の回路遮断器。
  4. 【請求項4】前記各側ケースの上面に、複数の引掛部及
    び被引掛部のうちの少なくとも一組方向に連通する通孔
    を設けるとともに、この通孔に少なくとも一組の引掛部
    及び被引掛部のうちの引掛部側を臨ませ、該引掛部を被
    引掛部に引掛けた状態で引掛部に当接して通孔を塞ぐカ
    バーを取着したことを特徴とする請求項1乃至請求項3
    の何れか記載の回路遮断器。
  5. 【請求項5】前記各側ケースの上面にハンドルを配設す
    るハンドル突部を設け、該ハンドル突部の一端側から前
    記通孔を連接して形成するとともに前記カバーの差込孔
    を形成したことを特徴とする請求項4記載の回路遮断
    器。
  6. 【請求項6】 前記各側ケースに、解除孔の少なくとも
    1つを塞ぐシール材を貼着したことを特徴とする請求項
    1乃至請求項5記載の回路遮断器。
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