JP2001305657A - 投射照明光源装置 - Google Patents
投射照明光源装置Info
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Abstract
射型映像表示素子に対しても効率良く投射照明すること
ができ、長寿命で高効率な発光ダイオードを用いた投射
照明光源装置を提供する。 【解決手段】図1に示すように、平面18上に配置され
たLED素子11a…からなる面状の光源11と、面状
の光源11からの放射光を集光する集光系Aと、を主体
に構成された投射照明光源装置10である。集光系A
は、面状の光源11からの放射光を集光する凸コンデン
サレンズ12と、凸コンデンサレンズ12で集光された
光束を必要な特性を満たす投射照明光束に成形する凹レ
ンズ13と、所定の偏光に揃える偏光変換素子14と、
等を主体に構成する。また、個々のLED素子11a…
の光軸の方向は、平面17上で、凸コンデンサレンズ1
2の光軸からの距離に依存して、凸コンデンサレンズ1
2の光軸から外側を向く所定の向きとなるように配置す
る。
Description
いた投射照明光源装置に関する。
e:以下、LED)は、キセノンやメタルハライドなど
のバブルランプと比較すると、一般に、長寿命、高効
率、高耐G性、単色発光などの利点を有している。この
ために、近年、多くの照明分野への応用において、発光
源としてバブルランプからLEDへと移行する動向が見
られている。
での発光量が小さい。そこで、比較的大きな光量が要求
される照明分野への用途では、例えば、特願昭59−1
62964号や特願平9−69803号の明細書に示さ
れているように、多数のLED素子を一つの平面または
曲面上に集積して配置することで必要とされる光量を確
保していた。
照明装置では、投射照明光源装置には、絶対光量ととも
に輝度の高さが要求される。そこで、例えば、上記明細
書に示されているように、発光源であるLED素子をで
きるだけ集積密度が高くなるように寄せ集め、各LED
素子から放射された光束を一つの凸コンデンサレンズと
一つのフィールドレンズとからなる光学系を用いて、映
像表示素子を投射照明していた。また、必要とされる大
きな光量を確保するために、多数のLED素子は投射照
明光源装置の照明光の光軸にほぼ直交する面上に分布さ
せていた。
ようにLED素子を配置すると、必要とされる大きな光
量を確保することができても、発光部の面積がLED素
子の個数に比例して増加するため、光学系全体としての
輝度を上げることができなかった。特に、対角1インチ
程度の小型の映像表示素子を効率良く投射照明し、か
つ、該映像表示素子からの反射又は透過光を投射レンズ
へと効率良く入投射させることができなかった。
が得られ、小型の映像表示素子に対しても効率良く投射
照明することができ、長寿命で高効率な発光ダイオード
を用いた投射照明光源装置を提供することである。
め、請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すよう
に、平面18内に複数の発光ダイオード(例えば、LE
D素子11a…)を離散的に分布させた面状の光源(例
えば、面状の光源11)と、前記平面と直交するように
光軸が配置される集光レンズ(例えば、凸コンデンサレ
ンズ12)とを有する集光系Aを備えた投射照明光源装
置10であって、前記発光ダイオードの光の放射の光軸
方向が、前記集光レンズの光軸から前記発行ダイオード
までの距離に依存して決められる角度で、前記集光レン
ズの光軸方向に対して前記集光レンズの外側方向へ傾け
られていることを特徴とする。
ードの光軸が、集光レンズの光軸から発光ダイオードま
での距離に依存して決められる角度で、集光レンズの光
軸方向に対して集光レンズの外側方向へ傾けて配置され
ている。このような配置では、複数の発光ダイオードか
らの放射光を集光レンズと成形レンズで1本の光束にま
とめる際、発光ダイオード光軸が集光レンズ光軸と平行
な場合に比べ、該光束の広がりをより抑えることがで
き、発散角度の小さな投射照明に適した光束を得ること
ができる。すなわち、面状の光源の外周部分の発光ダイ
オード光軸を外側に傾けることで、集光レンズによる集
光に際して角度発散を押さえることができる。そして、
このように、角度発散を抑えた投射照明光束を得ること
で、投射照明光束がレンズ枠などにあたってしまう場合
のような、全体光学系の有限サイズによるケラレ損失を
抑制することができる。従って、例えば、本発明の投射
照明光源装置を映像プロジェクタの光源として適用した
ときに、発光ダイオードからの放射光を、映像を投影す
る投射レンズへと有効に導くことができる。従って、投
射照明光束の高輝度化を図ることができ、小型の映像表
示素子に対しても効率良く入投射させることができる投
射照明光源装置を得ることができる。
として発光ダイオードを用いているので、従来のように
バブルランプを用いる場合と比較して、長寿命、高効
率、高耐G性などの特性を与えることができる。従っ
て、本発明の投射照明光源装置を用いることで、メンテ
ナンスフリーで長寿命な映像プロジェクタを得ることが
できる。
射照明光源装置において、例えば、図5に示すように、
前記発光ダイオード(例えば、LED素子21a…)の
放射の方向を調整する放射方向調整手段(例えば、小径
凸レンズ21b…)を備え、該放射方向調整手段によ
り、少なくとも一部の前記発光ダイオードの光の放射の
光軸方向が傾けられていることを特徴とする。
ードからの放射方向を調整する放射方向調整手段が備え
られているので、集光系の集光レンズへと入射する放射
光を請求項1と同様に傾けることができる。従って、請
求項1と同様の効果を奏することができる。
ば、前記のような個々の発光ダイオードの先端に、個々
に凸レンズを配置する構成としても良い。この場合に
は、凸レンズを配置する際に、発光ダイオードの放射の
方向を所望に調整するためには、例えば、発光ダイオー
ドの中心軸と凸レンズの中心軸とを所定の量だけ平行移
動してずらして配置する構成としても良いし、発光ダイ
オードの前方で、発光ダイオードの光軸と凸レンズの光
軸とが、所定の角度をなすように回転させて配置する構
成としても良い。また、平行移動と回転とを組み合わせ
て、発光ダイオードからの放射が所望の方向となるよう
に凸レンズを配置しても良い。また、放射方向調整手段
としては、凸レンズ以外の光学素子を用いても良い。
記載の投射照明光源装置において、例えば、図5に示す
ように、前記発光ダイオードの放射発散全角を狭める放
射発散狹角手段(例えば、小径凸レンズ21b…)を備
えていることを特徴とする。
たは2と同様の効果を奏することができるとともに、発
光ダイオードの放射発散全角を狭める放射発散狹角手段
が備えられているので、さらに、発光ダイオードからの
放射光を、角度発散を抑えて集光することができる。こ
れにより、もともとある程度大きな放射発散全角をもつ
発光ダイオードを用いる場合においても、好適に、角度
発散を抑えて集光することができ、本発明に適用できる
発光ダイオードの選択範囲を広げることができる。
個々の発光ダイオードの前方に凸レンズを配置する構成
とすれば、好適に、放射発散全角を狭めることができ
る。また、この場合には、凸レンズの配置を所望に調整
することで、放射の方向を調整することができるので、
前記放射方向調整手段の役割も併せ持つことができる。
従って、部品点数の削減や構成の簡素化を図ることがで
きるために好ましい。また、用途や目的に応じて、適
宜、凸レンズを選択することで、発光ダイオードからの
放射光の放射方向や集光度合いを所望に調整することが
好ましい。また、放射発散狹角手段としては、凸レンズ
以外の光学素子を用いても良い。
すように、請求項1〜3のいずれか一つに記載の投射照
明光源装置において、前記発光ダイオードの(放射発散
狹角化後の)放射発散全角が8°以内であることを特徴
とする。
3と同様の効果を奏することができるとともに、(放射
発散狹角化後の)放射発散全角が8°以内の発光ダイオ
ードを用いるので、面状の光源から放射される光束を角
度発散を抑えて、好適に、集光することができる。
すように、請求項1〜4のいずれか一つに記載の投射照
明光源装置において、前記集光系には、前記集光レンズ
で集光された光束を、投射に際して所定の光束に成形す
る成形レンズ(例えば、凹レンズ13)が設けられてい
ることを特徴とする。
4と同様の効果を奏することができるとともに、集光レ
ンズで集光された光束を、投射に際して、成形レンズに
より所定の光束に成形することができる。従って、例え
ば、本発明の投射照明光源装置を映像プロジェクタの光
源として適用した場合に、スクリーンへと映像を投影す
る投射レンズにあわせた所定の光束となるように成形す
ることができる。これにより、さらに、光学系の有限サ
イズにより投射照明光束がケラれることが抑制され、発
光ダイオードからの放射光を効率良く利用することがで
き、投射照明光源の高輝度化に寄与することができる。
明の実施の形態の投射照明光源装置を詳細に説明する。
本実施の形態の投射照明光源装置は、映像プロジェクタ
が所定の映像をスクリーン19へ投影するための光源と
して用いられる。
る。図1に示すように、映像プロジェクタの全体光学系
は、第1の実施の形態の投射照明光源装置10と、投射
照明光源装置10から放射される投射照明光束に映像情
報を与える映像表示素子16と、映像情報が与えられた
投射照明光束をスクリーン19へと投影する投射レンズ
17と、投射照明光源装置10からの投射照明光束を映
像表示素子16へと照射するとともに、映像表示素子1
6で映像情報を受け取った投射照明光束を投射レンズ1
7へと入射させる偏光ビームスプリッタ15と、等を主
体に構成されている。
に、平面18上に配置されたLED素子11a…からな
る面状の光源11と、面状の光源11からの放射光を集
光する集光系Aと、を主体に構成されている。また、集
光系Aは、凸コンデンサレンズ12(集光レンズ)と、
凸コンデンサレンズ12で集光された光束を必要な特性
を満たす投射照明光束に成形する凹レンズ13(成形レ
ンズ)と、LED素子11a…からの放射光を所定の偏
光に揃えて偏光ビームスプリッタ15に入射させる偏光
変換素子14と、等を主体に構成されている。
が平面18上に集積して備えられている。そして、この
ように離散的に配置された個々のLED素子11a…か
らRGB各色の放射光が放射され、このRGB各色の放
射光が時分割的に混合されて、白色光の面状の光源11
として機能するようになっている。本実施の形態におい
ては、平面18上には、7×7個(計49個)のLED
素子11a…が備えられている。また、図1において
は、7×7個配置されるLED素子11a…のうちの一
列分(7個)のみを図示している。また、第1の実施の
形態で用いるLED素子11a…の放射発散全角は8°
である。
方向は、平面18上で、凸コンデンサレンズ12の光軸
に対して、所定の向きとなるように配置されている。こ
の向きは、凸コンデンサレンズ12の光軸からLED素
子11a…までの距離に依存して決められており、本実
施の形態においては、凸コンデンサレンズ12の光軸か
ら遠い位置にあるLED素子11a…ほど、大きな角度
で、凸コンデンサレンズ12の光軸から外側を向くよう
に配置されている。そして、このように個々のLED素
子11a…を傾けて配置することで、映像表示素子16
を照明した投射照明光束が、投射レンズに入射する際大
きな角度発散を伴って幅広く広がることを抑制すること
ができる。これにより、投射照明光源が投射レンズ17
へと効率的に導かれることになり、高輝度化を図ること
ができる。
で、各LED素子11a…の光軸と凸コンデンサレンズ
12の光軸とのなす角を定めている。 θ=A・r(ただし、A=π/1800) …(a) ここで式(a)中、r:LED素子11a…の凸コンデ
ンサレンズ12の光軸からの距離(mm単位)、θ:L
ED素子11a…の光軸と凸コンデンサレンズ12の光
軸とのなす角度(ラディアン単位)である。そして、L
ED素子11a…は、光を放射するLED素子先端を全
体の光軸から離れる外側方向に傾けられている。
配置するときに、適用可能な関係式は式(a)に限定さ
れない。すなわち、凸コンデンサレンズ12の光軸から
LED素子11a…までの距離に依存して角度を決める
ことができ、投射照明光束の角度発散を抑えた投射照明
光束を得ることができれば、式(a)の他の関係式を適
用しても良い。
配置するには、例えば、RGB(3原色)各色のLED
が分散されるように配置する構成としても良いし、RG
B各色ごとに発光する面状光源を各々独立して設けるよ
うに配置する構成としても良い。なお、3原色を合成し
て白色光源を得るには、例えば、前者の場合には、RG
B各色のLED素子11a…からの発光が十分に混色さ
れるように、各LED素子11a…を分散配置すれば良
い。また、後者の場合には、各色を合成することができ
るフィルタ(例えば、ダイクロイックフィルタなど)を
設けることが好ましい。
示すように、LED素子11a…からの放射光を集光す
る周知のレンズであり、その光軸が平面18と直交する
ように配置されている。本実施の形態では、凸コンデン
サレンズとして、口径100mm、焦点距離144mm
のものを用いている。また、凹レンズ13は、凸コンデ
ンサレンズからの投射照明光束を、投射レンズ17にあ
わせた所定の光束となるように成形する。これにより、
角度発散を抑えた投射照明光束を得ることができ、LE
Dからの放射光を効率良く利用することができる。本実
施の形態では、凹レンズ13として、口径40mm、焦
点距離90mmのものを用いている。
で成形された投射照明光束を、所定の偏光の成分に揃え
る周知の素子である。本実施の形態においては、偏光変
換素子14としては、LED素子11a…から放射され
るランダム偏光の放射光をS偏光に揃える素子を用いて
いる。
に示すように、入射光のS偏光の成分を90°反射させ
るとともにP偏光の成分を透過させる面15aが備えら
れている。従って、LED素子11a…からの放射光
が、偏光変換素子14でS偏光に揃えられ、面15bを
介して偏光ビームスプリッタ15へと入射すると、面1
5aで映像表示素子16に向かって反射されることにな
る。これにより、所定の偏光(S偏光)に揃えられた投
射照明光束が映像表示素子16へと入射される。
周知の反射型液晶表示素子を用いており、その対角サイ
ズは1インチの小型のものである。この映像表示素子1
6は、偏光ビームスプリッタ15の面15cの近傍で、
面15cとほぼ平行に配置されている。そして、偏光ビ
ームスプリッタ15からの反射光(S偏光)が、映像表
示素子16に入射すると、映像表示素子16の表面側の
部分で投射レンズ17の方向に反射されるとともに、こ
のときにS偏光からP偏光へと変えられる。これによ
り、偏光ビームスプリッタ15の面15aを透過して投
射レンズ17へと導かれるようになっている。
6で映像情報を得た投射照明光束を、前方のスクリーン
19へと投影するレンズであり、本実施の形態では、口
径40mm、F2のものを用いている。
形態の投射照明光源装置10の放射光の進み方を説明す
る。始めに、図1を参照して、第1の実施の形態の投射
照明光源装置10を備える映像プロジェクタの全体光路
を説明する。すなわち、式(a)に基づいて傾けて配置
されたLED素子11a…からの放射光は、凸コンデン
サレンズ12により集光されつつ、凹レンズ13へと導
かれる。そして、凹レンズ13において所定の投射照明
光束となるように成形され、偏光変換素子14において
S偏光に揃えられる。次いで、偏光変換素子14でS偏
光に揃えられた投射照明光束は、偏光ビームスプリッタ
15へと導かれる。この投射照明光束は、面15bを介
して偏光ビームスプリッタ15へと入射され、偏光ビー
ムスプリッタ15の面15aで、映像表示素子16に向
う方向に90°反射される。次いで、面15cを介して
偏光ビームスプリッタ15から出たのちに、映像表示素
子16へと導かれて映像情報が与えられる。この際に、
映像表示素子16で投射レンズ17に向う方向に反射さ
れるとともに、S偏光からP偏光へと変えられる。こう
して、再度、面15cを介して、偏光ビームスプリッタ
15へと入射されると、P偏光に揃えられているので面
15aを通過して、投射レンズ17へと向う。そして、
面15dを通過して投射レンズ17へと導かれる。次い
で、投射レンズ17により、映像情報を与えられた投射
照明光束1Aが前方のスクリーン19へと投影され、ス
クリーン19に所定の映像が投影される。
の投射照明光源装置10において、LED素子11a…
からの放射光が投射レンズ16に入射するまでの光の進
み方を説明する。なお、図2においては、一列分(7
個)のLED素子11a…のうちの、真中と両端に配置
される3個のLED素子11a…からの放射光の光路を
示している。また、投射照明光束を直進的に把握できる
ように図示するために、偏光ビームスプリッタ15を通
過するところの光路については、映像表示素子16での
反射前後の光路を分離して等価的に示している。また、
投射レンズ17は、主点位置と、主点位置における口径
のみ図示している。
D素子11aからの放射光は、凸コンデンサレンズ12
で集光された後に、凹レンズ13で所定の光束となるよ
うに成形され、偏光変換素子14でS偏光に揃えられ
る。次いで、偏光スプリッタ15を介して映像表示素子
16の映像情報を得るとともに、投射レンズ17へと入
射される。また、両端に配置されるLED素子11a…
からの放射光は、LED素子11a…の光軸が、式
(a)に基づいて凸コンデンサレンズ12の光軸から外
側を向く所定の方向に傾けられているので、凸コンデン
サレンズ12で内側を向く方向に集光し、凹成形レンズ
13で1本の光束にまとめる際、各発光ダイオードから
の放射の光軸は全体光学系の光軸により平行に近づくよ
う曲げられる。これにより、LED素子11a…から得
られる投射照明光束が幅広くひろがることが抑制されて
いる。
子11a…からの投射照明光束は、凹レンズ13を出て
から投射レンズ17に入射するまで、その断面形状が、
映像表示素子16より少し広い程度に保ったまま伝播さ
れている。これにより、LED素子11a…からの放射
を投射レンズ17へと有効に導くことができる。すなわ
ち、LED素子11a…を上述のように式(a)に基づ
いて傾けて配置することで、投射レンズ17に導かれる
投射照明光束の角度発散を抑えることができ、発光輝度
の高い投射照明光束を得ることができる。
0によれば、放射発散全角8°のLEDを用いて、式
(a)に基づいて、LEDの光軸を凸コンデンサレンズ
12の光軸から外側に向けて上記の通りに配置すること
で、角度発散を抑えた投射照明光束を得ることができ
る。従って、LED素子11a…からの放射光を、映像
を投影する投射レンズ17に有効に導くことができ、投
射照明光束の高輝度化を図ることができる。これによ
り、小型の映像表示素子16についても効率良く入投射
することができる。また、発光ダイオードの特性から、
長寿命、高効率、高耐G性などを投射照明光源に与える
ことができる。
素子16として反射型液晶表示素子を用いており、偏光
変換素子14により、LED素子11a…からの偏光を
揃えて偏光ビームスプリッタ15に入射させることで、
LED素子11a…からの放射光を効率的に利用するこ
とができる。
に、放射発散全角8°のLED素子11a…を用い、各
LED素子11a…の光軸を凸コンデンサレンズ12の
光軸と平行に配置した場合の一例を示す。従って、図2
と図3とは、LED素子11a…の配置の仕方のみが異
なっている。図2の光の進み方の様子と比較すると、凹
レンズ13で成形されたあとの投射照明光束は、投射レ
ンズ17に入射する前にすでに拡大し始めており、所定
の光路から外れて、光源として利用できない投射照明光
束の割合が増加している。すなわち、同じ放射発散全角
(8°)のLED素子11a…を用いたときに、LED
素子11a…の光軸を凸コンデンサレンズ12の光軸に
対して外側に傾けることで、投射レンズ17に入射する
投射照明光束のケラレ損失や、投射レンズ17内での投
射照明光束のケラレ損失を抑制することができ、LED
素子11a…からの放射光を有効に利用することができ
る。
に、放射発散全角10°のLED素子11b…を用い、
かつ、その光軸を、式(a)に基づいて凸コンデンサレ
ンズ12の光軸に対し外側へ傾けて(図2と同様)設置
した場合の一例を示す。従って、図2と図4とは、LE
D素子11a…の放射発散全角のみが異なっている。図
4に示されるように、LED素子11a…の放射発散全
角を10°まで大きくすると、各LED素子11b…の
光軸を式(a)に基づいて傾けても、凹レンズ13によ
り成形された投射照明光束のうち、投射レンズ17に入
射するまでに所定の光路から外れてしまい、光学系の有
限サイズのためにケラレてしまう成分の割合が増大して
いる。すなわち、本実施の形態で用いるLED素子11
a…の放射発散全角としては8°以下のものを用いるこ
とが好ましい。
投射照明光源装置20は、図5に示すように、個々のL
ED素子21a…の前方に、LED素子21a…の放射
光の方向を調整する小径凸レンズ21b…(放射方向調
整手段)が備えられている。また、LED素子21a…
の取り付け方は、LED素子21a…の光軸が、凸コン
デンサレンズ12の光軸と平行とされている。なお、上
記の点以外は、第1の実施の形態と同様の構成である。
そこで、以下の説明においては、LED素子21a…の
種類と取り付け方を主体に説明するものとし、同様の構
成要素については同一の符号を付してその説明を省略す
る。
に、小径凸レンズ21b…の光軸とLED素子21a…
の光軸とを、凸コンデンサレンズ12の光軸から離れる
方向に平行移動して、微小距離だけずらして配置されて
いる。このときの微小距離は、個々のLED素子21a
…の凸コンデンサレンズ12の光軸からの距離に、ほぼ
比例する大きさとなっている。これにより、個々のLE
D素子21a…からの放射光は、小径凸レンズ21b…
により、凸コンデンサレンズ12の光軸から離れるほど
外側を向く角度で放射されるように調整されている。そ
して、小径凸レンズ21b…を上述のように配置するこ
とで、第1の実施の形態と同様に、凸コンデンサレンズ
12に入射する放射光の上下側が、凸コンデンサレンズ
12の光軸側に向くように集光され、角度発散を抑えた
投射照明光束を得ることができる。これにより、投射照
明光束の高輝度化を図ることができるとともに、投射照
明光束を投射レンズ17へと有効に入射させることがで
きる。
子21a…からの放射光を集光して放射する(放射発散
狹角手段)。従って、LED素子21a…の放射発散全
角を狭めることができ、さらに、角度発散を抑えた投射
照明光束を得ることができる。すなわち、本実施の形態
において、小径凸レンズ21b…は、放射方向調整手段
となるとともに放射発散狹角手段としての役割も併せ持
っている。なお、第2の実施の形態においては、LED
素子21a…として放射発散全角15°のものを用いて
おり、小径凸レンズ21b…により、LED素子21a
からの放射光が発散全角が8°に狭められている。
の投射照明光源装置20を備える映像プロジェクタが映
像を投影する際の光路は、基本的に、第1の実施の形態
と同様である。すなわち、LED素子21a…の放射光
が、小径凸レンズ21b…を介して、凸コンデンサレン
ズ12の光軸に対して外側を向くように放射されること
を除いては、第1の実施の形態と同様の光路をたどる。
置20において、各LED素子21a…からの投射照明
光束が、投射レンズ17に入射するまでの光の進み方
は、LED素子21a…からの放射光が小径凸レンズ2
1b…により所定の方向となるように調整されるので、
基本的に、第1の実施の形態と同様となる。
置20によれば、小径凸レンズ21b…により、LED
素子21a…からの放射方向が調整され、凸コンデンサ
レンズ12に入射する放射光を、凸コンデンサレンズ1
2の光軸からの距離に依存して、外側を向くようにする
ことができる。従って、第1の実施の形態の投射照明光
源10と同様の効果を奏することができる。
投射照明光源30は、図6に示すように、第2の実施の
形態の投射照明光源20の変形例であり、LED素子3
1a…の先端の小径凸レンズ31b…の光軸を傾けるこ
とによって、LED素子31a…の光軸を傾けていると
ころが異なっている。このときの光軸を傾ける角度は、
個々のLED素子31a…の凸コンデンサレンズ12の
光軸からの距離に、ほぼ比例する大きさとなっている。
これにより、個々のLED素子31a…からの放射光
は、各々の先端に配置された小径凸レンズ31b…によ
り、所定の角度で放射されるようになる。従って、映像
表示素子16を照射した後に、放射光の角度発散が抑え
られて効率良く投射レンズ17へと入射する発光輝度が
高い投射照明光束を得ることができる。
0において、各LED素子31a…からの放射光が、投
射レンズ17に入射するまでの光の進み方は、基本的
に、第2の実施の形態と同様となる。
よれば、小径凸レンズ31b…により、第1の実施の形
態の投射照明光源10と同様の効果を奏することができ
る。
るものではない。例えば、本実施の形態においては、映
像表示素子として反射型液晶表示素子を用いているが、
これに限定されるものではなく、例えば、透過型液晶表
示素子やDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)な
どを用いても良い。また、具体的に示した細部構成や方
法等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て、適宜に変更可能であることは勿論である。
分布された複数の発光ダイオードの放射光から、角度発
散を抑えた1つの投射照明光束を得ることができる。従
って、投射照明光束の高輝度化を図ることができ、小型
の映像表示素子に対しても効率良く投射できる投射照明
光源装置を得ることができる。また、放射光源として発
光ダイオードを用いるので、長寿命、高効率、高耐G性
などの性質を投射照明光源装置に与えることができ、メ
ンテナンスフリーで長寿命な映像プロジェクタを得るこ
とができる。
整手段により集光レンズに入射する放射光を請求項1と
同様となるように調整することができる。従って、請求
項1と同様の効果を奏することができる。
たは2と同様の効果を奏することができるとともに、角
度発散を抑えた投射照明光束を得ることができる。
3と同様の効果を奏することができるとともに、角度発
散を抑えた投射照明光束を得ることができる。
4と同様の効果を奏することができるとともに、さら
に、角度発散を抑えた投射照明光束を得ることができ、
発光ダイオードからの放射光を効率良く利用することが
できる。
光源装置10を備える映像プロジェクタの全体光路を示
す図である。
までの光の進み方を示す図である。
示す図である。
示す図である。
光源装置20の面状の光源21の拡大図である。
光源装置30の面状の光源31の拡大図である。
ド) 12 凸コンデンサレンズ(集光レ
ンズ) 13 凹レンズ(成形レンズ) 18 平面 21b、31b 小径凸レンズ(放射方向調整
手段)(放射狹角調整手段) A 集光系
Claims (5)
- 【請求項1】 平面内に複数の発光ダイオードを離散的
に分布させた面状の光源と、前記平面と直交するように
光軸が配置される集光レンズとを有する集光系を備えた
投射照明光源装置であって、 前記発光ダイオードの光の放射の光軸方向が、前記集光
レンズの光軸から前記発行ダイオードまでの距離に依存
して決められる角度で、前記集光レンズの光軸方向に対
して前記集光レンズの外側方向へ傾けられていることを
特徴とする投射照明光源装置。 - 【請求項2】 前記発光ダイオードの放射の方向を調整
する放射方向調整手段を備え、 該放射方向調整手段により、少なくとも一部の前記発光
ダイオードの光の放射の光軸方向が傾けられていること
を特徴とする請求項1記載の投射照明光源装置。 - 【請求項3】 前記発光ダイオードの放射発散全角を狭
める放射発散狹角手段を備えていることを特徴とする請
求項1または2記載の投射照明光源装置。 - 【請求項4】 前記発光ダイオードの放射発散狹角後の
放射発散全角が8°以内であることを特徴とする請求項
1〜3のいずれか一つに記載の投射照明光源装置。 - 【請求項5】 前記集光系には、前記集光レンズで集光
された光束を、投射に際して所定の光束に成形する成形
レンズが設けられていることを特徴とする請求項1〜4
のいずれか一つに記載の投射照明光源装置。
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