JP2001301465A

JP2001301465A - 透明ルーフ部分およびサンシェード装置を有する車両ルーフ

Info

Publication number: JP2001301465A
Application number: JP2001121625A
Authority: JP
Inventors: Bernhard Wingen; ヴィンゲンベルンハルト; Wolfgang Seyfferth; ザイフェルトヴォルフガング
Original assignee: Webasto Japan Co Ltd
Current assignee: Webasto Japan Co Ltd
Priority date: 2000-04-19
Filing date: 2001-04-19
Publication date: 2001-10-31
Also published as: DE10019664C2; EP1147932A1; DE10019664A1; US20010054833A1; US6520569B2

Abstract

(57)【要約】【課題】サンシェード装置の使用時により大きいフレ
キシビリティを達成する。【解決手段】透明ルーフ部分２と、ルーフ部分２の下
方に設置されルーフ開口部の前縁９または後縁１３まで
走行できる少なくとも１つのサンシェード要素５を含む
サンシェード装置５とを有し、サンシェード要素５は、
車両縦方向へ摺動自在に支持されている。サンシェード
要素５は、車両縦方向へ摺動自在に支持された横梁７に
設置できる。第１サンシェード要素５で被われてないル
ーフ開口部１４の部分のために引出自在の第２サンシェ
ード要素１１を設け、ルーフ開口部の前縁９または後縁
１３または横梁７に支持する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、透明ルーフ部分
と、ルーフ部分の下方に設置されルーフ部分の前縁また
は後縁まで走行できる少なくとも１つのサンシェード要
素を含むサンシェード装置とを有する車両ルーフに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】ガラスルーフの下方にほぼ中心に設置さ
れ前方または後方へ走行できる２つの組込巻上ブライン
ドからなる装置は、公知である。巻上ブラインドを使用
しない場合も、特に、カバーを後方へ摺動したルーフ開
放時に、上記巻上ブラインドは、ルーフ開口部上に横方
向へ配置され、視野を妨害する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、サン
シェード装置の使用時により大きいフレキシビリティを
達成できる冒頭に述べた種類の車両ルーフを創成するこ
とにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この課題は、透明ルーフ
部分と、該透明ルーフ部分の下方に設置されルーフ開口
部の前縁または後縁まで走行できる（引き出すことがで
きる）少なくとも１つのサンシェード要素を含むサンシ
ェード装置とを有する車両ルーフにおいて、本発明にも
とづき、サンシェード要素を車両縦方向へ摺動自在に支
持することによって、解決される。即ち、サンシェード
要素は、導入状態において、遮蔽ではなくできる限り妨
害されない視野が望ましい場合、この目的に適した位置
に摺動させることができる。しかしながら、サンシェー
ド要素は、部分的にまたは完全に引出された位置に摺動
させることもでき、この場合、その引出長さを短縮また
は延長できる。

【０００５】本発明の有利な実施例を、従属請求項に開
示してある。サンシェード要素は、車両縦方向へ摺動自
在に支持した横梁に設置するのが好ましい。横梁は、例
えば軽量に構成されたサンシェード要素の必要な安定性
および保護された受けおよび光学的被覆を提供する。ル
ーフ開口部のうち第１サンシェード要素で被われてない
部分のために引出可能な第２サンシェード要素を設け、
ルーフ開口部の前縁または後縁または横梁に支持した場
合、車両の前室および後室のための遮蔽状態を選択的に
多様に調節できる。

【０００６】サンシェード要素または横梁の摺動のため
に駆動装置を設けることができる場合も、代替方策とし
て手操作による摺動も可能である。更に、１つまたは複
数のサンシェード要素の引出および導入は、駆動装置お
よび手操作によって行うことができる。段階的なまたは
無段の多様な中間調節以外に、摺動自在に支持したサン
シェード要素または横梁をルーフ開口部の前縁および後
縁に沿って摺動させることができる。

【０００７】少なくとも１つのサンシェード要素を、ル
ーフ横方向へ、少なくとも２つの独立のサンシェード要
素に分割すれば、遮蔽状態をフレキシビルに調節でき
る。引出されルーフ開口部を被うサンシェード要素の場
合も横梁に受容されルーフ開口部を開放するサンシェー
ド要素の場合も、横梁を摺動できれば合目的的である。
好ましい実施例にもとづき、サンシェード要素を支持し
た横梁は、ルーフの横方向曲率に適合させる。次いで、
乗員の頭上範囲が横梁およびサンシェード要素によって
侵害されないよう、中心範囲を上昇する。横梁は、２つ
の脚を含むことができ、横梁の中心範囲が車内スペース
に関して摺動自在に支持した外部の脚端よりも高く配置
できる。

【０００８】この場合、上昇された中心範囲の利点を利
用するため、横梁の各脚が、サンシェード要素を含んで
いれば合目的的である。横梁を車両ルーフの側部縦案内
レールに摺動自在に支持すれば合目的的である。ルーフ
開口時に特に多様に使用するため、横梁をサンシェード
要素とともに装置ユニットとして車両ルーフから取外す
ことができれば合目的的である。サンシェード要素の少
なくとも１つが、引出可能な巻上ブラインドまたはベネ
シャン巻上ブラインドであれば好ましい。

【０００９】ルーフ部分は、固定のガラスルーフまたは
合成樹脂ルーフであるか、開閉自在な少なくとも１つの
透明カバーを有することができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して車両ルー
フの実施例を詳細に説明する。固定ルーフ面１を有する
乗用車の車両ルーフは、例えば、順次に設置された開閉
自在の２つのガラスカバー３，４を有するスライドチル
トルーフまたはスポイラールーフとして構成された、あ
るいは、不動に組込まれたガラスルーフであってよい透
明ルーフ部分２を含む。透明ルーフ部分２またはガラス
カバー３，４を少なくとも部分的に下面から被うサンシ
ェード装置は、巻取軸６を横梁７に回転自在に支持した
引出自在なサンシェード要素としての巻上ブラインド５
を含む。

【００１１】横梁７は、透明ルーフ部分２の幅にわたっ
て延び、側部の縦案内レール８に車両縦方向またはルー
フ縦方向に摺動自在に支持され、縦方向の異なる位置に
固定できる。巻上ブラインド５は、完全に巻取られ横梁
７に設置された開放位置から送出し、透明ルーフ部分２
の前縁９まで引出すことができる（図１参照）。車内か
ら透視できる透明ルーフ部分２の前縁９は、例えば、透
明ルーフ部分２の下方の自由ルーフ部分を限定するキャ
ノピー１０によって形成されている。

【００１２】巻上ブラインド５の引出は、手操作でまた
は駆動装置（図示してない）によって行うことができ
る。上記駆動装置は、例えば、巻上ブラインド５の前縁
に設置され縦案内レール８に案内された側部頚軸を駆動
する。第２巻上ブラインド１１は、その巻取軸１２によ
って横梁７に回転自在に且つ透明ルーフ部分２の後縁１
３まで引出自在に設置されている。この場合も、後縁１
３は、キャノピー１０から形成でき、引出操作は、手操
作でまたは駆動装置によって行うことができる。

【００１３】横梁７は、巻上ブラインド５の開閉時、手
操作によってまたは駆動装置によって縦案内レール８に
沿って、例えば、図１に示した中心位置から透明ルーフ
部分２または自由ルーフ部分の後縁１３まで摺動または
移動できる（図２参照）。また横梁７は前縁９まで摺動
又は移動できる。巻上ブラインド５，１１の開閉時に横
梁７を摺動する場合、後方への摺動時には、前部巻上ブ
ラインド５は引出され、他方、後部巻上ブラインド１１
は巻取られる。

【００１４】図２に示した位置では、横梁７は、巻取ら
れた双方の巻上ブラインド５，１１とともに、後部位置
にあり、従って、透明ルーフ部分２は、被われてない。
双方のガラスカバー３，４は、後方へ上昇されたスポイ
ラー位置に後方へ走行されて重畳し、大きいルーフ開口
部１４を開放する。ルーフ開口部１４の後部を太陽光に
対して遮蔽したい場合は、横梁７を対応する経路区間だ
け前方へ摺動させる。この場合、後部の巻上ブラインド
１１の端部は、摺動前に後縁１３に固定でき、巻上ブラ
インド１１は、横梁７の摺動時に引出されるか、横梁７
の摺動後に引出される。

【００１５】図３に、横梁７が、透明ルーフ部分２また
はガラスカバー３，４の横方向曲率に適合され、車内ス
ペースに関して且つ側部の縦案内レール８に対してより
高く配置された中心部分１５を含む湾曲形状を有する実
施形態を示した。横梁７の摺動時に、乗員の自由頭上ス
ペースは、本質的に真っすぐな横梁７の場合のように侵
害されることはない。横梁７は、内部中心部分１５にお
いて１８０°よりも小さい角度で相互に結合された２つ
のほぼ真っすぐな脚を有することができる。

【００１６】湾曲したまたは曲げた横梁７に対する適合
度を向上するため、前後のサンシェード要素または各巻
上ブラインド５，１１を、一緒にまたは相互に無関係に
操作できる２つの部分ブラインド（サンシェード部分要
素）１６，１７に分割する（図３参照）。他の実施形態
（図４参照）にもとづき、第２巻上ブラインド１１は、
後部キャノピー１０の後縁１３に設置されている。巻上
ブラインド１１は、引出すことができ、横梁７に固定で
き、従って、横梁７を更に前側に摺動させれば、後部ブ
ラインド１１は、更に引出される。

【００１７】上述の実施形態の場合、サンシェード要素
として巻上ブラインド５，１１が設けてある。しかしな
がら、連続面を有する引出自在のブラインドのかわり
に、ベネシャンブラインド、スラット状サンシェード要
素などを使用できる。サンシェード要素または巻上ブラ
インド５，１１は、それ自体、側部の縦案内レール８に
摺動自在に支持でき、従って、独立の横梁は不要であ
り、横梁の機能は、サンシェード要素または巻上ブライ
ンド５，１１自体が果たす。横梁７は、１つまたは複数
の巻上ブラインド５，１１とともにユニットとしてルー
フ開口部から取外すことができる。

【００１８】本発明における透明ルーフ部分２とは、半
透明のものを含み意味であり、また、ガラスに限らず、
プラスチック等の合成樹脂材により構成することもでき
る。

【００１９】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、サ
ンシェード要素をできる限り視野が妨害されない位置に
摺動させることができるようになり、サンシェード装置
の使用時により大きいフレキシビリティを達成できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】透明ルーフ部分およびサンシェード装置を有す
る略縦断面図である。

【図２】サンシェード要素を後方へ摺動しルーフカバー
を開いた状態の車両ルーフの縦断面図である。

【図３】サンシェード装置を有する車両ルーフの横断面
図である。

【図４】サンシェード装置の他の実施例を有する車両ル
ーフの縦断面図である。

【符号の説明】

１固定ルーフ面２ルーフ部分３ガラスカバー４ガラスカバー５巻上ブラインド（サンシェード要素）６巻取軸７横梁８縦案内レール９前縁１０キャノピー１１巻上ブラインド（サンシェード要素）１２巻取軸１３後縁１４ルーフ開口部１５中心部分１６部分ブラインド（サンシェード部分要素）１７部分ブラインド（サンシェード部分要素）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】透明ルーフ部分（２）と、該透明ルーフ
部分（２）の下方に設置されルーフ開口部（１４）の前
縁（９）または後縁（１３）まで走行できる少なくとも
１つのサンシェード要素（５）を含むサンシェード装置
（５）とを有する車両ルーフにおいて、前記サンシェード要素（５）が、車両縦方向へ摺動自在
に支持されていることを特徴とする車両ルーフ。
【請求項２】前記サンシェード要素（５）が、車両縦
方向へ摺動自在に支持された横梁（７）に設置されてい
ることを特徴とする請求項１に記載の車両ルーフ。
【請求項３】引出自在の第２サンシェード要素（１
１）が、第１サンシェード要素（５）で被われてないル
ーフ開口部（１４）の部分のために設けてあり、ルーフ
開口部（１４）の前縁（９）または後縁（１３）または
横梁（７）に支持されていることを特徴とする請求項１
または２に記載の車両ルーフ。
【請求項４】前記サンシェード要素（５，１１）また
は横梁（７）を摺動する駆動装置が設けてあることを特
徴とする請求項１〜３の１つに記載の車両ルーフ。
【請求項５】駆動装置によって１つまたは複数のサン
シェード要素（５，１１）の引出および導入を行うこと
を特徴とする請求項１〜４の１つに記載の車両ルーフ。
【請求項６】摺動自在に支持したサンシェード要素
（５）および横梁（７）が、それぞれ、透明ルーフ部分
（２）の前縁（９）および後縁（１３）に沿って摺動自
在であることを特徴とする請求項１〜５の１つに記載の
車両ルーフ。
【請求項７】少なくとも１つのサンシェード要素
（５，１１）が、ルーフ横方向へ、少なくとも２つの独
立のサンシェード部分要素（１６，１７）に分割されて
いることを特徴とする請求項１〜６の１つに記載の車両
ルーフ。
【請求項８】サンシェード要素（５，１１）が引出さ
れ透明ルーフ部分（２）を被った場合も、サンシェード
要素（５，１１）が横梁（７）に受容され透明ルーフ部
分（２）を開放した場合も、横梁（７）が摺動できるこ
とを特徴とする請求項１〜７の１つに記載の車両ルー
フ。
【請求項９】横梁（７）が、該横梁（７）に支持され
たサンシェード要素（５，１１）とともに、ルーフ曲率
に適合されていることを特徴とする請求項１〜８の１つ
に記載の車両ルーフ。
【請求項１０】横梁（７）が、２つの脚を含み、横梁
（７）の中心部分（１５）が車内スペースに関して摺動
自在に支持された外部脚端よりも高く配置されているこ
とを特徴とする請求項１〜９の１つに記載の車両ルー
フ。
【請求項１１】横梁（７）の各脚には、サンシェード
要素（１６，１７）が設けてあることを特徴とする請求
項１０に記載の車両ルーフ。
【請求項１２】横梁（７）が、車両ルーフの側部縦案
内レール（８）に摺動自在に支持されていることを特徴
とする請求項１〜１１の１つに記載の車両ルーフ。
【請求項１３】横梁（７）が、サンシェード要素
（５，１１）とともに、装置ユニットととして車両ルー
フから取外し得ることを特徴とする請求項１〜１２の１
つに記載の車両ルーフ。
【請求項１４】サンシェード要素（５，１１）または
サンシェード部分要素（１６，１７）の少なくとも１つ
が、引出自在の巻上ブラインドまたはベネシャンブライ
ンドであることを特徴とする請求項１〜１３の１つに記
載の車両ルーフ。
【請求項１５】透明ルーフ部分（２）が、固定のガラ
スルーフであることを特徴とする請求項１〜１４の１つ
に記載の車両ルーフ。
【請求項１６】透明ルーフ部分（２）が、少なくとも
１つの開閉自在な透明カバー（３，４）を有することを
特徴とする請求項１〜１４の１つに記載の車両ルーフ。