JP2001300747A - レーザマーキング装置 - Google Patents

レーザマーキング装置

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JP2001300747A JP2000125445A JP2000125445A JP2001300747A JP 2001300747 A JP2001300747 A JP 2001300747A JP 2000125445 A JP2000125445 A JP 2000125445A JP 2000125445 A JP2000125445 A JP 2000125445A JP 2001300747 A JP2001300747 A JP 2001300747A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 マーキングのムラ現象を抑えて、印字品質を
向上させることができるレーザマーキング装置を提供す
る。 【解決手段】 このレーザマーキング装置では、マーキ
ング情報の文字・図形等を構成する線分の長さLが、基
準線分長Lminより短い場合には、線分の長さLと基準
線分長Lminとの比率(=L/Lmin)に応じて、レーザ
パワーPoutを小さくするように補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を被マー
キング対象物に照射して2次元方向に走査することによ
って、被マーキング対象物表面に文字・記号・図形等を
マーキングするレーザマーキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のレーザマーカ装置は、レーザ光
の向きを2次元的に変えるために、1対のガルバノミラ
ーを有したガルバノミラー装置を備えている。そして、
ガルバノミラー装置に連なる制御手段に、所望の文字・
記号・図形等に関するマーキング情報を入力すると、そ
の制御手段からガルバノミラー装置へと制御信号が送ら
れ、両ガルバノミラーが駆動手段にてそれぞれ異なる方
向に傾動される。これにより、レーザ光が、両ガルバノ
ミラーでそれぞれ向きを変えられ、そのレーザ光の照射
点が被マーキング対象物上で2次元方向に走査されて、
文字・記号・図形等がマーキングされる。
【0003】ところで、上記したガルバノミラーなどの
駆動部分は、制御命令を与えてから始動するまでに挙動
遅れ時間を要し、かつ、設定速度に達するまでに加速時
間を要する。このため、制御装置からガルバノミラー装
置に与えた命令に対して、レーザ光の実際の照射点が遅
れて追従するという現象が生じる。
【0004】この追従遅れの現象を図3〜図7を参照し
つつ説明すると、例えば、図3に示すように、長さL1
の線分をマーキングする場合には、制御信号は、線分の
始点P1から終点Pnまでの間の複数の座標データP2〜
Pn-1に対応する信号を順次にガルバノミラー装置に出
力していく。すると、ガルバノミラー装置は、制御手段
からの座標データに対応した電圧に対し、直ちに動作を
開始せず、図4に示すように、所定時間T1(以下、こ
の時間を「ガルバノ挙動遅れ時間T1」という)後に動
き出す。なお、このガルバノ挙動遅れ時間T1は、ガル
バノミラーの材質、形状(大きさ、重さ)による慣性、
および、ガルバノミラーを駆動する部分のトルクとから
決定される時間で、設定印字速度Vset等の設定条件に
関係なく一定である。
【0005】ガルバノ挙動遅れ時間T1が経過すると、
ガルバノミラーが始動して、レーザ光の照射点が走査さ
れるが、予め設定される設定印字速度Vsetで走査され
るまでには、所定の加速時間T2を要する。そして、加
速時間T2後に、レーザ光の走査速度が、設定印字速度
Vsetに達し、その速度Vsetに維持したいわゆる等速動
作でレーザ光を走査する。
【0006】そして、レーザ光の照射点が終点Pnに近
づいてくると、ガルバノミラー装置は、レーザ光の照射
点を終点Pnできちんと停止できるように、徐々に減速
していき、減速時間T3を要して、レーザ光の照射点を
終点Pnに停止させる。従って、ガルバノミラー装置
は、ガルバノ挙動遅れ時間T1、加速時間T2、減速時
間T3により制御手段からの命令に対してズレ時間ΔT
(=T1+T2+T3)だけ遅れて追従することにな
る。
【0007】さて、マーキングする文字・記号・図形を
それらを構成する各線分単位でみた場合、これら線分を
マーキングする際に、線分が十分長い場合には、上記挙
動遅れ時間T1及び加減速時間T2,T3は、等速動作
を行っている時間T4(図4参照)に対して非常に短時
間である。
【0008】しかしながら、マーキングする線分が短い
場合には、以下の理由により、等速時間T4が短くなる
と共に加減速時間T2,T3が長くなる。その理由は、
ガルバノミラー装置は、目標地点と実際の位置との偏差
に応じて、設定印字速度Vsetに達するように加速する
ので、制御手段が線分の始点から終点までの座標データ
を連続出力したときに、線分が長いときには、当然、目
標地点に対する位置偏差が大きくなって、最大の加速度
でもって加速する。ところが、線分の長さが短いと、目
標地点に対する位置偏差が小さくなり、加速度が減少す
る。このため、最大の加速度ではなく、減少した加速度
で加速され、設定印字速度Vsetに達するまでの加速時
間T2も長くなるのである。減速時間T3についても、
同じことが言える。このため、マーキングする線分が極
めて短い場合は、加速動作の途中でレーザ光の照射点が
線分の終点に近づき、図5に示すように、設定印字速度
Vsetに達することなく、減速動作に入るので、加減速
動作のみで等速運動がない動作になる。
【0009】上記したように、マーキングする線分が極
めて短い場合は、ガルバノミラー装置の追従遅れの影響
が大きくなる。このため、制御手段が終点に係る座標デ
ータを出力してから、実際のレーザ光の照射点が終点に
到達するまでの上記ズレ時間ΔT(=T1+T2+T
3)を無視することができなくなる。これを式で表すべ
く、制御手段が始点から終点までの座標データを出力し
終える時間を時間Tout、ガルバノミラー装置がレーザ
光の照射点を終点に到達させるまでの時間をマーキング
完了時間TRすると、線分が十分長い場合には、 Tout≒TR として表せるが、線分が非常に短い場合には、 TR’=Tout+ΔTとなる。そして、図6に示すよう
に、マーキングする線分が短くなっていくと、Tout及
びΔTは変化するが、線分が所定の長さを越えて短くな
ると、上記TR’が変化しなくなるという現象が現れ
る。つまり、マーキングが完了するまでには、最低必要
時間Tminは必ずかかる。これは、ガルバノミラーの材
質、形状による慣性、及びガルバノミラーを駆動する部
分のトルク、それに、組み付け調整時における誤差によ
り決定されるもので、固定の時間である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レーザマー
キング装置は、レーザ光の照射点が線分の終点に到達す
るまで、レーザ光を出力し続けるが、従来のレーザマー
キング装置では、線分の長短に関わらず、レーザ光源か
らは一定のレーザパワーでレーザ光を出力していた。こ
のため、上記のように、ズレ時間ΔTを無視することが
できないほど、短い線分の場合も、長い線分の場合と同
じレーザパワーでレーザ光が被マーキング対象物に照射
され、このため、短い線分をマーキングするときには、
レーザ光が過剰に照射されて、極端に深彫りされるとい
う事態が生じていた。その結果、1つの文字・記号・図
形を構成する線分が部分毎に印字濃さが異なったいわゆ
るマーキングのムラ現象が顕著に現れ、印字品質が低下
を招いていた。
【0011】この問題を解決する手段として、特開平0
9−285882号や、実開平07−334765号に
開示された技術がある。特開平09−285882号で
は、ガルバノミラーの位置を検出し、このガルバノミラ
ーの位置の、制御手段からの座標データに対応する目標
地点に対しての位置偏差を検出し、その位置偏差に基づ
いて、レーザパワーを逐一補正するような帰還をかける
構成である。
【0012】しかしながら、この構成においては、ガル
バノミラーの目標地点に対する位置偏差を検出する回路
または処理、及び、位置偏差に基づいて制御手段がレー
ザパワーを演算し、補正するというような帰還回路また
は帰還処理によって、余分な回路構成や処理が複雑化し
てしまい、コストアップにもなってしまう。
【0013】また、実開平07−33476号では、マ
ーキング線の描き始め地点よりも手前から前記ガルバノ
ミラーの動作を開始させると共に、マーキング線の描き
終わり地点を越えても前記ガルバノミラーが動作するよ
うにして制御する構成である。しかしながらこの方法で
は、実際にレーザ光を照射してマーキングを施す部分の
マーキングデータとは別で、描き始め地点の手前のマー
キングデータと描き終わり地点の延長部分の余分なマー
キングデータ、および、この余分なマーキングデータに
対するレーザ光のON/OFFデータが必要となり、マーキン
グデータおよびレーザ光のON/OFFデータを格納するメモ
リの拡大やコストアップを伴ってしまう。
【0014】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、マーキングのムラ現象を抑えて、印字品質を向上さ
せることができるレーザマーキング装置の提供を目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明に係るレーザマーキング装置は、レ
ーザ光を出射するレーザ光源と、レーザ光の方向を変
え、被マーキング対象物上にレーザ光を照射するガルバ
ノミラー装置と、被マーキング対象物上にマーキングす
る文字・記号・図形等のマーキング情報の各線分の始
点、終点を含む複数の座標データを、ガルバノミラー装
置に出力するガルバノ制御手段とを備え、予め設定され
た設定レーザパワーのレーザ光を、予め設定された設定
印字速度と、ガルバノ制御手段から出力される座標デー
タとに基づき、被マーキング対象物上に走査して、所望
の文字・記号・図形等マーキングするレーザマーキング
装置において、ガルバノ制御手段は、ガルバノミラー装
置が、レーザ光の照射点を、マーキング情報に係る線分
の始点から終点に移動させるまでに、その線分の長さに
関わらず、最低限、必要とする最低必要時間を予め求め
ておき、マーキング情報の線分が、最低必要時間と設定
印字速度とから求められる基準線分長より短い場合に
は、その線分の長さに基づいて、設定レーザパワーを下
げるように補正するところに特徴を有する。
【0016】具体的には、ガルバノ制御手段は、前記最
低必要時間をTminとし、前記設定印字速度をVsetと
し、前記設定レーザパワーをPsetとし、前記マーキン
グ情報に係る線分の長さをLとしたときに、 Lmin=Vset×Tmin の式にて基準線分長をLminとして求め、 L<Lmin が成立したときに、 Pout=Pset×(L/Lmin) の式にて求められるレーザパワーPoutで、レーザ光が
出射されるように、前記レーザ光源の出力を制御するよ
うに構成してもよい。
【0017】
【発明の作用及び効果】上記請求項1の発明のレーザマ
ーキング装置では、マーキング情報の文字・図形等を構
成する線分が、基準線分長より短い場合には、線分の長
さに応じて、設定レーザパワーを小さくするように補正
するから、従来のように、必要以上にレーザ光が被マー
キング対象物体に照射されて、極端に深彫りされる事態
が防がれ、もってマーキングのムラ現象を抑えて、印字
品質を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
及び図2に基づいて説明する。本実施形態のレーザマー
カ装置は、図1に全体の構成が示されており、レーザ光
源210及びガルバノミラー220を含むヘッド部20
0(本願発明のガルバノミラー装置に相当する)と、コ
ントローラ部100(本願発明のガルバノ制御手段に相
当する)とを、それぞれのラインドライバ/レシーバ5
0A,50Bを介して接続してなる。
【0019】ガルバノミラー220は、一対のガルバノ
ミラー220X,220Yよりなり、一方のガルバノミ
ラー220Yは、駆動手段260によって縦方向に角度
を変えられ、他方のガルバノミラー220Xは、駆動手
段260によって横方向に角度を変えられる。そして、
これら両ガルバノミラー220X,220Yにより、レ
ーザ光源210から出射されたレーザ光が2方向に向き
を変えられ、そのレーザ光の照射点が、ワークW上を二
次元的に移動する。
【0020】コントローラ部100のうち図1の110
は、コンソールであって、これによりマーキングする文
字・図形を設定することができると共に、表示部(図示
せず)を備えて、入力データを確認できる。
【0021】120は、データ生成手段であって、一対
のCPU1,2からなる。そして、データ生成手段12
0は、前記コンソール110から入力された前記マーキ
ング情報に基づいて、図2に示したフローチャートのよ
うに動作して、複数の座標データを生成する。この動作
に関しては、後に詳説する。
【0022】140は、記憶手段であって、メモリ14
2にカウンタ141を連ねてなる。そして、記憶手段1
40のメモリ142に、前記データ生成手段120で生
成した複数の座標データが記憶される。
【0023】130は、制御手段であって、前記記憶手
段140に前記複数の座標データを格納し、かつ、それ
ら座標データを記憶手段140から順番に取り出してラ
インドライバ/レシーバ50Aに出力させる。また、制
御手段130は、前記複数の座標データが、始点および
終点である端点の座標データであるか否かを認識し、前
記複数の座標データの出力、および、前記レーザ光源2
10のON/OFFを制御する。
【0024】一方、ヘッド部200のうち図1の230
は、D/A変換手段であって、前記コントローラ部10
0の記憶手段140からラインドライバ/レシーバ50
A,50Bを介して送られてきた複数の座標データを、
それぞれに対応する電圧に変換する。
【0025】240は、サーボ回路であって、D/A変
換手段230からの電圧に基づいて、前記ガルバノミラ
ー220の駆動手段260(図1参照)を制御する。
【0026】250は、接近状態検出手段であって、前
記D/A変換手段230からの各座標データに対応する
電圧と、前記ガルバノミラー220の駆動量に対応する
電圧とに基づいて、前記端点の座標データに対する、レ
ーザ光の照射位置の接近状態を検出する。より詳細に
は、接近状態検出手段250は、コンパレータ253、
ウィンドコンパレータ254、角度センサ251及び微
分回路252とから構成されている。そして、上記コン
パレータ253は、D/A変換手段230の出力電圧と
角度センサ251の出力電圧との差を、所定の第1の基
準電圧と比較して、その結果を第1の2値化信号にして
制御手段130へと出力する。一方、上記コンパレータ
254は、微分回路252の出力電圧と所定の第2の基
準電圧とを比較し、その結果を第2の2値化信号にして
制御手段130へと出力する。
【0027】次に、このレーザマーカ装置に、本実施形
態の動作を説明する。まずは、マーキングする文字・記
号・図形等のマーキング情報をコンソール110にて入
力する。コンソール110は表示部を備えているので、
入力したマーキング情報を表示部にて確認しながら、マ
ーキング情報の入力作業を行うことができる。
【0028】次いで、コンソール110からマーキング
データ生成開始のトリガ信号が入力されると、このトリ
ガ信号を受けて、データ生成手段120のCPU1が、
入力されたマーキング情報に関する文字・図形・記号
を、線分に分解し、それら線分の始点および終点の座標
データを生成する。また、この線分が直線であるのか曲
線であるのかという線種の情報もこの座標データの中に
含める。
【0029】データ生成手段120のCPU2では、C
PU1からの座標データを受け取ると制御手段130に
格納開始信号を出力し、制御手段130はこの信号を受
けて、記憶手段140内のメモリ142を、データ書込
み可能な状態(書き込みモード)にセットする。
【0030】また、CPU2は、CPU1からの座標デ
ータの情報を元にして、各線分を、始点から終点までの
間を更に細かく分解し、始点及び終点とを含めた複数の
軌跡点の座標データを演算して求め、それぞれの座標デ
ータにアドレスを付してメモリ142に順次格納してい
く。このとき生成した軌跡点の座標データには、それが
始点の座標データであるのか、終点の座標データである
のか、あるいは、中点の座標データであるのかという点
データの情報も含まれている。
【0031】ここで、図2に基づいて、データ生成手段
120の処理について詳説する。まず、同図のステップ
S01では、コンソール110から入力されたマーキン
グ情報である文字・記号・図形を、CPU1において、
それらを構成する線分に分解し、各線分の始点及び終点
の座標データを割り付けると共に、CPU2にそれら座
標データを出力する。
【0032】すると、CPU2は、始点と終点の座標デ
ータから線分の長さL(以下、「線分長L」という)を
算出すると共に(ステップS02)、予め設定した設定
印字速度Vsetと最低必要時間Tminとに基づいて、基準
線分長Lminを算出する(ステップS03)。ここで、
基準線分長Lminは、設定印字速度Vsetで最低必要時間
Tminの間に印字できる線分の長さである。最低必要時
間Tminは、これ以上短い時間ではマーキングすること
ができないという最小の時間であり、これは、ガルバノ
ミラーの材質・形状から決定される慣性、ガルバノミラ
ーを駆動する駆動部分のトルク、及び、これらが組み立
てられる際の調整誤差によって求められるものである。
【0033】次いで、ステップS04において、線分長
Lと基準線分長Lminとを比較し、線分長Lが基準線分
長Lminより小さい場合には、ステップS04からYE
Sの枝に進んで、ステップ05にて、線分Lと基準線分
長Lminとの比率(=L/Lmin)に基づいて、補正用の
レーザパワーPoutを決定する。具体的には、レーザパ
ワーPoutは設定される設定レーザパワーPsetに対し
て、基準線分長Lminに対する線分Lの変化分だけ小さ
くなるように設定される。
【0034】一方、ステップS04において、線分Lが
基準線分長Lminより大きい場合には、設定レーザパワ
ーPsetの補正を行わずにステップS06の処理へ進
む。
【0035】ステップS06では、線分の始点から終点
までの所定間隔の複数の軌跡点である中点の座標データ
を生成する(図3のP2〜Pn-1参照)。
【0036】次に、ステップS07にて、マーキングす
る線分が、文字・図形等を構成する線分のうち最後にマ
ーキングする線分であるか否かを判定する。ここで、現
時点での始点から終点までの複数の軌跡点を生成した線
分で、入力されたマーキング情報である文字・記号・図
形を構成するすべての線分についての座標データを生成
し終えているならば、「YES」と判断し、マーキング
するための準備が完了したとして、「READY信号」
を出力し、マーキングトリガの入力を待つ。(ステップ
S08)
【0037】一方、ステップS07において、まだ、す
べての線分について、軌跡点の座標データを生成し終え
ていないならば、「NO」と判断し、ステップS02に
戻り、一連の処理を繰り返す。
【0038】このようにして、CPU2は、全ての座標
データを演算・補正し、記憶手段140内のメモリ14
2にすべての座標データを格納すると共に、各線分に対
応する設定レーザパワーのデータを格納する。そして、
この格納されたデータ群に基づいて、ガルバノミラー2
20がサーボ回路240にて駆動され、このとき、マー
キングする文字・図形等に係る線分Lが、基準線分長L
minより短い場合には、線分の長さに応じて、設定レー
ザパワーを小さくするように補正する。これにより、従
来のように、必要以上にレーザ光が被マーキング対象物
体に照射されて、極端に深彫りされる事態を防ぎ、もっ
てマーキングのムラ現象を抑えて、印字品質を向上させ
ることができる。しかも、本実施形態のレーザマーキン
グ装置では、従来のものに比べて、CPU2の動作させ
るためのプログラムを変えただけだから、コストアップ
も抑えることができる。
【0039】なお、メモリ142に格納されたデータ
は、以下のようにしてヘッド部200(ガルバノミラー
装置)に与えられる。即ち、制御手段130は、CPU
2からの「READY信号」と、図示しない外部からの
マーキング開始のトリガ信号とを受けて、メモリ142
に格納されたこれら座標データを出力する。この際に、
制御手段130は、メモリ142をデータを読み出し可
能な状態(読み出しモード)にセットすると共に、記憶
手段140内にあるカウンタ141にカウンタ制御信号
を出力して、カウンタ141はこの制御信号を受けてメ
モリ142のアドレスを順次カウントしていき座標デー
タを読み出し、出力する。
【0040】メモリ142から出力された座標データ
は、ラインドライバ/レシーバ50A,50Bを介し
て、D/A変換手段230へ送出されると共に、制御手
段130にも送出される。
【0041】制御手段130では、メモリ142から送
出された座標データが、始点の座標データであるのか、
終点の座標データであるのかに基づき、後述するレーザ
制御信号であるON/OFF信号をレーザ光源210へ出力
し、レーザ光源210はこの制御信号を受けてレーザ光
をON/OFFさせる。
【0042】D/A変換手段230では、送出されてき
た座標データを電圧に変換してサーボ回路240へ出力
すると共に、接近状態検出手段250に備えられた、第
1の判別手段であるコンパレータ253にも出力してい
る。
【0043】サーボ回路240ではこの電圧を受けて回
路を駆動させるとともに、ガルバノミラー220の角度
制御を行っており、これによってガルバノミラー220
の角度が変化して、レーザ光源210からのレーザ光の
方向を制御することで、ワークW上に照射されるレーザ
光を2次元方向に走査する。
【0044】サーボ回路240内には角度センサ251
が備えられており、この角度センサ251はガルバノミ
ラー220の角度を検出して、この角度に対応した電圧
をサーボ回路240内にフィードバックすると共に、こ
の電圧をコンパレータ253にも出力している。
【0045】また、サーボ回路240内には速度検出手
段として微分回路252も備えられており、この微分回
路252は角度センサ251からの電圧をガルバノミラ
ー220の走査速度に対応した電圧に変換して、サーボ
回路240内にフィードバックすると共に、この電圧を
接近状態検出手段250に備えたウィンドコンパレータ
254にも出力する。
【0046】ウィンドコンパレータ254は、微分回路
252から受けた電圧を所定の第2の基準電圧と比較
し、その結果を第2の2値化信号として出力し、この第
2の2値化信号をラインドライバ50A,50Bを介し
て制御手段130へと与える。
【0047】また、もう一つのコンパレータ253は、
D/A変換手段230から受けた電圧と角度センサ25
1の出力電圧との差を、所定の第1の基準電圧と比較
し、その結果を第1の2値化信号として出力し、この第
1の2値信号をラインドライバ50A,50Bを介して
制御手段130へと与える。
【0048】制御手段130では、メモリ142から送
出された座標データが、始点及び終点の座標データであ
った場合に、この2値化信号を受け入れて、D/A変換
手段230からの電圧に対する角度センサ251からの
電圧の差が所定の第1の基準電圧以内であって、かつ、
微分回路252からの電圧が所定の第2の基準電圧以内
の時に、順次座標データを送出する。なお、上記要件を
満たさないときには、メモリ142のアドレスをカウン
トしているカウンタ141をこの始点、或いは終点の座
標データのアドレスで繰り返しカウントさせるようにす
る。
【0049】また、制御手段130は、上述の要件を満
たして順次座標データを送出する場合に、その座標デー
タが始点の座標データのときには、メモリ142のアド
レスをカウントアップすると共に、レーザ光源210に
レーザ制御信号(ON信号)を与えて、レーザ光を出射さ
せる一方、終点の座標データであったときには、レーザ
光源210にレーザ制御信号(OFF信号)を与えて、レ
ーザ光をOFFする。
【0050】<他の実施形態>本発明は、前記実施形態
に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するよ
うな実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、
下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実
施することができる。
【0051】(1)前記実施形態のレーザマーキング装
置は、マーキング情報の線分が所定長以下の場合に、設
定レーザパワーをどのくらい補正するかを逐一CPU2
にて演算する構成であったが、これに限らず、例えば、
予め演算によって補正レーザパワーのデータを作成して
おき、メモリ等にこの補正レーザパワーのデータを格納
しておく構成であってもよい。即ち、被マーキング対象
物にマーキングを行うまでに、レーザパワーが補正され
る構成であればよい。
【0052】(2)本実施形態のレーザマーキング装置
は、所定長以下の線分の設定レーザパワーを線分の長さ
に応じて補正する構成であったが、これに限らず、所定
長以下の線分すべてについて、1つの補正レーザパワー
を設定する構成であってもよい。この場合には、設定レ
ーザパワーを線分毎に、その線分の長さに応じて補正す
る必要がないので、補正するための演算処理の分だけ、
処理を簡単化できるという効果を生ずる。しかも、所定
長以下の線分すべてについて1つの補正レーザパワーで
あっても、所定長以下の線分は非常に短い線分であるの
で、これら短い線分について極端に深彫りされるといっ
たようなことはないので、前記実施形態と同等の効果を
得ることができる。
【0053】(3)前記実施形態の制御手段130は、
レーザ光の照射点が始点及び終点である端点に到達する
まで、その端点の座標データを繰り返し出力する構成で
あったが、これに限らず、例えば、照射点が端点に到達
するまで、座標データを出力せずに待機し、照射点が端
点に到達したことを確認してから、次の座標データを出
力する構成であってもよい。
【0054】(4)前記実施形態では、角度センサ25
1にて求めた位置偏差、及び、微分回路252にて求め
た速度偏差の両方に基づいて、レーザ光の照射点が端点
に到達したか否かを判定する構成であったが、これに限
らず、位置偏差、あるいは速度偏差のどちらか一方に基
づいて判定する構成であってもよい。
【0055】(5)前記実施形態におけるデータ生成手
段120は、2つのCPU1,2から構成されるもので
あったが、これに限らず、1つのCPU、或いは、3つ
以上の複数のCPUから構成されるものであってもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るレーザマーキング
装置のブロック図
【図2】 レーザマーキング装置の動作を示すフローチ
ャート
【図3】 マーキング情報に係る線分を示す概念図
【図4】 レーザ光の照射点の移動速度の変化を示すグ
ラフ
【図5】 レーザ光の照射点の移動速度の変化を示すグ
ラフ
【図6】 最低必要時間を説明するためのグラフ
【符号の説明】
100…コントローラ部(ガルバノ制御手段) 200…ヘッド部(ガルバノミラー装置) 210…レーザ光源 220…ガルバノミラー L…線分長 Lmin…基準線分長 P1…始点 P2〜Pn〜1…座標データ Pn…終点 Pout…レーザパワー Pset…設定レーザパワー Tmin…最低必要時間 Tout…時間 Vset…設定印字速度 W…ワーク(被マーキング対象物) TR…マーキング完了時間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を出射するレーザ光源と、 前記レーザ光の方向を変え、被マーキング対象物上に前
    記レーザ光を照射するガルバノミラー装置と、前記被マ
    ーキング対象物上にマーキングする文字・記号・図形等
    のマーキング情報の各線分の始点、終点を含む複数の座
    標データを、前記ガルバノミラー装置に出力するガルバ
    ノ制御手段とを備え、 予め設定された設定レーザパワーのレーザ光を、予め設
    定された設定印字速度と、前記ガルバノ制御手段から出
    力される座標データとに基づき、前記被マーキング対象
    物上に走査して、所望の文字・記号・図形等マーキング
    するレーザマーキング装置において、 前記ガルバノ制御手段は、 前記ガルバノミラー装置が、レーザ光の照射点を、前記
    マーキング情報に係る線分の始点から終点に移動させる
    までに、その線分の長さに関わらず、最低限、必要とす
    る最低必要時間を予め求めておき、前記マーキング情報
    の線分が、前記最低必要時間と前記設定印字速度とから
    求められる基準線分長より短い場合には、その線分の長
    さに基づいて、前記設定レーザパワーを下げるように補
    正することを特徴とするレーザマーキング装置。
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