JP2001298745A - 動きベクトル探索装置および方法 - Google Patents

動きベクトル探索装置および方法

Info

Publication number
JP2001298745A
JP2001298745A JP2000114640A JP2000114640A JP2001298745A JP 2001298745 A JP2001298745 A JP 2001298745A JP 2000114640 A JP2000114640 A JP 2000114640A JP 2000114640 A JP2000114640 A JP 2000114640A JP 2001298745 A JP2001298745 A JP 2001298745A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cluster
motion vector
correlation
block
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000114640A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Okada
浩行 岡田
Kazuto Ohara
一人 大原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2000114640A priority Critical patent/JP2001298745A/ja
Publication of JP2001298745A publication Critical patent/JP2001298745A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動きベクトルの探索精度を維持しつつ、動き
ベクトル探索に必要な演算量および処理時間を軽減す
る。 【解決手段】 検出対象画像分割部1は、符号化対象フ
レームをクラスタに分割し、縮小対象クラスタを作成す
る予測参照画像分割部12は、縮小対象クラスタと同位
置の領域を縮小した参照予測フレームから抽出する。誤
差算出部3は、縮小対象クラスタと、縮小対象クラスタ
と同位置の参照予測フレームの領域との間で重なり合う
画素の差分の絶対値の合計SADCLを求める。合計SA
CLが所定のしきい値よりも小さい場合には、そのクラ
スタについては、動きが少ないため、動きベクトルを探
索する必要がないと判断し、動きベクトルの探索処理が
スキップされる。それ以外のクラスタについては、その
クラスタについて動きベクトルが算出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動きベクトル探索
装置および方法に関し、特に、マクロブロックマクロク
ラスタリング法に基づく動きベクトル探索装置および方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ISDN(Integrated Services
Digital Network)またはGSTN(General Switched
Telephone Network)を有効に活用するサービスとして
テレビ電話やテレビ会議などの画像通信サービスが有望
視され、このような動画像の効率的な伝送を目的とした
高能率符号化の研究が盛んに行なわれている。この研究
において一般的には、画像の統計的な性質を利用して、
画像に含まれる冗長性を取除くことにより、情報量の削
減が行なわれている。このような符号化方式として動き
補償予測と離散コサイン変換とを組合わせたハイブリッ
ド符号化方式が良く知られている。
【0003】たとえば、ITU(International Teleco
mmunications Union)−T勧告H.263においては、
以下のような動き補償予測が用いられている。符号化対
象である現フレーム(以下「符号化対象フレーム」とい
う。)がマクロブロックと呼ばれる符号化の処理単位に
分割され、符号化対象フレームよりも時間的に前後する
フレーム(以下「予測参照フレーム」という。)の所定
の探索領域内から、符号化対象ブロックのマクロブロッ
クと相関性の高い位置が検出される。
【0004】符号化対象フレームと予測参照フレームと
の間でのマクロブロックの位置的な変化を、動きベクト
ルとして符号化して伝送することにより、情報量の削減
が行なわれる。
【0005】動きベクトル探索法として最も一般的なも
のとして、探索領域に含まれるすべての画素についてマ
クロブロックとの相関性を評価する全探索法が知られて
いる。以下、図面を用いて全探索法について説明する。
【0006】図8を参照して、符号化対象フレーム10
0が所定のサイズ(たとえば16×16画素)のマクロ
ブロックに分割される。その内の1つのマクロブロック
101が動きベクトルの検出対象ブロックとして選択さ
れる。図9を参照して、符号化対象フレーム100より
も1フレーム前の予測参照フレーム102に、動きベク
トル探索のため、探索領域103が設定される。探索領
域103のサイズは、マクロブロック101よりも大き
く、たとえば、マクロブロック101を中心としてマク
ロブロック101のX軸およびY軸の負方向にそれぞれ
16画素の範囲、ならびに正方向にそれぞれ15画素の
範囲にある、47×47画素であるものとする。
【0007】探索領域103内で、マクロブロック10
1を水平または垂直方向に1画素ずつずらしながら、重
なり合う画素間での画素値の差分の絶対値の合計を求め
る。合計値が最小となる部分領域104は、マクロブロ
ック101との相関性が最も高い部分である。このた
め、マクロブロック101から部分領域104へ向かう
ベクトル105を求め、ベクトル105をマクロブロッ
ク101の動きベクトルとする。
【0008】全探索法による動きベクトル探索処理で
は、探索領域103内のすべての位置において、マクロ
ブロック101内のすべての画素について画素値の差分
を求めている。このため、演算量が膨大であるという問
題がある。これまで演算量を減らす手法がいくつか提案
されているが、演算量を少なくすると動きベクトルの探
索精度が低くなる。このように、演算量と探索精度とは
トレードオフの関係にあるといえる。また、動きベクト
ルの探索精度が低いと圧縮効率が悪くなるという問題も
ある。
【0009】このような背景の中、演算量を減らし、か
つ精度の高い動きベクトルを求める手法として、「Gen
Fujita et al., "A VLSI Architecture for Motion Est
imation Core Dedicated to H.263 Video Coding", IEI
CE TRANS. ELECTRON.,VOL.E81-C,NO.5,pp.702-707,May
1998」に記載のマクロクラスタリング法が提案されてい
る。
【0010】図10を参照して、マクロクラスタリング
法を用いて動きベクトルを探索する動きベクトル探索装
置は、符号化対象フレームを受け、符号化対象フレーム
を分割し、動きベクトルの検出対象領域を抽出する検出
対象画像分割部1と、予測参照フレームを受け、予測参
照フレームに探索領域を設定するとともに、探索領域内
から上記検出対象領域と同じサイズの領域を切り出す予
測参照画像分割部2と、検出対象画像分割部1および予
測参照画像分割部2に接続され、切り出された領域間の
誤差(たとえば、各画素の差分の絶対値の合計)を算出
する誤差算出部3と、誤差の最小値および検出対象領域
の動きベクトルを記憶する誤差記憶部5と、誤差算出部
3および誤差記憶部5に接続され、誤差を評価し、誤差
の最小値および誤差が最小となるときの探索領域内での
位置を求める誤差評価部4とを含む。
【0011】動きベクトル検出処理について説明する。
図11を参照して、検出対象画像分割部1は、符号化対
象フレーム200を所定のサイズ(たとえば16×16
画素)のマクロブロックに分割し、そのうちのm×n個
のマクロブロックによりクラスタ201を構成する。こ
こでは、m=n=2の場合について説明する。すなわ
ち、クラスタのサイズは32×32画素となる。図4を
参照して、検出対象画像分割部1は、クラスタ201に
含まれる画素を、X方向およびY方向の比率がm:nと
なるように間引く。ここでは、2×2画素の領域の中か
ら左上の画素をその領域の画素とすることにより、32
×32画素のクラスタ201を間引いて16×16画素
の領域(以下「検出対象クラスタ」という。)を作成す
る。
【0012】予測参照画像分割部2は、予測参照フレー
ムを検出対象画像分割部1と同様の間引き方法により間
引いて、縮小予測参照フレーム204を作成する。予測
参照画像分割部2は、縮小予測参照フレーム204中
に、探索領域205を設定する。探索領域205は、縮
小対象クラスタ203よりも大きく、たとえば、縮小対
象クラスタ203のX方向およびY方向のそれぞれにつ
いて、正方向および負方向にそれぞれ2i−1(i=
1,2,...)画素を加えた大きさを有する。ここで
は、i=3の場合について説明する。したがって、探索
領域205の大きさは、30×30画素となる。
【0013】誤差評価部4は、上述の全探索法を用い
て、探索領域205内で縮小対象クラスタ203を水平
または垂直方向に所定画素(一般的には1画素)ずつず
らしながら、重なり合う画素間で画素値の差分の絶対値
を順次求め、縮小対象クラスタ203内の差分の絶対値
の合計を算出する。
【0014】図6を参照して、誤差評価部4は、算出さ
れた差分の絶対値の合計と誤差記憶部5に記憶されてい
る差分の絶対値の合計の最小値とを順次比較し、差分の
絶対値の合計が最小となる部分領域クラスタ206を検
出する。誤差評価部4は、差分の絶対値の合計の最小値
を誤差記憶部5に記憶する。誤差評価部4は、縮小対象
クラスタ203の中心から部分領域クラスタ206の中
心へ向かう動きベクトル207を求め、誤差記憶部5に
記憶する。
【0015】図12を参照して、予測参照画像分割部2
は、動きベクトル207をX方向にm倍、Y方向にn倍
したベクトル209をクラスタ201に含まれるマクロ
ブロック202の初期ベクトルとする。図7を参照し
て、予測参照画像分割部2は、予測参照フレーム208
内で、マクロブロック202をベクトル209に従い移
動させた部分領域マクロブロック210を中心とした探
索領域211を設定する。
【0016】探索領域211は、部分領域マクロブロッ
ク210のX方向およびY方向のそれぞれについて、正
方向および負方向にそれぞれ(2j−1)画素(j=
1,2,...)加えた大きさを有する。
【0017】探索領域211内で全探索法を用いてマク
ロブロック202に対応する位置を求めることにより、
最終的にマクロブロック202の動きベクトルを求める
ことができる。
【0018】このように、クラスタの階層において大ま
かな動きベクトルの探索を実施し、次にブロックの階層
において詳細な動きベクトルの探索を実施するという2
段階の探索を行なう。そのため、ブロックの階層のみで
動きベクトルを実施する場合と比較し、同じ大きさの探
索領域を少ない演算量で精度よく探索することができ
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】マクロブロックマクロ
クラスタリング法では、本来動きベクトルを求める必要
のないマクロブロック、すなわち時間的に前後するフレ
ームと比較して変化が少ないマクロブロックについても
動きベクトル探索を行なっている。このため、探索処理
に必要な演算量が増加し、処理時間を浪費するという問
題がある。
【0020】また、演算量および処理時間の増加にとも
ない、動きベクトル探索装置の消費電力が増加するとい
う問題もある。
【0021】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、その目的は、動きベクトルの探索精度を
維持しつつ、動きベクトル探索に必要な演算量および処
理時間を軽減することができる動きベクトル探索装置を
提供することである。
【0022】本発明の他の目的は、低消費電力の動きベ
クトル探索装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明のある局面に従う
動きベクトル探索装置は、動き補償予測を用いて第1の
フレームに含まれるブロックに対応する位置を第1のフ
レームと所定の関係にある第2のフレームより求め、ブ
ロックの動きベクトルを探索する。動きベクトル探索装
置は、複数のブロックから構成される第1のフレームに
おいて、ブロックを1つ以上含むクラスタを生成するた
めのクラスタ生成手段と、クラスタ生成手段に接続さ
れ、クラスタと、第2のフレームにおけるクラスタと同
位置の領域との相関性を判断するためのクラスタ相関性
判断手段と、クラスタ相関性判断手段に接続され、第2
のフレームにおける対応領域との間に相関性がないと判
断されたクラスタについてのみ、クラスタに対応する位
置を第2のフレームより探索し、クラスタの動きベクト
ルを検出するためのクラスタ動きベクトル検出手段と、
クラスタ相関性判断手段およびクラスタ動きベクトル検
出手段に接続され、クラスタ相関性判断手段の出力およ
びクラスタの動きベクトルに基づき、第2のフレームに
おける、クラスタに含まれるブロックに対応する位置を
求め、ブロックの動きベクトルを検出するための動きベ
クトル検出手段とを含む。
【0024】第1および第2のフレームの同位置で、ク
ラスタに相関性があると判断された場合には、クラスタ
に動きがないと判断できる。このため、動きがないと判
断されたクラスタについては、その後のクラスタの動き
ベクトルを探索する処理を省略することが可能となる。
よって、動きベクトルの精度を低下させることなく、動
きベクトル探索に必要な演算量および処理時間を軽減す
ることができる。また、それに伴ない、動きベクトル探
索装置の消費電力を低下させることができる。
【0025】好ましくは、動きベクトル検出手段は、ク
ラスタ相関性判断手段およびクラスタ動きベクトル検出
手段に接続され、クラスタ相関性判断手段の出力および
クラスタの動きベクトルに基づいて、クラスタに含まれ
るブロックの動きベクトルの初期値を表わす初期ベクト
ルを設定するための初期ベクトル設定手段と、初期ベク
トル設定手段に接続され、ブロックと、ブロックを初期
ベクトルに従い移動させた後の第2のフレームにおける
領域との相関性を判断するためのブロック相関性判断手
段と、ブロック相関性判断手段に接続され、第2のフレ
ームにおける対応領域との間に相関性がないと判断され
たブロックについてのみ、ブロックに対応する位置を第
2のフレームより探索し、ブロックの動きベクトルを検
出するためのブロック動きベクトル検出手段とを含む。
【0026】第1および第2のフレームの同位置で、ブ
ロックに相関性があると判断された場合には、ブロック
に動きがないと判断できる。このため、動きがないと判
断されたブロックについては、その後のブロックの動き
ベクトルを探索する処理を省略することが可能となる。
よって、動きベクトルの精度を低下させることなく、動
きベクトル探索に必要な演算量および処理時間を軽減す
ることができる。また、それに伴ない、動きベクトル探
索装置の消費電力を低下させることができる。
【0027】さらに好ましくは、ブロック動きベクトル
検出手段は、クラスタ相関性判断手段およびブロック相
関性判断手段に接続され、第2のフレームにおける対応
領域との間に相関性がないと判断されたブロックについ
てのみ、ブロックが含まれるクラスタについてのクラス
タ相関性判断手段の出力に基づき、探索領域を第2のフ
レーム中に設定する探索領域設定手段と、探索領域設定
手段に接続され、設定された探索領域内でブロックに対
応する位置を探索し、ブロックの動きベクトルを検出す
るための手段とを含む。
【0028】さらに好ましくは、探索領域設定手段は、
クラスタとクラスタの対応領域との間に相関性がないと
判断した場合の探索領域を、相関性があると判断した場
合の探索領域よりも大きく設定する。
【0029】クラスタに相関性があると判断されたにも
関わらず、クラスタを構成するブロックに相関性がない
と判断された場合には、クラスタ階層で大局的な動きベ
クトルが求められていない。このため、探索領域を大き
目に設定することにより、精度良く動きベクトルを求め
ることができる。
【0030】さらに好ましくは、クラスタ相関性判断手
段は、クラスタと、第2のフレームにおけるクラスタと
同位置の領域との相関性を判断するための第1の相関性
判断手段と、クラスタを構成するブロックの各々につい
て、ブロックと、第2のフレームにおけるブロックと同
位置の領域との相関性を判断するための第2の相関性判
断手段と、第1および第2の相関性判断手段に接続さ
れ、第1の相関性判断手段の出力および第2の相関性判
断手段の出力に基づいて、クラスタと、第2のフレーム
における対応領域との相関性を判断するための手段とを
含む。
【0031】クラスタに相関性があるか否かを判断する
際に、クラスタを構成するブロックについても相関性が
あるか否かも合わせて判断する。このため、クラスタの
相関性の信頼性が向上する。
【0032】本発明の他の局面に従う動きベクトル探索
方法は、動き補償予測を用いて第1のフレームに含まれ
るブロックに対応する位置を第1のフレームと所定の関
係にある第2のフレームより求め、ブロックの動きベク
トルを探索する。動きベクトル探索方法は、複数のブロ
ックから構成される第1のフレームにおいて、ブロック
を1つ以上含むクラスタを生成するステップと、クラス
タと、第2のフレームにおけるクラスタと同位置の領域
との相関性を判断するステップと、第2のフレームにお
ける対応領域との間に相関性がないと判断されたクラス
タについてのみ、クラスタに対応する位置を第2のフレ
ームより探索し、クラスタの動きベクトルを検出するス
テップと、第2のフレームにおける対応領域との間に相
関性がないと判断されたクラスタに含まれるブロックに
ついて、第2のフレームにおける対応する位置を求め、
ブロックの動きベクトルを検出するステップとを含む。
【0033】第1および第2のフレームの同位置で、ク
ラスタに相関性があると判断された場合には、クラスタ
に動きがないと判断できる。このため、動きがないと判
断されたクラスタについては、その後のクラスタの動き
ベクトルを探索する処理を省略することが可能となる。
よって、動きベクトルの精度を低下させることなく、動
きベクトル探索に必要な演算量および処理時間を軽減す
ることができる。
【0034】好ましくは、ブロックの動きベクトルを検
出するステップは、クラスタと第2のフレームにおける
クラスタの対応領域との相関性およびクラスタの動きベ
クトルに基づいて、クラスタに含まれるブロックの動き
ベクトルの初期値を表わす初期ベクトルを設定するステ
ップと、ブロックと、ブロックを初期ベクトルに従い移
動させた後の第2のフレームにおける領域との相関性を
判断するステップと、第2のフレームにおける対応領域
との間に相関性がないと判断されたブロックについての
み、ブロックに対応する位置を第2のフレームより探索
し、ブロックの動きベクトルを抽出するステップとを含
む。
【0035】第1および第2のフレームの同位置で、ブ
ロックに相関性があると判断された場合には、ブロック
に動きがないと判断できる。このため、動きがないと判
断されたブロックについては、その後のブロックの動き
ベクトルを探索する処理を省略することが可能となる。
よって、動きベクトルの精度を低下させることなく、動
きベクトル探索に必要な演算量および処理時間を軽減す
ることができる。
【0036】さらに好ましくは、ブロックの動きベクト
ルを抽出するステップは、第2のフレームにおける対応
領域との間に相関性がないと判断されたブロックについ
てのみ、ブロックが含まれるクラスタについての、当該
クラスタと第2のフレームにおける対応領域との間の相
関性に基づき、探索領域を第2のフレーム中に設定する
ステップと、設定された探索領域内でブロックに対応す
る位置を探索し、ブロックの動きベクトルを検出するス
テップとを含む。
【0037】さらに好ましくは、探索領域を第2のフレ
ーム中に設定するステップは、クラスタとクラスタの対
応領域との間に相関性がないと判断した場合の探索領域
を、相関性があると判断した場合の探索領域よりも大き
く設定する。
【0038】クラスタに相関性があると判断されたにも
関わらず、クラスタを構成するブロックに相関性がない
と判断された場合には、クラスタ階層で大局的な動きベ
クトルが求められていない。このため、探索領域を大き
目に設定することにより、精度良く動きベクトルを求め
ることができる。
【0039】さらに好ましくは、クラスタと同位置の領
域との相関性を判断するステップは、クラスタと、第2
のフレームにおけるクラスタと同位置の領域との相関性
を判断するステップと、クラスタを構成するブロックの
各々について、ブロックと、第2のフレームにおけるブ
ロックと同位置の領域との相関性を判断するステップ
と、クラスタに対する相関性およびクラスタを構成する
ブロックに対する相関性に基づいて、クラスタと、第2
のフレームにおける対応領域との相関性を判断するステ
ップとを含む。
【0040】クラスタに相関性があるか否かを判断する
際に、クラスタを構成するブロックについても相関性が
あるか否かも合わせて判断する。このため、クラスタの
相関性の信頼性が向上する。
【0041】
【発明の実施の形態】図1を参照して、本発明の実施の
形態に係る動きベクトル探索装置は、符号化対象フレー
ムを受け、動きベクトル探索の検出対象領域に分割する
検出対象画像分割部1と、符号化対象フレームと比べ時
間的に1つ前のフレームである予測参照フレームを受
け、動きベクトルの探索領域を設定するとともに、探索
領域内から上記検出対象領域と同じサイズの領域を切り
出す予測参照画像分割部12と、検出対象画像分割部1
および予測参照画像分割部12に接続され、切り出され
た領域間の誤差(たとえば、各画素の差分の絶対値の合
計)を算出する誤差算出部3と、誤差の最小値および検
出対象領域の動きベクトルを記憶する誤差記憶部5と、
誤差算出部3および誤差記憶部5に接続され、誤差を評
価し、誤差の最小値および誤差が最大となるときの探索
領域内での位置を求める誤差評価部4とを含む。
【0042】動きベクトル探索装置は、さらに、誤差算
出部3に接続され、クラスタの階層で探索をする際、探
索をスキップするか否かを判定するクラスタ階層スキッ
プ判定部6と、誤差算出部3に接続され、マクロブロッ
クの階層で探索をする際、探索をスキップするか否かを
判定するマクロブロック階層スキップ判定部8と、クラ
スタ階層スキップ判定部6およびマクロブロック階層ス
キップ判定部8に接続され、クラスタ階層スキップ判定
部6およびマクロブロック階層スキップ判定部8の出力
に基づいて、動きベクトルの探索領域を決定する探索領
域決定部7と、探索領域を定めるための初期設定値を記
憶する初期設定値レジスタ9と、初期設定値レジスタ9
に記憶された初期設定値よりも大きな探索領域を設定す
るための拡大設定値を記憶する拡大設定値レジスタ10
と、探索領域決定部7、初期設定値レジスタ9および拡
大設定値レジスタ10に接続され、探索領域決定部7の
出力に従い、初期設定値レジスタ9または拡大設定値レ
ジスタ10のいずれか一方の値を選択し、予測参照画像
分割部12に供給する選択器11とを含む。
【0043】図2および図3を参照して、動きベクトル
探索処理について説明する。検出対象画像分割部1は、
符号化対象フレームをクラスタに分割し、図4に示す縮
小対象クラスタ203を作成する(S1)。縮小対象ク
ラスタ203の作成方法は、従来と同様であるため、そ
の詳細な説明はここでは繰返さない。
【0044】予測参照画像分割部12は、縮小した参照
予測フレームから、縮小対象クラスタ203と同位置の
領域を抽出する。誤差算出部3は、縮小対象クラスタ2
03と、縮小対象クラスタ203と同位置の参照予測フ
レームの領域との間で重なり合う画素の差分の絶対値の
合計(以下「誤差評価値」という。)SADCLを求める
(S2)。
【0045】図5を参照して、縮小対象クラスタ203
が4つの縮小されたマクロブロックより構成され、マク
ロブロックの誤差情報をそれぞれSADCL1、SA
CL2、SADCL3およびSADCL4とする。このとき、
以下の式(1)に示すような関係が成り立つ。
【0046】 SADCL=SADCL1+SADCL2+SADCL3+SADCL4…(1) クラスタ階層スキップ判定部6は、以下の式(2)〜式
(6)の判定条件がすべて成り立つか否かを調べる(S
3)。
【0047】 SADCL<ThSADCL …(2) SADCL1<ThSADCLq …(3) SADCL2<ThSADCLq …(4) SADCL3<ThSADCLq …(5) SADCL4<ThSADCLq …(6) ここで、ThSADCLおよびThSADCLqはThSA
CL>ThSADCLqなる関係を満たす所定のしきい値
である。
【0048】式(2)〜式(6)のすべての判定条件を
満たしている場合には、そのクラスタについては、動き
が少ないため、動きベクトルを探索する必要がないと判
断し(S3でYES)、S9へ移行する。
【0049】図6を参照して、式(2)〜式(6)の判
定条件のうち1つでも満足しないものがあれば、そのク
ラスタについて動きベクトルを算出するため(S3でN
O)、予測参照画像分割部12は、縮小予測参照フレー
ム204内に、縮小対象クラスタ203の探索領域を設
定する(S4)。探索領域205は、縮小対象クラスタ
203の上下左右にそれぞれ8画素を加えた領域であ
る。8画素という値は予め初期設定値レジスタ9に記憶
されている。
【0050】予測参照画像分割部12は、探索領域20
5内で探索点を更新し(S5)、探索領域205の中に
部分領域クラスタ206を設定する。誤差算出部3は、
縮小対象クラスタ203と部分領域クラスタ206との
間の誤差評価値を算出する(S6)。それと同時に、誤
差評価部4は、算出した誤差評価値と、誤差記憶部5に
記憶されている、これまでに算出した探索領域205内
での誤差評価値の最小値とを比較し、誤差記憶部5に誤
差評価値の最小値と、誤差評価値が最小となる部分領域
クラスタ206の位置とを記憶する。
【0051】探索領域205内のすべての探索点につい
て誤差評価値の算出が行なわれたか否かが調べられる
(S7)。未処理の探索点が存在すれば(S7でYE
S)、S5以降の処理が繰返される。
【0052】探索領域205内のすべての探索点につい
て誤差評価値が求められていれば(S7でNO)、図6
を参照して、誤差評価部4は、縮小対象クラスタ203
の中心から誤差評価値が最小となる部分領域クラスタ2
06の中心へ向かう動きベクトル207を求め、誤差記
憶部5に記憶する(S8)。
【0053】検出対象となっているすべての縮小対象ク
ラスタ203について処理が終了しているか否かが判断
される(S9)。未処理の縮小対象クラスタ203が存
在すれば(S9でYES)、縮小対象クラスタ203を
更新した後(S10)、S2以降の処理が繰返される。
【0054】すべての縮小対象クラスタ203に対して
処理が終了していれば(S9でNO)、縮小対象クラス
タ203に対応するクラスタに含まれる複数のマクロブ
ロックの各々について、初期ベクトルが設定される(S
11)。S3の処理でクラスタに動きが少ないと判断さ
れた場合には、マクロブロックの初期ベクトルとして
(0,0)が与えられる。それ以外の場合には、S8の
処理で求められた縮小対象クラスタ203に対する動き
ベクトル207をX方向にm倍、Y方向にn倍したもの
がマクロブロックの初期ベクトルとして設定される。こ
こで、mおよびnは、縮小対象クラスタ203を作成す
る際に用いられた間引き間隔である。
【0055】図7を参照して、誤差算出部3は、符号化
対象フレームより切り出したマクロブロック202と、
予測参照フレーム208内でマクロブロック202を初
期ベクトルだけ移動させた位置に存在する部分領域マク
ロブロック210との間の誤差評価値SADMBを算出す
る(S12)。
【0056】マクロブロック階層スキップ判定部8は、
誤差評価値SADMBを受け、以下の式(7)が成り立つ
か否かを調べる(S13)。
【0057】 SADMB<ThSADMB …(7) ここで、ThSADMBは所定のしきい値である。
【0058】式(7)を満たす場合には(S13でYE
S)、S11で設定された初期ベクトルがマクロブロッ
クの動きベクトルとされ(S14)、S20に進む。
【0059】式(7)を満たさない場合には(S13で
NO)、マクロブロックに対する動きベクトルを算出す
るため、予測参照フレーム208内に、マクロブロック
202の探索領域211を設定する(S15)。探索領
域の大きさは、クラスタ階層での動きベクトル探索がス
キップされたか否かによって異なる。すなわち、クラス
タ階層で動きベクトルの探索がスキップされた場合に
は、動きベクトルの探索が十分でないと考えられる。こ
のため、クラスタ階層で動きベクトルの探索が行なわれ
た場合に比べ、大きい探索領域が設定される。探索領域
決定部7は、以下のように選択器11の出力を制御す
る。
【0060】(1)クラスタ階層で動きベクトルの探索
がスキップされた場合 クラスタ階層で大局的な動きベクトルが求められてい
る。このため、マクロブロックの階層では通常の大きさ
の探索領域を設定して動きベクトルの探索を行なえばよ
い。したがって探索範囲決定部7は、初期設定値レジス
タ9に保持された値が選択器11から出力されるよう
に、選択器11を制御する。
【0061】(2)クラスタ階層で動きベクトルの探索
がスキップされなかった場合 クラスタ階層で大局的な動きベクトルが求められていな
い。このため、通常の大きさの探索領域よりも大きな探
索領域を設定して動きベクトルの探索を行なう必要があ
る。したがって探索範囲決定部7は、拡大設定値レジス
タ10に保持された値が選択器11から出力されるよう
に、選択器11を制御する。
【0062】一例として、クラスタ階層で動きベクトル
の探索がスキップされた場合には、部分領域マクロブロ
ック210の上下左右にそれぞれ6画素を加えた領域が
探索領域211とされる。また、クラスタ階層で動きベ
クトルの探索がスキップされなかった場合には、部分領
域マクロブロック210の上下左右にそれぞれ4画素加
えた領域が探索領域211とされる。
【0063】探索領域211が設定された後、探索領域
211内で探索点が更新され、探索領域211の中から
部分領域マクロブロック210が設定される。誤差算出
部3は、マクロブロック202と部分領域マクロブロッ
ク210との間の誤差評価値を算出する(S17)。そ
れと同時に、誤差評価部4は、算出した誤差評価値と、
誤差記憶部5に記憶されている、これまでに算出した探
索領域211内での誤差評価値の最小値とを比較し、誤
差記憶部5に誤差評価値の最小値と、誤差評価値が最小
となる部分領域マクロブロック210の位置とを記憶す
る。
【0064】探索領域211内のすべての探索点につい
て誤差評価値の算出が行なわれたか否かが調べられる
(S18)。未処理の探索点が存在すれば(S18でY
ES)、S16以降の処理が繰返される。
【0065】探索領域211内のすべての探索点につい
て誤差評価値が求められていれば(S18でYES)、
誤差評価部4は、誤差記憶部5に記憶されたデータに基
づき、マクロブロック202の中心から誤差評価値が最
小となる部分領域マクロブロック210の中心へ向かう
動きベクトルを求め、誤差記憶部5に記憶する(S1
9)。
【0066】S14またはS19の処理の後、検出対象
となっているすべてのマクロブロック202について動
きベクトルの探索処理が終了しているか否かが判断され
る(S20)。未処理のマクロブロック202が存在す
れば(S20でYES)、マクロブロック202を更新
した後(S21)、S11以降の処理が繰返される。
【0067】すべてのマクロブロック202に対して処
理が終了していれば(S20でNO)、一連の処理を終
了する。
【0068】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、クラスタ階層およびマクロブロック階層で動きベク
トルを探索する際に、初期位置での誤差評価値が大きい
場合のみ動きベクトル探索処理を行なうようにした。こ
れにより、動きベクトルの精度を低下させることなく、
動きベクトル探索に必要な演算量および処理時間を軽減
することができる。また、それに伴ない、動きベクトル
探索装置の消費電力を低下させることができる。
【0069】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0070】
【発明の効果】動きベクトルの精度を低下させることな
く、動きベクトル探索に必要な演算量および処理時間を
軽減することができる。また、それに伴ない、動きベク
トル探索装置の消費電力を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る動きベクトル探索
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 動きベクトル探索処理のフローチャートであ
る。
【図3】 動きベクトル探索処理のフローチャートであ
る。
【図4】 縮小対象クラスタを説明するための図であ
る。
【図5】 クラスタの誤差評価値を説明するための図で
ある。
【図6】 クラスタ階層における動きベクトル探索を説
明するための図である。
【図7】 マクロブロック階層における動きベクトル探
索を説明するための図である。
【図8】 符号化対象フレームを構成するマクロブロッ
クを説明するための図である。
【図9】 全探索法による動きベクトル探索を説明する
ための図である。
【図10】 従来の動きベクトル探索装置の構成を示す
ブロック図である。
【図11】 クラスタの構成を示す図である。
【図12】 マクロブロックマクロクラスタリング法に
おける、クラスタの動きベクトルとマクロブロックの初
期ベクトルとの関係を説明するための図である。
【符号の説明】
1 検出対象画像分割部、2,12 予測参照画像分割
部、3 誤差算出部、4 誤差評価部、5 誤差記憶
部、6 クラスタ階層スキップ判定部、7 探索領域決
定部、8 マクロブロック階層スキップ判定部、9 初
期設定値レジスタ、10 拡大設定値レジスタ、11
選択器、100,200 符号化対象フレーム、10
1,202 マクロブロック、102,208 予測参
照フレーム、103,205,211 探索領域、10
4 部分領域、105,207,209 ベクトル、2
01 クラスタ、203 縮小対象クラスタ、204
縮小予測参照フレーム、206 部分領域クラスタ、2
10 部分領域マクロブロック。
フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK19 MA00 MA05 MA23 NN03 NN09 NN24 NN28 NN30 NN34 PP04 SS07 UA02 5J064 AA03 BA01 BB03 BC04 BC25 BC29 BD02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動き補償予測を用いて第1のフレームに
    含まれるブロックに対応する位置を前記第1のフレーム
    と所定の関係にある第2のフレームより求め、前記ブロ
    ックの動きベクトルを探索する動きベクトル探索装置で
    あって、 複数のブロックから構成される前記第1のフレームにお
    いて、前記ブロックを1つ以上含むクラスタを生成する
    ためのクラスタ生成手段と、 前記クラスタ生成手段に接続され、前記クラスタと、前
    記第2のフレームにおける前記クラスタと同位置の領域
    との相関性を判断するためのクラスタ相関性判断手段
    と、 前記クラスタ相関性判断手段に接続され、前記第2のフ
    レームにおける対応領域との間に相関性がないと判断さ
    れた前記クラスタについてのみ、前記クラスタに対応す
    る位置を前記第2のフレームより探索し、前記クラスタ
    の動きベクトルを検出するためのクラスタ動きベクトル
    検出手段と、 前記クラスタ相関性判断手段および前記クラスタ動きベ
    クトル検出手段に接続され、前記クラスタ相関性判断手
    段の出力および前記クラスタの動きベクトルに基づき、
    前記第2のフレームにおける、前記クラスタに含まれる
    ブロックに対応する位置を求め、前記ブロックの動きベ
    クトルを検出するための動きベクトル検出手段とを含
    む、動きベクトル探索装置。
  2. 【請求項2】 前記動きベクトル検出手段は、 前記クラスタ相関性判断手段および前記クラスタ動きベ
    クトル検出手段に接続され、前記クラスタ相関性判断手
    段の出力および前記クラスタの動きベクトルに基づい
    て、前記クラスタに含まれるブロックの動きベクトルの
    初期値を表わす初期ベクトルを設定するための初期ベク
    トル設定手段と、 前記初期ベクトル設定手段に接続され、前記ブロック
    と、前記ブロックを前記初期ベクトルに従い移動させた
    後の前記第2のフレームにおける領域との相関性を判断
    するためのブロック相関性判断手段と、 前記ブロック相関性判断手段に接続され、前記第2のフ
    レームにおける対応領域との間に相関性がないと判断さ
    れた前記ブロックについてのみ、前記ブロックに対応す
    る位置を前記第2のフレームより探索し、前記ブロック
    の動きベクトルを検出するためのブロック動きベクトル
    検出手段とを含む、請求項1に記載の動きベクトル探索
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ブロック動きベクトル検出手段は、 前記クラスタ相関性判断手段および前記ブロック相関性
    判断手段に接続され、前記第2のフレームにおける対応
    領域との間に相関性がないと判断された前記ブロックに
    ついてのみ、前記ブロックが含まれるクラスタについて
    の前記クラスタ相関性判断手段の出力に基づき、探索領
    域を前記第2のフレーム中に設定する探索領域設定手段
    と、 前記探索領域設定手段に接続され、設定された前記探索
    領域内で前記ブロックに対応する位置を探索し、前記ブ
    ロックの動きベクトルを検出するための手段とを含む、
    請求項2に記載の動きベクトル探索装置。
  4. 【請求項4】 前記探索領域設定手段は、前記クラスタ
    と前記クラスタの対応領域との間に相関性がないと判断
    した場合の探索領域を、前記相関性があると判断した場
    合の探索領域よりも大きく設定する、請求項3に記載の
    動きベクトル探索装置。
  5. 【請求項5】 前記クラスタ相関性判断手段は、 前記クラスタと、前記第2のフレームにおける前記クラ
    スタと同位置の領域との相関性を判断するための第1の
    相関性判断手段と、 前記クラスタを構成するブロックの各々について、前記
    ブロックと、前記第2のフレームにおける前記ブロック
    と同位置の領域との相関性を判断するための第2の相関
    性判断手段と、 前記第1および第2の相関性判断手段に接続され、前記
    第1の相関性判断手段の出力および前記第2の相関性判
    断手段の出力に基づいて、前記クラスタと、前記第2の
    フレームにおける対応領域との相関性を判断するための
    手段とを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の動きベ
    クトル探索装置。
  6. 【請求項6】 動き補償予測を用いて第1のフレームに
    含まれるブロックに対応する位置を前記第1のフレーム
    と所定の関係にある第2のフレームより求め、前記ブロ
    ックの動きベクトルを探索する動きベクトル探索方法で
    あって、 複数のブロックから構成される前記第1のフレームにお
    いて、前記ブロックを1つ以上含むクラスタを生成する
    ステップと、 前記クラスタと、前記第2のフレームにおける前記クラ
    スタと同位置の領域との相関性を判断するステップと、 前記第2のフレームにおける対応領域との間に相関性が
    ないと判断された前記クラスタについてのみ、前記クラ
    スタに対応する位置を前記第2のフレームより探索し、
    前記クラスタの動きベクトルを検出するステップと、 前記第2のフレームにおける対応領域との間に相関性が
    ないと判断された前記クラスタに含まれるブロックにつ
    いて、前記第2のフレームにおける対応する位置を求
    め、前記ブロックの動きベクトルを検出するステップと
    を含む、動きベクトル探索方法。
  7. 【請求項7】 前記ブロックの動きベクトルを検出する
    前記ステップは、 前記クラスタと前記第2のフレームにおける前記クラス
    タの対応領域との相関性および前記クラスタの動きベク
    トルに基づいて、前記クラスタに含まれるブロックの動
    きベクトルの初期値を表わす初期ベクトルを設定するス
    テップと、 前記ブロックと、前記ブロックを前記初期ベクトルに従
    い移動させた後の前記第2のフレームにおける領域との
    相関性を判断するステップと、 前記第2のフレームにおける対応領域との間に相関性が
    ないと判断された前記ブロックについてのみ、前記ブロ
    ックに対応する位置を前記第2のフレームより探索し、
    前記ブロックの動きベクトルを抽出するステップとを含
    む、請求項6に記載の動きベクトル探索方法。
  8. 【請求項8】 前記ブロックの動きベクトルを抽出する
    前記ステップは、 前記第2のフレームにおける対応領域との間に相関性が
    ないと判断された前記ブロックについてのみ、前記ブロ
    ックが含まれるクラスタについての、当該クラスタと前
    記第2のフレームにおける対応領域との間の相関性に基
    づき、探索領域を前記第2のフレーム中に設定するステ
    ップと、 設定された探索領域内で前記ブロックに対応する位置を
    探索し、前記ブロックの動きベクトルを検出するステッ
    プとを含む、請求項7に記載の動きベクトル探索方法。
  9. 【請求項9】 探索領域を前記第2のフレーム中に設定
    する前記ステップは、 前記クラスタと前記クラスタの対応領域との間に相関性
    がないと判断した場合の探索領域を、前記相関性がある
    と判断した場合の探索領域よりも大きく設定する、請求
    項8に記載の動きベクトル探索方法。
  10. 【請求項10】 前記クラスタと同位置の領域との相関
    性を判断する前記ステップは、 前記クラスタと、前記第2のフレームにおける前記クラ
    スタと同位置の領域との相関性を判断するステップと、 前記クラスタを構成するブロックの各々について、前記
    ブロックと、前記第2のフレームにおける前記ブロック
    と同位置の領域との相関性を判断するステップと、 前記クラスタに対する相関性および前記クラスタを構成
    する前記ブロックに対する相関性に基づいて、前記クラ
    スタと、前記第2のフレームにおける対応領域との相関
    性を判断するステップとを含む、請求項6〜9のいずれ
    かに記載の動きベクトル探索方法。
JP2000114640A 2000-04-17 2000-04-17 動きベクトル探索装置および方法 Withdrawn JP2001298745A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000114640A JP2001298745A (ja) 2000-04-17 2000-04-17 動きベクトル探索装置および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000114640A JP2001298745A (ja) 2000-04-17 2000-04-17 動きベクトル探索装置および方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001298745A true JP2001298745A (ja) 2001-10-26

Family

ID=18626416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000114640A Withdrawn JP2001298745A (ja) 2000-04-17 2000-04-17 動きベクトル探索装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001298745A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7728909B2 (en) 2005-06-13 2010-06-01 Seiko Epson Corporation Method and system for estimating motion and compensating for perceived motion blur in digital video
JP2010288110A (ja) * 2009-06-12 2010-12-24 Sony Corp 画像処理装置および画像処理方法
JP2012019465A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 Canon Inc 画像処理装置および画像処理方法
JP2017212639A (ja) * 2016-05-26 2017-11-30 株式会社リコー 情報処理装置、会議システムおよび情報処理装置の制御方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7728909B2 (en) 2005-06-13 2010-06-01 Seiko Epson Corporation Method and system for estimating motion and compensating for perceived motion blur in digital video
JP2010288110A (ja) * 2009-06-12 2010-12-24 Sony Corp 画像処理装置および画像処理方法
US8542741B2 (en) 2009-06-12 2013-09-24 Sony Corporation Image processing device and image processing method
JP2012019465A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 Canon Inc 画像処理装置および画像処理方法
JP2017212639A (ja) * 2016-05-26 2017-11-30 株式会社リコー 情報処理装置、会議システムおよび情報処理装置の制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100446235B1 (ko) 다중 후보를 이용한 움직임 벡터 병합 탐색 방법
JP4004653B2 (ja) 動きベクトル検出方法および装置、記録媒体
US6275532B1 (en) Video coding device and video decoding device with a motion compensated interframe prediction
US5594504A (en) Predictive video coding using a motion vector updating routine
JP3847827B2 (ja) 動きベクトル検出方法
US20040258154A1 (en) System and method for multi-stage predictive motion estimation
US20060198445A1 (en) Prediction-based directional fractional pixel motion estimation for video coding
KR100994773B1 (ko) 계층적 움직임 추정에 있어서 움직임 벡터 생성 방법 및장치
CN114286093A (zh) 一种基于深度神经网络的快速视频编码方法
US12015767B2 (en) Intra-frame predictive coding method and system for 360-degree video and medium
US6996175B1 (en) Motion vector estimation
US6823012B2 (en) Method and system for estimating motion vector at high speed for low bit-rate coding
US8379712B2 (en) Image search methods for reducing computational complexity of motion estimation
Alkanhal et al. Correlation based search algorithms for motion estimation
JP2011010297A (ja) 誤差絶対値和の推定システム及び推定方法
JP2001298745A (ja) 動きベクトル探索装置および方法
WO2006050651A1 (en) Method for performing motion estimation
US20100239019A1 (en) Post processing of motion vectors using sad for low bit rate video compression
Li et al. Efficient search and mode prediction algorithms for motion estimation in H. 264/AVC
CN111212292B (zh) 基于h.266的自适应cu分区和跳过模式方法
JP2007067552A (ja) 階層間予測処理方法,階層間予測処理装置,階層間予測処理プログラムおよびその記録媒体
CN115529459B (zh) 中心点搜索方法、装置、计算机设备、存储介质
Amitay et al. Global-motion estimation in image sequences of 3-D scenes for coding applications
JP4142600B2 (ja) 動きベクトル推定方法,動きベクトル推定装置,動きベクトル推定プログラムおよび動きベクトル推定プログラム記録媒体
JPH0818974A (ja) 動画像符号化装置および動画像の動き検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070703