JP2001297862A - 誘導加熱電源 - Google Patents

誘導加熱電源

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JP2001297862A
JP2001297862A JP2000113033A JP2000113033A JP2001297862A JP 2001297862 A JP2001297862 A JP 2001297862A JP 2000113033 A JP2000113033 A JP 2000113033A JP 2000113033 A JP2000113033 A JP 2000113033A JP 2001297862 A JP2001297862 A JP 2001297862A
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power supply
induction heating
heating power
current
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JP2000113033A
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Atsushi Okubo
温 大久保
Yutaka Ito
伊藤  豊
Toshihiro Nomura
年弘 野村
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スイッチングノイズの発生が少なく、同一交流
電源に複数台設置しても可聴周波数の騒音の少ない誘導
加熱電源を提供する。 【解決手段】インバータ回路31を構成するIGBT3
1b,31dは、共振用コンデンサ5と加熱コイル6と
の直列共振回路に流れる正弦波状の電流が零になった時
点でオフ又はオンさせることで、スイッチングノイズの
発生が抑制され、また、トライアック11により鍋7の
加熱電力を調整しても、インバータ回路31は前記直列
共振回路の共振周波数に基づく動作を継続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属製の鍋を誘
導加熱する加熱コイルと共振用コンデンサとからなる直
列共振回路に所望の高周波電力を供給する誘導加熱電源
に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、この種の誘導加熱電源の従来例
を示す主回路構成図である。
【0003】図9において、1は商用電源などの交流電
源、2はダイオード整流回路、3はダイオード整流回路
の出力を平滑するコンデンサ、4は図示の如くIGBT
4a,4bとダイオード4c,4dとをそれぞれ逆並列
回路に形成したスイッチング回路を上,下アームにした
インバータ回路、5は共振用コンデンサ、6は加熱コイ
ル、7は加熱コイル6に高周波電流を流すことにより誘
導加熱される鍋であり、共振用コンデンサ5と加熱コイ
ル6とで直列共振回路を形成している。
【0004】図9に示した誘導加熱電源の動作を、図1
0に示す波形図を参照しつつ、以下に説明する。
【0005】図10において、(イ)は加熱コイル6に
流れる電流波形を示し、(ロ)はIGBT4a(太実
線),IGBT4b(細実線)に流れる電流波形を示
し、(ハ)はダイオード4c(太実線),ダイオード4
d(細実線)に流れる電流波形を示す。
【0006】先ず、時刻t0 では図示しないインバータ
回路4の制御回路によりIGBT4aのゲートにオン信
号,IGBT4bにオフ信号が既に発せられており、こ
のときにはIGBT4aには前記直列共振回路に流れる
正弦波状の電流(図10(イ)参照)と同じ電流(図1
0(ロ)参照)が流れている。
【0007】時刻t1 で、前記制御回路によりIGBT
4aのゲートがオン信号からオフ信号になり、その後I
GBT4bのゲートにオン信号が発せられると、IGB
T4aの電流(図10(ロ)参照)が遮断され、前記直
列共振回路の電流(図10(イ)参照)は、図10
(ハ)の細実線に示す如くダイオード4dに転流する。
【0008】時刻t2 で、ダイオード4dの電流が零と
なり(図10(ハ)参照)、既に、前記制御回路により
オン信号が発せられているIGBT4bに前記直列共振
回路の電流(図10(イ)参照)は、図10(ロ)に示
す如く転流する。
【0009】時刻t3 で、前記制御回路によりIGBT
4bのゲートがオン信号からオフ信号になり、その後I
GBT4aのゲートにオン信号が発せられると、IGB
T4bの電流(図10(ロ)参照)が遮断され、前記直
列共振回路の電流(図10(イ)参照)は、図10
(ハ)の太実線に示す如くダイオード4cに転流する。
【0010】時刻t4 で、ダイオード4cの電流が零と
なり(図10(ハ)参照)、既に、前記制御回路により
オン信号が発せられているIGBT4aに前記直列共振
回路の電流(図10(イ)参照)は、図10(ロ)に示
す如く転流する。
【0011】時刻t4 以降は、上述の時刻t0 〜t4
動作を繰り返す。
【0012】なお、加熱コイル6を介して鍋7に注入す
る加熱電力の調整は、周知の如く、前記時刻t0 〜t4
に対応する周波数を変化させることにより行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の誘導加熱
電源によると、図10に示す時刻t1 ,t3 などでIG
BT4a,4bの電流が図10(ロ)に示す如く急変
し、この急変がスイッチングノイズとなって、この交流
電源1に接続されている他の電子機器や周辺の電子機器
に擾乱を与えるという問題があった。
【0014】また、この交流電源1に図10に示す誘導
加熱電源が複数台設置されているときに、それぞれの誘
導加熱電源の前記時刻t0 〜t4 に対応する周波数の違
いにより、可聴周波数の騒音が発生し、この誘導加熱電
源の近くの人に不快感を与えるという問題もあった。
【0015】この発明の目的は上記問題点を解消する誘
導加熱電源を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この第1の発明は、交流
電源を直流に変換する整流回路と、該整流回路の出力を
平滑する平滑回路と、該平滑回路の出力電圧を入力と
し、ダイオードと自己消弧形素子とを直列接続してなる
第1,第2スイッチング回路をそれぞれ上,下アームと
するインバータ回路と、該インバータ回路から高周波電
力が供給される加熱コイルと共振用コンデンサとからな
る共振回路と、交流電源から前記整流回路への経路に設
置される半導体交流スイッチ回路とを備え、該半導体交
流スイッチ回路を前記交流電源の1サイクル又は半サイ
クル単位で開閉制御し、前記共振回路の電流が零になっ
たときに前記第1,第2スイッチング回路を構成する自
己消弧形素子をそれぞれオン,オフ制御することを特徴
とした誘導加熱電源にする。
【0017】第2の発明は前記第1の発明の誘導加熱電
源において、前記インバータ回路の中間接続点と平滑回
路の出力のいずれか一端との間に、前記共振回路を接続
したことを特徴とする。
【0018】第3の発明は前記第1の発明の誘導加熱電
源において、前記平滑回路を複数個のコンデンサを直列
接続して構成し、前記インバータ回路の中間接続点と該
平滑回路の中間電位点との間に、前記共振回路を接続し
たことを特徴とする。
【0019】第4の発明は前記第1〜第3の発明の誘導
加熱電源において、前記共振回路の電流が零になったと
きに、前記第1,第2スイッチング回路を構成するそれ
ぞれの自己消弧形素子のうち、オンしている素子はオフ
させ、その後、オフしている素子をオンさせる制御を行
うことを特徴とする。
【0020】第5の発明は、直流電源を入力とし、ダイ
オードと自己消弧形素子とを直列接続してなる第1,第
2スイッチング回路をそれぞれ上,下アームとするイン
バータ回路と、該インバータ回路から高周波電力が供給
される加熱コイルと共振用コンデンサとからなる共振回
路と、前記上,下アームのいずれか一方に逆並列接続さ
れるダイオードと自己消弧形素子とを直列接続してなる
第3スイッチング回路とを備え、前記共振回路の電流が
零になったときに前記第1乃至第3スイッチング回路を
構成する自己消弧形素子をそれぞれオン,オフ制御する
ことを特徴とした誘導加熱電源にする。
【0021】第6の発明は前記第5の発明の誘導加熱電
源において、前記共振回路の電流が零になったときに、
前記第1乃至第3スイッチング回路を構成するそれぞれ
の自己消弧形素子のうち、オンしている素子はオフさ
せ、その後、このオフさせた素子とは該直列共振回路に
対して異なる電流極性の素子又は異なる電流極性のいず
れか一つの素子をオンさせる制御を行なうことを特徴と
する。
【0022】第7の発明は、直流電源を入力とし、ダイ
オードと自己消弧形素子とを直列接続してなる第1,第
2スイッチング回路をそれぞれ上,下アームとするイン
バータ回路と、該インバータ回路から高周波電力が供給
される加熱コイルと共振用コンデンサとからなる共振回
路と、前記上,下アームのそれぞれに逆並列されるダイ
オードと自己消弧形素子とを直列接続してなる第3,4
スイッチング回路とを備え、前記共振回路の電流が零に
なったときに前記第1乃至第4スイッチング回路を構成
する自己消弧形素子をそれぞれオン,オフ制御すること
を特徴とした誘導加熱電源にする。
【0023】第8の発明は前記第7の発明の誘導加熱電
源において、前記共振回路の電流が零になったときに、
前記第1乃至第4スイッチング回路を構成するそれぞれ
の自己消弧形素子のうち、オンしている素子はオフさ
せ、その後、このオフさせた素子とは該直列共振回路に
対して異なる電流極性のいずれか一つの素子をオンさせ
る制御を行なうことを特徴とする。
【0024】この発明によれば、前記直列共振回路に流
れる正弦波状の電流が零になった時点で、前記それぞれ
の自己消弧形素子の電流を切り替えるので、該素子から
発生するスイッチングノイズを抑制することができる。
【0025】また、同一の交流電源に複数台の誘導加熱
電源が設置されているときに、個々の前記直列共振回路
の共振周波数を共振用コンデンサの容量値などで調整す
ることにより、鍋に加熱コイルを介して注入される加熱
電力を調整しても、このときの加熱電力の周波数は、ほ
ぼ前記調整した共振周波数に基づく値を維持するので、
先述の可聴周波数の騒音を抑制することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の第1の実施例
を示す誘導加熱電源の主回路構成図であり、図9に示し
た従来例回路と同一機能を有するものには同一符号を付
して、重複する説明を省略する。
【0027】すなわち図1に示した回路構成では、交流
電源1からダイオード整流回路2への経路に半導体交流
スイッチ回路を形成するトライアック11が設置され、
上アームを構成する第1スイッチング回路としてのダイ
オード12a,IGBT12bと、下アームを構成する
第2スイッチング回路としてのダイオード12c,IG
BT12dとからなるインバータ回路12と、トライア
ック11の点弧制御およびIGBT12b,12dのゲ
ート制御を行う制御回路13とが設けられている。な
お、ダイオード12a,12cは直列接続されたIGB
T12b,12dへの逆電圧印加阻止用に設けられてい
る。
【0028】図1に示した誘導加熱電源の動作を、図
2,3に示した波形図を参照しつつ、以下に説明する。
【0029】先ず、トライアック11は鍋7に加熱コイ
ル6を介して注入される加熱電力の調整のために設けら
れ、図2(イ)に示す如く、前記加熱電力が定格値に設
定されているときには、図1では図示しないゲート駆動
回路におけるトライアック11の点弧制御により交流電
源1の電圧がそのままダイオード整流回路2に入力さ
れ、その結果、インバータ回路12へはコンデンサ3に
より平滑された定格直流電圧が入力される。また、図2
(ロ)に示す如く、例えば前記加熱電力が定格値の約1
/2に設定されているときには、前記ゲート駆動回路に
おけるトライアック11の点弧制御により交流電源1の
1サイクル毎に導通(図2(ロ)の実線波形),不導通
(図2(ロ)の破線波形)となり、その結果、ダイオー
ド整流回路2とコンデンサ3とを介したインバータ回路
12への入力電圧は定格直流電圧の約1/2となる。さ
らに、図2(ハ)に示す如く、例えば前記加熱電力が定
格値の約1/3に設定されているときには、前記ゲート
駆動回路におけるトライアック11の点弧制御により交
流電源1の半サイクル導通後(図2(ハ)の実線波
形)、交流電源1の1サイクル不導通(図2(ハ)の破
線波形)にする。その結果、ダイオード整流回路2とコ
ンデンサ3とを介したインバータ回路12への入力電圧
は定格直流電圧の約1/3となる。
【0030】ここで、トライアック11の点弧制御は、
電源電圧を監視する制御回路13の電圧検出回路13b
により電源電圧が零になった時点を検出し、この時点で
ゲート駆動回路13aによりトライアック11にオン信
号を与えることにより、電流が零でオンさせることがで
きる。また、トライアック11のオフは、その素子の特
性から自動的に電流が零になったところで行われる。
【0031】なお、トライアック11の点弧制御は、ト
ライアック11の両端電圧を検出することでも行える。
【0032】次に、インバータ回路12は前記直列共振
回路の共振周波数の周期(図3に示す時刻t0 〜時刻t
1 と、時刻t3 〜時刻t4 との和)に基づいてインバー
タ動作を行ない、時刻t0 で図1では図示しないインバ
ータ制御回路によりIGBT12bにオン信号を与える
と(図3(イ)参照)、加熱コイル6の電流は図3
(ハ)に示す如く正弦波状に立ち上がり、その後、時刻
1 で加熱コイル6の電流は零となる。
【0033】前述の時刻t1 より若干の時間が経過した
時刻t2 で、前記インバータ制御回路によりIGBT1
2bにオフ信号を与え(図3(イ)参照)、若干の確認
時限を経過した時刻t3 でIGBT12dにオン信号を
与えると(図3(ロ)参照)、加熱コイル6の電流は図
3(ハ)に示す如く正弦波状に立ち下がり、その後、時
刻t4 で加熱コイル6の電流は零となる。
【0034】前述の時刻t4 より若干の時間が経過した
時刻t5 で、前記インバータ制御回路によりIGBT1
2dにオフ信号を与え(図3(ロ)参照)、若干の確認
時限を経過した時刻t6 でIGBT12bにオン信号を
与えると(図3(イ)参照)、加熱コイル6の電流は図
3(ハ)に示す如く正弦波状に立ち上がる。
【0035】すなわち、前記直列共振回路に流れる正弦
波状の電流が零になった時点で、IGBT12b,12
dそれぞれの電流を切り替えるので、これらのIGBT
から発生するスイッチングノイズを抑制することができ
る。
【0036】ここで、IGBT12b,12dのオン,
オフ制御は以下のように行う。
【0037】すなわち、ダイオード12a,12cによ
って共振回路のコンデンサ5に蓄えられた電圧は放電せ
ずに維持されるため、電流は流れない。よって共振周波
数より長い時間、制御回路13のゲート制御回路13c
により、IGBTをオンさせれば、加熱コイル6と共振
用コンデンサ5の共振電流は零となり、電圧が共振用コ
ンデンサ5に蓄えられる。この時点でIGBTをオフす
れば電流が零になったときにIGBTをオフすることが
できる。その後、他方のオフしているIGBTをオンす
ることにより電流が零のときにIGBTをオンすること
ができる。
【0038】なお、上記のようにIGBTを共振周波数
の周期より長い周期でオン,オフするのに代えて、加熱
コイル6の電流をCT等で監視し、この電流が零となっ
たときにIGBTをオン,オフさせることにより実現す
ることもできる。
【0039】図4は、この発明の第2の実施例を示す誘
導加熱電源の主回路構成図であり、図1に示した実施例
回路と同一機能を有するものには同一符号を付して、重
複する説明を省略する。
【0040】図4に示した回路構成が図1に示した回路
構成と異なる点は、平滑回路としてのコンデンサ3に代
えて、リアクトル21aと互いに容量がほぼ等しいコン
デンサ21b,21cとからなる平滑回路21を備え、
加熱コイル6の一端がコンデンサ21bとコンデンサ2
1cとの接続点、すなわち、平滑回路21の中間電位点
に接続されていることである。
【0041】図4に示した回路構成では、IGBT12
b,12dのいずれがオンしたときにも、交流電源1側
からの直流電力が前記直列共振回路に供給されるので、
交流電源1からの電流リプル率が図1の回路構成に比し
て改善できる。
【0042】なお、トライアック11及びインバータ回
路12の動作は、前述の図2,図3の波形図と同じであ
る。
【0043】図5は、この発明の第3の実施例を示す誘
導加熱電源の主回路構成図であり、図9に示した従来例
回路と同一機能を有するものには同一符号を付して、重
複する説明を省略する。
【0044】すなわち図5に示した回路構成では、上ア
ームを構成する第1スイッチング回路としてのダイオー
ド31a,IGBT31bと、下アームを構成する第2
スイッチング回路としてのダイオード31c,IGBT
31dとからなるインバータ回路31が設けられ、さら
に、下アームに逆並列接続される第3スイッチング回路
32としてのダイオード32a,IGBT32bを備え
ている。なお、ダイオード31a,31c,32aは直
列接続されたIGBT31b,31d,32bへの逆電
圧印加阻止用に設けられている。さらに、前記第2スイ
ッチング回路と第3スイッチング回路とで半導体交流ス
イッチ回路を形成している。
【0045】図5に示した誘導加熱電源の動作を、図6
に示す波形図を参照しつつ、以下に説明する。
【0046】先ず、鍋7に加熱コイル6を介して注入さ
れる加熱電力が定格値に設定されているときには、図6
〔A〕の(イ)に示す如くIGBT31bを時刻t0
2,・・のタイミングでオンさせ、同様に、図6
〔A〕の(ロ)に示す如くIGBT31dを時刻t1
3 ,・・のタイミングでオンさせると、図6〔A〕の
(ニ)に示す如く、前記直列共振回路に正弦波状の電流
が流れる。なお、このときのIGBT31bとIGBT
31dのオン信号の詳細なタイミングは、図3に示した
第1の実施例回路の波形図と同じである。
【0047】次に、鍋7に加熱コイル6を介して注入さ
れる加熱電力が定格値以下に設定されているときには、
図6〔B〕の(イ)に示す如くIGBT31bを時刻t
0 のタイミングでオンさせ、同様に、図6〔B〕の
(ロ)に示す如くIGBT31dを時刻t1 のタイミン
グでオンさせると、図6〔B〕の(ニ)に示す如く、時
刻t0 〜時刻t2 までは図6〔A〕の(ニ)と同様な正
弦波状の電流が前記直列共振回路に流れる。
【0048】時刻t2 で、図6〔B〕の(ハ)に示す如
く、IGBT31bにオン信号を与えると、図6〔B〕
の(ニ)に示す如く、前記直列共振回路に正弦波状の電
流が流れるが、このときには交流電源1側から直流電力
の供給がないので、共振用コンデンサ5に蓄えたエネル
ギーの一部が鍋5に注入する加熱電力となり、その結
果、前記直列共振回路に流れる正弦波状の電流の振幅が
減少する。
【0049】時刻t3 で、図6〔B〕の(ロ)に示す如
く、IGBT32dにオン信号を与えると、図6〔B〕
の(ニ)に示す如く、前記直列共振回路に正弦波状の電
流が流れるが、このときにも交流電源1側から直流電力
の供給がないので、共振用コンデンサ5に蓄えたエネル
ギーの一部が鍋5に注入する加熱電力となり、その結
果、前記直列共振回路に流れる正弦波状の電流の振幅が
更に減少する。
【0050】すなわち、図6〔B〕に示す時刻t1 〜時
刻t6 までの期間は、交流電源1側から直流電力の供給
がないので、共振用コンデンサ5に蓄えたエネルギーの
一部が鍋5に注入する加熱電力となり、その結果、前記
直列共振回路に流れる正弦波状の電流の振幅が徐々に減
少する。この間はIGBT31dとIGBT32bとが
交互にオン動作をする半導体交流スイッチ回路になって
いる。
【0051】すなわち、鍋7に加熱コイル6を介して注
入される加熱電力の調整は、前記インバータ回路が動作
する期間と前記半導体交流スイッチ回路が動作する期間
との比率を変えることにより、行うことができる。な
お、このときのIGBT31b,IGBT31d,IG
BT32bのオン信号の詳細なタイミングは、図3に示
した第1の実施例回路の波形図と同様である。
【0052】図7は、この発明の第4の実施例を示す誘
導加熱電源の主回路構成図であり、図5に示した実施例
回路と同一機能を有するものには同一符号を付して、重
複する説明を省略する。
【0053】すなわち、図7に示した回路構成が図5に
示した回路構成と異なる点は、ダイオード41aとIG
BT41bとからなる第3スイッチング回路41が前記
第1スイッチング回路側に接続されていることであり、
該第1スイッチング回路と第3スイッチング回路とで半
導体交流スイッチ回路を形成している。
【0054】図7に示した誘導加熱電源において、鍋7
に加熱コイル6を介して注入される加熱電力の調整は、
前記インバータ回路が動作する期間と前記半導体交流ス
イッチ回路が動作する期間との比率を変えることによ
り、行うことができる。
【0055】なお、前記半導体交流スイッチ回路が動作
している期間では、共振用コンデンサ5の電圧からコン
デンサ3の電圧を差し引いた電圧で前記直列共振回路が
動作をするので、図5に示した回路構成に比して、該直
列共振回路に流れる正弦波状の電流の振幅がより早く減
少し、従って、前記加熱電力の調整が容易となる。
【0056】図8は、この発明の第5の実施例を示す誘
導加熱電源の主回路構成図であり、図9に示した従来例
回路と同一機能を有するものには同一符号を付して、重
複する説明を省略する。
【0057】すなわち図8に示した誘導加熱電源では、
図9に示したインバータ回路4に代えて、それぞれダイ
オードとIGBTとを直列接続した第1スイッチング回
路51,第2スイッチング回路52,第3スイッチング
回路53,第4スイッチング回路54からなる電力変換
回路を備えている。
【0058】図8に示す回路構成からも明らかなよう
に、鍋7に加熱コイル6を介して注入される加熱電力の
調整において、図5の回路構成で述べた機能と図7の回
路構成で述べた機能の双方が可能であり、従って、微細
な前記加熱電力の調整がより容易である。
【0059】なお、図1,図5,図7,図8に示した実
施例回路では一般的な構成例として、加熱コイル6の一
端がダイオード整流回路2の負極性側に接続された例を
示しているが、前記加熱コイル6の一端をダイオード整
流回路2の正極性側に接続してもよい。
【0060】また、この発明の実施例回路では交流電源
としては単相交流電源の例を示したが、三相交流電源で
もよい。
【0061】
【発明の効果】この発明によれば、加熱コイルと共振用
コンデンサとからなる直列共振回路に流れる正弦波状の
電流が零になった時点を基準に誘導加熱電源を動作させ
るので、この誘導加熱電源から発生するスイッチングノ
イズを抑制することができる。
【0062】また、同一の交流電源に複数台の誘導加熱
電源が設置されているときに、個々の前記直列共振回路
の共振周波数を調整することにより、可聴周波数の騒音
を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す誘導加熱電源の
主回路構成図
【図2】図1の動作を説明する波形図
【図3】図1の動作を説明する波形図
【図4】この発明の第2の実施例を示す誘導加熱電源の
主回路構成図
【図5】この発明の第3の実施例を示す誘導加熱電源の
主回路構成図
【図6】図5の動作を説明する波形図
【図7】この発明の第4の実施例を示す誘導加熱電源の
主回路構成図
【図8】この発明の第5の実施例を示す誘導加熱電源の
主回路構成図
【図9】従来例を示す誘導加熱電源の主回路構成図
【図10】図9の動作を説明する波形図
【符号の説明】
1…交流電源、2…ダイオード整流回路、3…コンデン
サ、4…インバータ回路、5…共振用コンデンサ、6…
加熱コイル、7…鍋、11…トライアック、12…イン
バータ回路、13…制御回路、21…平滑回路、31…
インバータ回路、32,41…第3スイッチング回路、
51〜54…第1〜第4スイッチング回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 年弘 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 3K051 AA02 AC17 AC24 AC30 AC43 BD07 CD09 CD10 3K059 AA05 AA06 AA08 AA12 AA15 AB28 AC07 AD07 AD08 BD07 CD09 CD10 5H007 AA01 AA03 BB04 CA01 CB04 CB08 CB12 CB17 CB23 CC07 CC12 DA03 DB01 DC05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を直流に変換する整流回路と、 該整流回路の出力を平滑する平滑回路と、 該平滑回路の出力電圧を入力とし、ダイオードと自己消
    弧形素子とを直列接続してなる第1,第2スイッチング
    回路をそれぞれ上,下アームとするインバータ回路と、 該インバータ回路から高周波電力が供給される加熱コイ
    ルと共振用コンデンサとからなる共振回路と、 交流電源から前記整流回路への経路に設置される半導体
    交流スイッチ回路とを備え、 該半導体交流スイッチ回路を前記交流電源の1サイクル
    又は半サイクル単位で開閉制御し、 前記共振回路の電流が零になったときに前記第1,第2
    スイッチング回路を構成する自己消弧形素子をそれぞれ
    オン,オフ制御することを特徴とする誘導加熱電源。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の誘導加熱電源におい
    て、 前記インバータ回路の中間接続点と平滑回路の出力のい
    ずれか一端との間に、前記共振回路を接続したことを特
    徴とする誘導加熱電源。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の誘導加熱電源におい
    て、 前記平滑回路を複数個のコンデンサを直列接続して構成
    し、 前記インバータ回路の中間接続点と該平滑回路の中間電
    位点との間に、前記共振回路を接続したことを特徴とす
    る誘導加熱電源。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の誘導
    加熱電源において、 前記共振回路の電流が零になったときに、前記第1,第
    2スイッチング回路を構成するそれぞれの自己消弧形素
    子のうち、オンしている素子はオフさせ、その後、オフ
    している素子をオンさせる制御を行うことを特徴とする
    誘導加熱電源。
  5. 【請求項5】 直流電源を入力とし、ダイオードと自己
    消弧形素子とを直列接続してなる第1,第2スイッチン
    グ回路をそれぞれ上,下アームとするインバータ回路
    と、 該インバータ回路から高周波電力が供給される加熱コイ
    ルと共振用コンデンサとからなる共振回路と、 前記上,下アームのいずれか一方に逆並列接続されるダ
    イオードと自己消弧形素子とを直列接続してなる第3ス
    イッチング回路とを備え、 前記共振回路の電流が零になったときに前記第1乃至第
    3スイッチング回路を構成する自己消弧形素子をそれぞ
    れオン,オフ制御することを特徴とする誘導加熱電源。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の誘導加熱電源におい
    て、 前記共振回路の電流が零になったときに、前記第1乃至
    第3スイッチング回路を構成するそれぞれの自己消弧形
    素子のうち、オンしている素子はオフさせ、その後、こ
    のオフさせた素子とは該直列共振回路に対して異なる電
    流極性の素子又は異なる電流極性のいずれか一つの素子
    をオンさせる制御を行なうことを特徴とする誘導加熱電
    源。
  7. 【請求項7】 直流電源を入力とし、ダイオードと自己
    消弧形素子とを直列接続してなる第1,第2スイッチン
    グ回路をそれぞれ上,下アームとするインバータ回路
    と、 該インバータ回路から高周波電力が供給される加熱コイ
    ルと共振用コンデンサとからなる共振回路と、 前記上,下アームのそれぞれに逆並列されるダイオード
    と自己消弧形素子とを直列接続してなる第3,4スイッ
    チング回路とを備え、 前記共振回路の電流が零になったときに前記第1乃至第
    4スイッチング回路を構成する自己消弧形素子をそれぞ
    れオン,オフ制御することを特徴とする誘導加熱電源。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の誘導加熱電源におい
    て、 前記共振回路の電流が零になったときに、前記第1乃至
    第4スイッチング回路を構成するそれぞれの自己消弧形
    素子のうち、オンしている素子はオフさせ、その後、こ
    のオフさせた素子とは該直列共振回路に対して異なる電
    流極性のいずれか一つの素子をオンさせる制御を行なう
    ことを特徴とする誘導加熱電源。
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