JP2001295576A - ビット装置 - Google Patents
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Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E21—EARTH OR ROCK DRILLING; MINING
- E21B—EARTH OR ROCK DRILLING; OBTAINING OIL, GAS, WATER, SOLUBLE OR MELTABLE MATERIALS OR A SLURRY OF MINERALS FROM WELLS
- E21B10/00—Drill bits
- E21B10/08—Roller bits
- E21B10/22—Roller bits characterised by bearing, lubrication or sealing details
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/02—Parts of sliding-contact bearings
- F16C33/04—Brasses; Bushes; Linings
-
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- F16C2352/00—Apparatus for drilling
Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ベアリング機構の摩耗を極力低減させること
ができ、ひいては長寿命化を図ることのできるビット装
置を提供する。 【解決手段】 カッティング刃を有するカッター部材3
がシャフト2に対して回転可能に軸支され、カッター部
材3とシャフト2との間にベアリング機構5が介在さ
れ、ベアリング機構5が少なくともラジアル方向の荷重
を受けるラジアルベアリング6と軸方向の荷重を受ける
スラストベアリング7とを備え、ラジアルベアリング6
がシャフト側分割ベアリング部材6Aとカッター部側分
割ベアリング部材6Bとから構成され、シャフト側分割
ベアリング部材6Aとカッター部側分割ベアリング部材
6Bとが互いに相対回転可能に衝合しまたは摺接されて
いる。
ができ、ひいては長寿命化を図ることのできるビット装
置を提供する。 【解決手段】 カッティング刃を有するカッター部材3
がシャフト2に対して回転可能に軸支され、カッター部
材3とシャフト2との間にベアリング機構5が介在さ
れ、ベアリング機構5が少なくともラジアル方向の荷重
を受けるラジアルベアリング6と軸方向の荷重を受ける
スラストベアリング7とを備え、ラジアルベアリング6
がシャフト側分割ベアリング部材6Aとカッター部側分
割ベアリング部材6Bとから構成され、シャフト側分割
ベアリング部材6Aとカッター部側分割ベアリング部材
6Bとが互いに相対回転可能に衝合しまたは摺接されて
いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カッティング刃を
有するカッター部材がシャフトに対して回転可能に軸支
され、カッター部材とシャフトとの間にベアリング機構
が介在されているビット装置の改良に関する。
有するカッター部材がシャフトに対して回転可能に軸支
され、カッター部材とシャフトとの間にベアリング機構
が介在されているビット装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、カッティング刃を有するカッ
ター部材がシャフトに対して回転可能に軸支され、カッ
ター部材とシャフトとの間にベアリング機構が介在され
ているビット装置、例えばトリコンビット装置が知られ
ている。
ター部材がシャフトに対して回転可能に軸支され、カッ
ター部材とシャフトとの間にベアリング機構が介在され
ているビット装置、例えばトリコンビット装置が知られ
ている。
【0003】そのベアリング機構は、少なくともラジア
ル方向の荷重を受けるラジアルベアリングと軸方向の荷
重を受けるスラストベアリングとから概略なっている。
そのラジアルベアリング、スラストベアリングの材料に
は、そのビット装置使用時の掘削衝撃に対して耐久性を
有するベリリウム銅合金、ハードメタル合金が使用され
ている。
ル方向の荷重を受けるラジアルベアリングと軸方向の荷
重を受けるスラストベアリングとから概略なっている。
そのラジアルベアリング、スラストベアリングの材料に
は、そのビット装置使用時の掘削衝撃に対して耐久性を
有するベリリウム銅合金、ハードメタル合金が使用され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トリコ
ンビット装置による掘削中にオイルシールが破れて泥水
がベアリング機構の内部に侵入することがあり、泥水に
含まれている硬い粒子がベアリング機構の内部に侵入す
ることによって、ベリリウム銅合金、ハードメタル合金
が摩耗し、従来のトリコンビット装置はそのベアリング
機構の摩耗に起因してその寿命が総じて短いという問題
がある。
ンビット装置による掘削中にオイルシールが破れて泥水
がベアリング機構の内部に侵入することがあり、泥水に
含まれている硬い粒子がベアリング機構の内部に侵入す
ることによって、ベリリウム銅合金、ハードメタル合金
が摩耗し、従来のトリコンビット装置はそのベアリング
機構の摩耗に起因してその寿命が総じて短いという問題
がある。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、その目的とするところは、ベアリング機構の摩耗
を極力低減させることができ、ひいては長寿命化を図る
ことのできるビット装置を提供することにある。
ので、その目的とするところは、ベアリング機構の摩耗
を極力低減させることができ、ひいては長寿命化を図る
ことのできるビット装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のビット
装置は、カッティング刃を有するカッター部材がシャフ
トに対して回転可能に軸支され、前記カッター部材と前
記シャフトとの間にベアリング機構が介在されているも
のにおいて、前記ベアリング機構が少なくともラジアル
方向の荷重を受けるラジアルベアリングと軸方向の荷重
を受けるスラストベアリングとを備え、前記ラジアルベ
アリングがシャフト側分割ベアリング部材とカッター部
側分割ベアリング部材とから構成され、前記シャフト側
分割ベアリング部材と前記カッター部側分割ベアリング
部材とが互いに相対回転可能になされていることを特徴
とする。
装置は、カッティング刃を有するカッター部材がシャフ
トに対して回転可能に軸支され、前記カッター部材と前
記シャフトとの間にベアリング機構が介在されているも
のにおいて、前記ベアリング機構が少なくともラジアル
方向の荷重を受けるラジアルベアリングと軸方向の荷重
を受けるスラストベアリングとを備え、前記ラジアルベ
アリングがシャフト側分割ベアリング部材とカッター部
側分割ベアリング部材とから構成され、前記シャフト側
分割ベアリング部材と前記カッター部側分割ベアリング
部材とが互いに相対回転可能になされていることを特徴
とする。
【0007】請求項2に記載のビット装置は、請求項1
に記載のものにおいて、前記シャフトと一体回転するよ
うに前記シャフト側分割ベアリング部材に前記シャフト
に形成された係合部に係合する被係合部が形成されてい
ることを特徴とする。
に記載のものにおいて、前記シャフトと一体回転するよ
うに前記シャフト側分割ベアリング部材に前記シャフト
に形成された係合部に係合する被係合部が形成されてい
ることを特徴とする。
【0008】請求項3に記載のビット装置は、請求項1
に記載のものにおいて、前記カッター部材と一体回転す
るように前記カッター部側分割ベアリング部材に前記カ
ッター部材に形成された係合部に係合する被係合部が形
成されていることを特徴とする。
に記載のものにおいて、前記カッター部材と一体回転す
るように前記カッター部側分割ベアリング部材に前記カ
ッター部材に形成された係合部に係合する被係合部が形
成されていることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載のビット装置は、請求項1
に記載のものにおいて、前記シャフト側分割ベアリング
部材と前記カッター部側分割ベアリング部材との隙間が
30ミクロンメートルから300ミクロンメートルまで
の範囲であることを特徴とする。
に記載のものにおいて、前記シャフト側分割ベアリング
部材と前記カッター部側分割ベアリング部材との隙間が
30ミクロンメートルから300ミクロンメートルまで
の範囲であることを特徴とする。
【0010】請求項5に記載のビット装置は、請求項1
に記載のものにおいて、前記ラジアルベアリングが5質
量%から20質量%のコバルト物質を含有する炭化タン
グステン物質を主成分とした超硬合金であることを特徴
とする。
に記載のものにおいて、前記ラジアルベアリングが5質
量%から20質量%のコバルト物質を含有する炭化タン
グステン物質を主成分とした超硬合金であることを特徴
とする。
【0011】請求項6に記載のビット装置は、請求項5
に記載のものにおいて、前記シャフト側分割ベアリング
部材と前記カッター部側分割ベアリング部材との少なく
とも一方でかつ前記両部材どうしの衝合面にダイヤモン
ド被膜が形成されていることを特徴とする。
に記載のものにおいて、前記シャフト側分割ベアリング
部材と前記カッター部側分割ベアリング部材との少なく
とも一方でかつ前記両部材どうしの衝合面にダイヤモン
ド被膜が形成されていることを特徴とする。
【0012】請求項7に記載のビット装置は、カッティ
ング刃を有するカッター部材がシャフトに対して回転可
能に軸支され、前記カッター部材と前記シャフトとの間
にベアリング機構が介在されているものにおいて、前記
ベアリング機構が少なくともラジアル方向の荷重を受け
るラジアルベアリングと軸方向の荷重を受けるスラスト
ベアリングとを備え、前記スラストベアリングがシャフ
ト側分割ベアリング部材とカッター部側分割ベアリング
部材とから構成され、前記シャフト側分割ベアリング部
材と前記カッター部側分割ベアリング部材とが互いに相
対回転可能に摺接されていることを特徴とする。
ング刃を有するカッター部材がシャフトに対して回転可
能に軸支され、前記カッター部材と前記シャフトとの間
にベアリング機構が介在されているものにおいて、前記
ベアリング機構が少なくともラジアル方向の荷重を受け
るラジアルベアリングと軸方向の荷重を受けるスラスト
ベアリングとを備え、前記スラストベアリングがシャフ
ト側分割ベアリング部材とカッター部側分割ベアリング
部材とから構成され、前記シャフト側分割ベアリング部
材と前記カッター部側分割ベアリング部材とが互いに相
対回転可能に摺接されていることを特徴とする。
【0013】請求項8に記載のビット装置は、請求項7
に記載のものにおいて、前記シャフトと一体回転するよ
うに前記シャフト側分割ベアリング部材に前記シャフト
に形成された係合部に係合する被係合部が形成されてい
ることを特徴とする。
に記載のものにおいて、前記シャフトと一体回転するよ
うに前記シャフト側分割ベアリング部材に前記シャフト
に形成された係合部に係合する被係合部が形成されてい
ることを特徴とする。
【0014】請求項9に記載のビット装置は、請求項7
に記載のものにおいて、前記カッター部材と一体回転す
るように前記カッター部側分割ベアリング部材に前記カ
ッター部材に形成された係合部に係合する被係合部が形
成されていることを特徴とする。
に記載のものにおいて、前記カッター部材と一体回転す
るように前記カッター部側分割ベアリング部材に前記カ
ッター部材に形成された係合部に係合する被係合部が形
成されていることを特徴とする。
【0015】請求項10に記載のビット装置は、請求項
7に記載のものにおいて、前記シャフト側分割ベアリン
グ部材と前記カッター部側分割ベアリング部材との摺接
隙間が30ミクロンメートルから300ミクロンメート
ルまでの範囲であることを特徴とする。
7に記載のものにおいて、前記シャフト側分割ベアリン
グ部材と前記カッター部側分割ベアリング部材との摺接
隙間が30ミクロンメートルから300ミクロンメート
ルまでの範囲であることを特徴とする。
【0016】請求項11に記載のビット装置は、請求項
7に記載のものにおいて、前記スラストベアリングが5
質量%から20質量%のコバルト物質を含有する炭化タ
ングステン物質を主成分とした超硬合金であることを特
徴とする。
7に記載のものにおいて、前記スラストベアリングが5
質量%から20質量%のコバルト物質を含有する炭化タ
ングステン物質を主成分とした超硬合金であることを特
徴とする。
【0017】請求項12に記載のビット装置は、請求項
11に記載のものにおいて、前記シャフト側分割ベアリ
ング部材と前記カッター部側分割ベアリング部材との少
なくとも一方でかつその摺接面にダイヤモンド被膜が形
成されていることを特徴とする。
11に記載のものにおいて、前記シャフト側分割ベアリ
ング部材と前記カッター部側分割ベアリング部材との少
なくとも一方でかつその摺接面にダイヤモンド被膜が形
成されていることを特徴とする。
【0018】請求項13に記載のビット装置は、請求項
3又は請求項9に記載のものにおいて、前記被係合部が
溝又は切り欠きからなることを特徴とする。
3又は請求項9に記載のものにおいて、前記被係合部が
溝又は切り欠きからなることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わるトリコンビ
ット装置の部分拡大図であり、この図1において、1は
ビットレグ部である。このビットレグ部1の先端にはシ
ャフト2が設けられ、シャフト2にはカッター部材3が
回転可能に支承されている。そのカッター部材3にはカ
ッター刃(カッティングツース)4が適宜箇所に設けら
れている。
ット装置の部分拡大図であり、この図1において、1は
ビットレグ部である。このビットレグ部1の先端にはシ
ャフト2が設けられ、シャフト2にはカッター部材3が
回転可能に支承されている。そのカッター部材3にはカ
ッター刃(カッティングツース)4が適宜箇所に設けら
れている。
【0020】そのシャフト2とカッター部材3との間に
は、ベアリング機構5が設けられている。そのベアリン
グ機構5は、ラジアル方向の荷重を受けるラジアルベア
リング(ラジアルブッシング)6、スラスト方向の荷重
を受けるスラストベアリング(スラストワッシャ)7、
ラジアル方向の荷重を受けるラジアルベアリング(ノー
ズピンブッシング)8、ボールベアリング9から構成さ
れている。
は、ベアリング機構5が設けられている。そのベアリン
グ機構5は、ラジアル方向の荷重を受けるラジアルベア
リング(ラジアルブッシング)6、スラスト方向の荷重
を受けるスラストベアリング(スラストワッシャ)7、
ラジアル方向の荷重を受けるラジアルベアリング(ノー
ズピンブッシング)8、ボールベアリング9から構成さ
れている。
【0021】そのベアリング機構5には図示を略すグリ
ース貯油室からグリース供給通路10、11を介してグ
リースが供給される。カッター部材3には特殊オイルシ
ール部材12が設けられ、これによりグリースが外部に
洩れ出ないようにされている。
ース貯油室からグリース供給通路10、11を介してグ
リースが供給される。カッター部材3には特殊オイルシ
ール部材12が設けられ、これによりグリースが外部に
洩れ出ないようにされている。
【0022】ラジアルベアリング6、8は円筒状のシャ
フト側分割ベアリング部材6A、8Aと円筒状のカッタ
ー部側分割ベアリング部材6B、8Bとから構成されて
いる。スラストベアリング7は円盤状のシャフト側分割
ベアリング部材7Aと円盤状のカッター部側分割ベアリ
ング部材7Bとから構成されている。このラジアルベア
リング6、8、スラストベアリング7の材料には超硬合
金が用いられている。
フト側分割ベアリング部材6A、8Aと円筒状のカッタ
ー部側分割ベアリング部材6B、8Bとから構成されて
いる。スラストベアリング7は円盤状のシャフト側分割
ベアリング部材7Aと円盤状のカッター部側分割ベアリ
ング部材7Bとから構成されている。このラジアルベア
リング6、8、スラストベアリング7の材料には超硬合
金が用いられている。
【0023】その超硬合金は、硬質成分としての炭化タ
ングステン物質を主成分とし、ニッケル、鉄、コバルト
等の金属物質を結合剤に用いて焼結により形成された複
合材料である。その結合剤にはコバルト物質を用いるの
が特に耐久性の観点から望ましい。また、硬質成分に
は、炭化チタンや炭化タンタル等の4a、5a、6a族
の炭化物、又は炭素窒化物が含まれていることもある。
ングステン物質を主成分とし、ニッケル、鉄、コバルト
等の金属物質を結合剤に用いて焼結により形成された複
合材料である。その結合剤にはコバルト物質を用いるの
が特に耐久性の観点から望ましい。また、硬質成分に
は、炭化チタンや炭化タンタル等の4a、5a、6a族
の炭化物、又は炭素窒化物が含まれていることもある。
【0024】ここで、結合剤の含有量が5質量%以下で
あると、超硬合金それ自体の強度が低下し、ベアリング
が破壊され易くなる。逆に、結合剤の含有量が多くなる
と、ベアリングの摺動が滑らかでなくなり、また、泥水
中の酸やアルカリによって腐食し易くなり、ベアリング
の寿命が低下する。
あると、超硬合金それ自体の強度が低下し、ベアリング
が破壊され易くなる。逆に、結合剤の含有量が多くなる
と、ベアリングの摺動が滑らかでなくなり、また、泥水
中の酸やアルカリによって腐食し易くなり、ベアリング
の寿命が低下する。
【0025】結合剤の含有量が20質量%以上でも、従
来のベリリウム銅合金よりも寿命は長いが、超硬合金の
コストが高いため、コストメリットの観点から結合剤の
含有量を20質量%以上とするのは望ましくなく、結合
剤の含有量は5質量%から20質量%までの範囲内であ
ることが望ましい。
来のベリリウム銅合金よりも寿命は長いが、超硬合金の
コストが高いため、コストメリットの観点から結合剤の
含有量を20質量%以上とするのは望ましくなく、結合
剤の含有量は5質量%から20質量%までの範囲内であ
ることが望ましい。
【0026】シャフト側分割ベアリング部材6Aには、
図2(A)、図2(B)に示すようにその下部に半径方
向に向かって延びる一対のU字溝6a、6bが形成され
ている。シャフト側分割ベアリング部材6Aはシャフト
2に嵌合され、その一対のU字溝6a、6bはシャフト
2に形成された係合部(図示を略す)と係合される被係
合部としての役割を果たす。このシャフト側分割ベアリ
ング部材6Aの外周面6cにはダイヤモンドコーティン
グが施されている。
図2(A)、図2(B)に示すようにその下部に半径方
向に向かって延びる一対のU字溝6a、6bが形成され
ている。シャフト側分割ベアリング部材6Aはシャフト
2に嵌合され、その一対のU字溝6a、6bはシャフト
2に形成された係合部(図示を略す)と係合される被係
合部としての役割を果たす。このシャフト側分割ベアリ
ング部材6Aの外周面6cにはダイヤモンドコーティン
グが施されている。
【0027】カッター部側分割ベアリング部材6Bに
は、図2(C)、図2(D)に示すようにその下部に半
径方向に向かって延びる一対のU字溝6d、6eが形成
されている。カッター部側分割ベアリング部材6Bはカ
ッター部材3の凹所に収容され、その一対のU字溝6
d、6eは凹所に形成された係合部(図示を略す)と係
合される被係合部としての役割を果たす。そのカッター
部側分割ベアリング部材6Bの内周面6fにもダイヤモ
ンドコーティングが施されている。
は、図2(C)、図2(D)に示すようにその下部に半
径方向に向かって延びる一対のU字溝6d、6eが形成
されている。カッター部側分割ベアリング部材6Bはカ
ッター部材3の凹所に収容され、その一対のU字溝6
d、6eは凹所に形成された係合部(図示を略す)と係
合される被係合部としての役割を果たす。そのカッター
部側分割ベアリング部材6Bの内周面6fにもダイヤモ
ンドコーティングが施されている。
【0028】そのシャフト側分割ベアリング部材6Aと
カッター部側分割ベアリング部材6Bとは互いに相対回
転可能に衝合してシャフト2に嵌合され、内周面6fに
形成されたダイヤモンドコーティングと外周面6cに形
成されたダイヤモンドコーティングとが摩擦摺接するも
のとなっている。
カッター部側分割ベアリング部材6Bとは互いに相対回
転可能に衝合してシャフト2に嵌合され、内周面6fに
形成されたダイヤモンドコーティングと外周面6cに形
成されたダイヤモンドコーティングとが摩擦摺接するも
のとなっている。
【0029】シャフト側分割ベアリング部材8Aにも、
図3(A)、図3(B)に示すように、同様にその下部
に半径方向に向かって延びる一対のU字溝8a、8bが
形成されている。シャフト側分割ベアリング部材8Aは
シャフト2に嵌合され、その一対のU字溝8a、8bは
シャフト2に形成された係合部(図示を略す)と係合さ
れる被係合部としての役割を果たす。このシャフト側分
割ベアリング部材8Aの外周面8cにも同様にダイヤモ
ンドコーティングが施されている。
図3(A)、図3(B)に示すように、同様にその下部
に半径方向に向かって延びる一対のU字溝8a、8bが
形成されている。シャフト側分割ベアリング部材8Aは
シャフト2に嵌合され、その一対のU字溝8a、8bは
シャフト2に形成された係合部(図示を略す)と係合さ
れる被係合部としての役割を果たす。このシャフト側分
割ベアリング部材8Aの外周面8cにも同様にダイヤモ
ンドコーティングが施されている。
【0030】カッター部側分割ベアリング部材8Bに
も、図3(C)、図3(D)に示すように、同様にその
下部に半径方向に向かって延びる一対のU字溝8d、8
eが形成されている。カッター部側分割ベアリング部材
8Bはカッター部材3の凹所に収容され、その一対のU
字溝8d、8eは凹所に形成された係合部(図示を略
す)と係合される被係合部としての役割を果たす。その
カッター部側分割ベアリング部材8Bの内周面8fにも
ダイヤモンドコーティングが施されている。
も、図3(C)、図3(D)に示すように、同様にその
下部に半径方向に向かって延びる一対のU字溝8d、8
eが形成されている。カッター部側分割ベアリング部材
8Bはカッター部材3の凹所に収容され、その一対のU
字溝8d、8eは凹所に形成された係合部(図示を略
す)と係合される被係合部としての役割を果たす。その
カッター部側分割ベアリング部材8Bの内周面8fにも
ダイヤモンドコーティングが施されている。
【0031】そのシャフト側分割ベアリング部材8Aと
カッター部側分割ベアリング部材8Bとは互いに相対回
転可能にシャフト2に嵌合され、内周面8fに形成され
たダイヤモンドコーティングと外周面8cに形成された
ダイヤモンドコーティングとが摩擦摺接するものとなっ
ている。
カッター部側分割ベアリング部材8Bとは互いに相対回
転可能にシャフト2に嵌合され、内周面8fに形成され
たダイヤモンドコーティングと外周面8cに形成された
ダイヤモンドコーティングとが摩擦摺接するものとなっ
ている。
【0032】そのダイヤモンドコーティングは気相成長
法(CVD法)によって形成され、その膜厚は1ミクロ
ンメートル以上でかつ50ミクロンメートル以下である
ことが望ましい。その膜厚が1ミクロンメートル以下で
あると、膜が摩滅することにより摺動特性(滑らかに回
転する特性)が低下し、50ミクロンメートル以上であ
ると、膜が剥離しやすくなってかえってベアリングの寿
命が低下するからである。このダイヤモンドコーティン
グを施す前に、外周面6c、8c、内周面6f、8fを
予め研磨して鏡面状態にするか、ダイヤモンドコーティ
ング後にこのダイヤモンドコーティング膜を研磨して鏡
面状態とすれば、より一層摺動特性を向上させることが
できる。
法(CVD法)によって形成され、その膜厚は1ミクロ
ンメートル以上でかつ50ミクロンメートル以下である
ことが望ましい。その膜厚が1ミクロンメートル以下で
あると、膜が摩滅することにより摺動特性(滑らかに回
転する特性)が低下し、50ミクロンメートル以上であ
ると、膜が剥離しやすくなってかえってベアリングの寿
命が低下するからである。このダイヤモンドコーティン
グを施す前に、外周面6c、8c、内周面6f、8fを
予め研磨して鏡面状態にするか、ダイヤモンドコーティ
ング後にこのダイヤモンドコーティング膜を研磨して鏡
面状態とすれば、より一層摺動特性を向上させることが
できる。
【0033】図2(A)、図2(B)、図3(A)、図
3(B)においては、シャフト側分割ベアリング部材6
A、8Aの底部に被係合部として一対のU字溝6a、6
b、8a、8bを形成することにしたが、図4(A)、
図4(B)、図5(A)、図5(B)に示すように、そ
のシャフト側分割ベアリング部材6A、8Aの底部に被
係合部として半径方向に延びる一対のR溝(円弧状溝)
6a’、6b’8a’、8b’を形成しても良い。ま
た、図2(C)、図2(D)、図3(C)、図3(D)
においては、カッター部側分割ベアリング部材6B、8
Bの底部に被係合部として一対のU字溝6d、6e、8
d、8eを形成することにしたが、図4(C)、図4
(D)、図5(C)、図5(D)に示すように、そのカ
ッター部側分割ベアリング部材6B、8Bの底部に被係
合部として半径方向に延びる一対のR溝6d’、6
e’、8d’、8e’を形成しても良い。
3(B)においては、シャフト側分割ベアリング部材6
A、8Aの底部に被係合部として一対のU字溝6a、6
b、8a、8bを形成することにしたが、図4(A)、
図4(B)、図5(A)、図5(B)に示すように、そ
のシャフト側分割ベアリング部材6A、8Aの底部に被
係合部として半径方向に延びる一対のR溝(円弧状溝)
6a’、6b’8a’、8b’を形成しても良い。ま
た、図2(C)、図2(D)、図3(C)、図3(D)
においては、カッター部側分割ベアリング部材6B、8
Bの底部に被係合部として一対のU字溝6d、6e、8
d、8eを形成することにしたが、図4(C)、図4
(D)、図5(C)、図5(D)に示すように、そのカ
ッター部側分割ベアリング部材6B、8Bの底部に被係
合部として半径方向に延びる一対のR溝6d’、6
e’、8d’、8e’を形成しても良い。
【0034】更に、カッター部側分割ベアリング部材6
B、8Bの底部に被係合部としてのU字溝6d、6e、
8d、8eを設ける代わりに、図6(A)〜図6
(D)、図7(A)〜図7(D)に示すように、カッタ
ー部側分割ベアリング部材6B、8Bの外周面6g、8
gにシャフト2が延びる方向に沿って平行に延びる被係
合部としての切り欠き6h、8hを形成し、カッター部
材3の凹所にこの切り欠き6h、8hと係合する係合部
を形成しても良い。
B、8Bの底部に被係合部としてのU字溝6d、6e、
8d、8eを設ける代わりに、図6(A)〜図6
(D)、図7(A)〜図7(D)に示すように、カッタ
ー部側分割ベアリング部材6B、8Bの外周面6g、8
gにシャフト2が延びる方向に沿って平行に延びる被係
合部としての切り欠き6h、8hを形成し、カッター部
材3の凹所にこの切り欠き6h、8hと係合する係合部
を形成しても良い。
【0035】シャフト側分割ベアリング部材7A、カッ
ター部側分割ベアリング部材7Bには、図8(A)〜図
8(D)に示すように、その外周面7aに切り欠き7b
が形成されていると共に、その表面7cにダイヤモンド
コーティング膜が施されている。シャフト側分割ベアリ
ング部材7Aはシャフト2の凹所に嵌合され、カッター
部側分割ベアリング部材7Bはカッター部材3の凹所に
嵌合されている。そのシャフト側分割ベアリング部材7
Aの表面7cとカッター部側分割ベアリング部材7Bの
表面7cとは互いに対向されて摺接する摺接面とされ、
シャフト側分割ベアリング部材7Aとカッター部側分割
ベアリング部材7Bとは互いに相対回転可能となってい
る。
ター部側分割ベアリング部材7Bには、図8(A)〜図
8(D)に示すように、その外周面7aに切り欠き7b
が形成されていると共に、その表面7cにダイヤモンド
コーティング膜が施されている。シャフト側分割ベアリ
ング部材7Aはシャフト2の凹所に嵌合され、カッター
部側分割ベアリング部材7Bはカッター部材3の凹所に
嵌合されている。そのシャフト側分割ベアリング部材7
Aの表面7cとカッター部側分割ベアリング部材7Bの
表面7cとは互いに対向されて摺接する摺接面とされ、
シャフト側分割ベアリング部材7Aとカッター部側分割
ベアリング部材7Bとは互いに相対回転可能となってい
る。
【0036】また、シャフト側分割ベアリング部材6
A、8Aの底部に被係合部としてのU字溝6a、6b、
8a、8bを設ける代わりに、図9(A)ないし図9
(D)、図10(A)ないし図10(D)に示すよう
に、シャフト側分割ベアリング部材6A、8Aの内周面
6i、8iにシャフト2が延びる方向に沿って平行に延
びる被係合部としてのR字形状溝6j、8jを形成して
も良い。更に、シャフト側分割ベアリング部材6Aの内
周面6iにR字形状溝6jを形成する代わりに、図9
(E)、図9(F)に示すように、U字溝6kを形成し
ても良いし、図9(G)、図9(H)に示すように、シ
ャフト側分割ベアリング部材6Aの周壁にV字形状切り
欠き6lを形成しても良い。
A、8Aの底部に被係合部としてのU字溝6a、6b、
8a、8bを設ける代わりに、図9(A)ないし図9
(D)、図10(A)ないし図10(D)に示すよう
に、シャフト側分割ベアリング部材6A、8Aの内周面
6i、8iにシャフト2が延びる方向に沿って平行に延
びる被係合部としてのR字形状溝6j、8jを形成して
も良い。更に、シャフト側分割ベアリング部材6Aの内
周面6iにR字形状溝6jを形成する代わりに、図9
(E)、図9(F)に示すように、U字溝6kを形成し
ても良いし、図9(G)、図9(H)に示すように、シ
ャフト側分割ベアリング部材6Aの周壁にV字形状切り
欠き6lを形成しても良い。
【0037】シャフト側分割ベアリング部材6A、8A
とカッター部側分割ベアリング部材6B、8Bとの間の
衝合隙間、シャフト側分割ベアリング部材7Aとカッタ
ー部側分割ベアリング部材7Bとの間の摺接隙間は30
ミクロンメートルから300ミクロンメートルの範囲内
であることが望ましい。
とカッター部側分割ベアリング部材6B、8Bとの間の
衝合隙間、シャフト側分割ベアリング部材7Aとカッタ
ー部側分割ベアリング部材7Bとの間の摺接隙間は30
ミクロンメートルから300ミクロンメートルの範囲内
であることが望ましい。
【0038】一般に、ベアリング機構の衝合隙間、摺接
隙間(クリアランス)は円滑な回転を保証するために、
10ミクロンメートル以下が望ましいとされているが、
トリコンビット装置では、カッティング刃4がカッター
部材3に不均一に点在されて配置されており、ラジアル
方向、スラスト方向等に各種の力(トルク)が働くの
で、分割ベアリング部材間のクリアランスが30ミクロ
ンメートル以下であると、回転が不自由となって止まる
か、又は異常に大きなトルクがカッター部材3に加わっ
て超硬合金からなるベアリング機構5が破壊されること
が実験により明らかになった。
隙間(クリアランス)は円滑な回転を保証するために、
10ミクロンメートル以下が望ましいとされているが、
トリコンビット装置では、カッティング刃4がカッター
部材3に不均一に点在されて配置されており、ラジアル
方向、スラスト方向等に各種の力(トルク)が働くの
で、分割ベアリング部材間のクリアランスが30ミクロ
ンメートル以下であると、回転が不自由となって止まる
か、又は異常に大きなトルクがカッター部材3に加わっ
て超硬合金からなるベアリング機構5が破壊されること
が実験により明らかになった。
【0039】また、カッター部材3の回転の自由度を向
上させるために、分割ベアリング部材間のクリアランス
を300ミクロンメートル以上に設定すると、ベアリン
グ部材同士の接触面積が小さくなり、その結果、接触面
圧が大きくなって、かえって超硬合金からなるベアリン
グ機構5が破壊されることが実験により明らかになっ
た。
上させるために、分割ベアリング部材間のクリアランス
を300ミクロンメートル以上に設定すると、ベアリン
グ部材同士の接触面積が小さくなり、その結果、接触面
圧が大きくなって、かえって超硬合金からなるベアリン
グ機構5が破壊されることが実験により明らかになっ
た。
【0040】本発明によれば、シャフト側分割ベアリン
グ部材6A〜8Aはシャフト2と一体回転し、カッター
部側分割ベアリング部材6B〜8Bはカッター部材3と
一体回転し、シャフト側分割ベアリング部材6A〜8A
とカッター部側分割ベアリング部材6B〜8Bとの間の
耐摩耗性の高い部分が接触しながら回転することになる
ので、ビット装置による掘削中に、オイルシールが破れ
て、泥水がベアリング機構5に侵入したとしても、シャ
フト側分割ベアリング部材6A〜8Aとシャフト2との
相対回転、カッター部材側分割ベアリング部材6B〜8
Bとカッター部材3との相対回転が阻止され、その摩耗
が抑制される。
グ部材6A〜8Aはシャフト2と一体回転し、カッター
部側分割ベアリング部材6B〜8Bはカッター部材3と
一体回転し、シャフト側分割ベアリング部材6A〜8A
とカッター部側分割ベアリング部材6B〜8Bとの間の
耐摩耗性の高い部分が接触しながら回転することになる
ので、ビット装置による掘削中に、オイルシールが破れ
て、泥水がベアリング機構5に侵入したとしても、シャ
フト側分割ベアリング部材6A〜8Aとシャフト2との
相対回転、カッター部材側分割ベアリング部材6B〜8
Bとカッター部材3との相対回転が阻止され、その摩耗
が抑制される。
【0041】この発明の実施の形態では、シャフト側分
割ベアリング部材6A〜8A、カッター部側分割ベアリ
ング部材6B〜8Bの双方に被係合部を設ける構成とし
たが、シャフト側分割ベアリング部材6A〜8Aとカッ
ター部側分割ベアリング部材6B〜8Bとのいずれか一
方に被係合部を設ける構成としても良く、例えば、図1
1(A)、図11(B)、図12(A)、図12(B)
に示すように、シャフト側分割ベアリング部材6A、8
Aに被係合部を設けない構成とすることもできるし、図
13(A)、図13(B)に示すように、シャフト側分
割ベアリング部材7A、カッター部側分割ベアリング部
材7Bの双方に被係合部を設けない構成とすることもで
きる。
割ベアリング部材6A〜8A、カッター部側分割ベアリ
ング部材6B〜8Bの双方に被係合部を設ける構成とし
たが、シャフト側分割ベアリング部材6A〜8Aとカッ
ター部側分割ベアリング部材6B〜8Bとのいずれか一
方に被係合部を設ける構成としても良く、例えば、図1
1(A)、図11(B)、図12(A)、図12(B)
に示すように、シャフト側分割ベアリング部材6A、8
Aに被係合部を設けない構成とすることもできるし、図
13(A)、図13(B)に示すように、シャフト側分
割ベアリング部材7A、カッター部側分割ベアリング部
材7Bの双方に被係合部を設けない構成とすることもで
きる。
【0042】更に、これらの発明の実施の形態では、ダ
イヤモンドコーティングの被膜を衝合面、摺接面に設け
ることにしたが、ダイヤモンドコーティングを必ずしも
衝合面、摺接面に設けなくても良い。
イヤモンドコーティングの被膜を衝合面、摺接面に設け
ることにしたが、ダイヤモンドコーティングを必ずしも
衝合面、摺接面に設けなくても良い。
【0043】以下に、本発明に係わるベアリング機構と
従来のベアリング機構との比較実験結果を示す。
従来のベアリング機構との比較実験結果を示す。
【0044】図14はこの比較実験に用いた実験装置1
3を示す。この実験装置13はシャフト2に対応する回
転軸部13Aを有する固定部13Bと、カッター部材3
に対応する回転部13Cとからなっている。この固定部
13B、回転部13Cの間にベアリング部を形成し、こ
のベアリング部にラジアルベアリング6、8、スラスト
ベアリング7、ボールベアリング9をセットし、固定部
13Bにはラジアル荷重14Aを加え、回転部13Cに
はスラスト荷重14Bを加える。
3を示す。この実験装置13はシャフト2に対応する回
転軸部13Aを有する固定部13Bと、カッター部材3
に対応する回転部13Cとからなっている。この固定部
13B、回転部13Cの間にベアリング部を形成し、こ
のベアリング部にラジアルベアリング6、8、スラスト
ベアリング7、ボールベアリング9をセットし、固定部
13Bにはラジアル荷重14Aを加え、回転部13Cに
はスラスト荷重14Bを加える。
【0045】従来のベアリング品としては、ベリリウム
銅合金からなるベアリングを用いた。超硬合金からなる
ベアリング品は、そのコバルト(Co)の含有量を6質
量%、12質量%、4質量%、30重量%のに設定して
実験を行うことにした。ベアリングのクリアランスは、
50、150、250、10、300ミクロンメートル
に設定して実験を行うことにした。そのコバルト(C
o)の含有量に4質量%、30重量%を選定したのは、
本発明品との比較のためである。また、ベアリングのク
リアランスに10、300ミクロンメートルを選定した
のも本発明品との比較のためである。
銅合金からなるベアリングを用いた。超硬合金からなる
ベアリング品は、そのコバルト(Co)の含有量を6質
量%、12質量%、4質量%、30重量%のに設定して
実験を行うことにした。ベアリングのクリアランスは、
50、150、250、10、300ミクロンメートル
に設定して実験を行うことにした。そのコバルト(C
o)の含有量に4質量%、30重量%を選定したのは、
本発明品との比較のためである。また、ベアリングのク
リアランスに10、300ミクロンメートルを選定した
のも本発明品との比較のためである。
【0046】掘削条件は次の通りである。回転部13C
の回転数は毎分70回転とし、被削材には炭素鋼を用い
て、ベアリング部に泥水(KClリグネート標準液)が
侵入するようにし、スラスト荷重14B、ラジアル荷重
14Aの値を10トンとした。
の回転数は毎分70回転とし、被削材には炭素鋼を用い
て、ベアリング部に泥水(KClリグネート標準液)が
侵入するようにし、スラスト荷重14B、ラジアル荷重
14Aの値を10トンとした。
【0047】また、寿命の評価にはベアリングのガタツ
キ量を用い、ガタツキ量が0.2mmに達した時点で寿
命とした。
キ量を用い、ガタツキ量が0.2mmに達した時点で寿
命とした。
【0048】この実験結果を表1に示す。
【0049】なお、この実験では、本発明品、比較品の
分割ベアリング部材では、固定部13B、回転部13C
の係合部に係合する被係合部ありタイプのもの、被係合
部なしタイプもの各種を準備し、各分割ベアリング部材
が固定部13B、回転部13Cに対して相対回するも
の、しないものにより実験を行った。また、分割ベアリ
ング部材の嵌合面、摺接面にはダイヤモンドコーティン
グの被膜は形成されていない。
分割ベアリング部材では、固定部13B、回転部13C
の係合部に係合する被係合部ありタイプのもの、被係合
部なしタイプもの各種を準備し、各分割ベアリング部材
が固定部13B、回転部13Cに対して相対回するも
の、しないものにより実験を行った。また、分割ベアリ
ング部材の嵌合面、摺接面にはダイヤモンドコーティン
グの被膜は形成されていない。
【0050】
【表1】
【0051】この実験の結果、従来品は4時間で寿命に
達したが、本発明品はいずれも60時間以上の寿命を保
った。比較品は従来品よりも寿命が長いものがあった
が、本発明品よりはいずれも寿命が短く、製造コスト、
信頼性の観点から望ましくないことがわかった。
達したが、本発明品はいずれも60時間以上の寿命を保
った。比較品は従来品よりも寿命が長いものがあった
が、本発明品よりはいずれも寿命が短く、製造コスト、
信頼性の観点から望ましくないことがわかった。
【0052】次に、表1の本発明品の嵌合面、摺接面に
ダイヤモンドコーティングの被膜を施して実験を行うこ
とにした。表1の本発明品として、本発明品4、6、7
を選定した。本発明品6、7は比較のために用い、その
ダイヤモンドコーティングの膜厚は0.5ミクロンメー
トル、80ミクロンメートルとした。また、本発明品4
のダイヤモンドコーティングの膜厚は5、20、50ミ
クロンメートルとした。また、ダイモンドコーティング
に類似のダイヤモンド結合を内在する炭素質膜(ダイヤ
モンドライクカーボン:DLC)を2ミクロンメートル
被覆したものも本発明品として実験した。
ダイヤモンドコーティングの被膜を施して実験を行うこ
とにした。表1の本発明品として、本発明品4、6、7
を選定した。本発明品6、7は比較のために用い、その
ダイヤモンドコーティングの膜厚は0.5ミクロンメー
トル、80ミクロンメートルとした。また、本発明品4
のダイヤモンドコーティングの膜厚は5、20、50ミ
クロンメートルとした。また、ダイモンドコーティング
に類似のダイヤモンド結合を内在する炭素質膜(ダイヤ
モンドライクカーボン:DLC)を2ミクロンメートル
被覆したものも本発明品として実験した。
【0053】その結果を表2に示す。
【0054】
【表2】
【0055】この実験の結果、比較品は従来品よりも長
寿命ではあったが、本発明品に較べて明らかに寿命が短
かった。
寿命ではあったが、本発明品に較べて明らかに寿命が短
かった。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、ラジアルベアリング、
スラストベアリングをシャフト側分割ベアリング部材と
カッター部側分割ベアリング部材とから構成し、シャフ
ト側分割ベアリング部材とカッター部側分割ベアリング
部材との間で互いに相対回転させる構成としたので、掘
削中に泥水がビット装置の内部に侵入したとしてもラジ
アルベアリングの嵌合面、スラストベアリングの摺接面
に入りにくくなり、ベアリング機構の摩耗を極力低減で
きることとなって、その分ビット装置の長寿命化を図る
ことができる。
スラストベアリングをシャフト側分割ベアリング部材と
カッター部側分割ベアリング部材とから構成し、シャフ
ト側分割ベアリング部材とカッター部側分割ベアリング
部材との間で互いに相対回転させる構成としたので、掘
削中に泥水がビット装置の内部に侵入したとしてもラジ
アルベアリングの嵌合面、スラストベアリングの摺接面
に入りにくくなり、ベアリング機構の摩耗を極力低減で
きることとなって、その分ビット装置の長寿命化を図る
ことができる。
【図1】 本発明に係わるビット装置のベアリング機構
の要部拡大図である。
の要部拡大図である。
【図2】 図1に示すラジアルベアリング(ラジアルブ
ッシング)の説明図であって、(A)はそのラジアルベ
アリングのシャフト側分割ベアリング部材の平面図、
(B)は(A)に示すシャフト側分割ベアリング部材の
側面図、(C)はそのラジアルベアリングのカッター部
側分割ベアリング部材の平面図、(D)は(C)に示す
カッター部側分割ベアリング部材の側面図である。
ッシング)の説明図であって、(A)はそのラジアルベ
アリングのシャフト側分割ベアリング部材の平面図、
(B)は(A)に示すシャフト側分割ベアリング部材の
側面図、(C)はそのラジアルベアリングのカッター部
側分割ベアリング部材の平面図、(D)は(C)に示す
カッター部側分割ベアリング部材の側面図である。
【図3】 図1に示すラジアルベアリング(ノーズピン
ブッシング)の説明図であって、(A)はそのラジアル
ベアリングのシャフト側分割ベアリング部材の平面図、
(B)は(A)に示すシャフト側分割ベアリング部材の
側面図、(C)はそのラジアルベアリングのカッター部
側分割ベアリング部材の平面図、(D)は(C)に示す
カッター部側分割ベアリング部材の側面図である。
ブッシング)の説明図であって、(A)はそのラジアル
ベアリングのシャフト側分割ベアリング部材の平面図、
(B)は(A)に示すシャフト側分割ベアリング部材の
側面図、(C)はそのラジアルベアリングのカッター部
側分割ベアリング部材の平面図、(D)は(C)に示す
カッター部側分割ベアリング部材の側面図である。
【図4】 図2に示すラジアルベアリング(ラジアルブ
ッシング)の変形例の説明図であって、(A)はそのラ
ジアルベアリングのシャフト側分割ベアリング部材の平
面図、(B)は(A)に示すシャフト側分割ベアリング
部材の側面図、(C)はそのラジアルベアリングのカッ
ター部側分割ベアリング部材の平面図、(D)は(C)
に示すカッター部側分割ベアリング部材の側面図であ
る。
ッシング)の変形例の説明図であって、(A)はそのラ
ジアルベアリングのシャフト側分割ベアリング部材の平
面図、(B)は(A)に示すシャフト側分割ベアリング
部材の側面図、(C)はそのラジアルベアリングのカッ
ター部側分割ベアリング部材の平面図、(D)は(C)
に示すカッター部側分割ベアリング部材の側面図であ
る。
【図5】 図1に示すラジアルベアリング(ノーズピン
ブッシング)の変形例の説明図であって、(A)はその
ラジアルベアリングのシャフト側分割ベアリング部材の
平面図、(B)は(A)に示すシャフト側分割ベアリン
グ部材の側面図、(C)はそのラジアルベアリングのカ
ッター部側分割ベアリング部材の平面図、(D)は
(C)に示すカッター部側分割ベアリング部材の側面図
である。
ブッシング)の変形例の説明図であって、(A)はその
ラジアルベアリングのシャフト側分割ベアリング部材の
平面図、(B)は(A)に示すシャフト側分割ベアリン
グ部材の側面図、(C)はそのラジアルベアリングのカ
ッター部側分割ベアリング部材の平面図、(D)は
(C)に示すカッター部側分割ベアリング部材の側面図
である。
【図6】 図1に示すラジアルベアリング(ラジアルブ
ッシング)のカッター部側分割ベアリング部材の変形例
の説明図であって、(A)はカッター部側分割ベアリン
グ部材の外周面にその周回り方向に等間隔に3個の被係
合部を形成した場合を示し、(C)はカッター部側分割
ベアリング部材の外周面にその周回り方向に1個の係合
部を形成した場合を示し、(B)は(A)に示すカッタ
ー部側分割ベアリング部材の側面図、(D)は(C)に
示すカッター部側分割ベアリング部材の側面図を示す。
ッシング)のカッター部側分割ベアリング部材の変形例
の説明図であって、(A)はカッター部側分割ベアリン
グ部材の外周面にその周回り方向に等間隔に3個の被係
合部を形成した場合を示し、(C)はカッター部側分割
ベアリング部材の外周面にその周回り方向に1個の係合
部を形成した場合を示し、(B)は(A)に示すカッタ
ー部側分割ベアリング部材の側面図、(D)は(C)に
示すカッター部側分割ベアリング部材の側面図を示す。
【図7】 図1に示すラジアルベアリング(ノーズピン
ブッシング)のカッター部側分割ベアリング部材の変形
例の説明図であって、(A)はカッター部側分割ベアリ
ング部材の外周面にその周回り方向に等間隔に3個の被
係合部を形成した場合を示し、(C)はカッター部側分
割ベアリング部材の外周面に1個の係合部を形成した場
合を示し、(B)は(A)に示すカッター部側分割ベア
リング部材の側面図、(D)は(C)に示すカッター部
側分割ベアリング部材の側面図を示す。
ブッシング)のカッター部側分割ベアリング部材の変形
例の説明図であって、(A)はカッター部側分割ベアリ
ング部材の外周面にその周回り方向に等間隔に3個の被
係合部を形成した場合を示し、(C)はカッター部側分
割ベアリング部材の外周面に1個の係合部を形成した場
合を示し、(B)は(A)に示すカッター部側分割ベア
リング部材の側面図、(D)は(C)に示すカッター部
側分割ベアリング部材の側面図を示す。
【図8】 図1に示すスラストベアリングの説明図であ
って、(A)は外周面にその周回り方向に等間隔に4個
の被係合部が形成された分割ベアリング部材の平面図、
(B)は(A)に示す分割ベアリング部材の側面図、
(C)は外周面に1個の被係合部が形成された分割ベア
リング部材の平面図、(D)は(C)に示す分割ベアリ
ング部材の側面図である。
って、(A)は外周面にその周回り方向に等間隔に4個
の被係合部が形成された分割ベアリング部材の平面図、
(B)は(A)に示す分割ベアリング部材の側面図、
(C)は外周面に1個の被係合部が形成された分割ベア
リング部材の平面図、(D)は(C)に示す分割ベアリ
ング部材の側面図である。
【図9】 図1に示すラジアルベアリング(ラジアルブ
ッシング)のシャフト側分割ベアリング部材の変形例の
説明図であって、(A)は内周面に一対の被係合部が形
成されたシャフト側分割ベアリング部材の平面図、
(B)は(A)に示すシャフト側分割ベアリング部材の
縦断面図、(C)は内周面に1個の被係合部が形成され
たシャフト側分割ベアリング部材の平面図、(D)は
(C)に示すシャフト側分割ベアリング部材の縦断面
図、(E)は(A)に示すシャフト側分割ベアリング部
材の変形例を示す平面図であり、(F)は(E)に示す
シャフト側分割ベアリング部材の半断面図であり、
(G)は(A)に示すシャフト側分割ベアリング部材の
更に他の変形例を示す平面図であり、(H)は(G)に
示すシャフト側分割ベアリング部材の側面図である。
ッシング)のシャフト側分割ベアリング部材の変形例の
説明図であって、(A)は内周面に一対の被係合部が形
成されたシャフト側分割ベアリング部材の平面図、
(B)は(A)に示すシャフト側分割ベアリング部材の
縦断面図、(C)は内周面に1個の被係合部が形成され
たシャフト側分割ベアリング部材の平面図、(D)は
(C)に示すシャフト側分割ベアリング部材の縦断面
図、(E)は(A)に示すシャフト側分割ベアリング部
材の変形例を示す平面図であり、(F)は(E)に示す
シャフト側分割ベアリング部材の半断面図であり、
(G)は(A)に示すシャフト側分割ベアリング部材の
更に他の変形例を示す平面図であり、(H)は(G)に
示すシャフト側分割ベアリング部材の側面図である。
【図10】 図1に示すラジアルベアリング(ラジアル
ピンブッシング)のシャフト側分割ベアリング部材の変
形例の説明図であって、(A)は内周面に一対の被係合
部が形成されたシャフト側分割ベアリング部材の平面
図、(B)は(A)に示すシャフト側分割ベアリング部
材の縦断面図、(C)は内周面に1個の被係合部が形成
されたシャフト側分割ベアリング部材の平面図、(D)
は(C)に示すシャフト側分割ベアリング部材の縦断面
図である。
ピンブッシング)のシャフト側分割ベアリング部材の変
形例の説明図であって、(A)は内周面に一対の被係合
部が形成されたシャフト側分割ベアリング部材の平面
図、(B)は(A)に示すシャフト側分割ベアリング部
材の縦断面図、(C)は内周面に1個の被係合部が形成
されたシャフト側分割ベアリング部材の平面図、(D)
は(C)に示すシャフト側分割ベアリング部材の縦断面
図である。
【図11】 図1に示すラジアルベアリング(ラジアル
ブッシング)の被係合部なしタイプのシャフト側分割ベ
アリング部材の平面図であり、(B)は(A)に示すシ
ャフト側分割ベアリング部材の縦断面図である。
ブッシング)の被係合部なしタイプのシャフト側分割ベ
アリング部材の平面図であり、(B)は(A)に示すシ
ャフト側分割ベアリング部材の縦断面図である。
【図12】 図1に示すラジアルベアリング(ラジアル
ピンブッシング)の被係合部なしタイプのシャフト側分
割ベアリング部材の平面図であり、(B)は(A)に示
すシャフト側分割ベアリング部材の縦断面図である。
ピンブッシング)の被係合部なしタイプのシャフト側分
割ベアリング部材の平面図であり、(B)は(A)に示
すシャフト側分割ベアリング部材の縦断面図である。
【図13】 図1に示すスラストベアリングの被係合な
しタイプの分割ベアリング部材の平面図であり、(B)
は(A)に示す分割ベアリング部材の縦断面図である。
しタイプの分割ベアリング部材の平面図であり、(B)
は(A)に示す分割ベアリング部材の縦断面図である。
【図14】 本発明に係わるベアリング機構の実験装置
の概要図である。
の概要図である。
2 シャフト 3 カッター部材 5 ベアリング機構 6 ラジアルベアリング6 7 スラストベアリング7 6A シャフト側分割ベアリング部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小巻 邦雄 神奈川県中郡大磯町大磯116−1 Fターム(参考) 3J011 AA01 BA02 BA09 EA01
Claims (13)
- 【請求項1】 カッティング刃を有するカッター部材が
シャフトに対して回転可能に軸支され、前記カッター部
材と前記シャフトとの間にベアリング機構が介在されて
いるビット装置において、 前記ベアリング機構が少なくともラジアル方向の荷重を
受けるラジアルベアリングと軸方向の荷重を受けるスラ
ストベアリングとを備え、前記ラジアルベアリングがシ
ャフト側分割ベアリング部材とカッター部側分割ベアリ
ング部材とから構成され、前記シャフト側分割ベアリン
グ部材と前記カッター部側分割ベアリング部材とが互い
に相対回転可能になされていることを特徴とするビット
装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のビット装置において、
前記シャフトと一体回転するように前記シャフト側分割
ベアリング部材に前記シャフトに形成された係合部に係
合する被係合部が形成されていることを特徴とする。 - 【請求項3】 請求項1に記載のビット装置において、
前記カッター部材と一体回転するように前記カッター部
側分割ベアリング部材に前記カッター部材に形成された
係合部に係合する被係合部が形成されていることを特徴
とする。 - 【請求項4】 請求項1に記載のビット装置において、
前記シャフト側分割ベアリング部材と前記カッター部側
分割ベアリング部材との隙間が30ミクロンメートルか
ら300ミクロンメートルまでの範囲であることを特徴
とする。 - 【請求項5】 請求項1に記載のビット装置において、
前記ラジアルベアリングが5質量%から20質量%のコ
バルト物質を含有する炭化タングステン物質を主成分と
した超硬合金であることを特徴とする。 - 【請求項6】 請求項5に記載のビット装置において、
前記シャフト側分割ベアリング部材と前記カッター部側
分割ベアリング部材との少なくとも一方でかつ前記両部
材どうしの衝合面にダイヤモンド被膜が形成されている
ことを特徴とする。 - 【請求項7】 カッティング刃を有するカッター部材が
シャフトに対して回転可能に軸支され、前記カッター部
材と前記シャフトとの間にベアリング機構が介在されて
いるビット装置において、 前記ベアリング機構が少なくともラジアル方向の荷重を
受けるラジアルベアリングと軸方向の荷重を受けるスラ
ストベアリングとを備え、前記スラストベアリングがシ
ャフト側分割ベアリング部材とカッター部側分割ベアリ
ング部材とから構成され、前記シャフト側分割ベアリン
グ部材と前記カッター部側分割ベアリング部材とが互い
に相対回転可能に摺接されていることを特徴とするビッ
ト装置。 - 【請求項8】 請求項7に記載のビット装置において、
前記シャフトと一体回転するように前記シャフト側分割
ベアリング部材に前記シャフトに形成された係合部に係
合する被係合部が形成されていることを特徴とする。 - 【請求項9】 請求項7に記載のビット装置において、
前記カッター部材と一体回転するように前記カッター部
側分割ベアリング部材に前記カッター部材に形成された
係合部に係合する被係合部が形成されていることを特徴
とする。 - 【請求項10】 請求項7に記載のビット装置におい
て、前記シャフト側分割ベアリング部材と前記カッター
部側分割ベアリング部材との摺接隙間が30ミクロンメ
ートルから300ミクロンメートルまでの範囲であるこ
とを特徴とする。 - 【請求項11】 請求項7に記載のビット装置におい
て、前記スラストベアリングが5質量%から20質量%
のコバルト物質を含有する炭化タングステン物質を主成
分とした超硬合金であることを特徴とする。 - 【請求項12】 請求項11に記載のビット装置におい
て、前記シャフト側分割ベアリング部材と前記カッター
部側分割ベアリング部材との少なくとも一方でかつその
摺接面にダイヤモンド被膜が形成されていることを特徴
とする。 - 【請求項13】 請求項3又は請求項9に記載のビット
装置において、前記被係合部が溝又は切り欠きからなる
ことを特徴とする。
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