JP2001294299A - タンクローリー車の荷受け・荷卸しシステム - Google Patents

タンクローリー車の荷受け・荷卸しシステム

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JP2001294299A
JP2001294299A JP2000113545A JP2000113545A JP2001294299A JP 2001294299 A JP2001294299 A JP 2001294299A JP 2000113545 A JP2000113545 A JP 2000113545A JP 2000113545 A JP2000113545 A JP 2000113545A JP 2001294299 A JP2001294299 A JP 2001294299A
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hatch
oil
tank
unloading
oil type
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English (en)
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Tetsuo Horibatake
哲男 堀畑
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Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
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Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
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  • Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油種を誤ることなく石油製品の荷受け・荷卸
しを行う。 【解決手段】 油槽所1ではローディングアーム11に
設けられるハッチキー読取装置12によりハッチ部4の
ハッチキー17のハッチ位置情報が読み取られる。この
ときのハッチ位置情報と油種情報に基づいてハッチ部4
毎の油種情報が記録された荷受けカード16が発行され
る。き発行された荷受けカード16の荷受け情報はタン
クローリー車2の制御装置21に格納される。給油所5
ではタンクローリー車2の吐出口18と地下タンク6と
の間を接続する荷卸し用ホース19の油種キー読取装置
20により地下タンク6の油種情報が読み取られる。荷
卸し時には制御装置21において荷卸しする側のハッチ
部4と荷卸しされる側の地下タンク6の油種の一致・不
一致を判別して荷卸しの許可又は禁止を判断し、荷卸し
する側のハッチ部4の油種と荷卸しされる側の地下タン
ク6の油種が一致したときのみ荷卸しを許可する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンクローリー車
のタンク部に各種石油製品を供給して荷受けし、荷受け
された石油製品を給油所まで搬送してタンク部内に収容
された石油製品を荷卸しするタンクローリー車の荷受け
・荷卸しシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、給油所の地下タンクへガソリン
などの石油製品を搬入させるには、油槽所で油種毎にタ
ンクローリー車の各ハッチ部に所定量の石油製品を給油
して荷受けを行い、タンクローリー車を荷卸し先の給油
所まで運転して輸送し、各ハッチ部内の石油製品を給油
所の地下タンクへ油種毎に荷卸ししている。この荷卸し
の際には、タンクローリー車のタンク部の吐出口と給油
所の地下タンクの給油口との間にホースを接続し、ハッ
チ部単位で石油製品を給油口を介して給油所の地下タン
クに油種毎に給油している。
【0003】ところで、給油所で取り扱われる石油製品
は、例えば高オクタン価ガソリンやレギュラーガソリ
ン、軽油、灯油など複数種類あり、これらの石油製品は
各油種毎に地下タンク内に貯蔵される。また、タンクロ
ーリー車も同様に、各油種毎のハッチ部を有した構成と
されている。
【0004】したがって、タンクローリー車から給油所
のタンクへ各種石油製品を搬入させる際には、互いの油
種が異なることのないように確認作業が必要となる。
【0005】そこで、従来は、上記確認作業として、一
部の荷卸し先に設置された計装システムによる荷卸し制
御を除き、タンクローリー車の運転作業者と、給油所の
担当作業者が、互いに指差呼称等を行い、タンクローリ
ー車の荷卸しホースを給油所の給油口に接続させ、同一
油種の石油製品を荷卸しする作業を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなタンクローリー車の運転作業者と、給油所の担当作
業者との確認作業は、非常に煩雑なものであり、互いの
指差呼称作業にミスが発生した場合には、以下に説明す
るような様々な問題が生じ、その後の復旧作業に多大な
時間を要する。
【0007】タンクローリー車に荷受けされた石油製品
は、ハッチ部単位で油種毎に給油所の地下タンクに給油
して貯蔵されるが、ハッチ部と地下タンクとの間に接続
される荷卸し用ホースを誤って接続し、そのままの状態
で荷卸しを開始すると、地下タンクに対して異なる種類
の石油製品が混入してしまい、起爆による危険を及ぼす
おそれがあった。
【0008】また、積み荷を所定の位置に荷卸しする作
業は、通常の荷であれば、電気的なセンサなどの検出装
置を設けることにより二重、三重のチェックを行うこと
ができ、上記のような異種混入などのミスが発生するこ
とが極めて少ない。
【0009】しかしながら、取り扱われる荷は、火気厳
禁で爆発性を有する危険物である石油製品なので、取り
扱いを慎重に行わなければならず、電気系統の構成をタ
ンクローリー車のハッチ部付近、吐出口付近や給油所の
給油口付近などに配置することが不可能であり、このこ
とからも荷卸し作業に煩わしさが生じるという問題があ
る。
【0010】そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてな
されたものであり、油種を誤ることなく石油製品の荷受
け・荷卸しを行うことができるタンクローリー車の荷受
け・荷卸しシステムを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、油槽所でタンクローリー車のタ
ンク部の所定のハッチ部に石油製品を油種毎に荷受け
し、この荷受けした石油製品を前記タンクローリー車の
吐出口より油種毎に給油所の地下タンクに給油して荷卸
しするタンクローリー車の荷受け・荷卸しシステムにお
いて、前記ハッチ部のそれぞれには、そのハッチ部の位
置を示すハッチ位置情報が付与されたハッチキーが設け
られており、前記油槽所には、前記ハッチ部に予め決め
られた種類の石油製品を供給するための供給手段と、該
供給手段のそれぞれに設けられ荷受け時に差し込まれる
前記ハッチキーのハッチ位置情報を読み取るハッチキー
読取装置と、該ハッチキー読取装置が読み取った情報に
基づいて前記ハッチ部毎の油種データを記録して荷受け
カードを発行するカード発行装置とが設けられており、
前記給油所の前記地下タンクのそれぞれには、その地下
タンク内に貯蔵される石油製品の種類を示す油種情報が
付与された油種キーが設けられており、荷卸し時に前記
吐出口と前記地下タンクとの間を接続するための荷卸し
用ホースには、該荷卸し用ホースが接続される地下タン
クに設けられる前記油種キーの油種情報を読み取る油種
キー読取装置が設けられており、前記タンクローリー車
には、前記油種キー読取装置から入力される油種情報
と、前記荷受け時に発行される前記荷受けカードから得
た前記ハッチ部毎の油種データとの比較によって現在荷
卸ししようとしている石油製品の油種を照合し、両者が
一致したときに、該当するハッチ部からの石油製品の荷
卸しの開始を制御する制御装置が設けられていることを
特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明によるタンクローリ
ー車の荷受け・荷卸しシステムの一例を示す全体構成
図、図2は同システムの荷受け作業状態を示す図、図3
は同システムの荷卸し作業状態を示す図である。
【0013】以下に説明する荷受け・荷卸しシステム
は、図2及び図3に示すように、油槽所1に貯蔵された
各種石油製品を、その油種毎にタンクローリー車2のタ
ンク部3の所定のハッチ部4内に供給して荷受けを行
い、タンクローリー車2を指定先の給油所(サービスス
テーション)5まで運転して搬送し、荷受けしたタンク
部3のハッチ部4内の石油製品を各油種毎に給油所5の
地下タンク6に荷卸しするものである。
【0014】油槽所1には、輸送対象物である石油製品
が種類毎(例えば高オクタン価ガソリン、レギュラーガ
ソリン、灯油、軽油など)にタンク10(10a〜10
d)に貯蔵されている。各タンク10は、油種毎に供給
手段としてのローディング・アーム11を装備してい
る。
【0015】図1の例におけるローディングアーム11
は、高オクタン価ガソリンのタンク10aに接続される
ローディングアーム11a、レギュラーガソリンのタン
ク10bに接続されるローディングアーム11b、灯油
のタンク10cに接続されるローディングアーム11
c、軽油のタンク10dに接続されるローディングアー
ム11dの4種類で構成される。
【0016】ローディングアーム11a〜11dには、
ハッチキー読取装置(ハッチキー読取リーダー)12
(12a〜12d)が個々に設けられている。ハッチキ
ー読取装置12(12a〜12d)は、荷受け時に、タ
ンクローリー車2の各ハッチ部4毎に設けられる後述す
るハッチキー17(17a〜17g)が差し込まれたと
きに、ハッチキー17に与えられるハッチ位置情報を読
み取っている。
【0017】具体的には、後述するハッチキー17が挿
入口に差し込まれた状態で、ハッチ部4のハッチ番号を
示す情報をなす個々の磁石に対向してホールICが配設
されている。
【0018】そして、後述するハッチキー17の磁石に
対向したホールICは、その磁石の磁力と極により、例
えばS極では「1」、N極では「0」のバイナル信号と
して磁力を電気信号に置き換え、複数個のホールICか
ら出力される信号「1」と「0」の組合せからなるバイ
ナリー信号をハッチ位置情報として出力している。
【0019】それぞれのハッチキー読取装置12a〜1
2dは、通信ケーブル13(13a〜13d)を介して
油槽所1の事務所などに設けられるカード発行制御装置
14に接続されている。各ハッチキー読取装置12a〜
12dは、後述するハッチキー17(17a〜17g)
が差し込まれたときに、そのローディングアーム11が
接続されているハッチ部4のハッチ番号を示すハッチ位
置情報を、そのローディングアーム11の油種情報とと
もに通信ケーブル13を介してカード発行制御装置14
に出力している。
【0020】カード発行制御装置14は、例えばパーソ
ナルコンピュータ等の端末装置で構成され、タンクロー
リー車2の各ハッチ部4への石油製品の荷受けを開始す
るための荷受け開始ボタン、荷受けを終了するための荷
受け終了ボタンが例えばキーボードの所定のキーに割り
付けられている。
【0021】カード発行制御装置14は、荷受け開始ボ
タンが押されてから荷受け終了ボタンが押されるまでの
間にハッチキー読取装置12から送られる情報(ハッチ
位置情報、油種情報)に基づいてタンクローリー車2の
各ハッチ部4に荷受けされる石油製品の荷受け情報を得
ている。すなわち、タンクローリー車2のどのハッチ部
4にどの種類の石油製品が荷受けされたかを示すハッチ
部4毎の油種データを荷受け情報として得ている。この
荷受け情報は、カード発行制御装置14にケーブル接続
された荷受けカード発行器15に出力される。
【0022】なお、図示はしないが、上記石油製品の荷
受けの開始・終了の指示は、カード発行制御装置14の
設定画面上においてコマンド入力により行うことも可能
である。
【0023】荷受けカード発行器15は、カード発行制
御装置14からの荷受け情報に基づいて荷受けカード1
6を発行するものである。荷受けカード発行器15は、
挿入排出口15aを有しており、荷受けカード16が挿
入排出口15aから挿入されると、荷受けカード16に
荷受け情報(ハッチ部4毎の油種データ)を記録して荷
受けカード16を挿入排出口15aから排出している。
【0024】なお、荷受けカード16としては、例えば
IDとしての暗証番号、運転者の個人情報、その運転者
の所属などの各種情報が予め記録された磁気カード、I
Cカードなどの記録媒体が用いられる。また、本例で
は、カード発行制御装置14と荷受けカード発行器15
によってカード発行装置を構成している。
【0025】タンクローリー車2のタンク部3は、石油
製品の種類(レギュラーガソリン、高オクタン価ガソリ
ン、軽油、灯油など)に応じて、何れかの石油製品が所
定単位量積載される複数のハッチ部4で構成される。図
2及び図3におけるタンク部3は、7つのハッチ部4a
〜4gから構成される。
【0026】各ハッチ部4には、ハッチキー17(17
a〜17g)が設けられている。ハッチキー17は、ハ
ッチ部4の位置情報、例えばタンクローリー車2の運転
席から見て何番目のハッチ部4かを示す位置情報(ハッ
チ番号)を有している。この位置情報は、例えば磁気情
報として与えられる。
【0027】具体的に、ハッチキー17は、N極とS極
を有する磁石を複数組合せたものであり、ハッチキー読
取装置12に差し込まれたときに、ハッチキー読取装置
12の個々のホールICに対向して複数の磁石が位置す
る。例えばタンクローリー車2のハッチ部4の数が7つ
の場合、3個の磁石のN極とS極の組合せによりハッチ
部4の位置情報が与えられ、ハッチキー17をハッチキ
ー読取装置12に差し込んだ状態で、これら磁石がホー
ルICに対向して位置する。
【0028】図示はしないが、タンク部3の各ハッチ部
4の底面には、収容された石油製品を取り出すためのハ
ッチ底弁が設けられている。これらハッチ底弁は、共通
配管部を介して吐出口18と接続されている。ハッチ底
弁としては、例えばエアー式のものが用いられる。これ
らハッチ底弁は、不図示の電磁弁制御装置からのエアー
信号により駆動され、荷受け時には全てのハッチ底弁が
閉じており、荷卸しが許可されたときに指定箇所のハッ
チ部4のハッチ底弁のみが開くようになっている。
【0029】吐出口18は、ハッチ部4に収容された石
油製品を荷卸しする際に手動により開操作されるハンド
ルを有している。吐出口18は、ハッチ底弁と同様に、
不図示の電磁弁制御装置からのエアー信号により駆動さ
れ、通常状態(荷受け時又は荷卸しをしない状態)では
ハンドルがロックされており、荷卸しが許可されたとき
にロックが解除されるようになっている。
【0030】吐出口18には、給油所5の地下タンク6
にハッチ部4単位で石油製品を荷卸しする際に荷卸し用
ホース19が接続される。荷卸し用ホース19には、油
種キー読取装置(油種キー読取リーダー)20が設けら
れている。油種キー読取装置20は、タンクローリー車
2に装備される制御装置(コンタミ防止コントローラ)
21に接続されている。油種キー読取装置20は、吐出
口18と荷卸し対象となる地下タンク6との間が荷卸し
用ホース19で接続され、その地下タンク6に設けられ
る後述する統一油種キー22が挿入されたときに、その
統一油種キー22に与えられる石油製品の種類を示す油
種情報を読み取っている。
【0031】具体的には、後述する統一油種キー22が
挿入口に挿入された状態で、地下タンク6の油種を示す
情報をなす個々の磁石に対向してホールICが配設され
ている。
【0032】そして、後述する統一油種キー22の磁石
に対向したホールICは、その磁石の磁力と極により、
例えばS極では「1」、N極では「0」のバイナル信号
として磁力を電気信号に置き換え、複数個のホールIC
から出力される信号「1」と「0」の組合せからなるバ
イナリー信号を油種情報として出力している。
【0033】タンクローリー車2に装備される制御装置
21は、荷受け時に発行された荷受けカード16の情報
を読み取るカードリーダを有している。制御装置21
は、挿入排出口21aに荷受けカード16が挿入される
と、荷受けカード16に記録された荷受け情報をカード
リーダにより読み取って内部の記憶手段(例えばRA
M、EEPROMなど)に格納し、荷受け情報の読み取
られた荷受けカード16を挿入排出口21aから排出し
ている。
【0034】制御装置21では、図1に示すように、給
油所の地下タンク6に石油製品を荷卸しする際、油種キ
ー読取装置20から入力される石油製品の種類を示す油
種情報と、予め荷受けカード16から得た荷卸し情報
(ハッチ部4毎の油種データ)との比較によって現在荷
卸ししようとしている石油製品の油種を照合し、両者が
一致したときに、該当するハッチ部4のハッチ底弁を開
き、吐出口17のハンドルロックを解除して石油製品の
荷卸しの開始を制御している。これに対し、油種が一致
しない場合には、各ハッチ部4のハッチ底弁が閉じたま
まで吐出口17のハンドルもロックされ石油製品の荷卸
しを禁止している。
【0035】給油所5は、石油製品の種類毎に貯蔵する
地下タンク6を備えている。図3の例における地下タン
ク6は、高オクタン価ガソリンを貯蔵する地下タンク6
a、レギュラーガソリンを貯蔵する地下タンク6b、灯
油を貯蔵する地下タンク6c、軽油を貯蔵する地下タン
ク6dの4つで構成される。
【0036】地下タンク6a〜6dには、統一油種キー
22(22a〜22d)が個々に設けられている。この
統一油種キー22は、タンクローリー車2のハッチ部4
から石油製品を荷卸しするにあたって、その統一油種キ
ー22が設けられた地下タンク6の給油口とタンクロー
リー車2の吐出口17との間を荷卸し用ホース18で接
続した際に、荷卸し用ホース18に設けられる油種キー
読取装置19に挿入される。
【0037】統一油種キー22a〜22dは、そのキー
が設けられる地下タンク6の油種情報を有している。こ
の位置情報は、例えば磁気情報として与えられる。
【0038】具体的に、統一油種キー22a〜22d
は、N極とS極を有する磁石を複数組合せたものであ
り、制御装置21に挿入されたときに、制御装置21の
個々のホールICに対向して位置する。例えば地下タン
ク6に貯蔵される石油製品の種類が4種類の場合、2個
の磁石のN極とS極の組合せにより地下タンク6の油種
情報が与えられ、これら磁石が油種キー読取装置19の
ホールICに対向して位置する。
【0039】次に、上記荷受け・荷卸しシステムによる
荷受け・荷卸し作業手順について図4および図5のフロ
ーチャートを参照しながら説明する。
【0040】・油槽所での荷受け作業…図4のフローチ
ャート 油槽所1で石油製品を荷受けする場合には、タンクロー
リー車2の各ハッチ部4のハッチ底弁が全て閉じてお
り、吐出口18のハンドルもロックされている。この状
態で、作業者はカード発行制御装置14の荷受け開始ボ
タンを押す(ST1)。
【0041】続いて、荷受けするハッチ部4のハッチキ
ー17を荷受けする石油製品のローディングアーム11
に設けられるハッチキー読取装置12に差し込み(ST
2)、石油製品の荷受けを行う(ST3)。例えば図2
に示すように、一番左側のハッチ部4aに高オクタン価
ガソリンを荷受けする場合には、ハッチ部4aにローデ
ィングアーム11aが取り付けられ、ハッチ部4aのハ
ッチキー17aがハッチキー読取装置12aに差し込ま
れる。以下、上記ST1〜ST3の操作を繰り返し、必
要とする油種の石油製品の荷受けが終了すると(ST
4)、カード発行制御装置14の荷受け終了ボタンを押
す(ST5)。
【0042】次に、荷受けカード16を荷受けカード発
行器15の挿入排出口15aから挿入する(ST6)。
これにより、荷受けカード16にはカード発行制御装置
14から荷受け情報(ハッチ部4毎の油種データ)が書
き込まれる。荷受けカード16に全ての荷受け情報が書
き込まれると、荷受けカード16が荷受けカード発行器
15の挿入排出口15aから自動的に排出される(ST
7)。
【0043】そして、荷受け情報が書き込まれた荷受け
カード16をタンクローリー車2の制御装置21の挿入
排出口21aから挿入されると、この荷受けカード16
に記録された荷受け情報が制御装置21の記憶手段に格
納される(ST8)。これにより、石油製品の荷受け作
業が終了する。その後、作業者は、このとき発行された
荷受けカード16を持参し、タンクローリー車2を運転
して荷卸し先の給油所5まで荷受けした石油製品を輸送
する。
【0044】・給油所での荷卸し作業…図5のフローチ
ャート 作業者は、指定先の給油所5に到着すると、タンクロー
リー車2の吐出口18と地下タンク6の給油口との間に
荷卸し用ホース19を接続する(ST11)。そして、
荷卸し用ホース19に設けられる油種キー読取装置20
にその地下タンク6に設けられる統一油種キー22を挿
入する(ST12)。これにより、油種キー読取装置2
0からは統一油種キー22から読み取った石油製品の種
類を示す油種情報が制御装置21に入力される。
【0045】制御装置21は、油種キー読取装置20か
ら入力される石油製品の種類を示す油種情報と、予め荷
受けカード16から得た荷卸し情報(ハッチ部4毎の油
種データ)との比較によって現在荷卸ししようとしてい
る石油製品の油種を照合する(ST13)。
【0046】そして、両者の油種が一致したときは、該
当するハッチ部4のハッチ底弁を開き、吐出口17のハ
ンドルロックを解除して石油製品の荷卸しが開始される
(ST14)。これに対し、両者の油種が不一致の場合
には、各ハッチ部4のハッチ底弁が閉じたままで吐出口
18のハンドルもロックされたままとなり、石油製品の
荷卸しが禁止される(ST15)。
【0047】このように、本実施の形態によれば、油槽
所1ではローディングアーム11に設けられるハッチキ
ー読取装置12によってハッチ部4のハッチキー17の
ハッチ位置情報が読み取られ、このハッチ位置情報と油
種情報に基づいてハッチ部4毎の油種情報が記録された
荷受けカード16が発行され、このとき発行された荷受
けカード16の荷受け情報はタンクローリー車2が装備
する制御装置21の記憶手段に格納され、給油所5では
タンクローリー車2の吐出口18と地下タンク6との間
を接続する荷卸し用ホース19に設けられる油種キー読
取装置20によって地下タンク6の油種情報が読み取ら
れ、荷卸し時には制御装置21において荷卸しする側の
ハッチ部4と荷卸しされる側の地下タンク6の油種の一
致・不一致を判別して荷卸しの許可又は禁止を判断して
おり、荷卸しする側のハッチ部4の油種と荷卸しされる
側の地下タンク6の油種が一致したときのみ荷卸しを許
可している。
【0048】したがって、所望の石油製品をハッチ部4
単位で荷受けし、荷卸し時に誤って異なる油種の石油製
品を給油所5の地下タンク6に荷卸しされることがな
く、異なる油種の石油製品の混入を防止することができ
る。
【0049】ところで、上述した実施の形態では、磁石
のN極とS極の組合せによりハッチ部4の位置を示すハ
ッチ位置情報が付与されたものをハッチキー17として
説明したが、ハッチ位置情報が予め付与された磁気カー
ド、バーコードカード、ICカード等をハッチキー17
として構成することもできる。また同様に、磁石のN極
とS極の組合せにより地下タンク6に貯蔵されている石
油製品の油種を示す油種情報が付与された統一油種キー
22も、油種情報が付与された磁気カード、バーコード
カード、ICカード等を統一油種キー22として構成す
ることもできる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、所望の石油製品をハッチ部単位で荷受けし、荷
卸し時に誤って異なる油種の石油製品を給油所の地下タ
ンクに荷卸しされることがなく、異なる油種の石油製品
の混入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタンクローリー車の荷受け・荷卸
しシステムの一例を示す全体構図
【図2】同システムにおける油槽所での荷受け作業の概
略を示す図
【図3】同システムにおける給油所での荷卸し作業の概
略を示す図
【図4】同システムにおける荷受け作業のフローチャー
【図5】同システムにおける荷卸し作業のフローチャー
【符号の説明】
1…油槽所、2…タンクローリー車、3…タンク部、4
(4a〜4g)…ハッチ部、5…給油所、6…地下タン
ク、11(11a〜11d)…ローディングアーム(供
給手段)、12…ハッチキー読取装置、14…カード発
行制御装置、15…荷受けカード発行器、16…荷受け
カード、17(17a〜17g)…ハッチキー、18…
吐出口、19…荷卸し用ホース、20…油種キー読取装
置、21…制御装置、22(22a〜22d)…統一油
種キー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油槽所でタンクローリー車のタンク部の
    所定のハッチ部に石油製品を油種毎に荷受けし、この荷
    受けした石油製品を前記タンクローリー車の吐出口より
    油種毎に給油所の地下タンクに給油して荷卸しするタン
    クローリー車の荷受け・荷卸しシステムにおいて、 前記ハッチ部のそれぞれには、そのハッチ部の位置を示
    すハッチ位置情報が付与されたハッチキーが設けられて
    おり、 前記油槽所には、前記ハッチ部に予め決められた種類の
    石油製品を供給するための供給手段と、該供給手段のそ
    れぞれに設けられ荷受け時に差し込まれる前記ハッチキ
    ーのハッチ位置情報を読み取るハッチキー読取装置と、
    該ハッチキー読取装置が読み取った情報に基づいて前記
    ハッチ部毎の油種データを記録して荷受けカードを発行
    するカード発行装置とが設けられており、 前記給油所の前記地下タンクのそれぞれには、その地下
    タンク内に貯蔵される石油製品の種類を示す油種情報が
    付与された油種キーが設けられており、 荷卸し時に前記吐出口と前記地下タンクとの間を接続す
    るための荷卸し用ホースには、該荷卸し用ホースが接続
    される地下タンクに設けられる前記油種キーの油種情報
    を読み取る油種キー読取装置が設けられており、 前記タンクローリー車には、前記油種キー読取装置から
    入力される油種情報と、前記荷受け時に発行される前記
    荷受けカードから得た前記ハッチ部毎の油種データとの
    比較によって現在荷卸ししようとしている石油製品の油
    種を照合し、両者が一致したときに、該当するハッチ部
    からの石油製品の荷卸しの開始を制御する制御装置が設
    けられていることを特徴とするタンクローリー車の荷受
    け・荷卸しシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100904314B1 (ko) * 2007-11-08 2009-06-23 최영수 탱크로리용 자동폐쇄밸브
WO2010082809A1 (en) * 2009-01-15 2010-07-22 Petroliam Nasional Berhad A system for loading and unloading products and methods therefor
CN107857227A (zh) * 2017-12-15 2018-03-30 上海华谊信息技术有限公司 一种新型的ic卡自动装车发货***及方法

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