JP2001291332A - データ記録装置、データ記録方法並びにディスク状記録媒体 - Google Patents

データ記録装置、データ記録方法並びにディスク状記録媒体

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JP2001291332A
JP2001291332A JP2000101354A JP2000101354A JP2001291332A JP 2001291332 A JP2001291332 A JP 2001291332A JP 2000101354 A JP2000101354 A JP 2000101354A JP 2000101354 A JP2000101354 A JP 2000101354A JP 2001291332 A JP2001291332 A JP 2001291332A
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Hirokuni Hashimoto
裕邦 橋本
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録可能なディスク状記録媒体に対して、長
時間にわたるフォーマット処理や煩雑な処理を行うこと
なく、再生専用装置での再生が適切に行えるようにデー
タの記録を行う。 【解決手段】 CD−RW等の記録可能な光ディスクの
ユーザデータが書き込まれるプログラム領域114を、
仮想的に複数のゾーンに分割する。そして、ホスト側か
ら書き込み要求があったときに、書き込み要求があった
データの論理アドレスが、既使用ゾーンに割り当てられ
た論理アドレスに含まれるか否かを判断し、含まれる場
合には、既使用ゾーンの該当アドレス箇所に記録要求が
あったデータを書き込み、含まれない場合には、未使用
ゾーンのうちディスク最内周に位置するゾーンに連続し
た論理アドレスを割り当て、該当アドレス箇所に記録要
求があったデータを書き込むようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク状記録媒
体に対してデータの記録を行うデータ記録装置及びデー
タ記録方法並びにデータが記録されるディスク状記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】外径寸法が約120mm、厚さが約1.
2mmの光ディスクを記録媒体として用い、この光ディ
スクの信号記録面に対物レンズで集光した光を照射させ
ることで信号の読み出し或いは書き込みを行うようにし
たCD(コンパクトディスク)システムが普及してい
る。
【0003】CDシステムは、当初、デジタルオーディ
オデータの記録再生システムとして開発されたものであ
るが、広く普及するに従って、用途に応じた様々なバリ
エーションへと展開されるに至っている。
【0004】特に、近年では、パーソナルコンピュータ
が情報処理手段として一般家庭にまで広く浸透してきた
こととあいまって、コンピュータで扱うデータを記録し
ておく記録媒体として、CD−ROM(Read Only Memo
ry)と呼ばれる再生専用光ディスクが広く普及してきて
いる。
【0005】また、このようなCD−ROMと物理フォ
ーマットをほぼ共通にしながら、ユーザデータを記録す
ることが可能とされた光ディスクとして、CD−R(Re
cordable)のような追記型光ディスクや、CD−RW
(Rewritable)のような書き換え可能型光ディスクが開
発され、実用化されるに至っている。これら記録可能な
光ディスクに対するユーザデータの記録方法としては、
データを一度に書き込む「Disc At Once」と呼ばれる方
法や、トラック単位でデータを書き込む「TrackAt Onc
e」と呼ばれる方法、トラックよりも小さいデータの単
位であるパケット単位でデータを書き込む「パケットWr
iting」と呼ばれる方法がある。これらの中で、コンピ
ュータで扱うデータを記録する際には、主に「パケット
Writing」が採用される。
【0006】ところで、これら記録可能な光ディスクに
おいては、その利便性を考慮すると、記録されたユーザ
データが、CD−ROMに対応した再生専用装置で適切
に再生できることが要求される。
【0007】ここで、これら記録可能な光ディスク、特
に、CD−RWにユーザデータを記録する場合、コンピ
ュータ等のホスト側からの記録要求は、記録するユーザ
データの論理アドレスを指定することで行われ、論理ア
ドレスがランダムに指定される場合が多い。そして、こ
のような記録要求に応じて、ユーザデータを物理的にラ
ンダムに記録し、ユーザデータが記録された領域と領域
との間に何らデータが記録されていない未記録領域が存
在する状態で記録処理を終了すると、記録されたユーザ
データを再生専用装置で適切に再生できない場合が多
い。
【0008】これは、CD−RW等の記録可能な光ディ
スクに対応した記録再生装置と、CD−ROMに対応し
た再生専用装置とで、光ディスク上の位置情報を示すア
ドレスの取得の仕方が異なっているためである。
【0009】すなわち、CD−RW等の記録可能な光デ
ィスクには、盤面上に蛇行(ウォブリング)した案内溝
であるウォブリンググルーブが形成されており、このウ
ォブリンググルーブのウォブリングによって、盤面上の
アドレスが示されている。したがって、CD−RW等に
対応した記録再生装置は、このウォブリンググルーブか
らの情報を検出することで、データが記録されていない
状態でも、盤面上のアドレスを取得して、目的の位置に
適切にアクセスすることができる。
【0010】これに対して、CD−ROMには、このよ
うなウォブリンググルーブが形成されていないため、盤
面上に何らかのデータが記録されて初めて盤面上のアド
レスが示されることになる。CD−ROMに対応した再
生専用装置では、この記録されたデータから盤面上のア
ドレスを取得し、目的の位置にアクセスするようにして
いる。
【0011】以上のように、CD−ROMに対応した再
生専用装置では、記録されたデータから盤面上のアドレ
スを取得して目的の位置にアクセスするようにしている
ので、この再生専用装置でユーザデータの再生を適切に
行うには、何らかのデータが連続的に存在し、ユーザデ
ータが記録された領域と領域との間に未記録領域が存在
しないことが要求される。換言すると、上述したよう
に、ユーザデータが物理的にランダムに記録され、ユー
ザデータが記録された領域と領域との間に未記録領域が
存在した状態で記録処理が終了したCD−RW等は、再
生専用装置で適切にデータの再生が行えないことにな
る。
【0012】以上のような不都合を解消し、CD−RW
等にユーザデータをランダムに記録した場合であって
も、このランダムに記録したユーザデータを再生専用装
置で適切に再生できるようにするため、CD−RW等の
記録可能な光ディスクに対しては、通常、記録処理を行
う前に、いわゆるフォーマット処理が行われる。具体的
には、例えば、1つのパケットのデータ量を固定とした
固定長パケットによる「パケットWriting」でユーザデ
ータの記録を行う場合には、ユーザデータの記録処理を
行う前に、光ディスクの記録領域全体或いは指定領域を
固定長パケットで埋め尽くすフォーマット処理が行われ
る。このフォーマット処理によって、フォーマット処理
を行った領域に盤面上のアドレスが付与されることにな
る。
【0013】このように、CD−RW等の記録可能な光
ディスクに対して予めフォーマット処理をしておけば、
この光ディスクにユーザデータをランダムに記録した場
合でも、ユーザデータが記録された領域以外の領域にも
盤面上のアドレスが示されているので、再生専用装置
は、この盤面上のアドレスを取得して、目的の位置にア
クセスし、ユーザデータの再生を適切に行うことができ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなフォーマット処理を行う場合、その処理に時間
がかかるという問題がある。例えば、現行のCD−RW
では、時間に換算して約74分(1分は約9MByte
のデータ量)のユーザデータを記録できる容量がある
が、この現行のCD−RWに対して、ユーザデータが記
録される領域とTOC(Table Of Contents)情報等が
記録される領域とを含めて、記録領域全体にフォーマッ
ト処理を行おうとすると、4倍速記録でフォーマット処
理を行った場合でも、約20分の時間を要することにな
る。フォーマット処理を行っている間は、通常、ユーザ
データの記録再生が行えないので、この約20分もの
間、ユーザデータの記録再生を待たなければならず、非
常に不便である。
【0015】特に、近年では、コンピュータ等で扱うデ
ータ量の増大化に伴い、このようなデータを記録してお
く光ディスクに対しても、記録容量の増加が強く要望さ
れており、光ディスクの記録容量が増加した場合、以上
のようなフォーマット処理には更に多くの時間を要する
こととなる。
【0016】このような問題を解決すべく、例えば、特
開平10−320925号公報においては、光ディスク
の内周側の領域を部分的にフォーマット処理しておき、
ユーザデータの記録再生が行われないオフライン状態の
ときにフォーマット処理を進めることで、フォーマット
処理した領域を拡張していく技術が提案されている。こ
れによれば、最初にフォーマット処理をする領域が限定
される分、最初のフォーマット処理にかかる時間を削減
することができる。しかしながら、この方法では、フォ
ーマット処理が行われていない領域に対してはユーザデ
ータが書き込まれないように、ホスト側が光ディスクの
内周側から連続したアドレスの領域にデータを記録する
ような記録要求を行う必要があり、ホスト側の処理が煩
雑なものとなってしまう。
【0017】また、以上のような問題を解決する方法と
しては、記録装置側でアドレス変換を駆使し、記録要求
があったユーザデータを全て光ディスクの内周側から連
続して書き込んでいくようにする方法も考えられるが、
この場合、アドレス変換が複雑なものとなって、その管
理が煩雑となり、記録装置の処理能力の低下や処理速度
の低下等を招いてしまう可能性がある。
【0018】本発明は、以上のような実情に鑑みて創案
されたものであって、記録可能なディスク状記録媒体に
対して、長時間にわたるフォーマット処理や煩雑な処理
を行うことなく、再生専用装置での再生が適切に行える
ようにデータの記録を行うデータ記録装置及びデータ記
録方法、並びにデータが記録されるディスク状記録媒体
を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係るデータ記録
装置は、ホスト側から論理アドレスで指定されたデータ
をディスク状記録媒体に書き込むデータ記録装置であっ
て、データの書き込み処理を行う書き込み手段と、ホス
ト側からの記録要求に応じて、書き込み手段の書き込み
動作を制御する制御手段とを備えている。
【0020】制御手段は、ディスク状記録媒体の記録領
域を複数のゾーンに仮想的に分割する。このゾーンは、
連続した論理アドレスが割り当てられる単位である。す
なわち、隣接するゾーン間では論理アドレスが必ずしも
連続しないが、各ゾーン内においては論理アドレスが連
続するように、ゾーン毎に連続した論理アドレスが割り
当てられることになる。
【0021】また、制御手段は、記録要求があったデー
タの論理アドレスが、少なくとも一部に既にデータが書
き込まれたゾーンである既使用ゾーンに割り当てられた
論理アドレスに含まれるか否かを判断し、それに応じて
書き込み手段の書き込み動作を制御する。
【0022】すなわち、制御手段は、記録要求があった
データの論理アドレスが、既使用ゾーンに割り当てられ
た論理アドレスに含まれると判断した場合には、この既
使用ゾーン内の該当アドレス個所に、記録要求があった
データが書き込まれるように、書き込み手段の書き込み
動作を制御する。
【0023】一方、制御手段は、記録要求があったデー
タの論理アドレスが、既使用ゾーンに割り当てられた論
理アドレスに含まれないと判断した場合には、先ず、未
だデータが書き込まれていないゾーンである未使用ゾー
ンのうちで、ディスク状記録媒体の最も内周側に位置す
る未使用ゾーンに、記録要求があったデータの論理アド
レスを含む連続した論理アドレスを割り当てる。そし
て、この未使用ゾーン内の該当アドレス個所に、記録要
求があったデータが書き込まれるように、書き込み手段
の書き込み動作を制御する。
【0024】このデータ記録装置によれば、複数のゾー
ンのうちでディスク状記録媒体の内周側に位置するゾー
ンから順に使用されることになる。すなわち、ディスク
状記録媒体にデータが全く記録されていない状態では、
ディスク状記録媒体には既使用ゾーンは存在しないの
で、この状態でホスト側から記録要求があったときに
は、制御部によって、ディスク状記録媒体の最内周に位
置するゾーンに、記録要求があったデータの論理アドレ
スを含む連続した論理アドレスを割り当てられ、このゾ
ーン内の該当アドレス個所にデータが書き込み手段によ
り書き込まれることになる。これにより、ディスク状記
録媒体の最内周に位置するゾーンが既使用ゾーンとな
る。
【0025】そして、次にホスト側から記録要求があっ
たときは、記録要求があったデータの論理アドレスが既
使用ゾーンに割り当てられた論理アドレスに含まれる場
合には、その既使用ゾーン内の該当アドレス箇所にデー
タが書き込まれていき、記録要求があったデータの論理
アドレスが既使用ゾーンに割り当てられた論理アドレス
に含まれない場合には、既使用ゾーンに隣接するディス
ク状記録媒体の内周側の未使用ゾーンに、記録要求があ
ったデータの論理アドレスを含む連続した論理アドレス
を割り当てられ、このゾーン内の該当アドレス個所にデ
ータが書き込まれていく。以上の動作が繰り返されるこ
とにより、最終的に、ディスク状記録媒体の内周側から
連続した既使用ゾーンにのみデータが書き込まれ、既使
用ゾーンと既使用ゾーンとの間に未使用ゾーンが介在し
ない状態で記録動作が終了することになる。
【0026】なお、このデータ記録装置においては、書
き込み手段が、制御手段の制御のもとで、記録要求があ
ったデータが書き込まれるゾーンに割り当てられた論理
アドレスを管理するためのゾーン管理情報をディスク状
記録媒体に書き込み、制御手段が、このゾーン管理情報
を参照して、記録要求があったデータの論理アドレス
が、既使用ゾーンに割り当てられた論理アドレスに含ま
れるか否かを判断することが望ましい。ここで、ゾーン
管理情報としては、例えば、記録要求があったデータが
書き込まれるゾーンの先頭の物理アドレスと、当該ゾー
ンに割り当てられた論理アドレスのうちの先頭の論理ア
ドレスと、当該ゾーンの論理的な長さを示すゾーン長と
が書き込まれる。
【0027】また、このデータ記録装置においては、ホ
スト側からディスク状記録媒体を排出する旨の排出要求
があったときに、制御手段が、既使用ゾーン内でデータ
が書き込まれていない領域に特定パターンのデータが書
き込まれるように、書き込み手段の書き込み動作を制御
することが望ましい。
【0028】また、本発明に係るデータ記録方法では、
論理アドレスで指定されたデータをディスク状記録媒体
に書き込む際に、ディスク状記録媒体の記録領域を、連
続した論理アドレスが割り当てられる単位であるゾーン
毎に仮想的に分割し、記録要求があったときに、この記
録要求があったデータの論理アドレスが、少なくとも一
部に既にデータが書き込まれたゾーンである既使用ゾー
ンに割り当てられた論理アドレスに含まれるか否かを判
断する。そして、記録要求があったデータの論理アドレ
スが、既使用ゾーンに割り当てられた論理アドレスに含
まれると判断した場合には、この既使用ゾーン内の該当
アドレス個所に記録要求があったデータを書き込む。一
方、記録要求があったデータの論理アドレスが、既使用
ゾーンに割り当てられた論理アドレスに含まれないと判
断した場合には、未だデータが書き込まれていないゾー
ンである未使用ゾーンのうちで、ディスク状記録媒体の
最も内周側に位置する未使用ゾーンに、記録要求があっ
たデータの論理アドレスを含む連続した論理アドレスを
割り当て、この未使用ゾーン内の該当アドレス個所に記
録要求があったデータを書き込む。
【0029】このデータ記録方法によれば、ディスク状
記録媒体の内周側から連続した既使用ゾーンにのみデー
タが書き込まれ、既使用ゾーンと既使用ゾーンとの間に
未使用ゾーンが存在しないように、ディスク状記録媒体
に対してデータが書き込まれることになる。
【0030】なお、このデータ記録方法においては、記
録要求があったデータが書き込まれるゾーンに割り当て
られた論理アドレスを管理するためのゾーン管理情報を
ディスク状記録媒体に書き込んでおき、記録要求があっ
たデータの論理アドレスが既使用ゾーンに割り当てられ
た論理アドレスに含まれるか否かを判断する際に、この
ゾーン管理情報を参照することが望ましい。ここで、ゾ
ーン管理情報としては、例えば、記録要求があったデー
タが書き込まれるゾーンの先頭の物理アドレスと、当該
ゾーンに割り当てられた論理アドレスのうちの先頭の論
理アドレスと、当該ゾーンの論理的な長さを示すゾーン
長とを書き込んでおくようにする。
【0031】また、このデータ記録方法においては、デ
ィスク状記録媒体を排出する旨の排出要求があったとき
に、既使用ゾーン内でデータが書き込まれていない領域
に特定パターンのデータを書き込むようにすることが望
ましい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、書き換え可能型の光ディスクであるCD−RWに対
してデータを記録する場合を例に挙げて、図面を参照し
ながら具体的に説明する。
【0033】まず、本発明の具体的な説明に先立ち、書
き換え可能型の光ディスクであるCD−RWの一般的な
構造及びこのCD−RWに記録されるデータのデータ構
造について説明する。
【0034】CD−RWは、図1に示すように、ポリメ
チルメタクリレート(PMMA)やポリカーボネート
(PC)等の樹脂材料が、外径寸法120mm、厚さ
1.2mmのディスク状に成形されてなるディスク基板
101を備え、このディスク基板101上に、記録層1
02が設けられている。
【0035】この記録層102は、ディスク基板101
上に、例えばZnS−SiO2等よりなる第1の透明誘
電体膜103と、例えばGeSbTe等よりなる相変化
記録膜104と、例えばZnS−SiO2等よりなる第
2の透明誘電体膜105と、例えばAl等よりなる反射
膜106とがこの順に積層されてなる。また、記録層1
02上には、例えば紫外線硬化樹脂等がスピンコートさ
れて保護層107が形成されている。
【0036】このCD−RWでは、書き込むべきデータ
(記録データ)に応じて変調された記録用のレーザ光が
ディスク基板101側から記録層102に照射されるこ
とで、記録データに対応した記録マークが、記録層10
2の相変化記録膜104の相変化として記録されること
になる。そして、この記録マークに再生用のレーザ光が
照射され、その反射率変化が検出されることで、CD−
RWに書き込まれたデータが読み出されることになる。
【0037】ディスク基板101のデータ記録領域とな
る部分には、図1及び図2に示すように、蛇行した案内
溝であるウォブリンググルーブ108が、例えばスパイ
ラル状に形成されている。そして、記録層102のウォ
ブリンググルーブ108に対応した部分が記録トラック
として設定されており、この記録トラックに、誤り訂正
符号化処理やEFM変調処理が施されたユーザデータ等
が記録されるようになされている。
【0038】また、ウォブリンググルーブ108は、僅
かに正弦波状に蛇行(ウォブリング)するように形成さ
れており、このウォブリングによって、当該ウォブリン
ググルーブ108が形成された箇所の絶対位置を示す物
理アドレスが、時間軸情報等として記録されている。以
下、このウォブリンググルーブ108のウォブリングで
与えられる情報をATIP(Absolute Time In Pregroo
ve)情報という。
【0039】ATIP情報は、CD−RWが所定の速度
で回転操作されたときに、中心周波数が例えば22.0
5kHzとなるように記録されている。ATIP情報の
1セクタは、ユーザデータの1データセクタ(2352
バイト)と一致しており、ユーザデータを書き込む場合
には、ATIP情報のセクタに対してユーザデータのデ
ータセクタの同期を取りながら書き込みが行われる。
【0040】ATIP情報のフレーム構造は、図3に示
すように、1フレームが42ビットからなり、最初の4
ビットは同期信号「SYNC」である。そして、時間軸
情報である「Minutes」,「Seconds」,
「Frames」がそれぞれ8ビットで示されている。
さらに、14ビットのCRC(Cyclic Redundancy Cod
e)が付加されて1フレームが構成されている。
【0041】CD−RWでは、以上のようなATIP情
報が、ウォブリンググルーブ108のウォブリングとし
て盤面上に記録されていることにより、記録トラックに
ユーザデータ等が記録される前の状態でも、盤面上の絶
対位置を示す物理アドレスが検出できるような構造とな
っている。
【0042】次に、このCD−RWの記録フォーマット
について説明する。CD−RWのデータ構造を図4
(A)乃至図4(D)に示す。なお、この図4(A)乃
至図4(D)に示すデータ構造は、「パケットWritin
g」と呼ばれる方法でパケット単位でデータを書き込む
場合の例である。
【0043】図4(A)に示すように、CD−RWの記
録領域には、ディスク中心に近い内周側から順番に、P
CA(Power Caribration Area)111と、PMA(Pr
ogram Memory Area)112と、リードイン領域113
と、プログラム領域114と、リードアウト領域115
とがそれぞれ設けられている。
【0044】PCA111は、記録時のレーザパワーを
校正するための領域であり、実際に試し書きを行うため
のTest Areaと、このTest Areaの使用状況を記録してお
くCount Areaとを有している。また、PMA112は、
書き込むデータのモードや記録開始位置並びに記録終了
位置等の情報を一時的に保管しておくための領域であ
る。これらPCA111とPMA112は、記録時にの
み必要とされる領域であり、ファイナライゼーションが
終了すると、再生時には光ディスク装置の光学ヘッドが
アクセスすることがない。
【0045】リードイン領域113は、プログラム領域
114に書き込まれたデータの読み出しに利用される領
域であり、例えばTOC(Table Of Contents)情報等
が書き込まれる。再生時には、このリードイン領域11
3に書き込まれたTOC情報を読むことで、光学ヘッド
は所望のトラックに瞬時にアクセスすることが可能とな
る。また、リードアウト領域115は、ディスクに関す
る各種情報が記録される領域である。また、リードアウ
ト領域115は、光ディスク装置の光学ヘッドがオーバ
ーランしてしまうことを防止する緩衝領域としての機能
も有している。
【0046】プログラム領域114は、実際にユーザデ
ータが書き込まれる領域であり、図4(B)に示すよう
に、記録されるデータ数に応じて、最大で99個の論理
トラックが設定される。これら論理トラックには、それ
ぞれトラックナンバー「TNO」が与えられる。なお、
図示を省略するが、隣接する論理トラックと論理トラッ
クとの間には、プリギャップと呼ばれる緩衝領域が設け
られ、このプリギャップに、後続する論理トラックに関
する情報であるTD(Track Descriptor)情報が書き込
まれるようになされている。
【0047】これらプログラム領域114に設定される
論理トラックには、図4(C)に示すように、ユーザデ
ータがパケット120を単位として書き込まれる。すな
わち、ユーザデータは、パケット120毎に連続して、
プログラム領域114に設定される論理トラックに書き
込まれることになる。なお、ユーザデータをパケット単
位で書き込む場合には、1パケットの長さを例えば32
データブロックに固定する固定長パケット方式と、1パ
ケットの長さを可変とした可変長パケット方式とを取り
得るが、ここでは、固定長パケット方式でユーザデータ
を書き込む例について示している。
【0048】パケット120は、図4(D)に示すよう
に、複数のデータブロック121からなる。ここで、デ
ータブロック121は、光ディスク装置によりユーザデ
ータにアクセスするときのアクセス単位となるデータの
かたまりであり、通常2352バイトのユーザデータを
含んでいる。なお、このデータブロック121は、デー
タセクタとも呼ばれるものである。
【0049】パケット120には、このパケット120
とこれに隣接するパケット120との間での書き繋ぎに
必要とされる複数の書き繋ぎ用ブロック122が付加さ
れている。書き繋ぎ用ブロック122は、ユーザデータ
がインターリーブされることに起因して、書き繋ぎ位置
でユーザデータに欠落が生じてしまうことを防止するた
めのガード領域として設けられるものであり、パケット
120の先頭に付加されるリンクブロック123と、こ
のリンクブロック123に連続して設けられる複数のラ
ンインブロック124と、パケット120の末尾に付加
される複数のランアウトブロック125とからなる。す
なわち、先行するパケット120と後続するパケット1
20とは、先行するパケット120の末尾に付加された
ランアウトブロック125と、後続するパケット120
の先頭に付加されたリンクブロック123及びランイン
ブロック124とからなる複数の書き繋ぎ用ブロック1
22を介して書き繋がれることになる。
【0050】次に、CD−RWに記録されるデータのフ
ォーマットについて説明する。CD−RWに記録される
ユーザデータは、CIRC(Cross Interleave Reed-So
lomon Code)と呼ばれる畳み込み型の2重符号化による
誤り訂正符号化処理を受け、EFM変調(Eight to Fou
rteen Modulation)が施された状態で書き込まれること
になる。
【0051】CIRCによる誤り訂正符号化処理では、
24バイト(12ワード)のデータ単位毎にリード・ソ
ロモン符号(C2符号)の符号化が行われ、4バイトの
パリティ(Qパリティ)が付加される。そして、合計2
8バイトのユーザデータ及びQパリティに対してインタ
ーリーブ処理が施された後、リード・ソロモン符号(C
1符号)の符号化が行われ、更に4バイトのパリティ
(Pパリティ)が付加されて、合計32バイトのデータ
とされる。
【0052】CIRCによる誤り訂正符号化処理によっ
て、24バイトのユーザデータ毎に4バイトのQパリテ
ィと4バイトのPパリティとが付加され、合計32バイ
トとされたデータには、その先頭に、2バイトのフレー
ム同期信号「Frame Sync」と、1バイトのサブコード
「Subcode」とが付加され、図5に示すように、データ
伝送単位となる1フレームが構成される。
【0053】サブコードは、P〜Wの8チャンネルから
なり、各チャンネルにつき1ビットずつ(合計1バイ
ト)が1つのフレーム毎に挿入されている。そして、サ
ブコードは、98フレーム分のサブコードで1つの情報
として完結するようになっており、図6に示すように、
サブコードが完結するデータ単位である98フレームに
より、光ディスク装置がユーザデータにアクセスすると
きのアクセス単位となるデータブロック(データセク
タ)が構成されている。
【0054】1つのデータブロックに含まれるユーザデ
ータは、合計2352バイト(24バイト×98)のデ
ータであり、図7に示すように、その先頭に、12バイ
トのブロック同期信号「Block Sync」と、4バイトのブ
ロックヘッダ「Block Header」とを有している。ブロッ
クヘッダでは、そのうちの3バイトでブロックアドレス
「Block Address」が示されており、残りの1バイト
が、そのブロックの属性を示すモードバイト「Mode Byt
e」として割り当てられている。
【0055】また、1つのデータブロックに含まれるサ
ブコードは、合計98バイトのデータであり、図8に示
すように、その先頭に、2バイトのサブコード同期信号
「S0」,「S1」を有している。そして、残りの96バ
イトがP〜Wの各チャンネルに割り当てられている。こ
れらのチャンネルのうちPチャンネル及びQチャンネル
は、このサブコードが属するデータブロックへのアクセ
スのために用いられ、RチャンネルからWチャンネル
は、付随的なデータを記録するために用いられる。
【0056】以上のような構造とされたデータは、例え
ば32ブロックのデータブロックが1つのパケット12
0とされ、このパケット120を単位としてCD−RW
に書き込まれることになる。
【0057】ここで、本発明に係るデータ記録方法によ
り、CD−RWのデータ記録領域にデータを記録する場
合の記録原理について説明する。このデータ記録方法で
は、論理アドレスで指定されたデータを、ある程度ラン
ダムに、且つできるだけディスク内周側から記録するよ
うにしている。
【0058】このデータ記録方法によりデータを記録す
る場合、図9に示すように、CD−RWのデータ(ユー
ザデータ)が記録されるプログラム領域114が、仮想
的に複数のゾーンに分割される。ここで、ゾーンとは、
連続した論理アドレスが割り当てられる記録領域の単位
である。すなわち、ゾーンは任意のデータ量が記録でき
る大きさに設定された領域であり、各ゾーンには連続し
た論理アドレスが割り当てられることになる。但し、隣
接するゾーン間では論理アドレスが必ずしも連続してい
る必要はない。このゾーンの大きさ(以下、ゾーン長と
いう。)は、特に限定されるものではなく、各ゾーンの
ゾーン長をある一定の長さで固定するようにしてもよい
し、各ゾーン毎でゾーン長を可変としてもよい。
【0059】プログラム領域114にデータが全く記録
されていない状態で、論理アドレスで指定されたデータ
を記録する場合、先ず、ディスク最内周に位置するゾー
ン(ゾーン1)に、記録要求があったデータの論理アド
レスを含む連続した論理アドレスを割り当てる。具体的
には、例えば、論理アドレスが1000hのデータを記
録する旨の記録要求があったときは、ディスク最内周に
位置するゾーン1に、論理アドレス1000hを含む、
例えば0h〜1199hの連続した論理アドレスを割り
当てる。そして、このゾーン1内の該当アドレス箇所
に、記録要求があった論理アドレス1000hのデータ
を書き込む。これにより、ゾーン1は、既にデータが書
き込まれたゾーンである既使用ゾーンとなる。なお、こ
のとき、ゾーン1内のデータが書き込まれない未記録領
域に、例えば全て0データとなるような特定のパターン
のデータを書き込むようにしてもよい。
【0060】ゾーン1内にデータを書き込んで、このゾ
ーン1を既使用ゾーンとしたら、このゾーン1に割り当
てられた論理アドレスを管理するための情報(ゾーン管
理情報)を、例えば、上述したリードイン領域113や
プログラム領域114の先頭等、光ディスク装置のヘッ
ドがアクセスしやすい場所に書き込む。ゾーン管理情報
としては、例えば、図10に示すように、該当するゾー
ンの先頭の物理アドレスと、このゾーンに割り当てられ
た連続した論理アドレスのうちの先頭の論理アドレス
と、このゾーンのゾーン長とがテーブル化されて書き込
まれる。この図10に示す例のように、ゾーン管理情報
として、該当するゾーンの先頭物理アドレス、先頭論理
アドレス及びゾーン長のみをテーブル化して書き込んで
おくようにすれば、ゾーン管理情報の情報量を少なくし
ながら、各ゾーンに割り当てられた論理アドレスを適切
に管理し、論理アドレスと物理アドレスとの変換処理等
を効率よく行うことができる。なお、ゾーン管理情報と
して書き込む情報は、上述した例に限定されるものでは
なく、必要に応じて適宜変更するようにしてもよい。ま
た、他の有用な情報をゾーン管理情報として付け加える
ようにしてもよい。
【0061】次に記録要求があったときは、先ず、記録
要求があったデータの論理アドレスが、既使用ゾーンで
あるゾーン1に割り当てられた論理アドレスに含まれる
アドレスであるかどうか、例えば、上述した例では、0
h〜11FFhに含まれるかどうかを判断する。このと
き、上記ゾーン管理情報を参照すれば、記録要求があっ
たデータの論理アドレスが、既使用ゾーンであるゾーン
1に割り当てられた論理アドレスに含まれるアドレスで
あるかどうかを簡便且つ迅速に判断できる。そして、記
録要求があったデータの論理アドレスが、既使用ゾーン
であるゾーン1に割り当てられた論理アドレスに含まれ
るアドレスである場合、具体的には、例えば、記録要求
があったデータの論理アドレスが500hの場合、ゾー
ン1内の該当アドレス箇所に、記録要求があったデータ
を書き込む。
【0062】一方、記録要求があったデータの論理アド
レスが、既使用ゾーンであるゾーン1に割り当てられた
論理アドレスに含まれないアドレスである場合には、先
ず、未だデータが書き込まれていないゾーンである未使
用ゾーンのうちで、最もディスク内周側に位置するゾー
ン(ゾーン2)に、記録要求があったデータの論理アド
レスを含む連続した論理アドレスを割り当てる。具体的
には、例えば、記録要求があったデータの論理アドレス
が50500hの場合には、未使用ゾーンの内で最もデ
ィスク内周側に位置するゾーン2に、論理アドレス50
500hを含む、例えば50000h〜511FFhの
連続した論理アドレスを割り当てる。そして、このゾー
ン2内の該当アドレス箇所に、記録要求があった論理ア
ドレス50500hのデータを書き込む。これにより、
ゾーン2が既使用ゾーンとなる。なお、このとき、ゾー
ン2内のデータが書き込まれない未記録領域に、例えば
全て0データとなるような特定のパターンのデータを書
き込むようにしてもよい。
【0063】ゾーン2内にデータを書き込んで、このゾ
ーン2を既使用ゾーンとしたら、このゾーン2に割り当
てられた論理アドレスを管理するためのゾーン管理情報
を、既に書き込まれたゾーン1に関するゾーン管理情報
に追加するかたちで書き込む。
【0064】そして、次に記録要求があったときにも、
同様に、記録要求があったデータの論理アドレスが、既
使用ゾーンであるゾーン1或いはゾーン2に割り当てら
れた論理アドレスに含まれるアドレスであるかどうか
を、例えば上記ゾーン管理情報を参照して判断する。そ
して、記録要求があったデータの論理アドレスが、既使
用ゾーンであるゾーン1或いはゾーン2に割り当てられ
た論理アドレスに含まれるアドレスである場合には、ゾ
ーン1或いはゾーン2内の該当アドレス箇所に、記録要
求があったデータを書き込む。具体的には、例えば、記
録要求があったデータの論理アドレスが51000hの
場合、ゾーン2内の該当アドレス箇所に、記録要求があ
ったデータを書き込む。
【0065】一方、記録要求があったデータの論理アド
レスが、既使用ゾーンであるゾーン1或いはゾーン2に
割り当てられた論理アドレスに含まれないアドレスであ
る場合には、先ず、未使用ゾーンのうちで最もディスク
内周側に位置するゾーン(ゾーン3)に、記録要求があ
ったデータの論理アドレスを含む連続した論理アドレス
を割り当てる。具体的には、例えば、記録要求があった
データの論理アドレスが1500hの場合には、未使用
ゾーンの内で最もディスク内周側に位置するゾーン3
に、論理アドレス1500hを含む1200h〜23F
Fhの連続した論理アドレスを割り当てる。そして、こ
のゾーン3内の該当アドレス箇所に、記録要求があった
論理アドレス1500hのデータを書き込む。これによ
り、ゾーン3が既使用ゾーンとなる。なお、このとき、
ゾーン3内のデータが書き込まれない未記録領域に、例
えば全て0データとなるような特定のパターンのデータ
を書き込むようにしてもよい。
【0066】ゾーン3内にデータを書き込んで、このゾ
ーン3を既使用ゾーンとしたら、このゾーン3に割り当
てられた論理アドレスを管理するためのゾーン管理情報
を、既に書き込まれたゾーン1に関するゾーン管理情報
及びゾーン2に関するゾーン管理情報に追加するかたち
で書き込む。
【0067】本発明に係るデータ記録方法では、以上の
ような処理を繰り返しながらCD−RWに対するデータ
の記録を行う。これにより、CD−RWのプログラム領
域114は、ディスク内周側から順に既使用ゾーンで埋
められていくことになる。すなわち、ディスク内周側か
ら既使用ゾーンが連続的に存在することになり、既使用
ゾーンと既使用ゾーンとの間に未使用ゾーンが介在する
ことはない。
【0068】なお、以上の例では、未使用ゾーンにデー
タを書き込んで既使用ゾーンとする毎に、この新たに既
使用ゾーンとされたゾーンに関するゾーン管理情報を追
加的に書き込んでいくようにしているが、ゾーン管理情
報は、最終的に記録動作が終了して、ファイナライゼー
ション(書き込み終了処理)が行われる前に書き込むよ
うにすればよく、例えば、全てのユーザデータの書き込
みが終了した後に、各既使用ゾーンに関するゾーン管理
情報をまとめて書き込むようにしてもよい。
【0069】ところで、以上のような一連の記録処理に
より、CD−RWに対するデータの記録動作が一通り終
了した段階では、既使用ゾーン内が全て記録データで埋
め尽くされているとは限らない。すなわち、既使用ゾー
ン内に、データが記録されていない未記録領域が存在す
ることもあり得る。このように、既使用ゾーン内に未記
録領域が存在する状態で、CD−RWを排出する旨の排
出要求がなされ、この排出要求に応じて、既使用ゾーン
内に未記録領域が存在する状態のCD−RWに対してフ
ァイナライゼーションが行われ、光ディスク装置の外部
に排出されると、このCD−RWは、CD−ROMに対
応した再生専用装置で適切にデータの再生を行うことが
できない場合がある。
【0070】すなわち、CD−ROMに対応した再生専
用装置は、一般的に、ディスクに記録されたデータから
盤面上の物理アドレスを取得するようになされているの
で、データが記録された領域と領域との間にデータが記
録されていない未記録領域が介在し、特に、この未記録
領域が頻繁に介在する場合や、大きな未記録領域が介在
する場合には、目的の位置にアクセスできないことが多
い。
【0071】そこで、このような不都合を解消し、記録
したデータの再生が再生専用装置でも適切に行えるよう
に、本発明に係るデータ記録方法では、CD−RWに対
するデータの記録動作が一通り終了してCD−RWを排
出する旨の排出要求がなされたときに、既使用ゾーン内
に未記録領域が存在する場合には、この未記録領域に例
えば全て0データとなるような特定のパターンのデータ
を書き込んで既使用ゾーン内をデータで埋め尽くした後
に、このCD−RWを排出することが望ましい。このよ
うに、既使用ゾーン内を全てデータで埋め尽くすように
すれば、既使用ゾーンはディスク内周側から連続的に存
在するので、CD−RWには、ディスク内周側から連続
的にデータが記録されていることになり、このCD−R
Wは、再生専用装置でも適切にデータの再生が行えるこ
ととなる。
【0072】次に、以上のようなデータ記録方法により
CD−RWに対してデータの書き込みを行う本発明を適
用した光ディスク装置について説明する。なお、ここで
説明する光ディスク装置は、CD−RWに書き込まれた
データの読み出しも行うものである。
【0073】本発明を適用した光ディスク装置の一構成
例を図11に示す。この図11に示す光ディスク装置1
0は、スピンドルモータ11を備えており、このスピン
ドルモータ11に記録媒体としてのCD−RW100が
装着されるようになされている。
【0074】スピンドルモータ11は、サーボ制御部1
2により駆動制御されるようになされており、このサー
ボ制御部12の制御によって、装着されたCD−RW1
00を、例えば、標準速度1.2m/secのCLV
(Constant Linear Velocity:線速一定)にて回転操作
するようになされている。
【0075】また、光ディスク装置10は、スピンドル
モータ11により回転操作されるCD−RW100に対
して、例えば、波長が780nmの集束したレーザ光L
を照射し、また、CD−RW100にて反射された戻り
光を検出する光学ヘッド13を備えている。この光学ヘ
ッド13は、ヘッド送り機構14により、CD−RW1
00の半径方向に移動可能とされている。なお、光学ヘ
ッド13を移動操作するヘッド送り機構14の動作は、
サーボ制御部12により制御される。また、光学ヘッド
13におけるフォーカスサーボやトラッキングサーボも
サーボ制御部12により制御されることになる。
【0076】また、光ディスク装置10は、CD−RW
100に書き込むデータ及びCD−RW100から読み
出されたデータを処理するデータ処理部15を備えてい
る。このデータ処理部15の処理動作は、コントローラ
16により制御されるようになされている。
【0077】コントローラ16には、ROMとしてのメ
モリ17aと、RAMとしてのメモリ17bとが接続さ
れている。メモリ17aには、光ディスク装置10全体
の動作を制御するための動作制御用プログラムが格納さ
れており、コントローラ16は、このメモリ17aに格
納された動作制御用プログラムに基づき、メモリ17b
をワークエリアとして使用して、データ処理部15の処
理動作の制御だけでなく、光ディスク装置10の各部の
動作を制御するようになされている。
【0078】また、光ディスク装置10は、ホストコン
ピュータ20等の外部装置との間でデータの転送を行う
ためのインターフェース(ATAPI、SCSI等)を
司る外部インターフェース回路18を備えている。そし
て、この光ディスク装置10では、ホストコンピュータ
20等の外部装置から外部インターフェース回路18を
介して転送されてきた書き込むべきデータ(記録デー
タ)を、必要に応じてバッファメモリ19に一時的に蓄
えた後、データ処理部15に供給し、また、データ処理
部15にて処理された再生データを、必要に応じてバッ
ファメモリ19に一時的に蓄えた後、外部インターフェ
ース回路18を介してホストコンピュータ20等の外部
装置に転送するようになされている。
【0079】以上のように構成される光ディスク装置1
0により、CD−RW100に書き込まれたデータを再
生する際は、CD−RW100が、スピンドルモータ1
1に装着されてこのスピンドルモータ11により回転操
作される。また、光学ヘッド13が、ヘッド送り機構1
4により目的位置に移動操作される。
【0080】そして、この目的位置において、光学ヘッ
ド13の備えるレーザ光源から所定の再生パワーのレー
ザ光Lが出射され、このレーザ光Lが対物レンズにより
集束されて、スピンドルモータ11により回転操作され
るCD−RW100のデータ記録領域に照射される。こ
れにより、CD−RW100のデータ記録領域に光スポ
ットが形成される。この光スポットは、CD−RW10
0の回転に伴って、記録トラック上を走査することにな
る。
【0081】CD−RW100に照射されたレーザ光L
は、このCD−RW100にて反射されることになる
が、このとき、光スポットが形成された箇所の相変化記
録膜の状態、すなわち、光スポットが形成された箇所の
相変化記録膜が結晶状体にあるのかアモルファス状態に
あるのかによってその反射率が異なったものとなる。こ
の反射率の違いは、記録データに対応した記録マークを
反映したものであるので、CD−RW100にて反射さ
れた戻り光は、記録データの信号成分を含んだものとな
る。
【0082】この信号成分を含んだ戻り光は、光学ヘッ
ド13が備える光検出器により検出され、電気信号とし
てデータ処理部15に供給される。データ処理部15
は、先ず、光学ヘッド13から供給された電気信号に基
づいて、再生信号(RF信号)や、フォーカスエラー信
号、トラッキングエラー信号等の各種制御信号を生成す
る。このデータ処理部15において生成された各種制御
信号は、コントローラ16に供給される。コントローラ
16は、これら各種制御信号に応じてサーボ制御部12
の動作を制御する。これにより、スピンドルモータ11
の駆動制御や、ヘッド送り機構14の送り動作の制御、
光学ヘッド13のフォーカスサーボやトラッキングサー
ボサーボ等の制御が行われることになる。
【0083】また、データ処理部15において生成され
たRF信号は、2値化処理やクロック生成処理等が行わ
れてデジタルデータに変換された後、EFM復調処理や
CIRC(Cross Interleave Reed-Solomon Code)によ
る誤り訂正処理等が行われる。そして、このデジタルデ
ータは、必要に応じてバッファメモリ19に一時的に蓄
えられた後に、再生データとして、外部インターフェー
ス回路18を介してホストコンピュータ20等の外部装
置に供給される。
【0084】光ディスク装置10により、CD−RW1
00に書き込まれたデータを消去する際は、再生時と同
様に、CD−RW100がスピンドルモータ11により
回転操作され、光学ヘッド13が、ヘッド送り機構14
により目的位置に移動操作される。
【0085】そして、データ処理部15において所定の
消去パターンの信号が生成され、この信号が光学ヘッド
13に供給される。光学ヘッド13は、ヘッド送り機構
14により移動操作された目的位置において、データ処
理部15において生成された所定の消去パターンの信号
に応じて変調されたレーザ光Lを出射し、このレーザL
をCD−RW100の目的とする消去位置に照射する。
また、他の方法としては、光学ヘッド13が所定の消去
パワーのレーザ光Lを出射し、このレーザ光LをCD−
RW100の目的とする消去位置に照射する。これによ
り、CD−RW100の目的とする消去位置に書き込ま
れていたデータが消去されることになる。
【0086】光ディスク装置10により、CD−RW1
00に対してデータを書き込む際は、先ず、書き込み要
求が、ホストコンピュータ20等の外部装置から、外部
インターフェース回路18を介してコントローラ16に
供給される。この書き込み要求は、書き込むべきデータ
(記録データ)を論理アドレスで指定したものである。
また、これと同時に、記録データが、ホストコンピュー
タ20等の外部装置から、外部インターフェース回路1
8を介してデータ処理部15に供給される。このとき、
記録データは、必要に応じてバッファメモリ19に一時
的に蓄えられた後に、データ処理部15に供給される。
【0087】データ処理部15に供給された記録データ
は、このデータ処理部15においてCIRCによる誤り
訂正符号化処理やEFM変調処理等が行われた後、光学
ヘッド13の備えるレーザ光源を駆動するためのレーザ
駆動信号に変換される。
【0088】また、CD−RW100は、再生時と同様
に、スピンドルモータ11により回転操作され、光学ヘ
ッド13は、ヘッド送り機構14により目的位置に移動
操作される。そして、この目的位置において、光学ヘッ
ド13の備えるレーザ光源が、データ処理部15から供
給されたレーザ駆動信号に応じて駆動される。これによ
り、レーザ光源から、記録データに応じて変調された所
定の記録パワーのレーザ光Lが出射される。この記録デ
ータに応じて変調されたレーザ光Lは、対物レンズによ
り集束されて、スピンドルモータ11により回転操作さ
れるCD−RW100の目的とする記録位置に照射され
る。これにより、CD−RW100の目的とする記録位
置に、記録データに応じた記録マークが、相変化記録膜
の相変化として記録されることになる。
【0089】ところで、この光ディスク装置10により
CD−RW100に対してデータを書き込む場合の各部
の動作は、上述したように、メモリ17aに格納された
動作制御プログラムに基づいて、コントローラ16によ
り制御されている。ここで、CD−RW100に対して
データを書き込む場合のコントローラ16による制御及
びこれに応じた各部の動作について、図12及び図14
のフローチャートを参照して説明する。
【0090】CD−RW100に対してデータを書き込
む際は、コントローラ16は、先ず、CD−RW100
のプログラム領域114を仮想的に複数のゾーンに分割
する。
【0091】そして、図12に示すように、ホストコン
ピュータ20等の外部装置から最初の記録要求があった
とき(ステップ1)は、コントローラ16は、ステップ
2において、ディスク最内周に位置するゾーンに、記録
要求があったデータの論理アドレスを含む連続した論理
アドレスを割り当てる。
【0092】次に、コントローラ16は、ヘッド送り機
構14の動作を制御し、光学ヘッド13を、連続した論
理アドレスが割り当てられたディスク最内周に位置する
ゾーン内の該当アドレス箇所に移動させる。そして、ス
テップ3において、光学ヘッド13から記録要求があっ
たデータに応じて変調された記録パワーのレーザ光が出
射され、ディスク最内周に位置するゾーン内の該当アド
レス箇所に、記録要求があったデータが書き込まれる。
これにより、ディスク最内周に位置するゾーンは、既に
データが書き込まれた既使用ゾーンとなる。
【0093】次に、ステップ4において、データ処理部
15が、コントローラ16の制御に応じて、ディスク最
内周に位置するゾーンに割り当てられた論理アドレスを
管理するためのゾーン管理情報を作成する。また、コン
トローラ16がヘッド送り機構14の動作を制御し、光
学ヘッド13を、例えばリードイン領域113に移動さ
せる。そして、ステップ5において、光学ヘッド13か
らゾーン管理情報に応じて変調された記録パワーのレー
ザ光が出射され、例えばリードイン領域113に、ディ
スク最内周に位置するゾーンのゾーン管理情報が書き込
まれる。以上の処理により、最初の記録要求があったと
きのデータ書き込み処理が終了する(ステップ6)。
【0094】次に、図13に示すように、ホストコンピ
ュータ20等の外部装置から2回目以降の記録要求があ
ったとき(ステップ7)は、コントローラ16は、ステ
ップ8において、上述したゾーン管理情報を参照して、
記録要求があったデータの論理アドレスが、既使用ゾー
ンに割り当てられた論理アドレスに含まれるか否かを判
断する。
【0095】そして、記録要求があったデータの論理ア
ドレスが、既使用ゾーンに割り当てられた論理アドレス
に含まれると判断したときは、コントローラ16は、ヘ
ッド送り機構14の動作を制御し、光学ヘッド13を、
既使用ゾーン内の該当アドレス箇所に移動させる。そし
て、ステップ9において、光学ヘッド13から記録要求
があったデータに応じて変調された記録パワーのレーザ
光が出射され、既使用ゾーン内の該当アドレス箇所に記
録要求があったデータが書き込まれて、データ書き込み
処理が終了する(ステップ10)。
【0096】一方、ステップ8において、記録要求があ
ったデータの論理アドレスが、既使用ゾーンに割り当て
られた論理アドレスに含まれないと判断したときは、コ
ントローラ16は、ステップ11において、未だデータ
が書き込まれていないゾーンである未使用ゾーンのうち
で、最もディスク内周側に位置するゾーンに、記録要求
があったデータの論理アドレスを含む連続した論理アド
レスを割り当てる。
【0097】次に、コントローラ16は、ヘッド送り機
構14の動作を制御し、光学ヘッド13を、新しく連続
した論理アドレスが割り当てられたゾーン内の該当アド
レス箇所に移動させる。そして、ステップ12におい
て、光学ヘッド13から記録要求があったデータに応じ
て変調された記録パワーのレーザ光が出射され、新しく
連続した論理アドレスが割り当てられたゾーン内の該当
アドレス箇所に、記録要求があったデータが書き込まれ
る。これにより、新しく連続した論理アドレスが割り当
てられたゾーンは、既使用ゾーンとなる。
【0098】次に、ステップ13において、データ処理
部15が、コントローラ16の制御に応じて、新規に既
使用ゾーンとなったゾーンに割り当てられた論理アドレ
スを管理するためのゾーン管理情報を作成する。また、
コントローラ16がヘッド送り機構14の動作を制御
し、光学ヘッド13を、例えばリードイン領域113に
移動させる。そして、ステップ14において、光学ヘッ
ド13からゾーン管理情報に応じて変調された記録パワ
ーのレーザ光が出射され、例えばリードイン領域113
に、新規に既使用ゾーンとなったゾーンのゾーン管理情
報が書き込まれる。以上の処理により、2回目以降の記
録要求があったときのデータ書き込み処理が終了する
(ステップ10)。
【0099】光ディスク装置10では、以上の処理が繰
り返されることで、CD−RW100に対するデータの
書き込みが行われる。これにより、CD−RW100の
プログラム領域114には、ディスク内周側から順に既
使用ゾーンで埋められていくこととなり、既使用ゾーン
と既使用ゾーンとの間に未使用ゾーンが介在することは
ない。
【0100】CD−RW100に対するデータの書き込
みが全て終了すると、図14に示すように、ホストコン
ピュータ20等の外部装置からデータが書き込まれたC
D−RW100を光ディスク装置10から外部に排出す
る旨の排出要求がなされる(ステップ15)。
【0101】ホストコンピュータ20等の外部装置から
排出要求があったときは、コントローラ16は、ステッ
プ16において、上述したゾーン管理情報を参照して、
既使用ゾーン内にデータが書き込まれていない未記録領
域があるかどうかを判断する。
【0102】そして、既使用ゾーン内に未記録領域がな
いと判断したときは、コントローラ16は、ステップ1
7において、光学ヘッド13、ヘッド送り機構14、デ
ータ処理部15等の各部の動作を制御して、ファイナラ
イゼーション(書き込み終了処理)を行った後、イジェ
クト機構を動作させて、データが書き込まれたCD−R
W100を光ディスク装置100の外部に排出させる。
これにより、排出処理が終了する(ステップ18)。
【0103】一方、ステップ16において、既使用ゾー
ン内にデータが書き込まれていない未記録領域があると
判断されたときは、データ処理部15が、コントローラ
16の制御に応じて、例えば全て0データとなるような
特定のパターンのデータを作成する。また、コントロー
ラ16がヘッド送り機構14の動作を制御し、光学ヘッ
ド13を、既使用ゾーン内の未記録領域に移動させる。
そして、ステップ19において、光学ヘッド13から特
定パターンのデータに応じて変調された記録パワーのレ
ーザ光が出射され、既使用ゾーン内の未記録領域に、特
定パターンのデータが書き込まれる。
【0104】既使用ゾーン内の未使用領域に全てデータ
が書き込まれたら、コントローラ16は、ステップ17
において、光学ヘッド13、ヘッド送り機構14、デー
タ処理部15等の各部の動作を制御して、ファイナライ
ゼーション(書き込み終了処理)を行った後、イジェク
ト機構を動作させて、データが書き込まれたCD−RW
100を光ディスク装置100の外部に排出させる。こ
れにより、排出処理が終了する(ステップ18)。
【0105】光ディスク装置10では、以上のように、
コントローラ16が、動作制御用プログラムに基づいて
各部の動作を制御し、記録要求があったデータをある程
度ランダムに、且つできるだけCD−RW100のディ
スク内周側から書き込むようにしているので、ディスク
全面をフォーマット処理する場合のような長時間に及ぶ
フォーマット処理を不要としながら、再生専用装置で適
切に再生が行えるようにデータの書き込みを行うことが
できる。
【0106】また、この光ディスク装置10によりCD
−RW100にデータの書き込みを行う場合、ホストコ
ンピュータ20等の外部装置は、書き込むデータの論理
アドレスをランダムに指定すればよく、CD−RW10
0の内周側から連続したアドレスの領域にデータを記録
するような記録要求を行う必要がないので、ホストコン
ピュータ20等の外部装置の処理を煩雑なものとするこ
とがない。
【0107】また、この光ディスク装置10によれば、
各ゾーンに関する情報をゾーン管理情報としてCD−R
W100に書き込むようにしているので、複雑なアドレ
ス変換処理等を行うことなく、データの書き込みを適切
に行うことができる。特に、ゾーン管理情報として、ゾ
ーンの先頭物理アドレスと、当該ゾーンに割り当てられ
た先頭論理アドレスと、ゾーン長とを書き込むようにし
ておけば、ゾーン管理情報の情報量を少なくして、テー
ブルを小さくすることができる。
【0108】更に、この光ディスク装置10によれば、
各ゾーンに割り当てられる論理アドレスは不変であるの
で、既に書き込まれたゾーン管理情報を書き換えること
なく、新たなゾーン管理情報を追加することでテーブル
の更新が行え、ゾーン管理情報が書き込まれる領域を繰
り返し書き換えることに起因して生じるディスクの劣化
等を未然に防止することができる。
【0109】なお、以上は、書き換え可能な光ディスク
であるCD−RWに対してデータを書き込む場合を例に
挙げて説明したが、本発明は、以上の例に限定されるも
のではなく、記録が可能な記録媒体に対して広く適用可
能である。例えば、本発明は、追記型光ディスクである
CD−Rに対してデータを書き込む場合にも同様に適用
可能であり、上述した光ディスク装置10と同様の構成
で、追記型光ディスクであるCD−Rに対応することも
可能である。
【0110】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ディスク状記録媒体の内周側から連続した既使用
ゾーンにのみデータが書き込まれ、既使用ゾーンと既使
用ゾーンとの間に未使用ゾーンが介在しない状態で記録
動作が終了することになるので、ディスク全面をフォー
マット処理する場合のような長時間に及ぶフォーマット
処理を不要としながら、再生専用装置で適切に再生が行
えるようにデータを記録することができる。
【0111】また、本発明によれば、ホスト側の処理を
煩雑なものとすることなく、また、複雑なアドレス変換
処理等を行うことなく、データの記録を適切に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CD−RWの要部断面図である。
【図2】上記CD−RWのディスク基板の一部を拡大し
て示す斜視図である。
【図3】上記CD−RWにウォブリンググルーブのウォ
ブルとして記録されたATIP情報のフレーム構造を示
す図である。
【図4】上記CD−RWのデータ構造の一例を示す図で
あり、(A)はCD−RWの記録領域全体の様子を示
し、(B)はプログラム領域が複数のトラックにより構
成されている様子を示し、(C)は1つのトラックが複
数のパケットにより構成されている様子を示し、(D)
は1つのパケットが複数のデータブロックにより構成さ
れている様子を示している。
【図5】上記CD−RWに記録されるデータのフレーム
構造を示す図である。
【図6】上記CD−RWに記録されるデータのデータブ
ロックの構造を示す図である。
【図7】ユーザデータのデータ構造を示す図である。
【図8】サブコードのデータ構造を示す図である。
【図9】本発明に係る記録方法により、プログラム領域
を仮想的に複数のゾーンに分割した様子を示す図であ
る。
【図10】テーブル化されてCD−RWに書き込まれる
ゾーン管理情報の一例を示す図である。
【図11】本発明を適用した光ディスク装置の一構成例
を示すブロック図である。
【図12】ホスト側から最初の記録要求があった場合の
書き込み処理の流れを説明するフローチャートである。
【図13】ホスト側から2回目以降の記録要求があった
場合の書き込み処理の流れを説明するフローチャートで
ある。
【図14】ホスト側から排出要求があった場合の処理の
流れを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 光ディスク装置、 12 サーボ制御部、 13
光学ヘッド、 14ヘッド送り機構、 15 データ
処理部、 16 コントローラ、 20 ホストコンピ
ュータ、 100 CD−RW
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 BC05 CC04 DE25 DE38 DE58 DE76 5D090 AA01 BB03 CC01 CC04 CC14 CC18 DD03 DD05 FF25 FF26 GG27 GG33 HH01 5D110 AA16 DA06 DA12 DB05 DB17 DE02 DE04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホスト側から論理アドレスで指定された
    データをディスク状記録媒体に書き込むデータ記録装置
    であって、 データの書き込み処理を行う書き込み手段と、 ホスト側からの記録要求に応じて、上記書き込み手段の
    書き込み動作を制御する制御手段とを備え、 上記制御手段は、 上記ディスク状記録媒体の記録領域を、連続した論理ア
    ドレスが割り当てられる単位であるゾーン毎に仮想的に
    分割し、 ホスト側から記録要求があったときに、この記録要求が
    あったデータの論理アドレスが、少なくとも一部に既に
    データが書き込まれたゾーンである既使用ゾーンに割り
    当てられた論理アドレスに含まれるか否かを判断し、 記録要求があったデータの論理アドレスが、上記既使用
    ゾーンに割り当てられた論理アドレスに含まれると判断
    した場合には、この既使用ゾーン内の該当アドレス個所
    に上記記録要求があったデータが書き込まれるように、
    上記書き込み手段の書き込み動作を制御し、 記録要求があったデータの論理アドレスが、上記既使用
    ゾーンに割り当てられた論理アドレスに含まれないと判
    断した場合には、未だデータが書き込まれていないゾー
    ンである未使用ゾーンのうちで、上記ディスク状記録媒
    体の最も内周側に位置する未使用ゾーンに、記録要求が
    あったデータの論理アドレスを含む連続した論理アドレ
    スを割り当て、この未使用ゾーン内の該当アドレス個所
    に上記記録要求があったデータが書き込まれるように、
    上記書き込み手段の書き込み動作を制御することを特徴
    とするデータ記録装置。
  2. 【請求項2】 上記書き込み手段は、上記制御手段の制
    御のもとで、記録要求があったデータが書き込まれるゾ
    ーンに割り当てられた論理アドレスを管理するためのゾ
    ーン管理情報を上記ディスク状記録媒体に書き込み、 上記制御手段は、上記ゾーン管理情報を参照して、記録
    要求があったデータの論理アドレスが、上記既使用ゾー
    ンに割り当てられた論理アドレスに含まれるか否かを判
    断することを特徴とする請求項1記載のデータ記録装
    置。
  3. 【請求項3】 上記書き込み手段は、上記ゾーン管理情
    報として、記録要求があったデータが書き込まれるゾー
    ンの先頭の物理アドレスと、当該ゾーンに割り当てられ
    た論理アドレスのうちの先頭の論理アドレスと、当該ゾ
    ーンの論理的な長さを示すゾーン長とを書き込むことを
    特徴とする請求項2記載のデータ記録装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、ホスト側から上記ディ
    スク状記録媒体を排出する旨の排出要求があったとき
    に、上記既使用ゾーン内でデータが書き込まれていない
    領域に特定パターンのデータが書き込まれるように、上
    記書き込み手段の書き込み動作を制御することを特徴と
    する請求項1記載のデータ記録装置。
  5. 【請求項5】 論理アドレスで指定されたデータをディ
    スク状記録媒体に書き込む際に、 上記ディスク状記録媒体の記録領域を、連続した論理ア
    ドレスが割り当てられる単位であるゾーン毎に仮想的に
    分割し、 記録要求があったときに、この記録要求があったデータ
    の論理アドレスが、少なくとも一部に既にデータが書き
    込まれたゾーンである既使用ゾーンに割り当てられた論
    理アドレスに含まれるか否かを判断し、 記録要求があったデータの論理アドレスが、上記既使用
    ゾーンに割り当てられた論理アドレスに含まれると判断
    した場合には、この既使用ゾーン内の該当アドレス個所
    に上記記録要求があったデータを書き込み、 記録要求があったデータの論理アドレスが、上記既使用
    ゾーンに割り当てられた論理アドレスに含まれないと判
    断した場合には、未だデータが書き込まれていないゾー
    ンである未使用ゾーンのうちで、上記ディスク状記録媒
    体の最も内周側に位置する未使用ゾーンに、記録要求が
    あったデータの論理アドレスを含む連続した論理アドレ
    スを割り当て、この未使用ゾーン内の該当アドレス個所
    に上記記録要求があったデータを書き込むことを特徴と
    するデータ記録方法。
  6. 【請求項6】 記録要求があったデータが書き込まれる
    ゾーンに割り当てられた論理アドレスを管理するための
    ゾーン管理情報を上記ディスク状記録媒体に書き込んで
    おき、 記録要求があったデータの論理アドレスが上記既使用ゾ
    ーンに割り当てられた論理アドレスに含まれるか否かを
    判断する際に、上記ゾーン管理情報を参照することを特
    徴とする請求項5記載のデータ記録方法。
  7. 【請求項7】 上記ゾーン管理情報として、記録要求が
    あったデータが書き込まれるゾーンの先頭の物理アドレ
    スと、当該ゾーンに割り当てられた論理アドレスのうち
    の先頭の論理アドレスと、当該ゾーンの論理的な長さを
    示すゾーン長とを書き込んでおくことを特徴とする請求
    項6記載のデータ記録方法。
  8. 【請求項8】 上記ディスク状記録媒体を排出する旨の
    排出要求があったときに、上記既使用ゾーン内でデータ
    が書き込まれていない領域に特定パターンのデータを書
    き込むことを特徴とする請求項5記載のデータ記録方
    法。
  9. 【請求項9】 論理アドレスで指定されたデータが書き
    込まれるディスク状記録媒体であって、 記録領域が、連続した論理アドレスが割り当てられる単
    位であるゾーン毎に仮想的に分割され、 記録要求があったデータが書き込まれるゾーンに割り当
    てられた論理アドレスを管理するためのゾーン管理情報
    が書き込まれていることを特徴とするディスク状記録媒
    体。
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