JP2001290010A - 色合成光学素子およびそれを用いた投写型画像表示装置 - Google Patents

色合成光学素子およびそれを用いた投写型画像表示装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置全体の小型化を図りつつ、スクリーン面
上に良好なる投影像を形成することができる色合成光学
素子及びそれを用いた投写型画像表示装置を得ること。 【解決手段】 3つ以上のプリズムより構成される色合
成光学素子であって、全反射面と透過面を兼ねる面であ
る面を備えるプリズムを最も射出側に有し、互いに波長
域が異なる光を反射する2つのダイクロイックミラー層
を有し、該2つのダイクロイックミラー層はプリズム内
部で交差せず、該2つのダイクロイックミラー層の間に
配置されるプリズムを色合成方向の平面で切断したと
き、断面図外形は4つ以上の線分により形成され、該ダ
イクロイックミラー層が形成されていない面の断面図の
屈曲点の少なくともひとつは、該2つのダイクロイック
ミラー層が形成されている面の断面図の線分の両端を結
んだ線分よりプリズムの内側に存在すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は色合成光学素子及び
それを用いた投写型画像表示装置に関し、例えばカラー
液晶パネルに基づく投影像原画をスクリーン面上に拡大
投影するカラー液晶プロジェクターに好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶ライトバルブなどに基づ
く投影像原画をスクリーン面上に拡大投影するようにし
た投写装置(液晶プロジェクター)が種々と提案されて
いる。
【0003】この投写装置では、R,G,Bの3色光の
画像に基づく画像表示素子(液晶パネル)を光源からの
光を色分解した色光で各々照明している。そして画像表
示素子を透過したそれぞれの色光を色合成手段を介して
一つの投写レンズでスクリーン面上等に投写している。
【0004】従来より、液晶プロジェクターに用いられ
る色合成光学素子の1つとして、クロスダイクロプリズ
ムがある。図5は従来のクロスダイクロプリズムを用い
た投写型画像表示装置の要部概略図である。図5に示す
投写型画像表示装置で用いているクロスダイクロプリズ
ムXDPは4つの直角プリズム31、32、33、34
よりなり、2種類の反射波長域を有するダイクロイック
層DM1,DM2をプリズム内部で交差させている。
【0005】尚、図5の投写型画像表示装置では、光源
1から発せられた白色光を放物面鏡2よりほぼ平行な光
束に変換し、複数の矩形のレンズアレイより構成される
第1フライアイレンズ3により複数の矩形のレンズアレ
イより構成される第2フライアイ4の各コマのほぼ中心
部に光源像を形成する。そして偏光変換素子5により、
片方の偏光成分のみに揃えられた光束を、第1正レンズ
6により画像変調手段上16、18、20に重ね合わせ
る。青反射ダイクロイックミラー8により反射された青
色光は光反射ミラー9、第2正レンズ15を介して、青
色用の画像変調手段16の表示部に集光される。青反射
ダイクロイックミラー8を透過した緑および赤色の光成
分のなかの緑色成分は、緑色を反射するダイクロイック
ミラー10により反射され、第3正レンズ17を介し
て、緑色用の画像変調手段18の表示部に集光される。
ダイクロイックミラー10を透過した赤色成分の光は、
第4正レンズ27、高反射ミラー28、第5正レンズ2
9、高反射ミラー30、第6正レンズ26を介して、赤
色用の画像変調手段16の表示部に集光される。
【0006】各色の画像変調手段16、18、20で変
調された光は、第1プリズム31、第2プリズム32、
第3プリズム33、第4プリズム34より構成されるク
ロスダイクロプリズムXDPにより色合成され、投写レ
ンズ35により、不図示のスクリーンにカラー画像とし
て投影されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す色合成プリ
ズムとしてのクロスダイクロプリズムは4つの直角プリ
ズムの角度を正確に形成し、かつ各面を研磨して形成し
ないと、前記ダイクロイック層DM1,DM2が直角プ
リズムの頂角で折れ曲がってしまう。
【0008】このため、不図示のスクリーン上の投影像
が二重像となり、解像感が著しく悪くなるという問題が
あった。また、スクリーン上の解像力を良好に保つた
め、4つの直角プリズム31、32、33、34を接合
する場合、接合面で段差が生じないように接合しなけれ
ばならず、接合時に細心の注意を必要とした。また、直
角プリズムの直角な稜線部分はピリやカケ等の欠陥が許
されず、稜線部分の幅が広いと、クロスプリズムのクロ
スする部分が縦筋となってスクリーン上に投影されてし
まうという問題もあった。このように、従来のクロスダ
イクロプリズムは、プリズム加工およびプリズム接合が
極めて難しく、製造するのに大変な時間と費用とを必要
としていた。
【0009】一方、クロスダイクロプリズムの以上述べ
たような問題点を回避する為、特開平10−10476
3号公報においては、ビデオカメラ等で色分解手段とし
て使用されてきた3つのプリズムよりなる色分解プリズ
ムを用いた液晶プロジェクターが提案されている。しか
しながら、同公報では色分解プリズムの形状が、プリズ
ムの光路長を最小にするような形状に最適化されていな
かったため、図8(A)に示すように、図7(A)のク
ロスダイクロプリズムと比較して2倍近いプリズム光路
長を必要とした。
【0010】また、同公報の明細書中にはプリズムの材
料や屈折率に関する記載がないので、プリズムの屈折率
を高めて、空気換算時の光路長を短くしているかどうか
は不明であった。
【0011】以上のように上記公報の提案では、プリズ
ムの製造自体は、クロスダイクロプリズムに対し容易に
なってはいるが、プリズムが大きくてプリズム光路長が
長いために、投写レンズのバックフォーカスをクロスダ
イクロプリズムを使用する場合と比較してかなり長くす
る必要が生じていた。このため、投写レンズは大型化
し、投写レンズの光学性能面において、特に倍率色収差
が増大してくるといった問題が生じてきた。
【0012】本発明の目的は、上記公報のプリズムより
も光路長を短くできる色合成光学素子と、この色合成光
学素子を用いた投写型画像表示装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の色合成
光学素子は、3つ以上のプリズムより構成される色合成
光学素子であって、全反射面と透過面を兼ねる面である
面を備えるプリズムを最も射出側に有し、互いに波長域
が異なる光を反射する2つのダイクロイックミラー層を
有し、該2つのダイクロイックミラー層はプリズム内部
で交差せず、該2つのダイクロイックミラー層の間に配
置されるプリズムを色合成方向の平面で切断したとき、
断面図外形は4つ以上の線分により形成され、該ダイク
ロイックミラー層が形成されていない面の断面図の屈曲
点の少なくともひとつは、該2つのダイクロイックミラ
ー層が形成されている面の断面図の線分の両端を結んだ
線分よりプリズムの内側に存在することを特徴としてい
る。
【0014】請求項2の発明の色合成光学素子は、3つ
以上のプリズムより構成される色合成光学素子であっ
て、全反射面と透過面を兼ねる面である面を備えるプリ
ズムを最も射出側に有し、互いに波長域が異なる光を反
射する2つのダイクロイックミラー層を有し、該2つの
ダイクロイックミラー層はプリズム内部で交差せず、該
2つのダイクロイックミラー層の間に配置されるプリズ
ムを色合成方向の平面で切断したとき、断面図外形は4
つ以上の線分により形成され、該断面図外形の内角の少
なくともひとつは180度を超える角度であることを特
徴としている。
【0015】請求項3の発明の色合成光学素子は、4つ
以上のプリズムより構成される色合成光学素子であっ
て、全反射面と透過面を兼ねる面である面を備えるプリ
ズムを最も射出側に有し、互いに波長域が異なる光を反
射する2つのダイクロイックミラー層を有し、該2つの
ダイクロイックミラー層はプリズム内部で交差せず、該
2つのダイクロイックミラー層の間には複数のプリズム
が配置されていることを特徴としている。
【0016】請求項4の発明の色合成光学素子は、光の
射出側から順に、光学的に平滑な面を3面以上備え、該
3以上の面の中のひとつの面が透過面と全反射面を兼ね
る面を備える第1プリズムと、光学的に平滑な面を2面
以上備えた第2プリズムと、光学的に平滑な面を3面以
上備えた第3プリズムと、光学的に平滑な面を2面以上
備えた第4プリズムとを備え、該第1プリズムと該第2
プリズムの向かい合う面の一方又は双方に第1の色光を
反射するダイクロイックミラー層を備え、該第3プリズ
ムと該第4プリズムが向かい合う面の一方又は双方に第
2の色光を反射するダイクロイックミラー層を備えるこ
とを特徴としている。
【0017】請求項5の発明は請求項4の発明におい
て、前記第1のプリズムと前記第2のプリズムは前記ダ
イクロイックミラー層をはさんで接合され、前記第3の
プリズムと前記第4のプリズムは前記ダイクロイックミ
ラー層をはさんで接合されていることを特徴としてい
る。
【0018】請求項6の発明は請求項4又は5の発明に
おいて、前記第2のプリズムと前記第3のプリズムは接
合されていることを特徴としている。
【0019】請求項7の発明は請求項1から6のいずれ
か1項の発明において、前記射出側のダイクロイックミ
ラー層が形成されている面と前記共通の面とのなす角度
θ1は 20度<θ1<35度 の条件式を満足することを特徴としている。
【0020】請求項8の発明は請求項1から7のいずれ
か1項の発明において、前記共通の面と入射側のダイク
ロイックミラー層が形成されている面のなす角度θ2は 40度<θ2<50度 の条件式を満足することを特徴としている。
【0021】請求項9の発明は請求項1から8のいずれ
か1項の発明において、前記プリズムの材質のd線にお
ける屈折率Ndは 1.56<Nd の条件式を満足することを特徴としている。
【0022】請求項10の発明は請求項1から9のいず
れか1項の発明において、前記プリズムの材質のアッベ
数νdは 40<νd の条件式を満足することを特徴としている。
【0023】請求項11の発明は請求項4から10のい
ずれか1項の発明において、前記第3プリズムと前記第
4プリズムはそれぞれ頂角が45度の直角三角柱プリズ
ムより構成されることを特徴としている。
【0024】請求項12の発明は請求項11の発明にお
いて、前記第3プリズムと第4プリズムとが一体成形さ
れることを特徴としている。
【0025】請求項13の発明の色合成光学素子は、3
つ以上のプリズムより構成される色合成光学素子であっ
て、該3つのプリズムのうちひとつは全反射面と透過面
を兼ねる面であるプリズムを最も射出側に有し、2種類
の異なる波長域の色光を反射する2つのダイクロイック
ミラー層を有し、該2つのダイクロイックミラー層はプ
リズム内部で交差せず該共通の面と射出側のダイクロイ
ックミラー層のなす角度をθ1、該共通の面と入射側の
ダイクロイックミラー層のなす角度をθ2としたとき、 20度<θ1<35度 40度<θ2<50度 の条件式を満足することを特徴としている。
【0026】請求項14の発明は請求項13の発明にお
いて、前記プリズムの材質のd線における屈折率をN
d、プリズムの材質のアッベ数をνdとしたとき、 1.56<Nd 40<νd の条件式を満足することを特徴としている。
【0027】請求項15の発明の色合成光学素子は、光
の射出側から順に、3面以上備え、該3以上の面の中の
ひとつの面が透過面と全反射面を兼ねる面を備える第1
プリズムと、2面以上備えた第2プリズムと、3面以上
備えた第3プリズムと、2面以上備えた第4プリズムと
を備え、該第1プリズムと該第2プリズムの向かい合う
面の一方又は双方に第1の色光を反射するダイクロイッ
クミラー層を備え、該第3プリズムと該第4プリズムが
向かい合う面の一方又は双方に第2の色光を反射するダ
イクロイックミラー層を備え、該第3プリズムと該第4
プリズムはそれぞれ頂角が45度の直角三角柱プリズム
より構成されることを特徴としている。
【0028】請求項16の発明は請求項1,2,3又は
4の発明において、前記共通の面と射出側のダイクロイ
ックミラー層のなす角度をθ1、該共通の面と入射側の
ダイクロイックミラー層のなす角度をθ2としたとき、 20度<θ1<35度 40度<θ2<50度 の条件式を満足することを特徴としている。
【0029】請求項17の発明の投写型画像表示装置
は、請求項1から16のいずれか1つの色合成光学素子
を用いたことを特徴としている。
【0030】請求項18の発明の投写型画像表示装置
は、3原色の色成分を含む光を放射する光発生手段と、
該光発生手段の放射光を3つの原色光に分解する色分離
手段と、該3つの原色光が入射し、該原色光を変調して
光学像を形成する3つの画像変調手段と、該3つの画像
変調手段からの出力光を1つに合成する色合成手段と、
該色合成手段で合成された光を投写する投写手段とを具
備した投写型画像表示装置において、該色合成手段は、
請求項1から16のいずれか1項に記載の色合成光学素
子より構成されることを特徴としている。
【0031】請求項19の発明の色分解光学素子は、3
つ以上のプリズムより構成される色分解光学素子であっ
て、全反射面と透過面を兼ねる面である面を備えるプリ
ズムを最も入射側に有し、互いに波長域が異なる光を反
射する2つのダイクロイックミラー層を有し、該2つの
ダイクロイックミラー層はプリズム内部で交差せず、該
2つのダイクロイックミラー層の間に配置されるプリズ
ムを色分解方向の平面で切断したとき、断面図外形は4
つ以上の線分により形成され、該ダイクロイックミラー
層が形成されていない面の断面図の屈曲点の少なくとも
ひとつは、該2つのダイクロイックミラー層が形成され
ている面の断面図の線分の両端を結んだ線分よりプリズ
ムの内側に存在することを特徴としている。
【0032】請求項20の発明の色分解光学素子は、3
つ以上のプリズムより構成される色分解光学素子であっ
て、全反射面と透過面を兼ねる面である面を備えるプリ
ズムを最も入射側に有し、互いに波長域が異なる光を反
射する2つのダイクロイックミラー層を有し、該2つの
ダイクロイックミラー層はプリズム内部で交差せず、該
2つのダイクロイックミラー層の間に配置されるプリズ
ムを色分解方向の平面で切断したとき、断面図外形は4
つ以上の線分により形成され、該断面図外形の内角の少
なくともひとつは180度を超える角度であることを特
徴としている。
【0033】請求項21の色分解光学素子は、4つ以上
のプリズムより構成される色分解光学素子であって、全
反射面と透過面を兼ねる面である面を備えるプリズムを
最も入射側に有し、互いに波長域が異なる光を反射する
2つのダイクロイックミラー層を有し、該2つのダイク
ロイックミラー層はプリズム内部で交差せず、該2つの
ダイクロイックミラー層の間には複数のプリズムが配置
されていることを特徴としている。
【0034】請求項22の発明の色分解光学素子は、光
の入射側から順に、光学的に平滑な面を3面以上備え、
該3以上の面の中のひとつの面が透過面と全反射面を兼
ねる面を備える第1プリズムと、光学的に平滑な面を2
面以上備えた第2プリズムと、光学的に平滑な面を3面
以上備えた第3プリズムと、光学的に平滑な面を2面以
上備えた第4プリズムとを備え、該第1プリズムと該第
2プリズムの向かい合う面の一方又は双方に第1の色光
を反射するダイクロイックミラー層を備え、該第3プリ
ズムと該第4プリズムが向かい合う面の一方又は双方に
第2の色光を反射するダイクロイックミラー層を備える
ことを特徴としている。
【0035】請求項23の発明は請求項22の発明にお
いて、前記第1のプリズムと前記第2のプリズムは前記
ダイクロイックミラー層をはさんで接合され、前記第3
のプリズムと前記第4のプリズムは前記ダイクロイック
ミラー層をはさんで接合されていることを特徴としてい
る。
【0036】請求項24の発明は請求項22又は23の
発明において、前記第2のプリズムと前記第3のプリズ
ムは接合されていることを特徴としている。
【0037】請求項25の発明は請求項19から24の
いずれか1項の発明において、前記入射側のダイクロイ
ックミラー層が形成されている面と前記共通の面とのな
す角度θ1は 20度<θ1<35度 の条件式を満足することを特徴としている。
【0038】請求項26の発明は請求項19から25の
発明において、前記共通の面と入射側のダイクロイック
ミラー層が形成されている面のなす角度θ2は 40度<θ2<50度 の条件式を満足することを特徴としている。
【0039】請求項27の発明は請求項19から26の
発明において、前記プリズムの材質のd線における屈折
率Ndは 1.56<Nd の条件式を満足することを特徴としている。
【0040】請求項28の発明は請求項19から27の
発明において、前記プリズムの材質のアッベ数νdは 40<νd の条件式を満足することを特徴としている。
【0041】請求項29の発明は請求項22から28の
発明において、前記第3プリズムと前記第4プリズムは
それぞれ頂角が45度の直角三角柱プリズムより構成さ
れることを特徴としている。
【0042】請求項30の発明は請求項29の発明にお
いて、前記第3プリズムと第4プリズムとが一体成形さ
れることを特徴としている。
【0043】請求項31の発明の色分解光学素子は、3
つ以上のプリズムより構成される色分解光学素子であっ
て、該3つのプリズムのうちひとつは全反射面と透過面
を兼ねる面であるプリズムを最も入射側に有し、2種類
の異なる波長域の色光を反射する2つのダイクロイック
ミラー層を有し、該2つのダイクロイックミラー層はプ
リズム内部で交差せず該共通の面と入射側のダイクロイ
ックミラー層のなす角度をθ1、該共通の面と入射側の
ダイクロイックミラー層のなす角度をθ2としたとき、 20度<θ1<35度 40度<θ2<50度 の条件式を満足することを特徴としている。
【0044】請求項32の発明は請求項31の発明にお
いて、前記プリズムの材質のd線における屈折率をN
d、プリズムの材質のアッベ数をνdとしたとき、 1.56<Nd 40<νd の条件式を満足することを特徴としている。
【0045】請求項33の発明の色分解光学素子は、光
の入射側から順に、3面以上備え、該3以上の面の中の
ひとつの面が透過面と全反射面を兼ねる面を備える第1
プリズムと、2面以上備えた第2プリズムと、3面以上
備えた第3プリズムと、2面以上備えた第4プリズムと
を備え、該第1プリズムと該第2プリズムの向かい合う
面の一方又は双方に第1の色光を反射するダイクロイッ
クミラー層を備え、該第3プリズムと該第4プリズムが
向かい合う面の一方又は双方に第2の色光を反射するダ
イクロイックミラー層を備え、該第3プリズムと該第4
プリズムはそれぞれ頂角が45度の直角三角柱プリズム
より構成されることを特徴としている。
【0046】請求項34の発明は請求項19,20,2
1又は22の発明において、前記共通の面と射出側のダ
イクロイックミラー層のなす角度をθ1、該共通の面と
射出側のダイクロイックミラー層のなす角度をθ2とし
たとき、 20度<θ1<35度 40度<θ2<50度 の条件式を満足することを特徴としている。
【0047】請求項35の発明の投写型画像表示装置
は、請求項19から34のいずれか1つの色分解光学素
子を用いたことを特徴としている。
【0048】請求項36の発明の投写型画像表示装置
は、3原色の色成分を含む光を放射する光発生手段と、
該光発生手段の放射光を3つの原色光に分解する色分解
手段と、該3つの原色光が入射し、該原色光を変調して
光学像を形成する3つの画像変調手段と、該3つの画像
変調手段からの出力光を1つに合成する色合成手段と、
該色合成手段で合成された光を投写する投写手段とを具
備した投写型画像表示装置において、該色分解手段は、
請求項19から34のいずれか1項に記載の色分解光学
素子より構成されることを特徴としている。
【0049】
【発明の実施の形態】図1は本発明の色合成光学素子を
用いた画像投写装置の実施形態1の要部概略図である。
図中1はメタルハライドランプ等の光源(発光管)であ
る。2は反射面が放物面又は楕円面から成るリフレクタ
ー(反射部材)である。同図は放物ミラーを示してい
る。
【0050】光源1の発光部からの光束をリフレクター
2で反射して平行光に変換し、この平行光を第1フライ
アイレンズ(第1光学素子)3に入射させている。
【0051】第1フライアイレンズ3は、正の屈折力を
有する矩形のレンズ(凸レンズ)を複数個平板上に配置
して構成している。
【0052】4は第2フライアイレンズ(第2光学素
子)であり、正の屈折力を有する矩形のレンズ(平凸レ
ンズ)を複数個、平板上に配置して構成している。
【0053】複数の矩形のレンズアレイより構成される
第1フライアイレンズ3により複数の矩形のレンズアレ
イより構成される第2フライアイ4の各コマのほぼ中心
部に光源像を形成している。
【0054】5は偏光変換素子アレイであり、例えば図
10に示す構成を有し、偏光変換素子毎に入射する無偏
光(ランダム偏光)の光を特定の方向に偏光した直線偏
光光として射出させている。各偏光変換素子から射出す
る偏光光の偏光方向は、図10が示す通り、互いに一致
している。
【0055】偏光変換素子5に入射した光は、その偏光
分離層5Bにて、P波とS波に分離され、P波は偏光分
離面5Bを透過し、S波は反射され、P波はλ/2位相
板5Aにより位相変換され、S波と偏光軸の方向をそろ
えている。これにより偏光変換素子5から射出される光
束はすべて同一方向の偏光軸を有した偏光光となる。
【0056】偏光変換素子5から射出された光束は第1
正レンズ6により偏向され、後述する色分解系でR,
G,Bの各色に色分解され、RGB各色別に変調される
液晶パネル(液晶表示素子)よりなる画像変調装置の表
示部16,18,20上に重ね合わせている。
【0057】本実施形態では、第1正レンズ6から射出
された光束のうち、青反射ダイクロイックミラー8によ
り反射された青色光は高反射ミラー9、第2正レンズ1
5を介して、青色用の画像変調手段16の表示部に集光
される。
【0058】青反射ダイクロイックミラー8を透過した
緑色および赤色の光成分のなかの緑色成分は、緑色を反
射するダイクロイックミラー10により反射され、第3
正レンズ17を介して、緑色用の画像変調手段18の表
示部に集光される。ダイクロイックミラー10を透過し
た赤色成分の光は、第4正レンズ11、高反射ミラー1
2、第5正レンズ13、高反射ミラー14、第6正レン
ズ19を介して、赤色用の画像変調手段20の表示部に
集光される。第4正レンズ11と第5正レンズ13は、
赤色チャンネルのみ他の色チャンネルより光路が長いた
め、ほぼ等倍結像するリレーレンズの役目を果たしてい
る。
【0059】各色の画像変調手段16、18、20で変
調された光は、第1プリズム23、第2プリズム24、
第3プリズム21、第4プリズム22より構成される色
合成手段としての色合成プリズム(色合成光学素子)P
により色合成され、投写レンズ25により、不図示のス
クリーンにカラー画像として投影される。
【0060】次に図1の実施形態1で用いた色合成プリ
ズムPの構成について、図4を用いて詳しく説明する。
【0061】本実施形態の色合成プリズム(色合成光学
素子)Pは投写レンズ25からの白色光を複数の色光に
分解する色分解プリズム(色分解光学素子)として使用
することもできるが、ここでは色合成手段としての作用
のみを述べる。
【0062】色分解光学素子として用いるときは光束の
入射,射出が逆となるだけであり、基本的な光学作用は
全く同じである。
【0063】図4において、16,18,20は図1の
画像変調手段に相当している。色合成プリズムは、図4
に示すように、光透過面でありかつ全反射面でもある共
通の面23Aと、赤色成分を反射させ青および緑色成分
を透過させるダイクロイック膜が形成されたダイクロイ
ック面23Bと、光透過面23Cより構成される第1プ
リズム23と、2つの光透過面24A、24Bを有する
第2プリズム24と、ふたつの光透過面21A、21C
と、青色成分を反射させ緑色成分を透過させるダイクロ
イック膜が形成されたダイクロイック面21Bより構成
される第3プリズム21と、2つの光透過面22A,2
2Bを有する第4プリズム22より構成されている。
【0064】図4において、光透過面23A、23C、
21C、22Bには、空気とガラスの界面で生ずる表面
反射光による光量損失を防ぐため、反射防止コートを形
成することが望ましい。
【0065】第2プリズムの24C面と第4プリズムの
22C面は、プリズム内部の内面反射によるゴースト発
生を防ぐため、研磨面ではなく、砂ズリ面とするのがよ
く、さらには黒色の塗料を塗布するのが良い。
【0066】また、第1プリズム23のダイクロイック
面23Bに形成されているダイクロイック膜は第2プリ
ズム24の光透過面24Aに形成してもよい。第2プリ
ズム24のほうが、第1プリズム23より小さいので、
ダイクロイック膜を蒸着するときに、蒸着釜にたくさん
プリズムを入れることができるので、製造コストが安く
なる利点がある。
【0067】また、第3プリズム21のダイクロイック
面21Bに形成されているダイクロイック膜は第4プリ
ズム22の光透過面22Aに形成しても良い。
【0068】本発明に係る色合成プリズムPでは、従来
の色分解プリズム等で良く使用されてきた3つのプリズ
ムから構成される色分解プリズムに対し、プリズムの光
路長を短くするために、4つのプリズムを利用してい
る。
【0069】2つのダイクロイックミラー層23B,2
1Bに挟まれるプリズムを2つに分割することにより、
該プリズムによる光射出側の有効光束のケラレを防ぎ、
光入射側のプリズム21を小さくしている。
【0070】さらに、プリズムの空気換算時の光路長を
短くするために、従来より屈折率の高いガラスを使用し
ている。たとえば、(株)オハラ社製の商品名S−BS
M25(d線の屈折率1.65844、アッベ数50.
9)、商品名S−BSM15(d線の屈折率1.622
99、アッベ数58.2)等が屈折率も高く、透過率も
良いので好ましい。
【0071】さらに高屈折率のものとしては、同じく
(株)オハラ社製の商品名S−LAL14(d線の屈折
率1.6968、アッベ数55.5)、商品名S−LA
L8(d線の屈折率1.71300、アッベ数53.
9)等が可視域全域で透過率が高く、本発明のプリズム
用として適している。
【0072】また、第1プリズム23と第2プリズム2
4の間のダイクロイック面23Bを第1プリズム23の
光射出面23Aに対して27度に設定することにより、
プリズムの光路長を短くし、ダイクロイック面の反射に
よるゴーストの発生を抑えている。
【0073】また、第1プリズム23の光射出面23A
における全反射条件を十分に満足している。
【0074】また、第3プリズム21と第4プリズム2
2の間のダイクロイック面21Bを第1プリズム23の
光射出面23A対して45度に設定することにより、プ
リズムの光路長を短くしている。
【0075】プリズムの光路長を短くすることにより、
プリズム自体を小型化できるだけでなく、投写レンズの
バックフォーカスを短くできるので、投写レンズとそれ
を用いる投写装置の小型化および高性能化を実現してい
る。
【0076】次に色合成光学素子Pとしての各発明の特
徴について説明する。第1発明としての色合成光学素子
は、3つ以上のプリズムを接合して構成され、該3つの
プリズムのうちひとつは全反射面と光透過面が共通の面
である面を備えるプリズムを有し、2種類の異なる波長
域の色光を反射する2つのダイクロイックミラー層を有
し、該2つのダイクロイックミラー層はプリズム内部で
交差せず、該2つのダイクロイックミラー層の間に配置
されるプリズムを色合成方向の平面で切断したとき断面
図外形は4つ以上の線分(24A,24B,24C,2
1C,21B)により形成され、該ダイクロイックミラ
ー層が形成されていない面の断面図の屈曲点Ptの少な
くともひとつは、該2つのダイクロイックミラー層が形
成されている面の断面図の線分(23B,21B)の両
端を結んだ線分より内側に存在することを特徴としてい
る(図4参照)。
【0077】ここで、色合成方向の平面とは、合成され
る前の3色の異なった色の3本の光線と、色合成素子に
より合成された1本の光線を含む平面を示す。又、交差
とは2つの線分が互いに交わることをいう。
【0078】第2発明としての色合成光学素子は3つ以
上のプリズムを接合して構成され、該3つのプリズムの
うちひとつは全反射面と光透過面が共通の面である面を
備えるプリズムを最も光射出側に有し、2種類の異なる
波長域の色光を反射する2つのダイクロイックミラー層
を有し、該2つのダイクロイックミラー層はプリズム内
部で交差せず、該2つのダイクロイックミラー層の間に
配置されるプリズムを色合成方向の平面で切断したと
き、断面図外形は4つ以上の線分により形成され、該断
面図外形の内角の少なくともひとつの角度γは180度
を超える角度であることを特徴としている(図6(A)
参照)。
【0079】第3発明としての色合成光学素子は4つ以
上のプリズムを接合して構成され、該4つのプリズムの
うちひとつは全反射面と光透過面を兼ねた面を備えるプ
リズムを有し、互いに波長域が異なる、つまり、色が異
なる2つの色光を反射する2つのダイクロイックミラー
層を有し、該2つのダイクロイックミラー層はプリズム
内部で交差せず、該2つのダイクロイックミラー層の間
のプリズムは複数のプリズム(24,21)より構成さ
れていることを特徴としている。
【0080】第4発明としての色合成光学素子は、光の
射出側から順に、光学的に平滑な面を3面以上備え、該
3以上の面の中のひとつの面が光透過面と全反射面を兼
ねている第1プリズム23と、光学的に平滑な面を2面
以上備えた第2プリズム24と、光学的に平滑な面を3
面以上備えた第3プリズム21と、光学的に平滑な面を
2面以上備えた第4プリズム22とを備え、該第1プリ
ズムと該第2プリズムのが向かい合う面の一方又は双方
に第1の色光を反射するダイクロイックミラー層を備
え、該第3プリズム2と該第4プリズム22が向かい合
う面の一方又は双方に第1の色光とは色(波長域)が異
なる第2の色光を反射するダイクロイックミラー層を備
えることを特徴としている。
【0081】尚、第4発明においては次の構成のうち1
以上を満足させる構成とするのが良い。
【0082】(ア−1)前記第1プリズム23と前記第
2プリズム24は前記ダイクロイックミラー層をはさん
で接合され、前記第3のプリズム21と前記第4のプリ
ズム22は前記ダイクロイックミラー層をはさんで接合
されていることである。
【0083】(ア−2)前記第2プリズム24と前記第
3プリズム21は接合されていることである。
【0084】(ア−3)前記第3プリズム21と前記第
4プリズム22はそれぞれ頂角が45度の直角三角柱プ
リズムより構成されることである。又、第1〜第4発明
においては次の構成のうち1以上を満足させる構成とす
るのが良い。
【0085】(ア−4)前記第2プリズムと前記第3プ
リズムは一体成形されていることである。
【0086】(イ−1)前記光射出側のダイクロイック
ミラー層が形成されている面と前記光透過面と全反射面
を兼ねた面とのなす角度θ1は 20度<θ1<35度 ‥‥‥(1) の条件式を満足することである。
【0087】更に望ましくは、 22度<θ1<33度 ‥‥‥(1A) とすることである。
【0088】(イ−2)前記光透過面と全反射面を兼ね
た面と光入射側のダイクロイックミラー層が形成されて
いる面のなす角度θ2は 40度<θ2<50度 ‥‥‥(2) の条件式を満足することである。
【0089】さらに望ましくは 42度<θ1<48度 ‥‥‥(2A) とすることである。
【0090】(イ−3)前記プリズムの材質のd線にお
ける屈折率Ndは 1.56<Nd ‥‥‥(3) の条件式を満足することである。
【0091】さらに望ましくは 1.6<Nd ‥‥‥(3A) とすることである。
【0092】(イ−4) 前記プリズムの材質のアッベ
数νdは 40<νd ‥‥‥(4) の条件式を満足することである。
【0093】さらに望ましくは 45<νd ‥‥‥(4A) とすることである。
【0094】第5発明としての色合成光学素子は、3つ
以上のプリズムより構成され、該3つのプリズムのうち
ひとつは全反射面と光透過面を兼ねた面であるプリズム
を最も射出側に有し、2種類の異なる波長域の色光を反
射する2つのダイクロイックミラー層を有し、該2つの
ダイクロイックミラー層はプリズム内部で交差せず、以
下の条件式を満足することを特徴としている。
【0095】20度<θ1<35度 ‥‥‥(1) さらに望ましくは 22度<θ1<33度 ‥‥‥(1A) 40度<θ2<50度 ‥‥‥(2) さらに望ましくは 42度<θ2<48度 ‥‥‥(2A) ここで、θ1;該色合成光学素子の光射出面と光射出側
のダイクロイックミラー層のなす角度 θ2;該色合成光学素子の光射出面と光入射側のダイク
ロイックミラー層のなす角度 尚、第5発明において、更に好ましくは以下の条件式を
満足することが良い。
【0096】1.56<Nd ‥‥‥(3) さらに望ましくは、 1.6<Nd ‥‥‥(3A) 40<νd ‥‥‥(4) さらに望ましくは、 45<Nd ‥‥‥(4A) ここで、Nd;プリズムのd線における屈折率 νd;プリズムのアッベ数 である。
【0097】本発明の投写型画像表示装置は、上記色合
成光学素子の少なくとも1つを備えている。
【0098】また、本発明の投写型画像表示装置は、3
原色の色成分を含む光を放射する光発生手段と、該光発
生手段の放射光を3つの原色光に分解する色分離手段
と、該3つの原色光が入射し、該原色光を変調して光学
像を形成する3つの画像変調手段と、該3つの画像変調
手段からの出力光を1つに合成する色合成手段と、該色
合成手段で合成された光を投写する投写手段とを具備
し、該色合成手段は、上記記載の色合成光学素子の少な
くとも1つを有するように構成される。
【0099】次に前述の各条件式の技術的意味について
説明する。
【0100】条件式(1)は、光射出側のダイクロイッ
クミラー層が形成されている面23Bと該色合成光学素
子の光射出面23Aとのなす角度θ1について限定した
もので、条件式(1)の下限値を超える領域では、図4
における最も光射出側のプリズム23の該光透過面と全
反射面を兼ねている光射出面23Aにおいて全反射条件
を満たさなくなり、画像のケラレが生じてくるので良く
ない。また、条件式(1)の上限値を超える領域では、
最も光射出側のプリズム23の有効光路が最も射出側の
プリズムのダイクロイックミラー面23Bと干渉してく
るので、それを防ぐために最も射出側のプリズム23を
大きくしなければならず、色合成プリズム全体の光路長
が増大してくるので良くない。
【0101】条件式(2)は、該色合成光学素子の光射
出面23Aと該光入射側のダイクロイックミラー層が形
成されている面21Bのなす角度θ2について限定した
もので、条件式(2)の下限値を超える領域では、図4
における、プリズム21の光入射面21Cが反時計回転
方向に傾くので、プリズム内部の有効光路にプリズム2
1の光入射面21Cが食い込んでくるので良くない。こ
れを防ぐためには、プリズム21を光源側に延長させね
ばならず、プリズムが大型化してくる。
【0102】また、条件式(2)の上限値を超える領域
では、図4におけるプリズム21の光入射面21Cが時
計回転方向に傾くので、図4に示す画像変調手段16と
18が接近してきて、干渉してくるので良くない。
【0103】条件式(3)は、該色合成光学素子を構成
しているプリズムの材質のd線における屈折率Ndにつ
いて限定したもので、条件式(3)の下限値を超える領
域では、プリズム内部の空気換算時の光路長が増大して
くるので良くない。また、最も射出側のプリズムの全反
射面で全反射条件を満たさず、最も光射出側のプリズム
を透過する光量が減少してくるので良くない。
【0104】条件式(4)は、該色合成光学素子を構成
しているプリズムの材質のアッベ数νdについて限定し
たもので、条件式(4)の下限値を超える領域では、現
状存在するガラス材料においては、青の透過率が低下し
てくるので、光路長の長いプリズムに使用した場合、青
チャンネルの光量が減少してしまうので良くない。
【0105】図2は本発明の色合成光学素子を用いた投
写型画像表示装置の実施形態2の要部概略図である。本
実施形態は、色合成光学素子の第2プリズム36の形状
が、図1の第2プリズム24の形状と異なる以外は全く
同一である。
【0106】図2の第2プリズム36では、該第2プリ
ズム36と画像変調手段16との干渉を防ぐために、第
2プリズム36の紙面上部を斜めにカットしている。こ
のため、図1と比較すると第2プリズム36が小型にな
り、第2プリズム36の軽量化を実現している。
【0107】図3は本発明の色合成光学素子を用いた投
写型画像表示装置の実施形態3の要部概略図である。本
実施形態は、図2の第2プリズム36と第3プリズム2
1をひとつの第2プリズム37として構成したものであ
る。研磨を行わず成型のみでプリズムを作製すれば、こ
のような形状も可能である。この第2プリズム37のダ
イクロイックミラー層が形成されていない面は2つの平
面37A,37Bより構成され、その2つの平面の内角
(プリズム側の角度)は196度となっている。第2プ
リズム37を図3に示すような形状とすることにより、
光射出側の有効光束のケラレを発生させずに、色合成光
学素子のプリズム光路長を短くすることができる。図
1、図2の素子と比較すると、プリズムの部品点数が減
少するので、さらに簡素化及びコストダウンが可能とな
る。
【0108】次に本発明に係る色合成プリズムの形状
(大きさ)に関して、従来の色合成プリズムと比較して
説明する。
【0109】図6から図9は、実際に各方式のプリズム
の設計を行い、各方式のプリズムの大きさを比較した概
略図である。以下は画像変調手段16,18,20を
0.9インチ(有効表示範囲18.288X13.71
6mm)の液晶パネルと仮定し、Fナンバー1.7の投
写レンズを使用し、液晶パネルの表示面16,18,2
0から、色合成プリズムPの光入射面までの距離を6m
mとした場合の設計値である。
【0110】図6(A)は、図2に示す本発明の色合成
光学素子Pの設計例の液晶パネルの長辺方向(色合成光
学素子の色分解方向)の断面図である。プリズム材料は
(株)オハラ社製の商品名S−BSM25(屈折率Nd
=1.65844 アッベ数νd=50.9)を使用し
ている。
【0111】前述のθ1は27度、θ2は45度であ
る。プリズムの空気換算光路長は50.97/1.65
844=30.73mmとなる。
【0112】図6(B)は、図6(A)での液晶パネル
の短辺方向のプリズムの断面の大きさを示している。図
6(B)に示すように第3,第4プリズム21,22の
高さを軽量化のため第1,第2プリズム23、36より
小さくしている。
【0113】図7(A)は従来のクロスダイクロプリズ
ムの設計例の液晶パネルの長辺方向の断面図である。プ
リズム材料は(株)オハラ社製の商品名S−BSL7
(屈折率Nd=1.51633 アッベ数νd=64.
1)を使用している。図7(B)は図7(A)の液晶パ
ネルの短辺方向の断面図である。
【0114】プリズムの空気換算光路長は32/1.5
1633=21.10mmとなる。
【0115】本発明の色合成プリズムと比較するとやや
小型であるが、前述の問題点のため、製造コストが高
く、スクリーン上に縦筋が発生する等の欠点を有する。
【0116】図8(A)は従来の3つプリズムを用いた
色合成光学素子の設計例の液晶パネルの長辺方向の断面
図である。プリズム材料は(株)オハラ社製の商品名S
−BSL7(屈折率Nd=1.51633 アッベ数ν
d=64.1)を使用している。
【0117】図8(B)は図8(A)の設計例の液晶パ
ネルの短辺方向の断面図である。
【0118】プリズムの空気換算光路長は57.37/
1.51633=37.83mmとなる。
【0119】本発明の色合成プリズムと比較すると空気
換算時の光路長がかなり増大している。このため、投写
レンズがかなり大型化してくる。また、画像変調手段1
8と20との距離が本発明と比較するとかなり広がるの
で、照明光学系が大型化してくる。
【0120】図9(A)は従来の直角プリズムおよび菱
形プリズムを組み合わせたプリズムの設計値に基づく液
晶パネルの長辺方向の断面図である。プリズム材料は
(株)オハラ社製の商品名S−BSL7(屈折率Nd=
1.51633 アッベ数νd=64.1)を使用して
いる。
【0121】図9(B)は図9(A)の液晶パネルの短
辺方向の断面図である。
【0122】プリズムの空気換算光路長は75/1.5
1633=49.46mmとなる。本発明の色合成プリ
ズムと比較すると空気換算時の光路長が非常に増大して
いる。このため、投写レンズのバックフォーカスが非常
に長くなり、収差補正が困難となってくるためレンズ全
長およびレンズ径が極めて大型化してくる。
【0123】これらの設計例との比較により、本発明の
色合成プリズムは、クロスダイクロプリズムを使用した
色合成光学素子と比較すると、やや大型化するが、他の
方式のふたつのダイクロイックミラー層がプリズム内部
で交差しない色合成光学素子と比較した場合、プリズム
内部の光路長および、空気換算時の光路長を非常に短縮
することが可能であることが明らかである。
【0124】尚、以上の各実施形態において、各プリズ
ムの光学作用をしない面(例えば図4の第2プリズム2
4の面24c、第4プリズム22の面22c、図3の第
2プリズム37の面37B、図6(A)の第2プリズム
36の面36a等)は平面に限定されずに曲面としても
良い。
【0125】以上のように、本実施形態に係る色合成光
学素子は、プリズム内部においてダイクロイックミラー
層が交差しないので、従来のクロスダイクロプリズムに
対し、プリズムの製造およびプリズムの接合が容易とな
り、製造コストの安い色合成光学素子が実現できる。ま
た、クロスダイクロプリズムに対してプリズム内部に光
路長が長くなる点に関しては、従来の3つのプリズムよ
り構成される色合成光学素子に対し、2つのダイクロイ
ックミラー層に挟まれるプリズムを2つに分割し、かつ
プリズムの屈折率を高くすることにより、プリズムの光
路長の空気換算時の増大を極力小さくすることができ
る。
【0126】これにより、製造コストが安く、かつスク
リーン上の投影像の劣化や、縦筋の発生のない小型で高
性能な投写型画像表示装置が実現している。
【0127】
【発明の効果】本発明によれば、製造が容易で小型の色
合成光学素子を提供し、製造が容易で小型の投写型画像
表示装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の色合成光学素子を用いた投写型画像
表示装置の実施形態1の要部概略図
【図2】 本発明の色合成光学素子を用いた投写型画像
表示装置の実施形態2の要部概略図
【図3】 本発明の色合成光学素子を用いた投写型画像
表示装置の実施形態3の要部概略図
【図4】 図1の色合成光学素子の色分解方向の断面図
【図5】 従来の投写型画像表示装置の断面図
【図6】 本発明の実施形態2の色合成光学素子の設計
例の画像変調手段の長辺方向(色分解方向)と短辺方向
の断面図
【図7】 従来のクロスダイクロプリズムを用いた色合
成光学素子の設計例の長辺方向(色分解方向)と短辺方
向の断面図
【図8】 従来の3つのプリズムを用いた色合成光学素
子の設計例の長辺方向(色分解方向)と短辺方向の断面
【図9】 従来の4つのプリズムを用いた色合成光学素
子の設計例の長辺方向(色分解方向)と短辺方向の断面
【図10】 図1の偏光変換素子の要部断面図
【符号の説明】
23 第1プリズム 24,36 第2プリズム 21 第3プリズム 22 第4プリズム 37 プリズム 23B,21B ダイクロイックミラー層 1 光源 2 放物面鏡 3 第1フライアイレンズ 4 第2フライアイレンズ 5 偏光変換素子 6 第1正レンズ 7,9,12,14 高反射ミラー 8 青反射ダイクロイックミラー 10 緑色光を反射するダイクロイックミラー 11 第4正レンズ 13 第5正レンズ 15 第2正レンズ 16,18,20 画像変調手段 17 第3正レンズ 19 第6正レンズ 25 投写レンズ

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3つ以上のプリズムより構成される色合
    成光学素子であって、全反射面と透過面を兼ねる面であ
    る面を備えるプリズムを最も射出側に有し、互いに波長
    域が異なる光を反射する2つのダイクロイックミラー層
    を有し、該2つのダイクロイックミラー層はプリズム内
    部で交差せず、該2つのダイクロイックミラー層の間に
    配置されるプリズムを色合成方向の平面で切断したと
    き、断面図外形は4つ以上の線分により形成され、該ダ
    イクロイックミラー層が形成されていない面の断面図の
    屈曲点の少なくともひとつは、該2つのダイクロイック
    ミラー層が形成されている面の断面図の線分の両端を結
    んだ線分よりプリズムの内側に存在することを特徴とす
    る色合成光学素子。
  2. 【請求項2】 3つ以上のプリズムより構成される色合
    成光学素子であって、全反射面と透過面を兼ねる面であ
    る面を備えるプリズムを最も射出側に有し、互いに波長
    域が異なる光を反射する2つのダイクロイックミラー層
    を有し、該2つのダイクロイックミラー層はプリズム内
    部で交差せず、該2つのダイクロイックミラー層の間に
    配置されるプリズムを色合成方向の平面で切断したと
    き、断面図外形は4つ以上の線分により形成され、該断
    面図外形の内角の少なくともひとつは180度を超える
    角度であることを特徴とする色合成光学素子。
  3. 【請求項3】 4つ以上のプリズムより構成される色合
    成光学素子であって、全反射面と透過面を兼ねる面であ
    る面を備えるプリズムを最も射出側に有し、互いに波長
    域が異なる光を反射する2つのダイクロイックミラー層
    を有し、該2つのダイクロイックミラー層はプリズム内
    部で交差せず、該2つのダイクロイックミラー層の間に
    は複数のプリズムが配置されていることを特徴とする色
    合成光学素子。
  4. 【請求項4】 光の射出側から順に、光学的に平滑な面
    を3面以上備え、該3以上の面の中のひとつの面が透過
    面と全反射面を兼ねる面を備える第1プリズムと、光学
    的に平滑な面を2面以上備えた第2プリズムと、光学的
    に平滑な面を3面以上備えた第3プリズムと、光学的に
    平滑な面を2面以上備えた第4プリズムとを備え、該第
    1プリズムと該第2プリズムの向かい合う面の一方又は
    双方に第1の色光を反射するダイクロイックミラー層を
    備え、該第3プリズムと該第4プリズムが向かい合う面
    の一方又は双方に第2の色光を反射するダイクロイック
    ミラー層を備えることを特徴とする色合成光学素子。
  5. 【請求項5】 前記第1のプリズムと前記第2のプリズ
    ムは前記ダイクロイックミラー層をはさんで接合され、
    前記第3のプリズムと前記第4のプリズムは前記ダイク
    ロイックミラー層をはさんで接合されていることを特徴
    とする請求項4の色合成光学素子。
  6. 【請求項6】 前記第2のプリズムと前記第3のプリズ
    ムは接合されていることを特徴とする請求項4又は5の
    色合成光学素子。
  7. 【請求項7】 前記射出側のダイクロイックミラー層が
    形成されている面と前記共通の面とのなす角度θ1は 20度<θ1<35度 の条件式を満足することを特徴とする請求項1から6の
    いずれか1項の色合成光学素子。
  8. 【請求項8】 前記共通の面と入射側のダイクロイック
    ミラー層が形成されている面のなす角度θ2は 40度<θ2<50度 の条件式を満足することを特徴とする請求項1から7の
    いずれか1項の色合成光学素子。
  9. 【請求項9】 前記プリズムの材質のd線における屈折
    率Ndは 1.56<Nd の条件式を満足することを特徴とする請求項1から8の
    いずれか1項の色合成光学素子。
  10. 【請求項10】 前記プリズムの材質のアッベ数νdは 40<νd の条件式を満足することを特徴とする請求項1から9の
    いずれか1項の色合成光学素子。
  11. 【請求項11】 前記第3プリズムと前記第4プリズム
    はそれぞれ頂角が45度の直角三角柱プリズムより構成
    されることを特徴とする請求項4〜10のいずれか1項
    記載の色合成光学素子。
  12. 【請求項12】 前記第3プリズムと第4プリズムとが
    一体成形されることを特徴とする請求項11の色合成光
    学素子。
  13. 【請求項13】 3つ以上のプリズムより構成される色
    合成光学素子であって、該3つのプリズムのうちひとつ
    は全反射面と透過面を兼ねる面であるプリズムを最も射
    出側に有し、2種類の異なる波長域の色光を反射する2
    つのダイクロイックミラー層を有し、該2つのダイクロ
    イックミラー層はプリズム内部で交差せず該共通の面と
    射出側のダイクロイックミラー層のなす角度をθ1、該
    共通の面と入射側のダイクロイックミラー層のなす角度
    をθ2としたとき、 20度<θ1<35度 40度<θ2<50度 の条件式を満足することを特徴とする色合成光学素子。
  14. 【請求項14】 前記プリズムの材質のd線における屈
    折率をNd、プリズムの材質のアッベ数をνdとしたと
    き、 1.56<Nd 40<νd の条件式を満足することを特徴とする請求項13の色合
    成光学素子。
  15. 【請求項15】 光の射出側から順に、3面以上備え、
    該3以上の面の中のひとつの面が透過面と全反射面を兼
    ねる面を備える第1プリズムと、2面以上備えた第2プ
    リズムと、3面以上備えた第3プリズムと、2面以上備
    えた第4プリズムとを備え、該第1プリズムと該第2プ
    リズムの向かい合う面の一方又は双方に第1の色光を反
    射するダイクロイックミラー層を備え、該第3プリズム
    と該第4プリズムが向かい合う面の一方又は双方に第2
    の色光を反射するダイクロイックミラー層を備え、該第
    3プリズムと該第4プリズムはそれぞれ頂角が45度の
    直角三角柱プリズムより構成されることを特徴とする色
    合成光学素子。
  16. 【請求項16】 前記共通の面と射出側のダイクロイッ
    クミラー層のなす角度をθ1、該共通の面と入射側のダ
    イクロイックミラー層のなす角度をθ2としたとき、 20度<θ1<35度 40度<θ2<50度 の条件式を満足することを特徴とする請求項1,2,3
    又は4の色合成光学素子。
  17. 【請求項17】 請求項1から16のいずれか1つの色
    合成光学素子を用いたことを特徴とする投写型画像表示
    装置。
  18. 【請求項18】 3原色の色成分を含む光を放射する光
    発生手段と、該光発生手段の放射光を3つの原色光に分
    解する色分離手段と、該3つの原色光が入射し、該原色
    光を変調して光学像を形成する3つの画像変調手段と、
    該3つの画像変調手段からの出力光を1つに合成する色
    合成手段と、該色合成手段で合成された光を投写する投
    写手段とを具備した投写型画像表示装置において、該色
    合成手段は、請求項1から16のいずれか1項に記載の
    色合成光学素子より構成されることを特徴とする投写型
    画像表示装置。
  19. 【請求項19】 3つ以上のプリズムより構成される色
    分解光学素子であって、全反射面と透過面を兼ねる面で
    ある面を備えるプリズムを最も入射側に有し、互いに波
    長域が異なる光を反射する2つのダイクロイックミラー
    層を有し、該2つのダイクロイックミラー層はプリズム
    内部で交差せず、該2つのダイクロイックミラー層の間
    に配置されるプリズムを色分解方向の平面で切断したと
    き、断面図外形は4つ以上の線分により形成され、該ダ
    イクロイックミラー層が形成されていない面の断面図の
    屈曲点の少なくともひとつは、該2つのダイクロイック
    ミラー層が形成されている面の断面図の線分の両端を結
    んだ線分よりプリズムの内側に存在することを特徴とす
    る色分解光学素子。
  20. 【請求項20】 3つ以上のプリズムより構成される色
    分解光学素子であって、全反射面と透過面を兼ねる面で
    ある面を備えるプリズムを最も入射側に有し、互いに波
    長域が異なる光を反射する2つのダイクロイックミラー
    層を有し、該2つのダイクロイックミラー層はプリズム
    内部で交差せず、該2つのダイクロイックミラー層の間
    に配置されるプリズムを色分解方向の平面で切断したと
    き、断面図外形は4つ以上の線分により形成され、該断
    面図外形の内角の少なくともひとつは180度を超える
    角度であることを特徴とする色分解光学素子。
  21. 【請求項21】 4つ以上のプリズムより構成される色
    分解光学素子であって、全反射面と透過面を兼ねる面で
    ある面を備えるプリズムを最も入射側に有し、互いに波
    長域が異なる光を反射する2つのダイクロイックミラー
    層を有し、該2つのダイクロイックミラー層はプリズム
    内部で交差せず、該2つのダイクロイックミラー層の間
    には複数のプリズムが配置されていることを特徴とする
    色分解光学素子。
  22. 【請求項22】 光の入射側から順に、光学的に平滑な
    面を3面以上備え、該3以上の面の中のひとつの面が透
    過面と全反射面を兼ねる面を備える第1プリズムと、光
    学的に平滑な面を2面以上備えた第2プリズムと、光学
    的に平滑な面を3面以上備えた第3プリズムと、光学的
    に平滑な面を2面以上備えた第4プリズムとを備え、該
    第1プリズムと該第2プリズムの向かい合う面の一方又
    は双方に第1の色光を反射するダイクロイックミラー層
    を備え、該第3プリズムと該第4プリズムが向かい合う
    面の一方又は双方に第2の色光を反射するダイクロイッ
    クミラー層を備えることを特徴とする色分解光学素子。
  23. 【請求項23】 前記第1のプリズムと前記第2のプリ
    ズムは前記ダイクロイックミラー層をはさんで接合さ
    れ、前記第3のプリズムと前記第4のプリズムは前記ダ
    イクロイックミラー層をはさんで接合されていることを
    特徴とする請求項22の色分解光学素子。
  24. 【請求項24】 前記第2のプリズムと前記第3のプリ
    ズムは接合されていることを特徴とする請求項22又は
    23の色分解光学素子。
  25. 【請求項25】 前記入射側のダイクロイックミラー層
    が形成されている面と前記共通の面とのなす角度θ1は 20度<θ1<35度 の条件式を満足することを特徴とする請求項19から2
    4のいずれか1項の色分解光学素子。
  26. 【請求項26】 前記共通の面と入射側のダイクロイッ
    クミラー層が形成されている面のなす角度θ2は 40度<θ2<50度 の条件式を満足することを特徴とする請求項19から2
    5のいずれか1項の色分解光学素子。
  27. 【請求項27】 前記プリズムの材質のd線における屈
    折率Ndは 1.56<Nd の条件式を満足することを特徴とする請求項19から2
    6のいずれか1項の色分解光学素子。
  28. 【請求項28】 前記プリズムの材質のアッベ数νdは 40<νd の条件式を満足することを特徴とする請求項19から2
    7のいずれか1項の色分解光学素子。
  29. 【請求項29】 前記第3プリズムと前記第4プリズム
    はそれぞれ頂角が45度の直角三角柱プリズムより構成
    されることを特徴とする請求項22〜28のいずれか1
    項記載の色分解光学素子。
  30. 【請求項30】 前記第3プリズムと第4プリズムとが
    一体成形されることを特徴とする請求項29の色分解光
    学素子。
  31. 【請求項31】 3つ以上のプリズムより構成される色
    分解光学素子であって、該3つのプリズムのうちひとつ
    は全反射面と透過面を兼ねる面であるプリズムを最も入
    射側に有し、2種類の異なる波長域の色光を反射する2
    つのダイクロイックミラー層を有し、該2つのダイクロ
    イックミラー層はプリズム内部で交差せず該共通の面と
    入射側のダイクロイックミラー層のなす角度をθ1、該
    共通の面と入射側のダイクロイックミラー層のなす角度
    をθ2としたとき、 20度<θ1<35度 40度<θ2<50度 の条件式を満足することを特徴とする色分解光学素子。
  32. 【請求項32】 前記プリズムの材質のd線における屈
    折率をNd、プリズムの材質のアッベ数をνdとしたと
    き、 1.56<Nd 40<νd の条件式を満足することを特徴とする請求項31の色分
    解光学素子。
  33. 【請求項33】 光の入射側から順に、3面以上備え、
    該3以上の面の中のひとつの面が透過面と全反射面を兼
    ねる面を備える第1プリズムと、2面以上備えた第2プ
    リズムと、3面以上備えた第3プリズムと、2面以上備
    えた第4プリズムとを備え、該第1プリズムと該第2プ
    リズムの向かい合う面の一方又は双方に第1の色光を反
    射するダイクロイックミラー層を備え、該第3プリズム
    と該第4プリズムが向かい合う面の一方又は双方に第2
    の色光を反射するダイクロイックミラー層を備え、該第
    3プリズムと該第4プリズムはそれぞれ頂角が45度の
    直角三角柱プリズムより構成されることを特徴とする色
    分解光学素子。
  34. 【請求項34】 前記共通の面と射出側のダイクロイッ
    クミラー層のなす角度をθ1、該共通の面と射出側のダ
    イクロイックミラー層のなす角度をθ2としたとき、 20度<θ1<35度 40度<θ2<50度 の条件式を満足することを特徴とする請求項19,2
    0,21又は22の色分解光学素子。
  35. 【請求項35】 請求項19から34のいずれか1つの
    色分解光学素子を用いたことを特徴とする投写型画像表
    示装置。
  36. 【請求項36】 3原色の色成分を含む光を放射する光
    発生手段と、該光発生手段の放射光を3つの原色光に分
    解する色分解手段と、該3つの原色光が入射し、該原色
    光を変調して光学像を形成する3つの画像変調手段と、
    該3つの画像変調手段からの出力光を1つに合成する色
    合成手段と、該色合成手段で合成された光を投写する投
    写手段とを具備した投写型画像表示装置において、該色
    分解手段は、請求項19から34のいずれか1項に記載
    の色分解光学素子より構成されることを特徴とする投写
    型画像表示装置。
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