JP4923417B2 - インクジェット用処理液、インクジェト用処理液タンク、インクジェット用インクセット、インクジェット用インクタンク、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット用処理液、インクジェト用処理液タンク、インクジェット用インクセット、インクジェット用インクタンク、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェット用処理液、インクジェト用処理液タンク、インクジェット用インクセット、インクジェット用インクタンク、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置に関するものである。
ノズル、スリット、多孔質フィルム等により形成されるインク吐出口からインクを吐出するインクジェット方式は、小型で安価である等の理由から多くのプリンターに用いられている。これらインクジェット方式の中でも、圧電素子の変形を利用しインクを吐出させるピエゾインクジェット方式、及び、熱エネルギーによるインクの沸騰現象を利用しインクを吐出する熱インクジェット方式は高解像度、高速印字性に優れるという特徴を有する。
現在、インクジェットプリンターでは普通紙における高速化及び高画質化が重要な課題の一つとして挙げられている。この目標達成に向けて、カチオン性基を有する化合物を含む液体を記録媒体上に付着させた後、その液体が記録媒体に浸透し、媒体中に存在し、かつ、媒体表面から無くなった直後に、アニオン染料を含むインクを付着させて画像を形成する画像形成方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。但し、この方法では、インクの乾燥時間を短くした場合に、画像濃度が不十分となる場合があり、また、少ないドロップ量で印字した場合に、長期噴射性が不十分となる場合が存在した。
また、高速乾燥性、高光学濃度、高画質化を目的として、ブラックインクが水と水溶性溶媒を含み、普通紙における乾燥時間が5秒以下であり、カラーインクは、色剤、水、水溶性溶媒、ブラックインクの成分を凝集させる凝集剤を含み、普通紙における浸透時間が5秒以下であることを特徴とするカラーインクセットが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。この方式を用いた場合、カラーインクの色剤に顔料を用いた場合には、光学濃度、滲み、色間滲みでは優れるものの、凝集剤を含むため、噴射安定性が充分でない場合が存在した。凝集剤として、通常用いられているのは、電解質や多価金属塩であり、これらの凝集剤としての効果が強すぎることも問題であった。
また、噴射特性などの改善を目的に、ピロリドンカルボン酸などの含窒素複素5員環ケト酸又はその塩を含有することを特徴とするインクが提案されている(例えば、特許文献3〜特許文献5参照。)。この方式は、含窒素複素5員環ケト酸の塩による保湿性効果を利用し、噴射性の改善を目的としている。この含窒素複素5員環ケト酸を含有するインクでは、色材を凝集させる効果が小さく、充分な画質を達成できない場合が存在した。
上記のように、従来の方法では、光学濃度、滲み、色間滲み、乾燥時間、噴射安定性を同時に満足することはできなかった。
特許2667401号明細書 特開2001−294788号公報 特開昭63−265681号公報 特許2711888号明細書 特開2000−109735号公報
従って、本発明は、噴射安定性に優れたインクジェット用処理液及びインクジェット用インクセットを提供することを目的とする。また、このインクジェト用処理系及びインクジェット用インクセットを利用した、インクジェット用処理液タンク、インクジェット用インクタンク、インクジェット記録方法、及び、インクジェット記録装置を提供することも目的とする。
本発明に係る課題を解決するため鋭意検討を行った結果、本発明の請求範囲を満たすことにより、噴射安定性を満足するという結論に至った。即ち、
発明のインクジェット用処理液は、少なくともpKaが4.5以下の有機酸、ノニオン性物質、及び水を含有し、
(I)処理液のpHが1.5以上5.5以下
(II)該ノニオン性物質の重量平均分子量が300以上5,000未満、
(III)該有機酸における酸基を除いた基本骨格部と該ノニオン性物質との溶解性パラメーター(SP値)の差が0.01以上0.75以下、
であることを特徴としている。
発明のインクジェット用処理液において、前記ノニオン性物質の添加量はインク全質量に対し1.5質量%以上15質量%以下であることが好適である。
また、本発明のインクジェット用処理液タンクは、上記本発明のインクジェット用処理液を収納したことを特徴としている。
また、本発明のインクジェット用インクタンクは、少なくとも、顔料、水溶性溶媒、及び水を含有するインクと、上記第1及び2の本発明のインクジェット用処理液と、を有することを特徴としている。
また、インクジェット用インクタンクは、上記本発明のインクジェット用インクセットを収納したことを特徴としている。
また、本発明のインクジェット記録方法は、上記本発明のインクジェット用インクセットを用い、前記インク及び前記処理液が互いに接触するように記録媒体上に付与して、画像を形成することを特徴としている。
本発明のインクジェット記録方法において、前記インク及び処理液を、1ドロップ当たり0.01ng以上25ng以下で記録媒体に付与することが好適である。また、1画素を形成するために付与される前記インク及び前記処理液の付与量は、質量比で1:10〜10:1の範囲であることが好適である。
本発明のインクジェット記録方法において、前記インクセットを収納したインクジェット用インクタンクから供給された各液体を、記録媒体上に吐出することが好適である。
また、本発明のインクジェット記録装置は、上記本発明のインクジェット用インクセットの各液体を記録媒体に吐出するための記録ヘッドを備え、前記インク及び前記処理液が互いに接触するように記録媒体上に付与して、画像を形成することを特徴としている。
本発明のインクジェット記録装置において、前記インク及び処理液は、1ドロップ当たり0.01ng以上25ng以下で記録媒体に付与されることが好適である。また、1画素を形成するために付与される前記インク及び前記処理液の付与量は、質量比で1:10〜10:1の範囲であることが好適である。
本発明のインクジェット記録装置において、前記インクセットを収納すると共に、収納した液体を前記記録ヘッドへ供給するためのインクジェット用インクタンクを、さらに備えることが好適である。
本発明によれば、噴射安定性に優れたインクジェット用処理液及びインクジェット用インクセットを提供することができる。また、このインクジェト用処理系及びインクジェット用インクセットを利用した、インクジェット用処理液タンク、インクジェット用インクタンク、インクジェット記録方法、及び、インクジェット記録装置を提供することもできる。
(インクジェット用処理液、インクジェット用インクセット)
本発明のインクジェット用処理液(以下、単に処理液と略記)は、少なくともpKaが4.5以下の有機酸、ノニオン性物質、及び水を含有する。そして、ノニオン性物質の重量平均分子量を300以上5,000未満とした場合、処理液のpHを1.5以上5.5以下、有機酸における酸基を除いた基本骨格部とノニオン性物質との溶解性パラメーター(SP値)の差を0.01以上0.75以下とする(第1の発明)。一方、ノニオン性物質の重量平均分子量が5,000以上100,000以下とする場合、処理液のpHを1.5以上5.5以下、有機酸における酸基を除いた基本骨格部とノニオン性物質との溶解性パラメーター(SP値)の差が0.01以上2以下とする(第2の発明)。
但し、本発明では、第1の発明が採用される。
また、本発明のインクジェット用インクセット(以下、単にインクセットと略記)は、インクと上記本発明の処理液で構成される。
一般に、有機酸などの酸基は解離平衡状態にあり、有機酸の中和度に依存して、その解離状態が移動する。解離状態の有機酸は水への溶解性が大きいが、未解離の有機酸は水への溶解性が低い。従って、pKaが4.5以下の有機酸を低中和状態で使用した場合、平衡状態の関係から、未解離の有機酸の状態で存在する割合が増し、未解離の有機酸が析出する場合がある。更に、長期に渡ってインクを保管した場合、処理液中の水分が蒸発するなどして、ノズル先端では処理液中の水分比率が低下するために、有機酸の析出が加速される場合があることが判明した。
そこで、未解離の有機酸の溶解性に着目し、鋭意検討を行った結果、本発明の範囲を満たすことで、噴射安定性が向上することを見出した。そのメカニズムは明らかとなっていないが、以下のように推測している。
(A)有機酸における酸基を除いた基本骨格部のSP値とノニオン性物質のSP値との関係を満たすノニオン性物質は、未解離の有機酸との相溶性が高く、未解離の有機酸の水への溶解する効果を有する。その結果、長期保管後における噴射安定性が向上する。
(B)本発明の範囲内の重量平均分子量を有するノニオン性物質は、その添加量に対する粘度上昇効果が大きいため、粘度を特定範囲に調整するために必要な添加量を少なくすることが可能である。これは、同時に、インク中の水分比率を高める結果となり、未解離有機酸の溶解総量を増やし、長期保管後における噴射安定性が向上する。
このように、本発明の処理液は、噴射安定性を向上させることができる。そして、本発明の処理液は、インクセットとしてインクと併用することで、光学濃度、滲み、色間滲み、乾燥時間、噴射安定性を両立することも可能である。
このように噴射安定性と共に、画質が向上する推定メカニズムについては次のように推測している。pKaが4.5以下の有機酸を低中和状態で添加した処理液をインクと記録媒体上で混合した場合、インク中の顔料が凝集し、且つ、顔料とインク媒体の分離が生じる。インク中の顔料が凝集する効果により、顔料凝集体のみを記録媒体表面上に高濃度で留めることが可能となり、その結果、光学濃度が高く、滲みを改善することが可能となる。一方、顔料とインク媒体の分離させる効果により、インク媒体のみを記録媒体中に浸透させることが可能となり、高速乾燥性を実現することが可能となったと考えている。
以下、インクについて説明する。インクは少なくとも顔料、水溶性溶媒、水を含有する。
まず、色材としての顔料について説明する。顔料としては、有機顔料、無機顔料のいずれも使用でき、黒色顔料では、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック顔料等が挙げられる。黒色とシアン、マゼンタ、イエローの3原色顔料のほか、赤、緑、青、茶、白等の特定色顔料や、金、銀色等の金属光沢顔料を使用することも可能である。更には、本発明のために、新規に合成した顔料でも構わない。
顔料の具体例としては、Raven7000,Raven5750,Raven5250,Raven5000 ULTRAII,Raven 3500,Raven2000,Raven1500,Raven1250,Raven1200,Raven1190 ULTRAII,Raven1170,Raven1255,Raven1080,Raven1060(以上コロンビアン・カーボン社製)、Regal400R,Regal330R,Regal660R,Mogul L,Black Pearls L,Monarch 700,Monarch 800,Monarch 880,Monarch 900,Monarch 1000,Monarch 1100,Monarch 1300,Monarch 1400(以上キャボット社製)、Color Black FW1, Color Black FW2,Color Black FW2V,Color Black 18,Color Black FW200,Color Black S150,Color Black S160,Color Black S170,Printex35,Printex U,Printex V,Printex140U,Printex140V,Special Black 6,Special Black 5,Special Black 4A,Special Black4(以上デグッサ社製)、No.25,No.33,No.40,No.47,No.52,No.900,No.2300,MCF−88,MA600,MA7,MA8,MA100(以上三菱化学社製)等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
シアン色にはC.I.Pigment Blue−1,−2,−3,−15,−15:1,−15:2,−15:3,−15:4,−16,−22,−60等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
マゼンタ色は、C.I.Pigment Red−5,−7,−12,−48,−48:1,−57,−112,−122,−123,−146,−168,−184,−202等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
黄色は、C.I.Pigment Yellow−1,−2,−3,−12,−13,−14,−16,−17,−73,−74,−75,−83,−93,−95,−97,−98,−114,−128,−129,−138,−151,−154,−155,−180等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、顔料として、水に自己分散可能な顔料を用いることも可能である。水に自己分散可能な顔料とは、顔料表面に水に対する可溶化基を数多く有し、高分子分散剤が存在しなくとも水中で安定に分散する顔料のことを指す。具体的には、通常のいわゆる顔料に対して酸・塩基処理、カップリング剤処理、ポリマーグラフト処理、プラズマ処理、酸化/還元処理等の表面改質処理等を施すことにより、水に自己分散可能な顔料が得られる。
水に自己分散可能な顔料としては、上記顔料に対して表面改質処理を施した顔料の他、キャボット社製のCab−o−jet−200、Cab−o−jet−250、Cab−o−jet−260、Cab−o−jet−270、Cab−o−jet−300、IJX−444、IJX−55、オリエント化学社製のMicrojet Black CW−1、CW−2等の市販の自己分散顔料等も使用できる。
更に、顔料として樹脂により被覆された顔料等を使用することもできる。これは、マイクロカプセル顔料と呼ばれ、大日本インキ化学工業社製、東洋インキ社製などの市販のイクロカプセル顔料だけでなく、本発明のために試作されたマイクロカプセル顔料等を使用することもできる。
顔料は、インク全質量に対し0.1質量%以上50質量%以下、好ましくは1質量%以上10質量%以下の範囲で使用される。インク中の顔料量が0.1質量%未満の場合には、十分な光学濃度が得られない場合が存在し、顔料量が50質量%よりも多い場合には、液体の噴射特性が不安定となる場合が存在した。
顔料と共に、顔料を分散させるために分散剤を用いても構わない。分散剤としては、ノニオン性化合物、アニオン性化合物、カチオン性化合物、両性化合物等が使用できる。
例えば、α,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーの共重合体等が挙げられる。α,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーの例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、イタコン酸モノエステル、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、フマル酸、フマル酸モノエステル、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、スルホン化ビニルナフタレン、ビニルアルコール、アクリルアミド、メタクリロキシエチルホスフェート、ビスメタクリロキシエチルホスフェート、メタクリロキシエチルフェニルアシドホスフェート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等のスチレン誘導体、ビニルシクロヘキサン、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、アクリル酸アルキルエステル、アクリル酸フェニルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸フェニルエステル、メタクリル酸シクロアルキルエステル、クロトン酸アルキルエステル、イタコン酸ジアルキルエステル、マレイン酸ジアルキルエステル等が挙げられる。
上記α,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーの単独若しくは複数を共重合して得られる共重合体が高分子分散剤として使用される。具体的には、スチレン−スチレンスルホン酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−メタクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、アクリル酸アルキルエステル−アクリル酸共重合体、メタクリル酸アルキルエステル−メタクリル酸、スチレン−メタクリル酸アルキルエステル−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸アルキルエステル−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニルエステル−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸シクロヘキシルエステル−メタクリル酸共重合体等が挙げられる。
分散剤は、重量平均分子量で2,000〜50,000のものが好ましい。分散剤の重量平均分子量が2,000未満の場合、顔料が安定に分散しない場合が存在し、一方、重量平均分子量が50,000を超える場合には、インクの粘度が高くなり、吐出性が悪化する場合が存在した。より好ましい重量平均分子量は、3,500〜20,000である。
分散剤は、顔料に対する添加量比率が、質量比で1%以上100%以下の範囲で使用される。添加量比率が100%を超える場合には、インク粘度が高くなり、インクの噴射特性が不安定となる場合が存在した。一方、添加量が1%未満の場合には、顔料の分散安定性が低下する場合が存在した。分散剤添加量としては、2.5%以上75%以下がより好ましく、更に好ましくは、5%以上50%以下である。
顔料の体積平均粒子径は30nm以上250nm以下であることが好ましい。顔料の粒子の体積平均粒子径とは、顔料そのものの粒子径、又は色材に分散剤等の添加物が付着している場合には、添加物が付着した粒子径をいう。本発明において、体積平均粒子径の測定装置には、マイクロトラックUPA粒度分析計9340(Leeds&Northrup社製)を用いた。その測定は、インク4mlを測定セルに入れ、所定の測定方法に従って行った。尚、即提示に入力するパラメーターとしては、粘度にはインク粘度を、分散粒子の密度には顔料の密度を用いた。より好ましい体積平均粒子径は、60nm以上250nm以下であり、更に好ましくは150nm以上230nm以下である。インク中の粒子の体積平均粒子径が30nm未満である場合には、光学濃度が低くなる場合が存在し、一方、250nmを超える場合には、顔料の分散安定性が確保できない場合が存在した。
次に、水溶性有機溶媒について説明する。水溶性有機溶媒としては、多価アルコール類、多価アルコール類誘導体、含窒素溶媒、アルコール類、含硫黄溶媒等が使用される。具体例としては、多価アルコール類では、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1、5−ペンタンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセリン等が挙げられる。多価アルコール誘導体としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジグリセリンのエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。含窒素溶媒としては、ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、トリエタノールアミン等が、アルコール類としてはエタノール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、ベンジルアルコール等のアルコール類が、含硫黄溶媒としては、チオジエタノール、チオジグリセロール、スルホラン、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。その他、炭酸プロピレン、炭酸エチレン等を用いることもできる。
水溶性有機溶媒は、単独で使用しても、2種類以上混合して使用しても構わない。水溶性有機溶媒の含有量としては、1質量%以上60質量%以下、好ましくは、5質量%以上40質量%以下で使用される。インク中の水溶性有機溶媒量が1質量%よりも少ない場合には、十分な光学濃度が得られない場合が存在し、逆に、60質量%よりも多い場合には、インクの粘度が大きくなり、インクの噴射特性が不安定になる場合が存在した。
次に、水について説明する。水は、後述する表面張力及び粘度となる範囲で添加される。水の添加量は特に制限は無いが、好ましくは、インク全体に対して、10質量%以上99質量%以下であり、より好ましくは、30質量%以上80質量%以下である。
次に、インクのその他成分について説明する。インクには、分子内に親水部と疎水部を合わせ持つ構造を有する界面活性剤の中から適宜選択され使用することができる。以下に、界面活性剤の具体例を示すが、これらに限定されるものではない。
界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、又は、両性界面活性剤などが含まれる。その他、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤のいずれも使用することもでき、更には、上記分散剤を使用することも可能である。
ノニオン性界面活性剤としては、ポリエチレングリコール型、多価アルコール型など挙げられる。ポリエチレングリコール型としては、高級アルコールアルキレンオキサイド付加物、アルキルフェノールアルキレンオキサイド付加物、脂肪酸アルキレンオキサイド付加物、多価アルコール脂肪酸エステルアルキレンオキサイド付加物、脂肪酸アミドアルキレンオキシド付加物、ポリアルキレングリコールアルキレンオキサイド付加物などが挙げられる。一方、多価アルコール型としては、グリセロール脂肪酸エステル、多価アルコールアルキルエーテル、アルカノールアミン類脂肪酸アミドなどが挙げられる。
例えば、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド、アセチレングリコール、アセチレングリコールのオキシエチレン付加物、脂肪族アルカノールアミド、グリセリンエステル、ソルビタンエステル等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、カルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、リン酸エステル塩などが挙げられる。具体的にはアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェニルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、高級アルコールエーテルの硫酸エステル塩及びスルホン酸塩、高級アルキルスルホコハク酸塩、高級アルキルリン酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加物のリン酸エステル塩等が使用でき、例えば、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキル硫酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ケリルベンゼンスルホン酸塩、イソプロピルナフタレンスルホン酸塩、モノブチルフェニルフェノールモノスルホン酸塩、モノブチルビフェニルスルホン酸塩、モノブチルビフェニルスルホン酸塩、ジブチルフェニルフェノールジスルホン酸塩等も有効に使用される。
両性界面活性剤としては、アミノ酸型及びベタイン型などのカルボン酸塩型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型などが挙げられる。また、アラニン型、アミドプロピルベタイン型、スルホベタイン型、アミドアミンオキシド型、イミダゾリン型なども存在し、具体的には、アルキルベタイン、スルホベタイン、サルフェートベタイン、イミダゾリドンベタイン、アミドプロピルベタイン、アミノジプロピオン酸塩等を用いることができる。
カチオン性界面活性剤としては、テトラアルキルアンモニウム塩、アルキルアミン塩、ベンザルコニウム塩、アルキルピリジウム塩、イミダゾリウム塩等が挙げられ、例えば、ジヒドロキシエチルステアリルアミン、2−ヘプタデセニル−ヒドロキシエチルイミダゾリン、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、セチルピリジニウムクロライド、ステアラミドメチルピリジウムクロライド等が挙げられる。
その他、スピクリスポール酸やラムノリピド、リゾレシチン等のバイオサーファクタント等も使用できる。
界面活性剤は単独で用いても、2種類以上を混合して使用しても構わない。本発明におけるインクに添加する界面活性剤量は、インク全質量に対して5質量%以下であることが好ましく、より好ましくは0.01〜4質量%、更に好ましくは0.1〜3質量%の範囲で使用される。添加量が5質量%以上の場合には、光学濃度、及び、インクの保存安定性が悪化する場合が存在した。
次に、インクの好適な物性について説明する。インクの表面張力は、20mN/m以上60mN/m以下であることが好ましい。より好ましくは、20mN以上45mN/m以下であり、更に好ましくは、20mN/m以上35mN/m以下である。表面張力が20mN/m未満となるとノズル面にインクが溢れ出し、正常に印字できない場合がある。一方、60mN/mを超えると浸透性が遅くなり、乾燥時間が遅くなる場合がある。
インクの粘度は、1.2mPa・s以上25.0mPa・s以下であることが好ましく、より好ましくは1.5mPa・s以上10.0mPa・s未満、更に好ましくは1.8mPa・s以上5.0mPa・s未満である。インクの粘度が25.0mPa・sより大きい場合には、吐出性が低下する場合が存在した。一方、1.2mPa・sより小さい場合には、噴射性が悪化する場合が存在した。
以下、処理液について説明する。処理液は、少なくともpKaが4.5以下の有機酸、ノニオン性物質、水を含有する。
まず、有機酸について説明する。pKaが4.5以下の有機酸としては、具体的にはアルギニン酸、クエン酸、グリシン、グルタミン酸、コハク酸、酒石酸、システイン、シュウ酸、フマル酸、フタル酸、マレイン酸、マロン酸、リシン、リンゴ酸、及び、一般式(1)で表される化合物、これら化合物の誘導体などが挙げられる。
Figure 0004923417
ここで、式中、Xは、O、CO、NH、NR1、S、又はSO2を表す。R1はアルキル基を表し、R1として好ましくは、CH2,C25、C24OHである。Rはアルキル基を表し、Rとして好ましくは、CH2,C25、C24OHである。なお、Rは式中に含んでいてもよいし、含んでいなくても構わない。Xとして好ましくは、CO、NH、NR,Oであり、より好ましくは、CO、NH、Oである。Mは、水素原子、アルカリ金属又はアミン類を表す。Mとして好ましくは、H、Li、Na、K、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等であり、より好ましくは、H、Na,Kであり、更に好ましくは、水素原子である。nは、3〜7の整数である。nとして好ましくは、複素環が6員環又は5員環となる場合であり、より好ましくは、5員環の場合である。mは、1又は2である。一般式(1)で表される化合物は、複素環であれば、飽和環であっても不飽和環であってもよい。lは、1〜5の整数である。
一般式(1)で表される化合物としては、具体的には、フラン、ピロール、ピロリン、ピロリドン、ピロン、ピロール、チオフェン、インドール、ピリジン、キノリン構造を有し、更に官能基としてカルボキシル基を有する化合物が挙げられる。具体的には、2−ピロリドン−5−カルボン酸、4−メチル−4−ペンタノリド−3−カルボン酸、フランカルボン酸、2−ベンゾフランカルボン酸、5−メチル−2−フランカルボン酸、2,5−ジメチル−3−フランカルボン酸、2,5−フランジカルボン酸、4−ブタノリド−3−カルボン酸、3−ヒドロキシ−4−ピロン−2,6−ジカルボン酸、2−ピロン−6−カルボン酸、4−ピロン−2−カルボン酸、5−ヒドロキシ−4−ピロン−5−カルボン酸、4−ピロン−2,6−ジカルボン酸、3−ヒドロキシ−4−ピロン−2,6−ジカルボン酸、チオフェンカルボン酸、2−ピロールカルボン酸、2,3−ジメチルピロール−4−カルボン酸、2,4,5−トリメチルピロール−3−プロピオン酸、3−ヒドロキシ−2−インドールカルボン酸、2,5−ジオキソ−4−メチル−3−ピロリン−3−プロピオン酸、2−ピロリジンカルボン酸、4−ヒドロキシプロリン、1−メチルピロリジン−2−カルボン酸、5−カルボキシ−1−メチルピロリジン−2−酢酸、2−ピリジンカルボン酸、3−ピリジンカルボン酸、4−ピリジンカルボン酸、ピリジンジカルボン酸、ピリジントリカルボン酸、ピリジンペンタカルボン酸、1,2,5,6−テトラヒドロ−1−メチルニコチン酸、2−キノリンカルボン酸、4−キノリンカルボン酸、2−フェニル−4−キノリンカルボン酸、4−ヒドロキシ−2−キノリンカルボン酸、6−メトキシ−4−キノリンカルボン酸等の化合物が挙げられる。
pKaが4.5以下の有機酸としては、好ましくは、クエン酸、グリシン、グルタミン酸、コハク酸、酒石酸、フタル酸、ピロリドンカルボン酸、ピロンカルボン酸、ピロールカルボン酸、フランカルボン酸、ビリジンカルボン酸、クマリン酸、チオフェンカルボン酸、ニコチン酸、若しくはこれらの化合物の誘導体、又はこれらの塩である。より好ましくは、ピロリドンカルボン酸、ピロンカルボン酸、ピロールカルボン酸、フランカルボン酸、ビリジンカルボン酸、クマリン酸、チオフェンカルボン酸、ニコチン酸、若しくはこれらの化合物の誘導体、又はこれらの塩である。さらに好ましくは、ピロリドンカルボン酸、ピロンカルボン酸、フランカルボン酸、クマリン酸、若しくは、これらの化合物誘導体、又は、これらの塩である。
pKaが4.5以下の有機酸として上記化合物を単独で使用しても、あるいは2種類以上を混合して使用しても構わない。また、pKaが4.5以下の有機酸の添加量としては、処理液全量に対し0.01〜15質量%、好ましくは、0.1〜10質量%で使用される。処理液中におけるpKaが4.5以下の有機酸の添加量が0.01質量%未満の場合には、インク接触時において顔料の凝集が不充分となり、光学濃度、滲み、色間滲みが改善されない場合が存在し、一方、添加量が15質量%を超える場合には、長期保管後の噴射性が悪化する場合が存在した。
次に、ノニオン性物質について説明する。ノニオン性物質としては、ポリオレフィン類、ポリエーテル類、ポリエステル類、ポリウレタン類、ポリシリルエーテル類などが挙げられる。具体的にはポリエステル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、デンプン、高級アルコールアルキレンオキサイド付加物、アルキルフェノールアルキレンオキサイド付加物、脂肪酸アルキレンオキサイド付加物、多価アルコール脂肪酸エステルアルキレンオキサイド付加物、脂肪酸アミドアルキレンオキシド付加物、ポリアルキレングリコールアルキレンオキサイド付加物、グリセロール脂肪酸エステル、多価アルコールアルキルエーテルなども使用できる。
これらの中でも、インク粘度を低く抑えることが可能であるという点で、ノニオン性物質としては、ポリビニルピロリドン、高級アルコールアルキレンオキサイド付加物、アルキルフェノールアルキレンオキサイド付加物、脂肪酸アルキレンオキサイド付加物、多価アルコール脂肪酸エステルアルキレンオキサイド付加物、脂肪酸アミドアルキレンオキシド付加物、多価アルコールアルキルエーテルが好ましい。
ここで、ノニオン性物質の重量平均分子量が300以上5,000未満(好ましくは500以上4000以下)とする場合、有機酸における酸基を除いた基本骨格部とノニオン性物質のSP値の差が0.01以上0.75以下(好ましくは、0.01以上0.6以下)であることが必要である。一方、ノニオン性物質の重量平均分子量が5,000以上100,000以下(好ましくは5000以上7500以下)とする場合、有機酸における酸基を除いた基本骨格部とノニオン性物質のSP値の差が0.01以上2以下であることが必要である。但し、SP値差は、当該差の絶対値を意味する。
なお、特に好ましくは、有機酸における酸基を除いた基本骨格部と該ノニオン性物質のSP値の差が0.01以上0.6以下であり、且つ該ノニオン性物質の重量平均分子量が500以上90,000未満であり、最も好ましくは有機酸における酸基を除いた基本骨格部と該ノニオン性物質のSP値の差が0.6以下であり、且つノニオン性物質の重量平均分子量が4,000以上50,000以下である。
また、上記SP値差が0.01未満の場合には、光学濃度、滲みが悪化してしまう。また、ノニオン性物質の重量平均分子量が100,000を超える場合には、噴射性特性が悪化してしまうし、300未満の場合には、長期保存時に有機酸の析出が生じ、保存安定性が確保できない。さらに、ノニオン性物質の重量平均分子量が300以上5,000未満でもSP値差が0.75を超える場合や、ノニオン性物質の重量平均分子量が5,000以上100,000未満でも2を超える場合にも、長期保存時に有機酸の析出が生じ、保存安定性が確保できなくなる。
ここで、溶解性パラメータ(SP値)としてはFedorsのSP値を用いて算出した。尚、算出方法は、以下の式を用いて算出した。
Figure 0004923417
単位:
ここで、ΔE:凝集エネルギー密度、V:モル体積、Δei:原子又は原子団の蒸発エネルギー、Δvi:モル体積を示す。なお、SP値は、上述した化学組成から計算で求める他、蒸発熱からの計算、屈折率からの計算、カウリブタノール価からの計算、表面張力からの計算等の実測値からも求めることもできる。さらに、有機酸における酸基を除いた基本骨格部のSP値とは、有機酸の酸基部分を水素原子に置換した構造から算出されたSP値のことを示す。
ノニオン性物質の添加量は処理液全質量に対し1〜15質量%であることが好ましい。ノニオン性物質の添加量は、より好ましくは3.0〜12質量%、更に好ましくは、3.5〜10質量%である。ノニオン性物質の添加量が1質量%未満の場合、長期保存後における噴射安定性が悪化する場合が存在し、一方、添加量が15質量%を超える場合には、初期噴射性が低下する場合が存在した。
次に、水について説明する。水は、後述する表面張力及び粘度となる範囲で添加される。水の添加量は特に制限は無いが、好ましくは、処理液全体に対して、10質量%以上99質量%以下であり、より好ましくは、30質量%以上80質量%以下である。
次に、処理液のその他成分について説明する。処理液はインクと同様の水溶性有機溶媒を使用することができる。水溶性有機溶媒の含有量は、1質量%以上60質量%以下、好ましくは、5質量%以上40質量%以下で使用される。液体中の水溶性有機溶媒量が1質量%よりも少ない場合には、十分な光学濃度が得られない場合が存在し、逆に、60質量%よりも多い場合には、液体の粘度が大きくなり、初期噴射性が不安定になる場合が存在した。
また、処理液はインクと同様の界面活性剤を使用することができる。界面活性剤の添加量はインク全質量に対して10質量%未満であることが好ましく、より好ましくは0.01〜5質量%、更に好ましくは0.01〜3質量%の範囲で使用される。添加量が10質量%以上の場合には、光学濃度、及び、顔料インクの保存安定性が悪化する場合が存在した。
処理液中に色材を含有させることも可能である。処理液に含有させる色材としては、染料、表面にスルホン酸又はスルホン酸塩を有する顔料、自己分散顔料が好ましい。これら色材は、凝集剤との共存時においても色材が凝集しにくいためと考えられる。このような色材を使用することにより、処理液の保存安定性が悪化しない。染料、表面にスルホン酸又はスルホン酸塩を有する顔料、及び自己分散顔料は、インクの顔料として説明したものと同様のものが使用できる。
処理液に顔料を用いる場合には、顔料粒子の体積平均粒子径は、30nm以上250nm以下であることが好ましい。より好ましくは、50nm以上200nm以下であり、更に好ましくは75nm以上175nm以下である。液体中の粒子の体積平均粒子径が30nm未満である場合には、光学濃度が低くなる場合が存在し、一方、250nmを超える場合には、顔料の分散安定性が確保できない場合が存在した。
次に、処理液の物性について説明する。処理液のpHは1.5以上5.5以下であることが必要であり、好ましくは、1.5以上4.5以下であり、より好ましくは、2.5以上4.5以下である。pHが1.5未満の場合、長期保管後の噴射性が悪化することとなる。これは、有機酸の溶解性が低く、ノズル先端で有機酸が析出するため、或いは、ヘッド部材が劣化するためなどが原因として考えられる。一方、pHが5.5を超える場合には、光学濃度、滲みなどが不十分となる。これは、インクと処理液混合時の凝集性が不足するためであると推定している。
ここで、pHは、装置としてpH/Conductivity Meter MPC227(メトラートレド社製)を用い、一般環境下(23±0.5℃、55±5%RH)において測定した。
処理液の表面張力は、20mN/m以上45mN/m以下であることが好ましい。より好ましくは、20mN以上39mN/m以下であり、更に好ましくは、20mN/m以上35mN/m以下である。表面張力が20mN/m未満となるとノズル面に液体が溢れ出し、正常に印字できない場合がある。一方、45mN/mを超えると浸透性が遅くなり、乾燥時間が遅くなる場合がある。
処理液の粘度は、1.2mPa・s以上25.0mPa・s以下であることが好ましく、より好ましくは1.5mPa・s以上10.0mPa・s未満、更に好ましくは1.8mPa・s以上5.0mPa・s未満である。第1及び第2の液体の粘度が25.0mPa・sより大きい場合には、初期噴射性が悪化する場合が存在した。一方、1.2mPa・sより小さい場合には、長期保管後の噴射性が悪化する場合が存在した。
ここで、インクと処理液との混合液における5μm以上の粗粒数は、1,000個/μL以上5,000,000個/μL以下であることが好ましい。より好ましくは2,500個/μL以上1,000,000個/μL以下であり、更に好ましくは5,000個/μL以上500,000個/μL以下である。インクジェット用インクと処理液との混合液における5μm以上粗粒数が、1,000個/μL未満の場合には、光学濃度が低下する場合が存在した。5μm以上粗粒数が、5,000,000個/μLを超える場合には、凝集力が強すぎ、インク広がりが抑制されるため、白スジなどが発生し、光学濃度も低下する場合が存在することが判明した。
なお、インクと処理液との混合液における5μm以上粗粒数は、インクと処理液を質量比で1:1の割合で混合し、撹拌しながら2μLを採取し、Accusizer TM770 Optical Particle Sizer (Particle Sizing Systems社製)を用いて測定した。尚、測定時のパラメーターとして、分散粒子の密度には顔料の密度を入力した。この顔料の密度は、顔料分散液を加熱、乾燥させることによって得られた紛体を比重計、又は比重ビン等を用いて測定することにより求めることができる。
また、インク及び処理液には、その他、吐出性改善等の特性制御を目的とし、ポリエチレンイミン、ポリアミン類、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、多糖類及びその誘導体、その他水溶性ポリマー、アクリル系ポリマーエマルション、ポリウレタン系エマルション、親水性ラテックス等のポリマーエマルション、親水性ポリマーゲル、シクロデキストリン、大環状アミン類、デンドリマー、クラウンエーテル類、尿素及びその誘導体、アセトアミド、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤等を用いることができる。また、導電率、pHを調整するため、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属類の化合物、水酸化アンモニウム、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等の含窒素化合物、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属類の化合物、硫酸、塩酸、硝酸等の酸、硫酸アンモニウム等の強酸と弱アルカリの塩等を使用することができる。
その他必要に応じ、pH緩衝剤、酸化防止剤、防カビ剤、粘度調整剤、導電剤、紫外線吸収剤、等も添加することができる。
(インクジェット用インクタンク)
本発明のインクジェット用インクタンク(処理液タンク含む)は、上記本発明の処理液や上記本発明のインクジェット用インクセットの各液体を収納するものであり、例えば、特開2001−138541等に記載のインクタンクに適用することができる。この場合、インクタンクにインクを充填し、記録ヘッドからインク吐出する際においてもインクタンクにおけるける長期保管時のインク特性変化が抑制され、特に長期保管時の記録ヘッドからの噴射性において充分満足できるものとなる。
(インクジェット記録方法、インクジェット記録装置)
本発明のインクジェット記録方法は、上記本発明のインクジェット用インクセットを用い、インクジェット用インクと処理液とを互いに接触させるように印字するものである。また、本発明のインクジェット記録装置は、上記本発明のインクジェット用インクセットの各液体を記録媒体に吐出する記録ヘッドを備えるものである。これらは、通常のインクジェット記録装置は勿論、インクのドライングを制御するためのヒーター等を搭載した記録装置、又は、中間体転写機構を搭載し、中間体に記録材料を印字した後、紙等の記録媒体に転写する記録装置等を適用することができる。
本発明のインクジェット記録方法(装置)において、インクジェット用インク及び処理液ともに、1ドロップ当たりの液体質量は0.01ng以上25ng以下であることが好ましい。より好ましくは、0.5ng以上20ng以下であり、更に好ましくは、0.5ng以上8ng以下である。1ドロップ当たりの液体質量が25ngを超える場合には、滲みが悪化する場合が存在した。これは、第1の液体及び第2の液体の記録媒体に対する接触角がドロップ量に依存して変化するためであり、ドロップ量が増えるにつれてドロップが紙表面方向に広がりやすい傾向があるためと考えている。1ドロップ当たりの液体質量が0.01ng未満の場合には、噴射安定性が悪化する場合が存在した。
但し、一つのノズルから複数の体積のドロップを噴射することが可能であるインクジェット装置において、上記ドロップ量とは、印字可能な最小ドロップのドロップ量を指すこととする。
また、インクジェット用インクと処理液とは互いに接触するように、記録媒体上に付与されるが、インクジェット用インクと処理液とが互いに接触することで、凝集剤の作用によりインクが凝集し、発色性、ベタ部ムラ、光学濃度、滲み、色間滲み、乾燥時間に優れる記録方法となるからである。接触していれば、互いに隣接するよう付与されても、覆い被さるように付与されても、どちらでもよい。
また、記録媒体への付与の順番は、処理液を付与した後、インクジェット用インクを付与する。処理液を先に付与することで、インクジェット用インクの構成成分を効果的に凝集させることが可能となるからである。処理液を付与した後であれば、いかなる時期にインクジェット用インクを付与してもかまわない。好ましくは、処理液を付与してから0.5秒以下である。
本発明のインクジェット記録方法(装置)において、1画素を形成するために要するインクジェット用インク付与量と処理液付与量との質量比は、1:20〜20:1であることが好ましい。より好ましくは1:10〜10:1であり、さらに好ましくは、1:5〜5:1である。インクジェット用インク付与量が処理液付与量に対して少なすぎたり、多すぎたり場合には、凝集が不充分となり、光学濃度の低下、滲みの悪化、色間滲みの悪化が生じる場合が存在した。ここで、画素とは、所望の画像を主走査方向、及び、副走査方向に対してインクを付与可能な最小距離で分割した際に構成される格子点であり、夫々の画素に対して適切なインクセットを付与することで、色及び画像濃度が調整され、画像が形成される。
本発明のインクジェット記録方法(装置)は、滲み及び色間滲みの改善効果という観点から熱インクジェット記録方式、又は、ピエゾインクジェット記録方式を採用することが好ましい。この原因は明らかとはなっていないが、熱インクジェット記録方式の場合、吐出時にインクが加熱され、低粘度となっているが、記録媒体上でインクの温度が低下するため、粘度が急激に大きくなる。このため、滲み及び色間滲みに改善効果があると考えられる。一方、ピエゾインクジェット方式の場合、高粘度の液体を吐出することが可能であり、高粘度の液体は記録媒体上での紙表面方向への広がりを抑制することが可能となるため、滲み、及び、色間滲みに改善効果があるものと推測している。
本発明のインクジェット記録方法(装置)において、インク及び処理液の記録ヘッドへの補給(供給)は、インク及び処理液の各液体が満たされたインクタンク(処理液タンクを含む)から行われることがよい。このインクタンクは、装置に脱着可能なカートリッジ方式であることがよく、このカートリッジ方式のインクタンクを交換することで、インク及び処理液の補給が簡易に行われる。
以下、図面を参照しながら本発明のインクジェット記録装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、実質的に同様の機能を有する部材については同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は本発明のインクジェット記録装置の好適な一実施形態の外観の構成を示す斜視図である。図2は、図1のインクジェット記録装置(以下、画像形成装置と称する)における内部の基本構成を示す斜視図である。
本実施形態の画像形成装置100は、前述の本発明のインクジェット記録方法に基づいて作動し画像を形成する構成を有している。すなわち、図1及び図2に示すように、画像形成装置100は、主として、外部カバー6と、普通紙などの記録媒体1を所定量載置可能なトレイ7と、記録媒体1を画像形成装置100内部に1枚毎に搬送するための搬送ローラ(搬送手段)2と、記録媒体1の面にインク及び処理液を吐出して画像を形成する画像形成部8(画像形成手段)と、画像形成部8のそれぞれのサブインクタンク5へインク及び処理液を補給するメインインクタンク4と、から構成されている。
搬送ローラ2は画像形成装置100内に回転可能に配設された一対のローラで構成された紙送り機構であり、トレイ7にセットされた記録媒体1を挟持するとともに、所定量の記録媒体1を所定のタイミングで1枚毎に装置100内部に搬送する。
画像形成部8は記録媒体1の面上にインクによる画像を形成する。画像形成部8は、主として記録ヘッド3と、サブインクタンク5と、給電信号ケーブル9と、キャリッジ10と、ガイドロッド11と、タイミングベルト12と、駆動プーリ13と、メンテナンスユニット14とから構成されている。
サブインクタンク5はそれぞれ異なる色のインク及び処理液が記録ヘッドから吐出可能に納められたサブインクタンク51、52、53、54、55を有している。これらには、例えば、第1の液体として、ブラックインク(K)、イエローインク(Y)、マゼンタインク(M)、シアンインク(C)が、第2の液体として処理液がメインインクタンク4から補給され納められている。
サブインクタンク5には、それぞれ排気孔56と補給孔57とが設けられている。そして、記録ヘッド3が待機位置(もしくは補給位置)に移動したとき、排気孔56及び補給孔57に補給装置15の排気用ピン151及び補給用ピン152がそれぞれ挿入されることで、サブインクタンク5と補給装置15とが連結可能となっている。また、補給装置15はメインインクタンク4と補給管16を介して連結されており、補給装置15によりメインインクタンク4から補給孔57を通じてサブインクタンク5へとインク又は処理液を補給する。
ここで、メインインクタンク4も、それぞれ異なる色のインク及び処理液が納めされたメインインクタンク41、42、43、44、45を有している。そして、これらには、例えば、第1の液体として、ブラックインク(K)、イエローインク(Y)、マゼンタインク(M)、シアンインク(C)が、第2の液体として処理液が満たされ、それぞれが画像形成装置100に脱着可能に格納されている。
さらに、記録ヘッド3には給電信号ケーブル9とサブインクタンク5が接続されており、給電信号ケーブル9から外部の画像記録情報が記録ヘッド3に入力されると、記録ヘッド3はこの画像記録情報に基づき各インクタンクから所定量のインクを吸引して記録媒体の面上に吐出する。なお、給電信号ケーブル9は画像記録情報の他に記録ヘッド3を駆動するために必要な電力を記録ヘッド3に供給する役割も担っている。
また、この記録ヘッド3はキャリッジ10上に配置されて保持されており、キャリッジ10はガイドロッド11、駆動プーリ13に接続されたタイミングベルト12が接続されている。このような構成により、記録ヘッド3はガイドロッド11に沿うようにして、記録媒体1の面と平行でありかつ記録媒体1の搬送方向X(副走査方向)に対して垂直な方向Y(主走査方向)にも移動可能となる。
画像形成装置100には、画像記録情報に基づいて記録ヘッド3の駆動タイミングとキャリッジ10の駆動タイミングとを調製する制御手段(図示せず)が備えられている。これにより、搬送方向Xにそって、所定の速度で搬送される記録媒体1の面の所定領域に画像記録情報に基づく画像を連続的に形成することができる。
メンテナンスユニット14は、チューブを介して減圧装置(図示せず)に接続されている。更にこのメンテナンスユニット14は、記録ヘッド3のノズル部分に接続し、記録ヘッド3のノズル内を減圧状態にすることにより記録ヘッド3のノズルからインクを吸引する機能を有している。このメンテナンスユニット14を設けておくことにより、必要に応じて画像形成装置100が作動中にノズルに付着した余分なインクを除去したり、作動停止状態のときにノズルからのインクの蒸発を抑制することができる。
図3は本発明のインクジェット記録装置の好適な他の一実施形態の外観の構成を示す斜視図である。図4は、図3のインクジェット記録装置(以下、画像形成装置と称する)における内部の基本構成を示す斜視図である。本実施形態の画像形成装置101は、前述の本発明のインクジェット記録方法に基づいて作動し画像を形成する構成を有している。
図3及び図4に示す画像形成装置101は、記録ヘッド3の幅が記録媒体1幅と同じ又はそれ以上であり、キャリッジ機構を持たず、副走査方向(記録媒体1の搬送方向:矢印X方向)の紙送り機構(本実施形態では搬送ローラ2を示しているが、例えばベルト式の紙送り機構でもよい)で構成されている。
また、図示しないが、サブインクタンク51〜55を副走査方向(記録媒体1の搬送方向:矢印X方向)に順次配列させるのと同様に、各色(処理液も含む)を吐出するノズル群も副走査方向に配列させている。これ以外の構成は、図1及び2に示す画像形成装置100と同様なので説明を省略する。なお、図中、記録ヘッド3は移動しないので、サブインクタンク5は補給装置15と常時連結した構成を示しているが、インク補給時に補給装置15と連結する構成でもよい。
図3及び図4に示す画像形成装置101では、記録媒体1の幅方向(主走査方向)の印字を記録ヘッド3により一括で行うため、キャリッジ機構を持つ方式に比べ、装置の構成が簡易であり、印字速度も速くなる。
以下、本発明を、実施例を挙げてさらに具体的に説明する。ただし、これら各実施例は、本発明を制限するものではない。
<顔料処理方法1>
市販の顔料分散液に対して、超音波ホモジナイザーを掛ける。その後、分散液に遠心分離処理(8000rpm×30分)を施し、残渣部分(初期投入量に対して20質量%)を除去することで、顔料分散液を得た。
<顔料処理方法2>
所定量のイオン交換水中に、顔料10質量%、分散剤1.5質量%を添加し、攪拌する。この混合液体に超音波ホモジナイザーを掛け、顔料を分散させる。更に、この分散液に遠心分離処理(8000rpm×30分)を施し、残渣部分(初期投入量に対して20%)を除去することで、顔料分散液を得た。
<顔料処理方法3>
スルファニル酸水溶液を加温し、撹拌しながら顔料100gを加えた。この混合物を撹拌しながら室温まで冷やし、14gの濃硝酸を滴下した。この溶液にNaNO2水溶液10gを添加し、反応が終了するまで撹拌した。この顔料に対し、脱塩処理を行なった。得られた表面処理顔料を顔料濃度が12質量%となるようにイオン交換水を加え、pHを7.5に調整した後、超音波ホモジナイザーを用いて分散を行なった。この分散液を遠心分離装置で、遠心分離処理(8000rpm×30分)を施し、残渣部分(全量に対して20%)を除去することで、顔料分散液を得た。
<インク及び処理液作製方法>
所定の組成となるように色材溶液、水溶性有機溶媒、界面活性剤、イオン交換水等を適量加え、混合液を、混合、攪拌した。得られた液体を、5μmフィルターを通過させることにより、所望の液体を得た
(インクA)
顔料処理方法1に従って処理した顔料を用い、所定の方法により作製した。
―組成―
・Cabojet−300(キャボット社製) : 4質量%
・スチレン−アクリル酸−アクリル酸ナトリウム共重合体 : 1質量%
(重量平均分子量4500)
・ジエチレングリコール : 20質量%
・プロピレングリコール : 5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 : 1質量%
・イオン交換水 : 残部
このインクの粘度は3.2mPa・s、表面張力は32mN/m、体積平均粒子径は96nmであった。
(インクB)
顔料処理方法2に従って処理した顔料を用い、所定の方法により作製した。
―組成―
・Black Perls L(キャボット社製) : 4質量%
・スチレン−アクリル酸−アクリル酸ナトリウム共重合体 : 0.75質量%
(重量平均分子量6000)
・ジエチレングリコール : 20質量%
・エチレングリコール : 5質量%
・ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル : 0.75質量%
・イオン交換水 : 残部
このインクの粘度は3.2mPa・s、表面張力は30mN/m、体積平均粒子径は115nmであった。
(インクC)
顔料処理方法3に従って処理した顔料を用い、所定の方法により作製した。
―組成―
・C. I. Pigment Blue −15:3 : 5質量%
・スチレン−アクリル酸−アクリル酸ナトリウム共重合体 : 0.6質量%
(重量平均分子量4000)
・ジエチレングリコール : 20質量%
・グリセリン : 5質量%
・ポリオキシエチレン2−エチルヘキシルエーテル : 0.75質量%
・イオン交換水 : 残部
このインクの粘度は3.1mPa・s、表面張力は30mN/m、体積平均粒子径は92nmであった。
(インクD)
顔料処理方法3に従って処理した顔料を用い、所定の方法により作製した。
―組成―
・C. I. Pigment Red −122 : 4質量%
・スチレン−アクリル酸−アクリル酸ナトリウム共重合体 : 1質量%
(重量平均分子量7500)
・ジエチレングリコール : 15質量%
・プロピレングリコール : 5質量%
・ブチルカルビトール : 2質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 : 0.75質量%
・イオン交換水 : 残部
このインクの粘度は3.4mPa・s、表面張力は31mN/m、体積平均粒子径は73nmであった。
(インクE)
顔料処理方法3に従って処理した顔料を用い、所定の方法により作製した。
―組成―
・C. I. Pigment Yellow −128 : 4質量%
・スチレン−アクリル酸−アクリル酸ナトリウム共重合体 : 1質量%
(重量平均分子量6000)
・ジエチレングリコール : 20質量%
・スルホラン : 5質量%
・ポリオキシエチレン−2−エチルヘキシルエーテル : 0.8質量%
・イオン交換水 : 残部
このインクの粘度は3.3mPa・s、表面張力は32mN/m、体積平均粒子径は76nmであった。
(処理液A)
―組成―
・ジエチレングリコール : 10質量%
・2−フランカルボン酸(pKa=2.4/基本骨格SP値9.23) : 8質量%
・水酸化ナトリウム : 0.8質量%
・ジグリセリンエチレンオキサイド付加物(重量平均分子量4500/SP値9.74) : 8質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 : 1質量%
・イオン交換水 : 残部
この処理液のpHは3.8、粘度は2.7mPa・s、表面張力は31mN/m、であった。
(処理液B)
―組成―
・ジエチレングリコール : 15質量%
・2−ピロリドン−5−カルボン酸(pKa=2.4/基本骨格SP値11.18) : 8質量%
・水酸化ナトリウム : 0.9質量%
・ポリビニルピロリドン(重量平均分子量10000/SP値12.80) : 5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 : 1質量%
・イオン交換水 : 残部
この処理液のpHは3.6、表面張力は30mN/m、粘度は2.8mPa・sであった。
(処理液C)
―組成―
・ジエチレングリコール : 10質量%
・クエン酸(pKa=2.87/基本骨格SP値11.59) : 12質量%
・硝酸マグネシウム・6水和物 : 4質量%
・水酸化ナトリウム : 0.9質量%
・ジグリセリンエチレンオキサイド付加物(重量平均分子量750/SP値11.56) : 8質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 : 1質量%
・イオン交換水 : 残部
この処理液のpHは3.4、表面張力は28mN/m、粘度は2.9mPa・sであった。
(処理液D)
―組成―
・ジエチレングリコール : 20質量%
・2−ピロリドン−5−カルボン酸(pKa=2.4/基本骨格SP値11.18) : 8質量%
・硝酸マグネシウム・6水和物 : 2質量%
・水酸化ナトリウム : 0.9質量%
・ジグリセリンプロピレンオキサイド付加物(重量平均分子量750/SP値10.90) : 7.5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 : 1質量%
・イオン交換水 : 残部
この処理液のpHは3.8、表面張力は29mN/m、粘度は3.2mPa・sであった。
(処理液E)
―組成―
・ジエチレングリコール : 10質量%
・2−ピロリドン−5−カルボン酸(pKa=2.4/基本骨格SP値11.18) : 8質量%
・水酸化ナトリウム : 0.6質量%
・ジグリセリンプロピレンオキサイド付加物(重量平均分子量750/SP値10.90) : 1.2質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 : 1質量%
・イオン交換水 : 残部
この処理液のpHは2.1、表面張力は28mN/m、粘度は1.7mPa・sであった。
(処理液F)
―組成―
・ブチルカルビトール : 10質量%
・2−ピロリドン−5−カルボン酸(pKa=2.4/基本骨格SP値11.18) : 8質量%
・水酸化ナトリウム : 2質量%
・ジグリセリンプロピレンオキサイド付加物(重量平均分子量750/SP値10.90) : 12質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 : 1質量%
・イオン交換水 : 残部
この処理液のpHは4.7、表面張力は26mN/m、粘度は3.8mPa・sであった。
(処理液G)
―組成―
・2−ピロリドン−5−カルボン酸(pKa=4.0/基本骨格SP値11.18) : 8質量%
・水酸化ナトリウム : 1.5質量%
・ジグリセリンエチレンオキサイド付加物(重量平均分子量4500/SP値9.74) : 16質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 : 1質量%
・イオン交換水 : 残部
この処理液のpHは4.0、表面張力は30mN/m、粘度は2.7mPa・sであった。
(処理液H)
―組成―
・ジエチレングリコール : 20質量%
・酢酸(pKa=4.56/基本骨格SP値5.80) : 8質量%
・水酸化ナトリウム : 1.5質量%
・ブチルカルビトール(重量平均分子量162.23/SP値10.51) : 10質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 : 1質量%
・イオン交換水 : 残部
この処理液のpHは6.0、表面張力は28mN/m、粘度は2.8mPa・sであった。
(処理液I)
―組成―
・ジエチレングリコール : 25質量%
・クエン酸(pKa=2.87/基本骨格SP値11.59) : 10質量%
・水酸化ナトリウム : 0.9質量%
・エチルカルビトール(重量平均分子量134.18/SP値10.94) : 5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 : 1質量%
・イオン交換水 : 残部
この処理液のpHは3.4、表面張力は29mN/m、粘度は2.7mPa・sであった。
(処理液J)
―組成―
・ジエチレングリコール : 10質量%
・ニコチン酸(pKa=2.1/基本骨格SP値9.27) : 8質量%
・水酸化ナトリウム : 0.9質量%
・ポリエチレンオキサイド(重量平均分子量194,000/SP値9.37) : 10質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 : 1質量%
・イオン交換水 : 残部
この処理液のpHは3.9、表面張力は32mN/m、粘度は26.1mPa・sであった。
(処理液K)
―組成―
・ジエチレングリコール : 25質量%
・2−ピロリドン(重量平均分子量85.1/SP値11.18) : 2.5質量%
・2−ピロリドン−5−カルボン酸(pKa=2.4/基本骨格SP値11.18) : 8質量%
・水酸化ナトリウム : 0.9質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 : 1質量%
・イオン交換水 : 残部
この処理液のpHは4.0、表面張力は28mN/m、粘度は2.9mPa・sであった。
(処理液L)
―組成―
・ジエチレングリコール : 25質量%
・2−ピロリドン(重量平均分子量85.1/SP値11.18) : 2.5質量%
・1N−塩酸 : 20質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 : 1質量%
・イオン交換水 : 残部
この処理液のpHは0.92、表面張力は28mN/m、粘度は2.9mPa・sであった。
(処理液M)
―組成―
・ジエチレングリコール : 20質量%
・2−フランカルボン酸(pKa=2.4/基本骨格SP値9.23) : 8質量%
・水酸化ナトリウム : 0.8質量%
・ポリビニルピロリドン(重量平均分子量10000/SP値12.80) : 5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物 : 1質量%
・イオン交換水 : 残部
この処理液のpHは3.8、粘度は3.2mPa・s、表面張力は32mN/m、であった。
(実施例1、参考例2、実施例3〜7、比較例1〜7)
表1及び表3に従ったインクセットを用いて、表1のインクセットは下記印字パターンAで、表3のインクセットは下記印字パターンBで印字を行った。印字は、800dpi、256ノズルの試作プリントヘッド(ドロップ量14ng)を用い、FX−C2紙(富士ゼロックス社製)に対してインク、及び/又は、処理液を印字パターンに従って吐出する方法で行った。印字は一般環境下(温度23±0.5℃、湿度55±5%R.H)で行った。インクと処理液を吐出する場合、1画素を形成するためのインクと処理液との付与量の質量比を1:0.2とした。評価は単色インクの評価においては、図5(A)に示す印字パターンAを用い、一方、複数色インクセットの評価においては、図5(B)に示す印字パターンBを用いた印字サンプルを作成し、印字後24時間一般環境下に放置したサンプルに対して行った(但し、乾燥時間、初期噴射性、長期保管後噴射性は除く)。なお、表1には、インクと処理液との混合時の5μm以上粗粒数(個/μL)についても示している。
《光学濃度》
印字部分をエックスライト404(エックスライト社製)を用いて上記印字パターンそれぞれの印字部で光学濃度を測定した。印字パターンのいずれかの印字部において、基準に満たない場合には、下位の評価とした(例えば、いずれかの印字部分で△であり、他の印字部分は○である場合には、当該サンプルの評価は、△とした。)。以下いずれの評価方法においても、同様の評価基準である。
−評価基準(黒インク)−
◎ … 光学濃度が1.45以上
○ … 光学濃度が1.4以上
△ … 光学濃度が1.3以上1.4未満
× … 光学濃度が1.3未満
−評価基準(カラーインク)−
◎ … 光学濃度が1.2以上
○ … 光学濃度が1.1以上
△ … 光学濃度が1.0以上1.1未満
× … 光学濃度が1.0未満
《色間滲み》
色間滲みの評価は、異なる色が隣接するパターンを印字し、境界部分の滲み度合いを予め定めておいた限度見本に照合し、官能評価を行なった。
−評価基準−
◎ … 滲みが視認できないもの
○ … 滲みが少ないもの
△ … 滲みは発生しているが、許容レベルのもの
× … 滲みが激しく、許容範囲外のもの
《滲み》
細線パターンを印字し、印字部の滲み度合いを限度見本に照合し、官能評価を行なった。
−評価基準−
◎ … 滲みが視認できないもの
○ … 滲みが少ないもの
△ … 滲みは発生しているが、許容レベルのもの
× … 滲みが激しく、許容範囲外のもの
《乾燥時間》
100%カバレッジパターンを印字してから所定の時間経過後に印字パターン上に別のFX−C2紙を1.9×104N/m2の荷重で押し当てる。この時、押し当てたFX−C2紙側に液体が転写されなくなる時間を乾燥時間とした。
−評価基準−
◎ … 乾燥時間が0.5秒未満
○ … 乾燥時間が1秒未満
△ … 乾燥時間が1秒以上5秒未満
× … 乾燥時間が5秒以上
《初期噴射性》
初期噴射性については、インクジェット記録装置にインク及び処理液を充填し、一般環境下で1ノズル当り5×104パルス印字させた。その後、ノズルチェックパターンを印字させ、吐出ノズル数を観察した。
−評価基準−
◎ … 全ノズル吐出
○ … 全ノズルのうち90%以上のノズルが吐出
△ … 全ノズルのうち80%以上90%未満のノズルが吐出
× … 全ノズルのうち80%未満のノズルが吐出
《長期保管後噴射性》
長期保管後噴射性については、インクジェット記録装置にインク及び処理液を充填し、一般環境下で1年間保管した。記録装置の通常立上げ動作後、ノズルチェックパターンを印字させ、吐出ノズル数を観察した。
−評価基準−
◎ … 全ノズル吐出
○ … 全ノズルのうち90%以上のノズルが吐出
△ … 全ノズルのうち80%以上90%未満のノズルが吐出
× … 全ノズルのうち80%未満のノズルが吐出
<評価結果まとめ>
評価結果を表2及び表3にまとめた。表2及び表3に示したように、本実施例の構成では、光学濃度、滲み、色間滲み、乾燥時間、噴射安定性に優れていたことがわかる。
Figure 0004923417
Figure 0004923417
Figure 0004923417
本発明のインクジェット記録装置の好適な一実施形態の外観の構成を示す斜視図である。 図1のインクジェット記録装置における内部の基本構成を示す斜視図である。 本発明のインクジェット記録装置の好適な他の一実施形態の外観構成を示す斜視図である。 図3のインクジェット記録装置における内部の基本構成を示す斜視図である。 実施例の評価で行った印字パターンを示す概略図である。
符号の説明
100、101 画像形成装置
1 記録媒体
2 搬送ローラ
3 記録ヘッド
4 メインインクタンク
5 サブインクタンク
6 外部カバー
7 トレイ
8 画像形成部
9 給電信号ケーブル
10 キャリッジ
11 ガイドロッド
12 タイミングベルト
13 駆動プーリ
14 メンテナンスユニット
15 補給装置

Claims (13)

  1. 少なくともpKaが4.5以下の有機酸、ノニオン性物質、及び水を含有する処理液であって、
    (I)処理液のpHが1.5以上5.5以下
    (II)該ノニオン性物質の重量平均分子量が300以上5,000未満、
    (III)該有機酸における酸基を除いた基本骨格部と該ノニオン性物質との溶解性パラメーター(SP値)の差が0.01以上0.75以下、
    であることを特徴とするインクジェット用処理液。
  2. 前記ノニオン性物質の添加量がインク全質量に対し1.5質量%以上15質量%以下であることを特徴とする請求項に記載のインクジェット用処理液。
  3. 請求項1又は2に記載のインクジェット用処理液を収納したことを特徴とするインクジェット用処理液タンク。
  4. 少なくとも、顔料、水溶性溶媒、及び水を含有するインクと、請求項1又は2に記載のインクジェット用処理液と、を有することを特徴とするインクジェット用インクセット。
  5. 請求項に記載のインクジェット用インクセットを収納したことを特徴とするインクジェット用インクタンク。
  6. インクセットを用いたインクジェット記録方法であって、
    前記インクセットは、請求項に記載のインクジェット用インクセットであり、
    前記インク及び前記処理液が互いに接触するように記録媒体上に付与して、画像を形成することを特徴とするインクジェット記録方法。
  7. 前記インク及び処理液を、1ドロップ当たり0.01ng以上25ng以下で記録媒体に付与することを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録方法。
  8. 1画素を形成するために付与される前記インク及び前記処理液の付与量が、質量比で1:10〜10:1の範囲であることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録方法。
  9. 前記インクセットを収納したインクジェット用インクタンクから供給された各液体を、記録媒体上に吐出することを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録方法。
  10. インクセットの各液体を記録媒体に吐出するための記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置であって、
    前記インクセットは、請求項に記載のインクジェット用インクセットであり、
    前記インク及び前記処理液が互いに接触するように記録媒体上に付与して、画像を形成することを特徴とするインクジェット記録装置。
  11. 前記インク及び処理液が、1ドロップ当たり0.01ng以上25ng以下で記録媒体に付与されることを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 1画素を形成するために付与される前記インク及び前記処理液の付与量が、質量比で1:10〜10:1の範囲であることを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記インクセットを収納すると共に、収納した液体を前記記録ヘッドへ供給するためのインクジェット用インクタンクを、さらに備えることを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録装置。
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