JP2001287979A - 小麦ふすまを利用した建材用組成物 - Google Patents

小麦ふすまを利用した建材用組成物

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實 安藤
Hirokazu Osei
博和 於▲勢▼
Akira Nakajima
章 中島
Hiroaki Sukekuchi
浩昭 助口
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Okumoto Flour Milling Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 本発明の目的は、小麦ふすまを利用して
生分解性を有し、自然環境にやさしく、かつ、湿度調節
性を有する等生活環境をより良くしてくれる建材用組成
物、内装用建築組成物、ブロック組成物を提供すること
にある。また、本発明の他の目的は、曲げ強度も強く、
かつ弾力性を有する建材、建築用内装ボードまたはブロ
ック組成物を提供することにある。 【解決手段】 小麦ふすまを含有する建材用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建材用組成物、より
詳細には、小麦ふすまを利用した生分解性を有する組成
物に関する。また、該組成物を含有する軽量で、かつ、
湿度調節性、消臭性、電子波遮蔽性、防音性またはマイ
ナスイオン効果を有する建材、建築用内装ボードまたは
ブロックに関する。さらに、曲げ強度が強く、弾力性も
有す建材、建築用内装ボードまたはブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】農産物である小麦粒原料からは周知のよ
うに製粉工程を経て、通常小麦粒の大部分を占める胚乳
のみからなる小麦粉が調製され、製品として一般に広く
流通している。小麦粒は一般に約13〜15%の外皮、
2〜3%の胚芽、そして残り胚乳部とから構成されてい
る。しかし、外皮部分であるふすまは、食味の悪さおよ
び保存性の悪さなどの理由から一般消費者向けには製品
化されおらず、大半は飼料に利用され、一部は微生物培
養用培地に利用されている。ここで、飼料等で利用しき
れない余剰部分の利用方法が求められているもののその
用途が見出されていない。また、近年環境への配慮から
廃棄物質のリサイクルについて種々の報告、例えば、へ
どろを原料とした建築材料の製造方法(特開平11−0
35364号)、コーヒー粕とポリプロピレンとを主原
料とする硬質材の製法(特開平08−207046号)
または古紙を素材にした発泡断熱材・板角材(特開平0
8−067763号)等がなされている。そこで、小麦
ふすまについても他の付加価値のあるものへの利用が求
められていた。
【0003】一方、建築用材料は、不要になった場合地
中に埋められる等されるが、従来のものは生分解性がな
く自然環境を汚染または破壊するおそれがあった。ま
た、建築用パネル等の建築内装材料は木材が用いられる
ことが多いが、原木の高騰または自然環境保護などの理
由により、代替え基板の模索がなされている。さらに、
大型建物または施設等が鉄骨鉄筋コンクリート構造で構
築されるのは当然のことであるが、近年では住宅、小規
模の店舗または施設等においても軽量鉄骨プレハブ工法
やツーバイ工法等での構築が急速に普及しつつあり、こ
れに伴って使用される建材も吸湿性または吸音性等多機
能を有するいわゆる新建材の提供が模索されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、小麦
ふすまを利用して生分解性を有し自然環境にやさしく、
かつ、湿度調節性を有する等生活環境をより良くしてく
れる建材用組成物、内装用建築組成物またはブロック組
成物を提供することにある。また、本発明の他の目的
は、曲げ強度が強く、かつ弾力性も有する建材用組成
物、内装用建築組成物またはブロック組成物を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討した結果、小麦ふすまと無機系バ
インダーを含有する組成物を製造し、それを用いた建材
等は生分解性があるという新知見を得た。また、その組
成物は湿度調節性および防音性を有するという思いがけ
ない新知見も得た。したがって、本発明にかかる組成物
は特に壁材内部材等の用途に非常に有用であり、本発明
は生活環境をより良くするために非常に有効な新規組成
物を提供することとなる。さらに、該建材は従来のもの
に比べて軽量であり、特に天井に用いる建材等に非常に
有用である。
【0006】また、本発明者らは、該組成物に多孔質炭
素材料を加えることによって、消臭効果、電磁波遮蔽効
果およびマイナスイオン効果を奏するという思いがけな
い新知見も得た。電磁波については、従来より、人体へ
の弊害が憂慮されており、電磁波放出の強さを規制する
規格も制定されており、電磁波を遮断することは非常に
有用な効果である。また、マイナスイオン効果とは、多
孔質炭素材料分子が空気中の水分をヒドロキシルイオン
と水素に分解し、このようにして生成したヒドロキシル
イオン(マイナスイオン)が肺の毛細血管に入り、血液
を弱アルカリ性にしコレステロールを解膠して血液の凝
固を和らげて血圧を下げ、新陳代謝、発育または内分泌
機能を向上させることにより、肩こり、神経痛、リウマ
チ、冷え症、腰痛、荒れ性、打ち身、捻挫、霜焼けもし
くはあせもの治療、疲労回復、安眠または体質改善等に
対する優れた効果のことである。したがって、マイナス
イオン効果を有することは、人体の健康に多大な貢献を
する。
【0007】また、セルロース系フィラーとしておが粉
を用いることにより、本発明に係る組成物を含有する建
材等に防腐性を付加できると共に、該建材等に自然の木
材の香りをもたせることができるという知見も得た。
【0008】また、本発明者らは、無機系バインダーを
選択することにより化学物質過敏症対応の建材等を提供
できるという知見も得た。ここで、化学物質過敏症と
は、環境中の微量の化学物質に暴露されることによっ
て、吐き気、頭痛または身体痙攣などのアレルギー症状
を引き起こす病気であり、大きな社会問題となってきて
いる。そこで、本発明者らは、無機系バインダーに珪酸
塩またはプラスターを用いることによって、化学物質過
敏症を引き起こす物質、とくにホルムアルデヒドの放出
を押さえることができるという知見を得た。
【0009】また、無機系バインダーとして岩綿を用い
ることにより、建材等を難燃化あるいは不燃化すること
ができるほか、建材等の軽量化も図ることができるとい
う知見も得た。
【0010】さらに、本発明者らが検討を加えた結果、
加熱処理を行うことによって無機系バインダーを用いな
くても小麦ふすまを含有する建材用組成物を製造するこ
とができるという思いがけない知見を得た。加熱するこ
とによって小麦ふすま中のデンプンの糊化が促進される
からだと考える。また、このような加熱処理によって穀
物臭を軽減できるという効果も見出した。
【0011】また、無機系バインダーを用いない小麦ふ
すまを含有する建材用組成物および無機系バインダーと
して岩綿を用いた建材用組成物は、弾力性を有すという
思いがけない知見も得た。かかる建材用組成物を用いた
建材等は特に床材に用いるとクッション性がよく関節等
にかかる負担が少なるので、本発明は身体にやさしい建
材を提供できることとなる.また、屋外においてコンク
リートやアスファルトの下地として用いると、クッショ
ン性が向上するほか、例えばハイヒール等による騒音も
軽減できるという有用性がある。
【0012】すなわち、本発明は、(1)小麦ふすまを
含有する建材用組成物、(2)小麦ふすまと無機系バイ
ンダーを含有する組成物、(3)さらに、多孔質炭素材
料、セルロース系フィラー、抗菌剤および防虫剤からな
る群から選ばれる少なくとも1種を含有する前記(1)
または(2)に記載の組成物、(4)無機系バインダー
が石膏、セメントおよび岩綿からなる群から選ばれる少
なくとも1種である前記(2)または(3)に記載の組
成物、(5)多孔質炭素材料が木炭、竹炭および活性炭
からなる群から選ばれる少なくとも1種である前記
(3)または(4)に記載の組成物、(6)セルロース
系フィラーが古紙、シュレッダー紙およびおが粉からな
る群から選ばれる少なくとも1種である前記(3)〜
(5)に記載の組成物、(7)抗菌剤が消石灰である前
記(3)〜(6)に記載の組成物、(8)(a)小麦ふ
すま、(b)石膏または/およびセメント、および
(c)木炭を含有する組成物、(9)(a)小麦ふす
ま、(b)石膏または/およびセメント、(c)木炭、
および(d)古紙または/およびシュレッダー紙を含有
する組成物、(10)さらに消石灰を含有する前記
(8)または(9)に記載の組成物、(11)(a)小
麦ふすま、(b)岩綿、および(c)おが粉を含有する
組成物、(12)前記(1)〜(11)のいずれかに記
載された組成物を含有する建材、(13)前記(1)〜
(11)のいずれかに記載された組成物を含有する内装
用建築ボード、および(14)前記(1)〜(11)の
いずれかに記載された組成物を含有するブロック、に関
する。
【0013】本発明に用いる小麦ふすまとは、小麦を製
粉して小麦粉を採取した残りをいう。主として小麦粒の
外側の皮からなるが、アリューロン層、胚芽または皮に
近い胚乳も一部混在している。製粉工程において、おも
にブレーキ系統から出る大ふすまと、リダクション系統
で粉砕されずに残った細かい小ふすまが得られる。本発
明で使用される小麦ふすまとしては、例えば大ふすま、
小ふすままたはそれらの混合物が挙げられる。また、小
麦粉の低級品でふすま成分を含むすそ粉またはすそ粉と
ふすまの混合物であってもよい。
【0014】本発明に用いる無機系バインダーとして
は、例えばセメント、石膏、水ガラス、珪酸塩またはプ
ラスターなどが挙げられる。セメントは水硬質のもので
あれば、例えば普通ポルトランドセメント、高炉セメン
ト、アルミナセメントまたは早強セメント等いずれを用
いてもよい。プラスターとしては、例えばセッコウプラ
スター、石灰プラスターまたはドロマイトプラスターな
どが挙げられる。石灰プラスターはわが国ではしっくい
と呼ばれているものである。また、無機系バインダーと
して岩綿を用いることもできる。岩綿としては、例えば
玄武岩または安山岩等の塩基性火成岩を溶融し、溶融物
を空気または空気と水蒸気により吹き飛ばすことにより
綿状にしたもの等が挙げられる。
【0015】本発明で用いる多孔質炭素材料としては、
例えば木炭、竹炭または活性炭などが挙げられる。
【0016】本発明で用いるセルロース系フィラーとし
ては、古紙またはシュレッダー紙が挙げられる。また、
小麦粉生産に伴う夾雑物、例えば、茎の乾燥物等であっ
てもよい。またさらに、おが粉を用いてもよい。おが粉
はのこぎりで材木をひくときにでるひきくずであり、材
木は、スギ、マツ、ヒノキ、ヒバ、ブナまたは桐など公
知の材木であってよい。
【0017】本発明で用いる抗菌剤としては、公知のも
のを使用してよく、合成物質でも天然物でもよい。例え
ば消石灰やクレオソート、硫酸銅等の銅剤、または植物
もしくはその処理物などが挙げられる。剤形は液体であ
ってもよいし、粒状であってもよい。
【0018】本発明で用いられる防虫剤としては、公知
のものを使用してよく、合成物質でも天然物でもよい。
例えば、フェニトロチオン、フェニトロン、クロルベン
ジレート、ダイアジノン、または例えば除虫菊などの植
物あるいはその処理物などが挙げられる。剤形は液体で
あってもよいし、粒状であってもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明における組成物を含有する
建材(土木建築構造物用材料)は、寸法を変えることに
より、建築用内装ボードとすることもできるし、ブロッ
クとすることもできる。また、本発明でいう建材とは、
壁、床あるいは天井の仕上げ材、下地材のような屋内で
用いられるものだけでなく、道路の外壁または舗装など
屋外で用いられるものも含まれる。
【0020】本発明における組成物を含有する建築用内
装ボードとしては、塗装、吹き付けあるいは壁紙張りの
下地材、床あるいは天井の下地材、または表面に着色あ
るいは押し型で模様をつけて壁、床、天井の仕上げ材に
用いる場合が挙げられる。また、防水加工を行うことに
より、水掛かり場の内装やタイルの下地材に用いること
もできる。防水加工としては、アスファルト等を不織布
含浸したシート、充填剤を添加したオレフィン系樹脂等
からなるシートを延伸して得られる微細な孔部を有する
多孔質シート、または不織布等を表面にコーティングす
る方法などが挙げられる。
【0021】本発明における組成物を含有する建材は、
他の異なる性質を持つ建材と組み合わせて複合パネルを
形成することによって、外壁用の建材や屋根に用いる建
材として使用することもできる。例えば、金属板と組み
合わせることにより防火性能を高めた外壁材とすること
もできるし、軽量気泡コンクリートパネルを張り合わせ
ることにより耐水性を高めた外壁材とすることもでき
る。
【0022】本発明における組成物を含有するブロック
は、空洞ブロックでも型枠ブロックでもいずれの形態を
とってもよい。該ブロックを製造する場合は、強度を確
保するためバインダーとしてはセメントを用いることが
好ましい。
【0023】本発明における組成物は、その他にも、無
機系バインダーにセメントを用いることによって土間な
どに使用される無筋コンクリートとしての用途がある。
また、道路の外壁や山留め用の矢羽などにも用いること
ができる。またさらに、道路の舗装等に用いることもで
きる。
【0024】本発明における組成物を含有する建材、内
装用建築ボードまたはブロック等は、無機系バインダー
として石膏を用いた場合は難燃性または不燃性を有する
が、さらに岩綿などの公知の難燃化剤または不燃化剤を
配合することができる。さらにまた、他の無機系バイン
ダーを用いた場合でも、岩綿などの公知の難燃化剤また
は不燃化剤を配合することにより、難燃性または不燃性
を持たせることができる。
【0025】本発明における組成物を含有する建材、内
装用建築ボードまたはブロック等は、例えば、以下の工
程で製造することができる。まず、小麦ふすまと、所望
により多孔質炭素材料、セルロース系フィラー、抗菌剤
または防虫剤等のその他の材料をよく撹拌し、無機系バ
インダーを添加したあと、水を徐々に加えながらこれを
均一になるまでよく撹拌する。このとき十分に撹拌しな
いと無機系バインダーが部分的に硬化することがある。
次に型枠に入れ圧力をかけて押さえることで成形する。
それを型枠からはずして乾燥させる。また、成形と乾燥
を同時に行ってもよい。さらに、無機系バインダーがセ
メントの場合は、十分な強度を得るために養生を行って
もよい。ここで、加圧処理により成形する前に、加熱処
理をしてもよい。加熱処理としては、例えば、小麦ふす
まを含む混合物が添加されている水を直接加熱すること
による処理、または恒温槽などで間接的に加熱すること
による処理など公知手段を用いてよい。好ましくは直接
加熱する。加熱温度は、約40〜250℃程度、好まし
くは、約60〜180℃程度である。より好ましくは、
約60〜100℃程度である。
【0026】上記撹拌の方法は、プレフォーム法、プレ
ミックスフォーム法またはミックスフォーム法など公知
の方法を用いてよい。また、撹拌機についてもオムニミ
キサー、ヘンシェル型ミキサーまたは高速ミキサーなど
一般に市販されている種々撹拌機が使用できる。
【0027】上記乾燥方法としては、常温による通風乾
燥(常温は約10〜35℃程度をいう)、加熱による乾
燥または減圧による乾燥など公知の乾燥方法を用いてよ
い。加熱による乾燥の場合は、加熱温度は約40〜25
0℃程度、好ましくは約80〜200℃程度である。
【0028】上記成形の方法としては、型枠に入れ圧力
をかけて押さえることで成形する方法のほか押型成形機
によって本発明にかかる組成物を加圧して連続的に押出
して成形体を得る方法もある。加圧処理による成形の場
合、圧力は約2〜80kg/cm程度、好ましくは約
3〜60kg/cm程度、より好ましくは約10〜5
0kg/cm程度ある。
【0029】上記養生には、湿潤養生と温度養生が重要
である。湿潤養生では、建材を打ち込んだ後養生マット
またはシートで覆ったり、あるいは散水または噴霧など
で湿潤状態に保つ。また、内装用建築ボードの場合はオ
ートクレープ養生を行ってもよい。低温の場合、加温養
生、断熱養生または被覆養生などの温度養生を行い、低
温から建材を保護する。
【0030】また、無機系バインダーを用いなくても小
麦ふすまを含有する建材用組成物を製造できる。まず、
小麦ふすまと、所望により多硬質炭素材料、セルロース
系フィラー、抗菌剤または防虫剤等のその他の材料の混
合物に、水を加えてよく撹拌する。次に、型枠に入れ圧
力をかけて押さえることで成形する。それを型枠からは
ずして乾燥させる。また、成形と乾燥を同時に行っても
よい。ここで、加圧処理により成形する前に、加熱処理
をするのが好ましい。加熱処理としては、例えば、小麦
ふすまを含む混合物が添加されている水を直接加熱する
ことによる処理、または恒温槽などで間接的に加熱する
ことによる処理など公知手段を用いてよい。好ましくは
直接加熱する。加熱温度は、約40〜250℃程度、好
ましくは、約60〜180℃程度である。より好ましく
は、約60〜100℃程度である。
【0031】本発明における組成物には、用途によって
必要なその他の材料を添加してもよい。例えば、無機系
バインダーにセメントを用い、コンクリートとして使用
する場合には、骨材を加えることが好ましい。この場
合、さらに混和剤を加えてもよい。骨材はコンクリート
の強度、性質を左右するものであり、例えば、自然の岩
石から採材された砂利、砂・岩を砕いて作られた砕石も
しくは砕砂、溶鉱炉などの残渣を砕いて作られたスラグ
砕石、スラグ砂、鉱石または鉄くずなどが挙げられる。
混和材としては、コンクリートの強度をより大きくする
ための結合材、コンクリートの品質改善のための化学混
和材、塩分を含んだ骨材を用いたときに鉄筋がさびるの
を防止するための防錆剤、または乾燥収縮を抑制するた
めの膨張剤などが挙げられる。結合剤としては、例え
ば、ケイ石、フライアッシュまたはシリカフォーム等が
挙げられる。また、化学混合剤としてはAE剤または減水
剤が挙げられる。また、無機系バインダーに石膏とセメ
ントを用いる場合は、例えばケイ石粉、フライアッシュ
もしくはシリカサンドなどのケイ酸原料、パーライト、
ゼオライト、バーミキュライトまたは炭酸カルシウムも
しくは炭酸マグネシウム等の混和材料を添加してもよ
い。
【0032】本発明における組成物中の各成分の割合
は、小麦ふすまが10重量%〜90重量%、好ましくは
20重量%〜50重量%、無機系バインダーが10重量
%〜60重量%、好ましくは20重量%〜50重量%、
多孔質炭素材料が1重量%〜50重量%、好ましくは1
0重量%〜30重量%、セルロース系フィラーが0重量
%〜50重量%、好ましくは10重量%〜40重量%、
抗菌剤または/および防虫剤が0重量%〜5重量%、好
ましくは0重量%〜1重量%である。
【0033】
【実施例】〔実施例1〕表1に示す割合で、石膏以外の
材料を十分に混合した。シュレッダー紙を使用するとき
に限り使用する水の一部をシュレッダー紙に含ませ、嵩
を小さくしてから混合した。つぎに石膏を入れ、均一に
なるまでよく混合した。その後、水を徐々に加えていっ
た。この混合物を型枠に入れ均一な厚みになるように、
3kg/cmの圧力で押した。さらに板を置いてハン
マーでたたいた。表面を平らにし、型のまま30分静置
した。石膏が固まったら、ハンマーで振動を与えながら
型枠からはずし、2〜3日乾燥させた。このようにし
て、内装用建築ボードまたはブロックに使用される成形
物1〜8を作った。
【0034】
【表1】
【0035】[比較例]木炭100gと古紙100gと
石膏150gを用いて実施例と同様にして比較用成形物
を作った。
【0036】[試験例1]1mの密閉空間体に、当初
の湿度が90%になるように設定しておき、その中に成
形物1を1個(500g)いれた空間体と、成形物5を
1個(200g)いれた空間体で、時間の経過とともに
内部湿度を測定した。また、当初の湿度が10%になる
ように設定しておき、成形物1を1個(または500
g)いれた空間体で、時間の経過とともに内部湿度を測
定した。
【0037】図1より、本発明における組成物は湿度の
高いときは空気中の水分を吸って湿度を下げ、逆に湿度
の低いときは水分を放出して湿度を上げるという湿度調
節効果を奏することがわかった。
【0038】[試験例2]5Lのビニール袋に初期濃度
1.0ppmのアンモニアを封入し、これに成形物1,
3,5,7および比較例成形物をそれぞれ1個ずつ入
れ、密閉した。時間ごとに内部のアンモニア濃度変化を
ガスクロマトグラフィーで測定した。
【0039】図2より、本発明の組成物はアンモニア吸
着性を有し、消臭効果を奏することがわかった。
【0040】[試験例3]スペクトラムアナライザー
(アドバンテスト株式会社製)およびシールド材評価機
(アンリツ株式会社製)を用いてKEC法で、成形物1
の電磁波遮蔽効果を調べた。
【0041】図3より、広範囲の電磁波に対して、20
dB近くの吸収を示しており、本発明における組成物は
電磁波遮蔽効果を奏することがわかった。
【0042】〔実施例2〕表2に示す割合で、石膏以外
の材料を十分に混合した。次に、成形物10については
石膏を入れ、均一になるまでよく混合した。その後、水
を徐々に加えてさらに撹拌した。この混合物を型枠(1
00mm×150mm×高さ50mm)に入れ、均一な
厚みになるように20kg/cmの圧力で、次いで5
0kg/cmの圧力で押し、型のまま30分静置し
た。ついで、ハンマーで振動を与えながら型枠からはず
し、2日間常温にて通風乾燥させた。このようにして、
内装用建築ボードまたはブロックに使用される成形物9
および10を作った。
【0043】成形物9および10の重量、比重および厚
みを表2に示す。
【表2】 表2より無機系バインダーとして岩綿を用いれば、軽量
化を図ることができる。
【0044】〔実施例3〕表3に示す割合で、石膏以外
の材料を十分に混合した。次に、成形物12については
石膏を入れ、均一になるまでよく混合した。その後、水
を徐々に加えてさらに撹拌した。この混合物を加熱し
た。このときの内部温度は、80℃であった。ついで、
この加熱処理した混合物を型枠(100mm×150m
m×高さ50mm)に入れ、均一な厚みになるように2
0kg/cmの圧力で、次いで50kg/cmの圧
力で押し、型のまま30分静置した。ついで、ハンマー
で振動を与えながら型枠からはずし、2日間常温にて通
風乾燥させた。このようにして、内装用建築ボードまた
はブロックに使用される成形物11、12および13を
作った。
【0045】〔試験例4〕成形物11、12および13
の曲げ強度と弾力性(圧縮柔軟性)を測定した。その結
果を表3に示す。
【表3】 表3より、無機系バインダーを用いなくても成形物13
を製造することができた。該成形物は曲げ強度も弾力性
も有していた。また、無機系バンダーとして岩綿を用い
ると弾力性が向上することがわかった。
【0046】
【発明の効果】本発明の組成物を用いることにより、余
剰分の小麦ふすまのリサイクルを図ることができ、生分
解性を有し自然環境にやさしい建材用組成物、内装用建
築組成物、ブロック組成物を提供することができる。ま
た、本発明の組成物を用いることにより、製品の軽量化
を図ることができる。
【0047】本発明の組成物を用いた建材、内装用建築
ボード、ブロックは、湿度調節性、消臭性、防音性、電
磁波遮断性またはマイナスイオン効果を有し、生活環境
をより良くしてくれる。また、本発明の組成物を用いた
建材、内装用建築ボード、ブロックは、クッション性を
有し関節等の負担を軽減できるので、本発明は身体にや
さしい建材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 湿度調節性試験の結果を示す。
【図2】 アンモニア吸着性試験の結果を示す。
【図3】 電磁波遮断性試験の結果を示す。
【符号の説明】
1〜8 成形物1〜8 9 比較例成形物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04C 2/26 (C04B 28/02 //(C04B 28/02 18:24 Z 18:24 14:46 14:46 18:10 B 18:10 18:26 18:26 22:06) Z 22:06) 111:40 111:40 E04C 1/04 Z Fターム(参考) 2E001 DF06 DH01 DH12 DH13 DH21 FA06 FA14 GA12 HA01 HA03 HA32 HC00 HC05 JA01 JA02 JA25 JC03 JC05 JC09 2E162 CA01 CA04 CC00 FA01 FA02 FA16 FC02 FC05 FC06 4G012 MA00 PA25 PA33 PB03 PB11 PC11 PC12 PC13

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小麦ふすまを含有する建材用組成物。
  2. 【請求項2】 小麦ふすまと無機系バインダーを含有す
    る組成物。
  3. 【請求項3】 さらに、多孔質炭素材料、セルロース系
    フィラー、抗菌剤および防虫剤からなる群から選ばれる
    少なくとも1種を含有する請求項1または2に記載の組成
    物。
  4. 【請求項4】 無機系バインダーが石膏、セメントおよ
    び岩綿からなる群から選ばれる少なくとも1種である請
    求項2または3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 多孔質炭素材料が木炭、竹炭および活性
    炭からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項
    3または4に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 セルロース系フィラーが古紙、シュレッ
    ダー紙およびおが粉からなる群から選ばれる少なくとも
    1種である請求項3〜5に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 抗菌剤が消石灰である請求項3〜6に記
    載の組成物。
  8. 【請求項8】 (a)小麦ふすま、(b)石膏または/
    およびセメント、および(c)木炭を含有する組成物。
  9. 【請求項9】 (a)小麦ふすま、(b)石膏または/
    およびセメント、(c)木炭、および(d)古紙または
    /およびシュレッダー紙を含有する組成物。
  10. 【請求項10】 さらに消石灰を含有する請求項8また
    は9に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 (a)小麦ふすま、(b)岩綿、およ
    び(c)おが粉を含有する組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載され
    た組成物を含有する建材。
  13. 【請求項13】 請求項1〜11のいずれかに記載され
    た組成物を含有する内装用建築ボード。
  14. 【請求項14】 請求項1〜11のいずれかに記載され
    た組成物を含有するブロック。
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