JP2001280124A - セル構造体収納容器及びそのアッセンブリ - Google Patents

セル構造体収納容器及びそのアッセンブリ

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JP2001280124A JP2000098817A JP2000098817A JP2001280124A JP 2001280124 A JP2001280124 A JP 2001280124A JP 2000098817 A JP2000098817 A JP 2000098817A JP 2000098817 A JP2000098817 A JP 2000098817A JP 2001280124 A JP2001280124 A JP 2001280124A
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敏雄 山田
Toshihiko Hijikata
俊彦 土方
Yukito Ichikawa
結輝人 市川
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒コンバータなどの実用温度範囲内におい
て、金属容器内のセル構造体に対する圧縮面圧の変動が
小さく、面圧分布を均一としてセル構造体の破損を防止
するようにしたセル構造体収納容器とそのアッセンブリ
を提供する。 【解決手段】 セル構造体14を金属容器11内に収納
してなるセル構造体収納容器である。セル構造体14外
周部と金属容器11の間に、耐熱性及びクッション性を
有する圧縮弾性材料15を圧縮状態で配することにより
セル構造体14を金属容器11内に把持し、圧縮弾性材
料15が、セラミック繊維又はセラミック繊維と耐熱性
金属繊維を含む耐熱性低熱膨張性材料であって、実用温
度範囲内において大きく増減を生じない圧縮特性を有
し、且つセル構造体14外周部に作用する圧縮力が大き
く変動せず、しかもセル構造体14外周部全体に実質的
に均一に作用するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、セル構造体収納
容器およびそのアッセンブリに関するもので、内燃機関
の排気ガス浄化用、脱臭用触媒担体またはフィルター、
あるいは触媒作用を利用する化学反応機器、例えば燃料
電池用改質器等に用いられる触媒用担体またはフィルタ
ーに適用することができる。
【0002】
【従来の技術】 最近の排ガス規制強化に伴い、エンジ
ン自体からのハイドロカーボン類(HC)、一酸化炭素
(CO)、窒素酸化物(NOX)などの有害物質の排出
量を低減する改良がなされている一方、現在の主流とな
っている三元触媒の方の改良も進み、両方の効果で有害
物質の排出量は低減している。
【0003】 しかしながら、このような排ガス規制強
化に伴う改良が進むにつれて、エンジン運転走行状態の
全般的に排出物が低減し、エンジンの始動直後に排出さ
れる有害物質の量がクローズアップされてきた。例え
ば、米国の規制走行サイクルであるFTP−75サイク
ルにおいては、エンジン始動直後の140秒間のBag−
1モードで全走行サイクルで排出される総排出量の60〜
80%が排出されている。これは、特にエンジン始動直後
(Bag−1A)では排気ガス温度が低いために触媒が
十分に活性化せず、有害物質が浄化されずに触媒を通過
してしまうためであった。
【0004】 また、エンジン始動直後では、燃焼状態
も安定しておらず、三元触媒の浄化性能を左右する重要
なファクターである排気ガスの空燃比(A/F)、即ち
排気ガス中の酸素量の割合が変動していることも原因と
なっている。A/Fが14.7の理論空燃比になった時に触
媒は最も効果的に浄化性能を発現する。触媒としては、
セル構造体のひとつであるセラミックハニカム構造体の
セル隔壁表面に高表面積を有する微細孔構造のγアルミ
ナを担持し、そのアルミナに触媒成分である白金、パラ
ジウム、ロジウム等の貴金属成分を担持したものが一般
的に使用されている。
【0005】 このため、エンジン始動直後の触媒の温
度を早く上昇させるために、触媒の位置を出来る限りエ
ンジンに近づけて排気ガス温度の高い場所に触媒を置い
たり、触媒自体の熱容量を下げるために、セル隔壁を薄
くしたり、早く排ガスの熱を吸収し且つ触媒と排ガスの
接触面積を増やすために担体のセル密度を増やしたりす
る工夫が行われている。エンジンの方ではA/Fを出来
る限り早く理論空燃比に到達させる改良がなされてい
る。また、触媒では、A/Fの変動を出来る限り和らげ
るために触媒作用の働きを持つ白金、ロジウム、パラジ
ウムの貴金属とともにセリアやジルコニアなどを加え
て、排気ガス中の酸素を貯蔵脱離している。これらの貴
金属や酸素貯蔵物質は、担体の多孔質なセル隔壁(リ
ブ)表面に担持されているγアルミナ層の細孔内に分散
して存在している。
【0006】 触媒用ハニカム構造体としては、高耐熱
性低熱膨張性セラミックスであるコージェライト材料が
主流であり、ハニカム構造体のセル構造は、自動車排ガ
ス浄化触媒用担体としては、セル形状が正方形であるこ
とが一般的であるが、他に長方形、三角形、六角形、丸
形なども存在する。更に、耐熱性ステンレス圧延箔を屈
曲させたものと平板状のものとを組み合わせてコルゲー
ト状に巻いたメタル製ハニカム構造体もあり、この場合
にはセル形状は正弦波状になる。
【0007】 自動車排ガス浄化触媒用担体のセル隔壁
厚さは、主流が約0.11mm〜0.17mmでセル密度が300〜120
0cpsiであるが、更に隔壁を薄くしたもので、0.02mm〜
0.10mmのものも存在する。熱交換器用途では1200cpsi以
上の高セル密度構造のものも存在する。セル隔壁厚さと
セル密度でセル構造が規定される。セル密度は通常cpsi
で示され、例えば、ここでセル密度400cpsiとは1平方イ
ンチ当たり400個のセルが存在することを意味してお
り、cpsiはcells per square inchの略である。セル隔
壁厚さはリブ厚とも称され、従来はmil単位で示されて
いた。1milは1000分の1inchで約0.025mmである。
【0008】 従来、バーミキュライトを含んだ加熱膨
張性材料のマットでセル構造体を把持して金属容器内に
キャニングすることが行われているが(米国特許第5,
207,989号、同第5,385,873号参照)、
この場合、加熱膨張により圧縮面圧が急激に増大するた
め、薄壁化したハニカム構造体等のセル構造体では構造
体強度が低く、急増した圧縮面圧が構造体強度(アイソ
スタティック強度)を上回る事態が生じ易くセル構造体
が破損する可能性が高くなる。また、加熱膨張性マット
は800℃を越えるあたりから急激に圧縮特性が劣化し始
めるため、1000℃あたりになると圧縮面圧がなくなり、
セル構造体を把持出来なくなる。これに対して、バーミ
キュライトを含まない非加熱膨張性材料のマットを用い
る場合(米国特許第5,580,532号、特許第27
98871号を参照)、温度上昇に伴う面圧変動が非常
に小さく、1000℃でも面圧がほとんど低下せず、セル構
造体を把持することが可能である。
【0009】 図12は両タイプのマットを2枚の平板
に挟みロードセルで圧縮力を付与した状態で電気炉内で
加熱しながら面圧の変動を計測した結果である。試料を
50×50mmに切断してシリカガラス板の間に挟み込み、電
気炉を備えた試験機にセットする。試料に室温状態で2k
g/cm2の圧力をロードセルを介して付与する。電気炉を
加熱して炉内雰囲気温度が100℃から1000℃に上昇する
まで100℃毎に面圧を測定する。膨張性マットはバーミ
キュライトを含む市販のマットであり、無膨張性マット
とは、市販のアルミナ繊維タイプの非加熱膨張性マット
(商品名:マフテック)である。非加熱膨張性マットで
も繊維材質がアルミナシリケート質の場合には、膨張性
マットのような急激な面圧上昇は見られないものの、80
0℃を越えたあたりから面圧が低下し1000℃では残余面
圧は無くなった。
【0010】 従来は、加熱膨張性把持材の代わりに非
膨張性把持材を用いることで、薄壁化したハニカム構造
体等セル構造体の把持を行っていたが、把持材であるマ
ットをセル構造体の周囲に巻いてから、金属容器内にキ
ャニングした場合、マットの合わせ部でズレが起こり易
く面圧が高くなり易い。また、マットを巻いたセル構造
体を金属容器内に押し込む際にはマットが押し込み方向
にズレ込むので、マットにしわが寄り易く、その部位で
やはり面圧が高くなり易い。このため、セル構造体外周
面に作用する圧縮面圧分布が不均一となる。部分的に高
くなった圧縮面圧がセル構造体のアイソスタティック強
度を上回るとセル構造体が破損してしまう。また、面圧
分布が不均一なため、実使用中におけるエンジン振動や
排ガス圧力などでセル構造体がずれ易くなる。
【0011】 セル構造体の強度は、「アイソスタティ
ック破壊強度試験」で測定される。これは、ゴムの筒状
容器にセル構造体である担体を入れてアルミ製板で蓋を
し、水中で等方加圧圧縮を行う試験で、コンバーターの
缶体に担体が外周面把持される場合の圧縮負荷加重を模
擬した試験で、アイソスタティック強度は、担体が破壊
した時の加圧圧力値で示され、社団法人自動車技術会発
行の自動車規格JASO規格M505-87で規定されている。自
動車排ガス浄化用触媒コンバーターは、通常、担体の外
周面把持によるキャニング構造を採用している。当然の
ことながら担体のアイソスタティック強度はキャニング
上高い方が好ましい。
【0012】 一般的に、自動車排ガス浄化触媒用担体
としてセラミックハニカム状構造体が用いられており、
セル隔壁厚さが0.100mm以下でかつ開口率が85%を越え
ると、アイソスタティック強度を10kg/cm2以上に維持す
ることが非常に困難となることが判ってきた。
【0013】 図13は、コージェライト質セラミック
ハニカム状構造体(φ106mm×150mm、セル構造2.5mil/9
00cpsi)と把持材マットとの間に電気接触抵抗を利用し
た感圧シートを挟み込み、ステンレス容器(材質409、
板厚1.5mm)内に押し込み又は巻き絞めキャニングした
時の面圧を測定し、計算上の設計面圧と比較した結果の
一例を示している。いずれのキャニング方法でも実測し
た最大面圧値はマットの合わせ部で発生しており、平均
面圧に比べて高い値を示している。特に押し込みキャニ
ングでは、マットの押し込み側前半分において後半分よ
りも全体的に面圧が高くなっていた。この他にスウェー
ジングや回転鍛造方法も実施したところ、巻き絞め方法
と同様の結果が得られた。マットには市販のアルミナ繊
維タイプ非加熱膨張性マットを使用した。設計面圧は担
体外径設計値と容器内径設計値から求まるギャップ寸法
とマット嵩密度カタログ値から計算により求めた。押し
込み、巻き締めのいずれにおいても実測平均面圧は設計
面圧とほぼ同じであったが、実測最大面圧は平均面圧よ
りも非常に高くて顕著であった。理由としては、実際の
ハニカム状構造体の外径精度に起因したギャップ変動と
マット合わせ面でのしわ、マットのズレ込みが原因であ
り、マット材質の柔軟性によっても影響される。押し込
みでは、高い設計面圧ほど平均面圧と最大面圧の差が大
きくなる傾向があり、これは缶体挿入時のマットのずれ
込みの影響が大きいことを示している。押し込みの高面
圧側で最大面圧がサチュレートする傾向が見られるが、
これは高面圧により、セラミック繊維が折損し弾力性が
低下したためである。従って、過度な面圧を付与するこ
とはセラミック繊維の折損を招くので好ましくない。
【0014】 キャニング設計時に設定した設計面圧よ
りも高い面圧が実際のキャニングで発生した場合に、ハ
ニカム構造体のアイソスタティック強度を越えるようで
あれば、その個所で構造体が破損してしまう危険があ
る。ハニカム構造体のセル隔壁厚さが薄くなり、構造体
強度レベルが低くなるに従い、設計面圧を下げることが
必要であるが、実際のキャニング面圧の異常上昇を抑
え、面圧の変動を出来る限り小さくしてやることが必要
になる。設計面圧と実際の面圧が等しければ狙い通りの
キャニング設計が可能で理想的である。
【0015】 更に、ハニカム構造体の外形精度に起因
して、ハニカム構造体と金属容器間のギャップが一定で
ないことや、ハニカム構造体を金属容器内に収納する際
の把持材のズレが原因で、ハニカム構造体の外周部に作
用する圧縮圧力が均一にならず、部分的に大きな把持面
圧が作用することで、ハニカム構造体を破損する可能性
がある。ハニカム構造体の隔壁厚さが薄くなるに従っ
て、ハニカム構造体のアイソアイソスタティック強度レ
ベルが低下するので、ハニカム構造体を把持する圧縮面
圧も、ハニカム構造体把持に必要な最低面圧を保持しな
がら出来る限り低くする必要があり、圧縮面圧のレベル
が低くなるに従って、面圧のバラツキも小さくする、即
ちより均一な面圧分布にする必要がある。
【0016】 図14は、構造体外径の変形量のキャニ
ング面圧に対する影響を調べるために、外径を偏芯加工
によりわざと変形させたアルミ製中実円柱体(実測平均
径φ103.0mm、最大径φ104.3mm、最小径φ102.3mm、長
さ120mm)の外周に市販のアルミナ繊維タイプ非加熱膨
張性マット(面密度1200g/m2)を巻いて、ステンレス容
器(内径φ110.9mm、加工公差±0.3mm)に押し込みキャ
ニングした時の最大ギャップ位置と最小ギャップ位置で
の設計面圧と実測されたキャニング面圧との関係を示し
ている。構造体の外径精度に起因してギャップが大きく
変動し、それに伴い面圧も変動している事が判る。ここ
でもマット合わせ面では面圧が4.5kg/cm2と高くなって
いた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】 従って、本発明は、
上記した従来の問題に鑑みてなされたものであり、その
目的は、触媒コンバータなどの実用温度範囲内におい
て、金属容器内のセル構造体に対する圧縮面圧の変動が
小さく、かつ面圧分布を均一としてセル構造体の破損を
防止するようにしたセル構造体収納容器とそのアッセン
ブリを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】 すなわち、本発明によ
れば、セル構造体を金属容器内に収納してなるセル構造
体収納容器において、該セル構造体外周部と該金属容器
の間に、耐熱性及びクッション性を有する圧縮弾性材料
を圧縮状態で配することにより前記セル構造体を前記金
属容器内に把持し、前記耐熱性及びクッション性を有す
る圧縮弾性材料が、セラミック繊維又はセラミック繊維
と耐熱性金属繊維を含む耐熱性低熱膨張性材料であっ
て、実用温度範囲内において大きく増減を生じない圧縮
特性を有し、且つ前記セル構造体外周部に作用する圧縮
力が大きく変動せず、しかも前記セル構造体外周部全体
に実質的に均一に作用することを特徴とするセル構造体
収納容器が提供される。
【0019】 本発明においては、前記圧縮弾性材料
が、マットやブランケットなどのような合わせ面を有さ
ない状態で前記セル構造体外周部と前記金属容器の間に
配されていることが好ましい。また、このセル構造体収
納容器は自動車排ガス浄化用として好適に用いることが
できる。また、本発明において、耐熱性及びクッション
性を有する圧縮弾性材料としては、バーミュキュライト
を実質上含まない非加熱膨張性材料、又は少量のバーミ
ュキュライトを含む加熱低膨張性材料であり、アルミ
ナ、高アルミナ、ムライト、炭化珪素、窒化珪素、ジル
コニア、チタニアからなる群より選ばれた少なくとも1
種あるいはそれらの複合物からなるセラミック繊維を主
成分とすることが好ましい。
【0020】 また、前記予めセル構造体の外周部に前
記圧縮弾性材料を被覆した後に、前記金属容器内に該セ
ル構造体を収納し、該セル構造体に圧縮面圧を付与する
ことにより、前記金属容器内に前記セル構造体を把持し
ていることが好ましく、前記金属容器内への前記セル構
造体の収納、及び前記セル構造体へ前記圧縮弾性材料を
介して圧縮面圧を付与する手段が、クラムシェル、押し
込み、巻き絞め、スウェージング、及び回転鍛造のうち
のいずれかであることが好ましい。さらに、前記金属容
器内の空間内に前記セル構造体を配置した後、前記金属
容器と前記セル構造体の間の空隙に前記圧縮弾性材料を
充填し、前記金属容器外側から外圧を加えることによ
り、前記金属容器内に前記セル構造体を把持しているこ
とが好ましい。
【0021】 本発明においては、高温状態の前記金属
容器内に、低温状態の前記セル構造体を配置した状態で
圧縮弾性材料を充填した後、全体を室温まで冷却して該
セル構造体に圧縮面圧を付与することが好ましく、ま
た、前記圧縮弾性材料と耐熱金属製ワイヤメッシュとが
混在した状態で、前記セル構造体と前記金属容器との間
で圧縮面圧を前記セル構造体に付与しながら介在してい
ることも好ましい。さらに、予め前記セル構造体の周囲
に前記ワイヤメッシュが配置され、その周囲から圧縮弾
性材料が該ワイヤメッシュを全体的に埋めるようにして
塗布されていることが好ましく、予め前記金属容器内に
前記セル構造体と前記ワイヤメッシュを、該金属容器と
該セル構造体との間に介在するように配置し、前記圧縮
弾性材料を該金属容器と該セル構造体との間に充填する
ことも好ましい。
【0022】 本発明で用いるセル構造体としては、複
数の隔壁により形成された複数のセル通路を有するセラ
ミックハニカム状構造体であって、セル隔壁厚さが0.10
0mm以下、開口率が85%以上であることが好ましい。ま
た、セラミックハニカム状構造体であるセル構造体の周
囲にその外径輪郭を形成する外壁を有し、その外壁厚さ
が少なくとも0.05mmであることが好ましい。さらに、前
記セル構造体外壁の外周面に本質的に圧縮弾性を有さな
い耐熱性かつ低熱膨張性材料が被覆されていることが好
ましい。また、前記セラミックハニカム状構造体が、外
壁がなくセル隔壁が該ハニカム状構造体の外周面に露出
した本体と、露出したセル隔壁間にも存在するように本
体外周部に配置されたセラミック繊維を含む耐熱性材料
の外殻部分とから構成されることも好ましい。この場
合、前記外殻部分のセラミック繊維を含む耐熱性材料層
が圧縮弾性を有し、前記ハニカム状構造体を金属容器内
に把持する圧縮面圧を発現するようにすることが望まし
い。
【0023】 本発明において用いるセル構造体として
は、セラミックハニカム状構造体のほか、セラミック材
料あるいは耐熱性金属材料からなるフォーム状構造体で
あってもよい。また、セル構造体は、コージェライト、
アルミナ、ムライト、ジルコニア、燐酸ジルコニウム、
アルミニウムチタネイト、炭化珪素、窒化珪素、チタニ
ア、ステンレス系材料、ニッケル系材料等の耐熱材料あ
るいはそれらの複合材からなることが好ましい。
【0024】 本発明では、前記セル構造体に触媒成分
を担持した後に、該セル構造体を前記金属容器内に収納
把持してなることが、セル構造体収納容器を触媒コンバ
ータとして用いる場合に好ましい。また、前記セル構造
体を前記金属容器内に収納把持した後に、触媒成分を該
セル構造体に担持するようにすることも好ましい。
【0025】 また、本発明によれば、前記セル構造体
を把持した前記のセル構造体収納容器を、流体の流れ方
向に沿って一つの金属外筒内に複数個直列に配列してな
り、該複数個のセル構造体収納容器のうち少なくとも前
側と後側のセル構造体収納容器を、該金属外筒の外周面
からレーザービーム溶接により該金属外筒に固定したこ
とを特徴とするセル構造体収納容器アッセンブリが提供
される。
【0026】
【発明の実施の形態】 以下、本発明をその実施形態に
基づいて詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態
に限定されるものではない。本発明は、セル構造体を金
属容器内に収納してなるセル構造体収納容器において、
このセル構造体外周部と金属容器内面の間に、耐熱性及
びクッション性を有する圧縮弾性材料を圧縮状態で配す
ることにより前記セル構造体を前記金属容器内に把持す
るものである。そして、本発明では、耐熱性及びクッシ
ョン性を有する圧縮弾性材料として、セラミック繊維又
はセラミック繊維と耐熱性金属繊維を含む耐熱性低熱膨
張性材料であって、実用温度範囲内において大きく増減
を生じない圧縮特性を有し、且つ前記セル構造体外周部
に作用する圧縮力が大きく変動せず、しかも前記セル構
造体外周部全体に実質的に均一に作用するものを用いて
いる。
【0027】 上記したように、キャニング把持時に面
圧が部位によって大きく変動し不均一となる、あるいは
それに伴い面圧が高くなることの原因は、面圧負荷時
のマットの合わせ面でのしわ寄せ、金属容器(缶体)
内への挿入時のマットのズレ、セル構造体の外径形状
精度に起因したセル構造体と缶体間のギャップ不均一、
の大きく3つの要因に整理できる。
【0028】 一般的には、キャニング方法として、図
1に示す押し込み方法、図2に示す巻き絞め方法、ある
いは図3に示すクラムシェル方法のうちのいずれかの方
法が行われている。また、この他に、図4に示すよう
な、金属塑性加工技術を応用した、金属容器11を外部
からタップ(加圧型)12を介して圧縮圧力を加えて金
属容器11の外径寸法を絞る方法(スウェージング方
法)も行われている。更には、図5に示すように、塑性
加工を応用した方法で金属容器11を回転させながら加
工治具18を用いて外周面を塑性加工により絞り込む方
法、いわゆる回転鍛造方法によることで金属容器の外径
を絞り、面圧を付与する方法も可能である。
【0029】 上記クラムシェル、押し込み、巻き絞め
の方法は、図1〜3に示すように、予めセル構造体14
に圧縮弾性把持材(圧縮弾性材料)15を巻いておくも
ので、クラムシェル方法は、図3のように、それを2分
割された金属容器11a,11bで負荷を与えながら挟
み込み、2つの金属容器11a,11bの合わせ面(つ
ば)16a,16bの個所を溶接することで一体化容器
とする。押し込み方法は、図1のように、ガイド17を
利用して一体金属容器11内に圧入する。巻き絞め方法
は、図2のように、金属板11cを巻き付けて引っ張る
ことで面圧を付与し、金属板11cの合わせ部を溶接し
て固定する。
【0030】 上記のマット合わせ面のしわという問
題に関しては、マットを使用する以上、上記キャニング
方法のいずれの方法でも発生する。マット合わせ部の加
工精度及び展開長さとセル構造体外周長さとの関係にも
影響されるので、合わせ部でのマットのしわ寄せを管理
することは困難であり、合わせ面で発生する面圧異常は
個体間の差異が非常に大きい。このため、合わせ面を持
たないマットを使わないようにすることが本質的な解決
となることを見出した。そのため、本発明では、マット
に代わる圧縮弾性材料を予めセル構造体外周面に塗布等
手法によって被覆することにより、合わせ面を形成する
ことを無くすことができる。
【0031】 上記のマットのズレに関しては、クラ
ムシェル方法によれば、上下面から金属容器(缶体)1
1a,11bで押え込む際にマット(圧縮弾性材料)の
ズレが起こり、押し込み方法では、缶体11に挿入する
際に挿入側でマットのズレが起る。このため、ズレた部
位が広範囲に及ぶと全体的にも面圧が高くなってしま
う。従って、面圧を付与するのに適した方法は、出来る
限り、マットと缶体との相対的な位置のズレを起こさな
いで、缶体11内においてセル構造体14に面圧を付与
して把持することである。この観点から、巻き絞め方
法、スウェージング方法、及び回転鍛造方法は、面圧を
付与する前に、予め缶体11が圧縮弾性材料15で包ま
れたセル構造体14を取り囲んだ状態となっているの
で、缶体11と圧縮弾性材料15との相対的な位置のズ
レが小さく、望ましいものである。クラムシェル方法に
おいても、上下の分割容器(缶体)11a,11bを曲
げながらセル構造体14を挟み込むことで、缶体11
a,11bと圧縮弾性材料15との間の位置ズレを出来
る限り抑えることは缶体の押え込み方法の改善である程
度は可能であるが、キャニング装置や治具が複雑化する
ことになる。押し込み方法は、セル構造体14を缶体1
1内に配置する方法として利用し、面圧を付与する手段
にはスウェージング方法あるいは回転鍛造方法を用いる
ことも可能である。
【0032】 上記のギャップの不均一に関しては、
セル構造体が一般的には押出し成形、焼成された一体の
コージェライト質セラミックハニカム状構造体であり、
その外径精度が成形から焼成に至るプロセスでの変形に
起因しているため、缶体に比べて大きな形状変形を有す
るために起る問題である。ギャップが不均一であると、
セル構造体の周囲に配置された圧縮弾性材料、例えばマ
ットの厚さが一定の場合に、ギャップが小さいところと
大きいところで、マットの圧縮量が変動することにな
り、このため面圧もそれに伴って変動する。そこで、本
発明では、図7(a)(b)に示すように、セル構造体
14を成形、焼成した後、外周加工を行い、図7(b)
のセル構造体30とすることにより、セル構造体の外径
精度を高め、しかも加工した外周面に耐熱性を有するコ
ーティングを施すことにより外壁31を形成することが
好ましい。こうすることで、セル構造体の外径精度を高
めることが可能であり、外径寸法が比較的大きく、外径
変形が大きいトラック・バス等の大型ディーゼル車排気
ガス浄化触媒用担体又はディーゼルパティキュレートフ
ィルター(DPF)として使われるハニカム状構造体に
適用することができる。
【0033】 また、上記の問題は、セル構造体の外
径精度を向上させることによっても解決出来るが、マッ
ト厚さをギャップ寸法に適応することでも解決出来る。
マット厚さをギャップに合わせることは非現実的である
ことから、本発明の一形態では、マットを使わずに、マ
ットに代わる圧縮弾性材料を缶体とセル構造体の間の隙
間(ギャップ)に充填することとした。このことによ
り、圧縮弾性材料の厚さをギャップ寸法に適応させるこ
とが可能である。
【0034】 スウェージング方法においては、図4に
示すように、金属容器11とセル構造体14間の隙間に
圧縮弾性材料15を充填する方法の他、セル構造体であ
る担体14の外周面に圧縮弾性材料15を塗布後に、面
圧が実質的に担体外周部に付与されない状態で金属容器
11内に担体14を押し込んだ後、金属容器11をタッ
プ12により加圧する方法でも良い。更には、予め円筒
形状の型枠の中にセル構造体を配置しておき、その型枠
とセル構造体との隙間に充填する方法でもよい。いずれ
の方法でも、圧縮弾性材料を塗布あるいは充填後に熱処
理することにより、水分あるいは有機質バインダーを蒸
発・分解させた後に、面圧を付与させることでキャニン
グを行う。
【0035】 同様に、図5に示すように、実質的に面
圧を付与していない状態で担体14を金属容器11内に
設置した後、金属容器11を回転させながら加工治具1
8により金属容器11の外周面を塑性加工により絞り込
む方法、いわゆる回転鍛造方法によることで金属容器1
1の外径を絞り、面圧を付与する方法も可能である。ス
ウェージング方法及び回転鍛造法はいずれも従来から知
られている塑性加工方法の応用例である。以上のことか
ら、圧縮弾性材料のずれ込みを防ぎ、より均一な圧縮面
圧特性を発現するには、巻き締め方法、スウェージング
方法、あるいは回転鍛造方法がより好ましい。
【0036】 本発明で用いる圧縮弾性材料としては、
バーミキュライトを全く含まない非加熱膨張性材料か、
あるいは少量のバーミキュライトを含む加熱低膨張性材
料が好ましい。また、この圧縮弾性材料は、アルミナ、
高アルミナ、ムライト、炭化珪素、窒化珪素、ジルコニ
ア、チタニア等のセラミック繊維からなる群より選ばれ
た少なくとも1種あるいはそれらの複合物からなる繊維
材料を含んだ材料を主成分とすることが望ましい。これ
に少量の無機質バインダを、例えば乾燥重量比で繊維材
料100に対して2〜20の割合で配合し、更に適当な水分を
加えpH調整を行うことにより、塗布あるいは充填作業が
可能な適度な可塑性及び粘性を付与出来る。繊維材料と
しては、例えば、可撓性のある繊維径が約2〜6μmのセ
ラミック長繊維が圧縮弾性を得るために好適である。繊
維径が太過ぎ、また、繊維長さが短すぎると繊維の可撓
性が乏しく不適当である。しかしながら、太い繊維を細
い繊維の中に混合することで、可撓性を維持しつつ、面
圧に拮抗することとなり、可撓性を有する細い繊維が折
損することを抑制する効果が期待できる。
【0037】 繊維材質としては、上記のほかにアルミ
ナシリケートも使用可能であるが、本質的にガラス質の
ために高温環境での熱収縮が大きく、この点で結晶質繊
維の方が好ましい。ガラス質の場合には、高温環境で繊
維内に結晶成分を析出し材質を劣化させるときもある。
このため、ガラス質の場合には高温加熱特性に注意が必
要である。従来から知られているように、無機質バイン
ダーとしては、水ガラス、コロイダルシリカ、コロイダ
ルアルミナ等が利用可能である。更なる耐熱安定性、低
膨張性を得るには、例えばコージェライト、窒化珪素、
SiC等のセラミック粉末の利用が可能である。結合性
付与の観点からは、無機質材料だけでなく有機質系バイ
ンダーも利用可能である。従来から知られるように、エ
マルジョンラテックス等の有機バインダーの使用で結合
性付与のみでなく、キャニング時のマットのズレ抑制効
果もある程度期待できる。圧縮弾性を実質的に保有する
か否かは、含有するセラミック繊維の特性(可撓性の有
無)とその繊維とバインダーの割合で決まる。従来技術
からも判るように、セラミック繊維含有圧縮弾性材料の
未圧縮状態での嵩密度は0.05〜0.30g/cm3が好ましく、
繊維量の割合を増やす程、圧縮弾性能力は高まり、少な
い程圧縮弾性能力は低くなる。バーミキュライトの含有
量は、加熱膨張性を出来る限り抑えることで圧縮面圧変
動を小さくするために少量、好ましくは15重量%以下と
する。但し、使用温度が800℃を越える場合にはバーミ
キュライトの少量添加もあまり意味がなくなり好ましく
ない。ステンレス系、ニッケル系、タングステン、モリ
ブデン等の耐熱金属繊維を適度に混ぜ込んでクッション
性を高めることも可能である。高温の排ガスに晒される
場合、繊維の風蝕現象が起るので、金属繊維により耐風
蝕性を改善することが出来る。
【0038】 また本発明では、セル構造体の外周部に
非圧縮弾性、即ち本質的にクッション性を有さない耐熱
性かつ低熱膨張性材料を塗布し、更にその周囲にセラミ
ック繊維またはセラミック繊維と耐熱性金属繊維を含み
クッション性を有する耐熱性かつ低熱膨張性の圧縮弾性
材料を塗布するか、あるいはセラミック繊維またはセラ
ミック繊維と耐熱性金属繊維を非圧縮弾性層の外側に向
かって、繊維シートを順次積層していく方法などによ
り、順次増量して積層配置(傾斜構造)することで、高
いクッション性を得ることができる。
【0039】 本発明においては、図7(a)に示すよ
うに、担体14の外周部に非圧縮弾性材料を塗布して外
壁31を形成することにより、セル構造体外径精度を良
好な状態にし、金属容器(ケーシング)との間のギャッ
プの変動を小さくし、キャニング時に担体に作用する圧
縮面圧の変動を小さくすることが可能である。また、面
圧変動を小さく出来るので面圧を低めに設定することも
可能となり、比較的強度の低いセル構造体をキャニング
することが可能となる。圧縮弾性を実質的に保有するか
否かは、含有するセラミック繊維の特性(可撓性の有
無)とその繊維とバインダーの割合で決まるので、可撓
性の小さい繊維を使うか、繊維の割合を少なくすること
で非圧縮弾性材料が得られる。従来技術(特許第261372
9号)で示されるように、セラミック繊維やセラミック
粒子を骨材として、それに無機質バインダーと水分を加
えることで結合性と適度な粘性を付与することができ、
塗布可能な非圧縮弾性材料が得られる。
【0040】 また、本発明では、図6に示すように、
圧縮弾性材料15と耐熱金属製ワイヤメッシュ20とが
混在した状態(混在物)とし、セル構造体14と金属容
器11内面との間において、圧縮面圧をセル構造体14
に付与しながら上記混在物を介在させることで、圧縮弾
性材料のクッション性をワイヤメッシュのばね特性を利
用して向上させることが可能である。予めセル構造体の
周囲に該ワイヤメッシュを配置し、その周囲から圧縮弾
性材料をワイヤメッシュを全体的に埋めるようにして塗
布する方法、あるいは、予め、金属容器内にセル構造体
とワイヤメッシュを該金属容器と該構造体との間に介在
するように配置し、圧縮弾性把持材料を該金属容器と該
構造体との間に充填する方法が好ましく用いられる。
【0041】 従来から、金属ワイヤメッシュを主とし
た圧縮弾性把持構造も知られていたが、排ガス温度上昇
に伴い金属材料の弾性能力が低下しワイヤメッシュのへ
たり現象により把持力が低下する問題があったため、加
熱膨張性マットを主とした把持構造が主流となってい
た。しかしながら、前述した通り、最近、更に排ガス温
度が高い環境下に曝されることや急激な面圧変動を避け
る必要性が生じたことから、加熱膨張性マットに代えて
非加熱膨張性マットを使うようになってきた。非加熱膨
張性マットは温度変動に伴う面圧変動が小さいことが利
点であるが、圧縮弾性能力が比較的小さくクッション性
の点では、温度特性を無視すればバーミキュライトを含
んだ加熱膨張性マットや金属ワイヤメッシュに較べると
劣っている。
【0042】 そこで、本発明者は、非加熱膨張性把持
材料の低クッション性を補うために金属ワイヤメッシュ
と組み合わせることを見出した。すなわち、上記のよう
に、非加熱膨張性材料の層内にワイヤメッシュを混在さ
せることで、排ガスにより加熱したセル構造体から伝導
や放射で伝わる熱を非加熱膨張性把持材料が吸収するこ
とにより、ワイヤメッシュの温度上昇を抑制し、ワイヤ
メッシュのへたり現象を防止できる。また、クッション
性を高めることで、必要な面圧を得るための圧縮量を低
減することが可能となり、圧縮弾性把持層厚さを薄くし
金属容器とセル構造体の間のギャップを減らすことが可
能となる。これにより、セル構造体の有効な排ガス通過
断面積を大きくすることが出来、圧力損失の低減効果が
得られる。
【0043】 また、本発明においては、図8に示すよ
うに、セル構造体であるハニカム状構造体14の外周部
を加工してセル変形部の存在する低強度部を除去した
後、構造体外周部に非圧縮弾性の耐熱性かつ低熱膨張性
材料を塗布し、外周コート部22を形成することによ
り、ハニカム状構造体(担体)の外周部を補強してアイ
ソ強度を向上させることができる。更に、その非圧縮弾
性材料層の周囲にセラミック繊維またはセラミック繊維
と耐熱性金属繊維を含みクッション性を有する耐熱性か
つ低熱膨張性の圧縮弾性材料を塗布するか、あるいはセ
ラミック繊維またはセラミック繊維と耐熱性金属繊維を
非圧縮弾性層の外側に向かって、繊維シートを順次積層
していく方法などで、順次増量して積層配置(傾斜構
造)することで外周コート部22を形成することもで
き、高いクッション性を得る。このように、ハニカム状
構造体の外周加工と外周コートによりハニカム状構造体
の外径精度が高まり、金属容器とのギャップを小さくで
きるので圧縮面圧を低く設定するとともに、面圧の大き
な増減を回避できる。
【0044】 なお、ハニカム状構造体を外周加工する
ことで外壁を除去すると、セル隔壁が剥き出しとなり、
それら隔壁により構造体外周面には凹凸が形成される。
非圧縮弾性材料は剥き出しとなったセル隔壁間に充填し
て、凹凸を埋めるように塗布する。セル隔壁の間に加熱
膨張性材料が存在すると、加熱時に隔壁を膨張により押
し割るため、外周加工して外壁のないハニカム状構造体
に対しては非加熱膨張性であることが必要である。セラ
ミックハニカム状構造体への外周コーティングにより、
構造体外周部が補強され、同時に担体の外径精度が向上
することで、キャニング面圧を低く設定することが可能
となれば、圧縮弾性材料として非加熱膨張性材料だけで
はなく、バーミキュライトを含んだ加熱膨張性材料も適
用が可能である。但し、加熱膨張による急激な面圧上昇
を避けるためには、バ−ミキュライト量を出来る限り低
減することが好ましい。外周加工した構造体外周部に直
接に非加熱性圧縮弾性材料を充填塗布することでも良
い。構造体外径精度が良好なため、金属容器とのギャッ
プを小さく設定することが可能となることは、ハニカム
状構造体の排ガス通過有効断面積を増やすことになり、
圧力損失性能を向上することが可能となる。
【0045】 また、触媒担持前に金属容器内にセル構
造体を把持してから、セル構造体に触媒を担持する方法
もあり得る。この方法によれば、触媒担持工程中に、セ
ル構造体が欠けたり、破損したりする可能性があるの
で、それを回避することが出来る。
【0046】 本発明で用いるセル構造体としては、ハ
ニカム状構造体のほか、セラミック材料あるいは耐熱性
金属材料からなるフォーム状構造体であってもよい。フ
ォーム状構造体の場合には、金属製であっても金属容器
への溶接が困難な場合がある。セル構造体の材質は、コ
ージェライトの他にアルミナ、ムライト、ジルコニア、
燐酸ジルコニウム、アルミニウムチタネート、炭化珪
素、窒化珪素、チタニア、ステンレス系材料、ニッケル
系材料等の耐熱材料あるいはそれらの複合材からなるも
のでもよく、構造上、セル隔壁が薄く弱い構造体の場合
に有効である。
【0047】 なお、押出し成形されるハニカム状構造
体のセル形状には、図10に示すように、三角形、四角
形、六角形、丸形とがあり、一般的には、四角形状の一
つである正方形が多く利用されているが、最近は六角形
のものも利用が進んでいる。表1にセル構造の各種例を
示した。
【0048】
【表1】
【0049】 さらに、本発明においては、図9に示す
ように、セル構造体14を把持したセル構造体収納容器
25を、流体の流れ方向に沿って一つの金属外触媒コン
バータなどの実用温度範囲内において、金属容器内のセ
ル構造体に対する圧縮面圧の変動が小さく、かつ面圧分
布を均一としてセル構造体の破損を防止するようにした
セル構造体収納容器とそのアッセンブリを提供すること
に筒27内に複数個直列に配列し、この複数個のセル構
造体収納容器25のうち少なくとも前側と後側のセル構
造体収納容器25a,25bを、金属外筒27の外周面
の所定個所28にレーザービーム溶接で金属外筒27に
固定することで、触媒コンバータを形成することも出来
る。レーザービーム溶接はエネルギーを局部に集中する
ことが出来るので、溶接部の周囲への熱的影響を抑える
ことが可能であり、圧縮弾性材料の熱的ダメージを回避
できる。
【0050】
【実施例】 以下、本発明の実施例について説明する。 (実施例1〜4、比較例1)キャニング時面圧測定及び
キャニング時構造体耐久性を測定した。キャンング設計
面圧3kg/cm2の同一設計条件、及び表2に示す圧縮弾性
材料、セル構造体を用いて、従来方法によるキャニング
(比較例1)と本発明によるキャニング(実施例1〜
4)とを比較した結果を表2及び図11に示す。ハニカ
ム状構造体はキャニング実施前に、アイソスタティック
試験装置を用いて、10kg/cm2あるいは5kg/cm2の圧力に
おいて全数スクリーニングを行い、異常の無かった製品
をキャニング試験に供した。
【0051】 本発明の実施例3及び4においては、他
のセル構造体であるハニカム状構造体でも同様の試験を
実施したが、いずれにおいてもセル構造体の破損は認め
られなかった。本発明、特に実施例3、4においては設
計面圧と実キャニング面圧がほとんど同じであり、設計
通りにキャニングが可能となっていることが判った。ま
た、低アイソ強度のハニカム状構造体の場合には、それ
に応じて設計面圧を低く設定することで、破損の問題無
くキャニングが可能となる。
【0052】
【表2】
【0053】(実施例5〜6、比較例2)次に、押し抜
き試験及び加熱冷却振動試験を実施した。従来例である
比較例2として、乾燥質量割合で、アルミナ繊維45%、
無機質バインダー15%、バーミキュライト40%の混合物
に水分添加し混練した加熱膨張性材料を、ハニカム状構
造体外周面に塗布し乾燥後に巻き締めによりキャニング
した試料を試作して、押し抜き試験を実施した。試験機
に電気炉を取り付けて、キャニングした試料を電気炉内
の治具にセットし、所定温度に保った状態で、ハニカム
状構造体の部分をシリカ棒を介して押し抜く際の荷重を
測定した。押し抜き荷重が5kgf以上あれば、良好と判断
される。試料は押し抜き試験の前に、プロパンガスバー
ナー試験機にて、950℃×10分−100℃×10分を1サイク
ルとして100サイクルの加熱冷却を行なった。同様に
して、本発明によるキャニング試料(実施例5〜6)を
試験し比較した結果を表3に示す。900℃×5分−100℃
×5分を1サイクルとし10サイクルの加熱冷却を行な
う条件下において、200Hzの一定条件で振動を加える加
熱冷却振動試験も行なった。試験後の金属容器内でのハ
ニカム状構造体(φ106×150)の位置ズレ量が許容範囲
内か否かで合否を判定した。
【0054】
【表3】
【0055】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれ
ば、圧縮弾性材料のずれ込みを防ぎ、より均一な圧縮面
圧特性をしつつセル構造体を金属容器内に把持すること
ができるセル構造体収納容器とそのアッセンブリを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 金属容器内へのセル構造体の押し込み方法の
一例を示す一部切り欠き説明図である。
【図2】 金属容器内へセル構造体を収納するための巻
き絞め方法の一例を示す斜視図である。
【図3】 金属容器内へセル構造体を収納するためのク
ラムシェル方法の一例を示す斜視図である。
【図4】 金属容器内へセル構造体を収納するためのス
ウェージング方法の一例を示す断面図である。
【図5】 金属容器内へセル構造体を収納するためのス
ウェージング方法の一例を示す断面図である。
【図6】 圧縮弾性材料にワイヤメッシュを混在した状
態で金属容器内へセル構造体を収納する例を示す一部断
面図である。
【図7】 ハニカム状構造体の例を示すもので、(a)
はその外周部に外壁を形成した例を示す平面図、(b)
は斜視図である。
【図8】 ハニカム状構造体の外周部に外周コート部を
設けた例を示す一部拡大断面図である。
【図9】 本発明に係るセル構造体収納容器のアッセン
ブリの一例を示す断面図である。
【図10】 セル形状の各種例を示す説明図である。
【図11】 実施例1〜4及び比較例1のキャニング面
圧及び最大−最小変動率を示すグラフである。
【図12】 膨張性マットと無膨張性マットの温度に対
する面圧の変動状態を示すグラフである。
【図13】 キャニングの設計面圧と実際面圧の関係を
示すグラフである。
【図14】 最大ギャップ位置及び最小ギャップ位置で
の設計面圧と実際面圧の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
11…金属容器、11a,11b…分割金属容器、12
…タップ(加圧型)、14…セル構造体、15…圧縮弾
性材料、16a,16b…2つの金属容器の合わせ面
(つば)、17…ガイド、18…加工治具、20…ワイ
ヤメッシュ、22…外周コート部、25…セル構造体収
納容器、25a…前側のセル構造体収納容器、25b…
後側のセル構造体収納容器、27…金属外筒、28…金
属外筒外周面の所定個所、31…外壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 35/04 301 B01J 35/04 301J 331A 331 37/02 301M 37/02 301 B01D 53/36 ZABC (72)発明者 市川 結輝人 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 Fターム(参考) 3G091 AA02 AB01 BA08 BA10 BA39 GA06 GB01X GB01Z GB10X GB10Z GB13Z GB15Z GB16X GB16Z GB17X GB17Z HA27 HA28 HA29 HA31 HA32 HA47 4D048 AA06 AA13 AA18 BA03Y BA07Y BA08Y BA10X BA39Y BA41X BA42Y BA44Y BA45Y BA46Y BB02 BB18 CC03 CC04 CC06 CC32 CC38 CC63 4G069 AA08 AA11 BA01A BA04A BA05A BA13A BA13B BA18 BB06A BB11A BB14A BB15A BC16A BC50A BC51A BD05A CA03 CA09 EA18 EA19 EA26 EB11 EB12X EB12Y EB14Y EB15X EB15Y EE07 FA06 FB66 FB70

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セル構造体を金属容器内に収納してなる
    セル構造体収納容器において、 該セル構造体外周部と該金属容器の間に、耐熱性及びク
    ッション性を有する圧縮弾性材料を圧縮状態で配するこ
    とにより前記セル構造体を前記金属容器内に把持し、 前記耐熱性及びクッション性を有する圧縮弾性材料が、
    セラミック繊維又はセラミック繊維と耐熱性金属繊維を
    含む耐熱性低熱膨張性材料であって、実用温度範囲内に
    おいて大きく増減を生じない圧縮特性を有し、且つ前記
    セル構造体外周部に作用する圧縮力が大きく変動せず、
    しかも前記セル構造体外周部全体に実質的に均一に作用
    することを特徴とするセル構造体収納容器。
  2. 【請求項2】 前記圧縮弾性材料が、合わせ面を有さな
    い状態で前記セル構造体外周部と前記金属容器の間に配
    されている請求項1記載のセル構造体収納容器。
  3. 【請求項3】 自動車排ガス浄化用として用いられる請
    求項1又は2記載のセル構造体収納容器。
  4. 【請求項4】 前記耐熱性及びクッション性を有する圧
    縮弾性材料が、バーミュキュライトを実質上含まない非
    加熱膨張性材料、又は少量のバーミュキュライトを含む
    加熱低膨張性材料であって、アルミナ、高アルミナ、ム
    ライト、炭化珪素、窒化珪素、ジルコニア、チタニアか
    らなる群より選ばれた少なくとも1種あるいはそれらの
    複合物からなるセラミック繊維を主成分とすることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のセル構造
    体収納容器。
  5. 【請求項5】 予め前記セル構造体の外周部に前記圧縮
    弾性材料を被覆した後に、前記金属容器内に該セル構造
    体を収納し、該セル構造体に圧縮面圧を付与することに
    より、前記金属容器内に前記セル構造体を把持している
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    セル構造体収納容器。
  6. 【請求項6】 前記金属容器内への前記セル構造体の収
    納、及び前記セル構造体へ前記圧縮弾性材料を介して圧
    縮面圧を付与する手段が、クラムシェル、押し込み、巻
    き絞め、スウェージング、及び回転鍛造のうちのいずれ
    かである請求項1〜5のいずれか1項に記載のセル構造
    体収納容器。
  7. 【請求項7】 前記金属容器内の空間内に前記セル構造
    体を配置した後、前記金属容器と前記セル構造体の間の
    空隙に前記圧縮弾性材料を充填し、前記金属容器外側か
    ら外圧を加えることにより、前記金属容器内に前記セル
    構造体を把持していることを特徴とする請求項1〜6の
    いずれか1項に記載のセル構造体収納容器。
  8. 【請求項8】 前記セル構造体へ前記圧縮弾性材料を介
    して圧縮面圧を付与する手段が、スウェージングあるい
    は回転鍛造のいずれかである請求項1〜5のいずれか1
    項に記載のセル構造体収納容器。
  9. 【請求項9】 高温状態の前記金属容器内に、低温状態
    の前記セル構造体を配置した状態で、圧縮弾性材料を充
    填した後、全体を室温まで冷却して該セル構造体に圧縮
    面圧を付与する請求項1〜6のいずれか1項に記載のセ
    ル構造体収納容器。
  10. 【請求項10】 前記圧縮弾性材料と耐熱金属製ワイヤ
    メッシュとが混在した状態で、前記セル構造体と前記金
    属容器との間で圧縮面圧を前記セル構造体に付与しなが
    ら介在していることを特徴とする請求項1〜9のいずれ
    か1項に記載のセル構造体収納容器。
  11. 【請求項11】 予め前記セル構造体の周囲に前記ワイ
    ヤメッシュが配置され、その周囲から圧縮弾性材料が該
    ワイヤメッシュを全体的に埋めるようにして塗布されて
    いることを特徴とする請求項10記載のセル構造体収納
    容器。
  12. 【請求項12】 予め前記金属容器内に前記セル構造体
    と前記ワイヤメッシュを、該金属容器と該セル構造体と
    の間に介在するように配置し、前記圧縮弾性材料を該金
    属容器と該セル構造体との間に充填することを特徴とす
    る請求項10記載のセル構造体収納容器。
  13. 【請求項13】 前記セル構造体が、複数の隔壁により
    形成された複数のセル通路を有するセラミックハニカム
    状構造体であって、セル隔壁厚さが0.100mm以下で、開
    口率が85%以上であることを特徴とする請求項1〜12
    のいずれか1項に記載のセル構造体収納容器。
  14. 【請求項14】 前記セラミックハニカム状構造体の周
    囲に前記セル構造体の外径輪郭を形成する外壁を有して
    おり、外壁厚さが少なくとも0.05mmであることを特徴と
    する請求項13記載のセル構造体収納容器。
  15. 【請求項15】 前記セル構造体外壁の外周面に本質的
    に圧縮弾性を有さない耐熱性かつ低熱膨張性材料が被覆
    されていることを特徴とする請求項14記載のセル構造
    体収納容器。
  16. 【請求項16】 前記セラミックハニカム状構造体が、
    外壁がなくセル隔壁がハニカム状構造体の外周面に露出
    した本体と、露出したセル隔壁間にも存在するように本
    体外周部に配置されたセラミック繊維を含む耐熱性材料
    の外殻部分とから構成されることを特徴とする請求項1
    3〜15のいずれか1項に記載のセル構造体収納容器。
  17. 【請求項17】 前記外殻部分のセラミック繊維を含む
    耐熱性材料層が圧縮弾性を有し、前記ハニカム状構造体
    を金属容器内に把持する圧縮面圧を発現する請求項16
    記載のセル構造体収納容器。
  18. 【請求項18】 前記セル構造体がセラミック材料ある
    いは耐熱性金属材料からなるフォーム状構造体である請
    求項1〜12のいずれか1項に記載のセル構造体収納容
    器。
  19. 【請求項19】 前記セル構造体が、コージェライト、
    アルミナ、ムライト、ジルコニア、燐酸ジルコニウム、
    アルミニウムチタネイト、炭化珪素、窒化珪素、チタニ
    ア、ステンレス系材料、ニッケル系材料等の耐熱材料あ
    るいはそれらの複合材からなることを特徴とする請求項
    1〜18のいずれか1項に記載のセル構造体収納容器。
  20. 【請求項20】 前記セル構造体に触媒成分を担持した
    後に、該セル構造体を前記金属容器内に収納把持してな
    る請求項1〜19のいずれか1項に記載のセル構造体収
    納容器。
  21. 【請求項21】 前記セル構造体を前記金属容器内に収
    納把持した後に、触媒成分を該セル構造体に担持するよ
    うにした請求項1〜19のいずれか1項に記載のセル構
    造体収納容器。
  22. 【請求項22】 前記セル構造体を把持した請求項1〜
    21のいずれか1項に記載のセル構造体収納容器を、流
    体の流れ方向に沿って一つの金属外筒内に複数個直列に
    配列してなり、該複数個のセル構造体収納容器のうち少
    なくとも前側と後側のセル構造体収納容器を、該金属外
    筒の外周面からレーザービーム溶接により該金属外筒に
    固定したことを特徴とするセル構造体収納容器アッセン
    ブリ。
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