JP2001279019A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

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JP2001279019A
JP2001279019A JP2000134012A JP2000134012A JP2001279019A JP 2001279019 A JP2001279019 A JP 2001279019A JP 2000134012 A JP2000134012 A JP 2000134012A JP 2000134012 A JP2000134012 A JP 2000134012A JP 2001279019 A JP2001279019 A JP 2001279019A
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JP
Japan
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weight
thermoplastic elastomer
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isoprene
molecular weight
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JP2000134012A
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English (en)
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Shigehiro Koga
重宏 古賀
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Taiko KK
Original Assignee
Taiko KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性エラストマーとしての機能を損なわ
ずに、耐油性、耐候性、耐ブロッキング性(粘着)が改
良された組成物を提供すること 【解決手段】 非架橋のブタジエン若しくはイソプレン
の単独重合体又はブタジエン若しくはイソプレンの比率
が50重量%以上であるスチレン系化合物若しくはイソ
ブチレン若しくはアクリル酸エステル化合物等とのラン
ダム共重合体100重量部に対して、融点又は及び軟化
点が120℃以下で且つ分子量分布指数Q値(重量平均
分子量/数平均分子量)が4.0以下であるポリエチレ
ン樹脂50〜150重量部を配合してなる熱可塑性エラ
ストマー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【001】
【発明の属する技術分野】 本発明は非架橋のブタジエ
ン若しくはイソプレンの単独重合体、又はブタジエン若
しくはイソプレンの比率が50重量%以上であるスチレ
ン系化合物若しくはイソブチレン若しくはアクリル酸エ
ステル系化合物等とのランダム共重合体と、融点又は軟
化点が120℃以下であり且つ分子量分布の狭いポリエ
チレン樹脂よりなる柔軟性に富み、耐候性、耐油性、ブ
ロッキング性、成形加工性に優れた熱可塑性エラストマ
ー組成物に関する。
【002】
【従来の技術】 ブタジエン若しくはイソプレンの単独
重合体及びこれらとスチレン系モノマーのランダム共重
合体は合成ゴムとして汎用的に使われている。しかしこ
れら合成ゴムの品質上の欠点として耐油性、耐候性、耐
オゾン性が挙げられる。又取扱い上の欠点としてブロッ
キング性(粘着)が挙げられる。これらの問題点に対
し、耐油性対策としては架橋することであり、これでだ
めな場合は、耐油性ゴムを使うしかない。耐候性対策と
しては紫外線吸収剤、光安定剤の使用や顔料による隠蔽
効果、耐オゾン性対策としてはオゾン劣化防止剤の使用
等が主な対策である。いずれも、工程が増えたり、高価
な添加剤を使用するのでコストアップの要因になってい
る。 更にブロッキング性(粘着)に関して原料がブロ
ック状の場合はポリエチレンフィルムを挟んだり表面に
粉を振ったりしているが抜本的な対策はないのが現状で
ある。
【003】
【本発明が解決しようとする課題】 熱可塑性エラスト
マーとしての機能を損なわずに欠点であるところの耐油
性、耐候性、ブロッキング性(粘着)が改良された組成
物を提供すること。
【004】
【課題を解決するための手段】 ブタジエン若しくはイ
ソプレンの単独重合体又はブタジエン若しくはイソプレ
ンの比率が50重量%以上であるスチレン系化合物若し
くはイソブチレン若しくはアクリル酸エステル系化合物
等のとのランダム共重合体100重量部に対して、融点
又は及び軟化点が120℃以下で且つ分子量分布指数Q
値(重量平均分子量/数平均分子量)が4.0以下であ
るポリエチレン樹脂50〜150重量部を添加してなる
組成物が耐油性、耐候性、ブロッキング性(粘着)成形
加工性に極めて優れていることを見出し本発明に至っ
た。
【005】
【発明の実施の形態】 本発明に用いられる熱可塑性エ
ラストマーとは非架橋のブタジエン若しくはイソプレン
の単独重合体、イソプレン重合体としての天然ゴム、更
にブタジエン若しくはイソプレンの比率が50重量%以
上スチレン系化合物との共重合体、例えばスチレン−ブ
タジエンゴム(SBR)、スチレン−イソプレンゴム
(SIR)、イソブチレンとのランダム共重合体である
ブチルゴム等が挙げられる。
【006】ブタジエン又はイソプレン比率がが50重量
%以下のものは柔軟性に欠けポリエチレン樹脂との相溶
性も悪く熱可塑性エラストマーとして機能しない。
【007】本発明に用いられるポリエチレン樹脂とは融
点又は軟化点が120℃以下であり且つ分子量分布指数
Q値が4.0以下であるエチレン単独重合体又はエチレ
ンとアクリル酸エステル、酢酸ビニルを代表とするビニ
ールモノマー、炭素数3〜10のα−オレフィン等との
共重合体を云う。特にメタロセン触媒によるα−オレフ
ィンとの共重合体はべたつき・粘着が少なく適度の弾性
及び柔軟性があり、相溶性がよいので好んで用いられ
る。
【008】これらポリエチレン樹脂は熱可塑性エラスト
マー100重量部に対して50〜150重量部添加され
る。50重量部以下ではブロッキング性が防止できず、
且つ耐油性、耐候性の改善が十分ではない。150重量
部以上では弾性体としての機能例えば圧縮永久歪みや反
発弾性等の品質が低下しゴム状弾性体としては機能しな
くなる。更に耐熱性も極端に低下する。
【009】更に各種充填剤、増量剤を適量添加すること
によりブロッキング性や成形性の改善がはかれる。例え
ば無機充填剤としては炭酸カルシウム、硫酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネ
シウム、アルミナ、タルク、クレー、珪藻土、活性白土
等を挙げることが出来る。有機充填剤としては木粉、澱
粉、穀物紛、骨粉等を挙げることが出来る。
【010】添加量は熱可塑性エラストマー100重量部
に対して最大200重量部であり200重量部以上では
ゴム状弾性機能が損なわれる。
【011】本発明の組成物にあっては、通常ポリエチレ
ン樹脂や熱可塑性エラストマーに添加される酸化防止
剤、光安定剤、造核剤、滑剤、帯電防止剤、防曇剤、ア
ンチブロッキング剤、難燃剤、顔料、金属石鹸等の分散
剤若しくは中和剤等を本発明の目的を損なわない範囲で
併用することができる。
【012】本発明の樹脂組成物は、更に前述の添加剤を
所定量添加して、熱可塑性エラストマーがブロック状の
場合は通常バンバリーミキサー、或いはロール等で混練
しカレンダー成形法による製膜するか、シートカッター
により造粒して最終用途に供される。熱可塑性エラスト
マーがクラムかペレットの場合は通常の混合装置、例え
ばヘンシェルミキサー(商品名)、スーパーミキサー、
リボンブレンダー等を用いて混合し、直接又は造粒して
から射出成型法、押出成形法、ブロー成形法、カレンダ
ー成形法により目的とする成形品の製造に供される。前
記造粒は、通常の単軸押出機、2軸押出機、多軸押出機
等で行われる。加工温度は140℃以下であり好ましく
は80〜130℃である。
【013】
【実施例1,2】
【比較例1,2】ポリブタジエンゴム(JSR(株)
製,BR01)100重量部に対し、メタロセン触媒に
より重合されたポリエチレン樹脂(ダウ・プラスチック
社製、商品名アフィニテイーPL1880、融点100
℃、メルトインデックス1.0、Q=2.2)を各々3
0,60,120,200重量部を計量後110℃に加
熱した8インチロールに投入、5分間混練し約1mm厚
のシート状で取出した。このシートを目視観察後、熱プ
レス(130℃)にて2mm厚のシートにした。このシ
ートを用いて耐油性、耐候性、耐ブロッキング性、圧縮
永久歪み、硬度を測定した。結果を表1に示す。
【014】
【ロールシート表面の評価】8インチロールより取り出
したシートの表面状態を目視観察 表面平滑;○、 多少凹凸あり;△、 粗面;×
【015】
【耐油性の評価】JISK6301準拠、3号オイル使
用、50℃、7時間浸漬後膨潤度測定
【016】
【耐候性の評価】JISK6266準拠、サンシャイン
ウエザロメーター500時間照射後目視観察、 変色、亀裂、ひび割れなし;○、 変色、亀裂、ひび割れ何れかに痕跡あり;△ 変色、亀裂、ひび割れ何れかあり;×
【017】
【耐ブロッキング性の評価】100×100×2mmの
試料シートを2枚重ねてガラス板に挟み、1Kgの重し
を載せて1昼夜室温(25℃)にて放置後、手で剥離 粘着なし;○、多少粘着あるも剥離時表面破壊なし;
△、剥離時表面破壊;×
【018】
【圧縮永久歪みの評価】JISK6301準拠、70
℃、22時間 永久歪み率50%以上はエラストマーとしての機能なし
と判定
【019】
【硬度の評価】JISK6301準拠、A型硬度計使用
【020】
【比較例3】実施例1、2に用いたポリブタジエンゴム
100重量部に対し、軟質ポリエチレン(日本ユニカー
社製、商品名 NUC FLX DFDB−1085N
T、融点118℃、メルトインデックス1.0、Q=
4.2)100重量部を110℃に加熱した8インチロ
ールに同時に投入し、実施例1,2と同様の試料調製及
び物性評価を行った。結果を表1に示す
【021】
【比較例4】実施例1,2に用いたポリブタジエンゴム
100重量部に対し、低密度ポリエチレン(三井日石
製、F102、融点125℃、メルトインデックス1.
0、Q=9.0)100重量部を130℃に加熱した8
インチロールに同時に投入し、実施例1,2と同様の試
料調製及び物性測定を行った。結果を表1に示す
【022】
【実施例3】ポリイソプレンゴム(JSR社製、JSR
IR2200)100重量部に対し、実施例1,2で用
いたメタロセン系ポリエチレン(アフィニテイーPL1
880)100重量部を110℃に加熱した8インチロ
ールに同時に投入し、実施例1,2と同様の試料調製及
び物性測定を行った。結果を表2に示す
【023】
【実施例4】スチレン−ブタジエンゴム(JSR社製、
JSR1500)100重量部に対し、実施例1,2で
用いたメタロセン系ポリエチレン(アフィニテイーPL
1880)100重量部を120℃に加熱した8インチ
ロールに同時に投入し実施例1,2と同様の試料調製及
び物性測定を行った。結果を表2に示す。
【024】
【実施例5,6】
【比較例5】ポリブタジエンゴム(JSR社製BR0
1)100重量部、メタロセン系ポリエチレン(アフィ
ニテイーPL1880)100重量部に対し、炭酸カル
シウム(日東粉化社製SL1000)を各々50,15
0,250重量部添加混合し実施例1,2と同様の試料
調整及び物性測定を行った。結果を表2に示す。
【025】
【表1】
【026】
【表2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非架橋のブタジエン若しくはイソプレンの
    単独重合体又はブタジエン若しくはイソプレンの比率が
    50重量%以上であるスチレン系化合物若しくはイソブ
    チレン若しくはアクリル酸エステル系化合物等とのラン
    ダム共重合体100重量部に対し、融点又は軟化点が1
    20C以下で且つ分子量分布指数Q値(重量平均分子量
    /数平均分子量)が4.0以下であるポリエチレン樹脂
    50〜150重量部を配合してなるブロッキング(粘
    着)がなく、耐候性、耐油性に優れた熱可塑性エラスト
    マー組成物。
  2. 【請求項2】ポリエチレン樹脂がメタロセン触媒により
    重合されたポリエチレン樹脂であることを特徴とする請
    求項1の熱可塑性エラストマー組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1の組成物に更に無機充填剤又は
    有機充填剤を熱可塑性エラストマー100重量部に対し
    て最大200重量部配合してなる請求項1の熱可塑性エ
    ラストマー組成物。
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