JP2001278337A - 包装体 - Google Patents

包装体

Info

Publication number
JP2001278337A
JP2001278337A JP2000097433A JP2000097433A JP2001278337A JP 2001278337 A JP2001278337 A JP 2001278337A JP 2000097433 A JP2000097433 A JP 2000097433A JP 2000097433 A JP2000097433 A JP 2000097433A JP 2001278337 A JP2001278337 A JP 2001278337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
package
lid
package according
article storage
packaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000097433A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Takeshita
耕二 竹下
Shinya Ochiai
信哉 落合
Hiroshi Umeyama
浩 梅山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2000097433A priority Critical patent/JP2001278337A/ja
Publication of JP2001278337A publication Critical patent/JP2001278337A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】使用者が誤った使用をしたような時でも、人体
を傷付けてしまうことがなく、しかも取り扱い易さや取
り出し易さの点で従来のPTP包装に劣らないこと。 【解決手段】物品が収納される形状の物品収納部を少な
くとも1つ形成したシートからなる底材6と、底材6の
物品収納部に蓋をするように貼り合わせた蓋材7とから
構成される包装体において、包装体本体を使用者が誤っ
た使用をした時に、全体として使用者の人体を傷付ける
恐れがない程度の柔軟性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば薬剤(錠剤
やカプセル剤等)等の物品を包装する包装体に係り、特
にプレス・スルー・パック(以下、PTPと称する)包
装体として使用するのに好適な包装体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば薬剤(錠剤やカプセル
剤等)等の物品を包装するのに用いられる包装体として
は、厚さ250〜300μmのポリ塩化ビニルシートか
らシート状に成形された底材と、アルミ箔の蓋材とから
成る、いわゆるPTP包装体が主流となっている。この
種のPTP包装体は、物品をコンパクトに収納すること
ができる、剛性があるため取り扱い易い、底材を上から
押すだけで比較的簡便に物品が取り出せるといった利点
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のPTP包装体では、PTP包材を構成するポ
リ塩化ビニルシートは、剛性があり、角が鋭利であるた
め、使用者が誤った使用をしたような時、例えば薬剤用
包装体である場合に、使用者が誤って包装体ごと飲み込
んでしまったような時に、使用者ののどや食道等の消化
器官、すなわち人体を傷付けてしまう恐れがある。そし
て、このような誤飲事故は、1つの病院だけでも年間に
2件〜5件発生したとの報告もあり、決して無視できな
い問題となっている。
【0004】一方、軟包装材料からなる小袋で錠剤を1
個ずつ個包装する包装体は、PTP包装が普及する以前
は錠剤包装の主流となっていたが、取り扱い易さや取り
出し易さの点でPTP包装に劣るものとなっている。
【0005】本発明の目的は、使用者が誤った使用をし
たような時でも、人体を傷付けてしまうことがなく、し
かも取り扱い易さや取り出し易さの点で従来のPTP包
装に劣らない包装体を提供することにある。
【0006】また、本発明の目的は、使用者が誤って包
装体ごと飲み込んだような時でも、消化器管等の人体を
傷付けてしまうことがなく、しかも取り扱い易さや取り
出し易さの点でPTP包装に劣らない薬剤用包装体を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に対応する発明では、物品が収納される
形状の物品収納部を少なくとも1つ形成したシートから
なる底材と、当該底材の物品収納部に蓋をするように貼
り合わせた蓋材とから構成される包装体において、包装
体本体を使用者が誤った使用をした時に、全体として使
用者の人体を傷付ける恐れがない程度の柔軟性を有して
いる。
【0008】一方、請求項2に対応する発明では、物品
が収納される形状の物品収納部を少なくとも1つ形成し
たシートからなる底材と、当該底材の物品収納部に蓋を
するように貼り合わせた蓋材とから構成される包装体に
おいて、底材として柔軟性を有する軟質系のプラスチッ
クフィルムを用いると共に、蓋材として紙を主体とする
材料を用いて構成している。
【0009】また、請求項3に対応する発明では、上記
請求項2に対応する発明の包装体において、底材を形成
する軟質系のプラスチックフィルムとして、厚さ200
μm以下のポリオレフィン系のフィルムを用いている。
【0010】さらに、請求項4に対応する発明では、上
記請求項3に対応する発明の包装体において、底材を形
成する軟質系のプラスチックフィルムとして、厚さ30
〜150μmのポリオレフィン系のフィルムを用いてい
る。
【0011】一方、請求項5に対応する発明では、上記
請求項2に対応する発明の包装体において、蓋材を、坪
量100〜300g/m2の紙基材で形成している。
【0012】また、請求項6に対応する発明では、上記
請求項5に対応する発明の包装体において、蓋材を、紙
基材上にガスバリアー層を設けて形成している。
【0013】さらに、請求項7に対応する発明では、上
記請求項6に対応する発明の包装体において、ガスバリ
アー層として、金属、無機物、金属酸化物、あるいは無
機酸化物のうちのいずれかの薄膜を用いている。
【0014】さらにまた、請求項8に対応する発明で
は、上記請求項6に対応する発明の包装体において、ガ
スバリアー層として、樹脂と無機層状化合物を含む複合
膜を用いている。
【0015】一方、請求項9に対応する発明では、上記
請求項2乃至請求項8のいずれか1項に対応する発明の
包装体において、底材と蓋材との接着強度を、剥離試験
で0.5〜2N/15mmの範囲としている。
【0016】また、請求項10に対応する発明では、上
記請求項2乃至請求項9のいずれか1項に対応する発明
の包装体において、蓋材の物品収納部に対応する位置の
部分に、切り込みを設けている。
【0017】一方、請求項11に対応する発明のプレス
・スルー・パック(PTP)包装体は、上記請求項2乃
至請求項10のいずれか1項に対応する発明の包装体本
体を用いて成る。
【0018】また、請求項12に対応する発明では、上
記請求項2乃至請求項10のいずれか1項に対応する発
明の包装体において、物品として、錠剤やカプセル剤等
の薬剤を物品収納部に収納している。
【0019】さらに、請求項13に対応する発明のプレ
ス・スルー・パック(PTP)包装体は、上記請求項1
2に対応する発明の薬剤用包装体本体を用いて成る。
【0020】従って、本発明の包装体においては、底材
として柔軟性を有する軟質系のプラスチックフィルム、
好ましくは厚さ200μm以下のポリオレフィン系のフ
ィルムを用い、蓋材として紙を主体とする材料を用いて
構成することで、包装体本体を使用者が誤った使用をし
た時に、全体として使用者の人体を傷付ける恐れがない
程度の柔軟性を有することにより、従来のPTP包材の
ように角が鋭利にならないし、また蓋材も紙が主体であ
るため、人体を傷付けるような鋭利な角にならない。
【0021】これにより、使用者が誤った使用をしたよ
うな時でも、例えば薬剤用包装体である場合に、使用者
が誤って包装体ごと飲み込んだような時でも、消化器管
等の人体を傷付けてしまう恐れを少なくすることができ
る。
【0022】また、蓋材として、坪量100g〜300
g/m2の紙基材を使用することにより、ある程度の剛
性を持たせることができ、併せて底材と蓋材との剥離強
度を、剥離試験で0.5〜2N/15mmの範囲として
剥離し易くするか、もしくは蓋材の物品収納部に対応す
る位置の部分に切り込みを設けることにより、取り扱い
易さや取り出し易さ(開封性)の点についても、従来の
PTP包装と遜色ないものとすることができる。
【0023】さらに、蓋材の紙基材上に、ガスバリアー
層として、金属、無機物、金属酸化物、あるいは無機酸
化物のうちのいずれかの薄膜、例えば酸化珪素等の薄膜
を設けるか、あるいは樹脂と無機層状化合物を含む複合
膜からなる薄膜(無機有機複合物からなる薄膜)、例え
ばモンモリロナイト等の無機層状化合物とポリビニルア
ルコール等の樹脂および金属アルコキシドとその加水分
解物からなるコーティング膜を設けることにより、ガス
バリアー性を付与しており、アルミ箔を全く使用しない
ため、完全燃焼の廃棄物として処理することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明では、物品が収納される形
状の物品収納部を少なくとも1つ形成したシートからな
る底材と、当該底材の物品収納部に蓋をするように貼り
合わせた蓋材とから構成される包装体において、包装体
本体を使用者が誤った使用をした時に、全体として使用
者の人体を傷付ける恐れがない程度の柔軟性を有するよ
うにしている。
【0025】以下、上記のような考え方に基づく本発明
の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0026】図1は、本実施の形態による包装体の構成
例を、薬剤用包装体の場合を例として示す断面図であ
る。すなわち、本実施の形態による薬剤用包装体は、図
1に示すように、物品が収納される形状の物品収納部で
ある薬剤収納部を少なくとも1つ形成したシートからな
る底材6と、この底材6の薬剤収納部に蓋をするように
貼り合わせた蓋材7とから構成している。
【0027】本実施の形態の薬剤用包装体は、使用者が
包装体を誤って飲み込んでも、消化器管等の人体を傷付
ける等の障害がないようにすることが、その最大の特徴
である。
【0028】よって、底材6としては、柔軟性を有する
軟質系のプラスチックフィルムを用い、また蓋材7とし
ては、紙を主体とする材料を用いる。
【0029】また、底材6に用いる軟質系のプラスチッ
クフィルムは、真空成形が可能であり、かつ人が誤って
飲み込んだときに障害にならない程度の十分に軟らか
い、人体にとって安全性の高い(有害物質を含まない)
材料であれば、材質を限定されるものではないが、環境
への影響を配慮して塩化ビニル系の材料は避けることが
好ましい。
【0030】また、ヒートシール性やコスト等も考慮す
ると、ポリオレフィン系のフィルムが好ましく、軟らか
さを重視して厚さ200μm以下、より好ましくは厚さ
30〜150μm以下のポリプロピレン、ポリエチレン
等のシートが適する。
【0031】これらのシートに、真空成形法によって薬
剤収納部を形成するが、その形状や数は、薬剤の形状や
使い勝手によって設計され、現状のPTP包材に準じて
設計すればよい。
【0032】また、真空成形の方法についても一般的な
成形法でよく、現状のPTP用の成形装置で成形するこ
とができる。
【0033】一方,蓋材7に用いる紙を主体にした材料
は、誤飲時に障害にならない程度の軟らかさを持ちなが
ら、一方収納時や取り扱い時の変形や折れ曲がり防止や
錠剤の取出し易さのためにある程度の剛性も必要であ
り、坪量100〜300g/m 2程度の紙基材を用いる
ことが好ましい。
【0034】さらに、薬剤用包装材としては、ガスバリ
アー性、特に水蒸気ガスバリアー性が必要であり、蓋材
7を形成する紙基材上に、ガスバリアー層を設けること
が好ましい。
【0035】ガスバリアー層としては、アルミ箔を用い
てもよいが、完全焼却処理のため、アルミニウム蒸着、
さらには酸化珪素や酸化アルミニウム蒸着等の金属、あ
るいは無機酸化物の蒸着薄膜を用いることが好ましい。
【0036】また、無機化合物を含むコーティング膜を
用いてもよく、コーティング適性やガスバリアー性の点
から、樹脂と無機層状化合物を含む複合膜(無機有機複
合物からなる薄膜)や、さらに金属アルコキシドやその
加水分解物を合わせて含む複合膜としてもよい。
【0037】これらの薄膜は、蓋材7を形成する紙基材
に直接設けてもよいが、例えばポリエステルフィルム等
に上記薄膜を形成したガスバリアー性フィルムを、紙基
材に貼り合わせることにより設けるようにしてもよい。
【0038】さらに、薬剤用包装体は、薬剤の取り出し
性をよくする必要があり、底材6と蓋材7との接着強度
が、剥離試験(後記の測定法)で0.5〜2N/15m
mの範囲とするか、もしくは蓋材7の薬剤収納部に対応
する位置の紙部分に、例えば図2の底面図に示すよう
に,切り込み(図では,馬蹄形の切り込み)8を設ける
ことが好ましい。次に、以上のように構成した本実施の
形態による薬剤用包装体においては、底材6として、柔
軟性を有する軟質系のプラスチックフィルム、好ましく
は厚さ200μm以下のポリオレフィン系のフィルムを
用い、蓋材7として、紙を主体とする材料を用いて構成
することで、包装体を使用者が誤った使用をした時に、
全体として使用者の人体を傷付ける恐れがない程度の柔
軟性を有することにより、従来のPTP包材のように角
が鋭利にならないし、また蓋材7も紙が主体であるた
め、人体を傷付けるような鋭利な角にならない。
【0039】これにより、使用者が誤って包装体ごと飲
み込んだような時でも、消化器管等の人体を傷付けてし
まう恐れを少なくすることができる。
【0040】また、蓋材7として、坪量100g〜30
0g/m2の紙基材を使用していることにより、ある程
度の剛性を持たせることができ、併せて底材6と蓋材7
との剥離強度を、剥離試験で0.5〜2N/15mmの
範囲として剥離し易くするか、もしくは蓋材7の薬剤収
納部に対応する位置の部分に切り込みを設けていること
により、取り扱い易さや取り出し易さ(開封性)の点に
ついても、従来のPTP包装と遜色ないものとすること
ができる。
【0041】さらに、蓋材7の紙基材上に、ガスバリア
ー層として、金属、無機物、金属酸化物、あるいは無機
酸化物のうちのいずれかの薄膜、例えば酸化珪素等の薄
膜を設けるか、あるいは樹脂と無機層状化合物を含む複
合膜からなる薄膜(無機有機複合物からなる薄膜)、例
えばモンモリロナイト等の無機層状化合物とポリビニル
アルコール等の樹脂および金属アルコキシドとその加水
分解物からなるコーティング膜を設けていることによ
り、ガスバリアー性を付与しており、アルミ箔を全く使
用しないため、完全燃焼の廃棄物として処理することが
できる。
【0042】上述したように、本実施の形態では、使用
者が誤って包装体ごと飲み込んだような時でも、消化器
管等の人体を傷付けてしまうことがなく、かつ取り扱い
易さや取り出し易さの点で従来のPTP包装に劣らな
い、しかも焼却処理し易い薬剤用包装体を提供すること
が可能となる。
【0043】
【実施例】以下、本実施の形態の具体的な実施例につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0044】<実施例1>図3は、本実施例による薬剤
用包装体の構成例を示す断面図であり、図1および図2
と同一要素には同一符号を付して示している。図1に示
すように、厚み160μmのポリプロピレンフィルム1
を用いて、真空成形により半径6mmの円筒状の薬剤収
納部5を成形したシートを得た。本例では、薬剤収納部
5の数はシート当たり10個とし、これを底材6とし
た。
【0045】一方、坪量230g/m2のカップ原紙4
の表面に、目止め剤としてアクリルポリオール系のコー
ト剤10をコーティングし、その上にガスバリアー層と
して、酸化ケイ素を蒸着してガスバリアー性の薄膜層3
を形成し、さらに薄膜層3の表面に、ヒートシールラッ
カー2を塗布量1g/m2(乾燥重量)でコーティング
し、これを蓋材7とした。
【0046】次に、底材6の薬剤収納部5に薬剤9を収
納し、底材6の開口部側に蓋材7をヒートシールにより
貼り合わせた。
【0047】ヒートシール条件は140℃×2秒とし
た。
【0048】また、底材6と蓋材7との接着強度は、剥
離試験で0.96N/15mmであった。剥離試験は、
引張試験機を用いて、剥離速度30cm/分、剥離角度
はT型、試料幅15mmで行なった。
【0049】<実施例2>前記実施例1と同様の薬剤用
包装体において、紙基材4の上に形成するガスバリアー
性の薄膜層3として、モンモリロナイト、ポリビニルア
ルコールおよびテトラエトキシシランの加水分解物から
調整したコーティング剤を、紙基材4の上にグラビアコ
ート法によって塗布し、100℃のオーブンで乾燥させ
て得たコーティング膜を用いた。
【0050】<実施例3>前記実施例1と同様の薬剤用
包装体において、蓋材7にコーティングするヒートシー
ルラッカーの塗布量を、0.5g/m2(乾燥重量)と
したものを用いた。また、接着強度は0.58N/15
mmであった。
【0051】<実施例4>前記実施例1と同様の薬剤用
包装体において、蓋材7の紙部分にのみ切り込み8を入
れたものを用いた。
【0052】切り込み8は、底材6の薬剤収納部5と対
応する位置で馬蹄形状に入れた。
【0053】<実施例5>前記実施例1と同様の薬剤用
包装体において、カップ原紙4として坪量100g/m
2のものを用いた。
【0054】<比較例1>前記実施例1と同様の薬剤用
包装体において、カップ原紙4として坪量50g/m2
のものを用いた。
【0055】<比較例2>前記実施例1と同様の薬剤用
包装体において、カップ原紙4として坪量500g/m
2のものを用いた。
【0056】<比較例3>前記実施例1と同様の薬剤用
包装体において、蓋材7コーティングするヒートシール
ラッカーの塗布量を、5g/m2(乾燥重量)としたも
のを用いた。
【0057】<比較例4>前記実施例1と同様の薬剤用
包装体において、紙基材4上のガスバリアー層を全く有
しない蓋材7を用いた。
【0058】<比較例5>厚み250μmのポリ塩化ビ
ニルシートを用いて、真空成形により半径6mmの円筒
状の薬剤収納部5を成形したシートを得た。薬剤収納部
5の数はシート当たり10個とし、これを底材6とし
た。
【0059】底材6の薬剤収納部5に薬剤9を収納し、
底材6の開口部側に厚み20μmのアルミ箔を蓋材7と
してヒートシールにより貼り合わせた。
【0060】表1に、前記各実施例および比較例の包装
体の角部分の傷つけ性の評価結果を示す。
【0061】
【表1】
【0062】評価方法は、厚み100μmのポリエチレ
ンフィルムにテンションを付けて張り、フィルム面に包
装体の角部分を当てて力を加えながら横に引いた。
【0063】その結果、現行のPTP包材では、フィル
ムが裂けてしまったのに対して、本実施例による紙を主
体とする包装体では、フィルムが傷付くことはなかっ
た。ただし、紙を主体とする包装体でも、紙の坪量50
0gのものでは傷付いた。
【0064】表2に、前記各実施例および比較例の包装
体の開封性および取り扱い性の官能評価結果を示す。
【0065】
【表2】
【0066】本発明による紙を主体とする包装体の前記
実施例1〜5は、いずれも開封性が良好で、現行のPT
P包材と遜色のないものであった。
【0067】比較例1のように、紙の坪量が少ないもの
は、剛性が不足し開封性が悪くなると共に、変形が起こ
り易く、取り扱いの面で問題があった。
【0068】また、比較例3のように、ヒートシールラ
ッカーの塗布量が多いものは、開封性が悪かった。
【0069】表3に、前記各実施例と比較例の水蒸気ガ
スバリアー性を示す。
【0070】実施例1および2のように、紙基材上に酸
化珪素酸化物の薄膜や無機層状化合物を含むコーティン
グ膜を、ガスバリアー層として設けた蓋材7を用いた場
合でも、現行のPTPのようにアルミ箔を蓋材としたも
のとほとんど遜色のない水蒸気ガスバリアー性を示し
た。
【0071】
【表3】
【0072】(その他の実施の形態)本発明は,物品と
して、錠剤やカプセル剤等の薬剤を薬剤収納部に収納し
ている薬剤用包装体のみに限らず,錠剤やカプセル剤等
の薬剤以外の物品を物品収納部に収納している包装体に
ついても、前述の場合と同様に適用して同様の効果を得
ることが可能である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、使
用者が誤った使用をしたような時でも、人体を傷付けて
しまうことがなく、かつ取り扱い易さや取り出し易さの
点で従来のPTP包装に劣らない、しかも焼却処理し易
い包装体を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による薬剤用包装体の一実施の形態を示
す断面図。
【図2】同実施の形態の薬剤用包装体の一例を示す底面
図。
【図3】本発明による薬剤用包装体の一実施例を示す断
面図。
【符号の説明】
1…ポリプロピレン系フィルム 2…カップ原紙 3…薄膜層 4…紙基材 5…薬剤収納部 6…底材 7…蓋材 8…切り込み 9…薬剤 10…アクリルポリオール系コート層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅山 浩 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 3E067 AA11 AB81 AC04 BB14A BB22A BB25A CA04 EA36 EA37 EB07 EE32 EE59 GD08 GD10 4F100 AA00B AA01B AA17B AA20 AB01B AB33B AC00H AK01B AK21 AR00B BA02 CA23B CC00 DC11 DG10A EH662 GB16 GB18 GB23 GB66 JD02B JK06 JM02B YY00

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品が収納される形状の物品収納部を少
    なくとも1つ形成したシートからなる底材と、当該底材
    の物品収納部に蓋をするように貼り合わせた蓋材とから
    構成される包装体において、 前記包装体本体を使用者が誤った使用をした時に、全体
    として前記使用者の人体を傷付ける恐れがない程度の柔
    軟性を有していることを特徴とする包装体。
  2. 【請求項2】 物品が収納される形状の物品収納部を少
    なくとも1つ形成したシートからなる底材と、当該底材
    の物品収納部に蓋をするように貼り合わせた蓋材とから
    構成される包装体において、 前記底材として柔軟性を有する軟質系のプラスチックフ
    ィルムを用いると共に、前記蓋材として紙を主体とする
    材料を用いて構成していることを特徴とする包装体。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載の包装体において、 前記底材を形成する軟質系のプラスチックフィルムとし
    て、厚さ200μm以下のポリオレフィン系のフィルム
    を用いていることを特徴とする包装体。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載の包装体において、 前記底材を形成する軟質系のプラスチックフィルムとし
    て、厚さ30〜150μmのポリオレフィン系のフィル
    ムを用いていることを特徴とする包装体。
  5. 【請求項5】 前記請求項2に記載の包装体において、 前記蓋材を、坪量100〜300g/m2の紙基材で形
    成していることを特徴とする包装体。
  6. 【請求項6】 前記請求項5に記載の包装体において、 前記蓋材を、前記紙基材上にガスバリアー層を設けて形
    成していることを特徴とする包装体。
  7. 【請求項7】 前記請求項6に記載の包装体において、 前記ガスバリアー層として、金属、無機物、金属酸化
    物、あるいは無機酸化物のうちのいずれかの薄膜を用い
    ていることを特徴とする包装体。
  8. 【請求項8】 前記請求項6に記載の包装体において、 前記ガスバリアー層として、樹脂と無機層状化合物を含
    む複合膜を用いていることを特徴とする包装体。
  9. 【請求項9】 前記請求項2乃至請求項8のいずれか1
    項に記載の包装体において、 前記底材と蓋材との接着強度を、剥離試験で0.5〜2
    N/15mmの範囲としていることを特徴とする包装
    体。
  10. 【請求項10】 前記請求項2乃至請求項9のいずれか
    1項に記載の包装体において、 前記蓋材の物品収納部に対応する位置の部分に、切り込
    みを設けていることを特徴とする包装体。
  11. 【請求項11】 前記請求項2乃至請求項10のいずれ
    か1項に記載の包装体本体を用いて成ることを特徴とす
    るプレス・スルー・パック(PTP)包装体。
  12. 【請求項12】 前記請求項2乃至請求項10のいずれ
    か1項に記載の包装体において、 前記物品として、錠剤やカプセル剤等の薬剤を物品収納
    部に収納していることを特徴とする薬剤用包装体。
  13. 【請求項13】 前記請求項12に記載の薬剤用包装体
    本体を用いて成ることを特徴とするプレス・スルー・パ
    ック(PTP)薬剤用包装体。
JP2000097433A 2000-03-31 2000-03-31 包装体 Pending JP2001278337A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000097433A JP2001278337A (ja) 2000-03-31 2000-03-31 包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000097433A JP2001278337A (ja) 2000-03-31 2000-03-31 包装体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001278337A true JP2001278337A (ja) 2001-10-10

Family

ID=18612053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000097433A Pending JP2001278337A (ja) 2000-03-31 2000-03-31 包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001278337A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008155956A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Dainippon Printing Co Ltd 固形物包装体
JP2015199503A (ja) * 2014-04-07 2015-11-12 住友ベークライト株式会社 ブリスタ包装体用シートおよびブリスタ包装体
JP2018002304A (ja) * 2016-04-07 2018-01-11 藤森工業株式会社 包装体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008155956A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Dainippon Printing Co Ltd 固形物包装体
JP2015199503A (ja) * 2014-04-07 2015-11-12 住友ベークライト株式会社 ブリスタ包装体用シートおよびブリスタ包装体
JP2018002304A (ja) * 2016-04-07 2018-01-11 藤森工業株式会社 包装体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7607834B2 (en) Peelable pouch containing a single or multiple dosage forms and process of making same
JP6046877B2 (ja) 製品の取り出しを可能にするためのパウチラミネートの案内式引き裂き方法
JP4196385B2 (ja) 取り出し用容器
JP3594313B2 (ja) 転用可能な小児用安全ブリスター容器
EP2999643B1 (en) Child-resistant package
US20070205127A1 (en) Peelable pouch containing a single film dosage and process of making same
JP2013544714A (ja) 分配容器
NZ554122A (en) Peelable child-resistant packaging for wafer pharmaceutical forms
WO2022124114A1 (ja) 医療器具用包装容器および包装された医療器具
JP4230278B2 (ja) 包装体および流動物の付着方法
KR101263530B1 (ko) 불활성 중간층을 갖는 웨이퍼 바이알
JP2001278337A (ja) 包装体
JPH11292140A (ja) 易開封性ヒートシール包装体およびその製造方法
JPH01254573A (ja) ブリスタパッケージを作るためのキット
JP2000281130A (ja) ブリスター包装体、底材および樹脂シート
JP2004256125A (ja) プレススルーパック包装蓋材とそれを用いたプレススルーパック包装体
JP2002179139A (ja) 包装体
JP2002302179A (ja) コンタクトレンズ用複合パッケージおよびコンタクトレンズ用容器(ブリスターケース)とその開封方法
JP4403693B2 (ja) 改ざん防止機能を有する再封性包装体
JP2003192053A (ja) 包装体
JP3257669B2 (ja) プレス・スルーパッケージ
JP2002037324A (ja) 包装体
AU2007225357A1 (en) Improved peelable pouch containing a single film dosage and process of making same
JP3836706B2 (ja) 液浸材の包装体
JP2001240119A (ja) コンタクトレンズ用複合パッケージ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060530

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061003

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061212

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070410