JP2001276817A - 汚染土壌排出水処理装置 - Google Patents

汚染土壌排出水処理装置

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JP2001276817A
JP2001276817A JP2000099292A JP2000099292A JP2001276817A JP 2001276817 A JP2001276817 A JP 2001276817A JP 2000099292 A JP2000099292 A JP 2000099292A JP 2000099292 A JP2000099292 A JP 2000099292A JP 2001276817 A JP2001276817 A JP 2001276817A
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contaminated
waste
rotary kiln
adsorbent
contaminated soil
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JP2000099292A
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Toshio Wakatake
俊雄 若竹
Goro Shudo
五郎 首藤
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KOWA ENG KK
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KOWA ENG KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、汚染土壌に挿入された電極対の陰
極側から取り出される汚染土壌排出水を、簡素な処理手
段で能率よく処理し無害化を図れるようにした汚染土壌
排出水処理装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 汚染土壌40に挿入された電極対の通水性
パイプ状陰極22から吸引された汚染水が、混合タンク29
で粉粒状吸着材30により浄化されて、その処理水は陽極
21へ還流し、汚染吸着材は、搬送手段32, 35, 36により
移送される際に乾燥状態とされて、廃棄物処理装置のホ
ッパ1へ投入されるので、キルン3における水蒸気爆発
が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重金属等の化合物
で汚染された土壌を無害化するための装置に関し、特に
汚染物質を含んだ土壌排出水の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、重金属等の化合物で汚染された土
壌を改良する手段として、汚染土壌に電極対を挿し込
み、その陰極側に集められた汚染物質を含む排出水を、
汚染土壌排出水として取り出す手段が開発されている
が、その無害化のための全工程にわたって、能率よく連
続的に処理を施すための技術開発が待たれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、汚染
土壌に挿入された電極対の陰極側から取り出される汚染
土壌排出水を、簡素な処理手段で能率よく処理し無害化
を図れるようにした汚染土壌排出水処理装置を提供する
ことを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明の汚染土壌排出水処理装置は、汚染土壌に挿
入された電極対の通水性パイプ状陰極から汚染水を吸引
排出すべく同陰極の近傍に設置された真空ポンプと、同
真空ポンプの排出口に接続された混合タンクと、同混合
タンクへ粉粒状吸着材を供給すべく同混合タンクの上方
に設けられた吸着材受入れ用ホッパと、上記混合タンク
で上記吸着材により汚染物質を吸着され浄化された処理
水を吸引排出する排水ポンプと、上記混合タンクで上記
吸着材が汚染物質を吸着することにより生じた汚染吸着
材の乾燥手段および乾燥後の汚染吸着材を廃棄物として
廃棄物処理装置へ搬入するための搬送手段とが装備され
たことを特徴としている。
【0005】また、本発明の汚染土壌排出水処理装置
は、上記廃棄物処理装置が、上記搬送手段に接続される
複数の廃棄物供給用ホッパと、同ホッパから廃棄物の供
給を受ける押し込み式フィーダーと、同フィーダーによ
り押し込まれた廃棄物を熱分解処理する細長い傾斜式ロ
ータリーキルンと、同ロータリーキルンの回転手段と、
上記ロータリーキルンの外周を取り囲んで加熱するヒー
ターと、上記ロータリーキルンにおける廃棄物の熱分解
処理で生じたガスを同ロータリーキルンからフィルター
を介し吸引排出して同ロータリーキルンの内部を酸素分
の少ない減圧状態とする排気ブロワーと、上記熱分解処
理で生じた灰を上記ロータリーキルンから捕集し冷却し
て排出する複数の冷却式捕集ホッパとをそなえ、上記複
数の廃棄物供給用ホッパから上記押し込み式フィーダー
へ順次連続的に廃棄物を供給するための第1切換バルブ
が設けられるとともに、上記ロータリーキルンから上記
複数の冷却式捕集ホッパへ順次連続的に灰を送り出すた
めの第2切換バルブが設けられ、かつ、上記ヒーターの
加熱機能が、上記ロータリキルンの内部における温度分
布を、同ロータリーキルンの中央部で最も高温とし、同
ロータリーキルンの両端部では低くなるように設定され
たことを特徴としている。
【0006】さらに、本発明の汚染土壌排出水処理装置
は、上記廃棄物処理装置が、トラクターにより牽引され
るトレーラ上に搭載されていることを特徴としている。
【0007】また本発明の汚染土壌排出水処理装置は、
上記搬送手段が、上記混合タンクの下部開閉口から上記
汚染吸着材を受け入れて水平方向に搬送するコンベヤを
そなえて構成され、上記乾燥手段が上記コンベヤの囲壁
に装着されたヒーターとして構成されて、同ヒーターに
より加熱された上記汚染吸着材から生じる水蒸気を吸引
排出する排気ファンが設けられたことを特徴としてい
る。
【0008】さらに本発明の汚染土壌排出水処理装置
は、上記コンベヤの終端部で同コンベヤから排出される
上記汚染吸着材を上方へ運び上げる囲壁付きバケットコ
ンベヤと、同バケットコンベヤの上端排出部から上記汚
染吸着材を受けて上記廃棄物処理装置へ搬入する密閉構
造のシュートとが設けられたことを特徴としている。
【0009】上述の本発明の汚染土壌排出水処理装置で
は、汚染土壌に挿入されている電極対の通水性パイプ状
陰極に集められた重金属類などの汚染物質を含む汚染水
が、真空ポンプで吸引排出されて混合タンクへ導かれ、
同タンク内で粉粒状吸着材により上記汚染物質を効率よ
く吸着除去されるようになり、このようにして浄化され
た処理水は排水ポンプにより分離され排出される。そし
て上記汚染物質を吸着した汚染吸着材は、乾燥手段によ
り十分に乾燥した状態とされるので、同汚染吸着材を廃
棄物として搬送手段を通じ受け入れ加熱処理する廃棄物
処理装置において、水蒸気爆発などを起こすことなく安
全に且つ能率よく処理され無害化されるようになる。
【0010】また、上記廃棄物処理装置では、ロータリ
ーキルンの外周を取り囲んで加熱するヒーターにより同
ロータリーキルンの内部が、同ロータリーキルンの中央
部で最高温度状態となり、また同ロータリーキルンに接
続された排気ブロワーで同ロータリーキルンの内部は減
圧され酸素分の少ない状態とされるので、廃棄物供給用
ホッパから押込み式フィーダーを介して上記ロータリー
キルン内に押し込まれた廃棄物は、上記ロータリーキル
ンが回転手段により回転駆動されることと相まって、効
率よく熱分解処理を施される。
【0011】そして、上記廃棄物供給用ホッパが複数基
設けられ、各ホッパから上記の第1切換バルブおよび押
込み式フィーダーを介して順次連続的に上記ロータリー
キルン内へ廃棄物の供給が行われるとともに、同ロータ
リーキルンで廃棄物の熱分解処理により生じた灰の排出
が同ロータリーキルンから上記第2切換バルブを介し上
記複数の冷却式捕集ホッパへ順次連続的に行われるの
で、同ロータリーキルンの内部温度が上記ヒーターによ
りキルン中央部で最高温度とされることと相まって、上
記廃棄物は細長い円筒状の傾斜式ロータリーキルン内で
適切に高温処理を受けながら転動し降下して、連続的に
効率よく熱分解処理を施されるようになる。
【0012】このようにして上記ロータリーキルン内で
廃棄物が熱分解処理を施されることにより生じたガスは
フィルターを介し上記排気ブロワーで吸引排出される。
一方、上記廃棄物の熱分解処理により生じた灰は冷却式
捕集ホッパで冷却され排出される。
【0013】さらに、上記廃棄物処理装置が、トラクタ
ーにより牽引されるトレーラに搭載された車載型になっ
ていると、現地で汚染吸着材が十分に貯溜された時機を
見はからって上記廃棄物処理装置を現地に移送し、同装
置をトレーラに搭載したまま廃棄物処理作業を行うこと
ができるので、設備の稼働効率を高める利点が得られ
る。
【0014】また、前記混合タンクから排出される汚染
吸着材を廃棄物処理装置へ送る搬送手段が、同混合タン
クの下部開口から汚染吸着材を受けて水平方向に搬送す
るコンベヤをそなえて構成され、同コンベヤの囲壁に乾
燥手段としてのヒーターが設けられていると、上記汚染
吸着材が廃棄物処理装置へ搬送される過程で能率よく乾
燥するようになり、しかも、その乾燥によって生じる水
蒸気は排気ファンにより強制的に吸引排出されるので、
上記汚染吸着材の乾燥は一層効率よく行われ、廃棄物処
理装置における上記汚染吸着材の加熱処理の際の水蒸気
爆発防止についての安全性が十分に高められるようにな
る。
【0015】そして、上記コンベヤの終端部で同コンベ
ヤから排出される汚染吸着材が囲壁内バケットコンベヤ
で上方へ持ち上げられ、さらに密閉構造のシュートを介
して上記廃棄物処理装置へ搬入される構造になっている
ため、上記汚染吸着材を外部へ粉塵として撒き散らすこ
とが無く、大気汚染を十分に防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
形態としての汚染土壌排出水処理装置について説明する
と、図1はその構成を概略的に示す側面図である。本実
施形態では、重金属等の化合物で汚染された土壌40に通
水性パイプ状の陽極21と陰極22とからなる電極対が挿入
されて、両極間にはAC/DC変換器23が接続されてい
る。
【0017】そして、陽極21には配管24によりキレート
水が導入されて、陽極21のパイプ壁における多数の小孔
を通じ汚染土壌中に浸透するようになっており、イオン
化した重金属類は陰極22のパイプ壁における多数の小孔
を通じパイプ内に浸入するので、このようにして得られ
る汚染水は、配管26を通じ、陰極22の近傍に設置された
モーター25a付き真空ポンプ25で吸引されて、バルブ27
を介し混合タンク29に導かれるようになっている。な
お、キレート水におけるキレートとしては、例えば粉粒
状のクロム吸着材(商品名:クロムゼロ)などが用いら
れる。
【0018】また混合タンク29の上方には粉粒状の活性
炭のごとき吸着材を受け入れる複数のホッパ28が設けら
れており、同ホッパ28を通じ混合タンク30内に均等に投
下された吸着材30に前記汚染水が混合されるようになっ
ている。
【0019】混合タンク29の終端部にはモーター31a付
き排水ポンプ31が接続されて、同ポンプ31により処理水
を吸引し、配管37を通じキレート水導入部38へ還流させ
る構成になっている。
【0020】さらに、混合タンク29内で汚染物質を吸着
した汚染吸着材は、同タンク29の下部開閉蓋を開くこと
によりコンベヤ囲壁33内に落下するようになっており、
同囲壁33内にはモーター32aで回転駆動されるスクリュ
ーコンベヤ32が水平に配設され、同スクリューコンベヤ
32の終端部には、同コンベヤ32で移送されてきた汚染吸
着材を受け入れて上方へ持ち上げる囲壁付きバケットコ
ンベヤ35が立設されている。そして同コンベヤ35の駆動
は、回転駆動部34により行われる。
【0021】スクリューコンベヤ32の囲壁33には汚染吸
着材を乾燥させる図示しないヒーターが設けられるほ
か、同囲壁33の終端部には乾燥により生じる水蒸気を吸
引排出するためのダクト39aが接続されて、バケットコ
ンベヤ35の囲壁に沿い上方へ延在し、同ダクト39aの上
端部排出口には排気ファン39が設けられている。そし
て、バケットコンベヤ35の上端排出部から汚染吸着材を
受けて廃棄物処理装置のホッパ1へ搬入する密閉構造の
シュート36が設けられている。
【0022】本実施形態では廃棄物処理装置がトラクタ
ーAで着脱可能のジョイントJを介し牽引されるトレー
ラBに搭載されており、同装置は次のように構成されて
いる。すなわち、複数の廃棄物供給用ホッパ1,1がそ
れぞれ気密式開閉蓋1aをそなえるようにして並設され
ており、各ホッパ1には窒素ガス発生器2が接続されて
いる。
【0023】また、廃棄物を熱分解処理するための細長
い円筒状の傾斜式ロータリーキルン3が設置されてお
り、同ロータリーキルン3の両端は、それぞれ固定受部
4,5に、窒素ガス圧入式気密シールを施された気密式
軸受部6を介し回転可能に支持されている。そして、ロ
ータリーキルン3の回転は、モーター7によりギア8を
介して行われる。
【0024】さらに、ロータリーキルン3の外周を取り
囲んで600°C程度まで加熱しうるヒーター9が設け
られていて、同ヒーター9の電気式またはガス燃焼式の
加熱機能と相まって、ロータリーキルン3は加熱炉を構
成している。なお、細長いロータリーキルン3の内部に
おける温度分布は、同ロータリーキルン3の中央部で最
も高温となり、同ロータリーキルン3の両端部では低く
なるように、ヒーター9による加熱機能の設定が行われ
ている。
【0025】ホッパ1から上下に傾斜したロータリーキ
ルン3の上端部への廃棄物の供給は、第1切換バルブ10
および押込み式フィーダー(スクリューフィーダー)11
を介して行われるようになっており、押込み式フィーダ
ー11の作動はモーター12により行われる。
【0026】そして、複数の廃棄物供給用ホッパ1から
押込み式フィーダー11へ順次連続的に廃棄物を供給しう
るように、第1切換バルブ10の切換制御が図示しない制
御器で行われるようになっている。すなわち、2つの廃
棄物供給ホッパ1,1が設けられている場合は、一方の
ホッパ1から第1切換バルブ10を介し押込み式フィーダ
ー11への廃棄物供給が行われている間に、他のホッパ1
には廃棄物を満たす操作が行われるので、第1切換バル
ブ10の切換操作により、押込み式フィーダー11ひいては
ロータリーキルン3への廃棄物供給が切れ目なく連続的
に行われる。
【0027】また、ロータリーキルン3の端部から排出
されるガスは、水冷式気体冷却型トラップ12およびフィ
ルター13を介して排気ブロワ14により吸引され、オフガ
ス処理系15を通じて煙突16から排出される構成になって
いる。
【0028】さらに、ロータリーキルン3の下端部から
排出される固形物としての灰は、図示しない制御器で制
御される第2切換バルブ10aを介し複数の冷却式捕集ホ
ッパ17へ順次連続的に送り出されるようになっている。
【0029】すなわち、2つの水冷式捕集ホッパ17,17
が設けられている場合は、一方のホッパ17へ第2切換バ
ルブ10aを介し灰の送り出しが行われている間に、他方
のホッパ17からの灰の排出が行われるので、第2切換バ
ルブ10aの切換操作により、ロータリーキルン3の下端
部からの灰の送り出しが切れ目なく連続的に行われる。
なお、符号18は給電用入力端子を示している。
【0030】上述の本実施形態の汚染土壌排出水処理装
置では、汚染土壌40に挿入されている電極対の通水性パ
イプ状陰極22に集められた重金属類などの汚染物質を含
む汚染水が、真空ポンプ25で吸引排出されて混合タンク
29へ導かれ、同タンク内で粉粒状吸着材30により上記汚
染物質を効率よく吸着除去されるようになり、このよう
にして浄化された処理水は排水ポンプ31により分離され
排出される。そして上記汚染物質を吸着した汚染吸着材
は、乾燥手段として囲壁33に装着されたヒーターにより
十分に乾燥した状態とされるので、同汚染吸着材を廃棄
物として搬送手段を通じ受け入れ加熱処理する廃棄物処
理装置において、水蒸気爆発などを起こすことなく安全
に且つ能率よく処理され無害化されるようになる。
【0031】また、上記廃棄物処理装置では、ロータリ
ーキルン3の外周を取り囲んで加熱するヒーター9によ
り同ロータリーキルン3の内部が、同ロータリーキルン
3の中央部で最高温度状態となり、また同ロータリーキ
ルン3に接続された排気ブロワー14で同ロータリーキル
ン3の内部は減圧され酸素分の少ない状態とされるの
で、廃棄物供給用ホッパ1から押込み式フィーダー11を
介してロータリーキルン3内に押し込まれた廃棄物(汚
染吸着材)は、ロータリーキルン3が回転手段7,8に
より回転駆動されることと相まって、効率よく熱分解処
理を施される。
【0032】そして、廃棄物供給用ホッパ1が複数基設
けられ、各ホッパから第1切換バルブ10および押込み式
フィーダー11を介して順次連続的にロータリーキルン3
内へ廃棄物の供給が行われるとともに、同ロータリーキ
ルン3で廃棄物の熱分解処理により生じた灰の排出が同
ロータリーキルン3から第2切換バルブ10aを介し複数
の冷却式捕集ホッパ17へ順次連続的に行われるので、同
ロータリーキルン3の内部温度がヒーター9によりキル
ン中央部で最高温度とされることと相まって、廃棄物は
細長い円筒状の傾斜式ロータリーキルン3内で適切に高
温処理を受けながら転動し降下して、連続的に効率よく
熱分解処理を施されるようになる。
【0033】このようにしてロータリーキルン3内で廃
棄物が熱分解処理を施されることにより生じたガスはフ
ィルター13を介し排気ブロワー14で吸引排出される。一
方、廃棄物の熱分解処理により生じた灰は冷却式捕集ホ
ッパで冷却され排出される。
【0034】さらに、上記廃棄物処理装置が、トラクタ
ーにより牽引されるトレーラに搭載された車載型になっ
ているので、現地で汚染吸着材が十分に貯溜された時機
を見はからって上記廃棄物処理装置を現地に移送し、同
装置をトレーラBに搭載したまま廃棄物処理作業を行う
ことができるようになり、これにより、設備の稼働効率
を高める利点が得られる。
【0035】また、混合タンク29から排出される汚染吸
着材を廃棄物処理装置へ送る搬送手段が、同混合タンク
29の下部開口から汚染吸着材を受けて水平方向に搬送す
るコンベヤ32をそなえて構成され、同コンベヤの囲壁33
に乾燥手段としてのヒーターが設けられているので、上
記汚染吸着材が廃棄物処理装置へ搬送される過程で能率
よく乾燥するようになり、しかも、その乾燥によって生
じる水蒸気は排気ファン39により強制的に吸引排出され
るので、上記汚染吸着材の乾燥は一層効率よく行われ、
廃棄物処理装置のキルン3内における汚染吸着材の加熱
処理の際の水蒸気爆発防止についての安全性が十分に高
められるようになる。
【0036】そして、コンベヤ32の終端部で同コンベヤ
から排出される汚染吸着材が囲壁内バケットコンベヤ35
で上方へ持ち上げられ、さらに密閉構造のシュート36を
介して上記廃棄物処理装置へ搬入される構造になってい
るため、汚染吸着材を外部へ粉塵として撒き散らすこと
が無く、大気汚染を十分に防止することができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の連続式廃
棄物処理装置によれば次のような効果が得られる。 (1) 汚染土壌に挿入されている電極対の通水性パイプ状
陰極に集められた重金属類などの汚染物質を含む汚染水
が、真空ポンプで吸引排出されて混合タンクへ導かれ、
同タンク内で粉粒状吸着材により上記汚染物質を効率よ
く吸着除去されるようになり、このようにして浄化され
た処理水は排水ポンプにより分離され排出される。そし
て上記汚染物質を吸着した汚染吸着材は、乾燥手段によ
り十分に乾燥した状態とされるので、同汚染吸着材を廃
棄物として搬送手段を通じ受け入れ加熱処理する廃棄物
処理装置において、水蒸気爆発などを起こすことなく安
全に且つ能率よく処理され無害化されるようになる。 (2) 上記廃棄物処理装置では、ロータリーキルンの外周
を取り囲んで加熱するヒーターにより同ロータリーキル
ンの内部が、同ロータリーキルンの中央部で最高温度状
態となり、また同ロータリーキルンに接続された排気ブ
ロワーで同ロータリーキルンの内部は減圧され酸素分の
少ない状態とされるので、廃棄物供給用ホッパから押込
み式フィーダーを介して上記ロータリーキルン内に押し
込まれた廃棄物は、上記ロータリーキルンが回転手段に
より回転駆動されることと相まって、効率よく熱分解処
理を施される。そして、上記廃棄物供給用ホッパが複数
基設けられ、各ホッパから上記の第1切換バルブおよび
押込み式フィーダーを介して順次連続的に上記ロータリ
ーキルン内へ廃棄物の供給が行われるとともに、同ロー
タリーキルンで廃棄物の熱分解処理により生じた灰の排
出が同ロータリーキルンから上記第2切換バルブを介し
上記複数の冷却式捕集ホッパへ順次連続的に行われるの
で、同ロータリーキルンの内部温度が上記ヒーターによ
りキルン中央部で最高温度とされることと相まって、上
記廃棄物は細長い円筒状の傾斜式ロータリーキルン内で
適切に高温処理を受けながら転動し降下して、連続的に
効率よく熱分解処理を施されるようになる。このように
して上記ロータリーキルン内で廃棄物が熱分解処理を施
されることにより生じたガスはフィルターを介し上記排
気ブロワーで吸引排出される。一方、上記廃棄物の熱分
解処理により生じた灰は冷却式捕集ホッパで冷却され排
出される。 (3) 上記廃棄物処理装置が、トラクターにより牽引され
るトレーラに搭載された車載型になっていると、現地で
汚染吸着材が十分に貯溜された時機を見はからって上記
廃棄物処理装置を現地に移送し、同装置をトレーラに搭
載したまま廃棄物処理作業を行うことができるので、設
備の稼働効率を高める利点が得られる。 (4) 前記混合タンクから排出される汚染吸着材を廃棄物
処理装置へ送る搬送手段が、同混合タンクの下部開口か
ら汚染吸着材を受けて水平方向に搬送するコンベヤをそ
なえて構成され、同コンベヤの囲壁に乾燥手段としての
ヒーターが設けられていると、上記汚染吸着材が廃棄物
処理装置へ搬送される過程で能率よく乾燥するようにな
り、しかも、その乾燥によって生じる水蒸気は排気ファ
ンにより強制的に吸引排出されるので、上記汚染吸着材
の乾燥は一層効率よく行われ、廃棄物処理装置における
上記汚染吸着材の加熱処理の際の水蒸気爆発に対する安
全性が十分に高められるようになる。 (5) 上記コンベヤの終端部で同コンベヤから排出される
汚染吸着材が囲壁内バケットコンベヤで上方へ持ち上げ
られ、さらに密閉構造のシュートを介して上記廃棄物処
理装置へ搬入される構造になっていると、上記汚染吸着
材を外部へ粉塵として撒き散らすことが無く、大気汚染
を十分に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての汚染土壌排出水処
理装置を概略的に示す側面図である。
【符号の説明】
1 廃棄物供給用ホッパ 1a 気密式開閉蓋 2 窒素ガス発生器 3 ロータリーキルン 4,5 固定受部 6 気密式軸受部 7 モーター 8 ギア 9 ヒーター 10 第1切換バルブ 10a 第2切換バルブ 11 押込み式フィーダー(スクリューフィーダー) 12 水冷式気体冷却型トラップ 13 フィルター 14 排気ブロワー 15 オフガス処理系 16 煙突 17 冷却式捕集ホッパ 18 給電用入力端子 21 陽極 22 陰極 23 AC/DC変換器 24 配管 25 真空ポンプ 25a モーター 26 配管 27 バルブ 28 ホッパ 29 混合タンク 30 吸着材 31 排水ポンプ 31a モーター 32 スクリューコンベヤ 32a モーター 33 囲壁 34 回転駆動部 35 バケットコンベヤ 36 シュート 37 配管 38 キレート水導入部 39 排気ファン 39a ダクト 40 汚染土壌
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27B 7/06 F27B 7/33 7/32 7/34 7/33 7/42 7/34 F27D 3/08 7/42 7/06 Z F27D 3/08 B09B 3/00 304K 7/06 Fターム(参考) 4D004 AA41 AA47 AB03 AC07 AC10 CA24 CA34 CA44 CA50 CB09 CB32 CB34 CB42 CB43 CB45 CC06 DA02 DA20 4D024 AA09 AB16 BA02 BB01 BC04 CA01 DA01 DA10 DB06 4K055 DA05 4K061 AA08 BA03 DA05 EA00 FA06 FA11 GA02 GA04 4K063 AA18 BA11 CA02 DA15 DA24 DA32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚染土壌に挿入された電極対の通水性パ
    イプ状陰極から汚染水を吸引排出すべく同陰極の近傍に
    設置された真空ポンプと、同真空ポンプの排出口に接続
    された混合タンクと、同混合タンクへ粉粒状吸着材を供
    給すべく同混合タンクの上方に設けられた吸着材受入れ
    用ホッパと、上記混合タンクで上記吸着材により汚染物
    質を吸着され浄化された処理水を吸引排出する排水ポン
    プと、上記混合タンクで上記吸着材が汚染物質を吸着す
    ることにより生じた汚染吸着材の乾燥手段および乾燥後
    の汚染吸着材を廃棄物として廃棄物処理装置へ搬入する
    ための搬送手段とが装備されたことを特徴とする、汚染
    土壌排出水処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の汚染土壌排出水処理装
    置において、上記廃棄物処理装置が、上記搬送手段に接
    続される複数の廃棄物供給用ホッパと、同ホッパから廃
    棄物の供給を受ける押込み式フィーダーと、同フィーダ
    ーにより押し込まれた廃棄物を熱分解処理する細長い傾
    斜式ロータリーキルンと、同ロータリーキルンの回転手
    段と、上記ロータリーキルンの外周を取り囲んで加熱す
    るヒーターと、上記ロータリーキルンにおける廃棄物の
    熱分解処理で生じたガスを同ロータリーキルンからフィ
    ルターを介し吸引排出して同ロータリーキルンの内部を
    酸素分の少ない減圧状態とする排気ブロワーと、上記熱
    分解処理で生じた灰を上記ロータリーキルンから捕集し
    冷却して排出する複数の冷却式捕集ホッパとをそなえ、
    上記複数の廃棄物供給用ホッパから上記押込み式フィー
    ダーへ順次連続的に廃棄物を供給するための第1切換バ
    ルブが設けられるとともに、上記ロータリーキルンから
    上記複数の冷却式捕集ホッパへ順次連続的に灰を送り出
    すための第2切換バルブが設けられ、かつ、上記ヒータ
    ーの加熱機能が、上記ロータリーキルンの内部における
    温度分布を、同ロータリーキルンの中央部で最も高温と
    し、同ロータリーキルンの両端部では低くなるように設
    定されたことを特徴とする、汚染土壌排出水処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の汚染土壌排出水処理装
    置において、上記廃棄物処理装置が、トラクターにより
    牽引されるトレーラ上に搭載されていることを特徴とす
    る、汚染土壌排出水処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つに記載の汚
    染土壌排出水処理装置において、上記搬送手段が、上記
    混合タンクの下部開閉口から上記汚染吸着材を受け入れ
    て水平方向に搬送するコンベヤをそなえて構成され、上
    記乾燥手段が上記コンベヤの囲壁に装着されたヒーター
    として構成されて、同ヒーターにより加熱された上記汚
    染吸着材から生じる水蒸気を吸引排出する排気ファンが
    設けられたことを特徴とする、汚染土壌排出水処理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の汚染土壌排出水処理装
    置において、上記コンベヤの終端部で同コンベヤから排
    出される上記汚染吸着材を上方へ運び上げる囲壁付きバ
    ケットコンベヤと、同バケットコンベヤの上端排出部か
    ら上記汚染吸着材を受けて上記廃棄物処理装置へ搬入す
    る密閉構造のシュートとが設けられたことを特徴とす
    る、汚染土壌排出水処理装置。
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