JP2001275928A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2001275928A JP2000102697A JP2000102697A JP2001275928A JP 2001275928 A JP2001275928 A JP 2001275928A JP 2000102697 A JP2000102697 A JP 2000102697A JP 2000102697 A JP2000102697 A JP 2000102697A JP 2001275928 A JP2001275928 A JP 2001275928A
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崇和 石神
Yasufumi Shimoe
寧文 下江
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 挿入部の引き出し巻き取りに応じて電気機器
の動作、非動作をコントロールできる使い勝手の良い内
視鏡装置を提供する。 【解決手段】 可撓性の挿入部2−1がドラム部に巻き
付けられる回転数はスライドボリューム4−20を用い
たドラム回転数検知機構により検知されてシステムCP
U42に送られ、挿入部2−1がドラム部から引き出さ
れていない状態では電動湾曲駆動ユニット3−37,、
光源ランプ44等をOFFにし、ある程度引き出された
場合になったら電動湾曲ユニット3−37等をONにし
て電動湾曲等を受け付けるようにすることにより、使い
勝手の良い内視鏡装置1を実現した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動湾曲の挿入部を
持ち、挿入部がドラムに巻かれて外装ケース内に収納さ
れる内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡装置は湾曲操作可能な湾曲部を備
えた細長な挿入部を有している。挿入部は手元側が内視
鏡装置本体に接続されている。湾曲操作は内視鏡装置本
体からケーブルにより延出した操作リモコンによって手
元で行われる。内視鏡装置本体の外装ケース内に回転す
るドラムを備え、このドラムに挿入部が巻き取られ収納
される。
【0003】挿入部の先端には、撮像手段が設けられて
いるものがある。撮像手段が得た画像情報は、内視鏡装
置本体内に備えられたカメラコントロールユニットに伝
送され映像信号が生成され、内視鏡装置に接続されたL
CDやCRTなどのディスプレイ装置に表示される。
【0004】内視鏡装置本体には光源ランプが備えら
れ、挿入部先端に照明光が伝送される。湾曲部は内視鏡
装置本体内の湾曲駆動用のモータによってワイヤを牽引
して操作され、手元側の操作によって湾曲形状が変えら
れるようになっている。モータの制御及び駆動は、内視
鏡装置本体内に備えられた湾曲制御基板によって行われ
る。また、内視鏡装置本体内には、カメラコントロール
ユニット、光源ランプ、湾曲制御基板などの各装置を一
括して動作させる電源回路が備わる。電源回路は電源ス
イッチを操作により内視鏡装置のON/OFFを行う。
【0005】内視鏡装置の湾曲角度は、生産時に、挿入
部をドラムから全て引き出しストレートにして設定す
る。(例えば上下左右、各120°など)設定は湾曲部
に接続されたワイヤ牽引量(ストローク)を規定して行
うが、牽引量はワイヤ牽引機構の一部にメカニカルなス
トッパを設けて規定以上の動きをしないように設定され
ているものがある。
【0006】通常、内視鏡装置の電源をONにする時に
は、挿入部は全長がドラムに巻き取られ外装ケース内に
収納されている。従って、挿入部先端及び湾曲部はドラ
ムにきつく巻かれケース内の狭い空間内にある。また検
査終了時に挿入部をドラムに全て巻き取った状態も同様
に挿入部先端及び湾曲部はドラムにきつく巻かれケース
内の狭い空間内にある。
【0007】電源スイッチをON操作すると、内視鏡装
置本体のカメラコントロールユニット(以下CCU)、
光源ランプ、湾曲制御基板などの各装置が一括して電源
がONになる。電源がONになると、CCUは画像信号
を生成し、ディスプレイ装置へ信号が伝送される。光源
ランプは挿入部先端に照明光を伝送する。湾曲制御基板
はモータにサーボをかけ、操作リモコンの操作スイッチ
が操作されると直ちに湾曲操作部を屈曲させられる状態
になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、挿入部がドラ
ムに完全に巻き取られた状態で、CCUと光源ランプが
ONになると、ディスプレイ装置に検査者にとって何の
意味もない外装ケースの内部が映し出され、無駄に電力
が消費される。
【0009】また、光源ランプのON(点灯)は照明光
が狭い閉ざされた空間に照射されるので内視鏡先端部の
温度上昇を招き、挿入部先端に内蔵する撮像装置の暗電
流の増大等や特性の低下を招くおそれがある。また、湾
曲制御基板がONになると、検査使用中でないにも関わ
らずモータのサーボがかかりっぱなしになり無駄に電力
が消費される。
【0010】また、挿入部がドラムに完全に巻き取られ
ていると、湾曲部が屈曲できず(外装ケース内は狭い空
間であり、湾曲部が、挿入部の他の部分やドラムの一部
に密着している)、湾曲部形状が固定されている状態で
ある。
【0011】この状態で湾曲操作すると、モータが挿入
部根元側のワイヤを牽引するが挿入部先端側の湾曲部は
屈曲しないので、通常(湾曲部がフリーに屈曲できる
時)の動作に比べて、ワイヤに伸びが生じるような大き
な力がかかる。またモータにかかる負担も多くなる。こ
のような動作は、ワイヤの負担が大きく内視鏡装置の耐
久性を下げる原因になる。
【0012】検査終了時に挿入部をドラムに巻き取る
際、湾曲が掛かった状態で(湾曲操作スイッチを操作し
たままや、湾曲形状を維持する湾曲ロックを動作させた
ままで)ドラムに巻き取ってしまうとワイヤが牽引され
たまま強制的に湾曲部がストレートにされるのでワイヤ
に過度の負担がかかる。
【0013】またモータの負担も多くなる。従って、耐
久性を下げることになる。このような不具合を回避する
ためには、検査者は挿入部先端が外装ケースから引き出
されてから電源スイッチをONにすること、外装ケース
に完全に巻き取られる前に電源スイッチをOFFにする
作業を行うことが望まれる。
【0014】内視鏡装置の湾曲角度は、ワイヤ牽引機構
の一部にメカニカルなストッパを設けて規定されるの
で、いつも一定である。検査時、挿入部が全てドラムに
巻かれた状態から、検査(挿入)するのに必要な長さだ
け引き出して使用する。この時、挿入部がドラムに何巻
きか巻き取られている状態では、ストレート状態で設定
した湾曲角度が実現できず湾曲ダウンが生じる。更に巻
き取り数が多い場合は、全く湾曲が掛からなかったり、
湾曲が少し掛かったとしてもワイヤに負担が掛かり耐久
性を低下させる恐れがある。
【0015】この不具合を回避するために、検査時は挿
入部をドラムから全て引き出して使用しなければならな
い。そうすると足元で余分な挿入部がループして床置き
されることになり検査時に邪魔となる。
【0016】(発明の目的)本発明は上述した点に鑑み
てなされたもので、挿入部の引き出し巻き取りに応じて
光源ランプ等の電気機器の動作、非動作をコントロール
して内視鏡装置の使い勝手を向上できる内視鏡装置を提
供することを目的とする。また、ドラム巻き取り時の湾
曲性能を向上できる内視鏡装置を提供することを目的と
する。
【0017】
【課題を解決するための手段】湾曲部を持つ挿入部と、
外装ケースに収納され、回転し挿入部を巻き取るドラム
と、挿入部の巻き取り状態の情報を検出するドラム回転
数検知機構と、外装ケース内に収納された電気機器と、
を備える内視鏡装置において、ドラム回転数検知機構か
らの前記情報を取得し、該情報をもとに電気機器の動
作、非動作を制御する制御回路を設けたことにより、光
源ランプ等の電気機器の動作、非動作を制御して使い勝
手の良い内視鏡装置を実現している。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図30は本発明の第1
の実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態
のドラム式の内視鏡装置の全体構成を示し、図2は工業
用内視鏡の挿入部の先端側の構造を示し、図3はケース
の外観を示し(図3(A)は左側面図、図3(B)は正
面図、図3(C)は平面図)、図4はケース内部を断面
図で示し、図5は図3のA矢視及び図5(A)の凹凸部
の拡大図(図5(B))を示し、図6はハンドル側のケ
ースを示し、図7は図6のB−B断面図(図7(A))
と図7(A)のパッキン部分の拡大図(図7(B))を
示し、図8はハンドル部の拡大図(図8(A))とハン
ドル固定部の頂部の正面図及び平面図(図8(B)及び
(C))とを示し、図9は上蓋を開けたフロントパネル
(図9(A))と、とACインレット(図9(B))と
DCインレット(図9(C))と図9(A)のC−C断
面図で給排気用ダクト部分を示し、図10はフロントパ
ネル側面図(図10(A))とゴムブーツ部分の拡大図
(図10(B))を示し、図11は第1排気用ダクト及
び吸気用筒部分の構造を示し、図12はドラム部の回転
保持機構等(図12(A))と渦巻き状にしたケーブル
(図12(B))を示し、図13は図12(A)のフラ
ンジ部分及びこれを複数箇所で回転自在に保持するベア
リング(図13(A))と、ベアリングの拡大断面図
(図13(B))と、図12のケーブル収納部からケー
ブルをドラム部内に通す部分(図13(C))とを示
し、図14はケース内部を裏面側から見た図を示し、図
15は挿入部を引き出した状態と巻き取った状態での回
転検知部の構成を示し、図16は移動部材を含む周辺部
の構造(図16(A))とスライドボリューム(図16
(B))とを示し、図17はハンドル側から見たドラム
部内部(図17(A))とそのF−F断面(図17
(B))とを示し、図18は第1ドラムカバーを外して
開口部に露呈するドラム部内部を示し、図19は挿入部
が巻き取られるドラム部の側面図を示し、図20はフロ
ントパネルにおける操作レバー付近(図20(A))
と、操作レバーの操作によりワンウェイギヤで第2側板
を1方向にのみ回転できる状態にした移動板周辺(図2
0(B))と、これを解除した状態での移動板周辺(図
20(C))と、図20(B)及び図20(C)におけ
るG矢視方向から見た押しピンの状態(図20(D))
及び(図20(E))を示し、図21はポールを伸ばし
た状態と縮めた状態での液晶モニタユニットを示し、図
22は伸縮式のポールの内部構造(図22(A))と、
第3カバー上面(図22(B))とを示し、図23は図
22(A)のD−D及びE−E断面を示し、図24は液
晶モニタの正面図(図24(A))と、その底面図(図
24(B))と、遮光板を取り付けた側面図(図24
(C))とを示し、図25は内視鏡装置の電気系の概略
の構成(図25(A))と、ドラム部に挿入部が巻き付
けられ、その状態をスライドボリュームで検出する様子
(図25(B))とを示し、図26はスライドボリュー
ムの出力がシステムCPUで検出される部分を示し、図
27は挿入部がドラム部に巻き付けられた回数に応じて
スライドボリュームの出力端の出力電圧及びA/D変換
データが異なる具体例を示し、図28はアングル(湾
曲)の許可/不許可の閾値の具体例を示し、図29は本
実施の形態における動作のフローチャートを示し、図3
0は変形例における動作のフローチャートを示す。
【0019】図1に示すように本発明の第1の実施の形
態の工業用に用いられるドラム式の内視鏡装置1は、柔
軟性を有する細長の挿入部2−1を備えた工業用内視鏡
2と、長尺の挿入部2−1を外周部に巻き取る円筒形状
のドラム部3と、ドラム部3を回動自在な状態で保持す
るフレーム部4と、フレーム部4の上端に設けられ、各
種スイッチ及びコネクタ類や給排気用ダクトを配置した
フロントパネル5と、フロントパネル5にケーブル6−
1を介して接続されるリモートコントローラ6と、伸縮
式のポール7−1及び回転機構7−2を有する液晶モニ
タユニット7と、収納される機器に加わる衝撃力を抑え
る緩衝材8−1a等を備えたケース8と、フロントパネ
ル5に接続したACケーブル5ー11を介して商用電源
を供給可能にすると共に、DCケーブル5−12を介し
てDC電源を供給するバッテリ9とから構成される。
【0020】また、ドラム部3内には工業用内視鏡2の
照明光伝送手段としてのライトガイドに照明光を供給す
る光源部3−36、工業用内視鏡2の挿入部2−1の先
端硬質部2−2内に設けた撮像素子に対する信号処理を
行うCCU3−39と、挿入部2−1の湾曲部2−3を
湾曲駆動する電動湾曲ユニット3−37のモータ等が収
納されてある。
【0021】挿入部2−1は、先端側から順に、硬性の
先端硬質部2−2と、この先端硬質部2−2の後端に設
けられ、先端硬質部2−2を所望の方向に向ける湾曲自
在の湾曲部2ー3と、細長で柔軟性を有する可撓管部2
−4とが連設して構成されている。
【0022】図2は挿入部2−1の先端側の内部構造を
示す。図2に示すように挿入部2−1内には照明光を伝
送するライトガイド21が挿通されている。このライト
ガイド21の後端のライトガイドコネクタ部3−41
(図17(A)参照)は光源部3−36に固定され、光
源部3−36から供給される照明光を伝送し、先端硬質
部2−2を構成する先端部材22の照明窓に固定された
先端面から、さらにその直前に配置された照明レンズ2
3を経て前方に出射し、プラント内部等の被写体側を照
明する。
【0023】この先端硬質部2−2には照明窓に隣接し
て観察窓(撮像窓)が設けられ、この観察窓には対物光
学系24が取り付けられ、この対物光学系24の結像位
置には固体撮像素子として例えば電荷結合素子(CCD
と略記)25が配置され、このCCD25から延出され
た信号線26は、ドラム部3内のCCU3−39に接続
され、CCD25で光電変換した信号から標準的な映像
信号を生成し、液晶モニタユニット7の液晶モニタ部7
−3に出力し、この液晶モニタ7−3の表示面に被写体
像を表示できるようにしている。
【0024】先端硬質部2−2の後端には湾曲部2ー3
が設けてある。この湾曲部2−3は、複数のリング形状
の関節駒27同士をリベット28により回動自在に連結
して形成されている。これら回動自在に連結された複数
の関節駒27は、ゴムチューブ29によって被覆されて
いる。そして、前記挿入部2−1は全長にわたって保護
のため、金属網線の外ブレード30に覆われている。
【0025】前記関節駒27の内周面の上下、左右に対
応する位置には孔を有するパイプ形状のワイヤ受け31
が固設されている。これらワイヤ受け31の孔内には湾
曲ワイヤ32u,32d,32l,32rが摺動可能に
挿通されている。なお、図2中においては上下方向に配
置された湾曲ワイヤ32u,32dのみを示している。
【0026】これら湾曲ワイヤ32u,32d,32
l,32rの先端部は、先端部材22の後端部の上下、
左右方向に対応する位置にそれぞれ固定されている。こ
のため、各方向に対応する湾曲ワイヤ32u,32d,
32l,32rが引っ張られることによって、湾曲部2
−3が所望の方向に湾曲して、先端硬質部2−2を所望
の方向に向けられるようになっている。
【0027】湾曲ワイヤ32u,32d,32l,32
rの後端側は図17(A)に示すようにドラム部3内部
の電動湾曲ユニット3−37に接続されている。そし
て、リモートコントローラ6のジョイスティック6−2
を傾ける操作を行うことにより、電動湾曲ユニット3−
37のモータの回転を制御し、傾けた方向に湾曲部2−
3を湾曲させることができるようにしている。
【0028】なお、前記関節駒27は、所望する最大湾
曲角度によってその数を増減させて、湾曲部2−3を構
成する。つまり、図2に示されている関節駒27の数に
限定されるものでない。
【0029】前記湾曲部2−3には長尺の可撓管2−4
が連設している。この可撓管2−4内にはコイルパイプ
33u,33d,33l,33rが設けてある。これら
コイルパイプ33u,33d,33l,33rは、可撓
管2−4の先端部に例えばろう付け等により一体的に固
定されており、コイルパイプ33u,33d,33l,
33rの中に湾曲ワイヤ32u,32d,32l,32
rが摺動可能に挿通している。本図中においては上下方
向に配置されたコイルパイプ33u,33dのみを示し
ている。
【0030】そして、前記コイルパイプ33u,33
d,33l,33r及び湾曲ワイヤ32u,32d,3
2l,32rは、可撓管2−4内を挿通して上記電動湾
曲ユニット3−37に延出されている。
【0031】この工業用内視鏡2は撮像素子を内蔵した
電子内視鏡であり、挿入部2−1内には信号線26やラ
イトガイド21等が挿通されている。
【0032】また、先端硬質部2−2には、視野方向、
視野角などを変換する各種光学アダプタを接続可能であ
る。
【0033】次に主に図3ないし図5を参照してケース
8の構造を説明する。図3に示すようにケース8は、上
側がそれぞれ開口し、かつ(図3(B)の正面の)前後
方向に分割される第1ケース本体8−2及び第2ケース
本体8−3とで構成されたケース本体8−4と、このケ
ース本体8−4に対して開閉自在な上蓋8−5と、上蓋
8−5の上面に設けた把持部8−6と、ケース本体8−
4と上蓋8−5の外表面に配置し落下時などに加わる衝
撃力を吸収するゴムなどの緩衝材8−1aと、図4に示
すようにケース内表面に配置され、衝撃力を吸収する緩
衝材8−1bとで構成されている。ケース本体8−4と
上蓋8−5は樹脂製であり、より具体的には樹脂モール
ド或いはダイキャストで形成される。
【0034】ケース本体8−4は、第1ケース本体8−
2と第2ケース本体8−3を底面及び2つの側面で組み
合わせて、ビス34で固定されて一体化されたケース本
体8−4にしている。2体で構成することで組立時の作
業性を向上できるようにしている。
【0035】ケース本体8−4と上蓋8−5との嵌合部
は、それぞれ厚肉部8−7が設けてある。その厚肉部8
−7における裏面側の位置及び正面側の位置にはそれぞ
れヒンジ8−8及びバックル8−9が設けられていて、
ケース本体8−4に対し上蓋8−5が開閉自在になって
いる。
【0036】図5(A)に示すように厚肉部8−7の上
面の当接面には凹凸部8−10が全周に渡って形成され
ていて、上蓋8−5を閉じると図5(B)の拡大図に示
すように凹凸部8−10が噛み合わさり、隙間無く閉じ
ることができる。また、厚肉部8−7には雌ネジ8−1
1(図3参照)が2ヶ所設けてあり、必要に応じてスト
ラップなどを取付けることが可能になっている。
【0037】図3に示すようにケース8の各コーナ及び
ケース本体8−4の上側の4隅には、ゴム製の緩衝材8
−1aが設けられており、衝撃を吸収してケース8に及
ぼす影響を軽減している。従って、例えばケース8がど
のような姿勢で地面などに落下しても、必ず緩衝材8−
1aが始めに地面に接触し、ヒンジ8−8やバックル8
−9、ケース8の樹脂部に直接衝撃が加わらないような
緩衝材8−1aの形状になっている。
【0038】すなわち緩衝材8−1aの厚みよりもヒン
ジ8−8などの厚みが大きくならないようにしている。
なお、ケース本体8−4の上側にも緩衝材8−1aが取
付けられているので、上蓋8−5を開けている状態で
も、この緩衝材8−1aに手を引っかけるように保持し
てケース8全体を持ち運ぶことができる。
【0039】本実施の形態では、図4及び図5に示すよ
うにケース本体8−4内面に、緩衝材8−1bを配置し
て、外装ケースとしてのケース本体8−4内のフレーム
部4等に取り付けられた内蔵物を衝撃から保護するよう
にしている。
【0040】この場合、外装ケースが受ける衝撃から内
蔵物を保護する場合、衝撃が加わる方向に面する外装ケ
ースと内蔵物との間に緩衝物を配置する構造を採用する
とその方向(具体的には上下方向)に長くなって大型化
してしまうので、以下に説明するようにケース本体8−
4の側面部分に複数の緩衝材8−1bを配置して、上下
方向に長くすることなく、小型で衝撃を保護できるよう
にしている。
【0041】さらにより詳しく説明すると、図1に示す
ようにフレーム部4の上面にはフロントパネル5が取り
付けられ、このフロントパネル5とその上側の上蓋8−
5内の間に液晶モニタ部7−3等の精密な電気機器が収
納され、特に上下方向の衝撃に対して保護することが望
まれる。また、フレーム部4に回動自在な状態で保持さ
れているドラム部3の内部には光源部3−36やCCU
3−39等の精密な電気機器が収納されている。
【0042】また、フロントパネル5にはコネクタ類等
を着脱する等のために上蓋8−5を開けた場合には、操
作し易いように露呈させることが望まれる。このため、
本実施の形態ではこのフロントパネル5付近に緩衝材を
設けないで、以下に説明するようにケース本体8−4内
面とその内側に近接した対向するフレーム部4との間に
緩衝材8−1bを配置して、上下方向の衝撃から液晶モ
ニタ部7−3、光源部3−36等の内蔵物を保護するよ
うにしている。
【0043】なお、ここでの衝撃は上蓋8−5を閉じた
状態でケース8を(梱包材で梱包することなくケース自
体8のままで)主に輸送する時における振動等の衝撃を
意味する。
【0044】ケース本体8−4つまり、第1ケース本体
8−2と第2ケース本体8−3の内面には、上下方向に
対して垂直方向の受け面8−16が設けてある。また、
フレーム部4には前記受け面8−16と上下方向に離間
して対向する受け部4−27が設けてある。受け面8−
16と受け部4−27の間には板形状の緩衝材8−1b
の上端及び下端が当接するように配置されている。ま
た、この板形状の緩衝材8−1bの側面はケース本体8
−4の内面とフレーム部4の外面に当接している。
【0045】つまり、第1ケース本体8−2と第2ケー
ス本体8−3の内面の上下方向における適宜の位置に受
け面8ー16を設け、この受け面8−16に隣接する空
間部分に一端が当接するように緩衝材8−1bを配置
し、上下方向に配置されたこの緩衝材8−1bの他端を
フレーム部4に受け部材4ー38をビス4ー39(図5
参照)で固定した受け部4−27で当接するように圧縮
固定して、ケース本体8−4に緩衝材8ー1bを介して
フレーム部4を弾性的に保持するようにしている。
【0046】これにより、小型化できると共に、上下方
向に衝撃が加わったような場合、例えば上蓋8−5側を
下にして落下させるような衝撃がケース8に加えられた
時にフレーム部4などの内蔵物に加わる衝撃を緩衝材8
−1bで吸収することができるようにしている。
【0047】次に主に図6から図7(B)を参照して、
ドラム部3を回転させるハンドル3−11を取り付けた
ハンドルカバー3−1の構造を説明し、さらに図8を参
照してハンドル3−11の構造を説明する。図6のB−
B断面の図7(A)に示すように第1ケース本体8−2
には円形の開口部8−12が設けてある(図6の破線で
も示す)。この開口部8−12の全周に渡りゴム製のパ
ッキン8−13が設けてある。
【0048】この開口部8−12の円周(周縁)部分に
設けたパッキン8−13にその円周内側の面(裏面)が
圧接するように、開口部8−12より大きい略円板形状
のハンドルカバー3−1が衝撃緩衝材3−10を介挿し
て開口部8−12内側のドラム部3に取り付けている。
そして、パッキン8−13とハンドルカバー3−1との
圧接により、両者の間で防滴・防塵を確保している。
【0049】換言すると、第1ケース本体8−2にはド
ラム部3の側面に対向する開口部8−12を設け、ドラ
ム部3の側面より開口部8−12を貫通して突出する延
出部の先端に開口部8−12より大径の円形カバー部材
を設け、このカバー部材の内側の側面に圧接する弾性部
材を開口部8−12周縁に設けて水密を確保している。
【0050】上記パッキン8−13はゴム等の弾性部材
で形成され、図7(B)に拡大して示すように断面がU
字状の取付け部8−14と、ハンドルカバー3−1と接
しているヒレ部分(フィン形状)8−15とから成る。
【0051】このヒレ部分8−15は通常は2点鎖線で
示すように外側に突出する形状であり(突出する自由端
形状であり)、ハンドルカバー3−1を取り付けること
により、実線で示すようにハンドルカバー3−1の裏面
で押圧されて折り曲げられて圧接する状態を保持し、水
密構造等を確保している。
【0052】このハンドルカバー3−1の内側にはフレ
ーム部4を構成する第1フレーム4−3と第2フレーム
4−4との間には円筒形状のドラム部3が回転自在に保
持されており、このドラム部3の円筒状部材3−5に挿
入部2−1を巻き付けて収納できるようにしている。
【0053】また、ハンドルカバー3−1側の第1フレ
ーム4−3には第1ケース本体8−2の円形の開口部8
−12に対向する部分が円形に切り欠かれて開口部4−
40が設けてある。また、第1フレーム4−3及び第2
フレーム4−4の内側にそれぞれ近接して対向し、円筒
状部材3ー5の両開口端を覆うように設けた第1側板3
−6及び第2側板3−7にもそれぞれ開口部3−8、3
ー21が設けられ、開口部3−8、3ー21は第1ドラ
ムカバー3−9及び第2ドラムカバー3ー22でそれぞ
れ塞ぐようにしている。
【0054】第1側板3−6側の開口部3−8は実際に
は図18に示すように2つ形成されており、その部分に
はそれぞれランプユニット3−40と電動湾曲ユニット
3−37の湾曲駆動機構調整部が露呈し、それぞれラン
プ交換、湾曲駆動機構の調整及び修理に使用し易いよう
にしている。
【0055】すなわちハンドルカバー3−1を外し、さ
らに第1ドラムカバー3−9を外すことにより、ランプ
交換や湾曲角度調整、修理が簡単に行うことができる。
電動湾曲ユニット3−37の湾曲操作ワイヤ32u,3
2d等の伸びを調整することで、湾曲角度を調整するこ
とができる。
【0056】第1側板3−6における開口部3−8の外
側の複数位置に衝撃緩衝材3−10を介挿してビス3ー
48によりハンドルカバー3−1が取り付けられてい
る。また、このハンドルカバー3−1の外面には、凹部
3−12を設けてハンドルカバーと共にドラム部3を回
転させる操作を行う可倒式のハンドル3−11を収納で
きるようにしている。
【0057】このハンドル3−11は図8(A)に示す
ように、ユーザが把持する握り部3−13と、ばね3−
14と、軸3−15と、ハンドル固定基部3−16とか
ら成り、握り部3−13の中空部内でその内側の軸3−
15の外周に圧縮させて収納したばね3ー14により、
握り部3−13の基端をハンドル固定基部3−16の外
表面に圧接させるようにしている。
【0058】また、軸3−15のハンドル固定基部3−
16側の端部は球形状をして、ハンドル固定基部3−1
6の略半球状凹部内に収納されており、またこのハンド
ル固定基部3−16の外表面は半球形状をしていて、ば
ね3−14の弾性力により、握り部3−13が倒れるよ
うに付勢している。
【0059】従って、通常はハンドル3−11の握り部
分3−13が倒れた位置(図7の1点鎖線で示す状態)
にあり、ハンドルカバー3−1から出っ張らないように
収納されている。つまり、ハンドル3−11を使用しな
い時には、邪魔にならないので、使い勝手が良い。
【0060】ドラム部3を回転させるときに、ハンドル
3−11の握り部分3−13を回転軸と平行になるよう
に起こす(図7の実線の状態)。握り部分3−13から
手を放すと握り部3−13の内部に設けたばね3−14
の力でもとの倒れた位置に戻る。
【0061】また、ドラム部3をハンドル3−11で回
転させるのは挿入部2−1を巻き取る時(時計周り方向
の回転操作を行う)のみで、挿入部2−1を引き出すと
きはハンドル3−11を使わず手で挿入部2−1を引っ
張り出す操作を行う。
【0062】そこで挿入部2−1を引き出すとき(反時
計周り方向)にハンドル3−11を回そうとすると、可
倒式の握り部分3−13が倒れてしまい、力が入らない
ようになっている。さらに挿入部2−1を収納した状態
のときに握り部3−13が鉛直方向(図6の実線及び図
3(B)の状態)になるようにするとデザイン的にすっ
きりするので、握り部分3−13が倒れる始めは反時計
方向に倒れて、収納時には鉛直方向になるように、図8
(B)及び図8(C)に示すようにハンドル固定基部3
−16に軸3−15のガイド3−45を設けた。
【0063】このようにハンドル3−11を加倒式に設
けたことにより、ドラム部3を挿入部2−1を巻き取る
方向と反対側に回転させようとすると、ハンドル3−1
1が倒れ易くなっているので、巻き取る方向と逆の方向
に回転させるような誤操作を防止できる。
【0064】次に主に図9ないし図11を参照してフロ
ントパネル(操作パネル)5周辺の構成を説明する。図
9(A)に示すようにフロントパネル5は、樹脂製で略
長方形の板形状にしてケース本体8−4の開口部41全
体を覆うように設置されている。このフロントパネル5
のケース本体8−4との当接部は全周に渡って凹部5−
1(図5(D及び図10(A)参照))が形成されてお
り、凹部5−1にはゴムパッキン5−2が設けられてい
る。このゴムパッキン5−2でケース本体8−4との防
滴・防塵を保っている。フロントパネル5はフレーム部
4に固定されていて、フレーム部4と一体になってい
る。
【0065】長方形状のフロントパネル5の一方の片側
にはインレット部5−3が設けてある。インレット部5
−3には、ACインレット5−4及びDCインレット5
−5がパネル上面に隣接して配置されている。
【0066】ACインレット5−4及びDCインレット
5−5を囲むように仕切り板5−6があり、仕切り板5
−6の開口部を覆う防滴蓋5−7が設けてある。仕切り
板5−6には小窓5−8があり、防滴蓋5−7に設けた
凸部5−9に引っかけた状態でネジ摘み5−10を締め
ることで防滴蓋5−7が閉まる。
【0067】図9(B)に示すようにL字型のACケー
ブル5−11をACインレット5−4に差し込むと、D
Cインレット5−5の差込口をACケーブル5−11が
覆い、ACケーブル5−11とDCケーブル5−12が
同時に差し込めないようになっている。図9(C)に示
すように同様にL字型のDCケーブル5−12をDCイ
ンレット5−5に差し込んだときは、ACケーブル5−
11が差し込めないようになっている。
【0068】また、仕切り板5−6内壁には溝が切って
あり、スライド板5−13が動くようになっている。ス
ライド板5−13を片側にスライドさせるとACインレ
ット5−4もしくはDCインレット5−5の一方を塞ぐ
ようになっている。これによりL字型のケーブルを使用
しなかったとしても、ACケーブルとDCケーブルを同
時に接続できないようにしている。
【0069】図9(A)に示すようにフロントパネル5
には、1つの吸気用ダクト5−15と第1及び第2排気
用ダクト5−16、5ー17とが設けてある。インレッ
ト部5−3の横には第1排気用ダクト5−16が設けて
あり、その下側にある電源ユニット4−1で発生した熱
を排気している。図10(A)及び図11に示すように
第2排気用ダクト5−17は、ドラム部3の内部で発生
した熱を排気するシロッコファン4−2の排気用筒4−
28の上部に設けてある。
【0070】図9(A)に示すように吸気用ダクト5−
15は、フロントパネル5の長手方向に細長に設けてあ
り、ケース内部に吸気している。3つのダクトとも、上
方からの雨水がダクトを通してケース内部に入り込まな
いようにしている。例えば図9(D)に示すように排気
の開口部5−18をダクト5ー17等の側面に設けると
ともに、開口部5−18に斜めとなる複数のひさし5−
19を設けた。さらに、ある大きさ以上の異物が開口部
5−18からケース内部に入り込まないようにひさし5
−19の内側にメッシュ5―20を設けている。
【0071】なお、ひさし5−19の数や間隔、メッシ
ュ5−20の大きさは排気の効率を考慮して定めた。ま
た、吸気用ダクト5ー15では吸気用の開口部の上方を
覆うように大きなひさしを設け、その先端に折り曲げて
上方からの雨水等が入らないようにした。この場合も吸
気の効率を考慮して定めた。
【0072】内視鏡装置1を輸送するときに生じる振動
などで挿入部2−1の先端部、特に光学系が破損しない
ように、フロントパネル5には挿入部先端を保持する為
の受け部材5−28を取り付けている。この受け部材5
−28はパイプ形状をしていて、その内側に挿入部2−
1の先端部を収納して保持する。
【0073】図9(A)に示すようにコントローラ用コ
ネクタ、映像入出力用コネクタ、音声用コネクタ、PC
カードやCFカードなどの記録媒体用スロットなどを備
えた金属製のサブパネル5−29が、フロントパネル5
にビス固定されている。
【0074】このサブパネル5−29には図10(A)
に示すように開口部5−30が設けてあり、防滴用ゴム
キャップ5−31がはめ込まれている。上記コネクタ、
スロットの内、防滴構造になっていないものは、防滴ゴ
ムキャップ5−31で覆っている。
【0075】コントローラ用コネクタ5−32には、着
脱自在なコネクタを介してケーブル6−1が接続される
ようになっている。図1に示すようにケーブル6−1
は、細長で、かつ柔軟で、内部に図示しない信号ケーブ
ルまたは光通信ケーブルなどを有し、制御信号および映
像信号を伝送する。ケーブル6−1の基端部に遠隔操作
制御部であるコントローラ6が設けられている。コント
ローラ6には湾曲部2−3の湾曲動作を操作する手段と
なる湾曲入力制御部となるジョイスティック6−2と各
種制御ボタン6−3が設置されている。
【0076】このようにすることによりフロントパネル
5の組立がし易く、またコネクタ類等の接続もし易くで
き、接続した場合の信頼性を確保できる。また、フロン
トパネル5とケース本体8−4との水密も確保できる。
【0077】次にドラム部3に巻き取り及び繰り出され
る挿入部2−1のドラム部3側からの出入り口となる部
分の構造を説明する。図9(A)及び図10(A)に示
すようにフロントパネル5には先端側がつぼまったジャ
バラ状のゴムブーツ5−21が固定されている。図10
(B)に拡大して示すようにこのゴムブーツ5−21先
端の開口部には略リング状の第1の金属部材5−22の
後端が固定されている。このゴムブーツ5−21先端か
ら突出する第1金属部材5−22の外周面には雄ネジ5
−23が形成されていて、袋ナット状の第2金属部材5
−24がその雌ネジ部を螺合させて着脱自在に取り付け
られている。
【0078】また、第1金属部材5−22と第2金属部
材5−24の間には着脱自在となる、開口部を設けたパ
ッキン5−26が設けてある。このパッキン5−26に
は内視鏡挿入部2−1外径とほぼ等しい径の開口部5−
27があり、この開口部5−27を通して内視鏡挿入部
2−1が引き出し、巻き入れされる。
【0079】挿入部2−1を収納する際に挿入部2−1
に付着している水分等をパッキン5−26の開口壁でし
ごき落とすことができるようにしている。そして、引出
し、収納を繰り返し、パッキン5−26が摩耗した場合
は、第2金属部材5−24の螺合を解除して取り替える
ことができる。なお、パッキン5−26の開口部の形状
は例えばブラシ状にされ、挿入部2−1の外周面に付着
している汚れをしごき落とすことができるようにしてい
る。このようにして挿入部2−1の外周面の付着物をし
ごき落とすことができるようにしているので、ドラム部
内部に汚れが入り込み、故障の原因になり易くなること
を防止できる。また、操作者が汚れをふき取りながら挿
入部2−1を巻き取るような作業を軽減できる。
【0080】次に回転されるドラム部3の内側とその外
側の回転されない部分とで信号の送受を行うケーブル部
分の構造等を説明する。以下に説明するように、スリッ
プリングを採用しないで、渦巻き形状のケーブル3−2
を採用することにより、低コストで電気信号の伝送を行
えるようにしている。図12(A)(及び図15)に示
すように第2側板3−7の外周には厚肉部3−17があ
り、その最外周部分にはギヤ3−18が設けてある。そ
して図15に示すように、このギヤ3−18は挿入部2
−1が巻き付けられたドラム部3の回転数を検知する回
転検知部4−42のギヤ4−43に回転を伝達するよう
になっている。
【0081】第2側板3−7の中央部分には開口部3−
21が設けてあり、その部分は、ドラム部3内部とドラ
ム部3外部を電気的に接続するケーブル3−2が渦巻き
状に収められたケーブル収納部3−3になっている。
【0082】このケーブル3−2はドラム内部の機器の
電気回路とドラム外部の機器の電気回路との間で、電
力、制御信号、及び映像信号等の必要な情報等のやりと
りが行われる。ケーブル3−2は可撓性を持つ平型状の
ケーブルを1枚もしくは複数枚重ね合わせた状態で、渦
巻き状に巻かれている。図12(B)は例えば2枚にし
た渦巻き状にされたケーブル3−2を示す。
【0083】ケーブル3−2の芯数が多い場合は、1枚
の平型ケーブルにするとケーブル3−2の幅が大きくな
る為、ケーブル収納部3−3の容積が大きくなってしま
うので、複数枚のケーブル3−2a,3−2bに分けて
重ね合わせている。このような平型ケーブル3−2に
は、フラットケーブル、リボンケーブル、FFC等で構
成できる。なお、ケーブル3−2の芯数が少ない場合に
は、1枚の平型ケーブル3−2で構成できる。
【0084】図12(A)に示すように第2側板3−7
の開口部3−21のドラム内部側には第2ドラムカバー
3−22が固定されている。第2ドラムカバー3−22
の中心部のドラム外側にはケーブル3−2を固定する中
空の軸3−23が取付けられている。ケーブル3−2は
弾性部材3−24を貼り付けた固定部材3−25を介し
て軸3−23に固定され、ケーブル3−2の一端は中空
の部分を通ってドラムの内側に入る(図13(C参
照)。そして、ドラム内部の中継基板3−26(図17
(A)参照)に接続される。
【0085】渦巻き状に巻いたケーブル3−2の外側に
は、カバー部材3−27が配置されている。このカバー
部材3−27の外周側はL字状に折り曲げられていてケ
ーブル3−2が一定の径よりも広がるのが防止するのを
規制する凸部3ー46を設け、軸方向に巻き取られる範
囲を規制し、渦巻き形状が崩れるのを防止する。このカ
バー部材3ー27の凸部3ー46からさらに外周側に延
出した複数の延出片4ー47は第2フレーム4−4に取
付けられている。
【0086】図14に示すように、カバー部材3−27
の外周部に形成したスリット3−43を通して、ケーブ
ル3−2がカバー部材3−27の外側に引き出され、中
継基板3−28に接続される。カバー部材3−27から
引き出されたケーブル3−2は、スリット3−43近傍
でカバー部材3−27に固定された固定部材3−29に
より、固定部材3−29とカバー部材3−27との間に
挟み込まれて固定されている。
【0087】ドラム収納部の幅を小さくするために、第
2ドラムカバー3−22を第2側板3−7のドラム内側
から固定している。これにより、第2側板3−7の板厚
寸法分の幅を小さくしている。
【0088】平型ケーブル3−2には、1次の電源ライ
ンが流れている為、その近傍部材との間の電気的絶縁性
を確保する必要がある。本内視鏡装置1では、フレーム
部4はACインレット5−4のGND端子が確実に接続
されているので、アースが取れているが、回動自在に保
持されているドラム部3は、アースが取れていない。そ
こで、感電防止等に関する所定の規格を満足するように
以下の対応を行なっている。
【0089】第2ドラムカバー3−22と中空の軸3−
23は、アースが取れていないドラム部3の第2側板3
−7に固定されているので、樹脂などの絶縁部材で構成
する。もしくは、第2ドラムカバー3−22、中空の軸
3−23とケーブル3−2の間にマイラシートなどの絶
縁部材を配置する。
【0090】ドラム部3の第2側板3−7は、金属で構
成されているので、ケーブル3−2と第2側板3−7と
の距離を、規定の距離以上に離す。本内視鏡装置1では
約3.2mm以上となる(図12(A)の*印寸法)。
【0091】ドラム部3内部では、ケーブル3−2とド
ラム部3内の中継基板3−26、その他の2次信号ライ
ンとの間にマイラシートなどの絶縁部材を配置する。
【0092】カバー部材3−27および固定部材3−2
9を金属で構成して、アースの取れているフレーム部4
の第2フレーム4−4と電気的に一体にする。
【0093】カバー部材3−27の外側では、ケーブル
3−2とドラム部3外の中継基板3−28、その他の2
次信号ラインとの間にマイラシートなどの絶縁部材を配
置する。
【0094】図17(A)に示すように(第1側板3−
6と第2側板3−7の外周付近には)複数本の支柱3−
30が立てられていて、支柱3−30を介して第1側板
3−6と第2側板3−7が接続されている。円筒状部材
3−5は支柱3−30の外側に接する位置に設けられて
いる。円筒状部材3−5の両端部の開口には、U字状の
パッキン3−31が装着されていて(図17(B)参
照)、第1側板3−6及び第2側板3−7との接続部に
おける防滴、防塵を確保している。
【0095】挿入部2−1の基端部3−32は、ドラム
部3の内部で固定されていて、円筒状部材3−5の切り
欠き部3−33から挿入部2−1が出ている。切り欠き
部3−33と挿入部2−1及び第1側板3−6の間には
パッキン3−34が装着されていて、挿入部出口である
切り欠き部3−33の防滴、防塵を確保している。
【0096】挿入部収納時、ドラム部3を所定の方向に
回転させることによって、挿入部2−1がドラム部3の
外周に巻き取られるようになっている。
【0097】図19に示すように円筒状部材3−5の切
り欠き部3−33近傍には、リード部材3−35が固定
されていて、挿入部2−1が基端部3−32から1回転
したときに重ならないようにしている。
【0098】(図12、図14及び図15で一部を示す
ように)フレーム部4は、ドラム部3を挟む位置に配置
される第1フレーム4−3と、第2フレーム4−4と、
両フレーム4−3及び4−4とをつなぐ固定部材4−5
と、電源部4−6と、ドラムの回転数を検知する回転検
知部4−42と、挿入部2−1の巻き取り過ぎ及び引き
出し過ぎを防止するストッパ4−7と、ケース輸送時に
ドラムの回転を防止するストッパ4−8と、挿入部2−
1をドラム外周に巻き取るときに挿入部2−1が外側に
ふくらむのを防止する規制部材4−9とで構成されてい
る。
【0099】次にドラム部を片持ち的に回転自在に保持
する構造を説明する。図12(A)に示すように第2フ
レーム4−4における第2側板3−7に対向するスペー
ス内にリング状(ドーナツ形状)のフランジ4−10が
ドラム部3の回転中心に対して同心となるように固定さ
れている。このフランジ4−10の内周部分は楔形状或
いはV字形状にしたV字形状部4−11を形成してい
る。
【0100】図13(A)に示すようにこのV字形状部
4−11には複数個(3ないし4個)のベアリング部材
4−12の外周部分が係合するようにして第2側板3−
7にその中空部分がネジで固定され、その外周側が回転
自在にしている。
【0101】また、ベアリング部材4−12の構造を図
13(B)で拡大して示している。このベアリング部材
4−12は中空部分を設けた内周側とその外周側との間
にボールベアリングを配置し、内周側に対して外周側を
回転自在に保持している。また、外周面には2点鎖線で
示すV字形状部4−11に当接するV字形状溝が設けて
あり、V字形状部4−11はV字形状溝に当接して、互
いに回転自在となっている。
【0102】そして、第2フレーム4−4に固定したフ
ランジ4−10を円周状のガイドレールとして、ベアリ
ング部材4−12で形成した軸受けを設けた第2側板3
−7側を回転自在に保持している。これにより、第2フ
レーム4−4に対しドラム部3は回動自在に保持され
る。なお、フランジ4−10やベアリング4−12等の
部材は第2側板3−7と第2フレーム4−4の間に配置
されるので、余分なスペースを取らない構成になってい
る。
【0103】つまり、ドラム部3の回転中心付近の構造
体を避ける様に、ドラム部の一方の側面にドラム部3の
回転中心と同心に設けた複数の軸受けと、ドラム部が支
持固定されるフレームに装着された軸受けの受け面を形
成し、前記回転中心と同心なドーナツ形状のレールとか
らなる回転ドラム支持構造を構成することにより、簡単
な構造で、回転中心部分に(簡単かつ低コストでドラム
部3の内外の信号送受を行えるようにした)ケーブル収
納部3−3等を配置できるようにする等して、ドラム全
体の小型化が可能になるようにした。
【0104】また、軸受けはボールベアリング製とする
事で、ドラム部3の回転をスムーズにできるようにし
た。 また、軸受けとレールには、それぞれに合致する
断面V字形状の凹凸が形成されているようにして、ドラ
ム部3が縦置きであっても、横置きであってもスムーズ
な回転が可能になるようにした。
【0105】次にドラム部3に巻き付けられる挿入部2
−1の長さ(或いは巻かれていない部分の長さ)を検知
する検知機構を説明する。図15に示すようにドラム部
の周辺、具体的には底部側位置には、ドラム部3の回転
軸に対し平行で、第1フレーム4−3と第2フレーム4
−4を貫通するように回転数検知用の軸4−13が設け
られている。両フレーム4−3、4−4には低摩擦係数
の保持部材4−14が固定されていて、軸4−13の両
端部を回転自在に保持している。軸4−13の第2側板
3−7に対応する位置には、第2側板3−7の外周ギヤ
3−18と噛み合うギヤ4−43が設けられている。
【0106】また、軸4−13のドラム円筒状部材3−
5に対向する位置には、雄ネジ4−15が設けてあり、
雄ネジ4−15に螺合する雌ネジを有する移動部材4−
16が設けてある。
【0107】図16(A)に示すようにこの移動部材4
−16の下端には、凹部4−17が設けてあり、この凹
部4−17に対応する位置には、この移動部材4−16
が軸4−13に対し回転することを防止する為の規制棒
4−18が両フレーム4−3,4−4に固定されてい
る。
【0108】また、移動部材4−16に受け部4−19
が設けてあり、スライドボリューム(スライド抵抗器)
4−20のレバー4−21を挟むように固定している。
スライドボリューム4−20は両フレーム4−3,4−
4をつないでいる固定部材4−5(図14参照)に固定
されている。そして、ドラム部3が回転することにより
軸4−13が回転し、移動部材4−16が軸上を図15
で左右方向に移動する。移動部材4−16が軸上を移動
するとスライドボリューム4−20の(可変抵抗端に接
続された)レバー4−21が移動するので、その移動量
を電気信号として取り出すことができる。
【0109】また、移動部材4−16は金属製で、その
ドラム側端には切り欠き部4−22があり、その切り欠
き部4−22には、滑り性の良い樹脂の挿入部受け部材
4−23が取付けられている。挿入部受け部材4−23
には、挿入部2−1の表面に沿うような曲面4−24が
形成されている。
【0110】そして、挿入部2−1を巻き取る方向にド
ラムを回転させると、挿入部受け部材4−23の曲面部
4−24が挿入部2−1と接しながら、移動部材4−1
6は第1フレーム4−3側から第2フレーム4−4側に
移動する。例えば図16(A)に示す状態において、ド
ラムが回転されると、移動部材4−16は挿入部2−1
に接しながら紙面上方に移動する。
【0111】この場合、図16(B)に示すようにスラ
イドボリューム4−20から突出するレバー4−21は
図16(A)に示すように移動部材4−16の受け部4
−19に挟まれた状態で移動部材4−16と共に移動
し、可変抵抗端の抵抗値が変化する。従って、その抵抗
値からドラム部3に巻き付けられた挿入部2−1の回転
量を検出できるようにしている。
【0112】ギヤ3−18,4−43比および軸4−1
3のネジピッチを調整して、ドラムが1回転する、すな
わち挿入部2−1が1巻きすると、移動部材4−16が
挿入部2−1の外径寸法の距離を移動するようにしてあ
るので、挿入部2−1はドラム円筒部3−5に一列に巻
き取ることができる。なお、図15から分かるようにド
ラム部3側のギヤ3−18の1回転当たりのギヤ数は軸
4−13側のギヤ4−43の1回転当たりのギヤ数より
もはるかに大きく、ドラム部1が1回転すると軸4−1
3は複数回転する。つまり、挿入部2−1がドラム部3
の円筒状部材3−5に1回転する場合の長さよりもはる
かに短い長さまで挿入部2−1が巻き取られる長さ情報
を得ることができるようにしている。また、軸4ー13
の外周面の雄ネジ4−15のネジピッチも挿入部2−1
が巻き取られる長さ情報を必要とされる精度で得ること
ができるようにしてある。
【0113】例えば、図15(A)に示す挿入部2−1
を最も引き出した状態から、図15(B)に示すように
挿入部2−1を全て巻き取った状態までの任意の巻き取
り状態に設定でき、その任意の巻き取り数の状態に対応
してスライドボリューム4−20の抵抗値が可変設定さ
れ、その抵抗値の情報を電圧変化の情報にしてその情報
からその巻き取り数の状態或いは挿入部2−1の巻き付
けられている長さが分かるようになっている。
【0114】このスライドボリューム4−20を用いた
回転検知部4−42は情報を不揮発的に持つ。つまり、
その抵抗値或いは電圧値は電源を切った後に再び電源を
入れても挿入部2−1が巻き付けられた長さの情報を持
つ。このため、電源を投入する度にリセットして初期設
定を行わなければならないような揮発性の場合よりも大
きな利点を持つ。
【0115】また、スライドボリューム4−20のレバ
ー4−21をメカニカルに移動させてその移動位置で長
さの情報を得るようにしているので、電源のON/OF
Fに依存しないで長さの計測(検出)ができ、しかも電
源ONした時にはいつでもその情報を電気信号として出
力できるようにしていることが大きな特徴となってい
る。
【0116】そして、この情報を例えば電動湾曲ユニッ
ト3ー37(図17(A)参照)の湾曲駆動制御を行う
電動湾曲駆動回路部(駆動回路部)3−38に送ること
により、挿入部2−1の巻き取り状態に対応してその状
態に適した湾曲制御を行うのに利用することができる。
【0117】例えば、挿入部2−1がドラム部3に巻回
されている割合が大きい場合と殆ど巻回されていないで
自由に屈曲できる場合とでは湾曲操作に対して同じ様に
湾曲操作ワイヤを牽引すると湾曲部2−3の湾曲量(湾
曲角)が異なる。
【0118】つまり、ドラム部3に巻回されていると、
屈曲が規制された状態に近いので、巻回されていない場
合よりも、操作者の湾曲指示に対して湾曲させる場合の
駆動量を大きくして、巻回量に殆ど依存しないで同じよ
うな湾曲ができることが望ましい。
【0119】また、殆ど全て巻き取った状態で、湾曲指
示がされて湾曲部2−3を湾曲させるような場合には、
湾曲操作ワイヤには過度の力を加えないと湾曲駆動させ
られないようになるので、そのような場合には湾曲を行
わないように制御して、湾曲操作ワイヤが過度の力で伸
びてしまったり、断線するような事態を防止することも
できる。
【0120】上記第1側板3−6および第2側板3−7
の外径は、ドラム円筒部材3−5の外径よりも少なくと
も挿入部直径の2倍以上大きくしてあり、挿入部2−1
が側板から外にずれないようにしてある。
【0121】第1側板3−6、第2側板3−7の外周付
近の内側面に、それぞれ第1ブロック4−25、第2ブ
ロック4−26が固定されている。図15(A)に示す
ように第1ブロック4−25は、挿入部2−1を全て引
き出したときに金属の移動部材4−16が当接するよう
に配置してある。また、図15(B)に示すように第2
ブロック4−26は、挿入部2−1をすべて巻き取った
ときに金属の移動部材4−16が当接するように配置し
てある。
【0122】従って、図15(A)で示す状態よりもさ
らに挿入部2−1を引き出すことは移動部材4−16が
第1ブロック4−25に当接して移動が規制されてでき
ない。また、図15(B)で示す状態よりもさらに挿入
部2−1を巻き取ることは移動部材4−16が第2ブロ
ック4−26に当接して移動が規制されてできない。こ
のようにして、挿入部2−1の巻き取り過ぎ及び引き出
し過ぎを防止するストッパ4−7を構成している。
【0123】次に図17(A)を参照してドラム部3内
部の配置を説明する。図17(A)に示すようにドラム
部3内部の空間には、内視鏡に観察用の照明光を供給す
る光源部3−36と、湾曲部2−3を電動操作で湾曲さ
せる駆動機構の駆動源を備えた電動湾曲ユニット3−3
7と、湾曲部の湾曲状態をコントローラ6のジョイステ
ィック6−2からの指示信号を基に電動湾曲の駆動制御
をする駆動回路部3−38と、CCD25で撮像して光
電変換された画像信号をTV信号に変換する画像処理回
路やCCDを駆動する為のタイミング信号を発生するタ
イミング発生回路などを備えたカメラコントロールユニ
ット(以下CCU)3−39と、ドラム部3内部とドラ
ム部3外部を電気的に接続する為の中継基板3−26と
が配置されている。
【0124】光源部3−36は着脱自在のメタルハライ
ドランプとリフレクタとで構成されたランプユニット3
−40と、集光された光を挿入部2−1内のライトガイ
ドに伝送するライトガイドコネクタ部3−41と、ラン
プ点灯装置3−42とで構成されている。ランプ点灯装
置3−42には面取り部3−46があり、円筒状部材3
−5に効率良く収納できるようにしている。
【0125】光源部3−36とその他の電動湾曲ユニッ
ト3−37や駆動回路部3−38、CCU3−39との
間には中継基板3−26が配置され、この中継基板3−
26で断熱材の役割を果たすようにしている。つまり、
光源部3−36の熱が電動湾曲ユニット3−37や駆動
回路部3−38、CCU3−39側に伝わらないように
中継基板3−26で断熱している。
【0126】図18は第1ドラムカバー3−9を外して
その開口部3−8に臨むドラム部3内部の主要部を示し
たものである。この場合には、電動湾曲ユニット3−3
7における(湾曲操作ワイヤ32u,32d等)の伸び
を調整する部分が露出し、簡単に湾曲角度を調整するこ
とができるようにしている。
【0127】つまり、長期間にわたり湾曲操作を繰り返
すと、湾曲操作ワイヤが初期設定で調整した状態に比べ
て伸びてしまい、初期設定の場合よりも同じ湾曲駆動量
で湾曲できる角度が小さくなってしまうことが起こり得
る。このような場合には、伸びの調整部を操作すること
により、その伸びを吸収して初期設定の状態に調整する
ことができる。なお、図18では上下或いは左右の湾曲
操作ワイヤの伸びの調整部が露出しているが、その下側
に左右或いは上下の湾曲操作ワイヤの伸びの調整部が配
置され、簡単に調整することができる。また、上記第1
ドラムカバー3−9を外した場合には、ランプユニット
3−40部分も露出し、ユーザは簡単にランプ交換を行
えるようにしている。
【0128】次に輸送時におけるドラムの回転を防止す
るストッパ構造4−8を説明する。図9(A)及び図2
0(A)に示すようにフロントパネル5には操作レバー
4−35が設けてある。図20(B)及び図20(C)
に示すようにこの操作レバー4−35にはフロントパネ
ル5の裏面側に押しピン4−36が下側に突出し、この
押しピン4−36の先端に係合するように回転軸4−2
9で回転自在の移動板4ー30が第2フレーム4−4に
固定されている。
【0129】この移動板4−30の一端には一方向にだ
け回転可能なクラッチ機構を備えたワンウェイギヤ4−
31がギヤ軸4−32を介して固定されている。第2フ
レーム4−4には板バネ4−33が固定されていて移動
板4−30を常に付勢しているので、ワンウェイギヤ4
−31が第2側板3−7の外周部のギヤ3−18に嵌合
するようになっている。
【0130】ギヤ3−18が嵌合した状態ではワンウェ
イギヤ4−31のクラッチの特性で挿入部2−1を巻き
取る方向(ハンドルを時計回りに回転する方向)にはド
ラム部3が回転できるが、逆の引き出す方向には回転で
きないようになっている。すなわち、内視鏡検査が終了
し、本内視鏡装置1を片づける為に挿入部2−1を巻き
取る場合、最後まで巻き取ると、移動部材4−16が第
2ブロック4−26に突き当たり、それ以上巻き取る方
向にドラム部3が回転しなくなる。そして、ワンウェイ
ギヤ4−31によって引き出す方向にも回転しないの
で、ドラム部3の回転がロックされた状態になる。
【0131】移動板4−30の他端側にはワンウェイギ
ヤ4−31と第2側板3−7のギヤ3−18との嵌合を
解除する為の解除機構4−34が設けてある。この解除
機構4−34は、操作レバー4−35と、押しピン4−
36とバネ4−37とで構成されている。本内視鏡装置
1の保管には、操作レバー4−35は図20(A)の破
線の位置、つまり図20(B)の位置にある。
【0132】この状態において、操作レバー4−35を
押し込むと押しピン4−36が押されて、移動板4−3
0を押して、ワンウェイギヤ4−31とギヤ3−18と
の嵌合が解除されるので、挿入部2−1を引き出すこと
ができる。操作レバー4−35の押し込みを止めるとバ
ネ4−37によって元に戻る。
【0133】操作レバー4−35を押し込みながら90
°程度回すと押しピン4−36を押した図20(C)に
示す解除状態で維持されるようになっている。つまり、
図20(D)に示すように押しピン4−36には凸部が
設けてあり、この押しピン4−36は保持板4−44の
キー溝を通した状態で保持されており、この状態からバ
ネ4−37の弾性力に抗して押し込むと、凸部はキー溝
から外れて回転自在となり、例えば90°程度回転する
と、図20(E)に示すようにキー溝から外れた状態で
保持される。
【0134】すなわち通常使用状態では操作レバー4−
35を押し込み、回転させて図20(C)に示す状態に
しておく。また、図20(C)に示す位置に操作レバー
4−35があると、ケース8の上蓋8−5とケース本体
8−4の嵌合部に操作レバー4−35が位置する為(図
20(A)の実線の状態)、上蓋8−5が閉まらないよ
うになっている。
【0135】このため、解除状態、つまり巻き取る方向
にも引き出す方向にもドラム部3が回転自在の状態で、
上蓋8−5を閉じて輸送等を行おうとしても、上蓋8−
5が閉まらないことから解除状態であることを把握で
き、この解除状態を解消する操作を行うことにより上蓋
8−5を閉じることができる。なお、本実施の形態では
操作レバー4−35を押すと、ギヤ3−18と4−31
との噛合が解除されるようになっているが、この実施形
態に限定されるものでなく、逆にしても良いし、引く操
作等で噛合の解除等を行えるようにしても良い。
【0136】次に液晶モニタユニット7の構成を説明す
る。図21(A)及び図21(B)に示すように液晶モ
ニタユニット7は、液晶モニタ部7−3(図では裏面側
から示す)と、伸縮式ポール7−1と、液晶モニタ部7
−3を伸縮式ポール7−1に対して回転自在に接続する
回転機構部7−2とで構成されている。
【0137】伸縮式ポール7−1は、径の異なる複数
(本実施の形態では3個)の筒7−4a,7−4b,7
−4cが入れ子式になっている。各筒7−4i(ia,
b,c)の軸方向に垂直の断面形状は円形で、図23
(A)に示すように一ヶ所にくぼみ部7−6があるの
で、各筒7−4iが周方向の位置決めがされた状態(回
転してしまうことなく)軸方向に伸縮できる。
【0138】図22(A)に示すように最も径の太い第
1筒7−4aの上端部に第1カバー7−5aがビス7−
7(図23(A)も参照)で固定されている。同様に、
2番目に径の太い第2筒7−4bの上端部に第2カバー
7−5bが、最も径の細い第3筒7−4cの上端部に第
3カバー7−5cが固定されている。
【0139】第1カバー7−5aには軸中心に向けて貫
通孔7−8が設けてあり、この貫通孔7−8の入り口付
近には雌ネジ部7−9が設けてある(図23(A)参
照)。図23(A)に示すようにこの貫通孔7−8には
摩擦ピン7−10が挿入されていて、この摩擦ピン7−
10の凹部にバネ7−12が配置されている。
【0140】また、雌ネジ部7−9には押えネジ7−1
1がねじ込まれている。第1筒7−4aの、摩擦ピン7
−10に対応する位置にはくぼみ部7−6が位置するよ
うに固定されていて、さらに摩擦ピン7−10の外径よ
り大きい開口部がある。従って、摩擦ピン7−10は第
2筒7−4bのくぼみ部7−6にバネ7−12の付勢力
によって、当接している。
【0141】この当接部での摩擦力によって、第一筒7
−4aと第2筒7−4bを軸方向の任意の位置で止める
ことができる。第2筒7−4bと第3筒7−4cの間も
同様である(図23(B)参照)。
【0142】図22(A)に示すように最も径の細い第
3筒7−4cの内側には螺旋状に巻かれたカールケーブ
ル7−13が挿入されている。カールケーブル7−13
はフレーム部4に固定された中継基板3−28および液
晶モニタ部7−3のコネクタ7−16に接続されてい
て、液晶モニタ部7−3に映像信号や電源を供給してい
る。
【0143】カールケーブル7−13の両端はストレー
ト状のケーブルで、中間部はカール状のケーブルに成っ
ている。カール部分は、自然状態において筒7−4に収
まる長さになっていて、各筒を伸ばしたときはその伸び
量分だけカール部分を伸ばすことができる(本実施の形
態では自然長の約3倍まで伸ばすことができる)。
【0144】ストレート部の片側はキャップ7−14を
介して第一筒7−4aの下端部に固定されている。この
ストレート部の他端側は、第1回転機構7−17の下端
部に設けられたケーブル保持機構7−15で固定されて
いる。第3カバー7−5cの中心部には、筒状部7−1
8があり、その外周にはバネ7−19が装着されてい
る。
【0145】また、筒状部7−18の内側には回転部材
7−20の軸部7−21が回転自在に挿入されている。
軸部7−21の中心部にはカールケーブル7−13のス
トレート部が挿入されていて、下端部には雄ネジが設け
てある。
【0146】その雄ネジに嵌合する雌ネジと、カールケ
ーブル7−13のストレート部をは挟み込むスリットの
入った保持部分を有する固定部材7−22が、回転部材
7−20の雄ネジ部に嵌合している。固定部材7−22
の上端部には受け部があり、バネ7−19が当接してい
る。固定部材7−22の下端部には雄ネジが設けてあ
り、その雄ネジに締込み部材7−23が嵌合している。
締込み部材7−23を締め込むことによって固定部材7
−22のスリット部の内径が小さくなって、ケーブルを
固定できる。なお、第3カバー7−5cの上面と回転部
材7−20の下端との間には摩擦板7−24が介挿され
ている。
【0147】バネ7−19の付勢力によって一定の摩擦
力が保たれている。
【0148】なお、図22(B)は第3カバー7−5c
の上面側を示している。回転部材7−20の下端面には
ピン7−40が設けられている。ピン7−40は図22
(B)のように第3カバー7−5c上面の溝部7−41
の位置に、第3カバー7−5cに対する回転部材7−2
0の回転角度を規制している。これにより、回転部材7
−20が無制限に回転してカールケーブル7−13が絡
まることを防止している。
【0149】さらに、回転部材7−20の上部には中空
の第1ブロック7−25が固定されている。第1ブロッ
ク7−25の下部にはカールケーブル7−13が通る穴
が開いていて、回転部材7−20の軸部7−21を通っ
たカールケーブル7−13が導かれている。更に第1ブ
ロック7−25の側面に開口部があり、カールケーブル
7−13が第1ブロック7−25の外部に出ている。
【0150】図21(A)に示すように第1ブロック7
−25には第2回転機構部材7−26の一端が固定され
ている。他端側は、液晶モニタ7−3の保持部7−27
と、液晶モニタ7−3から出ているモニタケーブルのコ
ネクタ7−16が着脱自在に接続される第2ブロック7
−28とを有する雲台7−29に固定されている。第1
ブロック7−25から外に出たカールケーブル7−13
は再び第2ブロック7−28の内部の空間に入り、コネ
クタ7−16に接続するようになっている。
【0151】図24に示すように液晶モニタ部7−3の
下部面には雌ネジ穴7−30およびスリット状の溝7−
32が2本設けてある。雲台7−29には雄ネジの固定
ネジ7−30が回転自在についていて、液晶モニタ7−
3を固定している。また、スリット状の2本の溝に対応
する位置に2本の回転止めピン7−31が設けてあり、
液晶モニタ7−3の固定時に回転しないようになってい
る。
【0152】また、図24(C)に示すように遮光板7
ー33を開閉自在に取り付けて、この遮光板7ー33を
実線で示す位置に設定して、モニタ画面を見易い角度に
設定したり、2点鎖線で示すように閉じてモニタ画面を
保護することもできるようにしている。上記構造によっ
て、液晶モニタ部7−3は伸縮式ポール7−1の軸を中
心に回転可能であり、かつ、軸に対してモニタ面を倒す
ことができる。
【0153】以上説明した本実施の形態においては、挿
入部2−1が巻き取られる円筒状部材3−5を有するド
ラム部3の回転と共にその両側板における一方の側板の
外周端に設けたドラム側となるギヤ3−18と、このギ
ヤ3−18に噛合するギヤ4−43を有し、円筒状部材
3−5の円筒面に対向して延設され、フレーム部材に回
転自在に保持された軸4−13と、この軸4−13の外
周面に設けた雄ネジ4−15に螺合してこの軸4−13
の回転と共にその軸方向に移動する移動部材4−16
と、この移動部材4−16の移動と共にその可変抵抗端
に接続されたレバー4−21が挿入部2−1が円筒状部
材3−5に巻き付け可能な範囲にわたって移動自在とし
たスライドボリューム4ー20とを設けることにより、
挿入部2−1がドラム部3の円筒状部材3−5に巻き付
けられた長さ(或いは挿入部2−1の全長から巻き付け
られた長さを差し引いた巻き付けられていない部分の長
さ或いは引き出された長さ)を検出することができる。
【0154】この場合の長さの検出はスライドボリュー
ム4ー20のレバー4−21をメカニカルに移動させる
ようにしているので、電源のON/OFFに無関係に検
出できる。
【0155】本実施の形態における主要部の電気系の概
略の構成を図25(A)に示す。図25(B)に示すよ
うにドラム部に巻き付けられる挿入部2−1には図25
(A)に示すように挿入部2−1の先端部にCCD25
が配置され、このCCD25の出力信号はケーブル26
によりCCU3−39内の信号処理回路35に入力さ
れ、標準的な映像信号が生成され、スーパインポーズ回
路36を介して液晶モニタ部7−3に出力される。
【0156】また、湾曲部2−3を上下方向に湾曲させ
る湾曲操作ワイヤ32u,32dは電動湾曲ユニット3
−37の上下駆動用モータ37aのスプロケット38a
に接続され、ジョイスティック6−2の傾倒操作によ
り、電動湾曲駆動回路部3−38のアングル用CPU3
9及びドライブアンプ40aを介してモータ37aが回
転駆動されることにより、上、或いは下方向に湾曲部2
−3を湾曲する。
【0157】なお、図25(A)では左右方向の湾曲操
作ワイヤ32l,32rを示していないが、ジョイステ
ィック6−2が左右方向に傾倒操作により、図示しない
ドライブアンプを介して左右駆動用モータが回転駆動さ
れることにより、湾曲操作ワイヤ32l,32rが駆動
される。
【0158】また、ドラム部3に巻き付けられる挿入部
2−1の挿入部長或いは回転数等の巻き取り状態を検出
するスライドボリューム4−20の両端は電源端Vc
(具体的には+5V)とグランドとに接続され、可変抵
抗端の電圧値はシステム基板41のシステムCPU42
にA/D変換部43を介して入力される。
【0159】この部分を図26に拡大して示している。
例えばシステムCPU42に内蔵されたA/D変換部4
3は10ビットのA/D変換回路であり、その内の8ビ
ットを巻き取り状態の検出に利用する。
【0160】挿入部の巻き取り状態とA/D変換データ
の具体例を図27に示す。この図27から分かるよう
に、可変抵抗端の(出力)電圧は全て巻き取られた状態
の場合が最も大きな値で、引き出されるに従い、電圧値
が小さくなり、A/D変換部43によりデジタルデータ
に変換されてシステムCPU42に入力される。
【0161】また、システムCPU42はアナログデー
タを受け取り、変換により生成されたデジタルデータの
ドラム回転数情報に対し、閾値を設け、この閾値毎に設
定しておいた挿入部2−1の状態(例えば、ある閾値で
判別された一方の範囲内では挿入部2−1がケースに収
納されたままの状態であると判断する。
【0162】また、他方の範囲内では挿入部2−1は全
長がケースより引き出されていると判断する)を判定
し、その判定結果を元に各周辺装置或いは電気機器への
電力の供給或いは動作・非動作命令を切り替えて送信す
る。
【0163】具体的には、本実施の形態では、システム
CPU42は挿入部2−1の状態に応じて湾曲動作、非
動作の制御を行う。また、後述する変形例で説明する様
にシステム基板41から光源ランプ44のON/OFF
を制御することもできる。
【0164】図28はアングルの動作ON(許可)/O
FF(不許可)を行う際の閾値の設定例を示す。なお、
図28では挿入部2−1の長さが3.5mタイプと9.
5mタイプではドラム部3に巻き付けられる回転数が異
なるので、それに応じてスライドボリューム4−20で
検出され、A/D変換部43を経て入力されるA/Dデ
ータが異なるので、ONにされるA/Dデータ範囲とO
FFにされるA/Dデータ範囲とが異なっている。
【0165】具体的には、3.5mタイプでは、A/D
データが53と54の間を閾値として0〜53の場合に
はON、54〜255がOFFにされる。9.5mタイ
プでは、A/Dデータが60と61の間を閾値として0
〜60の場合にはON、61〜255がOFFにされ
る。
【0166】上記アングルの動作ON,OFFを行うた
め、図25(A)に示すようにシステムCPU42は通
信線45を介してアングルCPU39とも接続されてい
る。そして、例えば挿入部2−1の全長がドラム部3外
周に巻き付けられてケース内に収納されていると判断さ
れた範囲内の場合には、アングル動作をOFFに保持す
る。逆に有る程度以上引き出されていると判断した場合
にはアングル動作をONにする。
【0167】また、このような動作に応じて表示を制御
する。このため、図25(A)に示すようにシステムC
PUは表示コントローラ46と接続され、この表示コン
トローラ46に表示データをスパインポーズ回路36を
介して液晶モニタ部7−3の表示を制御する。なお、上
記閾値は外部に設けたパソコン47により、変更可能に
している。
【0168】次に図29を参照して本実施の形態の作用
を説明する。電源がONされると、ステップS1に示す
ようにまず、システム基板41のシステム電源がONす
る。次に、ステップS2に示すようにドラム回転数検知
機構によるデータ入力により、挿入部2−1の先端状態
の検知を行う。つまり、スライドボニューム4−20に
よる電圧値がA/D変換部43でデジタルデータに変換
されてシステムCPU42に入力され、システムCPU
42はその値から挿入部2−1の先端状態を検知する。
【0169】そして、ステップS3に示すように挿入部
2−1の先端状態がドラム部3から外に引き出された状
態か引き出されていない状態かを判断する。そして、引
き出されていない状態の場合には、ステップS2に戻
り、引き出された状態の場合には、ステップS4ではま
ず“アングル OFF”の表示を行う(この表示を行う
場合にはその前にCCU3−39は動作状態に設定され
ている)。
【0170】次のステップS5でドラム回転数検知機構
からのデータ入力によりドラム回転数の検知処理を行
う。つまり、挿入部2−1がドラム部3に巻き付けられ
ているドラム回転数の検知を行う。そして、次のステッ
プS6でドラム回転数が適宜の値に設定した閾値のn巻
(具体的には図28、但し、図28ではA/D変換デー
タ)以下かを判断し、n巻以下に該当しない場合にはス
テップS5に戻り、n巻以下に該当した場合には次のス
テップS7で湾曲駆動操作を受け付ける湾曲ONにし、
さらに次のステップS8で“アングル OFF”を非表
示、つまりアングル OFF”を表示しない状態にし
て、この処理を終了する。
【0171】なお、図29のフローチャートにおいて、
ステップS4をステップS1の次に行い、この後にステ
ップS2を行うようにしても良い。この場合には、シス
テム電源がONになると、まず“アングル OFF”を
表示し、その次に挿入部2−1の状態を判断して、n巻
以下になった場合に湾曲をONし、かつ“アングルOF
F”を表示しない状態にする。
【0172】本実施の形態によれば、ドラム部3から挿
入部2−1がある程度引き出されて湾曲を受け付けても
良いような挿入部2−1の状態に達した場合には湾曲
(アングル)動作を許可、つまりONにし、ドラム部3
に挿入部2−1がかなり巻き付けられており、湾曲動作
を受け付けると、湾曲操作ワイヤやモータに過度の負担
がかかるような挿入部2−1の状態の場合には湾曲(ア
ングル)動作を受け付けないOFFにしているので、湾
曲操作ワイヤやモータに過度の負担がかかることを確実
に防止できると共に、湾曲動作を受け付けても良い状態
の場合に自動的に湾曲操作を行えるので、使い勝手が良
い。
【0173】また、湾曲動作を受け付けても良い状態の
場合(図29のステップS7)にモータ37aや電動湾
曲駆動回路部3−38の電源をONすることにより、無
駄な電力の消費を節約できる。なお、図29のフローチ
ャートにおいて、ステップS2とS3とを省略した処理
を行うようにしても良い。
【0174】図30は変形例のフローチャートを示す。
図30ではステップS11でシステム電源がONされる
と、ステップS12でまずドラム回転数検知機構による
挿入部2−1のドラム部3への巻き付け状態の検知を行
う。そして、ステップS13で挿入部2−1が殆ど全て
が巻き付けられているかを第1の閾値で判断する。
【0175】そして、これに該当する場合には、ステッ
プS12に戻り、逆に第1の閾値以上に引き出されてい
ると、ステップS14でCCU3−39、光源ランプ4
4をONにする。そして、次のステップS15で、モニ
タ部7−3で“ランプON”を表示する。CCU3−3
9やCCD25を動作状態にしたことを表示するように
しても良い。
【0176】次のステップS16で、ドラム回転数検知
機構からのドラム回転数の検知情報の入力を行い、この
情報をもとにステップS17で(前記殆ど巻きつけられ
た状態よりは引き出された湾曲駆動が可能な)第2の閾
値としてのm巻以下かの判断を行う。
【0177】そして、これに該当しない場合には、つま
りかなり巻きつけられており、湾曲を受け付けない方が
良い挿入部2−1の状態の場合にはステップS18で
“アングル OFF”を表示し、ステップS16に戻
る。
【0178】一方、m巻以下の場合には、ステップS1
9に示すように電動湾曲をONにして、電動湾曲駆動回
路部3−38、電動湾曲ユニット3−37に電源を供給
して、電動湾曲を受け付ける状態にする。また、ステッ
プS20でモニタ部7−3で“アングル OFF”を非
表示にして、電動湾曲を受け付ける状態に対応した表示
にする。この場合、“アングル ON”を表示しても良
いし、切り換わった時に一時的に表示したりしても良
い。
【0179】なお、図30において、ステップS11で
システム電源をONした場合に、CCU3−39もON
した場合には、その場合に光源ランプ44がOFFにし
ていることを、モニタ部7−3で“ランプOFF”を表
示するようにできる。
【0180】この変形例は、以下の効果を有する。シス
テムCPU42は、ドラム部3の回転数情報により、挿
入部2−1が適切な観察状態であるか否かを判定し、各
周辺装置(電気機器)の動作・非動作をコントロールす
る。
【0181】挿入部2−1が適切な観察状態に無い時、
システムCPU42は各周辺装置への電力の供給を控え
たり、動作命令を一時的に凍結する等して、消費電力の
低減に努めることができたり、寿命が長くできたり、過
度の負荷を与えたりするようなことを防止できたり、ま
たモニタ部7−3上に各周辺装置の動作・非動作を表示
し明確化する事で、ユーザの誤作動の防止にも効果を発
揮する。
【0182】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態を図31及び図32を参照して説明する。本
実施の形態は第1の実施の形態と構成は同じであり、そ
の動作プログラムが異なり、挿入部2−1の巻き付け状
態により光源ランプ44の動作、非動作を制御する。
【0183】つまり、第1の実施の形態の内視鏡装置1
において、例えば、挿入部2−1が殆ど完全にドラム部
3に巻き取られ、外装ケースに収納されている状態で
は、ドラム回転数検知機構からシステムCPU42に送
信されるスライドボリューム4−20のアナログデータ
は、光源ランプ44の非動作の範囲内に入っており、シ
ステムCPU42より光源ランプ44に対して動作命令
及び電力の供給を一時的に凍結し、光源ランプ44を非
動作、つまり消灯状態にする。
【0184】仮に挿入部2−1が外装ケースより引き出
された状態であっても、スライドボリューム4−20の
アナログデータが光源ランプ44の非動作の閾値を超え
ない限り、光源ランプ44は非動作の状態にある。
【0185】逆に、挿入部が外装ケースより観察に十分
な長さが引き出された場合、ドラムの回転数情報はシス
テムCPU44内で光源ランプ44の非動作の閾値を超
え、光源ランプ44は動作許可範囲にあるものと判断
し、システムCPU42より光源ランプ44に対して、
動作許可命令及び、電力の供給がなされ、光源ランプ4
4が点灯し、挿入部2−1に内包されているライトガイ
ド21(図2参照)を介して撮像系のための照明光を供
給する。
【0186】この光源ランプ44の動作、非動作の場合
の閾値の具体例を図30に示す。この場合も、具体的に
は3.5mタイプのものと、9.5mタイプのものの場
合で示している。
【0187】図31は本実施の形態における動作のフロ
ーチャートを示す。図31(A)に示すようにパワーが
ONされると、まずステップS21のシステム電源がO
Nとなり、次にステップS22で回転数検知手段からの
データ入力により、挿入部2−1の先端状態の検知を行
う。
【0188】そして、ステップS23で先端状態がドラ
ム部3から外に引き出された状態かを判断し、これに該
当しない場合にはステップS22に戻り、先端状態がド
ラム部3から外に引き出された状態の場合にはステップ
S24に示すように光源ランプ44をONにし、この処
理を終了し、内視鏡検査を行うことができる状態にな
る。
【0189】光源ランプ44をONして内視鏡検査を行
った後、パワーをOFFにした場合の動作を図31
(B)に示す。パワースイッチをOFFにした場合に
は、まずステップS25の光源ランプ44の電源をOF
Fにし、続いてステップS26のシステム電源をOFF
にしてこのパワーOFFの処理を終了する。
【0190】本実施の形態によれば、以下の効果を有す
る。挿入部2−1が完全にドラム部3に巻き取られ、外
装ケースに収納されている状態では、ドラム回転数情報
により、システムCPU42は観察に適した状態には無
いと判断し、光源ランプ44に対して電力の供給を行わ
ない。
【0191】この結果、内視鏡装置1の電源を投入した
状態であっても、照明光の供給を許可する状態にない場
合は、光源ランプ44は非動作状態にあり、消費電力の
軽減に効果を発揮する。また、観察時以外は光源ランプ
44を消灯しているので、光源ランプ44の寿命を長く
することができる。
【0192】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の
実施の形態を図32を参照して説明する。本実施の形態
は第1の実施の形態と構成は同じであり、その動作プロ
グラムが一部異なる。つまり、第1の実施の形態の内視
鏡装置1において、例えば、検査終了時に挿入部2−1
をドラム部3に巻き取る際、湾曲形状を保持する湾曲ロ
ック命令を電動湾曲駆動回路部3−38がモータ37a
等に対して出し、湾曲部2−3が屈曲している状態で収
納されようとした場合、スライドボリューム4−20か
ら出されるドラム部3の回転数情報が電動湾曲の動作、
非動作の閾値を超え、電動湾曲非動作の範囲に入った
時、システムCPU42は電動湾曲駆動回路部3−38
に対して電動湾曲非動作の命令を出す。
【0193】この命令を受け取った電動湾曲駆動回路部
3−38は湾曲形状の保持する湾曲ロック命令を解除
し、湾曲部2−3をニュートラルの状態に戻すよう、モ
ータ37a等をコントロールする。
【0194】尚、湾曲部2−3をニュートラルの状態に
戻すこの動作は、電動湾曲の湾曲ロック状態といった特
殊な状態に限らず、湾曲を通常操作において使用してい
る際に動作するものである。
【0195】次にこの動作を図32を参照して説明す
る。ドラム部3への巻き取り動作が開始すると、ステッ
プS31のドラム回転数検知機構からドラム回転数の検
知の情報がシステムCPU42に入力される。
【0196】そして、その情報からステップS32に示
すようにドラム部3に挿入部2−1がn巻き以上巻き付
けられているかを判断する。n巻き未満であると、ステ
ップs21に戻り、逆にn巻き以上であると、ステップ
S33で、モータ37a等に取り付けた図示しないポテ
ンショメータからの湾曲状態の情報を入力する。
【0197】そして、その湾曲状態の情報からステップ
S34でストレートかを判断する。ストレートでない場
合には、ステップS35に示すように真っ直ぐにするよ
うに湾曲動作をさせて、挿入部2−1をストレートない
しはニュートラルの状態に設定して、この処理を終了す
る。
【0198】また、ステップS34でストレートと判断
した場合には湾曲駆動を行わないでこの処理を終了す
る。そして、挿入部2−1をドラム部3に巻き付け、上
蓋8−5を閉じてこの巻取り作業を終了する。
【0199】本実施の形態は以下の効果を有する。挿入
部2−1をドラム部3に巻き付け、殆ど完全に巻き付け
て、外装ケースに収納する際、挿入部2−1がドラム部
3に殆ど完全に巻きつけられる前に、湾曲部2−3をニ
ュートラルに戻すことによって、湾曲形状を保持する湾
曲ロックの掛かった状態や通常の湾曲操作中で、挿入部
2−1がドラムに巻きつけられた場合に生じる、アング
ルワイヤへの過度のテンションを抑制し、耐性の劣化を
軽減させることができる。
【0200】(第4の実施の形態)次に本発明の第4の
実施の形態を説明する。本実施の形態は第1の実施の形
態と構成は同じであり、その動作プログラムが一部異な
る。第1の実施の形態の内視鏡装置1において、例え
ば、挿入部2−1がドラム部3に殆ど完全に巻き取ら
れ、外装ケースに収納されている状態では、ドラム回転
数検知機構からシステムCPU42に送信されるスライ
ドボリューム4−20のアナログデータは、CCU3−
39を非動作にする閾値の範囲に入っており、システム
CPU42よりCCU3−39に対して動作命令及び電
力の供給を一時的に凍結し、CCU3−39を非動作の
状態にする。
【0201】そして、挿入部2−1が外装ケースより引
き出された状態であっても、スライドボリューム4−2
0のアナログデータがCCU3−39を非動作にする閾
値を超えない限り、CCU3−39は非動作の状態にあ
る。
【0202】逆に、挿入部2−1が外装ケースより観察
に十分な長さが引き出された場合、ドラム部3の回転数
情報はシステムCPU42内でCCU44を非動作にす
る閾値を超え、CCU3−39は動作許可の範囲にある
ものと判断し、システムCPU42よりCCU3−39
に対して、動作許可命令及び、電力の供給がなされ、C
CU3−39の機能によりモニタに観察像が表示される
ようになる。
【0203】本実施の形態は以下の効果を有する。挿入
部2−1が完全にドラム部3に巻き取られ、外装ケース
に収納されている状態では、ドラム回転数情報により、
システムCPU42は観察に適した状態には無いと判断
し、CCU3−39に対して電力の供給を行わない。こ
の結果、内視鏡装置1の電源を投入した状態であって
も、観察許可状態にない場合は、CCU3−39は非動
作状態にあり、消費電力の軽減に効果を発揮する。
【0204】(第5の実施の形態)次に本発明の第5の
実施の形態を説明する。本実施の形態は第1の実施の形
態と構成は同じであり、その動作プログラムが一部異な
る。第1の実施形態の内視鏡装置1において、従来の湾
曲角度の最大値を規定するワイヤ牽引機構の一部である
図示しないメカニカルのストッパの代わりに、ソフトウ
エアで湾曲角度の最大値を規定するものである。実際の
動作としては、システムCPU42より電動湾曲駆動回
路部3−38に対して、湾曲部2−3に最大湾曲をかけ
る命令が出され、電動湾曲駆動回路部3−38は、ソフ
トウエアで定められた最大湾曲値になるまで湾曲操作ワ
イヤの牽引を行う。
【0205】この時、メカニカルのストッパは、ソフト
ウエアで定められた最大湾曲値を超えた湾曲操作ワイヤ
の引き張り量を実現する位置に取り付けられている。
【0206】本実施の形態は以下の効果を有する。湾曲
部2−3の最大湾曲量をメカニカルなストッパに代わ
り、ソフトウエアで規定することで、従来挿入部長毎に
規定していたメカニカルなストッパの取り付け作業及び
位置決めが省略でき、コストダウンできる。
【0207】また、メカニカルなストッパをソフトウエ
アで規定した最大湾曲値を超えた湾曲操作ワイヤの引き
張り量を実現する位置に取り付けることで、メカニカル
なストッパを過剰湾曲防止機構として利用できる。
【0208】(第6の実施の形態)次に本発明の第6の
実施の形態を説明する。本実施の形態は第1の実施の形
態と構成は同じであり、その動作プログラムが一部異な
る。第5の実施の形態の内視鏡装置1において、システ
ムCPU42はドラム回転数検知機構より送られるスラ
イドボリューム4−20のアナログデータより、外装ケ
ースから引き出されている挿入部2−1の長さを知るこ
とができる。
【0209】システムCPU42は、引き出されている
挿入部2−1の長さ毎に最大湾曲量を規定し、電動湾曲
駆動回路部3−38に対して、湾曲命令を送信する。湾
曲命令を受け取った電動湾曲駆動回路部3−38は、挿
入部2−1の長さ毎の最大湾曲量でモータ37a等をコ
ントロールし、湾曲操作ワイヤの牽引量を変化させてい
る。最大湾曲量を規定する作業は、ドラム回転数情報を
受け取った電動湾曲駆動基板3−38が行ってもよい。
【0210】本実施の形態は以下の効果を有する。挿入
部2−1が外装ケースより全長引き出され、ストレート
な状態と、途中まで引き出され、ドラムにまだ巻かれて
いる箇所がある場合とでは、同じ湾曲情報を電動湾曲駆
動基板3−38に与えたとしても挿入部2−1が持って
いる系の摩擦によって、湾曲量に差が生じ、ドラム部3
にまだ巻かれている状態では、ストレート時に比べて湾
曲量が落ちてしまう。
【0211】挿入部2−1にある程度ドラム部3に巻か
れた状態であっても、ドラム回転数情報より知ることが
できる挿入部2−1の引き出し長に合わせて、ワイヤの
牽引量を増加させ、ストレート時と変わらぬ湾曲角度を
実現することが出来る。逆に、ドラム回転数情報より湾
曲動作許可範囲にあると判断された状態であっても、ド
ラム部3に巻かれている挿入部2−1の巻き数がある一
定値以上の場合、湾曲操作ワイヤに過度のテンションが
掛かるのを防止するため、最大湾曲角度を減少させ、湾
曲操作ワイヤの耐性劣化を抑制する。
【0212】なお、上述の説明では、主に電源をONし
た場合に、システム電源をONして、挿入部2−1がド
ラム部3への巻き付け状態に応じて、電気機器の動作、
非動作を制御する説明を行ったが、システム電源がON
している状態では常時、挿入部2−1のドラム部3への
巻き付け状態に応じて、電気機器の動作、非動作を制御
するようにしても良い。
【0213】例えば、挿入部2−1がドラム部3から十
分に一旦引き出されると電動湾曲動作が許可、光源ラン
プ44がONになるが、その後に例えばある部分の検査
を行って次の検査を続けて行うような場合に、一旦引き
出した挿入部を巻き取るような作業を行った場合には、
ドラム回転数検知機構の情報によって光源ランプ44等
を自動的にOFFにするようにし、さらに次の部分を検
査するために引き出す作業を行った場合には光源ランプ
44等を自動的にONにするようにしても良い。なお、
上述した各実施の形態等を組み合わせる等して構成され
る実施の形態等も本発明に属する。
【0214】[付記] 1.湾曲部を持つ挿入部と、外装ケースに収納され、回
転し挿入部を巻き取るドラムと、挿入部の巻き取り状態
の情報を検出するドラム回転数検知機構と、外装ケース
内に収納された電気機器と、を備える内視鏡装置におい
て、ドラム回転数検知機構からの前記情報を取得し、該
情報をもとに電気機器の動作、非動作を制御する制御回
路を設けたことを特徴とする内視鏡装置。
【0215】2.前記電気機器は光源ランプを備え、前
記制御回路は前記情報をもとに前記光源ランプの動作、
非動作を制御する付記1記載の内視鏡装置。 3.前記電気機器は前記湾曲部を電動湾曲させる駆動装
置を備え、前記制御回路は前記情報をもとに前記駆動装
置の動作、非動作を制御する付記1記載の内視鏡装置。 4.前記電気機器はカメラコントロールユニットを備
え、前記制御回路は前記情報をもとに前記カメラコント
ロールユニットの動作、非動作を制御する付記1記載の
内視鏡装置。
【0216】5.前記電動湾曲の動作から非動作への移
行時に、湾曲状態ニュートラルに戻すことを特徴とする
付記3記載の内視鏡装置。 6.電動湾曲される湾曲部を持つ挿入部を備える内視鏡
装置において、湾曲部の最大湾曲時のアングルワイヤの
牽引量を、ソフトウエアで定めることを特徴とする内視
鏡装置。
【0217】7.湾曲部を持つ挿入部と、外装ケースに
収納され、回転し挿入部を巻き取るドラムと、挿入部の
巻き取り数を測定するドラム回転数検知機構と、外装ケ
ース内に収納された前記湾曲部を電動湾曲させる駆動装
置と、を備える内視鏡装置において、ドラム回転数検知
機構からの情報を取得し、この情報をもとにドラム回転
数に応じて前記駆動装置によるアングルワイヤの牽引量
を変化させることを特徴とする内視鏡装置。 8.前記電気機器の動作、非動作の状態を、挿入部に設
けた撮像手段が撮影した画像を表示するディスプレイ手
段上に、表示することを特徴とする付記1記載の内視鏡
装置。
【0218】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、湾
曲部を持つ挿入部と、外装ケースに収納され、回転し挿
入部を巻き取るドラムと、挿入部の巻き取り状態の情報
を検出するドラム回転数検知機構と、外装ケース内に収
納された電気機器と、を備える内視鏡装置において、ド
ラム回転数検知機構からの前記情報を取得し、該情報を
もとに電気機器の動作、非動作を制御する制御回路を設
けているので、光源ランプ等の電気機器の動作、非動作
を制御して使い勝手の良い内視鏡装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態のドラム式の内視鏡装置
の概略の全体構成図。
【図2】工業用内視鏡の挿入部の先端側の構造を示す断
面図。
【図3】ケースの外観を示す図。
【図4】ケース内部の断面図。
【図5】図3のA矢視及び凹凸部を拡大して示す断面
図。
【図6】ハンドル側のケースを示す正面図。
【図7】図6のB−B断面等を示す断面図。
【図8】ハンドル部を示す図。
【図9】上蓋を開けたフロントパネル及びそのC−C断
面等を示す図。
【図10】フロントパネルの側面及びゴムブーツ部分を
示す図。
【図11】第1排気用ダクト及び吸気用筒部分の構造を
示す図。
【図12】ドラム部の回転保持機構等を示す断面図。
【図13】図12(A)のフランジ部分及びベアリング
等を示す図。
【図14】ケース内部を裏面側から見た図。
【図15】挿入部を引き出した状態と巻き取った状態で
の回転検知部の構成を示す図。
【図16】移動部材を含む周辺部の構造とスライドボリ
ュウムとを示す図。
【図17】ハンドル側から見たドラム部内部等を示す
図。
【図18】第1ドラムカバーを外して開口部に露呈する
ドラム部内部を示す図。
【図19】挿入部が巻き取られるドラム部の側面図。
【図20】フロントパネルにおける操作レバー付近と移
動板周辺等を示す図。
【図21】ポールを伸ばした状態と縮めた状態での液晶
モニタユニットを示す図。
【図22】伸縮式のポールの内部構造等を示す図。
【図23】図22(A)のD−D及びE−E断面図。
【図24】液晶モニタの正面及び底面等を示す図。
【図25】内視鏡装置の電気系等の概略の構成図。
【図26】スライドボリュームの出力がシステムCPU
で検出される部分を示すブロック図。
【図27】挿入部がドラム部に巻き付けられた回数に応
じてスライドボリュームの出力端の出力電圧及びA/D
変換データが異なる具体例を示す図。
【図28】アングル(湾曲)の許可/不許可を行う閾値
の具体例を示す図。
【図29】本実施の形態における動作のフローチャート
図。
【図30】変形例における動作のフローチャート図。
【図31】本発明の第2の実施の形態における光源ラン
プのON/OFFを行う閾値の具体例を示す図。
【図32】本実施の形態における動作のフローチャート
図。
【図33】本発明の第3の実施の形態における動作のフ
ローチャート図。
【符号の説明】
1…内視鏡装置 2…工業用内視鏡 2−1…挿入部 2−2…先端硬性部 2−3…湾曲部 3…ドラム部 3−1…ハンドルカバー 3−2…ケーブル 3−5…円筒状部材 3−6…第1側板 3−7…第2側板 3−9…第1ドラムカバー 3−11…ハンドル 3−18…ギヤ 3−22…第2ドラムカバー 3−26,3−28…中継基板 3−27…カバー部材 3−36…光源部 3−37…電動湾曲ユニット 3−38…(電動湾曲)駆動回路部 3−39…CCU 3−40…ランプユニット 4…フレーム部 4−3…第1フレーム 4−4…第2フレーム 4−16…移動部材 4−20…スライドボリューム 4−21…レバー 4−30…移動板 4−42…回転検知部 5…フロントパネル 5−21…ゴムブーツ 6…コントローラ 6−1…ケーブル 6−2…ジョイスティック 7…液晶モニタユニット 7−3…液晶モニタ部 8…ケース 25…CCD 32u,32d…湾曲操作ワイヤ 35…信号処理回路 37a…モータ 39…アングルCPU 41…システム基板 42…システムCPU 43…A/D変換部 44…光源ランプ
フロントページの続き Fターム(参考) 4C061 AA00 BB00 CC00 DD03 FF21 GG13 JJ11 JJ17 5C054 BA01 CB03 CC07 DA08 EA01 HA12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湾曲部を持つ挿入部と、 外装ケースに収納され、回転し挿入部を巻き取るドラム
    と、 挿入部の巻き取り状態の情報を検出するドラム回転数検
    知機構と、 外装ケース内に収納された電気機器と、 を備える内視鏡装置において、 ドラム回転数検知機構からの前記情報を取得し、該情報
    をもとに電気機器の動作、非動作を制御する制御回路を
    設けたことを特徴とする内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記電気機器は光源ランプを備え、前記
    制御回路は前記情報をもとに前記光源ランプの動作、非
    動作を制御する請求項1記載の内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記電気機器は前記湾曲部を電動湾曲さ
    せる駆動装置を備え、前記制御回路は前記情報をもとに
    前記駆動装置の動作、非動作を制御する請求項1記載の
    内視鏡装置。
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