JP2001269967A - ガスアシスト成形方法、ガスアシスト成形装置、およびガスアシスト成形品 - Google Patents

ガスアシスト成形方法、ガスアシスト成形装置、およびガスアシスト成形品

Info

Publication number
JP2001269967A
JP2001269967A JP2000083872A JP2000083872A JP2001269967A JP 2001269967 A JP2001269967 A JP 2001269967A JP 2000083872 A JP2000083872 A JP 2000083872A JP 2000083872 A JP2000083872 A JP 2000083872A JP 2001269967 A JP2001269967 A JP 2001269967A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
resin
pressurized fluid
molding method
filling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000083872A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenshiro Abe
健四郎 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000083872A priority Critical patent/JP2001269967A/ja
Publication of JP2001269967A publication Critical patent/JP2001269967A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1704Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャビティー内の溶融樹脂中に比較的低圧の
加圧流体を均一に注入して、高品質の製品を安定して製
造することができて、特に、薄肉の成形品を同時に複数
の成形する場合に好適なガスアシスト成形方法、ガスア
シスト成形装置、および精度がよくて高品質のガスアシ
スト成形品を提供すること。 【解決手段】 ガスノズル37と対向するキャビティー
内の樹脂部分に、肉厚のガスボス50を形成して、その
ガスボス50部分の固化速度を遅らせることにより、比
較的低圧の加圧流体の注入を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャビティー内に
射出充填した溶融樹脂中に加圧流体を注入することによ
って、中空部を有する製品を製造するためのガスアシス
ト成形方法、ガスアシスト成形装置、および、その製造
品としてのガスアシスト成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金型内に射出充填された溶融樹脂中に加
圧流体を注入することによって、中空部を有する製品を
成形するガスアシスト射出成形方法としては、製品を1
個づつ成形する1個取りの方法の他、製品を複数個同時
に成形する多数個取りの方法がある。一般的な多数個取
りのガスアシスト射出成形方法においては、射出成形機
のノズル部から加圧流体を注入し、それをランナー、ゲ
ート部を通して製品部に充填する方法や、各キャビティ
ーに設定したガスノズルから加圧流体を充填させて中空
部を形成する方法がある。また、樹脂の充填位置を検出
して加圧流体を充填する方法(特開平8−99329号
公報)や、加圧流体調整弁を有する金型を用いる方法
(特開平―224750号公報)も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】多数個取りのガスアシ
スト射出成形方法として、前述した一般的な方法の場合
には、キャビティーの肉厚精度や金型温度等の差によっ
て充填バランスが崩れ、品質の安定した多数個取りの成
形が困難である。一方、前述した既提案の方法、つまり
樹脂の充填位置を検出して加圧流体を充填する方法、ま
たは加圧流体調整弁を有する金型を用いる方法の場合に
は、充填ボリュームの大きい肉厚の製品であれば対応可
能ではあるものの、例えば、平均肉厚が2.5mm以下
の薄肉製品を成形するために、樹脂を25cm3/se
c以上の高速で充填する必要があるときは、加圧流体の
注入のコントロール性に問題があった。
【0004】本発明の目的は、キャビティー内の溶融樹
脂中に比較的低圧の加圧流体を均一に注入して、高品質
の製品を安定して製造することができて、特に、薄肉の
成形品を同時に複数の成形する場合に好適なガスアシス
ト成形方法、ガスアシスト成形装置、および精度がよく
て高品質のガスアシスト成形品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のガスアシスト成
形方法は、キャビティー内に充填した熱可塑性の溶融樹
脂中に、ガスゲート部から加圧流体を充填させることに
より、中空部を有する樹脂製品を成形するガスアシスト
成形方法において、前記ガスゲート部と対向する前記キ
ャビティー内の樹脂部分の固化速度を、少なくともその
周辺の樹脂部分よりも遅らせることを特徴とする。
【0006】本発明のガスアシスト成形装置は、キャビ
ティー内に充填した熱可塑性の溶融樹脂中に、ガスゲー
ト部から加圧流体を充填させることにより、中空部を有
する樹脂製品を成形するガスアシスト成形装置におい
て、前記ガスゲート部と対向する前記キャビティー内の
樹脂部分の固化速度を、少なくともその周辺の樹脂部分
よりも遅らせる固化速度遅延手段を備えたことを特徴と
する。
【0007】本発明のガスアシスト成形品は、キャビテ
ィー内に充填した熱可塑性の溶融樹脂中に、ガスゲート
部から加圧流体が充填されることにより、中空部が形成
されるガスアシスト成形品において、前記成形品の特定
部位の近傍に、前記キャビティー内の前記溶融樹脂中に
対する前記加圧流体の回り込みを抑止する肉薄部を形成
したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0009】(第1の実施形態)図1から図8は、本発
明の第1の実施形態を説明するための図、図9は、その
比較例の説明図である。
【0010】図3は、ガスアシスト金型の平面図、図4
は、図3のガスアシスト金型を備えた射出成形装置の断
面図である。図4の射出成形装置において、その固定側
は、固定側取り付け板1と、固定側型板2と、製品形状
部を形成するキャビ駒16によって構成されている。一
方、可動側は、可動側取り付け板6と、可動側型板3
と、製品形状部を形成するコア駒17と、アンダーカッ
トを処理するスライド8と、製品を金型から取り出すた
めのエジェクターピン10と、そのエジェクターピン1
0に固定されたエジェクターピン移動用のエジェクター
プレート4,5から構成されている。本例の場合は、4
つの製品形状部18a,18b,18c,18d(図2
参照)が形成されており、同時に4つの製品が形成され
る。図4においては、製品形成部18a,18bによっ
て形成される製品24a,24bを代表して表してい
る。以下、製品形状部18a,18b,18c,18d
によって形成される製品をまとめて「製品24」ともい
う。
【0011】また、前者の固定側はホットランナー構造
となっており、成形機のノズル31内の溶融されたノズ
ル内樹脂21を金型内に充填させるために、ノズル31
のR形状部(丸み部)とスプルブッシュ11のR形状部
(丸み部)が結合する。これにより、成形機のノズル3
1から金型内に樹脂が流動する流路が形成される。スプ
ルブッシュ11は、固定側取り付け板1と固定側型板2
との間に挟み込まれたマニホールドブロック12の中央
部に固定されている。マニホールドブロック12の端部
には、4つの製品形状部(キャビティー)18a,18
b,18c,18dのそれぞれに対応する計4つのホッ
トチップ13が取り付けられており、ノズル31内の樹
脂21は、マニホールド内および4つのホットチップ1
3内から、樹脂ゲート25a,25b,25c,25d
(以下、これらをまとめて「樹脂ゲート25」ともいう)
を経て、それらと対応する製品形状部18a,18b,
18c,18d(以下、これらをまとめて「製品形状部
18」ともいう)内に充填される。図4において、22
はマニホールド内の樹脂、23a,23bは、樹脂ゲー
ト25a,25bが形成されるホットチップ13内の樹
脂である。以下、それぞれのホットチップ13内の樹脂
をまとめて「樹脂23」ともいう。スプルブッシュ11、
マニホールドブロック12、ホットチップ13は、それ
らの内部の樹脂22,23が溶融状態を維持するよう
に、不図示のヒーターによって加熱制御される。
【0012】それぞれのホットチップ13にはバルブピ
ンが挿入され、それぞれのバルブピンを駆動する金型内
のシリンダは、それらのシリンダに対応するシリンダコ
ントローラによって制御される。図4においては、樹脂
ゲート25a,25bが形成されるホットチップ13内
のバルブピン15a,15bと、それらの駆動するため
のシリンダ14a,14bおよびシリンダコントローラ
32a,32bを代表的に表している。以下、4つの樹
脂ゲート25a,25b,25c,25dのそれぞれに
対応する全てのバルブピンをまとめて「バルブピン15」
ともいう。同様に、全てのシリンダをまとめて「シリン
ダ14」ともいい、また全てのシリンダコントローラを
まとめて「シリンダコントローラ32」ともいう。シリン
ダコントローラ32は、配管33,34によって対応す
るシリンダ14に接続されており,油圧や空圧などによ
ってシリンダ14を駆動することにより、シリンダ14
内の駆動ロッドに固定されたバルブピン15を上下動さ
せて、樹脂ゲート25を開閉させる。樹脂ゲート25の
開閉により、対応する製品形状部18への樹脂の射出と
閉鎖が行われる。
【0013】金型内に樹脂を充填するときは、コントロ
ーラ32によりシリンダ14を作動させて、バルブピン
15を図4中の上方に移動させる。これにより、樹脂ゲ
ート25が開き、加熱溶融された成形機のノズル内の樹
脂21によって、マニホールド内の樹脂22とチップ1
3内の樹脂23が樹脂ゲート25から押し出されて、製
品形状部18内に流入して充填される。
【0014】製品形状部18に樹脂が充填完了する直前
もしくは完了後に、その製品形状部18の内部に加圧流
体を注入するために、製品形状部18には、図2のよう
に、成形品の一部となるガスボス50の成形部分が形成
されている。図2は、図3中のA部分の拡大断面図であ
り、それぞれの製品形状部18a,18b,18c,1
8dにガスボス50の成形部分が形成され、さらに、そ
れぞれのボス50に対して、ガスゲート部を構成するガ
スノズル37a,37b,37c,37d(以下、これ
らをまとめて「ガスノズル37」ともいう)が備えられて
いる。ガスノズル37は、ガスボス50内に2mm以上
進入した位置にあり、加圧流体を導入可能なガスノズル
ブッシュ38と、その内部に挿入されたガスノズルピン
39によって構成されている。ガスノズルブッシュ38
とガスノズルピン39との間にはスリット40が形成さ
れている。60はガスノズルピン39の先端部であり、
ガスノズル37内のガス流路46と製品形状部18内の
樹脂との接触部に位置する。スリット40は、ガス流路
46から製品形状部18内への加圧流体の通過を許容
し、かつ製品形状部18内の樹脂をガス流路46内に逆
流させない隙間(例えば、0.05mm以下)に設定さ
れている。
【0015】ガスノズル37a,37b,37c,37
dは、ガス配管36a,36b,36c,36d(以
下、これらをまとめて「ガス配管36」ともいう)によっ
てガスコントローラが接続されている。図4において
は、ガスノズル37a,37bに接続されるガスコント
ローラ35a,35bを代表的に表している。以下、そ
れぞれのガスコントローラをまとめて「ガスコントロー
ラ35」ともいう。ガスコントローラ35から供給され
る加圧流体は、ガス配管36を経由してガスノズル37
のガス流路46に流入し、そしてスリット40から噴出
することによって、ガスボス50における半溶融状態の
樹脂の内部に注入される。その際、加圧流体の注入圧力
を小さくするために、ガスノズル37の先端部60に接
触しているガスボス50の樹脂部分の冷却速度を製品形
状部18内の他の樹脂部分よりも遅くする。そのために
は、例えば、ガスノズル37の先端部60に接触するガ
スボス50の樹脂部分を比較的肉厚に形成する。
【0016】図3のように、ガスボス50とガスノズル
37は、樹脂ゲート25の近くに配置されている。ま
た、樹脂ゲート25a,25b,25c,25dは、成
形機のノズル31から樹脂が供給されるスプルブッシュ
11を基準として、等距離に位置するように配置する。
また、金型冷却用の不図示の冷却水管は、製品形状部1
8を均一に冷却するように、その水管の位置や径、およ
び水管を流れる冷却媒体の温度や流量が同一に設定され
ている。さらに、加圧流体の供給系に関しても、ガスコ
ントローラ35からガスノズル37までの距離が同一に
設定されている。このような各構成要素の配置関係によ
り、各製品形状部18に対する樹脂の充填バランスが良
好となる。さらに、その樹脂の充填バランスを微調整す
るために、樹脂ゲート25a,25b,25c,25d
を個別に開閉制御できるように、それぞれのバルブピン
15を駆動するシリンダ14、配管33、34、シリン
ダコントローラ32が個別に配備されている。したがっ
て、各製品形状部18a,18b,18c,18dへの
樹脂の充填バランスが崩れて、それらの内部の圧力が図
7中の樹脂充填時における圧力D,E,Fのようにばら
つく場合には、それらの充填バランスの崩れを直すこと
ができる。すなわち、同時に4つの製品24(第1,第
2,第3,第4製品)を成形する各製品形状部18a,
18b,18c,18dへの樹脂の充填バランスが崩れ
た場合には、図6のように、各製品形状部18a,18
b,18c,18dに対する樹脂の充填開始タイミング
を各シリンダコントローラ32によって調整して、樹脂
の充填量のバランスをとる。このように各製品形状部1
8a,18b,18c,18dに対する樹脂の充填量の
バランスをとることにより、それらの充填バランス差を
5%以下とする。
【0017】このような製品形状部18に対する樹脂の
充填完了直後もしくは充填完了後に、ガスノズル37か
ら製品24のガスボス部50にガスを充填する。その
際、前述したようにガスコントローラ35から各ガスノ
ズル37a,37b,37c,37dまでの間の距離が
同一に設定されているため、ガスの充填状態が安定す
る。また、ガスボス50を例えば3mm以上(少なくと
も、2.5mm以上)の余肉形状として、そのガスボス
50部分の冷却速度を製品24の他の部分よりも遅くす
ることにより、ガスを低圧で容易に充填することができ
る。したがって、各製品形状部18a,18b,18
c,18dへのガスの充填バランスが崩れて、それらの
内部の圧力が図7中の樹脂充填時における圧力D,E,
Fのようにばらつく場合には、それらの充填バランスの
崩れを直すことができる。すなわち、図6のように、ガ
スの充填圧(加圧力)と充填開始タイミング(加圧開始
タイミング)を各ガスコントローラ35によって調整し
て、ガスの充填量のバランスをとる。このように、ガス
の充填バランスを微妙に調整することにより、各製品2
4中に中空部19を均一に形成して、各製品24の重量
差を5%以下とすることができる。図6中の型締め動作
と、ガス保持、冷却動作は、各製品形状部18a,18
b,18c,18dに対して同時に実施される。
【0018】ガスノズルピン39の先端部60は、図2
のように、先端がR形状(丸み形状)の円錐状である。
このようにガスノズルピン39の先端部60の形状が設
定されていることと、前述したようにガスボス50に3
mm以上の余肉が付くことにより、ガス充填部としての
ガスボス50部分の樹脂は冷却されにくくなり、ガスの
充填直後はガスボス50部分の樹脂が半溶融状態となっ
て、図2のようにガスの充填状態が安定する。ガスボス
50の余肉は、少なくとも2.5mm以上あればよい。
ガスの充填に際しては、図1中のガス充填時における製
品形状部18内の圧力B1,B2のように、ガス充填開
始時点t1から所定時間経過後の時点t2においてガス
圧が一時的に低下する。その理由は、ガスの充填開始時
点において、ガス供給系のゲート部が瞬時に開放される
ためのである。その後、ガスの充填量の増大に伴なっ
て、設定圧力Bに達して安定する。本発明においては、
図2のようにガスの充填状態が安定するため、図1中の
B1,B2のように、ガスの充填開始時点t1から設定
圧力Bに達する時点t3までの圧力変動の差を小さく抑
えることができると共に、時点t1からt3までの圧力
安定に掛かる時間の差を小さく抑えることができる。
【0019】図8は、比較例としての従来のガスボス5
2についての説明図である。前述した図2との比較から
も明らかなように、従来のガスボス52には、ガスノズ
ルピン39の先端と対向する部分に余肉がなく、またガ
スノズルピン39の先端部61はフラットである。その
ため、ガスボス52の特に先端部分の樹脂は射出充填と
共に固化し始めることになり、図2のような余肉がある
ガスボス50に比して、ガスが樹脂の表面部を突き破り
にくくなる。この結果、ガスの充填状態は、製品24の
肉厚形状のばらつきや金型温度のばらつきの影響を大き
く受けて、不安定になりやすい。例えば、図1中のA
1,A2のように、ガスが充填しやすい場合(A1)
と、ガスが充填しにくい場合(A2)とにおいて大きさ
差が生じ、ガスの充填開始時点t1から設定圧力Aに達
する時点t3′までの圧力変動の差が大きくなると共
に、時点t1からt3′までの圧力安定に掛かる時間の
差が大きくなってしまう。図1中の時点t2′は、前述
した時点t2と同様にガス圧が一時的に低下する時点で
ある。
【0020】図1中のA1,A2の従来例のように、ガ
スの充填開始時点t1から設定圧力Aに達する時点t
3′までの圧力変動の差、および時点t1からt3′ま
での圧力安定に掛かる時間の差が大きくなった場合に
は、各製品形状部18a,18b,18c,18dへの
ガスの充填量がばらついて、各製品24の重量や寸法等
の品質のばらつきを招くことになる。また、従来のガス
ボス52のように、ガスが樹脂層を破りにくいほど高圧
のガスを供給する必要があり、また本発明におけるガス
ボス50のように、ガスが樹脂層を破りやすいほど低圧
のガス供給で足りることになる。そして、ガスの供給圧
が低圧ですむほど、各製品形状部18a,18b,18
c,18dに充填するガス圧の差が小さくなり、結果的
に、各製品24の重量や寸法等の品質が安定する。
【0021】図5は、本発明における射出成形装置の制
御系に概略説明図である。
【0022】41は、金型内の製品形成部18に対する
樹脂の充填を制御するための射出制御手段である。43
はバルブ開閉動作タイミング制御手段であり、樹脂の充
填バランスを保つためにバルブピン15の開閉動作タイ
ミングを制御する。44は、製品形状部18に充填する
ガス圧を制御するためのガス射出圧力制御手段、45
は、そのガスの充填タイミングを制御するためのガス射
出タイミング制御手段である。
【0023】また、具体的な成形条件として、各製品形
状部18内のそれぞれに対する溶融樹脂の充填量の差を
製品重量の5%以下とし、かつ各製品形状部18内にお
ける溶融樹脂中のそれぞれに充填させる加圧流体の圧力
を120kg/cm2以下とすることにより、均一な製
品を複数個同時に安定して製造することができる。さら
に、このような成形条件に加えて、または別に、複数個
の製品の平均肉厚を2.5mm以下とし、かつ各製品形
状部18内のそれぞれに充填させる溶融樹脂の充填速度
を25cm3/sec以上とすることによっても、均一
な製品を複数個同時に安定して製造することができる。
【0024】(第2の実施形態)図9から図13は、本
発明の第2の実施形態を説明するための図である。本実
施形態は、前述した第1の実施形態におけるガスボス5
0部分の更なる分析結果に基づいてなされたものであ
り、ガスボス50およびガスノズル37の基本的な構成
は、前述した第1の実施形態における図2と同様であ
る。前述した第1の実施形態と同様の部分には同一符号
を付して、その説明を省略する。
【0025】図9は、前述した図4の金型内における製
品24の部分の拡大図、図10(a)は、図4中におけ
るガスノズル37の拡大断面図、図10(b)は、その
ガスノズル37の正面図である。ガスノズル37は、ガ
スノズルブッシュ38内の断面円形のガス流路内に、断
面方形(本例の場合は、断面四角形)のガスノズルピン
39を挿入した構成とされており、それらの間にスリッ
ト40が形成されている。
【0026】前述したように、図8の従来例の場合は、
ガスノズル37の先端と対向するガスボス52の部分に
余肉がないため、そのガスボス52部分の樹脂は冷却速
度が速い。そのため、樹脂の充填とガスの充填時間のば
らつきや、各製品形状部18の金型温度の差にも影響さ
れて、ガスが破る樹脂の軟度に差が生じ、結果的に、各
製品24の中空率、重量、および寸法等の品質に差が生
じてしまう。そこで、前述した図2のように、ガスボス
50を余肉形状とすることにより、そのガスボス50部
分の樹脂の冷却速度を他の部分よりも遅くして、ガスが
破る樹脂の軟度を高くする。この結果、低圧のガスをガ
スボス50から各製品形状部18a,18b,18c,1
8dに均一に充填することができる。さらに、前述した
図2のように、ガスノズル37の先端部60を円錐状と
して、その先端をR形状(丸み形状)とすることによ
り、ガスノズル37の中心部であるガスボス50の中心
部からガスが充填され、ガスの充填位置が安定すると共
に、ガスボスス50におけるガス穴が大きく形成され
る。したがって、ガス圧のさらなる低圧化を図ることが
でき、各製品形状部18a,18b,18c,18dに対
するガスの充填バランスがとりやすく、各製品24の中
空率、重量、および寸法等の品質の差を小さく抑えた
上、使用するガス量も低減することもできる。
【0027】ガスノズル37の先端部は、図11のよう
に、フラット形状の先端部61としてもよい。ただし、
この場合には、ガスの充填位置がガスボス50の中心部
から外周方向にずれて不安定となるおそれがあり、また
ガスボス50におけるガス穴が小さくなって、ガス圧の
低圧化が難しくなるおそれがある。
【0028】ガスの充填性を向上させるために、図12
または図13のような構成を採用することもできる。図
12の場合は、ガスボスとして、外周部にも余肉がある
ガスボス51が形成されており、そのガスボス51部分
の樹脂の冷却速度を他の部分よりもさらに遅延させて、
より低圧のガスの充填を可能とする。図13の場合は、
ガスボス50の回りに、熱伝導率の悪いステンレスやセ
ラミックス材料等の金型材料47を配備することによ
り、そのガスボス50部分の樹脂の冷却速度を他の部分
よりもさらに遅延させて、より低圧のガスの充填を可能
とする。
【0029】(第3の実施形態)図14から図17は、
本発明の第3の実施形態を説明するための図、図18お
よび図19は、その比較例の説明図である。
【0030】本実施形態は、加圧流体の充填によって形
成される中空部19の形態に鑑みてなされたものであ
る。まず、図18および図19の比較例により、製品2
4内に形成される中空部19の形態について説明する。
なお、前述した実施形態と同様の部分には同一符号を付
して、その説明を省略する。
【0031】図18において、ガスノズル37から噴出
された加圧流体は、ガスボス50から半溶融状態の樹脂
内部に入り込む。加圧流体は、製品24の内部に全体的
に入り込ませることによって、製品全体の変形を低減さ
せることができる。しかし、加圧流体は、ガスチャネル
やリブの根本部等の肉厚が厚い部分や、他の部分よりも
冷却速度が遅くて、半溶融状態で体積収縮の大きい部分
に、回り込みやすい。例えば、高温に維持されたホット
チップ13の樹脂ゲート25近傍部分は、他の部分より
も高温になっているため、その樹脂ゲート25回りの部
分における樹脂の冷却速度は遅い。そのため、その樹脂
ゲート25回りの部分においては、図18および図19
のA4部分のように、冷却速度が遅い樹脂層が薄くな
る。ガスの充填後は、製品24を冷却固化させてから加
圧流体の加圧を停止し、そして中空部19内を大気圧に
開放して減圧してから、金型を開いて製品24を取り出
す。
【0032】ところで、製品24内を減圧してもわずか
な圧力が中空部19内に残り、その残圧のために、A4
部分のような肉薄部分が外方に盛り上がるように変形し
たり、穴があいたりすることがある。また、寸法精度が
必要な面を形成する製品24の部分に加圧流体が入り込
んだ場合には、加圧流体の圧力、樹脂温度、金型温度の
変動の影響を大きく受けて、中空部19の形態が不安定
となって、製品の寸法精度にばらつきが生じるおそれが
ある。また、図18のように、製品24におけるボス2
7の根本部分に加圧流体が入り込んだ場合には、そのボ
ス27の根本部分が薄肉となって、強度不足により折れ
やすくなるおそれがある。さらに、図18のように、製
品24における溶着用リブ部29の直下に加圧流体が入
り込んだ場合には、その溶着用リブ部29を超音波溶着
するときに、超音波振動を効果的に伝達することができ
ず、溶着強度の低下を招くおそれがある。
【0033】このように、製品24において、特に寸法
精度が必要な座面や穴等の形成部分内に加圧流体が回り
込んだ場合には、寸法のばらつきにより、製品24の組
み込み精度の低下を招く。また、製品強度を必要とする
ボス、爪、タッピング孔、座面等の形成部分内に加圧流
体が回り込んだ場合には、製品の強度不足により、ボス
や爪が折れたり、タッピング穴が割れたり、座面が座屈
するおそれがある。さらに、超音波溶着用の部分内に加
圧流体が回り込んだ場合には、超音波溶着性能が低下し
て、溶着強度が低下してしまう。また、ホットランナゲ
ート周辺部等の高温部内に加圧流体が回り込んだ場合に
は、そのゲート面が変形して盛り上がったり、穴があく
おそれもある。
【0034】本実施形態は、このような事情を考慮して
なされたものであり、図14(a)、(b)のように、
製品24に薄肉部を部分的に形成することによって、加
圧流体の流れを抑止する。図14(a)は、製品24の
成形状態における断面図、図14(b)は、図14
(a)のK矢視図である。
【0035】図14(a)、(b)において、27は、
ガスチャネルやリブ18の根本部分の近傍に位置するた
めに樹脂の冷却速度が遅いボスである。本実施形態にお
いては、このようなボス27の内部に回り込みやすい加
圧流体を肉薄部26aによって抑止する。すなわち、ボ
ス27の外周部に、平均肉厚よりも薄い薄肉部26aを
リング状に形成する。その薄肉部26aは、溝幅が0.
5mm以上、肉厚が平均肉厚の2/3以下とすることに
より、加圧流体がボス27の直下に回り込むことを防止
することができる。したがって、図14(b)中の斜線
部分のように中空部19が形成され、ガスチャネルやリ
ブの根本18部分からボス27へ回り込もうとする加圧
流体の流れは、A3のように薄肉部26aの直前におい
て停止るす。この結果、ボス27の内部には中空部19
が形成されず、そのボス27の強度低下を防止すること
ができる。
【0036】図15(a)は、製品24の要部の平面
図、図15(b)は、図15(a)のL−L線に沿う断
面図である。図15(a)、(b)において、28は特
に寸法精度が要求される寸法精度必要部であり、ガスチ
ャネルやリブの根本18部分の近傍に位置するため、ま
たはガスチャネルやリブ18によって囲まれるために、
その内部には加圧流体が回り込みやすい。本実施形態に
おいては、このような寸法精度必要部28の内部に回り
込みやすい加圧流体を肉薄リブ18a、18bによって
抑止する。これらの肉薄リブ18a、18bは、リブ1
8を部分的に肉薄にすることによって形成される。これ
らの肉薄リブ18a、18bは、ガスチャネルやリブ1
8の根本部分における樹脂の冷却速度を速くして、寸法
精度必要部28内への加圧流体の侵入を防止する。肉薄
リブ18a、18bの肉厚は、平均肉厚の2/3以下と
することにより、寸法精度必要部28内への加圧流体の
回り込み効果的に防止することができる。このように、
寸法精度必要部28内への加圧流体の回り込みを防止す
ることにより、加圧流体の圧力、樹脂温度、および金型
温度の変動に影響されやすい中空部19の形態の変動を
抑えて、寸法精度のばらつきを防止することができる。
【0037】図16(a)は、製品24の要部の平面
図、図16(b)は、図16(a)のM−M線に沿う断
面図である。図16(a)、(b)において、29は溶
着用リブであり、ガスチャネルやリブ18の根本部分の
近傍に位置するために、その内部には加圧流体が回り込
みやすい。すなわち、ガスチャネルやリブ18の根本部
分に侵入した加圧流体は、図16(a)中の斜線部分の
ように、平均肉厚よりも厚肉の溶着用リブ29に向かっ
てA2のように分流し、またA3のように溶着用リブ2
9に向かって回り込もうとする。本実施形態において
は、このような溶着用リブ29の内部に回り込みやすい
加圧流体を薄肉部26bによって抑止する。薄肉部26
bは、ガスチャンネルやリブ18の根本部分と溶着用リ
ブ29との間の加圧流体が侵入しやすいコーナー部分
に、平均肉厚よりも肉薄にすることによって形成され
る。薄肉部26bの肉厚は、平均肉厚の2/3以下とす
ることにより、溶着用リブ29の直下への加圧流体の回
り込み効果的に防止することができる。このように、溶
着用リブ29への加圧流体の回り込みを防止することに
より、溶着用リブ29近傍に加える超音波振動が効果的
に伝達されて、充分な溶着強度を確保することができ
る。
【0038】図17(a)は、製品24の要部の平面
図、図17(b)は、図17(a)のN−N線に沿う断
面図である。図17(a)、(b)において、25′は
樹脂ゲート25の直下部分であり、ガスチャネルやリブ
18の根本部分の近傍に位置するために、その直下部分
25′にも加圧流体が回り込みやすい。すなわち、樹脂
ゲート25は、ホットランナー部分であるため他の部分
よりも高温となっており、ガスチャネルやリブ18の根
本部分に侵入した加圧流体は、高温部である樹脂ゲート
25の直下部分25′に侵入しやすい。本実施形態にお
いては、薄肉部26cを形成することにより、または樹
脂ゲート25からガスチャネルやリブ18の位置を離す
ことにより、このような樹脂ゲート25の直下部分2
5′への加圧流体の回り込みを防止する。薄肉部26c
は、樹脂ゲート25の外周部にリング状に位置するよう
に、平均肉厚よりも肉薄に形成される。薄肉部26cの
溝幅を0.5mm以上とし、その肉厚を平均肉厚の2/
3以下とすることにより、樹脂ゲート25の直下部分2
5′への加圧流体の回り込み効果的に防止することがで
きる。このように、樹脂ゲート25の直下部分25′へ
の加圧流体の回り込みを防止することにより、樹脂ゲー
ト面の膨れ変形や穴あきを防止することができる。
【0039】以上のように、本実施例においては、製品
に肉薄部を部分的に形成して、加圧流体の流れを抑止す
ることにより、ガスアシスト成形による製品の寸法精度
の安定化、製品強度が要求される部分の強度、超音波溶
着される部分の溶着強度、およびホットランナーゲート
面の形状を確保して、安定した品質の製品を効率よく生
産することができる。
【0040】(第4の実施形態)図20から図26は、
本発明の第4の実施形態の説明図、図27は、その比較
例の説明図である。
【0041】図27の比較例において、射出成形機に取
り付けられる金型1は、固定側構成部2と可動側構成部
3とによって構成されている。固定側構成部2は、固定
側取り付け板4と、固定側型板5と、製品形状部を形成
するキャビ駒5aによって構成されている。一方、可動
側構成部3は、図示しない可動側取り付け板と、可動側
型板6と、製品形状部を形成するコア駒6aと、アンダ
ーカットを処理するスライド7と、製品を金型から取り
出すための図示しないエジェクターピンと、そのエジェ
クターピンに固定されたエジェクターピン移動用の図示
しないエジェクタープレートから構成されている。本例
の場合は、1つの成形品を形成する構成となっている。
しかし、前述した実施形態と同様に、複数の製品を同時
に成形する他数個取りの構成としてもよい。
【0042】固定側構成部2はホットランナー構造とな
っており、成形機の射出シリンダ内で溶融された樹脂を
金型内に充填させるために、ノズルのR形状部(丸み
部)とスプルブッシュ9のR形状部(丸み部)とが結合
する。スプルブッシュ9は、固定側取り付け板4と固定
側型板5との間に挟み込まれたマニホールドブロック1
0に固定されている。ホットチップ11は、マニホール
ドブロック10と固定側型板5に固定されて取り付けら
れている。プルブッシュ9、マニホールドブロック1
0、ホットチップ11は、成形機から供給された樹脂の
溶融状態を維持するように、不図示のヒーター、温度セ
ンサー、温度コントローラによって制御される。キャビ
ティーA4は、ゲートによってチップ11とつながって
おり、そのゲートは、バルブピン12の上下動によって
開閉される構成となっている。バルブピン12は、固定
側取り付け板4に取り付けられたシリンダー15内の駆
動部材13に固定されている。シリンダコントローラ3
1は、成形機からの信号に基づき、配管14を通して油
圧または空圧によって駆動部材13を駆動する。その駆
動部材13によりバルブピン12が上下動されて、樹脂
ゲートが開閉される。
【0043】金型内に樹脂を充填するときは、コントロ
ーラ31によりシリンダ15を作動させて、バルブピン
12を図27中の上方に移動させる。これにより、ゲー
トが開き、加熱溶融された成形機のノズル内の樹脂は、
マニホールド10内とチップ11内の樹脂A3をゲート
から押し出して、それをキャビティーA4内に充填させ
る。キャビティーA4内に樹脂が充填完了する直前もし
くは完了後は、そのキャビティーA4のガスボス形状部
B1に、ガス注入ピン24から高圧ガス(加圧流体)を
注入する。ガス注入ピン24は、キャビティーA4の側
面のスライド7に取り付けられており、高圧ガスの注入
はガスコントローラ33によって制御される。
【0044】ガス注入ピン24は、図26のように、ス
リーブピン25とピン26によって構成されており、そ
れらの間には、ガスが通過する中空部27が形成されて
いる。さらに、ガス注入ピン24の先端において、スリ
ーブピン25とピン26との間には、0.05mm以下
のスリットが形成されている。また、ガス注入ピン24
の先端は、ガスボス形状部B1内に入り込んだ位置にあ
る。
【0045】高圧ガスの注入後は、ガスコントローラー
33によって、その高圧ガスを50kg/cm2以上の
高圧に数秒以上保持する。そして、キャビティーA4内
に中空部が形成されて樹脂が固化してから、ガスコント
ローラ33側のガス注入回路を大気圧に解放することに
より、キャビティーA4内に残った高圧ガスB2は、ガ
ス注入ピン24の先端に形成された0.05mm以下の
スリットと中空部27を通って、矢印C2方向から大気
圧に開放される。このようにしてキャビティーA4内を
減圧してから金型1を開き、エジェクターピンによって
成形品を突き出して、中空部を有するガスアシスト成形
品を取り出す。
【0046】しかし、このような成形品内部のガス圧の
減圧方法は、それを充分に減圧するまでに時間が掛か
り、成形サイクルが長くなって生産性の低下を招く要因
となる。また、減圧不足のまま、金型を開いて成形品を
取り出した場合には、ガスの残圧によって、成形品の薄
肉部分に盛り上がり変形や破裂などが生じて、成形品の
外観に問題を生じるおそれがある。また、成形品内部の
ガス圧を短時間で抜く方法としては、特開平6−159
661号公報に、成形品の中空部に向かって先端が鋭角
のピンを前進させることによって、成形品内部のガス圧
を低減させる方法が提案されている。しかし、この方法
を実施するためには金型構造が複雑になるばかりではな
く、製品形状も限定されてしまう。
【0047】本実施形態は、このような事情を考慮して
なされたものであり、図22のように、ガス抜き専用ピ
ン20を備えることによって、成形品内部のガス圧を短
時間で簡易に抜く。図22において、図27と同様の部
分には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0048】図22において、ガス抜き専用ピン20
は、キャビティーA4のガス注入部から離れた位置に配
備されており、シリンダ15′内の駆動部材13′に連
結されている。駆動部材13′は、シリンダコントロー
ラ31から配管14′を通して導入される油圧または空
圧によって駆動される。この駆動部材13′によって、
ガス抜き専用ピン20が図22のような前進位置、およ
び同図中上方の後退位置に移動される。23はガス排出
溝であり、ガス抜き専用ピン20によって開閉される。
21はヒーター、22は温度センサーであり、これらを
用いて温度調節機32がガス抜き専用ピン24の先端を
40℃以上にコントロールする。34は減圧装置であ
り、図24のように、ガス抜き専用ピン20の後退によ
って、キャビティーA4内の高圧ガスが図中の矢印C1
のように経路23を通って型外に放出されるときに機能
し、高圧ガスを吸引して減圧効果を促進させる。
【0049】図23は、ガス抜き専用ピン20を後退さ
せる前の状態であり、キャビティーA4ないに高圧ガス
B2を注入するときは、ガス抜く専用ピン20を加熱さ
せて、その表面温度を高くしておく。これにより、ガス
抜き専用ピン20と接する樹脂部分が高圧ガスB2によ
って局所的に広がり、その部分は他の部分よりも肉薄の
肉薄部D2となる。また、図23のように、ガス抜き専
用ピン20の先端を、少なくとも一時的にキャビティー
A4内に所定量dだけ進入させることにより、肉薄部D
2がより確実に肉薄に形成される。
【0050】その後、ガス抜き専用ピン20を後退させ
ることにより、図24のように、ガス抜き専用ピン20
の後退によって形成された空所部とガス排出溝23が連
通する。そのため、キャビティーA4内の高圧ガスB2
によって肉薄部D2がD1のように破れ、その部分D1
から噴出した高圧ガスB2は、図中の矢印C1のよう
に、ガス排出溝23を通って大気圧に放出されて、キャ
ビティーA4内部のガス圧が減圧される。その際、前述
した図26および図27の場合と同様に、ガス注入ピン
24からも高圧ガスB2が抜かれる。
【0051】そして、キャビティーA4内部のガス圧が
大気圧近傍にまで減圧されたときに、キャビティーA4
内の形成位置までガス抜き専用ピン20を再び前進させ
る。これにより、ガス排出溝23が閉じられると共に、
高圧ガスB2の噴出によって出っ張った部分D1は、元
の部分D2のように平滑に整形される。その後、金型を
開いて成形品を取り出す。
【0052】図20は、このようなガス抜き方法を含む
射出成形工程を説明するためのフローチャートである。
【0053】まず、工程1において、金型1を閉じてバ
ルブゲート12を後退させ、樹脂ゲートを開いて樹脂の
充填を開始する。
【0054】次の工程2においては、金型1のホットラ
ンナー9,10,11を通してキャビティーA4内に対
して、成形機から射出された樹脂の充填が完了した後
に、バルブゲート12を前進させて樹脂ゲートを閉じ
る。
【0055】次の工程3においては、ガス抜き専用ピン
20をヒータ21により加熱し、その先端の温度が40
℃以上になるように温度コントロールし、そしてキャビ
ティーA4に樹脂を充填した前後数秒以内の間に、加圧
された高圧ガスをキャビティーA4内に注入して保圧す
る。高圧ガスは、ガスコントローラ33から、ガスノズ
ル24に接しているガスボス形状部B1を通って、キャ
ビティーA4内に注入される。
【0056】次の工程4においては、高圧ガスB2の充
填によって中空部が形成された樹脂が固化後に、ガスコ
ントローラ33からの高圧ガスの供給を止める。
【0057】次の工程5においては、ガスコントローラ
33側のガス圧力供給回路を大気圧に開放する。これに
より、キャビティーA4内に充填されている高圧ガス
は、図26のように、ガスノズル24のスリット部を経
由してガス抜きされる。また、このようにガス圧力供給
回路を大気圧に開放すると同時に、図24のように、ガ
ス抜き専用ピン20を後退させる。これにより、前述し
たように、キャビティーA4内の高圧ガスB2によって
肉薄部D2がD1のように破れ、その部分D1から噴出
した高圧ガスB2は、図中の矢印C1のように、ガス排
出溝23を通って大気圧に放出される。このように、キ
ャビティーA4内の高圧ガスは、ガス注入ピン24とガ
ス抜き専用ピン20の2箇所からガス抜きされる。この
結果、キャビティーA4内が急速に減圧されて、その減
圧効率が向上することになる。
【0058】次の工程6においては、ガス抜き専用ピン
20を前進させて、高圧ガスB2の噴出によって盛り上
がった部分D1を平滑に整形すると共に、大気圧とガス
排出溝23との間の連通回路を閉鎖する。このとき、ガ
ス抜き専用ビン20をヒータ21により加熱して、その
先端温度を40℃以上とするように温度コントロールし
てもよい。
【0059】次の工程7においては、ガスコントローラ
33側のガス圧力供給回路を大気圧に開放する解放回路
を閉じ、金型1を開いてから、キャビティーA4内に成
形品をエジェクターピンによって取り出す。その後、前
述し工程1に戻る。
【0060】図21は、樹脂充填からガス抜きまでの間
におけるキャビティーA4内の圧力変動(図中実線の圧
力P1)とガスコントローラ33側のガス圧変化(図中
点線の圧力P2)の説明図である。本実施形態におい
は、ガス注入ピン24とガス抜き専用ピン20の2箇所
からガス抜きするため、ガス抜き開始時点t3から圧力
P1が比較的急激に減圧して、ガス抜き時間を大幅に短
縮することができる。仮に、ガス注入ピン24の1箇所
だけからガス抜きした場合には、図中の2点鎖線の圧力
P1′のように、ガス抜き開始時点t3から比較的緩や
かに減圧されて、ガス抜きに比較的長時間を要する。
【0061】図25は、ガス抜き専用ピン20と対向す
るキャビティーA4の内面に、リブB5のような製品の
余肉部を形成した場合の説明図である。このように、ガ
ス抜き専用ピン20との対向位置に余肉部を形成するこ
とにより、薄肉部D2がより薄肉に形成されることにな
る。この結果、その薄肉部D2からガスがさらに噴出し
やすくなって、減圧効果がより向上する。
【0062】以上のように、本実施形態においては、ガ
スアシスト成形時のガス圧を効率よく減圧することがで
きるため、成形サイクルを短縮して、生産性を向上させ
ることができ、さらに成形品の製品面の品位を向上させ
ることができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ガスゲ
ート部と対向するキャビティー内の樹脂部分の固化速度
を、少なくともその周辺の樹脂部分よりも遅らせること
により、キャビティー内の溶融樹脂中に比較的低圧の加
圧流体を均一に注入することができ、特に、薄肉の成形
品を同時に複数の成形する場合に好適となって、成形品
の高品質化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるガスの充填バ
ランスの説明図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるガスノズル部
分の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における金型の要部の
平面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における成形装置の断
面図である。
【図5】図4の成形装置の制御系の概略構成図である。
【図6】図4の成形装置の動作タイミングの説明図であ
る。
【図7】ガスの充填圧力調整時における金型内の圧力変
化の説明図である。
【図8】従来のガスノズル部分の断面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態における成形品部分の
断面図である。
【図10】(a)は、図9におけるガスノズル部分の拡
大断面図であり、(b)は、その正面図である。
【図11】図9におけるガス注入部分の他の例を説明す
るための要部の断面図である。
【図12】図9におけるガス注入部分のさらに他の例を
説明するための要部の断面図である。
【図13】図9におけるガス注入部分のさらに他の例を
説明するための要部の断面図である。
【図14】(a)は、本発明の第3の実施形態における
成形品部分の断面図であり、(b)は、そのK矢視図で
ある。
【図15】(a)は、図14の成形品における寸法精度
必要部分の平面図であり、(b)は、そのL−Lに沿う
断面図である。
【図16】(a)は、図14の成形品における溶着用リ
ブ部分の平面図であり、(b)は、そのM−Mに沿う断
面図である。
【図17】(a)は、図14の成形品における樹脂ゲー
ト部分の平面図であり、(b)は、そのN−Nに沿う断
面図である。
【図18】本発明の第3の実施形態の比較例としての成
形品部分の断面図である。
【図19】図18の成形品における樹脂ゲート部分の拡
大断面図である。
【図20】本発明の第4の実施形態における成形工程を
説明するためのフローチャートである。
【図21】本発明の第4の実施形態におけるキャビティ
ー内の圧力変動の説明図である。
【図22】本発明の第4の実施形態における成形装置の
断面図である。
【図23】図22におけるガス抜き専用ピンの前進時の
要部断面図である。
【図24】図22におけるガス抜き専用ピンの後退時の
要部断面図である。
【図25】図22におけるガス抜き専用ピンと対向する
位置に、余肉部分を形成した場合の要部の断面図であ
る。
【図26】図22におけるガスノズル部分の断面図であ
る。
【図27】従来の成形装置の断面図である。
【符号の説明】
18 製品形状部 19 中空部 37 ガスノズル 38 ガスノズルブッシュ 39 ガスノズルピン 40 スリット 46 ガス流路 50 ガスボス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 22:00 B65D 1/00 C Fターム(参考) 3E033 AA20 BA13 FA02 FA10 4F202 AG07 AG21 AG28 AP05 AR02 AR06 AR08 AR11 CA11 CB01 CK03 CK06 CK17 CK33 CK89 CM02 4F206 AG07 AG21 AG28 AP056 AR024 AR066 AR084 AR11 JA05 JL02 JM04 JM05 JM16 JN15 JN27 JQ81 JT01

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティー内に充填した熱可塑性の溶
    融樹脂中に、ガスゲート部から加圧流体を充填させるこ
    とにより、中空部を有する樹脂製品を成形するガスアシ
    スト成形方法において、 前記ガスゲート部と対向する前記キャビティー内の樹脂
    部分の固化速度を、少なくともその周辺の樹脂部分より
    も遅らせることを特徴とするガスアシスト成形方法。
  2. 【請求項2】 前記ガスゲート部と対向する前記キャビ
    ティー内の樹脂部分に、その肉厚を大きくする余肉部を
    形成することを特徴とする請求項1に記載のガスアシス
    ト成形方法。
  3. 【請求項3】 前記余肉部の厚さは2.5mm以上であ
    ることを特徴とする請求項2に記載のガスアシスト成形
    方法。
  4. 【請求項4】 前記キャビティーは、一対の金型内に複
    数形成されて同一形状の前記樹脂製品を複数個成形可能
    であり、 前記複数のキャビティー内のそれぞれに対する前記溶融
    樹脂の充填量の差は製品重量の5%以下とし、 前記複数のキャビティー内における前記溶融樹脂中のそ
    れぞれに充填させる前記加圧流体の圧力は120kg/
    cm2以下とすることを特徴とする請求項1から3のぞ
    れぞれに記載のガスアシスト成形方法。
  5. 【請求項5】 複数個の前記樹脂製品の平均肉厚は2.
    5mm以下であり、 前記複数のキャビティー内のそれぞれに充填させる前記
    溶融樹脂の充填速度は25cm3/sec以上とするこ
    とを特徴とする請求項4に記載のガスアシスト成形方
    法。
  6. 【請求項6】 前記複数のキャビティー毎に対応する複
    数の樹脂ゲート部から、前記複数のキャビティー内のそ
    れぞれに前記溶融樹脂を充填させ、 前記複数の樹脂ゲート部は個別に開閉制御することを特
    徴とする請求項4または5に記載のガスアシスト成形方
    法。
  7. 【請求項7】 前記複数のキャビティー毎に対応する複
    数の前記ガスゲート部から、前記複数のキャビティー内
    における前記溶融樹脂中のそれぞれに前記加圧流体を充
    填させ、 前記複数のガスゲート部のそれぞれの開閉時期と、前記
    複数のガスゲート部のそれぞれからの前記加圧流体の充
    填圧力の、少なくとも一方を個別に制御することを特徴
    とする請求項4から6のいずれかに記載のガスアシスト
    成形方法。
  8. 【請求項8】 前記樹脂製品の特定部位の近傍に、前記
    キャビティー内の前記溶融樹脂中に対する前記加圧流体
    の回り込みを抑止する肉薄部を形成することを特徴とす
    る請求項1から7のいずれかに記載のガスアシスト成形
    方法。
  9. 【請求項9】 前記肉薄部は、前記樹脂製品の平均肉厚
    よりも薄いことを特徴とする請求項8に記載のガスアシ
    スト成形方法。
  10. 【請求項10】 前記特定部位は、少なくとも、寸法精
    度が要求される部位、強度が要求される部位、超音波溶
    着される部位、前記キャビティー内に前記溶融樹脂を充
    填させる樹脂ゲートと対向する部位、のいずれかを含む
    ことを特徴とする請求項8または9に記載のガスアシス
    ト成形方法。
  11. 【請求項11】 前記薄肉部は、前記特定部位の周辺に
    位置する突起形状部であることを特徴とする請求項8か
    ら10のいずれかに記載のガスアシスト成形方法。
  12. 【請求項12】 前記ガスゲート部を含む2箇所以上か
    ら、前記溶融樹脂中に充填された前記加圧流体を抜き出
    すことを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載
    のガスアシスト成形方法。
  13. 【請求項13】 前記溶融樹脂中に充填された前記加圧
    流体の圧力により、前記加圧流体が充填された前記溶融
    樹脂の表層部分を破裂させることにより、前記ガスゲー
    ト部以外の箇所から前記加圧流体を抜き出すことを特徴
    とする請求項12に記載のガスアシスト成形方法。
  14. 【請求項14】 前記加圧流体を所定量抜き出した後
    に、前記溶融樹脂の表層部分の破裂部位を外方から押し
    て成形することを特徴とする請求項13に記載のガスア
    シスト成形方法。
  15. 【請求項15】 前記溶融樹脂の表層部分を加熱して肉
    薄にすることを特徴とする請求項13または14に記載
    のガスアシスト成形方法。
  16. 【請求項16】 前記溶融樹脂の表層部分と反対側の表
    層部分に、肉厚を大きくする余肉部を形成することを特
    徴とする請求項13から15のいずれかに記載のガスア
    シスト成形方法。
  17. 【請求項17】 前記ガスゲート部からの前記加圧流体
    の抜き出しと同時もしくは前後数秒以内に、前記溶融樹
    脂の表層部分から前記加圧流体を抜き出すことを特徴と
    する請求項13から16のいずれかに記載のガスアシス
    ト成形方法。
  18. 【請求項18】 キャビティー内に充填した熱可塑性の
    溶融樹脂中に、ガスゲート部から加圧流体を充填させる
    ことにより、中空部を有する樹脂製品を成形するガスア
    シスト成形装置において、 前記ガスゲート部と対向する前記キャビティー内の樹脂
    部分の固化速度を、少なくともその周辺の樹脂部分より
    も遅らせる固化速度遅延手段を備えたことを特徴とする
    ガスアシスト成形装置。
  19. 【請求項19】 前記固化速度遅延手段は、前記ガスゲ
    ート部と対向する前記キャビティー内の樹脂部分に、そ
    の肉厚を大きくする余肉部を形成することを特徴とする
    請求項18に記載のガスアシスト成形装置。
  20. 【請求項20】 前記固化速度遅延手段は、前記余肉部
    の厚さを2.5mm以上とすることを特徴とする請求項
    19に記載のガスアシスト成形装置。
  21. 【請求項21】 前記ガスゲート部は、前記加圧流体を
    前記溶融樹脂中に噴出する先端部が丸み形状のガスゲー
    トピンを有することを特徴とする請求項18から20の
    いずれかに記載のガスアシスト成形装置。
  22. 【請求項22】 前記キャビティーは、一対の金型内に
    複数形成されて同一形状の前記樹脂製品を複数個成形可
    能であることを特徴とする請求項18から21のいずれ
    かに記載のガスアシスト成形装置。
  23. 【請求項23】 前記複数のキャビティー毎に対応し
    て、前記複数のキャビティー内のそれぞれに前記溶融樹
    脂を充填可能な複数の樹脂ゲート部と、 前記複数の樹脂ゲート部を個別に開閉制御可能な制御手
    段とを備えたことを特徴とする請求項22に記載のガス
    アシスト成形装置。
  24. 【請求項24】 前記ガスゲート部を前記複数のキャビ
    ティー毎に対応して複数備えると共に、 前記複数のガスゲート部のそれぞれの開閉時期と、前記
    複数のガスゲート部のそれぞれからの前記加圧流体の充
    填圧力の、少なくとも一方を個別に制御する制御手段を
    備えたことを特徴とする請求項22または23のに記載
    のガスアシスト成形装置。
  25. 【請求項25】 キャビティー内に充填した熱可塑性の
    溶融樹脂中に、ガスゲート部から加圧流体が充填される
    ことにより、中空部が形成されるガスアシスト成形品に
    おいて、 前記成形品の特定部位の近傍に、前記キャビティー内の
    前記溶融樹脂中に対する前記加圧流体の回り込みを抑止
    する肉薄部を形成したことを特徴とするガスアシスト成
    形品。
  26. 【請求項26】 前記肉薄部は、前記樹脂製品の平均肉
    厚よりも薄いことを特徴とする請求項25に記載のガス
    アシスト成形品。
  27. 【請求項27】 前記特定部位は、少なくとも、寸法精
    度が要求される部位、強度が要求される部位、超音波溶
    着される部位、前記キャビティー内に前記溶融樹脂を充
    填させる樹脂ゲートと対向する部位、のいずれかを含む
    ことを特徴とする請求項25または26に記載のガスア
    シスト成形品。
  28. 【請求項28】 前記薄肉部は、前記特定部位の周辺に
    位置する突起形状部であることを特徴とする請求項25
    から27のいずれかに記載のガスアシスト成形品。
JP2000083872A 2000-03-24 2000-03-24 ガスアシスト成形方法、ガスアシスト成形装置、およびガスアシスト成形品 Pending JP2001269967A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000083872A JP2001269967A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 ガスアシスト成形方法、ガスアシスト成形装置、およびガスアシスト成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000083872A JP2001269967A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 ガスアシスト成形方法、ガスアシスト成形装置、およびガスアシスト成形品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001269967A true JP2001269967A (ja) 2001-10-02

Family

ID=18600433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000083872A Pending JP2001269967A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 ガスアシスト成形方法、ガスアシスト成形装置、およびガスアシスト成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001269967A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006289794A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Ube Machinery Corporation Ltd 型内被覆成形用金型及び型内被覆成形方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006289794A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Ube Machinery Corporation Ltd 型内被覆成形用金型及び型内被覆成形方法
JP4614812B2 (ja) * 2005-04-11 2011-01-19 宇部興産機械株式会社 型内被覆成形装置及び型内被覆成形方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2344039C2 (ru) Способ литья под давлением и машина для литья под давлением
JP4545435B2 (ja) 射出成形方法及び装置
WO2001019552A1 (en) Hot sprue system for diecasting
JP2004533948A5 (ja)
JP2807619B2 (ja) 樹脂成形機
JP2001269967A (ja) ガスアシスト成形方法、ガスアシスト成形装置、およびガスアシスト成形品
US7841854B2 (en) Temperature adjustment mechanism for injection molding machine
WO2012172669A1 (ja) 射出成形用型装置および射出成形機
JP3615650B2 (ja) ガスアシスト射出成形法及びガスアシスト射出成形装置
JP2003025392A (ja) プラスチック製品の射出成形方法
JP4205616B2 (ja) 射出成形機の圧力制御方法
KR101973630B1 (ko) 수지역류 가스 인젝션을 이용한 수지 성형물 제조 방법
JP3418495B2 (ja) 射出成形方法
JP7141609B2 (ja) 射出成形用金型
JP5168897B2 (ja) 樹脂の多層成形方法
KR20180034995A (ko) 사출 성형용 발포 성형장치 및 이를 이용한 발포 성형방법
JP3478390B2 (ja) ガス注入射出成形用金型
JP2022131087A (ja) 射出成形機及び射出発泡成形方法
AU764102B2 (en) Hot sprue system for diecasting
JP2004090308A (ja) 薄肉成形用金型および薄肉成形方法
JPH06238698A (ja) 中空成形体の成形装置
JP2001018259A (ja) 成形用金型及び成形方法及び成形品
JPH04270615A (ja) 中空体の製造方法
JPH0623780A (ja) 射出成形方法
JP2006168066A (ja) 射出成形機と射出成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040319

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050812

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060307

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060609