JP2001268066A - 同期検出装置及び同期検出方法 - Google Patents

同期検出装置及び同期検出方法

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JP2001268066A
JP2001268066A JP2000081573A JP2000081573A JP2001268066A JP 2001268066 A JP2001268066 A JP 2001268066A JP 2000081573 A JP2000081573 A JP 2000081573A JP 2000081573 A JP2000081573 A JP 2000081573A JP 2001268066 A JP2001268066 A JP 2001268066A
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JP
Japan
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frame synchronization
signal sequence
oversampling
signal
complex
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Application number
JP2000081573A
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English (en)
Inventor
Takashi Kitahara
崇 北原
Sadaki Futaki
貞樹 二木
Mitsuru Uesugi
充 上杉
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複素相関処理に要求される演算速度を緩
和することによって、高精度なフレーム同期パターンの
検出を行うことができると共にハードウェア規模の縮小
を図ること。 【解決手段】 A/D変換器107a,107bでフレ
ーム同期データを含む複素ベースバンド帯の信号をA/
D変換し、この変換後の信号系列と格納部111の格納
フレーム同期パターンとの間の複素相関値を相関フィル
タ121から出力し、オーバサンプリング手段122
a,122bでその複素相関値を細かくしたのち二乗手
段123a,123bで、その同相成分及び直交成分信
号系列の二乗を求め、加算器124でその二乗の和を算
出し、閾値判定手段125で、その二乗和の複素相関値
が規定値以上であると判定された場合に、生成手段10
8が、その信号系列をフレーム同期データと判定し、受
信タイミング及び受信クロックを、受信フレーム同期パ
ターンに同期させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信システ
ムにおける携帯電話機や、携帯電話機能及びコンピュー
タ機能を備えた情報端末装置等の移動局装置、又は移動
局装置と無線通信を行う基地局装置等に適用され、フレ
ーム同期パターンを検出する同期検出装置及び同期検出
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信においては、ディジタル信号を
伝送する場合、送信信号はフレームと呼ばれる情報単位
にフォーマットされて送信される。受信側では、送信側
で生成されたフレームの先頭位置を検出し、その先頭位
置からフォーマットに従って、受信信号の復号を行う。
【0003】ここで、フレームの先頭位置を検出するこ
とをフレーム同期を取ると呼ぶ。受信側のフレーム同期
の精度が良いほど、伝送品質は向上する。フレーム同期
を取るために、送信信号には参照信号として既知フレー
ム同期データを送信する区間を設ける。
【0004】受信側ではA/D変換器で受信信号をサン
プリングした後、サンプリング後のディジタル信号と既
知フレーム同期データとの相関値を算出することにより
フレーム同期パターンの検出が可能となる。この方法を
相関法と呼ぶ。
【0005】しかし、このような相関法では、フレーム
同期精度としては受信側のA/D変換器の標本化周波数
以上の精度を実現することはできず、十分な伝送品質を
得られないことがあった。
【0006】また、A/D変換器の標本化周波数には、
ある程度の限界速度が存在するため、フレーム同期精度
を上げるためにA/D変換器の標本化周波数を上げるこ
とは望ましくない。
【0007】このため、従来のA/D変換器は、フレー
ム同期精度をA/D変換器の標本化周波数以上の精度で
実現するため、特開平7−58730公報のような工夫
がなされてきた。以下、この公報の従来例を図8を参照
して説明する。
【0008】図8は、従来の同期検出装置の構成を示す
ブロック図である。
【0009】図8に示す同期検出装置は、アンテナ80
1と、受信機802と、局部発振器803と、移相器8
04と、混合器805a,805bと、発振器806
と、A/D変換器807a,807bと、オーバサンプ
リング回路808a,808bと、復調部809と、複
素相関器810と、フレーム同期パターン格納部811
と、制御部812とを備えて構成されている。
【0010】このような構成の動作を説明する。アンテ
ナ801で受信された無線信号(RF信号)は、受信機
802において中間周波数信号(IF信号)に変換され
る。IF信号と局部発振器803からの局部発振信号は
混合器805aにおいて混合され、同相成分信号(I信
号)が生成される。
【0011】また、局部発振信号は移相器804におい
てπ/2移相され、混合器805bにおいてIF信号と
混合され、直交成分信号(Q信号)が生成される。
【0012】I信号、Q信号は、A/D変換器807
a,807bにおいて発振器806から生成される標本
化信号の標本化タイミングに基づいてアナログ信号から
ディジタル信号に標本化される。
【0013】標本化されたI信号、Q信号は、オーバサ
ンプリング回路808a,808bに入力され、補間処
理によってさらに細かくされる。
【0014】複素相関器810では、制御部812の指
示に応じてオーバサンプリング回路808a,808b
からのオーバサンプリングされているI信号及びQ信号
の系列と、フレーム同期パターン格納部811からの
I,Qパターンとの間の複素相関値が算出される。
【0015】この複素相関値が規定値以上であった場合
には、その時のI信号及びQ信号による受信信号系列が
フレーム同期パターンであったとして、同期信号を復調
部809へ出力する。
【0016】図9は複素相関器810の構成を示すブロ
ック図である。図9に示すように、複素相関器810
は、相関フィルタ901と、二乗手段902a,902
bと、加算器903と、閾値判定手段904とを備えて
構成されている。
【0017】図9において受信ベースバンドアナログ信
号(I信号、Q信号)は、A/D変換器807a,80
7bにおいてアナログ信号からディジタル信号に標本化
される。標本化されたI信号、Q信号は、オーバサンプ
リング回路808a,808bに入力され、ここで補間
処理によってさらに細かくされ、複素相関器810へ入
力される。
【0018】複素相関器810に入力されたI信号系列
とQ信号系列は、相関フィルタ901において、フレー
ム同期パターン格納部811に格納されたフレーム同期
パターンとの複素相関が取られる。
【0019】相関フィルタ901によって得られた相関
値同相成分は、二乗手段902aに入力され、ここで相
関値同相成分の絶対値の二乗が得られて出力される。
【0020】また、相関フィルタ901によって得られ
た相関値直交成分は、二乗手段902bに入力され、こ
こで相関値直交成分の絶対値の二乗が得られて出力され
る。
【0021】二乗手段902a,902bから出力され
た値は、加算器903において加算され、これによって
複素相関値の絶対値の二乗の時系列が出力される。閾値
判定手段904では、複素相関値の絶対値の二乗の時系
列が閾値を超えているかどうかの判定が行われることに
より、フレーム同期パターンの位置が検出される。以上
のように、従来は、オーバサンプリング手段808a,
808bを、A/D変換器807a,807bの直後に
設け、オーバサンプリングされた信号の複素相関値を算
出することにより、A/D変換器807a,807bの
標本化周波数以上の精度でフレーム同期パターンを検出
することを可能としてきた。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置においては、各オーバサンプリング回路808a,
808bが、A/D変換器807a,807bの直後に
設けられているため、その後の複素相関器810、即ち
これを構成する相関フィルタ901、二乗手段902
a,902b、加算器903及び閾値判定手段904
は、オーバサンプリングされた信号に対してその機能を
果たしている。
【0023】従って、オーバサンプリング回路808
a,808bがN倍の補間を行っているとすると、相関
フィルタ901、二乗手段902a,902b、加算器
903及び閾値判定手段904は、A/D変換器807
a,807bの標本化周波数fsのN倍の演算速度(動
作速度)が要求される。また、伝送速度を高速化する場
合も同様に要求される演算速度(動作速度)は高速にな
る。
【0024】このため、複素相関器810をソフトウェ
ア又はハードウェアによって実現する場合、要求される
高速な演算速度を実現するために演算精度を下げなけれ
ばならず、このため、高精度なフレーム同期パターンの
検出が行えなくなるという問題がある。
【0025】また、高速な演算速度を実現するため、ハ
ードウェアの規模が大きくなりすぎるという問題があ
る。
【0026】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、複素相関処理に要求される演算速度を緩和するこ
とによって、高精度なフレーム同期パターンの検出を行
うことができると共にハードウェア規模の縮小を図るこ
とができる同期検出装置及び同期検出方法を提供するこ
とを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の同期検出装置
は、フレーム同期データを含む複素ベースバンド帯の信
号をディジタル信号に変換するA/D変換手段と、フレ
ーム同期パターンを格納する格納手段と、前記変換後の
信号系列と前記格納されたフレーム同期パターンとの間
の複素相関値を出力する相関フィルタ手段と、この手段
から出力された単位時間当たりの信号数を増加して前記
相関フィルタ手段からの信号系列を細かくするオーバサ
ンプリング手段と、この手段の出力する同相成分信号系
列と直交成分信号系列の二乗和を算出する二乗和手段
と、この手段が出力する前記二乗和の複素相関値が規定
値以上であるかどうかを判定する閾値判定手段と、この
手段が出力する閾値判定結果から、受信信号系列のフレ
ーム同期データの位置を検出し、これに同期した受信タ
イミングおよび受信クロックを生成する生成手段と、を
具備する構成を採る。
【0028】この構成によれば、オーバサンプリング手
段を相関フィルタ手段の直後に備えたことで、相関フィ
ルタ手段に入力される信号の速度を遅くして、相関フィ
ルタ手段に要求される演算速度を緩和した。即ち、その
演算速度を、A/D変換手段の標本化周波数と同じ速度
まで下げることが可能となるので、従来より遅い演算速
度でもA/D変換手段の標本化周波数のN倍の精度でフ
レーム同期パターンを検出することができる。また、演
算速度が従来よりも遅くて済むので、その分、ハードウ
ェア規模の縮小を図ることができる。
【0029】本発明の同期検出装置は、フレーム同期デ
ータを含む複素ベースバンド帯の信号をディジタル信号
に変換するA/D変換手段と、フレーム同期パターンを
格納する格納手段と、前記変換後の信号系列と前記格納
されたフレーム同期パターンとの間の複素相関値を出力
する相関フィルタ手段と、この手段が出力する同相成分
信号系列と直交成分信号系列の二乗和を算出する二乗和
手段と、この手段が出力する単位時間当たりの信号数を
増加して二乗和手段からの信号系列を細かくするオーバ
サンプリング手段と、この手段が出力する二乗和の複素
相関値が規定値以上であるかどうかを判定する閾値判定
手段と、この手段が出力する閾値判定結果から、受信信
号系列のフレーム同期データの位置を検出し、これに同
期した受信タイミングおよび受信クロックを生成する生
成手段と、を具備する構成を採る。
【0030】この構成によれば、オーバサンプリング手
段を二乗和手段の直後に備えたことで、相関フィルタ手
段及び二乗和手段に入力される信号の速度を遅くして、
相関フィルタ手段及び二乗和手段に要求される演算速度
を緩和した。即ち、相関フィルタ手段及び二乗和手段に
要求される演算速度を、A/D変換手段の標本化周波数
と同じ速度まで下げることが可能となるので、従来より
遅い演算速度でもA/D変換手段の標本化周波数のN倍
の精度でフレーム同期パターンを検出することができ
る。
【0031】本発明の同期検出装置は、フレーム同期デ
ータを含む複素ベースバンド帯の信号をディジタル信号
に変換するA/D変換手段と、この手段が出力する単位
時間当たりの信号数を(N/K)倍に増加して前記A/
D変換手段からの信号系列を細かくする第1オーバサン
プリング手段と、フレーム同期パターンを格納する格納
手段と、前記第1オーバサンプリング手段の出力する信
号系列と前記格納されたフレーム同期パターンとの間の
複素相関値を出力する相関フィルタ手段と、この手段が
出力する単位時間当たりの信号数をK倍に増加して前記
相関フィルタ手段からの信号系列を細かくする第2オー
バサンプリング手段と、この手段が出力する同相成分信
号系列と直交成分信号系列の二乗和を算出する二乗和手
段と、前記二乗和後の複素相関値が規定値以上であるか
どうかを判定する閾値判定手段と、この手段が出力する
閾値判定結果から、受信信号系列のフレーム同期データ
の位置を検出し、これに同期した受信タイミングおよび
受信クロックを生成する生成手段と、を具備する構成を
採る。
【0032】この構成によれば、A/D変換手段の直後
で(N/K)倍のオーバサンプリング、相関フィルタ手
段の直後でK倍のオーバサンプリングを行うので、最終
的にN倍のオーバサンプリングを実現し、相関フィルタ
手段へ入力される信号の速度を(1/K)倍に遅くして
相関フィルタ手段に要求される演算速度を緩和した。即
ち、従来より遅い演算速度でもA/D変換手段の標本化
周波数のN倍の精度でフレーム同期パターンを検出する
ことができる。
【0033】本発明の同期検出装置は、フレーム同期デ
ータを含む複素ベースバンド帯の信号をディジタル信号
に変換するA/D変換手段と、この手段が出力する単位
時間当たりの信号数を(N/K)倍に増加して前記A/
D変換手段からの信号系列を細かくする第1オーバサン
プリング手段と、フレーム同期パターンを格納する格納
手段と、前記第1オーバサンプリング手段の出力する信
号系列と前記格納されたフレーム同期パターンとの間の
複素相関値を出力する相関フィルタ手段と、この手段が
出力する同相成分信号系列と直交成分信号系列の二乗和
を算出する二乗和手段と、この手段が出力する単位時間
当たりの信号数をK倍に増加して前記二乗和手段からの
信号系列を細かくする第2オーバサンプリング手段と、
この手段が出力する複素相関値が規定値以上であるかど
うかを判定する閾値判定手段と、この手段が出力する閾
値判定結果から、受信信号系列のフレーム同期データの
位置を検出し、これに同期した受信タイミングおよび受
信クロックを生成する生成手段と、を具備する構成を採
る。
【0034】この構成によれば、A/D変換手段の直後
で(N/K)倍のオーバサンプリング、相関フィルタ手
段を経た二乗和手段の直後でK倍のオーバサンプリング
を行うので、最終的にN倍のオーバサンプリングを実現
し、相関フィルタ手段へ入力される信号の速度を(1/
K)倍に遅くして相関フィルタ手段に要求される演算速
度を緩和した。即ち、従来より遅い演算速度でもA/D
変換手段の標本化周波数のN倍の精度でフレーム同期パ
ターンを検出することができる。
【0035】本発明の同期検出装置は、上記構成におい
て、第1オーバサンプリング手段は、ロールオフフィル
タリング機能を具備する構成を採る。
【0036】この構成によれば、移動体通信において伝
送品質の劣化要因となっている符号間干渉を削減させる
効果も同時に得ることができる。
【0037】本発明の移動局装置は、上記いずれかと同
構成の同期検出装置を具備する構成を採る。
【0038】この構成によれば、移動局装置において、
上記いずれかと同様の作用効果を得ることができる。
【0039】本発明の基地局装置は、上記いずれかと同
構成の同期検出装置を具備する構成を採る。
【0040】この構成によれば、基地局装置において、
上記いずれかと同様の作用効果を得ることができる。
【0041】本発明の同期検出方法は、フレーム同期デ
ータを含む複素ベースバンド帯の信号をディジタル信号
に変換し、この変換後の信号系列と予め格納されたフレ
ーム同期パターンとの間の複素相関値を求め、この複素
相関値を細かくするオーバサンプリングを行い、このオ
ーバサンプリングによって得られた同相成分信号系列と
直交成分信号系列の二乗和を算出し、前記二乗和の複素
相関値が規定値以上であった場合に、その信号系列をフ
レーム同期データと判定し、受信タイミング及び受信ク
ロックを、受信フレーム同期パターンに同期させるよう
にした。
【0042】この方法によれば、オーバサンプリングを
相関処理の直後に行うようにしたことで、相関処理され
る信号の速度を遅くして、相関処理に要求される演算速
度を緩和した。即ち、その演算速度を、A/D変換処理
の標本化周波数と同じ速度まで下げることが可能となる
ので、従来より遅い演算速度でもA/D変換処理の標本
化周波数のN倍の精度でフレーム同期パターンを検出す
ることができる。
【0043】本発明の同期検出方法は、フレーム同期デ
ータを含む複素ベースバンド帯の信号をディジタル信号
に変換し、この変換後の信号系列と予め格納されたフレ
ーム同期パターンとの間の複素相関値を求め、この複素
相関値の同相成分信号系列と直交成分信号系列の二乗和
を算出し、この二乗和の複素相関値を細かくするオーバ
サンプリングを行い、このオーバサンプリングによって
得られた複素相関値が規定値以上であった場合に、その
信号系列をフレーム同期データと判定し、受信タイミン
グ及び受信クロックを、受信フレーム同期パターンに同
期させるようにした。
【0044】この方法によれば、オーバサンプリング処
理を二乗和処理後に行うようにしたことで、相関処理及
び二乗和処理される信号の速度を遅くして、相関処理及
び二乗和処理に要求される演算速度を緩和した。即ち、
その演算速度を、A/D変換処理の標本化周波数と同じ
速度まで下げることが可能となるので、従来より遅い演
算速度でもA/D変換処理の標本化周波数のN倍の精度
でフレーム同期パターンを検出することができる。
【0045】本発明の同期検出方法は、フレーム同期デ
ータを含む複素ベースバンド帯の信号をディジタル信号
に変換し、この変換後の単位時間当たりの信号数を(N
/K)倍に増加して前記変換後の信号系列を細かくする
第1オーバサンプリングを行い、この第1オーバサンプ
リング後の信号系列と予め格納されたフレーム同期パタ
ーンとの間の複素相関値を求め、この複素相関値におけ
る単位時間当たりの信号数をK倍に増加して前記複素相
関値を細かくする第2オーバサンプリングを行い、この
第2オーバサンプリングによって得られた同相成分信号
系列と直交成分信号系列の二乗和を算出し、この二乗和
後の複素相関値が規定値以上であった場合に、その信号
系列をフレーム同期データと判定し、受信タイミング及
び受信クロックを、受信フレーム同期パターンに同期さ
せるようにした。
【0046】この方法によれば、A/D変換処理の直後
で(N/K)倍のオーバサンプリング、相関処理の直後
でK倍のオーバサンプリングを行うので、最終的にN倍
のオーバサンプリングを実現し、相関処理される信号の
速度を(1/K)倍に遅くして相関処理に要求される演
算速度を緩和した。即ち、従来より遅い演算速度でもA
/D変換処理の標本化周波数のN倍の精度でフレーム同
期パターンを検出することができる。
【0047】本発明の同期検出方法は、フレーム同期デ
ータを含む複素ベースバンド帯の信号をディジタル信号
に変換し、この変換後の単位時間当たりの信号数を(N
/K)倍に増加して前記変換後の信号系列を細かくする
第1オーバサンプリングを行い、この第1オーバサンプ
リング後の信号系列と予め格納されたフレーム同期パタ
ーンとの間の複素相関値を求め、この複素相関値の同相
成分信号系列と直交成分信号系列の二乗和を算出し、こ
の複素相関値における単位時間当たりの信号数をK倍に
増加して前記複素相関値を細かくする第2オーバサンプ
リングを行い、この第2オーバサンプリング後の複素相
関値が規定値以上であった場合に、その信号系列をフレ
ーム同期データと判定し、受信タイミング及び受信クロ
ックを、受信フレーム同期パターンに同期させるように
した。
【0048】この方法によれば、A/D変換処理の直後
で(N/K)倍のオーバサンプリング、相関処理を経た
二乗和処理の直後でK倍のオーバサンプリングを行うの
で、最終的にN倍のオーバサンプリングを実現し、相関
処理される信号の速度を(1/K)倍に遅くして相関処
理に要求される演算速度を緩和した。即ち、従来より遅
い演算速度でもA/D変換処理の標本化周波数のN倍の
精度でフレーム同期パターンを検出することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0050】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る同期検出装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0051】図1に示す同期検出装置は、アンテナ10
1と、受信機102と、局部発振器103と、移相器1
04と、混合器105a,105bと、発振器106
と、A/D変換器107a,107bと、受信タイミン
グ・受信クロック生成手段108と、復調部109と、
複素相関器110と、フレーム同期パターン格納部11
1と、制御部112とを備えて構成されている。
【0052】また、複素相関器110は、相関フィルタ
121と、オーバサンプリング手段122a,122b
と、二乗手段123a,123bと、加算器124と、
閾値判定手段125とを備えて構成されている。
【0053】このような構成の動作を説明する。アンテ
ナ101で受信された無線信号(RF信号)は、受信機
102において中間周波数信号(IF信号)に変換され
る。IF信号と局部発振器103からの局部発振信号
は、混合器105aにおいて乗算され、同相成分信号
(I信号)が生成される。
【0054】また、局部発振信号は、移相器104にお
いてπ/2移相され、混合器105bにおいてIF信号
と乗算され、直交成分信号(Q信号)が生成される。I
信号、Q信号は、A/D変換器107a,107bにお
いて、発振器106から生成された標本化信号の標本化
タイミングに基づいて、アナログ信号からディジタル信
号に標本化される。
【0055】標本化されたI信号、Q信号は、復調部1
09及び複素相関器110に入力される。この入力され
たI信号系列とQ信号系列は、相関フィルタ121に入
力される。ここで、制御部112の指示に応じてフレー
ム同期パターン格納部111に格納されたフレーム同期
パターンとI信号系列とQ信号系列との間の複素相関値
が算出される。
【0056】この算出された複素相関値同相成分は、オ
ーバサンプリング手段122aにおいて補間処理によっ
て細かくされ、二乗手段123aにおいてその絶対値の
二乗値が算出される。
【0057】また、算出された他の複素相関値列直交成
分は、オーバサンプリング手段122bにおいて補間処
理によって細かくされ、二乗手段123bにおいてその
絶対値の二乗値が算出される。
【0058】この算出された複素相関値同相成分の絶対
値の二乗値と、複素相関値直交成分の絶対値の二乗値と
は、加算器124において加算されることにより、複素
相関値の絶対値の二乗値として算出される。
【0059】閾値判定手段125においては、その複素
相関値の絶対値の二乗値が閾値以上であった場合、その
ときの受信信号系列がフレーム同期パターンであったと
して、そのタイミングが受信タイミング・受信クロック
生成手段108に報知される。
【0060】受信タイミング・受信クロック生成手段1
08では、閾値判定手段125から受け取ったタイミン
グを基に、受信したフレーム同期パターンに同期した受
信タイミング及び受信クロックを生成する。これによっ
て、受信タイミング・受信クロックを受信したフレーム
同期パターンに同期させることができる。
【0061】このように、実施の形態1の同期検出装置
によれば、受信信号をA/D変換した後でさらにオーバ
サンプリングを行ない、それらのサンプリング信号の複
素相関値をもとにフレーム同期パターンを検出するよう
にしたので、A/D変換器107a,107bの標本化
周波数よりも高い精度でフレーム同期パターンを検出す
ることができる。
【0062】また、オーバサンプリング手段122a,
122bをA/D変換器107a,107bの直後か
ら、相関フィルタ121の直後に移動したことで、相関
フィルタ121に入力される信号の速度を遅くして、相
関フィルタ121に要求される演算速度を緩和した。
【0063】即ち、相関フィルタ121に要求される演
算速度を、A/D変換器107a,107bの標本化周
波数と同じ速度まで下げることが可能となるので、従来
より遅い演算速度でもA/D変換器107a,107b
の標本化周波数のN倍の精度でフレーム同期パターンを
検出することができる。また、演算速度が従来よりも遅
くて済むので、その分、ハードウェア規模の縮小を図る
ことができる。
【0064】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2に係る同期検出装置の構成を示すブロック図であ
る。但し、この図2に示す実施の形態2において図1の
実施の形態1の各部に対応する部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0065】この図2に示す実施の形態2の同期検出装
置が、実施の形態1のものと異なる点は、オーバサンプ
リング手段201を、加算器124と閾値判定手段12
5との間に接続したことにある。
【0066】このような構成において、複素相関器11
0以降の動作を説明する。
【0067】複素相関器110に入力されたI信号系列
とQ信号系列は、相関フィルタ121に入力され、制御
部112の指示に応じてフレーム同期パターン格納部1
11に格納されたフレーム同期パターンとの間の複素相
関値が算出される。
【0068】相関フィルタ121から出力された複素相
関値同相成分は、二乗手段123aに入力されその絶対
値の二乗値が算出される。また、相関フィルタ121か
ら出力された複素相関値直交成分は、二乗手段123b
に入力されその絶対値の二乗値が算出される。
【0069】複素相関値同相成分の絶対値の二乗値と複
素相関値直交成分の絶対値の二乗値は、加算器124に
おいて足し合わされ、複素相関値の絶対値の二乗値とし
て算出される。
【0070】この算出された複素相関値の絶対値の二乗
値系列は、オーバサンプリング手段201においてさら
に細かくされ、閾値判定手段125に入力される。
【0071】閾値判定手段125においては、その複素
相関値の絶対値の二乗値が閾値以上であった場合には、
その時の受信信号系列がフレーム同期パターンであった
として、そのタイミングを受信タイミング・受信クロッ
ク生成手段108に報知する。
【0072】受信タイミング・受信クロック生成手段1
08では、閾値判定手段125から受け取ったタイミン
グを基に、受信タイミング及び受信クロックを、受信し
たフレーム同期パターンに同期させる。
【0073】即ち、本実施の形態2が図1に示した実施
の形態1と異なる点は、オーバサンプリング手段201
を相関フィルタ121の直後から加算器124の直後に
移し、その数を2つから1つに減らしたことである。
【0074】従って、その動作は実施の形態1と同様で
あるが、二乗手段123a,123b及び加算器124
の要求される演算速度はA/D変換器107a,107
bの標本化周波数と同じ速度まで下げることができる。
【0075】このように、実施の形態2の同期検出装置
によれば、受信信号をA/D変換した後でさらにオーバ
サンプリングを行ない、それらのサンプリング信号の複
素相関値をもとにフレーム同期パターンを検出するの
で、A/D変換器107a,107bの標本化周波数よ
りも高い精度でフレーム同期パターンを検出することが
できる。
【0076】また、オーバサンプリング手段201をA
/D変換器の直後から、二乗手段123a,123bの
直後に移したことで、相関フィルタ121及び二乗手段
123a,123bに入力される信号の速度を遅くし
て、相関フィルタ121及び二乗手段123a,123
bに要求される演算速度を緩和した。
【0077】即ち、相関フィルタ121及び二乗手段1
23a,123bに要求される演算速度を、A/D変換
器107a,107bの標本化周波数と同じ速度まで下
げることが可能となるので、従来より遅い演算速度でも
A/D変換器107a,107bの標本化周波数のN倍
の精度でフレーム同期パターンを検出することができ
る。また、演算速度が従来よりも遅くて済むので、その
分、ハードウェア規模の縮小を図ることができる。
【0078】また、本実施の形態2ではオーバサンプリ
ング手段201を1つにしたので、2つ用いた構成の実
施の形態1よりもハードウェア規模を縮小することがで
きる。
【0079】(実施の形態3)図3は、本発明の実施の
形態3に係る同期検出装置の構成を示すブロック図であ
る。但し、この図3に示す実施の形態3において図1の
実施の形態1の各部に対応する部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0080】この図3に示す実施の形態3の同期検出装
置が、実施の形態1のものと異なる点は、A/D変換器
107a,107bと相関フィルタ121との間に(N
/K)倍オーバサンプリング手段301a,301bを
接続し、また、オーバサンプリング手段122a,12
2bを、K倍オーバサンプリング手段302a,302
bに変更したことにある。
【0081】このような構成において、A/D変換器1
07a,107b以降の動作を説明する。
【0082】A/D変換器107a,107bでディジ
タル信号に標本化されたI信号、Q信号は、(N/K)
倍オーバサンプリング手段301a,301bにおいて
単位時間当たりの標本数が、(N/K)倍に精細化され
た後、複素相関器110の相関フィルタ121に入力さ
れる。
【0083】相関フィルタ121では、制御部112の
指示に応じてフレーム同期パターン格納部111に格納
されたフレーム同期パターンとの間の複素相関値が算出
される。
【0084】相関フィルタ121から出力された複素相
関値同相成分は、K倍オーバサンプリング手段302a
において補間処理によって単位時間当たりの標本数をK
倍に細かくされ、二乗手段123aにおいてその絶対値
の二乗値が算出される。
【0085】また、相関フィルタ121から出力された
複素相関値直交成分は、K倍オーバサンプリング手段3
02bにおいて補間処理によって単位時間当たりの標本
数をK倍に細かくされ、二乗手段123bにおいてその
絶対値の二乗値が算出される。
【0086】複素相関値同相成分の絶対値の二乗値と複
素相関値直交成分の絶対値の二乗値は、加算器124に
おいて足し合わされ、複素相関値の絶対値の二乗値とし
て算出される。
【0087】閾値判定手段125においては、その複素
相関値の絶対値の二乗値が閾値以上であった場合には、
そのときの受信信号系列がフレーム同期パターンであっ
たとして、そのタイミングを受信タイミング・受信クロ
ック生成手段108に通知する。
【0088】受信タイミング・受信クロック生成手段1
08では、閾値判定手段125から受け取ったタイミン
グを基に受信タイミング及び受信クロックを、受信した
フレーム同期パターンに同期させる。
【0089】但し、(N/K)倍オーバサンプリング手
段301a,301bは、オーバサンプリング手段とし
てだけでなく、同時にロールオフフィルタとして動作さ
せることも可能である。
【0090】このロールオフフィルタとしての構成例を
図4及び図5に示し、その説明を行う。即ち、図4及び
図5は、(N/K)倍オーバサンプリングロールオフフ
ィルタの構成を示すブロック図である。
【0091】最初に図4において、A/D変換器107
a,107bからの入力信号400は、(N/K)分の
1T遅延器(Tは1シンボル時間)401a,401
b,401c,401d及びロールオフのインパルス応
答特性を係数とした乗算器402a,402b,402
c,402dで構成されるタップ付き遅延線に入力され
る。
【0092】この各遅延線の出力の総和が総和器403
で取られる。この総和器403の出力信号404が、入
力信号400に対して(N/K)倍のオーバサンプリン
グ処理、及びロールオフフィルタリング処理を加えたも
のとなる。
【0093】また、図6の構成は図4において遅延器4
01a,401b,401c,401dの遅延量を1T
としたものであり、図5の構成におけるロールオフフィ
ルタ501a,501b,501c,501dの構成を
示している。
【0094】即ち、ロールオフフィルタ501a〜50
1dは、図6におけるタップ付き遅延線で表されるフィ
ルタであり、但し、その乗算器602a,602b,6
02c,602dの係数は、各ロールオフフィルタ50
1a〜501d間で、(N/K)分の1Tずつずらした
ロールオフのインパルス応答特性となっている。
【0095】各ロールオフフィルタ501a〜501d
からの出力を、多重化手段502において、(N/K)
分の1T間隔で時分割多重を行うことによって出力され
る信号404は、(N/K)倍のオーバサンプリング処
理、及びロールオフフィルタリング処理を加えたものと
なる。
【0096】なお、要求される演算速度としては、図4
におけるフィルタがA/D変換器107a,107bの
標本化周波数の(N/K)倍である。これに対して図5
では、各ロールオフフィルタ501a〜501dが、A
/D変換器107a,107bの標本化周波数と同じ速
度でよく、多重化手段502のみA/D変換器107
a,107bの標本化周波数の(N/K)倍の速度が要
求される。
【0097】このように、実施の形態3の同期検出装置
によれば、受信信号をA/D変換した後で更にオーバサ
ンプリングを行ない、これらのサンプリング信号の複素
相関値をもとにフレーム同期パターンを検出するので、
A/D変換器107a,107bの標本化周波数よりも
高い精度でフレーム同期パターンを検出することができ
る。
【0098】また、A/D変換器107a,107bの
直後でN倍にオーバサンプリングするのではなく、A/
D変換器107a,107bの直後で(N/K)倍のオ
ーバサンプリング、相関フィルタ121の直後でK倍の
オーバサンプリングを行うようにした。このことで、最
終的にN倍のオーバサンプリングを実現し、相関フィル
タ121へ入力される信号の速度を(1/K)倍に遅く
して相関フィルタ121に要求される演算速度を緩和し
た。
【0099】これによって、演算速度が従来よりも遅く
て済むので、その分、ハードウェア規模の縮小を図るこ
とができる。かつ、移動体通信において伝送品質の劣化
要因となっている符号間干渉を削減させるためのロール
オフフィルタ処理を同時に実現可能にすることが可能と
なる。
【0100】(実施の形態4)図7は、本発明の実施の
形態4に係る同期検出装置の構成を示すブロック図であ
る。但し、この図7に示す実施の形態4において図3の
実施の形態3の各部に対応する部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0101】この図7に示す実施の形態4の同期検出装
置が、実施の形態3のものと異なる点は、K倍オーバサ
ンプリング手段701を、加算器124と閾値判定手段
125との間に接続したことにある。
【0102】このような構成において、複素相関器11
0以降の動作を説明する。
【0103】複素相関器110に入力されたI信号系列
とQ信号系列は、相関フィルタ121に入力され、制御
部112の指示に応じてフレーム同期パターン格納部1
11に格納されたフレーム同期パターンとの間の複素相
関値が算出される。
【0104】相関フィルタ121から出力された複素相
関値同相成分は、二乗手段123aに入力されその絶対
値の二乗値が算出される。また、相関フィルタ121か
ら出力された複素相関値直交成分は、二乗手段123b
に入力されその絶対値の二乗値が算出される。
【0105】複素相関値同相成分の絶対値の二乗値と複
素相関値直交成分の絶対値の二乗値は、加算器124に
おいて足し合わされ、複素相関値の絶対値の二乗値とし
て算出される。
【0106】算出された複素相関値の絶対値の二乗値系
列は、K倍オーバサンプリング手段701においてさら
に単位時間あたりの標本数をK倍に細かくされ、閾値判
定手段125に入力される。
【0107】閾値判定手段125においては、その複素
相関値の絶対値の二乗値が閾値以上であった場合には、
そのときの受信信号系列がフレーム同期パターンであっ
たとして、そのタイミングを受信タイミング・受信クロ
ック生成手段108に通知する。
【0108】受信タイミング・受信クロック生成手段1
08では、閾値判定手段125から受け取ったタイミン
グを基に受信タイミング及び受信クロックを、受信した
フレーム同期パターンに同期させる。
【0109】但し、(N/K)倍オーバサンプリング手
段301a,301bは、実施の形態3で説明したと同
様に、オーバサンプリング手段だけでなく、同時にロー
ルオフフィルタとして動作させることも可能である。
【0110】即ち、本実施の形態2が図1に示した実施
の形態1と異なる点は、オーバサンプリング手段201
を相関フィルタ121の直後から加算器124の直後に
移し、その数を2つから1つに減らしたことである。
【0111】従って、その動作は実施の形態1と同様で
あるが、二乗手段123a,123b及び加算器124
の要求される演算速度はA/D変換器107a,107
bの標本化周波数と同じ速度まで下げることができる。
【0112】即ち、本実施の形態4が図3に示した実施
の形態3と異なる点は、K倍オーバサンプリング手段7
01を相関フィルタ121の直後から加算器124の直
後に移し、その数を2つから1つに減らしたことであ
る。
【0113】従って、その動作は実施の形態3と同様で
あるが、二乗手段123a,123b及び加算器124
の要求される演算速度はA/D変換器107a,107
bの標本化周波数の(N/K)倍の速度まで下げること
ができる。
【0114】このように、実施の形態4の同期検出装置
によれば、受信信号をA/D変換した後でさらにオーバ
サンプリングを行ない、それらのサンプリング信号の複
素相関値をもとにフレーム同期パターンを検出するの
で、A/D変換器107a,107bの標本化周波数よ
りも高い精度でフレーム同期パターンを検出することが
できる。
【0115】また、A/D変換器107a,107bの
直後でN倍にオーバサンプリングするのではなく、A/
D変換器107a,107bの直後で(N/K)倍オー
バサンプリング、相関フィルタ121及び二乗手段12
3a,123bを経た加算器124の直後でK倍のオー
バサンプリングを行うようにした。このことで、最終的
にN倍のオーバサンプリングを実現し、相関フィルタ1
21及び二乗手段123a,123bへ入力される信号
の速度を(1/K)倍に遅くして相関フィルタ121に
要求される演算速度を緩和した。
【0116】これによって、演算速度が従来よりも遅く
て済むので、その分、ハードウェア規模の縮小を図るこ
とができる。かつ、移動体通信において伝送品質の劣化
要因となっている符号間干渉を削減させるためのロール
オフフィルタ処理を同時に実現可能にすることが可能と
なる。
【0117】また、本実施の形態4ではK倍オーバサン
プリング手段701を1つにしたので、2つ用いた構成
の実施の形態3よりもハードウェア規模を縮小すること
ができる。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複素相関処理に要求される演算速度を緩和することによ
って、高精度なフレーム同期パターンの検出を行うこと
ができると共にハードウェア規模の縮小を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る同期検出装置の構
成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態2に係る同期検出装置の構
成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態3に係る同期検出装置の構
成を示すブロック図
【図4】実施の形態3に係る同期検出装置における(N
/K)倍オーバサンプリング手段の構成を示すブロック
【図5】実施の形態3に係る同期検出装置における他の
(N/K)倍オーバサンプリング手段の構成を示すブロ
ック図
【図6】図5に示す(N/K)倍オーバサンプリング手
段におけるロールオフフィルタの構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態4に係る同期検出装置の構
成を示すブロック図
【図8】従来の同期検出装置の構成を示すブロック図
【図9】従来の同期検出装置における複素相関器の構成
を示すブロック図
【符号の説明】
107a,107b A/D変換器 108 受信タイミング・受信クロック生成手段 110 複素相関器 111 フレーム同期パターン格納部 122a,122b,201 オーバサンプリング手段 123a,123b 二乗手段 124 加算器 125 閾値判定手段 301a,301b (N/K)倍オーバサンプリング
手段 302a,302b,701 K倍オーバサンプリング
手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上杉 充 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5K004 AA05 AA08 FB01 FH08 JB01 JH05 5K047 AA03 AA04 AA16 BB01 EE02 EE04 GG11 GG16 HH01 HH15 HH43 MM38 MM45 MM62 5K067 AA23 AA42 BB04 DD25 DD30 EE02 EE10 HH22 HH23 KK15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム同期データを含む複素ベースバ
    ンド帯の信号をディジタル信号に変換するA/D変換手
    段と、フレーム同期パターンを格納する格納手段と、前
    記変換後の信号系列と前記格納されたフレーム同期パタ
    ーンとの間の複素相関値を出力する相関フィルタ手段
    と、この手段から出力された単位時間当たりの信号数を
    増加して前記相関フィルタ手段からの信号系列を細かく
    するオーバサンプリング手段と、この手段の出力する同
    相成分信号系列と直交成分信号系列の二乗和を算出する
    二乗和手段と、この手段が出力する前記二乗和の複素相
    関値が規定値以上であるかどうかを判定する閾値判定手
    段と、この手段が出力する閾値判定結果から、受信信号
    系列のフレーム同期データの位置を検出し、これに同期
    した受信タイミングおよび受信クロックを生成する生成
    手段と、を具備することを特徴とする同期検出装置。
  2. 【請求項2】 フレーム同期データを含む複素ベースバ
    ンド帯の信号をディジタル信号に変換するA/D変換手
    段と、フレーム同期パターンを格納する格納手段と、前
    記変換後の信号系列と前記格納されたフレーム同期パタ
    ーンとの間の複素相関値を出力する相関フィルタ手段
    と、この手段が出力する同相成分信号系列と直交成分信
    号系列の二乗和を算出する二乗和手段と、この手段が出
    力する単位時間当たりの信号数を増加して二乗和手段か
    らの信号系列を細かくするオーバサンプリング手段と、
    この手段が出力する二乗和の複素相関値が規定値以上で
    あるかどうかを判定する閾値判定手段と、この手段が出
    力する閾値判定結果から、受信信号系列のフレーム同期
    データの位置を検出し、これに同期した受信タイミング
    および受信クロックを生成する生成手段と、を具備する
    ことを特徴とする同期検出装置。
  3. 【請求項3】 フレーム同期データを含む複素ベースバ
    ンド帯の信号をディジタル信号に変換するA/D変換手
    段と、この手段が出力する単位時間当たりの信号数を
    (N/K)倍に増加して前記A/D変換手段からの信号
    系列を細かくする第1オーバサンプリング手段と、フレ
    ーム同期パターンを格納する格納手段と、前記第1オー
    バサンプリング手段の出力する信号系列と前記格納され
    たフレーム同期パターンとの間の複素相関値を出力する
    相関フィルタ手段と、この手段が出力する単位時間当た
    りの信号数をK倍に増加して前記相関フィルタ手段から
    の信号系列を細かくする第2オーバサンプリング手段
    と、この手段が出力する同相成分信号系列と直交成分信
    号系列の二乗和を算出する二乗和手段と、前記二乗和後
    の複素相関値が規定値以上であるかどうかを判定する閾
    値判定手段と、この手段が出力する閾値判定結果から、
    受信信号系列のフレーム同期データの位置を検出し、こ
    れに同期した受信タイミングおよび受信クロックを生成
    する生成手段と、を具備することを特徴とする同期検出
    装置。
  4. 【請求項4】 フレーム同期データを含む複素ベースバ
    ンド帯の信号をディジタル信号に変換するA/D変換手
    段と、この手段が出力する単位時間当たりの信号数を
    (N/K)倍に増加して前記A/D変換手段からの信号
    系列を細かくする第1オーバサンプリング手段と、フレ
    ーム同期パターンを格納する格納手段と、前記第1オー
    バサンプリング手段の出力する信号系列と前記格納され
    たフレーム同期パターンとの間の複素相関値を出力する
    相関フィルタ手段と、この手段が出力する同相成分信号
    系列と直交成分信号系列の二乗和を算出する二乗和手段
    と、この手段が出力する単位時間当たりの信号数をK倍
    に増加して前記二乗和手段からの信号系列を細かくする
    第2オーバサンプリング手段と、この手段が出力する複
    素相関値が規定値以上であるかどうかを判定する閾値判
    定手段と、この手段が出力する閾値判定結果から、受信
    信号系列のフレーム同期データの位置を検出し、これに
    同期した受信タイミングおよび受信クロックを生成する
    生成手段と、を具備することを特徴とする同期検出装
    置。
  5. 【請求項5】 第1オーバサンプリング手段は、ロール
    オフフィルタリング機能を具備することを特徴とする請
    求項3又は請求項4記載の同期検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5いずれかに記載の
    同期検出装置を具備することを特徴とする移動局装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項5いずれかに記載の
    同期検出装置を具備することを特徴とする基地局装置。
  8. 【請求項8】 フレーム同期データを含む複素ベースバ
    ンド帯の信号をディジタル信号に変換し、この変換後の
    信号系列と予め格納されたフレーム同期パターンとの間
    の複素相関値を求め、この複素相関値を細かくするオー
    バサンプリングを行い、このオーバサンプリングによっ
    て得られた同相成分信号系列と直交成分信号系列の二乗
    和を算出し、前記二乗和の複素相関値が規定値以上であ
    った場合に、その信号系列をフレーム同期データと判定
    し、受信タイミング及び受信クロックを、受信フレーム
    同期パターンに同期させることを特徴とする同期検出方
    法。
  9. 【請求項9】 フレーム同期データを含む複素ベースバ
    ンド帯の信号をディジタル信号に変換し、この変換後の
    信号系列と予め格納されたフレーム同期パターンとの間
    の複素相関値を求め、この複素相関値の同相成分信号系
    列と直交成分信号系列の二乗和を算出し、この二乗和の
    複素相関値を細かくするオーバサンプリングを行い、こ
    のオーバサンプリングによって得られた複素相関値が規
    定値以上であった場合に、その信号系列をフレーム同期
    データと判定し、受信タイミング及び受信クロックを、
    受信フレーム同期パターンに同期させることを特徴とす
    る同期検出方法。
  10. 【請求項10】 フレーム同期データを含む複素ベース
    バンド帯の信号をディジタル信号に変換し、この変換後
    の単位時間当たりの信号数を(N/K)倍に増加して前
    記変換後の信号系列を細かくする第1オーバサンプリン
    グを行い、この第1オーバサンプリング後の信号系列と
    予め格納されたフレーム同期パターンとの間の複素相関
    値を求め、この複素相関値における単位時間当たりの信
    号数をK倍に増加して前記複素相関値を細かくする第2
    オーバサンプリングを行い、この第2オーバサンプリン
    グによって得られた同相成分信号系列と直交成分信号系
    列の二乗和を算出し、この二乗和後の複素相関値が規定
    値以上であった場合に、その信号系列をフレーム同期デ
    ータと判定し、受信タイミング及び受信クロックを、受
    信フレーム同期パターンに同期させることを特徴とする
    同期検出方法。
  11. 【請求項11】 フレーム同期データを含む複素ベース
    バンド帯の信号をディジタル信号に変換し、この変換後
    の単位時間当たりの信号数を(N/K)倍に増加して前
    記変換後の信号系列を細かくする第1オーバサンプリン
    グを行い、この第1オーバサンプリング後の信号系列と
    予め格納されたフレーム同期パターンとの間の複素相関
    値を求め、この複素相関値の同相成分信号系列と直交成
    分信号系列の二乗和を算出し、この複素相関値における
    単位時間当たりの信号数をK倍に増加して前記複素相関
    値を細かくする第2オーバサンプリングを行い、この第
    2オーバサンプリング後の複素相関値が規定値以上であ
    った場合に、その信号系列をフレーム同期データと判定
    し、受信タイミング及び受信クロックを、受信フレーム
    同期パターンに同期させることを特徴とする同期検出方
    法。
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