JP2001264524A - 半透過半反射板、及び半透過半反射型液晶表示装置 - Google Patents
半透過半反射板、及び半透過半反射型液晶表示装置Info
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Abstract
たって、透過モード及び反射モード共に光の利用効率を
向上させ、且つ反射モードの際の視野角を向上させると
共に、明暗の高コントラスト化を実現し、更に液晶表示
装置の正面に位置する視認者に対して優れた指向性を有
する半透過半反射板を得て、当該半透過半反射板を利用
した優れた半透過半反射型液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 バックライト7と液晶セル8との間に、
像鮮明度が30.0%以上である前方散乱性の光散乱層
2と反射型偏光層3とを有する半透過半反射板1を、光
散乱層2が液晶セル8側になるように配置して積層す
る。
Description
いられる半透過半反射板、及びその半透過半反射板を利
用した半透過半反射型液晶表示装置に関し、特に視認者
に向かう光の指向性の改善に関する。
する透過型液晶表示装置とバックライトを使用しない反
射型液晶表示装置が主流であったが、透過型の場合には
冷陰極管などを使用するために消費電力が大きいという
問題があり、一方、反射型の場合には、外光がなければ
表示画面が見えないという問題がある。そこで、それら
の課題を解決するものとして半透過半反射型液晶表示装
置が開発されている。
現在開発されているものは、光吸収型偏光フィルムを用
いた液晶セルとバックライトとの間に、パール顔料など
を利用して半透過半反射層を形成した半透過半反射板を
積層したものであり、透過モード及び反射モード共にそ
の光の利用効率が低いものであった。
ルムとは違い、光の偏光状態を制御するものとして反射
型の偏光フィルムが開発され、透過型液晶表示装置に利
用されるようになっている。
反射を利用しているために、全体として鏡面反射であっ
て、入射してきた外部光の殆どが正反射方向にのみ反射
するために、視野角が非常に狭いものになってしまい、
そのまま反射(半透過半反射)型液晶表示装置に利用する
ことが出来ないものであった。そこで、反射型の偏光フ
ィルムに光散乱部材を組合わせることによって、この鏡
面反射を改善する方法が考えられるが、主に表面形状等
による乱反射を利用した従来の光拡散シート等であって
は、黒(暗)表示においての暗さが損なわれてしまい、
表示の際の明暗のコントラストが低下する。
半反射型液晶表示装置を提供するにあたって、透過モー
ド及び反射モードの利用効率を向上させ、且つ反射モー
ドの視野角を向上させると共に、明暗の高コントラスト
化を実現する半透過半反射板に関する提案を行っている
(特願2000−44249)。
かる半透過半反射板でも、前方散乱性の光散乱層と反射
型偏光層とを組合わせたことによって、従来のパール顔
料などを利用して半透過半反射層を形成した半透過半反
射板に比べて、半透過半反射型液晶表示装置の性能を向
上させることができたが、中には視認者に向かう光の指
向性に劣るものがあり、液晶表示画面に対する視認者の
位置関係がある程度一定であるパーソナルユースの液晶
表示装置においては、従来のものに比べての優位性を充
分に発揮できないものもあった。
解決すべく鋭意研究した結果、前方散乱性の光散乱層の
像鮮明度をある一定以上とすることにより、このような
問題点を解決し、上記優れた性能を維持しつつ、視認者
に向かう光の指向性を改善する半透過半反射板を完成す
るに至り、更に優れた半透過半反射型液晶表示装置を提
供することを目的とする。
は、前方散乱性の光散乱層と反射型偏光層とを有し、当
該光散乱層の像鮮明度が30.0%以上であることを特
徴とするものである。
層が球状微粒子を含有する透明バインダーからなること
を特徴とするものである。
粒子の平均粒径が1.0μm〜10.0μmであること
を特徴とするものである。
インダーの屈折率に対する球状微粒子の相対屈折率nが
0.91<n<1.09であることを特徴とするもので
ある。
層のヘーズが30.0%以上であることを特徴とするも
のである。
置は、バックライトと液晶セルとの間に、半透過半反射
板を光散乱層が液晶セル側になるように配置してなるこ
とを特徴とするものである。
−K7105における像鮮明度の値のことであり、透過
法を用いて光学くし0.125mmの時の最高波高
〔M〕及び最低波高〔m〕を読み取って次式によって求
めた値であり、試験片の縦方向と横方向の測定結果の平
均値とした。 像鮮明度〔C(0.125)〕={M−m}/{M+m}×1
00(%)
−K7105におけるヘーズの値のことであり、H=T
d/Tt×100(%)〔H:ヘーズ、Td:拡散光線
透過率、Tt:全光線透過率〕の式から求められる値で
ある。
ついて、図1を用いて説明する。
の光散乱層2と反射型偏光層3とを有し、当該光散乱層
の像鮮明度が30.0%以上であるものである。
%以上とすることにより、光散乱層の光散乱の広がりが
広くなりすぎず、液晶表示装置の視野角を広くし過ぎな
い様にすることができ、透過モード及び反射モード共に
視認者に向かう光の指向性を高く維持することができる
ようになる。
とは、一体となって半透過半反射板1を構成していても
良いし、前方散乱性の光散乱層2を有する前方散乱フィ
ルムと反射型偏光層3を有する偏光フィルム(以下「反
射型偏光フィルム3’」という。)とが単に重ねられて
半透過半反射板1を構成していても良い。更に前者の場
合には、光散乱層2と反射型偏光層3を直接積層したも
のであっても良いし、透明体4や接着層5等を介して積
層したものであっても良い。特に好ましい態様として
は、反射型偏光フィルム3’に接着性を有する光散乱層
2を設けたものとすることが望ましい。このようにする
ことにより、半透過半反射型液晶表示装置6に利用した
際に液晶セル8と半透過半反射板1とを光散乱層2を用
いて接着させて空気界面を無くすことができ、空気界面
の反射によるコントラストの低下を防ぐことができるよ
うになる。
態様としては、光散乱層2が球状微粒子を含有する透明
バインダーからなるものであることが好ましい。
3’や他の透明体4等の上に設けられた塗膜中に球状微
粒子を分散したようなのもであっても良いし、成形フィ
ルム中に球状微粒子を練り込んだもの等であっても良
い。前方散乱性を容易に制御しつつ光散乱層2を形成す
る上では、塗膜中に球状微粒子を分散した形態を採用す
ることが好ましい。
エチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメチルメタ
クリレート、トリアセチルセルロース等のプラスチック
フィルムが使用でき、特に光学異方性の低いポリカーボ
ネートフィルム、ポリメチルメタクリレートフィルム、
トリアセチルセルロースフィルム等が好適に使用され
る。
ては、透明であると共に球状微粒子を均一に分散保持で
きるものであれば特に限定されるものではないので、固
体に限定されず液体や液晶などの流動体であっても構わ
ないが、光散乱層2をある程度の形態として維持する等
のためには高分子樹脂であることが好ましい。
が失われるものでなければ特に限定されず、ポリエステ
ル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステルアクリレート
系樹脂、ポリウレタンアクリレート系樹脂、エポキシア
クリレート系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、
ポリカーボネート系樹脂、セルロース系樹脂、アセター
ル系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリス
チレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリイミド系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系
樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂などの熱可塑性
樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂などの1種
又は2種以上を混合して用いることができる。これら高
分子樹脂は、溶融して球状微粒子を含有させてシート化
することにより光散乱層2を形成することができる他、
球状微粒子と共に塗料化したものを透明体4などに製膜
することにより光散乱層2とすることができる。
することにより、他の被着体(偏光フィルム3’や液晶
セル8等)に対して貼着可能として被着体との空気界面
を無くすことができ、空気界面の反射によるコントラス
トの低下を防ぐことができるようになる。
感圧型接着剤、感熱型接着剤、感光型接着剤などが好適
である。
るものであり、常温(20℃)付近で粘着性を示し、被
着体に接触させた後、圧力を加えることにより接着する
樹脂をいう。このような樹脂としては、天然ゴム系、再
生ゴム系、クロロプレン系、ニトリルゴム系、スチレン
・ブタジエンゴム系等のエラストマー粘着剤、シリコー
ン系、エポキシ系、ウレタン系、アクリル系、シアノア
クリレート系等の合成樹脂粘着剤、エマルジョン系粘着
剤等の公知の粘着剤が使用できる。
被着体に接着できる熱溶融性樹脂から構成される。ここ
で熱溶融性樹脂とは常温(20℃)付近では粘着性をほ
とんど示さず、熱をかけると粘着性を示し、熱と圧力を
かけることによって被着体に接着する樹脂をいう。この
ような樹脂としては、エチレン/酢酸ビニル共重合体樹
脂、エチレン/アクリル共重合体樹脂、ポリウレタン樹
脂、熱可塑性エラストマー樹脂等の公知の熱溶融性樹脂
が使用できる。
電子線等)を照射する前においては常温(20℃)付近
で粘着性を示し、被着体に貼着した後、電離放射線を照
射して被着体に強固に接着するような電離放射線硬化型
樹脂から構成される。
線(紫外線若しくは電子線)の照射によって架橋硬化す
る事ができるエポキシ系アクリレート、ポリエステル系
アクリレート、ポリウレタン系アクリレート、多価アル
コール系アクリレート等のアクリル基を有する樹脂、ポ
リチオールポリエン樹脂等の光重合性プレポリマーを用
いることができる。これらは単独でも使用可能である
が、架橋硬化性、架橋硬化塗膜の硬度をより向上させる
ために、光重合性モノマーを加えることが好ましい。こ
の他、電離放射線硬化型樹脂には、種々の添加剤を添加
しうるが、硬化の際に紫外線を用いるときには光重合性
開始剤、紫外線増感剤等を添加することが好ましい。
としては、シリカ、アルミナ、タルク、ジルコニア、酸
化亜鉛、二酸化チタン等の無機系の微粒子の他、球形の
形状を得易いという観点からポリメチルメタクリレー
ト、ポリスチレン、ポリウレタン、ベンゾグアナミン、
シリコーン樹脂等の有機系の微粒子が好適に使用され
る。
1.0μm〜10.0μmであることが好ましく、より
好適には2.0μm〜6.0μmであることが望まし
い。平均粒径を1.0μm以上若しくは10.0μm以
下としたのは、光散乱層2に良好な前方散乱性を付与す
るためであり、これにより散乱光線中の後方散乱光の占
める割合を十分減少させることができるようになって、
液晶表示の黒(暗)表示の暗さが損なわれずに、より明
暗表示の高コントラスト化を図ることができるようにな
る。
状微粒子の相対屈折率(球状微粒子の屈折率を透明バイ
ンダーの屈折率で割った値で、以下単に「相対屈折率」
という。)をnとしたときに、この相対屈折率nが0.
91<n<1.09であることが好ましい。相対屈折率
nを0.91よりも大きい値若しくは1.09よりも小
さい値としたのも、光散乱層2に良好な前方散乱性を付
与するためであり、これにより散乱光線中の後方散乱光
の占める割合を十分減少させることができるようになっ
て、液晶表示の黒(暗)表示の暗さが損なわれずに、よ
り明暗表示の高コントラスト化を図ることができるよう
になる。
れば、単独でも2種以上の混合でも使用できる。2種以
上の混合の場合には、屈折率の異なる2種以上の球状微
粒子であってもよく、単に粒子径の異なる2種以上の球
状微粒子であってもよい。
レベリング剤、着色剤、可塑剤等の添加剤を必要に応じ
て添加することができる。
合わせた際に、反射型偏光層3の鏡面反射を拡散反射に
して、よりペーパーホワイトに近い白(明)表示を得る
上で、ヘーズが30.0%以上であることが好適であ
る。
なったポリマー材からなる交互の層(ABAB…)で形
成されていて、これら二つの材料が一緒に押し出し成形
され、平面内の一方向に延伸された積層体を多数層積層
したものであることが好ましい。
屈折率を有し、且つ一方の層を構成する材料は、延伸プ
ロセスによって屈折率が変化せずに複屈折を生じない材
料からなり、もう一方の層を構成する材料は、延伸プロ
セスによって延伸軸方向に振動する偏光に対する屈折率
が変化して、当該変化後の屈折率と延伸軸方向に対して
直交方向に振動する偏光に対する屈折率との間で複屈折
を生じるような材料からなる。
対する屈折率が変化して複屈折を生じる材料の例として
は、ポリエチレンナフタレート(PEN)等の結晶性ナ
フタレンジカルボン酸ポリエステル等が挙げられ、延伸
軸方向に振動する偏光に対する屈折率が変化せずに複屈
折を生じない材料の例としては、ナフタレンジカルボン
酸とテレフタル酸又はイソフタル酸のコポリエステル
(coPEN)等が挙げられる。
体は、当該層間においては、延伸軸方向の屈折率に差が
生じ、延伸軸方向に対して直交方向の屈折率には差が生
じないことになり、延伸軸方向に振動する偏光はAB層
界面において反射され、延伸軸方向に対して直交方向に
振動する偏光はAB層界面で反射されずに透過すること
になって、偏光性を示すようになる。
B層からなる積層体を多数層積層することにより実現す
ることができる。これらA層・B層からなる積層体を多
数層積層する方法としては、A層・B層からなる積層体
を多層にして押し出し延伸成形する方法や、A層・B層
からなる積層体を、材料の延伸前の屈折率とできるだけ
近い屈折率の接着層によって多層ラミネートする方法等
が採用できる。
しては、3M社製の反射型偏光フィルム3’「DBEF
(商品名)」を挙げることができる。
6について、図3を用いて説明する。
は、バックライト7と液晶セル8との間に、本発明の半
透過半反射板1を光散乱層2が液晶セル8側になるよう
に配置してなるものである。
式バックライトと呼ばれるものやエッジライト方式バッ
クライトと呼ばれるものが使用できる他、エレクトロル
ミネッセンス(EL)等のように光源自体が面状に発光
するようなものが使用可能であり、液晶セル8として
は、薄膜トランジスタ等を用いたアクティブ駆動方式の
もの、スーパーツイストネマティック液晶等を用いた単
純マトリクス駆動方式のものなど、任意のものが使用で
きる。
装置6を構成する上では、これら半透過半反射板1、バ
ックライト7、液晶セル8の他に、本発明の効果を損な
わない範囲で、必要に応じて従来の光吸収型偏光フィル
ム3”、位相差フィルム9、光拡散シート10、プリズ
ムシート11、反射防止処理付きハードコート保護フィ
ルム12等の任意の機能性部材を使用することにより、
液晶表示装置の性能を向上させることができる。また、
これら液晶表示装置を構成する部材は、必要に応じて接
着層5等を介して一体化することも任意に行い得るもの
である。
構成された半透過半反射型液晶表示装置の透過モード及
び反射モードの際の白(明)表示及び黒(暗)表示の表示方
式の一例を、以下に説明する。
光拡散シート10やプリズムシート11を透過して、半
透過半反射板1に入射する。II.半透過半反射板1に入
射した光は、反射型偏光層3の機能によって直線偏光が
選択的に透過し、前方散乱性の光散乱層2によって散乱
出射光となって、液晶セル8に入射する。III.液晶セ
ル8に入射した光は、電圧印加状態の液晶によって偏光
性が反転(P偏光とS偏光が逆転)せずに透過し、光吸
収型偏光フィルム3”に入射する。IV.光吸収型偏光フ
ィルム3”に入射した光は、そのままの偏光状態で透過
して、白(明)表示を形成する。
られた光は、光拡散シート10やプリズムシート11を
透過して、半透過半反射板1に入射する。II.半透過半
反射板1に入射した光は、反射型偏光層3の機能によっ
て直線偏光が選択的に透過し、前方散乱性の光散乱層2
によって散乱出射光となって、液晶セル8に入射する。
III.液晶セル8に入射した光は、電圧無印加状態の液
晶によって偏光性が反転(P偏光とS偏光が逆転)して
透過し、光吸収型偏光フィルム3”に入射する。IV.光
吸収型偏光フィルム3”に入射した光は、光吸収型偏光
フィルム3”によって吸収されて、黒(暗)表示を形成す
る。
に入射して直線偏光が選択的に透過する。II.光吸収型
偏光フィルム3”を透過した直線偏光は液晶セル8に入
射し、電圧無印加状態の液晶によって偏光性が反転(P
偏光とS偏光が逆転)して透過し、半透過半反射板1に
入射する。III.半透過半反射板1に入射した直線偏光
は、反射型偏光層3と前方散乱性の光散乱層2の機能に
よって選択的に反射散乱され、液晶セル8に入射する。
IV.液晶セル8に入射した光は、再び電圧無印加状態の
液晶によって偏光性が反転(P偏光とS偏光が逆転)し
て透過し、光吸収型偏光フィルム3”に入射する。V.
光吸収型偏光フィルム3”に入射した光は、そのままの
偏光状態で透過して、白(明)表示を形成する。
フィルム3”に入射して直線偏光が選択的に透過する。
II.光吸収型偏光フィルム3”を透過した直線偏光は液
晶セル8に入射し、電圧印加状態の液晶によって偏光性
が反転(P偏光とS偏光が逆転)せずに透過し、半透過
半反射板1に入射する。III.半透過半反射板1に入射
した直線偏光は、反射型偏光層3の機能によって選択的
に透過する。IV.半透過半反射板1を透過した光は、プ
リズムシート11、光拡散シート10、バックライト7
等によって、屈折散乱などを繰り返すことで吸収され
て、黒(暗)表示を形成する。
尚、「部」「%」は特記しない限り、重量基準である。
μmのポリエチレンテレフタレートフィルム4(MR
B:三菱化学ポリエステルフィルム社)の離型処理面に
以下の組成の光散乱層塗布液a及び感圧型接着層塗布液
を順次塗布し、乾燥することにより乾燥塗膜厚35μm
の光散乱層2と乾燥塗膜厚10μmの感圧型接着層5を
積層形成して、反射型偏光フィルム3’(DBEF:3
M社)と貼り合わせた後、前記ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム4を剥離して、図2の構造の半透過半反射
板1を作製した。尚、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム4から剥離した光散乱層2について、像鮮明度とヘ
ーズを測定したところ、像鮮明度83.5%、ヘーズ7
5.7%であった。 <光散乱層塗布液a> ・ポリエステル樹脂(ケミット1249〈屈折率1.56: 東レ社) 100部 ・シリコーン樹脂粒子(トスパール120〈平均粒径2μ m,屈折率1.44〉:GE東芝シリコーン社)6部 ・メチルエチルケトン 75部 ・トルエン 75部 <感圧型接着層塗布液> ・アクリル系粘着剤(オリバインBPS1109〈固形分40 %〉:東洋インキ製造社) 100部 ・硬化剤(オリバインBHS8515:東洋インキ製造社)
2.4部 ・酢酸エチル 100部
を以下の組成の光散乱層塗布液bに変更した以外、実施
例1と同様にして半透過半反射板を作製した。尚、ポリ
エチレンテレフタレートフィルム4から剥離した光散乱
層2について、像鮮明度とヘーズを測定したところ、像
鮮明度20.6%、ヘーズ91.2%であった。 <光散乱層塗布液b> ・ポリエステル樹脂(ケミット1249〈屈折率1.56: 東レ社) 100部 ・シリコーン樹脂粒子(トスパール105〈平均粒径0.
5μm,屈折率1.44〉:GE東芝シリコーン社)4
部 ・メチルエチルケトン 75部 ・トルエン 75部
ルフィルム4(ルミラーT60:東レ社)の一方の表面
に、以下の組成のパール顔料塗布液を塗布し、乾燥する
ことにより乾燥塗膜厚9μmの半透過半反射層1’を形
成して、半透過半反射板1を作製した。 <パール顔料塗布液> ・アクリルポリオール(アクリディックA-807〈固形分 50%〉:大日本インキ化学工業社) 44部 ・イソシアネート(タケネートD110N〈固形分60%〉: 武田薬品工業社) 5部 ・パール顔料(パールグレイスMM-100〈平均粒径15μ
m〉:日本光研工業社) 20部 ・メチルエチルケトン 50部 ・酢酸ブチル 50部
び評価 実施例、比較例で得た半透過半反射板、及びその他の液
晶表示部材(バックライト7、液晶セル8、光吸収型偏
光フィルム3”、光拡散シート10、プリズムシート1
1等)を、以下のように配置して、半透過半反射型液晶
表示装置6の実施例と比較例を作製し、透過モード及び
反射モードによる視認性を評価した結果を表1に示す。
散シート10、プリズムシート11、実施例の半透過半
反射板1、液晶セル8、位相差フィルム9、光吸収型偏
光フィルム3”をこの順に積層して、本発明の実施例と
なる半透過半反射型液晶表示装置6を作製した。尚、半
透過半反射板1の積層に際しては、光散乱層2が液晶セ
ル8側になるように積層した。
おいて、実施例の半透過半反射板1に代えて、比較例1
の半透過半反射板を用いた以外は、図4の構成と同じの
比較例1となる半透過反射型液晶表示装置を作製した。
光拡散シート10、プリズムシート11、比較例2の半
透過半反射板1、光吸収型偏光フィルム3”、液晶セル
8、位相差フィルム9、光吸収型偏光フィルム3”をこ
の順に積層して、比較例2となる半透過半反射型液晶表
示装置6を作製した。
に、光拡散シート10、プリズムシート11、反射型偏
光フィルム3’、光拡散シート10、液晶セル8、位相
差フィルム9、光吸収型偏光フィルム3”をこの順に積
層して、比較例3となる半透過半反射型液晶表示装置6
を作製した。
の半透過半反射型液晶表示装置6は、パール顔料を利用
した半透過半反射板を使って作製した比較例2の半透過
半反射型液晶表示装置6に比べて、透過モード及び反射
モードにおける光の利用効率が高いために、両モードに
おいて白(明)表示が明るく、コントラストに優れるも
のであった。
装置6は、前方散乱性を有する光散乱層2に代えて、後
方散乱性を有する光拡散シート10を反射型偏光フィル
ム3’と液晶セル8との間に積層したため、光拡散シー
ト10によって外部からの入射光に対して後方散乱が生
じてしまったために、透過モードでは透過率の低下によ
り白(明)表示の明るさが損なわれ、反射モードでは黒
(暗)表示の暗さが損なわれる結果となってしまい、コ
ントラストが劣るものとなってしまった。
置6は、光散乱層の像鮮明度が30.0%未満である半
透過半反射板を使って作製した比較例1の半透過半反射
型液晶表示装置6に比べて、光散乱層の像鮮明度が3
0.0%以上であるために、視野角が広くなりすぎず、
液晶表示装置の正面に位置する視認者に対して優れた指
向性を有するものであった。
散乱性の光散乱層と反射型偏光層とを組合わせたものと
することにより、透過モード及び反射モード共に光の利
用効率を向上させ、且つ反射モードの際の視野角を向上
させると共に、明暗の高コントラスト化を実現し、更に
液晶表示装置の正面に位置する視認者に対して優れた指
向性を有する半透過半反射型液晶表示装置を提供するこ
とができる。
面図。
断面図。
施例を示す断面図。
実施例を示す断面図。
す断面図。
示す断面図。
Claims (6)
- 【請求項1】前方散乱性の光散乱層と反射型偏光層とを
有し、前記光散乱層の像鮮明度が30.0%以上である
ことを特徴とする半透過半反射板。 - 【請求項2】前記光散乱層が、球状微粒子を含有する透
明バインダーからなることを特徴とする請求項1記載の
半透過半反射板。 - 【請求項3】前記球状微粒子の平均粒径が1.0μm〜
10.0μmであることを特徴とする請求項2記載の半
透過半反射板。 - 【請求項4】前記透明バインダーの屈折率に対する前記
球状微粒子の相対屈折率nが0.91<n<1.09で
あることを特徴とする請求項2記載の半透過半反射板。 - 【請求項5】前記光散乱層のヘーズが30.0%以上で
あることを特徴とする請求項1記載の半透過半反射板。 - 【請求項6】バックライトと液晶セルとの間に、請求項
1記載の半透過半反射板を前記光散乱層が前記液晶セル
側になるように配置してなることを特徴とする半透過半
反射型液晶表示装置。
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JP2000072158A JP2001264524A (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 半透過半反射板、及び半透過半反射型液晶表示装置 |
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JP2000072158A JP2001264524A (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 半透過半反射板、及び半透過半反射型液晶表示装置 |
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