JP2001264386A - バーンインボード用ローダアンローダ装置 - Google Patents

バーンインボード用ローダアンローダ装置

Info

Publication number
JP2001264386A
JP2001264386A JP2000073253A JP2000073253A JP2001264386A JP 2001264386 A JP2001264386 A JP 2001264386A JP 2000073253 A JP2000073253 A JP 2000073253A JP 2000073253 A JP2000073253 A JP 2000073253A JP 2001264386 A JP2001264386 A JP 2001264386A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
board
burn
semiconductor device
socket
loader
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000073253A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Kaneko
修一 金子
Kenji Higashiyama
健二 東山
Hiroyuki Kaneko
浩之 金子
Koji Narisawa
広治 成沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Engineering Corp
Original Assignee
Japan Engineering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Engineering Corp filed Critical Japan Engineering Corp
Priority to JP2000073253A priority Critical patent/JP2001264386A/ja
Publication of JP2001264386A publication Critical patent/JP2001264386A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ローダアンローダ装置は、バーンインボ
ードを所定の位置へ搬送するためのボード搬送ユニット
と、ボード搬送ユニットによって所定の位置へともたら
されたバーンインボードに対する半導体デバイスの挿抜
を行うための挿抜手段と、抜去された半導体デバイスま
たは挿入すべき半導体デバイスを載置しておくための載
置手段と、抜去された半導体デバイスまたは挿入すべき
半導体デバイスを収納するトレー手段と、載置手段とト
レー手段との間で半導体デバイスを搬送するための移載
トランスファ手段とを備え、抜去モードにおいては、挿
抜手段は、抜去機能のみを果たし、トレー手段は、分類
収納トレーとして使用され、挿入モードにおいては、挿
抜手段は、挿入機能のみを果たし、トレー手段は、供給
トレーとして使用される。 【効果】 装置の構成が簡単であり、安価なものとする
ことができ、同一の装置にて、抜去モードでも挿入モー
ドでも挿抜モードでも使用することができ、融通性があ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーンインボード
のソケットに対して半導体デバイスを挿抜するためのロ
ーダアンローダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バーンインボードのソケットから、半導
体デバイスを1個又は2個を同時に抜去装着しテストバ
ーンイン装置の試験結果別に分類し、新たに未試験の半
導体デバイスをソケットに挿入装着する半導体デバイス
のローダアンローダ装置は知られている。
【0003】例えば、メモリ半導体の初期不良を温度と
電圧により加速して検出し、除去する工程をバーンイン
と言い、125度C程度の温度と通常使用より高い電圧
で、数時間から1週間かける。このバーンイン用のボー
ドのソケットにメモリ半導体を挿入実装し、同時に機能
試験別に抜去し分類する(2分類から17分類)。半導
体デバイスのローダアンローダ装置は、このような抜去
分類のために使用されるものである。大容量化するメモ
リ半導体の品質、信頼性確保のために、機能試験(メモ
リの回路が正常に作動するかの検査、書込みと読み出し
が、あらゆる条件で正しく行われるかの試験)、不具合
チェックやウィークポイントの検証をする必要があり、
このような検証を行う装置を、本出願人等はテストバー
ンインシステムと名付けている。このように大容量メモ
リ半導体は、バーンインと呼ばれるスクリーンニングを
全数実施する。バーンインとは、短時間高温動作であ
り、初期故障モード不良の、最終検査での検出力を高め
ることが目的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種のバーンインボ
ード用ローダアンローダ装置の特性としては、短時間に
大量の半導体デバイスのバーンインテストおよび試験結
果別に分類していくことができるように、バーンインボ
ードに対する半導体デバイスの挿抜動作を短時間にて大
量に扱えることが要求されている。また、半導体デバイ
ス供給トレーの格納枡のピッチと、バーンインボードの
ソケットのピッチは異なる場合が多い。それは、半導体
デバイスだけを格納するサイズと、半導体デバイスの端
子を接続するソケットとは、大きさが違うからである。
違うピッチ間を複数の半導体デバイスを同時に運び、抜
去と挿入装着するには、ピッチ変換装置が必要とされて
いる。
【0005】従来のバーンインボード用ローダアンロー
ダ装置は、1度にせいぜい1個または2個の半導体デバ
イスを抜去または挿入する程度のものであり、短時間に
大量に扱えるというような要求には必ずしも十分に応え
ているものではなかった。また、従来のバーンインボー
ド用ローダアンローダ装置は、汎用性のあるピッチ変換
装置を備えていないので、サイズの異なる半導体デバイ
スに対して容易には対応できないものであった。さらに
また、従来のバーンインボード用ローダアンローダ装置
は、バーンインボードのソケットの不良や配列位置の誤
差、バーンインボードのソケットに対する半導体デバイ
スの挿抜に使用する吸着着呼ヘッドの位置誤差や吸着位
置誤差等に対応する十分な工夫がなされておらず、それ
らの誤差による挿入ミスやその他の不具合を生じ易いも
のであった。
【0006】このような従来技術の問題点を解消する目
的で、先に、本出願人等は、特願平10−285084
号明細書に開示したようなバーンインボード用ローダア
ンローダ装置を開発し提案している。この先に提案した
装置は、前述したような従来の問題点を解消できるもの
ではあるが、全体の装置構成が比較的に複雑なものとな
り、価格的に比較的に高価なものとならざるを得ないも
のである。
【0007】例えば、先に提案した装置においては、収
納トレーと供給トレーとを共に設けておき、バーインボ
ードからの半導体デバイスの抜去とバーンインボードへ
の半導体デバイスの挿入とを、ボード搬送ユニットにて
バーンインボードを前進後退させながら行う。したがっ
て、先ず第一に、抜取りヘッドと挿入ヘッドとを別々に
設ける必要がありそれだけ構成が複雑となっている。第
二に、バーンインボードを前進後退させるためのボード
搬送ユニットの構造が複雑となっている。
【0008】また、先に提案した装置において、バーン
インボードのソケットに対する半導体デバイスの挿入ミ
スを防止するための画像処理システムは、上部の移動カ
メラと、下部の2台の固定カメラとを使用するものであ
り、それだけ複雑な構成のものとなっている。
【0009】さらにまた、近年開発され使用されるよう
になってきている半導体デバイスとしてのBGA、μB
GA型のICパッケージを挿抜する場合には、バーンイ
ンボードのソケットの内側にボールが脱落するようなこ
とがありうるのであるが、先に提案した装置における画
像処理システムは、このようなボールの脱落をすばやく
確実に検出して、ソケットへの半導体デバイスの挿入を
停止し、問題を未然に防ぐのに十分に適したものではな
い。
【0010】本発明の目的は、前述したような従来の技
術の問題点を解消し且つ先に提案した装置よりも簡単な
構成でコスト低減でき、しかも、より機能性が高く検出
能力の優れた画像処理システムを組み込めるバーンイン
ボード用ローダアンローダ装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの観点によ
れば、バーンインボードのソケットに対して半導体デバ
イスを挿抜するためのローダアンローダ装置において、
前記バーンインボードを所定の位置へ搬送するためのボ
ード搬送ユニットと、該ボード搬送ユニットによって前
記所定の位置へともたらされた前記バーンインボードに
対する半導体デバイスの挿抜を行うための挿抜手段と、
抜去された半導体デバイスまたは挿入すべき半導体デバ
イスを載置しておくための載置手段と、抜去された半導
体デバイスまたは挿入すべき半導体デバイスを収納する
トレー手段と、前記載置手段と前記トレー手段との間で
半導体デバイスを搬送するための移載トランスファ手段
とを備えており、抜去モードにおいては、前記挿抜手段
は、抜去機能のみを果たし、前記トレー手段は、分類収
納トレーとして使用され、挿入モードにおいては、前記
挿抜手段は、挿入機能のみを果たし、前記トレー手段
は、供給トレーとして使用されることを特徴とする。
【0012】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
載置手段、前記移載トランスファ手段および前記トレー
手段は、左右1対設けられており、前記挿抜手段は、水
平多関節ロボットにより制御される挿抜ヘッドを備えて
おり、該挿抜ヘッドは、前記左右の載置手段に対して交
互に移動させられように制御される。
【0013】本発明の別の実施の形態によれば、前記左
右の載置手段、前記左右の移載トランスファ手段および
前記左右のトレー手段のうちのそれぞれ一方を抜去分類
収納用、他方を供給用として使用することにより挿抜モ
ードにて動作しうるようにする。
【0014】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記移載トランスファ手段は、両端支持された移動アー
ムと、該移動アームに可動に吊り下げられた吸着ヘッド
とを備える。
【0015】本発明の別の一つの観点によれば、バーン
インボードのソケットに対して半導体デバイスを挿抜す
るためのローダアンローダ装置において、前記バーンイ
ンボードを所定の位置へ搬送するためのボード搬送ユニ
ットと、該ボード搬送ユニットによって前記所定の位置
へともたらされた前記バーンインボードに対する半導体
デバイスの挿抜を行うための挿抜手段と、前記バーンイ
ンボードのソケットの位置および前記挿抜手段によって
挿抜される半導体デバイスの位置を検出するための画像
処理システムとを備えており、前記画像処理システム
は、前記挿抜手段と関連して移動される画像処理カメラ
を含むことを特徴とする。
【0016】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
挿抜手段は、水平多関節ロボットにより制御される挿抜
ヘッドを含み、前記画像処理カメラは、前記水平多関節
ロボットにより制御されるように前記挿抜ヘッドの近傍
に配置されている。
【0017】本発明の別の実施の形態によれば、前記挿
抜ヘッドは、前記水平多関節ロボットの旋回制御される
軸に取り付けられており、前記画像処理カメラは、前記
水平多関節ロボットによって前記挿抜ヘッドと一緒に移
動制御されるが、前記挿抜ヘッドに対しては固定位置に
配置されている。
【0018】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記ボード搬送ユニットには、ソケット開閉装置が関連
付けて配置されており、該ソケット開閉装置によって前
記バーンインボードのソケットが開放された状態におい
て、前記画像処理カメラは、ソケット内の状態を検出す
る動作をしうる。
【0019】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記画像処理カメラは、半導体デバイスの中心および傾
きθおよび前記バーンインボードの対応するソケットの
中心および傾きθを検出でき、前記挿抜ヘッドは、前記
中心および傾きθの検出情報に基づいて移動および旋回
制御される。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態および実施例について、本発明をより詳
細に説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施例としてのバーン
インボード用ローダアンローダ装置の全体構成を示す概
略平面ブロック図である。この図1に示されるように、
この実施例のバーンインボード用ローダアンローダ装置
は、オプションとしての図示していない複数のバーンイ
ンボードを収納したキャリアラックを収納して運搬する
ための台車と、この台車からキャリアラックを受け取る
オプションとしてのキャリアラックストッカ40と、キ
ャリアラックストッカ40からキャリアラックを受け取
るキャリアラックエレベータ50と、キャリアラックエ
レベータ50のキャリアラックからバーンインボード1
0を引き出して搬送するボード搬送ユニット60と、挿
抜ヘッド70および画像処理カメラ80を装着しバーン
インボード10のソケットからの半導体デバイスの抜去
およびバーンインボード10のソケットへの半導体デバ
イスの挿入を行うための水平多関節ロボット90と、空
トレートランスファ100と、空トレーエレベータ11
0と、右側移載トランスファ120と、左側移載トラン
スファ130と、右側供給および収納トレーエレベータ
140と、5つの右側1枚置き収納トレー141、14
2,143、144および145と、右側左側供給およ
び収納トレーエレベータ150と、5つの左側1枚置き
収納トレー151,152,153,154および15
5と、右側アライメントステージ160と、左側アライ
メントステージ170と、右側DCおよびO/S(オー
プンショート)テスター180と、左側DCおよびO/
S(オープンショート)テスター190とを、主として
備えている。また、ボード搬送ユニット60には、ソケ
ット開閉装置200が関連させて設けられている。
【0022】次に、このような全体構成を有したバーン
インボード用ローダアンローダ装置の各構成部分につい
て順に説明していく。先ず、キャリアラックストッカ4
0は、例えば、バーンインボード10を収納したキャリ
アラックを収納した台車からキャリアラックを受け取
り、キャリアラックエレベータ50へと引き渡していく
ものである。キャリアラックには、例えば、10〜12
枚のバーンインボード10が段重ねにて収納されうる。
図1に示されるように、一枚のバーンインボード10
は、例えばアルミリブで縁取られた基板11上に、一度
に半導体デバイスを大量に検査するため、多数の半導体
デバイスを挿着できる多数のソケット12をマトリクス
状に配設しており、一端に取手13、他端にテスト装置
への接続のためのエッジコネクタ部14を備えている。
【0023】台車は、図示していないが、例えば、バー
ンインボード10を収納したキャリアラックを2個収納
して、手押しにて搬送できるようにしたものである。キ
ャリアラックストッカ40は、前述したように、台車か
らキャリアラックを受け取り、キャリアラックエレベー
タ50へと引き渡していく。このキャリアラックストッ
カ40は、その詳細を図示していないが、2段構造とさ
れており、各段には、1つのキャリアラックが収納され
うる構造とされている。
【0024】キャリアラックエレベータ50は、キャリ
アラックストッカ40の上段および下段からのキャリア
ラックを受け取って、ボード搬送ユニット60へと接続
するためのものである。図3は、図1のバーンインボー
ド用ローダアンローダ装置の概略背面図であり、この図
3の左側に、キャリアラックエレベータ50の比較的に
詳細な構造が示されている。この図に示されるように、
キャリアラックエレベータ50は、キャリアストッカ4
0の上段と下段との間で上下に移動できるようにされた
上下動ベース51を備えている。この上下動ベース51
は、キャリアラックストッカ40の上段および下段から
のキャリアラック20を受け取って、ボード搬送ユニッ
ト60へと接続するためのものである。上下動ベース5
1は、本体に設けられたLMガイド52にそって上下に
案内移動させられるようになっており、この実施例で
は、上下動ベース51に取り付け固定された移動ナット
53に係合し且つ軸受57に支承されたボールねじ54
をパルスモータ55にて回転駆動することにより、上下
移動させられるようになっている。ボールねじ55に
は、位置信号を発生するためのエンコーダ56が関連付
けられている。
【0025】図3によく示されるように、キャリアラッ
クエレベータ50の上下動ベース51が、ボード搬送ユ
ニット60に対して所定の位置にあるとき、ボード搬送
ユニット60が作動して、キャリアラック20に収納さ
れた一枚のバーンインボード10を引き出す。ボード搬
送ユニット60は、その詳細を図示していないが、キャ
リアラックエレベータ50からバーンインボード10の
縁端をつかんで、ソケット開閉装置200に対して所定
の位置、すなわち、半導体デバイスの挿抜位置へと搬送
しそこにバーンインボード10を固定しうる構造とされ
ている。なお、プーリー58に掛けられたタイミングベ
ルト59は、キャリアラックストッカ40からキャリア
ラック20をキャリアラックエレベータ50内へと引き
込んだり、逆に、キャリアラックエレベータ50からキ
ャリアラック20をキャリアラックストッカ40へと戻
したりする動作に使用される。
【0026】図3の右側には、ボード搬送ユニット60
に固定されたバーンインボード10の各ソケットに対し
て少なくとも挿抜動作を行うことができるような動作領
域を有するように配置された水平多関節ロボット90が
示されている。この水平多関節ロボット90としては、
例えば、松下電器産業株式会社から製造販売されている
組立用ロボット、PanaRobo HR−7シリーズ HRー5
785等を使用できる。図3に示されるように、この実
施例においては、水平多関節ロボット90は、本体ベー
ス91に対して水平面内において旋回しうるように取り
付けされた第1の旋回アーム92と、この第1の旋回ア
ーム92に対して水平面内において旋回しうるように取
り付けられた第2の旋回アーム93とを主として備えて
いる。そして、第2の旋回アーム93の先端部には、旋
回しながら上下動しうるZ軸94が取り付けられてお
り、このZ軸94の下端に吸着ヘッドからなる挿抜ヘッ
ド70が取り付けられている。さらにまた、第2の旋回
アーム93の先端部には、画像処理カメラ80が取り付
けられている。
【0027】図4は、水平多関節ロボット90に取り付
けられる挿抜ヘッド70および画像処理カメラ80の詳
細構造を示している。この図4によく示されるように、
挿抜ヘッド70は、挿抜ヘッド取付けブラケット71
と、Z軸94の下端部に対して入れ子式に挿着されるZ
軸シャフト72と、このZ軸シャフト72の下端に取り
付けられる吸着パッド73とから主としてなっている。
Z軸94には、中心軸にそってエアー通路94Aが形成
されており、このエアー通路94Aの上端は、旋回しう
るエアー継手95を介してエアー配管96が接続される
ようになっている。エアー通路94Aの下端は、Z軸シ
ャフト72の中心軸にそって形成された対応するエアー
通路に接続されるようになっている。したがって、エア
ー配管96に接続された減圧エアー源(図示していな
い)を付勢することにより、これらエアー通路を通して
吸着パッド73に吸着作用が生ずるようにすることがで
きる。
【0028】吸着パッド73は、例えば、シリコンゴム
パッド、導電性MCナイロンパッド、または金属パッド
等であってよい。
【0029】図6の(A)は、挿抜ヘッド取付けブラケ
ット71の詳細構造を示すための平面図であり、この図
によく示されるように、挿抜ヘッド取付けブラケット7
1は、中心部にZ軸94の下端部の周囲に挿着される円
形開口71Cが形成されており、この円形開口71Cに
Z軸94の下端部が挿入した状態で締付けネジ71Aを
締め付けることにより、この挿抜ヘッド取付けブラケッ
ト71は、Z軸94の下端部に固定されうる。
【0030】図6の(B)は、Z軸シャフト72の詳細
構造と、挿抜ヘッド取付けブラケット71を介しての挿
抜ヘッド70のZ軸94への取り付け状態とを一部断面
にして示している。この図に示すように、Z軸シャフト
72の上端部の近くには、落下防止フランジ72Aと、
キー溝72Bとが形成されており、下端部の近くには、
偏移バネ75の一端を当接させるための偏移バネ当接フ
ランジ72Cが形成されている。このZ軸シャフト72
は、落下防止用プレート74の縁端74Aの上に落下防
止フランジ72Aが当接するようにして、且つその上端
部がZ軸94の下端に形成された開口94Bに入れ子状
態となるようにして、落下防止用プレート74を挿抜ヘ
ッド取付けブラケット71の下面に、例えば、取付けネ
ジ等を使用することにより取り付け固定することによ
り、Z軸94に対して取り付けられる。このとき、偏移
バネ75は、落下防止用プレート74の下面と偏移バネ
当接フランジ72Cとの間に挟持される形となり、常
時、Z軸シャフト72を下方へと偏移させる弾性力を与
えるようになっている。さらにまた、挿抜ヘッド取付け
ブラケット71を通してキーネジ71Bをねじ込んで、
キーネジ71Bの先端をZ軸シャフト72の上端部のキ
ー溝72Bに係合させることにより、Z軸シャフト72
は、Z軸94の旋回につれて旋回し得て、しかも、偏移
バネ75の偏移力に抗してZ軸94内で入れ子状に上方
へと移動しうるものとされる。したがって、吸着パッド
73が半導体デバイスの吸着面に当接するときの衝撃等
を逃すことができるようになっている。
【0031】次に、画像処理カメラ80の取り付け構造
について詳述するに、画像処理カメラ80は、カメラ取
付けブラケット81を用いて水平多関節ロボット90の
第2の旋回アーム93の先端に取り付けられる。図5
は、そのカメラ取付けブラケット81の平面図である。
図5によく示されるように、このカメラ取付けブラケッ
ト81は、Z軸94を挿通させるようにする開口81A
を有しており、且つ第2の旋回アーム93の先端下面に
ネジ止め固定するためのネジ孔81Bを有している。さ
らにまた、このカメラ取付けブラケット81は、画像処
理カメラ80を取り付け固定するためのカメラ取付けア
ングル82をネジ止めするためのネジ孔81Cも有して
いる。
【0032】次に、ボード搬送ユニット60と、これに
関連させて配設されたソケット開閉装置200との関連
詳細構造および動作について説明する。図7は、ボード
搬送ユニット60に関連して配設されたソケット開閉装
置200の平面図であり、図8は、ボード搬送ユニット
60に関連して配設されたソケット開閉装置200とボ
ード搬送ユニット60によって固定されたバーンインボ
ード10上のソケットとの関係を詳細に示すための部分
拡大図である。
【0033】これら図によく示されるように、ソケット
開閉装置200は、例えば、アルミ板で形成されたスノ
コ状板201を備えており、このスノコ状板201に
は、バーンインボード10のソケット配列ピッチに対応
する行ピッチPにて縦長の開口202が形成されてい
る。この開口202の開口幅は、図8によく示されてい
るように、バーンインボード10のソケット12の内径
幅に合わせられている。また、開口202の上端には、
落とし込みのためのテーパー202Aが設けられてい
る。スノコ状板201の両側には、カムスロット203
Aを有したカム203が取り付けられている。
【0034】一方、スノコ状板201に取り付けられた
各カム203に関連して、エアシリンダ204がボード
搬送ユニット60に対して固定して配置されている。各
エアシリンダ204のピストンロッドには、各対応する
カム203のカムスロット203Aに係合するカムフォ
ロア205が接続されている。さらにまた、スノコ状板
201の4隅には、このスノコ状板201のZ軸方向の
移動、すなわち、上下動を案内するためのZ軸ガイド2
06が係合する案内孔が形成されている。
【0035】このような構造を有しているソケット開閉
装置200は、次のように動作する。先ず、図8に示し
た状態では、エアシリンダ204のピストンロッドが引
き込み位置にあってカムフォロア205が、カム203
のカムスロット203Aの最下部に係合しており、スノ
コ状板201は、バーンインボード10のソケット12
を閉じた状態とする上方位置にある。このようにソケッ
ト12が閉じた状態では、ソケット12の押え爪12A
が閉じていて、ソケット12内に挿入された半導体デバ
イス1を押さえるようにしている。このようなソケット
12の閉状態から、エアシリンダ204を作動させてピ
ストンロッドを延伸させるとカムフォロワ205がカム
203のカムスロット203Aに作用してカム203を
押し下げる作用、すなわち、スノコ状板201がZ軸ガ
イド206に案内されて下方へと押し下げられるように
作用する。したがって、ソケット12の開放作用片12
Bを押し下げることにより、ソケット12の押え爪12
Aが外側へと開くようにさせられ、ソケット12が閉状
態から開状態へとさせられる。
【0036】スノコ状板201およびカム203は、半
導体デバイスの種類に応じて、バーンインボードのソケ
ットの配列ピッチやソケットの幅やソケットの高さ等が
変更される場合には、それに適した設計のものに交換で
きるようにチェンジキット化しておくとよい。
【0037】前述したような構造を有する水平多関節ロ
ボット90、挿抜ヘッド70、画像処理カメラ80およ
びソケット開閉装置200の関連動作については、後で
詳述する。
【0038】次に、前述したようなボード搬送ユニット
60および水平多関節ロボット90の手前側に配設され
た空トレートランスファ100、空トレーエレベータ1
10、右側および左側移載トランスファ120および1
30、右側および左側供給および収納トレーエレベータ
140および150、右側1枚置き収納トレー141〜
145、左側1枚置き収納トレー151〜155、右側
および左側アライメントステージ160および170、
並びに右側および左側DCテスター180および190
の詳細構造および関連動作について説明する。
【0039】図2は、図1のバーンインボード用ローダ
アンローダ装置の正面図であり、この図2によく示され
るように、装置の正面側の中央に、本装置の動作の設定
制御を指令するのに使用されるタッチパネル210およ
び操作スイッチ220が配設されている。左右の供給お
よび収納エレベータ140および150は、後述するよ
うな挿入モードにおいては、テストすべき半導体デバイ
スの複数個を並べて載置したトレーを重ね合わせて収納
しておき、最上部のトレー140Aおよび150Aから
半導体デバイスを次々と供給していくことができるよう
にするものである。すなわち、最上部のトレーが空にな
ればそのトレーを空トレートランスファ100の作動に
より空トレーエレベータ110へと移し、直ぐ下のトレ
ーを最上部へと上昇させることにより、そこから半導体
デバイスの供給を続けることができるようにする。
【0040】一方、左右の供給および収納エレベータ1
40および150は、後述するような抜去モードにおい
ては、最上部のトレー140Aおよび150Aへと、テ
スト結果にてパス(NGでない)した半導体デバイスを
収納させていき、最上部のトレーがパスした半導体デバ
イスで一杯になったときには、空トレートランスファ1
00により空トレーエレベータ110から空トレーを、
そのパスした半導体デバイスで一杯になったトレーの上
に重ねていき、そこへさらにパスした半導体デバイスを
収納できるようにするものである。
【0041】1枚置き収納トレー141〜145および
151〜155は、図2によく示されるように、左右の
供給および収納トレーエレベータ140および150の
最上部のトレー140Aおよび150Aの高さレベルと
ほぼ同一の高さレベルにある棚の上に載置されており、
後述するように、抜去モード時において抜去されてくる
半導体デバイスを、試験結果に基づくNGの程度別に分
類された状態で受け入れることができるものとされてお
り、これら1枚置き収納トレーは、半導体デバイスで一
杯になった場合には、オペレータまたは作業員が所定の
場所へと運び、代わりに、空のトレーを同じ位置へ配置
するものとされている。
【0042】図9は、右側移載トランスファ120の平
面図であり、図10は、右側移載トランスファ120の
正面図である。左側移載トランスファ130は、右側移
載トランスファ120と同様の構造で且つ同様の動作を
行うものであるので、その詳細説明は省略する。
【0043】特に、これら図9および図10を参照して
右側移載トランスファ120の詳細構造および動作につ
いて説明するに、図2によく示されるように、右側移載
トランスファ120は、右側の供給および収納トレーエ
レベータ140および右側の1枚置き収納トレー141
〜145の両側の上方にそって張り渡されたカムフォロ
アレール121にそって移動しうるように、すなわち、
Y軸方向に移動しうるように配置されたX軸アーム12
2を備えている。移載トランスファ120は、さらに両
側のカムフォロアレール121の中間に配置されX軸ア
ーム122の中間部を支えつつY軸方向の動きを案内す
るための固定のY軸アーム123を備えている。さらに
また、X軸アーム122には、2チャンネルの移載吸着
ヘッド124がX軸方向に移動させられるように吊り下
げられている。このような、カムフォロアレール121
と、X軸アーム122と、Y軸アーム123との配置関
係は、図9の平面図によく示されている。
【0044】図10の正面図によく示されているよう
に、X軸アーム122の両端には、それぞれ対応するカ
ムフォロアレール121に係合するカムフォロア122
Aが取り付けられている。図10によく示されるよう
に、2チャンネルの移載吸着ヘッド124は、2つの吸
着パッド124Aと、2つのエアシリンダ124Bと、
Z軸パルスモータ124Cと、Y軸パルスモータ124
Dとを備えている。そして、2つの吸着パッド124A
は、エアシリンダ124Bの作動により、リニアウエー
124EにそってX軸方向にピッチ変換可能なものとさ
れている。また、2つの吸着パッド124Aは、Z軸パ
ルスモータ124Cの作動によりZ軸方向、すなわち、
上下方向へ可動のものとされている。また、2つの吸着
パッド124Aは、Y軸パルスモータ124Dの作動に
よりY軸方向に可動のものとされている。
【0045】図11は、移載トランスファ120および
130と、アライメントステージ160および170
と、DCテストステージ180および190と、挿抜ヘ
ッド70との関係動作を説明するための概略図であり、
この図では、左側の移載トランスファ130との関連で
示している。右側の移載トランスファ120との関連動
作は、これと左右対称となるだけで実質的には同じ動作
であるので説明を省略する。図11を参照してこの関連
動作について説明するに、先ず、挿入モードの場合に
は、移載トランスファ吸着ヘッド134が前述したよう
にしてアライメントステージ170に半導体デバイスを
受け渡す。アライメントステージ170とDCテストス
テージ171とは連動していて、(+)方向にスライド
する。したがて、半導体デバイスを載せたアライメント
ステージがDCワーク押え172の下の位置にくる。そ
れから、DCワーク押え172が下降し、アライメント
ステージ170の上の半導体デバイスを吸着し、吸着
後、上昇する。次いで、アライメントステージ170お
よびDCテストステージ171が(−)方向にスライド
する。DCワーク押え172が下降し、DCテスターヘ
ッド190でDCテストを行う。DCテスト終了後、デ
バイスの吸着を開放し、DCテストステージ171にデ
バイスを受け渡す。アライメントステージ170および
DCテストステージが(+)方向にスライドする。この
とき、スライド前にアライメントステージ170には、
移載トランスファ吸着ヘッド134が次の半導体デバイ
スを受け渡している。そして、DCテスト済みの半導体
デバイスを載せたDCテストステージ171は、水平多
関節ロボット70によって制御される挿抜吸着ヘッド7
0の動作領域内に入っているので、挿抜吸着ヘッド70
が、DCテストステージ171上の半導体デバイスを吸
着して、ボード搬送ユニット60に固定されたバーンイ
ンボード10の対応するソケットへと挿入する。以後こ
のような動作の繰り返しで次々と半導体デバイスをDC
テストしてバーンインボードのソケットへと挿入してい
くことができる。抜去モードの場合には、前述した動作
の逆の動作にてバーンインボードから抜去した半導体デ
バイスを移載トランスファにて、テスト結果別に各トレ
ー140から145および150から155へと分類収
納していくことができる。しかし、抜去モードでは、D
Cテストは行わない。
【0046】次に、前述したような構造を有し動作をす
る本発明のバーンインボード用ローダアンローダ装置の
全体動作として、例として、半導体デバイスを抜去モー
ドにおいて6分類する場合についてまとめて説明する。
本装置は、本出願人等によるプロフィット(テストバー
ンイン装置)とネットワークし、半導体デバイスを抜き
取り、試験結果による等級別に6分類して収納トレーに
収納していくものである。収納トレーとしては、図1に
例示したように、良品(パス)としての半導体デバイス
を収納する左右の供給および収納トレーエレベータ(抜
去モードでは収納トレーとしてのみ使用する)140お
よび150、試験結果のNGレベル1の半導体デバイス
を収納する左右の収納トレー141および151、試験
結果のNGレベル2の半導体デバイスを収納する左右の
収納トレー142および152、試験結果のNGレベル
3の半導体デバイスを収納する左右の収納トレー143
および153、試験結果のNGレベル4の半導体デバイ
スを収納する左右の収納トレー144および154、お
よび試験結果のNGレベル5の半導体デバイスを収納す
る左右の収納トレー145および155が配置される。
【0047】テストバーンイン装置に試験された後のバ
ーンインボード10が前述したような動作により、図1
に示すように、ボード搬送ユニット60にて抜去位置に
固定配置されているとする。このとき、ソケット開閉装
置200の動作によって、バーンインボードのソケット
全体が開放される。このようなソケット開閉装置200
の必要性は、特に次のような場合に高いものとなる。
【0048】すなわち、半導体デバイスのなかにBGA
(ボールグリッドアレー)デバイスというものがあり、
このデバイスは、底面に半田ボール(φ0.3〜0.
5)が装着されており、挿抜の際、この半田ボールが落
ちる可能性がある。このような半田ボールを認識するに
は、画像処理にて、ソケット内を確認しなければならな
い。ソケットが閉じている状態では、落ちた半田ボール
の確認はできない。そのために、ソケットを開放する装
置が必要となる。後述する挿入モードの場合、ソケット
内には、デバイスがないので、バージンデバイス(未検
査品)を挿入する前に、画像処理カメラ80で、ソケッ
ト内の半田ボールの検出を行う。もし、半田ボールが検
出された場合、そのソケットをスキップし、次のソケッ
トに挿入するようにすることができる。これから説明す
る抜去モードの場合には、ソケット内のデバイスを抜き
取った後に、そのデバイスの半田ボールが落ちていない
か、画像処理カメラ80で確認する。もし、落ちていた
場合は、デバイスをNGトレーに収納するように指令す
る。
【0049】タッチパネルまたは操作スイッチによって
入力された制御命令にしたがって水平多関節ロボット9
0は、挿抜ヘッド70を制御してボード搬送ユニット6
0によって所定位置に固定されたバーンインボード10
の開放されたソケットから順に試験済みの半導体デバイ
スを抜き取り、抜き取った半導体デバイスを右側のアラ
イメントステージ160と連動したDCテストステージ
161と、左側のアライメントステージ170と連動し
たDCテストステージ171との上に交互に移載してい
く。
【0050】これと同時に、右側移載トランスファ12
0と左側移載トランスファ130とは、それぞれ対応す
るDCテストステージ161および171上に移載され
てきた半導体デバイスを、2個づつ2チャンネルの移載
トランスファ吸着ヘッド124および134を用いて、
各半導体デバイスの試験結果に応じた各収納トレー14
0から145および150から155へと運び6分類し
ていく。このような動作をバーンインボード10上のソ
ケットからすべての半導体デバイスが抜去されるまで繰
り返し行う。
【0051】このとき、半導体デバイスを抜去後のソケ
ット内に、半田ボール等が落下していることを画像処理
カメラ80が検出する場合には、試験結果ではその半導
体デバイスがパス(良品)であると判定されていたとし
ても、その半導体デバイスをNG(不良品)として分類
収納していく。
【0052】なお、この実施例において、挿抜ヘッド7
0は、1チャンネルとし、移載トランスファ吸着ヘッド
は、2チャンネルを左右に設けるようにしたのは、一般
的に、水平多関節ロボット90による挿抜ヘッド70の
移動操作速度は非常に高くすることができ、一方、移載
トランスファによる吸着ヘッド124および134の移
動操作速度はそれほど高くできないからである。しかし
ながら、本発明は、これに限定されず、挿抜ヘッドを多
チャンネルとすることもできるものである。また、速度
が遅くてもよいのであれば、水平多関節ロボットの代わ
りに、直交ロボットを使用することもできる。
【0053】次に、挿入モードについて説明する。挿入
モードの場合においては、左右の供給および収納トレー
エレベータ140および150は、供給トレーとしての
み使用する。また、収納トレーとしては、左右の1枚置
き収納トレー145および155のみをDCテストNG
デバイス収納用トレーとして使用する。挿入モードの開
始時においては、ボード搬送ユニット60によって空
(半導体デバイスがソケットに挿入されていない)のバ
ーンインボード10が所定位置に固定されており、ソケ
ット開閉装置200の動作によりバーンインボード10
の各ソケットは完全に開放されている。
【0054】これからテストバーンイン装置において試
験するためバーンインボード10のソケットへ未試験半
導体デバイスを挿入していく前に、事前チェックとし
て、半導体デバイスの、O/S(オープン−ショート)
テストを含むDCテストを行い不良(NG)デバイスを
取り除く。供給トレーエレベータとして使用される供給
および収納トレーエレベータ140および150の一番
上のトレーのデバイスを2個づつ、左右の移載トランス
ファ120および130の吸着ヘッド124および13
4にて左右のアライメントステージ160および170
の上へと前述したような動作にて移載していく。各アラ
イメントステージに移載されたデバイスは、前述したよ
うな動作にて、左右のDCテスターヘッド180および
190にて次々とDCテストを行っていく。こうしてD
Cテストの済んだ半導体デバイスは、前述したような動
作により、内側へとスライドされたDCテストステージ
1561および171の上に置かれ、水平多関節ロボッ
ト90の制御のもとで挿抜ヘッド70によって吸着され
る位置にある。
【0055】DCテスターによるO/Sを含むDCテス
トは、合格したデバイスのみをバーンインボード10の
ソケット12に実装することにより、バーンイン中に発
生する、列フェイル(ボードのソケットのY列の列ごと
不良と判断)およびブロックフェイル(X行とY行が両
方不良と判断)を、軽減することが目的である。勿論
論、NG(不良)デバイスをバーンイン前に取り除くこ
とが一番の目的である。
【0056】DCテスト後、NGデバイスは、左右の対
応する移載トランスファの吸着ヘッド124および13
4によって各対応する1枚置きトレー145および15
5へと収納させられる。
【0057】水平多関節ロボット90は、DCテストス
テージ161および171の上に置かれているDCテス
トの結果良品とされた半導体デバイスを、左右交互に吸
着してバーンインボード10の対応するソケットへと次
々と挿入していくように、挿抜ヘッド70の動作を制御
する。
【0058】この場合において、水平多関節ロボット9
0は、DCテストステージの上にある半導体デバイスの
中心を画像処理カメラ80で見ることにより、挿抜ヘッ
ド70の吸着パッド73がその半導体デバイスの中心を
吸着しうるように挿抜ヘッド70の動きを制御する。こ
のとき、画像処理カメラ80は、吸着パッド73と半導
体デバイスとの間の吸着位置関係を画像処理によってえ
られるような画像を適当な画像処理システムへとおく
る。画像処理システムは、吸着パッドの吸着中心と半導
体デバイスの中心との間のずれ、および吸着パッドの吸
着中心に対する半導体デバイスの傾きθ(水平面内にお
ける基準角度位置からの半導体デバイスの角度ずれ)を
検出する。このようなことができるようにするため、画
像処理カメラと挿抜ヘッドの位置関係は事前に補正して
おく。
【0059】それから、水平多関節ロボット90は、半
導体デバイスを吸着した状態で、挿抜ヘッド70をバー
ンインボード10上へと移動させるような制御を行う。
そして、挿抜ヘッド70によって半導体デバイスをバー
ンインボード10の対応するソケットへと挿入するので
あるが、このときも、画像処理カメラ80でその対応す
るソケットを見て、画像処理システムにて、そのソケッ
トの中心と傾きθ(水平面内における基準角度位置から
のソケットの角度ずれ)を検出する。水平多関節ロボッ
ト90は、前述したような画像処理システムからの挿抜
ヘッド70に吸着された半導体デバイスの中心ずれおよ
び傾きθと、ソケットの中心と傾きθとの検出情報にし
たがって、半導体デバイスがそのソケットへと首尾良く
挿入されるように挿抜ヘッド70を制御する。すなわ
ち、半導体デバイスの中心がソケットの中心に合う位置
へと挿抜ヘッドを移動させると共に、Z軸94を旋回さ
せることにより、半導体デバイスの傾きθとソケットの
傾きθとが合うように補正する。このようなZ軸94の
旋回制御は、ロボット90内に内蔵したサーボモータ等
によって行われる。挿抜ヘッド70を複数チャンネルと
するような場合には、各吸着ヘッドにピストルのリボル
バーのような機能を持たせることにより、同様のθ補正
を行うことができるようにすることができる。
【0060】さらに、この状態から実際に挿抜ヘッド7
0にてソケットへ半導体デバイスを挿入する前に、前述
したように、画像処理カメラ80が開放されているソケ
ット内を見ることにより、ソケット内の半田ボール等の
存在の有無を検出する。もし、半田ボールが検出された
場合、そのソケットをスキップし、次のソケットに挿入
するような制御を行う。
【0061】画像処理カメラ80を1個として、吸着す
る半導体デバイスの中心と傾きθを個々に計測する構成
としているので、この画像処理カメラ1台でキャリブレ
ーション、本装置に関連する装置ユニットの傾きθの検
出、必要な各位置のティーチングをしておく必要があ
る。画像処理カメラによる計測は、バーンインボード交
換時にボード全体のソケットを、一括して全て計測して
しまう方法も考えられる。
【0062】このような動作の繰り返しにより、ボード
搬送ユニット60に固定されたバーンインボード10の
良好なソケットのすべてに半導体デバイスが挿入された
後、前述したのと逆の動作にて、バーンインボード10
は、キャリアラックエレベータ50内のキャリアラック
へと移送され、テストバーンイン装置にて試験されるこ
とになる。
【0063】抜去モードにて半導体デバイスの抜去分類
収納作業のみを行う場合、および同一のローダアンロー
ダ装置を挿入モードにて使用することにより、半導体デ
バイスの挿入作業のみを行う場合について説明してきた
のであるが、同一のローダアンローダ装置を挿抜モード
にて使用して、バーンインボードから試験済みの半導体
デバイスを抜去分類収納する動作と、その抜去後のソケ
ットへ未試験の半導体デバイスを挿入していく作業とを
併行して行うようにすることもできる。このような挿抜
モードでは、収納側アライメントステージは、最初に自
動でティーチングする。テストソケット側は、挿入の度
に半導体デバイスの中心を見て吸着する。アライメント
ステージと半導体デバイスは、位置決めのギャップの遊
び(隙間)があり、半導体デバイスが動いているから、
ソケットの中心は抜去時に中心を計測しておく。その1
タクト前のデータで挿入する。
【0064】
【発明の効果】装置の構成が簡単であり、安価なものと
することができる。
【0065】同一の装置にて、抜去モードでも挿入モー
ドでも挿抜モードでも使用することができ、融通性があ
る。
【0066】画像処理カメラを多数設ける必要がないの
で、画像処理システムも簡単化でき、その点からも価格
を低減することができる。
【0067】水平多関節ロボットの使用により半導体デ
バイスの中心および傾きθおよびバーンインボードのソ
ケットの中心および傾きθの検出が容易となり、それだ
け挿抜ヘッドの正確な制御が容易となり、挿入時の失敗
を防止することができる。
【0068】移載トランスファを両側支持型とすること
により、吸着ヘッドの位置制御をより正確に行うことが
できる。
【0069】ソケット開閉装置の使用により、バーンイ
ンボードのソケット内の検出が可能となり、ソケットの
欠陥および抜去半導体デバイスの欠陥を知ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのバーンインボード用
ローダアンローダ装置の概略平面図である。
【図2】図1のバーンインボード用ローダアンローダ装
置の概略正面図である。
【図3】図1のバーンインボード用ローダアンローダ装
置の概略背面図である。
【図4】図1の装置の水平多関節ロボットと挿抜ヘッド
および画像処理カメラとの関係を説明するための部分図
である。
【図5】図4に現われているカメラ取付けブラケットの
平面図である。
【図6】図4に現われている挿抜ヘッド取付けブラケッ
トおよび挿抜ヘッドの詳細構造を示す図である。
【図7】図1の装置におけるソケット開閉装置の詳細を
示す平面図である。
【図8】図7に示したソケット開閉装置の構造および動
作を説明するための部分断面図である。
【図9】図1の装置における移載トランスファを示す平
面図である。
【図10】図9の移載トランスファの正面図である。
【図11】図1の装置における移載トランスファ吸着ヘ
ッドとアライメントステージと挿抜吸着ヘッドとの関連
動作を説明するための概略図である。
【符号の説明】
10 バーンインボード 12 ソケット 60 ボード搬送ユニット 70 挿抜ヘッド 80 画像処理カメラ 90 水平多関節ロボット 100 空トレートランスファ 110 空トレーエレベータ 120 右側移載トランスファ 124 吸着ヘッド 130 左側移載トランスファ 134 吸着ヘッド 140 右側供給および収納トレーエレベータ 141〜145 1枚置き収納トレー 150 左側供給および収納トレーエレベータ 151〜155 1枚置き収納トレー 160 右側アライメントステージ 170 左側アライメントステージ 180 右側DCテスター 190 左側DCテスター 200 ソケット開閉装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 浩之 神奈川県川崎市多摩区生田2−9−2 日 本エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 成沢 広治 長野県佐久市跡部47−1 草軽ビル1F 日本エンジニアリング株式会社あさまリサ ーチセンター内 Fターム(参考) 2G003 AC01 AD02 AG01 AG08 AG11 AG14 AH01 AH04 AH06 4M106 AA04 CA56 CA60 DH02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーンインボードのソケットに対して半
    導体デバイスを挿抜するためのローダアンローダ装置に
    おいて、前記バーンインボードを所定の位置へ搬送する
    ためのボード搬送ユニットと、該ボード搬送ユニットに
    よって前記所定の位置へともたらされた前記バーンイン
    ボードに対する半導体デバイスの挿抜を行うための挿抜
    手段と、抜去された半導体デバイスまたは挿入すべき半
    導体デバイスを載置しておくための載置手段と、抜去さ
    れた半導体デバイスまたは挿入すべき半導体デバイスを
    収納するトレー手段と、前記載置手段と前記トレー手段
    との間で半導体デバイスを搬送するための移載トランス
    ファ手段とを備えており、抜去モードにおいては、前記
    挿抜手段は、抜去機能のみを果たし、前記トレー手段
    は、分類収納トレーとして使用され、挿入モードにおい
    ては、前記挿抜手段は、挿入機能のみを果たし、前記ト
    レー手段は、供給トレーとして使用されることを特徴と
    するバーンインボード用ローダアンローダ装置。
  2. 【請求項2】 前記載置手段、前記移載トランスファ手
    段および前記トレー手段は、左右1対設けられており、
    前記挿抜手段は、水平多関節ロボットにより制御される
    挿抜ヘッドを備えており、該挿抜ヘッドは、前記左右の
    載置手段に対して交互に移動させられように制御される
    請求項1に記載のバーンインボード用ローダアンローダ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記左右の載置手段、前記左右の移載ト
    ランスファ手段および前記左右のトレー手段のうちのそ
    れぞれ一方を抜去分類収納用、他方を供給用として使用
    することにより挿抜モードにて動作しうるようにした請
    求項2に記載のバーンインボード用ローダアンローダ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記移載トランスファ手段は、両端支持
    された移動アームと、該移動アームに可動に吊り下げら
    れた吸着ヘッドとを備える請求項1または2または3に
    記載のバーンインボード用ローダアンローダ装置。
  5. 【請求項5】 バーンインボードのソケットに対して半
    導体デバイスを挿抜するためのローダアンローダ装置に
    おいて、前記バーンインボードを所定の位置へ搬送する
    ためのボード搬送ユニットと、該ボード搬送ユニットに
    よって前記所定の位置へともたらされた前記バーンイン
    ボードに対する半導体デバイスの挿抜を行うための挿抜
    手段と、前記バーンインボードのソケットの位置および
    前記挿抜手段によって挿抜される半導体デバイスの位置
    を検出するための画像処理システムとを備えており、前
    記画像処理システムは、前記挿抜手段と関連して移動さ
    れる画像処理カメラを含むことを特徴とするバーンイン
    ボード用ローダアンローダ装置。
  6. 【請求項6】 前記挿抜手段は、水平多関節ロボットに
    より制御される挿抜ヘッドを含み、前記画像処理カメラ
    は、前記水平多関節ロボットにより制御されるように前
    記挿抜ヘッドの近傍に配置されている請求項5に記載の
    バーンインボード用ローダアンローダ装置。
  7. 【請求項7】 前記挿抜ヘッドは、前記水平多関節ロボ
    ットの旋回制御される軸に取り付けられており、前記画
    像処理カメラは、前記水平多関節ロボットによって前記
    挿抜ヘッドと一緒に移動制御されるが、前記挿抜ヘッド
    に対しては固定位置に配置されている請求項6に記載の
    バーンインボード用ローダアンローダ装置。
  8. 【請求項8】 前記ボード搬送ユニットには、ソケット
    開閉装置が関連付けて配置されており、該ソケット開閉
    装置によって前記バーンインボードのソケットが開放さ
    れた状態において、前記画像処理カメラは、ソケット内
    の状態を検出する動作をしうる請求項5または6または
    7に記載のバーンインボード用ローダアンローダ装置。
  9. 【請求項9】 前記画像処理カメラは、半導体デバイス
    の中心および傾きθおよび前記バーンインボードの対応
    するソケットの中心および傾きθを検出でき、前記挿抜
    ヘッドは、前記中心および傾きθの検出情報に基づいて
    移動および旋回制御される請求項7または8に記載のバ
    ーンインボード用ローダアンローダ装置。
JP2000073253A 2000-03-16 2000-03-16 バーンインボード用ローダアンローダ装置 Pending JP2001264386A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000073253A JP2001264386A (ja) 2000-03-16 2000-03-16 バーンインボード用ローダアンローダ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000073253A JP2001264386A (ja) 2000-03-16 2000-03-16 バーンインボード用ローダアンローダ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001264386A true JP2001264386A (ja) 2001-09-26

Family

ID=18591521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000073253A Pending JP2001264386A (ja) 2000-03-16 2000-03-16 バーンインボード用ローダアンローダ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001264386A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006087772A1 (ja) * 2005-02-15 2006-08-24 Advantest Corporation バーンイン装置
CN108957201A (zh) * 2017-05-19 2018-12-07 亚克先进科技股份有限公司 电子元件测试装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006087772A1 (ja) * 2005-02-15 2006-08-24 Advantest Corporation バーンイン装置
US7271605B2 (en) 2005-02-15 2007-09-18 Advantest Corporation Burn-in apparatus
JPWO2006087772A1 (ja) * 2005-02-15 2008-07-03 株式会社アドバンテスト バーンイン装置
CN101120260B (zh) * 2005-02-15 2010-09-15 株式会社爱德万测试 预烧装置
JP4789920B2 (ja) * 2005-02-15 2011-10-12 株式会社アドバンテスト バーンイン装置
CN108957201A (zh) * 2017-05-19 2018-12-07 亚克先进科技股份有限公司 电子元件测试装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7151388B2 (en) Method for testing semiconductor devices and an apparatus therefor
US6070731A (en) IC receiving tray storage device and mounting apparatus for the same
KR101158064B1 (ko) 전자부품 시험장치 및 전자부품의 시험방법
JP2921937B2 (ja) Ic検査装置
JP4500770B2 (ja) 搬送装置、電子部品ハンドリング装置および電子部品ハンドリング装置における搬送方法
WO1996009556A1 (fr) Procede et appareil d'inspection automatique de dispositifs semiconducteurs
WO1997005496A1 (fr) Testeur de dispositif a semiconducteur et systeme de test de dispositif a semiconducteur comportant plusieurs testeurs
KR100252571B1 (ko) 반도체장치운반및취급장치와함께사용하기위한제어시스템
US6343503B1 (en) Module appearance inspection apparatus
JPH112657A (ja) 複合ic試験装置
TW201423900A (zh) 取出已測試半導體元件之設備及方法
KR100815131B1 (ko) 트레이 로딩/언로딩장치 및 이를 포함하는 테스트 핸들러
KR20090075622A (ko) 반도체칩검사장치 및 그 방법
KR101864781B1 (ko) 트레이 이송방법 및 이를 이용한 테스트 핸들러
JP3344545B2 (ja) ハンドラのロータリアーム・デバイスチャック部の構造
US5789685A (en) Structure of rotary arm and device chuck part of a device handler
WO2007007416A1 (ja) デバイス位置決め台、及び、該デバイス位置決め台を有するハンドラー
JP2001264386A (ja) バーンインボード用ローダアンローダ装置
US20020079882A1 (en) Autohandler and testing method
KR20100067844A (ko) 반도체 패키지 검사장치
CN114093793A (zh) 芯片自动测试装置及方法
JP4180163B2 (ja) 電子部品試験装置用吸着装置
KR100287556B1 (ko) 수평식핸들러의 테스트 소켓과 소자의 콘택트장치
JP2003015543A (ja) 表示用基板の検査装置
JP3008867B2 (ja) 半導体試験装置及びテスト方法