JP2001263835A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2001263835A
JP2001263835A JP2000083678A JP2000083678A JP2001263835A JP 2001263835 A JP2001263835 A JP 2001263835A JP 2000083678 A JP2000083678 A JP 2000083678A JP 2000083678 A JP2000083678 A JP 2000083678A JP 2001263835 A JP2001263835 A JP 2001263835A
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liquid pump
circuit
compressor
refrigerant
temperature
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JP2000083678A
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Makoto Saito
信 齊藤
Takashi Okazaki
多佳志 岡崎
Yoshihisa Kitora
善久 木藤良
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機サイクルと液ポンプサイクルが分離さ
れていない場合には、液ポンプの異常が故障と判断され
るレベルにはなくとも、例えば液ポンプの摩耗が進行し
た場合に発生する摩耗粉が圧縮機サイクルに多大な悪影
響を及ぼし、圧縮不良や絞り装置の閉塞などの要因とも
なり得る。 【解決手段】 圧縮機3、凝縮器4、絞り装置5及び蒸
発器6を接続した圧縮機回路と、液ポンプ8、凝縮器
4、蒸発器6を接続した液ポンプ回路とから構成される
空気調和装置において、圧縮機回路若しくは液ポンプ回
路を選択する回路選択手段11、12と、液ポンプ8の
運転状況を検知する液ポンプ運転検知手段16、17、
18と、液ポンプ運転検知手段16、17、18の検知
結果を基にして回路選択手段11、12を制御し、液ポ
ンプ回路から圧縮機回路に切り替える運転制御手段14
とを備えたことを特徴とする空気調和装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】冷媒搬送手段として圧縮機と
液ポンプの双方を備え、状況に応じてそれぞれを切り換
えて運転する空気調和装置に関わる。
【0002】
【従来の技術】従来例1.図5は冷媒搬送手段として圧
縮機と液ポンプ双方を有し、年間冷房用途の空気調和装
置に適用した従来の空気調和装置のブロック図である。
図において、1は後述する凝縮器4からなる室外ユニッ
ト、2は圧縮機3、絞り装置5、蒸発器6からなる室内
ユニット、8は液ポンプ、41、42、43は各々第1
開閉弁、第2開閉弁、第3開閉弁である。また、冷媒が
巡回する閉回路が圧縮機3、凝縮器4、液ポンプ8、絞
り装置5、蒸発器6の順に形成されている。更に、この
閉回路において、液ポンプ8に並列して第1開閉弁41
が設けられ、絞り装置5に並列して第2開閉弁42が設
けられ、圧縮機3に並列して第3開閉弁43が設けられ
ている。
【0003】次に、動作について説明する。この空気調
和装置は、通常の冷房運転を行う際には圧縮機運転を行
い、冬期や夜間など外気が室内より低温となる場合に液
ポンプ運転を行うものである。
【0004】まず、圧縮機運転時について説明する。ま
ず、第1開閉弁41を開放し、第2開閉弁42及び第3
開閉弁43を閉止しておいてから、圧縮機運転を行な
う。次に、圧縮機3から吐出された高温高圧のガス冷媒
が凝縮器4に入り、外気と熱交換して液冷媒となる。次
に、第1開閉弁41を開放している為、ガス冷媒は液ポ
ンプ8を通らずに第1開閉弁41を通る。更に、第2開
閉弁42を閉止している為、第1開閉弁41を通過した
ガス冷媒は絞り装置5で減圧されて、乾き度の低い二相
冷媒となって蒸発器6に入る。次に、蒸発器6で蒸発し
たガス冷媒は再び圧縮機3に吸引される。以上のサイク
ルを繰り返すことにより圧縮機運転が行なわれる。
【0005】次に、液ポンプ運転時について説明する。
まず、第1開閉弁41を閉止し、第2開閉弁42及び第
3開閉弁43を開放しておいてから、液ポンプ運転を行
なう。次に、液ポンプ8から吐出された液冷媒は、第2
開閉弁42が開放されている為、絞り装置5を通らずに
第2開閉弁42を通って蒸発器6に入る。次に、蒸発器
6に入ってきた液冷媒は、蒸発器6において室内の高温
空気と熱交換を行ないガス冷媒となる。更に、第3開閉
弁43が開放されている為、圧縮機3を通らずに第3開
閉弁43を通って凝縮器4へと流入する。次に、凝縮器
4へと流入してきたガス冷媒は凝縮器4において外気と
熱交換して液化され、再び液ポンプ8に吸引される。以
上のサイクルを繰り返すことにより液ポンプ運転が行な
われる。
【0006】このように従来の技術においては、圧縮機
運転時には第1開閉弁41は開放されて液ポンプ8をバ
イパスし、液ポンプ運転時には第2開閉弁42、第3開
閉弁43が開放されて、絞り装置5と圧縮機3をバイパ
スした経路を形成して、液ポンプ運転が行なわれてい
た。
【0007】この液ポンプ運転時は、冷媒を昇圧する際
に体積変化を伴わないため、ガス圧縮に比べて冷媒搬送
動力を大きく低減でき、省エネルギーな冷房運転が可能
となる。
【0008】しかしながら、通常ヒートポンプサイクル
の作動流体に使用される冷媒は水よりも低粘度であり潤
滑性に乏しく、水用ポンプをそのまま冷媒に適用しても
信頼性に問題がある。その為に、冷媒用の液ポンプ8
は、軸受などの摺動部をセラミックスなどの硬い材料に
変更したり、潤滑性の高い樹脂系材料に変更するなどの
対策が取られていた。
【0009】従来例2.複数台の液ポンプ8を備えた空
気調和装置の場合が、例えば特開平9−229434に
示されている。この空気調和装置は、液ポンプ8への入
力電流を検知する電流検知手段と、運転時間を積算する
積算手段からなる制御手段を備え、所定値以上の入力電
流を検知した場合の運転積算時間から、複数台の液ポン
プ8の運転優先順位を変更して運転頻度を均一化するも
のである。更には、吐出圧力が所定値以上となった回数
を積算することでポンプ異常を検知し、異常とされたポ
ンプを運転しない制御手段を備えた空気調和装置が提案
されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1のように、圧縮機サイクルと液ポンプサイクルが分離
されていない場合には、液ポンプ8の異常が故障と判断
されるレベルにはなくとも、例えば液ポンプ8の摩耗が
進行した場合に発生する摩耗粉が圧縮機サイクルに多大
な悪影響を及ぼし、圧縮不良や絞り装置の閉塞などの要
因ともなり得る。
【0011】また、従来例2のような構成では、液ポン
プ8に入力される入力電流や液ポンプ8から吐出される
冷媒の吐出圧力上昇を伴わない異常が進行した場合に、
そのままの状態で液ポンプ運転を続けると、冷媒流量不
足によって空調能力が低下し、空調対象室の室温制御不
能となる可能性がある。
【0012】本発明の目的は、圧縮機3と液ポンプ8双
方の冷媒搬送手段を備えた空気調和装置において、液ポ
ンプ8に不具合が発生した際に、圧縮機サイクルへ悪影
響が生じる前に液ポンプ運転モードに入らないように制
御し、空気調和装置の故障による運転停止を防止すると
ともに、液ポンプ交換時期を容易に把握できる空気調和
装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る空気調
和装置は、圧縮機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器を接続
した圧縮機回路と、液ポンプ、前記凝縮器、前記蒸発器
を接続した液ポンプ回路とから構成される空気調和装置
において、前記圧縮機回路若しくは前記液ポンプ回路を
選択する回路選択手段と、前記液ポンプの運転状況を検
知する液ポンプ運転検知手段と、前記液ポンプ運転検知
手段の検知結果を基にして前記回路選択手段を制御し、
前記液ポンプ回路から前記圧縮機回路に切り替える運転
制御手段とを備えたものである。
【0014】第2の発明に係る空気調和装置は、第1の
発明において前記液ポンプ運転検知手段が、前記液ポン
プから吐出される冷媒の流量を検知する流量変化検知手
段と、前記液ポンプへの入力電流値を検知する電流変化
検知手段と、前記液ポンプから吐出される摩耗粉の量を
検知する異常摩耗検知手段とのうち少なくとも1つ以上
から構成されるものである。
【0015】第3の発明に係る空気調和装置は、圧縮
機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器を接続した圧縮機回路
と、液ポンプ、前記凝縮器、前記蒸発器を接続した液ポ
ンプ回路とから構成される空気調和装置において、前記
圧縮機回路若しくは前記液ポンプ回路を選択する回路選
択手段と、冷媒と周囲の空気との間で熱交換を行う前記
蒸発器にて熱交換された周囲の空気の温度を検知する温
度検出手段と、前記液ポンプの運転状況を検知する液ポ
ンプ運転検知手段と、前記液ポンプ前記温度検知手段の
検知結果を基にして前記回路選択手段を制御し、前記液
ポンプ回路から前記圧縮機回路に切り替える運転制御手
段とを備えたものである。
【0016】第4の発明に係る空気調和装置は、圧縮
機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器を接続した圧縮機回路
と、液ポンプ、前記凝縮器、前記蒸発器を接続した液ポ
ンプ回路とから構成される空気調和装置において、前記
圧縮機回路若しくは前記液ポンプ回路を選択する回路選
択手段と、冷媒と周囲の空気との間で熱交換を行う前記
蒸発器にて熱交換された冷媒の温度を検知する温度検知
手段と、前記温度検知手段で検知された冷媒の温度と所
定の温度とを比較して前記回路選択手段を制御し、前記
液ポンプ回路から前記圧縮機回路に切り替える運転制御
手段とを備えたものである。
【0017】第5の発明に係る空気調和装置は、第4の
発明において前記所定の温度が、前記蒸発器の中間温度
であるものである。
【0018】第6の発明に係る空気調和装置は、圧縮
機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器を接続した圧縮機回路
と、液ポンプ、前記凝縮器、前記蒸発器を接続した液ポ
ンプ回路とから構成される空気調和装置において、前記
液ポンプ回路内の前記液ポンプの吐出口に設けられ、前
記液ポンプから吐出される前記冷媒中の異物を捕捉する
フィルタと、前記液ポンプと前記フィルタとの間に設け
られ、前記液ポンプから吐出される圧力値を検知する圧
力検知手段と、前記圧縮機回路若しくは前記液ポンプ回
路を選択する回路選択手段と、前記圧力検知手段により
検出された圧力値に基にして前記回路選択手段を制御
し、前記液ポンプ回路から前記圧縮機回路に切り替える
運転制御手段とを備えたものである。
【0019】第7の発明に係る空気調和装置は、第1乃
至第6の発明において、前記液ポンプが、浸漬型の渦流
ポンプを液タンク内に複数台搭載して構成されるもので
ある。
【0020】第8の発明に係る空気調和装置は、第1乃
至第6の発明において、前記液ポンプが、着脱可能な構
造であるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本実施の形態にお
いて、従来の技術と同一の符号を付した箇所は同一また
は相当部分を示す。図1は、この発明の一実施の形態に
おける空気調和装置の一例を示すブロック構成図であ
り、特に、通信基地局の機械室や電算室など、年間を通
じて冷房が必要な空間の空調を行う空気調和装置を示し
たものである。図において、1は室外ユニット、2は室
内ユニット、4は従来の技術における凝縮器と同等であ
り、冷媒の回路中の冷媒と周囲の空気(室外の空気)と
の間で熱の授受を行なう室外熱交換器、6は従来の技術
における蒸発器と同等であり、冷媒の回路中の冷媒と周
囲の空気(室内の空気)との間で熱の授受を行なう室内
熱交換器、7はアキュムレータである。
【0022】また、9は液ポンプ8の直後に設けられ、
冷媒中の含まれる異物、主に液ポンプ8から冷媒と一緒
に吐出される摩耗粉を捕捉するフィルタ、10は後述す
る圧縮機側開閉弁11、アキュムレータ7、圧縮機3を
バイパスし、液ポンプ8による冷媒の循環方向を順方向
となるように接続された逆止弁、11はアキュムレータ
7と室内熱交換器6との間に設けられた圧縮機側開閉
弁、12は閉回路に並列に接続された液ポンプ8の直前
に設けられた液ポンプ側開閉弁、13は後述する運転制
御手段14、異常判定手段15、流量変化検知手段1
6、電流変化検知手段17、異常摩耗検知手段18から
構成され、液ポンプ回路の状態により液ポンプ回路と圧
縮機回路との切り換えの制御を行う制御装置、14は後
述する異常判定手段15からの判定結果に基づいて液ポ
ンプ回路と圧縮機回路との切り換えの制御を行う運転制
御手段、15は後述する流量変化検知手段16、電流変
化検知手段17及び異常摩耗検知手段18からの検知結
果から液ポンプ回路の状態の異常を判定する異常判定手
段、16は液ポンプ8から吐出される冷媒の流量を検知
する流量変化検知手段、17は液ポンプ8への入力電流
値を検知する電流変化検知手段、18は後述する圧力検
知手段21からの圧力値を読み取る異常摩耗検知手段、
19は異常判定手段15において異常と判定された際に
ユーザーに知らせる異常表示手段である。
【0023】また、20aは室外ユニット1に設けられ
室外の温度を測定する第1の温度検知手段、20bは室
内ユニット2に設けられ室内の空気温度を測定する第2
の温度検知手段、20cは室内熱交換器6に設けられ、
室内熱交換器6中における冷媒の蒸発温度若しくは凝縮
温度としての室内熱交換器中間温度を測定する第3の温
度検知手段、20dは室内熱交換器6から吐出される冷
媒の熱交換器の出口での温度、即ち室内熱交換器出口温
度を測定する第4の温度検知手段、20eは室内熱交換
器6内で冷媒と熱交換を行った空気が室内ユニット2か
ら室内へ吹き出すときの室内吹出し温度を測定する第5
の温度検知手段、21は液ポンプ8とフィルタ9との間
に設けられ、液ポンプ8から吐出される冷媒の圧力を測
定する圧力測定手段である。尚、流量変化検知手段1
6、電流変化検知手段17、異常摩耗検知手段18のう
ち少なくとも1つが液ポンプ運転検知手段を担うもので
ある。
【0024】本実施の形態における冷媒の回路は、圧縮
機3、室外熱交換器4、絞り装置5、室内熱交換器6、
アキュムレータ7の順に環状に接続され、更にこの回路
の絞り装置5に並列するように液ポンプ8が接続されて
構成されている。即ち、圧縮機3、室外熱交換器4、絞
り装置5、室内熱交換器6及びアキュムレータ7から構
成される圧縮機回路と室外熱交換器4、液ポンプ8、室
内熱交換器6から構成される液ポンプ回路との2系統が
混在した構成となっている。
【0025】また、圧縮機回路は、液ポンプ側開閉弁1
2を閉止し、一方圧縮機側開閉弁11及び絞り装置5を
開放した際に、圧縮機3、室外熱交換器4、絞り装置
5、室内熱交換器6、アキュムレータ7の回路として形
成される。尚、逆止弁10は圧縮機3の吐出圧力によっ
て閉止される。
【0026】一方、液ポンプ回路は、液ポンプ側開閉弁
12を開放し、圧縮機側開閉弁11及び絞り装置5を閉
止した際に、液ポンプ8、室内熱交換器6、室外熱交換
器4の回路として形成される。尚、逆止弁10は液ポン
プ8の吐出圧力によって開放され、圧縮機3とアキュム
レータ7とをバイパスする働きがある。
【0027】尚、第1の温度検知手段20aと運転制御
手段14、第2の温度検知手段20bと運転制御手段1
4及び流量変化検知手段16と、第3〜第5の温度検知
手段20c〜20eと流量変化検知手段16とは夫々互
いに接続されている。また、運転制御手段14は制御信
号を送信する為に圧縮機3、液ポンプ8、第1の開閉弁
11、第2の開閉弁12と接続されている。更に、圧力
検知手段21は検知した圧力値を送信する為異常摩耗検
知手段18と接続されている。
【0028】次に、動作について説明する。まず、運転
制御手段14が第1の温度検知手段20a及び第2の温
度検知手段20bから夫々室外の空気温度及び室内の空
気温度を読み取る。尚、運転制御手段14は予め、室内
の希望の設定温度が記憶されている。読み取った室内の
空気温度が希望の設定温度よりも高いと判断された場合
には、冷房運転を開始する。この際、読み取った室外の
温度が設定温度よりも高い場合は圧縮機運転により冷房
運転が行われ、一方低い場合には液ポンプ8により冷房
運転が行われることとなる。
【0029】(1)外気温度が所定値よりも高い場合に
よる圧縮機運転 次に、外気温度が所定値よりも高い場合について説明す
る。この場合には、圧縮機回路が選択され圧縮機運転に
よる冷房運転が行われる。
【0030】まず、運転制御手段14により圧縮機回路
を選択する。次に、圧縮機回路が構成されると運転制御
手段14により圧縮機を運転させる。尚、この際すでに
液ポンプ8の運転が行われている場合は、液ポンプ8の
運転を終了させた後、圧縮機3の運転を開始させる。
【0031】(2)外気温度が所定値よりも低い場合に
よる液ポンプ運転 次に、外気温度が所定値よりも低い場合について説明す
る。この場合には、液ポンプ回路が選択され、液ポンプ
運転による冷房運転が行われる。
【0032】まず、運転制御手段14により液ポンプ回
路を選択する。次に、液ポンプ回路が構成されると運転
制御手段14は液ポンプ8の運転を開始させる。尚、こ
の際すでに圧縮機3の運転が行われている場合は、圧縮
機3の運転を終了させた後、液ポンプ8の運転を開始さ
せる。
【0033】この液ポンプ8によって冷房運転が行われ
ている際、異常判定手段15は、冷房能力が正常か否
か、即ち液ポンプ回路の状態に異常が無いか常に監視し
ている。その為、異常判定手段15は、常に流量変化検
知手段16、電流変化検知手段17及び異常摩耗検知手
段18の各検知手段からの異常信号を基にして液ポンプ
回路の状態に異常がないか否かを判定している。
【0034】もし、各検知手段の少なくとも一個所から
異常信号が出力されている場合には液ポンプ回路の状態
が異常であると判定され、液ポンプによる運転が行われ
ないように運転制御手段14に液ポンプ異常指令を与え
る。更に、ユーザーに知らせる為に異常表示手段19に
対しても同様に液ポンプ異常指令が与えられる。
【0035】ここで、運転制御手段14は、運転制御手
段14からの液ポンプ異常指令を受けとると、すぐに液
ポンプによる運転から圧縮機3による運転に切り換え
る。
【0036】一方、異常表示手段19は、同じく運転制
御手段14からの液ポンプ異常指令を受け取ると、液ポ
ンプ8回路の状態が異常であることをユーザーに知らせ
るために、リモコンや液ポンプ8本体、あるいは遠隔監
視を行う保守管理システムにアラームやランプ点灯など
で液ポンプ異常を表示する。尚、異常表示手段19は表
示する以外にも、音声やベルなどの音による通知でも構
わなく、即ちユーザーが液ポンプ回路の状態が異常であ
ることを認識できればユーザーへの通知方法は問わな
い。
【0037】次に、上述した各検知手段の動作について
説明する。まず、流量変化検知手段16の動作について
説明する。通常、何らかの理由により液ポンプ8の運転
能力が低下すると、液ポンプ8からの吐出冷媒の流量が
減少する。即ち、流量値の変化を検知することにより液
ポンプ回路の運転状態を判断できる。
【0038】尚、本実施の形態では、流量変化検知手段
16の動作としては、流量計を用いて直接的に流量を求
める場合と温度検知手段を用いて間接的に流量を求める
場合、更に後者は室内熱交換器6内の熱交換後の空気の
温度変化から求める場合と室内熱交換器6による冷媒過
熱度から求める場合の計三通り説明するが、どの方法を
採用しても構わない。
【0039】まず、流量計を用いて直接的に流量を求め
る場合について説明する。まず、回路中の冷媒の流量を
流量計(図示せず)を用いて検知する。次に、検知した
流量値と液ポンプ8が正常運転されているときの正常時
流量値とを比較する。もし、検知した流量値が正常流量
値以下であれば液ポンプ回路の状態が異常であると判定
し、異常判定手段15に異常信号を出力する。
【0040】次に、温度検出手段を用いて間接的に流量
を求める場合、特に室内熱交換器6内の熱交換後の空気
の温度変化から求める場合について説明する。まず、流
量変化検知手段16は、第3の温度検知手段20cから
室内熱交換器中間温度を検知し、また、第2の温度検知
手段20bより室内空気温度を検知する。また、流量変
化検知手段16はこれらの温度と室内熱交換器6の熱交
換性能から、室内吹出し温度を推定する。
【0041】次に、第5の温度検知手段20eで室内吹
出し温度を検知する。ここで、先ほど推定した室内吹き
出し温度と比較する。この際、液ポンプ8が正常な流量
を吐出していれば推定された室内吹出し温度と第5の温
度検知手段20eで検知される実際の室内吹出し温度と
の差異は僅かである。しかし、何らかの理由により液ポ
ンプ8に異常が生じ、吐出流量が低下している場合に
は、所望の空調能力が得られなくなり、結果として推定
された室内吹出し温度との差異が大きくなる。この差異
に基づいて液ポンプ8に異常が生じているかどうかを判
定する。即ち、冷媒の吐出流量を温度検知手段により室
内吹き出し温度の変化を検知することにより、間接的に
冷媒の吐出流量を求め、判定に用いるわけである。
【0042】即ち、液ポンプ吐出流量があらかじめ決め
られた許容値を下回った際、流量変化検知手段16は液
ポンプ回路の状態が異常であると判定し、異常判定手段
15に異常信号を出力する。
【0043】次に、温度検出手段を用いて間接的に流量
を求める場合、特に室内熱交換器6による冷媒過熱度か
ら流量を求める場合について説明する。まず、第3の温
度検知手段20c及び第2の温度検知手段20bとで各
々室内熱交換器中間温度と室内空気温度を検知する。
【0044】次に、検知された室内熱交換器中間温度と
室内空気温度とから液ポンプ8が正常流量を吐出してい
る場合における室内熱交換器6の出口における冷媒過熱
度(SH1)を推定する。次に、第4の温度検知手段2
0dにより室内熱交換器出口温度を検知し、先ほど検知
した室内熱交換器中間温度との温度差を求め、実際の冷
媒過熱度(SH2)を求める。
【0045】ここで、もし液ポンプ8回路の状態が異常
であり、冷媒の流量が減少すると、室内熱交換器6内で
冷媒は室内の空気から通常より多く熱を受けることとな
り、その結果冷媒が通常よりも加熱され、結果的に蒸発
温度よりも高い過熱蒸気となる。即ち、SH2は冷媒の
流量によって変化する変数である。よって、これら推定
される冷媒過熱度SH1及び測定される実際の冷媒なけ
都度SH2から冷媒の流量を求めることもでき、このよ
うな方法を用いても良い。つまり、温度検知手段により
冷媒の温度の変化を検知することにより、間接的に冷媒
の吐出流量を求め、判定に用いるわけである。
【0046】次に、電流変化検知手段17の動作につい
て説明する。まず、電流変化検知手段17は、液ポンプ
入力電流を電流センサにより検知する。この入力電流と
は、液ポンプ8を作動させる為の電流であり、電流値が
低ければ吐出される冷媒が流量が減り、一方電流値が高
ければ吐出される冷媒の流量が増すことを意味してい
る。
【0047】次に、検知された電流値は、液ポンプ8が
正常動作している場合の電流値と比較される。ここで、
予め決められた許容値を上回る場合には液ポンプ8に過
大な負荷が生じている、液ポンプ8が所望の流量を吐出
する為に通常以上の電流を必要としているとして液ポン
プ回路の状態が異常であると判定し、異常判定手段15
に異常信号を出力する。
【0048】次に、異常摩耗検知手段18の動作につい
て説明する。まず、圧力検知手段21が冷媒を吐出する
液ポンプ8の吐出圧力を定期的に測定する。尚、フィル
タ9は正常な運転では設計寿命まで目詰まりによる圧力
損失が起こらない程度の有効面積を有している。しか
し、液ポンプ8内で異常摩耗が進行すると摩耗粉が冷媒
中に流れ込みフィルタ9によって捕捉され、同時にフィ
ルタ9が徐々に目詰まりを起こす。尚、このような状態
が続くと、徐々に圧力損失が増大し、それと共に液ポン
プ8の吐出圧力が増大していくことを補足しておく。つ
まり、液ポンプ8の摩耗の状態を摩耗粉の量、即ちフィ
ルターの目詰まりによる圧力損失の増加で間接的に検知
している。
【0049】次に、圧力検知手段21は、定期的に測定
している液ポンプ8の吐出圧力値が上昇し、予め決めら
れた異常と判断される所定値を超えると異常摩耗検知手
段18に対してON信号を出力する。次に、異常摩耗検
知手段18はON信号を受けると異常判定手段15に対
して異常信号を出力する。
【0050】尚、本実施の形態では摩耗粉の量をフィル
ターの目詰まりによる圧力損失で間接的に求めたが、冷
媒中の摩耗粉の量を検知する装置で直接測定しても構わ
ない。
【0051】また、実際の冷媒過熱度SH2=0となる
ように流量を制御して運転しても良い。即ち、まず、液
ポンプ8の運転条件(液ポンプ入力電圧、液ポンプ周波
数)と液ポンプ8から吐出される冷媒の流量の関係を予
め調べておく。また、冷媒過熱度が0となるときの冷媒
の流量を算出しておく。即ち、これらから、冷媒過熱度
が0となるときの液ポンプ8の運転条件を把握してお
く。
【0052】次に、上述したように各温度検知手段から
SH2を求め、このSH2の値が丁度0となるように冷
媒の流量を制御、即ち、液ポンプ8の運転条件を設定す
る。次に、先に把握していた冷媒過熱度0の時の液ポン
プ8の運転条件と実際にSH2を0としたときの液ポン
プ8の運転条件とを比較する。もし、この条件が大きく
ずれるようであるなら、液ポンプ回路が異常であると判
断する。例えば、冷媒過熱度が0となるような冷媒の流
量が100リットルであるにもかかわらず、液ポンプ入
力電圧や液ポンプ周波数が冷媒の流量120リットルに
相当するのであれば、液ポンプ8が通常よりも冷媒を吐
出していない為、液ポンプ8の運転条件が大きくずれ
た、即ち液ポンプ回路の状態が異常であるというように
異常の判断ができる。
【0053】尚、本実施の形態では圧縮機3と液ポンプ
8とが並列に接続された場合について説明したが、従来
例のように直列に接続した場合でも構わない。即ち、冷
媒の回路は圧縮機回路と液ポンプ回路とから構成され、
開閉弁等により圧縮機3と液ポンプ8とを切り換えるこ
とで各回路とも圧縮機3と液ポンプ8以外は共通化して
いればどのような回路でも構わない。
【0054】尚、各検出手段において通常液ポンプ8が
異常と判定される基準としては、負荷トルク増大により
運転不可能となるか、或いは吐出流量が著しく低下して
空調不能となるか、ということが考えられる。しかし、
これに概しないレベルであっても、圧縮機サイクルに悪
影響を及ぼすと判定されるレベルで液ポンプ異常の判定
基準を設定しておけば、圧縮機3の保護が確実に行なわ
れる。
【0055】尚、液ポンプ8を、室内熱交換器6の出口
冷媒が数℃の過熱度をもつよう流量制御してもよい。こ
れによれば、室内熱交換器6から冷媒が吐出される際に
は完全に気体と化している為、即ち室内熱交換器6から
室外熱交換器4までの経路で冷媒が二相であることがな
い為に、冷媒充填量を小さくすることができる。
【0056】このように、本実施の形態においては上述
した構成をしているので、液ポンプ回路の状態が異常で
あると判断された際に、液ポンプ8による運転から圧縮
機3による運転に切り換えているので、異物の噛み込み
などでモータの負荷トルクが異常に増大した場合に、電
流検知によって液ポンプ8を停止し、圧縮機運転モード
へと移行することができるので、液ポンプ8の入力電流
増大によるモータ焼損などの危険性を回避できる。
【0057】また、摩耗が進行して体積効率が低下によ
り揚程がとれず冷媒流量が著しく低下した場合に、流量
低下検知によって液ポンプ8を停止し、圧縮機運転モー
ドへと移行するので、冷房能力低下による室温制御不能
状態が回避できる。
【0058】更に、液ポンプ8の摩耗粉の吐出量を検知
し、一定量を超えると圧縮機運転に切り換えているの
で、液ポンプ8の異常摩耗が進行し、発生した摩耗粉が
回路中へ放出され、絞り装置5の閉塞による故障や、圧
縮機3内部への磨耗粉侵入等による圧縮機サイクルの故
障を回避できる。
【0059】また、温度検知手段を用いて液ポンプ回路
の状態を判断しているので、流量計を用いず温度検知手
段によって間接的に流量を求め、液ポンプ運転から圧縮
機運転に切り換えることができ、冷媒の回路を複雑化さ
せず、コスト削減を図ることができる。
【0060】冷媒搬送手段として圧縮機3と液ポンプ8
双方を有する年間冷房用途の空気調和装置において、液
ポンプ8が異物の噛み込みなどでモータの負荷トルクが
異常に増大した場合、あるいは摩耗が進行して体積効率
が低下し、揚程がとれず冷媒流量が低下した場合に、液
ポンプ運転を停止し、圧縮機運転モードへと移行するの
で、ポンプ入力電流増大によるモータ焼損などの危険性
および冷房能力低下による室温制御不能状態が回避でき
る。
【0061】また、液ポンプ8の異常が表示されるの
で、ユーザーが液ポンプ異常を認知でき、交換のタイミ
ングが容易に確認できる。
【0062】また、圧縮機3と液ポンプ8とが並列に接
続されているので、絞り装置5の圧損がなくなる為、液
ポンプ8への負担が軽減される。
【0063】実施の形態2.次に、この発明の他の実施
の形態における空気調和装置、特に液ポンプ8の他の実
施の形態ついて説明する。図2は浸漬型渦流ポンプを複
数台液タンク内に設置した場合の構成図である。図にお
いて、8aは浸漬型渦流ポンプ、8bは液タンクであ
る。尚、本実施の形態の全体の構成は図1と同様であ
る。
【0064】尚、本用途の空気調和装置は1日24時間
連続運転であるため、圧縮機3、液ポンプ8ともに長寿
命化が要求される。しかし、液ポンプ8を油潤滑の圧縮
機3と同等レベルの寿命とすることは技術的に困難であ
る。その為、液ポンプ8若しくは浸漬型渦流ポンプ8a
が寿命と判断された場合には充填されている冷媒を排出
すること無しに液ポンプ8若しくは浸漬型渦流ポンプ8
a部分だけを容易に着脱、交換できるような構造として
いる。
【0065】次に、動作について説明する。尚、液ポン
プ8は運転制御手段14によって制御されていることは
上述した通りであるが、ここでは液ポンプ8への制御は
即ち各浸漬型渦流ポンプ8aへの制御を意味する。
【0066】まず、少なくとも流量変化検知手段16、
電流変化検知手段17、異常摩耗検知手段18のうちの
どれかから異常判定手段15に異常信号を出力されるま
では実施の形態1と同様である。
【0067】次に、異常判定手段15は各種検知手段か
らの異常信号を受け取ると、現在運転中の液ポンプ8内
の浸漬型渦流ポンプ8aの運転状態が異常であると判定
する。更に、運転制御手段14は異常と判定された浸漬
型渦流ポンプ8aへの電源供給を停止し、停止している
他の浸漬型渦流ポンプ8aに対して電源供給を行う。即
ち、使用する浸漬型渦流ポンプ8aを交換し、液ポンプ
8による運転を継続する。
【0068】しかし、交換する浸漬型渦流ポンプ8aが
無い場合には、液ポンプ8の継続運転が不可能と判断
し、運転制御手段14に液ポンプ異常指令を与える。更
に、ユーザーに知らせる為に異常表示手段19に対して
も同様に液ポンプ異常指令が与えられる。この後の動作
は実施の形態1と同様である。
【0069】尚、本実施の形態においては液ポンプ8内
に複数の浸漬型渦流ポンプ8aを用意しておいたが、液
ポンプ8自体を複数個設置し、浸漬型渦流ポンプ8aを
交換した要領で液ポンプ8を交換する構成でも構わな
い。
【0070】このように、液ポンプ8内に複数の浸漬型
渦流ポンプ8aを用意しておき、適宜浸漬型渦流ポンプ
8aを交換することにより、1台当りの液ポンプ寿命が
比較的短い場合においても所定の寿命の液ポンプユニッ
トとすることができる。また、浸漬型渦流ポンプ8aが
故障した際に、冷媒を漏らすこと無く交換することがで
きる。
【0071】実施の形態3.本実施の形態において、実
施の形態1と同一の符号を付した箇所は同一または相当
部分を示す。図3は、この発明の他の実施の形態におけ
る、空気調和装置を示すブロック構成図であり、特に、
暖房運転による空調を行う空気調和装置を示したもので
ある。図において、20fは第4の温度検知手段20d
と対向する位置、即ち室内熱交換器6の下流側の出口の
位置に設けられ室内熱交換器6から吐出される冷媒の温
度を測定する第6の温度検知手段、22は四方弁、23
は液ポンプ8の吐出側に設けられ、灯油などの燃焼器に
より冷媒を加熱する冷媒加熱器、24及び25は液ポン
プ8及び冷媒加熱器23を挟むように設けられた第1及
び第2の開閉弁である。
【0072】本実施の形態における冷媒の回路は、暖房
時において冷媒が、圧縮機3、四方弁22、室内熱交換
器6、絞り装置5、室外熱交換器4、四方弁22、アキ
ュムレータ7の順に流れるような閉回路に、更に室内熱
交換器6に対して並列になるように第1の開閉弁24、
液ポンプ8、加熱器23、第2の開閉弁25が接続され
た構成をしている。
【0073】また、圧縮機回路は、第1の開閉弁24及
び第2の開閉弁25を共に閉止し、絞り装置5を開放し
た際に、圧縮機3、室内熱交換器6、絞り装置5、室外
熱交換器4、アキュムレータ7の回路として形成され
る。一方、液ポンプ回路は、第1の開閉弁24及び第2
の開閉弁25を共に開放し、絞り装置5を閉止した際
に、室外熱交換器4、圧縮機3、四方弁22をバイパス
し、液ポンプ8、冷媒加熱装置23、室内熱交換器6の
回路として形成される。
【0074】尚、図3において、第6の温度検知手段2
0f以外の各温度検知手段と制御装置13とを結ぶ線は
図1と同様であり、本実施の形態において使用しない各
温度検知手段は図の煩雑を避ける為省略している。ま
た、運転制御手段14は圧縮機3、液ポンプ8、第1及
び第2の開閉弁25、26、冷媒加熱器23、四方弁2
2と夫々制御する為に接続されている。
【0075】次に、動作について説明する。 (1)圧縮機による暖房運転 この場合には、圧縮機回路が選択され圧縮機運転による
暖房運転が行われる。まず、暖房運転を開始すると、リ
モコンなどの入力装置から運転制御手段14に対して暖
房運転の指令が伝わる。
【0076】次に、運転制御手段14が第1及び第2の
開閉弁24、25を閉止し、一方絞り装置5を開放す
る。更に、四方弁22を切り換えることにより、圧縮機
3、室外熱交換器4、絞り装置5、室内熱交換器6、ア
キュムレータ7という循環路、即ち圧縮機回路が構成さ
れる。
【0077】次に、冷媒の回路が構成されると運転制御
手段14により圧縮機3を運転させる。尚、この際すで
に液ポンプ8の運転が行われている場合は、液ポンプ8
の運転を終了させた後、圧縮機3の運転、即ち通常のヒ
ートポンプ暖房運転を開始させる。
【0078】(2)液ポンプによる暖房運転 この場合には、液ポンプ回路が選択され液ポンプ運転に
よる暖房運転が行われる。まず、暖房運転を開始する
と、リモコンなどの入力装置から運転制御手段14に対
して暖房運転の指令が伝わる。次に、運転制御手段14
は暖房運転の指令を受け取ると、第1の開閉弁24、第
2の開閉弁25を開放し、絞り装置5を閉止させて液ポ
ンプ回路を選択する。
【0079】次に、運転制御手段14は液ポンプ8及び
冷媒加熱器23を動作させる。そうすると、液ポンプ8
から吐出された液冷媒は冷媒加熱器23を通って高温の
ガス冷媒となる。この高温ガス冷媒は、室内熱交換器6
へと流入し、室内空気と熱交換して凝縮して液冷媒とな
る。この際、冷媒ガスの熱を受け取った空気によって室
内の空気が暖められることとなる。その後、液冷媒は再
び液ポンプ8へ吸引される。
【0080】尚、この液ポンプ暖房運転時の機器制御
は、室内暖房負荷、すなわち目標室温(設定温度)と実
際の室内の空気の温度との温度差に応じて冷媒加熱器2
3の燃焼量が制御される。また、液ポンプ8は、液ポン
プ吸引が確実に液冷媒となるように、液ポンプ吐出流量
が制御される。
【0081】ここで、液ポンプ運転中は実施の形態1と
同様に液ポンプ回路に異常が生じているか否かを常時監
視している。即ち、異常判定手段15は各種検知手段か
ら異常信号が出力されているか判断し、出力されている
場合には、圧縮機回路による運転に切り換える。尚、各
種検出手段のうち、電流変化検知手段17、異常摩耗検
知手段18は実施の形態1と同様の動作を行う。
【0082】更に、流量変化検知手段16が、流量計を
用いて直接液ポンプ8からの冷媒の吐出流量を求める動
作についても実施の形態1と同様である。よって、実施
の形態1と一部異なる、即ち、流量変化検知手段16
が、温度検知手段を用いて間接的に冷媒の流量を求める
動作についてのみ説明する。
【0083】まず、予め、液ポンプ入力電圧値、液ポン
プ周波数値等の運転条件と冷媒の流量とを対応づけてお
く。即ち、液ポンプ8の運転条件は運転制御手段14か
らの制御信号によって設定している為、液ポンプ8に出
力される制御信号と回路を流れる冷媒の流量との対応づ
けと等価である。
【0084】次に、運転制御手段14から冷媒加熱器2
3への制御信号から暖房能力に相当する冷媒加熱器23
の燃焼量を推定する。更に、現在の液ポンプ8に対し出
力されている制御信号から回路を流れている冷媒の流量
を推定する。次に、推定された冷媒加熱器23の燃焼量
と推定された制御信号通りの流量から加熱器23の入口
及び出口のエンタルピ差を推定する。
【0085】次に、実際に回路を流れている冷媒の室内
熱交換器6前後におけるエンタルピー差を測定する。こ
のエンタルピー差は、第4及び第6の温度検出手段20
d、20fとから実際に測定される冷媒の温度から算出
することができる。
【0086】次に、推定されたエンタルピー差と実測さ
れたエンタルピー差とを比較する。もし、液ポンプ8が
正常に運転している場合、この差異は僅かである。しか
し、何らかの理由により液ポンプ8に異常が生じ、吐出
流量が低下している場合には、所望の空調能力が得られ
なくなり、結果として差異は大きくなる。この差異に基
づいて液ポンプ8に異常が生じているかどうかを判定す
る。
【0087】次に、異常判定手段15は異常信号を受け
取ると、液ポンプ回路の状態は異常であると判断する。
そうすると、運転制御手段14は、第1及び第2の開閉
弁及び四方弁22を制御し、圧縮機回路を選択し、上述
したヒートポンプ暖房運転を行う。
【0088】このように、本実施の形態においては上述
した構成をしているので、液ポンプ8が停止しても圧縮
機3によってヒートポンプ暖房運転を行うことができる
ので、被空調空間の環境が悪化することがない。
【0089】また、異物の噛み込みなどでモータの負荷
トルクが異常に増大した場合に、電流検知によって液ポ
ンプ8を停止し、圧縮機運転モードへと移行するので、
ポンプ入力電流増大によるモータ焼損などの危険性を回
避できる。
【0090】更に、本実施の形態では、液ポンプ8の摩
耗粉の吐出量を検知し、一定量を超えると圧縮機運転に
切り換えているので、異常摩耗が進行し、発生した摩耗
粉が回路中へ放出されるという状況を考えると、絞り装
置の閉塞による故障や、圧縮機3内部への磨耗粉侵入に
よる圧縮機サイクルの故障をも回避できる。
【0091】また、冷媒搬送手段として圧縮機3と液ポ
ンプ8双方を有し、冷媒加熱器23による暖房運転を行
う空気調和装置においても、前記と同様の効果が得られ
るとともに、液ポンプ8に不具合が生じた際には圧縮機
3による暖房運転を行うので、暖房機能が失われること
がなく、快適な環境を維持できる。
【0092】実施の形態4.本実施の形態において、実
施の形態1と同一の符号を付した箇所は同一または相当
部分を示す。図4は、この発明の他の実施の形態におけ
る、空気調和装置を示すブロック構成図であり、特に、
夜間電力などを用いた場合による冷房運転を行う空気調
和装置を示したものである。図において、5a〜5cは
後述する各室内熱交換器6a〜6cの上流側である液ポ
ンプ8側に各々設けた絞り装置、6a〜6cは実施の形
態1と同等の室内熱交換器、31は後述する蓄熱槽3
2、第1及び第2の開閉弁33、34、液ポンプ8によ
り構成された蓄熱ユニット、32は液ポンプ8の冷媒を
吸引する側に設けられた蓄熱槽、33及び34は蓄熱槽
32及び液ポンプ8を挟むように設けられた第1及び第
2の開閉弁、35は蓄熱槽32中の伝熱管中間に設置さ
れた第7の温度検出手段、36は蓄熱槽32中の伝熱管
の液ポンプ8側吐出口に設けられた第8の温度検出手段
である。
【0093】本実施の形態における冷媒の回路は、冷房
時において冷媒が、圧縮機3、四方弁22、室外熱交換
器4、室外側の絞り装置5、室内側の絞り装置5aから
5c、室内熱交換器6a〜6c、四方弁22、アキュム
レータ7の順に流れるような閉回路に、更に室内ユニッ
ト2と室外ユニット1の間に室内熱交換器6a〜6cに
対して並列になるように第1の開閉弁33、蓄熱槽3
2、液ポンプ8、第2の開閉弁34を接続した構成をし
ている。
【0094】また、圧縮機回路は、第1の開閉弁33及
び第2の開閉弁34を共に閉止し、室外側の絞り装置
5、室内側の絞り装置5a〜5cを開放した際に、圧縮
機3、室外熱交換器4、絞り装置5、室内熱交換器6a
〜6c、アキュムレータ7の回路として形成される。一
方、液ポンプ回路は、第1の開閉弁33及び第2の開閉
弁34を共に閉止し、室外側の絞り装置5、室内側の絞
り装置5a〜5cを開放した場合、即ち、室外熱交換器
4、圧縮機3、四方弁22をバイパスし、液ポンプ8、
室内熱交換器6a〜6c、蓄熱槽32を循環する回路と
して形成される。
【0095】尚、図4において、第7及び第8の温度検
知手段35、36以外の各温度検知手段と制御手段13
とを結ぶ線は図1と同様であり、本実施の形態において
使用しない各温度検出手段は、図の煩雑を避ける為省略
している。また、運転制御手段14は圧縮機3、液ポン
プ8、第1及び第2の開閉弁33、34、絞り装置5a
〜5cと夫々制御する為に接続されている。
【0096】(1)圧縮機による冷房運転 この場合には、圧縮機回路が選択され圧縮機運転が行わ
れる。まず、運転制御手段14が、第1及び第2の開閉
弁33、34を閉止し、室外側の絞り装置5を開放す
る。この後の動作は実施の形態1若しくは実施の形態2
と同様なので説明は省略する。
【0097】(2)液ポンプによる冷房運転 この場合には、液ポンプ回路が選択され液ポンプ運転に
よる暖房運転が行われる。まず、蓄熱槽32は夜間電力
等を用いて冷水や氷を蓄える。次に、この蓄えられた熱
量を取り出す放熱運転を行う。この際、運転制御手段1
4は、第1及び第2の開閉弁33、34を開放し、室外
側の絞り装置5を閉止し、液ポンプ回路を形成する。
【0098】次に、液ポンプ8を作動させる。これによ
り、蓄熱槽32にて凝縮した液冷媒が循環することとな
る。即ち、液ポンプ8から吐出された液冷媒は、各室内
熱交換器6a〜6cの入口に設置された室内側絞り装置
5a〜5cを通って室内熱交換器6a〜6cに流入し、
室内空気と熱交換してガス冷媒となる。そのガス冷媒は
蓄熱槽32に流入し、予め貯えられた冷熱によって凝縮
し、液冷媒となって再び液ポンプ8に吸引される。
【0099】ここで、複数の室内熱交換器6a〜6cに
はそれぞれの能力に見合った冷媒流量を得るため、室内
側絞り装置5a〜5cが設置されており、これらはそれ
ぞれの冷媒流量が適正に、例えば室内熱交換器出口冷媒
の乾き度がちょうど1になるように制御されている。
【0100】この時、液ポンプ運転中は実施の形態1と
同様に液ポンプ回路の異常が生じているか否かを常時監
視している。即ち、異常判定手段15は各種検知手段か
ら異常信号が出力されているか判断し、出力されている
場合には、圧縮機回路による運転に切り換える。尚、各
種検出手段のうち、電流変化検知手段17、異常摩耗検
知手段18は実施の形態1と同様の動作を行う。
【0101】更に、流量変化検知手段16が、流量計を
用いて直接液ポンプ8からの冷媒の吐出流量を求める動
作についても実施の形態1と同様である。よって、実施
の形態1と異なる、即ち、流量変化検知手段16が、温
度検知手段を用いて間接的に冷媒の流量を求める動作に
ついてのみ説明する。尚、動作としては室内熱交換器6
a〜6cにおける冷媒の温度変化から流量を求める場合
と蓄熱槽32における冷媒の温度変化から流量を求める
場合の二通り説明するが、どちらの方法を採用しても構
わない。
【0102】まず、室内熱交換器6a〜6cにおける冷
媒の温度変化から流量を求める場合について説明する。
もし、液ポンプ8に異常が生じ、要求された流量を吐出
できなくなると、室内が絞り装置5a〜5cを全開にし
ても熱交換器6a〜6cの出口冷媒は過熱してしまい、
乾き度1前後の状態に制御不可能となる。この時、ま
ず、第3の温度検知手段20cから室内熱交換器6a〜
6c内の冷媒の蒸発温度、即ち室内熱交換器中間温度を
検知する。
【0103】次に、第4の温度検知手段20dによって
室内熱交換器6a〜6cの出口における冷媒の温度、即
ち室内熱交換器出口温度を検知する。次に、流量変化検
知手段16は、これら室内熱交換器中間温度と室内熱交
換器出口温度とを読み取り、冷媒の過熱度と求める。こ
の状況を検知して、その過熱度が許容値としての所定の
値以上となった場合に異常判定手段15に対して異常信
号を出力する。
【0104】次に、異常判定手段15により液ポンプ回
路の状態が異常であると判定されると、運転制御手段1
4は第1及び第2の開閉弁33、34を閉止し、圧縮機
3、室外熱交換器4、室外側絞り装置5、室内熱交換器
6a〜6c、アキュムレータ7のように循環する経路を
形成して圧縮機3を運転する。この後の動作は実施の形
態1と同様なので説明は省略する。
【0105】まず、室内熱交換器6a〜6cにおける冷
媒の温度変化から流量を求める場合について説明する。
まず、蓄熱槽32中の伝熱管中間に設置された第7の温
度検出手段35によって冷媒の凝縮温度である中間温度
を検知しする。また、液ポンプ吸引側に設置された第8
の温度検出手段36によって液冷媒の温度を検知する。
次に、流量変化検知手段16は、検知された各温度の温
度差から液ポンプ吸引冷媒の過冷却度を演算する。ここ
で、もし液ポンプ回路に異常が生じ、冷媒の流量が減少
したとすると、冷媒が通常よりも長い時間をかけて蓄熱
槽32を通過することとなる。つまり、冷媒は通常以上
に冷却される。よって、この過冷却度は冷媒流量が低下
すると増大する傾向にあり、冷媒の流量の算出に使用で
きる。つまり、この過冷却度に許容値を設定しておき、
それを目安にすれば良いことは明らかである。次に、流
量変化検知手段16は、算出した過冷却度と設定してお
いた許容値とを比較し、許容値より大きいか否かで流量
の判断を行う。
【0106】尚、本実施の形態において、液ポンプ8を
熱交換器出口冷媒の乾き度がちょうど1になるように制
御していたが、複数の室内ユニット2のうち、稼働中で
ある室内ユニット2の合計容量から必要流量を演算し、
それとなるよう吐出流量を制御しても良い。
【0107】このように、本実施の形態においては上述
した構成をしているので、液ポンプ8が停止しても圧縮
機3によってヒートポンプ冷房運転を行うことができる
ので、被空調空間の環境が悪化することがない。また、
異物の噛み込みなどでモータの負荷トルクが異常に増大
した場合に、電流検知によって液ポンプ8を停止し、圧
縮機運転モードへと移行するので、ポンプ入力電流増大
によるモータ焼損などの危険性を回避できる。
【0108】更に、本実施の形態では、液ポンプ8の摩
耗粉の吐出量を検知し、一定量を超えると圧縮機運転に
切り換えているので、異常摩耗が進行し、発生した摩耗
粉が回路中へ放出されるという状況を考えると、絞り装
置の閉塞による故障や、圧縮機3内部への磨耗粉侵入に
よる圧縮機サイクルの故障をも回避できる。
【0109】また、特別な部品の追加なしに信頼性が向
上し、また、液ポンプ8の故障が発生しても交換は液ポ
ンプユニットのみであり、他の部品を交換する必要がな
いため、リサイクル性が向上する。
【0110】また、冷媒搬送手段として圧縮機3と液ポ
ンプ8双方を有する蓄熱型空気調和装置において、液ポ
ンプ8によって放熱運転を行う際にも前記と同様の効果
が得られる。
【0111】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、第1の
発明に係る空気調和装置は、圧縮機、凝縮器、絞り装置
及び蒸発器を接続した圧縮機回路と、液ポンプ、前記凝
縮器、前記蒸発器を接続した液ポンプ回路とから構成さ
れる空気調和装置において、前記圧縮機回路若しくは前
記液ポンプ回路を選択する回路選択手段と、前記液ポン
プの運転状況を検知する液ポンプ運転検知手段と、前記
液ポンプ運転検知手段の検知結果を基にして前記回路選
択手段を制御し、前記液ポンプ回路異常が生じた場合
に、電流検知によって液ポンプ8を停止し、圧縮機運転
モードへと移行することができる。
【0112】第2の発明に係る空気調和装置は、第1の
発明において前記液ポンプ運転検知手段が、前記液ポン
プから吐出される冷媒の流量を検知する流量変化検知手
段と、前記液ポンプへの入力電流値を検知する電流変化
検知手段と、前記液ポンプから吐出される摩耗粉の量を
検知する異常摩耗検知手段とのうち少なくとも1つ以上
から構成されるので、液ポンプ回路に異常が生じた場合
に、電流検知によって液ポンプ8を停止し、圧縮機運転
モードへと移行することができる。
【0113】第3の発明に係る空気調和装置は、圧縮
機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器を接続した圧縮機回路
と、液ポンプ、前記凝縮器、前記蒸発器を接続した液ポ
ンプ回路とから構成される空気調和装置において、前記
圧縮機回路若しくは前記液ポンプ回路を選択する回路選
択手段と、冷媒と周囲の空気との間で熱交換を行う前記
蒸発器にて熱交換された周囲の空気の温度を検知する温
度検出手段と、前記液ポンプの運転状況を検知する液ポ
ンプ運転検知手段と、前記液ポンプ前記温度検知手段の
検知結果を基にして前記回路選択手段を制御し、前記液
ポンプ回路から前記圧縮機回路に切り替える運転制御手
段とを備え、前記温度検知手段は、前記熱交換された空
気の温度と所定の温度とを比較し、この比較結果から流
量を検知するので、流量計などを用いず流量を間接的に
求めることができる。
【0114】第4の発明に係る空気調和装置は、圧縮
機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器を接続した圧縮機回路
と、液ポンプ、前記凝縮器、前記蒸発器を接続した液ポ
ンプ回路とから構成される空気調和装置において、前記
圧縮機回路若しくは前記液ポンプ回路を選択する回路選
択手段と、冷媒と周囲の空気との間で熱交換を行う前記
蒸発器にて熱交換された冷媒の温度を検知する温度検知
手段と、前記温度検知手段で検知された冷媒の温度と所
定の温度とを比較して前記回路選択手段を制御し、前記
液ポンプ回路から前記圧縮機回路に切り替える運転制御
手段とを備えたので、流量計を用いず温度検知手段によ
って間接的に流量を求め、液ポンプ運転から圧縮機運転
に切り換えることができる。
【0115】第5の発明に係る空気調和装置は、第4の
発明において前記所定の温度が、前記蒸発器の中間温度
であるので、流量計を用いず温度検知手段によって間接
的に流量を求め、液ポンプ運転から圧縮機運転に切り換
えることができる。
【0116】第6の発明に係る空気調和装置は、圧縮
機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器を接続した圧縮機回路
と、液ポンプ、前記凝縮器、前記蒸発器を接続した液ポ
ンプ回路とから構成される空気調和装置において、前記
液ポンプ回路内の前記液ポンプの吐出口に設けられ、前
記液ポンプから吐出される前記冷媒中の異物を捕捉する
フィルタと、前記液ポンプと前記フィルタとの間に設け
られ、前記液ポンプから吐出される圧力値を検知する圧
力検知手段と、前記圧縮機回路若しくは前記液ポンプ回
路を選択する回路選択手段と、前記圧力検知手段により
検出された圧力値に基にして前記回路選択手段を制御
し、前記液ポンプ回路から前記圧縮機回路に切り替える
運転制御手段とを備えたので、液ポンプの異常摩耗が進
行し、発生した摩耗粉が回路中へ放出され、絞り装置の
閉塞による故障や、圧縮機3内部への磨耗粉侵入等によ
る圧縮機サイクルの故障を回避できる。
【0117】第7の発明に係る空気調和装置は、第1乃
至第6の発明において、前記液ポンプが、浸漬型の渦流
ポンプを液タンク8b内に複数台搭載して構成されるの
で、1台当りの液ポンプ寿命が比較的短い場合において
も所定の寿命の液ポンプユニットとすることができる。
【0118】第8の発明に係る空気調和装置は、第1乃
至第6の発明において、前記液ポンプが、着脱可能な構
造であるので、液ポンプが故障した際に、冷媒を漏らす
こと無く交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の空気調和装置のブ
ロック構成図。
【図2】 この発明の実施の形態1の液ポンプの構成
図。
【図3】 この発明の実施の形態2の空気調和装置のブ
ロック構成図。
【図4】 この発明の実施の形態3の空気調和装置のブ
ロック構成図。
【図5】 従来の技術における空気調和装置の冷媒の回
路図。
【符号の説明】
1 室外ユニット、2 室内ユニット、3 圧縮機、4
凝縮器(室外熱交換器)、5、5a〜5c 絞り装
置、6、6a〜6c 蒸発器(室内熱交換器)、7アキ
ュムレータ、8 液ポンプ、8a 浸漬型渦流ポンプ、
8b 液タンク、9 フィルタ、10 逆止弁、11
圧縮機側開閉弁、12 液ポンプ側開閉弁、13 制御
装置、14 運転制御手段、15 異常判定手段、16
流量変化検知手段、17 電流変化検知手段、18
異常摩耗検知手段、19 異常表示手段、20a、20
b、20c、20d、20e、20f 第1〜第6の温
度検知手段、21 圧力検知手段、22 四方弁、23
冷媒加熱器、24〜25第1〜第2の開閉弁、31
蓄熱ユニット、32 蓄熱槽、33〜34 第1〜第2
の開閉弁、35〜36 第7〜第8温度検出手段、4
1、42、43 第1〜第3の開閉弁。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器を
    接続した圧縮機回路と、液ポンプ、前記凝縮器、前記蒸
    発器を接続した液ポンプ回路とから構成される空気調和
    装置において、前記圧縮機回路若しくは前記液ポンプ回
    路を選択する回路選択手段と、前記液ポンプの運転状況
    を検知する液ポンプ運転検知手段と、前記液ポンプ運転
    検知手段の検知結果を基にして前記回路選択手段を制御
    し、前記液ポンプ回路から前記圧縮機回路に切り替える
    運転制御手段とを備えたことを特徴とする空気調和装
    置。
  2. 【請求項2】 前記液ポンプ運転検知手段は、前記液ポ
    ンプから吐出される冷媒の流量を検知する流量変化検知
    手段と、前記液ポンプへの入力電流値を検知する電流変
    化検知手段と、前記液ポンプから吐出される摩耗粉の量
    を検知する異常摩耗検知手段とのうち少なくとも1つ以
    上から構成されることを特徴とする請求項1記載の空気
    調和装置。
  3. 【請求項3】 圧縮機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器を
    接続した圧縮機回路と、液ポンプ、前記凝縮器、前記蒸
    発器を接続した液ポンプ回路とから構成される空気調和
    装置において、前記圧縮機回路若しくは前記液ポンプ回
    路を選択する回路選択手段と、冷媒と周囲の空気との間
    で熱交換を行う前記蒸発器にて熱交換された周囲の空気
    の温度を検知する温度検出手段と、前記温度検知手段の
    検知結果を基にして前記回路選択手段を制御し、前記液
    ポンプ回路から前記圧縮機回路に切り替える運転制御手
    段とを備えたことを特徴とする空気調和装置。
  4. 【請求項4】 圧縮機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器を
    接続した圧縮機回路と、液ポンプ、前記凝縮器、前記蒸
    発器を接続した液ポンプ回路とから構成される空気調和
    装置において、前記圧縮機回路若しくは前記液ポンプ回
    路を選択する回路選択手段と、冷媒と周囲の空気との間
    で熱交換を行う前記蒸発器にて熱交換された冷媒の温度
    を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段で検知さ
    れた冷媒の温度と所定の温度とを比較して前記回路選択
    手段を制御し、前記液ポンプ回路から前記圧縮機回路に
    切り替える運転制御手段とを備えたことを特徴とする空
    気調和装置。
  5. 【請求項5】 前記所定の温度は、前記蒸発器の中間温
    度であることを特徴とする請求項4記載の空気調和装
    置。
  6. 【請求項6】 圧縮機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器を
    接続した圧縮機回路と、液ポンプ、前記凝縮器、前記蒸
    発器を接続した液ポンプ回路とから構成される空気調和
    装置において、前記液ポンプ回路内の前記液ポンプの吐
    出口に設けられ、前記液ポンプから吐出される前記冷媒
    中の異物を捕捉するフィルタと、前記液ポンプと前記フ
    ィルタとの間に設けられ、前記液ポンプから吐出される
    圧力値を検知する圧力検知手段と、前記圧縮機回路若し
    くは前記液ポンプ回路を選択する回路選択手段と、前記
    圧力検知手段により検出された圧力値に基にして前記回
    路選択手段を制御し、前記液ポンプ回路から前記圧縮機
    回路に切り替える運転制御手段とを備えたことを特徴と
    する空気調和装置。
  7. 【請求項7】 前記液ポンプは、浸漬型の渦流ポンプを
    液タンク内に複数台搭載して構成されることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項6記載の空気調和装置。
  8. 【請求項8】 前記液ポンプは、着脱可能な構造である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6記載の空気調和
    装置。
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