JP2001261982A - レーザ・マーキング可能なプラスチック - Google Patents

レーザ・マーキング可能なプラスチック

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JP2001261982A
JP2001261982A JP2000383506A JP2000383506A JP2001261982A JP 2001261982 A JP2001261982 A JP 2001261982A JP 2000383506 A JP2000383506 A JP 2000383506A JP 2000383506 A JP2000383506 A JP 2000383506A JP 2001261982 A JP2001261982 A JP 2001261982A
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plastic
markable plastic
markable
graphite particles
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JP2000383506A
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Helge Kniess
クニース ヘルガ
Dieter Heinz
ハインツ ディーター
Reiner Delp
デルプ ライナー
Gerhard Pfaff
プファフ ゲルハート
Matthias Kuntz
クンツ マティアス
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Merck Patent GmbH
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Merck Patent GmbH
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K9/00Use of pretreated ingredients
    • C08K9/02Ingredients treated with inorganic substances
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/267Marking of plastic artifacts, e.g. with laser

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  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ光に露光した場合に高いコントラスト
の白いマーキングを付与することができるレーザ・マー
キング可能なプラスチックを提供する。 【解決手段】 ドーパントとして1種または2種以上の
被覆を有するグラファイト粒子を含むレーザ・マーキン
グ可能なプラスチック。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドーパントとして
1種または2種以上の被覆を有するグラファイト粒子を
含むレーザ・マーキング可能なプラスチックに関する。
【0002】
【従来の技術】製品の識別は、ほぼすべての産業分野で
ますます重要になってきている。例えば、プラスチック
またはプラスチック・フィルムに、製造日、有効期限、
バー・コード、会社のロゴ、製造番号等を付けることが
しばしば必要である。現在、これらのマーキングは主
に、印刷、ホットスタンプ、他のスタンプ法、またはラ
ベリングなどの従来の技術を用いて行われている。しか
しながら、特にプラスチックに関して、増大する重要性
は、レーザを用いてマーキングする非接触的、非常に高
速、かつ、柔軟な方法にあると考えられている。この技
術を用いて、非平面の表面上でさえバー・コードなどの
図柄の刻印を高速で付けることが可能である。プラスチ
ック製品自体の内部に刻印があるため、永続的に耐摩耗
性がある。
【0003】今まで、多くのプラスチック、例えばポリ
オレフィンおよびポリスチレンは、レーザでマーキング
することは困難または不可能であった。10.6μmの
領域の赤外線光を発するCO2レーザは、ポリオレフィ
ンおよびポリスチレン上には、非常に高い出力を用いて
も、非常に薄くほとんど判読不可能なマークを付けるこ
としかできない。ポリウレタンエラストマーおよびポリ
エーテルエステルエラストマーの場合には、Nd−YA
Gレーザで相互作用は起こらないが、CO2レーザを用
いると刻印が生じる。プラスチックがすべてのレーザ光
を反射または透過するのを許容することはできない。と
いうのは、その場合には相互作用が起こらないからであ
る。しかし、過度に強い吸収が起こってはならない。と
いうのは、この場合には、プラスチックが蒸発し、刻印
のみが残るからである。レーザ光線の吸収およびその結
果の材料との相互作用は、プラスチックの化学構造およ
び用いられるレーザ波長により異なる。プラスチックを
レーザ刻印可能にするために吸収体などの適切な添加剤
を添加することがしばしば必要である。
【0004】レーザによるプラスティックの識別に、C
2レーザの他に、Nd:YAGレーザがますます使用
されるようになっている。通常用いられるYAGレーザ
は、固有の波長1064nmまたは532nmを有する
パルス・エネルギー光線を発する。高速な刻印手順中に
十分な反応を示すためには、吸収体物質は、この特定の
NIR領域で顕著な吸収を有さなければならない。
【0005】レーザ・マーキングにドーパントとしてグ
ラファイトを使用することは、例えば欧州特許第005
3256号またはWO94/12352により知られて
いる。これらのマーキングは、黒いプラスチック表面上
の薄いマーキングである。しかしながら、グラファイト
の欠点は、レーザ刻印によって黒い背景に灰色がかった
茶色の刻印しか得られず、したがって刻印が十分なコン
トラストを欠いていることである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、レーザ光に露光した場合に高いコントラストの
白いマーキングを付与することができるレーザ・マーキ
ング可能なプラスチックを見出すことである。レーザに
より衝撃を与えると、充填剤はレーザ・エネルギーの吸
収を高め、かつ/またはガスの生成をもたらし、したが
って、更に泡を形成することによってコントラストを改
善しなければならない。
【0007】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、CaC
3、CaSO4、Fe34、またはターンブル青で被覆
されたグラファイトなどの被覆グラファイト粒子を用い
ると、プラスチックのレーザ・マーキング性、特にマー
キングのコントラストを改善することが可能であること
が見出された。被覆されていないグラファイトと比較し
て、得られたマーキングは極めて淡く、かつ同時にエネ
ルギー密度が低い。
【0008】
【発明の実施の形態】ポリマー系に対して0.01から
4重量%、好ましくは0.3から2.5重量%、特に
0.5から2重量%の濃度で被覆グラファイトを添加す
ることによって、熱可塑性物質をレーザ・マーキングす
る間に高コントラストが達成される。
【0009】もちろん、プラスチック中のドーパント濃
度は用いられるポリマー系により異なる。実質的に、少
量の被覆グラファイトではポリマー系は改質せず、その
加工性に影響はない。
【0010】プラスチックに着色剤を添加することも可
能であり、どんな色の種類も可能であり、と同時にレー
ザ・マーキングを確実に保持する。適切な着色剤は、着
色顔料、白色顔料、黒色顔料、効果顔料(effect
pigment)、および特に着色金属酸化物顔料、
さらに有機顔料および染料である。
【0011】被覆されていないグラファイトは、例えば
Merck KGaAから市販されている。本発明にお
けるグラファイトは板状または不定形であってよい。
【0012】適切なグラファイト・ラメラは、約0.1
から200μm、特に0.5から20μmの平均粒径を
有し、不定形のグラファイト粒子は、約0.1から20
0μm、特に1から50μmの平均粒径を有する。
【0013】それ自体既知の方法で、グラファイト粒子
に被覆を施す。例えば、ターンブル青の場合、高温、好
ましくは50℃を超える温度、および適切なpH、好ま
しくは6未満で、撹拌しながらK3[Fe(CN)6]水
溶液および鉄(II)塩水溶液を用いてグラファイトの
水性懸濁液を処理することによって被覆を行うことがで
きる。同時に、塩基で滴定してpHを一定に維持する。
被覆した顔料を吸引濾過し、洗浄、乾燥する。特性を改
善するためにアニオンおよび/または非イオン界面活性
剤を添加するのはしばしば当を得ている。
【0014】層の厚さは、10から500nm、好まし
くは20から200nm、特に20から150nmであ
る。
【0015】CaCO3、CaSO4、ターンブル青また
は(Sn、Sb)O2で被覆されたグラファイトが、特
にレーザ・マーキングに適している。所望により、Si
2の中間層、SnO2の中間層、および/またはTiO
2の中間層を導入することもできる。
【0016】特に好ましいドーパントは以下の組成: グラファイト(基体)+TiO2+CaCO3 グラファイト(基体)+TiO2+CaSO4 グラファイト(基体)+TiO2+ターンブル青 グラファイト(基体)+TiO2+SiO2+(Sn、S
b)O2 グラファイト(基体)+SnO2+カーボン・ブラック
+TiO2 グラファイト(基体)+ターンブル青を有する。
【0017】既知のいずれかの熱可塑性プラスティッ
ク、例えばUllmann著、Verlag VCH,
Vol.15,p.457(参照)に記載の熱可塑性プ
ラスティックを、レーザ・マーキングに用いることがで
きる。適切なプラスチックの例としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンポリアミド、ポリエステル、ポリエ
ステルエステル、ポリエーテルエステル、ポリフェニレ
ンエーテル、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタラ
ート、ポリメタクリル酸メチル、ポリビニルアセター
ル、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン(ABS)、アクリロニトリル−スチレン−アク
リレート(ASA)、ポリカーボネート、ポリエーテル
スルホン、ポリエーテルケトン、およびこれらの混合物
および/またはコポリマーが挙げられる。
【0018】プラスチック・ペレットをドーパントと混
合し、続いて、熱に曝して付形することにより、熱可塑
性プラスティック内に被覆グラファイト・ラメラを組み
込む。ドーパントを組み込む際、所望によりプラスチッ
ク・ペレットを、用いる作業温度に耐性がある定着剤、
有機ポリマー相溶性溶媒、安定剤、および/または界面
活性剤で処理することができる。通常、ドープされたプ
ラスチック・ペレットは、プラスチック・ペレットを適
切なミキサ中に置き、任意の添加剤でこれらを湿潤し、
次いでドーパントを添加して組み込むことによって製造
される。一般に、プラスチックは着色濃縮物(マスター
バッチ)または化合物を用いて着色される。次いで、得
られた混合物を直接、押出し成形機または射出成形機で
加工することが可能である。加工の際に形成した成型物
は、非常に均一なドーパント分布を有する。次いで、適
切なレーザでレーザ・マーキングを行う。
【0019】本発明は、また熱可塑性物質をドーパント
と混合し、次いで熱に曝して形づくることを特徴とす
る、本発明のレーザ・マーキング可能なプラスチックを
製造する方法をも提供する。
【0020】レーザによる刻印方法は、パルス・レーザ
光線、好ましくはNd:YAGレーザの経路に試験片を
置くような方法である。CO2レーザによる、例えばマ
スク技術を用いることによる刻印もまた可能である。そ
の波長が用いる顔料の高い吸収領域内にある他の従来の
種類のレーザによって、所望の結果もまた達成すること
ができる。得られるマーキングは、照射時間(またはパ
ルス・レーザの場合には、パルスの数)、レーザにより
放出される出力、および用いられるポリマー系によって
も決定される。用いるレーザの出力は、特定の用途によ
って異なり、特定のいずれかの場合にも、当業者によっ
て容易に決定することが可能である。
【0021】一般に、用いられるレーザは、157nm
から10.6μmの領域、好ましくは532nmから1
0.6μmの領域内の波長を有する。本明細書で挙げら
れる例は、CO2レーザ(10.6μm)、Nd:YA
Gレーザ(1064または532nm)、およびパルス
紫外線レーザである。エキシマー・レーザは以下の波長
を有する。F2エキシマー・レーザ:157nm、Ar
fエキシマー・レーザ:193nm、KrClエキシマ
ー・レーザ:222nm、KrFエキシマー・レーザ:
248nm、XeClエキシマー・レーザ:308n
m、XeFエキシマー・レーザ:351nm、および周
波数逓倍Nd:YAGレーザ:波長355nm(3倍周
波数)または265nm(4倍周波数)。特に、Nd:
YAGレーザ(1064または532nm)およびCO
2レーザを用いることが好ましい。一般に、用いられる
レーザのエネルギー密度は、0.3mJ/cm2から5
0J/cm2、好ましくは0.3mJ/cm2から10J
/cm2の範囲内である。
【0022】0.3J/cm2から10J/cm2のエネ
ルギー密度を達成する被覆されていないグラファイト粒
子と対比して、本発明のドーパントによって、より低い
エネルギー密度でより淡いマーキングを生じる。
【0023】一般に、パルス・レーザを用いる場合、パ
ルス周波数は1から30kHzの範囲内である。本発明
のプロセスに用いるのに可能な、対応するレーザは市販
されている。
【0024】プラスチックに刻印するために、従来の印
刷工程を今まで用いてきたいずれの分野においても、本
発明の着色したプラスチックを用いることができる。例
えば、本発明のプラスチックから製造した成型物を電気
産業、電子産業、または自動車産業で用いることが可能
である。レーザ光を利用して、ケーブル、電線、装飾
片、または加熱、換気もしくは冷却領域の機能部分上、
または本発明のプラスチックからなるスイッチ、プラ
グ、レバー、もしくはハンドル上のアクセスが困難な場
所にでさえ、識別マーキングまたは刻印マーキングを製
作することが可能である。本発明のポリマー系は、食品
および飲料分野または玩具分野の包装容器に用いること
もまた可能である。包装容器上のマーキングは、拭くこ
とおよび引掻きに対する耐性、下流滅菌工程に耐性があ
り、衛生上清潔な方法のマーキング・プロセスによって
施すことができる。完全なラベルの図柄は、再利用可能
な系の包装容器に、耐久性を有するよう施すことができ
る。レーザ刻印の他の重要な用途分野は、家畜の認識票
または耳標として知られる動物用の個々の識別マーキン
グを製作するプラスチックをマーキングする分野であ
る。具体的に言えば、その動物に関する情報がバーコー
ド・システムによって蓄積される。必要な場合には、ス
キャナを用いて情報を呼び出すことができる。何年間か
動物に付けられたままの認識票もあるため、刻印は高い
耐久性がなければならない。
【0025】したがって、本発明のプラスチックからな
るプラスチック製品または成型物はレーザ・マーキング
することが可能である。
【0026】
【実施例】以下の実施例は、本発明を例示的に示すもの
であり、本発明を制限するものではない。与えられたパ
ーセンテージは重量によるものである。
【0027】実施例1 細かい粉末状のグラファイト(不定形グラファイト粒
子、粒径約50μm、Merck KGaAから市販)
100gを、撹拌しながら脱イオン水に懸濁し、75℃
に加熱する。アニオン界面活性剤(Henkelから市
販のTexapon N28)1gと非イオン界面活性
剤(Merck KGaAから市販のBrij 30)
1gを添加し、5分間撹拌することによって混合する。
20% H 2SO4を用いてpHを4.0に調整し、次い
で、K3[Fe(CN)6]水溶液(脱イオン水約750
mlにK3[Fe(CN)6]60.04gを溶解)とF
eSO4水溶液(FeSO4・7H2O 76.06gと
NH4Cl 12.7gを20% H2SO4 23ml
で酸性化した脱イオン水に溶解、全容量750ml)を
1滴ずつ、別々であるが同時に添加する。10%(NH
42CO3溶液を用いて、pHを一定に保つ。
【0028】溶液の添加が完了したら、撹拌をさらに3
0分間続ける。次いで、懸濁液を吸引濾過し、塩が無く
なるまで脱イオン水で洗浄する。次いで、顔料を110
℃で15時間乾燥し、100μmスクリーンを通してふ
るいにかける。
【0029】実施例2 射出成形の際、実施例1の被覆グラファイト0.5%を
加えることによってPPペレット(HDPP、DSMか
ら市販のStamylen PPH 10)を加工す
る。エネルギー密度7J/cm2のCO2レーザによって
刻印した後、銘板には白い、耐摩耗性の刻印が示され
る。
【0030】実施例3(比較例) 射出成形の際、グラファイト(Merck KGaAか
ら市販の不定形グラファイト粒子、粒径約50μm)
0.5%を加えることによってPPペレット(HDP
P、DSMから市販のStamylen PPH 1
0)を加工する。CO 2レーザによって刻印した後、コ
ントラストが実施例2におけるよりも乏しい刻印が銘板
に示される。
【0031】実施例4 細かい粉末状のグラファイト(不定形グラファイト粒
子、粒径約50μm、Merck KGaAから市販)
100gを、脱イオン水に懸濁し、撹拌しながら75℃
に加熱する。アニオン界面活性剤(Henkelから市
販のTexapon N28)1gと非イオン界面活性
剤(Merck KGaAから市販のBrij 30)
1gを添加し、5分間撹拌することによって混合する。
37% HClを用いてpHを2.2に調整し、次い
で、TiCl4溶液(400g/l)100mlを1滴
ずつグラファイト懸濁液に添加する。32%水酸化ナト
リウム溶液を用いて、pHを一定に保つ。次いで、懸濁
液を撹拌しながら30℃まで冷却し、CaCl2溶液
(水500mlにCaCl2・2H2O 146.9gを
溶解)で処理し、撹拌によって混合する。次いで、Na
2CO3溶液(水600mlにNa2CO3 116gを溶
解)を1滴ずつ添加する。
【0032】溶液の添加が完了したら、撹拌をさらに3
0分間続ける。次いで、懸濁液を吸引濾過し、塩が無く
なるまで脱イオン水で洗浄する。次いで、顔料を110
℃で15時間、300℃で30分間乾燥する。
【0033】実施例5 1〜100μmの粒径を有するグラファイト・ラメラ
(西村黒鉛株式会社から市販のPB85)100gを撹
拌しながら脱イオン水に懸濁し、75℃に加熱する。ア
ニオン界面活性剤(Henkelから市販のTexap
on N28)1gと非イオン界面活性剤(Merck
KGaAから市販のBrij 30)1gを添加し、
5分間撹拌することによって混合する。20% H2
4を用いてpHを4.0に調整し、次いで、K3[Fe
(CN)6]水溶液(脱イオン水約750mlにK3[F
e(CN)6]60.04gを溶解)とFeSO4水溶液
(FeSO4・7H2O 76.06gとNH4Cl 1
2.7gを20% H2SO423mlで酸性化した脱イ
オン水に溶解、全容量750ml)を1滴ずつ、別々で
あるが同時に添加する。10%(NH42CO3溶液を
用いて、pHを一定に保つ。
【0034】溶液の添加が完了したら、撹拌をさらに3
0分間続ける。次いで、懸濁液を吸引濾過し、塩が無く
なるまで脱イオン水で洗浄する。次いで、顔料を110
℃で15時間乾燥し、100μmスクリーンを通してふ
るいにかける。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C01B 31/04 101 C01B 31/04 101B (71)出願人 591032596 Frankfurter Str. 250, D−64293 Darmstadt,Fed eral Republic of Ge rmany (72)発明者 ヘルガ クニース ドイツ連邦共和国 64271 ダルムシュタ ット メルク カーゲーアーアー内 (番 地なし) (72)発明者 ディーター ハインツ ドイツ連邦共和国 64271 ダルムシュタ ット メルク カーゲーアーアー内 (番 地なし) (72)発明者 ライナー デルプ ドイツ連邦共和国 64271 ダルムシュタ ット メルク カーゲーアーアー内 (番 地なし) (72)発明者 ゲルハート プファフ ドイツ連邦共和国 64271 ダルムシュタ ット メルク カーゲーアーアー内 (番 地なし) (72)発明者 マティアス クンツ ドイツ連邦共和国 64271 ダルムシュタ ット メルク カーゲーアーアー内 (番 地なし)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドーパントとして1種または2種以上の
    被覆を有するグラファイト粒子を含むことを特徴とする
    レーザ・マーキング可能なプラスチック。
  2. 【請求項2】 前記グラファイト粒子が、CaCO3
    CaSO4、ターンブル青、カーボン・ブラック、Ti
    2、および/または(Sn、Sb)O2で被覆されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のレーザ・マーキン
    グ可能なプラスチック。
  3. 【請求項3】 前記グラファイト粒子が1、2、3、ま
    たは4層からなるカバーを有することを特徴とする請求
    項2に記載のレーザ・マーキング可能なプラスチック。
  4. 【請求項4】 前記グラファイト粒子が2種以上の被覆
    を有し、TiO2の中間層、SiO2の中間層、および/
    またはSnO2の中間層を有することを特徴とする請求
    項1から3のいずれか一項に記載のレーザ・マーキング
    可能なプラスチック。
  5. 【請求項5】 用いるドーパントがCaCO3、CaS
    4、ターンブル青、カーボン・ブラック/TiO2、お
    よび/または(Sn、Sb)O2で被覆されたグラファ
    イト・ラメラを含むことを特徴とする請求項1から4の
    いずれか一項に記載のレーザ・マーキング可能なプラス
    チック。
  6. 【請求項6】 ドーパントの割合がポリマー系に対して
    0.01から4重量%であることを特徴とする請求項1
    から5のいずれか一項に記載のレーザ・マーキング可能
    なプラスチック。
  7. 【請求項7】 前記プラスチックがポリエチレン、ポリ
    プロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエステル
    エステル、ポリエーテルエステル、ポリフェニレンエー
    テル、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタラート、
    メタクリル酸ポリメチル、ポリビニルアセタール、ポリ
    スチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
    (ABS)、アクリロニトリル−スチレン−アクリレー
    ト(ASA)、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホ
    ン、ポリエーテルケトン、またはこれらの混合物および
    /またはコポリマーであることを特徴とする請求項1か
    ら6のいずれか一項に記載のレーザ・マーキング可能な
    プラスチック。
  8. 【請求項8】 前記プラスチックが、また着色顔料、白
    色顔料、黒色顔料、効果顔料、および/または染料をも
    含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に
    記載のレーザ・マーキング可能なプラスチック。
  9. 【請求項9】 熱可塑性物質を1種または2種以上の被
    覆を有するグラファイト粒子と混合し、次いで熱に曝し
    て付形することを特徴とする請求項1に記載のレーザ・
    マーキング可能なプラスチックを製造する方法。
  10. 【請求項10】 レーザ光線を用いてマーキングされる
    成型物を製造するための材料としての、請求項1に記載
    のレーザ・マーキング可能なプラスチックの使用。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載のレーザ・マーキング
    可能なプラスチックからなる成型物。
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KR100496947B1 (ko) * 2002-11-18 2005-06-28 한국엔지니어링플라스틱 주식회사 레이저 마킹용 폴리옥시메틸렌 수지 조성물
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