JP2001260445A - ラベルプリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラベル用紙の糊面がラベルプリンタの構成部
材に貼り付かないようにする。 【解決手段】 プラテンローラ３１とこのプラテンロー
ラ３１に近接する方向に付勢されたサーマルヘッド２８
との間に用紙搬送路２６を備え、印字面の裏面を糊面と
したラベル用紙Ｌに印字するラベルプリンタ２１におい
て、サーマルヘッド２８を用紙搬送路２６の下側に配設
し、プラテンローラ３１を用紙搬送路２６の上側に配設
し、ラベル用紙Ｌがその印字面を下向きに糊面を上向き
にして用紙搬送路２６を搬送されるようにした。これに
より、ラベル用紙Ｌが弛んだ際、弛んだラベル用紙Ｌの
下向きになっている面が用紙搬送路２６を形成する部材
に接したとしても、そのラベル用紙Ｌの下向きになって
いる面は印字面であるので、ラベル用紙Ｌが用紙搬送路
２６に貼り付いてしまうことがない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、印字面の裏に糊面
が設けられたラベル用紙に印字して発行するラベルプリ
ンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のラベルプリンタの一例について、
図３を用いて説明する。図３は、従来のラベルプリンタ
１の概略構成を示す縦断右側面図である。

【０００３】ラベルプリンタ１は、筐体２内にプリンタ
部３を備え、筐体２の背面にロール紙ホルダ４を備えて
いる。ロール紙ホルダ４は、ライナレスラベルロールＰ
を回転自在に支持する。ライナレスラベルロールＰは、
印字面の裏が糊面であって長尺状のラベル用紙Ｌがロー
ル状に巻かれてできている。筐体２の正面には、プリン
タ部３で印字されたラベル用紙Ｌが排紙される排紙口５
が形成されている。

【０００４】プリンタ部３は、筐体２の背面側から排紙
口５までラベル用紙Ｌが搬送される用紙搬送路６を備え
ており、用紙搬送路６の上方には、ヘッドブロック７が
配設されている。ヘッドブロック７は、サーマルヘッド
８と、一対のリボンコア９，１０とを有している。リボ
ンコア９，１０は、サーマルヘッド８に掛けられるイン
クリボンＲの各端部を巻き取っている。

【０００５】用紙搬送路６の下方には、サーマルヘッド
８が圧接するプラテンローラ１１が設けられている。プ
ラテンローラ１１は、図示しないモータ等の駆動機構に
よって回転駆動される。

【０００６】用紙搬送路６における排紙口５の直前に
は、ラベル用紙Ｌを手動でカットするためのティアバー
１２が設けられている。オペレータが発行されたラベル
用紙Ｌを斜め上方へ引き上げるようにすると、ティアバ
ー１２によってラベル用紙Ｌがカットされる。

【０００７】このような構造の従来のラベルプリンタ１
では、プラテンローラ１１が回転駆動してラベル用紙Ｌ
を搬送しながら、サーマルヘッド８でラベル用紙Ｌの表
面に印字する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】図３に示すような従来
のラベルプリンタ１では、用紙搬送路６の上方にサーマ
ルヘッド８が配設されており、ラベル用紙Ｌの印字面が
上向きに、糊面が下向きになっている。このため、発行
されたラベル用紙Ｌが下方に垂れた場合に、ラベル用紙
Ｌの印字面の裏の糊面が排紙口５の周囲の部材に貼り付
くことがある。

【０００９】また、ラベル用紙Ｌの先端は重力を受ける
ことにより下方に垂れがちであるため、糊面がプラテン
ローラ１１に覆い被さるような状態になり、糊面とプラ
テンローラ１１との接触面積が大きくなる。このため、
プラテンローラ１１から糊面が剥がれにくく、ラベル用
紙Ｌがプラテンローラ３１に巻き付き易い。

【００１０】さらに、用紙搬送路６内で、ラベル用紙Ｌ
が弛んだ場合、用紙搬送路６を形成する部材６ａに糊面
が貼り付いて、ジャムを起こすことがある。このこと
は、印字位置の都合などによりプラテンローラ１１を反
転させてラベル用紙Ｌをバックフィードさせた場合に起
こり易い。

【００１１】本発明は、ラベル用紙の糊面がラベルプリ
ンタの構成部材に貼り付かないようにすることを目的と
する。

【００１２】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明のラ
ベルプリンタは、プラテンローラとこのプラテンローラ
に近接する方向に付勢されたサーマルヘッドとの間に用
紙搬送路を備え、印字面の裏面を糊面としたラベル用紙
に印字するラベルプリンタにおいて、前記サーマルヘッ
ドを前記用紙搬送路の下側に配設し、前記プラテンロー
ラを前記用紙搬送路の上側に配設し、前記ラベル用紙が
その印字面を下向きに糊面を上向きにして前記用紙搬送
路を搬送されるようにした。

【００１３】このような構成によれば、ラベル用紙が弛
んだ際、弛んだラベル用紙の下向きになっている面が用
紙搬送路を形成する部材に接したとしても、そのラベル
用紙の下向きになっている面は印字面であるので、ラベ
ル用紙が用紙搬送路に貼り付いてしまうことがない。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態につい
て、図１を用いて説明する。図１は、本実施の形態のラ
ベルプリンタ２１の概略構成を示す縦断右側面図であ
る。

【００１５】ラベルプリンタ２１は、筐体２２内にプリ
ンタ部２３を備え、筐体２２の背面にロール紙ホルダ２
４を備えている。ロール紙ホルダ２４は、印字面の裏が
糊面であって長尺状のラベル用紙Ｌがロール状に巻かれ
たライナレスラベルロールＰを回転自在に支持する。筐
体２２の正面には、プリンタ部２３で印字されたラベル
用紙Ｌが排紙される排紙口２５が形成されている。

【００１６】プリンタ部２３は、筐体２２の背面側から
排紙口２５までラベル用紙Ｌが排紙される用紙搬送路２
６を備えており、用紙搬送路２６の下方にはヘッドブロ
ック２７が配設されている。ヘッドブロック２７は、サ
ーマルヘッド２８と、一対のリボンコア２９，３０とを
有している。リボンコア２９，３０には、サーマルヘッ
ド２８に掛けられるインクリボンＲの各端部が巻き取ら
れている。

【００１７】サーマルヘッド２８は、用紙幅方向に沿っ
て並べて設けられた多数の発熱素子を備えている。

【００１８】用紙搬送路２６の下方には、プラテンロー
ラ３１が設けられている。プラテンローラ３１は、その
軸方向を用紙幅方向に平行に設けられており、軸回りに
回転自在に支持されている。ここで、サーマルヘッド２
８は、一端を回動自在に支持されていて、図示しない付
勢部材によりプラテンローラ３１に圧接するように付勢
されている。そしてプラテンローラ３１は、図示しない
モータ等の駆動機構によって回転駆動される。

【００１９】用紙搬送路２６における排紙口２５の直前
には、ラベル用紙Ｌを手動でカットするためのティアバ
ー３２が設けられている。オペレータが発行されたラベ
ル用紙Ｌを斜め下方へ引き下げるようにすると、ティア
バー３２によってラベル用紙Ｌがカットされる。

【００２０】このような構成において、まず、ライナレ
スラベルロールＰは、用紙搬送路２６中でラベル用紙Ｌ
が印字面を下向きに糊面を上向きにして搬送されるよう
に、ロール紙ホルダ２４にセットされる。

【００２１】ラベル用紙Ｌは、プラテンローラ３１が回
転することによって搬送される。そして、搬送されるラ
ベル用紙Ｌに、サーマルヘッド２８によって印字が行わ
れる。

【００２２】印字にあたっては、印字位置を合わせる等
のために、プラテンローラ３１を反転させてラベル用紙
Ｌをバックフィードすることがある。その際、ラベル用
紙Ｌは弛み、その弛み量によっては、ラベル用紙Ｌの下
向きになっている面が用紙搬送路２６を形成する部材に
接触する。ここで本実施の形態では、ラベル用紙Ｌの下
向きになっている面は印字面であるので、用紙搬送路２
６を形成する部材に糊面が貼り付いてジャムを起こすこ
とがない。

【００２３】また、本実施の形態では、ラベル用紙Ｌの
糊面に接するプラテンローラ３１が用紙搬送路２６の上
側に配設されているので、ラベル用紙Ｌの先端が重力を
受けて下方に垂れることにより、糊面とプラテンローラ
３１との接触面積が小さくなるので、プラテンローラ３
１から糊面が剥がれ易くなる。これにより、ラベル用紙
Ｌがプラテンローラ３１に巻き付く不都合が起こりにく
くなっている。

【００２４】印字発行された後のラベル用紙Ｌは、オペ
レータが斜め下方へ引き下げることによって、ティアバ
ー３２によってカットされる。

【００２５】次に、本発明の第二の実施の形態につい
て、図２を用いて説明する。なお、前実施の形態で説明
した部分と同じ部分については同じ符号を用い、詳細な
説明を省略する。

【００２６】本実施の形態のラベルプリンタ４１と前実
施の形態のラベルプリンタ２１との違いは、ティアバー
３２の有無であって、本実施のラベルプリンタ４１には
ティアバー３２が設けられていない。

【００２７】ラベルプリンタ４１の排紙口２５の近傍に
は、カッタ４２が配設されている。そしてその下流側に
は、ラベル貼付機４３が配設されている。

【００２８】ラベル貼付機４３は、図示しないソレノイ
ド等の駆動機構により昇降自在なラベル載置台４４を備
えている。このラベル載置台４４は、カッタ４２がラベ
ル用紙Ｌをカットする位置のやや下に位置しており、こ
のラベル載置台４４上に、カッタ４２でカットされたラ
ベル用紙Ｌが載る。このとき、このラベル用紙Ｌは、ラ
ベル載置台４４上で動かないように、吸引などにより保
持される。

【００２９】このような構成において、ラベル載置台４
４と対面する位置に、ラベル用紙Ｌを貼付する対象物の
ラベル貼付位置を位置させる。そして、ラベルプリンタ
４１でラベル用紙Ｌに印字し、このラベル用紙Ｌをカッ
タ４２でカットし、ラベル用紙Ｌが載置されたラベル載
置台４４を上昇させることによって、対象物にラベル用
紙Ｌを貼付する。

【００３０】

【発明の効果】本発明では、サーマルヘッドを前記用紙
搬送路の下側に配設し、プラテンローラを用紙搬送路の
上側に配設し、ラベル用紙がその印字面を下向きに糊面
を上向きにして用紙搬送路を搬送されるようにしたの
で、ラベル用紙が弛んだ際、弛んだラベル用紙の下向き
になっている面が用紙搬送路を形成する部材に接したと
しても、そのラベル用紙の下向きになっている面は印字
面であるため、ラベル用紙が用紙搬送路に貼り付いてし
まうことを防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一の実施の形態のラベルプリンタの
概略構成を示す縦断右側面図である。

【図２】本発明の第二の実施の形態のラベルプリンタの
運用例を示す縦断右側面図である。

【図３】従来のラベルプリンタの概略構成を示す縦断右
側面図である。

【符号の説明】

２１ ラベルプリンタ ２６ 用紙搬送路 ２８ サーマルヘッド ３１ プラテンローラ Ｌ ラベル用紙

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラテンローラとこのプラテンローラに
   近接する方向に付勢されたサーマルヘッドとの間に用紙
   搬送路を備え、印字面の裏面を糊面としたラベル用紙に
   印字するラベルプリンタにおいて、 前記サーマルヘッドを前記用紙搬送路の下側に配設し、
   前記プラテンローラを前記用紙搬送路の上側に配設し、
   前記ラベル用紙がその印字面を下向きに糊面を上向きに
   して前記用紙搬送路を搬送されるようにしたことを特徴
   とするラベルプリンタ。