JP2001258437A - スピニングリールの釣り糸案内機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 釣り糸案内機構において、第１及び第２ベー
ル支持部材の保護を図る。 【解決手段】 ベールアーム３４は、第１ベール支持部
材４０及び第２ベール支持部材４２と、第１ベール支持
部材４０及び第２ベール支持部材４２を連結するベール
４１と、第１ベール支持部材４０に先端が固定された固
定軸と、固定軸に支持されたラインローラ４４と、固定
軸を覆う固定軸カバー４６とを有している。第１ベール
支持部材４０外周部にはガード部材５０が設けられてい
る。ガード部材５０は、固定軸カバー４６とベール４１
との接合点である基準点Ｐからガード部材５０外周部ま
での最大距離Ｒを半径とする球体内に配置されている。
基準点Ｐからガード部材５０外周部までの距離Ｒａ、Ｒ
ｂは外方に向けて最大距離Ｒより徐々に短くなるように
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、釣り糸案内機構、
特に、第１及び第２ロータアームの先端に糸案内姿勢と
糸開放姿勢とに揺動自在に装着され釣り糸をスプールに
案内するスピニングリールの釣り糸案内機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】スピニングリールには釣り糸をスプール
に案内する釣り糸案内機構が設けられている。釣り糸案
内機構は、第１及び第２ロータアームの先端に装着さ
れ、ロータとともに回転しかつ糸開放姿勢と糸案内姿勢
との間で揺動自在に設けられている。この釣り糸案内機
構は、合成樹脂又はアルミニウム合金やマグネシウム合
金等の軽金属により形成された第１及び第２ベール支持
部材と、第１ベール支持部材の先端に一端が固定された
固定軸と、固定軸の他端に固定された固定軸カバーと、
固定軸カバーに一端が取り付けられたベールと、固定軸
に支持されたラインローラとを備えている。ベールの他
端は第２ベール支持部材の先端に取り付けられている。
このベールの一端は固定軸カバーに挿入固定されてお
り、固定軸カバーとベールとの接合部には段差が生成さ
れている。

【０００３】このような釣り糸案内機構を有するスピニ
ングリールでは、釣り糸をスプールに巻き取る際に、ベ
ールを糸案内姿勢側に揺動させハンドルを回す。する
と、釣り糸はベールに誘導されて固定軸カバーを介して
ラインローラの外周面に案内されて接触する。そして、
釣り糸は、ラインローラに案内されて方向が変えられ、
スプール外周に巻き取られる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の釣り糸案内機構
では、第１及び第２ベール支持部材は合成樹脂又はアル
ミニウム合金やマグネシウム合金等の軽金属で形成され
ている。このため、落下等の衝撃により第１及び第２ベ
ール支持部材を損傷するおそれがある。本発明の課題
は、釣り糸案内機構において、第１及び第２ベール支持
部材の保護を図ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】発明１に係るスピニング
リールの釣り糸案内機構は、第１及び第２ロータアーム
の先端に糸案内姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在に装着さ
れ釣り糸をスプールに案内するスピニングリールの釣り
糸案内機構であって、第１及び第２ロータアームの先端
にそれぞれ揺動自在に装着された第１及び第２ベール支
持部材と、第１ベール支持部材に一端が固定された固定
軸と、固定軸の他端に第１ベール支持部材と間隔を隔て
て設けられた固定軸カバーと、固定軸に回動自在に支持
され周面に釣り糸を案内する案内部が形成されたライン
ローラと、第２ベール支持部材と少なくとも固定軸及び
固定軸カバーのいずれかとに両端が固定されスプールの
周方向外方に湾曲して配置され釣り糸を固定軸カバーを
介してラインローラに導くベールと、少なくとも第１及
び第２ベール支持部材のいずれかの外周に設けられ第１
及び第２ベール支持部材より硬質素材製のガード部材と
を備えている。

【０００６】この釣り糸案内機構では、少なくとも第１
及び第２ベール支持部材のいずれかの外周側に第１及び
第２ベール支持部材より硬質素材製のガード部材が設け
られている。たとえば第１及び第２ベール支持部材が合
成樹脂製であるとき、ガード部材は第１及び第２ベール
支持部材を形成した合成樹脂よりも硬質な合成樹脂又は
金属により形成されている。また、第１及び第２ベール
支持部材がアルミニウム合金やマグネシウム合金等の軽
金属製であるとき、ガード部材は第１及び第２ベール支
持部材を形成した軽金属よりも硬質なステンレス合金等
の金属により形成されている。この場合は、第１及び第
２ベール支持部材の外周にガード部材を設けることによ
り、落下等の衝撃から第１及び第２ベール支持部材を保
護することができる。

【０００７】発明２に係る釣り糸案内機構は、発明１の
釣り糸案内機構において、ガード部材はステンレス合金
製である。この場合は、ガード部材を高強度に形成する
ことができる。発明３に係る釣り糸案内機構は、発明１
又は２の釣り糸案内機構において、ガード部材は少なく
とも第１及び第２ベール支持部材のいずれかに装着され
た棒状部材である。この場合は、ガード部材の形成が容
易になるとともに、第１及び第２ベール支持部材への取
り付けが容易になる。

【０００８】発明４に係る釣り糸案内機構は、発明１か
ら３のいずれかの釣り糸案内機構において、第１ベール
支持部材側のガード部材の釣り糸案内側接触部は、釣り
糸案内側接触部と所定の基準点との最大距離を半径とす
る球体内部に設けられ、かつ釣り糸案内側接触部と基準
点との距離が最大距離より徐々に小さくなるような形状
に形成されている。

【０００９】この場合は、たとえば固定軸カバーとベー
ルとの接合点等の糸絡みを起こす可能性のある任意の位
置を所定の基準点として定め、この基準点から第１ベー
ル支持部材側のガード部材の釣り糸案内側接触部までの
間の最大距離を半径とする球体を定義し、この球体内に
ガード部材の釣り糸案内側接触部が配置されている。そ
して、第１ベール支持部材側のガード部材の釣り糸案内
側接触部は、釣り糸が案内可能な外方に向けて、基準点
と釣り糸案内側接触部との間の距離が徐々に小さくなる
ような形状に形成されている。ここでは、たとえば所定
の基準点で糸絡みを起こし、第１ベール支持部材側のガ
ード部材の釣り糸案内側接触部で釣り糸が引っ掛かかっ
た場合でも、巻き取り動作によってガード部材の釣り糸
案内側接触部の引っ掛かり位置が基準点を中心に外方に
移動し、ついには抜けきり、それと同時に基準点での糸
絡みも解消される。したがって、糸絡みの解消が容易に
なる。

【００１０】発明５に係るスピニングリールの釣り糸案
内機構は、第１ロータアームの先端に糸案内姿勢と糸開
放姿勢とに移動自在に装着され釣り糸をスプールに案内
するスピニングリールの釣り糸案内機構であって、第１
ロータアームの先端に移動自在に装着された第１ベール
支持部材と、第１ベール支持部材に一端が固定された固
定軸と、固定軸に回動自在に支持され周面に釣り糸を案
内する案内部が形成されたラインローラと、第１ベール
支持部材の外周に設けられ第１ベール支持部材より硬質
素材製のガード部材とを備えている。

【００１１】この場合、第２ベール支持部材を有さない
スピニングリール、たとえば第１ベール支持部材がロー
タに対して進退するものや、ベールの一端が直接第２ロ
ータアームに装着されているものについても、第１ベー
ル支持部材の外周にガード部材を設けることにより、落
下等の衝撃から第１ベール支持部材を保護することがで
きる。

【００１２】

【発明の実施の形態】〔全体構成及びリール本体の構
成〕本発明の一実施形態を採用したスピニングリール
は、図１及び図２に示すように、ハンドル１と、ハンド
ル１を回転自在に支持するリール本体２と、ロータ３
と、スプール４とを主に備えている。ロータ３はリール
本体２の前部に回転自在に支持されている。スプール４
は、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータ３の
前部に前後移動自在に配置されている。

【００１３】ハンドル１は、Ｔ字状の把手部１ａと、先
端に把手部１ａが回転自在に装着されたＬ字状のクラン
クアーム１ｂとを有している。リール本体２は、図１及
び図２に示すように、側部に開口を有するリールボディ
２ａと、リールボディ２ａから斜め上前方に一体で延び
るＴ字状の竿取付脚２ｂとを有している。リールボディ
２ａは、図２に示すように、内部に機構装着用の空間を
有しており、その空間内には、ロータ３をハンドル１の
回転に連動して回転させるロータ駆動機構５と、スプー
ル４を前後移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオ
シレーティング機構６とが設けられている。

【００１４】スプール４は、図１及び図２に示すよう
に、後述するロータ３の第１ロータアーム３１及び第２
ロータアーム３２の間に配置されており、スプール軸１
５の先端部にスプール４の中心部がドラグ機構６０（図
２参照）を介して連結されている。ロータ駆動機構５
は、図２に示すように、ハンドル１が回転不能に装着さ
れたハンドル軸１０と、ハンドル軸１０とともに回転す
るマスターギア１１と、このマスターギア１１に噛み合
うピニオンギア１２とを有している。ハンドル軸１０の
両端は軸受を介してリール本体２に回転自在に支持され
ている。ハンドル軸１０の両端にはネジ方向及び径が異
なる雌ネジ部がそれぞれ形成されており、両雌ネジ部に
ハンドル１が回転不能に装着可能である。

【００１５】ピニオンギア１２は筒状に形成されてお
り、ピニオンギア１２の前部はロータ３の中心部を貫通
しており、ナット３３によりロータ３と固定されてい
る。そして、ピニオンギア１２の軸方向の中間部と後端
部とが、それぞれ軸受を介してリール本体２に回転自在
に支持されている。オシレーティング機構６はスプール
４を前後方向に移動させるための機構である。オシレー
ティング機構６は、図２に示すように、スプール軸１５
の略直下方に平行に配置された螺軸２１と、螺軸２１に
沿って前後方向に移動するスライダ２２と、螺軸２１の
先端に固定された中間ギア２３とを有している。スライ
ダ２２にはスプール軸１５の後端が回転不能に固定され
ている。中間ギア２３はピニオンギア１２に噛み合って
いる。

【００１６】〔ロータの構成〕ロータ３は、図２に示す
ように、ピニオンギア１２に固定された円筒部３０と、
円筒部３０の側方に互いに対向して設けられた第１ロー
タアーム３１及び第２ロータアーム３２と、釣り糸をス
プール４に案内するための釣り糸案内機構としてのベー
ルアーム３４とを有している。円筒部３０と第１ロータ
アーム３１及び第２ロータアーム３２とは、たとえばア
ルミニウム合金製であり、一体成形されている。円筒部
３０の先端中心部分が前述したようにナット３３により
ピニオンギア１２の先端部に回転不能に固定されてい
る。

【００１７】〔ベールアームの構成〕ベールアーム３４
は、第１ロータアーム３１及び第２ロータアーム３２の
先端に、糸案内姿勢と糸開放姿勢との間で揺動自在に装
着されている。ベールアーム３４は、第１ロータアーム
３１及び第２ロータアーム３２の先端にそれぞれ揺動自
在に装着された第１ベール支持部材４０及び第２ベール
支持部材４２を有している。第１ベール支持部材４０は
第１ロータアーム３１の外側に揺動自在に装着され、第
２ベール支持部材４２は第２ロータアーム３２の内側に
装着されている。ベールアーム３４は、図３から図５に
示すように、第１ベール支持部材４０及び第２ベール支
持部材４２を連結するベール４１と、第１ベール支持部
材４０に先端が固定された固定軸４３（図５参照）と、
固定軸４３に支持されたラインローラ４４と、固定軸４
３を覆う固定軸カバー４６とをさらに有している。

【００１８】第１ベール支持部材４０は、アルミニウム
合金やマグネシウム合金等の軽金属製であり、図４及び
図５に示すように、第１ロータアーム３１に揺動自在に
装着されたアーム部４０ａと、アーム部４０ａの先端に
一体成形されたリング状の装着部４０ｂとを有してい
る。装着部４０ｂには段付きの貫通孔４０ｃ（図５参
照）が形成されており、貫通孔４０ｃには固定軸４３を
第１ベール支持部材４０に固定するための固定ボルト５
２が貫通している。また、第１ベール支持部材４０外周
部には、図１及び図４に示すように、長手方向の２点で
支持されたガード部材５０が設けられている。

【００１９】ガード部材５０は、第１ベール支持部材４
０より硬質素材のステンレス合金製の棒状部材であり、
略円弧状に湾曲して設けられいる。ガード部材５０は、
図４に示すように、固定軸カバー４６とベール４１との
接合点である基準点Ｐからガード部材５０外周部までの
最大距離Ｒを半径とする球体内に配置されている。基準
点Ｐからガード部材５０外周部までの距離Ｒａ、Ｒｂは
外方に向けて最大距離Ｒより徐々に短くなるように形成
されている。すなわち、ガード部材５０は距離Ｒｂが距
離Ｒａより短くなるように形成されている。

【００２０】ベール４１は、図３に示すように、第２ベ
ール支持部材４２及び固定軸カバー４６に両端がかしめ
固定された針金状の部材であり、スプール４の周方向外
方に凸に湾曲して配置されている。ベール４１は、ベー
ルアーム３４が糸開放姿勢から糸案内姿勢に復帰したと
きに釣り糸を固定軸カバー４６を介してラインローラ４
４に導くためのものである。

【００２１】固定軸４３は、図５に示すように、固定軸
カバー４６と一体で切削加工により形成された部材であ
る。固定軸４３は、固定軸カバー４６と一体の基端から
第１ベール支持部材４０に向かって延びており、先端が
固定ボルト５２により固定されている。ラインローラ４
４は、図５に示すように、外周面に釣り糸を案内する溝
が形成された筒状の案内部４４ａと、案内部４４ａの内
周側に軸方向に間隔を隔てて配置された２つの転がり軸
受４４ｂ、４４ｃとを有している。案内部４４ａは、こ
の２つの軸受４４ｂ、４４ｃを介して固定軸４３に回動
自在に支持されている。

【００２２】固定軸カバー４６は、固定軸４３の基端に
第１ベール支持部材４０の装着部４０ｂと間隔を隔てて
設けられている。固定軸カバー４６は、頂点が中心から
ずれた略円錐形状の部材であり、固定軸４３の中心を基
準にしてリールの後方でかつスプール４の径方向外方に
頂点が向いている。固定軸カバー４６の頂点より釣り糸
案内側に偏倚してベール４１がかしめ固定されている。

【００２３】このスピニングリールでは、アルミニウム
合金製の第１ベール支持部材４０の外周側に第１ベール
支持部材４０より硬質素材製のステンレス合金製のガー
ド部材５０が設けられているので、落下等の衝撃から第
１ベール支持部材４０を保護することができる。また、
基準点Ｐからガード部材５０外周部までの距離Ｒａ及び
Ｒｂは、外方に向けて最大距離Ｒより徐々に短くなって
いる。このため、基準点Ｐで糸絡みを起こし、ガード部
材５０外周部で釣り糸が引っ掛かった場合でも、巻き取
り動作によってガード部材５０外周部の引っ掛かり位置
が基準点Ｐを中心に外方に移動し、ついには抜けきり、
それと同時に基準点Ｐでの糸絡みも解消される。したが
って、巻き取り動作を行うだけで容易に糸絡みを解消で
きる。

【００２４】〔他の実施形態〕 （ａ） 前記実施形態では、フロントドラグ型のスピニ
ングリールを例に説明したが、リアドラグ型のスピニン
グリールやドラグを有さないスピニングリールやレバー
ドラグ型のスピニングリール等の任意のスピニングリー
ルに本発明を適用できる。また、図６及び図７に示すよ
うに、第１ベール支持部材４０が進退するスピニングリ
ールにおいて、第１ベール支持部材４０の外周にガード
部材５０を設けてもよい。

【００２５】（ｂ） 前記実施形態では、固定軸４３と
固定軸カバー４６とは一体成形されていたが、固定軸４
３と固定軸カバー４６とを別体で形成してもよい。ま
た、ベール４１の一端は固定軸カバー４６に固定されて
いたが、ベール４１の一端を固定軸４３に固定してもよ
い。なお、第２ベール支持部材４２を有さないスピニン
グリールの場合、ベール４１の他端を直接第２ロータア
ーム３２に固定してもよい。

【００２６】（ｃ） 前記実施形態では、第１ベール支
持部材４０がアルミニウム合金やマグネシウム合金等の
軽金属製で、ガード部材５０は第１ベール支持部材４０
より硬質素材のステンレス合金製であったが、これに限
定されるものではなく、たとえば第１ベール支持部材４
０が合成樹脂製の場合、第１ベール支持部材４０より硬
質素材の合成樹脂や金属によりガード部材５０を形成し
てもよい。

【００２７】（ｄ） 前記実施形態では、ガード部材５
０は第１ベール支持部材４０側に設けられていたが、第
２ベール支持部材４２側にガード部材５０を設けてもよ
い。また、図８に示すように、第１ベール支持部材４０
の外周側部にガード部材５０を設けてもよい。

【００２８】

【発明の効果】本発明によれば、釣り糸案内機構におい
て、少なくとも第１及び第２ベール支持部材のいずれか
の外周側に第１及び第２ベール支持部材より硬質素材製
のガード部材が設けられているので、第１及び第２ベー
ル支持部材を保護することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を採用したスピニングリー
ルの右側面図。

【図２】前記スピニングリールの左側面断面図。

【図３】前記スピニングリールの正面図。

【図４】ベールアームの要部斜視図。

【図５】ベールアームの要部断面図。

【図６】他の実施形態の図２に相当する図。

【図７】他の実施形態のベールアームの要部断面図。

【図８】さらに他の実施形態の図４に相当する図。

【符号の説明】

３１ 第１ロータアーム ３２ 第２ロータアーム ３４ ベールアーム ４０ 第１ベール支持部材 ４２ 第２ベール支持部材 ４１ ベール ４３ 固定軸 ４４ ラインローラ ４６ 固定軸カバー ５０ ガード部材 Ｐ 基準点 Ｒ 最大距離

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】第１及び第２ロータアームの先端に糸案内
   姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在に装着され釣り糸をスプ
   ールに案内するスピニングリールの釣り糸案内機構であ
   って、 前記第１及び第２ロータアームの先端にそれぞれ揺動自
   在に装着された第１及び第２ベール支持部材と、 前記第１ベール支持部材に一端が固定された固定軸と、 前記固定軸の他端に前記第１ベール支持部材と間隔を隔
   てて設けられた固定軸カバーと、 前記固定軸に回動自在に支持され、周面に前記釣り糸を
   案内する案内部が形成されたラインローラと、 前記第２ベール支持部材と少なくとも前記固定軸及び前
   記固定軸カバーのいずれかとに両端が固定され、前記ス
   プールの周方向外方に湾曲して配置され、前記釣り糸を
   前記固定軸カバーを介して前記ラインローラに導くベー
   ルと、 少なくとも前記第１及び第２ベール支持部材のいずれか
   の外周に設けられ、前記第１及び第２ベール支持部材よ
   り硬質素材製のガード部材と、を備えたスピニングリー
   ルの釣り糸案内機構。
2. 【請求項２】前記ガード部材はステンレス合金製であ
   る、請求項１に記載のスピニングリールの釣り糸案内機
   構。
3. 【請求項３】前記ガード部材は少なくとも前記第１及び
   第２ベール支持部材のいずれかに装着された棒状部材で
   ある、請求項１又は２に記載のスピニングリールの釣り
   糸案内機構。
4. 【請求項４】前記第１ベール支持部材側の前記ガード部
   材の釣り糸案内側接触部は、前記釣り糸案内側接触部と
   所定の基準点との最大距離を半径とする球体内部に設け
   られ、かつ前記釣り糸案内側接触部と前記基準点との距
   離が前記最大距離より徐々に小さくなるような形状に形
   成されている、請求項１から３のいずれかに記載のスピ
   ニングリールの釣り糸案内機構。
5. 【請求項５】第１ロータアームの先端に糸案内姿勢と糸
   開放姿勢とに移動自在に装着され釣り糸をスプールに案
   内するスピニングリールの釣り糸案内機構であって、 前記第１ロータアームの先端に移動自在に装着された第
   １ベール支持部材と、 前記第１ベール支持部材に一端が固定された固定軸と、 前記固定軸に回動自在に支持され、周面に前記釣り糸を
   案内する案内部が形成されたラインローラと、 前記第１ベール支持部材の外周に設けられ、前記第１ベ
   ール支持部材より硬質素材製のガード部材と、を備えた
   スピニングリールの釣り糸案内機構。