JP2001258406A - 農用膜体の剥取り装置 - Google Patents

農用膜体の剥取り装置

Info

Publication number
JP2001258406A
JP2001258406A JP2000080779A JP2000080779A JP2001258406A JP 2001258406 A JP2001258406 A JP 2001258406A JP 2000080779 A JP2000080779 A JP 2000080779A JP 2000080779 A JP2000080779 A JP 2000080779A JP 2001258406 A JP2001258406 A JP 2001258406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
winding
agricultural
holding
agricultural film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000080779A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Kitamura
祐二 北村
Tetsuaki Hayashi
哲昭 林
Bunji Horie
文治 堀江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2000080779A priority Critical patent/JP2001258406A/ja
Publication of JP2001258406A publication Critical patent/JP2001258406A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Protection Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 農用膜体に付着した水滴や夾雑物等を好適に
取り除きながら畝から剥がし取ることのできる剥取り装
置を提供する。 【解決手段】 畝Rに被覆された農用膜体Fを上下から
挟持する挟持手段40と、該挟持手段40へ農用膜体F
を引き込むことによって畝から剥がす引込手段41とを
備え、挟持手段40による挟持作用によって膜体Fに付
着した水滴等を搾り取って除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畝に被覆された農
用膜体(マルチフィルム)を畝から剥がし取る剥取り装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】畝に被覆されたマルチフィルムを剥がし
取る装置としては、例えば、特開平9−154418号
公報に記載のものが公知である。この装置は、マルチフ
ィルムを巻き取る巻取体と、該巻取体を巻取方向に回転
駆動する駆動手段とを備え、トラクタ後部に3点リンク
機構を介して装着されるものとなっており、トラクタで
畝を跨いで走行しながら巻取体を回転させることによっ
て、マルチフィルムを畝から引き上げながら巻取体に巻
き付けてコンパクトな状態として回収できるものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マルチ
フィルムの剥取り時においては、マルチフィルム上に雨
露等の水滴が付着していたり、作物の茎葉や土等の夾雑
物が被さっている場合があり、上記従来の装置では、こ
の水滴や夾雑物をそのまま巻き込んで回収してしまうた
め、水滴の付着により回収後の焼却処理が困難となった
り、回収時に夾雑物の抵抗等でフィルムが破断して連続
した剥取りが困難となっていた。また、回収したマルチ
フィルムを再利用しようとしたとしても、水滴により汚
れが付いたりフィルム同士が付着して再度拡げにくくな
り、また、夾雑物を巻き込むことによって破れ等が生じ
るために、実質的に再利用は困難であった。
【0004】また、このような問題を回避するため、人
手により水滴や夾雑物等を払い落としながら回収したの
では、作業者に重労働を強いることとなる。本発明は、
上記のような問題に鑑みてなされたものであり、農用膜
体に付着した水滴や夾雑物等を好適に取り除きながら畝
から剥がし取ることのできる農用膜体の剥取り装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下の技術的手段を講じている。すなわ
ち、本発明にかかる農用膜体の剥取り装置は、畝に被覆
された農用膜体を上下から挟持する挟持手段と、該挟持
手段へ農用膜体を引き込むことによって畝から剥がす引
込手段とを有していることを特徴とするものである。こ
れによれば、農用膜体を引込手段にて挟持手段へと引き
込み、該挟持手段による挟持作用によって膜体に付着し
た水滴等を搾り取るように除去することができ、これに
より、剥がし取った後の焼却処分や再利用等も好適に行
えるようになる。
【0006】また、上記剥取り装置により農用膜体を剥
ぎ取ったのちに、巻取回収装置等によって巻き取り回収
した場合には、水滴や夾雑物を巻き込むことなくコンパ
クトに回収できるようになり、焼却等の後処理も容易に
行い得るものとなる。前記挟持手段は、上下一対の挟持
ローラよりなり、引込手段は、少なくとも一方の挟持ロ
ーラを引込方向へ回転駆動することにより構成されてい
ることを特徴としている。これにより、簡素な構造で容
易に農用膜体上の水滴等を除去することが可能となる。
【0007】また、本発明は、農用膜体を巻取って回収
する巻取回収装置が並設され、該巻取回収装置の駆動源
によって前記引込手段を駆動するように構成したことを
特徴とするものである。これにより、巻取装置及び引込
手段の駆動系が簡素化できるとともに、重量減、コスト
減が図ることができる。本発明にかかる剥取り装置は、
前記挟持手段へ至る前に、農用膜体を上下に振幅運動さ
せる振幅手段を有していることを特徴とするものであ
る。
【0008】このような構成により、挟持手段により水
滴や夾雑物等を取り除く前に、これらを振幅手段により
可及的に振り落とすことが可能となり、挟持手段に対す
る夾雑物の咬み込み等も少なくなる。本発明は、前記挟
持手段、引込手段及び該引込手段の駆動源とを一体に備
えた装置ユニットを備え、該装置ユニットを他の作業装
置に着脱自在に装着可能に構成していることを特徴とす
るものである。このような構成により、例えば、他の作
業装置としての巻取回収装置に装置ユニットを装着する
ことで、巻取回収の前工程として挟持手段、引込手段に
より農用膜体上の水滴等の除去が可能となり、これによ
ってその後の巻取回収も容易且つ確実に行えるようにな
る。
【0009】また、巻取回収装置だけでなく、収穫機や
管理機等の他の作業装置に装置ユニットを装着可能であ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1乃至図3には、畝Rに被覆さ
れた農用膜体Fを畝Rから剥がし取る本発明にかかる剥
取り装置1を示しており、本実施形態では、この剥取り
装置1と、農用膜体Fを巻き取って回収する巻取回収装
置2とを一体として備えた例を示している。また、図1
には、剥取り装置1の作業状態を示し、図3には、巻取
回収装置2の作業状態を示しており、各装置1,2は、
それぞれ単独で畝Rから農用膜体Fを剥ぎ取ることもで
きるし、剥取り装置1で一旦剥ぎ取った農用膜体Fを、
再度巻取回収装置2により巻き取って回収するような連
係した使用も可能である。
【0011】まず、以下に巻取回収装置2について説明
する。図3及び図2に示すように、この巻取回収装置2
は、装着枠3と、該装着枠3に固定された前フレーム4
と、該前フレーム4の左右端部から後方延伸する側部フ
レーム5と、該側部フレーム5の後端を互いに連結して
左右に延伸するツールバー6とを有した機枠7を備え、
トラクタ等の走行車両8の後部に3点リンク機構で例示
する昇降連結機構9を介して前記装着枠3を着脱自在に
連結することによって、機枠7が上下昇降自在にトラク
タ8に直装されている。
【0012】ツールバー6の左右両側には、取付ブラケ
ット11(図2参照)を介して垂下状に支持杆12が左
右位置調整自在に取り付けられ、支持杆12の下端部に
は、農用膜体Fの左右両側を覆う覆土又は畝裾の膜体F
を捲り上げる捲上具13が前後位置調整自在として取り
付けられている。また、前記支持杆12には、後方突出
状の連結片14を介して取付杆15が上下位置調整自在
に取り付けられ、該取付杆15の下端部にゲージ輪16
が回転自在に設けられており、このゲージ輪16により
捲上具13の高さを安定して維持可能である。
【0013】ツールバー6の左右両端部には、板状の保
持体18が後方延伸状に設けられ、左右保持体18間に
は、左右方向に長いローラ状のガイド体20が回転自在
に取り付けられている。このガイド体20は、畝Rから
引き上げた農用膜体Fの上面に接触することによって該
農用膜体Fの向きを上方へ変更し、前上方に備えた巻取
体21へとガイドするものとなっている。なお、このガ
イド体20は、前記剥取り装置1を構成する挟持ローラ
42としての機能も有するものであり、この詳細につい
ては後述する。
【0014】ツールバー6の左右一端部(左端部)上に
は、伝動ケース23が立設して備えられ、該伝動ケース
23の上部に前記巻取体21が設けられている。該巻取
体21は、円板状の回転体21Aと、該回転体21Aの
側面から左右方向内方(右方)に突出する複数本(図例
では2本)の巻取棒21Bとを備えている。伝動ケース
23の下部側面には、伝動モータよりなる駆動体(駆動
源)24が設けられ、該駆動体24の出力軸24Aと巻
取体21の回転軸21Cとが、伝動ケース23内のチェ
ーン伝動機構よりなる第1伝動手段25によって連動連
結され、巻取体21を巻取方向(図3の矢示A方向)に
回転駆動可能である。
【0015】この巻取体21の回転により、畝Rから農
用膜体Fを引き上げると共に巻取棒21Bに巻き付けて
回収するようになっている。なお、前記巻取棒21Bは
回転体21Aに対して着脱自在に設けられ、これにより
巻取棒21Bに巻き取った農用膜体Fを容易に取り外す
ことができるようにしている。左右保持体18には、後
下方に伸びるブラケット27を介して振幅手段26が設
けられている。
【0016】この振幅手段26は、ブラケット27の下
端部に支点軸28を介して左右一対の揺動アーム29の
後端を枢結し、この左右の揺動アーム29の前端に、上
下振幅運動することによって農用膜体F上の夾雑物等を
振り落とす振幅体30を架設することにより構成されて
おり、この振幅体30は、左右中央部が前方で、左右両
端部が後方に配置された平面視山形の棒体にて形成さ
れ、農用膜体Fを下側から掬い上げる形態で該膜体Fを
案内している。左右揺動アーム29の前後中途部は連結
杆31によって互いに連結されており、他方、前フレー
ム4とツールバー6との前後間には軸受32が取付固定
されるとともに、該軸受32に前後方向の動力取入軸3
3が回転自在に支持され、この動力取入軸33の後端で
且つ軸心に対して偏心したクランクピン34と、連結杆
31の左右中央に備えた軸受35のピン36とがクラン
ク体37によって連動連結されている。
【0017】また、動力取入軸33の先端部とトラクタ
8のPTO軸8Aとは、ユニバーサルジョイント及び伝
動軸38を介して連動連結されている。しかして、動力
取入軸33はトラクタ8から動力が伝達されて前後軸心
回りに回転し、この回転によってクランク体37を介し
て連結杆31が上下動し、この上下動で揺動アーム29
及び振幅体30が支点軸28を中心に上下に往復揺動
(振幅)するようになっており、平面視山形の振幅体3
0により膜体F上の夾雑物等を左右側方へ流れるように
移動させながら振り落とす構成とされている。
【0018】なお、振幅手段26は、前記電動モータ2
4からの動力で駆動することもでき、また、巻取回収装
置2による作業時だけでなく、後述する剥取り装置1に
よる作業時にも同期して作動することができるようにな
っている。図1及び図2に示すように、前記剥取り装置
1は、畝Rに被覆された農用膜体Fを畝Rから引き上げ
つつ上下から挟持する挟持手段40と、該挟持手段40
へと農用膜体Fを引き込む引込手段41とを有する。前
記挟持手段40は、農用膜体Fの下面を下側から支持す
る下挟持ローラ42と、農用膜体Fの上面に接触するこ
とで下挟持ローラ42と協働して農用膜体Fを挟み込む
上挟持ローラ43とを有して構成され、このうち下側の
挟持ローラ42は、機枠7に回転自在に支持された前記
ガイド体20にて構成されている。
【0019】これにより、剥取り装置1及び巻取回収装
置2の一部分が共有され、構造の簡素化及び部品点数減
によるコストダウンが図れるものとなっている。前記巻
取体21の回転軸21Cには、上下揺動自在に支持アー
ム44の前端が支持され、支持アーム44の後端部に
は、左右方向の回転軸45の一端部(左端部)が回転自
在に支持され、この回転軸45の他端部(右端部)に、
上側の挟持ローラ43が取付け固定されている。また、
支持アーム44の中途部には、左右内方(右方)に突出
するブラケット46(図2参照)が固定され、該ブラケ
ット46の端部には、平面視門型を呈する支持枠47が
取り付けられ、この支持枠47の両端部にベアリングを
介して前記回転軸45を回転自在に支持しており、支持
枠47の門型内部に上挟持ローラ43が配設されるよう
になっている。
【0020】前記巻取体21の回転軸21Cと、上挟持
ローラ43の回転軸45とはチェーン伝動機構よりなる
第2伝動手段48によって連動連結され、ここに、巻取
体21の駆動体24の動力が伝動ケース23内の第1伝
動手段25、巻取体21の回転軸21C、第2伝動手段
48を介して上挟持ローラ43の回転軸45に伝達さ
れ、上挟持ローラ43を図1の矢示B方向(引込方向)
に回転駆動可能に構成しており、このように上挟持ロー
ラ43を回転駆動することによって前記引込手段41を
構成するものとなっている。
【0021】したがって、上下挟持ローラ42,43間
に農用膜体Fを挟持し、且つ上挟持ローラ43を矢示B
方向(引込方向)に回転駆動して引き込むことにより、
農用膜体Fに付着した水滴等を挟持作用により搾り取っ
て好適に除去することができるようになっている。この
際、前記下挟持ローラ42は、農用膜体Fの幅に略亘る
長さを有しているために、農用膜体Fを下側から確実に
支持して後方へ案内することができ、回転駆動する上挟
持ローラ43は下挟持ローラ42よりも大径に形成され
ていて、農用膜体Fの巻付きを可及的に防止できるよう
になっている。
【0022】なお、上挟持ローラ43は、自重にて下挟
持ローラ42に接触するものとなっているが、バネ等の
付勢部材によって接触方向の外力を与えるようにしても
良い。また、上挟持ローラ43の外周面は、ゴムや樹脂
等の滑りにくい材質で形成するのが好ましく、外周面に
凹凸等を形成することによって滑り防止を図るのが好ま
しい。上挟持ローラ43の回転軸45と第2伝動手段4
8のスプロケットとの間には、両者間の動力伝達を断接
するクラッチ50が設けられ、前記ブラケット46に設
けられたクラッチレバー51によってクラッチ50を入
切操作可能としており、巻取回収装置2による作業を行
う際にはクラッチ50を切ることにより上挟持ローラ4
3を停止し、無駄な動力伝達がなされないように配慮さ
れている。
【0023】また、巻取回収装置2による作業を行う場
合など、剥取り装置1を使用しない場合には、支持アー
ム44を介して上挟持ローラ43を上方へ揺動すること
によって退避することができ、そのため、上挟持ローラ
43を退避状態に保持する保持部材52が備えられてい
る。この保持部材52は、支持アーム44に固定のブラ
ケット46とツールバー6との間に架設された屈曲リン
クよりなり、図1に示すように上挟持ローラ43を下げ
るときには、上側に屈曲して支持アーム44の下方揺動
を許容し、図3に示すように上挟持ローラ43を上げた
ときに、下側へ逆折れ状に屈曲するとともに、上挟持ロ
ーラ43を所定の高さに保持するように、その屈曲限界
が設定されている。
【0024】また、上挟持ローラ43の上げ下げ操作
は、前記門型の支持枠47を把手として容易に行え、ま
た、この支持枠47は、上挟持ローラ43の外周部を囲
っていることから、上挟持ローラ43に対する農用膜体
Fの巻付きを防止するガードとしての機能を有するもの
となっている。以上説明した剥取り装置1による作業の
一態様を説明すると、畝Rに被覆した農用膜体Fの長手
方向端部を人手にて引き上げて振幅体30の上側を通
し、且つ上下挟持ローラ42,43の間に挟み込む。そ
して、トラクタ8により畝Rを跨いで走行しながら、振
幅手段26及び引込手段41(上挟持ローラ43)を駆
動することにより、畝Rから農用膜体Fを引き上げつ
つ、振幅手段26により膜体F上の土や茎葉等を振り落
とし、さらに、その後方で膜体Fに付着した水滴等を挟
持手段40の挟持作用によって搾り取るように除去す
る。
【0025】この際、農用膜体Fが挟持手段40に至る
前に、振幅手段26により農用膜体F上の夾雑物が可及
的に振り落とされることから上下挟持ローラ42,43
間に夾雑物等を咬み込むことが少なくなる。また、農用
膜体Fを挟持手段40により保持した状態で、その前方
において振幅手段26により農用膜体Fを上下に振幅運
動することから、畝Rから確実に膜体Fを剥がすことが
できるようになっている。そして、畝Rから剥がされて
挟持手段40を通過した後の農用膜体Fは、再び畝Rの
上面又は畝R間の溝に落とされる。
【0026】このように畝Rから剥がされた農用膜体F
は、ある程度長手方向に拡がったままであるため、若干
湿った状態であっても比較的短い間に乾燥させることが
でき、また、後処理として、人手にて一纏めにして回収
することもできるが、前記巻取回収装置2により巻き取
って回収することも可能である。巻取回収装置2にて回
収する場合には、上挟持ローラ43を上方へ揺動させて
退避姿勢にするとともに、クラッチレバー51によって
クラッチ50を切断し、上挟持ローラ43への動力伝達
を絶った状態で巻取回収を行うものとする。
【0027】この場合は、前工程の剥取り作業によっ
て、農用膜体上の夾雑物や水滴等はほとんど除去されて
いるので、これらを巻き込んだまま回収することはほと
んどなくなり、これによって、農用膜体を破断等するこ
となく連続して巻取可能であるとともに、回収後の後処
理も好適に行えるようになっている。上記剥取り装置1
による他の作業形態として、トラクタ8を走行させるこ
となく定置した状態で剥取り作業を行うことができる。
この場合、挟持手段40により農用膜体Fを挟持しなが
ら引込手段41にて引込むことで、農用膜体Fを後方へ
引き剥がすようになり、引き剥がされた農用膜体Fは挟
持手段40を通過したのち一箇所に集められ、その後人
手による回収も容易に行えるようになっている。
【0028】図4は、本発明の第2実施形態を示すもの
である。本実施形態の剥取り装置1は、挟持手段40と
引込手段41とを有する点で上記実施形態と同様である
が、これら各手段40,41と引込手段41の駆動源5
4とを一体として備えた装置ユニット55として構成さ
れており、該装置ユニット55を巻取回収装置2に対し
て着脱自在に装着したものとなっている。具体的に、装
置ユニット55は、保持枠56の後端部に左右方向の回
転軸45を回転自在に支持するとともに、該回転軸45
に上挟持ローラ43を固定し、さらに回転軸45を回転
駆動する電動モータ等よりなる駆動源54を一体に備え
たものとなっている。
【0029】また、保持枠56には揺動アーム57の前
端が揺動自在に枢結されるとともに、該揺動アーム57
の後端に下挟持ローラ42が回転自在に支持され、保持
枠56と揺動アーム57との間に架設した引張りコイル
バネよりなる付勢部材58によって、下挟持ローラ42
を上挟持ローラ43に接触する方向へ付勢するようにな
っている。保持枠56の前端部は、巻取回収装置2の機
枠7等の適宜箇所にボルト等の締結具59を介して着脱
自在に装着されるようになっており、この際、ガイド体
20と下挟持ローラ42とは、巻取回収時又は剥取り作
業の際に農用膜体Fの通過を許容する間隔をあけて配置
されている。
【0030】本実施形態における剥取り装置1及び巻取
回収装置2の動作は上記実施形態と同様であるが、本実
施形態の装置ユニット55は、前記巻取回収装置2に限
ることなく、収穫機や管理機等の他の作業装置に装着し
て使用することもできる。また、他の作業装置と連係し
た使用をすることもできるし、単にこれら作業装置の走
行装置を用いるだけの使用も可能である。また、装置ユ
ニット55を単独でトラクタ等の走行車両8に装着して
利用することも可能である。
【0031】本発明は、上記実施形態に限ることなく適
宜設計変更可能であり、例えば、上下両方の挟持ローラ
42,43、又は下挟持ローラ42のみを回転駆動する
ことによって引込手段41を構成することができ、上下
挟持ローラ42,43を遊転自在に支持するとともに、
この上下挟持ローラ42,43へ農用膜体Fを引き込む
引込手段41を別途備えた構成とすることができる。ま
た、挟持手段40としては、ローラ状に形成するに限ら
ず、板材等によりスキッド状に形成することもできる。
【0032】また、本発明の剥取り装置1は、他の作業
装置と一体又は装着可能に構成したり、トラクタ等に装
着するものに限られず、移動作業型又は定置作業型の単
独の装置として構成することができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、農
用膜体上の水滴や夾雑物等を好適に除去した状態で畝か
ら剥がすことが可能となり、後処理を容易に行えるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる剥取り装置の作
業状態を示す側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】剥取り装置に並設した巻取回収装置の作業状態
を示す側面図である。
【図4】本発明の第2実施形態にかかる剥取り装置の作
業状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 剥取り装置 2 巻取回収装置 24 駆動源 26 振幅手段 40 挟持手段 41 引込手段 42 下挟持ローラ 43 上挟持ローラ 54 駆動源 55 装置ユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畝に被覆された農用膜体を上下から挟持
    する挟持手段と、該挟持手段へ農用膜体を引き込むこと
    によって畝から剥がす引込手段とを有していることを特
    徴とする農用膜体の剥取り装置。
  2. 【請求項2】 前記挟持手段は上下一対の挟持ローラよ
    りなり、引込手段は、少なくとも一方の挟持ローラを引
    込方向へ回転駆動することにより構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の農用膜体の剥取り装置。
  3. 【請求項3】 農用膜体を巻取って回収する巻取回収装
    置が並設され、該巻取回収装置の駆動源により前記引込
    手段を駆動するように構成したことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の農用膜体の剥取り装置。
  4. 【請求項4】 前記挟持手段へ至る前に、農用膜体を上
    下に振幅運動させる振幅手段を備えていることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の農用膜体の剥取り
    装置。
  5. 【請求項5】 前記挟持手段、引込手段及び該引込手段
    の駆動源を一体として備えた装置ユニットを備え、該装
    置ユニットを他の作業装置に着脱自在に装着可能に構成
    していることを特徴とする請求項1又は2に記載の農用
    膜体の剥取り装置。
JP2000080779A 2000-03-22 2000-03-22 農用膜体の剥取り装置 Pending JP2001258406A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000080779A JP2001258406A (ja) 2000-03-22 2000-03-22 農用膜体の剥取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000080779A JP2001258406A (ja) 2000-03-22 2000-03-22 農用膜体の剥取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001258406A true JP2001258406A (ja) 2001-09-25

Family

ID=18597834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000080779A Pending JP2001258406A (ja) 2000-03-22 2000-03-22 農用膜体の剥取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001258406A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013524533A (ja) * 2010-04-07 2013-06-17 サイマー インコーポレイテッド 光の帯域幅を制御する方法及び装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013524533A (ja) * 2010-04-07 2013-06-17 サイマー インコーポレイテッド 光の帯域幅を制御する方法及び装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101251336B1 (ko) 트랙터 장착용 비닐수거기
FR3013180A1 (fr) Procede et dispositif de deploiement et de retrait d'une bache de collecte de petits fruits, et machines de recolte en faisant application.
JPS6033809Y2 (ja) ロ−ルベ−ラにおけるトワイン巻付装置
US6575393B1 (en) Apparatus for applying and retrieving protective ground coverings
KR20180045205A (ko) 밭작물 줄기절단 겸 피복비닐 수거기
EP0548436B1 (fr) Dispositif de ramassage de paillage sous forme de film plastique
JP2001258406A (ja) 農用膜体の剥取り装置
EP2033894B1 (en) Wrapping machine
JP3450990B2 (ja) ラッピングマシンにおけるフィルム把持・切断装置
JP3668044B2 (ja) 農用膜体の回収装置
JP2008125414A (ja) マルチフィルムの巻取回収機
JP4209910B2 (ja) ロールベーラにおけるフィルム繰出し装置、及びロールベールに対するフィルムの巻付け方法
JP3662553B2 (ja) 農業用マルチシート巻取回収装置
JP3871664B2 (ja) 根菜収穫機用マルチシート回収装置
JP3994395B2 (ja) マルチフィルムの剥取・巻取両用装置および剥取装置
CN112499320A (zh) 一种果园控草布卷收机
JP2006325533A (ja) マルチ作業機、及びマルチ作業方法
JP3167555U (ja) 栽培用ネット回収処理装置
JPH05161420A (ja) 自走式ロールベーラー
JPH01165322A (ja) 農用膜体の巻取回収装置
JP3054294U (ja) マルチ農法におけるビニール巻取り装置
JPH03262423A (ja) マルチフィルムの回収作業機
JP2003134947A (ja) マルチフィルムの巻取回収装置
JP2001314113A (ja) 茶葉摘採機
JP2588481Y2 (ja) ロールベーラのベール成形感知装置