JP2001258147A - ディジタル保護リレー装置 - Google Patents

ディジタル保護リレー装置

Info

Publication number
JP2001258147A
JP2001258147A JP2000067978A JP2000067978A JP2001258147A JP 2001258147 A JP2001258147 A JP 2001258147A JP 2000067978 A JP2000067978 A JP 2000067978A JP 2000067978 A JP2000067978 A JP 2000067978A JP 2001258147 A JP2001258147 A JP 2001258147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
relay
unit
input
output
digital
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000067978A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Suzuki
利明 鈴木
Yoshimi Ogawa
善美 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000067978A priority Critical patent/JP2001258147A/ja
Publication of JP2001258147A publication Critical patent/JP2001258147A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Safety Devices In Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 実プラント運転により近い装置試験を可能と
する。 【解決手段】 ディジタル化されたあらゆるプラント運
転パターン(事故データ,通常、運転データプラント起
動時データ,プラント停止時データなど)のディジタル
電気量データを記憶した試験データ記録部15を設け、
これらのデータの中から試験データ選択信号16によっ
て必要とするデータを選択し、これをリレー部11に出
力して試験するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気所内に設置され
た電力設備及び電力系統などに故障が発生した場合にト
リップ指令を出力し、故障部分を系統から切り離すよう
にしたディジタル保護リレー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に保護リレー装置は電力系統に設置
された計器用変成器VT,CTより電気量を入力し、リ
レー処理をすることにより、その処理結果を装置外部へ
出力している。図7は従来の一般的なディジタル保護リ
レー装置の構成を示す図である。同図において1はディ
ジタル保護リレー装置である。このディジタル保護リレ
ー装置1は入力変換部10、リレー部11、シーケンス
処理部12、出力部13などから構成されている。な
お、2は計器用変成器、3は交流入力試験器である。
【0003】このディジタル保護リレー装置1の場合、
通常、ある電力系統の計器用変成器2から入力変換部1
0に入力された電気量は、入力変換部10によりアナロ
グ信号からディジタル信号に変換される。そしてディジ
タル変換された電気量は複数のリレー要素によって構成
されるリレー部11によって同電気量が所定範囲を満足
するか否かを検知し、シーケンス処理部12にその結果
が伝達される。シーケンス処理部12ではリレー部11
の判定をもとに、その結果を出力部13に信号出力し、
装置外部へトリップ信号141を出力している。
【0004】ところで、このディジタル保護リレー装置
1のリレー試験のためには交流入力試験器3により計器
用変成器2から入力されるあらゆる運転ケースを想定し
た電気量を入力変換部10の前段に模擬入力し、装置動
作を確認することでディジタル保護リレー装置1の健全
性を確認しているのが通例である。
【0005】又、通常ディジタル保護リレー装置1には
複数の電気量が入力され、即ち、計器用変成器2が複数
あり、この複数の電気量が入力変換部10に入力されて
いる。そこで複数ある計器用変成器全ての入力に対する
入力変換部全てに同時に電気量を入力して試験すること
ができれば実プラントにより近い試験が可能となり、装
置の信頼性もより向上する。
【0006】ところが試験装置の制約上、全ての入力変
換部に対して同時に電気量を入力することは困難である
ため、各々の計器用変成器2入力に対する入力変換部1
0の前段から交流入力試験器3を使って電気量入力する
ことで、リレー装置試験を実施しているのが実情であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来装置では実プ
ラントの運転形態に則した試験、例えば発電プラント起
動時や停止時における負荷上昇及び負荷低下におけるシ
ミュレーション試験ができず、又、リレー試験の際に
も、個々に入力変換部10の前段より交流入力試験器3
を使って電気量を入力しなければならないために、試験
効率が向上しないといった不都合がある。更に交流回路
試験器3からの過大誤入力により入力変換部10をはじ
めとする装置の破壊の懸念があった。
【0008】又、通常ディジタル保護リレー装置は、入
力変換部10からの出力を複数のリレー要素に適用して
いるため、交流入力試験器3から入力変換部10に試験
入力した際、複数のリレーが動作するため、常に検出速
度の一番速いリレーのみでのトリップ信号141の出力
しか確認できなかった。従って、追随して動作する他の
リレー要素で本当にトリップ信号141が出力されるの
かを確認することが困難であった。
【0009】又、通常ディジタル保護リレー装置は、入
力変成器2から取り込んだ電気量をリレー要素の監視目
的によって、スケール精度を変えて複数の入力変換部1
0に分割入力している。例えば系統電気量が小さい時点
におけるリレー動作を高精度で監視しなければならない
リレー要素に対しては、ディジタル量の1ビットあたり
の重みを小さな値に設定した電気量の入力変換を行な
う。
【0010】又、逆に電気量が大きい時点におけるリレ
ー動作を監視しなければならないリレー要素に対しては
ディジタル量の1ビットあたりの重みを大きな値に設定
した電気量の入力変換を行なっている。このため、例え
ば系統電気量が大きい時点を監視するリレー要素を試験
する際に系統電気量が小さい時点を監視するリレーが先
に動作してしまう可能性があったために、本来試験しな
ければならない系統電気量が大きい時点を監視するリレ
ー動作で本当にトリップ信号141が出力されるのかを
確認することが困難であった。
【0011】又、通常ディジタル保護リレー装置は、1
つのリレー動作で複数の出力回路にリレー動作指令を出
力している場合が多い。例えば、遮断器を開放する指
令、電気所員にリレー動作を知らせる警報指令、リレー
動作を計算機出力するための指令などである。このた
め、プラントの運転状況に応じては遮断器は開放しては
ならないが、計算機出力の確認試験は実施したいといっ
たケースがままある。この試験を達成するために従来は
ディジタルリレー装置の内部配線及び周辺設備の模擬的
改造を行なって対応していたため、試験員の負担を増大
させることになっていた。
【0012】又、通常ディジタル保護リレー装置は、1
つのリレー動作で複数の出力回路にリレー動作指令を出
力している場合が多いため、周辺設備とのインターフェ
ース試験(例えば遮断器の開放確認,警報表示の確認,
計算機出力の確認といった試験)の際、夫々の設備の設
置場所に試験員を配置しなければならなかったため、試
験員の負担になっていた。
【0013】又、実際にプラント運転中にリレーが動作
した場合の動作要因を検証する場合、同一事故を再現し
ての装置検証は、プラントへ与える影響から事実上ほと
んど不可能であった。このため、本当に事故が発生して
リレーが動作したのか、あるいは装置自身の誤動作によ
るものなのかの特定に時間を要していたために、プラン
ト運転に支障を来す可能性があった。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、実プラント運転により近い装置試験を可能とする
ことで、保護リレー装置の信頼性を向上させると共に、
リレー試験の効率化を図ったディジタル保護リレー装置
を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の[請求項1]に
係るディジタル保護リレー装置は、電力系統の電気量を
ディジタルデータに変換する入力変換部と、前記ディジ
タルデータの値が所定範囲から外れたことを検知して事
故を検出し、異常を示す信号を出力する複数のリレー要
素によって構成されるリレー部と、前記リレー部から出
力された信号を基にロジックシーケンス処理を行なうシ
ーケンス処理部と、前記シーケンス処理部からのリレー
動作指令により電力系統に設置された設備にトリップ信
号を出力する出力部とからなるディジタル保護リレー装
置において、前記入力変換部から出力されるディジタル
電気量に代わる複数の模擬電気量の試験データ記憶手段
と、前記試験データ記憶手段から必要とするデータを選
択制御する試験データ選択手段を備えた。これにより実
プラント運転により近いリレー試験が可能となる。
【0016】本発明の[請求項2]に係るディジタル保
護リレー装置は、[請求項1]において、前記試験デー
タ記憶手段は、前記シーケンス処理部からのリレー動作
指令により、入力変換部から出力されるディジタルデー
タを前記試験データ記憶手段に自動記録する機能を備え
た。
【0017】本発明の[請求項3]に係るディジタル保
護リレー装置は、電力系統の電気量をディジタルデータ
に変換する入力変換部と、前記ディジタルデータの値が
所定範囲から外れたことを検知して事故を検出し、異常
を示す信号を出力する複数のリレー要素によって構成さ
れるリレー部と、前記リレー部から出力された信号を基
にロジックシーケンス処理を行なうシーケンス処理部
と、前記シーケンス処理部からのリレー動作指令により
電力系統に設置された設備にトリップ信号を出力する出
力部とからなるディジタル保護リレー装置において、前
記シーケンス処理部の前段あるいは前記リレー部の前段
に設けられ、前記複数のリレー要素の中から必要とする
リレー要素の信号出力を選択するリレー要素選択手段を
備えた。
【0018】本発明の[請求項4]に係るディジタル保
護リレー装置は、電力系統の電気量をディジタルデータ
に変換する入力変換部と、前記ディジタルデータの値が
所定範囲から外れたことを検知して事故を検出し、異常
を示す信号を出力する複数のリレー要素によって構成さ
れるリレー部と、前記リレー部から出力された信号を基
にロジックシーケンス処理を行なうシーケンス処理部
と、前記シーケンス処理部からのリレー動作指令により
電力系統に設置された設備にトリップ信号を出力する出
力部とからなるディジタル保護リレー装置において、前
記リレー部の前段に設けられ、前記複数の入力電気量の
中から必要とする入力電気量を選択する入力電気量選択
手段を備えた。
【0019】本発明の[請求項5]に係るディジタル保
護リレー装置は、電力系統の電気量をディジタルデータ
に変換する入力変換部と、前記ディジタルデータの値が
所定範囲から外れたことを検知して事故を検出し、異常
を示す信号を出力する複数のリレー要素によって構成さ
れるリレー部と、前記リレー部から出力された信号を基
にロジックシーケンス処理を行なうシーケンス処理部
と、前記シーケンス処理部からのリレー動作指令により
電力系統に設置された設備にトリップ信号を出力する出
力部とからなるディジタル保護リレー装置において、前
記出力部の前段あるいは後段に設けられ、前記複数の出
力回路の中から必要とする回路を選択する出力回路選択
手段を備えた。
【0020】本発明の[請求項6]に係るディジタル保
護リレー装置は、電力系統の電気量をディジタルデータ
に変換する入力変換部と、前記ディジタルデータの値が
所定範囲から外れたことを検知して事故を検出し、異常
を示す信号を出力する複数のリレー要素によって構成さ
れるリレー部と、前記リレー部から出力された信号を基
にロジックシーケンス処理を行なうシーケンス処理部
と、前記シーケンス処理部からのリレー動作指令により
電力系統に設置された設備にトリップ信号を出力する出
力部とからなるディジタル保護リレー装置において、前
記入力変換部から出力されるディジタル電気量に代わる
複数の模擬電気量の試験データ記憶手段と、前記シーケ
ンス処理部の前段あるいは前記リレー部の前段に設けら
れ、前記複数のリレー要素の中から必要とするリレー要
素の信号出力を選択するリレー要素選択手段と、前記リ
レー部の前段に設けられ、前記複数の入力電気量の中か
ら必要とする入力電気量を選択する入力電気量選択手段
と、前記出力部の前段あるいは後段に設けられ、前記複
数の出力回路の中から必要とする回路を選択する出力回
路選択手段と、前記各手段を離れた位置から制御するた
めに設けた試験制御選択手段とを備えた。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の[請求項1]に係
るディジタル保護リレー装置の実施の形態を示す構成図
である。図1において、図7と同一機能部分については
同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態では予
めディジタル化されたあらゆるプラント運転パターンを
つくっておき、これを必要性に応じて選択することによ
り、保護リレー装置に入力するようにしたものである。
【0022】したがって、新たに付加された構成はディ
ジタル化されたあらゆるプラント運転パターン(事故デ
ータ,通常運転データ,プラント起動時データ,プラン
ト停止時データなど)のディジタル電気量データを記憶
した試験データ記録部15と、試験データ記録部15の
電気量データの中から、必要とするデータを選択するた
めの試験データ選択信号16と、試験データ記録部15
から試験データ選択信号16によって選択されたディジ
タル電気量データをリレー部11に出力する試験データ
選択部17である。
【0023】次に作用について説明する。通常、入力変
成器2から取り込んだアナログ電気量は入力変換部10
でディジタル化され、試験データ選択部17で通常運転
モードである(試験データ選択信号16から指令が出て
いない)ことを判別し、リレー部11に電気量データが
渡される。
【0024】次に試験データ選択信号16より試験デー
タ選択信号が試験データ選択部17に渡ると、入力変換
部10からの入力データライン10aが遮断され、試験
データ記録部15より試験データ選択信号16によって
選択された試験データが試験データ選択部17を介し
て、リレー部11に試験データが渡される。なお、選択
される試験データは1つでも複数でも構わない。
【0025】又、試験データ記録部15に記録されてい
る各試験データの記録時間は夫々任意に設定でき、設定
可能数と設定可能時間は試験データ記録部15のメモリ
容量に依存する。なお、試験データ記録部15へのデー
タ記録は、例えばパソコンから装置へのケーブル接続に
よる試験データ転送や試験データを記憶させたメモリチ
ップの装着などにより実現する。本実施の形態によれ
ば、実プラント運転により近いリレー試験が可能となる
ので、ディジタル保護リレー装置の信頼性向上及びリレ
ー試験の効率化が達成できる。
【0026】図2は本発明の[請求項2]に係るディジ
タル保護リレー装置の他の実施の形態を示す構成図であ
る。図2において、図1と同一機能部分については同一
符号を付して説明を省略する。本実施の形態ではプラン
ト運転中にシーケンス処理部でトリップ検出した事象を
試験データ記録部へ記録することにより、再現試験を可
能にしたものである。
【0027】そのために付加されたものは入力変換部1
0から出力されるある時間分の過去のデータを記録する
ためのデータバッファ21と、シーケンス処理部から出
力部13へのトリップ指令を受け、試験データ記録部1
5へ試験データとして記憶させるための自動記録指令信
号22と、必要とするタイミングで試験データ記録部1
5へ試験データとして記憶させるための手動記録指令信
号23である。
【0028】次に作用について説明する。通常、入力変
成器2から取り込んだアナログ電気量は入力変換部10
でディジタル化され、試験データ選択部17で通常運転
モードである(試験データ選択信号16から指令が出て
いない)ことを判別し、リレー部11に試験データが渡
される。
【0029】次に試験データ選択信号16より試験デー
タ選択信号がデータ選択部17に渡ると、入力変換部1
0からの入力データライン10aが遮断され、試験デー
タ記録部15より試験データ選択信号16により選択さ
れた試験データが試験データ選択部17を介して、リレ
ー部11に試験データが渡される。なお、選択される試
験データは1つでも複数でも構わない。
【0030】又、試験データ記録部15に記録されてい
る各試験データの記録時間は夫々任意に設定でき、設定
可能数と設定可能時間は試験データ記録部15のメモリ
容量に依存する。更にプラント運転中にシーケンス処理
部12によりトリップ検出した場合、自動記録指令信号
22によりデータバッファ21のデータが試験データ記
録部15に試験データの1つとして実事故データが記憶
される。
【0031】又、プラント運転中に必要とするタイミン
グで手動記録指令信号23出力することでもデータバッ
ファ21のデータが試験データ記録部15に試験データ
の1つとして実プラント運転データが記憶される。本実
施の形態によれば、実プラント運転により近いリレー試
験が可能となり、更に実動作の再現試験が可能となるこ
とで、ディジタル保護リレー装置の信頼性向上及びリレ
ー試験の効率化、更に故障復旧時間の短縮が達成でき
る。
【0032】図3は本発明の[請求項3]に係るディジ
タル保護リレー装置の実施の形態を示す構成図である。
図3において、図7と同一機能部分については同一符号
を付して説明を省略する。本実施の形態では同一電気量
入力に対して、異なる各リレー要素単位を選択して動作
させるようにしたものである。
【0033】したがって、新たに付加したものはリレー
部11に収納されるリレー要素の中から、必要とするリ
レー要素を選択するためのリレー要素選択信号192
と、リレー部11からリレー要素選択信号31によって
選択されたリレー要素出力を許可あるいは不許可に制御
するためのリレー選択部32である。
【0034】次に作用について説明する。通常、入力変
成器2から取り込んだアナログ電気量は入力変換部10
でディジタル化され、リレー選択部32で通常運転モー
ドである(リレー要素選択信号31から指令が出ていな
い)ことを判別し、全てのリレー要素に対して出力許可
をしている。
【0035】リレー要素選択信号31より選択信号がリ
レー選択部32に渡ると、リレー部11よりリレー要素
選択信号31により選択されたリレー要素出力がリレー
選択部32を介して、シーケンス処理部12にリレー動
作データが渡される。なお、選択遮断するリレー要素は
複数要素も可能である。
【0036】又、各相毎(R相,S相,T相,N相)の
選択も可能である。なお、リレー選択部32の配置個所
はリレー部11の前段に設けても実現可能である。本実
施の形態によれば、同一電気量入力に対し、動作検出速
度の異なる複数のリレー要素が動作する場合でも、各々
のリレー要素単位でのトリップ動作が確認できるため、
ディジタル保護リレー装置の信頼性向上及びリレー試験
の効率化が達成できる。
【0037】図4は本発明の[請求項4]に係るディジ
タル保護リレー装置の実施の形態を示す構成図である。
図4において、図7と同一機能部分については同一符号
を付して説明を省略する。本実施の形態では同一入力変
換器から入力される電気量を、スケール精度の異なる複
数の入力変換部毎に試験するようにしたものである。
【0038】したがって、新たに付加したものは入力変
換部部10に収納される入力電気量の中から、必要とす
る入力電気量を選択するための入力電気量選択信号41
と、入力変換部10から入力電気量選択信号41によっ
て選択された入力電気量出力を許可あるいは不許可に制
御するための入力電気量選択部42である。
【0039】次に作用について説明する。通常、入力変
成器2から取り込んだアナログ電気量は入力変換部10
でディジタル化され、入力電気量選択部42で通常運転
モードである(入力電気量選択信号41から指令が出て
いない)ことを判別し、全ての入力電気量に対して出力
許可をしている。
【0040】入力電気量選択信号41より選択信号が入
力電気量選択部42に渡ると、入力変換部10より入力
電気量選択信号41により選択された入力電気量が入力
電気量選択部42を介して、リレー部11に電気量デー
タが渡される。なお、選択する入力電気量は複数量も可
能である。
【0041】本実施の形態によれば、同一入力変成器か
らの電気量入力を、スケール精度の異なる複数の入力変
換部に適用している場合でも、各々の入力変換部単位で
試験が可能となるため、ディジタル保護リレー装置の信
頼性向上及びリレー試験の効率化が達成できる。
【0042】図5は本発明の[請求項5]に係るディジ
タル保護リレー装置の実施の形態を示す構成図である。
図5において、図7と同一機能部分については同一符号
を付して説明を省略する。本実施の形態では同一信号出
力を用途の異なる複数の出力回路に導出するようにした
ものである。
【0043】したがって、新たに付加したものは出力部
13に収納される出力回路の中から、必要とする回路を
選択するための出力回路選択信号51と、シーケンス処
理部12から出力回路選択信号51によって選択された
回路からの出力を許可あるいは不許可に制御するための
出力回路選択部52である。
【0044】次に作用について説明する。通常、入力変
成器2から取り込んだアナログ電気量は入力変換部10
でディジタル化され、出力回路選択部52で通常運転モ
ードである(出力回路選択手段51から指令が出ていな
い)ことを判別し、全ての回路に対して出力許可をして
いる。
【0045】出力回路選択信号51より選択信号が出力
回路選択部52に渡ると、出力部13より出力回路選択
信号51により選択された回路出力がディジタル保護リ
レー装置1−5の外部にトリップ信号13−1が出力さ
れる。なお、選択する出力回路は複数回路も可能であ
る。なお、出力回路選択部52の配置個所は出力部13
の後段でも実現可能である。
【0046】本実施の形態によれば、同一信号出力を用
途の異なる複数の出力回路に適用している場合でも、各
々の出力回路単位で出力許可、不許可が選択できるた
め、試験のために個別の出力ロックが必要となった場合
でも、一時的な配線改造等が不要となるため、ディジタ
ル保護リレー装置の信頼性向上及びリレー試験の効率化
が達成できる。
【0047】図6は本発明の[請求項6]に係るディジ
タル保護リレー装置の実施の形態を示す構成図である。
図6において、図1〜図5と同一機能部分については同
一符号を付して説明を省略する。本実施の形態では上記
説明した各構成を合成したものであり、本実施の形態で
新たに付加されたものは試験制御選択信号61である。
【0048】したがって、個々の構成要素の機能を説明
すると、61は試験の利便性を図るために、ディジタル
保護リレー装置1−6とは離れた場所に設置される試験
制御選択信号、17は試験データ記録部15から試験制
御選択信号61によって選択されたディジタル化された
電気量データをリレー部11に出力する試験データ選択
部、32はリレー部11から試験制御選択信号61によ
って選択されたリレー要素出力を許可あるいは不許可に
制御するためのリレー選択部、42は入力変換部10か
ら試験制御選択信号61によって選択された入力電気量
出力を許可あるいは不許可に制御するための入力電気量
選択部、52はシーケンス処理部12から試験制御選択
信号61によって選択された回路からの出力を許可ある
いは不許可に制御するための出力回路選択部である。
【0049】次に作用について出力回路選択部を例にと
って説明する。通常、入力変成器2から取り込んだアナ
ログ電気量は入力変換部10でディジタル化され、出力
回路選択部52で通常運転モードである(試験制御選択
信号61から指令が出ていない)ことを判別し、全ての
回路に対して出力許可をしている。
【0050】試験制御選択信号61より選択信号が出力
回路選択部52に伝送されると、出力部13より出力回
路選択信号により選択された回路出力がディジタル保護
リレー装置1−6の外部にトリップ信号14−1が出力
される。なお、選択遮断する出力回路は複数回路も可能
である。なお、出力回路選択部52の配置個所は出力部
13の後段でも実現可能である。
【0051】本実施の形態によれば、必要とする試験電
気量データ及び必要とするリレー要素及び必要とする入
力電気量及び必要とする出力回路のみでリレー試験が遠
隔制御で可能となることで、ディジタル保護リレー装置
のリレー試験の効率化が達成できる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば入
力変換器から出力されるディジタル電気量に代わる複数
の模擬電気量を導入して試験するように構成したので、
実プラント運転により近いリレー試験が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の[請求項1]に係るディジタル保護リ
レー装置の実施の形態を示す構成図。
【図2】本発明の[請求項2]に係るディジタル保護リ
レー装置の実施の形態を示す構成図。
【図3】本発明の[請求項3]に係るディジタル保護リ
レー装置の実施の形態を示す構成図。
【図4】本発明の[請求項4]に係るディジタル保護リ
レー装置の実施の形態を示す構成図。
【図5】本発明の[請求項5]に係るディジタル保護リ
レー装置の実施の形態を示す構成図。
【図6】本発明の[請求項6]に係るディジタル保護リ
レー装置の実施の形態を示す構成図。
【図7】従来のディジタル保護リレー装置を説明する
図。
【符号の説明】
1 ディジタル保護リレー装置 10 入力変換部 11 リレー部 12 シーケンス処理部 13 出力部 2 計器用変成器 3 交流入力試験器 15 試験データ記録部 16 試験データ選択信号 17 試験データ選択部 21 データバッファ 22 自動記録指令信号 23 手動記録指令信号 31 リレー要素選択信号 32 リレー選択部 41 入力電気量選択信号 42 入力電気量選択部 51 出力回路選択信号 52 出力回路選択部 61 試験制御選択信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G036 AA27 BA07 CA01 CA06 5G042 FF03 FF04 FF05 FF08 FF26 5H209 AA20 BB13 CC03 EE01 GG04 HH04 HH22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の電気量をディジタルデータに
    変換する入力変換部と、前記ディジタルデータの値が所
    定範囲から外れたことを検知して事故を検出し、異常を
    示す信号を出力する複数のリレー要素によって構成され
    るリレー部と、前記リレー部から出力された信号を基に
    ロジックシーケンス処理を行なうシーケンス処理部と、
    前記シーケンス処理部からのリレー動作指令により電力
    系統に設置された設備にトリップ信号を出力する出力部
    とからなるディジタル保護リレー装置において、前記入
    力変換部から出力されるディジタル電気量に代わる複数
    の模擬電気量の試験データ記憶手段と、前記試験データ
    記憶手段から必要とするデータを選択制御する試験デー
    タ選択手段とを備えたことを特徴とするディジタル保護
    リレー装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディジタル保護リレー装
    置において、前記試験データ記憶手段は、前記シーケン
    ス処理部からのリレー動作指令により、入力変換部から
    出力されるディジタルデータを前記試験データ記憶手段
    に自動記録する機能を備えたことを特徴とするディジタ
    ル保護リレー装置。
  3. 【請求項3】 電力系統の電気量をディジタルデータに
    変換する入力変換部と、前記ディジタルデータの値が所
    定範囲から外れたことを検知して事故を検出し、異常を
    示す信号を出力する複数のリレー要素によって構成され
    るリレー部と、前記リレー部から出力された信号を基に
    ロジックシーケンス処理を行なうシーケンス処理部と、
    前記シーケンス処理部からのリレー動作指令により電力
    系統に設置された設備にトリップ信号を出力する出力部
    とからなるディジタル保護リレー装置において、前記シ
    ーケンス処理部の前段あるいは前記リレー部の前段に設
    けられ、前記複数のリレー要素の中から必要とするリレ
    ー要素の信号出力を選択するリレー要素選択手段を備え
    たことを特徴とするディジタル保護リレー装置。
  4. 【請求項4】 電力系統の電気量をディジタルデータに
    変換する入力変換部と、前記ディジタルデータの値が所
    定範囲から外れたことを検知して事故を検出し、異常を
    示す信号を出力する複数のリレー要素によって構成され
    るリレー部と、前記リレー部から出力された信号を基に
    ロジックシーケンス処理を行なうシーケンス処理部と、
    前記シーケンス処理部からのリレー動作指令により電力
    系統に設置された設備にトリップ信号を出力する出力部
    とからなるディジタル保護リレー装置において、前記リ
    レー部の前段に設けられ、前記複数の入力電気量の中か
    ら必要とする入力電気量を選択する入力電気量選択手段
    を備えたことを特徴とするディジタル保護リレー装置。
  5. 【請求項5】 電力系統の電気量をディジタルデータに
    変換する入力変換部と、前記ディジタルデータの値が所
    定範囲から外れたことを検知して事故を検出し、異常を
    示す信号を出力する複数のリレー要素によって構成され
    るリレー部と、前記リレー部から出力された信号を基に
    ロジックシーケンス処理を行なうシーケンス処理部と、
    前記シーケンス処理部からのリレー動作指令により電力
    系統に設置された設備にトリップ信号を出力する出力部
    とからなるディジタル保護リレー装置において、前記出
    力部の前段あるいは後段に設けられ、前記複数の出力回
    路の中から必要とする回路を選択する出力回路選択手段
    を備えたことを特徴とするディジタル保護リレー装置。
  6. 【請求項6】 電力系統の電気量をディジタルデータに
    変換する入力変換部と、前記ディジタルデータの値が所
    定範囲から外れたことを検知して事故を検出し、異常を
    示す信号を出力する複数のリレー要素によって構成され
    るリレー部と、前記リレー部から出力された信号を基に
    ロジックシーケンス処理を行なうシーケンス処理部と、
    前記シーケンス処理部からのリレー動作指令により電力
    系統に設置された設備にトリップ信号を出力する出力部
    とからなるディジタル保護リレー装置において、前記入
    力変換部から出力されるディジタル電気量に代わる複数
    の模擬電気量の試験データ記憶手段と、前記シーケンス
    処理部の前段あるいは前記リレー部の前段に設けられ、
    前記複数のリレー要素の中から必要とするリレー要素の
    信号出力を選択するリレー要素選択手段と、前記リレー
    部の前段に設けられ、前記複数の入力電気量の中から必
    要とする入力電気量を選択する入力電気量選択手段と、
    前記出力部の前段あるいは後段に設けられ、前記複数の
    出力回路の中から必要とする回路を選択する出力回路選
    択手段と、前記各手段を離れた位置から制御するために
    設けた試験制御選択手段とを備えたことを特徴とするデ
    ィジタル保護リレー装置。
JP2000067978A 2000-03-13 2000-03-13 ディジタル保護リレー装置 Pending JP2001258147A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000067978A JP2001258147A (ja) 2000-03-13 2000-03-13 ディジタル保護リレー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000067978A JP2001258147A (ja) 2000-03-13 2000-03-13 ディジタル保護リレー装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001258147A true JP2001258147A (ja) 2001-09-21

Family

ID=18587092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000067978A Pending JP2001258147A (ja) 2000-03-13 2000-03-13 ディジタル保護リレー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001258147A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009296783A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Chugoku Electric Power Co Inc:The リレー動作判定装置、リレー動作判定方法およびリレー動作判定プログラム
JP2011139613A (ja) * 2009-12-29 2011-07-14 Hitachi Ltd 総合動作試験機能付保護制御装置
JP2011155779A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Hitachi Ltd 試験機能を具備した電力用ディジタル保護リレー装置
JP2012014584A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp プラント制御装置の試験装置
JP2012080600A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Hitachi Ltd ディジタル保護継電装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009296783A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Chugoku Electric Power Co Inc:The リレー動作判定装置、リレー動作判定方法およびリレー動作判定プログラム
JP2011139613A (ja) * 2009-12-29 2011-07-14 Hitachi Ltd 総合動作試験機能付保護制御装置
JP2011155779A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Hitachi Ltd 試験機能を具備した電力用ディジタル保護リレー装置
JP2012014584A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp プラント制御装置の試験装置
JP2012080600A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Hitachi Ltd ディジタル保護継電装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102034894B1 (ko) 배전반 내 차단기 관리 시스템
KR100875127B1 (ko) 배전 자동화용 다기능 단말장치 및 이의 운영방법
JP2011155779A (ja) 試験機能を具備した電力用ディジタル保護リレー装置
JP2001258147A (ja) ディジタル保護リレー装置
JP5475438B2 (ja) 総合動作試験機能付保護制御装置
JP4970169B2 (ja) 保護制御装置
JPH05158531A (ja) システムの安全保護系健全性確認方法及び装置
JPH02221874A (ja) 電力用変電機器の故障診断システム
JP3710619B2 (ja) 監視制御システムの試験装置
JP2002043943A (ja) アナログ出力装置
US5878375A (en) Data transfer switching device and method of use therefore
JP2892667B2 (ja) 模擬送電線試験装置
Mozina et al. Multifunction digital relay commissioning and maintenance testing
JP2010220302A (ja) 保護継電器
JP3556443B2 (ja) デジタル制御装置の基板試験装置
JPH06284551A (ja) 過電流保護装置の試験回路
Moutrey et al. Sizewell B power station primary protection system design application overview
KR980011521A (ko) Asic을 이용한 원자로 이상상태 검출장치 및 방법
JPH01284904A (ja) プラントのインターロックバイパス方法
JPH10311858A (ja) 電力系統の雷故障判定
Tooley et al. Dynamic testing of the primary protection system (at Sizewell B)
JP3880941B2 (ja) ディジタル保護継電装置
JPH08336230A (ja) ディジタル保護リレー装置
JPS63290120A (ja) ディジタル形保護継電器
JPH1066249A (ja) 負荷制御装置及び負荷制御装置の保守管理システム