JP2001257623A - 遅延プロファイル生成回路及びcdma受信機 - Google Patents

遅延プロファイル生成回路及びcdma受信機

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JP2001257623A JP2000069790A JP2000069790A JP2001257623A JP 2001257623 A JP2001257623 A JP 2001257623A JP 2000069790 A JP2000069790 A JP 2000069790A JP 2000069790 A JP2000069790 A JP 2000069790A JP 2001257623 A JP2001257623 A JP 2001257623A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の遅延素子が使用されているため回路規
模を増大させるという問題点があったが、本発明は、遅
延素子を不要とすることで、回路規模を小さくする遅延
プロファイル生成回路と小型化を図ることができるCD
MA受信機を提供する。 【解決手段】 相関演算部(MF)1で受信したベース
バンド信号と異なる拡散符号との相関演算を行い、パワ
ー演算部(POW)2で出力レベルを演算し、セレクタ
7で遅延のないデータと遅延するシンボル数毎のデータ
とを選択的に出力し、平均化部8で各データと記憶部9
に記憶された当該データに関する既に平均化されたデー
タとの平均化を行う遅延プロファイル生成回路及びCD
MA受信機である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信におけ
るスペクトラム拡散通信システムの受信側に用いられる
遅延プロファイル生成回路及びCDMA受信機に係り、
特に回路規模を縮小できる遅延プロファイル生成回路及
びCDMA受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信で用いられるスペクトラム拡
散通信システムのCDMA(Code Division Multiple A
ccess )受信機においては、受信タイミングの選択(同
期捕捉)や、フェージング対策として用いられるRAK
E合成の技術などにおいて、データ信号及びその遅延波
に対して、遅延時間対受信電力の特性を表す遅延プロフ
ァイルを測定し、測定された遅延プロファイルを用いて
受信伝送路の評価を行ったり、又は遅延プロファイルを
復調の同期制御に用いる場合が多い。
【0003】従って、CDMA受信で用いられる受信し
たベースバンド信号から遅延プロファイルを測定する遅
延プロファイル生成回路部分について従来技術を説明す
る。まず、従来の遅延プロファイル生成回路について図
8を使って説明する。図8は、従来の遅延プロファイル
生成回路の構成ブロック図である。尚、図8では、5シ
ンボル分の遅延まで考えた場合について説明する。従来
の遅延プロファイル生成回路は、図8に示すように、5
台の相関演算部(図では、MF)1-1〜1-5と、5台の
レベル演算部(図ではPOW)2-1〜2-5と、10台の
遅延素子(図では、Delay)3-1〜3-10と、加算
部(図では、+)4と、平均化回路5と、記憶部6とか
ら構成されている。尚、図8では、動作タイミングのク
ロックや拡散符号などを制御する制御部は省略されてい
る。
【0004】次に、従来の遅延プロファイル生成回路の
各部について具体的に説明する。相関演算部1は、受信
したベースバンド信号の同相成分(I相)及び直交成分
(Q相)と、外部から供給される拡散符号との相関演算
を行うマッチドフィルタ(Matched Filter:MF)であ
る。尚、相関演算部1-1〜1-5は、何れも、同様の動作
を行うマッチドフィルタであるが、5シンボル分の遅延
までを考えて、1シンボルずつ遅れたタイミングで、そ
れぞれ異なる拡散符号についての相関演算を行うように
なっており、動作タイミングの詳細については後述す
る。
【0005】レベル演算部2は、相関演算部1-1〜1-5
から出力されるI相・Q相の相関演算結果のレベル(パ
ワー)を演算する演算部である。遅延素子3は、RAM
(Random Access Memory)等を用いて、入力されたデー
タを一時的に保持してから出力することにより、入力デ
ータに遅延を生じさせる一般的な遅延素子で、実際に
は、レベル演算部2-1〜2-5から出力されるパワー出力
を、それぞれ1シンボルずつ遅延させる遅延素子であ
る。図8に示した構成では、遅延素子3-1〜3-4によ
り、レベル演算部2-1からの出力が4シンボル分遅延さ
れ、遅延素子3-5〜3-7により、レベル演算部2-2から
の出力が3シンボル分遅延され、遅延素子3-8〜3-9に
より、レベル演算部2-3からの出力が2シンボル分遅延
され、遅延素子3-10 により、レベル演算部2-4からの
出力が1シンボル分遅延されることになる。
【0006】加算部4は、各相関演算部1-1〜1-5にお
ける相関結果のパワーを、各々遅延されたものを加算す
る加算部である。記憶部6は、後述する平均化部5のそ
れぞれのタイミングにおける出力を保持し、次の平均化
を行うタイミングで保持したデータを出力するものであ
る。具体的には、遅延がないタイミングの平均化結果
は、記憶部6の#0エリア6aに記憶し、次の遅延がな
いタイミングに出力し、同様に1シンボル遅延タイミン
グの平均化結果は、記憶部6の#1エリア6bに記憶
し、次の1シンボル遅延タイミングに出力し、2シンボ
ル遅延タイミングの平均化結果は、記憶部6の#2エリ
ア6cに記憶し、次の2シンボル遅延タイミングに出力
し、3シンボル遅延タイミングの平均化結果は、記憶部
6の#3エリア6dに記憶し、次の3シンボル遅延タイ
ミングに出力し、4シンボル遅延タイミングの平均化結
果は、記憶部6の#4エリア6eに記憶し、次の4シン
ボル遅延タイミングに出力するようになっている。
【0007】平均化回路5は、加算部4で加算されたデ
ータと記憶部6に保持されたデータとの平均化演算を行
い、平均化された結果を遅延プロファイルとして外部に
出力するものである。具体的に平均化回路5は、加算部
4からの加算結果と、記憶部6の各タイミングに対応す
るエリアに保持されたデータとを加算し、2で割って平
均化し、その平均化結果を記憶部6の各エリアに格納し
て更新すると共に、その平均化結果を遅延プロファイル
として外部に出力するようになっている。
【0008】次に、従来の遅延プロファイル生成回路の
動作について、5シンボル分の遅延プロファイルの測定
の例で、図8〜図13を使って説明する。図9は、遅延
波が全くない場合の相関演算部1出力を示す説明図であ
り、図10は、相関演算部1-1〜1-5に入力される拡散
符号の様子を示す説明図であり、図11は、相関演算部
1-1〜1-5からの出力信号の様子を示す説明図であり、
図12は、相関演算部1-1〜1-5からの出力信号の模式
図であり、図13は、加算部4に入力される信号の模式
図である。
【0009】まず、理解を深めるために、遅延波が全く
ないと考えた場合の、相関演算部1出力について図9で
説明する。遅延波が全くない場合を考えると、各シンボ
ルのタイミングで順に供給される拡散符号を用いて逆拡
散を行えばよく、1シンボル目のデータ“a”は拡散符
号“A”で逆拡散され、2シンボル目のデータ“b”は
拡散符号“B”で逆拡散され、…、10シンボル目のデ
ータ“j”は拡散符号“J”で逆拡散されて、各シンボ
ルにおいて相関ピークが得られることになる。この場
合、相関演算部1は1台で各タイミングにおいて相関ピ
ークを得ることができることになる。
【0010】しかし、もしデータ“a”が1シンボルの
遅延をしていた場合、2シンボル目のデータbにその遅
延波が含まれていても、図9の状態では、その遅延した
データは拡散符号“B”では逆拡散されず、“a”の遅
延波に関する相関ピークは得られないことになる。
【0011】そこで、図8の遅延プロファイル生成回路
では、各データに対して4シンボルの遅延したデータま
で(全部で5シンボル分)の逆拡散ができるように、相
関演算部1を5個用意する。そして、相関演算部1-1に
は、受信したベースバンド信号のI相成分・Q相成分が
それぞれ入力され、図10のMF1-1codeに示され
るように、1シンボル目のデータ“a”に対応した符号
“A”が1〜5シンボル区間まで入力され、続いて6シ
ンボル目のデータ“f”に対応した符号“F”が記憶部
6〜10シンボル区間まで入力される。また、相関演算
部1-2には、相関演算部1-1と同様に、受信したベース
バンド信号I相成分・Q相成分がそれぞれ入力され、2
シンボル目のデータ“b”に対応した符号“B”が2〜
6シンボル区間まで入力され、続いて7シンボル目のデ
ータ“g”に対応した符号“G”が7〜11(図では1
0まで)シンボル区間まで入力される。同様に、各相関
演算部1には図10のようなフォーマットで拡散符号が
入力される。
【0012】そして、各相関演算部1において、上記の
ような拡散符号と、遅延を含んだデータとの逆拡散を行
うと、例えば、相関演算部1-1の出力は、図11の相関
演算部(MF)1-1outのように、1シンボル区間
で、データ“a”と拡散符号“A”との最大の相関ピー
クの波形が得られ、2シンボル目〜5シンボル目にかけ
て、データ“a”の遅延波成分と拡散符号“A”との逆
拡散で、徐々に小さくはなるが、全部で5個の相関ピー
クが得られることになる。
【0013】また、相関演算部1-1では、6シンボルか
らデータ“f”と拡散符号“F”との逆拡散が行われ、
こちらも計5個の相関ピークが得られる。他のデータに
付いても同様に各相関演算部1で逆拡散され、相関演算
部1の出力を模式的に害くと図12のようになる。図1
2において、(1)〜(10)は、遅延のないデータ
“a”〜“j”の相関ピークを示し、(1)#l〜
(9)#lは、1シンボル遅延した“a”〜“i”のデ
ータの相関ピークを示し、(1)#2〜(8)#2は2
シンボル遅延した“a”〜“h”のデータの相関ピーク
を示し、(1)#3〜(7)#3は3シンボル遅延した
“a”〜“g”のデータの相関ピークを示し、(1)#
4〜(6)#4は4シンボル遅延した“a”〜“f”の
データの相関ピークを示している。
【0014】この5個の相関演算部1からの出力に対し
て遅延のないデータは遅延のないデータ同士で、1シン
ボル遅延したデータは1シンボル遅延したデータ同士
で、それぞれ平均化演算を実行し、5シンボル分の遅延
profileの測定が行われる。
【0015】具体的には、図8のレベル演算部2-1にお
いて、相関演算部1-1で相関演算されたI相・Q相のレ
ベル(パワー)が演算されて出力され、レベル演算部2
-2において、相関演算部1-2で相関演算されたI相・Q
相のレベル(パワー)が演算されて出力され、以下同様
に各相関演算部1で相関演算されたI相・Q相のレベル
(パワー)が各レベル演算部2で演算されて出力され
る。
【0016】そして、遅延素子3-1〜3-4では、レベル
演算部2-1の出力をそれぞれ1シンボルずつ遅延させ、
全体で4シンボル遅延させたものが加算部4に入力され
る。また、遅延素子3-5〜3-7では、レベル演算部2-2
の出力をそれぞれ1シンボルずつ遅延させ、全体で3シ
ンボル遅延させたものが加算部4に入力される。また、
遅延素子3-8〜3-9では、レベル演算部2-3の出力をそ
れぞれ1シンボルずつ遅延させ、全体で2シンボル遅延
させたものが加算部4に入力されている。また、遅延素
子3-10 では、レベル演算部2-4の出力を1シンボル遅
延させたものが加算部4に入力される。従って、それぞ
れの遅延素子3を通ってきたデータは、図13のように
なり、遅延量が等しいデータ同士の相関のパワーが、順
次加算器4で加算されることになる。
【0017】そして、加算後の結果は、平均化回路5に
入力され、まず5シンボル目で、遅延のないデータの相
関パワー(1)〜(5)の加算結果が、2で割られて平
均化され、遅延プロファイルとして出力されると共に、
記憶部6の(#0)6aに記憶される。次に、6シンボ
ル目で、1シンボル遅延したデータの相関パワー(1)
#1〜(5)#1の加算結果が、2で割られて平均化さ
れ、遅延プロファイルとして出力されると共に、記憶部
6の(#1)6bに記憶される。
【0018】以降同様に、7シンボル目で、2シンボル
遅延したデータの相関パワー(1)#2〜(5)#2の
加算結果が、2で割られて平均化され、遅延プロファイ
ルとして出力されると共に、記憶部6の(#2)6cに
記憶され、…、10シンボル目では、遅延のないデータ
の相関パワー(6)〜(10)の加算結果と、記憶部6
の(#0)に記憶されていた(1)〜(5)の加算結果
の平均化値とが加算されて、2で割られて平均化され、
遅延プロファイルとして出力されると共に、記憶部6の
(#0)6aに記憶されて更新されることになる。
【0019】そして、以降は、1シンボル遅延のデータ
の相関パワー(6)#1〜(10)#1の加算結果と、
記憶部6の(#1)に記憶されていた(1)#1〜
(5)#1の加算結果の平均化値とが加算されて、2で
割られて平均化され、遅延プロファイルとして出力され
ると共に、記憶部6の(#1)6bに記憶されて更新さ
れ、順に2シンボル遅延のデータ、3シンボル遅延のデ
ータ、…と平均化が行われ、遅延プロファイルとして出
力されると共に、記憶部6に記憶されて更新さることに
なる。
【0020】尚、遅延プロファイル生成回路に関する従
来技術としては、平成11年12月24日公開の特開平
11−355177号「遅延プロファイル検出器」(出
願人:日本電気株式会社、発明者:斎藤 正)がある。
この従来技術は、相関演算部において受信信号とレプリ
カとの乗算結果から両者の相関を算出して積分すること
により、各マルチパス成分の遅延プロファイルを算出
し、その電力ピーク値が所定のリミッター値以上のもの
を選択する遅延プロファイル検出器であり、これによ
り、マルチパス成分選択処理の所要時間を短縮すると共
に、回路規模を低減できるものである。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしなら、上記従来
例の遅延プロファイル生成回路では、図8に示すよう
に、遅延プロファイルの測定は5シンボル分行うという
ことが基地局の仕様で決定している場合、5つの相関演
算部からの出力信号を、遅延素子を用いて遅延させ、5
つのMFの出力を揃えてから平均化演算を行い、5シン
ボル分の遅延プロファイルを測定しているものであり、
この信号を遅延させる遅延素子にはRAM(Random Acc
ess Memory)が使用されているため、回路規模を増大さ
せるという問題点があった。
【0022】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、遅延素子を不要とすることで、回路規模を小さくす
る遅延プロファイル生成回路と小型化を図ることができ
るCDMA受信機を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、遅延プロファイル生成回路にお
いて、相関演算手段で受信したベースバンド信号の同相
成分及び直交成分と異なる拡散符号との相関演算を行
い、レベル演算手段で同相成分及び直交成分の相関演算
結果のレベルを演算し、選択手段で遅延のないデータと
遅延するシンボル数毎のデータとを選択的に出力し、平
均化手段で各データと当該データに関する既に平均化さ
れたデータとの平均化を行うものであり、選択手段を用
いることで遅延素子を不要にし、回路規模を小さくする
ことができる。
【0024】また、本発明は、上記遅延プロファイル生
成回路を備えたCDMA受信機としており、受信機の小
型化を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。尚、以下で説明する機能実現
手段は、当該機能を実現できる手段であれば、どのよう
な回路又は装置であっても構わず、また機能の一部又は
全部をソフトウェアで実現することも可能である。更
に、機能実現手段を複数の回路によって実現してもよ
く、複数の機能実現手段を単一の回路で実現してもよ
い。
【0026】本発明の実施の形態に係る遅延プロファイ
ル生成回路は、受信したベースバンド信号の同相成分及
び直交成分と異なる拡散符号との相関演算を行う相関演
算手段と、同相成分及び直交成分の相関演算結果のレベ
ルを演算するレベル演算手段と、遅延のないデータと遅
延するシンボル数毎のデータとを選択的に出力する選択
手段と、各データと当該データに関する既に平均化され
たデータとの平均化を行う平均化手段とを有するもので
あり、選択手段を用いることで遅延素子を不要にし、回
路規模を小さくできるものである。
【0027】また、本発明の実施の形態に係るCDMA
受信機は、上記遅延プロファイル生成回路を備えたもの
であり、受信機の小型化を実現するものである。
【0028】まず、本発明に係る遅延プロファイル生成
回路の構成について図1を使って説明する。図1は、本
発明に係る遅延プロファイル生成回路の構成ブロック図
である。尚、図8と同様の構成をとる部分については同
一の符号を付して説明する。
【0029】本発明の遅延プロファイル生成回路(本回
路)は、従来の遅延プロファイル生成回路と同様の部分
として、5台の相関演算部(図では、MF)1-1〜1-5
と、5台のレベル演算部(図ではPOW)2-1〜2-5と
から構成され、更に本発明の特徴部分として、従来の平
均化回路5の代わりに5組のセレクタ7及び平均化部8
が設けられ、記憶部6の代わりに5台の記憶部9が設け
られている。尚、図1では、動作タイミングのクロック
や拡散符号などを制御する制御部は省略されている。ま
た、各平均化部8から出力される遅延プロファイルを各
タイミングで選択する手段については、図示していな
い。
【0030】次に、本発明の遅延プロファイル生成回路
の各部について具体的に説明する。相関演算部1は、従
来と全く同様で、受信したベースバンド信号の同相成分
(I相)及び直交成分(Q相)と、外部から供給される
拡散符号との相関演算を行うマッチドフィルタである。
尚、相関演算部1-1〜1-5は、何れも、同様の動作を行
うマッチドフィルタであるが、5シンボル分の遅延まで
を考えて、1シンボルずつ遅れたタイミングで、それぞ
れ異なる拡散符号についての相関演算を行うようになっ
ており、動作タイミングの詳細については後述する。
【0031】レベル演算部2は、従来と全く同様で、相
関演算部1-1〜1-5から出力されるI相・Q相の相関演
算結果のレベル(パワー)を演算する演算部である。セ
レクタ7は、レベル演算部2-1〜2-5からの出力を入力
し、外部から供給されるセレクト信号A(図ではsel
A)に従ってタイミングを切り替えることによって、遅
延のないデータのみ、1シンボル遅延のデータのみ、2
シンボル遅延のデータのみ、というように加算すべきデ
ータのレベル演算結果を選択して出力するセレクタであ
る。例えば、セレクタ7-1は、図12に示した各相関演
算部1-1〜1-5からの出力における遅延の無いデータ
(模式図における(1)〜(10))を順次選択して出
力するセレクタであり、セレクタ7-2は、図12に示し
た各相関演算部1-1〜1-5からの出力における1シンボ
ル遅延のデータ(模式図における(1)#1〜(9)#
1)を順次選択して出力するセレクタであり、セレクタ
7-3は、2シンボル遅延のデータ(模式図における
(1)#2〜(8)#2)を順次選択して出力するセレ
クタであり、セレクタ7-4は、3シンボル遅延のデータ
(模式図における(1)#3〜(8)#3)を順次選択
して出力するセレクタであり、セレクタ7-5は、4シン
ボル遅延のデータ(模式図における(1)#4〜(8)
#4)を順次選択して出力するセレクタである。セレク
タ信号Aは、例えば、“000”から“100”の3b
itの信号とし、信号の値によって、レベル演算部2-1
〜2-5の何れから出力を出力するか切り替えるようにな
っている。尚、セレクタ信号Aの値とそれに伴う動作
は、セレクタ7-1〜7-5で各々異なっており、詳細につ
いては後述する。
【0032】記憶部9は、後述する平均化部8で平均化
演算を行う際に、一時的に演算過程のデータを記憶する
記憶部である。平均化部8は、セレクタ7から出力され
る各データを後述する記憶部9を用いて加算しながら平
均化演算を行うものであり、セレクタ7に合わせて、平
均化部8-1では、遅延の無いデータの平均化演算を行
い、平均化部8-2では、1シンボル遅延のデータの平均
化演算を行い、平均化部8-3では、2シンボル遅延のデ
ータの平均化演算を行い、平均化部8-4では、3シンボ
ル遅延のデータの平均化演算を行い、平均化部8-5で
は、4シンボル遅延のデータの平均化演算を行うように
なっている。
【0033】ここで、平均化部8の内部構成及び動作に
ついて、図2を用いて平均化部8-1の例で説明する。図
2は、本発明の遅延プロファイル生成回路の平均化部8
の内部構成例及びその周辺の構成を示すブロック図であ
る。本発明の遅延プロファイル生成回路の平均化部8の
内部は、平均化部8-1の例で説明すると図2に示すよう
に、加算器80と、1/2演算器81と、セレクタ82
と、セレクタ83と、2倍演算器84と、セレクタ85
とから構成されている。
【0034】平均化部8の内部の各部について説明す
る。加算器80は、セレクタ7-1からの信号と、セレク
タ85で選択された記憶部9-1に保持されていたデータ
又は当該データを2倍したデータ又はall“0”信号
との加算を行う加算器である。1/2演算器81は、加
算器80で加算された結果を1/2にする除算器であ
る。
【0035】セレクタ82は、加算器80で加算された
結果をそのまま外部に遅延プロファイルとして出力する
と共に記憶部9-1に出力するか、又は1/2演算器81
で1/2にしたものを出力するか切り替えるスイッチで
ある。具体的にセレクタ82では、外部から供給される
セレクト信号D(図ではselD)に従って、例えば、
セレクト信号Dが値0であれば、加算結果をそのまま外
部及び記憶部9-1に出力し、セレクト信号Dが値1であ
れば、加算結果を1/2にしたものを外部及び記憶部9
-1に出力するようになっている。但し、セレクト信号D
の値と動作の対応は逆であっても構わない。
【0036】セレクタ83は、記憶部9-1から出力され
たデータをそのまま出力するか、又はall‘0’にし
て出力するかを切り替えるスイッチである。具体的にセ
レクタ83では、外部から供給されるセレクト信号B
(図ではselB)に従って、例えば、セレクト信号B
が値0であれば、記憶部9-1から出力されたデータをそ
のまま出力し、セレクト信号Bが値1であれば、all
‘0’を出力するようになっている。但し、セレクト信
号Bの値と動作の対応は逆であっても構わない。
【0037】2倍演算器84は、セレクタ83から出力
された結果を2倍する乗算器である。セレクタ85は、
セレクタ83から出力された信号をそのまま加算器80
に出力するか、又は2倍演算器84で2倍したものを出
力するか切り替えるスイッチである。具体的にセレクタ
85では、外部から供給されるセレクト信号C(図では
selC)に従って、例えば、セレクト信号Cが値0で
あれば、セレクタ83から出力された信号をそのまま加
算器80に出力し、セレクト信号Cが値1であれば、セ
レクタ83から出力された信号を2倍したものを加算器
80に出力するようになっている。但し、セレクト信号
Cの値と動作の対応は逆であっても構わない。
【0038】次に、セレクタ7及び平均化部8及び記憶
部9によって、平均化が行われる動作について、図2,
図3を用いて具体的に説明する。図3は、各レベル演算
部2出力及び平均化部8-1の動作を説明する説明図であ
る。本発明の遅延プロファイル生成回路において、1〜
10シンボル時間に、各レベル演算部2から出力される
データの模式図は、図3上部に示した通りである(図で
はMF1-1 output〜MF1-5 outpu
t)。この時、セレクタ7-1では、セレクト信号A-1
が、“000”のときはレベル演算部2-1の結果を出力
し、“001”のときはレベル演算部2-2の結果を出力
し、“010”のときはレベル演算部2-3の結果を出力
し、“011”のときはレベル演算部2-4の、“10
0”のときはレベル演算部2-5の結果をそれぞれ出力す
るようになっており、その結果図3上部に太長丸で囲ん
だ部分のデータ((1)〜(10))が順に選択され
て、平均化部8-1に入力されることになり、セレクタ7
-1でセレクトされたデータは、すべて遅延のないデータ
のレベル(パワー)演算の結果となっている。
【0039】そして、平均化部8-1内の各セレクタ8
2,83,85には、図3下部に示すようなセレクト信
号B-1,C-1,D-1が入力されることになる。具体的に
は、1シンボル目は、セレクト信号A-1“000”によ
り、セレクタ7-1でレベル演算部2-1からのデータ
(1)が選択され、平均化部8-1に入力される。このと
き、セレクタ83に供給されるセレクト信号B-1は、値
1であるのでセレクタ83でall‘0’が選択され、
セレクタ85では、供給されるセレクト信号C-1が、値
0であるので、all‘0’がそのまま出力され、加算
器80でレベル演算部2-1からのデータ(1)とAll
‘0’の加算が行われてデータ(1)が出力される。そ
して、セレクタ82に供給されるセレクト信号D-1は、
値0であるので、データ(1)とAll‘0’との加算
結果(1)がそのままセレクタ82で選択されて、遅延
のないデータの遅延プロフィル(#0)として外部に出
力されると共に記憶部9-1に書き込まれる。
【0040】次に、2シンボル目はセレクト信号A-1
“001”により、セレクタ7-1でレベル演算部2-2か
らのデータ(2)が選択され、平均化部8-1に入力され
る。このとき、セレクタ83に供給されるセレクト信号
B-1は、値0であるのでセレクタ83で記憶部9-1から
読み出されたデータ(1)が選択され、セレクタ85で
は供給されるセレクト信号C-1が、値0であるので、デ
ータ(1)がそのまま出力され、加算器80でレベル演
算部2-1からのデータ(2)と記憶部9-1からのデータ
(1)との加算が行われてデータ(1)+(2)が出力
される。そして、セレクタ82に供給されるセレクト信
号D-1は、値0であるので、データ(1)+(2)がそ
のままセレクタ82で選択されて、遅延のないデータの
遅延プロフィル(#0)として外部に出力されると共に
記憶部9-1に書き込まれる。
【0041】次に、3シンボル目はセレクト信号A-1
“010”により、セレクタ7-1でレベル演算部2-3か
らのデータ(3)が選択され、平均化部8-1に入力され
る。このとき、セレクタ83に供給されるセレクト信号
B-1は、値0であるのでセレクタ83で記憶部9-1から
読み出されたデータ(1)+(2)が選択され、セレク
タ85では供給されるセレクト信号C-1が、値0である
ので、データ(1)+(2)がそのまま出力され、加算
器80でレベル演算部2-1からのデータ(3)と記憶部
9-1からのデータ(1)+(2)との加算が行われてデ
ータ(1)+(2)+(3)が出力される。そして、セ
レクタ82に供給されるセレクト信号D-1は、値1であ
るので、1/2演算器81で1/2の演算が施されたデ
ータ((1)+(2)+(3))/2がセレクタ82で
選択されて、遅延のないデータの遅延プロフィル(#
0)として外部に出力されると共に記憶部9-1に書き込
まれる(図では((1)〜(3))/2)。
【0042】次に、4シンボル目はセレクト信号A-1
“011”により、セレクタ7-1でレベル演算部2-4か
らのデータ(4)が選択され、平均化部8-1に入力され
る。このとき、セレクタ83に供給されるセレクト信号
B-1は、値0であるのでセレクタ83で記憶部9-1から
読み出されたデータ((1)+(2)+(3))/2が
選択され、セレクタ85では供給されるセレクト信号C
-1が、値1であるので、2倍演算器84によって2倍演
算が施されてデータ(1)+(2)+(3)が出力さ
れ、加算器80でレベル演算部2-1からのデータ(4)
と2倍演算器84からのデータ(1)+(2)+(3)
との加算が行われてデータ(1)+(2)+(3)+
(4)が出力される。そして、セレクタ82に供給され
るセレクト信号D-1は、値1であるので、1/2演算器
81で1/2の演算が施されたデータ((1)+(2)
+(3)+(4))/2がセレクタ82で選択されて、
遅延のないデータの遅延プロフィル(#0)として外部
に出力されると共に記憶部9-1に書き込まれる(図では
((1)〜(4))/2)。
【0043】次に、5シンボル目はセレクト信号A-1
“100”により、セレクタ7-1でレベル演算部2-4か
らのデータ(5)が選択され、平均化部8-1に入力され
る。このとき、平均化部8-1の各セレクタ82,83,
84に供給されるセレクト信号B-1,C-1,D-1は、4
シンボル目と全く同様であるから、同様の動作によっ
て、データ((1)+(2)+(3)+(4)+
(5))/2が、5シンボル分の、遅延のないデータの
遅延プロフィル(#0)として外部に出力され、同時に
記憶部9-1に書き込まれることになる(図では((1)
〜(5))/2)。
【0044】次に、6シンボル目はセレクト信号A-1
“000”により、セレクタ7-1で再びレベル演算部2
-1からのデータ(6)が選択され、平均化部8-1に入力
される。このとき、セレクタ83に供給されるセレクト
信号B-1は、値0であるのでセレクタ83で記憶部9-1
から読み出されたデータ((1)+(2)+(3)+
(4)+(5))/2が選択され、セレクタ85では供
給されるセレクト信号C-1が、値0であるので、セレク
タ83でセレクトされた記憶部9-1のデータがそのまま
出力され、加算器80でレベル演算部2-1からのデータ
(6)とセレクタ83からのデータ((1)+(2)+
(3)+(4)+(5))/2との加算が行われてデー
タ(((1)+(2)+(3)+(4)+(5))/
2)+(6)が出力される。そして、セレクタ82に供
給されるセレクト信号D-1は、値1であるので、1/2
演算器81で1/2の演算が施されたデータ(((1)
+(2)+(3)+(4)+(5))/2)+(6))
/2がセレクタ82で選択されて、遅延のないデータの
遅延プロフィル(#0)として外部に出力されると共に
記憶部9-1に書き込まれる(図では(((1)〜
(5))/2)+(6))。
【0045】以降は、同様に、7シンボル目から10シ
ンボル目にかけて、セレクト信号A-1の変化に従って、
セレクタ7-1でレベル演算部2-2〜2-5からのデータ
(7)〜(10)が順次選択され、平均化部8-1に入力
される。このとき、セレクタ83に供給されるセレクト
信号B-1は、値0であるのでセレクタ83で記憶部9-1
から読み出されたデータが選択され、セレクタ85では
供給されるセレクト信号C-1が、値1であるので、2倍
演算器84によって2倍演算が施されたデータが出力さ
れ、加算器80でレベル演算部2からのデータとセレク
タ85からのデータとの加算が繰り返し行われていき、
データ(((1)+(2)+(3)+(4)+(5))
/2)+(6)に順に(7)〜(10)が加算され、最
終的に10シンボル目には、セレクタ82に供給される
セレクト信号D-1は、値1であるので、1/2演算器8
1で1/2の演算が施されたデータがセレクタ82で選
択されて、データ(((1)+(2)+(3)+(4)
+(5))/2)+(6)+(7)+(8)+(9)+
(10))/2が、遅延のないデータの遅延プロフィル
(#0)として出力されると共に、記憶部9-1に記憶さ
れることになる(図では(((1)〜(5))/2)+
(6)〜(10))/2)。
【0046】上記平均化部8の構成及び動作について、
図2,図3を使って平均化部8-1の例で詳しく説明した
が、他の平均化部8-2〜8-5についても、構成は全く同
様である。但し、各セレクタ7に供給されるセレクト信
号に対する選択動作が異なるために、平均化部8に入力
されるデータが異なり、また各セレクタ82,83,8
5に供給されるセレクト信号の内容(タイミング)が異
なるために、記憶部9に記憶されるデータ及び遅延プロ
ファイルとして出力さるデータが異なる。
【0047】具体的に、他の平均化部8における入力さ
れるデータ及びセレクト信号の様子について、図4から
図7を使って説明する。図4は、各レベル演算部2出力
と平均化部8-2に入力されるデータ及びセレクト信号を
説明する説明図であり、図5は、各レベル演算部2出力
と平均化部8-3に入力されるデータ及びセレクト信号を
説明する説明図であり、図6は、各レベル演算部2出力
及び平均化部8-4に入力されるデータ及びセレクト信号
を説明する説明図であり、図7は、各レベル演算部2出
力及び平均化部8-5に入力されるデータ及びセレクト信
号を説明する説明図である。
【0048】図4に示すように、セレクタ7-2では、セ
レクト信号A-2が、“000”のときはレベル演算部2
-5の結果を出力し、“001”のときはレベル演算部2
-1の結果を出力し、“010”のときはレベル演算部2
-2の結果を出力し、“011”のときはレベル演算部2
-3の結果を出力し、“100”のときはレベル演算部2
-4の結果をそれぞれ出力するようになっており、その結
果図4上部に太長丸で囲んだ部分のデータ((1)#1
〜(9)#1)が順に選択されて、平均化部8-2に入力
されることになり、セレクタ7-2でセレクトされたデー
タは、すべて1シンボル遅延のデータのレベル(パワ
ー)演算の結果となっている。
【0049】そして、平均化部8-2内の各セレクタ8
2,83,85には、図4下部に示すように、1シンボ
ル遅れたタイミングで図3と同様のセレクト信号B-2,
C-2,D-2が入力されることになり、平均化部8-1での
説明と同様の動作を繰り返して、1シンボル遅延のデー
タ((1)#1〜(9)#1)について、加算、平均化
を行い、10シンボル目の時点では、データ(((1)
#1〜(5)#1)/2)+(6)#1〜(9)#1)
/2が、1シンボル遅延のデータの遅延プロフィル(#
1)として外部に出力されると共に、記憶部9-2に記憶
されることになる。
【0050】また図5に示すように、セレクタ7-3で
は、セレクト信号A-3が、“000”のときはレベル演
算部2-4の結果を出力し、“001”のときはレベル演
算部2-5の結果を出力し、“010”のときはレベル演
算部2-1の結果を出力し、“011”のときはレベル演
算部2-2の結果を出力し、“100”のときはレベル演
算部2-3の結果をそれぞれ出力するようになっており、
その結果図5上部に太長丸で囲んだ部分のデータ
((1)#2〜(8)#2)が順に選択されて、平均化
部8-3に入力されることになり、セレクタ7-3でセレク
トされたデータは、すべて2シンボル遅延のデータのレ
ベル(パワー)演算の結果となっている。
【0051】そして、平均化部8-3内の各セレクタ8
2,83,85には、図5下部に示すように、2シンボ
ル遅れたタイミングで図3と同様のセレクト信号B-3,
C-3,D-3が入力されることになり、平均化部8-1での
説明と同様の動作を繰り返して、2シンボル遅延のデー
タ((1)#2〜(8)#2)について、加算、平均化
を行い、10シンボル目の時点では、データ(((1)
#2〜(5)#2)/2)+(6)#2〜(8)#2)
/2が、2シンボル遅延のデータの遅延プロフィル(#
2)として外部に出力されると共に、記憶部9-3に記憶
されることになる。
【0052】また図6に示すように、セレクタ7-4で
は、セレクト信号A-4が、“000”のときはレベル演
算部2-3の結果を出力し、“001”のときはレベル演
算部2-4の結果を出力し、“010”のときはレベル演
算部2-5の結果を出力し、“011”のときはレベル演
算部2-1の結果を出力し、“100”のときはレベル演
算部2-2の結果をそれぞれ出力するようになっており、
その結果図6上部に太長丸で囲んだ部分のデータ
((1)#3〜(7)#3)が順に選択されて、平均化
部8-4に入力されることになり、セレクタ7-4でセレク
トされたデータは、すべて3シンボル遅延のデータのレ
ベル(パワー)演算の結果となっている。
【0053】そして、平均化部8-4内の各セレクタ8
2,83,85には、図6下部に示すように、3シンボ
ル遅れたタイミングで図3と同様のセレクト信号B-4,
C-4,D-4が入力されることになり、平均化部8-1での
説明と同様の動作を繰り返して、3シンボル遅延のデー
タ((1)#3〜(7)#3)について、加算、平均化
を行い、10シンボル目の時点では、データ(((1)
#3〜(5)#3)/2)+(6)#3〜(7)#3)
/2が、3シンボル遅延のデータの遅延プロフィル(#
3)として外部に出力されると共に、記憶部9-4に記憶
されることになる。
【0054】また図7に示すように、セレクタ7-5で
は、セレクト信号A-5が、“000”のときはレベル演
算部2-2の結果を出力し、“001”のときはレベル演
算部2-3の結果を出力し、“010”のときはレベル演
算部2-4の結果を出力し、“011”のときはレベル演
算部2-5の結果を出力し、“100”のときはレベル演
算部2-1の結果をそれぞれ出力するようになっており、
その結果図7上部に太長丸で囲んだ部分のデータ
((1)#4〜(7)#4)が順に選択されて、平均化
部8-5に入力されることになり、セレクタ7-5でセレク
トされたデータは、すべて4シンボル遅延のデータのレ
ベル(パワー)演算の結果となっている。
【0055】そして、平均化部8-5内の各セレクタ8
2,83,85には、図7下部に示すように、4シンボ
ル遅れたタイミングで図3と同様のセレクト信号B-5,
C-5,D-5が入力されることになり、平均化部8-1での
説明と同様の動作を繰り返して、4シンボル遅延のデー
タ((1)#4〜(7)#4)について、加算、平均化
を行い、10シンボル目の時点では、データ(((1)
#4〜(5)#4)/2)+(6)#4)/2が、4シ
ンボル遅延のデータの遅延プロフィル(#4)として外
部に出力されると共に、記憶部9-5に記憶されることに
なる。
【0056】次に、本発明遅延プロファイル生成回路に
おける全体の動作について、図1を使って説明する。本
発明遅延プロファイル生成回路では、受信したベースバ
ンド信号のI相・Q相成分が同時に相関演算部1-1〜1
-5に入力され、それぞれの相関演算部1で各拡散符号と
の相関演算が行われ、更に各レベル演算部2で相関演算
されたI相・Q相成分のレベル演算が行われて出力さ
れ、全てのセレクタ7-1〜7-5に入力されるようになっ
ている。
【0057】そして、セレクタ7-1では、1シンボル目
から順次、各レベル演算部2から出力される遅延のない
データを選択し、平均化部8-1で記憶部9-1に加算、平
均化結果を保持しながら、遅延のないデータの平均化を
順次行って、その都度遅延のないデータの遅延プロファ
イル測定結果を出力しているが、実際に遅延プロファイ
ル測定結果として意味があるのは、5シンボル目、10
シンボル目、…、と5シンボル毎のタイミングで出力さ
れる遅延プロファイルである。
【0058】また、セレクタ7-2では、2シンボル目か
ら順次、各レベル演算部2から出力される1シンボル遅
延のデータを選択し、平均化部8-2で記憶部9-2に加
算、平均化結果を保持しながら、1シンボル遅延のデー
タの平均化を順次行って、その都度1シンボル遅延のデ
ータの遅延プロファイル測定結果を出力しているが、実
際に遅延プロファイル測定結果として意味があるのは、
6シンボル目、11シンボル目、…、と5シンボル毎の
タイミングで出力される遅延プロファイルである。
【0059】同様に、セレクタ7-3では、3シンボル目
から2シンボル遅延のデータを選択し、平均化部8-3で
記憶部9-3を用いて2シンボル遅延のデータの遅延プロ
ファイル測定結果を出力し、セレクタ7-4では、4シン
ボル目から3シンボル遅延のデータを選択し、平均化部
8-4で記憶部9-4を用いて3シンボル遅延のデータの遅
延プロファイル測定結果を出力し、セレクタ7-5では、
5シンボル目から4シンボル遅延のデータを選択し、平
均化部8-4で記憶部9-4を用いて4シンボル遅延のデー
タの遅延プロファイル測定結果を出力するようになって
いる。
【0060】そして、図1には示されていないが、各平
均化部8-1〜8-5から出力される遅延プロファイルを5
シンボル目から順に選択し、遅延なしデータの遅延プロ
ファイル、1シンボル遅延の遅延プロファイル、2シン
ボル遅延の遅延プロファイル、3シンボル遅延の遅延プ
ロファイル、4シンボル遅延の遅延プロファイル、遅延
なしデータの遅延プロファイル、…と繰り返し選択する
手段によって、各タイミングにおける従来の遅延プロフ
ァイル生成回路と同様の遅延プロファイルが生成される
ことになる。
【0061】本発明の実施の形態に係る遅延プロファイ
ル生成回路によれば、遅延のないデータ及び各遅延のデ
ータに関する相関演算パワーの平均化演算を、RAM等
を使用した遅延素子を用いずセレクタを用いて実現する
ので、回路規模を縮小できる効果がある。
【0062】また、本発明の遅延プロファイル生成回路
をCDMA受信機に用いれば、複数のアンテナに対する
遅延プロファイル生成部分の回路規模を縮小でき、装置
の小型化に効果がある。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、相関演算手段で受信し
たベースバンド信号の同相成分及び直交成分と異なる拡
散符号との相関演算を行い、レベル演算手段で同相成分
及び直交成分の相関演算結果のレベルを演算し、選択手
段で遅延のないデータと遅延するシンボル数毎のデータ
とを選択的に出力し、平均化手段で各データと当該デー
タに関する既に平均化されたデータとの平均化を行う遅
延プロファイル生成回路としているので、選択手段を用
いることで遅延素子を不要にし、回路規模を小さくする
ことができる効果がある。
【0064】また、本発明によれば、上記遅延プロファ
イル生成回路を備えたCDMA受信機としているので、
受信機の小型化を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遅延プロファイル生成回路の構成
ブロック図である。
【図2】本発明の遅延プロファイル生成回路の平均化部
の内部構成例及びその周辺の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】各レベル演算部出力及び平均化部8-1の動作を
説明する説明図である。
【図4】各レベル演算部出力と平均化部8-2に入力され
るデータ及びセレクト信号を説明する説明図である。
【図5】各レベル演算部出力と平均化部8-3に入力され
るデータ及びセレクト信号を説明する説明図である。
【図6】各レベル演算部出力と平均化部8-4に入力され
るデータ及びセレクト信号を説明する説明図である。
【図7】各レベル演算部出力と平均化部8-5に入力され
るデータ及びセレクト信号を説明する説明図である。
【図8】従来の遅延プロファイル生成回路の構成ブロッ
ク図である。
【図9】遅延波が全くない場合の相関演算部出力を示す
説明図である。
【図10】相関演算部に入力される拡散符号の様子を示
す説明図である。
【図11】相関演算部からの出力信号の様子を示す説明
図である。
【図12】相関演算部からの出力信号の模式図である。
【図13】加算部に入力される信号の模式図である。
【符号の説明】
1…相関演算部、 2…レベル演算部、 3…遅延素
子、 4…加算部、 5…平均化回路、 6…記憶部、
7…セレクタ、 8…平均化部、 9…記憶部、 8
0…加算器、 81…1/2演算器、 82…セレク
タ、 83…セレクタ、 84…2倍演算器、 85…
セレクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信したベースバンド信号の同相成分及
    び直交成分と異なる拡散符号との相関演算を行う相関演
    算手段と、前記同相成分及び直交成分の相関演算結果の
    レベルを演算するレベル演算手段と、遅延のないデータ
    と遅延するシンボル数毎のデータとを選択的に出力する
    選択手段と、前記各データと当該データに関する既に平
    均化されたデータとの平均化を行う平均化手段とを有す
    ることを特徴とする遅延プロファイル生成回路。
  2. 【請求項2】 受信したベースバンド信号の同相成分
    (I相)及び直交成分(Q相)と異なる拡散符号との相
    関演算を行う複数の相関演算部と、 前記各相関演算部で相関演算されたI相及びQ相のレベ
    ルを演算する複数のレベル演算部と、 前記複数のレベル演算部の出力をシンボル毎に切り替え
    ながらデータを選択的に出力するそれぞれのシンボルの
    遅延量に応じて設けられた複数のセレクタと、 前記各データに関して平均化された各データを記憶する
    記憶部と、 前記複数のセレクタにより選択的に出力されたそれぞれ
    遅延量の等しいデータと前記記憶部に記憶された当該遅
    延量の等しいデータとの平均化を行う複数の平均化部を
    有することを特徴とする遅延プロファイル生成回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の遅延プロフ
    ァイル生成回路を備えることを特徴とするCDMA受信
    機。
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