JP2001254436A - 鋼製柱と鋼製梁の接合構造 - Google Patents

鋼製柱と鋼製梁の接合構造

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暢芳 宇野
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 柱・梁部材の加工および施工の工数を節減す
るとともに、梁部材の断面サイズを小さくしても骨組剛
性を強化でき、併せて損傷制御骨組として被災時には接
合要素の交換のみの補修で済む鋼製柱と鋼製梁の接合構
造を提供する。 【解決手段】 鋼製梁2の下フランジ2aまたは上・下
フランジ2a、2bを、軸力抵抗要素7を介して鋼製柱
1にボルトで緊結し、なおかつ、梁の軸力抵抗要素7の
取付部より鋼製梁端側で軸力+剪断力抵抗要素4を介し
て鋼製柱1にボルトで緊結してなる鋼製柱1と鋼製梁2
の接合構造。または、鋼製梁2の一方のフランジを軸力
抵抗要素7を介して鋼製柱1の側部にボルトで緊結し、
他方のフランジを軸力+剪断力+曲げ力抵抗要素を介し
て鋼製柱に緊結してなる鋼製柱と鋼製梁の接合構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、鋼構造建
築物を構築する際にH形鋼や閉鎖断面を有する角形鋼管
を柱材とし、この柱材の側部にH形鋼、I形鋼、C形鋼
等からなる梁材を取り付ける鋼製柱と鋼製梁との接合構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、耐震性を向上させるために、柱材
として閉鎖断面を有する角形鋼管やH形鋼を用い、梁材
としてH形鋼を用いた両方向ラーメン構造が多用されて
おり、例えば、両方向ラーメン構造を得るための閉鎖断
面を有する角形鋼管柱と梁材との接合には、図17に示
すような通しダイヤフラム形式が一般的であり、柱材と
しての角形鋼管柱1pとダイヤフラム3の接合、ダイヤ
フラム3と梁材としての鋼製梁2との接合は溶接wによ
って行われている。
【0003】このような通しダイヤフラム形式の接合構
造においては、柱−梁仕口部で溶接が多用されており、
柱・梁部材の溶接を含む加工作業負担が多大となり施工
コスト負担が大きく、施工工期も長くなる。また、鋼製
梁2は、応力の最も厳しい梁端で角形鋼管柱1pに溶接
wしており、接合部の剛性を安定確保するのが難しい。
また、大地震時や強風時には、柱・梁部材の塑性変形を
許容するように設計されているため、被災時の補修が困
難で多大の補修費用が必要になるなどの問題がある。
【0004】そのため、最近では、図11に示すよう
に、ダイヤフラムを用いず、閉鎖断面の角形鋼管柱1p
にスプリットティーやエンドプレートなどの接合金物4
sをワンサイドボルト5で接合し、この接合金物4を介
して鋼製梁2を角形鋼管柱1pにボルト6で接合するよ
うにして溶接負担を軽減する接合構造も提案されてい
る。(参考文献 特願平10−74728号)この接合
構造においては、柱に閉鎖断面の角形鋼管柱1p、梁に
鋼製梁2を用いた引張ボルト接合部構造では、加工工数
が少なく溶接技能も必要としないので、この点でダイヤ
フラム形式の接合構造より改善されている。
【0005】しかし、鋼製梁2に引っ張り荷重が作用し
たとき、この荷重が接合金物4を介して角形鋼管柱1p
の接合面に作用し、その結果、角形鋼管柱1pの面外変
形で、荷重に抵抗することになり、かかる接合面の変形
によりダイヤフラム形式の接合構造に比較して接合部の
剛性が低下し、かつ耐力も低くなる。また、大地震や強
風時には、柱・梁部材の塑性変形を許容するように設計
されているため、被災時の被害が全体に及ぶことにな
り、補修が困難で多大の補修費用が必要になるなどの問
題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、柱・梁部材
の加工および施工の工数を節減するとともに、骨組変形
の大半を支配する柱・梁の曲げ変形領域を低減すること
により柱・梁部材断面のサイズを小さくしても骨組剛性
を強化でき、大地震や強風による被災時には、骨組損傷
制御により被害を接合要素の範囲に止め、接合要素の交
換のみの補修で済む鋼製柱と鋼製梁の接合構造を提供す
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の(1)
〜(15)の発明から構成されるものである。 (1).鋼製柱と鋼製梁との接合構造において、鋼製梁
の先端部が、軸力+剪断力に抵抗する接合要素(鋼製
柱、鋼製梁から伝達される荷重を主に引張・圧縮力(軸
力)、剪断力とし、この荷重に対して抵抗する機能を有
する接合金物やダンパー等の接合要素を示し、以下「軸
力+剪断力抵抗要素」という。)を介して鋼製柱に緊結
されており、なおかつ、梁の一方のフランジが、軸力+
剪断力抵抗要素の取付部より後端側で軸力に抵抗する接
合要素(鋼製柱、鋼製梁から伝達される荷重を主に引張
・圧縮力(軸力)とし、この荷重に対して抵抗する機能
を有する接合金物やダンパー等の接合要素を示し、以下
「軸力抵抗要素」という。)を介して鋼製柱に緊結され
ていることを特徴とする鋼製柱と鋼製梁の接合構造。 (2).鋼製柱と鋼製梁との接合構造において、鋼製梁
の先端部が軸力+剪断力抵抗要素を介して鋼製柱に緊結
されており、なおかつ、両方のフランジが軸力+剪断力
抵抗要素の取付部より後端側で軸力抵抗要素を介して鋼
製柱に緊結されていることを特徴とする鋼製柱と鋼製梁
の接合構造。 (3).鋼製柱と鋼製梁との接合構造において、鋼製梁
の一方のフランジが軸力抵抗要素を介して鋼製柱に緊結
されており、他方のフランジが、軸力+剪断力+曲げ力
に抵抗する接合要素(鋼製柱、鋼製梁から伝達される荷
重を主に引張・圧縮力(軸力)、剪断力、曲げ力とし、
この荷重に対して抵抗する機能を有する接合金物やダン
パー等の接合要素を示し、以下「軸力+剪断力+曲げ力
抵抗要素」という。)を介して鋼製柱に緊結されている
ことを特徴とする鋼製柱と鋼製梁との接合構造。 (4).(1)〜(3)のいずれかにおいて、軸力抵抗
要素および軸力+剪断力+曲げ力抵抗要素が、水平板
(接合要素を鋼製梁のフランジに緊結する機能を有する
厚鋼板などの板状体を示し、以下「水平板」とい
う。)、鉛直板(接合要素を鋼製柱に緊結する機能を有
する厚鋼板などの板状体を示し、以下「鉛直板」とい
う。)、つなぎ材{水平板と鉛直板を結合する機能を有
する厚鋼板などの板状体、棒状体(鋼棒、鋼管、形鋼)
またはこれらを組み合わせたもの、ダンパー等を示し、
以下「つなぎ材」という。}により構成されていること
を特徴とする鋼製柱と鋼製梁の接合構造。 (5).(1)〜(4)のいずれかにおいて、接合要素
の水平板と鋼製梁、および接合要素の鉛直板と鋼製柱と
がボルト(ボルト・ナットを意味し、以下単に「ボル
ト」という。)により緊結されていることを特徴とする
鋼製柱と鋼製梁の接合構造。 (6).(4)または(5)において、接合要素の水平
板、鉛直板、つなぎ材が単一素材もしくは複数の素材の
結合により構成されたものであることを特徴とする鋼製
柱と鋼製梁の接合構造。 (7).(5)または(6)において、接合要素のつな
ぎ材が、柱・梁部材より降伏点の低い鋼材であることを
特徴とする鋼製柱と鋼製梁の接合構造。 (8).(4)〜(7)のいずれかにおいて、接合要素
の水平板、鉛直板が柱・梁部材よりも降伏点の高い鋼材
で形成されていることを特徴とする鋼製柱と鋼製梁の接
合構造。 (9).(1)〜(4)のいずれかにおいて、少なくと
も一つの接合要素が、地震や強風時に建物に入力される
エネルギーを吸収し建物の耐震・耐風性能を向上させる
制振機構を有するものであることを特徴とする鋼製柱と
鋼製梁の接合構造。 (10).(9)において、制振機構が、接合要素のつ
なぎ材に組み込まれた履歴型ダンパーによって形成され
ていることを特徴とする鋼製柱と鋼製梁の接合構造。 (11).(9)において、制振機構が、接合要素のつ
なぎ材に組み込まれた粘性型ダンパーによって形成され
ていることを特徴とする鋼製柱と鋼製梁の接合構造。 (12).(4)〜(11)のいずれかにおいて、接合
要素のつなぎ材が、潤滑処理を施した座屈拘束用治具を
配したものであることを特徴とする鋼製柱と鋼製梁の接
合構造。 (13).(4)〜(12)のいずれかにおいて、接合
要素のつなぎ材が、座屈補剛構造を有するものであるこ
とを特徴とする鋼製柱と鋼製梁の接合構造。 (14).(1)〜(13)のいずれかにおいて、鋼製
柱の1以上の側部において、少なくとも1箇所以上の箇
所で適用されいることを特徴とする鋼製梁が鋼製柱の両
側部に同様の接合構造で接合されていることを特徴とす
る鋼製柱と鋼製梁の接合構造。 (15).(14)において、鋼製柱の両側部に接合す
る、軸力抵抗要素、剪断力に抵抗する接合要素、軸力+
剪断力+曲げ力に抵抗要素の鉛直板どうしを、該鉛直板
と鋼製柱に貫通させて挿通した共通の長締めボルトで緊
結したことを特徴とする鋼製柱と鋼製梁の接合構造。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、建造物の中柱、側柱と
なるH形鋼柱や角形鋼管柱等の鋼製柱の側部に、鋼製梁
(圧延や溶接加工によって得られるH形、I形、C形、
その他の形の断面を有する各種の形鋼等からなる鋼製の
梁を意味し、以下「鋼製梁」という。)を軸力抵抗要素
と軸力+剪断力抵抗要素または軸力抵抗要素と剪断力抵
抗要素を介して、あるいは軸力抵抗要素と軸力+剪断力
+曲げ力抵抗要素を介して接合する鋼製柱と鋼製梁との
接合構造であって、ブレースを配置しない高剛性骨組と
して設計の自由度を大きくすることができ、梁部材の断
面サイズを小さくして骨組剛性を強化でき、かつ、柱・
梁部材の加工および施工の工数を節減できる。
【0009】また、鋼製柱・鋼製梁に対する軸力抵抗要
素または軸力抵抗要素と軸力+剪断力+曲げ力抵抗要素
により骨組損傷制御が可能で、大地震や強風による被災
時には被害を極力、抵抗要素(接合要素)に止め、この
抵抗要素(接合要素)の交換のみの補修に止めて補修作
業負担、補修コストを軽減し、補修工期を大幅に短縮す
ることができる。なお、柱・梁仕口部をブラケット形式
としないため、柱・梁部材、抵抗要素(接合要素)を分
離して輸送することにより輸送効率を大幅に向上させる
ことができる。
【0010】(1)の発明では、軸力抵抗要素および剪
断+軸力抵抗要素を介して鋼製柱・鋼製梁を接合する鋼
製柱・鋼製梁の接合構造であり、垂直荷重が鋼製梁に作
用した場合の鋼製梁の回転中心が、鋼製梁端部の[軸力
+剪断力抵抗要素]となり、鋼製梁フランジに取り付け
られている軸力抵抗要素で鋼製梁に作用する荷重を鋼製
柱に伝達する簡易な接合構造にしており、特に柱・梁部
材の加工工数および施工の工数を節減することができ
る。
【0011】また、鋼製柱・鋼製梁のフランジに軸力抵
抗要素を取り付けることにより、柱・梁に作用する最大
曲げモーメントを低減し、柱・梁部材の断面のサイズを
小さくできる。また、柱・梁フランジに軸力抵抗要素を
取り付けることは、骨組変形の大半を支配する柱・梁の
曲げ変形領域の低減にもつながるため、断面サイズを小
さくしても、なお、骨組剛性を強化できる。例えば、梁
部材では応力が最も厳しくなるのは、梁端より内側とな
るため、梁部材断面のサイズを小さくすること(スパン
を小さくするのと同じ効果)が可能である。
【0012】(2)の発明では、上下の軸力抵抗要素お
よび剪断+軸力抵抗要素を介して鋼製柱と鋼製梁を接合
することにより、柱・梁の曲げ変形が生じる長さを短く
し骨組剛性を強化することができる。例えば、梁部材で
は応力が最も厳しくなるのは、鋼製梁端より内側となる
ため、梁部材断面のサイズを小さくすること(スパンを
小さくするのと同じ効果)が可能である。
【0013】垂直荷重が鋼製梁に作用した場合の鋼製梁
の回転中心が、鋼製梁端部の[軸力+剪断抵抗要素]と
なり、この抵抗要素および、鋼製梁のフランジに取り付
けられている[軸力抵抗要素]により梁部材に作用する
曲げ・剪断荷重を鋼製柱に伝達する接合構造にしてい
る。ここでは、軸力抵抗要素は上下に配置するため、柱
・梁部材の加工工数および施工の工数を節減および柱・
梁断面のサイズを小さくする観点では、(1)の発明に
比較すると十分とは言えないが、軸力抵抗要素を上下に
配置するため、骨組変形の大半を支配する柱・梁の曲げ
変形領域を十分に低減することが可能になり、骨組剛性
をより安定的に強化することができる。
【0014】(3)の発明では、鋼製梁の片側フランジ
が軸力抵抗要素を介して鋼製柱の側部に連結されてお
り、もう一方のフランジが、軸力+剪断力+曲げ力抵抗
要素を介して鋼製柱に緊結垂直荷重が梁に作用した場合
の鋼製梁の回転中心が、[軸力+剪断力+曲げ力抵抗要
素]となり、一方の鋼製梁のフランジに取り付けられて
いる軸力抵抗要素で鋼製梁に作用する曲げ剪断荷重を鋼
製柱に伝達する簡易な接合構造にしており、柱・梁部材
の加工工数および施工の工数を節減することができる。
【0015】また、鋼製柱・鋼製梁のフランジに軸力抵
抗要素を取り付けることにより、骨組変形の大半を支配
する柱・梁の曲げ変形領域を低減し、柱・梁に作用する
最大曲げモーメントを低減可能なため、柱・梁断面のサ
イズを小さくしても骨組剛性を強化することができる。
【0016】(1)〜(3)の発明において、鋼製柱・
鋼製梁と各抵抗要素(接合要素)との緊結は、溶接でも
可能ではあるが、大地震や強風時の作用応力がもっとも
厳しい部位には、鋼製柱・鋼製梁と抵抗要素(接合要
素)の応力分離が容易で一体破壊を生じにくいし、鋼製
柱・鋼製梁と抵抗要素(接合要素)の着脱が容易なボル
ト接合にすることが好ましい。また、接合部の加工・施
工工数の削減の観点からもボルト接合にすることが好ま
しい。
【0017】また、各抵抗要素(接合要素)と鋼製柱・
鋼製梁が強固に一体化されていることは、被害が全体に
及び大きくなる恐れがあるので、抵抗要素(接合要素)
にエネルギー吸収機能を付加して損傷制御骨組として、
地震や強風時に建物に入力されるエネルギーを抵抗要素
(接合要素)で吸収し、建物全体の耐震、耐風性能を確
保するとともに、被災時には、被害が抵抗要素(接合要
素)にのみ発生させ、抵抗要素(接合要素)のみの補修
にとどめるられるようにすることが有効である。エネル
ギー吸収機構(制振機能)としては、履歴型ダンパーや
粘性型ダンパーを用いることができる。
【0018】また、抵抗要素(接合要素)中でも、つな
ぎ材を厚鋼板で形成した場合などでは、座屈して十分に
機能を発揮できないことも予想されるので、例えば、つ
なぎ材の外周に筒状の座屈拘束用治具を配し、その内周
面が、つなぎ材の外周面と摺動可能にすることが有効で
あり、この場合、摺動面間に潤滑処理を施すことが有効
である。また、つなぎ材を、例えば断面がI型またはH
型或いはT字型などのフランジやリブの座屈補剛機能を
有するものにして座屈を抑制することが有効である。
【0019】また、抵抗要素(接合要素)の交換を容易
にするために、軸力抵抗要素、剪断力抵抗要素および軸
力+剪断力抵抗要素、軸力+剪断力+曲げ力抵抗要素を
構成する水平板、鉛直板は軽量であることが有効であ
り、柱・梁部材よりも降伏点が高くなるようにすること
が有効である。
【0020】なお、本発明の接合構造は、鋼製梁を鋼製
柱の1〜4側部のいずれかにおいて、1箇所または上下
方向の複数箇所で、鋼製梁を鋼製柱の複数の側部に接合
する場合において適用が可能であり、複数の側部、複数
箇所に適用する場合に接合構造をすべて同じにすること
は不可欠ではない。また、鋼製柱の相対する両側部に鉛
直板を接合する場合には、鉛直板どうしを該鉛直板と鋼
製柱に貫通させて挿通した共通の長締めボルトで緊結す
ることも有効である。この場合には、鋼製柱が閉鎖断面
を有する角形鋼管柱であっても高価なワンサイドボルト
を使用しなくてもよい。また、長締めボルトによる柱フ
ランジの面外変形を抑える効果も期待できる。
【0021】
【実施例】(実施例1)以下に本発明の実施例1を図1
に基づいて説明する。この実施例1は(1)の発明に係
るものであり、柱材であるH形鋼の側部に梁材であるH
形鋼を、軸力抵抗要素と軸力+剪断力抵抗要素を介して
ボルト接合したH形鋼柱とH形鋼梁の接合構造である。
【0022】図1(a)において、1はフランジ1aに
複数のボルト孔を有するH形鋼柱、2は、下フランジ2
aとウエブ端部に複数のボルト孔を有する鋼製梁で、そ
の先端のウエブ2uを、一対のアングル材4を介してH
形鋼柱1のフランジ1aにボルト6で接合し、鋼製梁2
の先端から距離x離れた領域で鋼製梁2の下フランジ2
aを、つなぎ材7の水平板8にボルト接合し、このつな
ぎ材7の鉛直板9を、鋼製梁2の下フランジ2aの下面
から距離y離れた領域でH形鋼柱1のフランジ1aにボ
ルト6で接合してなるものである。アングル材4は、図
1(c)に示すように、複数のボルト孔4aを有する鉛
直板4cと複数のボルト孔4bを有する梁取付板4dに
よりに形成されたものである。
【0023】また、つなぎ材7は、図1(b)に示すよ
うに、水平端面と垂直端面を有し、水平端面に複数のボ
ルト孔8aを有する水平板8を接合し、垂直端面に複数
のボルト孔9aを有する鉛直板9を接合してなるもので
あり厚鋼板を加工して形成されたものである。このつな
ぎ材7は、H形鋼柱1とH形鋼梁2にボルト6で接合さ
れた状態では、H形鋼柱1の軸に対して角度α(αは2
0〜70度)傾斜している。この実施例では、つなぎ材
7(ここでは水平板8、鉛直板9を含む)は軸力抵抗要
素になり、アングル材4が軸力+剪断力抵抗要素にな
る。図1(a)中の10は、H形鋼柱1の接合部位に設
けた補強リブである。
【0024】この実施例では、軸力抵抗要素となる、つ
なぎ材7は下部側にのみ設け、接合をボルト接合にして
いるので、高度な熟練を要し作業負担も大きい溶接を必
要としない簡易な構造にすることができ、従来の溶接に
よる接合構造に比べて、骨組剛性の低下はなく、コスト
低減、施工工期の短縮などの観点で有利である。
【0025】(実施例2)本発明の実施例2を図2に基
づいて説明する。この実施例2は(2)の発明に係るも
のであり、柱材であるH形鋼の側部に梁材であるH形鋼
を、上下の軸力抵抗要素と軸力+剪断力抵抗要素を介し
てボルト接合したH形鋼柱・H形鋼梁の接合構造であ
る。
【0026】図2において、1はフランジ1aに複数の
ボルト孔を有するH形鋼柱、2は、上下フランジ2b、
2aおよびウエブ端部に複数のボルト孔を有するH形鋼
梁で、その先端のウエブ2uを、一対のアングル材4を
介してH形鋼柱1のフランジ1aにボルト6で接合し、
H形鋼梁2の先端から距離x離れた領域で下フランジ2
aを、つなぎ材7aの水平板8にボルト6で接合し、こ
のつなぎ材7aの鉛直板9を、H形鋼梁2の下フランジ
2aの下面から下方へ距離y離れた領域でH形鋼柱1の
フランジ1aにボルト6で接合する。
【0027】また、H形鋼梁2の先端から距離x離れた
領域でH形鋼梁2の上フランジ2bを、つなぎ材7bの
水平板8にボルト6で接合し、このつなぎ材7bの鉛直
板9を、H形鋼梁2の上フランジ2bの上面から上方へ
距離ya離れた領域でH形鋼柱1のフランジ1aにボル
ト6で接合する。
【0028】アングル材4、つなぎ材7a、7bは、実
施例1と同様のものである。ただし、上側のつなぎ材7
bは、下側のつなぎ材7aとは、上下方向で位置関係が
反対の状態で接合される。このつなぎ材7a、7bは、
H形鋼柱1とH形鋼梁2にボルト6で接合された状態で
は、H形鋼柱1の軸に対して角度α傾斜している。ここ
では、つなぎ材7a、7b(水平板8、鉛直板9を含
む)は軸力抵抗要素になり、アングル材4が軸力+剪断
力抵抗要素になる。
【0029】この実施例ではつなぎ材を一対(7a、7
b)設けているので、加工および施工負担が大きく、コ
スト、施工工期の面では実施例1の場合より不利である
が、骨組剛性が大きく、また、実施例1の場合よりさら
に大断面の柱・梁部材の接合を可能とする。
【0030】(実施例3)本発明の実施例3を図3に基
づいて説明する。この実施例3は(3)の発明に係るも
のであり、柱材であるH形鋼の側部に梁材であるH形鋼
梁を、下部側の軸力抵抗要素と上部側の軸力+剪断力+
曲げ力抵抗要素を介してボルト接合したH形鋼柱とH形
鋼梁の接合構造である。
【0031】図3(a)において、1はフランジ1aに
複数のボルト孔を有するH形鋼柱、2は上下フランジ2
b、2aに複数のボルト孔を有するH形鋼梁で、H形鋼
柱1ののフランジ1aに、下側のつなぎ材7と、上側の
3角状つなぎ材11によりボルト6で接合され先端が自
由端になっているH形鋼梁である。このH形鋼梁2は、
下フランジ2aを、つなぎ材7の水平板8とボルト6で
接合し、つなぎ材7の鉛直板9を下フランジ2aの下面
から距離y離れた領域でH形鋼柱1のフランジ1aにボ
ルト6で接合する。
【0032】また、H形鋼梁2の先端から距離x離れた
領域で上フランジ2bを、3角状つなぎ材11の水平板
12にボルト6で接合し、この3角状つなぎ材11の鉛
直板13を、上フランジ2bの上面から距離yb離れた
領域でH形鋼柱1のフランジ1aにボルト6で接合す
る。
【0033】つなぎ材7は、実施例1と同様のものであ
る。また、3角状つなぎ材11は、ここでは、図3
(b)に示すように、L型材の鉛直板13と水平板12
間に3角板11aを形成したものであり、鉛直板13と
にボルト孔13aを有し、水平板12にボルト孔12a
を有するもので厚鋼板を加工して形成されたものであ
る。このつなぎ材7a、7bは、H形鋼柱1とH形鋼梁
2にボルト6で接合された状態では、H形鋼柱1の軸に
対して角度α傾斜している。
【0034】なお、3角状つなぎ材としては、図3
(c)に示すように、L型材の鉛直板13と水平板12
を厚板や棒鋼、鋼管などの単体または組み合わせによる
棒材11bを、H形鋼柱1の軸に対して角度α傾斜させ
て連結したもので、隅部に空間oを形成したものでもよ
い。
【0035】ここでは、つなぎ材7(水平板8、鉛直板
9を含む)が軸力抵抗要素になり、3角状つなぎ材11
(水平板12、鉛直板13を含む)が軸力+剪断力+曲
げ力抵抗要素になる。この実施例3の接合構造では、軸
力抵抗要素となるつなぎ材7を下側に設け、軸力+剪断
力+曲げ力抵抗要素となる、3角状つなぎ材11を上側
に設けているが、H形鋼梁2の先端は自由端になってい
るため、加工および施工負担増は軽微である。コスト、
施工工期の面では実施例1の場合より不利であるが、特
に3角状つなぎ材11による剪断力+曲げ抵抗要素が強
固で骨組剛性が大きく実施例1の場合より安定した柱・
梁接合構造が得られる。
【0036】なお、この例ではつなぎ材7を下部側に配
設して軸力抵抗要素とし、3角状つなぎ材11を上側に
配設して軸力+剪断力+曲げ力抵抗要素としているが、
3角状つなぎ材11と同様のつなぎ材を下部側に配設し
て軸力抵抗要素とし、つなぎ材7と同様のつなぎ材を上
部側に配設して軸力+剪断力+曲げ力抵抗要素としても
よい。
【0037】(実施例4)本発明の実施例4を図4、図
5に基づいて説明する。この実施例4は、(9)〜(1
1)の発明に係るものであり、ここでは、実施例1のよ
うなにH形鋼柱1のフランジ1aにH形鋼梁2を、軸力
抵抗要素となる、つなぎ材14と軸力+剪断力抵抗要素
になるアングル材4を介してボルト6で接合した柱・梁
接合構造において、大地震や強風時に建物に入力される
エネルギーを吸収し、建物の耐震・耐強風性能を向上さ
せる制振機構による骨組損傷制御構造を備えたH形鋼柱
とH形鋼梁の接合構造である。
【0038】(実施例4−1)図4(a)において、1
4はつなぎ材であり、中間部に制振機構として履歴型ダ
ンパーの1種である摩擦ダンパー15を組み込んだもの
である。この摩擦ダンパー15は、より具体的には、図
4(b)に示すように、つなぎ材本体を長さ方向に
1 、72 に2分割し、この分割つなぎ材71 、72
突き合わせ(隙間があってもよいし、吸収材を介在させ
て突き合わせてもよい)、突き合わせ部を含む領域の両
面に、摩擦板16a、16bを当接して分割つなぎ材7
1 、72 をボルト17で接合して連結し形成されたもの
である。この実施例では、つなぎ材14と摩擦板16
a、16bとの摩擦力を作用させることにより大地震、
強風時に建物に入力されるエネルギーを吸収し、建物の
耐震・耐強風性能を向上させることができる。
【0039】この実施例4−1では、H形鋼柱1、H形
鋼梁2、アングル材4、ボルト6に対する、つなぎ材1
4、摩擦板16a、16b、ボルト17の強度と、つな
ぎ材13と摩擦板15a、15b間の摩擦力を調整し、
つなぎ材14による軸力抵抗を調整することにより、つ
なぎ材14を損傷制御材として機能させ、被災時には被
害をつなぎ材14の交換に止め、従来の溶接骨組みの場
合にくらべ、補修作業負担、補修コスト負担を軽減し、
補修工期を大幅に短縮することが容易になる。
【0040】(実施例4−2)図5(a)において、1
8はつなぎ材であり、中間部に制振機構として粘性型ダ
ンパーの1種であるオイルダンパー19を組み込んだも
のである。このオイルダンパー19は、より具体的に
は、図5(b)に示すように、つなぎ材本体を長さ方向
に71 、72 に2分割し、この分割つなぎ材71 、72
を角筒体(円筒体でも可)20内に挿入して、この角筒
体20内で突き合わせ(隙間があってもよいし、粘性材
を介在させて突き合わせてもよい)、角筒体20内にオ
イルを充填した上で摺動可能な状態にしたものである。
この実施例では、つなぎ材bと角筒体18内のオイルと
の摺動抵抗力(含む粘性剤)による減衰力を作用させる
ことにより大地震や強風時に建物に入力されるエネルギ
ーを吸収し、建物の耐震・耐強風性能を向上させること
ができる。
【0041】この実施例4−2では、H形鋼柱1、H形
鋼梁2、アングル材4、ボルル6に対する、つなぎ材1
8と角筒体20の強度、つなぎ材18と角筒体20の間
の摩擦力を調整し、つなぎ材18による軸力抵抗を調整
することにより、つなぎ材18を損傷制御材として機能
させ、被災時には被害をつなぎ材18の交換に止め、従
来の溶接骨組みの場合にくらべ、補修作業負担、補修コ
スト負担を軽減し、補修工期を大幅に短縮することが容
易になる。
【0042】(実施例5)本発明の実施例5を図6、図
7に基づいて説明する。この実施例5は、(12)、
(13)の発明に係るものであり、基本的には、実施例
3と同様、柱材であるH形鋼の側部に梁材であるH形鋼
梁を、下側の軸力抵抗要素と上側の軸力+剪断力抵抗要
素を介してボルト接合したH形鋼柱のH形鋼梁接合構造
であるが、下側の軸力抵抗要素、軸力+剪断力曲げ力抵
抗要素に座屈補剛構造を配したものであり、特に軸力抵
抗要素、軸力+剪断力曲げ力抵抗要素の座屈に対する性
能をより安定させ、骨組剛性・強度をより安定にしたH
形鋼柱とH形鋼梁の接合構造である。
【0043】(実施例5−1)図6(a)において、1
はフランジ1aに複数のボルト孔を有するH形鋼柱、2
は、上下フランジ2b、2aに複数のボルト孔を有する
H形鋼梁で、H形鋼柱1のフランジ1aに、下側のつな
ぎ材21と、上側の3角状つなぎ材11oによりボルト
6で接合され先端が自由端になっている。
【0044】このH形鋼梁2は、下フランジ2aを、下
側つなぎ材7の水平板8とボルト6で接合し、鉛直板9
を下フランジ2aの下面から距離y離れた領域でH形鋼
柱1のフランジ1aにボルト6で接合する。また、H形
鋼梁2の先端から距離x離れた領域で上フランジ2b
を、3角状つなぎ材11oの水平板12にボルト6で接
合し、この3角状つなぎ材11oの鉛直板13を、上フ
ランジ2bの上面から距離yb離れた領域でH形鋼柱1
のフランジ1aにボルト6で接合する。
【0045】下側のつなぎ材21は、基本的には実施例
3と同様のものであるが、図6(b)に示すように、つ
なぎ材(本体)7の外周に、角筒状の座屈補剛治具22
を配したものであり、つなぎ材(本体)7の外周面と座
屈補剛治具22間には、座屈を適度に抑制するために、
つなぎ材(本体)7と座屈補剛治具22が効果的に機能
分担できる適度の隙間を形成したものである。ここで
は、つなぎ材(本体)7と座屈補剛治具22間に潤滑層
22oを介在させて、座屈を生じた場合の摩擦低減策を
講じている。
【0046】上側の3角状つなぎ材11oは、厚鋼板を
加工して形成されたもので、基本的には図3(b)に示
したものをベースとして、図6(c)に示すように、3
角状つなぎ材11oの3角板11aの両側に、3角板1
1aよりやや小さい3角補強板11b、11cを当接し
てボルト6aで接合した座屈補剛構造を有するものであ
る。
【0047】この実施例5−1では、下側つなぎ材21
(水平板8、鉛直板9を含む)が軸力抵抗要素になり、
3角状つなぎ材11o(水平板12、鉛直板13を含
む)が軸力+剪断力+曲げ力抵抗要素になる。この実施
例5−1の接合構造では、実施例3との比較で言えば、
軸力抵抗要素として座屈補剛治具22付きのつなぎ材2
1を下側に設け、軸力+剪断力+曲げ力抵抗要素として
座屈補剛構造を有する3角状つなぎ材11oを上側に設
けているので、座屈補剛治具22、座屈補剛構造の採用
に伴い、加工コスト、施工コスト、施工工期の面では実
施例1の場合より不利であるが、つなぎ材(本体)7、
3角状つなぎ材11oと座屈補剛治具22、座屈補剛構
造の機能分担により座屈を適度に抑制(制御)すること
ができ、骨組剛性を大きくするとともに、座屈に対して
安定した性能を有するH形鋼柱とH形鋼梁の接合構造が
得られる。
【0048】(実施例5−2)図7(a)において、1
はフランジ1aに複数のボルト孔を有するH形鋼柱、2
は、上下フランジ2b、2aに複数のボルト孔を有する
H形鋼梁で、H形鋼柱1のフランジ1aに、下側のつな
ぎ材23と、上側の3角状つなぎ材24によりボルト6
で接合され先端が自由端になっている。
【0049】このH形鋼梁2は、下フランジ2aを、下
側つなぎ材23の水平板8とボルト6で接合し、鉛直板
9を下フランジ2aの下面から距離y離れた領域でH形
鋼柱1のフランジ1aにボルト6で接合する。また、H
形鋼梁2の先端から距離x離れた領域で上フランジ2b
を、3角状つなぎ材24の水平板12にボルト6で接合
し、この3角状つなぎ材24の鉛直板13を、上フラン
ジ2bの上面から距離yc離れた領域でH形鋼柱1のフ
ランジ1aにボルト4で接合する。
【0050】下側のつなぎ材23は、図7(b)に示す
ように、つなぎ材本体23aの両側端に、座屈を適度に
抑制するための座屈補剛用のフランジ23fを形成した
I型断面のものである。また、上側の3角状つなぎ材2
4は、図7(c)に示すように、3角状つなぎ材本体2
4aの傾斜面に、座屈を適度に抑制するための座屈補剛
用のフランジ24fを形成したものである。下側のつな
ぎ材23および3角状のつなぎ材24は、ここでは、厚
鋼板を加工して形成されたものであるが、I形鋼を切断
加工して形成してもよい。
【0051】この実施例5−2では、下側つなぎ材23
(水平板8、鉛直板9を含む)が軸力抵抗要素になり、
3角状つなぎ材24(水平板12、鉛直板13を含む)
が軸力+剪断力+曲げ力抵抗要素になる。この実施例5
−2の接合構造では、実施例3との比較で言えば、軸力
抵抗要素として、座屈を適度に抑制するための座屈補剛
用のフランジ23fを形成したつなぎ材23を下側に設
け、軸力+剪断力+曲げ力抵抗要素として、座屈を適度
に抑制するための座屈補剛用のフランジ24fを形成し
た3角状つなぎ材24を上側に設けるので、加工コス
ト、施工コスト、施工工期の面では実施例3の場合より
不利であるが、座屈補剛構造を有するつなぎ材23と3
角状つなぎ材24により、座屈を適度に抑制(制御)す
ることができ、骨組剛性をさらに大きくするとともに、
座屈に対してさらに安定した性能を有するH形鋼柱とH
形鋼梁の接合構造が得られる。
【0052】(実施例6)本発明の実施例6について図
8に基づいて説明する。この実施例では柱材として閉鎖
断面を有する角形鋼管柱を用い、その側部に梁材である
H形鋼梁を、実施例3と同様、下部側の軸力抵抗要素と
上部側の軸力+剪断力+曲げ力抵抗要素を介してボルト
接合した角形鋼管柱とH形鋼梁の接合構造である。
【0053】図8において、25は側部に複数のボルト
孔を有する角形鋼管柱、2は、上下フランジ2b、2a
に複数のボルト孔を有するH形鋼梁である。このH形鋼
梁2は、下フランジ2aを、下側のつなぎ材23の水平
板8とボルト6で接合し、下側のつなぎ材23の鉛直板
9を下フランジ2aの下面から距離y離れた領域で角鋼
管柱型25にワンサイドボルト5で接合する。
【0054】また、H形鋼梁2の先端から距離x離れた
領域で上フランジ2bを、3角状つなぎ材24の水平板
12にボルト6で接合し、この3角状つなぎ材24の鉛
直板13を、上フランジ2bの上面から距離yb離れた
領域で角鋼管柱型25にワンサイドボルト5で接合す
る。
【0055】下側のつなぎ材23および3角状のつなぎ
材24は、基本的には実施例4−2と同様のものであ
り、ここでは、厚鋼板を加工して形成されたものである
が、I形鋼を切断加工して形成してもよい。ここでは、
つなぎ材23(水平板8、鉛直板9を含む)が軸力抵抗
要素になり、3角状つなぎ材24(水平板12、鉛直板
13を含む)が軸力+剪断力+曲げ力抵抗要素になる。
【0056】この実施例6の接合構造では、柱材として
閉鎖断面を有する角形鋼管柱25を使用しているため、
この角形鋼管柱とつなぎ材23の鉛直板8、3角状つな
ぎ材24の鉛直板12との接合にワンサイドボルト5を
使用している点において異なるが、基本的には、実施例
5−2と同様の効果が得られる。
【0057】(実施例7)本発明の実施例7について図
9に基づいて説明する。この実施例では柱材として閉鎖
断面を有する角形鋼管柱を用い、その両側部に対称的に
梁材であるH形鋼梁を、下部側の軸力抵抗要素と上部側
の軸力+剪断力+曲げ力抵抗要素を介してボルト接合し
た角形鋼管柱とH形鋼梁の接合構造であり、引張力が作
用する抵抗要素(接合要素)の応力を、圧縮側に伝達す
るメカニズムを考慮し、併せて高価なワンサイドボルト
の使用を回避することができる。
【0058】図9において、25は側部に複数のボルト
孔を有する角形鋼管柱、21 、22は、上下フランジ2
b、2aに複数のボルト孔を有するH形鋼梁であり、そ
れぞれ、角形鋼管柱25の両側部に、下側つなぎ材23
と上側の3角状つなぎ材24により対称的にボルト6と
長締めボルト26を用いて接合されるものである。この
H形鋼梁21 、22 は、それぞれ下フランジ2aを、下
側のつなぎ材23の水平板8とボルト6で接合し、この
H形鋼梁21 、22 の下フランジ2aに接合した下側の
つなぎ材23の鉛直板9を、下フランジ2aの下面から
距離yc離れた領域で、角鋼管柱型25の側部に対称的
に当接した状態で、長締めボルト26を、それぞれの鉛
直板9と角鋼管柱型25を貫通するように挿通し、この
長締めボルト26によって、それぞれの鉛直板9と角鋼
管柱型25を接合する。
【0059】また、H形鋼梁21 、22 の先端から距離
x離れた領域で上フランジ2bを、それぞれ、3角状つ
なぎ材24の水平板12にボルト6で接合し、この3角
状つなぎ材24の鉛直板13を、上フランジ2bの上面
から距離yb離れた領域で角鋼管柱型25の両側部に対
称的に当接した状態で、長締めボルト26を、それぞれ
の鉛直板13と角鋼管柱型25を貫通するように挿通
し、この長締めボルト26によって、それぞれの鉛直板
13と角鋼管柱型25を接合する。
【0060】下側のつなぎ材23および3角状のつなぎ
材24は、基本的には実施例6と同様のものであり、下
側のつなぎ材23は、図8(b)に示すように、つなぎ
材本体23aの両側端に、座屈を適度に抑制するための
座屈補剛用のフランジ23fを形成したI型断面のもの
である。また、上側の3角状つなぎ材24は、基本的に
は実施例6と同様のものであり、図8(c)に示すよう
に、3角状つなぎ材本体24aの傾斜面に、座屈を適度
に抑制するための座屈補剛用のフランジ24fを形成し
たI型断面のものである。下側のつなぎ材23および3
角状のつなぎ材24は、ここでは、厚鋼板を加工して形
成されたものであるが、I形鋼を切断加工して形成して
もよい。
【0061】この実施例7では、下側つなぎ材23(水
平板8、鉛直板9を含む)が軸力抵抗要素になり、3角
状つなぎ材24が軸力+剪断力+曲げ力抵抗要素にな
る。この実施例6の接合構造では、柱材として閉鎖断面
を有する角形鋼管柱25を使用しているため、この角形
鋼管柱とつなぎ材23の鉛直板9、3角状つなぎ材24
の鉛直板13との接合に長締めボルト26を使用してい
る点において異なり、実施例6と同様の効果が得られる
他、角形鋼管柱25の両側部に、H形鋼梁2 1 と22
対称的に同様の接合構造によって接合されているので、
面外変形拘束治具(リブプレート等)がなくても、柱の
面外変形を防止することができ、強固で骨組剛性が大き
く、一段と安定した柱・梁接合構造が得られる。
【0062】また、この角形鋼管柱とつなぎ材23の鉛
直板9、3角状つなぎ材24の鉛直板13との接合に、
高価なワンサイドボルトを使用せずに、H形鋼梁21
2側を同時的に接合することができ、接合時間を短縮
することができる。
【0063】なお、本発明は、上記の各実施例の内容に
限定されるものではない、例えば、柱材条件、梁材条
件、軸力抵抗要素、剪断力抵抗要素、軸力+剪断力+曲
げ力抵抗要素等の材質および構造条件、各抵抗要素の制
振および座屈補剛構造(含む形状、材質、)条件、各抵
抗要素と柱および梁との接合条件、接合部配置条件等
は、建物構造、規模、適用対象部位、柱材条件、梁条
件、骨組の要求強度、周囲条件等に応じて、上記請求の
範囲を満足する範囲内で選択されるもので、変更のある
ものである。
【0064】
【発明の効果】本発明においては、ブレースを配置しな
い高剛性骨組として設計の自由度を大きくすることがで
き、梁部材の断面のサイズを小さくしても骨組剛性を強
化でき、かつ、柱・梁部材の加工および施工の工数を節
減できる。また、柱・梁に対する軸力抵抗要素または軸
力抵抗要素と軸力+剪断力+曲げ力抵抗要素により骨組
損傷制御が可能で、大地震や強風による被災時には被害
を極力、抵抗要素(接合要素)に止め、この抵抗要素
(接合要素)の交換のみの補修に止めて補修作業負担、
補修コストを軽減し、補修工期を大幅に短縮することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)図は、本発明の柱・梁の接合構造の実施
例を示す側面説明図、(b)図は、(a)図のつなぎ材
の立体説明図、(c)図は、(a)図のアングル材の立
体説明図。
【図2】(a)図は、本発明の柱・梁の接合構造の他の
実施例を示す側面説明図、(b)図は、(a)図の平面
説明図。
【図3】(a)図は、本発明の柱・梁の接合構造の他の
実施例を示す側面説明図、(b)図は、(a)図の3角
状つなぎ材の立体説明図、(c)図は、他の3角状つな
ぎ材の立体説明図。
【図4】(a)図は、本発明の柱・梁の接合構造の他の
実施例を示す側面説明図、(b)図は、(a)図のつな
ぎ材の平面部分説明図。
【図5】(a)図は、本発明の柱・梁の接合構造の他の
実施例を示す側面説明図、(b)図は、(a)図のつな
ぎ材の一部切欠断面平面説明図。
【図6】(a)図は、本発明の柱・梁の接合構造の他の
実施例を示す側面説明図、(b)図は、(a)図のつな
ぎ材の部分平面一部切欠断面説明図、(b)図は、
(a)図の3角状つなぎ材の立体説明図。
【図7】(a)図は、本発明の柱・梁の接合構造の他の
実施例を示す側面説明図、(b)図は、(a)図のつな
ぎ材のAa−Aa断面説明図、(c)図は、(a)図の
3角状つなぎ材の立体説明図。
【図8】(a)図は、本発明の柱・梁の接合構造の他の
実施例を示す一部切欠断面側面説明図。
【図9】(a)図は、本発明の柱・梁の接合構造の他の
実施例を示す一部切欠断面側面説明図。
【図10】従来の柱・梁の接合構造例を示す側面説明
図。
【図11】従来の他の柱・梁の接合構造例を示す側面説
明図。
【符号の説明】
1 H形鋼柱 1a フランジ 1p 角形鋼管柱 2 H形鋼梁 2a 下フランジ 2b 上フランジ 2u ウエブ 21 、22 H形鋼梁 3 取付板 w 溶接 4s スプリットティー 4a、4b ボルト孔 4c 鉛直板 4d 梁取付板 4 アングル材 5 ワンサイドボルト 6 ボルト 7 つなぎ材 71 、72 分割つなぎ材 8 水平板 8a ボルト孔 9 鉛直板 9a ボルト孔 10 補強リブ 11、11o 3角状つなぎ材 11a 3角板 11b、11c 3角補強板 12 水平板 12a ボルト孔 13 鉛直板 13a ボルト孔 14 つなぎ材 15 摩擦ダンパー 16a、16b 摩擦板 17 ボルト 18 つなぎ材 19 オイルダンパー 20 角筒体 21 つなぎ材 22 座屈補剛治具 22o 潤滑層 23 つなぎ材 23a つなぎ材本体 23f フランジ 24 3角状つなぎ材 24f フランジ 25 角形鋼管柱 26 長締めボルト
フロントページの続き (72)発明者 岡田 忠義 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 宇野 暢芳 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 井上 一朗 京都府京都市左京区吉田本町 京都大学大 学院 工学研究科内 Fターム(参考) 2E125 AA03 AA13 AB01 AB16 AC15 AC16 AG03 AG04 AG12 AG32 BB01 BB04 BB08 BB09 BB11 BB12 BB16 BB18 BB19 BB22 BB30 BB34 BC09 BD01 BE02 BE05 BE08 BF03 CA05 CA14 CA71 EA00 EB00

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼製柱と鋼製梁との接合構造において、
    鋼製梁の先端部が軸力+剪断力に抵抗する接合要素を介
    して柱に緊結されており、なおかつ、梁の一方のフラン
    ジが軸力+剪断力に抵抗する接合要素の取付部より後端
    側で軸力に抵抗する接合要素を介して柱に緊結されてい
    ることを特徴とする鋼製柱と鋼製梁の接合構造。
  2. 【請求項2】 鋼製柱と鋼製梁との接合構造において、
    鋼製梁の先端部が軸力+剪断力に抵抗する接合要素を介
    して柱に緊結されており、なおかつ、梁の両フランジ
    が、軸力+剪断力に抵抗する接合要素の取付部より後端
    側で軸力に抵抗する接合要素を介して柱に緊結されてい
    ることを特徴とする鋼製柱と鋼製梁の接合構造。
  3. 【請求項3】 鋼製柱と鋼製梁との接合構造において、
    鋼製梁の一方のフランジが軸力に抵抗する接合要素を介
    して柱に緊結されており、他方のフランジが、軸力+剪
    断力+曲げ力に抵抗する接合要素を介して柱に緊結され
    ていることを特徴とする鋼製柱と鋼製梁の接合構造。
  4. 【請求項4】 軸力に抵抗する接合要素および軸力+剪
    断力+曲げ力に抵抗する接合要素が、水平板、鉛直板、
    つなぎ材により構成されていることを特徴とする請求項
    1〜請求項3のいずれかに記載の鋼製柱と鋼製梁の接合
    構造。
  5. 【請求項5】 接合要素の水平板と鋼製梁、および接合
    要素の鉛直板と柱とがボルトにより緊結されていること
    を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の鋼
    製柱と鋼製柱の接合構造。
  6. 【請求項6】 接合要素の水平板、鉛直板、つなぎ材が
    単一素材もしくは複数の素材の結合により構成されたも
    のであることを特徴とする請求項4または請求項5のい
    ずれかに記載の鋼製柱と鋼製梁の接合構造。
  7. 【請求項7】 接合要素のつなぎ材が、柱・梁部材より
    降伏点の低い鋼材であることを特徴とする請求項5また
    は請求項6のいずれかに記載の鋼製柱と鋼製梁の接合構
    造。
  8. 【請求項8】 接合要素の水平板、鉛直板が柱・梁部材
    よりも降伏点の高い鋼材で形成されていることを特徴と
    する請求項4〜請求項7のいずれかに記載の鋼製柱と鋼
    製梁の接合構造。
  9. 【請求項9】 少なくとも一つの接合要素が、地震や強
    風時に建物に入力されるエネルギーを吸収し建物の耐震
    ・耐風性能を向上させる制振機構を有するものであるこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    鋼製柱と鋼製梁の接合構造。
  10. 【請求項10】 制振機構が、接合要素のつなぎ材に組
    み込まれた履歴型ダンパーによって形成されていること
    を特徴とする請求項9に記載の鋼製柱と鋼製梁の接合構
    造。
  11. 【請求項11】 制振機構が、接合要素のつなぎ材に組
    み込まれた粘性型ダンパーによって形成されていること
    を特徴とする請求項9に記載の鋼製柱と鋼製梁の接合構
    造。
  12. 【請求項12】 接合要素のつなぎ材が、潤滑処理を施
    した座屈拘束用治具を配したものであることを特徴とす
    る請求項4〜請求項11のいずれかに記載の鋼製柱と鋼
    製梁の接合構造。
  13. 【請求項13】 接合要素のつなぎ材が、座屈補剛構造
    を有するものであることを特徴とする請求項4〜請求項
    12のいずれかに記載の鋼製柱と鋼製梁の接合構造。
  14. 【請求項14】 鋼製柱の1以上の側部において、少な
    くとも1箇所以上の箇所で適用されていることを特徴と
    する請求項1〜請求項13のいずれかに記載の鋼製柱と
    鋼製梁の接合構造。
  15. 【請求項15】 鋼製柱の両側部に接合する、軸力抵抗
    要素、剪断力に抵抗する接合要素、軸力+剪断力+曲げ
    力に抵抗する接合要素の鉛直板どうしを、該鉛直板と鋼
    製柱に貫通させて挿通した共通の長締めボルトで緊結し
    たことを特徴とする請求項14に記載の鋼製柱と鋼製梁
    の接合構造。
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