JP2001254078A - 含水土壌の固化処理剤及び含水土壌の固化処理方法 - Google Patents

含水土壌の固化処理剤及び含水土壌の固化処理方法

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JP2001254078A
JP2001254078A JP2000066363A JP2000066363A JP2001254078A JP 2001254078 A JP2001254078 A JP 2001254078A JP 2000066363 A JP2000066363 A JP 2000066363A JP 2000066363 A JP2000066363 A JP 2000066363A JP 2001254078 A JP2001254078 A JP 2001254078A
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solidifying
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anionic
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Kazuyuki Sato
一行 佐藤
Yumi Yamano
由美 山野
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Hymo Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 取り扱いが容易で、かつ土壌への分散性の良
い土壌改良剤の提供。 【解決手段】 イオン性高分子分散剤を共存させたアニ
オン性水溶性高分子の水系媒体中分散液からなる含水土
壌の固化処理剤。上記分散剤は、カチオン性あるいはア
ニオン性高分子のいずれも使用可能である。上記固化処
理剤は、(メタ)アクリル酸5〜100モル%とアクリ
ルアミド0〜95モル%との単量体混合物をイオン性高
分子分散剤共存下の塩水溶液中で分散重合させて得られ
る。上記固化処理剤と含水土壌とを混練し、埋めもどし
可能な土壌とすることを特徴とする含水土壌の固化処理
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含水土壌の固化処
理剤及び含水土壌の固化処理方法に関するものであり、
イオン性高分子分散剤を共存させたアニオン性水溶性高
分子の水系媒体中分散液からなる含水土壌の固化処理剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】場所打杭工法や泥水シ−ルド工法等を採
用した掘削工事に伴う建設廃材の処理においては、掘削
孔に掘削泥水を供給することにより、掘削時に発生する
発生土を該掘削泥水とともに外部に排出している。上記
の発生土は土砂が分離され、工事現場の切り盛り等に再
利用されるため、廃棄物処理法に定める産業廃棄物には
該当しない。しかし、泥状の状態、より詳しくは、粘土
とともに水を多量に含んだスラリ−状をゆうし流動性を
呈する掘削泥水は、標準仕様ダンプトラックには山積が
できず、、例えばその上を人が歩けない状態を呈してい
る。したがって、上記の掘削泥水は、そのままでは埋め
戻し材料等に使用することができず廃棄物処理法に則っ
た産業廃棄物として処理しなければならない。このた
め、上記の掘削泥水は運搬等が行えるよう脱水プレスす
る等して固液分離を行った後、必要に応じて、脱水ケ−
キ等として得られる汚泥、即ち含水土壌に、セメントや
重合体等が混合されて固化(改良)される。そして、こ
れらの改良方法により改良された含水土壌は、例えば埋
め立て処分場等の所定の廃棄場所に廃棄されるか、ある
いは掘削孔の埋め戻しが必要な土木工事においては、改
良された含水土壌を掘削孔に注入することが行われてい
る。
【0003】このような重合体を添加する改良方法とし
て、特開平1−176499号公報、特開平11−32
3333号公報、特開平11−323332号公報が提
案されている。また、アルカリ性物質と重合体を併用す
る方法として特開平11−10197号公報が開示され
ている。さらに、掘削泥水に分散性が良いという処方が
特開平10−316968号公報に開示されているが、
重合体の分子量がやや低く改質剤としての性能が十分で
はなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、取り
扱いが容易で、重合度的にも十分で高性能であるうえ泥
水中への分散性の良い土壌改良剤を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意検討を行った結果、特定の形態を有し
溶解液の粘性が非常に低い高分子分散液からなるアニオ
ン性水溶性重合体を用いることにより課題を達成できる
ことがわかり、本発明に到達した。すなわち本発明の請
求項1の発明は、イオン性高分子分散剤を共存させたア
ニオン性水溶性高分子の水系媒体中分散液からなる含水
土壌の固化処理剤である。
【0006】請求項2の発明は、アニオン性水溶性高分
子が(メタ)アクリル酸を含有する単量体の共重合物で
あることを特徴とする請求項1に記載の含水土壌の固化
処理剤である。
【0007】請求項3の発明は、アニオン性水溶性高分
子が(メタ)アクリル酸5〜100モル%とアクリルア
ミド0〜95モル%との単量体混合物をイオン性高分子
分散剤共存下の塩水溶液中で分散重合させた高分子分散
液からなることを特徴とする請求項1あるいは2に記載
の含水土壌の固化処理剤である。
【0008】請求項4の発明は、イオン性高分子分散剤
がカチオン性であることを特徴とする請求項1〜3のい
ずれかに記載の含水土壌の固化処理剤である。
【0009】請求項5の発明は、イオン性高分子分散剤
がアニオン性であることを特徴とする請求項1〜3のい
ずれかに記載の含水土壌の固化処理剤である。
【0010】請求項6の発明は、イオン性高分子分散剤
のイオン当量が1.5〜15meq/gであることを特
徴とする請求項1〜5に記載含水土壌の固化処理剤であ
る。
【0011】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
かに記載のアニオン性水溶性高分子からなる含水土壌の
固化処理剤を含水比20〜200%の含水土壌に、該含
水土壌1m3あたり0.1〜5Kgを混練し、埋め戻し
可能な土壌とすることを特徴とする含水土壌の固化処理
方法である。
【0012】請求項8の発明は、請求項1〜6のいずれ
かに記載のアニオン性水溶性高分子を石灰及び/または
セメントと併用して含水土壌に添加、混練し、埋め戻し
可能な土壌とすることを特徴とする含水土壌の固化処理
方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明で使用するアニオン性水溶
性高分子は、原料として使用する(メタ)アクリル酸の
10〜20モル%を中和し、アクリルアミド2−メチル
プロパンスルホン酸及び/またはその塩の(共)重合体
などの共存下、攪拌しながら重合することにより製造で
きる。カチオン性水溶性高分子を重合する場合は、単量
体水溶液温度を30〜35℃に設定し、溶液濃度20〜
35重量%で、2、2−アゾビス[2−(5−メチル−
2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ニ塩化水素化
物などを体単量体当たり50〜150ppm添加し、重
合を開始することができる。しかし、(メタ)アクリル
酸/アクリルアミドの場合、この条件で開始させると重
合の制御は難しく、急激な温度上昇や重合液の塊状化な
どが起きて、高重合度で安定な分散液は生成しない。そ
のため本発明では、開始温度を5〜35℃、好ましくは
10〜30℃に設定し、低温でも開始可能なレドックス
系開始剤を使用する。この開始剤の添加量は、対単量体
当たり5〜30ppm、好ましくは5〜15ppm添加
する。通常単量体濃度が低い場合、この開始剤添加量と
温度では、重合は開始しない。しかし、本発明では、塩
水溶液中の分散重合法を用いるので単量体濃度は20〜
35重量%であり、比較的高濃度のため開始するものと
推定される。しかし、添加量レベルが低いため一度の添
加では、重合率がきわめて低くなる。そのため数度に分
けて添加する。添加回数としては、3〜6回、好ましく
は3〜5回である。レドックス系開始剤としては、酸化
性物質と還元性物質を組み合わせる。酸化性物質の例と
しては、ペルオクソニ硫酸アンモニウム、ペルオクソニ
硫酸カリウム、過酸化水素などであり、還元性物質の例
としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、
硫酸第一鉄、チオ硫酸ナトリウム、シュウ酸ナトリウ
ム、トリエタノ−ルアミンあるいはテトラメチルエチレ
ンジアミンなどであるが、このうちペルオクソニ硫酸ア
ンモニウムと亜硫酸水素ナトリウムの組み合わせが最も
好ましい。このようにして、比較的低温で、開始剤の添
加量レベルを低く抑えることにより、重合速度を制御し
高重合度で安定した高分子分散液を製造することができ
る。このようにして製造したアニオン性水溶性高分子の
分子量は、通常500万以上であり、条件を選択するこ
とにより、500万〜1500万のものが生成し、凝集
剤として十分使用に耐えるものである。
【0014】使用するアニオン性単量体としては、メタ
クリル酸やアクリル酸である。さらにこの高分子分散液
からなるアニオン性水溶性高分子は、他の非イオン性の
単量体との共重合体でも良い。例えば(メタ)アクリル
アミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、アクリル酸メチル、(メタ)ア
クリル酸2−ヒドロキシエチル、ジアセトンアクリルア
ミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミ
ド、N−ビニルアセトアミドなどがあげられ、これら一
種または二種以上との共重合が可能である。最も好まし
い組み合わせとしては、アクリル酸とアクリルアミドで
ある。高分子分散液を構成する高分子中の(メタ)アク
リル酸のモル比としては、5〜100モル%であるが、
10〜100モル%がより好ましい。
【0015】分散剤は、カチオン性あるいはアニオン性
高分子のいずれでも使用可能である。カチオン性高分子
としては、カチオン性単量体である(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物、ジメチ
ルジアリルアンモニウム塩化物などが使用可能だが、こ
れらカチオン性単量体と非イオン性単量体との共重合体
も使用可能である。非イオン性単量体の例としては、ア
クリルアミド、N−ビニルホルムアミド、、N−ビニル
アセトアミド、N−ビニルピロリドン、N、N−ジメチ
ルアクリルアミド、アクリロニトリル、ジアセトンアク
リルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−
トのなどであるが、アクリルアミドとの共重合体が好ま
しい。
【0016】さらにまた、アクリルアミド2−メチルプ
ロパンスルホン酸(塩)やスチレンスルホン酸(塩)な
どのアニオン性単量体の(共)重合体からなるアニオン
性高分子も使用可能である。これらアニオン性単量体の
例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸な
どである。さらに非イオン性の単量体であるアクリルア
ミド、N−ビニルホルムアミド、、N−ビニルアセトア
ミド、N−ビニルピロリドン、N、N−ジメチルアクリ
ルアミド、アクリロニトリル、ジアセトンアクリルアミ
ド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−トのなど
との共重合体も使用可能であるが、最も好ましい組み合
わせは、(メタ)アクリル酸とアクリルアミド2−メチ
ルプロパンスルホン酸である。
【0017】単量体に対する分散剤の添加量としては、
単量対当たり1重量%〜10重量%である。1重量%未
満では、分散剤としての効果が十分に発現せず、10重
量%以上では不経済であり、また分散剤が過度に高分子
分散液に混入しくるためすでに本発明の用途には適さな
くなる。従って、好ましくは1重量%〜6重量%であ
り、特に好ましくは1.5重量%〜5重量%である。
【0018】使用する塩類としては、ナトリウムやカリ
ウムのようなアルカリ金属イオンやアンモニウムイオン
とハロゲン化物イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、リン
酸イオンなどとの塩であるが、多価陰イオンとの塩がよ
り好ましい。これら塩類の塩濃度としては、7重量%〜
飽和濃度まで使用できる。
【0019】本発明で使用する分散重合法により製造さ
れた分散液からなるアニオン性水溶性高分子は、水溶液
重合法、油中水型エマルジョン重合法、油中水型分散重
合法により製造されたアニオン性高分子に較べ、水に溶
解した場合の見かけ粘度が非常に低い。たとえば、アク
リル酸ナトリウムとアクリルアミドを30/70のモル
比で含有する共重合体の場合、分子量約1200万で
0.2重量%の水溶液の粘度は、水溶液重合法、油中水
型エマルジョン重合法、油中水型分散重合法による重合
物では、400〜800mPa・sであるのに対し、本
発明で使用する分散重合法により製造された分散液から
なるアニオン性水溶性高分子は、20〜100mPa・
sである。これは重合時共存させる無機塩類の影響もあ
る。また、重合時使用する単量体の酸のうち10〜20
モル%を中和するのみであることも一因である。しかし
これらの影響を差し引いても、これだけでは説明できな
い。この現象は、塩水溶液中で生成した高分子を析出さ
せながら重合していることも原因していると推定される
が、詳細な機構は未解明である。そのため、見かけ粘度
が低いということは、水を混合し希釈溶液とした場合で
も耕地などへの散布時、取り扱いが良く、散布状態も良
好であり、さらに土壌中に分散が良く、また土壌中での
拡散が良いことを意味する。
【0020】本発明の含水土壌の固化処理剤によって、
通常汚泥として廃棄される含水土壌を、トラックで運搬
することが可能であり、例えば人がその上を歩ける状態
に改良された固化物、より好ましくは、十分な強度並び
に所定の粒子径を有する粒子状に細粒化された固化物に
改良することが出来る。これにより改良後の含水土壌
を、例えば砂の代替品として埋め戻しや農園芸用等に有
効に活用することが出来る。また、改良後の含水土壌を
粒状固化物にすれば、地面に埋め戻した際の通水性を向
上させることができ、より広い範囲での含水土壌の再利
用が可能となる。これにより、環境保全、省資源、及び
廃棄場所の延命を図ることができるとともに、含水土壌
の処分費を低減することが出来る。
【0021】上記含水土壌としては、地中連続へ着工
法、泥水シ−ルド工法等を採用した掘削工事での掘削時
に発生する土を、土砂と泥水に分離し、該泥水を脱水プ
レスする等して固液分離した後脱水ケ−キ等として得ら
れる汚泥、あるいは建設作業に伴って発生する泥水を沈
殿槽に静置し、沈殿として得られる汚泥、さらに掘削残
土、軟弱残土、採石場並びに砕石場にて発生する含水石
粉の汚泥等が挙げられる。
【0022】本発明の含水土壌の固化処理剤を含水土壌
中に混合する装置としては、例えば、水平軸型混合機や
垂直型混合機が挙げられる。そして、水平軸型混合機と
しては、例えば一軸および複数軸パドル型混合機が好ま
しい。垂直型混合機トしては、例えばパンミキサ型混合
機が好ましく、遊星型混合機がより好ましく、さらに該
遊星型混合機のうちソイルミキサ、モリタルミキサ、お
よびアイリッヒ混合機がさらに好ましい。上記の混合機
を用いて含水土壌と固化処理剤とを混合するとともに攪
拌機によって生ずるせん断力を用いることにより、混合
物を粒子径が0.1〜50mmの範囲に細粒化すること
が出来る。尚、含水土壌と固化処理剤との混合方法は特
に限定されるものではない。
【0023】本発明の含水土壌の固化処理方法は、得ら
れた改良土に水硬化静物質を添加して混合することが出
来る。上記水硬化静物質としては、水中で硬化が進行す
る物質であれば良く、石灰及び/又はセメントである。
石灰としては、消石灰あるいは生石灰である。又、セメ
ントとしては、公知の各種セメントを採用することが出
来る。該セメントは、普通ポルトランドセメント、早強
ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、
高炉セメント、アルミナセメント、カルシウムセメン
ト、フライアッシュセメント等が挙げられるが特に限定
はされない。
【0024】
【実施例】以下本発明を実施例及び比較例により具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定され
るものではない。
【0025】(合成例1)攪拌機、還流冷却管、温度計
および窒素導入管を備えた4つ口500mlセパラブル
フラスコに脱イオン水:107.7g、硫酸アンモニウ
ム26.8g、硫酸ナトリウム17.9g、60%アク
リル酸:32.7g、50%アクリルアミド:90.3
gを加え、30重量%の水酸化ナトリウム5.8gによ
りアクリル酸の16モル%を中和した。また15重量%
のメタクリル酸/アクリルアミド2-メチルプロパンス
ルホン酸=3/7(モル比、酸の90モル%を中和)共
重合体水溶液(溶液粘度42、600mPa・s)1
8.9gを添加した。その後、攪拌しながら窒素導入管
より窒素を導入し溶存酸素の除去を行う。この間恒温水
槽により30℃に内部温度を調整する。窒素導入30分
後、0.1重量%のペルオキソニ硫酸アンモニウム及び
亜硫酸水素アンモニウムの0.1重量%水溶液をそれぞ
れこの順で0.6g添加し重合を開始させた。重合開始
後3時間たったところで前記開始剤をそれぞれ同量追加
し、さらに6時間後にそれぞれ3.0g追加し15時間
で反応を終了した。この試作品を試作−1とする。この
試作−1のアクリル酸とアクリルアミドのモル比は3
0:70であり、粘度は200mPa・sであった。な
お、顕微鏡観察の結果、5〜35μmの粒子であること
が判明した。また、静的光散乱法による分子量測定機
(大塚電子製DLS−7000)によって重量平均分子
量を測定した。結果を表1に示す
【0026】(合成例2)高分子分散剤をアクリロイル
オキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物ホモ重合体
(20重量%粘度8300mPa・s、25℃)に代え
た他は、合成例1と同様にアクリル酸とアクリルアミド
のモル比10:90の試作−2を合成した。この試作品
の粘度は250mPa・sであった。なお、顕微鏡観察
の結果、10〜30μmの粒子であることが判明した。
また、合成例−1と同様に分子量を測定した。結果を表
1に示す。
【0027】(合成例3)合成例1と同様にアクリル酸
とアクリルアミドのモル比50:50の試作−3を合成
した。この試作品の粘度は130mPa・sであった。
なお、顕微鏡観察の結果、5〜20μmの粒子であるこ
とが判明した。また、合成例−1と同様に分子量を測定
した。結果を表1に示す。
【0028】(合成例4)合成例1と同様にアクリル酸
とアクリルアミドのモル比70:30の試作−4を合成
した。この試作品の粘度は130mPa・sであった。
なお、顕微鏡観察の結果、5〜20μmの粒子であるこ
とが判明した。また、合成例−1と同様に分子量を測定
した。結果を表1に示す。
【0029】
【実施例1〜4】含水比156%の粘土質含水土壌を、
2軸パドルを備えたミキサ−の一端より投入しポンプま
たはフィ−ダ−により各試料及び生石灰を逐次添加混練
し他端より排出し改質を行った。薬剤添加量は含水土壌
1m3当たりのKg数で表1に示す。試験サンプルとし
て改質土の一部を採り、目視により改質土のけ以上確認
の後、水分が飛ばないように密封して6日間養生した。
該改質土をJIS A1210(付き固めによる土の締
め固め試験方法)に従い、内径15cmのモ−ルドに改
質土を3層に分けて、各々4.5Kgのランマで92回
つき固めて、つき固め試験を行った。次ぎにJIS A
1211(CBR試験方法)に従い、浸水膨張試験の準
備を行い、4日間水槽に浸漬して膨張量を追跡した。本
発明実施例のサンプルにおける浸水膨張量はすべて1%
以下であった。さらに、水槽より取り出して水を取り除
き15分後に所定の測定を行った後CBR試験機により
加重−貫入量曲線を求め、貫入量2.5mmにおける荷
重すなわち貫入強度を測定した。結果は表2に示す。
【0030】
【比較例1〜2】実施例1〜4と同様に試験を行った。
この場合は、土壌改良剤を添加しない場合、また表1の
比較品、アニオン性水溶性高分子の水溶液タイプ(比較
−1、アクリル酸/アクリルアミドモル比=30/7
0、原液粘度8.2万mPa・s、7.0重量%溶
液)、マルジョンタイプ(比較−2、アクリル酸/アク
リルアミドモル比=30/70、原液粘度356mPa
・s、30重量%分散液)についても同様な操作を行い
試験した。結果を表2に示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン性高分子分散剤を共存させたアニ
    オン性水溶性高分子の水系媒体中分散液からなる含水土
    壌の固化処理剤。
  2. 【請求項2】 アニオン性水溶性高分子が(メタ)アク
    リル酸を含有する単量体の共重合物であることを特徴と
    する請求項1に記載の含水土壌の固化処理剤。
  3. 【請求項3】 アニオン性水溶性高分子が(メタ)アク
    リル酸5〜100モル%とアクリルアミド0〜95モル
    %との単量体混合物をイオン性高分子分散剤共存下の塩
    水溶液中で分散重合させた高分子分散液からなることを
    特徴とする請求項1あるいは2に記載の含水土壌の固化
    処理剤。
  4. 【請求項4】 イオン性高分子分散剤がカチオン性であ
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の含
    水土壌の固化処理剤。
  5. 【請求項5】 イオン性高分子分散剤がアニオン性であ
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の含
    水土壌の固化処理剤。
  6. 【請求項6】 イオン性高分子分散剤のイオン当量が
    1.5〜15meq/gであることを特徴とする請求項
    1〜5に記載含水土壌の固化処理剤。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のアニオ
    ン性水溶性高分子からなる含水土壌の固化処理剤を含水
    比20〜200%の含水土壌に、該含水土壌1m3あた
    り0.1〜5Kgを混練し、埋め戻し可能な土壌とする
    ことを特徴とする含水土壌の固化処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載のアニオ
    ン性水溶性高分子に石灰及び/またはセメントを併用し
    て含水土壌に添加、混練し、埋め戻し可能な土壌とする
    ことを特徴とする含水土壌の固化処理方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110593036A (zh) * 2019-09-20 2019-12-20 上海市政工程设计研究总院(集团)有限公司 一种利用高含水率工程弃土制备路基填料的方法

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CN110593036A (zh) * 2019-09-20 2019-12-20 上海市政工程设计研究总院(集团)有限公司 一种利用高含水率工程弃土制备路基填料的方法

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