JP2001254066A - フェノール樹脂接着剤 - Google Patents

フェノール樹脂接着剤

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JP2001254066A
JP2001254066A JP2000068135A JP2000068135A JP2001254066A JP 2001254066 A JP2001254066 A JP 2001254066A JP 2000068135 A JP2000068135 A JP 2000068135A JP 2000068135 A JP2000068135 A JP 2000068135A JP 2001254066 A JP2001254066 A JP 2001254066A
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adhesive
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formaldehyde
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Toru Saneto
徹 実藤
Yozo Shioda
陽造 塩田
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温速硬化性であり、低ホルムアルデヒド臭
化された合板等の木材製品の生産を可能とするフェノー
ル・ホルムアルデヒド系接着剤組成物を提供する。 【解決手段】 ゲル浸透クロマトグラフィーにより求め
た4核体以上のフェノール樹脂成分が40重量%以上
で、かつモノメチロールフェノール成分を5重量%以上
含有するレゾール型フェノール・ホルムアルデヒド樹脂
に、イソシアネート化合物を配合することを特徴とする
フェノール樹脂接着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材用フェノール
・ホルムアルデヒド樹脂接着剤に関し、詳しくは低温速
硬化性であるフェノール・ホルムアルデヒド系接着剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、広葉樹資源の入手難から、合板材
料として針葉樹資源の利用が考えられている。しかし、
メラミン・ホルムアルデヒド樹脂、ユリア・ホルムアル
デヒド樹脂で代表されるアミノ系樹脂接着剤を使用した
針葉樹合板では、接着性、耐久性、安定性などの点で不
十分であり、針葉樹を原料とした合板の信頼性を高めて
いくためには接着性、耐久性、安定性に優れているフェ
ノール・ホルムアルデヒド樹脂系接着剤を用いるのが良
いとされている。従来のフェノール・ホルムアルデヒド
樹脂接着剤(以下、フェノール樹脂接着剤という)は、
アミノ系樹脂接着剤と比較して、合板を製造する際の熱
圧締(プレス)に際し、高温・長時間を要し、このため
に作業性の低下、プレス後の製品の厚み減り、表面劣化
の原因となっている。
【0003】また、近年、ホルマリンの室内汚染による
健康への影響がクローズアップされ、合板に対するJA
S規格のホルムアルデヒド放散量の規格として、F−1
グレード(ホルムアルデヒド放散量(以下、F放散量と
いう):0.5ppm以下)が要求されている。フェノ
ール樹脂接着剤の低温速硬化の方法としては、ホルムア
ルデヒドとフェノールのモル比(以下、F/Pモル比と
いう。)を2.5〜3.0にし、レゾルシノールを添加
剤とすれば、ある程度効果が得られることは知られてい
るが、この方法では、生産した合板のF放散量は20p
pmを越え、且つ、糊液の可使時間が極めて短くなり実
用的ではない。
【0004】次に、F/Pモル比を2.0〜2.5とし
パラホルムアルデヒドを添加することにより速硬化にす
る試みがなされており、フェノール・ホルムアルデヒド
樹脂のモル比が高くなればより速硬化となり、接着力が
安定するが、上記のモル比の範囲ではF放散量がF−1
グレードを満たすのは困難である。一方、F/Pモル比
を2.0以下とした場合はF放散量はF−1を満たすも
ののアミノ樹脂接着剤と同等の加熱条件下では接着力の
安定性に欠ける。また、硬化助剤として、レゾルシノー
ル、ホルムアミド、マロンニトリル、芳香族アミン、ノ
ボラックなどが提案されているが、多量に添加しないと
効果が小さく、多量の添加するとプレス前の糊液の粘度
上昇が極めて速くなり、生産性の点で問題があった。
【0005】また、本発明者らは、逐次反応により、1
次反応のモル比を高く設定し、一定の樹脂粘度になった
時点でフェノールを追加してモル比を下げ、糊液調製の
際イソシアネートを配合することによって、熱板の設定
温度を125℃とし、熱圧時間を25秒/mmとする合
板の生産を可能とした。しかしながら、単板含水率が1
2%を越える様な高含水率単板を用いた場合、蒸気圧を
低く抑えられる熱盤温度120℃にて、従来のF−2グ
レードのメラミン・ホルムアルデヒド樹脂接着剤(以
下、メラミン樹脂接着剤という)と同等の生産性を維持
できる熱圧時間20秒/mmでの生産は未だ困難であっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、イソシ
アネート化合物とフェノール・ホルムアルデヒド樹脂の
メチロール基とが良好な反応活性を有していることに着
目した。合板の製造において、従来のフェノール樹脂接
着剤は、熱圧条件が140℃設定にて、40秒/mm程
度であったが、フェノール樹脂接着剤にイソシアネート
化合物を配合することにより、熱盤温度125℃の設定
にて25秒/mm(絶乾単板適用)の熱圧条件にて生産
が可能となるフェノール樹脂接着剤を提供した。しかし
ながら、このフェノール樹脂接着剤では、含水率が10
%を越える単板ではパンクや弱体接着などの熱圧不良が
発生しやすく、また、120℃の設定では生産ができな
かった。本発明は、生産性については従来の広葉樹材料
に対するアミノ系樹脂接着剤の生産性を維持しつつ、針
葉樹単板に対する優れた接着性を有し、本発明者等が以
前に開発した、合板から発するホルムアルデヒド臭を低
減したフェノール樹脂接着剤における熱圧条件より更に
低温にて生産が可能であり、且つ、適用する単板の含水
率が13%を越えても生産が可能となる低ホルムアルデ
ヒド臭合板用フェノール樹脂接着剤を提供することにあ
る。本発明者等は、上述した如き従来のフェノール樹脂
接着剤における欠点を改善すべく鋭意研究した結果、分
子量分布が狭いフェノール樹脂よりもメチロールフェノ
ール成分を所定量以上及び4核体以上の高分子量フェノ
ール樹脂成分を所定量以上含む分子量分布の広いフェノ
ール樹脂の方が、イソシアネート化合物を配合したとき
の硬化性が極めて速くなることを見いだし、本発明を完
成させるに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゲル浸透クロ
マトグラフィーにより求めた4核体以上のフェノール樹
脂成分が40重量%以上で、かつモノメチロールフェノ
ール成分を5重量%以上含有するレゾール型フェノール
・ホルムアルデヒド樹脂に、イソシアネート化合物を配
合することを特徴とするフェノール樹脂接着剤に関する
ものである。
【0008】本発明の具体例を以下に説明する。本発明
のフェノール樹脂接着剤に用いられるレゾール型フェノ
ール・ホルムアルデヒド樹脂は、ゲル浸透クロマトグラ
フィーにより求めた4核体以上のフェノール樹脂成分が
40重量%以上で、かつモノメチロールフェノール成分
を5重量%以上含有する広い分子量分布を有するフェノ
ール樹脂であり、公知の合成法で得られる高分子量フェ
ノール樹脂と低分子量フェノール樹脂を混合することに
より、あるいは高分子量フェノール樹脂成分の合成反応
と低分子量フェノール樹脂成分の合成反応を続けて行う
2段階反応により得ることができる。レゾール型フェノ
ール・ホルムアルデヒド樹脂中の4核体以上のフェノー
ル樹脂成分が40重量%未満では合板の接着力が十分に
得られず、モノメチロールフェノール成分が5%未満で
は速硬化の効果が不十分となる。
【0009】ここでゲル浸透クロマトグラフィーによる
モノメチロール成分及び4核体以上のフェノール樹脂成
分の含有量は、東ソー製GPCカラム(G1000Hx
l:2本、G2000Hxl:2本)を用い流量1ml/
分、溶出溶媒ジメチルホルムアミド、カラム温度40℃
の分析条件で、モノメチロール成分の溶出時間について
は、オルソメチロールフェノール及びパラメチロールフ
ェノールを標準物質として、フェノール樹脂の4核体の
溶出時間についてはビスフェノールFのホルマリン縮合
物を標準物質として、また、それよりも早く溶出するフ
ェノール樹脂成分については4核体よりも大きなフェノ
ール樹脂成分として求めた。
【0010】続いて、2段階反応について詳しく説明す
ると、第1段階反応では、F/Pモル比を2.0〜3.
0として、還流条件下もしくは75℃以上の温度で4核
体以上のフェノール樹脂成分が60重量%以上になるま
で反応せしめ、その後、第2段階反応として、さらにフ
ェノール類又はフェノール類とホルムアルデヒドを添加
し、全体のF/Pモル比を1.5〜2.0となる様に調
整し、75℃以上の温度で遊離フェノールが5重量%未
満になるまで反応させるものである。第1段階反応で仕
込むフェノール(1次P)と第2段階反応で仕込むフェ
ノール(2次P)の仕込みモル比(1次P/2次P)に
ついては0.7〜1.4で、好ましくは0.8〜1.1
ある。
【0011】第1段階反応において、F/Pモル比が
2.0未満では高分子量成分の生成が十分では無く、
3.0を越えると反応の制御が困難である。次に第2段
階反応において、F/Pモル比が1.5未満となると合
板の接着力が十分に得られず、2.0を越えると合板の
F放散量がF−1グレードを満たすことはできない。遊
離フェノールの含有量については、5重量%以上になる
と接着性が低下するため好ましくない。また、1次P/
2次Pモル比が0.7未満では低分子量成分の含有量が
少なくなり、1.4を越えると逆に高分子量成分の含有
量が少なくなり所望の分子量分布のフェノール樹脂を得
ることができない。
【0012】本発明のレゾール型フェノール・ホルムア
ルデヒド樹脂を得るため使用するフェノール類として
は、フェノール、クレゾール、キシレノール、レゾルシ
ノール等が使用可能で、単独でも混合使用しても良い。
アルデヒド類としては、ホルマリン(水溶液)及びパラ
ホルムアルデヒド(固形)のどちらを使用しても良く、
単独でも混合使用してもよい。
【0013】触媒としては、通常水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等の強塩基触媒が使用される。触媒として
水酸化ナトリウムを使用する場合、その触媒量は特に規
定されないが、水溶性を良好とするため、水酸化ナトリ
ウムとフェノールとのモル比(水酸化ナトリウム/フェ
ノールモル比)は0.1以上が望ましく、さらに0.5
を越えないことが望ましい。このモル比が0.1未満で
はフェノール樹脂の硬化が遅くなり、0.5を越えると
接着剤層の耐水性が低下するようになり、且つ、合板の
アルカリ汚染による変色も発生する様になる。フェノー
ル類とアルデヒド類を反応させるときの反応条件として
は、特に限定されるものではないが、通常還流下もしく
は75℃以上の温度で所定の粘度になるまで縮合反応さ
せるのが好ましい。
【0014】次に、接着剤組成物及び糊液の調整方法と
しては、上述したレゾール型・フェノールホルムアルデ
ヒド樹脂にイソシアネート化合物を所定量配合して接着
剤組成物を得、さらに小麦粉などの充填剤を配合するこ
とにより糊液が調整される。この糊液を用いて得られる
合板は、アミノ系樹脂接着剤では十分な耐久性が得られ
ない針葉樹単板を使用し、F放散量F−2グレードのア
ミノ系樹脂接着剤と同等の加熱条件(熱盤設定温度12
0℃、加熱時間20秒/mm)にて、単板含水率が13
%を越える単板を使用し、成形した場合でも、従来のフ
ェノール樹脂接着剤を使用し、通常の加熱条件(熱盤設
定温度140℃、加熱時間40秒/mm)で得られた合
板と同等の接着性能を有している。また、F/Pモル比
を1.5〜2.2として反応した場合は、F放散量がF
−1グレードを満たすことが可能である。
【0015】本発明のフェノール樹脂接着剤に配合する
イソシアネート化合物としては、4,4−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、1−クロロ−2,4−フェニレ
ンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネー
ト、p−フェニレンジオソシアネート、2,4−TD
I、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイ
ソシアネートなどが適用されるが、毒性などを考慮する
と、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート(以
下、MDIという)あるいはポリフェニルメタンポリイ
ソシアネートが好んで用いられる。イソシアネート化合
物の配合量はフェノール樹脂100重量部に対して、5
〜20重量部添加することが好ましい。5重量部より少
ない場合は、フェノール樹脂接着剤の硬化を促進するに
は充分ではなく、20重量部より多い場合は配合糊液の
粘度上昇が大きくなり合板生産に適用することが困難と
なる。
【0016】本発明において製造されるフェノール樹脂
接着剤は、ホルムアルデヒドとフェノールとを反応させ
たレゾール型フェノール・ホルムアルデヒド樹脂を主体
としたものであるが、タンニン、リグニン、ボリビニル
ブチラール、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ルなどで変性した変性樹脂であってもよい。なお、これ
らの変性剤は通常縮合反応終了し、冷却時に配合され
る。更に、硬化を促進する目的で尿素、レゾルシノー
ル、ホルムアミド、m−クレゾール、アルキルレゾルシ
ノールなどを少量(フェノール樹脂接着剤に対して通常
5重量%以下)添加することも可能である。本発明の接
着剤組成物には、充填剤、増量剤、水、硬化促進剤など
を必要に応じて添加混合することも可能である。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づき説明する。配
合量はすべて重量部である。
【0018】接着剤製造例1 フェノール94.1部と37%ホルマリン210.8部
(F/Pモル比:2.6)及び30%水酸化ナトリウム
水溶液を47部(水酸化ナトリウム/フェノール比:
0.35)仕込み、還流条件下で、ゲル浸透クロマトグ
ラフィーによる4核体以上のフェノール樹脂成分が70
%となるまで反応させた。70℃まで冷却後、フェノー
ル94.1部、37%ホルマリン81.1部(F/Pモ
ル比:1.8、1次P/2次Pモル比:1.0)及び3
0%水酸化ナトリウム水溶液47部(水酸化ナトリウム
/フェノール比:0.35)仕込み、85℃にて樹脂中
の遊離フェノールが3%になるまで反応させた。冷却
後、水の添加によりフェノール樹脂のB型粘度計による
25℃での粘度を約2.0ポイズとなるように調整し、
ゲル浸透クロマトグラフィーにより求めた4核体以上の
フェノール樹脂成分を61%、モノメチロールフェノー
ル成分を6%含有するレゾール型フェノール樹脂接着剤
を得た。
【0019】接着剤製造例2 フェノール94.1部と37%ホルマリン210.8部
(F/Pモル比:2.6)及び30%水酸化ナトリウム
水溶液を47部(水酸化ナトリウム/フェノール比:
0.35)仕込み、還流条件下で、ゲル浸透クロマトグ
ラフィーによる4核体以上のフェノール樹脂成分が70
%となるまで反応させた。70℃まで冷却後、フェノー
ル117.6部、37%ホルマリン81.3部(F/P
モル比:1.6、1次P/2次Pモル比:0.8)及び
30%水酸化ナトリウム水溶液58部(水酸化ナトリウ
ム/フェノール比:0.35)仕込み、85℃にて樹脂
中の遊離フェノールが3%になるまで反応させた。冷却
後、水の添加によりフェノール樹脂のB型粘度計による
25℃での粘度を約2.0ポイズとなるように調整し、
ゲル浸透クロマトグラフィーにより求めた4核体以上の
フェノール樹脂成分を54%、モノメチロールフェノー
ル成分を9%含有するレゾール型フェノール樹脂接着剤
を得た。
【0020】接着剤製造例3 フェノール94.1部と37%ホルマリン178.4部
(F/Pモル比:2.2)及び30%水酸化ナトリウム
水溶液を53.4部(水酸化ナトリウム/フェノールモ
ル比:0.40)仕込み、還流条件下で60分間反応さ
せた。冷却後、水の添加によりフェノール樹脂のB型粘
度計による25℃での粘度を約2.0ポイズとなるよう
に調整し、ゲル浸透クロマトグラフィーにより求めた4
核体以上のフェノール樹脂成分を70%、モノメチロー
ルフェノール成分を2%含有するレゾール型フェノール
樹脂接着剤を得た。
【0021】接着剤製造例4 フェノール94.1部と37%ホルマリン121.6部
(F/Pモル比:1.5)及び30%水酸化ナトリウム
水溶液を60部(水酸化ナトリウム/フェノールモル
比:0.45)仕込み、50℃で5時間反応させ、ゲル
浸透クロマトグラフィーにより求めた4核体以上のフェ
ノール樹脂成分を0%、モノメチロールフェノール成分
を29%含有する低分子量レゾール型フェノール樹脂を
得た。続いて、得られた低分子量レゾール型フェノール
樹脂20部に接着剤製造例3で得られたフェノール樹脂
接着剤80部を混合し、ゲル浸透クロマトグラフィーに
より求めた4核体以上のフェノール樹脂成分を56%、
モノメチロールフェノール成分を7%含有するレゾール
型フェノール樹脂接着剤を得た。
【0022】実施例1 接着剤製造例1で得られたレゾール型フェノール・ホル
ムアルデヒド樹脂接着剤100部にイソシアネート化合
物としてMDIを12部添加し、増量剤として小麦粉1
5部を配合し、水により粘度を15ポイズに調整して糊
液を得た。
【0023】実施例2 接着剤製造例2で得られたレゾール型フェノール・ホル
ムアルデヒド樹脂接着剤100部にイソシアネート化合
物としてMDIを12部添加し、増量剤として小麦粉1
5部を配合し、水により粘度を15ポイズに調整して糊
液を得た。
【0024】実施例3 接着剤製造例4で得られたレゾール型フェノール・ホル
ムアルデヒド樹脂接着剤100部にイソシアネート化合
物としてMDIを12部添加し、増量剤として小麦粉1
5部を配合し、水により粘度を15ポイズに調整して糊
液を得た。
【0025】比較例1 接着剤製造例1で得られた変性レゾール型フェノール・
ホルムアルデヒド樹脂接着剤を使用し、糊液を調整する
際に、イソシアネート化合物を添加しない以外は実施例
1と全く同様にして糊液を得た。
【0026】比較例2 接着剤製造例3で得られたレゾール型フェノール・ホル
ムアルデヒド樹脂接着剤100部にイソシアネート化合
物としてMDIを12部添加し、増量剤として小麦粉1
5部を配合し、水により粘度を15ポイズに調整して糊
液を得た。
【0027】比較例3 ホルムアルデヒドとメラミンのモル比が0.6のメラミ
ン接着剤(MA−209、住友ベークライト(株)製)
を100部に、小麦粉を10部配合し、塩化アンモニウ
ム1部を添加し、水により粘度を20ポイズに調整し糊
液を得た。
【0028】以上の実施例及び比較例により得られた糊
液を使用し、単板は、1.8mm厚のカラマツ材を使用
した。原板は絶乾状態とし、糊板の含水率を12〜15
%に調湿し、5plyにて合板を作製した。成形条件は
糊液塗工量:28g/尺角、冷圧条件:10kg/cm
2 、加熱条件:10kg/cm2 、120℃、20秒/
mmで実施した。各例における糊液の配合を表1に示
す。そして、合板の成形性、及び得られた合板の接着強
度(常態及び特類処理後)、F放散量について測定し、
その結果を表2に示す。接着強度の測定方法はJIS記
載の試験法(JIS K6802 木材引張せん断接着
強さ)、F放散量の測定方法は、JAS記載の試験法
(ホルムアルデヒド放散量試験)に準じて測定した。
【0029】各例における糊液の配合を表1に示す。そ
して、合板の成形性、及び得られた合板の接着強度(常
態及び特類処理後)、F放散量について測定し、その結
果を表2に示す。接着力は、JIS K6802 フェ
ノール樹脂木材接着剤 「木材引張せん断接着強さ」に
より、また、F放散量の測定方法は、JAS 普通合板
の日本農林規格「ホルムアルデヒド放散量試験」に基づ
いて行った。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】本発明のフェノール樹脂接着剤は、従来
のF−2グレードのアミノ系樹脂接着剤の生産性を維持
しつつ、アミノ系樹脂接着剤では達成し得なかった特類
合板の接着強度を有する。更にはF放散量がJAS規格
でのF−1グレードを満たす合板を得ることができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 2B200 HA03 HA20 4J034 BA03 DC02 DC35 DC42 DJ08 HA06 HA07 HC12 HC46 HC52 HC64 HC67 HC71 HC73 QC06 RA08 4J040 EB061 HC16 KA16 MA08 NA13

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲル浸透クロマトグラフィーにより求め
    た4核体以上のフェノール樹脂成分が40重量%以上
    で、かつモノメチロールフェノール成分を5重量%以上
    含有するレゾール型フェノール・ホルムアルデヒド樹脂
    に、イソシアネート化合物を配合することを特徴とする
    フェノール樹脂接着剤。
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