JP2001253472A - 医療器具収納容器 - Google Patents

医療器具収納容器

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JP2001253472A JP2000068999A JP2000068999A JP2001253472A JP 2001253472 A JP2001253472 A JP 2001253472A JP 2000068999 A JP2000068999 A JP 2000068999A JP 2000068999 A JP2000068999 A JP 2000068999A JP 2001253472 A JP2001253472 A JP 2001253472A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】医療器具の取り出しを、衛生的かつ容易に行え
る医療器具収納容器を提供すること。 【解決手段】 本発明の医療器具収納容器1は、トレー
2と、このトレー2に被せられるフタ3と、挟持部材5
とを備えている。トレー2は、底部22と壁部23とを
有し、これらにより画成された収納空間21内に、チュ
ーブ4が収納されている。底部22の前方側には、折り
曲げ部24が設けられ、底部22の前方の端部付近の孔
25、25には、ヒモ26が固定されている。ヒモ26
を操作すると、折り曲げ部24においてトレー2が回動
し、収納されたチューブ4の一部を収納空間21外に露
出させることができる。挟持部材5は、チューブ4を挟
持しつつ、トレー2の切欠部29を封止するように設置
され、チューブ4を引き抜く操作の際の摩擦により、ト
レー2から離脱するとともに、チューブ4の挟持を解除
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、医療器具収納容器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】血液透析、人工肺等における血液体外循
環回路は、主にチューブのような長尺の医療器具で構成
され、使用の都度、現場(透析室、手術室等)において
開封され、例えば、ローラーポンプ、遠心ポンプ等の血
液循環装置に装着して使用される。
【0003】このチューブは、その内部に、患者の血液
を循環させるため、病原菌が通過しない材料で構成され
た密封容器に収納され、高圧蒸気滅菌やエチレンオキサ
イドガスによって滅菌処理が施されている。
【0004】ところが、このようなチューブは、血液循
環装置と接続する際に、密封容器を開封し、血液体外循
環回路を接続・準備するため、技師等の手が触れたチュ
ーブ表面は、病原菌が付着している恐れのある状態(不
潔域)となってしまう。
【0005】特に、患者の血管に直接挿入されている血
液導出入用嘴管(カニューレ、カテーテルと呼ばれる)
に接続されるチューブ末端付近、すなわち、術野側に配
置されるチューブの末端付近は、その表面が直接患者の
術創や術者の手等に触れるため、病原菌が付着した場
合、病原菌が患者の体内に侵入し、患者に重篤な感染症
等を引き起こす恐れがある。
【0006】このようなことから、チューブには、例え
ば内袋や不織布等の包装体で包装し、さらに、密封容器
に収納されているものがある。このような構成にするこ
とにより、密封容器の開封後においても、術野側に配置
されるチューブの末端付近の表面が不潔にならないよう
にしている。しかし、このような密封容器では、チュー
ブの取り出し操作の煩雑さや、チューブ内部に充填液を
満たして気泡を除去する操作の際の外部からの視認性等
に問題がある。
【0007】これらの問題を改善するために、透明なフ
タと、チューブを収納するトレーとで構成される医療器
具収納容器が用いられるようになっている。
【0008】しかしながら、この従来の医療器具収納容
器においても、次のような問題点がある。
【0009】医療器具収納容器のトレーは、板状の底部
と、底部から立設された外周を囲む壁部とで構成され、
チューブは、トレーの底部に接して収納されている。こ
のため、チューブのトレーからの取り出し操作に際し、
術者は、壁部越しにチューブを把持しなければならず、
この操作を容易に行うことが困難な場合がある。
【0010】また、トレーには、収納されたチューブを
固定するために、固定部材が用いられている。この固定
部材は、そのほぼ中央部に、チューブが挿通可能な孔を
設け、この孔と固定部材外とをスリットで連結する構成
となっている。チューブは、固定部材にスリットを介し
て挿入され、この状態でトレーに固定される。したがっ
て、チューブをトレーから取り出した場合、チューブ
は、固定部材に挿通された状態でトレーから取り出され
る。このため、改めて、固定部材をチューブから取り除
く操作を行う必要があり、チューブのトレーからの取り
出し操作を容易に行うことが困難である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、医療
器具の取り出しを、衛生的かつ容易に行える医療器具収
納容器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(12)の本発明により達成される。
【0013】(1) 長尺の医療器具を収納する収納空
間を有するトレーと、前記トレーに被せられるフタとを
備える医療器具収納容器であって、前記トレーは、その
一部が回動して、前記収納空間内に収納された前記医療
器具の一部を前記収納空間外に露出させることができる
回動部を有することを特徴とする医療器具収納容器。
【0014】(2) 前記回動部を回動操作する操作部
材を有する上記(1)に記載の医療器具収納容器。
【0015】(3) 前記トレーは、底部と該底部から
立設された壁部とで構成され、前記回動部は、前記底部
に設けられている上記(1)または(2)に記載の医療
器具収納容器。
【0016】(4) 前記壁部は、前記回動部の両端が
位置する付近に欠損部を有する上記(3)に記載の医療
器具収納容器。
【0017】(5) 前記トレーの外周壁には、前記医
療器具が通過可能な少なくとも1つの切欠部が形成さ
れ、前記医療器具の一部を挟持し、かつ、前記切欠部を
封止するよう設置される少なくとも1つの挟持部材を有
する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の医療器
具収納容器。
【0018】(6) 前記挟持部材は、それが挟持する
前記医療器具を引き抜く操作の際の摩擦により、前記ト
レーから離脱するとともに、前記医療器具の挟持を解除
する上記(5)に記載の医療器具収納容器。
【0019】(7) 前記トレーと前記挟持部材を連結
する連結部材を有する上記(5)または(6)に記載の
医療器具収納容器。
【0020】(8) 前記フタは、前記トレーの前記切
欠部に対応する位置に、前記医療器具が通過可能な通過
部を有する上記(5)ないし(7)のいずれかに記載の
医療器具収納容器。
【0021】(9) 長尺の医療器具を収納する収納空
間を有し、その外周壁に前記医療器具の一部が通過可能
に形成された少なくとも1つの切欠部を有するトレー
と、前記トレーに被せられるフタと、前記医療器具の一
部を挟持し、かつ、前記切欠部を封止するよう設置され
る少なくとも1つの挟持部材とを有する医療器具収納容
器であって、前記挟持部材は、前記医療器具を引き抜く
際の摩擦により、前記トレーから離脱するとともに、前
記医療器具の挟持を解除することを特徴とする医療器具
収納容器。
【0022】(10) 前記トレーと前記挟持部材を連
結する連結部材を有する上記(9)に記載の医療器具収
納容器。
【0023】(11) 前記フタは、前記トレーの前記
切欠部に対応する位置に、前記医療器具が通過可能な通
過部を有する上記(9)または(10)に記載の医療器
具収納容器。
【0024】(12) 前記医療器具は、血液体外循環
回路を構成するチューブである上記(1)ないし(1
1)のいずれかに記載の医療器具収納容器。
【0025】また、前記回動部は、回動角度が90°以
上で回動するのが好ましい。また、前記操作部材は、少
なくとも前記トレーの内面に手を触れることなく、前記
回動部を回動させることができるものであるのが好まし
い。
【0026】また、前記操作部材は、医療器具収納容器
を懸吊する吊り具としても機能するのが好ましい。
【0027】また、前記トレーおよび/または前記フタ
に、前記収納空間内での前記医療器具の移動を規制する
規制部材が設けられているのが好ましい。また、前記挟
持部材は、弾性材料で構成されるのが好ましい。
【0028】また、前記切欠部は、その縁部に沿って溝
が形成され、前記挟持部材は、前記溝に嵌合することに
より、前記切欠部に保持されているのが好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の医療器具収納容器
を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明
する。
【0030】図1〜図3は、それぞれ、本発明の医療器
具収納容器の第1実施形態を示す全体斜視図である。こ
のうち、図1は、トレーにフタを被せた状態を示し、図
2は、トレーからフタを外した状態を示し、図3は、ト
レーを折り曲げた状態を示す。また、図4〜6は、本発
明の医療器具収納容器の第1実施形態の後方の構成を示
す拡大図である。このうち、図4は、トレーに挟持部材
を設置する前の状態を示し、図5は、トレーに挟持部材
を設置した後の状態を示し、図6は、挟持部材にチュー
ブを挟持させた状態を示す。以下の説明では、図1〜図
3中の右手前側を「前」または「前方」、左手奥側を
「後」または「後方」と言う。
【0031】図1〜図3に示す本発明の医療器具収納容
器1は、トレー2と、このトレー2に被せられるフタ3
と、トレー2に対して着脱自在に設置された挟持部材5
とを備えている。以下、各構成要素について説明する。
【0032】トレー2は、例えば、血液体外循環回路の
1部を構成する長尺の医療器具であるチューブ4を収納
するものである。このトレー2は、板状の底部22と底
部22から立設して外周を囲む壁部23とで構成されて
いる。これら底部22と壁部23とで収納空間21が画
成され、この収納空間21内に、前記のチューブ4が収
納されている。
【0033】ところで、チューブ4は、例えば、患者の
血管等に直接接続される部分であるため、病原菌が付着
するようなことが有ってはならない。このため、医療器
具収納容器1は、図1に示すような状態、すなわち、ト
レー2(収納空間21)内にチューブ4を収納し、フタ
3が被せられた状態で滅菌処理が施されている。そし
て、トレー2には、チューブ4を患者の血管等に接続さ
れる直前まで、フタ3が被せられている。したがって、
トレー2のフタ3で覆われる部分は、トレー2からフタ
3が取り外されるまで無菌状態が維持される部分(以
下、「清潔部」と言う。)である。
【0034】一方、チューブ4の端部41a、41b、
トレー2の底部22の外周部(壁部23より外側に突出
した部分)および下面は、チューブ4を、例えば、患者
の血管等に接続するのに先立ち、血液循環装置とチュー
ブ4とを接続操作するために、技師等が手等を触れる部
分である。このため、このような部分には、前記の病原
菌が付着している恐れがある。以下、このような部分、
すなわち、フタ3で覆われていないトレー2の部分を、
「不潔部」と言う。
【0035】底部22の前方側には、その長手方向の軸
とほぼ直交する方向(図2中ほぼ上下方向)に折り曲げ
部24が形成されている。この折り曲げ部24は、トレ
ー2の前方側を回動させ、収納空間21内に収納された
チューブ4の一部を、収納空間21外に露出させること
ができる回動部である。
【0036】仮に、折り曲げ部24が設けられていない
医療器具収納容器1では、チューブ4と患者の血管等と
を接続する操作の際に、術者に向かって、前記の不潔部
が差し出される。このため、例えば、術者の手等が不潔
部に接触し、病原菌が付着する恐れがある。これに気付
いた場合には、再度手洗いの実施、手袋の交換等が行な
われる。しかし、これに気付かず手術に臨んだ場合に
は、患者に病原菌が侵入(感染)し、重篤な感染症等を
招く恐れがある。また、このような医療器具収納容器1
では、トレー2の外周壁が邪魔となり、チューブ4を容
易に取り出すことが困難である。
【0037】これに対し、本発明の医療器具収納容器1
では、チューブ4を患者の血管等に接続する操作の際
に、図3に示すように、折り曲げ部24において、トレ
ー2の前方側を回動させることにより、清潔部、すなわ
ち、底部22の上面および壁部23の内面を、術者に向
かって差し出すことができる。このため、術者の手等
が、不潔部に接触することを確実に防止できる。また、
このような医療器具収納容器1では、チューブ4の一部
が収納空間21内から露出しているため、チューブ4を
容易に収納空間21内から取り出すことができ、誤っ
て、掴み損ねることもない。
【0038】折り曲げ(回動)角度としては、特に限定
されないが、例えば、図3に示す角度θが90°以上で
あるのが好ましい。これにより、不潔部(特に、底部2
2のの外周部の前方側)を、術者から遠ざけることがで
きるため、術者の手等に病原菌が付着するのをより確実
に防止できる。
【0039】底部22の前方の端部付近には、一対の孔
25、25が形成され、これらの孔25、25には、ヒ
モ(またはベルト)26が固定されている。このヒモ2
6は、折り曲げ部24を回動操作する操作部材である。
ヒモ26を、トレー2の下方、さらに後方に向かって引
くと、トレー2の前方側は、折り曲げ部24を中心とし
て回動する。このとき、チューブ4の一部は、収納空間
21内から露出する。また、この操作は、術者以外の者
(例えば、技師等)が壁部23の内面に手を触れること
なく行うことができる。このため、収納空間21内に病
原菌が付着するのを、より確実に防止することができ
る。
【0040】さらに、このようなヒモ26は、操作部材
として使用できるだけでなく、例えば、図1に示す状態
で、すなわち、チューブ4を収納空間21内に収納し、
トレー2にフタ3を被せた状態で、例えば血液循環装置
に設けられたポール、ハンガー等に懸吊しておくための
吊り具としても使用することができる。
【0041】また、底部22には、そのほぼ中央部に、
4つの板状の凸部27が立設されている。これらの凸部
27は、チューブ4の収納空間21内での移動を規制す
る規制部材である。これらの凸部27は、ループ状に巻
いて収納されるチューブ4のループ内側に係止し、チュ
ーブ4を収納空間21内に固定している。
【0042】なお、凸部27の構成は、図示のものに限
定されず、例えば、円筒状や円柱状に形成されてもよ
い。また、図示の構成では、凸部27は、トレー2のみ
に形成されているが、トレー2には形成せず、フタ3の
みに形成されたものであってもよい。また、凸部27
は、トレー2およびフタ3の双方に形成され、トレー2
にフタ3を被せた状態で、これらの対向する面同士が当
接するような構成であってもよい。
【0043】また、壁部23は、前面23a、2つの側
面23b、23bおよび後面23cで構成され、これら
の側面23bには、それぞれ、折り曲げ部24の両端が
位置する付近に欠損部28、28が形成されている。こ
れにより、折り曲げ部24の回動操作をより確実に行う
ことができる。
【0044】また、後面23cには、図2および図3中
上から下に向かって切り欠かれた二つの切欠部29、2
9が形成されている。これらの切欠部29には、それぞ
れ、後に詳述する挟持部材5、5が着脱自在に設置され
ている。
【0045】フタ3は、トレー2に被せられるものであ
る。このフタ3を、チューブ4を使用する直前まで、ト
レー2に被せておくことにより、収納空間21内(清潔
部)は、病原菌の付着をより確実に防止することができ
る。
【0046】フタ3は、板状の被せ部31と、被せ部3
1の外周を囲む外周壁32とを備え、内部の視認性を確
保するために、好ましくは透明(無色透明または着色透
明)の部材で構成されている。
【0047】また、外周壁32には、前記トレー2の2
つの切欠部29、29に対応する位置に、それぞれ、図
2中下から上に向かって、通過部33、33が形成され
ている。トレー2にフタ3を被せたとき、チューブ4
は、通過部33と前記切欠部29で囲まれる部分を、通
過するようにトレー2に収納されている。
【0048】このようなトレー2およびフタ3の構成材
料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポ
リオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリス
チレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートまたはポ
リブチレンテレフタレート等のポリエステル、ABS樹
脂、AS樹脂、アイオノマー、ポリアセタール、ポリフ
ェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン等
の各種樹脂材料が挙げられる。
【0049】収納空間21内に収納されるチューブ4
は、血液体外循環回路の一部を構成するものである。こ
のチューブ4は、可撓性を有する管体で構成されてい
る。
【0050】チューブ4は、ループ状に巻かれて凸部2
7に係止し、その端部41a、41bが収納空間21外
に位置するように、トレー2に収納されている。これら
の端部41a、41bは、チューブ4を血液循環装置に
接続操作する際に、技師等が手等で把持する部分であ
る。
【0051】また、これらの端部41a、41bの末端
は、それぞれ、栓体42、42により封止され、チュー
ブ4の内腔部は、無菌状態が維持されている。
【0052】なお、端部41a、41bには、それぞ
れ、これらを区別するため、例えば、色違いのシール等
のマーカが施されているのが好ましい。これにより、例
えば、血液循環装置との接続ミスを、より確実に回避す
ることができる。
【0053】挟持部材5は、チューブ4の一部を挟持
し、かつ、前記トレー2の切欠部29を封止するもので
あり、板状(帯状)の弾性部材で構成されている。
【0054】一方、切欠部29には、図4に示すよう
に、その縁部291に沿って、溝292が形成されてい
る。
【0055】この挟持部材5は、そのほぼ中央部でV字
状またはU字状に折り曲げられ、溝292に嵌合してい
る(図5参照)。これにより、挟持部材5は、切欠部2
9に保持されている。なお、このとき、挟持部材5は、
自らの弾性力により切欠部29を封止するとともに、そ
の上面51同士が当接しスリット52を形成する。
【0056】チューブ4は、このスリット52に挿入さ
れ、挟持部材5に挟持、固定されている(図6参照)。
このとき、挟持部材5は、弾性力を有するため、チュー
ブ4の外周面とスリット52の内面、すなわち、上面5
1とは密着している。
【0057】このような挟持部材5を設けることによ
り、チューブ4の収納空間21内での移動をより確実に
防止することができるとともに、収納空間21内(清潔
部)への病原菌の付着をより確実に防止することができ
る。
【0058】また、挟持部材5をこのような構成とする
と、例えば、次のようにチューブ4を収納空間21内か
ら取り出す操作を、より容易かつ円滑に行うことができ
る。
【0059】まず、チューブ4をトレー2に対し、図6
中上方向に引き上げると、チューブ4の外周面とスリッ
ト52の内面の摩擦力により、挟持部材5は、チューブ
4とともに上方向へ移動し、溝292との嵌合が解除さ
れ、トレー2から離脱する。これとほぼ同時に、挟持部
材5は、自らの弾性力により、ほぼ元の形状に戻り、チ
ューブ4の挟持を解除する。
【0060】このような挟持部材5の構成材料として
は、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、
ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコー
ンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、ポリ
エステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系
等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合
物等の樹脂材料が挙げられる。また、その形態として
は、スポンジ、多孔質ポリウレタンのような発泡体(多
孔体)が好ましい。
【0061】次に、医療器具収納容器1の使用方法の一
例について、図1〜図6に基づき、詳細に説明する。
【0062】[1] まず、血液体外循環回路を接続・
準備する技師は、図1に示す状態で、医療器具収納容器
1を把持し、チューブ4の端部41a、41bを、血液
循環装置側のチューブ(図示せず)に接続する。
【0063】[2] 次に、技師が血液循環装置を作動
させると、チューブ4の内腔部は、例えば、生食や乳酸
加リンゲル液等のプライミング液で満たされる。このよ
うにして、チューブ4に対してプライミング処理を実施
する。このとき、透明なフタ3を介して、チューブ4の
内腔部に、気泡が残存していないことを確認する。
【0064】[3] 術者が患者側の準備(例えば、開
胸手術等)を終えた後、技師がフタ3をトレー2から取
り外して、ヒモ26を把持し、トレー2の下方、さらに
後方へ向かって引くと、トレー2の前方側は、折り曲げ
部24を中心として回動する。これにより、チューブ4
の一部は、収納空間21内から露出する(図3参照)。
【0065】[4] 次に、技師は、前記工程[3]の
状態を保持しつつ、トレー2の前方側を、術者に向かっ
て差し出す。そして、術者は、収納空間21内から露出
したチューブ4を把持し、トレー2に対して、図3中上
方向へ持ち上げる。これにより、チューブ4をトレー2
(収納空間21)内から容易かつ円滑に取り出すことが
できる。このとき、不潔部である底部22の折り曲げ部
24より前方側の外周部は、底部22の下面より下側へ
入り込み、術者から遠ざけられているため、術者の手等
がこの不潔部に触れ、術者の手等に病原菌が付着するの
をより確実に防止できる。
【0066】また、術者がチューブ4をトレー2内から
取り出すとき、チューブ4の端部41a、41bは、ト
レー2に対して、図6中上方向へ引っ張られ、移動す
る。このとき、挟持部材5は、チューブ4の外周面とス
リット52の内面との摩擦により、トレー2(溝29
2)から離脱するとともに、自らの弾性力により、それ
までV字状(またはU字状)だったものが開いて、ほぼ
元の形状に戻り、チューブ4の挟持を解除する。
【0067】[5] 次に、術者は、チューブ4の途中
を切断し、患者の血管(動脈および静脈)に接続する。
これにより、患者と血液循環装置が接続され、血液体外
循環の準備が完了する。そして、血液循環装置を作動さ
せ、血液の体外循環を開始する。
【0068】図7は、本発明の医療器具収納容器の第2
実施形態の後方の構成を示す拡大図である。以下、図7
に示す本発明の医療器具収納容器1について、前記第1
実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項につい
ては、その説明を省略する。
【0069】第2実施形態の医療器具収納容器1では、
挟持部材5と溝292の底部が連結部材であるヒモ(ま
たはベルト)6で連結されている。
【0070】このような構成にすると、チューブ4をト
レー2から取り出す操作にともなって、チューブ4の挟
持を解除した後の挟持部材5が、勢いよく飛び出し、誤
って、例えば、チューブ4の外周部に接触したり、患者
の切開部に接触したりするのをより確実に防止でき、ま
た、廃棄に際しても便利である。
【0071】なお、挟持部材5は、トレー2に連結され
ていれば、図示の構成のものに限定されない。
【0072】以上、本発明の医療器具収納容器を図示の
実施形態について説明したが、本発明は、これに限定さ
れるものではない。
【0073】なお、図示の実施形態では、本発明の医療
器具収納容器に収納される長尺の医療器具として、血液
体外循環回路の一部を構成するチューブを代表に説明し
たが、長尺の医療器具としては、これに限定されず、例
えば、以下のようなものが挙げられる。
【0074】・ 胃管カテーテル、栄養カテーテル、経
管栄養用チューブ、酸素カテーテル、酸素カヌラ、気管
内チューブのチューブやカフ、気管切開チューブのチュ
ーブやカフ、気管内吸引カテーテル等の経口または経鼻
的に挿入、留置されるカテーテル類。 ・ 吸引カテーテル、排液カテーテル、腹腔カテーテ
ル、直腸カテーテル、トロッカー等の各種体腔、臓器、
組織内に挿入、留置されるカテーテル類。
【0075】・ 血管造影用カテーテル、PTCA用バ
ルーンカテーテル、IABP用バルーンカテーテル、静
脈留置カテーテル、動注用カテーテル等の血管内に挿
入、留置されるカテーテル類。 ・ 単独で、または、前記各カテーテル類とともに使用
される各種ガイドワイヤー。
【0076】・ 人工血管、ステント、人工肛門、人工
骨、人工関節、補綴物、義眼。 ・ 注射針、留置針、シース、カテーテルイントロデュ
ーサ。 ・ 内視鏡、心拍出量測定器具、超音波測定・診断器
具、超音波破砕プローブ、ペースメーカー、体温計。 ・ 縫合用または結紮用の糸。
【0077】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、収
納された医療器具を、衛生的かつ容易に、しかも円滑、
確実に取り出すことができる医療器具収納容器を提供す
ることができる。回動部を回動操作する操作部材を設け
た場合には、前記の効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の医療器具収納容器の第1実施形態を示
す全体斜視図(トレーにフタを被せた状態)である。
【図2】本発明の医療器具収納容器の第1実施形態を示
す全体斜視図(トレーからフタを外した状態)である。
【図3】本発明の医療器具収納容器の第1実施形態を示
す全体斜視図(トレーを折り曲げた状態)である。
【図4】本発明の医療器具収納容器の第1実施形態の後
方の構成を示す拡大図(トレーに挟持部材を設置する前
の状態)である。
【図5】本発明の医療器具収納容器の第1実施形態の後
方の構成を示す拡大図(トレーに挟持部材を設置した後
の状態)である。
【図6】本発明の医療器具収納容器の第1実施形態の後
方の構成を示す拡大図(挟持部材にチューブを挟持させ
た状態)である。
【図7】本発明の医療器具収納容器の第2実施形態の後
方の構成を示す拡大図(トレーに挟持部材を設置する前
の状態)である。
【符号の説明】
1 医療器具収納容器 2 トレー 21 収納空間 22 底部 23 壁部 23a 前面 23b 側面 23c 後面 24 折り曲げ部 25 孔 26 ヒモ 27 凸部 28 欠損部 29 切欠部 291 縁部 292 溝 3 フタ 31 被せ部 32 外周壁 33 通過部 4 チューブ 41a、41b 端部 5 挟持部材 51 上面 52 スリット 6 ヒモ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の医療器具を収納する収納空間を有
    するトレーと、 前記トレーに被せられるフタとを備える医療器具収納容
    器であって、 前記トレーは、その一部が回動して、前記収納空間内に
    収納された前記医療器具の一部を前記収納空間外に露出
    させることができる回動部を有することを特徴とする医
    療器具収納容器。
  2. 【請求項2】 前記回動部を回動操作する操作部材を有
    する請求項1に記載の医療器具収納容器。
  3. 【請求項3】 前記トレーは、底部と該底部から立設さ
    れた壁部とで構成され、前記回動部は、前記底部に設け
    られている請求項1または2に記載の医療器具収納容
    器。
  4. 【請求項4】 前記壁部は、前記回動部の両端が位置す
    る付近に欠損部を有する請求項3に記載の医療器具収納
    容器。
  5. 【請求項5】 前記トレーの外周壁には、前記医療器具
    が通過可能な少なくとも1つの切欠部が形成され、 前記医療器具の一部を挟持し、かつ、前記切欠部を封止
    するよう設置される少なくとも1つの挟持部材を有する
    請求項1ないし4のいずれかに記載の医療器具収納容
    器。
  6. 【請求項6】 前記挟持部材は、それが挟持する前記医
    療器具を引き抜く操作の際の摩擦により、前記トレーか
    ら離脱するとともに、前記医療器具の挟持を解除する請
    求項5に記載の医療器具収納容器。
  7. 【請求項7】 前記トレーと前記挟持部材を連結する連
    結部材を有する請求項5または6に記載の医療器具収納
    容器。
  8. 【請求項8】 前記フタは、前記トレーの前記切欠部に
    対応する位置に、前記医療器具が通過可能な通過部を有
    する請求項5ないし7のいずれかに記載の医療器具収納
    容器。
  9. 【請求項9】 長尺の医療器具を収納する収納空間を有
    し、その外周壁に前記医療器具の一部が通過可能に形成
    された少なくとも1つの切欠部を有するトレーと、 前記トレーに被せられるフタと、 前記医療器具の一部を挟持し、かつ、前記切欠部を封止
    するよう設置される少なくとも1つの挟持部材とを有す
    る医療器具収納容器であって、 前記挟持部材は、前記医療器具を引き抜く際の摩擦によ
    り、前記トレーから離脱するとともに、前記医療器具の
    挟持を解除することを特徴とする医療器具収納容器。
  10. 【請求項10】 前記トレーと前記挟持部材を連結する
    連結部材を有する請求項9に記載の医療器具収納容器。
  11. 【請求項11】 前記フタは、前記トレーの前記切欠部
    に対応する位置に、前記医療器具が通過可能な通過部を
    有する請求項9または10に記載の医療器具収納容器。
  12. 【請求項12】 前記医療器具は、血液体外循環回路を
    構成するチューブである請求項1ないし11のいずれか
    に記載の医療器具収納容器。
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