JP2001251326A - データ伝送システム、データ伝送方法及びデータ伝送装置 - Google Patents

データ伝送システム、データ伝送方法及びデータ伝送装置

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JP2001251326A
JP2001251326A JP2000398837A JP2000398837A JP2001251326A JP 2001251326 A JP2001251326 A JP 2001251326A JP 2000398837 A JP2000398837 A JP 2000398837A JP 2000398837 A JP2000398837 A JP 2000398837A JP 2001251326 A JP2001251326 A JP 2001251326A
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transmission
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video
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JP2000398837A
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Yuji Mizuguchi
裕二 水口
Takahisa Sakai
貴久 堺
Toshihisa Ikeda
俊久 池田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1,第2のデータ出力部1011,101
2から出力されたビデオデータ(等時性データ)20
5,206を送信する第1,第2のソース装置102,
103と、各ソース装置から送信されたビデオデータを
受信して映像合成装置1020に出力するシンク装置1
01とを有するデータ伝送システムにおいて、各データ
出力部からソース装置に供給された個々のビデオデータ
を、フレーム単位で同期させて各ソース装置から1つの
シンク装置に伝送する。 【解決手段】 上記データ伝送システムにおいて、映像
合成装置1020における同期情報(基準信号情報)2
07aをシンク装置101から上記各ソース装置10
2,103に送信し、各ソース装置にて、該同期情報に
基づいて、各データ出力部1011,1012における
タイミング基準信号208b1,208b2を生成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ伝送システ
ム,データ伝送方法,およびデータ伝送装置に関し、特
に、データバスなどの伝送路を介して、伝送遅延を抑え
た伝送が要求される等時性データと、他のデータと同期
していない非同期データとを伝送する伝送処理に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、オーディオデータやビデオデ
ータのような実時間性の高い等時性データの伝送を行う
システムがある。このようなデータ伝送システムは、例
えば、複数の監視カメラと1つの表示装置を有し、各カ
メラからのビデオデータを合成して1つの表示装置によ
り表示する防犯システム、あるいは自動車の左右のサイ
ドミラーに代わる、自動車の左右後方側を撮影するカメ
ラを有し、該カメラからの映像データを合成して車内の
モニタに表示する車載の後方確認システムなどで利用可
能である。
【0003】図30は従来のデータ伝送システムの一例
を示す図である。図30に示すデータ伝送システム30
00は、本システム外部の第1のデータ出力部3101
からのビデオデータ3012を第1の等時性データDt
1として受け、該等時性データDt1を所定のタイミン
グで送信する第1のソース装置(送信装置)3002
と、本システム外部の第2のデータ出力部3102から
のビデオデータ3013を第2の等時性データDt2と
して受け、該等時性データDt2を所定のタイミングで
送信する第2のソース装置(送信装置)3003とを有
している。ここでは、上記データ出力部3101,31
02は、CCD(charge coupled device)カメラなど
撮像装置である。上記第1のソース装置3002は、等
時性データDt1を、一定期間、つまりその入力時点か
ら送信タイミングまでの間保持する送信バッファ302
2を有している。上記第2のソース装置3003は、等
時性データDt2を、一定時間の間、つまりその入力時
点から送信タイミングまでの間保持する送信バッファ3
023を有している。
【0004】また、上記データ伝送システム3000
は、上記各ソース装置3002,3003とデータバス
などの伝送路3000aを介して接続され、各ソース装
置3002,3003から送信された等時性データを受
信し、所定のタイミングで出力するシンク装置3001
と、該シンク装置3001から出力された等時性データ
3011を格納し、格納した等時性データをシステム外
部の映像合成装置3200に、この映像合成装置320
0に対応した出力タイミングで出力する映像データ用バ
ッファ3030とを有している。ここで、上記シンク装
置3001は、上記受信した等時性データDt1,Dt
2を一定期間、つまりその受信時点から出力タイミング
までの間保持する受信バッファ3021を有している。
【0005】また、上記データ伝送システム3000
は、シンク装置3001と各ソース装置3002,30
03との間で、伝送路3000aを介して、等時性デー
タの他に各装置を制御するためのコマンドデータ等の非
同期データを送受信可能なものとなっている。なお、図
30に示すように、データバスなどの伝送路3000a
により相互に接続されたソース装置3002,300
3、およびシンク装置3001から構成されているデー
タ伝送システム3000は、マルチメディアLAN(Loc
al AreaNetwork)もしくはマルチメディアバスと呼ばれ
ている。
【0006】次に動作について説明する。以下、データ
伝送システム3000の具体的な動作として、システム
外部のデータ出力部(カメラ)3101,3102から
出力された第1及び第2のビデオデータ3012,30
13が、上記データ伝送システム3000により、シス
テム外部の映像合成装置3200に伝送され、該映像合
成装置3200にて、上記両ビデオデータ3012及び
3013の合成及び表示が行われる場合の動作について
説明する。
【0007】すなわち、システム外部の各データ出力部
3101,3102から出力されたビデオデータ301
2,3013はそれぞれ、システム3000内の対応す
るソース装置3002,3003に入力される。該ソー
ス装置3002では、入力されたビデオデータ3012
が送信バッファ3022に保持され、その後、該ビデオ
データ3012は所定のタイミングで等時性データDt
1として伝送路3000aに出力される。また、ソース
装置3003では、入力されたビデオデータ3013が
送信バッファ3023に保持され、その後、該ビデオデ
ータ3013は所定のタイミングで等時性データDt2
として伝送路3000aに出力される。
【0008】すると、シンク装置3001では、ソース
装置3002,3003より所定のタイミングで伝送路
3000aに送出された等時性データDt1,Dt2が
受信され、受信された等時性データDt1,Dt2は受
信バッファ3021に保持される。その後、シンク装置
3001では、受信バッファ3021に保持されている
等時性データDt1,Dt2を一定タイミングでシンク
出力3011として映像データバッファ3030に出力
する処理が行われる。このとき、等時性データDt1,
Dt2は、該シンク装置に受信された順番に出力され
る。
【0009】この映像データバッファ3030では、シ
ンク出力として入力された各等時性データDt1,Dt
2の一方に対して、該両データの間で、個々のフレーム
に対する出力タイミングが一致するようデータを遅延す
る処理が施され、該バッファ3030からは、同一のフ
レームを形成するデータとして合成されるべき各等時性
データDt1,Dt2が、同一のタイミングで外部の映
像合成装置3200に出力される。この映像合成装置3
200では、上記各等時性データDt1,Dt2の合成
処理により得られる合成ビデオデータに基づいて、各カ
メラで撮影された映像の合成映像が表示される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のデータ
伝送システム3000では、第1,第2のソース装置3
002,3003はそれぞれ独自のタイミングでビデオ
データ(等時性データ)をシンク装置3001へ送出す
るため、シンク装置3001では各ソース装置からの等
時性データDt1,Dt2が任意のタイミングで受信さ
れて送信バッファ3021に格納される。このため、該
送信バッファ3021からバッファ出力3011として
出力される等時性データDt1の各フレームに対応する
出力タイミングは、該送信バッファ3021からバッフ
ァ出力3011として出力される等時性データDt2の
各フレームに対応する出力タイミングとは一致しない。
【0011】そこで、従来のデータ伝送システム300
0では、上記送信バッファ3021の後段にバッファ出
力3011を格納する映像データバッファ3030を設
け、該バッファ3030にて、等時性データDt1の各
フレームに対応する出力タイミングと、等時性データD
t2の各フレームに対応する出力タイミングとのずれが
吸収されるようにしている。ところが、上記映像データ
バッファ3030では、シンク装置3001からの各等
時性データの出力タイミングのずれを吸収するため、該
等時性データが遅延されることとなる。この結果、シン
ク装置3001が等時性データとして複数の映像データ
を受信してから、該各映像データがフレーム単位で同期
して映像データ用バッファ3030から出力されるまで
の間に、データの遅延が生じることとなる。
【0012】以下、上記データ遅延による問題点につい
て、自動車において、バックミラーに代わる視覚補助用
の複数のカメラ、及び上記データ伝送システム3000
を搭載し、バックミラー等に代わる視覚補助用の複数の
カメラからの映像データを、これらの合成画像が車載の
モニタにて表示されるよう該システムにより伝送する場
合を例に挙げて具体的に説明する。この場合、車載のモ
ニタに表示される自動車後方の景色の映像は、カメラに
より撮影された実時間の映像に比べて、上記シンク装置
3001でのデータ遅延に相当するタイミングだけ遅れ
た過去の映像となってしまう。自動車では、上記バック
ミラーに代わるモニタに、少しでも実時間より遅れた過
去の映像が表示されることは、許されるものではない。
従って、従来のデータ伝送システム3000は、上記の
ような車載の後方確認システムなどのデータ遅延が許さ
れないシステムで利用するものとしては、実用性に乏し
いものであるという課題がある。さらに、上記従来のデ
ータ伝送システム3000では、シンク装置3001か
ら出力される各データ出力部に対応するビデオデータを
フレーム単位で同期させるための映像データ用バッファ
3030が必要であるという問題もある。
【0013】本発明は上述のような課題を解決するため
になされたもので、独立した複数の情報源から送信端末
に供給された個々の等時性データを、フレーム単位で同
期させて受信端末に伝送することができ、これにより、
該各等時性データを、データバッファを用いることなく
フレーム単位で同期させて、受信端末から所要のデータ
処理装置に出力することができるデータ伝送システム,
データ伝送方法およびデータ伝送装置を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)に
係るデータ伝送システムは、一定周期を有する基準信号
に同期したタイミングで処理される等時性データ、及び
任意のタイミングで処理される非同期データを伝送する
ための伝送路と、上記等時性データを伝送路に送出する
複数のソース装置と、該伝送路に送出された複数の等時
性データを受信する1以上のシンク装置とを備えたデー
タ伝送システムであって、上記シンク装置及び複数のソ
ース装置のうちの1つである特定装置を、上記等時性デ
ータの処理タイミングの基準となる所定の基準信号を再
現するための基準信号情報を上記伝送路に送出するもの
とし、上記特定装置以外の複数のソース装置を、上記伝
送路に送出された基準信号情報を受信して上記所定の基
準信号を取得し、該基準信号に同期した等時性データを
出力するものとしたものである。
【0015】この発明(請求項2)は、請求項1記載の
データ伝送システムにおいて、上記伝送路上でのデータ
伝送を、伝送データの単位である伝送フレーム毎に繰り
返し行われるものとし、上記伝送フレームを、各伝送フ
レームの先頭を示す情報を格納するフレームヘッダと、
上記等時性データを格納する等時性データスロットとを
有するものとし、上記特定装置を、上記基準信号情報を
上記フレームヘッダに含めて送信するものとしたもので
ある。
【0016】この発明(請求項3)は、請求項2記載の
データ伝送システムにおいて、上記特定装置を、上記基
準信号情報を含む特殊フレームヘッダを、周期的に送出
するものとしたものである。
【0017】この発明(請求項4)は、請求項1記載の
データ伝送システムにおいて、上記伝送路上でのデータ
伝送を、伝送データの単位である伝送フレーム毎に行わ
れるものとし、上記伝送フレームを、各伝送フレームの
先頭を示す情報を格納するフレームヘッダと、上記等時
性データを格納する等時性データスロットと、上記非同
期データを格納する非同期データスロットとを有するも
のとし、上記シンク装置を、上記等時性データを受信す
る処理に加えて、上記非同期データを送受信する処理を
行うものとし、上記ソース装置を、上記等時性データを
送信する処理に加えて、上記非同期データを送受信する
処理を行うものとし、上記特定装置を、上記基準信号情
報を上記等時性データスロットあるいは非同期データス
ロットに格納して送信するものとしたものである。
【0018】この発明(請求項5)は、請求項1記載の
データ伝送システムにおいて、上記特定装置を、上記等
時性データの送信元となるソース装置と、上記等時性デ
ータの送信先となるシンク装置とを指定する情報を格納
した送受信指定パケットを上記伝送路に送出するものと
し、上記特定装置から送出される特定の送受信指定パケ
ットを、上記基準信号情報を含むものとしたものであ
る。
【0019】この発明(請求項6)は、請求項5記載の
データ伝送システムにおいて、上記特定装置を、上記基
準信号情報を含む特定の送受信指定パケットを、周期的
に送出するものとしたものである。
【0020】この発明(請求項7)は、請求項1記載の
データ伝送システムにおいて、上記シンク装置及びソー
ス装置を、上記等時性データあるいは非同期データを格
納したデータパケットを送受信する処理を行うものと
し、上記特定装置を、上記等時性データの送信元となる
ソース装置、上記等時性データの送信先となるシンク装
置、及び上記非同期データの送信元及び送信先となるシ
ンク装置あるいはソース装置を指定する情報を格納した
送受信指定パケットを上記伝送路に送出し、かつ上記基
準信号情報を上記等時性データあるいは非同期データに
含めて送出するものとしたものである。
【0021】この発明(請求項8)は、請求項1記載の
データ伝送システムにおいて、上記シンク装置及びソー
ス装置を、上記等時性データあるいは非同期データを格
納したデータパケットを送受信する処理を行うものと
し、上記伝送路上でのデータ伝送を、一定時間内にデー
タを伝送する単位伝送処理を繰り返し行うものとし、上
記単位伝送処理の期間である各伝送サイクル内でデータ
パケットを送出するシンク装置及びソース装置を、デー
タパケットを送出する送出権を取得するための調停を行
い、上記調停によりデータパケットの送信権を獲得した
送信元の装置と、該送信元の装置に対応する送信先の装
置との間でデータパケットの伝送を行うものとし、上記
特定装置を、単位伝送処理の期間である伝送サイクルの
開始タイミングを示すサイクルスタートパケットを一定
時間毎に送出し、かつ上記基準信号情報を等時性データ
あるいは非同期データに含めて上記伝送路に送出するも
のとしたものである。
【0022】この発明(請求項9)は、請求項1記載の
データ伝送システムにおいて、それぞれ上記ソース装置
を1以上含むとともに上記シンク装置を1以上含む個別
伝送システムを複数形成し、上記各個別伝送システムを
構成する複数の装置のうちの1つの特定装置を、上記基
準信号情報を、該特定装置が属する個別伝送システム内
の他の装置に送出するものとし、上記各個別伝送システ
ムの、上記特定装置以外の装置を、上記特定装置から送
出された基準信号情報を受信して、各個別伝送システム
固有の基準信号を再生するものとしたものである。
【0023】この発明(請求項10)は、請求項1記載
のデータ伝送システムにおいて、上記シンク装置を、受
信した複数の等時性データの位相ずれ量を検出する位相
検出器を備え、上記位相検出器で検出した上記位相ずれ
量を示す位相差情報を送出するものとし、上記複数のソ
ース装置の少なくとも1つのソース装置を、上記シンク
装置から送信された位相差情報に基づいて、上記基準信
号情報から基準信号を再生するタイミングを、上記シン
ク装置での位相ずれ量が低減されるよう補正するものと
したものである。
【0024】この発明(請求項11)に係るデータ伝送
システムは、一定周期を有する基準信号に同期したタイ
ミングで処理される等時性データを送信するソース装置
と、該ソース装置から送信された等時性データを受信す
るシンク装置と、上記ソース装置とシンク装置とをこれ
らが一対一の対応関係となるよう接続する、データの伝
送方向が異なる第1及び第2の伝送路とを有するデータ
伝送システムであって、上記シンク装置を、上記等時性
データの処理タイミングの基準となる所定の基準信号を
再現するための基準信号情報を、上記第1の伝送路を介
してソース装置に送出する情報送信処理を行うものと
し、上記ソース装置を、上記シンク装置からの基準信号
情報を受信し、受信した基準信号情報から上記所定の基
準信号を再生する信号再生処理、及び上記再生した所定
の基準信号に同期させて、上記等時性データを上記第2
の伝送路を介して上記シンク装置へ伝送するデータ送信
処理を行うものとし、上記第2の伝送路における等時性
データの伝送速度を、上記第1の伝送路における基準信
号情報の伝送速度より速いものとしたものである。
【0025】この発明(請求項12)は、請求項11記
載のデータ伝送システムにおいて、上記シンク装置及び
ソース装置を、任意のタイミングで処理される非同期デ
ータの送受信処理を行うものとし、上記各伝送路上での
データ伝送を、伝送データの単位である伝送フレーム毎
に行われるものとし、上記シンク装置から上記ソース装
置へのデータ伝送を、各伝送フレームの先頭を示すフレ
ームヘッダと、任意のタイミングで処理される非同期デ
ータを格納する非同期データスロットとを有する第1の
伝送フレームを単位として行われるものとし、上記ソー
ス装置から上記シンク装置へのデータ伝送を、上記フレ
ームヘッダと、上記等時性データを格納する等時性デー
タスロットと、上記非同期データスロットとを有する第
2の伝送フレームを単位として行われるものとし、上記
シンク装置が、上記基準信号情報を上記第1の伝送フレ
ームのフレームヘッダに含めて送信するものである。
【0026】この発明(請求項13)は、請求項12記
載のデータ伝送システムにおいて、上記シンク装置を、
上記基準信号情報を含むフレームヘッダを、一定周期で
送信するものとしたものである。
【0027】この発明(請求項14)は、請求項11記
載のデータ伝送システムにおいて、上記シンク装置及び
ソース装置を、任意のタイミングで処理される非同期デ
ータの送受信処理を行うものとし、上記各伝送路上での
データ伝送を、伝送データの単位である伝送フレーム毎
に行われるものとし、上記シンク装置から上記ソース装
置へのデータ伝送を、各伝送フレームの先頭を示すフレ
ームヘッダと、任意のタイミングで処理される非同期デ
ータを格納する非同期データスロットとを有する第1の
伝送フレームを単位として行われるものとし、上記ソー
ス装置から上記シンク装置へのデータ伝送を、上記フレ
ームヘッダと、上記等時性データを格納する等時性デー
タスロットと、上記非同期データスロットとを有する第
2の伝送フレームを単位として行われるものとし、上記
シンク装置が、上記基準信号情報を上記非同期データに
含めて送信するものである。
【0028】この発明(請求項15)は、請求項11記
載のデータ伝送システムにおいて、上記シンク装置を、
上記等時性データの送信元となる装置と、上記等時性デ
ータの送信先となる装置とを指定する情報を送受信指定
パケットに格納して第1の伝送路に送出するものとし、
上記シンク装置から送出される特定の送受信指定パケッ
トを、上記基準信号情報を含むものとしたものである。
【0029】この発明(請求項16)は、請求項15記
載のデータ伝送システムにおいて、上記シンク装置を、
上記基準信号情報を含む特定の送受信指定パケットを、
周期的に送出するものとしたものである。
【0030】この発明(請求項17)は、請求項11記
載のデータ伝送システムにおいて、上記シンク装置を、
任意のタイミングで処理される非同期データの送受信処
理を行うとともに、上記等時性データあるいは非同期デ
ータの送信元となる装置と、上記等時性データあるいは
非同期データの送信先となる装置とを指定する情報を送
受信指定パケットに格納して第1の伝送路に送出し、上
記基準信号情報を、非同期データを含む非同期データパ
ケットのうち所要の非同期データパケットに格納して第
1の伝送路に送出する処理を行うものとし、上記ソース
装置を、任意のタイミングで処理される非同期データの
送受信処理を行うとともに、上記等時性データを格納し
た等時性データパケットを第2の伝送路に送出するもの
としたものである。
【0031】この発明(請求項18)は、請求項1また
は11記載のデータ伝送システムにおいて、上記伝送路
は光ファイバを用いて構成したものである。
【0032】この発明(請求項19)は、請求項1記載
のデータ伝送システムにおいて、上記シンク装置及びソ
ース装置を、データを光信号として送受信するものと
し、上記伝送路を、複数の入力端子と複数の出力端子と
を有し、いずれかの入力端子に供給された光信号をすべ
ての出力端子から出力する光スターカプラと、上記シン
ク装置及びソース装置の出力端子と光スターカプラの入
力端子を接続する出力側光ファイバと、上記シンク装置
及びソース装置の入力端子と光スターカプラの出力端子
を接続する入力側光ファイバとから構成したものであ
る。
【0033】この発明(請求項20)は、請求項11記
載のデータ伝送システムにおいて、上記シンク装置を出
力データを電気信号として送信し、入力データを光信号
として受信するものとし、上記ソース装置を出力データ
を光信号として送信し、入力データを電気信号として受
信するものとし、上記シンク装置から上記ソース装置へ
データを伝送するための第1の伝送路を、電気信号を伝
搬する導体により構成し、上記ソース装置から上記シン
ク装置へデータを伝送するための第2の伝送路を、光信
号を伝搬する光ファイバにより構成したものである。
【0034】この発明(請求項21)は、請求項1また
は11記載のデータ伝送システムにおいて、上記ソース
装置を、撮像処理を行う撮像部あるいはビデオデータの
再生処理を行うビデオ再生部を有するビデオデータ出力
部に接続され、該ビデオデータ出力部から出力されたビ
デオデータを等時性データとして伝送路に送信するもの
とし、上記シンク装置を、複数のビデオデータの合成あ
るいは記録を行う映像処理装置に接続され、上記複数の
ソース装置から等時性データとして送信された複数のビ
デオデータを受信して、上記映像処理装置に供給するも
のとしたものである。
【0035】この発明(請求項22)は、請求項21記
載のデータ伝送システムにおいて、上記ソース装置を、
上記ビデオデータ出力部から供給されたビデオデータを
圧縮して圧縮ビデオデータを出力する映像圧縮部を備
え、該圧縮ビデオデータを上記等時性データとして送出
するものとしたものである。
【0036】この発明(請求項23)は、請求項1また
は11記載のデータ伝送システムにおいて、上記シンク
装置,ソース装置,及びこれらを接続する伝送路を、車
両に搭載されたものとし、上記ソース装置を、撮像処理
を行う撮像部あるいはビデオデータの再生処理を行うビ
デオ再生部を有する車載のビデオデータ出力部に接続さ
れ、該ビデオデータ出力部から出力されたビデオデータ
を等時性データとして伝送路に送信するものとし、上記
シンク装置を、複数のビデオデータの合成あるいは記録
を行う車搭の映像処理装置に接続され、上記複数のソー
ス装置から等時性データとして送信された複数のビデオ
データを受信して、上記映像処理装置に供給するものと
し、上記シンク装置,ソース装置,及び伝送路が、車内
にてビデオデータを伝送するネットワークを構成するも
のである。
【0037】この発明(請求項24)に係るデータ伝送
方法は、一定周期を有する基準信号に同期したタイミン
グで処理される等時性データ、及び任意のタイミングで
処理される非同期データを、上記等時性データの送信元
である複数のソース装置から、伝送路を介して該等時性
データの送信先である1以上のシンク装置へ伝送するデ
ータ伝送方法であって、上記等時性データの処理タイミ
ングの基準となる所定の基準信号を再現するための基準
信号情報を、上記シンク装置及び複数のソース装置のう
ちの1つの特定装置から上記伝送路に送出するデータ送
出ステップと、上記複数のソース装置にて、上記伝送路
に送出された基準信号情報を受信して上記基準信号を再
生する信号再生ステップとを含むものである。
【0038】この発明(請求項25)に係るデータ伝送
方法は、一定周期を有する基準信号に同期したタイミン
グで処理される等時性データを、等時性データの送信元
であるソース装置から、該ソース装置と一対一の対応関
係となるよう接続された、該等時性データの送信先であ
るシンク装置へ伝送するデータ伝送方法であって、上記
等時性データの処理タイミングの基準となる所定の基準
信号を再現するための基準信号情報を、上記シンク装置
から第1の伝送路を介してソース装置に伝送する情報送
信ステップと、上記ソース装置にて、上記シンク装置か
らの基準信号情報を受信して上記所定の基準信号を再生
する信号再生ステップと、上記再生した所定の基準信号
に同期させて、上記等時性データを第2の伝送路を介し
て上記シンク装置へ伝送するデータ送信ステップとを含
み、上記第2の伝送路における等時性データの伝送速度
を、上記第1の伝送路における基準信号情報の伝送速度
より速いものとしたものである。
【0039】この発明(請求項26)に係るデータ伝送
装置は、伝送路に接続され、一定周期を有する基準信号
に同期したタイミングで処理される等時性データ、及び
任意のタイミングで処理される非同期データを、上記伝
送路を介して送信あるいは受信するデータ伝送装置であ
って、上記等時性データ及び非同期データの送受信を制
御するコントローラと、上記非同期データとして受信さ
れた、上記等時性データの処理タイミングの基準となる
所定の基準信号を再現するための基準信号情報に基づい
て、上記基準信号を再生する基準信号発生器とを備えた
ものである。
【0040】この発明(請求項27)は、請求項26記
載のデータ伝送装置において、撮像処理を行ってビデオ
データを出力する撮像部を備え、上記撮像部を、上記ビ
デオデータを、上記基準信号発生器によって再生された
基準信号に同期させて出力するものとし、上記コントロ
ーラを、上記撮像部から出力されたビデオデータを上記
等時性データとして伝送路に送出するものとしたもので
ある。
【0041】この発明(請求項28)は、請求項27記
載のデータ伝送装置において、上記撮像部からのビデオ
データを圧縮して圧縮ビデオデータを出力する映像圧縮
部を備え、上記コントローラを、上記圧縮ビデオデータ
を上記等時性データとして送出するものとしたものであ
る。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1によるデ
ータ伝送システムを示す図である。この実施の形態1の
データ伝送システム10は、システム外部のカメラなど
の第1のデータ出力部1011からオーディオデータあ
るいはビデオデータのような実時間性の高いデータを受
け、該データを等時性データDt1として送信する第1
のソース装置102と、システム外部のカメラなどの第
2のデータ出力部1012からオーディオデータあるい
はビデオデータのような実時間性の高いデータを受け、
該データを等時性データDt2として送信する第2のソ
ース装置103とを有している。
【0043】また、このデータ伝送システム10は、上
記各ソース装置102,103から送信された等時性デ
ータDt1,Dt2を受信し、システム外部の映像合成
装置1020に出力するシンク装置101と、上記シン
ク装置101と第1のソース装置102との間でデータ
を伝送する第1の伝送路100aと、上記第1及び第2
のソース装置102,103の間でデータを伝送する第
2の伝送路100bと、第2のソース装置103とシン
ク装置101との間でデータを伝送する第3の伝送路1
00cとを有している。
【0044】そして、このデータ伝送システム10で
は、上記シンク装置101,第1,第2のソース装置1
02,103,及び上記第1〜第3の伝送路100a〜
100cにより、1つのリング状のデータ伝送経路が形
成されている。また、このデータ伝送システム1100
は、上記各装置101〜103が同一のシステムクロッ
クで動作するもの、つまり、これらの装置101〜10
3のうちの1つの装置(例えばシンク装置101)の動
作クロックにその他の装置(ソース装置102,10
3)の動作クロックが同期するものとなっている。
【0045】図2(a)はシンク装置の具体的な構成を示
す図である。このシンク装置101は、伝送路100c
から伝送データTdを受信する処理、および伝送路10
0aへ伝送データTdを送信する処理、及びシステム外
部の映像合成装置1020を制御する処理を行うコント
ローラ201aと、受信された伝送データTdに含まれ
る基準信号情報Isに基づいて基準信号208aを発生
する基準信号発生器202aとを有している。
【0046】なお、上記基準信号は、等時性データの処
理タイミングの基準となる一定周期を有する信号(以下
タイミング基準信号ともいう。)であり、また、上記基
準信号情報は、該基準信号を再現するための、基準信号
の周期や位相に関する情報(以下、同期情報という。)
である。また、上記等時性データはビデオデータやオー
ディオに限らず、一定周期を有する基準信号に同期した
タイミングで処理されるデータであればどのようなもの
でもよい。また、非同期データは、上記制御コマンドな
どに限らず、任意のタイミングで処理されるデータであ
ればどのようなものでもよい。
【0047】ここでは、上記基準信号208aは、上記
映像合成装置1020にて等時性データを各フレーム毎
に合成するタイミングを定めるためのフレーム同期信号
である。上記コントローラ201aの受信処理は、伝送
路100cから伝送データTdを受信し、該データに含
まれる等時性データ204a1,204a2をシステム
外部の映像合成装置1020に出力する処理である。ま
た、コントローラ201aの送信処理は、上記映像合成
装置1020からの同期情報(基準信号情報)207a
を伝送データTdの一部として伝送路100aに送信す
るものである。この同期情報207aは、上記映像合成
装置1020にて複数の等時性データを各フレーム毎に
合成するタイミングを示す同期信号である。さらに、コ
ントローラ201aの制御処理は、上記映像合成装置1
020を制御するコマンドなどの非同期データ203a
を映像合成装置1020との間で送受信する処理であ
る。
【0048】なお、この実施の形態1のデータ伝送シス
テム10では、シンク装置101がデータ伝送システム
10の同期情報を出力するものとしているので、コント
ローラ201aにて、受信した伝送データTdに含まれ
る同期情報Isを上記基準信号発生器202aに出力す
る同期情報出力処理、及び基準信号発生器202aに
て、該同期情報Isに基づいて基準信号208aを発生
する動作を行う必要はない。但し、このデータ伝送シス
テム10のシンク装置101以外のソース装置がデータ
伝送システム10の同期情報を発生する場合には、コン
トローラ201aにおける同期情報出力処理、及び基準
信号発生器202aにおける基準信号208aの発生動
作が行われることとなる。
【0049】図2(b)は第1のソース装置の具体的な構
成を示す図である。このソース装置102は、伝送路1
00aから伝送データTdを受信する処理、および伝送
路100bへ伝送データTdを送信する処理、及びシス
テム外部の第1のデータ出力部(カメラ)1011を制
御する処理を行うコントローラ201b1と、受信され
た伝送データTdに含まれる同期情報Isに基づいて基
準信号208b1を発生する基準信号発生器202b1
とを有している。
【0050】ここで、上記基準信号208b1は、第1
のデータ出力部1011にて各フレームのビデオデータ
を出力するタイミングを定める同期信号である。上記コ
ントローラ201b1の受信処理は、伝送路100aか
らの伝送データを受信しこれに含まれる同期情報Isを
上記基準信号発生器202b1に出力する処理である。
また、コントローラ201b1の送信処理は、上記第1
のデータ出力部1011からのビデオデータ205を伝
送データTdの一部(等時性データ)として伝送路10
0bに送信する送信処理である。コントローラ201b
1の制御処理は、上記第1のデータ出力部1011を制
御するコマンドなどの非同期データ203b1を該デー
タ出力部1011との間で送受信する処理である。
【0051】なお、この実施の形態1のデータ伝送シス
テム10は、シンク装置101がデータ伝送システム1
0の同期情報を発生するものであるが、上記ソース装置
102がデータ伝送システム10の同期情報を出力する
場合には、上記コントローラ201b1では、送信処理
として、等時性データの送信処理の他に、上記第1のデ
ータ出力部1011からの動作タイミングを示す同期情
報207b1を伝送データTdの一部として伝送路10
0bに送信する処理も行われる。上記動作タイミングを
示す同期情報207b1は、具体的には、第1のデータ
出力部1011が各フレームのビデオデータをソース装
置102に出力するタイミングを示すフレーム同期信号
である。
【0052】図2(c)は第2のソース装置の具体的な構
成を示す図である。このソース装置103は、伝送路1
00bから伝送データTdを受信する処理、および伝送
路100cへ伝送データTdを送信する処理、及びシス
テム外部の第2のデータ出力部(カメラ)1012を制
御する処理を行うコントローラ201b2と、受信され
た伝送データTdに含まれる同期情報Isに基づいて基
準信号208b2を発生する基準信号発生器202b2
とを有している。
【0053】ここで、上記基準信号208b2は、第2
のデータ出力部1012にて各フレームのビデオデータ
を出力するタイミングを定める同期信号である。上記コ
ントローラ201b2の受信処理は、伝送路100bか
らの伝送データを受信しこれに含まれる同期情報Isを
上記基準信号発生器202b2に出力する処理である。
また、コントローラ201b2の送信処理は、上記第2
のデータ出力部1012からのビデオデータ206を伝
送データTdの一部(等時性データ)として伝送路10
0cに送信する送信処理である。コントローラ201b
2の制御処理は、上記第2のデータ出力部1012を制
御するコマンドなどの非同期データ203b2を該デー
タ出力部1012との間で送受信する処理である。
【0054】なお、この実施の形態1のデータ伝送シス
テム10は、上述したようにシンク装置101がデータ
伝送システム10の同期情報を発生するものであるが、
上記ソース装置103がデータ伝送システム10の同期
情報を出力する場合には、上記コントローラ201b2
では、送信処理として、等時性データの送信処理の他
に、上記第2のデータ出力部1012での動作タイミン
グを示す同期情報207b2を伝送データTdの一部と
して伝送路100cに送信する処理も行われる。上記動
作タイミングを示す同期情報207b2は、具体的に
は、第2のデータ出力部1012が各フレームのビデオ
データをソース装置103に出力するタイミングを示す
フレーム同期信号である。
【0055】また、図3は、伝送路100a〜100c
上に送出される伝送データのデータ構造(伝送フレーム
フォーマット)を示す図である。伝送データTdは、一
定周期で伝送される複数のデータブロック、つまり伝送
フレーム(#1),(#2),(#3),・・・,(#
k)Td1,Td2,Td3,・・・,Tdkから構成
されている。例えば、伝送フレーム(#2)Td2は、
該伝送フレーム(#2)の先頭を示すフレームヘッダ3
01と、上記各ソース装置が等時性データを伝送するた
めの等時性データスロット302と、制御データやステ
ータスデータ等の非同期データを伝送するための非同期
データスロット303とから構成されている。
【0056】ここで、等時性データスロット302は、
第1の個別データスロット302a1,第2の個別デー
タスロット302a2,第3の個別データスロット30
2a3,・・・,第m番目の個別データスロット302
amに区分されている。そして、各個別データスロット
302a1〜302amは、各ソース装置から送信され
る等時性データに予め割り当てられている。例えば、本
実施の形態1では、第1の個別データスロット302a
1は、第1のソース装置102からシンク装置101へ
伝送する等時性データに対して割り当てられ、第2の個
別データスロット302a2は、ソース装置103から
シンク装置101へ伝送する等時性データに割り当てら
れている。
【0057】なお、この実施の形態1では、上記非同期
データスロットは、等時性データスロット302のよう
な個別データスロットに区分したものではないが、非同
期データスロットは、等時性データスロット302のよ
うに個別データスロットに区分して、各個別データスロ
ットを、シンク装置101,ソース装置102,103
から出力される各データに割り当てることも可能であ
る。また、必要に応じて上記各装置101〜103が、
データ伝送のために非同期データスロットを使用するこ
とも可能である。
【0058】図4は、本実施の形態1のデータ伝送シス
テム10における伝送路上を伝搬する伝送データ(図
(a)),及び第1,第2のソース装置にて再生された基
準信号(図(b),図(c))を示している。伝送データTd
の第n番目の伝送フレーム(#n)及び第(n+1)番
目の伝送フレーム(#n+1)には、各フレームの先頭
を示すフレームヘッダ401,402が配置され、これ
らのフレームヘッダに続いて、等時性データスロット3
02,及び非同期データスロット303が配置されてい
る。ここで、第n番目の伝送フレーム(#n)における
フレームヘッダ401は、このフレームに対応する等時
性データの固有の同期情報を含む特殊フレームヘッダで
ある。第(n+1)番目の伝送フレーム(#n+1)に
おけるフレームヘッダ402は、上記同期情報を含まな
い通常のフレームヘッダである。なお、各伝送フレーム
の先頭には、通常のフレームヘッダ402もしくは特殊
フレームヘッダ401が必ず配置されている。
【0059】また、上記特殊フレームヘッダに含まれる
等時性データの固有の同期情報は、ソース装置102の
基準信号発生器202b1にて基準信号208b1(図
4(b))として再生され、また、上記同期情報はソース
装置103の基準信号発生器202b2にて基準信号2
08b2(図4(c))として再生される。
【0060】次に動作について説明する。図5は、この
データ伝送システム10の動作を説明するための図であ
る。図5(a)は、ソース装置102の基準信号発生器2
02b1から出力される基準信号208b1を示し、図
5(b)は、第1のデータ出力部1011からソース装置
102のコントローラ201b1に入力されるビデオデ
ータ205を示している。図5(c)は、ソース装置10
3の基準信号発生器202b2から出力される基準信号
208b2を示し、図5(d)は、第2のデータ出力部1
012からソース装置103のコントローラ201b2
に入力されるビデオデータ206を示している。さら
に、図5(e)は伝送路100上の伝送データTdを示
し、図5(f),図5(g)は、シンク装置101のコントロ
ーラ201aから映像合成装置1020に出力されるビ
デオデータ204a1,204a2(つまり第1,第2
のデータ出力部から出力されたビデオデータ205,2
06)を示している。なお、図5(a)及び図5(c)に示す
同期信号はそれぞれ、図4(b)及び図4(c)に示す同期信
号と同一のものである。
【0061】まず、シンク装置101にシステム外部の
映像合成装置1020から同期情報207aが入力され
る。この同期情報は、映像合成装置1020にて2つの
ビデオデータ,つまり第1及び第2のデータ出力部10
11及び1012からのビデオデータを合成する処理の
基準となるタイミング信号を表すものである。例えば、
上記同期情報としては、映像フレームの先頭を示すフレ
ーム同期信号が用いられる。
【0062】なお、上記同期情報(基準信号情報)はフ
レーム同期信号に限らず、該フレーム同期信号を再生で
きる情報であればよい。例えば、上記同期情報は、上記
フレーム同期信号の周波数を示す周波数情報と、フレー
ム同期信号の位相を示す位相情報とを含むものであって
もよい。ここで、上記周波数情報は、フレーム同期信号
がシステムの動作クロックをX分周(Xは正の整数)し
たものであることを示す情報、あるいは基準信号の周期
を示す情報などである。また、上記位相情報は、上記フ
レーム同期信号の立ち上がりエッジや立ち下がりエッジ
のタイミングを示す情報、立ち上がりエッジあるいは立
ち下がりエッジに対する位相を示す時間情報等である。
また、上記システムの動作クロックとしては、データ伝
送システム10におけるシンク装置101やソース装置
102,103、あるいはシステム外部の映像合成装置
1020や第1,第2のデータ出力部(カメラ)のいず
れかの動作クロックが用いられる。
【0063】上記シンク装置101にシステム外部の映
像合成装置1020からの同期情報207aが入力され
ると、コントローラ201aでは、上記同期情報を所定
の伝送フレームの特殊フレームヘッダ401に多重して
伝送路100aへ送出する送信処理が行われる。なお、
上記同期情報を特殊フレームヘッダ401に多重する最
も簡単は方法は、特殊フレームヘッダ401をフレーム
同期信号に同期させて発生する方法である。つまり、所
定数の伝送フレーム毎に特殊フレームヘッダ401を、
フレーム同期信号の立ちあがりあるいは立ち下がりタイ
ミングで発生する。これにより、伝送データの受信側で
は、伝送フレームの特殊フレームヘッダを受信したタイ
ミングが、フレームの処理を開始するタイミングである
ことが分る。この場合、特殊フレームヘッダ401と通
常のフレームヘッダ402は各装置で区別される必要が
あり、特殊フレームヘッダ401には、これを通常のフ
レームヘッダ402と区別するための識別ビットが含ま
れる。このように伝送フレームに特殊フレームヘッダ4
01を多重することにより、特殊フレームヘッダ401
に、フレーム同期信号を再生するための周波数情報や位
相情報を特に含める必要はなくなる。
【0064】ソース装置102では、シンク装置101
より送出された伝送データTdが伝送路100aを介し
て受信されると、コントローラ201b1では、受信し
た所定の伝送フレーム中の特殊フレームヘッダ401に
含まれる同期情報を基準信号発生器202b1へ出力す
る処理が行われる。すると、基準信号発生器202b1
では、コントローラ201b1からの同期情報Isに基
づいて、ビデオデータを処理する際の基準信号208b
1(図4(b))であるフレーム同期信号が再生される。
【0065】なお、特殊フレームヘッダ401の出力さ
れるタイミングがフレーム同期信号の立ち上がりあるい
は立下りタイミングそのものである場合、ソース装置で
は、シンク装置101からの特殊フレームヘッダ401
を少なくとも一回受信すれば、伝送フレームの先頭を受
信したタイミングと、特殊フレームヘッダ401を受信
したタイミングとから、伝送フレームの先頭に対するフ
レーム同期信号の位相を判別することができる。従っ
て、特殊フレームヘッダ401を含む伝送フレーム以降
の伝送フレームに対しては、各伝送フレームの先頭が受
信されたタイミングに基づいて、フレーム同期信号を発
生することができる。
【0066】そして、ソース装置102の基準信号発生
器202b1にて発生されたタイミング基準信号208
b1(図5(a))は、システム外部の第1のデータ出力
部1011に出力される。すると、第1のデータ出力部
(カメラ)1011では、撮像処理が該ソース装置10
2からのタイミング基準信号208b1に同期して行わ
れ、撮像処理により得られたビデオデータ205がソー
ス装置102に出力される。
【0067】すると、ソース装置102のコントローラ
201b1では、上記データ出力部1011からのビデ
オデータ205(図5(b))が保持される。その後、コ
ントローラ201b1では、該ビデオデータ205を等
時性データとして図5(e)に示すように、受信した伝送
フレームの等時性データスロット302a1に挿入し
て、該伝送フレームを伝送路100bに送信する送信処
理が行われる。
【0068】ソース装置103では、ソース装置102
より転送された伝送フレームが伝送路100bを介して
受信されると、コントローラ201b2では、受信した
所定の伝送フレーム中の特殊フレームヘッダ401に含
まれる同期情報を基準信号発生器202b2へ出力する
処理が行われる。すると、基準信号発生器202b2で
は、コントローラ201b2からの同期情報に基づい
て、ビデオデータを処理する際のタイミング基準信号2
08b2(図4(c))であるフレーム同期信号が再生さ
れる。
【0069】そして、ソース装置103の基準信号発生
器202b2にて発生されたタイミング基準信号208
b2(図5(c))は、システム外部の第2のデータ出力
部1012に出力される。すると、第2のデータ出力部
(カメラ)1012では、撮像処理が該ソース装置10
3からのタイミング基準信号208b2に同期して行わ
れ、撮像処理により得られたビデオデータ206がソー
ス装置103に出力される。
【0070】すると、ソース装置103のコントローラ
201b2では、上記データ出力部1012からのビデ
オデータ206(図5(d))が保持される。その後、コ
ントローラ201b2では、該ビデオデータ206を等
時性データとして図5(e)に示すように、受信した伝送
フレームの等時性データスロット302a2に挿入し
て、該伝送フレームを伝送路100cに送信する送信処
理が行われる。
【0071】シンク装置101に、ソース装置103よ
り転送された伝送データ(図5(e))が伝送路100c
を介して受信されると、コントローラ201aでは、受
信した所定の伝送フレームの等時性データスロット30
2a1及び302a2に格納されている等時性データを
コピーし、コピーした等時性データをソース装置102
及び103からのビデオデータ204a1,204a2
(図5(f),(g))として映像合成装置1020に出力す
る処理が行われる。この2種類のビデオデータ204a
1,204a2は、フレーム同期が確立された状態で、
第1,第2のデータ出力部から第1,第2のソース装置
102,103に入力されたビデオデータ205,20
6であるので、シンク装置101から映像合成装置に出
力される際にも、上記2種類のビデオデータのフレーム
同期は確立されたものとなっている。その後、シンク装
置101のコントローラ201aでは、通常のフレーム
ヘッダ,等時性データスロット,及び非同期データスロ
ットを含む伝送フレーム(♯n+1)を第1のソース装
置102に転送する処理が行われる。
【0072】このように本実施の形態1のデータ伝送シ
ステム10では、シンク装置101にて、映像合成装置
1020から供給される同期情報を伝送フレームの特殊
フレームヘッダとして伝送データに多重してソース装置
に送信する送信処理を行い、ソース装置102及び10
3にて、シンク装置101より出力された同じ特殊フレ
ームヘッダ401を受信し、受信した特殊フレームヘッ
ダ401に含まれる同じ同期情報からタイミング基準信
号を再生するので、図5(a),(c)に示すように、ソース
装置102及び103の各基準信号発生器202b1及
び202b2からは、周期及び位相が一致したタイミン
グ基準信号205及び206が第1,第2のデータ出力
部に出力されることとなる。ただし、各装置における受
信及び転送によるデータ遅延や、伝送路におけるデータ
遅延は無視するものとする。
【0073】また、本実施の形態1のデータ伝送システ
ム10では、上記タイミング基準信号としてフレーム同
期信号を第1,第2のソース装置102,103からシ
ステム外部の第1,第2のデータ出力部1011及び1
012に出力するので、第1,第2のデータ出力部10
11及び1012から各ソース装置102及び103に
入力される2つのビデオデータは、フレーム同期が確立
された状態となる。言いかえると、上記2つのビデオデ
ータは、フレーム同期が確立された状態でソース装置1
02,103の各コントローラ201bに入力され、フ
レーム同期が確立された状態でソース装置102,10
3からシンク装置101に出力されることとなる。
【0074】この結果、複数の等時性データを受信する
シンク装置では、第1,第2のデータ出力部からのビデ
オデータとして、フレーム同期の確立された複数の等時
性データを受信することができ、これによりシンク装置
101と映像合成装置との間で、2つのビデオデータの
対応するフレームの処理タイミングのずれを吸収する映
像データ用バッファを不要とすることができ、さらには
シンク装置101が等時性データとして複数の映像デー
タを受信してから映像合成装置に出力されるまでの間の
データ遅延を回避することができる。
【0075】なお、本実施の形態1では、タイミング基
準信号を再生するための同期情報を、伝送フレームの特
殊フレームヘッダ401を用いて伝送する場合について
説明したが、上記同期情報は伝送フレームの非同期デー
タスロット303や等時性データスロット302を用い
て伝送するようにしてもよい。
【0076】以下、上記同期情報を、等時性データスロ
ット302を用いて伝送する場合について具体的に説明
する。図6は所定の伝送フレーム(♯n)における等時
性データ用スロット302の使用状況を説明するための
図である。図6(a)は、伝送路100a上をシンク装置
101からソース装置102へ伝搬する伝送フレームを
示す。図6(b)は、伝送路100b上をソース装置10
2からソース装置103へ伝搬する伝送フレームを示
す。図6(c)は、伝送路100c上をソース装置103
からシンク装置101へ伝搬する伝送フレームを示す。
【0077】所定の伝送フレーム(#n)は、その先頭
を示すフレームヘッダ301と、等時性データを送信す
るための等時性データスロット302と、制御データや
ステータスデータ等の非同期データの伝送のための非同
期データスロット303からと構成されている。また、
所定の伝送フレーム(♯n)の等時性データスロット3
02は、図3に示すように、第1の個別データスロット
302a1,第2の個別データスロット302a2,・
・・,第m番目の個別データスロット302amに区分
されている。そして、ここでは、第1の個別データ用ス
ロット302a1は、第1のソース装置102からシン
ク装置101へ伝送する等時性データに対して割り当て
られ、第2の個別データスロット302a2は、ソース
装置103からシンク装置101へ伝送する等時性デー
タに割り当てられている。
【0078】また、シンク装置101からソース装置1
02へ伝送される伝送フレーム(♯n)の第1の個別デ
ータスロット302a1(図6(a))には、ソース装置
102からシンク装置101への伝送が完了した等時性
データ601が格納されている。シンク装置101から
ソース装置102へ伝送される伝送フレーム(♯n)
(図6(a))の第2の個別データスロット302a2に
は、シンク装置101からソース装置102,103に
送信される同期情報を含むデータ602が格納されてい
る。
【0079】ソース装置102からソース装置103へ
伝送される伝送フレーム(♯n)(図6(b))の第1の
個別データスロット302a1には、ソース装置102
からシンク装置101に伝送される等時性データ603
が格納されている。ソース装置103からシンク装置1
01へ伝送される伝送フレーム(♯n)(図6(c))の
第2の個別データスロット302a2には、ソース装置
103からシンク装置101に伝送される等時性データ
604が格納されている。
【0080】次に、同期情報を伝送フレームの等時性デ
ータスロット302を用いて伝送する場合のデータ伝送
システム10の動作について簡単に説明する。シンク装
置101では、伝送フレームの等時性データスロット3
02の第2の個別データスロット302a2に、上記同
期情報を含むデータ602を挿入し、該伝送フレームを
ソース装置102へ送出する処理が行われる。
【0081】ソース装置102では、シンク装置101
からの伝送フレーム(図6(a))が受信されると、上記
第2の個別データスロット302a2の格納データ60
2に含まれる同期情報に基づいてタイミング基準信号を
再生し、タイミング基準信号を第1のデータ出力部10
11に出力する処理が行われる。また、ソース装置10
2では、第1のデータ出力部1011から供給されたビ
デオデータ603を、伝送フレームの第1の個別データ
スロット302a1に格納されている等時性データ60
1と置き換えてソース装置103に転送する処理が行わ
れる。
【0082】ソース装置103では、ソース装置102
からの伝送フレーム(図6(b))が受信されると、上記
第2の個別データスロット302a2の格納データ60
2に含まれる同期情報に基づいてタイミング基準信号を
再生し、タイミング基準信号を第2のデータ出力部10
12に出力する処理が行われる。また、ソース装置10
3では、第2のデータ出力部1012から供給されたビ
デオデータ604を、伝送フレームの第2の個別データ
スロット302a2に格納されているデータ602と置
き換えてシンク装置101に転送する処理が行われる。
シンク装置101では、ソース装置103からの伝送フ
レーム(図6(c))が受信されると、該伝送フレームに
おける第1,第2の個別データスロット302a1,3
02a2からフレーム同期が確立された等時性データ6
03,604を取得する処理が行われる。
【0083】このように、等時性データを伝送する等時
性データスロット302を、ソース装置からシンク装置
へは等時性データの伝送スロットとして用い、シンク装
置からソース装置へは同期情報の伝送スロットとして使
用するデータ伝送システムにおいても、シンク装置にて
フレーム同期が確立された複数の等時性データを得るこ
とが可能である。なお、図6では、同期情報を等時性デ
ータスロットを用いて伝送する場合について説明した
が、非同期データスロット303を用いて同期情報を伝
送してもよく、この場合においても、シンク装置にてフ
レーム同期が確立された複数の等時性データを得ること
が可能である。
【0084】また、本実施の形態1では、データ伝送シ
ステムとして、シンク装置101が、ソース装置10
2,103に対して同期情報を伝送するものについて説
明したが、上記データ伝送システム10は、上記2つの
ソース装置のうちの1つのソース装置が、同期情報をシ
ンク装置および他のソース装置に伝送するものであって
もよく、この場合も上記実施の形態1と同様の効果が得
られる。また、本実施の形態1では、データ伝送システ
ムとして、シンク装置101で発生した同期情報を、リ
ング状の伝送路を形成するシンク装置101及びソース
装置の間で、一定の方向に順次転送するものを示した
が、データ伝送システムは、シンク装置から同期情報を
各ソース装置へそれぞれ直接に送信するものであっても
よく、この場合においても、上記実施の形態1と同様の
効果が得られる。
【0085】また、本実施の形態1では、データ伝送シ
ステムを構成するシンク装置及びソース装置が1つの同
期情報に基づいてデータ送信を行う場合について示した
が、データ伝送システムは、これを構成する複数のデー
タ伝送装置(つまり複数のシンク装置と複数のソース装
置)を複数のグループに分け、各グループに属するデー
タ伝送装置が、各グループ毎に別々の同期情報に基づい
てデータ伝送を行うものであってもよい。
【0086】さらに、本実施の形態1では、データ伝送
システムで用いるタイミング基準信号が、各映像フレー
ムの先頭を示す(つまり各映像フレームに対する信号処
理を開始するタイミングを示す)フレーム同期信号であ
る場合について説明したが、上記タイミング基準信号
は、各映像フレームに対する信号処理を、映像フレーム
を区分するブロック毎に行う場合の各ブロックに対する
信号処理のタイミングを示す信号(ブロック同期信号)
であってもよい。
【0087】また、上記タイミング基準信号は、オーデ
ィオ信号の左チャンネル及び右チャンネルのそれぞれに
対する信号処理のタイミングを示す信号(チャンネル同
期信号)であってもよい。この場合、オーディオ信号の
左チャンネル及び右チャンネルのそれぞれに対する信号
処理は、オーディオ信号の処理単位(オーディオフレー
ム)毎に行われることから、上記チャンネル同期信号に
より、左チャンネル及び右チャンネルのそれぞれに対す
る信号処理を、オーディオフレーム毎に同期させること
ができる。
【0088】また、本実施の形態1では、各ソース装置
にはシステム外部のデータ出力部としてカメラが接続さ
れ、シンク装置にはシステム外部の装置として映像合成
装置が接続されている場合について説明したが、ソース
装置に接続されるシステム外部のデータ出力部は、VT
R等の映像送出機器であり、シンク装置に接続されるシ
ステム外部の装置は、モニタやナビゲーションシステム
等の表示機器、または映像記録機器であってもよい。例
えば、ソース装置に接続されるシステム外部のデータ出
力部をカメラ、シンク装置に接続されるシステム外部の
装置を表示機器とすることにより、車載の実映像による
ナビゲーションシステムを実現可能である。また、ソー
ス装置に接続されるシステム外部のデータ出力部をカメ
ラ、シンク装置に接続されるシステム外部の装置を映像
記録機器とすることにより、監視カメラシステムや、車
載のドライブレコーダ(事故や盗難発生時の映像を記録
する装置)を実現可能である。
【0089】また、本実施の形態1では、データ伝送シ
ステムにおける伝送路を構成する部材として具体的なも
のは特に示していないが、この伝送路には、光ファイバ
を用いてもよい。また、本実施の形態1では、データ伝
送システムにて等時性データとして伝送路上を伝搬する
ビデオデータは、非圧縮データであっても、MPEG
(Moving Picture Experts Group)に対応する圧縮方式
等により圧縮されたデータであってもよい。
【0090】(実施の形態2)図7は本発明の実施の形
態2によるデータ伝送システムを示す図である。この実
施の形態2のデータ伝送システム20は、システム外部
のカメラなどの第1のデータ出力部1011からオーデ
ィオデータあるいはビデオデータのような実時間性の高
いデータを受け、該データを等時性データDt1として
送信する第1のソース装置702と、システム外部のカ
メラなどの第2のデータ出力部1012からオーディオ
データあるいはビデオデータのような実時間性の高いデ
ータを受け、該データを等時性データDt2として送信
する第2のソース装置703とを有している。
【0091】また、このデータ伝送システム20は、上
記各ソース装置702,703から送信された等時性デ
ータDt1,Dt2を受信し、システム外部の映像合成
装置1020に出力するシンク装置701と、上記シン
ク装置701と第1のソース装置702との間でデータ
を伝送する第1の伝送路700aと、上記第1及び第2
のソース装置102及び103の間でデータを伝送する
ための第2の伝送路700bと、第2のソース装置10
3とシンク装置101との間でデータを伝送するための
第3の伝送路700cとを有している。
【0092】そして、このデータ伝送システム20で
は、上記シンク装置701,第1,第2のソース装置7
02,703,及び上記第1〜第3の伝送路700a〜
700cにより、1つのリング状のデータ伝送経路が形
成されている。また、このデータ伝送システム20は、
上記各装置701〜703が同一のシステムクロックで
動作するもの、つまり、これらの装置701〜703の
うちの1つの装置(例えばシンク装置701)の動作ク
ロックにその他の装置(ソース装置702,703)の
動作クロックが同期するものとなっている。なお、この
実施の形態2では、上記各装置701〜703には、こ
れらを識別するための識別IDとして、それぞれ識別I
D(ID:#1),識別ID(ID:#2),識別ID
(ID:#3)が設定されている。
【0093】図8(a)はシンク装置の具体的な構成を示
す図である。このシンク装置701は、伝送路700c
から伝送データTdを受信する処理、および伝送路70
0aへ伝送データTdを送信する処理、及びシステム外
部の映像合成装置1020を制御する処理を行うコント
ローラ801aと、受信された伝送データTdに含まれ
る同期情報Isに基づいて基準信号(以下タイミング基
準信号ともいう。)808aを発生する基準信号発生器
802aと、伝送路700cからの伝送データTd及び
コントローラ801aからの出力データOd0の一方
を、コントローラからの制御信号Cs0に基づいて選択
して出力する選択スイッチ809aとを有している。
【0094】ここで、上記タイミング基準信号808a
は、上記映像合成装置1020にて等時性データを各フ
レーム毎に合成するタイミングを定めるための同期信号
である。上記コントローラ801aの受信処理は、伝送
路700cから伝送データTdを受信し、該データに含
まれる等時性データ804a1及び804a2をシステ
ム外部の映像合成装置1020に出力する処理である。
また、コントローラ801aの送信処理は、上記映像合
成装置1020からの同期情報807aを伝送データT
dの一部として伝送路700aに出力する出力処理と、
伝送路700cからの伝送データをそのまま伝送路70
0aに転送する転送処理とを含み、上記選択スイッチ8
09aを、その制御信号Cs0により上記出力処理と転
送処理とが切り替えられるよう制御するものである。ま
た、上記同期情報807aは、上記映像合成装置102
0にて複数の等時性データを各フレーム毎に合成するタ
イミングを示すフレーム同期信号である。さらに、コン
トローラ801aの制御処理は、上記映像合成装置10
20を制御するコマンドなどの非同期データ803aを
映像合成装置1020との間で送受信する処理である。
【0095】上記選択スイッチ809aは、伝送路70
0cに接続された第1の入力端子T1a(A側)と、コ
ントローラ801aからの出力データOd0が入力され
る第2の入力端子T1b(B側)と、伝送路700aに
接続された出力端子T2とを有し、コントローラ801
aからの制御信号Cs0により、上記出力端子T2が、
第1及び第2の入力端子T1a及びT1bの一方に接続
されるものである。
【0096】なお、この実施の形態2のデータ伝送シス
テム20では、シンク装置701がデータ伝送システム
20の同期情報を出力するものとしているので、コント
ローラ801aにて、受信した伝送データTdに含まれ
る同期情報Isを上記基準信号発生器802aに出力す
る同期情報出力処理、及び基準信号発生器802aに
て、該同期情報Isに基づいてタイミング基準信号80
8aを発生する動作を行う必要はない。但し、このデー
タ伝送システム20のシンク装置701以外のソース装
置がデータ伝送システム20の同期情報を発生する場合
には、コントローラ801aにおける同期情報出力処
理、及び基準信号発生器802aにおけるタイミング基
準信号808aの発生動作が行われることとなる。
【0097】図8(b)は第1のソース装置702の具体
的な構成を示す図である。このソース装置702は、伝
送路700aから伝送データTdを受信する処理、およ
び伝送路700bへ伝送データTdを送信する処理、及
びシステム外部の第1のデータ出力部(カメラ)101
1を制御する処理を行うコントローラ801b1と、受
信された伝送データTdに含まれる同期情報Isに基づ
いてタイミング基準信号808b1を発生する基準信号
発生器802b1と、伝送路700aからの伝送データ
Td及びコントローラ801b1からの出力データOb
1の一方を、コントローラからの制御信号Cs1に基づ
いて選択して出力する選択スイッチ809b1とを有し
ている。
【0098】ここで、上記タイミング基準信号808b
1は、第1のデータ出力部1011にて各フレームのビ
デオデータを出力するタイミングを定める同期信号であ
る。上記コントローラ801b1の受信処理は、伝送路
700aからの伝送データを受信しこれに含まれる同期
情報Isを上記基準信号発生器802b1に出力する処
理である。また、コントローラ801b1の送信処理
は、上記第1のデータ出力部1011からのビデオデー
タ805を伝送データTdの一部(等時性データ)とし
て伝送路700bに出力する出力処理と、伝送路700
aからの伝送データをそのまま伝送路700bに転送す
る転送処理とを含み、上記選択スイッチ809b1を、
その制御信号Cs1により上記出力処理と転送処理とが
切り替えられるよう制御するものである。さらに、コン
トローラ801b1の制御処理は、上記第1のデータ出
力部1011を制御するコマンドなどの非同期データ8
03b1を該データ出力部1011との間で送受信する
処理である。
【0099】上記選択スイッチ809b1は、伝送路7
00aに接続された第1の入力端子T1a(A側)と、
コントローラ801b1からの出力データOd1が入力
される第2の入力端子T1b(B側)と、伝送路700
bに接続された出力端子T2とを有し、コントローラ8
01b1からの制御信号Cs1により、上記出力端子T
2が、第1及び第2の入力端子T1a及びT1bの一方
に接続されるものである。
【0100】なお、この実施の形態2のデータ伝送シス
テム20は、シンク装置701がデータ伝送システム2
0の同期情報を発生するものであるが、上記第1のソー
ス装置702がデータ伝送システム20の同期情報を出
力する場合には、上記コントローラ801b1では、送
信処理として、出力処理及び転送処理の他に、上記第1
のデータ出力部1011から動作タイミングを示す同期
情報807b1を伝送データTdの一部として伝送路7
00bに送信する処理も行われる。上記動作タイミング
を示す同期情報807b1は、具体的には、第1のデー
タ出力部1011が各フレームのビデオデータをソース
装置702に出力するタイミングを示すものである。
【0101】図8(c)は第2のソース装置703の具体
的な構成を示す図である。このソース装置703は、伝
送路700bから伝送データTdを受信する処理、およ
び伝送路700cへ伝送データTdを送信する処理、及
びシステム外部の第2のデータ出力部(カメラ)101
2を制御する処理を行うコントローラ801b2と、受
信された伝送データTdに含まれる同期情報Isに基づ
いてタイミング基準信号808b2を発生する基準信号
発生器802b2と、伝送路700bからの伝送データ
Td及びコントローラ801b2からの出力データOb
2の一方を、コントローラからの制御信号Cs2に基づ
いて選択して出力する選択スイッチ809b2とを有し
ている。
【0102】ここで、上記タイミング基準信号808b
2は、第2のデータ出力部1012にて各フレームのビ
デオデータを出力するタイミングを定める同期信号であ
る。上記コントローラ801b2の受信処理は、伝送路
700bからの伝送データを受信しこれに含まれる同期
情報Isを上記基準信号発生器802b2に出力する処
理である。また、コントローラ801b2の送信処理
は、上記第2のデータ出力部1012からのビデオデー
タ806を伝送データTdの一部(等時性データ)とし
て伝送路700cに出力する出力処理と、伝送路700
bからの伝送データをそのまま伝送路700cに転送す
る転送処理とを含み、上記選択スイッチ809b2を、
その制御信号Cs2により上記出力処理と転送処理とが
切り替えられるよう制御するものである。さらに、コン
トローラ801b2の制御処理は、上記第2のデータ出
力部1012を制御するコマンドなどの非同期データ8
03b2を該データ出力部1012との間で送受信する
処理である。
【0103】上記選択スイッチ809b2は、伝送路7
00bに接続された第1の入力端子T1a(A側)と、
コントローラ801b2からの出力データOd2が入力
される第2の入力端子T1b(B側)と、伝送路700
cに接続された出力端子T2とを有し、コントローラ8
01b2からの制御信号Cs2により、上記出力端子T
2が、第1及び第2の入力端子T1a及びT1bの一方
に接続されるものである。
【0104】なお、この実施の形態2のデータ伝送シス
テム20は、シンク装置701がデータ伝送システム2
0の同期情報を発生するものであるが、上記第2のソー
ス装置703がデータ伝送システム20の同期情報を出
力する場合には、上記コントローラ801b2では、送
信処理として、出力処理及び転送処理の他に、上記第2
のデータ出力部1012から動作タイミングを示す同期
情報807b2を伝送データTdの一部として伝送路7
00cに送信する処理も行われる。上記動作タイミング
を示す同期情報807b2は、具体的には、第2のデー
タ出力部1012が各フレームのビデオデータをソース
装置703に出力するタイミングを示すものである。
【0105】図9は、伝送路700a〜700c上に送
出される伝送データのデータ構造(伝送フレームフォー
マット)を示す図である。データ伝送の繰り返し単位で
ある伝送フレーム903では、送受信指定パケットと、
これに続くデータパケットとが1組となって、所定組の
送受信指定パケットとデータパケットとが伝送される。
ここで、送受信指定パケットは、直後のデータパケット
を送信する装置(送信元装置)とこれを受信する装置
(送信先装置)とを指定する情報が格納されているパケ
ットである。また、データパケットは、各装置から出力
される、その直前の送受信指定パケットの格納情報によ
り指定される装置間で送受信されるデータが格納されて
いるパケットである。なお、送受信指定パケット901
a1〜901akは、この伝送フレーム903における
第1番目〜第k番目の送受信指定パケットであり、デー
タパケット902a1〜902akは、この伝送フレー
ム903における第1番目〜第k番目のデータパケット
である。
【0106】また、各送受信指定パケット及びデータパ
ケットは、上記装置701〜703のうちの一つの装置
から送出されたものであり、1つのフレームに対応する
期間(フレーム期間)には、送受信指定パケット及びデ
ータパケットが一定時間Tc毎に伝送される。なお、送
受信指定パケットは、フレーム期間における、等時性デ
ータが出力されない時間帯にも、送信元装置と送信先装
置を指定しないNULL情報を格納したパケットとして
一定の時間間隔毎で伝送路上に送出される。つまり、送
受信指定パケットは、各フレーム期間には、常に途切れ
ることなく一定の時間間隔毎に伝送路上に送出される。
そして、各伝送フレームの期間には、送受信指定パケッ
トとデータパケットとが1組として所定数組伝送され、
さらにこのようなデータ伝送の単位である伝送フレーム
が繰り返し伝送される。
【0107】次に動作について説明する。なお、以下の
説明では、本実施の形態2によるデータ伝送システム2
0では、シンク装置701が送受信指定パケットを一定
時間毎に送出するものとする。また、送受信指定パケッ
ト901a1は、データパケット902a1の送信装置
として第1のソース装置702(ID:#2)を指定
し、データパケット902a1の受信装置としてシンク
装置701(ID:#1)を指定するものとする。ま
た、送受信指定パケット901a2は、データパケット
902a2の送信装置として第2のソース装置703
(ID:#3)を指定し、データパケット902a2の
受信装置としてシンク装置701(ID:#1)を指定
するものとする。また、送受信指定パケット901a3
は、ソース装置とシンク装置を指定しないNULLデー
タを格納したパケットとする。
【0108】また、この実施の形態2のデータ伝送シス
テム20のデータ伝送動作は、第1,第2のデータ出力
部(カメラ)からのビデオデータを、対応する2つのソ
ース装置702,703から1つのシンク装置701に
伝送し、該シンク装置にて受信された2つのビデオデー
タをシステム外部の映像合成装置1020に出力する動
作とする。
【0109】以下この実施の形態2のデータ伝送システ
ム20の基本的な動作について説明する。なお、このデ
ータ伝送システム20では、各装置701〜703の選
択スイッチ809a,809b1,809b2は、通
常、出力端子T2が第1の入力端子Ta1(A側)に接
続されたデータ転送状態となっている。このデータ転送
状態にて、まずシンク装置701では、選択スイッチ8
09aはコントローラ801aからの制御信号Cs0に
より、伝送路700aがコントローラ801aの出力側
(B側)に接続されるよう制御される。そして、コント
ローラ801aから上記選択スイッチ809aを介して
送受信指定パケット901a1が伝送路700aへ送出
される。このとき、ソース装置702及び703の選択
スイッチ809b1及び809b2では、その出力端子
T2が第1の入力端子(A側)Ta1に接続されている
ので、ソース装置702,703では、送受信指定パケ
ット901a1を転送する処理と、コントローラ801
b1,801b2にて送受信指定パケット901a1を
受信する処理とが行われる。
【0110】具体的には、第1のソース装置702で
は、シンク装置701からの送受信指定パケット901
a1は伝送路700aを介してコントローラ801b1
に入力され、同時に該送受信指定パケット901a1は
伝送路700bを介して第3のソース装置703へ転送
される。また、第2のソース装置703では、ソース装
置702からの送受信指定パケット901a1は、伝送
路700bを介してコントローラ801b2に入力さ
れ、同時に送受信指定パケット901a1は伝送路70
0cを介してシンク装置701へ転送される。
【0111】このように、シンク装置701から出力さ
れた送受信指定パケット901a1は、伝送路700
a,第1のソース装置702,伝送路700b,第2の
ソース装置703,及び伝送路700cを介して再びシ
ンク装置701に戻る。このとき、シンク装置701の
選択スイッチ809aでは、出力端子T2が第2の入力
端子T1b(B側)に接続されているので、送受信指定
パケット901a1は再びソース装置702へ転送され
ることなく、シンク装置701のコントローラ801a
にて破棄される。シンク装置701の選択スイッチ80
9aでは、送受信指定パケット901a1の破棄後、出
力端子T2が第1の入力端子T1a(A側)に接続され
る。
【0112】また、上記のように各装置、つまりシンク
装置701,ソース装置702,703に送受信指定パ
ケット901a1が入力されると、各装置のコントロー
ラでは、入力された送受信指定パケット901a1の解
析が行われ、その後該解析結果に応じた動作が行われ
る。
【0113】以下、主として上記コントローラの動作に
ついて具体的に説明する。ここでは、シンク装置701
より送出される送受信指定パケット901a1は、デー
タの供給源として第1のソース装置702を指定し、か
つデータの供給先としてシンク装置701を指定する情
報を含むものである。また、シンク装置701より送出
される送受信指定パケット901a2は、データの供給
源としてソース装置703を指定し、データの供給先と
してシンク装置701を指定する情報を含むものであ
る。シンク装置701より送出される送受信指定パケッ
ト901a3は、ソース装置とシンク装置を指定しない
NULL情報を含むものである
【0114】(第1の送受信指定パケット901a1の
送信サイクルの動作)まず、シンク装置701から第1
の送受信指定パケット901a1が送信されてから、該
パケットがシンク装置701に戻るまでの動作について
説明する。
【0115】シンク装置701では、コントローラ80
1aからの制御信号Cs0により、選択スイッチ809
aにおける接続状態が切り替えられる。つまり、選択ス
イッチ809aでは、第1の入力端子T1a(A側)が
出力端子T2に接続された通常接続状態が、第2の入力
端子T1b(B側)が出力端子T2に接続されたデータ
出力状態に切り替えられる。コントローラ801aにて
生成された送受信指定パケット901a1が該選択スイ
ッチ809aを介して伝送路700aに出力される。
【0116】第1のソース装置702に送受信指定パケ
ット901a1が受信されると、第1のソース装置70
2では、コントローラ801b1にて該送受信指定パケ
ット901a1が解析されるとともに、該送受信指定パ
ケット901a1は選択スイッチ809b1を介して伝
送路700bに送出される。
【0117】その後、送受信指定パケット901a1の
解析結果に応じて、選択スイッチ809b1の接続状態
がコントローラ801b1からの制御信号Cs1により
切り替えられる。ここでは、該送受信指定パケット90
1a1はデータ供給源として第1のソース装置702を
指定する情報を含んでいるので、選択スイッチ809b
1では、コントローラ801b1の出力データOd1が
伝送路700bに出力されるよう、第1の入力端子T1
a(A側)と出力端子T2とが接続された通常接続状態
が、第2の入力端子T1b(B側)と出力端子T2とが
接続されたデータ出力状態にコントローラ801b1か
らの制御信号Cs1により切り替えられる。そして、シ
ステム外部の第1のデータ出力部1011からのビデオ
データを格納したデータパケット902a1が、コント
ローラ801b1から選択スイッチ809b1を介して
伝送路700bに出力される。
【0118】上記第1のソース装置702から送出され
た該送受信指定パケット901a1が第2のソース装置
703に入力されると、第2のソース装置703では、
コントローラ801b2にて該送受信指定パケット90
1a1の解析が行われるとともに、該送受信指定パケッ
ト901a1は選択スイッチ809b2を介して伝送路
700cに送出される。ここでは、該送受信指定パケッ
ト901a1はデータ供給源として第2のソース装置7
03を指定する情報を含んでいないので、選択スイッチ
809b2では、コントローラ801b2からの制御信
号Cs2により、第1の入力端子T1a(A側)が出力
端子T2に接続された通常接続状態が維持される。ま
た、上記該送受信指定パケット901a1につづくデー
タパケット902a1は上記選択スイッチ809b2を
介して伝送路700cに転送される。
【0119】上記送受信指定パケット901a1が伝送
路700cを介してシンク装置701に入力されると、
シンク装置701では、コントローラ801aにて該送
受信指定パケット901a1の解析が行われる。このと
き、選択スイッチ809aでは、第2の入力端子T1b
(B側)が出力端子T2に接続されたデータ出力状態と
なっているので、伝送路700cからの送受信指定パケ
ット901a1は伝送路700aに出力されることはな
く、破棄されることとなる。その後、シンク装置701
の選択スイッチ809aでは、コントローラ801aか
らの制御信号Cs0により、データ出力状態から通常接
続状態に切り替えられる。
【0120】送受信指定パケット901a1に続くデー
タパケット902a1がシンク装置701に入力される
と、コントローラ801aでは、送受信指定パケット9
01a1の解析結果に応じた処理が行われる。つまり、
該送受信指定パケット901a1はデータ供給先として
シンク装置701を指定する情報を含んでいるので、コ
ントローラ801aでは、送受信指定パケット901a
1に続くデータパケット902a1に格納されている等
時性データ(第1のデータ出力部1011からのビデオ
データ)が抽出されて保持される。このとき、選択スイ
ッチ809aは、第1の入力端子T1a(A側)が出力
端子T2に接続された通常接続状態となっているので、
伝送路700cからのデータパケット902a1は選択
スイッチ809aを介して伝送路700aに出力され
る。
【0121】(第2の送受信指定パケット901a2の
送信サイクルの動作)次に、シンク装置701からの第
2の送受信指定パケット901a2の送信から、該パケ
ットのシンク装置701での受信までの動作について説
明する。
【0122】上記第1のデータパケット902a1が送
信された後、シンク装置701のコントローラ801a
では送受信指定パケット901a2が生成され、選択ス
イッチ809aではコントローラ801aからの制御信
号Cs0により、接続状態が、第2の入力端子T1b
(B側)が出力端子T2に接続されたデータ出力状態に
切り替えられる。そして、該送受信指定パケット901
a2が該選択スイッチ809aを介して伝送路700a
に出力される。
【0123】上記シンク装置701から送出された第1
のデータパケット902a1が第1のソース装置702
に入力されると、該データパケット902a1は破棄さ
れることとなる。つまり、このとき、選択スイッチ80
9b1では、第2の入力端子T1b(B側)が出力端子
T2に接続されたデータ出力状態となっているので、伝
送路700aからのデータパケット902a1は伝送路
700bに出力されることはない。その後、選択スイッ
チ809b1では、制御信号Cs1により接続状態が通
常接続状態に切り替えられる。
【0124】上記第1のデータパケット902a1に続
いて、上記シンク装置701から送出された第2の送受
信指定パケット901a2が第1のソース装置702に
入力されると、第1のソース装置702では、コントロ
ーラ801b2にて該送受信指定パケット901a2の
解析が行われる。また、上記送受信指定パケット901
a2はデータ供給源として第1のソース装置702を指
定する情報を含んでいないので、選択スイッチ809b
1では、コントローラ801b1からの制御信号Cs1
により、第1の入力端子T1aが出力端子T2に接続さ
れた通常接続状態が維持される。また、上記該送受信指
定パケット901a2は上記選択スイッチ809b1を
介して伝送路700bに送出される。
【0125】第2のソース装置703に第2の送受信指
定パケット901a2が受信されると、第2のソース装
置703では、コントローラ801b2にて該送受信指
定パケット901a2が解析されるとともに、該送受信
指定パケット901a2は選択スイッチ809b2を介
して伝送路700cに送出される。
【0126】その後、送受信指定パケット901a2の
解析結果に応じて選択スイッチ809b2がコントロー
ラ801b2からの制御信号Cs2により切り替え制御
される。ここでは、該送受信指定パケット901a2は
データ供給源として第2のソース装置703を指定する
情報を含んでいるので、選択スイッチ809b2では接
続状態がコントローラ801b2からの制御信号Cs2
により、コントローラ801b2の出力データOd2が
伝送路700cに出力されるデータ出力状態に切り替え
られる。そして、システム外部の第2のデータ出力部1
012からのビデオデータを格納した第2のデータパケ
ット902a2がコントローラ801b2から選択スイ
ッチ809b2を介して伝送路700cに出力される。
【0127】上記第2の送受信指定パケット901a2
が伝送路700cを介してシンク装置701に入力され
ると、シンク装置701では、コントローラ801aに
て該送受信指定パケット901a2の解析が行われる。
このとき、選択スイッチ809aでは、第2の入力端子
T1b(B側)が出力端子T2に接続されているので、
伝送路700cからの第2の送受信指定パケット901
a2は伝送路700aに出力されることはなく、破棄さ
れることとなる。その後、シンク装置701の選択スイ
ッチ809aでは、コントローラ801aからの制御信
号Cs0により、データ出力状態から通常接続状態に切
り替えられる。
【0128】第2の送受信指定パケット901a2に続
く第2のデータパケット902a2がシンク装置701
に入力されると、コントローラ801aでは、送受信指
定パケット901a2の解析結果に応じた処理が行われ
る。つまり、該送受信指定パケット901a2はデータ
供給先としてシンク装置701を指定する情報を含んで
いるので、コントローラ801aでは、第2の送受信指
定パケット901a2に続く第2のデータパケット90
2a2に格納されている等時性データ(第2のデータ出
力部1012からのビデオデータ)が抽出されて保持さ
れる。このとき、選択スイッチ809aは、第1の入力
端子T1a(A側)が出力端子T2に接続された通常接
続状態となっているので、伝送路700cからの第2の
データパケット902a2は選択スイッチ809aを介
して伝送路700aに出力される。
【0129】(第3の送受信指定パケット901a3の
送信サイクルの動作)次に、シンク装置701からの第
3の送受信指定パケット901a3の送信から、該パケ
ットのシンク装置701での受信までの動作について説
明する。
【0130】上記第2のデータパケット902a2が送
信された後、シンク装置701のコントローラ801a
では、第3の送受信指定パケット901a3が生成さ
れ、選択スイッチ809aではコントローラ801aか
らの制御信号Cs0により、接続状態がデータ出力状態
に切り替えられる。そして、第3の送受信指定パケット
901a3が該選択スイッチ809aを介して伝送路7
00aに出力される。
【0131】上記シンク装置701から送出された第2
のデータパケット902a2が第1のソース装置702
に入力されると、該データパケット902a2は第2の
ソース装置703に転送される。つまり、このとき、選
択スイッチ809b1では、第1の入力端子T1a(A
側)が出力端子T2に接続された通常接続状態となって
いるので、伝送路700aからのデータパケット902
a2は伝送路700bに出力される。
【0132】上記第2のデータパケット902a2に続
いて、上記シンク装置701から送出された第3の送受
信指定パケット901a3が第1のソース装置702に
入力されると、第1のソース装置702では、コントロ
ーラ801b2にて該送受信指定パケット901a3の
解析が行われる。この解析の結果、上記送受信指定パケ
ット901a3はデータ供給源として第1のソース装置
702を指定する情報を含んでいないので、選択スイッ
チ809b1では、第1の入力端子T1aが出力端子T
2に接続された通常接続状態が維持される。このため、
上記該送受信指定パケット901a3は上記選択スイッ
チ809b1を介して伝送路700bに送出される。
【0133】上記第1のソース装置702から送出され
た第2のデータパケット902a2が第2のソース装置
703に入力されると、該データパケット902a2は
破棄されることとなる。つまり、このとき、選択スイッ
チ809b2では、第2の入力端子T1b(B側)が出
力端子T2に接続されたデータ出力状態となっているの
で、伝送路700bからのデータパケット902a2は
伝送路700cに出力されることはない。その後、選択
スイッチ809b2では、制御信号Cs2により接続状
態が通常接続状態に切り替えられる。
【0134】上記第2のデータパケット902a2に続
いて、上記シンク装置701から送出された第3の送受
信指定パケット901a3が第2のソース装置703に
入力されると、第2のソース装置703では、コントロ
ーラ801b2にて該送受信指定パケット901a3の
解析が行われる。この解析の結果、上記第3の送受信指
定パケット901a3はデータ供給源として第2のソー
ス装置703を指定する情報を含んでいないので、選択
スイッチ809b2では、コントローラ801b2から
の制御信号Cs2により、第1の入力端子T1aが出力
端子T2に接続された通常接続状態が維持される。ま
た、上記第3の送受信指定パケット901a3は上記選
択スイッチ809b2を介して伝送路700cに送出さ
れる。
【0135】上記第3の送受信指定パケット901a3
が伝送路700cを介してシンク装置701に入力され
ると、シンク装置701では、コントローラ801aに
て該送受信指定パケット901a3の解析が行われる。
このとき、選択スイッチ809aは、第2の入力端子T
1b(B側)が出力端子T2に接続されたデータ出力状
態となっているので、伝送路700cからの第3の送受
信指定パケット901a3は伝送路700aに出力され
ることはなく、破棄されることとなる。その後、シンク
装置701の選択スイッチ809aでは、コントローラ
801aからの制御信号Cs0により、データ出力状態
から通常接続状態に切り替えられる。
【0136】その後は、シンク装置701では、第3の
送受信指定パケット901a3と同様、NULL情報を
格納した送受信指定パケット901a4〜901anの
送信及びその受信を、1フレーム期間が経過するまで行
うこととなる。これらの送受信指定パケット901a4
〜901anは、データ供給源及びデータ供給先を指定
する情報を含まないので、いずれのソース装置において
も、送受信指定パケット901a4〜901anに対応
するデータパケットの生成は行われず、送受信指定パケ
ット901a4〜901anの転送のみが行われる。
【0137】そして、この実施の形態2のデータ伝送シ
ステム20では、送受信指定パケット及びデータパケッ
トの伝送処理が伝送フレーム毎に繰り返し行われる。こ
れにより、送受信指定パケットの指定する装置間でデー
タ伝送が行われる。この場合、第1のデータ出力部10
11からのビデオデータ805及び第2のデータ出力部
1012からのビデオデータ806が、フレーム単位で
各ソース装置702,703からシンク装置701に伝
送されることとなる。
【0138】なお、上記送受信指定パケットの送信間隔
は一定時間であるので、データパケットのサイズは有限
のものとなる。従って、1つのソース装置からこれに対
応するシンク装置に1つの伝送フレーム期間に伝送され
るべきデータのサイズ、例えば第1のソース装置からシ
ンク装置へ送信される、1フレームのビデオデータのデ
ータサイズが、データパケット902に格納可能なデー
タサイズよりも大きい場合には、このデータ伝送システ
ム20では、ビデオデータのような実時間性の高い等時
性データを良好に伝送することが困難となる。
【0139】そこで、データサイズの大きい等時性デー
タの伝送を行う場合には、同一のソース装置と同一のシ
ンク装置を指定した送受信指定パケットを、1つの伝送
フレーム期間内に複数発生するという方法が考えられ
る。この方法では、1つの伝送フレーム期間内にて、デ
ータサイズの大きい等時性データを複数のデータパケッ
トに分散して伝送することができ、これにより1フレー
ム期間内にレートのより高い等時性データの伝送を行う
ことが可能となる。
【0140】そして、この実施の形態2のデータ伝送シ
ステム20では、上述した送受信指定パケット及びデー
タパケットによるデータ伝送動作を行う際に、データパ
ケットにより伝送される等時性データに対応する固有の
同期情報(基準信号情報)が、データ供給源としてソー
ス装置を指定しデータ供給先としてシンク装置を指定す
る情報(伝送データ指定情報)とともに送受信指定パケ
ットに格納されて伝送される。
【0141】以下、上記第1の送受信指定パケットに、
上記伝送データ指定情報とともに同期情報を格納して伝
送するデータ伝送動作について説明する。図10は、本
実施の形態2のデータ伝送システム20における伝送路
上を伝搬する伝送データ(図(a)),及び第1,第2の
ソース装置にて再生された基準信号(図(b),図(c))を
示している。伝送データTdの所定の伝送フレーム期間
には、一定の時間間隔で、送受信指定パケット1001
a1〜1001a3が送信されている。また、該送受信
指定パケット1001a1に続いて対応するデータパケ
ット1002a1が送信され、上記送受信指定パケット
1001a2に続いて対応するデータパケット1002
a2が送信されている。
【0142】ここで、送受信指定パケット1001a1
は、このパケット1001a1に対応するデータパケッ
ト1002a1に格納されているデータの供給源として
第1のソース装置702を示し、かつその供給先として
シンク装置701を示す伝送データ指定情報とともに、
等時性データ固有の同期情報(基準信号情報)を含む特
殊送受信指定パケットである。また、送受信指定パケッ
ト1001a2は、このパケット1001a2に対応す
るデータパケット1002a2に格納されているデータ
の供給源として第2のソース装置703を示し、かつそ
の供給先としてシンク装置701を示す伝送データ指定
情報を含むものである。また、送受信指定パケット10
01a3は、NULL情報を含むものであり、これに対
応するデータパケットはない。
【0143】また、上記特殊送受信指定パケットに含ま
れる等時性データの固有の同期情報は、ソース装置70
2の基準信号発生器802b1にて基準信号808b1
(図10(b))として再生され、また、上記同期情報は
ソース装置703の基準信号発生器802b2にて基準
信号808b2(図10(c))として再生される。
【0144】図11は、このデータ伝送システム20に
おける各装置の動作を説明するための図である。図11
(a)は、ソース装置702の基準信号発生器802b1
から出力される基準信号808b1を示し、図11(b)
は、第1のデータ出力部1011からソース装置702
のコントローラ801b1に入力されるビデオデータ8
05を示している。図11(c)は、ソース装置703の
基準信号発生器802b2から出力される基準信号80
8b2を示し、図11(d)は、第2のデータ出力部10
12からソース装置703のコントローラ801b2に
入力されるビデオデータ806を示している。さらに、
図11(e)はデータ伝送システム20における伝送路上
の伝送データTdを示し、図11(f),(g)は、シンク装
置701のコントローラ801aから映像合成装置10
20に出力されるビデオデータ804a1,804a2
(つまり第1,第2のデータ出力部から出力されたビデ
オデータ805,806)を示している。なお、図11
(a)及び図11(c)に示す同期信号はそれぞれ、図10
(b)及び図10(c)に示す同期信号と同一のものである。
【0145】まず、シンク装置701にシステム外部の
映像合成装置1020から同期情報807aが入力され
る。この同期情報は、映像合成装置1020にて2つの
ビデオデータ,つまり第1及び第2のデータ出力部10
11及び1012からのビデオデータを合成する処理の
基準となるタイミング信号を表すものである。例えば、
上記同期情報としては、映像フレームの先頭を示すフレ
ーム同期信号が用いられる。
【0146】なお、上記同期情報はフレーム同期信号に
限らず、該フレーム同期信号を再生できる情報であれば
よい。例えば、上記同期情報は、上記フレーム同期信号
の周波数を示す周波数情報と、フレーム同期信号の位相
を示す位相情報とを含むものであってもよい。ここで、
上記周波数情報は、フレーム同期信号がシステムの動作
クロックをX分周(Xは正の整数)したものであること
を示す情報、あるいはフレーム同期信号の周期を示す情
報などである。また、上記位相情報は、上記フレーム同
期信号の立ち上がりエッジや立ち下がりエッジのタイミ
ングを示す情報、立ち上がりエッジあるいは立ち下がり
エッジに対する位相を示す時間情報等である。また、上
記システムの動作クロックとしては、データ伝送システ
ム20におけるシンク装置701やソース装置802,
803、あるいはシステム外部の映像合成装置1020
や第1,第2のデータ出力部(カメラ)1011,10
12のいずれかの動作クロックが用いられる。
【0147】上記シンク装置701にシステム外部の映
像合成装置1020からの同期情報807aが入力され
ると、コントローラ801aでは、上記同期情報を所定
の伝送フレームの特殊送受信指定パケット100a1に
多重して伝送路700aへ送出する送信処理が行われ
る。なお、上記同期情報を特殊送受信指定パケット10
01a1に多重する最も簡単は方法は、送受信指定パケ
ット1001a1をフレーム同期信号に同期させて多重
する方法である。つまり、所定数の伝送フレーム毎に1
つの特殊送受信指定パケットを、フレーム同期信号の立
ちあがりあるいは立ち下がりタイミングで多重する。こ
れにより、伝送データの受信側では、伝送フレームの特
殊送受信指定パケットを受信したタイミングが、フレー
ムの処理を開始するタイミングであることが分る。この
場合、特殊送受信指定パケット1001a1と通常の送
受信指定パケット1001a2は各装置で区別される必
要があり、特殊送受信指定パケット1001a1には、
これを通常の送受信指定パケット1001a2と区別す
るための識別ビットが含まれる。このように伝送フレー
ムに特殊送受信指定パケット1001a1を多重するこ
とにより、特殊送受信指定パケット1001a1に、フ
レーム同期信号を再生するための周波数情報や位相情報
を特に含める必要はない。
【0148】第1のソース装置702では、シンク装置
701より送出された特殊送受信指定パケット1001
a1が伝送路700aを介して受信されると、コントロ
ーラ801b1では、受信した特殊送受信指定パケット
1001a1に含まれる同期情報が基準信号発生器80
2b1へ出力する処理が行われる。すると、基準信号発
生器802b1では、シンク装置701のコントローラ
801aからの同期情報に基づいて、ビデオデータを処
理する際のタイミング基準信号808b1(図10
(b))であるフレーム同期信号が再生される。
【0149】なお、特殊送受信指定パケット1001a
1の出力されるタイミングがフレーム同期信号の立ち上
がりあるいは立下りタイミングそのものである場合、ソ
ース装置702では、シンク装置701からの特殊送受
信指定パケット1001a1を少なくとも一回受信すれ
ば、伝送フレームの先頭を受信したタイミングと、特殊
送受信指定パケット1001a1を受信したタイミング
とから、伝送フレームの先頭に対するフレーム同期信号
の位相を判別することができる。従って、特殊送受信指
定パケット1001a1を含む伝送フレーム以降の伝送
フレームに対しては、各伝送フレームの先頭が受信され
たタイミングに基づいて、フレーム同期信号を発生する
ことができる。
【0150】そして、ソース装置702の基準信号発生
器802b1にて発生されたタイミング基準信号808
b1(図11(a))は、システム外部の第1のデータ出
力部1011に出力される。すると、第1のデータ出力
部(カメラ)1011では、撮像処理が該ソース装置7
02からのタイミング基準信号808b1に同期して行
われ、撮像処理により得られたビデオデータ805がソ
ース装置702に出力される(図11(b))。
【0151】すると、ソース装置702のコントローラ
801b1では、上記データ出力部1011からのビデ
オデータ805が保持される。その後、コントローラ8
01b1では、該ビデオデータ805を等時性データと
してデータパケット1102a1(図10(a)ではデー
タパケット1002a1)に格納し、該データパケット
1102a1を、受信した特殊送受信指定パケット11
01a1(図10(a)では特殊送受信指定パケット10
01a1)に続くよう、伝送路700bに送信する送信
処理が行われる(図11(e))。
【0152】第2のソース装置703では、シンク装置
701より送出された特殊送受信指定パケット1001
a1が伝送路700bを介して受信されると、コントロ
ーラ801b2では、受信した特殊送受信指定パケット
1001a1に含まれる同期情報が基準信号発生器80
2b2へ出力する処理が行われる。すると、基準信号発
生器802b2では、シンク装置701のコントローラ
801aからの同期情報に基づいて、ビデオデータを処
理する際のタイミング基準信号808b2(図10
(c))であるフレーム同期信号が再生される。
【0153】そして、ソース装置703の基準信号発生
器802b2にて発生されたタイミング基準信号808
b2(図11(c))は、システム外部の第2のデータ出
力部1012に出力される。すると、第2のデータ出力
部(カメラ)1012では、撮像処理が該ソース装置7
03からのタイミング基準信号808b2に同期して行
われ、撮像処理により得られたビデオデータ806がソ
ース装置703に出力される(図11(d))。
【0154】すると、ソース装置703のコントローラ
801b2では、上記データ出力部1012からのビデ
オデータ806が保持される。ただし、上記特殊送受信
指定パケット1001a1は、データの供給源として第
2のソース装置703を指定する情報を含んでいないの
で、上記特殊送受信指定パケット1001a1がソース
装置703にて受信された時点では、コントローラ80
1b2に保持されているビデオデータ806をデータパ
ケットに格納して出力する処理は行われない。そして、
上記特殊送受信指定パケット1001a1の受信後、デ
ータの供給源として第2のソース装置703を指定する
情報を含む送受信指定パケット1002a2を受信した
とき、コントローラ801b2に保持されているビデオ
データ806をデータパケット1102a2(図10
(a)ではデータパケット1002a2)に格納し、デー
タパケット1102a2を、送受信指定パケット110
1a2(図10(a)では送受信指定パケット1001a
2)に続けて出力する処理が行われる(図11(e))。
【0155】そして、シンク装置701では、特殊送受
信指定パケット1001a1に続いてデータパケット1
002a1が受信され、送受信指定パケット1001a
2に続いてデータパケット1002a2が受信される
と、コントローラ801aでは、受信したデータパケッ
ト1002a1,1002a2に含まれる等時性データ
をコピーし、コピーした等時性データ804a1(図1
1(f)),804a2(図11(g))をソース装置70
2,703からのビデオデータ805,806として映
像合成装置1020に出力する処理が行われる。
【0156】この2種類のビデオデータは、フレーム同
期が確立された状態で、第1,第2のデータ出力部から
第1,第2のソース装置702,703に入力されたも
のであるので、シンク装置701から映像合成装置10
20に出力される際にも、2種類のビデオデータのフレ
ーム同期は確立されたものとなっている。なお、上記デ
ータパケット1002a2が各ソース装置から送信され
た後には、送受信指定パケット1001a3などのNU
LL情報を格納した送受信指定パケットが複数シンク装
置701から送信されることとなるが、送受信指定パケ
ットは、データ送信情報を含むものでないので、各ソー
ス装置では送受信指定パケットに続けてデータパケット
を送信する処理は行われない。
【0157】このように本実施の形態2のデータ伝送シ
ステム20では、シンク装置701にて、映像合成装置
1020から供給される同期情報を特殊送受信指定パケ
ット1001a1に格納してソース装置に送信する送信
処理を行い、ソース装置702及び703にて、シンク
装置701より出力された同じ特殊送受信指定パケット
1001a1を受信し、受信した特殊送受信指定パケッ
ト1001a1に含まれる同期情報からタイミング基準
信号を再生するので、図11(a),(c)に示すように、ソ
ース装置702及び703の各基準信号発生器802b
1及び802b2からは、周期及び位相が一致したタイ
ミング基準信号808b1及び808b2が第1,第2
のデータ出力部に出力されることとなる。ただし、各装
置における受信及び転送によるデータ遅延や、伝送路に
おけるデータ遅延は無視するものとする。
【0158】また、本実施の形態2のデータ伝送システ
ム20では、上記タイミング基準信号としてフレーム同
期信号を第1,第2のソース装置702,703からシ
ステム外部の第1,第2のデータ出力部1011及び1
012に出力するので、第1,第2のデータ出力部10
11及び1012から各ソース装置702及び703に
入力される2つのビデオデータは、フレーム同期が確立
された状態となる。言いかえると、上記2つのビデオデ
ータは、同じタイミングでソース装置702,703の
各コントローラ801b1,801b2に入力され、同
じタイミングでソース装置702,703からシンク装
置701に出力されることとなる。
【0159】この結果、複数の等時性データを受信する
シンク装置では、第1,第2のデータ出力部からのビデ
オデータとして、フレーム同期の確立された複数の等時
性データを受信することができ、これによりシンク装置
701と映像合成装置との間で、2つのビデオデータの
対応するフレームの処理タイミングのずれを吸収する映
像データ用バッファを不要とすることができ、さらには
シンク装置701が等時性データとして複数の映像デー
タを受信してから、該映像データが映像合成装置に出力
されるまでの間のデータ遅延を回避することができる。
【0160】なお、本実施の形態2では、データ伝送シ
ステムとして、同期情報を特殊送受信指定パケット10
01a1に格納して伝送するものを示したが、データ伝
送システムは、同期情報を、データパケットに非同期デ
ータや等時性データとともに格納して伝送するものであ
ってもよい。また、本実施の形態2では、送受信指定パ
ケットとして、その直後のデータパケットを送信する装
置と、このデータパケットを受信する装置とを指定する
ものを示したが、予め各装置に送信チャンネルと受信チ
ャンネルを割り当ておき、送受信指定パケットを、デー
タパケットを送信する装置の送信チャンネル、及びデー
タパケットを受信する装置の受信チャンネルを指定する
ものとしてもよい。
【0161】また、本実施の形態2では、データ伝送シ
ステムとして、シンク装置701が、ソース装置70
2,703に対して同期情報を伝送するものについて説
明したが、上記データ伝送システム20は、上記2つの
ソース装置のうちの1つのソース装置が、同期情報をシ
ンク装置および他のソース装置に伝送するものであって
もよく、この場合も上記実施の形態2と同様の効果が得
られる。また、本実施の形態2では、データ伝送システ
ムとして、シンク装置701で発生した同期情報を、リ
ング状の伝送路を形成するシンク装置701及びソース
装置702,703の間で、一定の方向に順次転送する
ものを示したが、データ伝送システムは、シンク装置か
ら同期情報を各ソース装置へそれぞれ直接に送信するも
のであってもよく、この場合においても、上記実施の形
態2と同様の効果が得られる。
【0162】また、本実施の形態2では、データ伝送シ
ステムを構成するシンク装置及びソース装置が1つの同
期情報に基づいてデータ送信を行う場合について示した
が、上記データ伝送システムは、これを構成する複数の
データ伝送装置(つまり複数のシンク装置と複数のソー
ス装置)を複数のグループに分け、各グループに属する
データ伝送装置が、各グループ毎に別々の同期情報に基
づいてデータ伝送を行うものであってもよい。また、本
実施の形態2では、データ伝送システムとして、送受信
指定パケットが一定時間毎に送出されるものを示した
が、上記データ伝送システムは、送受信指定パケットが
任意の時間間隔で送出されるものとしてもよい。
【0163】さらに、本実施の形態2では、データ伝送
システムで用いるタイミング基準信号が、各映像フレー
ムの先頭を示す(つまり各映像フレームに対する信号処
理を開始するタイミングを示す)フレーム同期信号であ
る場合について説明したが、上記タイミング基準信号
は、各映像フレームに対する信号処理を、映像フレーム
を区分するブロック毎に行う場合の各ブロックに対する
信号処理のタイミングを示す信号(ブロック同期信号)
であってもよい。
【0164】また、上記タイミング基準信号は、オーデ
ィオ信号の左チャンネル及び右チャンネルのそれぞれに
対する信号処理のタイミングを示す信号(チャンネル同
期信号)であってもよい。オーディオ信号の左チャンネ
ル及び右チャンネルのそれぞれに対する信号処理は、オ
ーディオ信号の処理単位(オーディオフレーム)毎に行
われるので、上記チャンネル同期信号により、左チャン
ネル及び右チャンネルのそれぞれに対する信号処理を、
オーディオフレーム毎に同期させることができる。
【0165】また、本実施の形態2では、各ソース装置
にはシステム外部のデータ出力部としてカメラが接続さ
れ、シンク装置にはシステム外部の装置として映像合成
装置が接続されている場合について説明したが、ソース
装置に接続されるシステム外部のデータ出力部はVTR
等の映像送出機器であり、シンク装置に接続されるシス
テム外部の装置がモニタやナビゲーションシステム等の
表示機器、または映像記録機器であってもよい。
【0166】例えば、ソース装置に接続されるシステム
外部のデータ出力部をカメラ、シンク装置に接続される
システム外部の装置を表示機器とすることにより、車載
の実映像によるナビゲーションシステムを実現可能であ
る。また、ソース装置に接続されるシステム外部のデー
タ出力部をカメラ、シンク装置に接続されるシステム外
部の装置を映像記録機器とすることにより、監視カメラ
システムや、車載のドライブレコーダ(事故や盗難発生
時の映像を記録する装置)を実現可能である。
【0167】また、本実施の形態2では、データ伝送シ
ステムにおける伝送路を構成する部材として具体的なも
のは特に示していないが、この伝送路は、光ファイバを
用いてもよい。また、本実施の形態2では、データ伝送
システムにて等時性データとして伝送路上を伝搬するビ
デオデータは、非圧縮データであっても、MPEG(Mo
ving Picture Experts Group)に対応する圧縮方式等に
より圧縮されたデータであってもよい。
【0168】また、本実施の形態2では、データ伝送シ
ステムとして、データ伝送を行う複数の装置、つまりシ
ンク装置701,第1,第2のソース装置702,70
3が、リング状のデータ伝送経路により接続されたもの
を示したが、データ伝送システムにおける各装置を接続
する伝送経路の形態は、上記実施の形態2のものに限る
ものではない。
【0169】図12は、各装置の接続形態が上記実施の
形態2のものとは異なるデータ伝送システムの一例を示
す図である。このデータ伝送システム20aは、図12
に示すようにシンク装置1201,第1,第2のソース
装置1202,1203を、伝送路としてのデータバス
1200により接続したものである。この場合、各装置
から出力されたパケットは、所定の装置にて受信された
後に消滅するので、各装置1201〜1203は、送信
したパケットを破棄する必要がなく、上記実施の形態2
における各装置701〜703における選択スイッチを
削除したものとなる。
【0170】図13は、各装置の接続形態が上記実施の
形態2のものとは異なるデータ伝送システムの他の例を
示す図である。このデータ伝送システム20bは、図1
3に示すように、多入力多出力の信号分配器1310を
用いて、シンク装置1301,第1,第2のソース装置
1302,1303のデータ入力側伝送路とデータ出力
側伝送路とを分離し、各装置間をバス接続したものであ
る。
【0171】このデータ伝送システム20bでは、シン
ク装置1301,第1,第2のソース装置1302,1
303から出力された伝送データは、それぞれ伝送路1
301b,1302b,1303bを介して信号分配器
1310に伝送される。上記信号分配器1310に入力
された伝送データは、同時に伝送路1301a,130
2a,1303aを介して、シンク装置1301,第
1,第2のソース装置1302,1303に出力される
こととなる。
【0172】ここでは、上記シンク装置1301,第
1,第2のソース装置1302,1303は上記実施の
形態2のシンク装置701,第1,第2のソース装置7
02,703と同一の構成となっている。また、上記各
伝送路1301a〜1303a,1301b〜1303
bとしては、例えば光ファイバが用いられ、信号分配器
1310には例えば多入力多出力の光スターカプラが用
いられている。
【0173】このようなデータ伝送システム20bで
は、実施の形態2のデータ伝送システム20とは異な
り、伝送路の一部(例えば伝送路1301a)が断線し
た場合でも、シンク装置1301から第1,第2のソー
ス装置1302,1303へのデータ送信は可能であ
る。
【0174】図14は、各装置の接続形態が上記実施の
形態2のものとは異なるデータ伝送システムのその他の
例を示す図である。このデータ伝送システム20cは、
図14に示すように、多入力多出力の信号分配器131
0を用いて、第1,第2,第3のグループのデータ伝送
装置群のデータ入力側伝送路とデータ出力側伝送路とを
分離し、各グループ間をバス接続したものである。
【0175】ここで、第1のグループのデータ伝送装置
群は、例えばシンク装置1401,第1のソース装置1
404,第2のソース装置1406を含む。このデータ
伝送装置群では、上記分配器1310から伝送路140
1aを介してシンク装置1401に入力された伝送デー
タは、伝送路1401bを介して第1のソース装置14
04に出力される。第1のソース装置1404からの伝
送データは伝送路1401cを介して第2のソース装置
1406に伝送される。第2のソース装置1406から
出力された伝送データは伝送路1401dを介して上記
分配器1310へ伝送される。
【0176】また、第2のグループのデータ伝送装置群
は、例えば、第3のソース装置1402,第4のソース
装置1405を含む。このデータ伝送装置群では、上記
分配器1310から伝送路1402aを介して第3のソ
ース装置1402に入力された伝送データは、伝送路1
402bを介して第4のソース装置1405に出力され
る。第4のソース装置1405から出力された伝送デー
タは伝送路1402cを介して上記分配器1310へ伝
送される。
【0177】また、第3のグループのデータ伝送装置群
は、例えば、第5のソース装置1403を含む。このデ
ータ伝送装置群では、上記分配器1310から伝送路1
403aを介して第5のソース装置1403に入力され
た伝送データは、伝送路1403bを介して上記分配器
1310へ伝送される。
【0178】ここでは、上記シンク装置1401は上記
実施の形態2のシンク装置701と同一構成となってお
り、各ソース装置1402〜1405は実施の形態2の
ソース装置702あるいは703と同一の構成となって
いる。また、上記各伝送路1401a〜1401d,1
402a〜1402c,及び1403a,1403bと
しては、例えば光ファイバが用いられ、信号分配器13
10には例えば多入力多出力の光スターカプラが用いら
れている。
【0179】なお、このデータ伝送システム20cは、
1つのシンク装置1401と5つのソース装置1402
〜1406とを有するものであるが、図14に示すデー
タ伝送システムは、そのソース装置1402〜1406
のいずれかに代えてシンク装置を有するものであっても
よく、また、シンク装置の数及びソース装置の数は一定
の数に限られるものではなく、少なくとも1つのシンク
装置と2つのソース装置を含むものであればよい。
【0180】(実施の形態3)図15は実施の形態3に
よるデータ伝送システムを示す図である。この実施の形
態3のデータ伝送システム30は、システム外部のカメ
ラなどの第1のデータ出力部1011からオーディオデ
ータあるいはビデオデータのような実時間性の高いデー
タを受け、該データを等時性データDt1として送信す
る第1のソース装置1502と、システム外部のカメラ
などの第2のデータ出力部1012からオーディオデー
タあるいはビデオデータのような実時間性の高いデータ
を受け、該データを等時性データDt2として送信する
第2のソース装置1503とを有している。
【0181】このデータ伝送システム30は、上記各ソ
ース装置1502,1503から送信された等時性デー
タDt1,Dt2を受信し、システム外部の映像合成装
置1020に出力するシンク装置1501と、システム
外部のデータ処理部1030からデータを受け、該デー
タを送信するデータ伝送装置1504とを有している。
ここで、データ処理部1030はカメラや映像再生装置
(VTR)などのビデオデータを出力する装置、あるい
は映像合成装置や映像表示装置などのビデオデータが入
力される装置である。また、上記データ伝送装置150
4は、システム外部から入力されたビデオデータを送信
するソース装置、あるいはシステム内の伝送路からのビ
デオデータを受信してシステム外部に出力するシンク装
置である。
【0182】上記データ伝送システム30は、上記シン
ク装置1501と第1のソース装置1502との間でデ
ータを伝送する第1の伝送路1500aと、上記第1の
ソース装置1502と第2のソース装置1503の間で
データを伝送するための第2の伝送路1500bと、第
1のソース装置1502とデータ伝送装置1504との
間でデータを伝送するための第3の伝送路1500cと
を有している。
【0183】そして、このデータ伝送システム30で
は、上記シンク装置1501,第1,第2のソース装置
1502,1503,データ伝送装置1504,及び上
記第1〜第3の伝送路1500a〜1500cにより、
1つのツリー状のデータ伝送経路が形成されている。こ
の実施の形態3では、上記各装置1501〜1504に
は、これらを識別するための識別IDとして、それぞれ
識別ID(ID:#1),識別ID(ID:#2),識
別ID(ID:#3),識別ID(ID:#4)が設定
されている。
【0184】図16(a)はシンク装置の具体的な構成を
示す図である。このシンク装置1501は、伝送路15
00aから伝送データTdを受信する処理、伝送路15
00aへ伝送データTdを送信する処理、システム外部
の映像合成装置を制御する処理、及びデータ送信のため
の調停処理(アービトレーション)を行うコントローラ
1601aと、受信された伝送データTdに含まれる同
期情報Isに基づいて基準信号1608aを発生する基
準信号発生器1602aとを有している。
【0185】ここで、上記基準信号1608aは、上記
映像合成装置1020にて等時性データを各フレーム毎
に合成するタイミングを定めるためのフレーム同期信号
である。上記コントローラ1601aの受信処理は、伝
送路1500aから伝送データTdを受信し、該データ
に含まれる等時性データ1604a1,1604a2を
システム外部の映像合成装置1020に出力する処理で
ある。また、コントローラ1601aの送信処理は、上
記映像合成装置1020からの同期情報1607aを伝
送データTdの一部として伝送路1500aに送信する
ものである。この同期情報1607aは、上記映像合成
装置1020にて複数の等時性データを各フレーム毎に
合成するタイミングを示すフレーム同期信号である。さ
らに、コントローラ1601aの制御処理は、上記映像
合成装置1020を制御するコマンドなどの非同期デー
タ1603aを映像合成装置1020との間で送受信す
る処理である。コントローラ1601aの調停処理は、
伝送路1500a〜1500cを介して接続されている
データ伝送装置,つまりシンク装置1501、第1,第
2のソース装置1502,1503及びデータ伝送装置
1504のうちの、いずれの装置にデータ送信の権利を
与えるかを決定する処理である。
【0186】なお、この実施の形態3のデータ伝送シス
テム30では、シンク装置1501がデータ伝送システ
ム30の同期情報を出力するものとしているので、コン
トローラ1601aにて、受信した伝送データTdに含
まれる同期情報Isを上記基準信号発生器1602aに
出力する同期情報出力処理、及び基準信号発生器160
2aにて、該同期情報Isに基づいて基準信号1608
aを発生する動作は行われない。但し、このデータ伝送
システム30のシンク装置1501以外のソース装置が
データ伝送システム30の同期情報を発生する場合に
は、コントローラ1601aにおける同期情報出力処
理、及び基準信号発生器1602aにおける基準信号1
608aの発生動作が行われることとなる。
【0187】図16(b)は第1のソース装置の具体的な
構成を示す図である。このソース装置1502は、伝送
路1500a〜1500cから伝送データTdを受信す
る処理、および伝送路1500a〜1500cへ伝送デ
ータTdを送信する処理、システム外部の第1のデータ
出力部(カメラ)1011を制御する処理,及びデータ
送信のための調停処理(アービトレーション)を行うコ
ントローラ1601b1と、受信された伝送データTd
に含まれる同期情報Isに基づいて基準信号1608b
1を発生する基準信号発生器1602b1とを有してい
る。
【0188】ここで、上記基準信号1608b1は、第
1のデータ出力部1011にて各フレームのビデオデー
タを出力するタイミングを定めるフレーム同期信号であ
る。上記コントローラ1601b1の受信処理には、伝
送路1500aからの伝送データを受信し、この伝送デ
ータに含まれる同期情報Isを上記基準信号発生器16
02b1に出力する出力処理が含まれる。また、コント
ローラ1601b1の送信処理には、上記第1のデータ
出力部1011からのビデオデータ1605を伝送デー
タTdの一部(等時性データ)として伝送路1500b
に送信する処理、及び上記第1のソース装置1501か
らの伝送データを伝送路1500bを介して第2のソー
ス装置1503へ転送する処理が含まれる。コントロー
ラ1601b1の制御処理は、上記第1のデータ出力部
1011を制御するコマンドなどの非同期データ160
3b1を該データ出力部1011との間で送受信する処
理である。
【0189】なお、この実施の形態3のデータ伝送シス
テム30は、シンク装置1501がデータ伝送システム
30の同期情報を発生するものであるが、上記ソース装
置1502がデータ伝送システム30の同期情報を出力
する場合には、上記コントローラ1601b1では、送
信処理として、等時性データの送信処理の他に、上記第
1のデータ出力部1011から動作タイミングを示す同
期情報1607b1を伝送データTdの一部として少な
くとも伝送路1500a及び1500bに送信する処理
も行われる。上記動作タイミングを示す同期情報160
7b1は、具体的には、第1のデータ出力部1011が
各フレームのビデオデータをソース装置1502に出力
するタイミングを示すものである。
【0190】図16(c)は第2のソース装置の具体的な
構成を示す図である。このソース装置1503は、伝送
路1500bから伝送データTdを受信する処理、およ
び伝送路1500bへ伝送データTdを送信する処理、
システム外部の第2のデータ出力部(カメラ)1012
を制御する処理,及びデータ送信のための調停処理(ア
ービトレーション)を行うコントローラ1601b2
と、受信された伝送データTdに含まれる同期情報Is
に基づいて基準信号1608b2を発生する基準信号発
生器1602b2とを有している。
【0191】ここで、上記基準信号1608b2は、第
2のデータ出力部1012にて各フレームのビデオデー
タを出力するタイミングを定めるフレーム同期信号であ
る。上記コントローラ1601b2の受信処理は、伝送
路1500bからの伝送データを受信しこれに含まれる
同期情報Isを上記基準信号発生器1602b2に出力
する処理である。また、コントローラ1601b2の送
信処理は、上記第2のデータ出力部1012からのビデ
オデータ1606を伝送データTdの一部(等時性デー
タ)として伝送路1500bに送信する送信処理であ
る。コントローラ1601b2の制御処理は、上記第2
のデータ出力部1012を制御するコマンドなどの非同
期データ1603b2を該データ出力部1012との間
で送受信する処理である。
【0192】図17は、伝送路1500a〜1500c
上に送出される伝送データのデータ構造(伝送フレーム
フォーマット)を示す図である。データ伝送の繰り返し
単位である伝送フレーム1710では、伝送フレームの
先頭であることを示すサイクルスタートパケット170
1に続いて、種々のパケット1703〜1705が伝送
される。
【0193】ここで、上記サイクルスタートパケット1
701は、上記各装置1501〜1504の1つによっ
て一定時間毎に送出される。データ伝送システム30で
は、サイクルスタートパケット1701は、シンク装置
1501から一定時間毎に送出される。パケット170
3,1704はそれぞれ、第1,第2のソース装置15
02,1503から送出された、等時性データが格納さ
れたパケット(等時性データパケット)である。パケッ
ト1705は、シンク装置1501から送出された、非
同期データが格納されたパケット(非同期データパケッ
ト)である。
【0194】また、各データパケットの送出直前には、
データ送信のための調停処理に要するアービトレーショ
ン期間Apがあり、この期間は、送出すべきデータを保
持する複数の装置にて、いずれの装置にデータ送信権を
与えるかを決定するための調停処理が行われている。こ
のため、アービトレーション期間Apにはいずれの装置
からもデータパケットの送出が行われない。アービトレ
ーション期間Apの経過後、アービトレーション処理に
よってデータ送信権を獲得した装置からのデータパケッ
トの送信が可能となる。この実施の形態3のデータ伝送
システム30では、サイクルスタートパケット1701
に続いて、種々のパケット1703〜1705が伝送さ
れる処理が、伝送フレーム1710毎に繰り返し行われ
る。
【0195】次に動作について説明する。なお、以下で
は、この実施の形態3のデータ伝送システム30のデー
タ伝送動作として、第1,第2のデータ出力部(カメ
ラ)1011,1012からのビデオデータを、対応す
る2つのソース装置1502,1503から1つのシン
ク装置1501に伝送し、該シンク装置1501にて受
信された2つのビデオデータを、これらのビデオデータ
を合成して表示するシステム外部の映像合成装置102
0に出力する動作について説明する。
【0196】図18は、本実施の形態3のデータ伝送シ
ステム30における伝送路を伝搬するデータのデータ構
造(図(a))、及び該システムにおける第1,第2のソ
ース装置にて基準信号(図(b),図(c))が生成される様
子を示している。つまり、シンク装置1501から出力
された所定の非同期データパケット1705aが伝送路
1500aを介して第1のソース装置1502に受信さ
れると、第1のソース装置1502では、タイミング基
準信号1608b1(図18(b))が発生される。ま
た、所定の非同期データパケット1705aが伝送路1
500a,第1のソース装置1502,及び伝送路15
00bを介して第2のソース装置1503に受信される
と、第1のソース装置1502では、タイミング基準信
号1608b2(図18(c))が発生される。
【0197】次に動作について説明する。まず、シンク
装置1501にシステム外部の映像合成装置1020か
ら同期情報1607aが入力される。この同期情報は、
映像合成装置1020にて2つのビデオデータ,つまり
第1及び第2のデータ出力部1011及び1012から
のビデオデータを合成する処理の基準となるタイミング
信号を表すものである。例えば、上記同期情報として
は、映像フレームの先頭を示すフレーム同期信号が用い
られる。
【0198】なお、上記同期情報はフレーム同期信号に
限らず、該フレーム同期信号を再生できる情報であれば
よい。例えば、上記同期情報は、上記フレーム同期信号
の周波数を示す周波数情報と、フレーム同期信号の位相
を示す位相情報とを含むものであってもよい。ここで、
上記周波数情報は、フレーム同期信号がシステムの動作
クロックをX分周(Xは正の整数)したものであること
を示す情報、あるいはフレーム同期信号の周期を示す情
報などである。また、上記位相情報は、上記フレーム同
期信号の立ち上がりエッジや立ち下がりエッジのタイミ
ングを示す情報、立ち上がりエッジあるいは立ち下がり
エッジに対する位相を示す時間情報等である。
【0199】上記シンク装置1501にシステム外部の
映像合成装置1020からの同期情報1607aが入力
されると、コントローラ1601aでは、同期情報16
07aを非同期データとして非同期データパケットに格
納する処理、及びアービトレーション処理が行われる。
アービトレーション処理によりデータ送信権が取得され
ると、非同期データを格納した非同期データパケット1
705aをソース装置1502,1503へ送信する処
理が行われる。上記非同期データパケット1705aに
は、同期情報1607aの他に、装置間でのデータ伝送
を制御するための制御データや、各装置の状態を示すス
テータスデータも含まれている。従って、上記制御デー
タやステータスデータは、同期情報とともに非同期デー
タとして送受信される。
【0200】この場合、コントローラ1601aでは、
非同期データ中の制御データやステータスデータは、同
じ非同期データパケット中に格納されている同期情報と
区別され、制御データやステータスデータは、非同期デ
ータ1603aとしてコントローラ1601aとシステ
ム外部の映像合成装置との間でアクセスされる。
【0201】第1のソース装置1502では、シンク装
置1501より送出された非同期データパケット170
5aが伝送路1500aを介して受信されると、コント
ローラ1601b1では、受信したパケット1705a
に含まれる同期情報を基準信号発生器1602b1へ出
力する処理が行われる。すると、基準信号発生器160
2b1では、コントローラ1601b1からの同期情報
に基づいて、ビデオデータを処理する際のタイミング基
準信号1608b1(図18(b))であるフレーム同期
信号が再生される。
【0202】そして、ソース装置1502の基準信号発
生器1602b1にて発生されたタイミング基準信号1
608b1(図19(a))は、システム外部の第1のデ
ータ出力部1011に出力される。すると、第1のデー
タ出力部(カメラ)1011では、撮像処理が該ソース
装置1502からのタイミング基準信号1608b1に
同期して行われ、撮像処理により得られたビデオデータ
1605がソース装置1502に出力される(図19
(b))。
【0203】すると、ソース装置1502のコントロー
ラ1601b1では、上記データ出力部1011からの
ビデオデータ1605が保持される。その後、コントロ
ーラ1601b1では、該ビデオデータ1605を等時
性データとして等時性データパケット1703aに格納
し、アービトレーション処理によりデータ送信権が取得
されると、図19(e)に示すように伝送路1500a上
にビデオデータ1605を格納した等時性データパケッ
ト1703aを送出する処理が行われる。また、コント
ローラ1601b1では、上記非同期データパケット1
705aを、伝送路1500bを介して第2のソース装
置1503に送出する処理が行われる。
【0204】第2のソース装置1503では、シンク装
置1501より送出された非同期データパケット170
5aが伝送路1500bを介して受信されると、コント
ローラ1601b2では、受信したパケット1705a
に含まれる同期情報を基準信号発生器1602b2へ出
力する処理が行われる。すると、基準信号発生器160
2b2では、コントローラ1601b2からの同期情報
Isに基づいて、ビデオデータを処理する際のタイミン
グ基準信号1608b2(図18(c))であるフレーム
同期信号が再生される。
【0205】そして、ソース装置1503の基準信号発
生器1602b2にて発生されたタイミング基準信号1
608b2(図19(c))は、システム外部の第2のデ
ータ出力部1012に出力される。すると、第2のデー
タ出力部(カメラ)1012では、撮像処理が該ソース
装置1503からのタイミング基準信号1608b2に
同期して行われ、撮像処理により得られたビデオデータ
1606がソース装置1503に出力される(図19
(d))。
【0206】すると、ソース装置1503のコントロー
ラ1601b2では、上記データ出力部1012からの
ビデオデータ1606が保持される。その後、コントロ
ーラ1601b2では、該ビデオデータ1606を等時
性データとして等時性データパケット1704aに格納
し、アービトレーション処理によりデータ送信権が取得
されると、図19(e)に示すように伝送路1500b上
にビデオデータ1606を格納した等時性データパケッ
ト1704aを送出する処理が行われる。この等時性デ
ータパケット1704aは、伝送路1500b,第1の
ソース装置1502,及び伝送路1500aを介してシ
ンク装置1501に送出される。
【0207】シンク装置1501では、上記等時性デー
タパケット1703a,1704aが受信されると、コ
ントローラ1601aでは、受信したデータパケット1
703a,1704aに含まれる等時性データ(図19
(f),(g))1604a1,1604a2を、ソース装置
1502及び1503からのビデオデータ1605,1
606として映像合成装置1020に出力する処理が行
われる。この2種類のビデオデータは、フレーム同期が
確立された状態で、第1,第2のデータ出力部から第
1,第2のソース装置1502,1503に入力された
ものであるので、シンク装置1501から映像合成装置
に出力される際にも、2種類のビデオデータのフレーム
同期は確立されたものとなっている。
【0208】このように本実施の形態3では、ビデオデ
ータ(等時性データ)を受信するシンク装置1501
と、ビデオデータを送信する第1,第2のソース装置1
502,1503とを有し、アービトレーションにより
データ送信権を取得した装置のみが、上記パケットによ
るデータ送信を行うデータ伝送システム30において、
シンク装置1501を、受信する等時性データの処理基
準となる同期情報を非同期データパケットに格納して送
信するものとし、ソース装置を、シンク装置からの非同
期データパケットに含まれる同期情報に同期させて等時
性データを送信するものとしたので、複数の等時性デー
タを受信するシンク装置側では、例えば各フレームに対
する処理タイミングが同期した複数の等時性データを得
ることができ、タイミングずれの吸収を行うためのバッ
ファを不要とすることが可能となる。
【0209】なお、上記実施の形態3では、データ伝送
システムとして、同期情報を非同期データパケットに格
納して伝送するものを示したが、データ伝送システム
は、同期情報を等時性データパケットに格納して伝送す
るものであってもよい。また、上記実施の形態3では、
データ伝送システムとして、シンク装置1501がソー
ス装置1502,1503に同期情報をとして伝送する
ものを示したが、上記データ伝送システムは、1つのソ
ース装置が同期情報をシンク装置および他のソース装置
に伝送するものであってもよい。
【0210】また、上記実施の形態3では、データ伝送
システムとして、第2のソース装置には、第1のソース
装置を介してシンク装置1501からの同期情報が伝送
されるものを示したが、上記データ伝送システムは、シ
ステムを構成する複数の装置の1つが、同期情報をその
他の装置へ直接送信するものであってもよく、この場合
にも、各装置では、上記同期情報に基づいて、周期及び
タイミングの一致したタイミング基準信号を生成するこ
とができる。
【0211】また、本実施の形態3では、データ伝送シ
ステムを構成するシンク装置及びソース装置が1つの同
期情報に基づいてデータ送信を行う場合について示した
が、上記データ伝送システムは、これを構成する複数の
データ伝送装置(つまり複数のシンク装置と複数のソー
ス装置)を複数のグループに分け、各グループに属する
データ伝送装置が、各グループ毎に別々の同期情報に基
づいてデータ伝送を行うものであってもよい。
【0212】さらに、本実施の形態3では、データ伝送
システムで用いるタイミング基準信号が、各映像フレー
ムの先頭を示す(つまり各映像フレームに対する信号処
理を開始するタイミングを示す)フレーム同期信号であ
る場合について説明したが、上記タイミング基準信号
は、各映像フレームに対する信号処理を、映像フレーム
を区分するブロック毎に行う場合の各ブロックに対する
信号処理のタイミングを示す信号(ブロック同期信号)
であってもよい。また、上記タイミング基準信号は、オ
ーディオ信号の左チャンネル及び右チャンネルのそれぞ
れに対する信号処理のタイミングを示す信号(チャンネ
ル同期信号)であってもよい。
【0213】また、本実施の形態3では、各ソース装置
にはシステム外部のデータ出力部としてカメラが接続さ
れ、シンク装置にはシステム外部の装置として映像合成
装置が接続されている場合について説明したが、ソース
装置に接続されるシステム外部のデータ出力部はVTR
等の映像送出機器であり、シンク装置に接続されるシス
テム外部の装置がモニタやナビゲーションシステム等の
表示機器、または映像記録機器であってもよい。また、
本実施の形態3では、データ伝送システムを構成する伝
送路の具体的な構成については示していないが、該伝送
路としては光ファイバを用いてもよい。
【0214】(実施の形態4)図20は本実施の形態4
によるデータ伝送システムを説明するための図であり、
該システムを構成するシンク装置の構成を示している。
この実施の形態4のデータ伝送システムは、実施の形態
3のデータ伝送システム30におけるシンク装置150
1に代えて、該シンク装置1501の処理とともに、ソ
ース装置1502,1503からの等時性データ160
5,1606の位相差を検出する処理を行うシンク装置
2001を備えている。
【0215】このシンク装置2001は、伝送路150
0aから伝送データTdを受信する処理、伝送路150
0aへ伝送データTdを送信する処理、システム外部の
映像合成装置1020を制御する処理、及びデータ送信
のための調停処理(アービトレーション)を行うコント
ローラ2001aと、受信された伝送データTdに含ま
れる同期情報Isに基づいて基準信号2008aを発生
する基準信号発生器2002aと、該コントローラ20
01aからビデオデータ2004a1及び2004aa
2として出力される、各ソース装置1502及び150
3からの等時性データ1605及び1606の位相差
(位相ずれ)を検出して位相差情報Ipdを出力する位
相検出器2010とを有している。
【0216】ここで、上記基準信号2008aは、上記
映像合成装置1020にて等時性データを各フレーム毎
に合成するタイミングを定めるためのフレーム同期信号
である。上記コントローラ2001aの受信処理は、伝
送路1500aから伝送データTdを受信し、該データ
に含まれる等時性データ1605,1606をビデオデ
ータ2004a1,2004a2としてシステム外部の
映像合成装置1020に出力する処理である。
【0217】また、コントローラ2001aの送信処理
は、上記映像合成装置1020からの同期情報2007
aを非同期データパケットに格納して伝送路1500a
に送信する処理,及び位相検出器2010からの位相差
情報Ipdを等時性データパケットあるいは非同期デー
タパケットに格納して伝送路1500aに送信する処理
を含むものである。この同期情報2007aは、上記映
像合成装置1020にて複数の等時性データを各フレー
ム毎に合成するタイミングを示すフレーム同期信号であ
る。さらに、コントローラ2001aの制御処理は、上
記映像合成装置1020を制御するコマンドなどの非同
期データ2003aを映像合成装置1020との間で送
受信する処理である。コントローラ2001aの調停処
理は、伝送路1500a〜1500cを介して接続され
ているデータ伝送装置,つまりシンク装置2001、第
1,第2のソース装置1502,1503及びデータ伝
送装置1504の間でデータ送信の権利の獲得を行う処
理である。
【0218】また、この実施の形態4のデータ伝送シス
テムにおけるソース装置1502,1503は、シンク
装置2001から映像合成装置1020に出力される2
つのビデオデータ2004a1及び2004a2の位相
差Pdがなくなるよう、位相差情報Ipdに基づいて、
タイミング基準信号をシフトする処理が行われるように
なっている。
【0219】なお、この実施の形態4のデータ伝送シス
テムでは、シンク装置2001がデータ伝送システムの
同期情報を出力するものとしているので、コントローラ
2001aにて、受信した伝送データTdに含まれる同
期情報Isを上記基準信号発生器2002aに出力する
同期情報出力処理、及び基準信号発生器2002aに
て、該同期情報Isに基づいて基準信号2008aを発
生する動作は行われない。但し、このデータ伝送システ
ムのシンク装置2001以外のソース装置がデータ伝送
システムの同期情報を発生する場合には、コントローラ
2001aにおける同期情報出力処理、及び基準信号発
生器2002aにおける基準信号2008aの発生動作
が行われることとなる。そして、本実施の形態4のデー
タ伝送システムのその他の構成は、実施の形態3のデー
タ伝送システム30と全く同一の構成となっている。
【0220】図21は、この実施の形態のデータ伝送シ
ステムにおけるシンク装置及びソース装置に対する入出
力信号を示す図である。図21(a)に示すデータ200
4a1は、上記シンク装置2001から映像合成装置1
020へ出力されるビデオデータで、第1のデータ出力
部1011からソース装置1502に供給されたビデオ
データ1605である。図21(b)に示すビデオデータ
2004a2は、上記シンク装置2001から映像合成
装置1020へ出力されるビデオデータで、第2のデー
タ出力部1012からソース装置1503に供給された
ビデオデータ1606である。ここでは、上記ビデオデ
ータ2004a2の、ビデオデータ2004a1に対す
る位相差Pdが生じている。
【0221】また、図21(d)に示すデータ1606
は、図21(c)に示すフレーム同期信号1608b2に
同期して第2のデータ出力部1012から第2のソース
装置1503に入力されるビデオデータである。また、
図21(f)に示すデータ1606cは、図21(e)に示す
フレーム同期信号1608c2に同期して第2のデータ
出力部1012から第2のソース装置1503に入力さ
れるビデオデータである。ここで、図21(e)に示すフ
レーム同期信号1608c2は、上記位相差Pdに相当
する位相量だけ図21(c)に示すフレーム同期信号16
08b2の位相を進めたものである。
【0222】次に動作について説明する。本実施の形態
4によるデータ伝送システムでは、シンク装置2001
のコントローラ2001aから映像合成装置1020に
出力される2つのビデオデータ2004a1及び200
4a2の位相ずれが発生していないときは、上記実施の
形態3と全く同様なデータ伝送処理が行われる。
【0223】また、2つのビデオデータ2004a1及
び2004a2の位相ずれが発生しているときには、シ
ンク装置2001の位相検出器2010にて検出された
位相差を示す情報Ipdがシンク装置から各ソース装置
に伝送され、所定のソース装置では、シンク装置200
1から映像合成装置1020に出力される2つのビデオ
データ2004a1及び2004a2の位相差Pdがな
くなるよう、タイミング基準信号をシフトする処理が行
われる。
【0224】すなわち、シンク装置2001のコントロ
ーラ2001aでは、伝送路1500aからの第1,第
2の等時性データ1605,1606が受信されると、
第1,第2の等時性データ1605,1606をビデオ
データ2004a1,2004a2として映像合成装置
1020に出力する処理が行われる。このとき、位相検
出器2010では、映像合成装置1020に出力される
ビデオデータ2004a1及び2004a2の位相ずれ
が検出され、検出した位相ずれPdを示す情報(位相差
情報)Ipdがコントローラ2001aに出力される。
すると、コントローラ2001aでは、位相検出器20
10より入力された位相差情報Ipdを等時性データパ
ケットまたは非同期データパケットに格納して伝送路1
500aを介してソース装置に伝送する処理が行われ
る。
【0225】各ソース装置1502,1503に、シン
ク装置2001からの位相差情報Ipdを格納した等時
性データパケットまたは非同期データパケットが受信さ
れると、コントローラ1601b1,1601b2で
は、位相差情報Ipdに応じて、基準信号発生器160
2b1,1602b2にて同期情報に基づいて発生され
るタイミング基準信号が、上記ビデオデータ2004a
1及び2004a2の位相差Pdに相当する位相量だけ
シフトされるよう基準信号発生器を制御する処理が行わ
れる。但し、上記ビデオデータ2004a1及び200
4a2の位相差Pdをなくすには、こられのビデオデー
タの一方の位相を進めるか遅らせるかすればよいため、
通常は、タイミング基準信号をシフトさせる処理は、上
記ソース装置1502及び1503の一方にて行われ
る。
【0226】例えば、タイミング基準信号をシフトさせ
る処理を第2のソース装置1503にて行う場合につい
て簡単に説明する。第2のソース装置1503の基準信
号発生器1602b2では、コントローラ1601b2
からの同期情報Isに基づいてタイミング基準信号16
08b2(図21(c))を発生する信号発生処理が行わ
れるとともに、タイミング基準信号1608b2の位相
を、コントローラ1601b2からの位相差情報Ipd
に基づいて、該情報が示す位相差Pdに相当する位相量
だけ進める位相調整処理が行われる。この結果、該基準
信号発生器1602b2からは、タイミング基準信号1
608b2(図21(c))より位相が位相量Pdだけ進
んだタイミング基準信号1606c(図21(f))が、
第2のデータ出力部1012に出力される。これによ
り、第2のデータ出力部1012からは、上記タイミン
グ基準信号1608c2に基づくビデオデータ1606
cが、タイミング基準信号1608b2に基づくビデオ
データ1606が出力されるタイミングより、位相量P
dに相当する時間だけ早いタイミングで出力される。こ
の結果、シンク装置2001からは、第1及び第2のソ
ース装置1502,1503からのビデオデータとし
て、同期が確立され、かつ位相の合った等時性データ2
004b1及び2004b2が、映像合成装置1020
に出力されることとなる。
【0227】このように本実施の形態4では、上記実施
の形態3のデータ伝送システムにおけるシンク装置15
01に代えて、該シンク装置1501の処理とともに、
ソース装置1502,1503からの等時性データ16
05,1606の位相差を検出して、該位相差を示す位
相差情報Ipdを出力する処理を行うシンク装置200
1を備え、ソース装置1503を、シンク装置2001
から映像合成装置1020に出力される2つのビデオデ
ータ2004a1及び2004a2の位相差Pdがなく
なるよう、位相差情報Ipdに基づいて、タイミング基
準信号をシフトするものとしたので、シンク装置では、
2つのソース装置からのビデオデータとして、同期が確
立され、かつ位相の合ったビデオデータを映像合成装置
1020に出力することが可能となる。
【0228】なお、この実施の形態4では、データ伝送
システムとして、位相ずれに関する情報(位相差情報)
Ipdを、非同期データパケットもしくは等時性データ
パケットに格納して送信するものを示したが、位相差情
報Ipdは、サイクルスタートパケット1701に格納
して送信するようにしてもよい。また、上記実施の形態
4では、データ伝送システムとして、実施の形態3のデ
ータ伝送システムにおけるシンク装置1501に代え
て、ソース装置1502,1503からの等時性データ
1605,1606の位相差を検出して位相差情報Ip
dを出力する位相検出処理を行うシンク装置2001を
備え、ソース装置1502,1503では、位相差情報
Ipdに基づいてタイミング基準信号をシフトする処理
を行うものを示したが、データ伝送システムは、実施の
形態1のデータ伝送システム10におけるシンク装置1
01あるいは実施の形態2のデータ伝送システム20に
おけるシンク装置701に代えて、これらのシンク装置
における処理に加えて上記位相検出処理を行うシンク装
置を備え、第1,第2のソース装置の一方をタイミング
基準信号のシフト処理を行うものとしたものであっても
よい。この場合、例えば、位相差情報は、実施の形態1
における特殊フレームヘッダ401、または実施の形態
2における特殊送受信指定パケット1001a1に含め
て伝送する方法が考えられる。
【0229】(実施の形態5)図22は本発明の実施の
形態5によるデータ伝送システムを説明するためのブロ
ック図である。この実施の形態5のデータ伝送システム
50は、それぞれビデオデータの伝送を行う第1,第2
の個別伝送システム(以下単に伝送システムともい
う。)50a,50bから構成されている。ここで、各
伝送システム50a及び50bは、実施の形態1のデー
タ伝送システム10と同一構成を有している。
【0230】つまり、上記第1の伝送システム50a
は、システム外部のカメラなどの第1のデータ出力部1
051からオーディオデータあるいはビデオデータのよ
うな実時間性の高いデータ2205aを受け、該データ
を等時性データDt1として送信する第1のソース装置
2203と、システム外部のカメラなどの第2のデータ
出力部1052からオーディオデータあるいはビデオデ
ータのような実時間性の高いデータ2206aを受け、
該データを等時性データDt2として送信する第2のソ
ース装置2204とを有している。
【0231】また、この伝送システム50aは、上記各
ソース装置2203,2204から送信された等時性デ
ータDt1,Dt2を受信し、システム外部の映像合成
装置1050に出力する第1のシンク装置2201と、
上記シンク装置2201と第1のソース装置2203と
の間でデータを伝送する第1の伝送路2200aと、上
記第1及び第2のソース装置2203及び2204の間
でデータを伝送するための第2の伝送路2200bと、
第2のソース装置2204とシンク装置2201との間
でデータを伝送するための第3の伝送路2200cとを
有している。そして、このデータ伝送システム50aで
は、上記シンク装置2201,第1,第2のソース装置
2202,2203,及び上記第1〜第3の伝送路22
00a〜2200cにより、1つのリング状のデータ伝
送経路が形成されている。
【0232】また、上記第2の伝送システム50bは、
システム外部のカメラなどの第3のデータ出力部105
3からオーディオデータあるいはビデオデータのような
実時間性の高いデータ2207aを受け、該データを等
時性データDt3として送信する第3のソース装置22
05と、システム外部のカメラなどの第4のデータ出力
部1054からオーディオデータあるいはビデオデータ
のような実時間性の高いデータ2208aを受け、該デ
ータを等時性データDt4として送信する第4のソース
装置2206とを有している。
【0233】また、この伝送システム50bは、上記各
ソース装置2205,2206から送信された等時性デ
ータDt3,Dt4を受信し、システム外部の映像合成
装置1050に出力する第2のシンク装置2202と、
上記第2のシンク装置2202と第3のソース装置22
05との間でデータを伝送する第4の伝送路2200d
と、上記第3及び第4のソース装置2205及び220
6の間でデータを伝送するための第5の伝送路2200
eと、第4のソース装置2206と第2のシンク装置2
202との間でデータを伝送するための第6の伝送路2
200fとを有している。そして、この伝送システム5
0bでは、上記シンク装置2202,第3,第4のソー
ス装置2205,2206,及び上記第4〜第6の伝送
路2200d〜22000fにより、1つのリング状の
データ伝送経路が形成されている。また、このデータ伝
送システム50は、上記各装置2201〜2206が同
一のシステムクロックで動作するもの、つまり、これら
の装置2201〜2206のうちの1つの装置(例えば
シンク装置2201)の動作クロックにその他の装置2
202〜2206の動作クロックが同期するものとなっ
ている。
【0234】ここで、上記第1及び第2のシンク装置2
201及び2202は、上記実施の形態1のシンク装置
101と全く同一の構成を有している。つまり、シンク
装置2201は、映像合成装置1050からの同期情報
2211を各ソース装置2203及び2204に送信す
る処理、及び各ソース装置2203及び2204から送
信されたビデオデータを受信して映像合成装置に出力す
る処理を行うものである。また、シンク装置2202
は、映像合成装置1050からの同期情報2211を各
ソース装置2205及び2206に送信する処理、及び
各ソース装置2205及び2206から送信されたビデ
オデータを受信して映像合成装置に出力する処理を行う
ものである。
【0235】また、上記第1,第3のソース装置220
3,2205は、上記実施の形態1のシンク装置102
と全く同一の構成を有している。つまり、ソース装置2
203及び2205は、第1,第2のシンク装置からの
同期情報2211に基づいてタイミング基準信号220
8b1,2208b3を発生して第1,第3のデータ出
力部1051,1053に出力する処理、及びタイミン
グ基準信号2208b1,2208b3に基づいて第
1,第3のデータ出力部から出力されるビデオデータ2
205a,2207aを受信して、伝送路2200b,
2200eに出力する処理を行うものである。
【0236】また、上記第2,第4のソース装置220
4,2206は、上記実施の形態1のソース装置103
と全く同一の構成を有している。つまり、ソース装置2
204及び2206は、第1,第2のシンク装置からの
同期情報2211に基づいてタイミング基準信号220
8b2,2208b4を発生して第2,第4のデータ出
力部1052,1054に出力する処理、及びタイミン
グ基準信号2208b2,2208b4に基づいて第
2,第4のデータ出力部から出力されるビデオデータ2
206a,2208aを受信して、伝送路2200c,
2200fに出力する処理を行うものである。
【0237】なお、図22では、第1,第2のシンク装
置2201,2202と映像合成装置1050との間で
のアクセスされる制御コマンドなどの非同期データ、及
びシンク装置2201から映像合成装置1050に出力
される基準信号は図示していない。また、図22では、
第1〜第4のソース装置2203〜2206と第1〜第
4のデータ出力部1051〜1054との間でのアクセ
スされる制御コマンドなどの非同期データ、及び第1〜
第4のデータ出力部1051〜1054から第1〜第4
のソース装置2203〜2206に出力される同期情報
は図示していない。
【0238】次に動作について説明する。本実施の形態
5のデータ伝送システム50を構成する第1,第2の伝
送システム50a,50bでは、実施の形態1のデータ
伝送システム10と全く同様にデータ伝送処理が行われ
る。
【0239】まず、第1の伝送システム50aのデータ
伝送について説明する。映像合成装置1050からの同
期情報2211が第1の伝送システム50aのシンク装
置2201に入力されると、該シンク装置2201で
は、該同期情報を、所定の伝送フレームの特殊フレーム
ヘッダに格納して伝送路2200aに送出する処理が行
われる。伝送路2200aからの特殊フレームヘッダが
第1のソース装置2203に入力されると、第1のソー
ス装置2203では、特殊フレームヘッダに含まれる同
期情報に基づいてタイミング基準信号2208b1を発
生し、タイミング基準信号を第1のデータ出力部105
1に出力する処理が行われる。
【0240】タイミング基準信号に基づいて第1のデー
タ出力部1051から出力されたビデオデータ2205
aが第1のソース装置2203に受信されると、該第1
のソース装置2203では、ビデオデータ2205aを
所定の伝送フレームの等時性データスロットに挿入して
伝送路2200bに送出する処理が行われる。
【0241】伝送路2200bからの上記所定の特殊フ
レームヘッダが第2のソース装置2204に入力される
と、第2のソース装置2204では、上記第1のソース
装置2203と全く同様に、タイミング基準信号220
8b2を発生して、第2のデータ出力部1052へ出力
する処理、及び該タイミング基準信号に基づいて第2の
データ出力部1052から出力されたビデオデータ22
06aを伝送路2200cへ送信する処理が行われる。
第1のシンク装置2201では、伝送路2200cから
各ソース装置からのビデオデータ2205a,2206
aが受信されると、該データをコピーして映像合成装置
1050に出力する処理が行われる。
【0242】次に、第2の伝送システム50bのデータ
伝送について説明する。映像合成装置1050からの同
期情報2211が第2の伝送システム50bのシンク装
置2202に入力されると、該シンク装置2202で
は、該同期情報を、所定の伝送フレームの特殊フレーム
ヘッダに格納して伝送路2200dに送出する処理が行
われる。伝送路2200dからの特殊フレームヘッダが
第3のソース装置2205に入力されると、第3のソー
ス装置2205では、特殊フレームヘッダに含まれる同
期情報に基づいてタイミング基準信号2208b3を発
生し、タイミング基準信号を第3のデータ出力部105
3に出力する処理が行われる。
【0243】タイミング基準信号に基づいて第3のデー
タ出力部1053から出力されたビデオデータ2207
aが第3のソース装置2205に受信されると、該第3
のソース装置2205では、ビデオデータ2207aを
所定の伝送フレームの等時性データスロットに挿入して
伝送路2200eに送出する処理が行われる。
【0244】伝送路2200eからの上記所定の特殊フ
レームヘッダが第4のソース装置2206に入力される
と、第4のソース装置2206では、上記第3のソース
装置2205と全く同様に、タイミング基準信号220
8b4を発生して、第4のデータ出力部1054へ出力
する処理、及び該タイミング基準信号に基づいて第4の
データ出力部1054から出力されたビデオデータ22
08aを伝送路2200fへ送信する処理が行われる。
そして、第2のシンク装置2202では、伝送路220
0fを介して各ソース装置からのビデオデータ2207
a,2208aが受信されると、該データをコピーして
映像合成装置1050に出力する処理が行われる。
【0245】この結果、第1の伝送システムに属するソ
ース装置2203及び2204と、第1の伝送システム
とは異なる第2の伝送システムに属するソース装置22
05及び2206からは、対応する各データ出力部から
のフレーム同期が確立されたビデオデータが伝送路22
00c,2200fに出力されることとなり、映像合成
装置1050では、該伝送路2200c,2200fか
らのビデオデータを用いて、これらのビデオデータ22
05a〜2208aの合成処理が行われる。
【0246】このように本実施の形態5のデータ伝送シ
ステムでは、第1のシンク装置2201と第1,第2の
ソース装置2203,2204とを有し、第1,第2の
ソース装置2203,2204から送信されたビデオデ
ータ2205a,2206aを第1のシンク装置220
1で受信する第1の伝送システム50aと、第2のシン
ク装置2202と第3,第4のソース装置2205,2
206とを有し、第3,第4のソース装置2205,2
206から送信されたビデオデータ2207a,220
8aを第2のシンク装置2202で受信する第2の伝送
システム50bとを備え、各伝送システム50a,50
bでは、映像合成装置1050からの同期情報に基づい
てデータ伝送を行うようにしたので、第1の伝送システ
ム50aから映像合成装置1050に伝送されるビデオ
データ2205a,2206aと、第2の伝送システム
50bから映像合成装置1050に伝送されるビデオデ
ータ2207a,2208aとは、フレーム同期が確立
されたビデオデータとなり、映像合成装置1050で
は、各伝送システムの伝送路2200c,2200fか
ら入力されるビデオデータに対して、直接合成処理を施
すことができる。
【0247】なお、上記実施の形態5では、複数の独立
した個別伝送システムを有するデータ伝送システムとし
て、該システムを構成する個別伝送システムが実施の形
態1のデータ伝送システムと同一構成であるものを示し
たが、該個別伝送システムは、実施の形態2のデータ伝
送システム、実施の形態3のデータ伝送システム,ある
いは実施の形態4のデータ伝送システムと同一構成とし
てもよい。例えば、データ伝送システムを構成する複数
の個別伝送システムが実施の形態2のデータ伝送システ
ムと同一構成である場合には、各個別伝送システムで
は、同期情報は特殊送受信指定パケットに格納して伝送
されることとなる。また、データ伝送システムを構成す
る複数の個別伝送システムが実施の形態3のデータ伝送
システムと同一構成である場合には、各個別伝送システ
ムでは、同期情報は、非同期データパケットもしくは等
時性データパケットに格納して伝送されることとなる。
また、データ伝送システムを構成する複数の個別伝送シ
ステムが実施の形態4のデータ伝送システムと同一構成
である場合には、シンク装置2201及び2202は、
受信した複数の等時性データの位相ずれを検出する位相
検出器を備え、位相検出器で検出された位相ずれに関す
る情報を非同期データパケット、もしくは等時性データ
パケットに格納してシンク装置2201,2202から
ソース装置2203〜2206へ送信するものとなり、
各ソース装置は、受信した位相ずれに関する情報に基づ
いてフレーム基準信号の再生タイミングを修正するもの
となる。
【0248】また、上記実施の形態5では、データ伝送
システムにおける個別伝送システムとして、該システム
を構成する複数のデータ伝送装置(シンク装置及びソー
ス装置)がリング状に接続されたリング型接続タイプの
ものを示したが、データ伝送システムにおける個別伝送
システムは、該システムを構成する複数のデータ伝送装
置がバス接続されたバス型接続タイプのものや、該シス
テムを構成する複数のデータ伝送装置が実施の形態3に
示すように、1つのデータ伝送装置に対して他の複数の
データ伝送装置が接続されたツリー型接続タイプのもの
であってもよい。また、上記実施の形態5では、データ
伝送システムを構成する各個別伝送システムとして、1
台のシンク装置と2台のソース装置が伝送路を介して接
続されたものを示したが、データ伝送システムにおける
個別伝送システムは、1台のシンク装置と1台のソース
装置が1対1に接続されたものであってもよい。
【0249】(実施の形態6)図23は、本実施の形態
6によるデータ伝送システムを説明するためのブロック
図である。この実施の形態6のデータ伝送システム60
は、それぞれ独立してビデオデータの伝送を行う第1,
第2の個別伝送システム60a,60bから構成されて
いる。ここで、各個別伝送システム60a及び60bで
はそれぞれ、該システムを構成する2つのデータ伝送装
置が一対一に接続されている。
【0250】つまり、上記第1の個別伝送システム60
aは、システム外部のカメラなどの第1のデータ出力部
1011からオーディオデータあるいはビデオデータの
ような実時間性の高いデータ2321を受け、該データ
を等時性データDt1として送信する第1のソース装置
2312と、上記ソース装置2312から送信された等
時性データDt1を受信し、システム外部の映像合成装
置1020に出力する第1のシンク装置2310とを有
している。また個別伝送システム60aは、第1のシン
ク装置2310と第1のソース装置2312との間でデ
ータを伝送するための第1,第2の伝送路2300,2
301を有している。
【0251】また、第1の伝送路2300は、第1のシ
ンク装置2310から第1のソース装置2312へデー
タを送信するための伝送路であり、高速でのデータ伝送
が不可能な低速伝送路である。従って、第1のシンク装
置2310のデータ送信部、及び第1のソース装置23
12のデータ受信部は、低速でのデータ伝送に対応した
ものとなっている。また、第2の伝送路2301は、第
1のソース装置2312から第1のシンク装置2310
へデータを送信するための伝送路であり、高速でのデー
タ伝送が可能な高速伝送路である。従って、第1のシン
ク装置2310のデータ受信部、及び第1のソース装置
2312のデータ送信部は、高速でのデータ伝送に対応
したものとなっている。
【0252】また、上記第2の個別伝送システム60b
は、システム外部のカメラなどの第2のデータ出力部1
012からオーディオデータあるいはビデオデータのよ
うな実時間性の高いデータ2323を受け、該データを
等時性データDt2として送信する第2のソース装置2
313と、上記ソース装置2313から送信された等時
性データDt2を受信し、システム外部の映像合成装置
1020に出力する第2のシンク装置2311とを有し
ている。この個別伝送システム60bは、第2のシンク
装置2311と第2のソース装置2313との間でデー
タを伝送するための第3,第4の伝送路2302,23
03を有している。
【0253】ここで、第3の伝送路2302は、第2の
シンク装置2311から第2のソース装置2313へデ
ータを送信するための伝送路であり、高速でのデータ伝
送が不可能な低速伝送路である。従って、第2のシンク
装置2311のデータ送信部、及び第2のソース装置2
313のデータ受信部は、低速でのデータ伝送に対応し
たものとなっている。また、第4の伝送路2303は、
第2のソース装置2313から第2のシンク装置231
1へデータを送信するための伝送路であり、高速でのデ
ータ伝送が可能な高速伝送路である。従って、第2のシ
ンク装置2311のデータ受信部、及び第2のソース装
置2313のデータ送信部は、高速でのデータ伝送に対
応したものとなっている。
【0254】つまり、上記低速伝送路2300及び23
02の最大データ伝送速度X(Mbps)と、上記高速伝送
路2301及び2303の最大データ伝送速度Y(Mbp
s)との関係は、X<Yとなっており、例えば、伝送速
度Xは5Mbps、伝送速度Yは50Mbpsである。さらに、
上記第1及び第2のシンク装置2310及び2311
は、上記実施の形態1のシンク装置101と全く同一の
構成を有している。つまり、シンク装置2310及び2
311は、映像合成装置1020からの同期情報233
0を特殊フレームヘッダに格納して、伝送路2300,
2302に送信する処理、及び各ソース装置2312及
び2313から送信されたビデオデータを受信して映像
合成装置1020に出力する処理を行うものである。
【0255】また、上記第1,第2のソース装置231
2,2313は、上記実施の形態1のソース装置102
と全く同一の構成を有している。つまり、ソース装置2
312及び2313は、第1,第2のシンク装置からの
同期情報に基づいてタイミング基準信号2320,23
22を発生して第1,第2のデータ出力部1011,1
012に出力する処理、及びタイミング基準信号232
0,2322に基づいて第1,第2のデータ出力部から
出力されるビデオデータ2321,2323を受信し
て、該データを等時性データスロットに格納して伝送路
2301,2303に出力する処理を行うものである。
【0256】図24は、伝送路2300〜2303上に
送出される伝送データのデータ構造(伝送フレームフォ
ーマット)を示す図である。図24(a)に示すように、
上記各伝送路では、一定周期で伝送フレーム(#1),
Td1(#2)Td2,(#3)Td3,・・・が伝送
される。
【0257】低速伝送路2300及び2302では、図
24(b)に示すように、伝送フレームの先頭を検出する
ためのフレームヘッダ2401に続いて、非同期データ
2404を格納した非同期データスロット2402が伝
送される。なお、この非同期データスロット2402
を、非同期データを送信する装置(第1あるいは第2の
シンク装置)に対して予め割り当てることは可能であ
り、また、必要に応じて各装置(第1及び第2のシンク
装置)が非同期データ用スロット2402を使用するこ
とも可能である。
【0258】高速伝送路2301及び2303では、図
24(c)に示すように、伝送フレームの先頭を検出する
ためのフレームヘッダ2401に続いて、等時性データ
2405を格納した等時性データスロット2403,及
び非同期データ2404を格納した非同期データ用スロ
ット2402が伝送される。上記等時性データスロット
2403は、等時性データの送信を行うソース装置23
12,2313に対して予め割り当てられている。また
上記非同期データ2404は、シンク装置からソース装
置への制御コマンドや、ソース装置からシンク装置への
制御コマンドに対する応答信号(ACK、NACK等)
やステータスデータ(各装置の状態を示すデータ)等が
含まれる。また上記等時性データ2405は、データ出
力部からのビデオデータ等である。
【0259】このように本実施の形態6によるデータ伝
送システム60は、シンク装置からソース装置へは非同
期データの伝送のみが可能であり、ソース装置からシン
ク装置へは等時性データと非同期データの伝送が可能で
ある。つまり、このデータ伝送システムで用いる伝送フ
レームのデータ構造は、基本的には実施の形態1におけ
るものと同一であるが、この実施の形態6は、シンク装
置2310からソース装置2312へのデータ伝送に用
いる伝送フレーム、及びシンク装置2311からソース
装置2313へのデータ伝送に用いる伝送フレームに、
等時性データスロット2403が含まれない点が、実施
の形態1と異なる。
【0260】また、低速伝送路と高速伝送路では、デー
タの伝送速度が異なるため、高速伝送路に対応する伝送
フレームのフレームヘッダ2401,非同期データスロ
ット2402,および非同期データ2404の時間軸上
のサイズは、低速伝送路に対応する伝送フレームのフレ
ームヘッダ2401,非同期データ用スロット240
2,および非同期データ2404の時間軸上のサイズよ
り小さくなっている。このようにこの実施の形態6のデ
ータ伝送システム60では、ソース装置からシンク装置
への伝送速度と、シンク装置からソース装置への伝送速
度との速度差を利用して、ソース装置からシンク装置へ
の伝送フレーム内に、ソース装置からシンク装置へ等時
性データを伝送する期間を確保し、シンク装置からソー
ス装置への伝送フレームの周期と、ソース装置からシン
ク装置への伝送フレームの周期とを同一のものとしてい
る。
【0261】次に動作について説明する。本実施の形態
6のデータ伝送システム60における各伝送システム6
0a,60bでは、シンク装置2310,2311から
ソース装置2312,2313への同期情報の送信が低
速伝送路2300,2302を用いて行われ、ソース装
置2312,2313からシンク装置2310,231
1へのビデオデータ(等時性データ)の送信が高速伝送
路2301,2303を用いて行われる。
【0262】すなわち、映像合成装置1020からの同
期情報2330が第1,第2の個別伝送システム60
a,60bの第1のシンク装置2310,2311に入
力されると、該シンク装置2310,2311では、該
同期情報を、所定の伝送フレームのフレームヘッダ24
01に続く非同期データ用スロット2402に挿入して
低速伝送路2300,2302に送出する処理が行われ
る。伝送路2300,2302からの同期情報が第1,
第2のソース装置2312,2313に入力されると、
各ソース装置2312,2313では、同期情報に基づ
いて、周期及び位相が等しいタイミング基準信号232
0,2322を発生し、該タイミング基準信号を第1,
第2のデータ出力部1011,1012に出力する処理
が行われる。ここで、タイミング基準信号2320,2
322はその周期及び位相が等しいものとなっており、
具体的には、各映像フレームに対する処理の開始タイミ
ングを示すフレーム同期信号である。
【0263】上記第1,第2のデータ出力部1011,
1012からは、上記タイミング基準信号に同期して、
それぞれビデオデータ(等時性データ)2321,23
23が出力され、それぞれフレーム同期が確立された状
態で、第1,第2のソース装置2312,2313に入
力される。
【0264】第1のソース装置2312では、入力され
た等時性データ2321が保持され、その後、等時性デ
ータ2321を、所定の伝送フレームのフレームヘッダ
2401に続く等時性データスロット2403に挿入
し、シンク装置からの同期情報2404を該等時性デー
タスロット2403に続く非同期データ用スロット24
02に挿入して、等時性データ及び同期情報を高速伝送
路2301に送出する処理が行われる。つまりソース装
置2312では、ビデオデータ2321が第1のシンク
装置2310へ転送されるとともに、受信した同期情報
2404が第1のシンク装置2310ヘ返送される。
【0265】同様に、第2のソース装置2313では、
入力された等時性データ2323が保持され、その後、
等時性データ2323を、所定の伝送フレームのフレー
ムヘッダ2401に続く等時性データスロット2403
に挿入し、シンク装置からの同期情報2404を該等時
性データスロット2403に続く非同期データ用スロッ
ト2402に挿入して、等時性データ及び同期情報を高
速伝送路2303に送出する処理が行われる。つまり第
2のソース装置2313では、ビデオデータ2323が
第2のシンク装置2311へ転送されるとともに、受信
した同期情報2404が第2のシンク装置2311ヘ返
送される。
【0266】そして、第1,第2のシンク装置231
0,2311では、それぞれ高速伝送路2301,23
03を介して受信した、伝送フレームの等時性データス
ロット2403に格納されている等時性データ2405
が、それぞれのビデオデータ2331,2333として
映像合成装置1020に出力される。このビデオデータ
2331,2333は、第1,第2のデータ出力部から
第1,第2のソース装置2312,2313にフレーム
同期の確立された状態で入力されたものであるので、シ
ンク装置2310,2311からの出力タイミングも、
フレーム同期が確立されたものとなる。
【0267】なお、シンク装置2310,2311にて
受信されたビデオデータ2405は、シンク装置231
0,2311での受信後に破棄され、低速伝送路を介し
てソース装置2312,2313へ転送されることはな
い。また、ソース装置2312,2313からシンク装
置2310,2311に戻された非同期データ2404
も、映像データ2405と同様にシンク装置2310,
2311でそれぞれ受信された後に破棄される。
【0268】このように本実施の形態6のデータ伝送シ
ステム60では、第1のシンク装置2310と第1のソ
ース装置2312とを有し、これらの装置を伝送速度の
異なる2つの伝送路2300,2302により1対1に
接続した第1の個別伝送システム60aと、第2のシン
ク装置2311と第2のソース装置2313とを有し、
これらの装置を伝送速度の異なる2つの伝送路230
1,2303により1対1に接続した第2の個別伝送シ
ステム60bとを備え、各個別伝送システム60a,6
0bでは、映像合成装置1020からの同期情報に基づ
いてデータ伝送を行うようにしたので、第1の個別伝送
システム60aにより映像合成装置1020に伝送され
るビデオデータ2331と、第2の個別伝送システム6
0bにより映像合成装置1020に伝送されるビデオデ
ータ2333とは、フレーム同期が確立されたビデオデ
ータとなり、映像合成装置1020では、各伝送システ
ムにより伝送されたビデオデータに対して、直接合成処
理を施すことができる。また、各伝送システムにより伝
送された2つのビデオデータのタイミングずれの吸収す
るためのバッファを不要とすることができる。
【0269】また、上記各個別伝送システムでは、上記
シンク装置から上記ソース装置へのデータ伝送に用いる
伝送路として、その伝送速度が、上記ソース装置から上
記シンク装置へのデータ伝送に用いる伝送路の伝送速度
より遅いものを用いているので、上記シンク装置から上
記ソース装置へのデータ伝送を行うための伝送路には安
価な部材を用い、しかも上記シンク装置から上記ソース
装置へのデータ伝送を行うための送受信部としても安価
なものを使用することができ、低コストで効率的なデー
タ伝送を行うことができる。
【0270】なお、本実施の形態6では、データ伝送シ
ステムとして、ソース装置2312,2313がシンク
装置2310,2311より受信した同期情報2404
を、高速の伝送フレームの非同期データスロット240
2に挿入し、シンク装置2310,2311に戻すもの
を示したが、データ伝送システムは、低速伝送路がソー
ス装置2312,2313にて終端し、受信した同期情
報2404のシンク装置への返送を行わないものであっ
てもよい。
【0271】また、本実施の形態6では、データ伝送シ
ステムとして、同期情報を非同期データスロットに格納
して伝送するものを示したが、データ伝送システムは、
シンク装置からソース装置へのデータ伝送を行うための
伝送フレームに設けられた等時性データスロットに、上
記同期情報を格納して伝送するものであってもよい。ま
た、上記データ伝送システムは、同期情報を、実施の形
態1で示したように、特殊フレームヘッダを用いてそれ
ぞれのソース装置2312,2313へ伝送するもので
あってもよい。
【0272】さらに、本実施の形態6では、データ伝送
システムで用いるタイミング基準信号が、各映像フレー
ムの先頭を示す(つまり各映像フレームに対する信号処
理を開始するタイミングを示す)フレーム同期信号であ
る場合について説明したが、上記タイミング基準信号
は、各映像フレームに対する信号処理を、映像フレーム
を区分するブロック毎に行う場合の各ブロックに対する
信号処理のタイミングを示す信号(ブロック同期信号)
であってもよい。
【0273】また、本実施の形態6では、各ソース装置
にはシステム外部のデータ出力部としてカメラが接続さ
れ、シンク装置にはシステム外部の装置として映像合成
装置が接続されている場合について説明したが、ソース
装置に接続されるシステム外部のデータ出力部はVTR
等の映像送出機器であり、シンク装置に接続されるシス
テム外部の装置がモニタやナビゲーションシステム等の
表示機器、または映像記録機器であってもよい。
【0274】また、本実施の形態6では、データ伝送シ
ステムにおける伝送路を構成する部材として具体的なも
のは特に示していないが、全ての伝送路2300〜23
03に光ファイバを用いてもよい。また、シンク装置か
らソース装置へのデータ伝送を行うための低速伝送路2
300、2302にメタル線(電線)を用い、ソース装
置からシンク装置へのデータ伝送を行うための高速伝送
路2301、2303に光ファイバを用いてもよい。
【0275】また、本実施の形態6によるデータ伝送シ
ステムを、実施の形態4に示したように、シンク装置2
310及び2311に、受信した複数の等時性データの
位相ずれを検出する位相検出器を備え、位相検出器で検
出された位相ずれに関する情報を非同期データ、もしく
は等時性データとしてシンク装置2310及び2311
からソース装置2312及び2313へ送信する構成と
してもよい。この場合、ソース装置では、受信した位相
ずれに関する情報に基づいて基準信号の再生タイミング
を修正することにより、シンク装置2310及び231
1では、伝送路でのデータ遅延により2つのソース装置
からの等時性データの位相ずれが発生している場合で
も、同期の確立された等時性データを得ることができ
る。
【0276】(実施の形態7)図25は、本実施の形態
7によるデータ伝送システムを説明するためのブロック
図である。この実施の形態7のデータ伝送システム70
は、実施の形態6のデータ伝送システム60と同様、そ
れぞれ独立してビデオデータの伝送を行う第1,第2の
個別伝送システム70a,70bから構成されている。
ここで、各個別伝送システム70a及び70bではそれ
ぞれ、該システムを構成する2つのデータ伝送装置が一
対一に接続されている。
【0277】つまり、上記第1の個別伝送システム70
aは、システム外部の第1のデータ出力部1011から
オーディオデータあるいはビデオデータのような実時間
性の高いデータ2521を受け、該データを等時性デー
タDt1として送信する第1のソース装置2512と、
上記ソース装置2512から送信された等時性データD
t1を受信し、システム外部の映像合成装置1020に
出力する第1のシンク装置2510とを有している。ま
た個別伝送システム70aは、第1のシンク装置251
0から第1のソース装置2512へデータを低速で送信
するための第1の伝送路(低速伝送路)2500と、第
1のソース装置2512から第1のシンク装置2510
へデータを高速で送信するための第2の伝送路(高速伝
送路)2501とを有している。従って、第1のシンク
装置2510のデータ送信部、及び第1のソース装置2
512のデータ受信部は、低速でのデータ伝送に対応し
たものとなっている。また、第1のシンク装置2510
のデータ受信部、及び第1のソース装置2512のデー
タ送信部は、高速でのデータ伝送に対応したものとなっ
ている。
【0278】また、上記第2の個別伝送システム70b
は、システム外部の第2のデータ出力部1012からオ
ーディオデータあるいはビデオデータのような実時間性
の高いデータ2523を受け、該データを等時性データ
Dt2として送信する第2のソース装置2513と、上
記ソース装置2513から送信された等時性データDt
2を受信し、システム外部の映像合成装置1020に出
力する第2のシンク装置2511とを有している。この
個別伝送システム70bは、第2のシンク装置2511
から第2のソース装置2513へデータを低速で送信す
るための第3の伝送路(低速伝送路)2502と、第2
のソース装置2513から第2のシンク装置2511へ
データを高速で送信するための第4の伝送路(高速伝送
路)2503とを有している。従って、第2のシンク装
置2511のデータ送信部、及び第2のソース装置25
13のデータ受信部は、低速でのデータ伝送に対応した
ものとなっている。また、第2のシンク装置2511の
データ受信部、及び第2のソース装置2513のデータ
送信部は、高速でのデータ伝送に対応したものとなって
いる。
【0279】つまり、上記低速伝送路2500及び25
02の最大データ伝送速度X(Mbps)と、上記高速伝送
路2501及び2503の最大データ伝送速度Y(Mbp
s)との関係は、X<Yとなっており、例えば、伝送速
度Xは5Mbps、伝送速度Yは50Mbpsである。そして、
この実施の形態7では、上記第1,第2のシンク装置2
510,2511,及び第1,第2のソース装置251
2,2513は、上記実施の形態2のシンク装置701
及びソース装置702あるいは703と同様、パケット
によりデータ伝送を行うものとなっている。
【0280】つまり、第1,第2のシンク装置2510
及び2511は、映像合成装置1020からの同期情報
2530をデータパケットに格納して、伝送路250
0,2502に送信する処理、及び第1,第2のソース
装置2512及び2513から送信されたビデオデータ
を受信して映像合成装置1020に出力する処理を行う
ものである。
【0281】また、上記第1,第2のソース装置251
2,2513は、第1,第2のシンク装置からの同期情
報に基づいてタイミング基準信号2520,2522を
発生して第1,第2のデータ出力部1011,1012
に出力する処理、及びタイミング基準信号2520,2
522に基づいて第1,第2のデータ出力部から出力さ
れるビデオデータ2521,2523を受信して、該デ
ータをデータパケットに格納して伝送路2501,25
03に出力する処理を行うものである。このようにこの
実施の形態7のデータ伝送システム70は、データの伝
送をパケットを用いて行う点で上記実施の形態6のデー
タ伝送システム60とは異なっている。
【0282】図26は、伝送路2500〜2503上に
送出される伝送データのデータ構造(伝送フレームフォ
ーマット)を示す図である。図26(a)はシンク装置2
510,2511からソース装置2512,2513へ
データを伝送するための低速伝送路2500、2502
における伝送フレームのデータ構造を示している。図2
6(b)はソース装置2512,2513からシンク装置
2510,2511へデータを伝送するための高速伝送
路における伝送フレームのデータ構造を示している。
【0283】図26に示すように、各個別伝送システム
70a,70bでは、シンク装置もしくはソース装置に
よって、送受信指定パケット2601〜2603が常に
一定時間毎に伝送路に出力される。このため、データ伝
送システム70の各伝送路2500〜2503上では、
送受信指定パケットは同一周期で伝送されることとな
る。この送受信指定パケット2601〜2603は、そ
の直後のデータパケットに格納されるデータを受信する
装置と、該データを送信する装置とを指定する送受信指
定情報を含むものである。
【0284】例えば、上記送受信指定パケット2601
〜2603のうち、送受信指定パケット2601は、シ
ンク装置からソース装置への非同期データの伝送を指示
する情報を含むものであり、送受信指定パケット260
2,2603はソース装置からシンク装置への等時性デ
ータの伝送を指示する情報を含むものである。なお、送
受信指定パケット2601〜2603に、ソース装置か
らシンク装置への非同期データの伝送を指示する情報を
格納することにより、非同期データをソース装置からシ
ンク装置へ伝送することも可能である。
【0285】また、上記送受信指定パケット2601に
続くデータパケット2611は、第1のシンク装置25
10、または第2のシンク装置2511によって送出さ
れる非同期データを含んだデータパケットである。非同
期データとしては、シンク装置からソース装置への制御
コマンド、ソース装置からシンク装置への制御コマンド
に対する応答信号(ACK、NACK等)、あるいはス
テータスデータ(各装置の状態を示すデータ)が伝送さ
れる。また、送受信指定パケット2602,2603に
続くデータパケット2612,2613は、第1のソー
ス装置2512,または第2のソース装置2513によ
って送出される、等時性データを含むものである。この
等時性データを含むデータパケットは、ソース装置から
シンク装置にのみ伝送される。
【0286】このように本実施の形態7によるデータ伝
送システム70は、シンク装置からソース装置へは非同
期データが伝送され、ソース装置からシンク装置へは、
等時性データ及び非同期データが伝送されるものであ
る。またこのデータ伝送システム70における伝送フレ
ームのデータ構造は、基本的には実施の形態2のデータ
伝送システム20における伝送フレームのデータ構造と
同一であるが、この実施の形態7のデータ伝送システム
70は、等時性データがソース装置2512,2513
からシンク装置2510,2511への一方向にのみ伝
送される点で、実施の形態2のデータ伝送システム20
と異なっている。また、この実施の形態7では、実施の
形態6と同様、高速伝送路におけるデータの伝送速度が
低速伝送路におけるデータ伝送速度より大きいため、高
速伝送路上の各パケットのサイズは、低速伝送路上の対
応するパケットのサイズより小さくなっている。
【0287】次に動作について説明する。本実施の形態
7のデータ伝送システム70における各伝送システム7
0a,70bでは、第1,第2のシンク装置2510,
2511から第1,第2のソース装置2512,251
3への同期情報の送信が低速伝送路2500,2502
を用いて行われ、第1,第2のソース装置2512,2
513から第1,第2のシンク装置2510,2511
へのビデオデータ(等時性データ)の送信が高速伝送路
2501,2503を用いて行われる。
【0288】すなわち、このデータ伝送システム70の
第1,第2の個別伝送システム70a,70bでは、そ
れぞれ第1,第2のシンク装置2510,2511から
一定周期で送受信指定パケットを第1,第2のソース装
置2512,2513へ送出する処理が行われる。この
状態で、映像合成装置1020からの同期情報2530
が第1,第2の個別伝送システム70a,70bの第
1,第2のシンク装置2510,2511に入力される
と、第1のシンク装置2510では、送受信指定パケッ
ト2601に続けて、上記同期情報を格納したデータパ
ケット2611を低速伝送路2500を介して送信する
処理が行われる。これと同時に、第2のシンク装置25
11では、送受信指定パケット2601に続けて、上記
同期情報を格納したデータパケット2611を、低速伝
送路2502を介して送信する処理が行われる。このと
き、上記送受信指定パケット2601には、これに続く
データパケットに格納されている同期情報の供給元とし
てシンク装置を指定し、該同期情報の供給先としてソー
ス装置を指定する情報が格納される。ここで、上記同期
情報は、各シンク装置にて受信されるビデオデータのフ
レーム同期信号あるいは該フレーム同期信号を生成する
ための情報である。
【0289】その後、第1の個別伝送システム70aで
は、送受信指定パケットを、低速伝送路2500を介し
て上記第1のシンク装置2510から第1のシンク装置
2512に一定時間毎に繰り返し送信する処理が行われ
る。例えば、この伝送システム70aでは、上記送受信
指定パケット2601の送信後に、送受信指定パケット
2602及び2603が送信される。なおこれらの送受
信指定パケット2602及び2603は、その直後に続
くデータパケットに格納されるビデオデータの供給源と
してソース装置2512を指定し、その供給先としてシ
ンク装置2510を指定する情報を含んでいる。
【0290】また、第2の個別伝送システム70bで
は、上記データパケット2611が送信された後は、第
1の個別伝送システム70aと同様に、送受信指定パケ
ットを、低速伝送路2502を介して上記第2のシンク
装置2511から第2のソース装置2513に一定時間
毎に繰り返し送信する処理が行われる。例えば、この伝
送システム70bでは、上記送受信指定パケット260
1の送信後に、送受信指定パケット2602及び260
3が送信される。なおこれらの送受信指定パケット26
02及び2603は、その直後に続くデータパケットに
格納されるビデオデータの供給源として第2のソース装
置2513を指定し、その供給先として第2のシンク装
置2511を指定する情報を含んでいる。
【0291】一方、上記各個別伝送システム70a,7
0bのソース装置2512,2513では、シンク装置
2510,2511より、送受信指定パケット2601
及びデータパケット2611が受信されると、データパ
ケット2611に含まれる同期情報に基づいてタイミン
グ基準信号2520,2522が再生され、該タイミン
グ基準信号2520,2522が第1,第2のデータ出
力部1011,1012に出力される。このタイミング
基準信号2520とタイミング基準信号2522とは周
期及び位相が一致したものとなっている。そして、第
1,第2のデータ出力部1011,1012から上記タ
イミング基準信号に基づいて出力されたビデオデータ2
521及び2523がソース装置2512,2513に
入力され、保持される。上記ビデオデータ2521とビ
デオデータ2523との間ではフレーム同期が確立され
ている。
【0292】また、第1の個別伝送システム70aの第
1のソース装置2512では、第1のシンク装置251
0からの送受信指定パケット2601、及びデータパケ
ット2611を、高速伝送路2501を介して第1のシ
ンク装置に返送する処理が行われる。第1のシンク装置
2510では、第1のソース装置2512から返送され
た送受信指定パケット2601及びデータパケット26
11は破棄される。同様に、第2の個別伝送システム7
0bの第2のソース装置2513では、第2のシンク装
置2511からの送受信指定パケット2601、及びデ
ータパケット2611を、高速伝送路2503を介して
第2のシンク装置に返送する処理が行われる。第2のシ
ンク装置2511では、第2のソース装置2513から
返送された送受信指定パケット2601及びデータパケ
ット2611は破棄される。
【0293】その後、第1の個別伝送システム70aの
第1のソース装置2512では、低速伝送路2500を
介して送受信指定パケット2602,2603が受信さ
れる度に、第1のシンク装置2510からの送受信指定
パケット2602,2603をシンク装置に返送し、送
受信指定パケット2602,2603に続けて、上記第
1のデータ出力部1011からのビデオデータ2521
をデータパケット2612,2613に格納して高速伝
送路2501を介して第1のシンク装置2510に送信
する処理が行われる。同様に、第2の個別伝送システム
70bの第2のソース装置2513では、低速伝送路2
502を介して送受信指定パケット2602,2603
が受信される度に、第2のシンク装置2511からの送
受信指定パケット2602,2603を第2のシンク装
置に返送し、送受信指定パケット2602,2603に
続けて、上記第2のデータ出力部1012からのビデオ
データ2523をデータパケット2612,2613に
格納して高速伝送路2503を介して第2のシンク装置
2511に送信する処理が行われる。
【0294】そして、第1,第2のシンク装置251
0,2511では、それぞれ高速伝送路2501,25
03を介して受信された送受信指定パケット2602,
2603が破棄される。また、第1,第2のシンク装置
2510,2511では、ビデオデータが格納されたデ
ータパケット2612,2613が受信されると、受信
したビデオデータがシンク装置の出力データ2531,
2533として映像合成装置1020に出力される。
【0295】このビデオデータ2531,2533は、
第1,第2のソース装置2512,2513にフレーム
同期の確立された状態で第1,第2のデータ出力部10
11,1012から入力されたものであるので、第1,
第2のシンク装置2510,2511から出力される時
点でも、映像フレームの同期が確立されたものとなって
いる。なお、データパケット2612,2613は、シ
ンク装置2510,2511で受信後に破棄されるの
で、ソース装置2512,2513へ再転送されること
はない。
【0296】このように本実施の形態7のデータ伝送シ
ステム70では、第1のシンク装置2510と第1のソ
ース装置2512とを有し、これらの装置を低速伝送路
2500及び高速伝送路2501により1対1に接続し
た第1の個別伝送システム70aと、第2のシンク装置
2511と第2のソース装置2513とを有し、これら
の装置を低速伝送路2502及び高速伝送路2503に
より1対1に接続した第2の個別伝送システム70bと
を備え、各個別伝送システム70a,70bでは、映像
合成装置1020からの同期情報に基づいて、パケット
を用いたデータ伝送を行うようにしたので、第1の伝送
システム70aにより映像合成装置1020に伝送され
るビデオデータ2531と、第2の個別伝送システム7
0bにより映像合成装置1020に伝送されるビデオデ
ータ2533とは、フレーム同期が確立されたビデオデ
ータとなり、映像合成装置1020では、各伝送システ
ムにより伝送されたビデオデータに対して、直接合成処
理を施すことができる。また、各伝送システムにより伝
送された2つのビデオデータのタイミングずれの吸収す
るためのバッファを不要とすることができる。
【0297】また、上記各個別伝送システムでは、上記
シンク装置から上記ソース装置へのデータ伝送に用いる
伝送路として、その伝送速度が、上記ソース装置から上
記シンク装置へのデータ伝送に用いる伝送路の伝送速度
より遅いものを用いているので、上記シンク装置から上
記ソース装置へのデータ伝送を行うための伝送路には安
価な部材を用い、しかも上記シンク装置から上記ソース
装置へのデータ伝送を行うための送受信部としても安価
なものを使用することができ、低コストで効率的なデー
タ伝送を行うことができる。
【0298】なお、本実施の形態7では、データ伝送シ
ステムとして、シンク装置2510,2511からソー
ス装置2512,2513へ送信された非同期データを
含んだデータパケット2611が、ソース装置251
2,2513からシンク装置2510,2511に返送
されるものを示したが、データ伝送システムは、シンク
装置2510,2511からソース装置2512,25
13へのデータパケット2611を、シンク装置に返送
しないものでもよい。
【0299】図27は、シンク装置2510,2511
からソース装置2512,2513へのデータパケット
2611をシンク装置に返送しないデータ伝送システム
における伝送フレームのデータ構造を示している。図2
7(a)はシンク装置2510,2511からソース装置
2512,2513への低速伝送路における伝送フレー
ムのデータ構造を示し、図27(b)はソース装置251
2,2513からシンク装置2510,2511への高
速伝送路における伝送フレームのデータ構造を示してい
る。
【0300】このデータ伝送システムでは、送受信指定
パケット2701は、シンク装置2510,2511か
ら低速伝送路を介してソース装置2512,2513に
て受信された後、送受信指定パケット2701は、該ソ
ース装置から高速伝送路を介してシンク装置に返送され
る。ここで、この低速伝送路を伝送するシンク装置から
ソース装置への送受信指定パケット2701は、これに
続くデータパケット2702に含まれる非同期データな
どの情報の送信元としてシンク装置を指定し、その供給
先としてソース装置を指定する情報を含んでいる。一
方、上記高速伝送路を伝送するソース装置からシンク装
置への送受信指定パケット2701は、これに続くデー
タパケット2703に含まれるビデオデータなどの情報
の送信元としてソース装置を指定し、その供給先として
シンク装置を指定する情報を含んでいる。
【0301】また、シンク装置2510,2511から
送信される非同期データを含んだデータパケット270
2は、ソース装置2512,2513にて受信された
後、伝送路終端である該ソース装置にて消滅する。さら
に、ソース装置2512,2513から送信されるビデ
オデータを含んだデータパケットはシンク装置251
0,2511にて受信された後、伝送路終端であるシン
ク装置にて消滅する。このようなデータ伝送システムで
は、非同期データあるいはビデオデータを含むデータパ
ケットを、その受信側装置からその送信側装置に返送す
る必要がない。
【0302】このように、非同期データ及び等時性デー
タを格納したデータパケットを、受信側で消滅させて送
信側へ返送しないデータ伝送システムでは、シンク装置
からソース装置へのデータ伝送のための伝送フレームに
は、非同期データを格納したデータパケット2702の
みが存在し、ソース装置からシンク装置へのデータ伝送
のための伝送フレームには、等時性データを格納したデ
ータパケット2703のみが存在する。
【0303】また、本実施の形態7では、送受信指定パ
ケットとして、その直後のデータパケットを送信する装
置と、このデータパケットを受信する装置とを指定する
ものを示したが、予め各装置に送信チャンネルと受信チ
ャンネルを割り当ておき、送受信指定パケットを、デー
タパケットを送信する装置の送信チャンネル、及びデー
タパケットを受信する装置の受信チャンネルを指定する
ものとしてもよい。また、本実施の形態7では、データ
伝送システムとして、同期情報を非同期データとしてデ
ータパケットに格納して伝送するものを示したが、同期
情報を等時性データとしてデータパケットに格納して伝
送するようにしてもよい。
【0304】また、上記実施の形態7では、データ伝送
システムとして、同期情報を非同期データとしてデータ
パケットに格納して伝送するものを示したが、データ伝
送システムは、本実施の形態2に示すように、シンク装
置2510,2511が等時性データの処理タイミング
の基準となる同期情報を、特殊送受信指定パケットを用
いて、他のパケットに多重してソース装置2512,2
513へそれぞれ伝送するものでもよい。この場合も、
データ伝送システムを構成する第1,第2の個別伝送シ
ステムのソース装置では、シンク装置からの同期情報に
基づいて、同一のフレーム同期信号(タイミング基準信
号)を再生可能である。
【0305】また、本実施の形態7では、データ伝送シ
ステムとして、送受信指定パケットが一定時間毎に送出
されるものを示したが、データ伝送システムは、送受信
指定パケットが任意の時間間隔で送出されるものでもよ
く、この場合も上記実施の形態7のデータ伝送システム
と同様の効果が得られる。また、本実施の形態7では、
データ伝送システムで用いるタイミング基準信号が、各
映像フレームの先頭を示す(つまり各映像フレームに対
する信号処理を開始するタイミングを示す)フレーム同
期信号である場合について説明したが、上記タイミング
基準信号は、各映像フレームに対する信号処理を、映像
フレームを区分するブロック毎に行う場合の各ブロック
に対する信号処理のタイミングを示す信号(ブロック同
期信号)であってもよい。
【0306】また、本実施の形態7では、各ソース装置
にはシステム外部のデータ出力部としてカメラが接続さ
れ、シンク装置にはシステム外部の装置として映像合成
装置が接続されている場合について説明したが、ソース
装置に接続されるシステム外部のデータ出力部はVTR
等の映像送出機器であり、シンク装置に接続されるシス
テム外部の装置がモニタやナビゲーションシステム等の
表示機器、または映像記録機器であってもよい。
【0307】また、本実施の形態7では、データ伝送シ
ステムにおける低速伝送路及び高速伝送路を構成する部
材として具体的なものは特に示していないが、低速伝送
路及び高速伝送路の両方として光ファイバを用いてもよ
く、また、低速伝送路2500及び2502にメタル線
(電線)を用い、高速伝送路2501及び2503に光
ファイバを用いてよく、この場合も上記実施の形態7の
データ伝送システムと同様なデータ伝送システムを実現
可能である。
【0308】また、本実施の形態7によるデータ伝送シ
ステムを、実施の形態4に示したように、シンク装置2
510、2511に、受信した複数の等時性データの位
相ずれを検出する位相検出器を備え、位相検出器で検出
された位相ずれに関する情報を非同期データ、もしくは
等時性データとしてシンク装置2510、2511から
ソース装置2512、2513へ送信する構成としても
よい。この場合、ソース装置にて、受信した位相ずれに
関する情報に基づいて基準信号の再生タイミングを修正
することにより、伝送路でのデータ遅延により2つのソ
ース装置からの等時性データの位相ずれが発生している
場合でも、シンク装置2510、2511では、同期の
確立された等時性データを得ることができる。
【0309】また、上記各実施の形態1〜7では、デー
タ伝送システムとして、シンク装置が同期情報をソース
装置に伝送するものを示したが、データ伝送システム
は、ソース装置が同期情報及びビデオデータを発生し、
同期情報とビデオデータとを多重化して得られる多重化
データを等時性データとして伝送するものであってもよ
い。
【0310】以下、ソース装置がビデオデータと同期情
報とを多重化して得られる多重化信号を等時性データと
して伝送する場合について説明する。図28は、上記多
重化信号を用いてデータ伝送を行う処理を示す図であ
る。データ伝送システムにおけるソース装置では、タイ
ミング基準信号2801(図28(a))とビデオデータ
2802(図28(b))とを多重化する処理が行われ、
該多重化処理により多重化信号2803(図28(c))
が生成される。ここで、多重化信号2803には、タイ
ミング基準信号2801を再生するための同期情報28
01aが含まれている。この同期情報2801aは、シ
ステムの動作クロック(つまり、シンク装置,ソース装
置,データ出力部,映像合成装置のうちの1つの装置の
動作クロック)に対する上記タイミング基準信号280
1の位相を表すものであり、例えばビデオデータのフレ
ーム番号、ライン番号、あるいはブロック番号等を含む
ものである。このような多重化信号2803がシンク装
置にて受信されると、該シンク装置では、多重化信号2
803に対する再生処理により、タイミング基準信号2
804(図28(d))及びビデオデータ2805(図2
8(e))が生成される。
【0311】このように上述した実施の形態1〜7のデ
ータ伝送システムにて、シンク装置及びソース装置の
間、あるいはソース装置の間にて、ビデオデータ280
2(図28(b))を伝送する代わりに、ソース装置が、
ビデオデータと同期情報との多重化により得られる多重
化信号2803(図28(c))を、等時性データとして
伝送するようにしてもよく、この場合においても、シン
ク装置は、ビデオデータ(図28(e))2805と、ビ
デオデータに同期した基準信号2804(図28(d))
の再生を容易に行うことが可能である。
【0312】(実施の形態8)図29は、本発明の実施
の形態8によるデータ伝送装置を説明するためのブロッ
ク図であり、このデータ伝送装置は、例えば実施の形態
1のデータ伝送システムのシンク装置あるいはソース装
置として利用されるものである。図29(a)は、例え
ば、実施の形態1のデータ伝送システム10におけるシ
ンク装置あるいはソース装置として用いられるデータ伝
送装置の一般的な構成を示している。
【0313】このデータ伝送装置2910は、入力側伝
送路2900bから伝送データTdを受信する処理、出
力側伝送路2900aへ伝送データTdを送信する処
理、システム外部のデータ処理装置2900に対するデ
ータのアクセス処理、及び上記伝送データTdとして受
信された同期情報Isを出力する処理を行うコントロー
ラ2901aと、該同期情報に基づいてタイミング基準
信号2908aを上記データ処理装置2900へ出力す
る基準信号発生器2902aとを有している。
【0314】ここで、上記伝送データTdには、ビデオ
データなどの等時性データや、制御コマンドやステータ
スデータなどの非同期データが含まれる。また、上記コ
ントローラ2901aのデータアクセス処理は、データ
処理装置2900からの同期情報2907aを受信して
伝送データとして送信側伝送路2900aに送信する処
理と、上記データ処理装置2900に対するビデオデー
タなどの等時性データ2906aの入出力処理と、上記
データ処理装置2900に対する制御コマンドなどの非
同期データ2905aの入出力処理とを含んでいる。
【0315】このデータ伝送装置2910は、上記デー
タ処理装置2900が、カメラや映像再生装置などのデ
ータ出力部である場合には、実施の形態1のソース装置
として動作する。また、このデータ伝送装置2910
は、上記データ処理装置2900が、例えば映像合成装
置1020などの複数の等時性データを利用する装置で
ある場合には、実施の形態1のシンク装置として動作す
る。
【0316】図29(b)は、例えば、実施の形態1のデ
ータ伝送システム10におけるソース装置として用いら
れる、ネットワーク制御機能を搭載したカメラ(以下カ
メラ装置という。)2920を示している。このカメラ
装置2920は、フレーム同期信号2908bに基づい
て撮像処理を行ってビデオデータ2906bを出力する
撮像部2903bと、入力側伝送路2900bから伝送
データTdを受信する処理、出力側伝送路2900aへ
伝送データTdを送信する処理、上記撮像部2903b
に対するデータのアクセス処理、及び上記伝送データT
dとして受信された同期情報Isを出力する処理を行う
コントローラ2901bと、該同期情報Isに基づいて
タイミング基準信号2908bとしてフレーム同期信号
を撮像部2903bへ出力する基準信号発生器2902
bとを有している。
【0317】ここで、上記伝送データTdには、ビデオ
データなどの等時性データや、制御コマンドやステータ
スデータなどの非同期データが含まれる。上記コントロ
ーラ2901bのデータアクセス処理は、上記撮像部2
903bからのビデオデータなどの等時性データ290
6bを受け、該等時性データ2906bを出力側伝送路
2900aに送信する処理と、上記撮像部2903bに
対する制御コマンドなどの非同期データ2905bの入
出力処理とを含んでいる。
【0318】なお、このカメラ装置2920がシステム
に同期情報を提供する場合には、上記コントローラ29
01bのデータアクセス処理には、撮像部2903bか
らのフレーム同期信号2907bを同期情報として出力
側伝送路2900aに送信する処理も含まれる。このカ
メラ装置2920では、上記撮像部2903bは上記実
施の形態1のデータ伝送システム10における、例えば
データ出力部1011と同様に動作し、また、コントロ
ーラ2901b及び基準信号発生器2902bはそれぞ
れ、実施の形態1の、例えば第1のソース装置102の
コントローラ201b1及び基準信号発生器202b1
と同様に動作する。
【0319】このような構成のカメラ装置2920で
は、基準信号発生器2902bにて同期情報Isから再
生された等時性データ固有の基準信号(つまりフレーム
同期信号)に同期して、撮像部2903からビデオデー
タが出力されることとなる。このため、上記カメラ装置
2920bを複数有するデータ伝送システムでは、複数
のカメラ装置2920の各々から出力されたビデオデー
タがフレーム同期が確立されたものとなり、該データ伝
送システムにおける複数のビデオデータを受信するデー
タ伝送装置(シンク装置)では、フレーム同期の確立さ
れた複数の映像データを取得することができる。
【0320】図29(c)は、例えば、実施の形態1のデ
ータ伝送システム10におけるソース装置として用いら
れる、ネットワーク制御機能を搭載したカメラ(カメラ
装置)2930を示している。
【0321】このカメラ装置2930は、図29(b)に
示すカメラ装置2920の構成に加えて、撮像部290
3bから出力されるビデオデータ2906bを圧縮して
圧縮ビデオデータ2906cを出力する映像圧縮部29
31を備えたものである。従って、このカメラ2930
のコントローラ2901bでは、等時性データの送信処
理として、ビデオデータ2906bに代えて圧縮ビデオ
データ2906cを出力側伝送路2900aに送信する
処理が行われる。
【0322】また、図29(a)に示すデータ伝送装置2
910、図29(b)に示すカメラ装置2920、及び図
29(c)に示すカメラ装置2930では、入力側伝送路
2900bから受信された非同期データがコントローラ
2901a,2901bに入力されるので、非同期デー
タによって、データ伝送装置2910,カメラ装置29
20及び2930の制御が可能である。
【0323】また、上記データ伝送装置2910,カメ
ラ装置2920及び2930では、コントローラ290
1a,2901bにより、装置の状態を示すステータス
信号が非同期データとして出力側伝送路2900aに送
信されるので、データ伝送装置2910,カメラ装置2
920及び2930では、データ伝送システムを構成す
る他の装置の動作状態を検知することができる。
【0324】
【発明の効果】以上のように本発明(請求項1)に係る
データ伝送システムによれば、一定周期を有する基準信
号に同期したタイミングで処理される等時性データを伝
送路に送出する複数のソース装置と、該伝送路に送出さ
れた複数の等時性データを受信する1以上のシンク装置
とを備え、上記シンク装置及び複数のソース装置のうち
の1つである特定装置を、上記等時性データの処理タイ
ミングの基準となる所定の基準信号を再現するための基
準信号情報を伝送路に送出するものとし、上記特定装置
以外の複数のソース装置を、上記伝送路に送出された基
準信号情報を受信して上記所定の基準信号を取得し、該
基準信号に同期した等時性データを出力するものとした
ので、複数の等時性データを受信するシンク装置側でデ
ータ同期の確立された複数の等時性データを得ることが
でき、複数のソース装置から供給される等時性データの
位相ずれを吸収するバッファを不要とすることができる
効果がある。
【0325】本発明(請求項2)によれば、請求項1記
載のデータ伝送システムにおいて、上記伝送路上でのデ
ータ伝送を、伝送データの単位である伝送フレーム毎に
繰り返し行われるものとし、上記伝送フレームを、各伝
送フレームの先頭を示す情報を格納するフレームヘッダ
と、上記等時性データを格納する等時性データスロット
とを有するものとし、上記特定装置を、上記基準信号情
報を上記フレームヘッダに含めて送信するものとしたの
で、フレームヘッダと等時性データスロットを有する伝
送フレームを用いる既存のデータ伝送方法では、伝送フ
レームにおけるデータ構造を変更することなく、上記特
定装置からの基準信号情報の伝送を行うことができる。
【0326】本発明(請求項3)によれば、請求項2記
載のデータ伝送システムにおいて、上記特定装置を、上
記基準信号情報を含む特殊フレームヘッダを、周期的に
送出するものとしたので、上記特定装置以外のソース装
置では、一定の周期毎に基準信号情報を取得でき、常に
正しい基準信号に同期した等時性データを生成すること
ができる。
【0327】本発明(請求項4)によれば、請求項1記
載のデータ伝送システムにおいて、上記伝送路上でのデ
ータ伝送を、伝送データの単位である伝送フレーム毎に
行われるものとし、上記伝送フレームを、各伝送フレー
ムの先頭を示す情報を格納するフレームヘッダと、上記
等時性データを格納する等時性データスロットと、上記
非同期データを格納する非同期データスロットとを有す
るものとし、上記特定装置を、上記基準信号情報を上記
等時性データスロットあるいは非同期データスロットに
格納して送信するものとしたので、基準信号情報を等時
性データあるいは非同期データに多重して伝送すること
ができる。
【0328】本発明(請求項5)によれば、請求項1記
載のデータ伝送システムにおいて、上記特定装置を、上
記等時性データの送信元となるソース装置と、上記等時
性データの送信先となるシンク装置とを指定する情報を
格納した送受信指定パケットを上記伝送路に送出するも
のとし、上記特定装置から送出される特定の送受信指定
パケットを、上記基準信号情報を含むものとしたので、
送受信指定パケットを用いる既存のパケット伝送方法で
は、パケット伝送されるデータ構造を変更することな
く、上記特定装置からの基準信号情報の伝送を行うこと
ができる。
【0329】本発明(請求項6)によれば、請求項5記
載のデータ伝送システムにおいて、上記特定装置を、上
記基準信号情報を含む特定の送受信指定パケットを、周
期的に送出するものとしたので、上記特定装置以外のソ
ース装置では、一定の周期毎に基準信号情報を取得で
き、常に正しい基準信号に同期した等時性データを生成
することができる。
【0330】本発明(請求項7)によれば、請求項1記
載のデータ伝送システムにおいて、上記特定装置を、上
記等時性データの送信元となるソース装置、上記等時性
データの送信先となるシンク装置、及び上記非同期デー
タの送信元及び送信先となるシンク装置あるいはソース
装置を指定する情報を格納した送受信指定パケットを上
記伝送路に送出し、かつ上記基準信号情報を上記等時性
データあるいは非同期データに含めて送出するものとし
たので、基準信号情報を等時性データあるいは非同期デ
ータに多重して伝送することができる。
【0331】本発明(請求項8)によれば、請求項1記
載のデータ伝送システムにおいて、単位伝送処理の期間
である各伝送サイクル内でデータパケットを送出する複
数のシンク装置及びソース装置を、データパケットを送
出する送出権を取得するための調停を行い、上記調停に
よりデータパケットの送信権を獲得した送信元の装置
と、該送信元の装置に対応する送信先の装置との間でパ
ケットデータの伝送を行うものとし、上記特定装置を、
単位伝送処理の期間である伝送サイクルの開始タイミン
グを示すサイクルスタートパケットを一定時間毎に送出
し、かつ上記基準信号情報を等時性データあるいは非同
期データに含めて上記伝送路に送出するものとしたの
で、データパケットを送出する送出権を取得するための
調停を行う既存のパケット伝送方法においても、パケッ
ト伝送されるデータ構造を変更することなく、上記特定
装置からの基準信号情報の伝送を行うことができる。
【0332】本発明(請求項9)によれば、請求項1記
載のデータ伝送システムにおいて、それぞれ上記ソース
装置を1以上含むとともに上記シンク装置を1以上含む
個別伝送システムを複数形成し、上記各個別伝送システ
ムを構成する複数の装置のうちの1つの特定装置を、上
記基準信号情報を、該特定装置が属する個別伝送システ
ム内の他の装置に送出するものとし、上記各個別伝送シ
ステムの、上記特定装置以外の装置を、上記特定装置か
ら送出された基準信号情報を受信して、各個別伝送シス
テム固有の基準信号を再生するものとしたので、システ
ムを構成するシンク装置及びソース装置が個別伝送シス
テムとして複数のグループに分けられている場合でも、
個別伝送システムのソース装置から伝送された等時性デ
ータを利用する装置では、複数の等時性データとして、
同期の確立された等時性データを得ることができる。
【0333】本発明(請求項10)によれば、請求項1
記載のデータ伝送システムにおいて、上記シンク装置
を、受信した複数の等時性データの位相ずれ量を検出す
る位相検出器を備え、上記位相検出器で検出した上記位
相ずれ量を示す位相差情報を送出するものとし、上記複
数のソース装置の少なくとも1つのソース装置を、上記
シンク装置から送信された位相差情報に基づいて、上記
基準信号情報から基準信号を再生するタイミングを、上
記シンク装置での位相ずれ量が低減されるよう補正する
ものとしたので、伝送路でのデータ遅延により2つのソ
ース装置からの等時性データの位相ずれが発生している
場合でも、同期の確立された等時性データを得ることが
できる。
【0334】本発明(請求項11)に係るデータ伝送シ
ステムによれば、一定周期を有する基準信号に同期した
タイミングで処理される等時性データを送信するソース
装置と、該ソース装置から送信された等時性データを受
信するシンク装置とを備え、上記シンク装置を、上記等
時性データの処理タイミングの基準となる所定の基準信
号を再現するための基準信号情報を、第1の伝送路を介
してソース装置に送出する情報送信処理を行うものと
し、上記ソース装置を、上記シンク装置からの基準信号
情報を受信し、受信した基準信号情報から上記所定の基
準信号を再生する信号再生処理、及び上記再生した所定
の基準信号に同期させて、上記等時性データを第2の伝
送路を介して上記シンク装置へ伝送するデータ送信処理
を行うものとし、上記第2の伝送路における等時性デー
タの伝送速度を、上記第1の伝送路における基準信号情
報の伝送速度より速いものとしたので、このシステムを
複数用いて等時性データの伝送を行う場合には、等時性
データを受信する装置では、複数の等時性データとし
て、フレーム同期の確立された等時性データを得ること
ができ、複数のソース装置から供給される等時性データ
の位相ずれを吸収するバッファを不要とすることができ
る効果がある。また、上記シンク装置から上記ソース装
置へのデータ伝送を行うための伝送路には安価な部材を
用い、しかも上記シンク装置から上記ソース装置へのデ
ータ伝送を行うための送受信部としても安価なものを使
用することができ、低コストで効率的なデータ伝送を行
うことができる。
【0335】本発明(請求項12)によれば、請求項1
1記載のデータ伝送システムにおいて、上記シンク装置
から上記ソース装置へのデータ伝送を、各伝送フレーム
の先頭を示すフレームヘッダと、任意のタイミングで処
理される非同期データを格納する非同期データスロット
とを有する第1の伝送フレームを単位として行われるも
のとし、上記ソース装置から上記シンク装置へのデータ
伝送を、上記フレームヘッダと、上記等時性データを格
納する等時性データスロットと、上記非同期データスロ
ットとを有する第2の伝送フレームを単位として行われ
るものとし、上記シンク装置が、上記基準信号情報を上
記第1の伝送フレームのフレームヘッダに含めて送信す
るので、フレームヘッダと等時性データスロットを有す
る伝送フレームを用いる既存のデータ伝送方法では、伝
送フレームにおけるデータ構造を変更することなく、上
記基準信号情報の伝送を行うことができる。
【0336】本発明(請求項13)によれば、請求項1
2記載のデータ伝送システムにおいて、上記シンク装置
を、上記基準信号情報を含むフレームヘッダを、一定周
期で送信するものとしたので、上記ソース装置では、一
定の周期毎に基準信号情報を取得でき、常に正しい基準
信号に同期した等時性データを生成することができる。
【0337】本発明(請求項14)によれば、請求項1
1記載のデータ伝送システムにおいて、上記シンク装置
から上記ソース装置へのデータ伝送を、各伝送フレーム
の先頭を示すフレームヘッダと、任意のタイミングで処
理される非同期データを格納する非同期データスロット
とを有する第1の伝送フレームを単位として行われるも
のとし、上記ソース装置から上記シンク装置へのデータ
伝送を、上記フレームヘッダと、上記等時性データを格
納する等時性データスロットと、上記非同期データスロ
ットとを有する第2の伝送フレームを単位として行われ
るものとし、上記シンク装置が、上記基準信号情報を上
記非同期データに含めて送信するので、基準信号情報を
等時性データあるいは非同期データに多重して伝送する
ことができる。
【0338】本発明(請求項15)によれば、請求項1
1記載のデータ伝送システムにおいて、上記シンク装置
を、上記等時性データの送信元となる装置と、上記等時
性データの送信先となる装置とを指定する情報を送受信
指定パケットに格納して第1の伝送路に送出するものと
し、上記シンク装置から送出される特定の送受信指定パ
ケットを、上記基準信号情報を含むものとしたので、送
受信指定パケットを用いる既存のパケット伝送方法で
は、パケット伝送されるデータ構造を変更することな
く、上記特定装置からの基準信号情報の伝送を行うこと
ができる。
【0339】本発明(請求項16)によれば、請求項1
5記載のデータ伝送システムにおいて、上記シンク装置
を、上記基準信号情報を含む特定の送受信指定パケット
を、周期的に送出するものとしたので、上記ソース装置
では、一定の周期毎に基準信号情報を取得でき、常に正
しい基準信号に同期した等時性データを生成することが
できる。
【0340】本発明(請求項17)によれば、請求項1
1記載のデータ伝送システムにおいて、上記シンク装置
を、上記基準信号情報を、非同期データを含む非同期デ
ータパケットのうち所要の非同期データパケットに格納
して第1の伝送路に送出する処理を行うものとし、上記
ソース装置を、任意のタイミングで処理される非同期デ
ータの送受信処理を行うとともに、上記等時性データを
格納した等時性データパケットを第2の伝送路に送出す
るものとしたので、基準信号情報を非同期データに多重
して伝送することができる。。
【0341】本発明(請求項18)によれば、請求項1
または11記載のデータ伝送システムにおいて、上記伝
送路は光ファイバを用いて構成したので、データ伝送を
高速で行うことが可能となる。
【0342】本発明(請求項19)によれば、請求項1
記載のデータ伝送システムにおいて、上記シンク装置及
びソース装置を、データを光信号として送受信するもの
とし、上記伝送路を、複数の入力端子と複数の出力端子
とを有し、いずれかの入力端子に供給された光信号をす
べての出力端子から出力する光スターカプラと、上記シ
ンク装置及びソース装置の出力端子と光スターカプラの
入力端子を接続する出力側光ファイバと、上記シンク装
置及びソース装置の入力端子と光スターカプラの出力端
子を接続する入力側光ファイバとから構成したので、1
つの伝送路にてデータ通信が不通となった場合でも、他
の伝送路を介してデータ伝送を行うことができ、データ
伝送の信頼性を向上することができる。
【0343】本発明(請求項20)によれば、請求項1
1記載のデータ伝送システムにおいて、上記シンク装置
から上記ソース装置へデータを伝送するための第1の伝
送路を、電気信号を伝搬する導体により構成し、上記ソ
ース装置から上記シンク装置へデータを伝送するための
第2の伝送路を、光信号を伝搬する光ファイバにより構
成したので、データ量の少ないデータの送信が第1の伝
送路により、データ量の大きいデータの送信が第2の伝
送路により行われることとなり、伝送効率のよくしかも
安価なデータ伝送システムを実現できる。
【0344】本発明(請求項21)によれば、請求項1
または11記載のデータ伝送システムにおいて、上記ソ
ース装置を、撮像処理を行う撮像部あるいはビデオデー
タの再生処理を行うビデオ再生部を有するビデオデータ
出力部に接続され、該ビデオデータ出力部から出力され
たビデオデータを等時性データとして伝送路に送信する
ものとし、上記シンク装置を、複数のビデオデータの合
成あるいは記録を行う映像処理装置に接続され、上記複
数のソース装置から等時性データとして送信された複数
のビデオデータを受信して、上記映像処理装置に供給す
るものとしたので、自動車内等における実映像によるナ
ビゲーションシステムや自動車等におけるドライブレコ
ーダ、あるいは監視カメラシステムを実現することがで
きる。
【0345】本発明(請求項22)によれば、請求項2
1記載のデータ伝送システムにおいて、上記ソース装置
を、上記ビデオデータ出力部から供給されたビデオデー
タを圧縮して圧縮ビデオデータを出力する映像圧縮部を
備え、該圧縮ビデオデータを上記等時性データとして送
出するものとしたので、ソース装置から送出する等時性
データのデータ量を削減することができる。
【0346】本発明(請求項23)によれば、請求項1
または11記載のデータ伝送システムにおいて、上記ソ
ース装置を、ソース装置,及びこれらを接続する伝送路
を、車両に搭載されたものとし、上記ソース装置を、撮
像処理を行う撮像部あるいはビデオデータの再生処理を
行うビデオ再生部を有する車載のビデオデータ出力部に
接続され、該ビデオデータ出力部から出力されたビデオ
データを等時性データとして伝送路に送信するものと
し、上記シンク装置を、複数のビデオデータの合成ある
いは記録を行う車搭の映像処理装置に接続され、上記複
数のソース装置から等時性データとして送信された複数
のビデオデータを受信して、上記映像処理装置に供給す
るものとし、上記シンク装置,ソース装置,及び伝送路
が、車内にてビデオデータを伝送するネットワークを構
成するので、実映像による車載のナビゲーションシステ
ム、または車載のドライブレコーダを実現することがで
きる。
【0347】本発明(請求項24)に係るデータ伝送方
法によれば、一定タイミングで処理される等時性データ
の処理タイミングの基準となる所定の基準信号を再現す
るための基準信号情報を、等時性データを受信するシン
ク装置及び等時性データを送信する複数のソース装置の
うちの1つの特定装置から上記伝送路に送出するデータ
送出ステップと、上記複数のソース装置にて、上記伝送
路に送出された基準信号情報を受信して上記基準信号を
再生する信号再生ステップとを含むので、複数の等時性
データを受信するシンク装置側でデータ同期の確立され
た複数の等時性データを得ることができ、複数のソース
装置から供給される等時性データの位相ずれを吸収する
バッファを不要とすることができる効果がある。
【0348】本発明(請求項25)に係るデータ伝送方
法によれば、一定周期を有する基準信号に同期したタイ
ミングで処理される等時性データを、等時性データの送
信元であるソース装置から、該ソース装置と一対一の対
応関係となるよう接続された、該等時性データの送信先
であるシンク装置へ伝送する際、シンク装置では、上記
等時性データの処理タイミングの基準となる所定の基準
信号を再現するための基準信号情報を第1の伝送路を介
してソース装置に伝送し、上記ソース装置では、上記シ
ンク装置からの基準信号情報を受信して上記所定の基準
信号を再生し、再生した所定の基準信号に同期させて上
記等時性データを第2の伝送路を介して上記シンク装置
へ伝送するので、上記等時性データ及びソース装置を有
するシステムを複数用いて等時性データの伝送を行う場
合には、等時性データを受信する装置では、複数の等時
性データとして、フレーム同期の確立された等時性デー
タを得ることができ、複数のソース装置から供給される
等時性データの位相ずれを吸収するバッファを不要とす
ることができる効果がある。また、上記第2の伝送路に
おける等時性データの伝送速度を、上記第1の伝送路に
おける基準信号情報の伝送速度より速いものとしたの
で、上記シンク装置から上記ソース装置へのデータ伝送
を行うための伝送路には安価な部材を用い、しかも上記
シンク装置から上記ソース装置へのデータ伝送を行うた
めの送受信部としても安価なものを使用することがで
き、低コストで効率的なデータ伝送を行うことができ
る。
【0349】本発明(請求項26)に係るデータ伝送装
置によれば、一定周期を有する基準信号に同期したタイ
ミングで処理される等時性データ、及び任意のタイミン
グで処理される非同期データの送受信を制御するコント
ローラと、上記非同期データとして受信された、上記等
時性データの処理タイミングの基準となる所定の基準信
号を再現するための基準信号情報に基づいて、上記基準
信号を再生する基準信号発生器とを備えたので、複数の
等時性データを受信する装置では、同期の確立された複
数の等時性データを得ることができ、複数のデータ送信
元から供給される等時性データの位相ずれを吸収するバ
ッファを不要とすることができる効果がある。
【0350】本発明(請求項27)に係るデータ伝送装
置によれば、請求項26記載のデータ伝送装置におい
て、撮像処理を行ってビデオデータを出力する撮像部を
備え、上記撮像部を、上記ビデオデータを、上記基準信
号発生器によって再生された基準信号に同期させて出力
するものとし、上記コントローラを、上記撮像部から出
力されたビデオデータを上記等時性データとして伝送路
に送出するものとしたので、複数の映像データを受信す
る装置では、同期の確立された複数の映像データを得る
ことができる効果がある。
【0351】本発明(請求項28)に係るデータ伝送装
置によれば、請求項27記載のデータ伝送装置におい
て、上記撮像部からのビデオデータを圧縮して圧縮ビデ
オデータを出力する映像圧縮部を備え、上記コントロー
ラを、上記圧縮ビデオデータを上記等時性データとして
送出するものとしたので、ビデオデータの送信元から送
出する等時性データのデータ量を削減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるデータ伝送システ
ムを示す図である。
【図2】上記実施の形態1によるデータ伝送システムを
構成するシンク装置(図(a)),第1のソース装置(図
(b)),及び第2のソース装置(図(c))の構成を示す図
である。
【図3】上記実施の形態1によるデータ伝送システムの
伝送路を伝搬する伝送データのデータ構造(伝送フレー
ムフォーマット)を示す図である。
【図4】上記実施の形態1のデータ伝送システムの伝送
路を伝搬する伝送データのデータ構造(図(a)),及び
該データ伝送システムにおける第1,第2のソース装置
にて再生されたタイミング基準信号(図(b),図(c))を
示している。
【図5】上記実施の形態1のデータ伝送システムにおけ
る伝送データの処理を説明する図であり、第1,第2の
ソース装置からのタイミング基準信号(図(a),図
(c))、第1,第2のソース装置へのビデオデータ(図
(b),図(d))、伝送路上の伝送データTd(図(e)),
及びシンク装置からのビデオデータ(図(f),図(g))を
示している。
【図6】上記実施の形態1によるデータ伝送システムに
て同期情報を等時性データ用スロットを用いて伝送する
場合を説明するための図であり、伝送路100a,10
0b,100cを伝搬するデータの伝送フレーム(図
(a),図(b),図(c))でのデータ配列を示している。
【図7】本発明の実施の形態2によるデータ伝送システ
ムを示す図である。
【図8】上記実施の形態2によるデータ伝送システムを
構成するシンク装置(図(a)),第1のソース装置(図
(b)),及び第2のソース装置(図(c))を示す図であ
る。
【図9】上記実施の形態2によるデータ伝送システムの
伝送路を伝搬する伝送データのデータ構造(伝送フレー
ムフォーマット)を示す図である。
【図10】上記実施の形態2のデータ伝送システムの伝
送路を伝搬する伝送データのデータ構造(図(a)),及
び該データ伝送システムにおける第1,第2のソース装
置にて再生されたタイミング基準信号(図(b),図(c))
を示している。
【図11】上記実施の形態2のデータ伝送システムにお
ける伝送データの処理を説明する図であり、第1,第2
のソース装置からのタイミング基準信号(図(a),図
(c))、第1,第2のソース装置へのビデオデータ(図
(b),図(d))、伝送路上の伝送データTd(図(e)),
及びシンク装置からのビデオデータ(図(f),図(g))を
示している。
【図12】上記実施の形態2のデータ伝送システムにお
ける各装置の接続形態を、リング状接続からバス接続に
変更した場合のシステムの一例を示す図である。
【図13】上記実施の形態2のデータ伝送システムにお
ける各装置の接続形態を、多入力多出力の信号分配器を
用いて、シンク装置,第1,第2のソース装置のデータ
入力側伝送路とデータ出力側出力とを分離し、各装置間
をバス接続した接続形態に置き換えたシステムを示す図
である。
【図14】上記実施の形態2のデータ伝送システムにお
ける各装置の接続形態を、多入力多出力の信号分配器を
用いて、第1,第2,第3のグループのデータ伝送装置
群のデータ入力側伝送路とデータ出力側出力とを分離
し、各グループ間をバス接続した接続形態に置き換えた
システムを示す図である。
【図15】本発明の実施の形態3によるデータ伝送シス
テムを示す図である。
【図16】上記実施の形態3によるデータ伝送システム
を構成するシンク装置(図(a)),第1のソース装置
(図(b)),及び第2のソース装置(図(c))を示す図で
ある。
【図17】上記実施の形態3によるデータ伝送システム
の伝送路を伝搬する伝送データのデータ構造(伝送フレ
ームフォーマット)を示す図である。
【図18】上記実施の形態3のデータ伝送システムの伝
送路を伝搬する伝送データのデータ構造(図(a)),及
び該データ伝送システムにおける第1,第2のソース装
置にて再生されたタイミング基準信号(図(b),図(c))
を示す図である。
【図19】上記実施の形態3のデータ伝送システムにお
ける伝送データに対する処理を説明するための図であ
り、第1,第2のソース装置からのタイミング基準信号
(図(a),図(c))、第1,第2のソース装置へのビデオ
データ(図(b),図(d))、伝送路上の伝送データTd
(図(e)),及びシンク装置からのビデオデータ(図
(f),図(g))を示している。
【図20】本実施の形態4によるデータ伝送システムを
構成するシンク装置を示す図である。
【図21】本実施の形態4によるデータ伝送システムの
各装置に対する入出力信号を示す図であり、シンク装置
からのビデオデータ(図(a),図(b))、第2のソース装
置へのビデオデータ(図(d),図(f)),及び該ビデオデ
ータに対応するフレーム同期信号(図(c),図(e))を示
している。
【図22】本発明の実施の形態5によるデータ伝送シス
テムを示す図である。
【図23】本発明の実施の形態6によるデータ伝送シス
テムを示す図である。
【図24】上記実施の形態6によるデータ伝送システム
の伝送路を伝搬する伝送データの各伝送フレーム(図
(a)),低速伝送路における伝送フレーム(図(b)),及
び高速伝送路における伝送フレーム(図(c))を示す図
である。
【図25】本発明の実施の形態7によるデータ伝送シス
テムを示す図である。
【図26】上記実施の形態7によるデータ伝送システム
の低速伝送路における伝送フレームの一例(図(a)),
及び該システムの高速伝送路における伝送フレームの一
例(図(b))を示す図である。
【図27】上記実施の形態7によるデータ伝送システム
の低速伝送路における伝送フレームの他の例(図
(a)),及び該システムの高速伝送路における伝送フレ
ームの他の例(図(b))を示す図である。
【図28】本発明の各実施の形態によるデータ伝送シス
テムにて、等時性データとして多重化信号を伝送する処
理を説明する図であり、タイミング基準信号(図(a),
図(d)),ビデオデータ(図(b),図(e)),及び多重化
信号(図(c))を示している。
【図29】本発明の実施の形態8によるデータ伝送装置
を説明する図であり、シンク装置あるいはソース装置と
してのデータ伝送装置(図(a)),ソース装置としての
カメラ装置(図(b)),及び圧縮部を有するカメラ装置
(図(c))を示している。
【図30】従来のデータ伝送システムを示す図である。
【符号の説明】
10,20,20a,20b,20c,30,50,6
0,70 データ伝送システム 50a,60a,70a 第1の個別伝送システム 50b,60b,70b 第2の個別伝送システム 100a〜100c,700a〜700c,1200,
1301a〜1303a,1301b〜1303b,1
401a〜1403a,1401b〜1403b,14
01c,1402c,1401d,1500a〜150
0c,2200a〜2200f,2900a,2900
b 伝送路 101,701,1201,1301,1401,15
01 シンク装置 102,702,1202,1302,1404,14
06,1502,2203,2312,2512 第1
のソース装置 103,703,1203,1303,1406,15
03,2204,2313,2513 第2のソース装
置 201a,201b1,201b2,801a,801
b1,801b2,1601a,1601b1,160
1b2,2001a,2901a,2921bコントロ
ーラ 202a,202b1,202b2,802a,802
b1,802b2,1602a,1602b1,160
2b2,2002a,2902a,2902b基準信号
発生器 203a,203b1,203b2,602,803
a,803b1,803b2,1603a,1603b
1,1603b2,2003a,2404,2905
a,2905b 非同期データ 204a1,204a2,205,206,804a
1,804a2,805, 806,1604a1,1
604a2,1605,1606,2004a1,20
04a2,2204a1〜2204a4,2205〜2
208,2321,2323,2331,2333,2
405,2521,2523,2531,2533,2
802,2805,2906a,2906b ビデオデ
ータ(等時性データ) 207a,207b1,207b2,807a,807
b1,807b2,1607a,1607b1,160
7b2,2007a,2211,2330,2908
a,2908b 同期情報 208a,208b1,208b2,808a,808
b1,808b2,1608a,1608b1,160
8b2,2008a,2208b1〜2208b4,2
320,2322,2801,2804,2907a,
2907b タイミング基準信号(フレーム同期信号) 301 フレームヘッダ 302,2403 等時性データスロット 302a1,302a2,302a3,302am 個
別データスロット 303,2402a,2402b 非同期データスロッ
ト 401 特殊フレームヘッダ 402,2401a,2401b フレームヘッダ 601,603,604 等時性データ 809a,809b1,809b2 選択スイッチ 901a1,901a2,901a3,901an,1
001a1,1001a2,1001a3,1101a
1,1101a2,2601〜2603,2701 送
受信指定パケット 902a1,902a2,1002a1,1002a
2,1102a1,1102a2,2612,261
3,2702,2703 データパケット 903,1710 伝送フレーム 1011,1051 第1のデータ出力部 1012,1052 第2のデータ出力部 1053 第3のデータ出力部 1054 第4のデータ出力部 1020,1050 映像合成装置 1030 データ処理装置 1310 分配器 1402,2045 第3のソース装置 1405,2046 第4のソース装置 1504 データ伝送装置 1701 サイクルスタートパケット 1703,1703a、1704,1704a 等時性
データパケット 1705,1705a,2611 非同期データパケッ
ト 2010 位相検出器 2201,2310,2510 第1のシンク装置 2202,2311,2511 第2のシンク装置 2300,2302,2500,2502 低速伝送路 2301,2303,2501,2503 高速伝送路 2803 多重化信号 2900 データ処理装置 2903a,2903b 撮像部 2906c 圧縮ビデオデータ 2910 データ伝送装置 2920,2930 カメラ装置 2931 映像圧縮部 Ap アービトレーション期間 Cs0〜Cs32 制御信号 Ipd 位相差情報 Is 同期情報 Od0〜Od2 出力データ Pd 位相ずれ T1a,T1b 第1,第2の入力端子 T2 出力端子 Td 伝送データ Td1,Td2,Td3,Tdn 伝送フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/073 H04L 11/00 330

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定周期を有する基準信号に同期したタ
    イミングで処理される等時性データ、及び任意のタイミ
    ングで処理される非同期データを伝送するための伝送路
    と、上記等時性データを伝送路に送出する複数のソース
    装置と、該伝送路に送出された複数の等時性データを受
    信する1以上のシンク装置とを備えたデータ伝送システ
    ムであって、 上記シンク装置及び複数のソース装置のうちの1つであ
    る特定装置は、上記等時性データの処理タイミングの基
    準となる所定の基準信号を再現するための基準信号情報
    を上記伝送路に送出するものであり、 上記特定装置以外の複数のソース装置は、上記伝送路に
    送出された基準信号情報を受信して上記所定の基準信号
    を取得し、該基準信号に同期した等時性データを出力す
    るものであることを特徴とするデータ伝送システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ伝送システムにお
    いて、 上記伝送路上でのデータ伝送は、伝送データの単位であ
    る伝送フレーム毎に繰り返し行われるものであり、 上記伝送フレームは、各伝送フレームの先頭を示す情報
    を格納するフレームヘッダと、上記等時性データを格納
    する等時性データスロットとを有するものであり、 上記特定装置は、上記基準信号情報を上記フレームヘッ
    ダに含めて送信するものであることを特徴とするデータ
    伝送システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のデータ伝送システムにお
    いて、 上記特定装置は、上記基準信号情報を含む特殊フレーム
    ヘッダを、周期的に送出するものであることを特徴とす
    るデータ伝送システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のデータ伝送システムにお
    いて、 上記伝送路上でのデータ伝送は、伝送データの単位であ
    る伝送フレーム毎に行われるものであり、 上記伝送フレームは、各伝送フレームの先頭を示す情報
    を格納するフレームヘッダと、上記等時性データを格納
    する等時性データスロットと、上記非同期データを格納
    する非同期データスロットとを有するものであり、 上記シンク装置は、上記等時性データを受信する処理に
    加えて、上記非同期データを送受信する処理を行うもの
    であり、 上記ソース装置は、上記等時性データを送信する処理に
    加えて、上記非同期データを送受信する処理を行うもの
    であり、 上記特定装置は、上記基準信号情報を上記等時性データ
    スロットあるいは非同期データスロットに格納して送信
    するものであることを特徴とするデータ伝送システム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のデータ伝送システムにお
    いて、 上記特定装置は、上記等時性データの送信元となるソー
    ス装置と、上記等時性データの送信先となるシンク装置
    とを指定する情報を格納した送受信指定パケットを上記
    伝送路に送出するものであり、 上記特定装置から送出される特定の送受信指定パケット
    には、上記基準信号情報が含まれていることを特徴とす
    るデータ伝送システム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のデータ伝送システムにお
    いて、 上記特定装置は、上記基準信号情報を含む特定の送受信
    指定パケットを、周期的に送出するものであることを特
    徴とするデータ伝送システム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のデータ伝送システムにお
    いて、 上記シンク装置及びソース装置は、上記等時性データあ
    るいは非同期データを格納したデータパケットを送受信
    する処理を行うものであり、 上記特定装置は、上記等時性データの送信元となるソー
    ス装置、上記等時性データの送信先となるシンク装置、
    及び上記非同期データの送信元及び送信先となるシンク
    装置あるいはソース装置を指定する情報を格納した送受
    信指定パケットを上記伝送路に送出し、かつ上記基準信
    号情報を上記等時性データあるいは非同期データに含め
    て送出するものであることを特徴とするデータ伝送シス
    テム。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のデータ伝送システムにお
    いて、 上記シンク装置及びソース装置は、上記等時性データあ
    るいは非同期データを格納したデータパケットを送受信
    する処理を行うものであり、 上記伝送路上でのデータ伝送は、一定時間内にデータを
    伝送する単位伝送処理を繰り返し行うものであり、 上記単位伝送処理の期間である各伝送サイクル内でデー
    タパケットを送出するシンク装置及びソース装置は、デ
    ータパケットを送出する送出権を取得するための調停を
    行い、上記調停によりデータパケットの送信権を獲得し
    た送信元の装置と、該送信元の装置に対応する送信先の
    装置との間でデータパケットの伝送を行うものであり、 上記特定装置は、単位伝送処理の期間である伝送サイク
    ルの開始タイミングを示すサイクルスタートパケットを
    一定時間毎に送出し、かつ上記基準信号情報を等時性デ
    ータあるいは非同期データに含めて上記伝送路に送出す
    るものであることを特徴とするデータ伝送システム。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のデータ伝送システムにお
    いて、 それぞれ上記ソース装置を1以上含むとともに上記シン
    ク装置を1以上含む個別伝送システムが複数形成されて
    おり、 上記各個別伝送システムを構成する複数の装置のうちの
    1つの特定装置は、上記基準信号情報を、該特定装置が
    属する個別伝送システム内の他の装置に送出するもので
    あり、 上記各個別伝送システムの、上記特定装置以外の装置
    は、上記特定装置から送出された基準信号情報を受信し
    て、各個別伝送システム固有の基準信号を再生するもの
    であることを特徴とするデータ伝送システム。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のデータ伝送システムに
    おいて、 上記シンク装置は、受信した複数の等時性データの位相
    ずれ量を検出する位相検出器を備え、上記位相検出器で
    検出した上記位相ずれ量を示す位相差情報を送出するも
    のであり、 上記複数のソース装置の少なくとも1つのソース装置
    は、上記シンク装置から送信された位相差情報に基づい
    て、上記基準信号情報から基準信号を再生するタイミン
    グを、上記シンク装置での位相ずれ量が低減されるよう
    補正するものであることを特徴とするデータ伝送システ
    ム。
  11. 【請求項11】 一定周期を有する基準信号に同期した
    タイミングで処理される等時性データを送信するソース
    装置と、該ソース装置から送信された等時性データを受
    信するシンク装置と、上記ソース装置とシンク装置とを
    これらが一対一の対応関係となるよう接続する、データ
    の伝送方向が異なる第1及び第2の伝送路とを有するデ
    ータ伝送システムであって、 上記シンク装置は、上記等時性データの処理タイミング
    の基準となる所定の基準信号を再現するための基準信号
    情報を、上記第1の伝送路を介してソース装置に送出す
    る情報送信処理を行うものであり、 上記ソース装置は、上記シンク装置からの基準信号情報
    を受信し、受信した基準信号情報から上記所定の基準信
    号を再生する信号再生処理、及び上記再生した所定の基
    準信号に同期させて、上記等時性データを上記第2の伝
    送路を介して上記シンク装置へ伝送するデータ送信処理
    を行うものであり、 上記第2の伝送路における等時性データの伝送速度は、
    上記第1の伝送路における基準信号情報の伝送速度より
    速いものであることを特徴とするデータ伝送システム。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のデータ伝送システム
    において、 上記シンク装置及びソース装置は、任意のタイミングで
    処理される非同期データの送受信処理を行うものであ
    り、 上記各伝送路上でのデータ伝送は、伝送データの単位で
    ある伝送フレーム毎に行われるものであり、 上記シンク装置から上記ソース装置へのデータ伝送は、 各伝送フレームの先頭を示すフレームヘッダと、任意の
    タイミングで処理される非同期データを格納する非同期
    データスロットとを有する第1の伝送フレームを単位と
    して行われるものであり、 上記ソース装置から上記シンク装置へのデータ伝送は、 上記フレームヘッダと、上記等時性データを格納する等
    時性データスロットと、上記非同期データスロットとを
    有する第2の伝送フレームを単位として行われるもので
    あり、 上記シンク装置は、上記基準信号情報を上記第1の伝送
    フレームのフレームヘッダに含めて送信することを特徴
    とするデータ伝送システム。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のデータ伝送システム
    において、 上記シンク装置は、上記基準信号情報を含むフレームヘ
    ッダを、一定周期で送信することを特徴とするデータ伝
    送システム。
  14. 【請求項14】 請求項11記載のデータ伝送システム
    において、 上記シンク装置及びソース装置は、任意のタイミングで
    処理される非同期データの送受信処理を行うものであ
    り、 上記各伝送路上でのデータ伝送は、伝送データの単位で
    ある第1の伝送フレーム毎に行われるものであり、 上記シンク装置から上記ソース装置へのデータ伝送は、 各伝送フレームの先頭を示すフレームヘッダと、任意の
    タイミングで処理される非同期データを格納する非同期
    データスロットとを有する伝送フレームを単位として行
    われるものであり、 上記ソース装置から上記シンク装置へのデータ伝送は、 上記フレームヘッダと、上記等時性データを格納する等
    時性データスロットと、上記非同期データスロットとを
    有する第2の伝送フレームを単位として行われるもので
    あり、 上記シンク装置は、上記基準信号情報を上記非同期デー
    タに含めて送信することを特徴とするデータ伝送システ
    ム。
  15. 【請求項15】 請求項11記載のデータ伝送システム
    において、 上記シンク装置は、上記等時性データの送信元となる装
    置と、上記等時性データの送信先となる装置とを指定す
    る情報を送受信指定パケットに格納して第1の伝送路に
    送出するものであり、 上記シンク装置から送出される特定の送受信指定パケッ
    トには、上記基準信号情報が含まれていることを特徴と
    するデータ伝送システム。
  16. 【請求項16】 請求項15記載のデータ伝送システム
    において、 上記シンク装置は、上記基準信号情報を含む特定の送受
    信指定パケットを、周期的に送出することを特徴とする
    データ伝送システム。
  17. 【請求項17】 請求項11記載のデータ伝送システム
    において、 上記シンク装置は、任意のタイミングで処理される非同
    期データの送受信処理を行うとともに、上記等時性デー
    タあるいは非同期データの送信元となる装置と、上記等
    時性データあるいは非同期データの送信先となる装置と
    を指定する情報を送受信指定パケットに格納して第1の
    伝送路に送出し、上記基準信号情報を、非同期データを
    含む非同期データパケットのうち所要の非同期データパ
    ケットに格納して第1の伝送路に送出する処理を行うも
    のであり、 上記ソース装置は、任意のタイミングで処理される非同
    期データの送受信処理を行うとともに、上記等時性デー
    タを格納した等時性データパケットを第2の伝送路に送
    出するものであることを特徴とするデータ伝送システ
    ム。
  18. 【請求項18】 請求項1または11記載のデータ伝送
    システムにおいて、 上記伝送路は光ファイバを用いて構成したものであるこ
    とを特徴とするデータ伝送システム。
  19. 【請求項19】 請求項1記載のデータ伝送システムに
    おいて、 上記シンク装置及びソース装置は、データを光信号とし
    て送受信するものであり、 上記伝送路は、 複数の入力端子と複数の出力端子とを有し、いずれかの
    入力端子に供給された光信号をすべての出力端子から出
    力する光スターカプラと、 上記シンク装置及びソース装置の出力端子と光スターカ
    プラの入力端子を接続する出力側光ファイバと、 上記シンク装置及びソース装置の入力端子と光スターカ
    プラの出力端子を接続する入力側光ファイバとから構成
    されていることを特徴とするデータ伝送システム。
  20. 【請求項20】 請求項11記載のデータ伝送システム
    において、 上記シンク装置は出力データを電気信号として送信し、
    入力データを光信号として受信するものであり、 上記ソース装置は出力データを光信号として送信し、入
    力データを電気信号として受信するものであり、 上記シンク装置から上記ソース装置へデータを伝送する
    ための第1の伝送路は、電気信号を伝搬する導体により
    構成したものであり、 上記ソース装置から上記シンク装置へデータを伝送する
    ための第2の伝送路は、光信号を伝搬する光ファイバに
    より構成したものであることを特徴とするデータ伝送シ
    ステム。
  21. 【請求項21】 請求項1または11記載のデータ伝送
    システムにおいて、 上記ソース装置は、撮像処理を行う撮像部あるいはビデ
    オデータの再生処理を行うビデオ再生部を有するビデオ
    データ出力部に接続され、該ビデオデータ出力部から出
    力されたビデオデータを等時性データとして伝送路に送
    信するものであり、 上記シンク装置は、複数のビデオデータの合成あるいは
    記録を行う映像処理装置に接続され、上記複数のソース
    装置から等時性データとして送信された複数のビデオデ
    ータを受信して、上記映像処理装置に供給するものであ
    ることを特徴とするデータ伝送システム。
  22. 【請求項22】 請求項21記載のデータ伝送システム
    において、 上記ソース装置は、上記ビデオデータ出力部から供給さ
    れたビデオデータを圧縮して圧縮ビデオデータを出力す
    る映像圧縮部を備え、該圧縮ビデオデータを上記等時性
    データとして送出するものであることを特徴とするデー
    タ伝送システム。
  23. 【請求項23】 請求項1または11記載のデータ伝送
    システムにおいて、 上記シンク装置,ソース装置,及びこれらを接続する伝
    送路は、車両に搭載されたものであり、 上記ソース装置は、撮像処理を行う撮像部あるいはビデ
    オデータの再生処理を行うビデオ再生部を有する車載の
    ビデオデータ出力部に接続され、該ビデオデータ出力部
    から出力されたビデオデータを等時性データとして伝送
    路に送信するものであり、 上記シンク装置は、複数のビデオデータの合成あるいは
    記録を行う車搭の映像処理装置に接続され、上記複数の
    ソース装置から等時性データとして送信された複数のビ
    デオデータを受信して、上記映像処理装置に供給するも
    のであり、 上記シンク装置,ソース装置,及び伝送路が、車内にて
    ビデオデータを伝送するネットワークを構成しているこ
    とを特徴とするデータ伝送システム。
  24. 【請求項24】 一定周期を有する基準信号に同期した
    タイミングで処理される等時性データ、及び任意のタイ
    ミングで処理される非同期データを、上記等時性データ
    の送信元である複数のソース装置から、伝送路を介して
    該等時性データの送信先である1以上のシンク装置へ伝
    送するデータ伝送方法であって、 上記等時性データの処理タイミングの基準となる所定の
    基準信号を再現するための基準信号情報を、上記シンク
    装置及び複数のソース装置のうちの1つの特定装置から
    上記伝送路に送出するデータ送出ステップと、 上記複数のソース装置にて、上記伝送路に送出された基
    準信号情報を受信して上記基準信号を再生する信号再生
    ステップとを含むことを特徴とするデータ伝送方法。
  25. 【請求項25】 一定周期を有する基準信号に同期した
    タイミングで処理される等時性データを、等時性データ
    の送信元であるソース装置から、該ソース装置と一対一
    の対応関係となるよう接続された、該等時性データの送
    信先であるシンク装置へ伝送するデータ伝送方法であっ
    て、 上記等時性データの処理タイミングの基準となる所定の
    基準信号を再現するための基準信号情報を、上記シンク
    装置から第1の伝送路を介してソース装置に伝送する情
    報送信ステップと、 上記ソース装置にて、上記シンク装置からの基準信号情
    報を受信して上記所定の基準信号を再生する信号再生ス
    テップと、 上記再生した所定の基準信号に同期させて、上記等時性
    データを第2の伝送路を介して上記シンク装置へ伝送す
    るデータ送信ステップとを含み、 上記第2の伝送路における等時性データの伝送速度は、
    上記第1の伝送路における基準信号情報の伝送速度より
    速いことを特徴とするデータ伝送方法。
  26. 【請求項26】 伝送路に接続され、一定周期を有する
    基準信号に同期したタイミングで処理される等時性デー
    タ、及び任意のタイミングで処理される非同期データ
    を、上記伝送路を介して送信あるいは受信するデータ伝
    送装置であって、 上記等時性データ及び非同期データの送受信を制御する
    コントローラと、 上記非同期データとして受信された、上記等時性データ
    の処理タイミングの基準となる所定の基準信号を再現す
    るための基準信号情報に基づいて、上記基準信号を再生
    する基準信号発生器とを備えたことを特徴とするデータ
    伝送装置。
  27. 【請求項27】 請求項26記載のデータ伝送装置にお
    いて、 撮像処理を行ってビデオデータを出力する撮像部を備
    え、 上記撮像部は、上記ビデオデータを、上記基準信号発生
    器によって再生された基準信号に同期させて出力するも
    のであり、 上記コントローラは、上記撮像部から出力されたビデオ
    データを上記等時性データとして伝送路に送出すること
    を特徴とするデータ伝送装置。
  28. 【請求項28】 請求項27記載のデータ伝送装置にお
    いて、 上記撮像部からのビデオデータを圧縮して圧縮ビデオデ
    ータを出力する映像圧縮部を備え、 上記コントローラは、上記圧縮ビデオデータを上記等時
    性データとして送出することを特徴とするデータ伝送装
    置。
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