JP2001250179A - ガス警報器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池残量が正確に把握でき、有効利用するこ
とのできるガス警報器を提供すること。 【解決手段】 被検知ガスの検出動作及びその被検知ガ
スの濃度に基づく警報動作を電池駆動により行うガス警
報器であって、前記被検知ガスの検出時間及び警報動作
時間を計測するタイマ部４を設け、電池残存容量を記憶
する記憶部５を設け、前記被検知ガスの検出動作時間あ
たりの電池使用容量と、前記警報動作時間あたりの電池
使用容量、及び、前記前記被検知ガスの検出動作時間と
前記警報動作時間に基づき、現在の電池残存容量を求め
る演算部６を設け、電池残存容量を表示する電池残存容
量表示部７を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、被検知ガスの検出
及びその被検知ガスの濃度に基づく警報動作を電池駆動
により行うガス警報器に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ガス検知素子の開発とともに、そ
の小電力駆動化がすすみ、電池駆動されるガス検知器が
用いられるようになってきている。また、この種のガス
検知器のうち、電池がきれると重大な障害の発生が予想
されるような用途に用いられるものには、電池残存容量
（残量）の表示を行うことが考えられている。この際、
前記残量は、電池交換時に想定される電池使用可能時間
から、実際に前記ガス検知器の使用された通電使用時間
を減算処理する事によって電池残量とし、その電池残量
を表示することが考えられている。しかし、この種のガ
ス検知器のうち、警報動作を可能とするガス警報器の場
合、通常のガス検出動作時と、警報動作時とで著しく使
用電力量が異なり、電池残量は、単に通電使用時間で判
断することは出来ない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】つまり、上述の従来の
技術によれば、ガス警報器の電池の交換時期を正確に判
断することが出来ないために、機器の使用中に電池切れ
になる問題を回避するためには、電池が切れるまでに十
分余裕がある時期にその電池の交換をせざるを得ず、そ
のために、電池を有効利用できないという問題点があ
り、環境問題その他の側面から改善が望まれている。

【０００４】従って、本発明の目的は、上記欠点に鑑
み、電池残量が正確に把握でき、有効利用することので
きるガス警報器を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の被検知ガスの検出及びその被検知ガスの濃度
に基づく警報動作を電池駆動により行うガス警報器の特
徴構成は、前記被検知ガスの検出動作時間及び警報動作
時間を計測するタイマ部を設け、電池残量を記憶する記
憶部を設け、前記被検知ガスの検出動作時間あたりの電
池使用容量と、前記警報動作時間あたりの電池使用容
量、及び、前記被検知ガスの検出動作時間と前記警報動
作時間に基づき、現在の電池残量を求める演算部を設
け、電池残量を表示する電池残量表示部を設けた点にあ
る。

【０００６】〔作用効果〕つまり、前記被検知ガスの検
出動作時間及び警報動作時間を計測するタイマ部を設け
てあるから、前記被検知ガスを検出する検出動作時間及
び警報を発している警報動作時間を測定出来る。また、
電池残量（Ｒ１）を記憶する記憶部を設けて、前記被検
知ガスの検出動作時間あたりの電池使用容量（Ａ）と、
前記警報動作時間あたりの電池使用容量（Ｂ）、及び、
前記前記被検知ガスの検出動作時間(ｔａ）と前記警報
動作時間（ｔｂ）に基づき、新たな電池残存容量を求め
る演算部を設けてあれば、電池の使用量は、使用容量と
使用時間の積として求めることが出来るから、たとえ
ば、 Ｒ２＝Ｒ１−Ａ・ｔａ−Ｂ・ｔｂ を求めることにより、Ｒ２を現在の電池残量として求め
ることが出来る。尚、前記記憶部が初期の電池残量を記
憶するものであれば、前記検出動作時間及び警報動作時
間は、電池交換時からの総動作時間として与えればよ
く、前記記憶部が現在の電池残量を記憶するものであれ
ば、前記検出動作時間及び警報動作時間は、その現在の
電池残量を記憶部に記憶させる更新時間であればよく、
検出動作時と警報動作時とで、更新動作を異ならせる場
合、それぞれ別個に設定するなど、種々の形態を採用す
ることが出来る。このようにして求められた現在の電池
残量は電池残存容量表示部によりガス警報器に表示する
ことが出来使用者にその電池の交換時期を報知すること
が可能となる。従って、単に電池残量を従来の技術のよ
うにガス警報器の使用時間で判断するのではなく、使用
電力量によって求めることが出来るようになるから、こ
のようにして求められた電池残量はより正確なものとな
り、使用者は電池の交換時期を正確に判断することが出
来るようになる。そのため、機器の使用中に電池切れに
なる問題を回避するために、電池が切れるまでに十分余
裕がある時期にその電池の交換をせざるを得ず、電池を
有効利用できないというような上述の問題を派生しにく
くなった。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１に示すように、本発明のガス
警報装置は、ガス検知素子をガス検知回路に組み込んで
なるセンサ部１と、前記センサ部１からの出力信号を受
けて検知対象ガス中の被検知ガスの濃度を知る検出動作
部２とを備え、前記検出動作部２により検出された出力
信号が、前記検知対象ガス中の被検知ガス濃度が警報を
必要とする警報濃度に達していると判断される場合に警
報音等を発生させ、周囲に被検知ガスが警報濃度以上に
存在していることを報知する警報部３を備える。

【０００８】また、前記検出動作部２と、前記警報部３
には、その動作時間を計測するタイマ部４を設けてあ
り、電池残量を記憶する記憶部５からの電池残量情報
と、前記タイマ部４からの動作時間情報とに基づき、現
在の電池残量を求める演算部６を設けてある。さらに、
電池残量表示部７が設けてあり、前記演算部６による演
算結果がリアルタイムで表示される構成としてある。

【０００９】以下、本発明のガス警報装置における前記
演算部６の電池残量算出手順の一例をフロー図に従って
説明する。

【００１０】

【実施例】図２に示すように、演算部は所定時間（ｋ）
ごとに現在の電池残量を求める。 ＃１ まず現在の電池残量を表示するとともに、時間
（ｋ）ごとに警報部３の動作状態をチェックする。 ＃２ 警報部が動作している場合は、警報部３が動作し
たことを示す警報フラグをセットするとともに、警報音
の持続時間を積算する。 ＃３ 警報部の作動していない場合、警報フラグの有無
をチェックする。警報フラグがなければ、表示中の電池
残量から、（前記被検知ガスの検出動作時間あたりの電
池使用容量（Ａ））×ｋを減算処理して新たに現在の電
池残量として＃１に戻る。（検出動作による電池残量の
減産） 警報フラグがある場合、（前記警報動作時間あたりの電
池使用容量（Ｂ））×（ ＃２で積算された警報音の持
続時間）を表示中の電池残量から減算処理する。この
後、前記警報音の持続時間をクリアするとともに警報フ
ラグをリセットし、新たに現在の電池残量として＃１に
戻る。（警報動作による電池残量の減算） これにより、前記記憶部には、現在の電池残量が更新さ
れることになり、使用電気量が電池残量に正確に反映さ
せられ、電池の交換時期を的確に判断できるようになっ
た。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の警報装置のブロック図

【図２】本発明の警報装置に用いられる演算部の演算処
理を示すフロー図

【符号の説明】

１ センサ部 ２ 検出動作部 ３ 警報部 ４ タイマ部 ５ 記憶部 ６ 演算部 ７ 電池残量表示部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被検知ガスの検出動作及びその被検知ガ
   スの濃度に基づく警報動作を電池駆動により行うガス警
   報器であって、 前記被検知ガスの検出動作時間及び警報動作時間を計測
   するタイマ部を設け、 電池残存容量を記憶する記憶部を設け、 前記被検知ガスの検出動作時間あたりの電池使用容量
   と、前記警報動作時間あたりの電池使用容量、及び、前
   記被検知ガスの検出動作時間と前記警報動作時間に基づ
   き、現在の電池残存容量を求める演算部を設け、電池残
   存容量を表示する電池残存容量表示部を設けたガス警報
   器。