JP2001248717A - 無段変速機のライン圧制御装置 - Google Patents

無段変速機のライン圧制御装置

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JP2001248717A JP2000056270A JP2000056270A JP2001248717A JP 2001248717 A JP2001248717 A JP 2001248717A JP 2000056270 A JP2000056270 A JP 2000056270A JP 2000056270 A JP2000056270 A JP 2000056270A JP 2001248717 A JP2001248717 A JP 2001248717A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無段変速機のライン圧制御装置において、変
速過渡時においても、最適なライン圧を確保できるよう
にする。 【解決手段】 車両に搭載された無段変速機のライン圧
を制御すべく、該無段変速機に供給される作動流体の目
標ライン圧PLAを該車両の運転状態に応じて設定し、目
標ライン圧PLAとなるように該作動流体の実ライン圧P
Lを制御する無段変速機のライン圧制御装置において、
変速過渡時に消費される該作動流体の消費流量に相関す
る消費流量相関値を導出する消費流量相関値導出手段5
8Aと、消費流量相関値導出手段58Aにより導出され
た該消費流量相関値に基づいてライン圧補正量ΔDL
SFTを決定するライン圧補正量決定手段58Bとをそな
え、ライン圧補正量決定手段58Bにより決定されたラ
イン圧補正量ΔDLSFTに応じて目標ライン圧PLを補正
するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された
ベルト式無段変速機等に用いて好適の、無段変速機のラ
イン圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、無段変速機が、変速比を連続的に
制御することで変速ショックを回避できる点や燃料消費
効率の優れた点に着目され、特に車両用の開発が盛んに
行なわれている。このような無段変速機では、一般に油
圧制御により変速比の制御を行なうようになっている。
【0003】例えばベルト式無段変速機の場合、機関
(エンジン)で発生した動力がベルトを介してプライマ
リプーリからセカンダリプーリへ伝達される。この際、
通常はセカンダリプーリの油圧ピストンには伝達トルク
などの基本特性に合わせて設定された油圧(ライン圧)
を作用させてベルトへのクランプ力を与えておき、プラ
イマリプーリの油圧ピストンに作用させる油圧(プライ
マリ圧)を調整することで変速〔変速比(プライマリプ
ーリとセカンダリプーリとの各有効半径比)の制御〕を
行なうようになっている。
【0004】このようなベルト式無段変速機では、特
に、ライン圧が不足するとベルトのスリップを招いて動
力伝達に支障をきたしてしまい、逆にライン圧が過剰で
あれば油圧源側の負担増を招くので、ベルトのスリップ
を招くことなく且つ過剰でない程度のライン圧になるよ
うにライン圧制御を行なう必要がある。そして、このよ
うなベルトのスリップを招かず且つ過剰にならない適切
なライン圧は、ベルトにより伝達するトルクの大きさに
対応したものになるので、無段変速機に入力されるトル
ク(トランスミッション入力トルク)と無段変速機の変
速比(トランスミッション変速比)とに応じて目標ライ
ン圧を設定して、実ライン圧がこの目標ライン圧となる
ようにPID補正〔比例補正(P補正),積分補正(I
補正),微分補正(D補正)〕によるフィードバック制
御を行なうようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ベルト式無段変速機の油圧回路として、プライマリプー
リの油圧ピストン(プライマリピストン)を駆動する油
室とセカンダリプーリの油圧ピストン(セカンダリピス
トン)を駆動する油室とが流量制御弁を介して連通する
ように構成されるものがある。
【0006】しかしながら、このような油圧回路の場
合、変速時において、ベルトへ所定のクランプ力を与え
るライン圧確保のための作動油に加えて、変速制御を行
なうべく両ピストンを移動させるための作動油も必要と
なるため、オイルポンプから吐出される作動油が不足し
てライン圧が過渡的に低下し、ベルトに所定のクランプ
力を与えることができない場合がある。
【0007】この時、上述したようにフィードバック制
御により補正がかけられるものの、変速速度が大きい場
合には、プライマリピストン及びセカンダリピストンの
移動速度も大きくなって両ピストンの移動に必要な作動
油量が過渡的に急増する。また、かかる作動油不足に対
する実ライン圧の立ち上がり応答遅れがあるため、実ラ
イン圧と目標ライン圧との差が過大となってフィードバ
ック制御による補正が追いつかなくなる。即ち、過渡的
に作動油の消費流量が大きくなり再度ライン圧を立ち上
げるためのレスポンスが遅くなってしまうのである。そ
して、最悪の場合、ベルトスリップに至る虞もある。
【0008】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、変速過渡時においても、最適なライン圧を確
保できるようにした、無段変速機のライン圧制御装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の無段変速機のライン圧制御装置では、変速過
渡時に消費される作動流体の消費流量に相関する消費流
量相関値を消費流量相関値導出手段により導出し、この
消費流量相関値に基づいてライン圧補正量決定手段によ
りライン圧補正量を決定する。そして、運転状態に応じ
て設定された作動流体の目標ライン圧を、このライン圧
補正量により補正し、この補正後の目標ライン圧となる
ように作動流体の実ライン圧を制御する。
【0010】請求項2記載の本発明の無段変速機のライ
ン圧制御装置では、消費流量相関値導出手段が、変速比
変化量に基づいて消費流量相関値を導出する。なお、消
費流量相関値導出手段は、変速比の実変化量に基づいて
消費流量相関値を導出することが好ましい。この場合、
作動流体の実消費流量を導出することができ、この実消
費流量に基づいて車両の運転状態にそくした目標ライン
圧を設定することができる。
【0011】また、消費流量相関値導出手段は、目標変
速比の変化量に基づいて消費流量相関値を導出するよう
にしてもよい。この場合、変速比の実変化量に基づいて
消費流量相関値を導出するのに比べて、ライン圧制御の
応答性を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明すると、図1〜図3は本発明の一
実施形態としての無段変速機のライン圧制御装置につい
て示す図であり、これらの図に基づいて説明する。ま
ず、本実施形態にかかる無段変速機の搭載される車両の
動力伝達機構について説明すると、図2(a),(b)
に示すように、本動力伝達機構では、エンジン(内燃機
関)1から出力された回転は、トルクコンバータ(トル
コン)2を介してベルト式無段変速機(CVT,以下、
単に無段変速機という)20に伝達され、さらに図示し
ないカウンタシャフトからフロントデフ31へ伝達され
るようになっている。
【0013】そして、トルコン2の出力軸7と無段変速
機20の入力軸24との間には、正転反転切換機構4が
配設されており、エンジン1からトルコン2を介して入
力される回転は、この正転反転切換機構4を介して無段
変速機構20に入力されるようになっている。無段変速
機20は、変速制御等を後述の油圧制御により行なう油
圧式無段変速機となっている。
【0014】この無段変速機構20についてさらに詳述
すると、無段変速機構20は、プライマリプーリ21と
セカンダリプーリ22とベルト23とから構成されてお
り、正転反転切換機構4からプライマリシャフト24に
入力された回転は、プライマリシャフト24と同軸一体
のプライマリプーリ21からベルト23を介してセカン
ダリプーリ22へ入力されるようになっている。
【0015】プライマリプーリ21,セカンダリプーリ
22はそれぞれ一体に回転する2つのシーブ21a,2
1b,22a,22bから構成されている。それぞれ一
方のシーブ21a,22aは軸方向に固定された固定シ
ーブであり、他方のシーブ21b,22bは油圧ピスト
ン21c,22cによって軸方向に移動可能な可動シー
ブになっている。
【0016】油圧ピストン21c,22cには、オイル
タンク61内の作動油(作動流体)をオイルポンプ62
で加圧して得られる制御油圧が供給され、これに応じて
可動シーブ21b,22bの固定シーブ21a,22a
側への押圧力が調整されるようになっている。セカンダ
リプーリ22の油圧ピストン22cには、レギュレータ
バルブ(調圧弁)63により調圧されたライン圧PL
加えられ、プライマリプーリ21の油圧ピストン21c
には、レギュレータバルブ63により調圧された上でシ
フトコントロールバルブ(流量制御弁)64により流量
調整された作動油が供給され、この作動油が変速比調整
用油圧(プライマリ圧)PPとして作用するようになっ
ている。
【0017】また、レギュレータバルブ63は、ライン
圧制御用ソレノイド63Aを電気信号によりデューティ
制御することにより制御され、同様に、流量制御弁64
は、変速制御用ソレノイド64Aを電気信号によりデュ
ーティ制御することにより制御されようになっている。
なお、レギュレータバルブ63の排出ポート71から排
出された作動油は、潤滑油の供給に用いる図示しない潤
滑弁に送られて所定圧力PLUBに調整された後、潤滑油
として無段変速機20内の所定の部位に送られ、その
後、オイルタンク61に戻されるようになっている。ま
た、流量制御弁64の排出ポート72から排出された油
は、オイルタンク61に戻されるようになっている。
【0018】なお、ライン圧PLは、ベルト23の滑り
を回避して動力伝達性を確保できる範囲で可能な限り低
い圧力にすることが、オイルポンプ62によるエネルギ
損失の低減や変速機自体の耐久性を高める上で重要であ
る。ベルト23のスリップは、ベルト23により伝達す
るトルクの大きさに応じて生じるので、スリップが生じ
ないようにすべく、目標ライン圧PLAを後述するように
無段変速機に入力されるトルク(トランスミッション入
力トルク)と無段変速機の変速比(トランスミッション
変速比)とに応じて設定し、これに基づいてライン圧制
御を行なうようにしている。
【0019】また、変速比(プライマリ圧PP) は、
プライマリプーリ21の実回転数に基づいたフィードバ
ック制御により制御されるようになっている。ここで
は、車速に対応するセカンダリプーリ22の回転数(セ
カンダリ回転数)と車両に搭載されたエンジンの負荷
(例えば、アクセル開度)とからプライマリプーリ21
の目標回転数を設定して、プライマリプーリ21の実回
転数NPと目標回転数NPTとの偏差ΔNP(=NPT
P)を算出し、この偏差ΔNPにPID補正を施した制
御量(変速デューティ)に基づいて、プライマリプーリ
21の実回転数NPが目標回転数NPTになるように流量
制御弁64をフィードバック制御するようになってい
る。
【0020】そして、セカンダリプーリ22の油圧ピス
トン22cに与えられるライン圧P L及びプライマリプ
ーリ21の油圧ピストン21cに与えられるプライマリ
圧PPは、コントローラ(電子制御コントロールユニッ
ト=ECU)50の指令信号により、それぞれ制御され
るようになっている。つまり、図2(b)に示すよう
に、ECU50には、エンジン回転速度センサ(クラン
ク角センサ又はカム角センサ)41,スロットル開度セ
ンサ46,プライマリプーリ21の回転速度を検出する
第1回転速度センサ43,セカンダリプーリ22の回転
速度を検出する第2回転速度センサ44,ライン圧PL
を検出するライン圧センサ45,変速比調整用油圧(プ
ライマリ圧)PPを検出するプライマリ圧センサ47等
の各検出信号が入力されるようになっており、ECU5
0では、これらの検出信号に基づいて各プーリ21,2
2への油圧供給系(油圧回路)にそなえられたレギュレ
ータバルブ63や流量制御弁64を制御するようになっ
ている。
【0021】ECU50には、上述の流量制御弁64の
制御(変速比制御)を行なう機能(変速制御手段又はプ
ライマリ圧制御手段)52とレギュレータバルブ63の
制御(ライン圧制御)を行なう機能(ライン圧制御手
段)53とが設けられており、本実施形態のライン圧制
御装置は、図1に示すように、ライン圧制御手段53
と、上述のレギュレータバルブ63,ライン圧制御用ソ
レノイド63A,ライン圧センサ45とをそなえて構成
される。
【0022】ライン圧制御手段53は、目標ライン圧設
定手段54,上下限リミッタ55A,一次フィルタ55
B,減算器55C,基本デューティ設定手段56A,回
転・油温補正手段56B,加算器56C,56D,56
E,PID補正手段57,変速過渡時補正量算出手段5
8,上下限リミッタ59をそなえて構成されている。こ
れにより、目標ライン圧設定手段54により設定された
目標ライン圧PLAは、まず、上下限リミッタ55Aによ
り上下限を規定された後、一次フィルタ55Bにより急
変動を抑えるようにフィルタリングされる。その後、こ
のフィルタリング処理された目標ライン圧PLAとエンジ
ン回転数(回転速度)Neとに基づいて、基本デューテ
ィ設定手段56Aでライン圧制御量の基本値(基本デュ
ーティ)DLBが設定される。この基本デューティDLB
は、加算器56Cで、回転・油温補正手段56Bに基づ
きエンジン回転速度Ne及び図示しない油温センサによ
り検出された油温に応じて決定される補正量が加算さ
れ、さらに加算器56Dでオイルポンプ62の個々の性
能のばらつきを補正すべくエンジン回転速度Ne及び油
温に応じて決定される学習値が加算され、ライン圧制御
量(制御デューティ)DLが算出されるようになってい
る。
【0023】一方、減算器55Cでは、フィルタリング
後の目標ライン圧PLAとライン圧センサ45により検出
された実ライン圧PLとの偏差ΔPLが算出され、PID
補正手段57により、この偏差ΔPLにPID補正を施
されてライン圧制御量の補正量(制御デューティの補正
量)ΔDLが算出されるようになっている。本装置で
は、ライン圧制御量DLに、加算器56Eにおいて、補
正量ΔDL及び変速過渡時補正量算出手段58により算
出された補正量ΔDLSFTが加算され、その後、上下限
リミッタ59により上下限を規定された後、ライン圧制
御用ソレノイド63Aに出力され、これにより、レギュ
レータバルブ63が所定開度に制御されるようになって
いる。
【0024】以下、目標ライン圧設定手段54及び変速
過渡時補正量算出手段58についてさらに説明する。ま
ず、目標ライン圧設定手段54について説明すると、目
標ライン圧設定手段54では、無段変速機20への入力
トルク(トランスミッション入力トルク)と、無段変速
機の変速比(トランスミッション変速比)ratioとに応
じて目標ライン圧PLAを設定するようになっている。
【0025】なお、トランスミッション入力トルクは、
エンジン出力トルクTeと、トルコントルク比t(e)
とに基づいて演算されるようになっている。エンジン出
力トルクTeはエンジン回転速度センサ41で検出され
るエンジン回転速度Neとスロットル開度センサ46で
検出されるスロットル開度θthとから算出(又は推定)
され、トルコントルク比t(e)は、予め記憶されたマ
ップに基づいて、トルコン2における速度比〔トルコン
の出力回転速度(タービン回転速度、即ち、第1回転速
度センサ43により検出されたプライマリプーリ21の
回転速度)NPとトルコン2の入力回転速度(エンジン
回転速度)Neとの比〕NP/Neから算出される。
【0026】また、トランスミッション変速比ratio
は、プライマリプーリ21とセカンダリプーリ22との
各有効半径(ベルト巻掛半径)比であるが、例えば、第
1回転速度センサ43により検出されたプライマリプー
リ21の回転速度NPと第2回転速度センサ44により
検出されたセカンダリプーリ22の回転速度NSとから
算出(NP/NS)できる。
【0027】次に、変速過渡時補正量算出手段58につ
いて説明すると、変速過渡時補正量算出手段58は、変
速制御中(変速過渡時)に各プーリ21,22の油圧ピ
ストン21c,22cにより消費される作動油量(作動
流体の消費流量)QRを演算する消費流量演算手段(消
費流量相関値導出手段)58Aと、消費流量演算手段5
8Aにより演算された作動油の消費流量QRに基づいて
ライン圧制御量の補正量ΔDLSFTを決定するライン圧
補正量決定手段58Bとをそなえて構成されている。
【0028】消費流量演算手段58Aは、無段変速機の
変速比変化量に基づき、変速制御中に油圧ピストン21
c,22cにより消費される作動油量QRを演算するも
のである。無段変速機20では、アップシフトすると
き、プライマリプーリ21において、油圧ピストン21
cに作用する油圧(プライマリ圧)を高めることによ
り、油圧ピストン21cの油室に作動油を供給して可動
シーブ21bを固定シーブ21a側に近接させて固定シ
ーブ21aと可動シーブ21bとの間隔を狭め、これに
より、固定シーブ21aと可動シーブ21bとの間に形
成されるV字型の溝(V溝)内でベルト23をシーブ2
1a,21bの外周側に移動させてベルト巻掛半径rP
を増加させるようになっている。
【0029】一方、セカンダリプーリ22においては、
シーブ22a,22bとにより形成されるV溝内でベル
ト23はシーブ22a,22bの軸心側に引き込められ
ベルト巻掛半径rSは減少する。このため、油圧ピスト
ン22cの油室から作動油が強制的に排出されるととも
に、可動シーブ22bが固定シーブ22aから離隔され
固定シーブ22aと可動シーブ22bとの間隔が広が
る。
【0030】ここで、セカンダリプーリ22から強制排
出された作動油は、再び油圧回路に戻されてライン圧P
Lを確保するのに使用される。したがって、アップシフ
ト時において、ライン圧PLを確保するための作動油量
とは別に変速制御のために消費される作動油量(消費流
量)QRは、油圧ピストン21cに供給される作動油量
(プライマリオイル流量)QP,油圧ピストン22cか
ら排出される作動油量(セカンダリオイル流量)QS
ら以下の式(1)で演算することができる。
【0031】 QR=QP−QS …(1) 一方、ダウンシフトするとき、プライマリプーリ21に
おいて、油圧ピストン21cに作用する油圧(プライマ
リ圧)PPを下げる(流量制御弁64を介して作動油を
排出する)ことにより、油圧ピストン21cの油室から
作動油を排出させて可動シーブ21bを固定シーブ21
aから離隔させてベルト巻掛半径rPを減少させる。一
方、セカンダリプーリ22においては、油圧ピストン2
2cの油室に供給されているライン圧PLにより可動シ
ーブ22bが固定シーブ22aに近接しベルト巻掛半径
Sが増加するようになっている。このとき、プライマ
リプーリ21から排出される作動油は、流量制御弁64
の排出ポート72から排出されるため、ライン圧の確保
には寄与しない。したがって、ダウンシフト時において
変速制御に必要とされる作動油量QRは油圧ピストン2
2cに供給される作動油量(セカンダリオイル流量)Q
Sのみとなり、以下の式(2)で演算することができ
る。
【0032】 QR=QS …(2) ここで、プライマリプーリ21側の作動油量QPは、下
式(3)に示すように、油圧ピストン21cの油圧室の
ピストン移動方向と直交する断面積APと、可動シーブ
21bの前制御周期からの移動量XPとの積として算出
するようになっている。
【0033】 QP=AP×XP …(3) 同様に、セカンダリプーリ22側の作動油量QSは、下
式(4)に示すように、油圧ピストン22cの油圧室の
ピストン移動方向と直交する断面積ASと可動シーブ2
2bの移動量XSとの積として算出するようになってい
る。 QS=AS×XS …(4) 各移動量XP,XSはいずれも前制御周期に対する可動シ
ーブ21b,22bの移動量であり、下式(5),
(6)により演算することができる。
【0034】 XP=(rP(n)−rP(n-1))×tanθP …(5) XS=(rS(n)−rS(n-1))×tanθS …(6) なお、上式(5),(6)中のθP,θSは、図2(b)
に示すように可動シーブ21bの傾斜角(コーン角),
可動シーブ21bの傾斜角(コーン角)である。また、
P(n)は特に現制御周期におけるプライマリプーリ21
のベルト巻掛半径rPを示し、rP(n-1)は特に前制御周
期におけるプライマリプーリ21のベルト巻掛半径rP
を示す。同様に、rS(n)は現制御周期におけるセカンダ
リプーリ22のベルト巻掛半径rSを、rS(n-1)は前制
御周期におけるセカンダリプーリ22のベルト巻掛半径
Sをそれぞれ示す。ベルト巻掛半径rP,rSは、下式
(7),(8)に示すようにトランスミッション変速比
ratioの関数としてそれぞれ演算されるようになってい
る。
【0035】 rP=fP(ratio) …(7) rS=fS(ratio) …(8) ここで、上式(3),(4)に上式(5),(6)を代
入し整理すると、上式(3)は下式(9)に示すよう
に、上式(4)は下式(10)に示すように整理するこ
とができる。
【0036】 QP=(rP(n)−rP(n-1))×CP(なお、CP=AP×tanθP) …(9) QS=(rS(n)−rS(n-1))×CS(なお、CS=AS×tanθS)…(10) 上式(9),(10)のCPは、油圧ピストン21cの
断面積APと可動シーブ21bの傾斜角θPとから求まる
定数であり、同様に、CSは、油圧ピストン22cの断
面積ASと可動シーブ22bの傾斜角θSとから求まる定
数であり、CP,CSはいずれも予めECU50に記憶さ
れている。したがって、プライマリプーリ21側の作動
油量QPはベルト巻掛半径rPの変化量より一義的に演算
され、セカンダリプーリ22側の作動油量QSはベルト
巻掛半径rSの変化量から一義的に演算される。そし
て、ベルト巻掛半径rP,rSは、式(7),(8)に示
すように何れもトランスミッション変速比ratioの関数
であり、したがって、作動油量QP,QSひいては変速制
御に必要な作動油量QRを、トランスミッション変速比r
atioの変化量(変速比変化量)の関数として演算するよ
うになっている。
【0037】さて、ライン圧補正量決定手段58Bは、
上述の消費流量演算手段58Aにより演算された変速制
御に必要な作動油量QRに基づき、変速制御中のライン
圧PLの圧力低下量(ライン圧低下量)ΔPLSFTを演算
し、このライン圧低下量ΔPLSFT分を補うべく、ライ
ン圧低下量ΔPLSFTに応じてライン圧制御デューティ
の補正量ΔDLSFTを決定するものである。
【0038】ライン圧低下量ΔPLSFTの算出方法につ
いて説明すると、変速制御が行なわれていない定常時に
おいて、レギュレータバルブ63の排出ポート71から
潤滑系統に排出されるレギュレータバルブ通過流量Qv
は、流量係数c,レギュレータバルブ開口面積AR,排
出ポート71の入口における油圧(即ちレギュレータバ
ルブ63により調圧されたライン圧)PL,排出ポート
71の出口における油圧(図示しない潤滑弁により調整
された圧力)PLUB,作動油の密度ρを用いて以下の式
(11)で表すことができる。
【0039】
【数1】
【0040】一方、変速制御中のレギュレータバルブ通
過流量Qv´は、同様に以下の式(12)で表すことが
できる。なお、PL´は、変速制御中のライン圧を示
す。
【0041】
【数2】
【0042】ここで、変速制御中は、上述したように油
圧ピストン21c,22cにより可動シーブ21b,2
2bを駆動するので油圧ピストン21c,22cを作動
させるための作動油量QRが必要となり、このため、レ
ギュレータバルブ通過流量Qv´は、定常時のレギュレ
ータバルブ通過流量Qvよりも作動油量QRだけ減少し
(Qv´=Qv−QR)、この作動油量減少分、ライン
圧PL´は、定常時のライン圧PLよりもΔPLSFTだけ
減少する(PL´=PL−ΔPLSFT)。したがって、上
式(12)は、以下の式(13)のように表すことがで
きる。
【0043】
【数3】
【0044】ここで、上式(11),(13)より、以
下の関係式(14)を導くことができる。
【0045】
【数4】
【0046】そして、上式(14)の両辺を二乗し、整
理すると、下式(15)が得られる。
【0047】
【数5】
【0048】なお、レギュレータバルブ通過流量Qv
は、下式(16)に示すように、オイルポンプ62の吐
出量QPUMPより、トランスミッションからのオイル漏洩
量QLを減算して算出される。 Qv=QPUMP−QL …(16) なお、オイル漏洩量QLはライン圧PLの関数fL(PL
であり〔QL=fL(P L)〕、関数fL(PL)は予めE
CU50に記憶されている。また、オイルポンプ62の
吐出量QPUMPは、下式(17),(18)に示すように
ポンプ理論吐出量Vth,エンジン回転速度Neの関数f
OPE(Ne),オイルポンプ容積効率ηO PV,ライン圧P
L等から演算されるようになっている。なお、関数fOPE
(Ne)は、予めECU50に記憶されている。
【0049】 ηOPV=1−〔fOPE(Ne)×PL 〕 …(17) QPUMP=Vth×(Ne/1000)×ηOPV …(18) また、上式(17)により演算されたオイルポンプ容積
効率ηOPVが、所定の下限値ηMINよりも小さい場合は、
オイルポンプ容積効率ηOPVはこの下限値ηMI Nとして設
定されるようになっている(ηOPV=ηMIN)。
【0050】そして、ライン圧制御デューティの補正量
ΔDLSFTは、以下の式(19)に示すように、ライン
圧PLの関数fD(PL)にライン圧低下量ΔPLSFTを乗
じることにより演算される。なお、関数fD(PL)は予
めECU50に記憶されている。 ΔDLSFT=fD(PL)×ΔPLSFT …(19) また、かかる補正量ΔDLSFTが、所定の上限値ΔDL
SFTMAXよりも大きい場合には、補正量ΔDLSFTはこの
上限値ΔDLSFTMAXで設定され(ΔDLSFT=ΔDL
SFTMAX)、一方、かかる補正量ΔDLSFTが、所定の下
限値ΔDLSFTMINよりも小さい場合には、補正量ΔDL
SFTは0(零)で設定されるようになっている(ΔDL
SFT=0)。
【0051】本発明の一実施形態としての無段変速機の
ライン圧制御装置は上述のように構成されているので、
例えば図3のフロチャートに示すように補正量ΔDL
SFTが決定される。つまり、ステップS10で、第1回
転速度センサ43により検出されたプライマリプーリ2
1の回転速度NP と第2回転速度センサ44により検
出されたセカンダリプーリ22の回転速度NS とから
トランスミッション変速比ratioが計算され、ステップ
S20で、このトランスミッション変速比ratioの関数
としてプライマリプーリ21側のベルト巻掛半径rP(n)
が計算される〔rP( n)=fP(ratio)〕。
【0052】ステップS30で、このベルト巻掛半径r
P(n)と前制御周期でのプライマリプーリ21側のベルト
巻掛半径rP(n-1)との差及び可動シーブ21bの傾斜角
θPより、可動シーブ21bの前制御周期からの移動量
Pが計算され〔XP=(rP( n)−rP(n-1))×tanθ
P〕、さらに、ステップS40で、この移動量XPと油圧
ピストン21cの油圧室の断面積APとの積としてプラ
イマリプーリ21側の作動油量QPが計算される(QP
P×XP)。
【0053】そして、同様に、ステップS50で、トラ
ンスミッション変速比ratioからセカンダリプーリ22
側のベルト巻掛半径rS(n)が計算され〔rS(n)=fs(r
atio)〕、ステップS60で、ベルト巻掛半径rsの前
制御周期からの変動分及び可動シーブ22bの傾斜角θ
Sより、可動シーブ22bの前制御周期からの移動量XS
が計算され〔XS=(rS(n)−rS(n-1))×tan
θS〕、さらに、ステップS70で、この移動量XSと油
圧ピストン22cの油圧室の断面積ASからセカンダリ
プーリ22側の作動油量QSが計算される(QS=AS×
S)。
【0054】そして、ステップS80で、トランスミッ
ション変速比ratioの前制御周期からの差分Δratio(=
ration−ration-1,ration:現制御周期のトランスミッ
ション変速比, ration-1:前制御周期のトランスミッ
ション変速比)に基づき、アップシフト中であるか又は
ダウンシフト中であるかが判定され、かかる差分Δrati
oが正の数であればダウンシフト中であるとしてステッ
プS90に進み、セカンダリプーリ22側の作動油量Q
Sが変速制御に必要な作動油量QRとされる(QR
S)。
【0055】一方、かかる差分Δratioが負の数であれ
ばアップシフト中であるとしてステップS100に進
み、変速制御に必要な作動油量QRは、プライマリプー
リ21側の作動油量QPからセカンダリプーリ22側の
作動油量QSを減じた量として算出される(QR=QP
S)。そして、ステップS110でオイルポンプ容積
効率ηOPVが算出され〔上式(17)参照〕、ステップ
S120でライン圧PLの関数としてオイル漏洩量QL
推定され、ステップS130で上式(16),(18)
によりこれらのオイルポンプ容積効率ηOPV及びオイル
漏洩量QLからレギュレータバルブ通過流量Qvが算出
される。
【0056】さらに、ステップS140で上式(15)
により、変速制御に必要な作動油量QRやレギュレータ
バルブ通過流量Qv等からライン圧低下量ΔPLSFT
算出され、ステップS150で上式(19)により、ラ
イン圧低下量ΔPLSFT及びライン圧PLからライン圧制
御デューティの補正量ΔDLSFTが算出される。そし
て、この補正量ΔDLSFTによりライン圧制御デューテ
ィが補正され、この補正後のライン圧制御デューティで
レギュレータバルブ63が制御される。
【0057】したがって、変速制御中、ライン圧PL
確保するための作動油量とは別に変速制御のための作動
油量QRが必要となるのに対して、本ライン圧制御装置
によれば、この作動油量QRによるライン圧低下量ΔP
SFTを補うべくライン圧制御デューティが補正される
ので、変速制御中において、ベルト23のクランプ力を
確保することができ、ベルトスリップを防止できるとい
う利点がある。また、これにより、ベルトスリップによ
って生じるベルト23の劣化を抑制してベルト耐久性を
向上させることができるという利点もある。
【0058】また、変速制御に必要な作動油量QRをト
ランスミッション変速比ratioの変化量に基づいて算出
するので、特別なセンサ類を設ける必要がなく、したが
ってコストアップすることなく上記の効果を得ることが
できるという利点もある。さらに、トランスミッション
変速比ratioの変化量を、第1回転速度センサ43によ
り検出されたプライマリプーリ21の回転速度NPと第
2回転速度センサ44により検出されたセカンダリプー
リ22の回転速度NSとに基づく実変化量として検出す
ることができるので、この変化量に基づいて実際に変速
制御のために消費された作動油量QRを算出することが
でき、ひいてはこの作動油量QRに基づき、実運転状態
にそくしたライン圧制御を行なうことができるという利
点がある。
【0059】なお、本発明の無段変速機のライン圧制御
装置は上述の実施形態に限定されない。例えば、上述の
実施形態では、消費流量相関値導出手段として、トラン
スミッション変速比ratioの変化量から作動油量QRを演
算する消費流量演算手段58Aを用いているが、消費流
量演算手段58Aの代わりに消費流量相関値導出手段と
して油圧ピストン21c,22cに流量計を設け、この
流量計により作動油量QRを直接検出するように構成し
ても良い。いずれにしても、消費流量相関値導出手段
は、消費流量(作動油量)QR又はその相関値を導出す
るものであればよく、その導出方法は、演算,算出,検
出等の何れであっても良い。
【0060】また、本発明では、変速制御のために消費
される作動油量QRをトランスミッション変速比ratioの
変化量から算出し、上述の実施形態では、かかる変化量
として、プライマリプーリ21の回転速度NPとセカン
ダリプーリ22の回転速度NSとに基づく実変化量を使
用するようになっているが、かかる変化量を、目標変速
比から算出するようにしても良い。この場合、実変化量
を用いる場合に比べ、制御応答性を向上させることがで
きるという利点がある。
【0061】さらに、上述の実施形態では、図3に示す
フロチャートにしたがい、トランスミッション変速比ra
tioの変化量からライン圧制御デューティのライン圧補
正量ΔDLSFTを算出しているが、例えば予めECU5
0にマップを記憶させておき、このマップにしたがい、
トランスミッション変速比ratioの変化量から直接にラ
イン圧補正量ΔDLSFTを決定するように構成しても良
い。
【0062】つまり、上述の実施形態では、ライン圧補
正量ΔDLSFTを算出する過程で、例えば、上式(1
7)に示すように、オイルポンプ容積効率ηOPVをエン
ジン回転速度Neやライン圧PLの変数として算出する
ようにしているが、これに対し、マップを用いてトラン
スミッション変速比ratioの変化量から直接にライン圧
補正量ΔDLSFTを決定する場合、エンジン回転速度N
eやライン圧PLがライン圧補正量ΔDLSFTの算出に考
慮されないため、制御精度が若干ながら低下するが、制
御系を大幅に簡略化することができる。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の無段変速機のライン圧制御装置によれば、変速過
渡時の作動流体の消費流量に相関する消費流量相関値を
消費流量相関値導出手段により導出し、この消費流量相
関値に基づいてライン圧補正量決定手段によりライン圧
補正量を決定し、そして、このライン圧補正量により目
標ライン圧を補正して実ライン圧を制御するので、かか
る作動流体の消費流量に伴うライン圧の変動分を考慮し
てライン圧が制御されて、変速過渡時においても最適な
ライン圧を確保することができるという利点がある。ま
た、これにより、ベルト式無段変速機であれば、変速過
渡時においても、ベルトのクランプ力を確保してベルト
スリップを防止できるという利点もある。さらに、ベル
ト耐久性を向上させることができるという利点もある。
【0064】請求項2記載の本発明の無段変速機のライ
ン圧制御装置によれば、変速過渡時の作動流体の消費流
量相関値を変速比変化量に基づいて算出するので、特別
なセンサ類を設ける必要がなく、したがってコストアッ
プすることなく請求項1記載の無段変速機のライン圧制
御装置と同様の効果を得ることができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての無段変速機のライ
ン圧制御装置の要部構成を示す制御ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる無段変速機付き車
両の動力伝達系を説明するための模式図であり、(a)
はその無段変速機を含んだ動力伝達系の模式的構成図、
(b)はその無段変速機の構成図である。
【図3】本発明の一実施形態としての無段変速機のライ
ン圧制御装置によるライン圧制御の内容を説明するフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
20 ベルト式無段変速機(CVT) 45 ライン圧センサ 53 ライン圧制御手段 54 目標ライン圧設定手段 58 変速過渡時補正量算出手段 58A 消費流量演算手段(消費流量相関値導出手段) 58B ライン圧補正量決定手段 63 レギュレータバルブ(調圧弁) 63A ライン圧制御用ソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 59:70 F16H 59:70 63:06 63:06 (72)発明者 橋本 徹 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 下田 亜寿左 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3J552 MA07 MA12 MA26 NA01 NB01 PA12 RA02 TA01 TA11 TB11 TB20 VA18Z VA32Y VA34Z VA37Z VA42Z VA48Z VA50W VA53W VA53Y VA74Z VB01Z VC01Z VC02Z VC03Z VD02Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された無段変速機のライン圧
    を制御すべく、該無段変速機に供給される作動流体の目
    標ライン圧を該車両の運転状態に応じて設定し、該目標
    ライン圧となるように該作動流体の実ライン圧を制御す
    る無段変速機のライン圧制御装置において、 変速過渡時に消費される該作動流体の消費流量に相関す
    る消費流量相関値を導出する消費流量相関値導出手段
    と、 該消費流量相関値導出手段により導出された該消費流量
    相関値に基づいてライン圧補正量を決定するライン圧補
    正量決定手段とをそなえ、 該ライン圧補正量決定手段により決定された該ライン圧
    補正量に応じて該目標ライン圧を補正するように構成さ
    れていることを特徴とする、無段変速機のライン圧制御
    装置。
  2. 【請求項2】 該消費流量相関値導出手段が、変速比変
    化量に基づいて該消費流量相関値を導出するように構成
    されていることを特徴とする、請求項1記載の無段変速
    機のライン圧制御装置。
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