JP2001248345A - 扉錠装置 - Google Patents

扉錠装置

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JP2001248345A
JP2001248345A JP2000237180A JP2000237180A JP2001248345A JP 2001248345 A JP2001248345 A JP 2001248345A JP 2000237180 A JP2000237180 A JP 2000237180A JP 2000237180 A JP2000237180 A JP 2000237180A JP 2001248345 A JP2001248345 A JP 2001248345A
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lock
slider
housing
latch
hole
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JP2000237180A
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Hiroaki Izumi
広明 泉
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YKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤動作でロックが解除されない扉錠装置とす
る。 【解決手段】 ハウジング10内に、レバーハンドル8
2で回転されるカム部材50と、このカム部材50で施
錠位置と解錠位置に亘って左右方向に移動されるスライ
ダ30と、このスライダ30でハウジング10から出没
移動されるラッチ40と、操作部材90で上下に揺動す
る移動用部材70と、この移動用部材70でロック解除
位置とロック位置に亘って上下方向に移動するロック部
材60を設け、前記スライダ30が施錠位置の時にハウ
ジング10との間に隙間を形成し、この隙間にロック部
材60を挿入してスライダ30の解除方向への移動を阻
止することでロック状態とする。これによって、スライ
ダ30に作用される解錠方向の力でロック部材60がロ
ック解除位置に向う移動力が作用しないので、誤動作で
ロックが解除されることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室ドアの扉など
に用いる扉錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平8−232526号公報に開示さ
れた扉錠装置が知られている。この扉錠装置は図28に
示すように、ケーシングaと、このケーシングa内面に
沿って摺動するスライダbと、ケーシングa内に設けら
れケーシングaより出没自在なラッチボルトcと、ケー
シングaに回転自在に支承され、ノブに連結した角軸d
で回転されるリリースカムeと、ケーシングaに回転自
在に支承されサムターンで回転されるロックカムfと、
前記ラッチボルトcを突出方向に押す第1スプリングg
と、スライダbを押す第2スプリングhを備えている。
【0003】ロックカムfが図28に示すように横向き
姿勢の時にはスライダbの解錠方向への摺動をロックカ
ムfで阻止し、施錠状態でロックする。ロックカムfが
図29に示すように縦向き姿勢の時にはスライダbの解
錠方向への摺動を許容してロックを解除する。ノブを回
転して角軸dとともにリリースカムeを回転することで
スライダbが第2スプリングhに抗して解錠方向に移動
し、このスライダbでラッチボルトcが第1スプリング
gに抗して移動して解錠状態となる。図29に示す状態
からリリースカムeを前述と反対方向に回転するとスラ
イダbが第2スプリングhで移動し、ラッチボルトcが
第1スプリングgで移動して図28に示すように施錠状
態となる。
【0004】前述の扉錠装置は、ノブを回転してリリー
スカムeを回転することで施錠状態、解錠状態となると
共に、サムターンを回転してロックカムfを回転するこ
とでロック、ロック解除できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の扉錠装置
は、スライダbの解錠方向への移動力でロックカムfに
ロック解除方向の回転力が作用する。このために、施錠
及びロック状態でノブに力を加えたり、衝撃が作用した
りしてスライダbに解錠方向への移動力が付与された時
に、ロックカムfがロック解除方向に回転してロック解
除されることがある。
【0006】そこで、本発明は前述の課題を解決して誤
動作によってロックが解除されることがないようにした
扉錠装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、錠本体A
と錠操作部材Bとロック操作部材Cを備え、前記錠本体
Aは、ハウジング10内にスライダ30とラッチ40と
ロック部材60を設けた形状で、そのスライダ30は、
前記錠操作部材Bによって施錠位置と解錠位置とに移動
し、前記ラッチ40はスライダ30が施錠位置の時には
ハウジング10から突出し、かつスライダ30が解錠位
置の時には引き込みされ、前記ロック部材60は、ロッ
ク操作部材Cによってロック位置とロック解除位置とに
移動し、かつその移動方向はスライダ30の移動方向と
は異なり、ロック位置の時にスライダ30の解錠方向へ
の力によってロック解除方向への移動力が作用しないよ
うにしたことを特徴とする扉錠装置である。
【0008】第2の発明は、第1の発明において前記ス
ライダ30が施錠位置の時にスライダ30とハウジング
10との間にロック部材挿入用の隙間が形成され、前記
ロック部材60は、前記隙間に挿入してスライダ30の
解錠方向への移動を阻止するロック位置と、この隙間か
ら抜け出しスライダ30の解錠方向への移動を許容する
ロック解除位置とに亘って移動するようにした扉錠装置
である。
【0009】第3の発明は、第2の発明において前記ハ
ウジング10内に、前記ロック操作部材Cによって上下
に揺動する移動用部材70を設け、この移動用部材70
とロック部材60を、移動用部材70が上方に揺動する
とロック部材60がロック解除位置に向けて上方に移動
し、かつ移動用部材70が下方に揺動するとロック部材
60がロック位置に向けて下方に移動するように連結し
た扉錠装置である。
【0010】
【作 用】第1の発明によれば、スライダ30を施錠
位置とし、ロック部材60をロック位置としてスライダ
30を解錠位置に向けて移動しないようにロックでき
る。この状態で衝撃等でスライダ30に解錠方向の力が
作用した時に、ロック部材60にロック解除方向の移動
力が作用しないので、誤動作でロックが解除されること
がない。
【0011】第2の発明によれば、ロック部材60がロ
ック位置の時にスライダ30に解除方向の力が作用する
と、ロック部材60はスライダ30とハウジング10で
押しつぶされるだけでロック解除位置に向かう移動力が
作用しないので、誤動作でロックが解除されることがな
い。
【0012】第3の発明によれば、ロック操作部材Cで
移動用部材70を上下に揺動することで、ロック部材6
0が上下に移動してロック解除位置、ロック位置に移動
するので、ロック及びロック解除操作が容易である。
【0013】
【発明の実施の形態】図1(a)に示すように、ドア枠
1に扉2の吊元框3がヒンジ4で室内外側方向に回動自
在に取付けてドア、例えば浴室ドアとしてある。前記扉
2の戸先框(錠取付用框)5に扉錠装置6が取付けてあ
る。前記扉2は図1(b)に示すように室内側に回動し
て開放作動する。例えば、浴室ドアの場合には浴室側に
回動して開放し、脱衣室側に回動して閉じる。
【0014】前記錠取付用框5は図2に示すように、室
内外側方向(見込み方向)に対向した見込み方向一対の
側板7,7と、面内方向(見付け方向)外側の一端板8
と、面内方向内側の他端板9で矩形状の中空部5aを有
するアルミ押出形材で、一対の側板7の内面に突条7a
が相対向して一体的に設けてある。
【0015】前記扉錠装置6は図2に示すように、錠取
付用框5の中空部5a内に取付ける錠本体Aと、施錠解
錠する錠操作部材Bと、施錠状態でロック、ロック解除
するロック操作部材Cと、前記錠本体Aと錠操作部材B
とロック操作部材Cを錠取付用框5に取付けるために錠
取付用框5の一対の側板7に取付けられる取付補助部材
Dを有する。
【0016】前記錠本体Aは図3に示すように、ハウジ
ング10と、スライダ30と、ラッチ40と、カム部材
50とロック部材60と、ロック部材60をロック位置
とロック解除位置とに亘って移動する移動用部材70
と、第1弾性部材80と、第2弾性部材81等を有す
る。
【0017】前記ハウジング10はハウジングケース1
1とハウジングカバー12を連結した矩形箱形状であ
る。その内部に、スライダ30が左右摺動自在に設けら
れるスライダ取付部13、ラッチ40が左右摺動及び回
転自在に設けられるラッチ取付部14、カム部材50が
回転自在に設けられるカム部材取付部15、ロック部材
60が上下摺動自在に設けられるロック部材取付部1
6、移動用部材70が回転自在に設けられる移動用部材
取付部17を有する。
【0018】前記ラッチ取付部14はスライダ取付部1
3の上方に位置し、ハウジングケース11にこのラッチ
取付部14に開口したラッチ貫通孔18が形成してあ
る。このラッチ貫通孔18は一対の円弧面と一対の直線
面で非円形としてある。前記スライダ取付部13とカム
部材取付部15は左右に隣接し、ハウジングケース11
とハウジングカバー12にはカム部材取付部15に開口
したカム部材取付用の第1孔19が相対向してそれぞれ
形成してある。前記ロック部材取付部16はカム部材取
付部15と移動用部材取付部17との間に位置し、ハウ
ジングケース11とハウジングカバー12には移動用部
材取付部17に開口した移動用部材取付用の第2孔20
が相対向して形成してある。前記ハウジングケース11
におけるスライダ取付部13とカム部材取付部15との
間に、板状のカム部材支持突部21が設けてある。
【0019】前記スライダ30は、矩形状の縦板31の
周縁に上板32、下板33、一端板34、他端板35を
一体的に設けた矩形箱形状で、その上板32に縦片36
が一体的に設けてあり、この縦片36には左右方向に向
う孔37が形成されてラッチ支承部を形成してある。前
記縦板31には開口窓38が形成され、一端板34の内
面に突起39が設けてある。前記他端板35の上部寄り
と下部寄りは中間部よりも厚肉で、上カム部材支持面3
5aと下カム部材支持面35bと凹陥部35cを形成し
ている。
【0020】前記スライダ30は図4に示すように、ハ
ウジング10のスライダ取付部13とカム部材取付部1
5とに亘って左右摺動自在に設けられ、そのスライダ3
0の縦片36がラッチ取付部14と対向する。ハウジン
グケース11のカム部材支持突部21が縦板31の開口
窓38からスライダ30内に突出する。前記スライダ3
0は第1弾性部材80、例えばコイルスプリングで図4
で左方の施錠位置に押される。この第1弾性部材80は
ハウジングケース11のカム部材支持突部21の突起2
1aとスライダ30の突起39とで保持される。
【0021】前記ラッチ40は図3に示すように頭部4
1と支持杆42を有する。この頭部41は円形基部43
と、この円形基部43と連続した一対の円弧面と、斜め
先端面44と平坦な施錠面45で平面形状略V字状で非
円形断面形状の先端部で形成される。図4に示すように
前記ハウジング10のラッチ取付部14にラッチ40が
回転及び摺動自在に設けられ、その頭部41の先端部は
ラッチ貫通孔18に回転しないように挿通してハウジン
グ10から出没自在である。前記支持杆42はスライダ
30の縦片36の孔37に回転及び摺動自在に挿通し、
支持杆42の切欠溝46にスナップリング等の抜止め具
47を設け、支持杆42が縦片36の孔37から抜けな
いようにしてある。前記ラッチ40は第2弾性部材8
1、例えばコイルスプリングでラッチ貫通孔18から突
出する方向に押される。
【0022】前記カム部材50は図3に示すように、一
側カム面51と、上他側カム面52と、下他側カム面5
3と、略円弧形状の中間突出面54と、貫通孔55と、
この貫通孔55の両端開口縁に設けた一対の円形突部5
6を有する。前記カム部材50は図4に示すように、ス
ライダ30とカム部材支持突部21との間、つまりハウ
ジング10のカム部材取付部15内に設けられ、一対の
円形突部56がハウジングケース11、ハウジングカバ
ー12の第1孔19に回転自在に嵌合している。一側カ
ム面51がカム部材支持突部21に接している。
【0023】前記ロック部材60は図3のように矩形断
面の棒状形状で、その上端部に一対の連結片61が一体
的に設けてあり、その各連結片61に長孔62が形成し
てある。このロック部材60は、図4に示すようにハウ
ジング10のロック部材取付部16に上下摺動自在に設
けられる。
【0024】前記移動用部材70は図3に示すように、
貫通孔71を有する本体72と、この本体72の貫通孔
71の両端周縁部に設けられた円形突部73と、本体7
2に一体的に設けたレバー74を有する。このレバー7
4が前記ロック部材60の一対の連結片61間に嵌まり
込み、長孔62に挿入したピン75で連結してある。こ
のレバー74とピン75は一体であっても良い。前記移
動用部材70は図4に示すように、ハウジング10の移
動用部材取付部17内に設けられ、その一対の円形突部
73がハウジングケース11、ハウジングカバー12の
第2孔20に回転自在に嵌合している。
【0025】前記カム部材50の貫通孔55は四角形
で、前述の錠操作部材Bで回転される四角形の軸57が
嵌合している。前記移動用部材70の貫通孔71は四角
形で、前述のロック操作部材Cで回転される四角形の軸
76が嵌合している。
【0026】次に作動を説明する。図4は施錠状態を示
し、錠操作部材Bが施錠位置で、カム部材50は縦向き
姿勢となっている。カム部材50の一側カム面51にお
けるほぼ平坦面の上下中間部がカム部材支持突部21に
接し、上他側カム面52、下他側カム面53がスライダ
30の上カム部材支持面35a、下カム部材支持面35
bにそれぞれ接し、中間突出面54が凹陥部35cに嵌
まり合っている。
【0027】スライダ30が第1弾性部材80で押され
て左方の施錠位置に保持され、その縦片36が施錠寄り
位置となると共に、スライダ30の他端板35とハウジ
ング10の他側内面との間に隙間が生じる。これによっ
て、ラッチ40が第2弾性部材81によって突出方向に
押され、ハウジング10の端面より突出して扉錠装置は
施錠状態となる。図1において扉錠装置6が施錠状態で
あると、そのラッチ40が扉枠1の縦枠1aに設けた錠
受け1bに係合し、扉2を室内側に回動して開放しよう
としてもラッチ40の施錠面45が錠受け1bに接する
ので、扉2を開放できない。
【0028】ロック操作部材Cはロック位置で、移動用
部材70は斜め下向き姿勢で、ロック部材60はピン7
5と長孔62を介して下方に移動してスライダ30の他
端板35とハウジング10の内側内面との間に挿入さ
れ、スライダ30が図4で右方(解錠方向)に摺動しな
いようにロックしている。これにより、錠操作部材Bを
操作してもスライダ30が解錠方向に移動しない。
【0029】前述の状態からロック操作部材Cを操作し
て軸76を図4で反時計方向に回転すると、移動用部材
70が反時計方向に回転して図5に示す斜め上向き姿勢
となるので、ピン75、長孔62を介してロック部材6
0が上方に移動して図5に示すようにスライダ30より
も上方位置(ロック解除位置)となる。錠操作部材Bを
下方に揺動操作すると軸57とともにカム部材50が図
4で時計方向に回転し、そのカム部材50が図5に示す
ように斜めの姿勢となり、上他側カム面52がスライダ
30の上カム部材支持面35aを押し、スライダ30が
第1弾性部材80に抗して右方に摺動して解錠位置とな
る。スライダ30の移動とともにラッチ40が第2弾性
部材81に抗して右方に摺動して図5に示すようにハウ
ジング10内に引き込みされて扉錠装置が解錠状態とな
る。
【0030】前述のように、スライダ30は左右方向に
移動し、ロック部材60は上下方向に移動する。ロック
部材60はスライダ30とハウジング10との間に介在
してスライダ30の解除方向への移動を阻止する。これ
らが相俟って、ロック部材60でロックしている状態で
スライダ30に解除方向への移動力が作用した場合に、
ロック部材60は圧縮力を受けるだけでロック解除位置
に向う力が何ら作用しない。したがって、誤動作でロッ
ク部材60がロック解除位置に移動することがなく、ロ
ック状態を確実に維持できる。
【0031】また、スライダ30とラッチ40は上下に
位置をずらしてハウジング10内に設けてあると共に、
スライダ30を押す第1弾性部材80とラッチ40を押
す第2弾性部材81は上下に位置をずらしてハウジング
10内に設けてあるので、ハウジング10の左右寸法を
小さくできる。これによって、図1に示す錠取付用框5
の見付け寸法を小さくできる。
【0032】しかも、ロック部材60はロック位置とロ
ック解除位置に亘って直線的に上下動するので、そのロ
ック部材60はスライダ30の移動距離に見合う左右寸
法であれば良く、ハウジング10の左右寸法をより一層
小さくできる。
【0033】また、カム部材50は上他側カム52、下
他側カム面53よりも突出した中間突出面54を有し、
このカム部材50が縦向き姿勢(解錠姿勢)の時に、そ
の中間突出面54がスライダ30の他端板35の凹陥部
35cに嵌まり込んでいると共に、一側カム面51の平
坦面がカム部材支持突部21に接している。これによっ
て、カム部材50が回転しないように保持され、ロック
解除した状態で錠操作部材Bの自重等による軸57の回
転力でカム部材50が回転することを防止できる。
【0034】また、移動用部材70とロック部材60を
ピン75と長孔62で連結することで、ロック操作部材
Cによる軸76の回転に基づく移動用部材70の上下回
転をロック部材60の直線的上下動に変換しているの
で、その部分の形状が単純である。
【0035】前記移動用部材70は、ロック部材60に
設けたラックと、軸76に設けたピニオンを噛合した形
状としても良い。また、ロック操作部材Cをハウジング
10に上下移動自在に設け、そのロック操作部材Cをロ
ック部材60に連結してロック部材60をロック位置と
ロック解除位置に亘って上下方向直線的に移動させるよ
うにしても良い。また、ロック部材60は上下方向では
なく、前後方向(つまり、図1における錠取付用框5の
室内外側方向(見込み方向))に移動させても良い。
【0036】次に各部材の具体形状を説明する。ハウジ
ングケース11は図3と図6と図7に示すように、矩形
状の縦板11aの周縁部に上横板11b、下横板11
c、左右の一端縦板11d、左右の他端縦板11eを一
体的に設けた一側面が開口したほぼ箱形状である。前記
一端縦板11dは他の板よりも幅広い。前記縦板11a
の内面下部寄りで左右中間部に縦板状のカム部材支持突
部21が一体的に設けてある。前記一端縦板11dの上
下中間部に前記ラッチ貫通孔18が形成してあり、この
ラッチ貫通孔18と連続するようにラッチガイド凹部2
2が縦板11a内面に設けてある。このラッチガイド凹
部22は前記ラッチ40の円形基部43と略同一曲率の
略半円形状である。前記縦板11aの内面上下中間で他
端寄りに中間突起部23が一体的に設けてあり、この中
間突起部23と他端縦板11eでロック部材取付部16
を形成している。
【0037】前記上横板11bの内面他端寄りと縦板1
1aの内面に亘って吊下片24と上突起部25が一体的
に設けてあり、その吊下片24の突部24aに移動用部
材70の本体72の切欠部72aが係合することで下向
き姿勢、上向き姿勢に保持する。前記中間突起部23の
上面23aは斜め下向きで、移動用部材70が下向き姿
勢となった時のストッパを形成する。前記上突起部25
の下面25aが斜め上向きで、移動用部材70が上向き
姿勢となった時のストッパを形成する。
【0038】前記上横板11b、下横板11c、他端縦
板11eの外面には係合突部26がそれぞれ一体的に設
けられて係合受部を形成している。前記一端縦板11d
は上横板11b、下横板11cよりも上方、下方に突出
し、その突出した部分に係合片27が一体的に設けてあ
る。
【0039】前記ハウジングカバー12は図3と図8と
図9に示すように、矩形状の縦板12aと上横板12b
と下横板12cと左右の他端縦板12dで左右の一端面
と他側面が開口したほぼ箱形状で、前記ハウジングケー
ス11の上横板11b、下横板11c、他端縦板11e
の外面に重なり合うようにして嵌め込みされる。前記縦
板12aの左右一端縁寄りにラッチガイド凹部28が設
けてある。このラッチガイド凹部28はラッチ40の円
形基部43と略同一曲率の略半円形状で、前記ハウジン
グケース11のラッチガイド凹部22とによって円形の
前記ラッチ取付部14を形成する。前記上横板12b、
下横板12c、他端縦板12dには前記係合突部26が
係合する係合穴29がそれぞれ形成され、その係合穴2
9で係合部を形成している。
【0040】このようであるから、ハウジングケース1
1とハウジングカバー12を嵌め込みすることで係合突
部26と係合穴29がスナップ式に係合し、ハウジング
ケース11とハウジングカバー12が連結されるから、
ビス等の固定具やカシメ作業をせずにハウジング10を
簡単に組立できる。前述のように組立てる際に、ハウジ
ングカバー12の上横板12b、下横板12c、他端縦
板12dは係合突起26の斜面に接することで外側に変
形して係合穴29が係合するので、その上横板12b、
下横板12cと他端縦板12dを不連続として変形し易
くしてある。
【0041】また、錠本体Aを組立てる場合には、ハウ
ジングケース11内にスライダ30、ラッチ40、カム
部材50、ロック部材60、移動用部材70、第1弾性
部材80、第2弾性部材81をそれぞれ設け、その後に
ハウジングカバー12を前述のように連結する。このよ
うであるから、錠本体Aをビス等の固着具やカシメ作業
などせずに簡単に組立できる。
【0042】前記錠操作部材Bは図10に示すように、
前述の軸57が取付けられた一方のレバーハンドル82
と、この軸57が嵌合して取付けられる他方のレバーハ
ンドル83を有する。前記各レバーハンドル82,83
は軸57の取付穴84と同心状に突起85を有し、この
突起85は相対向した一対の円弧面86と相対向した一
対の平坦面87を有する。
【0043】前記ロック操作部材Cは図10と図11に
示すように、操作部材90と取付用部材91を有する。
この操作部材90は、摘み92と軸93を有する。その
軸93は摘み92と連続した円形軸93aと、この円形
軸93aとの連続した矩形軸93bよりなり、その矩形
軸93bが前述の移動用部材70の貫通孔71に嵌合す
る軸76を形成している。前記軸93の先端部分は先端
面に開口した中空形状で、矩形状の係合片挿入用の凹陥
部94を形成し、前記矩形軸93bの一対の面には係合
穴95が前記凹陥部94に開口して形成してある。
【0044】前記取付用部材91は、円形の頭部96と
軸97と一対の係合片98を有する。この軸97は、前
記頭部96よりも小径で前記軸93の円形軸93aと同
一径の円形軸97aと矩形軸97bを有し、その矩形軸
97bの先端面に一対の係合片98が一体的に設けてあ
る。前記頭部96の表面にスリット状の凹部99が形成
してある。前記一対の係合片98は前記軸93の凹陥部
94内に挿入されて図11に示すように係合穴95に係
合する。
【0045】このようであるから、操作部材90と取付
用部材91を対向して接近することで係合穴95と係合
片98をスナップ式に係合することで連結できる。連結
した状態では操作部材90と取付用部材91は一体とな
って回転する。
【0046】前記取付補助部材Dは図10に示すよう
に、一側部材100と他側部材110を有する。前記一
側部材100は図10、図12、図13に示すように、
縦長板状の本体101と、この本体101の裏面上下寄
りに一体的に設けた上下一対の連結横材102を有す
る。前記本体101には表面と裏面に貫通した第1挿入
孔103と第2挿入孔104が上下に離隔して形成して
あり、この第1挿入孔103と第2挿通孔104の間隔
は前記ハウジング10の第1孔19と第2孔20の間隔
と同一である。前記第1挿入孔103にレバーハンドル
82,83の突起85、軸57が挿入し、この第1挿入
孔103は相対向した一対の円弧面103aと相対向し
た一対の鉤形平坦面103bを有する形状で、レバーハ
ンドル82,83の突起85の平坦面87が鉤形平坦面
103bに接することで図14に示すようにレバーハン
ドル82,83の回転角度を所定角度、例えば35度に
規制する。
【0047】前記第2挿入孔104には操作部材90の
円形軸93aと取付用部材91の円形軸97aが嵌合す
る。
【0048】前記一対の連結横材102の間隔はハウジ
ング10の上下寸法(ハウジングカバー12の上横板1
2bと下横板12cの外面間の寸法)と略等しい。前記
各連結横材102は扁平な矩形中空形状で、先端面に開
口した矩形状の凹陥部105を有し、かつこの凹陥部1
05に開口した係合穴106を有する。
【0049】前記他側部材110は図15と図16に示
すように、縦長板状の本体111と、この本体111の
上下寄り裏面に一体的に設けた上下一対の連結横材11
2を有する。前記本体111には表面と裏面に貫通した
第1挿入孔113と第2挿入孔114が形成してあり、
この第1挿入孔113、第2挿入孔114は前記一側部
材100の第1挿入孔103、第2挿入孔104と同一
形状、同一大きさで、上下の間隔も同一である。
【0050】前記各連結横材112は、前記一側部材1
00の連結横材102の凹陥部105内に嵌合する断面
コ字形状で、前記係合穴106に係合する係合突部11
5を有する。
【0051】このようであるから、一側部材100と他
側部材110を対向接近させ、一方の連結横材102の
凹陥部105内に他方の連結横材112を嵌合すること
で係合突部115が係合穴106に係合し、一側部材1
00と他側部材110は図2に示すように連結されてい
る。
【0052】次に扉錠装置を錠取付用框5に取付ける構
造を説明する。図17に示すように、錠取付用框5の一
端板8には錠本体挿入開口部120が形成され、この錠
本体挿入開口部120よりも上方寄りと下方寄りに係止
孔121がそれぞれ形成されている。前記錠本体挿入開
口部120はハウジング10と略同一大きさの矩形状
で、前記係止孔121は前記係止片27が挿入して係合
する形状である。
【0053】このようであるから、錠本体Aを錠本体挿
入開口部120に挿入することで、図18に示すように
上下の係止片27が各係止孔121にそれぞれ挿入して
係止するので、錠本体Aを錠取付用框5の中空部5a内
に抜け出ないように取付けできる。図19に示すように
ハウジング10の両側面(ハウジングケース11の縦板
11a、ハウジングカバー12の縦板12a)が突条7
aに接すると共に、一端面(ハウジングカバー12の他
端縦板12d)が他端板9に接する。ハウジング10の
両側面(前記各縦板11a,12a)にクサビ形状で弾
性変形する複数の突片10aがそれぞれ設けてあるの
で、この突片10aが内側に弾性変形しながら中空部5
a内に挿入され、挿入完了すると突片10aが各突条7
aに、その弾性復元力で係合するので、錠本体Aは見込
み方向にガタツキせずにしっかりと中空部5a内に支持
される。なお、ハウジングケース11の一端縦板11d
が錠取付用框5の一端板8における上下部分が錠本体挿
入開口部120の周縁部に接する。
【0054】前記錠取付用框5の一対の側板7には、第
1孔122と第2孔123が上下に離隔してそれぞれ形
成してある。この第1孔122、第2孔123は錠本体
挿入開口部120を基準として上下方向、見付け方向に
位置決めされ、ハウジング10の第1孔19、第2孔2
0と合致するようにしてある。前記錠取付用框5の一対
の側板7には下部孔124と上部孔125がそれぞれ形
成してある。この下部孔124、上部孔125は錠本体
挿入開口部120を基準として上下方向に位置決めさ
れ、下部孔124は錠本体挿入開口部120の下端開口
縁よりも下方位置で、上部孔125は錠本体挿入開口部
120の上端開口縁よりも上方位置である。
【0055】前記一側部材100の上下一対の連結横材
102を一方の側板7の下部孔124、上部孔125に
挿入し、他側部材110の上下一対の連結横材112を
他方の側板7の下部孔124、上部孔125に挿入して
連結横材102,112を係合連結する。これによっ
て、一側部材100と他側部材110は図2、図20に
示すように本体101,111が側板7の外面に接する
ように取付けられ、第1孔19と第1挿入孔103,1
13が合致すると共に、第2孔20と第2挿入孔10
4,114が合致する。
【0056】また、図20に示すように、上の連結横材
102の平坦な下面がハウジング10の上面(ハウジン
グカバー12の上横板12b)に接し、下の連結横材1
02の平坦な上面がハウジング10の下面(ハウジング
カバー12の下横板12c)に接する。これによって、
錠本体Aが錠取付用框5の中空部5a内に上下方向に動
くことがないように保持される。
【0057】一方のレバーハンドル82に取付けた軸5
7を、一側部材100の第1挿入孔103、一方の側板
7の第1挿入孔122、ハウジングカバー12の第1孔
19、カム部材50の貫通孔55、ハウジングケース1
1の第1孔19、他方の側板7の第1孔122を貫通し
て他側部材110の第1挿入孔113より突出し、この
軸57の突出端部に他方のレバーハンドル83の取付穴
84を嵌合して連結する。
【0058】これによって、各レバーハンドル82,8
3が錠取付用框5の見込み方向両側に回転自在にそれぞ
れ取付けられると共に、各突起85が一側部材100の
第1孔103、他側部材110の第1挿入孔113に回
転自在に支承される。
【0059】前記操作部材90の軸93を一側部材10
0の第2挿入孔104、一方の側板7の第2孔123、
ハウジングカバー12の第2孔20を貫通して移動用部
材70の貫通孔71に嵌合する。前記取付用部材91の
軸97を他側部材110の第2挿入孔114、他方の側
板7の第2孔123、ハウジングケース11の第2孔2
0を貫通して操作部材90の軸93に前述のようにして
連結する。
【0060】これによって、ロック操作部材Cが錠取付
用框5に取付けられる。操作部材90の摘み92で軸9
3を回転することで前述のようにロック、ロック解除で
きる。また、取付用部材91の凹部99にコインなどを
嵌め込んで回転することで、前述のようにロック、ロッ
ク解除できる。
【0061】前述のように、錠操作部材B、ロック操作
部材C、取付補助部材Dをビス等の固着具を用いたり、
カシメ作業せずに取付けでき、扉錠装置の取付け作業が
容易である。しかも、前述のように錠本体Aをビス等の
固着具を用いたり、カシメ作業せずに取付けできるの
で、これらが相俟って扉錠装置の取付け作業がより容易
である。
【0062】また、操作部材90の矩形軸93b、取付
用部材91の矩形軸97b、移動用部材70の貫通孔7
1は同一大きさの長方形状であるので、摘み92の向き
と凹部99の向きが常に一定にできると共に、移動用部
材70の姿勢と摘み92の向きを常に一定にでき、誤っ
て組立てることが防止できる。
【0063】前記下部孔124、上部孔125は前記一
側部材100の連結横材102が嵌合する大きさの矩形
状である。前記下部孔124は見付け方向内側寄りで、
上部孔125は見付け方向外側寄りである。つまり、図
17に示すように第1孔122の中心と第2孔123の
中心を結ぶ直線Xに対して下部孔124の見付け方向中
心124aが見付け方向内側寄りで、上部孔125の見
付け方向中心125aが見付け方向外側寄りである。
【0064】前記一側部材100の上の連結横材102
は図12に示すように見付け方向外側寄りで、下の連結
横材102は見付け方向内側寄りである。つまり、第1
孔103の中心と第2孔104の中心を結ぶ直線Yに対
して上の連結横材102の見付け方向中心が表面から見
た時に見付け方向外側寄りで、下の連結横材102の見
付け方向中心が表面から見て見付け方向内側寄りであ
る。
【0065】前記他側部材110の上の連結横材112
は図15に示すよう見付け方向外側寄りで、下の連結横
材112は見付け方向内側寄りである。つまり、第1孔
113の中心と第2孔114の中心を結ぶ直線Zに対し
て上の連結横材112の見付け方向中心が表面から見た
時に見付け方向外側寄りで、下の連結横材112の見付
け方向中心が表面から見た時に見付け方向内側寄りであ
る。
【0066】このようであるから、一側部材100は錠
取付用框5の一方の側板7に取付けできるが、他方の側
板7に取付けようとすると上下の連結横材102と上部
孔125、下部孔124が見付け方向に位置がずれるの
で取付けできない。したがって、一側部材100を誤っ
て他方の側板7に取付けることが防止でき、一側部材1
00は必ず一方の側板7に取付けられるので、第1孔1
03の形状とレバーハンドル82,83の突起85の形
状によってレバーハンドル82,83を図14に仮想線
で示すように下方に揺動した時に解錠するようにでき
る。
【0067】すなわち、一側部材100を他方の側板7
に取付けると第1孔103が見付け方向に反対形状とな
り、レバーハンドル82,83を上方に揺動した時に解
錠するようになるので、操作性が悪い。
【0068】図21に示すように、前記ラッチ40の頭
部41には工具挿入用の凹部48が斜め先端面44に開
口して形成してある。この凹部48の形状は、マイナス
ドライバーなどの工具を挿入して工具を回転することで
ラッチ40が回転する形状である。前記ラッチ40は図
4に示すようにラッチ貫通孔18より突出した状態にお
いて、前述のようにドライバーなどの工具で押すことで
第2弾性部材81に抗してハウジング10内に押し込み
可能である。
【0069】このようであるから、凹部48に工具を挿
入してラッチ40をラッチ貫通孔18からハウジング1
0内に押し込み、その工具を回転することでラッチ40
をハウジング10内で180度回転する。つまり、ラッ
チ貫通孔18は一対の円弧面と一対の平坦面を有する非
円形状で、ラッチ40の頭部41は一対の円弧面と一対
の平坦面を有する非円形状である。このラッチ40の頭
部41がラッチ貫通孔18に挿入している状態ではラッ
チ40が回転できないようにすることでラッチ40が出
没しても施錠面45の向きが変わらないようにしてあ
る。このために、前述のようにラッチ40をハウジング
10内に押し込んで回転する。工具を引き戻すことでラ
ッチ40は第2弾性部材81で押されてラッチ貫通孔1
8から突出する。
【0070】したがって、錠本体Aを組立てたままの状
態でラッチ40を180度回転して施錠面45の向きを
180度変更できるので、扉錠装置を左右勝手違いに取
付けできる。例えば、図1において戸先框5をヒンジ4
で縦枠1aに開閉自在に取付け、吊元框3に扉錠装置6
を取付けると扉錠装置6の錠本体Aが面外方向に反対向
きとなり、ラッチ40の施錠面45が180度反対とな
って施錠できなくなるので、前述のようにラッチ40を
180度回転して施錠できるようにする。
【0071】また、ハウジング10のラッチ取付部14
はラッチガイド凹部22とラッチガイド凹部28で円形
であり、ラッチ40の円形基部43がその円形のラッチ
取付部14内でスムーズに回転するので、施錠面45の
向きを容易に変えることができる。
【0072】なお、ハウジング10の形状、取付補助部
材D等は扉錠装置を容易に組立てできると共に、框に容
易に取付けるためであって、誤動作によってロック解除
しないようにするのみであれば、ハウジング10の形状
は前述のものに限らずビス止めでも良いし、取付補助部
材Dも不要である。
【0073】次に錠本体Aの第2の実施の形態を説明す
る。前述の第1の実施の形態と同一部材は符号を同一と
する。図22と図23に示すように、錠本体Aは前述の
第1の実施の形態と同様で、ハウジング10と、スライ
ダ30と、ラッチ40と、カム部材50と、ロック部材
60と、ロック部材60をロック位置とロック解除位置
とに亘って移動する移動用部材70と、第1弾性部材8
0と、第2弾性部材81等を有する。前記ハウジング1
0はハウジングケース11とハウジングカバー12を前
述の第1の実施の形態と同様に連結した矩形箱形状で、
カム取付部15の上方位置にスライダ取付部13があ
り、そのスライダ取付部13の上方位置にラッチ取付部
14がある点が前述の第1の実施の形態と異なる。
【0074】前記ハウジングケース11は図24に示す
ように第1の実施の形態と略同一形状で、その一端縦板
11dの上下横板11b,11cよりも突出した上下端
部分にビス挿通孔130が形成され、このビス挿通孔1
30からビスを戸先框5に螺合することで固定するこ
と、及び縦板11aにおける吊下片24と対向した部分
に開口部131が形成されて吊下片24が上横板11b
にのみ連結されて左右方向に弾性変位可能であること、
縦板11aと一端縦板11dに亘って支持突部132が
一体的に設けてあること、突片10aが無いことが第1
の実施の形態のハウジングケース11と大きく異なる。
【0075】ハウジングカバー12は図25に示すよう
に突片10aが無いことが第1の実施の形態のハウジン
グカバー12と大きく異なる。
【0076】図24と図25に示すように、ハウジング
ケース11の縦板11a、ハウジングカバー12の縦板
12aにおけるスライダ取付部13を形成する部分には
スライダガイド用の左右方向に向う凹溝133、突条1
34が設けてあると共に、カム取付部15を形成する部
分に左右方向に向う凹溝135が設けてある。
【0077】前記スライダ30は図23と図26に示す
ように、スライダ取付部13に沿って左右方向に摺動自
在に支承される本体部140と、この本体部140に一
体的に設けた上向部141と下向部142を有する。前
記本体部140の両側面に、前記凹溝133に摺動自在
に嵌まり合うガイド突条143が一体的に設けてある。
前記上向部141はラッチ取付部14まで突出し、上端
面に開口した切欠部144が形成してある。前記下向部
142は、その下面142aが前記突条134に摺動自
在に接する。前記本体部140と下向部142に亘って
カム接触部、例えば下面140a,142aと左右一端
面140b,142bに開口した凹部145が形成して
ある。
【0078】前記カム部材50は図23と図26に示す
ように、本体部150とカム部151と突起部152を
有する。前記本体部150は貫通孔55と、この貫通孔
55の両端開口縁に設けた一対の円形突部56を有する
軸形状である。前記カム部151は本体部150に上向
きに一体的に設けたアーム形状で、前記スライダ30の
凹部145に嵌まり込む。前記突起部152は本体部1
50に下向きに一体的に設けたアーム形状で、この突起
部152が可動部材153の上向き凹部154に嵌まり
込む。
【0079】前記可動部材153の両側面に設けた突条
155が前記凹溝135に摺動自在に嵌まり合い、この
可動部材153は図23に示すようにカム取付部15の
下部寄りに左右摺動自在に取付けられる。前記第1弾性
部材80は可動部材153とハウジングケース11の一
端壁11dの内面との間に設けてあり、この第1弾性部
材80で可動部材153が左右他方に摺動されてハウジ
ングケース11の他端壁11eの内面に押し付け保持さ
れる。可動部材153が前述の状態の時にカム部材50
の突起部152が上向き凹部154の左右方向の縦面1
54aに接する。
【0080】前記ラッチ40は第1の実施の形態のラッ
チ40と略同一形状で、その支持杆42に設けた抜止め
具47と中間突起部23との間に第2弾性部材81が設
けてある。このラッチ40の支持杆42が図23に示す
ようにスライダ30の上向部141の切欠部144に嵌
まり合い、その支持杆42に設けた抜止め具47が上向
部141の左右他端面に当接する。
【0081】前記ロック部材60、移動用部材70は前
述した第1の実施の形態のロック部材60、移動用部材
70と略同一形状で、移動用部材70が上向き姿勢、下
向き姿勢となることによってロック部材60が上下に摺
動してスライダ30をロック解除したり、ロックする。
前記ハウジングケース11の吊下片24が第3弾性部材
136で移動用部材70に向けて弾性変形され、その吊
下片24の突部24aが移動用部材70の本体72の切
欠部72aに強く係合するようにしてある。これによっ
て、移動用部材70を上向き姿勢、下向き姿勢に強固に
保持できる。
【0082】次に作動を説明する。図23の状態ではラ
ッチ40が第2弾性部材81で左方の施錠位置に保持さ
れる。ラッチ40の支持杆42に設けた抜止め具47で
スライダ30が図示の左方位置に保持される。カム部材
50は第1弾性部材80、可動部材153、突起部15
2で反時計方向に回転されて支持突部132に当接した
図示の位置に保持される。カム部材50のカム部151
がスライダ30の凹部145の底部145aに接する。
【0083】図23に示す状態から図示しないレバーハ
ンドル82,83を下方に操作してカム部材50を時計
方向に回転すると、カム部151がスライダ30を右方
に移動すると共に、可動部材153を左方に移動する。
スライダ30がラッチ40を第2弾性部材81に抗して
右方に移動(引き込み)されて解錠状態となる。
【0084】図23に示す状態から図示しないロック操
作部材Cで移動用部材70を時計方向に回転して下向き
姿勢とすると、ピン75、長孔62を介してロック部材
60が下方に移動し、図27に示すようにスライダ30
とハウジング10(ハウジングケース11の他端縦板1
1e)との間に介在してスライダ30の解錠方向への移
動を阻止する。
【0085】以上のように、スライダ30よりも上方位
置にラッチ40を設け、スライダ30よりも下方位置に
カム部材50を設けてスライダ30とラッチ40とカム
部材50をハウジング10の上下方向に位置をずらして
設けたことにより、ハウジング10の左右寸法を小さく
できる。また、カム部材50よりも下方位置に第1弾性
部材80を設けたことにより、ハウジング10の左右寸
法をより小さくできる。
【0086】さらに、第2弾性部材81を略円錐形状
で、押し縮めた時に略平板形状となるコイルばねとした
ので、ラッチ40をハウジング10内に引き込んだ時に
第2弾性部材81の左右寸法(長さ)が小さくなる。こ
れによって、ハウジング10の左右寸法をさらに小さく
できる。
【0087】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、スライダ
30を施錠位置とし、ロック部材60をロック位置とし
てスライダ30を解錠位置に向けて移動しないようにロ
ックできる。この状態で衝撃等でスライダ30に解錠方
向の力が作用した時に、ロック部材60にロック解除方
向の移動力が作用しないので、誤動作でロックが解除さ
れることがない。
【0088】請求項2に係る発明によれば、ロック部材
60がロック位置の時にスライダ30に解除方向の力が
作用すると、ロック部材60はスライダ30とハウジン
グ10で押しつぶされるだけでロック解除位置に向かう
移動力が作用しないので、誤動作でロックが解除される
ことがない。
【0089】請求項3に係る発明によれば、ロック操作
部材Cで移動用部材70を上下に揺動することで、ロッ
ク部材60が上下に移動してロック解除位置、ロック位
置に移動するので、ロック及びロック解除操作が容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】浴室ドアの概略説明図である。
【図2】扉錠装置の取付け状態の斜視図である。
【図3】錠本体の分解斜視図である。
【図4】扉錠装置の施錠状態の断面図である。
【図5】扉錠装置の解錠状態の断面図である。
【図6】ハウジングケースの正面図である。
【図7】図6のE−E断面図である。
【図8】ハウジングカバーの正面図である。
【図9】ハウジングカバーの側面図である。
【図10】扉錠装置の分解斜視図である。
【図11】ロック操作部材の一部破断正面図である。
【図12】一側部材の裏面図である。
【図13】図12のF−F断面図である。
【図14】レバーハンドルの回転範囲規制の説明図であ
る。
【図15】他側部材の裏面図である。
【図16】図15のG−G断面図である。
【図17】錠取付用框の斜視図である。
【図18】錠本体の取付状け状態の一部破断正面図であ
る。
【図19】図18のH−H断面図である。
【図20】図18のI−I断面図である。
【図21】ラッチの断面図である。
【図22】錠本体の第2の実施の形態を示す外観斜視図
である。
【図23】ハウジングカバーを外した状態の正面図であ
る。
【図24】ハウジングケースの正面図である。
【図25】ハウジングカバーの正面図である。
【図26】スライダとカム部材と可動部材の斜視図であ
る。
【図27】施錠状態の説明図である。
【図28】従来の扉錠装置の施錠状態の断面図である。
【図29】従来の扉錠装置の解錠状態の断面図である。
【符号の説明】
A…錠本体、B…錠操作部材、C…ロック操作部材、D
…取付補助部材、10…ハウジング、11…ハウジング
ケース、12…ハウジングカバー、18…ラッチ貫通
孔、30…スライダ、40…ラッチ、50…カム部材、
60…ロック部材、70…移動用部材、80…第1弾性
部材、81…第2弾性部材、82…レバーハンドル、8
3…レバーハンドル、90…操作部材、91…取付用部
材、100…一側部材、102…連結横材、110…他
側部材、112…連結横材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錠本体Aと錠操作部材Bとロック操作部
    材Cを備え、前記錠本体Aは、ハウジング10内にスラ
    イダ30とラッチ40とロック部材60を設けた形状
    で、そのスライダ30は、前記錠操作部材Bによって施
    錠位置と解錠位置とに移動し、前記ラッチ40はスライ
    ダ30が施錠位置の時にはハウジング10から突出し、
    かつスライダ30が解錠位置の時には引き込みされ、前
    記ロック部材60は、ロック操作部材Cによってロック
    位置とロック解除位置とに移動し、かつその移動方向は
    スライダ30の移動方向とは異なり、ロック位置の時に
    スライダ30の解錠方向への力によってロック解除方向
    への移動力が作用しないようにしたことを特徴とする扉
    錠装置。
  2. 【請求項2】 前記スライダ30が施錠位置の時にスラ
    イダ30とハウジング10との間にロック部材挿入用の
    隙間が形成され、前記ロック部材60は、前記隙間に挿
    入してスライダ30の解錠方向への移動を阻止するロッ
    ク位置と、この隙間から抜け出しスライダ30の解錠方
    向への移動を許容するロック解除位置とに亘って移動す
    るようにした請求項1記載の扉錠装置。
  3. 【請求項3】 前記ハウジング10内に、前記ロック操
    作部材Cによって上下に揺動する移動用部材70を設
    け、この移動用部材70とロック部材60を、移動用部
    材70が上方に揺動するとロック部材60がロック解除
    位置に向けて上方に移動し、かつ移動用部材70が下方
    に揺動するとロック部材60がロック位置に向けて下方
    に移動するように連結した請求項2記載の扉錠装置。
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