JP2001247874A - 廃プラスチック油化装置及び油化方法 - Google Patents

廃プラスチック油化装置及び油化方法

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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 処分が困難な廃プラスチックを効果的に処分
すると共にこれを再生油等として有効活用できる新規な
廃プラスチック油化装置及び油化方法の提供。 【解決手段】 廃プラスチックを溶融・熱分解してガス
化するガス化炉1と、このガス化炉1に廃プラスチック
をバッチ式に投入する投入機構2と、このガス化炉1で
得られた熱分解ガスを中和しながら冷却・凝縮して油化
する油化部3とを備える。これによって、廃プラスチッ
クを熱分解・ガス化してから再生油等として回収するこ
とができるため、廃プラスチックを効果的に処分すると
共に有効活用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気製品、家庭用
品、自動車、PETボトル等といった殆どの工業製品に
使用されているプラスチックを油化して燃料油等として
有効活用するための廃プラスチック油化装置及び油化方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
増加の一途を辿るゴミの処理対策のうち、最も重要な課
題の一つとして電気製品、家庭用品、自動車、PETボ
トル等といった殆どの工業製品に使用されているプラス
チック部品やプラスチック容器の処分がある。
【0003】すなわち、このような廃プラスチックは、
生ゴミや木材ゴミ等のような微生物による生分解が困難
であるため、その殆どが焼却処分されているのが現状で
あるが、周知の通り、プラスチックは、焼却時に大量の
煤煙や有害ガスを発生する上にその燃焼温度の高さゆえ
に焼却炉に悪影響を及ぼす等といった問題がある。
【0004】そのため、近年ではこの廃プラスチックを
回収し、貴重なリサイクル資源の一つとして再利用する
ことも試みられているが、そのリサイクルに際しては、
例えば成分や色合い等毎に回収・分別しなけらばならな
い等といった煩わしい作業が伴うことから、多大なコス
トと手間を要し、経済的に採算が合わないといった欠点
がある。
【0005】そこで、本発明はこのような課題を有効に
解決するために案出されたものであり、その目的は、処
分やリサイクルが困難な廃プラスチックを効果的に処分
すると共にこれを再生油等として有効活用できる新規な
廃プラスチック油化装置及び油化方法を提供するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、廃プラスチックを溶融・熱分解してガス化
するガス化炉と、このガス化炉に廃プラスチックをバッ
チ式に投入する投入機構と、このガス化炉で得られた熱
分解ガスを冷却・凝縮して油化する油化部とを備えたも
のである。
【0007】すなわち、本発明は、ガス化炉の上部開口
部側に設けられた投入機構から廃プラスチックをバッチ
式に投入してガス化炉内を密閉状態としてから廃プラス
チックを加熱溶融することで廃プラスチックを熱分解し
てガス化した後、この熱分解ガスを油化部において冷却
・凝縮して可燃性の分解液を得るようにしたものであ
る。従って、従来処分やリサイクルが困難な廃プラスチ
ックを効果的に処分するだけでなく、この凝縮液である
分解油を再生油等として有効活用することが可能とな
る。
【0008】また、この油化部を、上記熱分解ガスを冷
却水と気液混合して油化するスクラバーと、このスクラ
バーで発生した再生油と冷却水を溜める水槽と、上記ス
クラバーを通過したガス中の有害物質を中和して除去す
る中和塔とで形成したため、発生した再生油と水槽内で
効果的に比重分離できると共に、油化しきれなかったガ
ス中に臭素や塩素等の有害物質が含まれている場合であ
っても、これがスクラバー及び中和塔で中和されて無害
化されるため、有害物質がそのまま系外に流れ出て周囲
の環境を著しく悪化させるおそれがなくなる。
【0009】さらに、この投入機構として、ガス化炉の
上部開口部に設けられたホッパーと、この上部開口部を
開閉するスライド式のシャッターとから構成することに
より、ガス化炉への廃プラスチックの投入を瞬時に行う
ことができると共に、ガス化炉内を密閉可能となるた
め、ガス化炉からのガスの流出を防止することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施する好適一形
態を添付図面を参照しながら説明する。
【0011】図1及び図2は本発明に係る廃プラスチッ
ク油化装置の実施の一形態を示したものである。
【0012】図示するように、この廃プラスチック油化
装置は、廃プラスチックをガス化炉1側にバッチ式に投
入するための投入機構2と、この投入機構2から投入さ
れた廃プラスチックを加熱し、溶融・熱分解してガス化
するためのガス化炉1と、このガス化炉1で発生した熱
分解ガスを冷却・凝縮して油化(液化)するための油化
部3と、この油化部3で得られた分解液(凝縮液)Nを
溜めるための回収槽4とから主に構成されている。
【0013】このガス化炉1は、耐熱性の槽本体6の上
部開口部に、廃プラスチックをバッチ式に投入するため
の投入機構2を備えると共に、その底面及び周囲に加熱
ジャケット7を備えたものであり、投入された廃プラス
チックをこの加熱ジャケット7で加熱・溶融すると共
に、さらにその溶融液Lを沸点以上に加熱してガス化
(気化)し、槽本体6側面上部のガス出口8からガスラ
インGに流すようになっている。
【0014】この加熱ジャケット7は、ガスバーナー9
から供給される高温の燃焼ガスを槽本体6の周囲に流し
て槽本体6全体を均一に加熱するものであり、加熱後の
燃焼ガスを排気ガスラインG1から大気中へ排気するよ
うになっている。尚、この排気ガスラインG1には、排
ガス処理手段10が備えられており、燃焼ガスを清浄化
して大気中に放出するようになっている。
【0015】また、このガス化炉1に備えられた投入機
構2は、そのガス化炉1の上部開口部上に設けられたホ
ッパー11と、この上部開口部を開閉するためのスライ
ド式のシャッター12とから主に構成されており、ホッ
パー11側に投入された廃プラスチックをシャッター1
2上に載せた後、このシャッター12をスライド移動さ
せることでその上方の廃プラスチックを一気にガス化炉
1内に投入できるようになっている。尚、クレーン等に
よって搬送されてきた廃プラスチックを直接投入するこ
とも可能となっている。
【0016】すなわち、図2(A),(B)に示すよう
に、このシャッター12の両側には、このシャッター1
2のガイド13,13,13,13を係合するためのレ
ール14,14,14,14が設けられており、このレ
ール14,14,14,14に沿ってシャッター12が
スライドすることでガス化炉1の上部開口部の開閉が瞬
時に行われるようになっている。そして、さらにこのシ
ャッター12の側面にはその長さ方向に延びるラック1
5が形成されており、このラック15に係合するピニオ
ン16をモータ17によって駆動することによってシャ
ッター12のスライド制御、すなわちガス化炉1の上部
開口部の開閉制御が任意に行われるようになっている。
【0017】さらに、図示するように、このレール1
4,14,14,14は、その先端が上部開口部側に向
かって斜め下方に傾斜しており、シャッター12が閉ま
る瞬間にそのガイド13,13,13,13を押し下げ
るように案内してシャッター12全体を上部開口部上端
に設けられたシール部材18に密着させることで、ガス
化炉1の上部開口部を密閉するような構造となってい
る。
【0018】油化部3は、図1に示すように、密閉され
た水槽20に、ジェットスクラバー21と中和塔5とを
備えると共に、排油ラインL1と、循環ラインL2と、
排水ラインL3と、給水ラインL4とを接続したもので
あり、上記ガスラインGから送られてきた熱分解ガスを
ジェットスクラバー21から水槽20内に導入すると共
に、導入に際して循環ラインL2から供給される中和剤
を含む冷却水によってこれを中和しながら急冷・凝縮し
て液化し、液化した再生油を排油ラインL1から回収槽
4内に流すようになっている。すなわち、この循環ライ
ンL2は、水槽20の底部とジェットスクラバー21間
を連結すると共にその間に固液分離手段22と循環ポン
プ23とを備えたものであり、既に水槽20内に溜めら
れた冷却水の一部を循環ポンプ23で抜き出し、これを
固液分離した後、ジェットスクラバー21側に供給する
ことで中和を行いながらガスの冷却・凝縮用冷媒として
利用するようになっている。また、この水槽20内に
は、溢流堰24が設けられており、水槽20内で凝縮・
液化して溜まった再生油をオーバーフローさせて排油ラ
インL1側に流すようになっている。尚、この水槽20
内の冷却水は、次に述べる中和塔5側に接続された給水
ラインL4から供給されると共に、水槽20側に設けら
れた排水ラインL3から順次供給された分だけ排水され
るようになっている。
【0019】中和塔5は、下端部が上記水槽20の気相
側に連通された縦型塔体25内にデミスタ26とスプレ
ーノズル27,28を上下多段に備えたものであり、上
記ジェットスクラバー21側で気化しきれなかったガス
に対して下段側のスプレーノズル28から中和剤タンク
29内の中和剤が混入した冷却水をスプレーしてガス中
の有害物質を中和して除去するようになっている。尚、
この中和塔5には、ガス戻しラインG2が接続されてお
り、この中和塔5で液化しきれなかった熱分解ガスを上
述したガスバーナ9側に送り、ガスバーナ9の燃料とし
て再利用できるようになっている。また、この循環ライ
ンL2と中和剤タンク29間を接続する中和剤ラインL
5には、中和剤供給ポンプ30が設けられており、中和
剤タンク29内の中和剤を循環ラインL2側に流すよう
になっている。また、スプレーノズル27は油化部3内
に冷却水を間欠的に補給すると共に、デミスター26が
詰まり防止も兼ねてデミスター26上に設けられるよう
になっている。
【0020】また、排油ラインL1側にも循環ラインL
2と同様に固液分離手段31が設けられており、これを
流れる再生油中から固形分(粉体)を分離して正常な再
生油を得るようになっている。
【0021】次に、このような構成をした本発明の廃プ
ラスチック油化装置を用いた廃プラスチック油化方法の
一例を説明する。
【0022】図1に示すように、先ず、投入機構2のシ
ャッター12を開き、その上部開口部から槽本体6内に
廃プラスチックと共に少量の水を投入した後、シャッタ
ー12を閉じてその槽本体6内を密閉状態としてからガ
スバーナー9からジャケット7内に高温の燃焼ガスを流
してその内部を底面及び周囲から均一に加熱する。する
と、この加熱によって先ず最初に水分が蒸発し、これが
蒸気となってガス出口8からガスラインGに流れ出た
後、油化部3を通過して排油ラインL1側に流れ、これ
によってガス化炉1内は勿論、ガスラインG及び油化部
3並びに排油ラインL1内が蒸気で満たされ、その内部
に溜まった空気の殆どが全て系外へ排出されることにな
る。
【0023】次に、この初期投入の水が全て蒸発してそ
の槽本体6内の温度がさらに上昇すると、投入された廃
プラスチックが溶融・液化して溶融液Lとなり、やがて
その一部が順次熱分解してガス化し、ガス出口8からガ
スラインGに流れ出た後、油化部3のジェットスクラバ
ー21側に達する。このジェットスクラバー21側に達
した高温の熱分解ガスは、循環ラインL2から吹き出さ
れる冷却水と気液接触されることによって急激に冷却さ
れて凝縮・液化した後、分解液Nとなって冷却水と共に
水槽20内に溜められることになる。
【0024】ここで得られた分解液Nと冷却水は、水槽
20内底部に落下して溜められた後、所定時間経過後に
比重分離して液面付近に分解液Nが、底部に水分がそれ
ぞれ相分離した後、分解液N及び粉体が溢流堰24をオ
ーバーフローして排油ラインL1側へ流れ出た後、気液
分離手段31で気液分離されて粉体(固形物)と液体に
分離されることによって再生油Nとして回収槽4内に回
収されることになる。
【0025】そして、この再生油Nは、その殆どがスチ
レンモノマーや低分子ポリエチレン等を主成分とする可
燃性の液体であるため、これをボイラー等の燃料油とし
てそのまま、あるいは灯油等と混合して有効利用できる
ことは勿論、新たなプラスチックの原料として再利用す
ることも可能となる。
【0026】一方、水槽20の底部に相分離した水分の
一部は、循環ラインL2の循環ポンプ23によって抜き
出され、再びジェットスクラバー21側に供給されて冷
却水として再利用されると同時に残りが排水ラインL3
から水槽20外へ排水されることになるが、このとき、
熱分解ガス中にフタル酸等の成分が含まれていると、こ
れが液化を経ずに直ちに固形化して水槽20内底部に溜
まり、冷却水と共に抜き出されることになる。このと
き、上述したようにこの循環ラインL2には気液分離手
段22が設けられているため、冷却水と共に抜き出され
た固形物はこの気液分離手段22によって分離されるた
め、水槽20内にそのまま滞まるようなことはない。特
に処理するプラスチック中にPETボトル(ポリエチレ
ンテレフタレート)等が含まれている場合には、この固
形物の発生量は飛躍的に増加し、水槽20の容積を減少
させてしまうように思われるが、上述したように、その
固形物は、水槽20内が水分を抜き出される際に、ある
いは凝縮液と共に溢流して再生槽4に流れる際に、上述
したような固液分離手段22,31によって分離回収さ
れるようになっているため、そのようなおそれはない。
【0027】他方、この水槽20内に流れ込んだ熱分解
ガスのうち、液化しきれなかった熱分解ガスと、冷却に
よっても液化しない塩素や臭素等の有害成分は、そのま
まガスの状態で水槽20内に流れ込んだ後、スプレー塔
5側に達し、ここで再び新たに供給される冷却水で冷却
・凝縮されると共に、中和剤ラインL5から供給される
中和剤によって中和されることによって無害化されてか
らガス回収ラインG2側へ流れ、ガスバーナー9の燃料
ガス等として無駄なく有効利用されることになる。
【0028】このように本発明は、廃プラスチックを加
熱・溶融すると共に、熱分解・ガス化してからこれを液
化して可燃性の再生油として回収するようにしたため、
従来、その殆どがそのまま焼却処分されていた廃プラス
チックを有効利用することが可能となる。その結果、焼
却処分時に発生する有害ガス等による環境悪化を未然に
防止することができると同時に、限りある資源の有効活
用を達成することができる。また、廃プラスチックをそ
のままリサイクルする従来方法に比べてコストも安価と
なる上に、そのまま燃料油としてのみならず新たなプラ
スチック原料として再利用することも可能となる。
【0029】また、本発明では、加熱によって溶融・ガ
ス化する熱可塑性プラスチックであれば、その材料や成
分に係わりなく、殆どのプラスチックを油化処理するこ
とができる。すなわち、スチレンやエチレン等のモノマ
ーを重合させた熱可塑性樹脂の場合では、単に溶融・ガ
ス化しただけでは有害なガスは殆ど発生することはない
が、例えば、建築用資材や自動車の内装材等に用いられ
ている特殊なプラスチック中には、難燃性を付与するた
めに臭素等の難燃剤や塩素ビニル等の塩素分が添加・複
合されているものがあり、これら臭素や塩素等の人体に
有害な成分を含んだ廃プラスチックを加熱溶融すると、
これら臭素や塩素等が揮発して塩化水素等の有害ガスと
なって発生し、これが凝縮されずにそのまま大気中に漏
れ出してしまうことがある。そのため、本発明は上述し
たように、油化部3に中和塔5を一体的に設け、これら
有害ガスを含んだ熱分解ガスを中和塔5において、例え
ば消石灰(Ca( OH) 2 )等の中和剤で中和するよう
にしたことから、この有害成分が無害化されるため、周
囲の環境の悪化等といった不都合を未然に回避すること
ができる。
【0030】また、本実施の形態は、処理開始前にガス
化炉1内に一定量の廃プラスチックを投入し、その全て
の熱分解・ガス化が終了した時点で再度新たに廃プラス
チックを投入して処理するといったバッチ方式であるた
め、その処理の都度、シャッター12の開閉作業を繰り
返さなければならないが、上述したように、本発明のシ
ャッター12をモーター17によって瞬時に開閉制御で
きるスライド方式としたため、開閉時間も極めて短時間
で済むことから、投入時におけるガス漏れ量も極めて少
なくすることが可能となる。
【0031】また、混合廃プラスチックの場合、沸点等
に大きな差があるが、本発明はバッチ式の上にガス化炉
1の温度を任意に設定できるため、最も沸点の高い廃プ
ラスチックに合わせて温度設定すれば、混合廃プラスチ
ックであっても容易に処理することができる。
【0032】尚、本実施の形態では、ガス化炉1におけ
る熱源としてガスバーナー9を用いた例で説明したが、
図1に示すように、このガスバーナー9に代えてあるい
はガスバーナー9と共に、温度制御が容易な電気ヒータ
を用いても良い。また、ジェットスクラバー21に代え
てベンジュリー式のスクラバーを用いても良い。
【0033】また、本発明の処理対象である廃プラスチ
ックが大型のものである場合は、これを予め細かく粉砕
して投入することになるが、この場合には投入機構2に
さらにミル等の粉砕・細分化機構を備え、この粉砕・細
分化機構によって自動的に粉砕・細分化してホッパー1
1側に投入するような構成とすれば、その処理効率をよ
り向上させることも可能となる。
【0034】さらに、有害物質の含有量が多い廃プラス
チックを対象とする場合には、中和能力を高めるために
ガスラインGの途中に乾式の中和槽を付け加えるように
しても良い。
【0035】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、廃プラス
チックを加熱・溶融して減容化し、熱分解・ガス化した
後、これを凝縮して再生油等として経済的に回収するこ
とができる。従って、従来、その殆どがそのまま焼却処
分されていた廃プラスチックを有効利用することが可能
となるため資源の有効活用が達成できると共に、焼却処
分に起因する周囲環境の悪化等を未然に防止することが
できる。さらに、廃プラスチック中に塩素や臭素等の有
害成分が含まれていてもこれを効果的に中和して無害化
できるため、殆どの熱可塑性プラスチックを効率良く油
化処理することができる等といった優れた効果を発揮す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る廃プラスチック油化装置の実施の
一形態を示す全体構成図である。
【図2】( A) は、本発明に係る投入機構のシャッター
を閉じた状態を示す断面図である。( B) は、本発明に
係る投入機構のシャッターを開いた状態を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ガス化炉 2 投入機構 3 油化部 4 回収槽 5 中和塔 11 ホッパー 12 シャッター G ガスライン L 溶融液 N 分解液(再生油)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃プラスチックを溶融・熱分解してガス
    化するガス化炉と、このガス化炉に廃プラスチックをバ
    ッチ式に投入する投入機構と、このガス化炉で得られた
    熱分解ガスを冷却・凝縮して油化する油化部とを備えた
    ことを特徴とする廃プラスチック油化装置。
  2. 【請求項2】 上記油化部は、上記熱分解ガスを冷却水
    と気液混合するスクラバーと、このスクラバーで発生し
    た再生油と冷却水を溜める水槽と、上記スクラバーを通
    過したガス中の有害物質を中和して除去する中和塔とを
    備えたことを特徴とする請求項1に記載の廃プラスチッ
    ク油化装置。
  3. 【請求項3】 上記投入機構は、上記ガス化炉の上部開
    口部に設けられたホッパーと、この上部開口部を開閉す
    るスライド式のシャッターとからなることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の廃プラスチック油化装置。
  4. 【請求項4】 廃プラスチックを所定量の水と共に溶融
    ・熱分解してガス化した後、その熱分解ガスを中和剤入
    り冷却水と気液接触させて中和しながら冷却・凝縮して
    油化するようにしたことを特徴とする廃プラスチック油
    化方法。
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