JP2001246323A - 振動機保持装置 - Google Patents

振動機保持装置

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JP2001246323A
JP2001246323A JP2000397863A JP2000397863A JP2001246323A JP 2001246323 A JP2001246323 A JP 2001246323A JP 2000397863 A JP2000397863 A JP 2000397863A JP 2000397863 A JP2000397863 A JP 2000397863A JP 2001246323 A JP2001246323 A JP 2001246323A
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則喜 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無音報知手段として振動機を具備し、振動機
を保持する振動機保持装置を備えた携帯電話機など各種
無線機器において、振動機の振動を筐体側へ確実に伝え
るようにした。 【解決手段】 モータ本体101と該モータ本体101
に回転自在に支承された偏芯分銅114とを有する振動
発生手段と、前記モータ本体101を内面へ収容する弾
性保持部材125と、を備えた振動機保持装置におい
て、前記弾性保持部材125の内面の長さを前記モータ
本体101の長さに対して短く設定して、前記モータ本
体101を前記弾性保持部材125より一部露出させ、
この露出部に前記第2保持部材143を当接保持するこ
とにより、前記振動発生手段の振動を前記第2保持部材
143に確実に伝えるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機やポケ
ットベル(登録商標)などに用いられ、携帯電話機やポ
ケットベルなどへの着信をユーザーに振動により無音報
知する振動機を保持する振動機保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話機に用いた振動機保持装
置では、携帯電話機の筐体内部にフレキシブルプリント
基板を設け、このフレキシブルプリント基板上に板金製
ブラケットを介して振動用モータを装着し、その振動用
モータのリード線をフレキシブルプリント基板に接続し
ている。
【0003】この振動機保持装置の場合、フレキシブル
プリント基板を用いていることにより、装置の小型化お
よび軽量化を図ることができる一方で、振動用モータの
振動によって、フレキシブルプリント基板が振動してし
まうため、その対策として、フレキシブルプリン基板の
裏面にガラス入りエポキシ樹脂からなる補強板(裏打
材)を接着し、さらに補強板を携帯電話機筐体に両面テ
ープで張り付けるようにしていた。
【0004】また、他の従来の振動機保持装置として、
個別呼出用受信機に用いられている起振モータの保持機
構が特開平8−51286号公報に開示されている。以
下、図6、図7を用いてその概要を説明する。図6にお
いて、72は振動用のモータであり、74はその保持具
である。ここでモータ72は全体が円筒形のモータケー
スを備え、その一端からリード線70、71が取り出さ
れている。保持具74はゴムなどの素材からなり、モー
タ72に対して外周を弾性保持する保持部75が形成さ
れている。この保持部75には軸方向に向けてスリット
73が設けられており、この保持具74内にモータ72
が圧入により収容されて、弾性保持される。この保持具
74にはまた、係止部76が設けられ、これがプリント
基板77の係止孔78に圧入により係合されるようにな
っている。図7に示すように、プリント基板77がケー
ス79、80に設けられたプリント基板保持用リブ8
1、82、83、84により保持され、位置決めされる
と、モータ72を保持した保持具74が上下面85、8
6をケース79、80の内面87、88に挟持されて固
定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
振動機保持装置では次のような課題を有している。第1
に、前者の従来例のように、装置の小型化、軽量化を図
るためにフレキシブルプリント基板を用い、フレキシブ
ルプリント基板に板金製ブラケットを装着し、これにモ
ータを保持した場合、モータの振動とともにフレキシブ
ルプリント基板が振動するのを防止するため、フレキシ
ブルプリント基板に両面テープを設けて他の部品に接着
しなければならなかった。両面テープの粘着層表面には
ごみ、埃が付着して粘着力が低下するのを防止するため
の剥離紙が設けられているため、装置の組み立てに際し
て、フレキシブルプリント基板に板金製ブラケットを取
り付けて、この板金製ブラケットにモータを装着させる
外、両面テープの片面の剥離紙を剥離してフレキシブル
プリント基板に張り付け、さらに裏面の剥離紙を剥離
し、別の部品に粘着させて両者を結合する必要があり、
この剥離紙を剥離する作業の自動化が困難で、ロボット
による組み立てを阻害していた。
【0006】第2に、後者の従来例の場合、モータが回
転したときに振動が発生するが、この種のモータはモー
タの回転軸に対してラジアル方向に力が作用することに
より振動が発生する。しかし、モータ保持具の上下面し
かケースによって挟持していないため、ラジアル方向
で、かつ前記上下面に垂直な第2ラジアル方向に力が作
用しても、その力を受ける面、すなわち保持具とケース
との当接面がなく、第2ラジアル方向に力が作用しても
振動が伝達されない。その結果、筐体は一方向にしか振
動せず、使用者に振動によって着信を報知するには振動
量が非常に小さかった。このため、従来では振動量を大
きくするために、モータを高速回転させたり、重心位置
を遠くするために分銅を大型化させていた。また、保持
具にモータを挿入しやすいようにスリットを設けている
ため、前述の第2ラジアル方向に力が作用したときに保
持具のスリットを広げる方向に力が作用して、モータが
保持具の中で微動し、時には抜けてしまうことがあっ
た。
【0007】第3に、この種の個別呼出用受信機は、多
くの場合、携帯用として用いられ、使用者が誤って落と
してしまうことが少なくなく、時には内蔵部品が故障す
ることがあった。このような場合部品交換のため、プリ
ント基板から保持具を取り外す必要がある。しかしなが
ら、保持具は、保持具の係止部をプリント基板の係止孔
に圧入により係合させているので、取り外しに際して保
持具に亀裂が生じないように注意深く作業する必要があ
るなど、作業者に負担を与え、作業時間を長期化させて
いた。
【0008】第4に、従来、モータの端子としてリード
線を用いているが、リード線はその形態が不定形状であ
るため、ロボットで把持するのが極めて困難なため、作
業者がリード線を手で持ち、リード線の端部をプリント
基板にハンダ付けにより接続しなければならない。した
がってリード線を手で把持するために、リード線に適当
な長さが必要になる。しかしながら、上下に2分割され
たケースにおいて、2つのケースを嵌合させようとした
ときに、リード線が長すぎると各々のケース間に挟まれ
てしまうため、その防止上、例えばケースにリード線を
固定する手段を新たに設けなければならなかった。
【0009】第5に、電磁波を送受信する個別呼出用受
信機や携帯電話などの各種無線機器において起振モータ
にコアレスモータやコアードモータを用いた場合、コイ
ルや刷子などの導電部と、モータ回転軸や回転軸を支承
する軸受などを収容する金属製の円筒型モータケースと
が電気的に接続されていないため、モータケースが電磁
波を吸収し、このモータケースが電磁波を受信するとモ
ータケースの電位が変化し、その漏洩電流がリード線に
伝わって、リード線の電位を変化させる。これがさら
に、例えばプリント基板に実装されたVCOに伝わると
周波数変調精度を低下させ、安定した送受信ができなく
なるなど、多数の問題を有していた。
【0010】本発明は上記各課題を解決するものであ
り、第1に、フレキシブルプリント基板に振動モータを
接続してもその接続部以外のその他の部位へ振動の伝達
を防止し、実装部品の破損やフレキシブルプリント基板
と他の部品との干渉による異音の発生を防止すること、
第2に、振動モータを保持部材内に確実に保持し、発生
する振動力を十分に筐体に伝達して使用者に着実に着信
を報知すること、これに併せて低消費電力化、コストダ
ウンを図ること、第3に、内蔵部品の交換を容易にでき
るようにするなどメンテナンス性の向上を図ること、第
4に、部品を増やすことなしにフレキシブルプリント基
板を規制し、組み立ての自動化を容易にすること、第5
に、振動モータに帯電または電位の変化を生じさせない
で安定した送受信を行うことなどを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の振動機保持装置においては、フレキシブル
プリント基板に振動発生手段より発生した振動の伝達を
防止する振動伝達防止手段を設けている。
【0012】本発明の振動機保持装置においてはまた、
スリットを形成され、振動発生手段を保持する保持部材
と、この保持部材を押圧する押圧手段とを備え、この保
持部材のスリットと交差するように押圧手段を設けてい
る。
【0013】本発明の振動機保持装置においてはまた、
保持部材が、振動発生手段を弾性的に包容する第1弾性
部材と、振動発生手段を包容した第1弾性部材を保持す
る第2保持部材とを備え、第1弾性保持部材を第2保持
部材を保持した状態で、第1弾性部材に第2保持部材か
ら突出する突出部を設けている。
【0014】本発明の振動機保持装置においてはまた、
フレキシブルプリント基板の一部に係脱可能な係合孔を
設ける一方、他の部品に係合突起を設け、両者の係合に
よりフレキシブルプリント基板を所定の位置に規制して
いる。
【0015】本発明の振動機保持装置においてはまた、
振動発生手段の保持部材が、振動発生手段を包容する弾
性包容部材と、振動発生手段を包容した弾性包容部材を
保持し、かつめっき或いは導電塗装などを施された導電
性の保持部材とを備え、この保持部材に弾性包容部材を
保持させることにより、振動発生手段と保持部材とを当
接させるようにしている。
【0016】以上により、振動機保持装置において、フ
レキシブルプリント基板に振動モータを接続してもその
接続部以外のその他の部位へ振動の伝達を防止し、実装
部品の破損やフレキシブルプリント基板と他の部品との
干渉による異音の発生を防止すること、振動モータを保
持部材内に確実に保持し、発生する振動力を十分に筐体
に伝達して使用者に着実に着信を報知すること、これに
併せて低消費電力化、コストダウンを図ること、内蔵部
品の交換を容易にできるようにするなどメンテナンス性
の向上を図ること、部品を増やすことなしにフレキシブ
ルプリント基板を規制し、組み立ての自動化を容易にす
ること、振動モータに帯電または電位の変化を生じさせ
ないで安定した送受信を行うことなどを実現する。
【0017】
【発明の実施の形態】請求項1記載の振動機保持装置の
発明は、モータ本体と該モータ本体に回転自在に支承さ
れた偏芯分銅とを有する振動発生手段と、前記モータ本
体を内面へ収容する弾性保持部材と、を備えた振動機保
持装置において、前記弾性保持部材の内面の長さを前記
モータ本体の長さに対して短く設定して、前記モータ本
体を前記弾性保持部材より一部露出させたものである。
【0018】請求項2記載の振動機保持装置の発明は、
請求項1記載の振動機保持装置において、前記弾性保持
部材を保持する第2保持部材を備え、前記モータ本体を
前記第1弾性保持部材より一部露出させ、この露出部に
前記第2保持部材を当接保持することにより、前記振動
発生手段の振動を前記第2保持部材に確実に伝えるよう
にしている。
【0019】以下、本発明の実施の形態について図を用
いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態の構
成を示している。なお、ここでは振動機保持装置を備え
た携帯無線機器として例示している。図1において、1
はモータであり、ここでは円筒型の直流コアレスモータ
を用いている。特に図示していないが、その構成上、回
転軸、回転軸を支承する軸受、回転軸と一体に設けられ
たカップ状コイルや整流子、カップ状コイルの内側に設
けられた永久磁石、整流子に電流を供給する一対の刷子
(ブラシ)などからなり、これらが金属製のモータケー
スに収容されている。
【0020】このモータ1において、刷子にはモータケ
ースの外側から挿入されてスポット溶接により一体に結
合された金属製端子(板金端子)2、3が設けられてい
る。二つの金属製端子2、3はそれぞれ段付部4、5を
有し、先端間のピッチPに対して根元間のピッチQが狭
小に設定されている。なお、反対に先端間のピッチPに
対して根元間のピッチQを広く、大きく設定しても構わ
ない。また、両ピッチPとQを同じにしてもよく、この
場合は先端と根元の間に板厚方向または板幅方向に凸部
を設けるなどして、部分的に端子の断面形状を異ならせ
ておく。
【0021】モータ1の回転軸の一端に半円筒型の分銅
6がかしめにより固着されている。この分銅6には比重
12g/cc以上の銅−タングステン合金製またはタン
グステン合金製の分銅が用いられている。
【0022】図1において、10はフレキシブルプリン
ト基板であり、ポリイミドベースフィルムの両側に銅箔
または銅めっきによって導体回路部が形成され、その表
面にポリイミドまたはポリエステル等の材料からなる絶
縁被膜カバーが形成されて、導体回路部が保護されてい
る。このフレキシブルプリント基板10は、モータ結合
片部11と、舌片部12と、実装部13とからなる。こ
こで、モータ結合片部11は実装部13に比べて幅狭
で、かつ薄肉に形成されている。具体的には、モータ結
合片部11またはその屈曲部の構成をベースフィルムの
片面にのみ導体回路部、絶縁被膜カバーを形成し、反対
面には導体回路部を形成しないことによりフレキシブル
プリント基板の厚みを薄くし、併せて幅狭にしたことに
より、他の部分に比べて軟らかく、屈曲しやすくして、
屈曲角度を変化しやすくしてある。また、その先端側に
金属製端子2、3の断面よりも大きな貫通孔14、15
(ピッチR)が設けられ、これら貫通穴14、15の周
囲にはフレキシブルプリント基板10の片面のみ導体回
路部が露出してランド16、17が形成されている。こ
こで金属製端子2、3の先端間ピッチPと貫通孔14、
15のピッチRを等しくし、金属製端子2、3の根元間
ピッチQと異ならせることにより、貫通孔14、15に
金属製端子2、3を挿入した時に先端間ピッチP部まで
しか挿入できないようになっている。
【0023】フレキシブルプリント基板10の舌片部1
2は第1屈曲部20により上方に向けて立ち上げられ、
その先端側に露出導体部18が形成されている。また、
第1屈曲部20の近傍には後述するシールドケース40
に設けられた突起41と係合する係合孔21が設けられ
ている。
【0024】なお、これら両者の表面には防錆処理とし
て半田めっき、または錫めっきが施されている。
【0025】フレキシブルプリント基板10の実装部1
3表面には、電気回路を構成する複数の抵抗やダイオー
ド19などが実装されている。
【0026】図1および図3において、25はモータク
ッションであり、シリコンゴムやウレタンゴムなどの弾
性体からなり、モータ1の外径とほぼ同等な内面26を
有し、上面27には内面26と上面27との間で分割さ
れたスリット(間隙)28が形成され、モータ1をモー
タクッション25のスリット28を広げ、通過させてモ
ータクッション25の中に収容できるようになってい
る。また、上面27にはスリット28の両側にそれぞ
れ、突出部29、30が立設されている。これらの突出
部29、30の形状はそれぞれ、上面27から上方に向
けて設けられた縦設部31、32と、その先端に対し略
直角に、互いに離間する方向に向けて設けられた横設部
33、34とを備え、モータクッション25と一体に形
成されている。なお、スリット28の目的はモータクッ
ション25内にモータ1を挿入しやすくするために設け
たものであり、上面27において部分的なスリットであ
っても構わない。
【0027】35はプリント基板であり、この基板上に
は文字、記号が印刷されたキーシート36a、音声を出
力するレシーバ36b、文字、記号や数字を表示する液
晶表示器36c等が載置され、さらに前述のフレキシブ
ルプリント基板10の露出導体部18を挿入して電気的
接続をするためのコネクタ39がはんだ接合されてい
る。また裏面には、電圧で発信周波数を制御する発信器
(以下、VCOという。)が実装され、ローノイズアン
プやファーストミキサなどからなる受信回路部37が形
成され、周波数を安定制御する温度補償型水晶発信器
(以下、TCXOという。)などが表面実装されて無線
回路部38が形成されている。このプリント基板35の
裏面にはまた、外部からの電磁波の侵入を防止する、樹
脂製のシールドケース40が装着されている。このシー
ルドケース40には無電解銅めっきが施されることによ
り電磁波の通過が阻止され、さらにその表面には無電解
ニッケルめっきが施されて無電解銅めっきの防錆処理が
なされている。またシールドケース40の側面には前述
したフレキシブルプリント基板10の舌片部12に設け
られた係合孔21に係合可能な突起41が立設されてい
る。これら係合孔21と突起41の構造を図2に示して
いる。
【0028】係合孔21は、図2(a)に示すように、
直径aとb(a<b)の円弧の一部と、円の中心を通る
2つの直線とに囲まれた形状に切り欠かれて、直径bの
円周から直径aの円周まで突片部22、23が突出され
ている。これに対して突起41は、図2(b)に示すよ
うに、先端径cが根元の径dに対して大きく形成されて
いる。
【0029】50は樹脂製のケースであり、51は樹脂
製のカバーであり、モータ1、フレキシブルプリント基
板10、モータクッション25、プリント基板35を収
容する筐体を構成する。ケース50にはモータクッショ
ン25が収容されて保持される矩形枠52が立設され、
またフレキシブルプリント基板10を保持する複数の係
止爪53、その高さを規制するリブ54がそれぞれ形成
されている。矩形枠52とモータクッション25の寸法
関係は、モータ1を包容したモータクッション25を矩
形枠52内に圧入して保持するため、矩形枠52の幅方
向の寸法に対してモータクッションの幅方向の寸法が大
きく設定されている。同様にして、長手方向(モータ回
転軸のスラスト方向)も適当な圧縮量を設けた方が好ま
しい。高さ方向については矩形枠52よりモータクッシ
ョン25の方が高く設定されている。
【0030】一方、カバー51にはキーシート36aの
突起が挿入されるキーシート36aの突起と同数の穴5
5、レシーバ36bより発生する音声を外部に導く音孔
56、液晶表示器36cの大きさと同等な開口57など
が設けられている。開口57は透明窓58によって蓋が
なされている。またさらに、カバー51の内面には、矩
形枠52内に収容されるモータクッション25をその上
面に形成されたスリット28と交差するように押圧する
押圧部59が設けられている。押圧部59はその先端の
両端が中央よりも突出する山形の傾斜状に形成されて、
モータクッション25に対する押圧に際してスリット2
8の拡開を防止する構造を有している。
【0031】なお、押圧部59先端の傾斜形状に代え
て、モータクッション25の高さと矩形枠52の高さと
を同等に、または矩形枠52を少し高くすることにより
スリット28の拡開を防止するようにしてもよい。
【0032】次に、上記第1の実施の形態において各部
の組み立てについて図3を用いて説明する。図3におい
て、まず、フレキシブルプリント基板10の貫通孔1
4、15にモータ1の金属製端子2、3を各々挿入す
る。金属製端子2、3に段付部4、5を有しているの
で、フレキシブルプリント基板10は金属製端子2、3
間のピッチPの部分までしか挿入されないようになって
いる。これにより、フレキシブルプリント基板10はモ
ータ1に対して常に同じ位置、同じ高さに規制される。
このフレキシブルプリント基板10の金属製端子2、3
突出面側で、はんだ付けにより両者が結合される。この
とき、貫通孔14、15と金属製端子2、3とはスキマ
ばめの関係にあり、スキマよりはんだが侵入、通過して
モータ1と接合すると、モータ1がショートし、電力を
供給しても正常に回転しなくなるおそれがあるが、ここ
ではフレキシブルプリント基板10がモータ1に対して
一定の高さが確保されているので、はんだがスキマを通
過してもモータ1に付着することがない。
【0033】次いで、フレキシブルプリント基板10を
上方向よりケース50に組み付ける。モータ1を内包し
たモータクッション25を下面(スリット形成面27と
対向する面)側からケース50の矩形枠52内に圧入
し、併せてフレキシブルプリント基板10の実装部13
をリブ54の上に載置するとともに、複数の係止爪53
により係止する。モータクッション25を矩形枠52内
に圧入するとき、モータクッション25の幅、長手方向
の寸法が矩形枠52より大きいため、モータクッション
25の右、左側面がそれぞれ圧縮されて保持され、その
時の圧縮量がそれぞれe、fである。ここで、モータク
ッション25を上面27側から矩形枠52内に収容させ
ようとすると、モータクッション25の側面と矩形枠5
2とが擦れ、その摩擦によりスリット28が拡開され、
モータクッション25よりモータ1が抜け出すなど、正
常に収容できないので、スリット28の形成面と対向す
る下面側から圧入する。また、フレキシブルプリント基
板10を複数の係止爪53により係止したときに、複数
の係止爪53とモータ1との間においてフレキシブルプ
リント基板10のモータ結合片部11に十分なたわみま
たは第2屈曲部60、第3屈曲部61を形成できるよう
に、フレキシブルプリント基板10のモータ結合片部1
1の長さを十分に長くしておく。
【0034】次いで、シールドケース40をフレキシブ
ルプリント基板10上に組み付ける。舌片部12を第1
屈曲部20により略直角に屈曲させて、その係合孔21
に突起41を貫挿する。このとき、図2に示すように、
係合孔21の2つの円弧の直径a、bと突起41の先端
径c、根元径dの関係b>c>a≒dのように設定する
ことにより、突片部22、23が撓み、突起41の先端
部の通過により各々の突片部22、23が復元する。屈
曲されている舌片部12がその復元力により屈曲する以
前の状態に戻ろうとするが、突片部22、23先端が直
径cより小さいため、その復元力では抜去(屈曲させる
以前の状態)し得ない。このようにして係合孔21に突
起41が貫挿されると、フレキシブルプリント基板10
の導体露出部18を形成された舌片部12が実装部13
に対して直立した状態に静止される。なお、抜去するた
めに再度突片部22、23を撓ませないと抜けないが、
これを撓ませるのに人力で十分である。
【0035】次いで、VCOを実装された受信回路37
や、TCXOを実装された無線回路部38がシールドケ
ース40に覆われるように、プリント基板35をシール
ドケース40の上方に組み付けるとともに、フレキシブ
ルプリント基板10の舌片部12を屈曲させ、その先端
の露出導体部18をコネクタ39に差し込むことによ
り、フレキシブルプリント基板10とコネクタ39とを
電気的に接続する。
【0036】次いで、カバー51をその上方から装着す
る。このとき、カバー51の押圧部59がモータクッシ
ョン25の上面27をスリット28と交差した状態で押
圧し、モータクッション25を所定量だけ押し潰す。そ
の押し潰し量はg、hである。これによりモータ1を包
容したモータクッション25がモータ回転軸のラジアル
方向への移動を規制される。なお、ここで、モータクッ
ション25のスリット28と交差させないで押圧する
と、言い換えれば押圧部59をスリット28と平行にし
て押圧した場合、押圧部59がモータクッション25の
上面27をスリット28を開く方向に変形するため、所
定の圧縮量を確保できない。したがってスリット28と
交差するように押圧部59を設けているので、スリット
28を開く方向の変形が小さくなる。さらにこの実施の
形態では、押圧部59の先端形状により押圧による力の
向きがモータ1の中心方向に働いてスリット28を開く
方向の変形を確実に防止し、所定の圧縮量を確保する。
【0037】このようにして筐体65の組み立てを完成
する。
【0038】次に、モータ1に電力が供給されたときの
動作について図3、図4を用いて説明する。図3におい
て、モータ1の一方の金属製端子2を正極、他方の金属
製端子3を負極としたとき、両端子2、3への電圧の印
加により、分銅6が矢印J方向に回転するものとする。
このとき、分銅の質量をm、回転軸中心より分銅重心ま
での距離をr、回転数(周波数)をfとしたとき、発生
する遠心力F1は次の式(1)で表される。 F1=mr(2πf)2 ・・・(1) 筐体65の幅方向をX、厚み方向をY、長手方向をZと
したとき、モータ回転軸のラジアル方向、すなわちX方
向とY方向に力が生じ、位相が(π/2)だけ異なるだ
けで力の大きさは全く同じである。この力がモータ1か
らモータクッション25に伝達し、筐体65全体に力が
作用して振動し、使用者に無音で報知する。
【0039】このとき発生する力が同じでもモータ1が
力の作用した方向に変動すると筐体65に伝達する力は
弱くなる。モータクッション25でモータ1を包容して
いるため、モータ1から遠心力が発生すると力が作用す
る方向で僅かながらモータクッション25がさらに圧縮
し、圧縮分だけモータ1が微動したことになるが、モー
タクッション25の初期の厚みに対して約80%になる
ように4側面、すなわちラジアル方向の面をすべて押し
潰した状態で矩形枠52内に収容、保持してあるので、
上記変動を極めて小さくして、力の伝達ロスを低減す
る。
【0040】また、モータ結合片部11はどこにも係止
されていないので、モータ1の微動に連動して、金属製
端子結合部のはんだに力が作用するのを防止している。
これにより、はんだの破壊が防止される。
【0041】また、フレキシブルプリント基板10にお
いて、モータ結合片部11と、実装部13など振動によ
り不具合が生じる部位との間に屈曲部60、61を設け
ていることにより、モータ1が振動しても屈曲部60、
61がさらに屈曲して、係止されている部位が振動しな
いようにし、部品の破損、フレキシブルプリント基板1
0と他の部品との干渉を防止して異音(不整音)の発生
を防止している。したがって、従来のように、モータの
微動により、モータ結合片部からフレキシブルプリント
基板全体に振動が伝達し、その振動により、実装された
抵抗やダイオードを破損させたり、フレキシブルプリン
ト基板と係止爪やケース、あるいはシールドケースなど
他の部品との干渉を防いで、異音(不整音)の発生を防
止している。
【0042】ここで、図4を用いて上記原理について詳
しく説明する。図4において、モータ1の中心Oが初期
の位置とX、Y方向にそれぞれΔX、ΔYだけ変位し、
変位後のモータ中心位置をO’とする。このとき実装部
13は係止爪53により微動が抑制されているので、モ
ータ結合片部11だけが連動し、同じくX、Y方向にそ
れぞれΔX、ΔY変位する。したがって初期に対してフ
レキシブルプリント基板10の実装部13またはその係
止された部分と、モータ結合片部11との間の距離がΔ
Xだけ短くなり、モータ結合片部11のモータ結合部の
高さがΔYだけ高くなる。変位後のモータ1’とフレキ
シブルプリント基板10のモータ結合片部11’を図4
中、二点鎖線で示している。この変位によりフレキシブ
ルプリント基板10の全長は変化せず、第2屈曲部60
の屈曲角度θはθ’に変化し、また第3屈曲部61の屈
曲角度φはφ’に変化することによって、係止された実
装部13に影響しない、つまり実装部13が変位しない
ようになっている。すなわち、変位が零であり、加速度
が生じないので、実装部13など係止されている部位は
振動せず、振幅しない。
【0043】また、この実施の形態では、上記二つの屈
曲部60、61をモータ1の微動に連動して容易に変形
させるために、モータ結合片部11または屈曲部60、
61のみ、その形態を異ならせて他の部位に比べて軟化
させている。すなわち、モータ結合片部11またはその
屈曲部60、61の構成上、ベースフィルムの片面にの
み導体回路部、絶縁被膜カバーを形成し、反対面には導
体回路部を形成しないことによりフレキシブルプリント
基板の厚みを薄くし、併せて幅狭に形成したことにより
他の部分に比べ軟らかく、屈曲しやすくし、屈曲角度を
変化しやすくしてある。
【0044】このように、振動伝達防止手段として、第
1にモータ結合片部11と係止部との間に屈曲部60、
61を形成し、第2にモータ結合片部11を他の部位に
比べて薄肉に形成し、第3にモータ結合片部11を他の
部位に比べて幅狭に形成している。これらの形態を、発
生する振動の大小により選択的に組み合わせて、または
単独で用いることもできる。
【0045】なお、上記実施の形態では、モータ端子と
して板厚0.2mmの洋白板を用いているが、ピアノ線
などの線材を用いてもよく、同様な効果を得ることがで
きる。また、フレキシブルプリント基板に対してモータ
をリフローさせて接続させた場合、クリームはんだの強
度は一般に弱く、振動発生器をはんだで接続した場合
は、はんだに応力が発生してはんだクラックが発生し、
接続状態が不安定になる場合があったが、上記実施の形
態のように振動発生器の振動と共にその接続部が連動し
て振動することにより、はんだクラックの発生を未然に
防止し、しかも屈曲部を設けてあるので他の部分、例え
ば実装部や舌片部への振動伝達を防止しているので、リ
フローによる接続であっても構わない。
【0046】また、上記実施の形態では、フレキシブル
プリント基板の実装部または係止されている部分と、モ
ータ結合片部との間に余長を設けて屈曲部を形成してい
るが、実装部または係止爪などによって係止されている
部分と、モータ結合片部との相対高さ位置を変えること
によって屈曲部を形成してもよい。
【0047】また、フレキシブルプリント基板の実装部
または係止爪などによって係止されている部分と、モー
タ結合片部との間に屈曲部が形成できない場合、すなわ
ち両者の間にフレキシブルプリント基板が張架されてい
るときには、両者の裏面にガラスエポキシ板、または紙
フェノール板、ガラスマット板、ポリエステルフィル
ム、ポリイミドフィルム、ポリエーテルイミドなどの材
料からなる裏打ち材により補強して異なる部品の上に載
置、または異なる手段により係止して、かつ両者の間で
裏打ち材を分割すれば振動の伝達を防止できる。
【0048】また、振動発生手段として直流コアレスモ
ータに限らず、積層鉄芯にコイルを巻回してあるコアー
ドモータなど分銅が装着され、回転することによって遠
心力が発生して起振させることができる動力発生手段
(電動機)であればよく、または分銅が往復動して慣性
力が発生して起振するソレノイドを用いても構わない。
【0049】次に、市場において、例えば使用者が誤っ
て筐体65を落下させた場合について説明する。筐体6
5の落下により、モータ回転軸には発生加速度と分銅の
質量の積で表される力が作用し、時には回転軸が折れて
モータを交換する必要が生じる。このときの手順とし
て、カバー51、プリント基板35を取り外した後、フ
レキシブルプリント基板10の舌片部12とコネクタ3
9の接続を解除し、矩形枠52から突出したモータクッ
ション25の突出部29、30を把持して、モータクッ
ション25を引き抜く。ここでは縦設部31、32の他
に横設部33、34を設けていることによりこれが引き
抜き時のすべり止めになって、把持性がよく、モータク
ッション25を容易に引き出すことができる。したがっ
て、モータ1を容易に交換できる。
【0050】(実施の形態2)次に、図5を用いて本発
明の第2の実施の形態の構成について説明する。図5に
おいて、100はモータであり、その構成上、回転軸1
02と、回転軸102を支承する焼結軸受103、焼結
軸受103の外周に装着されたマグネット104、回転
軸102の一端に非導電接着剤により接着された複数の
整流子105、106、整流子105、106と接続さ
れ、回転軸102と一体にしてマグネット104の外側
に隙間をあけて設けられたカップ状コイル107などを
備え、これらが金属製の円筒型モータケース101内に
収容されている。ここでは、円筒型モータケース101
の底面が樹脂製ブラケット108によって形成されてい
る。したがって、モータケース101と樹脂製ブラケッ
ト108とで形成した空洞内に回転軸102およびカッ
プ状コイル107を回転自在に構成している。この樹脂
製ブラケット108には整流子105、106に電流を
供給する一対の刷子110、111が設けられ、その端
部には金属製端子112、113がスポット溶接により
固着されている。これらの金属製端子112、113は
後述するプリント基板と接続されたフレキシブルプリン
ト基板116に、はんだ117、118によって接続さ
れ、その形態は実施の形態1で詳述した構成と同じであ
る。なお、回転軸102の他端には偏心分銅114が、
モータケース101の天面115との間に間隙を設け
て、かしめにより装着されている。
【0051】したがって、モータ100は金属製端子1
12、113への電圧の印加により、一方の金属製端子
112(または113)から、一方の刷子110(また
は111)、一方の整流子105(または106)、カ
ップ状コイル107、さらに他方の整流子106(また
は105)、他方の刷子111(または110)、他方
の金属製端子113(または112)へ順次電流が流
れ、マグネット104の磁界中に配設されたカップ状コ
イル107にフレミングの左手の法則にしたがって力が
作用し、一方向に回転する。ここで、回転軸102、焼
結軸受103、モータケース101には電流が流れな
い。すなわち前述の電流が流れる各部品とは電気的に接
続されていない。
【0052】125はモータクッションであり、円筒型
モータケース101の外径と同等な内面126を有し、
モータ100の長さL1に対してモータクッション12
5の内面126の長さをわずかだけ短く設定しており、
モータケース101の円筒周面127の一部と、底面1
09を包容するようになっている。このモータ100を
内包されたモータクッション125は矩形枠130内に
保持される。
【0053】ここで、矩形枠130は、実施の形態1と
同様にして、シールドケース131に一体に設けられて
いる。このシールドケース131には表面に無電解銅め
っき、さらにその表面に無電解ニッケルめっきが0.3
[μm]以上施され、その表面抵抗値は0.3[Ω]以
下になっている。なお、めっきの代わりに導電塗装やア
ルミ蒸着を行ってもよく、導電塗装の材料としては銀ま
たは銀をコーティングした銅系の塗料が好ましい。シー
ルドケース131と、VCO132やTCXO133な
どを実装するプリント基板134に形成された接地パタ
ーンとの間に、りん青銅やベリリウム銅、洋白、ばね用
ステンレスなどの導電材料からなる接地用板ばね135
が配置されて、両者が電気的に接続(導通)され、ま
た、接地用板ばね135の圧縮によりシールドケース1
31とプリント基板134の両者が共に押圧付勢されて
いる。なお、この接地用板ばねは線材に代えることがで
きる。このようにしてシールドケース131はプリント
基板134のVCO132やTCXO133などの無線
回路部を形成する部品を覆うように配設され、電磁波の
侵入、放射による周波数の変化を防止している。すなわ
ち、VCO132やTCXO133などの電子部品が異
なる高周波信号を作成し、各々の信号が周囲に向かって
放射されて周辺の信号線(プリント基板上に形成された
信号パターンまたはホットパターン)に乗ったり、互い
に信号を乱すなどして、各種電子機器に誤動作を誘発し
たり、周波数の変化によって無線性能を低下させるの
を、シールドケース131の表面に付与されためっきや
導電塗料、アルミ蒸着などの膜により電磁波を反射した
り吸収したりして、熱や電流エネルギーに変換して減衰
することにより、このシールドケース131によってV
CO132やTCXO133を外部と電磁気的に遮蔽し
て、これらの電子部品の発生する電磁波ノイズが他の部
品、機器に向けて放射しないように、あるいは外来する
電磁波の影響を受けないようにしている。
【0054】142はケース140に設けられて、モー
タクッション125の上面141を押圧する押圧部14
2である。モータクッション125と、矩形枠130、
押圧部142の寸法関係から、実施の形態1と同様に、
モータ回転軸102のラジアル方向の面が所定量だけ押
し潰されるようになっている。またモータ回転軸102
のスラスト方向の寸法関係は、モータ100をモータク
ッション125の中に収容した状態においてモータ10
0が僅かながら突出されて、そのときの全長L3は矩形
枠130の長手方向の長さ(矩形枠130を形成する第
1側壁143と、この第1の側壁143と対面する第2
側壁144の間の長さ)L2より大きくなっている。
【0055】次に、上記第2の実施の形態の動作につい
て説明する。モータクッション125の中にモータ10
0を収容し、さらに矩形枠130の第1側壁143をモ
ータケース101の天面146と偏心分銅114との間
に位置させてモータクッション125を矩形枠130内
に圧入すると、偏心分銅114を矩形枠130の外に配
置した状態でモータクッション125の幅方向および長
手方向が押し潰される。その長手方向の押し潰し量はL
3−L2である。この押し潰し量L3−L2により、モ
ータ100にモータクッション125の反発力が作用し
て、モータ100が第1側壁143側に付勢される。し
たがってモータケース101は天面146が第1側壁1
43に所定の圧力で当接され、第1側壁143に施され
ためっき或いは導電塗料により、電気的に接続され、接
地される。ここで、モータケース101の天面146と
第1側壁143との当接方向は、モータ100の振動を
発生するラジアル方向に対してスラスト方向であり、こ
のスラスト方向には振動がほとんど生じないから、常に
安定して当接され、接地される。なお、このように必ず
しもスラスト方向で当接させる必要はなく、ラジアル方
向での当接であってもよく、この場合は振動発生時にモ
ータケース101とシールドケース131との間で異音
が生じない程度に固定しておけばよい。
【0056】このように、金属製のモータケース101
を常にシールドケース131、接地用板ばね135を介
してプリント基板134の接地パターンに接続している
ので、モータケース101に帯電または電位の変化を生
じさせることがない。
【0057】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明において
は、第1に、振動モータが接続されたフレキシブルプリ
ント基板に、振動伝達防止手段として、振動モータの接
続部位とその他の部位との間に屈曲部を設けたり、振動
モータの接続部位をその他の部位に対して薄肉化、幅狭
化しているので、モータの振動とともにフレキシブルプ
リント基板のモータ接続部近傍が振動してもその他の部
位の振動を防止することができ、併せてフレキシブルプ
リント基板上に実装された部品の破損を防止するととも
に、フレキシブルプリント基板とその近接する部品との
間で干渉を防いで異音の発生を防止することができる。
これにより実装部品の耐振動特性などのスペックを厳し
くする必要がなく、また他の部品の振動防止のための部
品を新たに設ける必要をなくして、コストの増大を抑え
ることができる。なお、抵抗などの実装部品のスペック
を厳しくさせないですむから、この点ではむしろ低コス
トを実現することができる。
【0058】第2に、モータを包容するモータクッショ
ンに形成したスリットに対して交差する突起によりモー
タクッションを押圧しているので、モータクッションに
従来のモータの挿入作業方法を変えることなしに、スリ
ットの開きを防止して、常に安定した圧縮量を得ること
ができ、モータから発生する振動を十分に筐体に伝達す
ることができる。従来は振動量を大きくするために、分
銅の質量を大きくしたり、分銅の重心までの距離を大き
くしたりしたため、分銅を大型化し、またモータを高速
回転させて大きな振動量を確保しようとしていたため、
結果的に筐体の質量を重くし、かつ大型化して、消費電
力を増大させていたのに対し、従来に比べ振動の伝達量
を増大して、筐体の小型化、軽量化、低消費電力化を実
現し、コストダウンを図ることができる。
【0059】第3に、モータクッションにモータクッシ
ョンを収容する矩形枠から突出する突出部を設けている
ので、その突起を把持し、引っ張ることにより、モータ
クッションを矩形枠から容易に引き抜くことができ、そ
の抜き取りに要する時間を短縮し、モータクッションに
亀裂を発生する虞をなくすなど、そのメンテナンス性の
向上を図ることができる。
【0060】第4に、フレキシブルプリント基板に係合
孔を設ける一方、フレキシブルプリント基板を取り付け
る部品に突起を設け、両者の係合によりフレキシブルプ
リント基板を規制するので、従来がリード線を備え、ま
たフレキシブルプリント基板を固定するのに両面テープ
を用いていたため、両面テープの粘着層の表面に設けら
れた剥離紙を自動器で剥離するのが困難で、その組み立
て工数を長くし、製品のコストを増大させていたのに対
し、両面テープを用いることなしにフレキシブルプリン
ト基板を簡単な構造で規制でき、ケースとカバーとの組
み付けに際して両者の間に挟み込むなどの不具合を排除
することができる。
【0061】第5に、モータの金属部品からなる導電部
材には、端子に電圧を印加すると電流が流れる部品と、
流れない部品とがあり、ここで、電流が流れない部品は
電磁波を吸収するとそれらは電位が変化しようとする
が、プリント基板の接地パターンに接続されているので
電位が変化しない。したがって高周波結合によって端子
に印加される電圧を変化させることがないので、VCO
の変調精度に影響することなく、常に精度のよい送受信
を行うことができる。
【0062】特に、モータ本体と該モータ本体に回転自
在に支承された偏芯分銅とを有する振動発生手段と、前
記モータ本体を内面へ収容する弾性保持部材と、を備え
た振動機保持装置において、前記弾性保持部材の内面の
長さを前記モータ本体の長さに対して短く設定して、前
記モータ本体を前記弾性保持部材より一部露出させたも
のであり、したがって、この露出部に前記第2保持部材
を当接保持することにより、前記振動発生手段の振動を
前記第2保持部材に確実に伝えるようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における振動機保持
装置を備えた携帯無線電話機の分解斜視図
【図2】同携帯無線電話機においてフレキシブルプリン
ト基板に備えた係合孔とシールドケースに設けた突起の
斜視図。
【図3】図1の携帯無線電話機を組み立てた状態におけ
る振動機保持装置の断面図。
【図4】同振動機保持装置に備えた振動伝達防止手段の
動作を示す部分断面図。
【図5】本発明の第2の実施の形態における振動機保持
装置を備えた携帯無線電話機の要部断面図。
【図6】従来の個別呼出用受信機に用いた起振モータの
保持機構を示す部分分解斜視図。
【図7】図6の起振モータの保持機構を組み立てた状態
の部分断面図。
【符号の説明】
1 モータ(振動発生手段) 2、3 金属製端子(板金端子) 4、5 段付部(フレキシブルプリント基板の高さ規制
手段) 6 分銅 10 フレキシブルプリント基板 11 モータ結合片部(振動発生手段が接続された接続
部位) 12 舌片部(その他の部位) 13 実装部(その他の部位) 14、15 貫通穴 16、17 ランド 18 露出導体部 19 ダイオード 20 第1屈曲部 21 係合孔(係合手段) 22、23 突片部 25 モータクッション(第1弾性保持部材) 26 内面 27 上面 28 スリット 29、30 突出部 31、32 縦設部 33、34 横設部 35 プリント基板 36a キーシート 36b レシーバ 36c 液晶表示器 37 受信回路 38 無線回路部 40 シールドケース 41 突起(係止手段) 50 樹脂製のケース 51 樹脂製のカバー 52 矩形枠(第2保持部材) 55 穴 56 音孔 57 開口 58 透明窓 59 押圧部(押圧手段) 60 第2屈曲部(振動伝達防止手段) 61 第3屈曲部(振動伝達防止手段) 65 筐体 100 モータ(振動発生手段) 101 円筒型モータケース 102 回転軸 103 焼結軸受 104 マグネット 105、106 整流子 107 カップ状コイル 108 樹脂製ブラケット 110、111 一対の刷子 112、113 金属製端子(板金端子) 114 偏心分銅 115 天面 116 フレキシブルプリント基板 117、118 はんだ 125 モータクッション(第1弾性保持部材) 127 円筒周面 130 矩形枠(第2保持部材) 131 シールドケース 132 VCO 133 TCVO 134 プリント基板 135 接地用板ばね 140 ケース 142 押圧部(押圧手段) 143 第1の側壁 144 第2の側壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/02 H04M 1/02 C A H05K 7/12 H05K 7/12 P N 7/14 7/14 D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ本体と該モータ本体に回転自在に
    支承された偏芯分銅とを有する振動発生手段と、前記モ
    ータ本体を内面へ収容する弾性保持部材と、を備えた振
    動機保持装置において、 前記弾性保持部材の内面の長さを前記モータ本体の長さ
    に対して短く設定して、前記モータ本体を前記弾性保持
    部材より一部露出させたことを特徴とする振動機保持装
    置。
  2. 【請求項2】 前記弾性保持部材を保持する第2保持部
    材を備え、前記モータ本体を前記第1弾性保持部材より
    一部露出させ、この露出部に前記第2保持部材を当接保
    持することにより、前記振動発生手段の振動を前記第2
    保持部材に確実に伝えることを特徴とする請求項1記載
    の振動機保持装置。
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