JP2001244274A - 半導体装置およびその製造方法および無線通信システム - Google Patents

半導体装置およびその製造方法および無線通信システム

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JP2001244274A JP2000057127A JP2000057127A JP2001244274A JP 2001244274 A JP2001244274 A JP 2001244274A JP 2000057127 A JP2000057127 A JP 2000057127A JP 2000057127 A JP2000057127 A JP 2000057127A JP 2001244274 A JP2001244274 A JP 2001244274A
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extraction electrode
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insulating film
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信之 松本
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雅治 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実装時に縦形素子の電極にかかる圧力を低減
すると共に、取り出し電極とパッケージ基体とを確実に
接触させて、信頼性を向上できる高性能で高歩留りの半
導体装置およびその製造方法および無線通信システムを
提供する。 【解決手段】 ベンゾシクロブテン(BCB)膜104に
より下方をサポートされたエミッタ取り出し電極106
のエミッタ電極105直上の領域に窪み107を設け
る。上記エミッタ取り出し電極106をパッケージ基体
に接触させるフリップチップ実装時に、エミッタ取り出
し電極106の窪み107によりエミッタ電極105に
ボンディング圧力が直接かからない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基板上に形成さ
れた段差を有する縦形素子を備えた半導体装置およびそ
の製造方法および無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置としては、図26に示
すものがある(特開平10−50720号公報)。この半
導体装置は、基板611上に形成されたコレクタコンタ
クト層612上に線形素子であるへテロ接合バイポーラ
トランジスタ(以下、HBTという)601を形成し、そ
のHBT601をベンゾシクロブテン(以下、BCBと
いう)膜602で覆った構造であり、エミッタ電極60
3上部に開口を設けて、別の取り出し電極604により
BCB膜602上に信号線を取り出している。ここで特
徴的なことは、BCB膜602のエミッタ電極603上
部が急な角度で開口されて、エミッタ電極603上の取
り出し電極604の領域Bと、BCB膜602上の取り
出し電極604の領域Aとの高さが一致することであ
る。
【0003】この半導体装置の実装方法として、フリッ
プチップ実装と呼ばれる方法がある。このフリップチッ
プ実装方法は、半導体装置の表面をパッケージ基体側に
向けて、接続する方法でワイヤでの接続が不要であり、
接続距離を短くできるので、半導体装置の信号伝搬損失
を小さくできるメリットがある。
【0004】また、HBTのような高周波素子を複数使
用する場合、ウエハ上にHBTを複数個並べて、それぞ
れのHBTの電極を接続する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記半導体
装置のフリップチップ実装を行う場合、表面の取り出し
電極604が平坦であるために、パッケージ基体に接触
させると、半導体装置全体を強く押さえる必要が生じ、
半導体装置に大きな圧力を加える必要が生じる。通常、
パッケージ基体表面は、20μm程度のうねりが生じて
おり、うねりの大きさによっては、十分に接触が得られ
ない部分が生じる。したがって、マージン距離を考慮し
て、強く押さえて電極をつぶす必要があり、非常に大き
な力が半導体装置にかかる。
【0006】このように、従来の半導体装置の構造で
は、非常に大きな力を半導体装置に加える必要があり、
半導体装置にダメージを与える可能性が大きいという問
題がある。また、上記半導体装置を押えつける力を小さ
くすると、取り出し電極とパッケージ基体との接触が不
安定になり、信頼性が低下するという問題がある。
【0007】そこで、この発明の目的は、実装時に縦形
素子の電極にかかる圧力を低減すると共に、適正な圧力
で取り出し電極とパッケージ基体とを確実に接触させ
て、信頼性を向上できる高性能で高歩留りの半導体装置
およびその製造方法および無線通信システムを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の半導体装置は、基板上に形成された段差
を有する縦形素子を備えた半導体装置において、上記基
板全面に、上記縦形素子の電極の最上端よりも上面が高
くなるように形成された有機絶縁膜と、上記縦形素子の
電極の上側の領域およびその領域の周囲の上記有機絶縁
膜上に形成され、上記電極と電気的に接続された取り出
し電極とを備え、上記取り出し電極の上記縦形素子の電
極の上側の領域が上記取り出し電極の他の領域よりも低
いことを特徴としている。
【0009】上記構成の半導体装置によれば、上記縦形
素子(HBTやガンダイオード等)の電極の直上の取り出
し電極の領域を窪ませ、その窪みから離れた周囲の取り
出し電極の他の領域を高くすることによって、取り出し
電極側をパッケージ基体に接触させて実装するとき、取
り出し電極の窪みよりも高い領域が下側の有機絶縁膜膜
に支持されて、取り出し電極の窪みに圧力がかからない
ようにする。したがって、実装時に縦形素子の電極にか
かる圧力を低減すると共に、適正な圧力で取り出し電極
とパッケージ基体とを確実に接触させて、信頼性を向上
できる。また、上記有機絶縁膜により縦形素子をカバー
するので、外部からの水分の侵入を防ぐことが可能にな
り、耐湿性に対して縦形素子の信頼性が向上する。
【0010】また、複数の縦形素子が基板上に存在する
場合も同様である。各縦形素子の電極の上側の取り出し
電極の領域を窪ませ、電極間を有機絶縁膜上で取り出し
電極を介して相互に接続することも可能である。また、
各縦形素子の電極間の有機絶縁膜上の取り出し電極の領
域は最も高くなり、フリップチップ実装するときにこの
部分がパッケージ基体と接触する。
【0011】なお、上記有機絶縁膜として、上記段差を
有する縦形素子が基板上に存在しても基板全体を容易に
平坦化できるBCBが望ましい。またBCB以外にも、
塗布時に低分子状態で塗布後の加熱によって、高分子化
できるような性質の有機絶縁材料であれば、同様の目的
は達せられる。例えば、BCBの他には、ポリキノン系
の有機絶縁材料が挙げられる。
【0012】例えば、上記取り出し電極形状を実現する
には、基板全面を覆う有機絶縁膜の縦形素子の電極上を
開口した後、全面に給電メタルを形成し、レジストを全
面塗布して、電極上に開口部より大きな寸法を有するレ
ジスト開口部を設け、そのレジスト開口部にメッキによ
り取り出し電極を成長させる。この取り出し電極は、給
電メタルから均等に成長するので、各部分の厚みが均一
になる。このように形成された取り出し電極は、縦形素
子の電極上で窪み、その窪みの周囲の有機絶縁膜上の取
り出し電極の領域は、取り出し電極の窪みよりも高くな
る。同様にして、複数の縦形素子が形成された基板にお
いても、取り出し電極をメッキで形成できる。
【0013】また、一実施形態の半導体装置は、上記縦
形素子はトランジスタであることを特徴としている。
【0014】上記実施形態の半導体装置によれば、上記
縦形素子のトランジスタのエミッタ電極,ベース電極お
よびコレクタ電極の上側の取り出し電極の領域に窪みを
設けることによって、実装時に各電極にかかる力を低減
でき、トランジスタの信頼性を向上できる。
【0015】また、一実施形態の半導体装置は、上記有
機絶縁膜が低誘電率有機絶縁膜であることを特徴として
いる。
【0016】上記実施形態の半導体装置によれば、上記
有機絶縁膜が低誘電率有機絶縁膜であるので、信号損失
を低減できる。
【0017】また、一実施形態の半導体装置は、上記有
機絶縁膜がBCBからなることを特徴としている。
【0018】上記実施形態の半導体装置によれば、上記
BCBからなる有機絶縁膜は、上記段差を有する縦形素
子が基板上に存在しても基板全体を容易に平坦化でき
る。
【0019】また、一実施形態の半導体装置は、パッケ
ージ基体に実装するとき、上記取り出し電極側を上記パ
ッケージ基体に接触させることを特徴としている。
【0020】上記実施形態の半導体装置によれば、フリ
ップチップボンディング等により上記取り出し電極側を
パッケージ基体に接触させて実装するとき、取り出し電
極の窪みには圧力がかからず、縦形素子の電極にかかる
圧力を低減できる。また、基板全体を平坦化する有機絶
縁膜上に取り出し電極を設けているので、その取り出し
電極を大きくすることによってパッケージ基体との接触
面積を大きくでき、信号損失を低減して性能を向上でき
ると共に、実装時に取り出し電極とパッケージ基体とを
確実に接触させることができる。
【0021】また、この発明の半導体装置は、基板上に
形成された段差を有する複数の縦形素子であるトランジ
スタを備えた半導体装置において、上記基板全面に、上
記トランジスタの電極の最上端よりも上面が高くなるよ
うに形成された有機絶縁膜と、上記トランジスタの電極
の上側の領域およびその領域の周囲の上記有機絶縁膜上
に形成され、上記電極と電気的に接続された取り出し電
極とを備え、上記取り出し電極の上記トランジスタの電
極の上側の領域が上記取り出し電極の他の領域よりも低
いと共に、上記各トランジスタのエミッタ電極が上記取
り出し電極を介して互いに電気的に接続されていること
を特徴としている。
【0022】上記構成の半導体装置によれば、上記縦形
素子であるトランジスタの電極の直上の取り出し電極の
領域を窪ませ、その窪みの周囲の取り出し電極の領域を
高くすることによって、取り出し電極側をパッケージ基
体に接触させて実装するとき、取り出し電極の窪みより
も高い領域が下側の有機絶縁膜に支えられ、取り出し電
極の窪みに圧力がかからない。したがって、実装時に縦
形素子の電極にかかる圧力を低減すると共に、適正な圧
力で取り出し電極とパッケージ基体とを確実に接触させ
て、信頼性を向上できる。特に、エミッタ電極が取り出
し電極を介して互いに電気的に接続された各トランジス
タにおいて、各トランジスタの上端に位置するエミッタ
電極の直上に形成される取り出し電極に窪みを設けるこ
とによって、実装時の圧力がエミッタ電極にかからない
ようにできる。
【0023】また、一実施形態の半導体装置は、上記ト
ランジスタと電気的に接続された受動素子とを同一チッ
プ内に備えたことを特徴としている。
【0024】上記実施形態の半導体装置によれば、スパ
イラルインダクタやキャパシタ等の受動素子で構成され
た高周波整合回路を同一チップ内に設けることによっ
て、素子間の配線が短くなって信号損失を低減でき、高
周波特性の良好な半導体装置を実現できる。
【0025】また、一実施形態の半導体装置は、上記受
動素子が上記有機絶縁膜によってカバーされていること
を特徴としている。
【0026】上記実施形態の半導体装置によれば、上記
有機絶縁膜により受動素子をカバーすることによって、
外部からの水分の侵入を防ぐことが可能になり、耐湿性
に対して受動素子の信頼性が向上する。
【0027】また、この発明の半導体装置の製造方法
は、上記縦形素子が形成された基板全面に、その基板上
に形成された空隙に入りやすいように粘度を低くしたB
CB溶液を塗布して、プリベークを行う工程と、上記プ
リベークにより形成されたBCB膜にBCB溶液を重ね
て塗布し、プリベークおよびハードベークを行う工程と
を有することを特徴としている。
【0028】上記半導体装置の製造方法によれば、上記
縦形素子が形成された基板全面に、その基板上に形成さ
れる空隙に入りやすいように粘度を低くしたBCB溶液
を塗布して、プリベークを行った後、そのプリベークに
より形成されたBCB膜にBCB溶液を重ねて塗布し
て、プリベークおよびハードベークを行い、上記縦形素
子の電極の最上端よりも上面が高いBCB膜を形成す
る。そうすることによって、実装するパッケージ基体と
接触する部分の取り出し電極の下側にBCB膜が存在す
ると共に、上記段差を有する縦形素子が基板上に存在し
ても平坦化することができる。しかし、BCBにより見
た目は平坦化できても、数μm程度の微細で複雑な、縦
形素子の構造内部の入り組んだ部分(空隙)にBCBが充
填されるかどうかは、未だ不明であった。本出願人は、
このような縦形素子の複雑に入り組んだ構造に対して、
以下のような方法によって、BCBが充填できることを
見出した。この方法によれば、入り組んだ構造だけでな
く、電極に囲まれた微小な空隙にも、BCBが充填でき
ることが判った。
【0029】すなわち、塗布するBCB溶液のBCB含
有量に応じて塗布液の粘性が異なり、高濃度BCB溶液
では、一度の塗布で厚みを稼げるが、逆テーパの段差形
状を持つような縦形素子の隙間や中空配線の空隙に、B
CBが入りにくいことが多い。このような場合、低粘度
のBCBを塗布し、ハードベークを行い、再度重ねて塗
布することによって、縦形素子の入り組んだ部分に、均
一に入り込む。このとき、BCBの塗布後の厚みを、入
り組んだ形状を有する縦形素子の高さや電極下の空隙の
高さに略等しくなるように条件設定して塗布することに
よって、縦形素子内部の隙間や電極下の空隙に、BCB
はうまく充填できる。
【0030】また、この発明の半導体装置の製造方法
は、上記縦形素子,取り出し電極および配線を形成する
工程と、上記縦形素子,取り出し電極および配線が形成
された基板全面に有機絶縁材料を塗布して有機絶縁膜を
焼成する工程と、上記有機絶縁膜を全体にエッチバック
することにより、上記取り出し電極の一部を露出させる
工程とを有することを特徴としている。
【0031】上記半導体装置の製造方法によれば、上記
縦形素子,取り出し電極および配線が形成された基板全
面に有機絶縁材料を塗布して有機絶縁膜を焼成し、その
有機絶縁膜を全体にエッチバックして、上記取り出し電
極の一部を露出させることによって、フリップチップ実
装時に有機絶縁膜によって取り出し電極の高さを規定す
ることが可能となる。したがって、上記取り出し電極と
パッケージ基体の接触具合を一定に保てると共に、パッ
ケージ基体表面とチップ面の距離を一定に保てるので、
実装歩留りを向上できる。
【0032】また、この発明の半導体装置の製造方法
は、上記縦形素子,取り出し電極および配線を形成する
工程と、上記縦形素子,取り出し電極および配線が形成
された基板全面に有機絶縁材料を塗布して有機絶縁膜を
焼成する工程と、上記有機絶縁膜側から研磨して上記取
り出し電極を露出させ、上記取り出し電極の露出面と上
記有機絶縁膜の上面とを略同じ高さにする工程とを有す
ることを特徴としている。
【0033】上記半導体装置の製造方法によれば、上記
縦形素子,取り出し電極および配線が形成された基板全
面に有機絶縁材料を塗布して有機絶縁膜を焼成し、その
有機絶縁膜が形成された基板表面を有機絶縁膜側から研
磨して上記取り出し電極を露出させることによって、取
り出し電極の露出面と有機絶縁膜の上面の高さがほぼ一
致し、フリップチップ実装のときに取り出し電極にかか
る圧力を小さくでき、実装時の歩留りを向上できる。
【0034】また、この発明の無線通信システムは、上
記のいずれか1つの半導体装置を送信用パワーアンプに
用いたことを特徴としている。
【0035】上記構成の無線通信システムによれば、信
頼性が高くかつ高性能な無線通信システムを実現でき
る。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、この発明の半導体装置およ
びその製造方法および無線通信システムを図示の実施の
形態により詳細に説明する。
【0037】(第1実施形態)図1はこの発明の第1実施
形態の半導体装置の断面を示している。図1に示すよう
に、この半導体装置は、基板100上に、エミッタメサ
101,ベースメサ102およびコレクタメサ103を
有する縦形素子のHBT120を形成している。上記H
BT120は段差を有している。そして、基板全面にB
CBを塗布してBCB膜104を形成することにより基
板全体を平坦化し、そのBCB膜104のエミッタ電極
105の上側にホール110を形成している。そのホー
ル110を介してエミッタ電極105と電気的に接続さ
れた取り出し電極106をBCB膜104上に形成して
いる。上記取り出し電極106は、エミッタ電極105
上側の領域が窪んでいることが特徴である。この取り出
し電極106の窪み107によって、チップ表面をパッ
ケージ基体(図示せず)に接触させて実装するフリップチ
ップボンディングを行うとき、エミッタ電極105に力
が直接かからず、HBTのダメージを防ぐ効果がある。
【0038】また、図2に上記半導体装置の平面図を示
しており、エミッタ電極105上にある取り出し電極1
06は、HBTのエミッタ電極105より大きい面積を
カバーしている。上記取り出し電極106の面積がエミ
ッタ面積によらず大きく取れるので、HBTで発生した
熱を放熱しやすく、HBTの信頼性向上に効果がある。
また、基板全体がBCB膜104によって平坦化されて
いるので、この半導体装置をフリップチップ方式で実装
するとき、半導体装置のエミッタ部分(取り出し電極1
06)とパッケージ基体の接触面積を増やせるため、エ
ミッタ電極における信号損失を低減することが可能にな
り、性能向上に効果がある。
【0039】また、BCB膜104によってHBTがカ
バーされており、外部からの水分の侵入を防ぐことが可
能になり、耐湿性に対してHBTの信頼性が向上する効
果がある。
【0040】(第2実施形態)図3はこの発明の第2実施
形態の半導体装置の断面を示している。この半導体装置
は、基板200上に、エミッタメサ201,ベースメサ
202およびコレクタメサ203とを有する複数の縦形
素子のHBT210を形成している。上記HBT210
は段差を有している。上記各HBT210のエミッタ電
極204に上方が広がった断面形状のエミッタ引き出し
電極205を形成し、基板全面にBCBを塗布して形成
されたBCB膜206によって基板全体を平坦化してい
る。そして、上記BCB膜206に設けられたホール2
07を介してエミッタ引き出し電極205に電気的に接
続された取り出し電極208をBCB膜206上に形成
し、取り出し電極208により各HBT210のエミッ
タ電極204を互いに接続している。
【0041】上記各HBT210のエミッタ取り出し電
極208のエミッタ電極204直上に窪み209を夫々
形成しているため、この半導体装置をパッケージ基体
(図示せず)にフリップチップボンディングにより実装す
るとき、エミッタ電極204に直接力が加わらないばか
りか、エミッタ引き出し電極205の断面形状が上方に
広がった形状であるため、エミッタ取り出し電極208
に力が加わったときにも、その力を分散させ、エミッタ
電極204にかかる力を低減する効果がある。また、上
記BCB膜206に、エミッタ引き出し電極205とエ
ミッタ取り出し電極208とを接続するためのホール2
07を形成するときも、エミッタ引き出し電極205が
上方に広がった形状であるため、ホールパターンのアラ
イメントずれや、BCB膜206の加工精度が少々悪く
ても、位置ずれ等の問題を生じないので、製造歩留りを
向上させる効果がある。
【0042】(第3実施形態)図4はこの発明の第3実施
形態の半導体装置の平面図であり、図5は図4のV−V
線から見た上記半導体装置の断面図であり、図6は図4
のVI−VI線から見た上記半導体装置の断面図である。
【0043】図5に示すように、この半導体装置は、基
板320上に、エミッタメサ301,ベースメサ302
およびコレクタメサ303を有する縦形素子のHBT3
30を複数形成している。上記HBT330は段差を有
している。上記各HBTのエミッタ電極304上に、上
方が広がった断面形状のエミッタ引き出し電極305を
形成している。
【0044】また、図6に示すように、上記コレクタ電
極306,ベース電極307(図5に示す)も、引き出し
電極308を介してBCB膜300上の取り出し電極3
10に接続している。
【0045】また、図4に示すように、コレクタ電極3
06(図5に示す)は、パッド部分である取り出し電極3
10により互いに接続されている。一方、ベース電極3
07(図5に示す)は、それぞれパッド部分である取り出
し電極311で分離されている。
【0046】この第3実施形態の半導体装置は、第1,
第2実施形態の半導体装置と同様の効果を有する。
【0047】(第4実施形態)図7はこの発明の第4実施
形態の半導体装置の断面を示している。この半導体装置
は、基板400上に、エミッタメサ401,ベースメサ
402およびコレクタメサ403と縦形素子のHBT4
10を複数形成している。上記HBT410は段差を有
している。上記各HBTのエミッタ電極404上に、上
方が広がった断面形状のエミッタ引き出し電極405を
設けている。なお、図7では示されていないが、コレク
タ電極406とベース電極407も、引き出し電極を介
してBCB膜408上の取り出し電極に接続している。
【0048】上記BCB膜408上の取り出し電極40
9の周辺部の断面は半円形をしている。この取り出し電
極409の周辺部によって、フリップチップ実装時のパ
ッケージ基体(図示せず)との接触部分の面積を増やせる
ので、さらに接触抵抗を低減することが可能である。
【0049】また、製造プロセスにおいて、取り出し電
極409のパターンをレジストで形成した後、メッキで
電極を形成するとき、レジスト厚み以上になるように電
極厚みを設定して析出させれば、このような半円形状の
周辺部が得られるので、電極厚みは、レジスト厚みに制
限されず、他の実施形態とプロセス上の大きな変更点を
生じずに、形成できる利点がある。
【0050】(第5実施形態)図8(a)〜(d),図9(a)〜
(c)および図10(a),(b)はこの発明の第5実施形態の半
導体装置の製造方法を示している。以下、図8(a)〜
(d),図9(a)〜(c)および図10(a),(b)に従って半導体
装置の製造方法を説明する。
【0051】まず、図8(a)に示すように、基板507
上に、エミッタメサ501,ベースメサ502およびコ
レクタメサ503とを有する縦形素子のHBTを複数形
成している。上記エミッタメサ501上にエミッタ電極
504を形成し、ベースメサ502上にベース電極50
5を形成し、コレクタメサ503上にコレクタ電極50
6を形成している。
【0052】上記エミッタメサ501は厚みが0.3μ
m、ベースメサ502は厚みが1.0μm、コレクタメ
サ503は厚みが0.7μmである。このときのメサエ
ッチングは、フォトレジストやメタル等のマスクを用
い、クエン酸と過酸化水素の混合液等でエッチングす
る。また、塩素系ガスを用いて、ドライエッチングによ
ってメサエッチングする方法もある。
【0053】次に、図8(b)に示すように、基板(図8
(a)に示す)にノボラック系レジストを塗布し、エミッタ
電極504およびコレクタ電極506が露出するよう
に、かつ、図示されていないがベース電極505の一部
が露出するように、パターン露光を行って現像をするこ
とによって、レジスト508を部分的に残し、140℃
〜200℃のハードベークでレジスト508の断面が丸
くなるようにする。
【0054】次に、図8(c)に示すように、基板(図8
(b)に示す)全面にノボラックレジスト509を塗布し、
エミッタ電極504およびコレクタ電極506の上側を
開口し、図示されていないがベース電極505の一部の
上側を開口する。その後、チタン,金をそれぞれ0.1μ
m,1μmの厚みで蒸着し、幅9μmのエミッタ引き出
し電極510、ベース引き出し電極(図示せず)、幅6μ
mのコレクタ引き出し電極512を夫々形成する。
【0055】その後、図8(d)に示すように、レジスト
509(図8(c)に示す)を有機溶剤で除去する。
【0056】次に、図9(a)に示すように、基板全面に
BCB46%メシチレン溶液を3000回転で1分間塗
布し、窒素中で90℃30分の条件で予備ベークを行
い、その後、窒素中で150℃10分、300℃10分
の条件でハードベークを行い、BCB膜513を形成す
る。上記BCB膜513の厚みは、必要に応じてハード
ベーク後にBCBを重ねて塗布することにより、任意に
設定できる。最終的に、BCB膜513の厚みを5μm
〜10μmにする。
【0057】また、HBTの断面形状からわかるよう
に、塗布には難しい入り組んだオーバーハング形状が存
在するが、46%程度のBCB溶液を重ねて塗布するこ
とで気泡の発生を防ぐことが容易にできる。BCB63
%メシチレン溶液では、1回の塗布により、BCB43
%溶液では2回から3回の重ね塗りを要する厚みを実現
できるが、HBTに存在するオーバーハング形状をカバ
ーするとき、気泡が発生し、HBTの不良を招くことも
ある。
【0058】上記BCB膜513をハードベークした
後、図9(b)に示すように、ノボラックレジスト514
を塗布し、そのボラックレジスト514のエミッタ引き
出し電極510上に、エミッタ引き出し電極510とエ
ミッタ取り出し電極516を接触させるためのコンタク
トホールのパターン515を形成する。このコンタクト
ホールのパターン幅は、6μmとし、エミッタ引き出し
電極510よりも小さく設定する。そして、コンタクト
ホールのパターン形成後、ハードベークによって、レジ
スト514に丸みをつけることが重要で、後に形成する
BCB膜513(図9(a)に示す)上のエミッタ取り出し
電極516(図9(c)に示す)と、エミッタ引き出し電極
510がスムーズにコンタクト形成できる。
【0059】レジストは、リアクティブイオンエッチン
グのときの熱によっても、自然に丸くなるので、ハード
ベークをしない場合でも、スムーズなコンタクトホール
は形成できるが、レジストの安定化のためにハードベー
クをするのが望ましい。
【0060】上記レジスト514に丸みを形成した後、
平行平板型電極のリアクティブイオンエッチング装置を
用いて、CHF3および酸素を流量比(CHF3:O2)
1:2〜1:1程度の範囲で真空度を5Paにし、10
0Wのパワーで20分エッチングを行う(図9(b))。こ
のリアクティブイオンエッチングによって、レジスト5
14もエッチングを受け、レジスト形状がBCB膜51
3に反映される。なお、エッチング速度を0.3μm/
分として20分のエッチングによって、BCB膜513
は、6μm程度エッチングを受けている。このBCB膜
513が受けた部分が、エミッタ取り出し電極を形成す
るとき、エミッタ電極直上の窪みとなって残る。従っ
て、窪みの深さを、エミッタ引き出し電極510の上端
部高さとBCB膜513の厚みによってコントロールで
きる。すなわち、エミッタ引き出し電極510を薄くす
るか、BCB膜513を厚くして、エッチング深さを深
くすれば、窪みの深さも深くなる。形成される窪みの深
さ範囲は、1μm以上30μm以下が可能であるが、圧
力の低減を効果的に行うには、2μm以上が好ましく、
エッチングマスクであるレジスト514とBCB膜51
3のエッチング選択比があまりとれないこともあって、
加工精度を保つ点から、20μm以下が好ましい。
【0061】上記エッチングによって、エミッタ引き出
し電極510上では、BCB膜のコンタクトホール開口
幅はほぼ6μmになり、BCB膜の上部では、ほぼ9μ
mになる。
【0062】次に、図9(c)に示すように、レジストを
除去し、基板全面にチタン,金を0.05μm,0.3μm
の厚みで蒸着して給電メタル517を形成し、ノボラッ
クレジスト518を20〜25μmの厚みで塗布し、エ
ミッタ取り出し電極のためのパターンを形成する。エミ
ッタ取り出し電極のためのパターンは、複数個のHBT
が覆われる程度の大きさが望ましい。この第5実施形態
では、HBTの間隔が45μmのため、2つのHBT
は、90μmの幅に収まる。エミッタ取り出し電極のパ
ターン寸法は、HBTの幅90μmに20μmを加え、
幅110μmで、長さ方向は、HBTのエミッタ引き出
し電極の長さ100μmに20μmを加えて120μm
の長さに設定している。ここで、20μmに設定した幅
や長さの余裕は、プロセスの精度にも依存するが、0μ
m以上300μm以下が用いられる。あまり、余裕を取
りすぎると、チップの面積を増大させ望ましくない。好
ましい条件では、5μm以上、100μm以下が望まし
い。
【0063】その後、図9(c)に示すように、電解メッ
キによって、取り出し電極のためのパターンに金を20
μm厚みに折出させ、エミッタ取り出し電極516を形
成する。
【0064】上記電解メッキによる取り出し電極516
の析出によって、給電メタル517から折出した金の厚
みが均―になるため、エミッタ引き出し電極510上に
析出した金の基板507からの高さは、BCB膜513
の平坦部上の金の高さより低くなる。
【0065】このとき、図10(a)に示すように、必要
に応じて、エミッタ取り出し電極520は、レジスト厚
み以上に例えば30μm〜50μm析出させる。例え
ば、フリップチップボンディングのように、チップの表
面をパッケージ基体に接触させるような場合、チップの
表面とパッケージ基体の表面の距離をとる必要がある。
このような場合、良く行われる微細金バンプを用いた手
法では、微細バンプ間の接触を防ぐため、レジストの厚
み以上にメッキをすることは可能でないのに対し、この
発明の構造では、レジスト厚みに関わらず、メッキ厚み
を増加させることができる。
【0066】次に、エミッタ取り出し電極520を析出
後、図10(b)に示すように、有機溶剤を用いてレジス
ト518(図10(a)に示す)を取り去ると共に、給電メ
タル517の露出部分をエッチングにより除去する。こ
の給電メタル517のエッチングには、例えば、よう化
アンモニウムとよう化力リウムの混合溶液に潰けること
で、金のエッチングを行い、60〜90℃に加湿したり
ん酸によって、チタンをエッチングすることができる。
【0067】(第6実施形態)図11にこの発明の第6実
施形態の半導体装置の断面を示している。図11に示す
ように、基板700上に複数の縦形素子のHBT704
とBCB膜703を形成し、HBT704とBCB膜7
03上に取り出し電極701を形成した後、再度BCB
を塗布し、取り出し電極701の表面が露出するまで、
リアクティブイオンエッチング装置によって、再度塗布
したBCB膜をエッチングして、BCB膜702を形成
している。この再塗布する樹脂は、BCB以外にポリイ
ミド等を用いても良い。この半導体装置をフリップチッ
プ実装すると、BCB膜702によって電極の高さを規
定できるので、取り出し電極701とパッケージ基体
(図示せず)の接触具合が一定に保てる上、パッケージ基
体表面と、チップ面の距離も一定に保てるので、実装歩
留りが向上する。さらに、金錫合金やはんだによって、
取り出し電極をパッケージ基体の電極に接続する場合、
これらの金属は取り出し電極の金と熱反応を生じ、取り
出し電極の体積を小さくする可能性がある。このような
場合には、再度塗布したBCB膜702がパッケージ基
体とチップとの間に挟まり、取り出し電極701の体積
減少を防ぐ効果がある。
【0068】また、再度塗布するBCBの代わりにポリ
イミドを用いた場合、ポリイミドの収縮性がうまく働
き、フリップチップ実装時のストレスを緩和する効果も
ある。
【0069】(第7実施形態)図12はこの発明の第7実
施形態のフリップチップ実装した半導体装置の斜視図で
ある。図12に示すように、基板800上にHBT(図
示せず)を複数個形成したチップは、BCB膜801に
よってHBTを覆うと共に、BCB膜801上に、エミ
ッタの取り出し電極802,コレクタの取り出し電極8
03およびベースの取り出し電極804がそれぞれ設け
られている。このチップは、パッケージ基体としてのセ
ラミックまたは半導体からなる基板805上に設けられ
た電極806にフリップチップ実装する。
【0070】図13は図12のXIII−XIII線から見た断
面を示している。図13に示すように、特徴的なこと
は、エミッタ電極811上(図13では下側)の取り出し
電極802に窪み807があるため、フリップチップ実
装時に、取り出し電極802のHBT810とHBT8
10との間の領域に圧力が最もかかることになり、HB
T810を損なわない効果があることである。従来構造
の電極でフリップチップ実装を行うと、エミッタ電極に
実装時の力が直接かかり、HBTの特性を損なうことが
多い。
【0071】(第8実施形態)図14はこの発明の第8実
施形態の半導体装置の製造方法を示している。
【0072】図14(a)は第5実施形態の半導体装置の
製造方法により作製した半導体装置の断面を示してい
る。図14(a)に示すように、基板900上に複数のH
BT901が並べられ、各HBT901をBCB膜90
2でカバーしている。上記各HBT901のエミッタ電
極903に電気的に接続されたエミッタ取り出し電極9
04が、BCB膜902上に露出している。
【0073】この半導体装置に、図14(b)に示すよう
に、BCBを再びスピンコートによって塗布して、BC
B膜905を形成する。このBCB膜905は、エミッ
タ取り出し電極904をカバーする厚みが必要である。
この場合、エミッタ取り出し電極904の厚みを20μ
mとし、再塗布されたBCB膜905の厚みを25μm
とする。この後、窒素中で、90℃30分、150℃1
0分、280℃5分、300℃5分の条件でBCB膜9
05に熱処理を加える。
【0074】次に、図14(c)に示すように、SF6と酸
素の混合ガス中、リアクティブイオンエッチング(RI
E)を行い、BCB膜905のエッチバックを行い、エ
ミッタ取り出し電極904を表面に露出させる。
【0075】このようにして得られた半導体装置を、図
14(d)に示すように、高抵抗Siや窒化アルミ等の熱抵
抗の低い実装基板906上に形成された電極907にフ
リップチップボンディングを行う。
【0076】この第8実施形態では、エミッタ取り出し
電極904の周辺をBCB膜905でカバーしているた
め、フリップチップボンディングを行った場合、取り出
し電極904がつぶれても、周辺のBCB膜905がサ
ポートし、取り出し電極904と実装基板上の電極90
7との距離を一定に保ち、特性を均一にする効果があ
り、半導体装置に対するフリップチップ時の圧力を小さ
くする効果がある。
【0077】(第9実施形態)図15はこの発明の第9実
施形態の半導体装置の断面図を示しており、図16は上
記半導体装置の平面を示している。図15に示すよう
に、基板1000上に、エミッタ電極1001とベース
電極1002とコレクタ電極1003とを有するHBT
1004を複数設けている。上記HBT1004は段差
を有する縦形素子である。上記エミッタ電極1001を
引き出し電極1005に接続し、各HBT1004のエ
ミッタ電極1001を共通の引き出し電極1005によ
り互いに接続している。上記共通の引き出し電極100
5上にBCBのコンタクト領域を設け、取り出し電極1
006に接触させている。上記取り出し電極1006
は、その周辺部をBCB膜1007上に置き、引き出し
電極1005に接している部分より、取り出し電極10
06の周辺部は、BCB膜1007上面と引き出し電極
1005上端の差だけ高くなっている。同様に、図16
に示すように、取り出し電極1006は、ベース電極1
002の引き出し電極1007上、コレクタ電極100
3の引き出し電極1008上にも設置されている。
【0078】この半導体装置のフリップチップ実装を行
う場合、図17に示すように、BCB膜1101上の取
り出し電極1102がパッケージ基体上の電極1103
と直接接触し、半導体装置部分に実装時の力がかからな
いので、素子に実装ダメージを与えることがない。さら
に、図18に示すように、エミッタ引き出し電極110
4が面状に形成されているので、取り出し電極1102
とのコンタクトホール形成が容易にでき、歩留りを向上
させる。
【0079】(第10実施形態)図19(a)〜(d),図20
(a),(b),図21および図22はこの発明の第10実施形
態の半導体装置の製造方法を示している。
【0080】図19(a)は、エミッタメサ1201と、
ベースメサ1202と、コレクタメサ1203とを有す
るHBT1220が複数個並んで搭載された基板120
7の断面である。上記HBT1220は、エミッタ電極
1204と、ベース電極1205と、コレクタ電極12
06とを有し、段差を有する縦形素子である。上記エミ
ッタメサ1201は厚みが0.3μm、ベースメサ12
02は厚みが1.0μm、コレクタメサ1203は厚み
が0.7μmである。メサエッチングは、フォトレジス
トやメタル等のマスク材を用い、クエン酸と過酸化水素
の混合液等でエッチングする。また、塩素系ガスを用い
て、ドライエッチングによってエッチングする方法もあ
る。
【0081】図19(b)に示すように、基板(図19(a)
に示す)全面にノボラック系レジストを塗布し、エミッ
タ電極1204およびコレクタ電極1206が露出する
ように、かつ、図示されていないがベース電極1205
の一部を露出するように、パターン露光を行って現像を
することによって、レジストを部分的に残し、140℃
〜200℃のハードベークで断面が丸くなるようにし、
レジストカバー層1208を形成する。
【0082】次に、図19(c)に示すように、基板12
07(図19(b)に示す)に、チタン500Å,金1000
Åから構成されるメッキ時の給電メタル1209をチタ
ン,金の順番に基板全面に蒸着し、その上に重なるよう
にノボラックレジスト1210を塗布し、エミッタ電極
上、コレクタ電極上、図では示されていないが、ベース
電極の一部を開口し、エミッタ引き出し電極および、ベ
ース、コレクタ引き出し電極パターンを形成する。その
後、メッキにより、1〜2μm厚みの金を析出させて、
引き出し電極1211を形成する。
【0083】メッキ後、電極パターンを形成したレジス
トをアセトン等の有機溶剤によって除去する。このと
き、レジストカバー層1208は、140℃〜200℃
の高温でハードベークを施しているので、アセトンによ
って溶解されない。
【0084】その上に、2μm〜40μm程度ノボラッ
クレジスト(図示せず)を塗布し、エミッタ,ベースおよ
びコレクタ各々の引き出し電極1211上の所望の位置
に、露光,現像してコンタクトホールパターン(図示せ
ず)を形成する。パターン形成後、140℃〜200℃
のハードベークを施し、ノボラックレジストの開口断面
が緩やかなテーパーを形成し、図19(d)に示す、レジ
ストギャップ層1212を形成する。このレジストギャ
ップ層1212に施すハードベークは、引き出し電極1
211の形成のときに用いたレジストカバー層に施した
ハードベーク条件と同等か、または、低い温度でするほ
うがレジストカバー層の変形を防ぐ効果があるので好ま
しい。なお、このレジストギャップ層1212に形成さ
れるコンタクトホールパターンの深さは、レジスト厚み
とレジストの現像時の膜減り、ハードベークによるレジ
ストの収縮によって決まり、最終的に形成されるエミッ
タ取り出し電極に形成されるエミッタ電極直上の窪みの
深さを決定する。上記コンタクトホールパターンの深さ
の範囲は、1μm以上かつ50μm以下が可能である
が、厚いレジストは、レジスト1212の解像度を劣化
し、適正なコンタクトホールパターンを形成できず、薄
いレジストは、HBTをカバーできず、エミッタ直上に
窪みを形成できないので、1μm以上かつ35μm以下
が望ましい。このとき、レジスト1212の厚みは、2
μm〜40μmの範囲で実現できる。好ましい実施の形
態では、平坦化が完全にでき、解像度も確保できる3μ
m以上かつ25μm以下がよい。このとき、レジスト1
212の厚みは、5μm〜30μmの範囲で実現でき
る。
【0085】さらに、図19(d)に示すように、レジス
トギャップ層上に、チタン500Å、金1000Åから
構成されるメッキ時の給電メタル1213をチタン,金
の順番に基板全面に蒸着する。
【0086】次に、図20(a)に示すように、基板(図1
9(d)に示す)全面に、10〜40μm厚みのレジスト1
214を塗布し、エミッタ,ベースおよびコレクタの取
り出し電極のためのパターンを露光,現像により形成す
る。上記レジスタ1214の開口部に、所望の厚さまで
金メッキを施し、取り出し電極1215を形成する。こ
の金メッキは、ウェハー面を下向きにして、薬液を下方
から噴流する噴流型のメッキ装置で行う。メッキの初期
(およそ2μm析出まで)に、電流密度を下げて、窪みの
中に均一に、メッキがされるようにし、その後、電流密
度をあげて迅速にメッキを行う方法もよい。また、噴流
する薬液の流量を2〜5分間隔で変化させると、レジス
トで形成された数十μmの窪みの中に薬液が効率良く供
給され、面内の均一性や、メッキされた金層に空隙が生
じない効果もある。メッキする厚みは、レジスト121
4の厚みによって制限されず、レジスト厚み以上にメッ
キを行う。本実施形態では、レジスト厚み15μmで金
メッキ厚みを30μmで行ったが、レジスト厚みは、レ
ジスト解像度に制約されるため、10〜40μmが好ま
しく、メッキ厚みは、隣接パターンとの接触をさけるた
め、レジスト厚み以下か、後述の理由により、レジスト
厚みより0〜20μm以上厚い場合がさらに好ましい。
【0087】上記取り出し電極1215のレジストより
厚くメッキされた部分は、張り出し形状になり、後でB
CBを塗布したとき、張り出しの下にBCBが充填さ
れ、フリップチップ実装時の表面からの圧力を逃がす効
果があり、素子を損わない効果がある。
【0088】また、上記取り出し電極125のエミッタ
電極1204の直上に当たる部分は、窪み1230が形
成されるので、フリップチップ実装時の圧力を素子に直
接伝えず、素子を損わない効果がある。
【0089】次に、図20(b)に示すように、アセトン
等の有機溶剤によって、取り出し電極パターン(図示せ
ず)を形成していたレジスト1214(図20(a)に示す)
を除去し、給電メタル1213を露出させ、電極が形成
されていない部分の給電メタル1213をエッチング
し、さらに、レジストギャップ層1212,レジストカ
バー層1208(図20(a)に示す)を有機溶剤によって
剥離する。
【0090】こうして、取り出し電極1215がエアー
ブリッジ構造を有する素子が形成される。
【0091】BCBの塗布特性について、平坦化するこ
とは良く知られているが、エアーブリッジ構造のよう
に、空隙を電極の下側に有するような構造に対してどの
ような充填効果があるかは明らかにされていなかった。
本出願人は、エアーブリッジのように電極構造の下側に
空隙を有する構造についても、塗布およびベーク工程を
行い、断面の走査電子顕微鏡観察を繰り返すことによ
り、空隙の内部にBCBが充填されることを確認した。
例えば、エアーブリッジ下の空隙の大きさが面積45μ
m×80μmで高さが5〜15μmの場合でも、空隙は
BCBによって満たされていることを確認した。面積が
45μm×80μm以下の場合、さらに容易に充填でき
ることは推定できる。これは、後述するように、46%
および63%の濃度の異なるBCB溶液を用いて塗布し
たことによって、空隙をBCBで満たすことができたも
のである。本出願人は、63%濃度のBCBだけを用い
た場合、ところどころに気泡が生じていることを確認し
たが、最初に塗布する46%濃度BCBの塗布条件とし
て、空隙の高さ相当厚みになるように設定すれば、空隙
を充填するのに効果的であることを見出した。これは、
ある程度濃度の薄いBCB溶液を用いることによって、
条件出しを行えば同様の効果を示すことを示しており、
BCBの濃度に制約されない。
【0092】次に、図21に示すように、基板(図20
(b)に示す)全面にBCB膜1216を塗布する。最初
は、BCB46%メシチレン溶液を2000rpmで6
0秒の条件で塗布し、窒素中、90℃30分、150℃
10分、280℃5分、300℃5分の条件でベークを
行う塗布,ベーク工程を2回行い、その上に重ねて、B
CB63%mメシチレン溶液を2000rpm60秒で
塗布し、窒素中で、90℃30分、150℃10分、2
80℃5分、300℃5分の条件でベークする塗布,ベ
ーク工程を2回行う。こうして最終的にBCB膜121
6の厚みは40μmに達した。
【0093】この基板に、SF6と酸素から構成される
ガスでリアクティブイオンエッチングを施す。このとき
のリアクティブイオンエッチングの条件は、平行平板型
電極のリアクティブイオンエッチング装置を用いて、S
6および酸素を流量比(SF 6:O2)4:3〜1:1程
度の範囲で真空度を5〜10Paにし、150Wのパワ
ーで20分間エッチングを行う。図22に示すように、
この第10実施形態の条件でBCB膜1216をおよそ
6μmエッチングしてBCB膜1216aとし、取り出
し電極1215の表面を露出させた。
【0094】先に、第5実施形態で示した製造方法で
は、BCB膜にコンタクトホールを形成するとき、エッ
チングが進行し、引き出し電極に達しているかどうか見
極めるのが困難なため、過剰条件でエッチングを行う必
要があり、コンタクトホールが微細なパターンの場合、
寸法変化が大きくなる問題があった。また、エッチング
不足やエッチング再堆積物が生じた場合には、引き出し
電極と取り出し電極との間に導通不良を招く問題を生じ
た。この第10実施形態では、引き出し電極と取り出し
電極との間にレジストを用いてパターン形成し、レジス
トの解像度に依存して微細なパターンが形成できる上、
引き出し電極と取り出し電極との間に残渣が発生する可
能性も非常に低くすることができるため、歩留りを向上
させる。
【0095】(第11実施形態)第10実施形態において
示した半導体装置の製造方法において、空隙を有する電
極および配線構造を形成した後、BCBを塗布し、BC
B膜のドライエッチングによって取り出し電極を露出さ
せたが、この第11実施形態では、BCBの塗布後に基
板表面を研磨することによって、電極を露出させる。そ
うすることによって、電極の露出面とBCB膜の高さが
ほぼ一致し、フリップチップ実装のとき、電極にかかる
圧力が小さくなり、実装時の歩留りを向上できる。
【0096】(第12実施形態)図23はこの発明の第1
2実施形態の半導体装置の断面を示している。図23に
示すように、基板1300上に、エミッタ電極130
1,ベース電極1302およびコレクタ電極1303を
有するHBT1320が複数形成されている。上記HB
T1320は、段差を有する縦形素子であって、エミッ
タ電極1301,ベース電極1302およびコレクタ電
極1303を有している。上記エミッタ電極1301の
引き出し電極1330、ベース電極1302およびコレ
クタ電極1303の引き出し電極(図示せず)は、それぞ
れの取り出し電極1306と接触している領域以外は、
SiNまたはSiO等の無機絶縁膜1304でカバーされ
ている。この無機絶縁膜1304の形成は、例えばSi
NやSiOの場合、p−CVD(プラズマ化学気相成長)
法によって、基板温度250〜300℃で500〜20
00Å厚みで堆積される。その周辺は、BCB膜130
5によって充填されている。BCB膜1305は、通常
の半導体材料とも密着性は良好であるが、例えばガリウ
ム砒素半導体のように、処理方法によっては、表面に不
安定な自然酸化物が存在するような場合、密着性を阻害
する場合もある。また、引き出し電極の材質は、金を用
いることが多く、SiNやSiOでカバーすると、引き出
し電極とBCB膜との密着性に改善効果が見られる。S
iNでも、SiOでも、密着性の改善効果に差はほとんど
ないが、SiNの方がさらに高い密着性を増強する効果
がある。
【0097】(第13実施形態)図24(a)〜(d),図25
(a),(b)はこの発明の第13実施形態の半導体装置を実
装するパッケージ基体の製造方法を示している。
【0098】まず、図24(a)に示すように、厚さ20
0〜400μmの高抵抗Si基板1301上に、金とチ
タンの2層構造(チタンが下層)からなるグランド電極1
302を厚み5μmになるように、メッキまたは蒸着等
の方法によって形成する。
【0099】次に、図24(b)に示すように、上記基板
にBCB膜1303を塗布する。BCB膜1303の厚
みは、グランド電極1302より厚くなるように設定
し、基板表面を平坦化させる。具体的には、BCB63
%メシチレン溶液を2000rpm60秒で塗布し、窒
素中で、90℃30分、150℃10分、280℃5
分、300℃5分の条件でベークする。この条件では、
BCB膜の厚みは、20μmに達して、グランド電極1
302をカバーし、基板表面を平坦化ができる。
【0100】次に、図24(c)に示すように、SF6と酸
素の混合ガス、圧力7Paで平行平板プラズマエッチン
グ装置によって、グランド電極1302が露出するま
で、BCB膜1303をエッチバックする。プラズマパ
ワーが150Wの場合、およそ20分程度のエッチング
が必要である。
【0101】次に、図24(d)に示すように、レジスト
によってパターンを形成し、上部電極1304を形成す
る。この上部電極1304は、例えば、メッキや蒸着に
よって形成し、金とチタンからなる2層構造(チタンが
下層)で厚みは5μmから10μmでよい。また、上部
電極1304は、グランド電極1302と接触するも
の、BCB膜1303上のものを用意する。
【0102】そして、図25(a)に示すように、それぞ
れの上部電極1304上に、レジストによってパターン
を形成し、金−すず(20%)合金層1305をリフトオ
フによって形成する。金−すず合金層1305の厚み
は、0.5μm以上かつ5μm以下であれば良い。金−
すず合金層1305が薄い場合、後工程で接触させる電
極との密着性が弱く、厚すぎる場合、リフトオフが行い
にくい。
【0103】この基板全面に、図25(b)に示すよう
に、例えば第10実施形態に示した工程によって作製さ
れ、BCB膜1306にカバーされたHBTマルチユニ
ット1307をフリップチップボンディングすることに
よって、エミッタ取り出し電極1308を介して、HB
Tマルチユニット1307から高抵抗Si基板1301
に熱を逃がすことができ、熱抵抗を低減する効果があ
る。
【0104】表1に、実装方法による熱抵抗の比較を行
った結果を示している。
【0105】
【表1】
【0106】上記表1より、熱抵抗は、HBTマルチユ
ニット1307をワイヤボンドによるパッケージ基体ヘ
の実装を行った場合、50〜60℃/Wを示すが、この
第13実施形態に示す方法によれば、15〜20℃/W
を示し、素子厚みを30μmまで薄くして得られる熱抵
抗よりさらに小さい値を示している。
【0107】また、コレクタ取り出し電極1309やベ
ース取り出し電極1310も、BCB膜1303上の電
極に接触するため、電極間の高周波信号損失が小さく、
高周波特性を向上できる効果がある。
【0108】さらに、金−すず(20%)合金層1305
を、HBTマルチユニット1307と上部電極1304
との間に設けたことにより、フリップチップボンディン
グ時の加熱条件を低くすることが可能になり、HBTの
特性を損なうことがない効果がある。具体的には、金と
金の接合であれば、350℃以上に加熱することが必要
になるが、金−すず(20%)合金層1305を採用する
ことによって、270℃〜300℃の加熱で、HBTマ
ルチユニット1307と上部電極1304との接合が形
成される。350℃以上の熱処理では、HBTのベース
電流の増大等の素子特性の劣化が生じやすいが、270
℃〜300℃の熱処理では、劣化は生じない。その上、
金−すず(20%)合金層1305が、上部電極1304
と、HBTマルチチップ1307の取り出し電極(13
08,1309および1310)との間で熱合金化反応が
生じるため、接合圧力も従来の1/3程度で可能で接合
圧力を小さくし、素子の劣化を防ぐ効果がある。具体的
には、金−金の場合、4〜5kg/mm2必要である
が、金−すず(20%)合金層を使用した場合、2〜3k
g/mm2で良い。
【0109】また、金−すず(20%)合金層1305
が、上部電極1304やエミッタ取り出し電極1308
と合金化反応するとき、電極の体積を減少させるが、H
BTマルチユニット1307は、BCB膜1306で表
面をカバーされているので、BCB膜1306の厚み以
下には、HBTマルチユニットと高抵抗Si基板130
1との距離が小さくならないので、グランド電極130
2とHBTマルチチップ1307の距離を必要以上に短
くしない。したがって、コレクタ電極やベース電極と、
グランド面が近づきすぎることを防ぐため、容量の増加
を防ぐと共に、ショート等の不良を防ぐ効果がある。こ
の第13実施形態では、基板1301に高抵抗Siを使
用したが、この素子を1GHz〜2GHzの信号を増幅
または変調する回路に用いる場合、グランド電極130
2および、BCB膜1303の厚みを10μm以上に厚
くすることによって、低抵抗Si基板や銅,金またはアル
ミ等の金属板を使用しても、信号の損失をともなわず、
良好な素子を形成できる効果がある。特に、金属板の場
合、表1に示すように、高抵抗Siに比べてさらなる熱
抵抗の低下をもたらす効果がある。
【0110】(第14実施形態)また、第14実施形態に
おいて、第13実施形態に示した工程で作製した高抵抗
Siに実装されたHBTマルチチップを1〜5GHz帯
の無線通信システムの送信増幅器に用いる。この場合、
素子の熱抵抗が低減できるので、使用条件に応じたシス
テム設計が容易になり、システムの信頼性を向上させる
効果がある。
【0111】上記第1〜第14実施形態では、縦形素子
としてHBTを用いたが、縦形素子はこれに限らず、ガ
ンダイオード等の他の縦形素子でもよい。
【0112】また、上記第1〜第14実施形態では、縦
形素子としてHBTを備えた半導体装置について説明し
たが、スパイラルインダクタやキャパシタ等の受動素子
で構成された高周波整合回路を縦形素子と同一のチップ
内に設けることによって、素子間の配線が短くなって信
号損失が少なくなると共に、高周波特性の良好な半導体
装置を実現することができる。
【0113】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の半
導体装置およびその製造方法によれば、実装時に縦形素
子の電極にかかる圧力を低減して、縦形素子のダメージ
を防ぐと共に、適正な圧力で取り出し電極とパッケージ
基体とを確実に接触させて、信頼性と歩留りを向上でき
る。また、取り出し電極の面積を大きくすることによっ
て、縦形素子の電極とパッケージ基体の電極との接触面
積を増加させて、信号損失を低くすることが可能にな
り、高周波デバイスとしての性能を向上できる。さら
に、上記縦形素子をBCB膜により覆うことにより縦形
素子の耐湿性を向上できる。また、上記取り出し電極の
面積を大きくすることによって、縦形素子の電極とパッ
ケージ基体の電極との接触面積を増加させて、縦形素子
からの熱を取り出し電極を介してパッケージ基体に逃が
して、熱抵抗を低減するので、信頼性を向上できる。
【0114】また、この発明の無線通信システムによれ
ば、上記半導体装置を用いることによって、信頼性の高
い高性能な無線通信システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、この発明の第1実施形態の半導体装
置の断面図と平面図である。
【図2】 図2は上記半導体装置の平面図である。
【図3】 図3はこの発明の第2実施形態の半導体装置
の断面図である。
【図4】 図4はこの発明の第3実施形態の半導体装置
の平面図である。
【図5】 図5は図4のV−V線から見た断面図であ
る。
【図6】 図6は図4のVI−VI線から見た断面図であ
る。
【図7】 図7は、この発明の第4実施形態の半導体装
置の断面図である。
【図8】 図8(a)〜(c)はこの発明の第5実施形態の半
導体装置の製造方法を示す図である。
【図9】 図9(a)〜(c)は図8(c)に続く上記半導体装
置の製造方法を示す図である。
【図10】 図10(a),(b)は図9(c)に続く上記半導体
装置の製造方法を示す図である。
【図11】 図11はこの発明の第6実施形態の半導体
装置の断面図である。
【図12】 図12はこの発明の第7実施形態の半導体
装置の斜視図である。
【図13】 図13は図12のXIII−XIII線から見た断
面図である。
【図14】 図14(a)〜(d)はこの発明の第8実施形態
の半導体装置の製造方法を示す図である。
【図15】 図15はこの発明の第9実施形態の半導体
装置の断面図である。
【図16】 図16は上記半導体装置の平面図である。
【図17】 図17は上記半導体装置の斜視図である。
【図18】 図18は図17のXVIII−XVIII線から見た
断面図である。
【図19】 図19(a)〜(d)はこの発明の第10実施形
態の半導体装置の製造方法を示す図である。
【図20】 図20は図19(d)に続く上記半導体装置
の製造方法を示す図である。
【図21】 図21は図20(b)に続く上記半導体装置
の製造方法を示す図である。
【図22】 図22は図21に続く上記半導体装置の製
造方法を示す図である。
【図23】 図23はこの発明の第12実施形態の半導
体装置の断面図である。
【図24】 図24(a)〜(d)はこの発明の第13実施形
態の半導体装置の製造方法を示す図である。
【図25】 図25は図24(d)に続く上記半導体装置
の製造方法を示す図である。
【図26】 図26は従来の半導体装置を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
100,200,320,400,507,800,805,
900,1000,1100,1110,1207,130
0…基板、 101,201,301,401,501,1201…エミ
ッタメサ、 102,202,302,402,502,1202…ベー
スメサ、 103,203,303,403,503,1203…コレ
クタメサ、 104,206,300,408,513,702,801,
902,905,1007,1101,1216,1305,
1306…BCB膜、 105,204,304,404,504…エミッタ電極、 106,309,1215…取り出し電極、 107,807,1220…窪み、 205,305,405,510,1104…エミッタ引き
出し電極、 110,207…ホール、 208,802…エミッタ取り出し電極、 306,903,1001,1204,1301…エミッタ
電極、 307,407,505,1002,1205,1302…
ベース電極、 308,409,701,1006,1102…取り出し電
極、 406,506,1003,1206,1303…コレクタ
電極、 516,904…エミッタ取り出し電極、 803…コレクタ取り出し電極、 804…ベース取り出し電極、 806,907,1103…電極、 120,210,330,410,901,1004,122
0,1320…HBT、 906…実装基板、 1005,1007,1008,1211,1330…引き
出し電極、 1301…高抵抗Si基板、 1302…グランド電極、 1307…HBTマルチユニット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/06 29/417 Fターム(参考) 4M104 AA07 BB14 CC01 DD20 DD34 DD52 FF06 GG06 GG18 5F003 AP09 BA92 BC08 BE08 BE90 BF06 BH11 BH16 BH18 BH93 BJ01 BJ18 5F033 HH13 HH18 NN32 PP19 PP27 QQ08 QQ09 QQ13 QQ19 QQ31 QQ37 QQ46 RR04 RR06 RR21 SS22 TT04 VV07 XX14 XX19 5F058 AA02 AA04 AC10 AF04 AG01 AH02 5F082 AA40 BA35 BC03 BC15 DA03 FA11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された段差を有する縦形素
    子を備えた半導体装置において、 上記基板全面に、上記縦形素子の電極の最上端よりも上
    面が高くなるように形成された有機絶縁膜と、 上記縦形素子の電極の上側の領域およびその領域の周囲
    の上記有機絶縁膜上に形成され、上記電極と電気的に接
    続された取り出し電極とを備え、 上記取り出し電極の上記縦形素子の電極の上側の領域が
    上記取り出し電極の他の領域よりも低いことを特徴とす
    る半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置において、 上記縦形素子はトランジスタであることを特徴とする半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体装置に
    おいて、 上記有機絶縁膜が低誘電率有機絶縁膜であることを特徴
    とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    半導体装置において、 上記有機絶縁膜がベンゾシクロブテンからなることを特
    徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    半導体装置において、 パッケージ基体に実装するとき、上記取り出し電極側を
    上記パッケージ基体に接触させることを特徴とする半導
    体装置。
  6. 【請求項6】 基板上に形成された段差を有する複数の
    縦形素子であるトランジスタを備えた半導体装置におい
    て、 上記基板全面に、上記トランジスタの電極の最上端より
    も上面が高くなるように形成された有機絶縁膜と、 上記トランジスタの電極の上側の領域およびその領域の
    周囲の上記有機絶縁膜上に形成され、上記電極と電気的
    に接続された取り出し電極とを備え、 上記取り出し電極の上記トランジスタの電極の上側の領
    域が上記取り出し電極の他の領域よりも低いと共に、 上記各トランジスタのエミッタ電極が上記取り出し電極
    を介して互いに電気的に接続されていることを特徴とす
    る半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の半導体装置において、 上記トランジスタと電気的に接続された受動素子を同一
    チップ内に備えたことを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の半導体装置において、 上記受動素子が上記有機絶縁膜によってカバーされてい
    ることを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1つに記載の
    半導体装置を製造する半導体装置の製造方法であって、 上記縦形素子が形成された基板全面に、その基板上に形
    成された空隙に入りやすいように粘度を低くしたベンゾ
    シクロブテン溶液を塗布して、プリベークを行う工程
    と、 上記プリベークにより形成されたベンゾシクロブテン膜
    にベンゾシクロブテン溶液を重ねて塗布し、プリベーク
    およびハードベークを行う工程とを有することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至8のいずれか1つに記載
    の半導体装置を製造する半導体装置の製造方法であっ
    て、 上記縦形素子,取り出し電極および配線を形成する工程
    と、 上記縦形素子,取り出し電極および配線が形成された基
    板全面に有機絶縁材料を塗布して有機絶縁膜を焼成する
    工程と、 上記有機絶縁膜を全体にエッチバックすることにより、
    上記取り出し電極の一部を露出させる工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至8のいずれか1つに記載
    の半導体装置を製造する半導体装置の製造方法であっ
    て、 上記縦形素子,取り出し電極および配線を形成する工程
    と、 上記縦形素子,取り出し電極および配線が形成された基
    板全面に有機絶縁材料を塗布して有機絶縁膜を焼成する
    工程と、 上記有機絶縁膜側から研磨して上記取り出し電極を露出
    させ、上記取り出し電極の露出面と上記有機絶縁膜の上
    面とを略同じ高さにする工程とを有することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至8のいずれか1つに記載
    の半導体装置を送信用パワーアンプに用いたことを特徴
    とする無線通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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