JP2001240900A - 液状洗浄剤組成物 - Google Patents

液状洗浄剤組成物

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JP2001240900A
JP2001240900A JP2000053713A JP2000053713A JP2001240900A JP 2001240900 A JP2001240900 A JP 2001240900A JP 2000053713 A JP2000053713 A JP 2000053713A JP 2000053713 A JP2000053713 A JP 2000053713A JP 2001240900 A JP2001240900 A JP 2001240900A
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JP
Japan
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liquid detergent
detergent composition
fatty acid
present
diethylene glycol
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JP2000053713A
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Hiroshi Miyake
啓史 三宅
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MIYASHOU PRODUCTS KK
Original Assignee
MIYASHOU PRODUCTS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の液状洗浄剤は、手荒れを起こしやす
く、また、合成の界面活性剤のため、生分解が悪いとい
う問題点を有していた。 【解決手段】脂肪酸石鹸1〜20% オレンジオイ
ル1〜10% 炭素数が3〜4のアルキル基を有する
エチレングリコールモノアルキルエーテルもしくはジエ
チレングリコールモノアルキルエーテル1〜20%
エチレンジアミン四酢酸四カリウム0.1〜5% ジ
エチレングリコール又はグリセリン5〜15% 水
30〜91.9% からなる液状洗浄剤組成物を提供
するものである

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状洗浄剤組成に
関し、更に詳しくは、家庭用の電子レンジ、換気扇、台
所周辺の壁、合板、ガラスなどに付着する油汚れを容易
に除去することができる液状洗浄剤組成に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】換気扇をはじめ家庭用の電子レンジ、台
所周辺の壁、合板、ガラスなどには、揚げ物、炒め物な
どの調理の際、調理に用いられる食用油が、高温に加熱
されることにより、ミストとなって舞い上がり、空中を
浮遊し、家庭用の電子レンジ、換気扇、台所周辺の壁、
合板、ガラスなどに付着し、放置されることによって、
空中で酸化が進み、黒褐色に着色し、台所の美観、清潔
を失わせることになる。これらの汚れは、粘着性の樹脂
状を呈し、通常の洗浄剤を使用したのでは、除去するに
は、大変手間暇がかかる。
【0003】このような頑固な変質油の汚れに対して
は、従来、一般的には苛性ソーダ、苛性カリ、珪酸ソー
ダ、アルカノールアミンなどのアルカリ剤とポリオキシ
エチレンアルキルエーテルに代表される非イオン界面活
性剤やアルキルアリール硫酸ソーダに代表される合成の
陰イオン界面活性剤に、溶剤としてエチレングリコール
もしくはジエチレングリコールのモノアルキルエーテル
又はこれらにオレンジオイルを組み合わせたものが、液
状洗浄剤として用いられていた。これらは液状で使いや
すく、性能としては、変質油の除去力には優れている
が、しかし、手荒れを起こしやすく、使用時にゴム手袋
の着用が必要不可欠であった。
【0004】そこで、手荒れ防止をするために、溶剤の
一部に、オレンジオイルを用いる試みをした。オレンジ
オイルは自然に産する原料であり、使用時における肌刺
激性をマイルドにする効果を有するが、しかし、オレン
ジオイル自身は変質し易く、オレンジオイルの手荒れを
抑える効果を発現させる処方は未だ提案されていなかっ
た。また、従来の液状洗浄剤の処方では油汚れを有効に
落とすために、合成の界面活性剤が必須の成分となって
いるため、自然界における生分解が悪く、大量に使用さ
れると、環境破壊のおそれにつながるという問題点を有
していた。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、合成の界面活性剤を用いず、生分解性が
よく、手荒れの小さい脂肪酸石鹸を洗浄活性成分に用
い、溶剤の一つとして、また手荒れを抑える効果を有す
るオレンジオイルを併用することができるよう鋭意研究
した結果、ある特定の物質を併用することにより、オレ
ンジオイルを変質させずにその効果を発現せしめ、変質
油等に対する洗浄力に優れ、ふき取った後のべったり感
もなく、手荒れを起こさず、生分解性のよい液状洗浄剤
を得て、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、請求項1の発明として 脂肪酸石鹸 1〜20% オレンジオイル 1〜10% 炭素数が3〜4のアルキル基を有するエチレングリコ
ールモノアルキルエーテルもしくはジエチレングリコー
ルモノアルキルエーテル 1〜20% エチレンジアミン四酢酸四カリウム 0.1〜5% ジエチレングリコール又はグリセリン 5〜15% 水 30〜91.9% からなる液状洗浄剤組成物を提供し、請求項2の発明と
して、請求項1の発明における脂肪酸石鹸がカリウム塩
である液状洗浄剤組成物を提供し、請求項3の発明とし
て、請求項1の発明における脂肪酸石鹸がラウリン酸、
パルミチン酸及びオレイン酸のカリウム塩を含有する液
状洗浄剤組成を提供するのである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係る脂肪酸石鹸は、天然
に産する植物油や動物油などの脂肪物質を加水分解して
得られる。従って、本発明に係る脂肪酸石鹸は炭素数が
8乃至20であるが、液状を保つ必要から炭素数が8乃
至16が好ましく、また分子中に不飽和結合を持つ脂肪
酸では炭素数は更に長くてもよく、炭素数が18までの
ものも好ましい。
【0007】本発明に係る脂肪酸石鹸は、脂肪酸がアル
カリにより中和された形のものであるが、アルカリは水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムのよ
うなアルカリ金属の水酸化物やアンモニアや水溶性のア
ミンであってもよい。好ましい脂肪酸石鹸は脂肪酸カリ
ウム塩であり、殊に、ラウリン酸カリ、パルミチン酸カ
リ、オレイン酸カリよりなる脂肪酸カリウムの混合物が
賞用される。
【0008】本発明に係る脂肪酸石鹸は、他の成分と共
に働いて、油汚れを洗浄し、拭きとった後のべとべと感
をなくすと共に、それ自身、手荒れを起こすものではな
く、また環境に出て行ったときに生分解される性質を有
するものである。その効果の発現のため、本発明に係る
液状洗浄剤組成物中1〜20重量%使用される。
【0009】本発明に係るオレンジオイルは、リモネン
を含有し、このリモネンは手荒れを防止し、またオレン
ジオイルは溶剤としても機能する。オレンジオイルは主
としてかんきつ類の果実の皮から主として得られるもの
であり、その使用量は本発明に係る液状洗浄剤組成物中
1〜10重量%である。
【0010】本発明に係る炭素数が3〜4のアルキル基
を有するエチレングリコールモノアルキルエーテルもし
くはジエチレングリコールモノアルキルエーテルは溶剤
として用いられるが、液状洗浄剤組成物を塗布してすぐ
のときは、変質油の中に入り込んで変質油を膨潤させて
脂肪酸石鹸の作用を容易にし、ついで、変質油を溶解し
てしまうことにより、脂肪酸石鹸と共に、変質油を除去
し、あとにべとべと感を残さないようにする上で重要な
働きをする。本発明に係る炭素数が3〜4のアルキル基
を有するエチレングリコールモノアルキルエーテルもし
くはジエチレングリコールモノアルキルエーテルは、単
独で用いてもよいし、また併用して用いてもよいが、そ
の使用量は本発明に係る液状洗浄剤組成物中1〜20重
量%である。
【0011】本発明に係るエチレンジアミン四酢酸四カ
リウムは、キレート剤として重金属の捕捉をする機能を
発現するが、また、オレンジオイル、殊にリモネンを安
定化する効果を発現する。本発明に係るエチレンジアミ
ン四酢酸四カリウムを本発明に係る液状洗浄剤組成物中
0.1〜10重量%使用することによって、リモネンが
安定化され、リモネンは変質を受けずに肌荒れを防止す
る効果を遺憾なく発現する。
【0012】本発明に係るジエチレングリコール又はグ
リセリンは、本発明に係る液状洗浄剤組成物中5〜15
%使用される。この量使用することによって、本発明に
係る液状洗浄剤組成物は低温で安定化され、マイナス1
0℃の寒冷地に於いても使用可能となる。
【0013】
【発明の効果】本発明は、コスト高にならず、家庭用の
電子レンジ、換気扇、台所周辺の壁、合板、ガラスなど
に付着する油汚れを容易に除去し、しかも使用時におい
て使用者の肌を保護して手荒れを生ぜしめず、使用後廃
棄された後は生分解性がよいため環境負荷が小さく、且
つ寒冷地でも使用することを可能にした液状洗浄剤を提
供するものである。
【0014】
【実施例】以下実施例により本発明をより具体的に説明
する。 気泡性試験 試験品を550mlポリ容器に入れ、吉野工業所製泡スプ
レートリガーを取り付け、25℃の恒温槽で一定の温度
にした後、あらかじめ10回スプレーし、その時の泡の
状態を観察する。 評価基準 ◎ クリーミーで安定な泡立ち ○ 泡立つが、粗い泡立ち △ 薄く汚れが残留 × 泡立たない 洗浄力A 一般家庭のレンジフード内のオイルトラップに溜まった
褐色に変色した油をサンプルとし、あらかじめアセトン
で洗浄したステンレス板に、0.2mmの厚さに塗布し試
験片とする。試験片の中央部に、試験品1mlをのせ、接
触面積が5cm×2cmのスポンジタワシを置き、その上
に荷重50gをかけ、周動幅15cmでスポンジタワシを
5往復させ洗浄する。洗浄後、イオン交換水で洗い流
し、汚れの残留量を目視と指触で判定する。 評価基準 5 目視でも指触でも完全に汚れが取れている 4 目視では、汚れが取れているように見えるが。指触
でべたつきが残る 3 目視で、1/5以上の汚れが残っている 2 目視で、1/3以上の汚れが残っている 1 目視で、1/2以上の汚れが残っている 洗浄力B 事務所内の喫煙室の茶色に変色した合成樹脂製壁紙面を
試験片とし、試験品10mlに、水道水2リットルを加
え、200倍希釈の試験液を調製する。試験液に雑巾を
漬け、よく試験液をなじませた後、硬く絞って試験面を
こする。未汚染区と比較して評価する。 評価基準 ◎ 完全に汚れが除去された ○ ほぼ完全に汚れが取れた △ 薄く汚れが残留 × 全く汚れが取れなかった 相溶性 試験品を100mlガラス瓶に入れ室温保存し、オイル分
が分離するか否かを観察する 評価基準 5 3ヶ月経過しても相分離が認められない 4 1ヶ月経過して相分離が認められる 3 2週間経過して相分離が認められる 2 1週間経過して相分離が認められる 1 製造直後に相分離が認められる にごり 試験品を100mlガラス瓶に入れー2℃と40℃を24
時間サイクルで往復する恒温試験機内に格納して、恒温
試験機を運転し、一定期間経過後の試験品の状況を目視
判定する。 評価基準 5 3ヶ月経過してもオリが認められない 4 1ヶ月経過してオリが認められる 3 2週間経過してオリが認められる 2 1週間経過してオリが認められる 1 製造直後にオリが認められる 変臭 試験品を100mlガラス瓶に入れ40℃の恒温試験機内
に保存し、一定期間経過後の試験品と標準品を比較官能
判定する。 評価基準 5 3ヶ月経過しても変臭が認められない 4 1ヶ月経過して変臭が認められる 3 2週間経過して変臭が認められる 2 1週間経過して変臭が認められる 1 製造直後に変臭が認められる PH 試験品を25℃の恒温にした後、ガラス電極PHメータ
ーにて、その水素イオン濃度を測定する。 手荒れ 試験品をモニターに、ゴム手袋なしで30分間試用しても
らい、その後水洗いし、手荒れの状況を評価する。 評価基準 ◎ 手がシットリして、カサカサ感がない ○ シットリ感はないが、カサカサ感はない △ 脱脂され、手がカサカサしている × 脱脂され、手がヒリヒリしている 界面活性剤の生分解性 使用する界面活性剤の生分解性速度の文献データー*に
より評価 評価基準 ◎ 7日以内にほぼ分解する ○ 14日以ほぼ分解する △ 21日以内にほぼ分解する × 21日以上経過しても完全に分解しない これらの試験を表1に示す処方の試験品について行い、
これらの試験品の評価を行い結果を表2に示した。 * 吉村孝一 水環境学会誌第16巻(1993)294-301ペー
ジ 桜井啓吉、福富広 第27回日本水環境学会年会講演集58
8-589ページ
【表1】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 9/38 C11D 9/38

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂肪酸石鹸 1〜20% オレンジオイル 1〜10% 炭素数が3〜4のアルキル基を有するエチレングリコ
    ールモノアルキルエーテルもしくはジエチレングリコー
    ルモノアルキルエーテル 1〜20% エチレンジアミン四酢酸四カリウム 0.1〜5% ジエチレングリコール又はグリセリン 5〜15% 水 30〜91.9%からなる液状洗浄剤組成物
  2. 【請求項2】脂肪酸石鹸がカリウム塩である請求項1の
    液状洗浄剤組成物
  3. 【請求項3】脂肪酸石鹸がラウリン酸、パルミチン酸及
    びオレイン酸のカリウム塩を含有する請求項1の液状洗
    浄剤組成物
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