JP2001237968A - 話中呼処理システム - Google Patents

話中呼処理システム

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JP2001237968A
JP2001237968A JP2000261022A JP2000261022A JP2001237968A JP 2001237968 A JP2001237968 A JP 2001237968A JP 2000261022 A JP2000261022 A JP 2000261022A JP 2000261022 A JP2000261022 A JP 2000261022A JP 2001237968 A JP2001237968 A JP 2001237968A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発呼者が電話を掛けた際に話中であった場合
でも、被呼者に該発呼者から着信要求があったことを知
らせると共に簡単に折返し電話を掛けられるようにす
る。 【解決手段】 話中である場合、電話網に包含される処
理装置の通知要求登録部13に発呼側電話番号、被呼側
電話番号を含むデータを蓄積し、一旦回線を開放したあ
とに、回線監視部17は被呼側端末への回線の空塞を監
視する。回線が空いたならば発呼部16は登録されてい
る被呼側電話番号を利用して発呼を行う。被呼側端末で
オフフック動作が為されると、音声メッセージにより着
呼要求があったことを知らせ、それに応じて被呼者が所
定操作を行うと、今度は発呼側端末に対して自動的に発
呼を行う。これにより、通話が終了したときに確実に被
呼者へ発呼側電話番号を知らせることができると共に、
それに対応して簡便に折返し発呼を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有線又は無線方式
の電話回線網等の通信網において、発呼に対する呼接続
のための回線が閉塞していたときに利用者に対して有益
で新規のサービスを提供することができる話中処理シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】既存の電話網は、電話局に設置された交
換機と各家庭、事業所等に設置された端末機器とを接続
する末端の加入者線、及び複数の電話局の交換機間を相
互に接続する中継回線を含んでいる。中継回線や中継用
の機器は、電話加入者全員が同時に通話するだけの容量
を有しておらず、加入者が通話する頻度や通話時間等を
考慮して、通常の利用状況であれば相手が通話中でない
限りは接続が可能であるように(つまり、話中にはなら
ないように)、経済的に実現可能な規模で構築されてい
る。
【0003】或る人(発呼者)が発呼側端末で相手(被
呼者)側の端末の番号をダイヤルして発呼を試みた場
合、その被呼側端末までの回線(加入者線及び中継回
線)の全区間に空きがあれば接続が行われ、通話が可能
な状態となる。一方、その回線の一部の区間でも閉塞し
ている(全ての回線が使用されている)と、発呼側端末
にはいわゆる話中音が返される。話中である場合、何時
被呼者が応答可能な状態になるかは不明であるから、共
通に利用されるべき回線を無為に占有し続けたり保留状
態にしたりすることはあまり望ましくない。そこで、上
記のように話中である場合には、速やかに回線を開放し
て他の加入者が利用できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、予め想
定した利用状況を越えた発呼が行われた場合、具体的に
は、特定の電話番号又は特定の地域に集中的に発呼が行
われた場合に、いわゆる輻輳が生じることが知られてい
る。これは例えば、大地震等の災害によって特定の地域
に向けての発呼が集中したとき、或いは、コンサートの
チケットの予約やテレビ番組中のクイズの応募などの際
に、電話受付センタに対し発呼が集中したとき、などに
しばしば経験されることである。特に最近は、電話機に
自動リダイアル機能が搭載されていることが多く、多数
回の再発呼が連続的に行われるため、このような回線の
輻輳は一層深刻化している。
【0005】災害時の安否確認などを目的とした発呼で
は、発呼者がダイヤルした際に話中であったとしても、
電話を掛けたという事実が被呼者に伝達されれば被呼者
側から折返し電話を掛けることができる。一般にこの種
の災害時には外部地域から災害地向けには呼接続が困難
であっても、災害地から外部地域に向けては比較的呼接
続が容易であることが多い。また、発呼者側においても
電話を掛けたことが被呼者に伝達されているということ
が確実でありさえすれば、安易に再発呼を繰り返すこと
がなくなり、輻輳の緩和に大きく寄与する。
【0006】一方、チケットの販売等を目的としている
場合、一時的に発呼が集中して通話が不可能な状態とな
ると、チケットの購入を希望する者が販売者にアクセス
できないわけであるから、販売機会の損失という点で被
呼者にとっても不利益である。従って、このような場
合、話中であって被呼者にアクセスができなかった発呼
者に対して、被呼者側からできるだけ速やかに折返し電
話をかけられるようにしておけばメリットが非常に大き
い。
【0007】また、上記発呼は比較的緊急性が低い場合
の例であり、発呼者側からの再発呼が可能であるか、又
は被呼者側からの折返し呼を待つことが可能である。し
かしながら、場合によっては、発呼者が電話を掛けたと
き話中であったとしても、再発呼が困難であったり実質
的に不可能であったりすることがある。具体的には、例
えば急病に陥った発呼者自身が消防署や役所の福祉サー
ビス部門等へ電話を掛けた場合、発呼者宅に不法侵入者
があって警察署、警備保障会社等に電話を掛けた場合な
どでは、再発呼は殆ど不可能であると推測される。従っ
て、このような状況下では、発呼者がダイヤルした際に
仮に話中であったとしても、何らかの方法で被呼者に用
件や少なくとも着信要求が有ったことを迅速に伝達でき
ることが望ましい。
【0008】このような問題に対し、従来、被呼者が話
中であっても被呼者との通話の余地があるようなシステ
ムも運用されている。例えばNTT各社(東日本電信電
話株式会社及び西日本電信電話株式会社)が提供してい
るキャッチホンシステムでは、話中に他の通話の着信要
求があると、通話中の音声に特殊な音を混入させ、他の
着信がある旨を報知する。被呼者が端末機器で所定の操
作を行うと、交換機では先に通話している第1の発呼者
に対する回線を保留状態にしたままで、後からの第2の
発呼者に対する回線を接続して通話が可能な状態とす
る。また、逆に第2の発呼者に対する回線を保留状態と
したままで、第1の発呼者に対する回線を接続し通話が
可能な状態とすることもできる。
【0009】しかしながら、このシステムでは3番目以
降の着信要求に対しては話中となる上に、被呼者側の交
換機までの中継回線が閉塞している状況下には対応し得
ず、上記問題点を解決するには全く不十分である。
【0010】また、所望の被呼側端末が話中である場合
に、転送により処理センタ等に設置された録音装置に呼
接続し、発呼者の音声メッセージ等を録音装置に録音し
ておき、通話終了後の適宜の時点で被呼者が特定の番号
にダイヤルして録音されたメッセージを聞くといった、
いわゆる留守番電話に類似したサービス(例えばNTT
各社が提供しているマジックボックスなど)も運用され
ている。
【0011】しかしながら、上述のようなメッセージを
録音するサービスでは、被呼者側より処理センタ等に対
して電話を掛けてメッセージを聞かなければならないの
で、上述したような緊迫した用途には不向きである。ま
た、録音装置を備えたセンタまでの通話料金を被呼者が
負担しなければならず、実際に処理センタに電話を掛け
てメッセージを聞いたあとでないとその内容が本当に被
呼者にとって必要なものであるか否かが判断できないの
で、被呼者にとっては利用しにくいシステムであった。
【0012】本発明はこのような点に鑑みて成されたも
のであり、その主たる目的は、回線が閉塞している状況
下で電話を掛けた場合でも、回線が開放されて通話が可
能になったときに着信要求があったことを迅速且つ確実
に被呼者に知らせることができ、しかも簡便に且つ適切
な課金によって被呼者から発呼者へ折返し呼接続を行う
ことができる通信網における話中呼処理システムを提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の話中
呼処理システムは、一又は互いに中継回線で接続された
複数の交換機と、各交換機と端末回線を介して接続され
る一又は複数の端末とを含む通信網にあって、或る発呼
側端末から被呼側端末に対して呼接続の要求があり、そ
の接続のための回線が閉塞しているときに該呼の処理を
行う話中呼処理システムにおいて、 a)前記発呼側端末からの発呼に応じて、該発呼側端末
及び被呼側端末の識別番号を含む情報を蓄積する蓄積手
段と、 b)前記被呼側端末に対する接続が可能な状態になった
ことを検出する空塞監視手段と、 c)前記蓄積手段に所定の情報を蓄積したあとに回線を
開放すると共に、前記空塞監視手段により被呼側端末に
対し接続可能になったことが検出されると該被呼側端末
に対し呼接続を行う回線網制御手段と、 d)前記被呼側端末への接続後に、前記蓄積手段に記憶
させていた情報の少なくとも一部を該被呼側端末に送出
する通知手段と、を備えることを特徴としている。
【0014】また、本発明に係る第2の話中呼処理シス
テムは、上記第1の話中呼処理システムにおいて、前記
回線網制御手段は、前記通知手段による通知のあと、前
記被呼側端末での所定の操作に応じて、前記蓄積手段に
蓄積されている情報を利用し前記発呼側端末に対する折
返しの発呼を補助する機能を有することを特徴としてい
る。
【0015】また、本発明に係る第3の話中呼処理シス
テムは、上記第1又は第2の話中呼処理システムにおい
て、前記折返しの発呼の通話料金を前記発呼側端末に課
金する課金制御手段を更に備えることを特徴としてい
る。
【0016】また、本発明に係る第4の話中呼処理シス
テムは、上記第1の話中呼処理システムにおいて、前記
回線網制御手段は、前記通知手段による通知のあと、前
記蓄積手段に蓄積されている情報を利用して前記発呼側
端末に対し発呼を行い、該発呼側端末が応答したあとに
該発呼側端末と接続するべく前記被呼側端末に対して発
呼を行うことを特徴としている。
【0017】また、本発明に係る第5の話中呼処理シス
テムは、上記第1乃至3の何れかの話中呼処理システム
において、前記通信網は呼接続のあと通話前に通話前通
知情報を送受信する機能を有し、 e)前記発呼側端末と交換機とを接続する端末回線に挿
入され、通話前に前記通話前通知情報をモニタすると共
に、該発呼側端末と交換機との接続を制御する端末制御
器と、 f)該端末制御器に前記発呼側端末と並列に接続され、
予め所定の情報を蓄積しておく情報送信端末と、を備
え、前記端末制御器は前記被呼側端末からの折返しの発
呼があったとき、該発呼に伴う通話前通知情報の判断結
果に応じて前記情報送信端末に着信させ、該情報送信端
末から被呼側端末に対し所定の情報を送出するようにし
たことを特徴としている。
【0018】また、本発明に係る第6の話中呼処理シス
テムは、上記第1乃至5の何れかの話中呼処理システム
において、前記折返し発呼の際には、呼出音を通常の発
呼時の呼出音とは区別可能なものとすることを特徴とし
ている。
【0019】また、本発明に係る第7の話中呼処理シス
テムは、一又は互いに中継回線で接続された複数の交換
機と、各交換機と端末回線を介して接続される一又は複
数の端末とを含む通信網にあって、或る発呼側端末から
被呼側端末に対して呼接続の要求があり、その接続のた
めの回線が閉塞しているときに該呼の処理を行う話中呼
処理システムにおいて、 a)前記発呼側端末及び被呼側端末の識別番号を含む情
報を蓄積する蓄積手段と、 b)前記被呼側端末との接続が可能な状態になったこと
を検出する空塞監視手段と、 c)前記蓄積手段に所定の情報を記憶させたあとに回線
を開放すると共に、前記空塞監視手段により接続可能に
なったことを検出すると、前記蓄積手段に格納されてい
る情報を利用してまず前記発呼側端末に対し発呼を行
い、該発呼側端末が応答したあとに該発呼側端末と接続
するべく前記被呼側端末に対して発呼を行う回線網制御
手段と、を備えることを特徴としている。
【0020】本発明に係る第8の話中呼処理システム
は、一又は互いに中継回線で接続された複数の交換機
と、各交換機と端末回線を介して接続される一又は複数
の端末とを含む通信網にあって、或る発呼側端末から被
呼側端末に対して呼接続の要求があり、その接続のため
の回線が閉塞しているときに該呼の処理を行う話中呼処
理システムにおいて、 a)前記発呼側端末からの発呼に応じて、該発呼側端末
及び被呼側端末の識別番号を含む情報を蓄積する蓄積手
段と、 b)前記被呼側端末に対する接続が可能な状態になった
ことを検出する空塞監視手段と、 c)前記蓄積手段に所定の情報を蓄積したあとに回線を
開放すると共に、前記空塞監視手段により被呼側端末に
対し接続可能になったことが検出されると該被呼側端末
に対し呼接続を行う回線網制御手段と、 d)前記被呼側端末への接続後に、少なくとも先の回線
閉塞時に呼接続の要求があったことを該被呼側端末へ通
知する通知手段と、 e)該通知を受けた被呼側端末からの折返し発呼の要求
を受け、前記蓄積手段に記憶している発呼側端末の識別
番号を利用して該被呼側端末と該発呼側端末とを接続す
る折返し呼接続補助手段と、を備えることを特徴として
いる。
【0021】本発明に係る第9の話中呼処理システム
は、上記第8の話中呼処理システムにおいて、前記通知
手段は、前記発呼側端末の識別番号に対応付けられ、且
つ同一でない補助番号を含む情報を前記被呼側端末へと
送出し、前記折返し呼接続補助手段は、折返し発呼の際
に受けた補助番号に応じて発呼側端末の識別番号を特定
することを特徴としている。
【0022】本発明に係る第10の話中呼処理システム
は、上記第8又は9の話中呼処理システムにおいて、前
記発呼側端末が通話前発番号通知機能にあって非通知を
選択している場合に、前記通知手段及び折返し呼接続補
助手段が動作することを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態、及び効果】本発明に係る第1の話
中呼処理システムでは、発呼側端末から或る被呼側端末
に発呼が行われたときにその途中の何れかの回線が閉塞
していて被呼側端末に接続することができない場合、蓄
積手段は発呼側端末と被呼側端末の電話番号を含む情報
を記憶し、そのあと回線網制御手段は回線及び交換機を
開放させて、他の端末等が利用できる状態に復旧する。
ここで、蓄積手段に記憶させておく情報としては、発呼
側端末及び被呼側端末の電話番号のほかに、発呼日時、
記録番号、発呼側端末の種別(加入者電話、公衆電話、
パーソナルコンピュータ、ファクシミリ送受信機等)、
折返し呼の希望の有無、折返し呼の発呼者側の通話料金
負担の応否、等を含むものとすることができる。
【0024】回線が開放されたあと、回線網制御手段は
蓄積手段に格納されている情報を基に、断続的又は連続
的に、当該システム(少なくとも通知手段)から被呼側
端末への呼接続が可能になったか否かをチェックする。
その呼接続が可能になったことを認識すると、回線網制
御手段は被呼側端末に対し発呼を行い、被呼側端末から
応答があったならば通知手段と被呼側端末とを接続す
る。そのあと、通知手段は、前記蓄積手段に格納した情
報の少なくとも一部として、例えば発呼側端末の電話番
号を被呼側端末に送出する。この通知手段による通知は
各種方法によることができるが、具体的には、例えば音
声メッセージによる案内、機能を拡張したナンバーディ
スプレイサービスによる文字での案内、指定されたファ
クシミリ送受信機に対する文字メッセージによる案内、
指定されたメールアドレスに対する電子メールによる案
内、等とすることができる。また、電話網がISDN回
線網である場合には、デジタル信号(通話チャンネル:
B−ch又は制御チャンネルD−chによるデータ伝
送)による情報伝送を利用した案内とすることができ
る。
【0025】また、この通知に関しては、被呼側端末か
らのダイヤル操作等によって、その案内の要否、通知の
方法の種別、などを指示できるようにしてもよい。
【0026】この発明に係る第1の話中呼処理システム
によれば、発呼者が被呼者に電話をかけた際に話中であ
ったとしても、該被呼者への着信が可能な状態になった
あとすぐに、発呼側端末の電話番号等を被呼者が知るこ
とができる。従って、必要に応じて被呼者側から発呼者
に対して折返しの電話を掛ける等適切な処置をとること
ができる。また、折返し電話を掛ける以外に具体的に
は、例えば、警察署、消防署、警備会社等では、発呼側
端末の電話番号から住所やその端末機器の所有者等を割
り出して、その住所に担当者を派遣させるといったこと
ができる。
【0027】また、本発明は上述したような利便性を提
供すると共に、呼損(話中で繋がらない確率)を増加さ
せることなく、公衆電話網(通信事業者の通信設備のほ
か、電話加入者の回線と電話機端末)の規模を小さくす
ることができるという、設備投資の抑制効果も奏する。
即ち、公衆電話網の設備計画においては、呼損が一定の
基準以下となるように、通常状態では或る程度の空き
(つまり余裕)を見込んで回線数などを設計している。
本発明によれば、無駄な発呼を抑制することができ呼損
が減少することが見込めるので、相対的に公衆電話網の
設備規模を小さくすることができる。
【0028】本発明に係る第2の話中呼処理システムで
は、被呼者が通知を受けて話中に着信要求があったこと
を知ったあと所定の操作を行うと、その操作を受けて回
線網制御手段は、蓄積手段に蓄積されている発呼側端末
の電話番号を読み出してきて自動的に発呼を行う。従っ
て、被呼者がダイヤルすることなく、迅速且つ容易に発
呼者へ折返しの電話を掛けることができる。
【0029】ここで所定の操作とは、具体的には、例え
ばフッキングや短い符号をダイヤルする等の簡単で覚え
易い操作であることが好ましい。また、上述したような
通知手段による各種方法による案内時に折返しの発呼を
行えるようにしてもよいし、案内のあとに一旦回線を切
断し、その直後に折返しの発呼を行えるようにしてもよ
い。また、このような機能を利用するか否かを端末毎
(この場合は被呼側端末)に設定できるようにしてもよ
いし、通知を受ける毎に折返し発呼を行うか否かを設定
できるようにしてもよい。
【0030】また、本発明に係る第3の話中呼処理シス
テムによれば、発呼者側が通話料金を負担すべき又は負
担することを希望する場合であって、被呼側端末が話中
であったために折返し呼を要求する際に、被呼者側は通
話料金の負担を心配することなく折返し発呼を行うこと
ができる。
【0031】また、本発明に係る第4の話中呼処理シス
テムでは、被呼者の通話が終了して被呼側端末の回線が
空になると、回線網制御手段は蓄積手段に蓄積されてい
る発呼側端末の電話番号に対して自動的に発呼を行い、
オフフック動作による応答があったあとに自動的に又は
所定の操作を受けて、蓄積手段に蓄積されている被呼側
端末の電話番号により被呼側端末を呼び出す。この構成
によれば、例えば被呼側からの速やかな折返し発呼が期
待できないような場合でも、被呼側の回線が空いて通話
が可能な状態になったときに、迅速に発呼者から被呼者
に対して実質的な再発呼が行える。勿論、被呼側の回線
が空いたときに発呼者が例えば端末機器の近辺に居ない
場合には、被呼側端末に対する再発呼は行われないの
で、被呼者に対して礼を失することもない。
【0032】また、本発明に係る第5の話中呼処理シス
テムでは、情報送受信端末には、例えば被呼側端末の電
話番号に対応付けて音声メッセージ、文字情報によるメ
ッセージ(機能を拡張したナンバーディスプレイサービ
ス、指定されたファクシミリ送受信機に対する文字メッ
セージ、指定されたメールアドレスに対する電子メール
等)等を予め(少なくとも当該被呼者より折返しの電話
が掛かってくる以前に)格納しておく。被呼側端末から
発呼側端末に折返し発呼が行われると、端末制御器はそ
の発呼に伴って送られてくる通話前通知情報を受け取
り、その通話前通知情報に含まれる被呼側端末の電話番
号を抽出し、所望の被呼側端末からの発呼であることを
確認すると、発呼側端末でなく情報送受信端末に着信さ
せる。情報送受信端末は、着信があると先に格納されて
いる情報を読み出し、回線を介し被呼側端末へ送出す
る。従って、この構成では、被呼者が折返し電話を掛け
たきたときに発呼者が電話に出ることができない状況に
あっても、予め用件を情報送受信端末に格納しておくこ
とによって、この用件を確実に被呼者に伝達することが
できる。なお、或る一人の被呼者のみではなく、電話を
掛けてきた相手に応じて異なる種類の用件を送出する構
成とすることもできる。
【0033】また、本発明に係る第6の話中呼処理シス
テムでは、例えば、通常の呼出信号として交流電圧75
V、周波数16Hzを1秒継続、2秒休止というパター
ンを繰り返し、上記折返し発呼の呼出信号としては交流
電圧75V、周波数16Hzを1秒継続、1秒休止とい
う、ベルの鳴動間隔がより短いパターンとする。これに
よれば、発呼者はオフフックを行う前に、先に自分が電
話を掛けた相手からの発呼であることを知ることができ
る。
【0034】なお、上記第4の話中呼処理システムによ
る、被呼者の通話が終了して被呼側端末の回線が空にな
ると、回線網制御手段は蓄積手段に蓄積されている発呼
側端末の電話番号に対して自動的に発呼を行い、オフフ
ック動作による応答があったあとに自動的に又は所定の
操作を受けて、蓄積手段に蓄積されている被呼側端末の
電話番号により被呼側端末を呼び出す、という処理は、
必ずしも被呼者に事前に電話番号等の情報を通知する必
要はない。即ち、本発明に係る第7の話中処理システム
では、回線網制御手段は、空塞監視手段により呼接続が
可能になったことを認識すると、蓄積手段に格納されて
いる発呼側電話番号を利用して発呼側端末に対し発呼を
行い、発呼側端末でオフフック動作が為された又は所定
の操作が為されたあとに被呼側端末に対して発呼を行
う。従って、上述したような第4の話中呼処理システム
と同様の効果を奏する。
【0035】通話前番号通知サービス、いわゆるナンバ
ーディスプレイサービスやこれに相当するサービスで
は、例えば、発呼者が事前に登録を申し出ておいたり、
或いは、発呼に際し被呼側端末の電話番号の前に特定の
番号を付加したりすることにより、被呼者側への番号の
通知を行わないようにすることができる。このような場
合には、発呼者が被呼者からの折返し呼を要求していた
としても、その発呼側端末の番号自体は被呼側端末へ通
知されるのを避ける必要がある。
【0036】本発明に係る第8の話中処理システムで
は、被呼側端末へ発呼側端末の電話番号を通知せずに、
少なくとも先に呼接続の要求があったことを被呼側端末
へ通知する。このような通知を受けて、被呼側端末か
ら、例えば予め決められた特定番号に対し、又は、呼接
続の要求の通知と共に通知された、発呼側端末の識別番
号とは相違する補助番号に対し発呼が為されると、折返
し呼接続補助手段は、前記蓄積手段に記憶している発呼
側端末の識別番号を利用して該被呼側端末と該発呼側端
末とを接続する。即ち、この構成によれば、被呼側端末
に発呼側端末の識別番号自体が送出されることなく、被
呼者が折り返し電話を掛けたい場合には、被呼側端末と
発呼側端末とが接続される。従って、発呼側端末番号と
いうプライバシーが保護されるので、発呼者は安心して
所望の被呼者へ電話を掛けることができる。
【0037】また、本発明に係る第9の話中処理システ
ムでは、前記発呼側端末の識別番号に対応付けられ、且
つ同一でない補助番号を含む情報を前記被呼側端末へ送
出するので、被呼者は、その補助番号をダイヤルするこ
とによって、自分の好きなときに、また発呼側端末毎に
折返し電話を掛けることができる。
【0038】更に、本発明に係る第10の話中処理シス
テムでは、上述したようなナンバーディスプレイサービ
スにおいて発番号通非知を選択している場合には、発呼
側端末番号は被呼者へ知らされず、しかも被呼者側から
の折返し電話は繋がるようにすることができる。この場
合、発番号通知を選択している場合には、第1〜第7の
話中呼処理システムのように、発呼側端末の番号を被呼
者側へ通知するように構成するとよい。
【0039】
【実施例】以下、本発明の話中呼処理システムを公衆電
話網に適用した実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0040】〔実施例1〕図1は、第1の実施例(以下
「実施例1」という)による話中呼処理システムの全体
構成図である。各家庭や事業所(図1中では発呼者宅2
a、被呼者宅2b)に設置された端末(図1では発呼側
端末1a、被呼側端末1b)は、加入者線5a、5bを
介してそれぞれ交換機4a、4bと接続されている。端
末は一般の電話機、ファクシミリ送受信機、パーソナル
コンピュータなどである。勿論、回線がISDN等のデ
ジタル回線網である場合には、ターミナルアダプタ等の
適宜のインターフェイス装置が挿入される。電話回線網
3には、複数の交換機4a、4bと、交換機4a、4b
間を互いに接続する中継回線6とが含まれ、また交換機
4a、4bと回線8を介して接続される共通線信号網7
には制御局9が接続されている。
【0041】制御局9は、共通線信号網7を介して特定
の信号を送受することにより回線や交換機の空塞状態を
監視している。この制御局9の機能は、公衆電話網が有
する回線交換以外のサービスを提供するための新サービ
スプロセッサと呼ばれる既存の制御局に一体化又は収容
して実現することもできる。或いは、同等の機能を交換
機に付加して実現することもできる。なお、図1では煩
雑さを避けるため、発呼側端末1aに接続された交換機
4aと被呼側端末1bに接続された交換機4bのみを記
載し、他の多数の交換機は省略している。また、以下の
説明では加入者線5a、5bは押しボタン式(いわゆる
プッシュホン)回線であって、端末1a、1bはこれに
対応した電話機であるものとする。
【0042】なお、後述のような話中呼処理は従来の公
衆電話網では提供されない特別なサービスであるから、
予めこのサービスに加入又は提供を希望した人(実際に
は端末)に対してのみ提供されるものであって、ここで
は、発呼者、被呼者が共に同サービスに加入又は提供を
希望しているものとする。
【0043】話中呼処理を行うために、図1に示すよう
に交換機4aには話中処理装置10が接続されている。
図2はこの話中処理装置10の機能ブロック図である。
話中処理装置10は、信号受付部14と、音声出力部1
5と、発呼部16と、回線監視部17と、呼接続制御部
18と、音声メッセージ記憶部12と、通知要求登録部
13と、これら各部を統括的に制御する制御部11とを
含んで構成されている。なお、話中処理装置10は、発
呼側の交換機4aと一体化して構成することもできる。
また当然に、被呼側端末1bも発呼することがあるか
ら、被呼側の交換機4bも発呼側の交換機4aと同等に
構成される。
【0044】音声メッセージ記憶部12は、後述のよう
な複数の各種音声メッセージを予め格納しておくもので
ある。通知要求登録部13は、被呼者が話中である場合
に発呼者の要求により、あとで被呼者に通知すべき発呼
側の電話番号を始めとするデータを一時的に記憶してお
くためのものである。このデータは1件の通知要求毎に
1つのファイル形式をとっているものであって、図2に
示したように、例えば発呼側電話番号、被呼側電話番
号、発呼日時、記録番号、発呼端末の種別、折返し呼の
希望の有無、折返し呼の発呼者課金の応否、などが含ま
れる。記録番号はこの着信通知要求データを特定、又は
識別するための番号であって、この通知要求を受けた時
間に応じた連続番号等、種々の番号を利用することがで
きる。発信端末の種別は、通常の電話機、ファクシミリ
送受信機、パーソナルコンピュータ、公衆電話などの種
別であって、これらの情報はISDNの回線を通して送
受される制御信号から得ることができる。折返し呼の希
望の有無、及び、折返し呼の発信者課金の応否、はそれ
ぞれ音声ガイダンスに応じて発呼者による指示に応じて
「有」及び「応」の場合に「1」、「無」及び「否」の
場合に「0」を記憶させるものとする。このようにして
1回の着信通知要求に対応して1個のファイルが登録さ
れることになる。
【0045】信号受付部14は、プッシュホン回線を介
して送られてくるトーン信号を受けてその信号による命
令を判断する。音声出力部15は、音声メッセージ記憶
部12から読み出されたメッセージを再生して送出する
ものである。発呼部16は、制御部11の指示に応じ
て、通知要求登録部13に格納されている発呼側又は被
呼側電話番号を基に自動的に発呼側端末1a又は被呼側
端末1bに対し発呼を行う。回線監視部17は制御局9
にアクセスして所定の回線の空塞状況をチェックする。
また、呼接続制御部18は、交換機4aと共に、発呼側
端末1a又は被呼側端末1bからの発呼を話中処理装置
10に着信させたり、発呼側端末1aと被呼側端末1b
とを接続させたりする。
【0046】なお、この実施例では各種メッセージを送
るために音声を利用しているが、いわゆるナンバーディ
スプレイシステムとして知られる通話前情報通知機能等
を利用し、文字情報として後述の各種メッセージを被呼
側端末1bに送出するようにしてもよい。
【0047】本実施例の話中呼処理システムでは、様々
な話中処理動作が達成され得る。まず、その典型的な一
例を次に説明する。図3及び図4はこの処理に関するフ
ローチャートである。
【0048】まず、発呼者が発呼側端末1aより被呼側
端末1bの電話番号をダイヤルすると、発呼側端末1a
より交換機4aに発呼が行われる(ステップS1)。こ
の発呼に応じて交換機4aは制御局9に対し、被呼側端
末1bに呼接続するために必要な回線(中継回線6及び
加入者線5b)が空いているか否かを問合せる(ステッ
プS2)。回線が空いている場合には、呼接続、つまり
交換機4bから被呼側端末1bに呼出信号を送出させる
と共に、交換機4aから発呼側端末1aに呼出音を返送
する(ステップS3)。そして、被呼側端末1bがオフ
フック動作されると通話が可能な状態となる(ステップ
S4)。通話終了後に、発呼側端末1a及び被呼側端末
1bがオンフックされると、交換機4a、4bはそれま
での接続に利用していた回線を開放して、他の接続が行
えるようにする(ステップS5)。即ち、以上の動作は
一般的な通話動作である。
【0049】被呼側端末1bが他の通話中である場合、
被呼側端末1b自体は使用されていなくても、該被呼側
端末1bと加入者線5bを共有している他の端末により
その加入者線5bが占有されている場合、或いは、被呼
側端末1b自体は使用されていなくても、発呼側の交換
機4aと被呼側の交換機4bとを接続する中継回線6が
閉塞している場合の何れかの場合には、上記ステップS
2からS6へ進み、話中であることを示す信号が呼接続
制御部18を介して制御部11へ入力され、呼接続制御
部18は発呼側端末1aを話中処理装置10に着信させ
る(ステップS6)。これにより、話中処理装置10と
発呼側端末1aとの間で相互に通信が可能な状態とな
る。
【0050】制御部11はこのような着信に応じて、次
のようにして発呼側の情報を取り込む。まず、所定のメ
ッセージを音声メッセージ記憶部12から読み出して音
声出力部15に入力し、被呼側端末1bが話中であるこ
とを報知する旨の、例えば「ただいまお掛けになった電
話番号はただ今お話中です。相手方に電話があった旨を
お知らせしたい場合には「1」を、それ以外の場合には
「0」を押して下さい」というような音声ガイダンスを
発呼側端末1aに送出する(ステップS7)。
【0051】発呼者は、自分からの電話があったことを
被呼者に通知したい場合には、上述のような音声ガイダ
ンスを受けて発呼側端末1aのボタンで「1」を押す。
信号受付部14は、「1」の入力があった場合に被呼者
への通知要求があったと判断する(ステップS8で
「Y」)。通知要求がある場合には、更なる音声ガイダ
ンスとそれに応じたボタン操作により、通知要求の関連
情報を取得する(ステップS9)。具体的には、制御部
11は所定のメッセージを音声メッセージ記憶部12か
ら読み出して音声出力部15に入力し、被呼者からの折
返し電話を希望するか否かを問い合わせるための、例え
ば「相手方からの折返し電話をご希望になる場合には
「1」を、それ以外の場合には「0」を押して下さい」
というような音声ガイダンスを送出する。更に、それに
応じて発呼側端末1aの「1」のボタンが押されたとき
には、折返し電話時に通話料金の課金を発呼者に負担さ
せることの応否を選択するための、例えば「相手方から
の折返し電話の料金をお客様がご負担になる場合には
「1」を、それ以外の場合には「0」を押して下さい」
というような音声ガイダンスを送出する。
【0052】このような各音声ガイダンスに対応して入
力された信号に応じて、制御部11は、通知要求登録部
13に図2に示したような発呼側電話番号、被呼側電話
番号等のデータを格納する(ステップS10)。これに
より、通知要求の登録が完了する。上述したような一連
の処理を終了したならば、呼接続制御部18は、発呼側
端末1aと話中処理装置10との間の回線を切断し開放
する(ステップS11)。つまり、発呼側端末1aから
別の端末に対して発呼が可能な状態になる。
【0053】回線監視部17は、上述したように回線が
開放されたあと、制御局9からの情報により、発呼側端
末1aと被呼側端末1bとを接続するための回線が閉塞
しているか否かを繰り返し判定する(ステップS1
2)。例えば、他の通話中であった被呼側端末1bで通
話が終了しオンフック動作が為されると回線が開放す
る。回線が開放して接続が可能な状態になったことを回
線監視部17により認識すると、発呼部16は通知要求
登録部13に格納されている被呼側電話番号に基づいて
被呼側端末1bに対して自動的に発呼を行う(ステップ
S13)。
【0054】なお、被呼側端末1bに対する接続回線が
長時間に亘って開放されない場合には故障等の異常の可
能性があるので、ステップS12では所定時間連続して
回線が閉塞している場合に、タイムオーバであると判断
して処理を停止するようにしてもよい。なお、この場合
に好ましくは、発呼側端末1aに対して被呼者への通知
が行えなかった旨を音声メッセージなどにより連絡する
とよい。そうすれば、発呼者は被呼者に連絡がついたの
か否かを確認することができる。
【0055】上記ステップS13で話中処理装置10か
らの発呼に対して被呼側端末1bでオフフック動作が為
されると、直前の通話中に着信要求があった旨を被呼者
に知らせると共に発呼側電話番号を通知する必要がある
か否かを問い合わせるために、オフフック応答信号に対
応して制御部11は所定の音声メッセージを音声メッセ
ージ記憶部12から読み出して音声出力部15に入力
し、例えば「〇時〇分に電話がありました。相手先の電
話番号をお知りになりたい場合には「1」を、それ以外
の場合には「0」を押して下さい。」というような音声
ガイダンスを送出する(ステップS14)。このような
音声ガイダンスに応じて被呼者が所望の番号を選択して
ボタンを押すと、信号受付部14はその選択を判断する
(ステップS15)。例えば、「1」のボタンが押され
ることにより発呼電話番号を報知する旨の選択を受ける
と(ステップS15で「Y」)、制御部11は通知要求
登録部13に格納されている発呼側電話番号を読み出し
て音声出力部15に入力し、その番号を音声ガイダンス
で送出する(ステップS16)。
【0056】更に、通知要求登録部13において折返し
呼の希望が有りとなっている場合には、「ただいまお知
らせした電話番号のお客様は折返し電話をご希望されて
います」というような音声メッセージを送出し、発呼者
が折返し電話の課金を承諾している場合には、「折返し
電話の通話料金は相手のお客様がお支払いになります」
というような音声メッセージを送り、これに続いて、
「ただいまお知らせした電話番号に電話を掛ける場合に
は「1」を、そうでない場合には「0」を押して下さ
い」という音声ガイダンスを送出することにより、被呼
側端末1bからの折返し呼の要求の有無を確認する(ス
テップS17)。上記ステップS15で番号の通知要求
がない場合、またステップS17で折返し呼の発呼要求
がない場合には、被呼側端末1bがオンフック動作され
た(ステップS24)ことを確認したあとに呼接続制御
部18は回線を開放する(ステップS22)。
【0057】なお、上記音声ガイダンスとして、発呼者
が折返し電話の課金を承諾している場合には、「お客様
が電話料金をご負担される場合は「0」、相手先負担の
場合には「1」を押して下さい。」というような音声ガ
イダンスを送出し、被呼者に選択の余地を与えることに
よって、発呼者が自分への課金を了承している場合であ
っても、被呼者側の選択により、被呼者側でその通話料
金を負担することが可能であるようにしてもよい。勿
論、発呼者が自らへの課金を承諾していない場合には、
折返し呼の通話料金は通常通り(つまり電話を掛けた側
の)被呼者側に課金されることになる。
【0058】ステップS17で折返し呼の要求があるこ
とが確認されると、制御部11は通知要求登録部13に
格納されている発呼者側電話番号を読み出し、発呼部1
6は、被呼側の回線を保留状態としたまま(接続したま
ま)発呼者側端末1aへの発呼を行うべく回線の空塞を
確認する(ステップS18)。発呼側の加入者線5aが
空いている場合には呼接続を行い(ステップS19)、
これにより、発呼側端末1aのベルが鳴動する。発呼側
端末1でオフフック動作が為されると、被呼側端末1b
との回線が接続され、以降は通常の通話が可能な状態と
なる(ステップS20)。なお、発呼側端末1の呼出音
が鳴り始めるまでの間、被呼側端末1bに対しては、例
えば「ただいま電話をお繋ぎしております」というよう
な音声メッセージを送るようにしてもよい。
【0059】もしステップS18において発呼側端末1
aが他の通話中であると回線が閉塞していると判断され
るから、被呼側端末1bには通常の話中音、又は「ただ
いま話中です」というような音声メッセージを送出し
(ステップS23)、被呼側端末1bがオンフック動作
された(ステップS24)ことを確認したあとに呼接続
制御部18は回線を開放する(ステップS22)。
【0060】上述のように課金に関して被呼側端末1b
から得られた情報は、通話の課金を管理する装置(例え
ば制御局9に設けられる)に送られ、通話が終了したあ
とにその通話時間等と対応して処理される(ステップS
21)。そして、発呼者又は被呼者の何れかに課金が為
されることになる。つまり、従来のシステムでは、上述
のように被呼者側が折返し電話を掛ける場合でも、一般
的には電話を掛けた側(つまりこの場合には被呼者)に
電話料金が課金されるのが普通であるが、特に本システ
ムでは、先に電話を掛けた側(つまり発呼者)に課金さ
れることが可能なシステムになっている。
【0061】なお、折返し電話を掛けるか否かの選択
は、上述のように所定の番号をダイヤルする以外に、例
えば短いフッキングを行うなど他の操作でもよい。ま
た、発呼側電話番号の通知を受けたあとオンフックした
場合でも、所定時間内であれば、特定の決まった操作に
よって折返し電話が掛けられるようにしてもよい。これ
によれば、例えば被呼者が発呼側電話番号から発呼者を
特定するのに或る程度の時間を要し、そのあとに該発呼
者に電話を掛けようとする場合にも操作を簡便化でき
る。
【0062】〔実施例2〕次に、第2の実施例(以下
「実施例2」という)による話中呼処理システムの動作
を、図5のフローチャートに従って説明する。この実施
例2では、回線監視部17が発呼側端末1aと被呼側端
末1bとの接続に必要な回線の空塞状況を監視し、空い
ている場合には、自動的に電話を掛ける。
【0063】上記実施例1のステップS11までは同様
の処理を行う。ステップS11で回線が開放されたあ
と、回線監視部17は、制御局9からの情報により発呼
側端末1aと被呼側端末1bとを接続するための回線が
閉塞しているか否かを繰り返し判定する(ステップS3
2)。例えば、他の通話中であった被呼側端末1bで通
話が終了しオンフック動作が為されると回線が開放す
る。回線が開放して接続が可能な状態になったことを回
線監視部17により認識すると、発呼部16は通知要求
登録部13に記憶されている発呼側電話番号に基づき発
呼側端末1aに対し発呼を行う(ステップS33)。
【0064】発呼側端末1aでオフフック動作が為され
たならば(ステップS34)、その応答に対応して制御
部11は所定のメッセージを音声メッセージ記憶部12
から読み出して音声出力部15に入力し、「先ほどの電
話番号XXX−XXXXに電話を掛けることができま
す。再度電話をお掛けになりたい場合には「1」を押
し、電話をお掛けにならない場合にはそのまま受話器を
置いて下さい」というような接続の要否を問い合わせる
ための音声ガイダンスを送出する(ステップS35)。
これに応じて発呼者が「1」のボタンを押すと(ステッ
プS36で「Y」)、制御部11は信号受付部14を介
してその指示を受け取り、発呼側の回線を保留にしたま
ま被呼側へ発呼信号を送り、被呼側端末1bのベルを鳴
動させる(ステップS37)。つまり、発呼者から被呼
者へ通常の電話を掛けた状態と同じになり、被呼側端末
1bでオフフック動作が行われると、以降は通常の通話
が可能な状態となる。また、ステップS35の音声ガイ
ダンスに対して発呼者がそのままオンフック動作を行っ
た場合には(ステップS36で「N」)、制御部11は
先の話中処理を解除し、回線を開放する(ステップS3
8)。
【0065】なお、上記ステップS34の発呼に対して
発呼側端末1aからのオフフック応答信号がない場合に
は、発呼者は電話に出られない状態にあると想定できる
から、話中処理を解除するか、所定時間経過したあとに
再度の発呼を試みる。何れにしても発呼者が電話に出ら
れる場合にのみ被呼側端末1bへの呼接続を行うので、
被呼者のみが電話に出て発呼者は出ないというような無
駄が生じない。
【0066】〔実施例3〕また、被呼者からの折返し呼
があった場合の発呼側での対応に関する動作が相違する
第3の実施例(以下「実施例3」という)のシステム
を、図6により説明する。図6は発呼者宅2aを中心に
した構成図である。本実施例3では、例えば既存の電話
回線網3における通知前情報通知機能として、いわゆる
ナンバーディスプレイシステムを利用している。図6に
示すように、発呼側端末1aの加入者線5aには制御器
30が挿入設置されており、制御器30には端末1aと
並列に、録音機能を備えた音声記録再生装置31が接続
されている。この音声記録再生装置31は、例えば留守
番電話のメッセージ録音用のICメモリ又は磁気テープ
などを利用した録音再生機を用いることができる。
【0067】発呼者が電話を掛けた際に話中であった場
合には、上述したような手順で話中処理装置10に対し
必要なデータを記憶させ、被呼者からの折返し電話がく
るようにする。更に、制御器30を介して音声記録再生
装置31を起動させて記録機能を作動させ、被呼者から
折返し呼があった場合に該被呼者に伝達したい用件を音
声記録再生装置31に記録させておく。また、制御器3
0にはその用件を伝達すべき被呼者の電話番号を設定し
ておく。
【0068】そのあと、被呼側端末1bから折返し呼の
発呼が行われたとする。この発呼により交換機4aは制
御器30を起動する起動信号を発信する。この起動信号
に応動して制御器30は、発呼側端末1aを一旦切り離
すと共に交換機4aに対して一次応答信号を返す。従っ
て、このときには発呼側端末1aのベルは鳴動しない。
交換機4aはこの応答信号を受けると、制御器30に対
して被呼側の電話番号(通話前通知情報)を送出する。
制御器30はこの情報を受けて、先に指定された電話番
号であるか否かを判定し、もしその電話番号である場合
には端末1aでなく音声記録再生装置31に接続する。
また、制御器30は交換機4aに対し通話前通知情報受
信完了信号を送る。
【0069】交換機4aはこの完了信号に応動して、音
声記録再生装置31に対し呼出信号を送出する。音声記
録再生装置31は呼出信号に応動してオフフック動作に
相当する動作を行って通話が可能な状態にすると共に、
先に記録された用件の再生を開始する。これにより、用
件メッセージが回線を介して被呼側端末1bへと送出さ
れ、被呼者はこの用件メッセージを聞くことができる。
なお、被呼側端末1bでない他の端末からの発呼があっ
た場合には、制御器30はその電話番号を判別すること
により発呼側端末1aに接続させ、発呼者のオフフック
動作により通常の通話ができるようにする。
【0070】このような構成では、発呼者が先に被呼者
に電話を掛けたあとに、例えば外出する等電話に出るこ
とができない状況になる場合であっても、被呼者からの
折返し呼に対して少なくとも用件のみを伝達することが
できる。
【0071】また、発呼者が用件を記録する代わりに、
予め用意されているメッセージを選択できるようにして
もよい。発呼者が用件を記録する余裕がない場合、例え
ば、緊急事態で体調が悪化して医療施設等に連絡したい
場合には、「具合が悪いので、至急迎えに来て下さい」
というようなメッセージを予め録音しておいて、簡単な
操作によりこれを選択することができるようにしておけ
ば、自らが電話に出ることができない状態に陥っても、
その状況を被呼者に知らせることができる。なお、実際
の構成上、制御器30、音声記録再生装置31は端末1
aと一体化することもできる。
【0072】〔実施例4〕ところで、上記実施例1で
は、話中である場合に、被呼側端末1bへの呼接続が可
能となった時点で先の発呼側端末1aの電話番号を通知
するようにしているが、必ずしも電話番号を通知するこ
とが好ましくない場合がある。具体的には、例えば、上
述したようなナンバーディスプレイサービスにおいて、
発呼者が発番号非通知を選択している場合などである。
このような場合には、被呼者へ発呼側電話番号を通知し
ないものの、必要に応じて被呼者から発呼者への折返し
呼は行えるようにしておくことが望ましい。このような
発呼者側のプライバシーの保護に配慮した本発明に係る
話中呼処理システムの一例である第4の実施例(以下
「実施例4」という)を次に説明する。
【0073】実施例4のシステムは、上述した図1及び
図2と同様の構成を備えるが、図2における制御部11
の機能と通知要求登録部13の記憶内容とが若干相違す
る。即ち、この話中呼処理システムでは、話中処理装置
10は、被呼側端末1bへの接続回線が開放したあとに
発呼側電話番号を通知する代わりに、話中処理装置10
に着信が可能であるとともに発呼側端末1aを識別可能
な、仮の(つまり一時的な)番号を通知し、折返し呼の
要求によりその番号がダイヤルされた際に、その仮の番
号に対応する元の発呼側端末1aに対して接続を行うも
のである。
【0074】図3及び図4に対応する図7及び図8のフ
ローチャートに基づき、詳細に説明する。図7及び図8
において図2及び図3と同一のステップ番号を付した処
理は、同一又は相当する処理であり説明を略す。ステッ
プS6にて話中処理装置10に着信があると、発番号非
通知(回線毎非通知又は通話毎非通知の何れか)である
か否かがチェックされる。発番号通知である場合には、
上記実施例1通りの処理を実行すればよいが、発番号非
通知である場合には、次のような処理を実行する。
【0075】即ち、ステップS8で被呼者への通知要求
があったとき、上述したように通知要求の関連情報を取
得し(ステップS9)、これを通知要求登録部13へ格
納する訳であるが、このとき、発呼側電話番号とは別
に、発呼側端末1aを識別可能な他の番号を割り当て、
これも通知要求登録部13へと格納する(ステップS4
0。この番号は、被呼側端末1bからの折返し発呼を受
け付ける際の識別番号であって、期限付き(例えば、電
話を受け付けてから所定期間のみ、或いは、折返し呼が
1回実行されるまでの期間)の識別番号であるから、以
下、一時的識別番号と呼ぶこととする。一時的識別番号
は、例えば、着信回線毎或いは複数の着信回線を束ねた
着信回線群毎に着信要求順で割り振られた連番とすれば
よい。また、比較的短期間に話中呼が多数発生した場合
であっても、各着信要求に対し異なる番号を割り振るこ
とができるように、充分に大きな番号(つまり桁数の大
きな番号)としておくことが望ましい。
【0076】ステップS11→S12→S13と進み、
被呼側端末1bへの接続が可能な状態になったことを回
線監視部17により認識すると、発呼部16は通知要求
登録部13に格納されている被呼側電話番号に基づいて
被呼側端末1bに対して自動的に発呼を行う。この発呼
に対して被呼側端末1bでオフフック動作が為される
と、直前の通話中に着信要求があった旨を知らせるため
に、オフフック応答信号に対応して制御部11は所定の
音声メッセージを音声メッセージ記憶部12から読み出
して音声出力部15に入力し、例えば「〇時〇分に電話
がありました。相手様の電話番号は番号非通知のために
お知らせできませんが、相手様に折返し電話をお掛けに
なるための参照番号をお知りになりたい場合には「1」
を、それ以外の場合には「0」を押して下さい。」とい
うような音声ガイダンスを送出する(ステップS4
1)。
【0077】このような音声ガイダンスに応じて被呼者
が所望の番号を選択してボタンを押すと、信号受付部1
4はその選択を判断し、「1」のボタンが押されること
により参照番号を通知する旨の選択を受けると(ステッ
プS42で「Y」)、制御部11は通知要求登録部13
に格納されている一時的識別番号を読み出し、話中処理
装置10に着信可能な特定の電話番号にその一時的識別
番号を付加した参照番号を音声出力部15に入力し、そ
の番号を音声ガイダンスで送出する(ステップS4
3)。そのあと、回線を開放する(ステップS44)。
【0078】このような通知を受けた被呼者が先の発呼
者に折返し電話を掛けたい場合には、被呼側端末1bで
通知された参照番号をダイヤルする(ステップS4
5)。このとき、参照番号は単に折返し発呼を行うため
の補助的なものであって、被呼者にとっては発呼側電話
番号を推測することはできない。被呼者による発呼は一
旦、話中処理装置10に着信する(ステップS46)。
話中処理装置10にあって制御部11は、受け付けた一
時的識別番号を通知要求登録部13に格納している情報
に照らし、対応する発呼側電話番号を探す。呼接続制御
部18は、その発呼側電話番号を着番号とすることによ
り、発呼側端末1aを呼び出す(ステップS47)。回
線が空いていて(ステップS48で「Y」)、発呼側端
末1aがオフフック動作されれば、被呼側端末1bと発
呼側端末1aとが接続され(ステップS47)、通話が
可能な状態となる。
【0079】なお、上記ステップS46において、話中
処理装置10では、折返し電話を掛けてきた被呼側端末
1bの電話番号が登録されている被呼側電話番号と同一
であるか否か確認するようにしてもよい。これによれ
ば、一時的識別番号が、既に折返し電話を掛けてきた被
呼者が折返し呼を行うべき対象の発呼者に対応したもの
ではなくなってしまっている場合に、誤って不適切な接
続を行ってしまうことを回避できる。但し、この場合に
は、話中着信要求有りの通知を受けた被呼者が、他の端
末から折返し呼を行うことは不可能になる。
【0080】また、上記実施例1と同様に、話中処理装
置10から被呼側端末1bへ参照番号の通知を行った直
後に、被呼者に対し折返し呼の要求の有無を確認し、折
返し呼の要求がある場合にはすぐに呼接続を行うように
してもよい。
【0081】この実施例4では、被呼者には発呼側電話
番号が通知されないため、折返し呼を行う以前に、誰か
ら電話が掛かってきたのかを被呼者が推定することは実
質的に不可能である。その意味では、すぐに折返し電話
を掛ける場合には参照番号の通知は不要であって、とに
かく発呼側端末1aへ折返し電話ができればよいという
場合もあり得る。例えば、テレホンショッピングやチケ
ット販売受付などのコールセンターでは、販売の機会を
損失しないために、そのような要求があり得る。そこ
で、次のように変形してもよい。
【0082】上記ステップS41では、「ただいまのお
話中に5本の電話がありました。相手先に順番に折返し
電話をお掛けになりたい場合には「1」を、必要ない場
合には「0」を押して下さい。」というような音声ガイ
ダンスを送出する。このような音声ガイダンスに対して
「1」のボタンが押されることにより折返し電話の要求
を受けると、その被呼側端末1bの接続回線を保留にし
たまま、通知要求登録部13に格納されている発呼側電
話番号を着番号として接続を行い、1つの通話が終了す
る毎に、他の発呼側電話番号を着番号として接続を行
う、ということを繰り返す。
【0083】このように複数の発呼者に対して順番に折
返し呼を行う場合、例えば、時間的に着信要求の古い順
から接続を行う、また逆に新しい順から順次接続を行
う、ことの何れかを被呼者が選択できるようにしておく
と好ましい。前者は、複数の各発呼者の待ち時間をでき
るだけ均等化するという意味から有用である。一方、後
者は、先に電話を掛けた発呼者の待ち時間が長くなると
いう欠点はあるものの、時間的に近い発呼ではまだ発呼
者が発呼側端末1aの近傍に居る可能性が高いと見込め
るから、より確実に発呼者に連絡をとるという点では有
用であり得る。
【0084】また他の変形例としては、上記ステップS
41で、「ただいまのお話中に5本の電話がありまし
た。相手先に折返し電話をお掛けになりたい場合には、
番号1××まで電話をお掛けください。」というような
音声ガイダンスを送出し、一旦、回線を開放する。その
あと、被呼者が被呼側端末1bから上記番号1××へ電
話を掛けると、話中処理装置10に一旦着信し、被呼側
電話番号から折返し呼を接続すべき発呼側電話番号を検
索し、順次呼接続を行うようにしてもよい。
【0085】なお、話中に同一の発呼側端末1aから複
数回発呼が行われた場合に、それが1回毎に全て話中処
理装置10で登録されてしまうと、あとで折返し呼を無
駄に行う可能性が高い。そこで、連続した話中時に同一
発呼側端末1aから複数回の接続要求があっても、これ
を1回の折り返し呼要求として処理するようにするとよ
い。
【0086】以上のように、実施例4及びその変形例に
よれば、発呼者側が発番号非通知の場合であっても、電
話番号を伝達することなく、折返し呼を要求し、被呼者
側では必要に応じて折返し呼を行うことができる。
【0087】なお、上記実施例1〜4の説明では、話中
処理装置10が本発明に係る機能を達成する主体であ
り、話中処理装置10は交換機に接続される構成として
いたが、本発明に係る機能を達成するための手段は広義
の電話回線網の何れの位置に置いてもよい。
【0088】また、公衆電話回線網PSTNが1又は複
数の交換機で構成され、その複数の交換機間相互間は中
継回線や共通線信号網等で接続され、実質的に一体運用
されている場合において、本発明が容易に適用できるこ
とは明らかである。
【0089】公衆電話回線網PSTNが複数の交換機で
構成され、本発明に係る機能を実現するための装置(例
えば上記話中処理装置)が接続又は設けられた交換機と
は異なる交換機に被呼側加入者線が接続されており、被
呼側加入者線の空塞を直接的に監視できない場合(つま
り、上記制御局が存在しないような場合)には、被呼側
加入者線が接続されている交換機に対して機能が付加さ
れた交換機側から所定の時間間隔で呼接続動作を試みる
ことにより、通話中か又は空きかの判定をするようにす
ることができる。
【0090】更になお、この発明は公衆電話回線網のみ
ならず、携帯電話回線網など、発呼側回線と被呼側回線
とを通話中は常時接続しておく回線交換を行う通信方法
を採用している全ての通信網に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例(実施例1)である話中呼
処理システムの概略構成図。
【図2】 実施例1における話中処理装置のブロック構
成図。
【図3】 実施例1における話中呼処理の処理手順の一
例を示すフローチャート。
【図4】 実施例1における話中呼処理の処理手順の一
例を示すフローチャート。
【図5】 実施例2における話中呼処理の処理手順を示
すフローチャート。
【図6】 実施例3における話中呼処理システムの要部
の構成図。
【図7】 実施例4における話中呼処理の処理手順の一
例を示すフローチャート。
【図8】 実施例4における話中呼処理の処理手順の一
例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1a…発呼側端末 1b…被呼側端末 2a…発呼者宅 2b…被呼者宅 3…電話回線網 4a、4b…交換機 5a、5b…加入者線 6…中継回線 7…共通線信号網 8…回線 9…制御局 10…話中処理装置 11…制御部 12…音声メッセージ記憶部 13…通知要求登録部 14…信号受付部 15…音声出力部 16…発呼部 17…回線監視部 18…呼接続制御部 30…制御器 31…音声記録再生装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一又は互いに中継回線で接続された複数
    の交換機と、各交換機と端末回線を介して接続される一
    又は複数の端末とを含む通信網にあって、或る発呼側端
    末から被呼側端末に対して呼接続の要求があり、その接
    続のための回線が閉塞しているときに該呼の処理を行う
    話中呼処理システムにおいて、 a)前記発呼側端末からの発呼に応じて、該発呼側端末
    及び被呼側端末の識別番号を含む情報を蓄積する蓄積手
    段と、 b)前記被呼側端末に対する接続が可能な状態になった
    ことを検出する空塞監視手段と、 c)前記蓄積手段に所定の情報を蓄積したあとに回線を
    開放すると共に、前記空塞監視手段により被呼側端末に
    対し接続可能になったことが検出されると該被呼側端末
    に対し呼接続を行う回線網制御手段と、 d)前記被呼側端末への接続後に、前記蓄積手段に記憶
    させていた情報の少なくとも一部を該被呼側端末に送出
    する通知手段と、 を備えることを特徴とする話中呼処理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の話中呼処理システムに
    おいて、前記回線網制御手段は、前記通知手段による通
    知のあと、前記被呼側端末での所定の操作に応じて、前
    記蓄積手段に蓄積されている情報を利用し前記発呼側端
    末に対する折返し発呼を補助する機能を有することを特
    徴とする話中呼処理システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の話中呼処理シス
    テムにおいて、前記折返し発呼の通話料金を前記発呼側
    端末に課金する課金制御手段を更に備えることを特徴と
    する話中呼処理システム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の話中呼処理システムに
    おいて、前記回線網制御手段は、前記通知手段による通
    知のあと、前記蓄積手段に蓄積されている情報を利用し
    て前記発呼側端末に対し発呼を行い、該発呼側端末が応
    答したあとに該発呼側端末と接続するべく前記被呼側端
    末に対して発呼を行う機能を有することを特徴とする話
    中呼処理システム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3の何れかに記載の話中呼処
    理システムにおいて、前記通信網は呼接続のあと通話前
    に通話前通知情報を送受信する機能を有し、 e)前記発呼側端末と交換機とを接続する端末回線に挿
    入され、通話前に前記通話前通知情報をモニタすると共
    に、該発呼側端末と交換機との接続を制御する端末制御
    器と、 f)該端末制御器に前記発呼側端末と並列に接続され、
    予め所定の情報を蓄積しておく情報送信端末と、 を備え、前記端末制御器は前記被呼側端末からの折返し
    の発呼があったとき、該発呼に伴う通話前通知情報の判
    断結果に応じて前記情報送信端末に着信させ、該情報送
    信端末から被呼側端末に対し所定の情報を送出するよう
    にしたことを特徴とする話中呼処理システム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載の話中呼処
    理システムにおいて、前記折返し発呼の際には、呼出音
    を通常の発呼時の呼出音とは区別可能なものとすること
    を特徴とする話中呼処理システム。
  7. 【請求項7】 一又は互いに中継回線で接続された複数
    の交換機と、各交換機と端末回線を介して接続される一
    又は複数の端末とを含む通信網にあって、或る発呼側端
    末から被呼側端末に対して呼接続の要求があり、その接
    続のための回線が閉塞しているときに該呼の処理を行う
    話中呼処理システムにおいて、 a)前記発呼側端末及び被呼側端末の識別番号を含む情
    報を蓄積する蓄積手段と、 b)前記被呼側端末との接続が可能な状態になったこと
    を検出する空塞監視手段と、 c)前記蓄積手段に所定の情報を記憶させたあとに回線
    を開放すると共に、前記空塞監視手段により接続可能に
    なったことを検出すると、前記蓄積手段に格納されてい
    る情報を利用してまず前記発呼側端末に対し発呼を行
    い、該発呼側端末が応答したあとに該発呼側端末と接続
    するべく前記被呼側端末に対して発呼を行う回線網制御
    手段と、 を備えることを特徴とする話中呼処理システム。
  8. 【請求項8】 一又は互いに中継回線で接続された複数
    の交換機と、各交換機と端末回線を介して接続される一
    又は複数の端末とを含む通信網にあって、或る発呼側端
    末から被呼側端末に対して呼接続の要求があり、その接
    続のための回線が閉塞しているときに該呼の処理を行う
    話中呼処理システムにおいて、 a)前記発呼側端末からの発呼に応じて、該発呼側端末
    及び被呼側端末の識別番号を含む情報を蓄積する蓄積手
    段と、 b)前記被呼側端末に対する接続が可能な状態になった
    ことを検出する空塞監視手段と、 c)前記蓄積手段に所定の情報を蓄積したあとに回線を
    開放すると共に、前記空塞監視手段により被呼側端末に
    対し接続可能になったことが検出されると該被呼側端末
    に対し呼接続を行う回線網制御手段と、 d)前記被呼側端末への接続後に、少なくとも先の回線
    閉塞時に呼接続の要求があったことを該被呼側端末へ通
    知する通知手段と、 e)該通知を受けた被呼側端末からの折返し発呼の要求
    を受け、前記蓄積手段に記憶している発呼側端末の識別
    番号を利用して該被呼側端末と該発呼側端末とを接続す
    る折返し呼接続補助手段と、 を備えることを特徴とする話中呼処理システム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の話中呼処理システムに
    おいて、前記通知手段は、前記発呼側端末の識別番号に
    対応付けられ、且つ同一でない補助番号を含む情報を前
    記被呼側端末へと送出し、前記折返し呼接続補助手段
    は、折返し発呼の際に受けた補助番号に応じて発呼側端
    末の識別番号を特定することを特徴とする話中呼処理シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9に記載の話中呼処理シ
    ステムにおいて、前記発呼側端末が通話前発番号通知機
    能にあって非通知を選択している場合に、前記通知手段
    及び折返し呼接続補助手段が動作することを特徴とする
    話中呼処理システム。
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