JP2001233723A - 心と体の化粧料セット - Google Patents

心と体の化粧料セット

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JP2001233723A
JP2001233723A JP2000048446A JP2000048446A JP2001233723A JP 2001233723 A JP2001233723 A JP 2001233723A JP 2000048446 A JP2000048446 A JP 2000048446A JP 2000048446 A JP2000048446 A JP 2000048446A JP 2001233723 A JP2001233723 A JP 2001233723A
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茂治 谷沢
Megumi Yamamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストレスの悪影響を予防改善する手段を提供
する。 【解決手段】 1)共通化粧料ベースと2−1)(1)
ピネンと(2)シトラール、シトロネロール及び1,8
−シネオールから選ばれる1種乃至は2種以上を含有す
る香料組成物と2−2)(1)ピネンと(2)メントー
ルとを含有する香料組成物と2−3)(1)ピネンと
(2)リナロール及び/又はリナリルアセテートとを含
有する香料組成物とから構成されることを特徴とする化
粧料セットを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料及び化粧料
セットに関し、更に詳細には、心と体のケアに有益な化
粧料及び化粧料セットに関する。
【0002】
【従来の技術】現代はストレス過多の時代であり、過剰
なストレス負荷は現代人の生活や健康に大きな悪影響を
与えている。例えば、ストレスの過負荷による、心臓系
疾患や脳血管障害の急増、花粉症や接触皮膚炎などに見
られる免疫疾患の急増、鬱病等の精神疾患の急増などが
挙げられる。この様な重篤な傷害のみならず、例えば、
肌荒れしやすい或いはイライラしやすいなどの心身の不
調として、過負荷のストレスの結果が現れることが少な
くない。この様なストレスの影響は体調に影響を与える
のみならず、気がつかないイライラや慢性疲労としても
人体に悪影響を及ぼしている。
【0003】この様なストレスの過負荷に対して、現代
人の対応策は、病気が顕在化したときに、向精神薬など
を投与したり、休養を取ったりしたりするのがせいぜい
で、発症以前に取りうる対応策は殆どないのが現状であ
った。唯一、皮膚のバリア機能については、数種の化合
物がストレスからの回復の促進に有益であることが知ら
れているのみであった。
【0004】上記のバリア機能の回復促進以外には、化
粧料などによりストレスを緩和させる試みは為されてい
なかったし、化粧料の中でマッサージ料がストレス対応
に優れた作用を有することも知られていなかった。
【0005】加えて、レモン精油、ローズマリー精油、
ミント精油、ラベンダー精油及びこれらの疑似香料組成
物がストレスの悪影響を緩和するのに有用であること
も、これらの使用形態を化粧料、取り分けマッサージ料
に含有させる形態にすると特にその効果に優れることも
全く知られていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下為されたものであり、ストレスの悪影響を予防改善
する手段を提供することを課題とする。
【0007】
【課題の解決手段】この様な状況に鑑みて、本発明者ら
は、ストレスの悪影響を予防改善する手段を求めて、鋭
意研究努力を重ねた結果、1)共通化粧料ベースと2−
1)(1)ピネンと(2)シトラール、シトロネロール
及び1,8−シネオールから選ばれる1種乃至は2種以
上を含有する香料組成物と2−2)(1)ピネンと
(2)メントールとを含有する香料組成物と2−3)
(1)ピネンと(2)リナロール及び/又はリナリルア
セテートとを含有する香料組成物とから構成されること
を特徴とする化粧料セットにその様な作用を認め、発明
を完成させるに至った。即ち、本発明は、次に示す技術
に関するものである。 {1}1)ピネンと2)シトラール、シトロネロール及
び1,8−シネオールから選ばれる1種乃至は2種以上
を含有することを特徴とする、こころのイライラ、クヨ
クヨ対応用の化粧料。 {2}1)ピネンと2)シトラール、シトロネロール及
び1,8−シネオールから選ばれる1種乃至は2種以上
とがレモン精油及び/又はローズマリー精油及び/又は
その模擬組成物の形態で含有されていることを特徴とす
る、{1}に記載のこころのイライラ、クヨクヨ対応用
の化粧料。 {3}マッサージ料であることを特徴とする、{1}又
は{2}に記載のこころのイライラ、クヨクヨ対応用の
化粧料。 {4}1)ピネンと2)メントールとを含有することを
特徴とする、体のみの疲労対応用の化粧料。 {5}1)ピネンと2)メントールとが、ミントの精油
及び/又はその模擬組成物として含有されることを特徴
とする、{4}に記載の体のみの疲労対応用の化粧料。 {6}マッサージ料であることを特徴とする、{4}又
は{5}に記載の体のみの疲労対応用の化粧料。 {7}1)ピネンと2)リナロール及び/又はリナリル
アセテートとを含有する慢性疲労用の化粧料。 {8}1)ピネンと2)リナロール及び/又はリナリル
アセテートとがラベンダー精油及び/又はその模擬組成
物の形態で含有されていることを特徴とする、{7}に
記載の慢性疲労用の化粧料。 {9}マッサージ料であることを特徴とする、{7}又
は{8}に記載の慢性疲労用の化粧料。 {10}1){1}〜{3}何れか1項に記載の化粧料
と2){4}〜{6}何れか1項に記載の化粧料と3)
{7}〜{9}何れか1項に記載の化粧料とを組合せの
中に構成要件として含むことを特徴とする、化粧料セッ
ト。 {11}1)共通化粧料ベースと2−1)(1)ピネン
と(2)シトラール、シトロネロール及び1,8−シネ
オールから選ばれる1種乃至は2種以上を含有する香料
組成物と2−2)(1)ピネンと(2)メントールとを
含有する香料組成物と2−3)(1)ピネンと(2)リ
ナロール及び/又はリナリルアセテートとを含有する香
料組成物とから構成されることを特徴とする、{10}
に記載の化粧料セット。 {12}マッサージ料であることを特徴とする、{1
0}又は{11}に記載の化粧料セット。 以下、本発明について実施の形態を中心に更に詳細に説
明を加える。
【0008】<1>本発明のこころとからだの状態と化
粧料 本発明の化粧料は、こころとからだの状態にあわせて使
い分けをするものであり、本発明の適用の範囲のこころ
とからだの状態としては、1)こころのイライラ、クヨ
クヨ、2)からだのみが著しく疲労している、3)ここ
ろもからだも健全であるが、慢性疲労が蓄積し、不顕在
化ストレスが負荷されているの3つの状態であり、前者
2つは病的な状態であり、後者1つは病的ではないがそ
の予備的状態である、いわば未病と言うべき状態であ
る。本発明の化粧料はこの様な状態に対応して使用され
ることにより、こころのストレス或いは体のストレスを
緩和し、病気の状態の悪化を抑制、病態の改善、病態へ
の移行の阻止などの作用を発揮する。本発明の化粧料
は、その形態としては特段の限定はなく、化粧水、乳
液、クリームなどの基礎化粧料、アンダーメークアッ
プ、ファンデーション、リップカラー、チークカラーな
どのメークアップ化粧料、オーデコロン、オードパルフ
ァン、香水などのフレグランス化粧料、シャンプー、リ
ンス、石鹸などの洗浄化粧料、ヘアトニック、ヘアロー
ション、ヘアクリームなどの毛髪化粧料等が例示でき、
これらの内では、皮膚上へ擦過作業を伴うもの、即ち、
基礎化粧料やメークアップ化粧料などが好ましく、中で
も、擦過に特化したマッサージ化粧料が特に好ましい。
これは、擦過作業そのものに、気持ちを落ち着かせ、ス
トレスを緩和させる作用があるためである。本発明の化
粧料に於いては、下記に詳細を示す必須成分以外に、通
常化粧料で含有される任意成分を、本発明の効果を損ね
ない範囲において含有することができる。かかる任意成
分としては、例えば、スクワラン、ワセリン、マイクロ
クリスタリンワックス等の炭化水素類、ホホバ油、カル
ナウバワックス,オレイン酸オクチルドデシル等のエス
テル類、オリーブ油、牛脂、椰子油等のトリグリセライ
ド類、ステアリン酸、オレイン酸、リチノレイン酸等の
脂肪酸、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、
オクチルドデカノール等の高級アルコール、スルホコハ
ク酸エステルやポリオキシエチレンアルキル硫酸ナトリ
ウム等のアニオン界面活性剤類、アルキルベタイン塩等
の両性界面活性剤類、ジアルキルアンモニウム塩等のカ
チオン界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪
酸モノグリセライド、これらのポリオキシエチレン付加
物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤類、ポ
リエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブタンジ
オール等の多価アルコール類、増粘・ゲル化剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、色剤、防腐剤、粉体等が例示でき
る。又、これらの剤形については、従来あるものに準じ
ればよく、その製造法も常法に従えばよい。これら、本
発明の化粧料について、対応するこころとからだの状態
ごとに、以下説明を加える。
【0009】1)こころのイライラ、クヨクヨ対応用の
化粧料 こころのイライラ、クヨクヨ対応用の化粧料は、1)ピ
ネンと2)シトラール、シトロネロール及び1,8−シ
ネオールから選ばれる1種乃至は2種以上を含有するこ
とを特徴とする。これらの成分は両者を合計した量で、
本発明のこころのイライラ、クヨクヨ対応用の化粧料中
に、化粧料全量に対して0.01〜10重量%、更に好
ましくは0.05〜5重量%含有される。更に1)ピネ
ンと2)シトラール、シトロネロール及び1,8−シネ
オールから選ばれる1種乃至は2種以上との重量比は
1:50〜1:3が好ましい。この様な量範囲に於い
て、イライラ、クヨクヨを解消する作用に優れるからで
ある。尚、この様な量比は使用直前に達成されていれば
良く、例えば、1)と2)とからなる必須成分を含む組
成物を、これらを含まないマッサージ化粧料等のベース
化粧料に、使用前に混合させて上記条件を満足させ使用
するものも本発明のこころのイライラ、クヨクヨ対応用
の化粧料の技術的範囲に属する。ここで、1)と2)の
成分の含有させる形態であるが、特に好ましいものは、
これらを上記条件を満たす範囲で含有し、ローズマリー
精油或いはレモン精油のイメージを持たせることであ
る。ローズマリー精油或いはレモン精油そのものも、多
くの場合、上記の条件を満たすものであり、これを用い
ることも出来るが、上記の条件を満たし、合成香料など
でローズマリー精油或いはレモン精油のイメージを持た
せても同様の効果が得られるので好ましい。即ち、両者
ともイライラ、クヨクヨの解消に効果はあるが、レモン
の場合はクヨクヨに対する効果がより如実であり、ロー
ズマリーはイライラに対する効果がより如実であるため
である。
【0010】2)体のみの疲労対応用の化粧料 体のみの疲労対応用の化粧料は、1)ピネンと2)メン
トールを含有することを特徴とする。これらの成分は両
者を合計した量で、本発明の体のみの疲労対応用の化粧
料中に、化粧料全量に対して0.01〜10重量%、更
に好ましくは0.05〜5重量%含有される。更に1)
ピネンと2)メントールとの重量比は1:50〜1:3
が好ましい。この様な量範囲に於いてからだの代謝系を
活性化し疲労原因物質の代謝を高め、疲労感を解消する
作用に優れるからである。尚、この様な量比は使用直前
に達成されていれば良く、例えば、1)と2)とからな
る必須成分を含む組成物を、これらを含まないマッサー
ジ化粧料等のベース化粧料に、使用前に混合させて上記
条件を満足させ使用するものも本発明のからだのみの疲
労対応用の化粧料の技術的範囲に属する。ここで、1)
と2)の成分の含有させる形態であるが、特に好ましい
ものは、これらを上記条件を満たす範囲で含有し、ミン
ト精油のイメージを持たせることである。ミント精油そ
のものも、多くの場合、上記の条件を満たすものであ
り、これを用いることも出来るが、上記の条件を満た
し、合成香料などでミント精油のイメージを持たせても
同様の効果が得られるので好ましい。尚、ミントには、
例えば、スペアミント、ペパーミント、ハッカ、ウォー
ターミントなど様々な類縁種があるが、これらの精油或
いはその疑似物も前記の条件を満たしているため、本発
明の体のみの疲労対応用の化粧料の必須成分のひとつで
ある。
【0011】3)慢性疲労対応用の化粧料 慢性疲労対応用の化粧料は、1)ピネンと2)リナロー
ル及び/又はリナリルアセテートとを含有することを特
徴とする。これらの成分は両者を合計した量で、本発明
の慢性疲労対応用の化粧料中に、化粧料全量に対して
0.01〜10重量%、更に好ましくは0.05〜5重
量%含有される。更に1)ピネンと2)リナロール及び
/又はリナリルアセテートとの重量比は1:50〜1:
3が好ましい。この様な量範囲に於いて、負荷されてい
るストレスを緩和し慢性疲労の蓄積を防ぎこの影響を解
消する作用に優れるからである。ここで、本発明が適用
範囲とする慢性疲労とは、こころの状態もからだの状態
も至って健全であるが、ストレスの負荷が意識しないと
ころでかかており、何れ近くに病態を発現する可能性が
高いような状態を意味する。尚、この様な量比は使用直
前に達成されていれば良く、例えば、1)と2)とから
なる必須成分を含む組成物を、これらを含まないマッサ
ージ化粧料等のベース化粧料に、使用前に混合させて上
記条件を満足させ使用するものも本発明の慢性疲労対応
用の化粧料の技術的範囲に属する。ここで、1)と2)
の成分の含有させる形態であるが、特に好ましいもの
は、これらを上記条件を満たす範囲で含有し、ラベンダ
ー精油のイメージを持たせることである。ラベンダー精
油そのものも、多くの場合、上記の条件を満たすもので
あり、これを用いることも出来るが、上記の条件を満た
し、合成香料などでラベンダー精油のイメージを持たせ
ても同様の効果が得られるので好ましい。
【0012】<2>本発明の化粧料セット 本発明の化粧料セットは、少なくとも上記3種の化粧
料、即ち、こころのイライラ、クヨクヨ対応用の化粧
料、からだのみの疲労対応用の化粧料及び慢性疲労対応
用の化粧料の3種の化粧料を構成要素として含有する。
この場合、こころのイライラ、クヨクヨ対応用の化粧料
としては、レモン精油乃至はその疑似物とローズマリー
精油乃至はその疑似物では作用が多少異なるため、2種
を構成要素とすることが好ましく、計4種の化粧料で構
成されることが好ましい。又、この様なこころとからだ
の状態は不変的なものではなく、同じ個人があるときは
イライラ、クヨクヨしたり、ある時は体だけが著しく疲
労したり、又、認識のない状態でストレスが過剰に負荷
されていることがあったりするので、TPOによって使
い分ける形態を取ることが好ましい。この様な形態とし
て特に好適なものは、必須成分の部分の3種乃至は4種
と、必須成分を含まない化粧料共通ベース部分とを用意
し、使用直前に混ぜて調整し、使用するようなセットの
形態である。この様な場合の適切な必須成分の選択は、
自分の認識より行っても良いし、簡単な心理的なテスト
を行って選択することも出来る。
【0013】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明について更に
詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限
定されないことは言うまでもない。
【0014】<実施例1>無作為に集めた女性パネラー
141名に、心理学の分野で良く知られている健康・生
活、心身の状態全般、心理状態、身体に関する質問スケ
ールを用い、アンケートにより心身の状態を答えてもら
った。質問スケールは表1に示す。又同時に尿を採取
し、尿中のプラステロン硫酸の量とハイドロコルチゾー
ルの量を定量した。定量は、住友化学株式会社製の測定
キットを用いて行った。次に、これらのパネラーに対し
て、ローズマリー精油(1,8−シネオール42重量%
及びピネン13重量%含有)、レモン精油(シトロネラ
ール21重量%、シトラール25重量%、ピネン11重
量%含有)、ペパーミント精油(l−メントール51重
量%、ピネン11重量%含有)及びラベンダー精油(リ
ナロール13重量%、リナリルアセテート29重量%、
ピネン13重量%含有)を提示し、「自分の活力を高め
るような気がする香はどれですか?」と言う質問をして
香を選択してもらった。上記心理、身体の状態のアンケ
ート結果を選択された香別にまとめると表2の如くにな
った。これより、レモンとローズマリーを選んだ女性
は、ココロの状態がイライラかクヨクヨによっている、
ペパーミントを選んだ女性はカラダの疲労が激しいが、
ココロは前向き、ラベンダーを選んだ女性はココロもカ
ラダもよいコンディションだか、慢性疲労が高いことが
わかる。即ち、これを言い換えれば、レモン調の香、ロ
ーズマリー調の香はこころのイライラ乃至はクヨクヨと
相関性が高く、ペパーミント調の香はこころの疲労を伴
わない肉体的疲労との相関性が高く、ラベンダー調の香
はストレス性の慢性疲労との相関が高いことがわかる。
これは、尿中のプラステロン硫酸の量とハイドロコルチ
ゾールの量からも支持されている。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】<実施例2>上記実施例1の結果より、本
発明者らは、被験者が自分の必要としている香を選択し
ているのではないかと考え、こころのイライラ乃至はク
ヨクヨの解決には、レモン調の香乃至はローズマリー調
の香が、好ましい働きをするのではないかとの仮説のも
とに検証実験を行った。又、この様な効果発現に於い
て、ピネンとシトラール、シトロネロール及び1,8−
シネオールの組合せが重要なのではないかとの仮説の検
証も行った。即ち、アンケートの心理的スケールにおい
て、こころのイライラ或いはクヨクヨが重要課題となっ
ているパネラー35名を集め、5人ずつ7群に分けた。
これらの群パネラーはそれぞれ表に示す香料組成物を含
有する、下記処方のマッサージクリームにてマッサージ
を行い。マッサージの前後に尿を採取し、ハイドロコル
チゾールの量を定量した。このハイドロコルチゾールに
量より、改善率=(マッサージ前のハイドロコルチゾー
ル量−マッサージ後のハイドロコルチゾール量)/マッ
サージ前のハイドロコルチゾール量*100を算出し
た。この結果を表3に示す。これより、本発明のこころ
のイライラ、クヨクヨ対応用の化粧料である、マッサー
ジクリームでマッサージを行った群は、心理的ストレス
指標である尿中コルチゾール量が減少し、こころのイラ
イラ、クヨクヨに対応できていることがわかる。又、こ
の様な効果は、シトラール、シトロネラール及び1,8
−シネオールとピネンとの組合せの相乗作用であること
もわかる。 (マッサージクリーム処方) スクワラン 30 重量部 イソオクタン酸トリグリセライド 30 重量部 セタノール 3 重量部 ソルビタンセスキステアレート 1 重量部 ポリオキシエチレン(20)ベヘニルエーテル 1 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 メチルパラベン 0.2 重量部 香料*1 0.1 重量部 水 29.7 重量部 *1:表3に詳細を示す。
【0018】
【表3】
【0019】<実施例3>実施例2と同様の仮説のも
と、からだのみの疲労の解決にはペパーミント調の香
が、有効であることを確かめた。即ち、アンケートの肉
体的疲労スケールのみが高かったパネラー18名を1群
6名、3群に分け、下記に示すマッサージ料でマッサー
ジを行い。疲労感の回復について、アンケートにより、
評点3:非常に回復、評点2:明確に回復、評点1:僅
かに回復、評点0:回復せずの基準で評価してもらっ
た。結果を表4に示す。これより、本発明のからだのみ
の疲労対応用の化粧料は、からだの疲労を改善する作用
に優れることがわかる。又、この様な作用は、ピネンと
メントールの組合せの相乗効果に夜ものであることがわ
かる。 (マッサージクリーム処方) スクワラン 30 重量部 イソオクタン酸トリグリセライド 30 重量部 セタノール 3 重量部 ソルビタンセスキステアレート 1 重量部 ポリオキシエチレン(20)ベヘニルエーテル 1 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 メチルパラベン 0.2 重量部 香料*2 0.1 重量部 水 29.7 重量部 *2:表4に詳細を示す。
【0020】
【表4】
【0021】<実施例4>実施例2と同様に、ストレス
性の慢性的な疲労の改善にはラベンダー調の香を含む化
粧料が有効であるとの仮説を、パネラーによる試験によ
り検証した。即ち、アンケートの心理的スケールより慢
性的な疲労が認められるパネラー24名を選び6名ずつ
4群に分け、1群は本発明の慢性的疲労対応用の化粧料
であるマッサージ料でマッサージし、実施例2と同様の
手技でハイドロコルチゾール量を測定し、改善率を求め
た。残りの3群は、1群がラベンダー精油をピネンに代
えたもので同様の操作を行い、1群がラベンダー精油を
リナロールに代えたもので同様の操作を行い、1群がラ
ベンダー精油をリナリルアセテートに代えたもので同様
の操作を行った。結果を表5に示す。これより、本発明
の慢性的な疲労対応用の化粧料は、優れた慢性的な疲労
の改善効果を有することがわかる。更にこの効果は、リ
ナリルアセテート、リナロール及びピネンの相乗効果で
あることがわかる。 (マッサージクリーム処方) スクワラン 30 重量部 イソオクタン酸トリグリセライド 30 重量部 セタノール 3 重量部 ソルビタンセスキステアレート 1 重量部 ポリオキシエチレン(20)ベヘニルエーテル 1 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 メチルパラベン 0.2 重量部 香料*3 0.1 重量部 水 29.7 重量部 *3:表5に詳細を示す。
【0022】
【表5】
【0023】<実施例5>下記に示すマッサージ料ベー
スと4種の香料組成物をそれぞれ瓶に充填し、化粧料セ
ットを作成した。このセットを用いて、パネラー50名
による実使用テストを行った。即ち、イライラしたり、
クヨクヨしたりするときには香料組成物1及び/又は2
を、手の上でマッサージ料に加えこれでマッサージを行
ってもらい、体の疲労が激しいときには香料組成物3を
手の上でマッサージ料に加え、これでマッサージを行っ
てもらい、こころも平常であり、からだの疲れも感じな
いときには香料組成物4を手の上でマッサージ料に加
え、これでマッサージを行ってもらった。この様な使用
を4週間行ってもらい、疲労感の感じ方について、使用
前に比べ改善されたか、されなかったかを問うたとこ
ろ、78%が改善されたと答えた。これより、本発明の
化粧料セットがこころとからだの疲労に有益であること
がわかる。 (マッサージベース) スクワラン 30 重量部 イソオクタン酸トリグリセライド 30 重量部 セタノール 3 重量部 ソルビタンセスキステアレート 1 重量部 ポリオキシエチレン(20)ベヘニルエーテル 1 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 メチルパラベン 0.2 重量部 水 29.8 重量部 (香料組成物1)レモン精油(シトロネラール21重量
%、シトラール25重量%、ピネン11重量%含有) (香料組成物2)ローズマリー精油(1,8−シネオー
ル42重量%及びピネン13重量%含有) (香料組成物3)ペパーミント精油(l−メントール5
1重量%、ピネン11重量%含有) (香料組成物4)ラベンダー精油(リナロール13重量
%、リナリルアセテート29重量%、ピネン13重量%
含有)
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、ストレスの悪影響を予
防改善する手段を提供することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/46 345 A61K 7/46 345Z 385 385A 411 411 A61P 25/20 A61P 25/20 (72)発明者 奥田 剛弘 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ横浜研究所内 (72)発明者 後藤 正弘 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ横浜研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC422 AC442 AC482 AD531 AD532 CC01 CC05 DD23 DD31 EE50

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1)ピネンと2)シトラール、シトロネ
    ロール及び1,8−シネオールから選ばれる1種乃至は
    2種以上を含有することを特徴とする、こころのイライ
    ラ、クヨクヨ対応用の化粧料。
  2. 【請求項2】 1)ピネンと2)シトラール、シトロネ
    ロール及び1,8−シネオールから選ばれる1種乃至は
    2種以上とがレモン精油及び/又はローズマリー精油及
    び/又はその模擬組成物の形態で含有されていることを
    特徴とする、請求項1に記載のこころのイライラ、クヨ
    クヨ対応用の化粧料。
  3. 【請求項3】 マッサージ料であることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載のこころのイライラ、クヨクヨ対
    応用の化粧料。
  4. 【請求項4】 1)ピネンと2)メントールとを含有す
    ることを特徴とする、体のみの疲労対応用の化粧料。
  5. 【請求項5】 1)ピネンと2)メントールとが、ミン
    トの精油及び/又はその模擬組成物として含有されるこ
    とを特徴とする、請求項4に記載の体のみの疲労対応用
    の化粧料。
  6. 【請求項6】 マッサージ料であることを特徴とする、
    請求項4又は5に記載の体のみの疲労対応用の化粧料。
  7. 【請求項7】 1)ピネンと2)リナロール及び/又は
    リナリルアセテートとを含有する慢性疲労用の化粧料。
  8. 【請求項8】 1)ピネンと2)リナロール及び/又は
    リナリルアセテートとがラベンダー精油及び/又はその
    模擬組成物の形態で含有されていることを特徴とする、
    請求項7に記載の慢性疲労用の化粧料。
  9. 【請求項9】 マッサージ料であることを特徴とする、
    請求項7又は8に記載の慢性疲労用の化粧料。
  10. 【請求項10】 1)請求項1〜3何れか1項に記載の
    化粧料と2)請求項4〜6何れか1項に記載の化粧料と
    3)請求項7〜9何れか1項に記載の化粧料とを組合せ
    の中に構成要件として含むことを特徴とする、化粧料セ
    ット。
  11. 【請求項11】 1)共通化粧料ベースと2−1)
    (1)ピネンと(2)シトラール、シトロネロール及び
    1,8−シネオールから選ばれる1種乃至は2種以上を
    含有する香料組成物と2−2)(1)ピネンと(2)メ
    ントールとを含有する香料組成物と2−3)(1)ピネ
    ンと(2)リナロール及び/又はリナリルアセテートと
    を含有する香料組成物とから構成されることを特徴とす
    る、請求項10に記載の化粧料セット。
  12. 【請求項12】 マッサージ料であることを特徴とす
    る、請求項10又は11に記載の化粧料セット。
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